説明

有機吸収剤を使用するケラチン物質のパーマネント変形方法

【課題】ケラチン物質、特に毛髪を処置して毛髪にパーマネント変形を生じさせる新規な方法、このための即時使用可能な組成物及びこの処置に必要な種々の組成物を分離した区画に含むキットを提供すること。
【解決手段】本発明の主題は、還元剤に加えて有機吸収剤を含む還元性組成物を適用し、次いで、必要によりリンスした後、中和する組成物を適用し、このようにして処置したケラチン物質をリンスすることを含む、ケラチン物質、特に毛髪のパーマネント変形及び/又は成形に適した二段階処置方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、ケラチン物質、特に毛髪を処置して毛髪にパーマネント変形を生じさせる新規な方法である。ケラチン物質を即時使用可能な形で処置することを意図した即時使用可能な組成物及びこの形の処置に必要な種々の組成物を分離した区画に含むキットをも目的とする。
【背景技術】
【0002】
毛髪のパーマネント変形に関して、第一段階として、(ローラー、カーラー又はその他の器具を使用して)予め張力をかけた毛髪に還元剤を含む組成物を使用してケラチンのシスチンのジスルフィド結合を開き、次いで通常は毛髪をリンス後、組成物、通常は酸化性組成物を使用して該ジスルフィド結合を再構築し、これによってヘアスタイルの固定が可能であることが知られている。従って、この技術によって、区別することなく、毛髪をウェーブさせ、真っ直ぐにし又はカールさせることが可能となる。
毛髪をパーマネント変形させる還元性組成物は、通常皮膚を敏感にし又は刺激する活性成分を含む。これらの組成物は液状であることが多い。カーラーや他の器具に巻き付けた毛髪に一度製品を適用すると、その製品は頭皮にまで流れ、皮膚の刺激を促進することが避けられない。
この問題を克服するために、還元性組成物を増粘することが行われてきた。にもかかわらず、活性成分が根元から末端まで作用するためには、毛髪をカーラーに巻き付ける前に増粘した製品を使用しなければならなかった。そして、ある一房と他の一房とでは残留時間が大きく変化し、結果は満足すべきものではない。
【0003】
さらに、毛髪は根元より末端の方が敏感になりやすいことが非常に多い。従って、還元性組成物の活性成分は個別の毛髪の末端でより速やかに浸透し、その結果根元より末端の方がカールがきつくなる。この問題を解決するための一つの方法は、敏感になった部分に活性成分の浸透を制限する保護流体を適用することから成る。しかしながら、この解決策は該流体の適用部位を正確に特定するすることが困難である限り、満足すべきものではない。さらに、毛髪がすべりやくなりすぎ、その結果張力をかけることが困難になる危険性がある。
還元性組成物の還元剤としてチオールが最も一般的に使用されている。これらのチオール含有還元剤には不愉快な臭いがある。この臭いを相対的に有効に隠蔽するために、還元性ローションに芳香剤を入れてきた。にもかかわらず、臭いの拡散を制限するために、残留期間中に毛髪にキャップをかぶせることが必須である。このキャップをとると、濃縮されたチオールの臭いが毛髪、特に還元した毛髪から離れ、この臭いを隠蔽するのは困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、特に上記の課題を解決することによって、毛髪のパーマネント変形の技術を改良することが必要であることが分かる。
さらに詳細には、先に挙げた欠点がなく、特に毛髪を均一に変形し、カールさせ又は巻き毛にする一方で頭皮を敏感にしかつ刺激する危険性並びに残留期間中に発生する不愉快な臭いを受容可能なように制限する毛髪のパーマネント変形の実施を可能にする新規な方法に対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
特に毛髪をパーマネント変形する方法において、正確な吸収特性を有する有機剤を含む即時使用可能な還元性組成物を使用することによって、上記の課題が解決可能であることを出願人会社は見出したが、これは驚くべきことでありかつ予期せざることである。
