説明

有機発光表示装置

【課題】本発明は、外光反射を抑制して視認性を向上させた有機発光表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明は有機発光表示装置に関し、本発明の実施形態による有機発光表示装置は基板部材と、前記基板部材上に形成された薄膜トランジスター(TFT)と、前記薄膜トランジスターと接続された画素電極と、前記画素電極上に形成された有機発光層と、前記有機発光層上に形成された共通電極を含む有機発光素子(OLED)と、前記有機発光素子上に形成された有色の偏光部材、及び前記有機発光素子の画素電極上に形成されて前記偏光部材と互いに異なる色相を有する有色物とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有機発光表示装置に関し、より詳しくは外光反射を抑制して視認性を向上させた有機発光表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
有機発光表示装置(organic light emitting display)は正孔注入電極と有機発光層及び電子注入電極を有する複数の有機発光素子(organic light emitting diode)を含む。有機発光層内部において電子と正孔が結合して生成された励起子(exciton)が励起状態から基底状態に落ちる時に発生するエネルギーによって発光し、これを利用して有機発光表示装置は画像を形成表示する。
【0003】
従って、有機発光表示装置は自発光特性を有し、液晶表示装置とは異なって別途の光源を要しないため、厚さと重量を減らすことができる。また、有機発光表示装置は低い消費電力、高い輝度及び高い反応速度などの高品位特性を有するため、携帯用電子機器の次世代表示装置として注目されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に有機発光表示装置が有する多くの電極及び金属配線は外部から流入する光を反射する。このような外光反射によって有機発光表示装置は輝度レベルの低く黒い色の画像形成及びコントラストが不良になって表示特性が低下する問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、前述した外光反射の問題を解決するためのものであって、外光反射を抑制して視認性を向上させた有機発光表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある観点によれば、基板部材と、前記基板部材上に形成された薄膜トランジスター(thin film transistor、TFT)と、前記薄膜トランジスターと接続された画素電極と、前記画素電極上に形成された有機発光層と、前記有機発光層の上に形成された共通電極を含む有機発光素子(organic light emitting diode、OLED)と、前記有機発光素子上に形成された有色の偏光部材と、前記有機発光素子の画素電極上に形成されて前記偏光部材と互いに異なる色相を有する有色物と、を含む有機発光表示装置が提供される。
【0007】
前記偏光部材が有する色相と前記有色物が有する色相は互いに混合されると各々の色相より明度が低くなりうる。
【0008】
前記偏光部材が有する色相と前記有色物が有する色相は減算混合で互いに補色関係でありうる。
【0009】
前記偏光部材は偏光フィルムと1/4波長位相遅延フィルムを含むことができる。
【0010】
前記有機発光表示装置は前記画素電極を露出する開口部を有して前記基板部材上に形成された画素定義膜をさらに含み、前記有色物は前記画素定義膜であっても良い。
【0011】
前記偏光部材は青色(blue)系の色相を有し、前記画素定義膜は黄色(yellow)系または赤色(red)系の色相を有していてもよい。
【0012】
前記画素定義膜はアクリル(acryl)系の樹脂を含んで形成できる。
【0013】
前記薄膜トランジスターはゲート電極、ソース電極、及びドレイン電極を含み、前記有機発光表示装置は前記ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、及び画素電極中一つ以上の電極と同じ層に同じ素材で形成された導電膜をさらに含み、前記導電膜の少なくとも一部は前記画素定義膜の下に配置されてもよい。
【0014】
前記有機発光表示装置は前記基板部材と対向配置されて、前記薄膜トランジスター及び前記有機発光素子をカバーする封止部材をさらに含み、前記有色物は前記封止部材でありうる。
【0015】
前記偏光部材は青色(blue)系の色相を有し、前記封止部材は黄色(yellow)系の色相を有している。
【0016】