従って、本発明の一つの主題は、ケラチン物質の新規な処置方法、特に、第一段階として、少なくとも一つの有機吸収剤を含む即時使用可能な還元性組成物を適用し、ケラチン物質の還元に必要な残留時間の後で中和する組成物、通常酸化性の中和する組成物を適用することを含む、毛髪をパーマネント変形する方法である。
本発明の他の主題は、少なくとも一つの還元剤と一つの有機吸収剤を含むその場で還元する組成物に関する。
本発明の他の主題は、第1の区画に少なくとも一つの還元剤を含む還元性の流体、第2の区画に中和する組成物、及び第3の区画に有機吸収剤を含む第1のキットに関する。
本発明の他の主題は、第1の区画に少なくとも一つの還元剤と少なくとも一つの有機吸収剤を含む還元性の流体、第2の区画に中和する組成物を含む第2のキットに関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明に従うと、以下の段階を含むことを特徴とする、ケラチン物質、特に毛髪をパーマネント変形し及び/又は形成するのに適した新規な処置方法が提供される:
(i) 第一の段階で、少なくとも一つの還元剤と少なくとも一つの有機吸収剤を組み合わせた還元性組成物(a)を処置するケラチン物質に適用する段階;
(ii) ケラチン物質の還元に必要な残留時間の後、中和する組成物(b)を適用する段階;
(iii) 中和するのに必要な残留時間の後、このように処置したケラチン物質をリンスする段階。
段階(i)の還元性組成物(a)を適用する前、適用中又は適用後に、特にローラー、カーラー又は同様の器具を使用してケラチン物質に張力をかけることができる。
【0007】
“吸収剤”という用語は、急速に多量の水を捕捉することができる全ての化合物をも意味すると解される。
“吸収剤”という用語は、本発明の趣旨の範囲内において、周囲温度(25℃)で静的な吸水能がその自身の質量の3倍以上である全てのコンパウンドを意味すると解される。
吸収剤を、静的吸水能がそれ自身の質量の5倍以上、好ましくは10倍以上であるコンパウンドから選択するのが好ましい。
該静的吸水能を測定する試験は以下より成る:1グラムの質量の試験コンパウンドを直径約6cmの150mlのビーカーの底に周囲温度で均一に置く;3グラムの質量の水を粉末に加える;攪拌せずに1分間混合物を放置する。未吸収の水がない場合、すなわち該時間の経過後に表面に浮く水が残らない場合、該コンパウンドを本発明の趣旨の範囲内の吸収剤であるとすることができる。
本発明の方法は毛髪にパーマネントウエーブをかけるのに特に適している。
【0008】
健康な毛髪に適用し、また何回か繰り返しても、本発明の方法は主な利点、とりわけ美しく均一なカール又は巻き毛が生じ、不愉快な臭いの放出が減る一方、他方では皮膚及び頭皮を刺激しないという利点を示す。
以下に続く詳細な説明及び本発明を説明する意図であり制限するものではない実施例を読むことによって、本発明の他の特徴、観点及び利点がより明らかになろう。
以下の説明は本質的に毛髪の処置という特定の場合に関してなされているが、本発明の方法は一般的に全てのケラチン物質、特にまつげ、口ひげ、体毛、羊毛その他に適用することができる。
本発明の方法の第一段階は、(カーラー、ローラー又は他の器具によって)毛髪に張力をかける前、かけている間又はかけた後で、還元性組成物(a)を適用することから成る。
【0009】
即時使用可能な還元性組成物(a)を、使用時に、少なくとも一つの還元剤と少なくとも一つの有機吸収剤をその場で混合することによって得ることができる。
このようにして得られた組成物を使用する前に任意に少なくとも1分間放置しておくことができる。
前もって製造し使用まで保存しておくこともできる。
吸収剤を以下のもの単独又はこれらの混合物から特に選択することができる:
−架橋したカルボキシメチルセルロースナトリウム。
該製品はアヴェブ(Avebe)によりPrimelloseの名称で市販されている。
−平均粒子径が250μm(ミクロン)より小さい木材のおがくず及び粉末、特にトウヒの粉末又はブナの粉末。
これらの製品は特にパリジャン デ シュール(Parisienne des Sciures)によりT140(トウヒ粉末)又はH160/0(ブナ粉末)の名称で市販されている。
−変性デンプン。
天然デンプンは通常静的吸水能が良好でなく;通常これらを変性して本発明の趣旨の範囲内にある吸収剤を得ることが必要である。このような変性は、弱く架橋したナトリウム塩のグラフト化及び/又はアルファ化より成ることができる。
【0010】
使用可能な変性デンプンのうち、4級化アルファ化ジャガイモ粉末、アルファ化トウモロコシデンプン、架橋ジャガイモカルボキシメチルデンプン、アルファ化しかつ任意にヒドロキシプロピル化したマニオクジスターチホスフェート又はアルファ化しかつ任意にアセチル化したジャガイモじスターチホスフェートを挙げることができる。
市場で入手可能な製品のうち、アヴェブ(Avebe)によりプレゲル(Pregel)又はプリモゲル(Primogel)の名称で市販されている製品又はナショナルスターチ(National Starch)によりストラクチャー ジー(Structure Zea)の名称で市販されている製品を挙げることができる。
−ある種のポリアクリレート及び特にPQポリマー(PQ Polymer)の名称でオザカユキ(Ozaka Yuki)により市販されている製品。
特に好ましい吸収剤を特にカルボキシメチルデンプンから選択する。
カルボキシメチルデンプンを特に粉末の形態で又は疎水性油中の懸濁物の形態で提供することができる。“疎水性油”という用語は、例えば化粧品として受容可能な油:鉱油、脂肪酸エステル、植物油、動物油又は合成油を意味すると理解される。
【0011】
還元性組成物(a)における有機吸収剤の濃度は、組成物の全質量に対して0.1〜25質量%、好ましくは7〜11質量%である。
還元性組成物(a)は組成物の全質量に対して0.5〜20質量%、好ましくは4〜15質量%の還元剤を含む。
還元性組成物(a)は、チオグリコール酸又はその塩、チオ乳酸又はその塩、システイン、システアミン及びグリセロールチオグリコレートから選択する少なくとも一つのチオール含有還元剤を好ましくは含む。
還元性組成物(a)のpHは5〜11、好ましくは6〜10、より好ましくは8.5〜9.5である。
さらに、還元性組成物(a)は、単独で又は混合物として使用する、特に以下から選択することができる少なくとも一つのアルカリ剤を含むことが有利である:アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、1,3−プロパンジアミン、炭酸若しくは炭酸水素アルカリ金属、アルカリ土類金属若しくはアンモニウム、有機カーボネート、例えばグアニジンカーボネート、又はアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属ヒドロキシド。
【0012】
本発明に従う方法の特に有利な観点に従うと、還元性組成物(a)は湿った毛髪に適用される。特に、該還元性組成物を適用する前に毛髪を任意に湿らせる。
使用時に製造した還元性組成物から出発して操作を実施する場合、湿った毛髪に接触して有機吸収剤が水で次第に膨潤するにつれて該組成物の粘度が増加する。頭皮に流れないような十分な早さで該組成物が増粘する。この膨潤の間に、液状還元剤より早くはないがそれぞれの毛髪の全体にわたり、根元から末端まで還元性の活性成分がそれぞれの毛髪に次第に浸透する。
毛髪に沈着した増粘した混合物はアイシング(icing)に類似している。この“アイシング”によって、チオールと還元した毛髪の臭いが減少することが可能となる。これによって残留時間中にキャップをかぶせずに還元性組成物が毛髪に作用することが可能となる。
還元性組成物(a)で処置した毛髪を、毛髪が還元するのに十分な時間放置する。この時間は通常10〜15分程度である。
【0013】
本発明の方法の特に有利な他の観点に従うと、段階(ii)の中和する組成物(b)の適用の前ではあるが還元性組成物(a)で処置した毛髪の残留時間より後に、毛髪を通常は水で注意深くリンスして還元性組成物を完全に除去する。
本発明の方法の他の重要な段階は、中和する組成物(b)を適用することから成る。この中和する組成物(b)は自体公知のいずれの酸化剤も含むことができる。