前記基板部材と対向配置されて、前記薄膜トランジスター及び前記有機発光素子をカバーする封止部材と、前記封止部材と前記有機発光素子の間に配置された封止充填層をさらに含み、前記有色物は前記封止充填層でありうる。
【0017】
前記偏光部材は青色(blue)系の色相を有し、前記封止充填層は黄色(yellow)系の色相を有しても良い。
【0018】
前記有機発光表示装置は前記基板部材と対向配置されて前記薄膜トランジスター及び前記有機発光素子をカバーする封止部材と、前記封止部材上に形成されたカバーウィンドウをさらに含み、前記有色物はカバーウィンドウであっても良い。
【0019】
前記偏光部材は青色(blue)系の色相を有し、前記カバーウィンドウは黄色(yellow)系の色相を有しても良い。
【0020】
前記有機発光表示装置は前記基板部材と対向配置されて前記薄膜トランジスター及び前記有機発光素子をカバーする封止部材と、前記封止部材上に形成されたカバーウィンドウと、前記封止部材と前記カバーウィンドウとの間に配置されたカバー充填層をさらに含み、前記有色物はカバー充填層であっても良い。
【0021】
前記偏光部材は青色(blue)系の色相を有し、前記カバー充填層は黄色(yellow)系の色相を有していてもよい。
【0022】
本発明の効果は、外光反射を抑制して視認性を向上させた有機発光表示装置を提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1実施形態に係る有機発光表示装置の配置図である。
【図2】同実施形態に係る有機発光表示装置について図1のII−II線に沿って切断して示した断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る有機発光表示装置の断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る有機発光表示装置の断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る有機発光表示装置の断面図である。
【図6】本発明の第5実施形態に係る有機発光表示装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図を参照して、本発明の多様な実施形態について本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。本発明は多様な形態に具現でき、ここで説明する実施形態に限られない。
【0025】
また、図面に示した各構成部材の大きさ及び厚さは説明の便宜上任意尺度で示したため、本発明を必ずしも一様な尺度構成で示すものとは限らない。
【0026】
本発明を明確に説明するため説明上不要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同じ参照符号を付ける。
【0027】
また、図面から多くの層及び領域を明確に表示するため厚さを拡大して示した。明細書全体にわたって類似する部分については同じ図面符号を付けた。層、膜、領域、板などの部分がある部分の「上に」または「上部に」あるという時、これはある部分の「直上に」ある場合だけでなく、その中間にまた他の部分がある場合も含む。一方、ある部分が他の部分の「直ぐ上に」あるという時には中間に他の部分がないことを意味する。
【0028】
また、多様な実施形態において、同じ構成を有する構成要素については同じ符号を使って代表的に第1実施形態で説明し、その他の実施形態では第1実施形態と異なっている構成についてのみ説明する。
【0029】
また、添付図からは、一つの画素に二つの薄膜トランジスター(TFT)と一つの蓄電素子(capacitor)を備えた2Tr−1Cap構造の能動マトリクス(active matrix、AM)型有機発光表示装置を示しているが、本発明がこれに限定されるのではない。従って、有機発光表示装置は一つの画素に三つ以上の薄膜トランジスターと二つ以上の蓄電素子を備えることができ、別途の配線がさらに形成されて多様な構造を有するように形成しても良い。
【0030】
ここで、画素は画像を表示する最小単位であり、有機発光表示装置は複数の画素を介して画像を表示する。
【0031】
以下、図1及び図2を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
【0032】
図1及び図2に示したように、本発明の第1実施形態による有機発光表示装置901は一つの画素にスイッチング薄膜トランジスター10と、駆動薄膜トランジスター20と、蓄電素子80と、有機発光素子(organic light emitting diode、OLED)70と、を含む。また、有機発光表示装置901は一方向に沿って配置されるゲートライン151と、ゲートライン151と絶縁交差されるデータライン171と、共通電源ライン172をさらに含む。ここで、一つの画素はゲートライン151、データライン171及び共通電源ライン172を境界として定義できる。
【0033】
有機発光素子70は画素電極710と、画素電極710上に形成された有機発光層720と、有機発光層720上に形成された共通電極730(図2に図示)を含む。ここで、画素電極710は正孔注入電極の正(+)極となり、共通電極730は電子注入電極の負(−)極となる。しかし、本発明が必ずしもこれに限定されるのではなく、有機発光表示装置901の駆動方法により画素電極710が負極となり、共通電極730が正極となっても良い。画素電極710及び共通電極730から各々正孔と電子が有機発光層720内部に注入される。注入された正孔と電子が結合した励起子(exiton)が励起状態から基底状態に落ちる時に発光する。
【0034】
スイッチング薄膜トランジスター10はスイッチング半導体層131と、スイッチングゲート電極152と、スイッチングソース電極173及びスイッチングドレイン電極174と、を含み、駆動薄膜トランジスター20は駆動半導体層132と、駆動ゲート電極155と、駆動ソース電極176及び駆動ドレイン電極177と、を含む。
【0035】
蓄電素子80はゲート絶縁膜140(図2に図示)を間において配置された第1維持電極158と第2維持電極178を含む。
【0036】
スイッチング薄膜トランジスター10は発光させようとする画素を選択するスイッチング素子として用いられる。スイッチングゲート電極152はゲートライン151と接続される。スイッチングソース電極173はデータライン171と接続される。スイッチングドレイン電極174はスイッチングソース電極173から離隔配置されて第1維持電極158と接続される。
【0037】
駆動薄膜トランジスター20は選択された画素内の有機発光素子70の有機発光層720を発光させるための駆動電力を画素電極710に印加する。駆動ゲート電極155は第1維持電極158と接続される。駆動ソース電極176及び第2維持電極178は各々共通電源ライン172と接続される。駆動ドレイン電極177は接触孔182を通して有機発光素子70の画素電極710と接続される。
【0038】
このような構造によってスイッチング薄膜トランジスター10は、ゲートライン151に印加されるゲート電圧によって作動され、データライン171に印加されるデータ電圧を駆動薄膜トランジスター20に伝達する役割を果たす。共通電源ライン172から駆動薄膜トランジスター20に印加される共通電圧とスイッチング薄膜トランジスター10から伝送されたデータ電圧の差に相当する電圧が蓄電素子80に保存され、蓄電素子80に保存された電圧に対応する電流が駆動薄膜トランジスター20を介して有機発光素子70に流れて有機発光素子70が発光される。
【0039】
また、有機発光表示装置901は図2に示したように、偏光部材300及び封止部材200をさらに含む。
【0040】
偏光部材300は有機発光素子70上に配置される。偏光部材300は外部から流入した光を相殺して消滅させる。つまり、偏光部材300は外光反射を抑制する役割を果たす。しかし、偏光部材300がすべての波長帯の光を相殺するとは限らないため、偏光部材300だけで外光反射を抑制する役割を果たすことはできない。また、偏光部材300は色相を有する。
【0041】
封止部材200は基板部材110上に形成された薄膜トランジスター10、20及び有機発光素子70等を外部から封止されるようにカバーして保護する。封止部材200としては通常ガラスまたはプラスチックで形成された絶縁基板210が使用される。また、封止部材200も色相を有する。
【0042】
図2において、偏光部材300は封止部材200の外部面に配置される。しかし、本発明がこれに限定されるのではなく、偏光部材300が封止部材200によってカバーされる内部に配置されても良い。
【0043】
また、偏光部材300と封止部材200は互いに異なる色相を有する。特に、封止部材200は偏光部材300が有する色相と混合されると全体的に明度が低くなる色相を有する。つまり、偏光部材300が有する色相と封止部材200が有する色相は互いに混合されると各々の色相より明度が低くなる。
【0044】
より望ましくは、封止部材200は偏光部材300が有する色相と減算混合で互いに補色関係の色相を有する。つまり、偏光部材300が有する色相と封止部材200が有する色相は減算混合で互いに補色関係であるのがより望ましい。
【0045】
このような構成によって、有機発光表示装置901は外光反射を抑制して向上した視認性を有することができる。