中和する組成物(b)は、有利には過酸化水素、過酸化尿素、、アルカリ金属ブロメート、又は過酸塩、たとえばペルボレート及びペルスルフェートから選択する少なくとも一つの酸化剤を含む。
中和する組成物(b)は、酸性pHを維持するためにpH−調整剤も含む。
中和する組成物(b)又は還元性組成物(a)は、好ましくはさらに、アニオン性、ノニオン性又は両性ポリマー、界面活性剤、シリコーン、ワックス、増粘剤、浸透剤、脂肪アルコール、ラノリン誘導体、セラミド、活性成分、毛髪の損失を防止する剤、抗ふけ剤、懸濁剤、封鎖剤、不透明化剤、安定剤、着色剤、シリコーン又は非シリコーン日焼け止め剤、保存剤又は芳香剤を含むことができる。
【0014】
特に毛髪の化粧学的な性質を改良するために、中和する組成物(b)又は還元性組成物(a)はさらにカチオン性ポリマーを含むことができる。“カチオン性ポリマー”という用語は、カチオン性基又はイオン化してカチオン性基となることができる基を含む全てのポリマーを意味すると解される。
本発明において使用することができるカチオン性ポリマーとしてさらに詳細には以下の型のポリマーを挙げることができる:ポリアミン、ポリアミドアミド、ポリ(4級アンモニウム)、シリコーンカチオン性ポリマー、ポリアルキレンイミン、特にポリエチレンイミン、ビニルピリジン又はビニルピリジニウム単位を含むポリマー、ポリアミンとエピクロロヒドリンとの縮合物、ポリ(4級ウレイレン)、シクロポリマー及びキチン誘導体。
本発明において使用することが可能な全てのカチオン性ポリマーのうちで好ましいのは、シクロポリマーの使用、特にジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマーで、メルク(Merck)によりMerquat(登録商標)の名称で市販されているもの、及びある種のジ(4級アンモニウム)ポリマー、たとえばシメックス(Chimex)からのヘキサジメトリンクロリドの使用である。
本発明に従うと、カチオン性ポリマーをラテックス又は疑似ラテックスの形でも使用することができ、すなわち不溶性ポリマーの粒子の懸濁物の形で使用することができる。
【0015】
本発明に従うと、単一又は複数のカチオン性ポリマーは、最終組成物の全質量に対して0.01〜20質量%、好ましくは0.1〜15質量%存在することができる。
本発明に従う方法の最終段階(段階(iii))において、このように処置した毛髪を、毛髪の中和に必要な残置時間の後でリンスする。この時間は通常5分程度である。
中和する組成物を洗い流す前又は後に、処置の間に毛髪に張力をかけて所望の形に保持するための機械的手段(ローラー、カーラー及び類似の器具)を毛髪から取り除き、張力をかける手段の除去に続いてある量の中和する組成物(b)を再度適用することが可能である。
最後に、例えば、毛髪はパーマネントの均一で美しいカールが得られることを示す。
本方法は、自然乾燥又はいずれかの乾燥手段(赤外線、ヘアドライヤー及び他の器具)によって完了し、美しいカールが得られる。
本発明は以下の実施例によってよりよく理解され、かつ該実施例は本発明に従う方法の有利な態様を構成している。
【実施例】
【0016】
以下の組成物を製造する:
還元性の組成物として、一方に還元性の液状部分A及び他方に部分Bを製造する。
還元性組成物
液状部分A:
水性アンモニア(20.5%のアンモニアを含む) 12.1 g
チオグリコール酸 9.4 g
オキシエチレン化オレイルアルコール
(20モルの酸化エチレン) 1.1 g
芳香剤 0.5 g
40%水溶液として、
ジエチレントリアミンペンタ酢酸ペンタナトリウム塩 0.4 g
脱塩水 十分量 90 g
粉末部分B:
プリモジェル(Primojel) (アヴェブ(Avebe)製、
ジャガイモカルボキシメチルデンプン、
ナトリウム塩、わずかに架橋) 10 g
中和する組成物
50%溶液としての過酸化水素 4.8 g
ラウリルジメチルアミンオキシド水溶液(30%) 2.15 g
p−エトキシアセトアニリド 0.05 g
芳香剤 0.2 g
クエン酸 0.1 g
8−ヒドロキシキノリンスルフェート 0.0125 g
脱塩水 十分量 100 g
使用時に、還元性液状物A及び粉末Bを激しく攪拌しながら混合する。混合物を1分間放置する。