【0046】
具体的に、有機発光素子70の電極710、730またはその他に複数の金属配線に反射された外部の光は一次的に偏光部材300によって反射が抑制され、2次的に封止部材200と偏光部材300が有する色によって反射が抑制される。つまり、封止部材200と偏光部材300を通過する光はこれらが有する色差によって明度が低くなるため、偏光部材300と共に封止部材200は外光反射を抑制する役割を果たす。特に、封止部材200と偏光部材300が各々減算混合で補色関係の色相を有する場合、これらの混合色相は黒い色に近いため、光が通過できずより効果的に外光反射を抑制することができる。
【0047】
例えば、偏光部材300が青色(blue)系の色相を有して、封止部材200が黄色(yellow)系の色相を有することができる。この時、封止部材200が黄色カラーフィルターのような機能をして、黄色の光が大部分封止部材200を通過するようになる。そして、この黄色の光は青色系の色相を有する偏光部材300を通過しながら、明度が非常に減少するため、外部の光が有機発光素子70の電極710、730またはその他に複数の金属配線に反射されることを抑制できる。しかし、本発明がこれに限定されるのではない。従って、偏光部材300及び封止部材200は各々互いに減算混合される多様な色相を有している。
【0048】
以下、図2を参照して本発明の第1実施形態による有機発光表示装置901の構造について具体的に説明する。図2は駆動薄膜トランジスター20、有機発光素子70及び蓄電素子80を中心に有機発光表示装置901を示している。
【0049】
下記では駆動薄膜トランジスター20を通して薄膜トランジスターの構造について詳しく説明する。また、スイッチング薄膜トランジスター10は駆動薄膜トランジスターとの差だけ簡略に説明する。
【0050】
基板部材110はガラス、石英、セラミック、プラスチックなどで構成された絶縁性基板で形成される。しかし、本発明がこれに限定されるのではない。従って、基板部材110は、ステンレス鋼などで構成された金属性基板で形成する場合もある。
【0051】
基板部材110の上にバッファー層120が形成される。バッファー層120は不純元素の浸透を防止しながら表面を平坦化する役割を果し、このような役割を遂行できる多様な物質で形成できる。例えば、バッファー層120は窒化ケイ素(SiNx)膜、酸化ケイ素(SiO)膜、酸窒化ケイ素(SiOxNy)膜のうちいずれか一つを用いることができる。しかし、バッファー層120は必ずしも必要なものではなく、基板部材110の種類及び工程条件により省略できる。
【0052】
バッファー層120の上には駆動半導体層132が形成される。駆動半導体層132は多結晶シリコン膜で形成される。また、駆動半導体層132は不純物がドーピングされないチャンネル領域135と、チャンネル領域135の両側でp+ドーピングされて形成されたソース領域136及びドレイン領域137を含む。この時、ドーピングされるイオン物質はホウ素(B)のようなP型不純物であり、主にBが使用される。しかし、このような不純物は薄膜トランジスターの種類によって異なる。
【0053】
本発明の第1実施形態において駆動薄膜トランジスター20としてP型不純物を用いたPMOS構造の薄膜トランジスターが使用されたが、これに限定されるのではない。従って、駆動薄膜トランジスター20にNMOS構造またはCMOS構造の薄膜トランジスターも全て用いることができる。
【0054】
また、図2に示された駆動薄膜トランジスター20は多結晶シリコン膜を含む多結晶薄膜トランジスターだけであるが、図2に示されていないスイッチング薄膜トランジスター10は多結晶薄膜トランジスターであってもよく、非晶質シリコン膜を含む非晶質薄膜トランジスターであってもよい。
【0055】
駆動半導体層132の上には窒化ケイ素(SiNx)または酸化ケイ素(SiO)などで形成されたゲート絶縁膜140が形成される。ゲート絶縁膜140の上に駆動ゲート電極155を含むゲート配線が形成される。ゲート配線はゲートライン151(図1に図示)、第1維持電極158及びその他に配線をさらに含む。そして駆動ゲート電極155は駆動半導体層132の少なくとも一部、特にチャンネル領域135と重なるように形成される。
【0056】
ゲート絶縁膜140上には駆動ゲート電極155を覆う層間絶縁膜160が形成される。ゲート絶縁膜140と層間絶縁膜160は駆動半導体層132のソース領域136及びドレイン領域137を露出する複数の貫通孔を共に有する。層間絶縁膜160は、ゲート絶縁膜140と同様に、窒化ケイ素(SiNx)または酸化ケイ素(SiO)等で形成される。
【0057】
層間絶縁膜160上には駆動ソース電極176及び駆動ドレイン電極177を含むデータ配線が形成される。データ配線はデータライン171(図1に図示)、共通電源ライン172、第2維持電極178及びその他に配線をさらに含む。また、駆動ソース電極176及び駆動ドレイン電極177は各々貫通孔を通して、駆動半導体層132のソース領域136及びドレイン領域137と接続される。
【0058】
このように、駆動半導体層132、駆動ゲート電極155、駆動ソース電極176及び駆動ドレイン電極177を含む駆動薄膜トランジスター20が形成される。
【0059】
駆動薄膜トランジスター20の構成は前述した例に限定されず、当該技術分野の専門家が容易に実施できる公知の構成であり多様に変形できる。
【0060】
層間絶縁膜160上にはデータ配線172、176、177、178を覆う平坦化膜180が形成される。平坦化膜180はその上に形成される有機発光素子70の発光効率を高めるために段差をなくして平坦化させる役割を果たす。また、平坦化膜180はドレイン電極177の一部を露出させる接触孔182を有する。
【0061】
平坦化膜180は、アクリル系樹脂(polyacrylates resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド系樹脂(polyamides resin)、ポリイミド系樹脂(polyimides rein)、不飽和ポリエステル系樹脂(unsaturated polyesters resin)、ポリフェニレン系樹脂(polyphenylenethers resin)、ポリフェニレンスルフィド系樹脂(polyphenylenesulfides resin)、及びベンゾシクロブテン(benzocyclobutene、BCB)の中一種以上の物質で形成される。
【0062】
平坦化膜180の上には有機発光素子70の画素電極710が形成される。画素電極710は平坦化膜180の接触孔182を通してドレイン電極177と接続される。
【0063】
また、平坦化膜180の上には画素電極710を露出する開口部を有する画素定義膜190が形成される。つまり、画素電極710は画素定義膜190の開口部に対応するように配置される。上記偏光部材は青色系の色相を有し、上記画素定義膜は黄色系または赤色系の色相を有することができる。
【0064】
画素定義膜190はポリアクリル系(polyacrylates resin)及びポリイミド系(polyimides)等の樹脂で形成される。
【0065】
画素定義膜190の開口部において画素電極710の上には有機発光層720が形成され、画素定義膜190及び有機発光層720上には共通電極730が形成される。
【0066】
このように、画素電極710、有機発光層720、及び共通電極730を含む有機発光素子70が形成される。
【0067】
画素電極710と共通電極730のうちいずれか一つは透明な導電性物質で形成されて他の一つは半透過型または反射型導電性物質で形成できる。画素電極710及び共通電極730を形成する物質の種類によって、有機発光表示装置901は前面発光型、背面発光型または両面発光型の何れかになりうる。一方、本発明による有機発光表示装置901は前面発光型で形成される。
【0068】
透明な導電性物質としては、インジウム錫酸化物(indium tin oxide、ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide、IZO)、ZnO(酸化亜鉛)またはIn(Indium Oxide)等の物質を使用できる。反射型物質としてはリチウム(Li)、カルシウム(Ca)、フッ化リチウム/カルシウム(LiF/Ca)、フッ化リチウム/アルミニウム(LiF/Al)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、または金(Au)等の物質を使用できる。
【0069】
有機発光層720は低分子有機物または高分子有機物で構成される。このような有機発光層720は正孔注入層(hole−injection layer、HIL)、正孔輸送層(hole−transporting layer、HTL)、発光層、電子輸送層(electron−transportiong layer、ETL)、そして電子注入層(electron−injection layer、EIL)を有する多重膜で形成される。つまり、正孔注入層は正極の画素電極710上に配置され、その上に正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層が順次に積層される。
【0070】