得られた流動性懸濁物を湿った毛髪に適用する前に再度攪拌する。
還元性組成物は、前もってカーラーに巻き付けた湿った毛髪と接触して粘度が増大する。
組成物を毛髪に15分間残置しておく。
次いで毛髪をリンスする。
次いで中和する組成物を全てのカーラーに適用する。毛髪をリンスする前に5分間の残置時間をおく。
得られたカールしたヘアスタイルは均一のカールを示す。適用している間、不愉快な臭いは大きく減少し、頭皮の刺激も同様である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の段階を含むことを特徴とするケラチン物質、特に毛髪のパーマネント変形及び/又は成形に適した処置方法:
(i) 第一の段階で、少なくとも一つの還元剤と少なくとも一つの有機吸収剤を組み合わせた還元性組成物(a)を処置するケラチン物質に適用し、該適用の前、適用中又は適用後に該ケラチン物質に機械的張力をかけるのに必要な手段を使用する段階;
(ii) ケラチン物質の還元に必要な残留時間の後、中和する組成物(b)を適用する段階;
(iii) 中和するのに必要な残留時間の後、このように処置したケラチン物質をリンスする段階。
【請求項2】
有機吸収剤がその質量の5倍以上の静的吸水能を示すことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
架橋したカルボキシメチルセルロースナトリウム、平均粒子径が250μm(ミクロン)より小さい木材のおがくず及び粉末、変性デンプン及びある種のポリアクリレートから有機吸収剤を選択することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
還元性組成物(a)中の有機吸収剤の濃度が組成物の全質量に対して0.1〜25質量%、好ましくは7〜11質量%であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
チオグリコール酸、チオ乳酸、システイン、システアミン及びグリセロールチオグリコレートから選択する少なくとも一つの還元剤を還元性組成物(a)が含むことを特徴とする、先の請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属ブロメート、又は過塩、例えばペルボレート及びペルスルフェートから選択する少なくとも一つの酸化剤を中和する組成物(b)が含むことを特徴とする、先の請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも一つの還元剤及び少なくとも一つの有機吸収剤を含む即時使用可能な還元性化粧品組成物。
【請求項8】
架橋したカルボキシメチルセルロースナトリウム、平均粒子径が250μm(ミクロン)より小さい木材のおがくず及び粉末、変性デンプン及びある種のポリアクリレートから有機吸収剤を選択することを特徴とする、請求項7に記載の還元性化粧品組成物。
【請求項9】
第1の区画に少なくとも一つの還元剤を含む還元性液体、第2の区画に先に定義した中和する組成物(b)、及び第3の区画に少なくとも一つの有機吸収剤を含む、ケラチン物質、特に毛髪をパーマネント変形及び/又は成形するのに適した処置のためのキット。
【請求項10】
第1の区画に少なくとも一つの還元剤及び少なくとも一つの有機吸収剤を含む還元性組成物(a)及び第2の区画に中和する組成物(b)を含む、ケラチン物質、特に毛髪をパーマネント変形及び/又は成形するのに適した処置のためのキット。

【公開番号】特開2007−291141(P2007−291141A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−212213(P2007−212213)
【出願日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【分割の表示】特願2001−282666(P2001−282666)の分割
【原出願日】平成13年9月18日(2001.9.18)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】