上記薄膜トランジスターはゲート電極、ソース電極、及びドレイン電極を含み、上記ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、及び画素電極の中から選ばれた少なくとも一つ以上の電極と同じ層に同じ素材で形成された導電膜をさらに含み、上記導電膜の少なくとも一部は上記画素定義膜の下に配置されてもよい。
【0071】
有機発光素子70の上に封止部材200及び偏光部材300が配置される。封止部材200は基板部材110と対向配置されて、薄膜トランジスター20及び有機発光素子70をカバーする。
【0072】
偏光部材300は偏光フィルム310と1/4波長位相遅延フィルム320を含む。偏光フィルム310は通過する光を直線偏光させて、1/4波長位相遅延フィルム320は通過する光の位相を45度遅延させる。ここで、偏光フィルム310を通過した直線偏光は1/4波長位相遅延フィルム320を通過しながら円偏光となる。偏光フィルム310と1/4波長位相遅延フィルム320は通常の公知の方法で製造できる。
【0073】
偏光部材300と封止部材200は減算混合で互いに補色関係の色相を各々有する。つまり、偏光部材300が有する色相と封止部材200が有する色相は互いに混合されると全体的に明度が低くなる。
【0074】
本発明の第1実施形態において、偏光部材300は青色系の色相を帯びさせながら、青色系の光に対して相対的に高い透過度を有する。これに、有機発光表示装置901が青色系色相に対する効率が相対的に落ちる場合に青色系の色相を帯びる偏光部材300の使用はより効果的になる。この時、封止部材200は黄色系色相を有する。
【0075】
従って、有機発光素子70の電極710、730またはその他に複数の金属配線に反射された外部の光が封止部材200及び偏光部材300を通りながら減算混合されて明度が低くなる。この時、偏光部材300自体でも外光反射を抑制することは無論である。
【0076】
偏光部材300及び封止部材200は、前述した実施形態に限定されずに各々互いに減算混合される多様な色相を有することができる。
【0077】
以下、図3を参照して本発明の第2実施形態について説明する。
【0078】
図3に示したように、有機発光表示装置902は有機発光素子70と封止部材200の間の空間に満たされた封止充填層250をさらに含む。封止充填層250は封止部材200を安定的に固定させる役割を果たし、有機発光素子70に水分及び異物が侵入するのを防止し、屈折率差による光の反射を減少させる役割を果たす。
【0079】
また、封止充填層250は樹脂系の素材を含んで形成されて色相を有する。一方、本発明の第2実施形態による有機発光表示装置902において封止部材200は色相を有しない。
【0080】
また、偏光部材300と封止充填層250は互いに異なる色相を有する。特に、封止充填層250は偏光部材300が有する色相と混合されると全体的に明度が低くなる色相を有する。つまり、偏光部材300が有する色相と封止充填層250が有する色相は互いに混合されると各々の色相より明度が低くなる。
【0081】
より望ましくは、封止充填層250は偏光部材300が有する色相と減算混合で互いに補色関係の色相を有する。つまり、偏光部材300が有する色相と封止充填層250が有する色相は減算混合で互いに補色関係であるのがより望ましい。
【0082】
このような構成によって、有機発光表示装置902は外光反射を抑制して向上した視認性を有することができる。
【0083】
具体的に、有機発光素子70の電極710、730またはその他に複数の金属配線に反射された外部の光は一次的に偏光部材300によって反射が抑制され、2次的に封止充填層250と偏光部材300が有する色相によって反射が抑制される。つまり、封止充填層250と偏光部材300を通過する光はこれらが有する色相の差によって明度が低くなるため、偏光部材300と共に封止充填層250は外光反射を抑制する役割を果たす。特に、封止充填層250と偏光部材300が各々減算混合で補色関係の色相を有する場合に、これらの混合色相は黒い色に近いため光が通過できず、より効果的に外光反射を抑制することができる。
【0084】
例えば、偏光部材300が青色(blue)系の色相を有して、封止充填層250が黄色(yellow)系の色相を有することができる。この時、封止充填層250が黄色カラーフィルターのような機能をして、黄色の光が大部分封止充填層250を通過する。そしてこの黄色の光は青色系の色相を有する偏光部材300を通過しながら明度が非常に減少するため、外部の光が有機発光素子70の電極710、730またはその他に複数の金属配線に反射されることを抑制できる。しかし、本発明がこれに限定されるのではない。従って、偏光部材300及び封止充填層250は各々互いに減算混合される多様な色相を有することができる。
【0085】
以下、図4を参照して本発明の第3実施形態について説明する。
【0086】
図4に示したように、有機発光表示装置903は封止部材200または偏光部材300上に位置されたカバーウィンドウ400をさらに含む。図4では、偏光部材300が封止部材200上に位置され、カバーウィンドウ400が偏光部材300上に位置される。しかし、本発明がこれのみに限定されるのではない。従って、封止部材200が偏光部材300上に位置され、カバーウィンドウ400が封止部材200上に位置できる。
【0087】
カバーウィンドウ400はガラスまたはプラスチックなどのような透明な素材で形成されて色相を有する。一方、本発明の第3実施形態による有機発光表示装置903において封止部材200は色相を有しない。
【0088】
また、偏光部材300とカバーウィンドウ400は互いに異なる色相を有する。特に、カバーウィンドウ400は偏光部材300が有する色相と混合されると全体的に明度が低くなる色相を有する。つまり、偏光部材300が有する色相とカバーウィンドウ400が有する色相は互いに混合されると各々の色相より明度が低くなる。
【0089】
より望ましくは、カバーウィンドウ400は偏光部材300が有する色相と減算混合で互いに補色関係の色相を有する。つまり、偏光部材300が有する色相とカバーウィンドウ400が有する色相は減算混合で互いに補色関係であるのがより望ましい。
【0090】
このような構成によって、有機発光表示装置903は外光反射を抑制して向上した視認性を有することができる。
【0091】
具体的に、有機発光素子70の電極710、730またはその他の複数の金属配線に反射された外部の光は一次的に偏光部材300によって反射が抑制され、2次的にカバーウィンドウ400と偏光部材300が有する色相によって反射が抑制される。つまり、カバーウィンドウ400と偏光部材300を通過する光はこれらが有する色相の差によって、明度が低くなるため、偏光部材300と共にカバーウィンドウ400は外光反射を抑制する役割を果たす。特に、カバーウィンドウ400と偏光部材300が各々減算混合で補色関係の色相を有する場合、これらの混合色相は黒い色に近いため光が通過できず、より効果的に外光反射を抑制することができる。
【0092】
例えば、偏光部材300が青色(blue)系の色相を有して、カバーウィンドウ400が黄色(yellow)系の色相を有することができる。この時、カバーウィンドウ400が黄色カラーフィルターのような機能をして、黄色の光が大部分カバーウィンドウ400を通過するようになる。そして、この黄色の光は青色系の色相を有する偏光部材300を通過しながら明度が非常に減少するため、外部の光が有機発光素子70の電極710、730またはその他の複数の金属配線に反射されることを抑制できる。しかし、本発明がこれに限定されるのではない。従って、偏光部材300及びカバーウィンドウ400は各々互いに減算混合される多様な色相を有することができる。
【0093】
以下、図5を参照して本発明の第4実施形態について説明する。
【0094】
図5に示したように、有機発光表示装置904は偏光部材300上に位置されたカバーウィンドウ400と、偏光部材300とカバーウィンドウ400との間を埋めるカバー充填層450をさらに含む。
【0095】
カバーウィンドウ400はガラスまたはプラスチックなどのような透明な素材で形成される。カバー充填層450はカバーウィンドウ400を安定的に固定する役割を果たしながら、屈折率差による光の反射を減少させ、外部衝撃を緩和させる役割を果たす。
【0096】
また、カバー充填層450は樹脂系の素材を含んで形成されて色相を有する。一方、本発明の第4実施形態による有機発光表示装置904において、封止部材200は色相を有しない。
【0097】
また、偏光部材300とカバー充填層450は互いに異なる色相を有する。特に、カバー充填層450は偏光部材300が有する色相と混合されると全体的に明度が低くなる色相を有する。つまり、偏光部材300が有する色相とカバー充填層450が有する色相は互いに混合されると各々の色相より明度が低くなる。
【0098】
より望ましくは、カバー充填層450は偏光部材300が有する色相と減算混合で互いに補色関係の色相を有する。つまり、偏光部材300が有する色相とカバー充填層450が有する色相は減算混合で互いに補色関係であるのがより望ましい。
【0099】
このような構成によって、有機発光表示装置904は外光反射を抑制して向上した視認性を有することができる。
【0100】
具体的に、有機発光素子70の電極710、730またはその他の複数の金属配線に反射された外部の光は一次的に偏光部材300によって反射が抑制され、2次的にカバー充填層450と偏光部材300が有する色相によって反射が抑制される。つまり、カバー充填層450と偏光部材300を通過する光はこれらが有する色相の差によって明度が低くなるため、偏光部材300と共にカバー充填層450は外光反射を抑制する役割を果たす。特に、カバー充填層450と偏光部材300が各々減算混合で補色関係の色相を有する場合、これらの混合色相は黒い色に近いため光が通過できず、より効果的に外光反射を抑制することができる。
【0101】
例えば、偏光部材300が青色(blue)系の色相を有して、カバー充填層450は黄色(yellow)系の色相を有することができる。この時、カバー充填層450が黄色カラーフィルターのような機能をして、黄色の光が大部分カバー充填層450を通過するようになる。そしてこの黄色の光は青色系の色相を有する偏光部材300を通過しながら明度が非常に減少するため、外部の光が有機発光素子70の電極710、730またはその他の複数の金属配線に反射されるのを抑制することができる。しかし、本発明がこれに限定されるのではない。従って、偏光部材300及びカバー充填層450は各々互いに減算混合される多様な色相を有することができる。
【0102】
以下、図6を参照して本発明の第5実施形態について説明する。
【0103】
図6に示したように、有機発光表示装置905は色相を有する画素定義膜195を含む。この時、画素定義膜195と偏光部材300は互いに異なる色相を有する。特に、画素定義膜195は偏光部材300が有する色相と混合されると全体的に明度が低くなる色相を有する。つまり、偏光部材300が有する色相と画素定義膜195が有する色相は互いに混合されると各々の色相より明度が低くなる。
【0104】
より望ましくは、画素定義膜195は偏光部材300が有する色相と減算混合で互いに補色関係の色相を有する。つまり、偏光部材300が有する色相と画素定義膜195が有する色相は減算混合で互いに補色関係であるのがさらに望ましい。
【0105】
一方、本発明の第5実施形態において封止部材200は色相を有しない。図6において封止部材200は色相を有しない。
【0106】
また、本発明の第5実施形態による有機発光表示装置905は、ゲート電極155、ソース電極176、ドレイン電極177、画素電極710の中一つ以上の電極と同じ層に同じ素材で形成された導電膜をさらに有する。そして導電膜の少なくとも一部は画素定義膜195の下に配置される。
【0107】
また、本発明の第5実施形態において画素定義膜195はアクリル系の樹脂を含んで形成される。
【0108】
このような構成によって、有機発光表示装置905は外光反射を抑制して向上した視認性を有することができる。
【0109】
具体的に、有機発光素子70の電極710、730またはその他の複数の金属配線に反射された外部の光は一次的に偏光部材300によって反射が抑制され、2次的に画素定義膜195と偏光部材300が有する色相によって反射が抑制される。つまり、偏光部材300と画素定義膜195を通過する光はこれらが有する色相の差によって明度が低くなるため、偏光部材300と共に画素定義膜195は外光反射を抑制する役割を果たす。特に、画素定義膜195と偏光部材300が各々減算混合で補色関係の色相を有する場合、これらの混合色相は黒い色に近いため光が通過できず、より効果的に外光反射を抑制することができる。
【0110】
例えば、偏光部材300が青色(blue)系の色相を有して、画素定義膜195が黄色(yellow)系または赤色(red)系の色相を有することができる。画素定義膜195をアクリル系の樹脂を含んで形成される場合、容易に画素定義膜195が赤色系の色相を有することができる。
【0111】
偏光部材300は青色カラーフィルターのような機能をして、青色の光が大部分偏光部材300を通過するようになる。そしてこの青色の光は赤色または黄色系の色相を有する画素定義膜195を通過しながら明度が非常に減少するため、外部の光が有機発光素子70の電極710、730またはその他の複数の金属配線に反射されることを抑制できる。しかし、本発明がこれに限定されるのではない。従って、偏光部材300及び画素定義膜195は各々互いに減算混合される多様な色相を有することができる。
【0112】
まず、多様な実施形態のように、有色の偏光部材300と偏光部材300と互いに異なる色相を有する有色物の組み合わせを通して外光反射を抑制することができる。偏光部材300と有色物は各々互いに減算混合で補色関係の色相を有するのが最も望ましい。また、有色物は前述のように、封止部材200、封止充填層250、カバーウィンドウ400、カバー充填層450、及び画素定義膜195の中のいずれか一つ以上でありうる。
【0113】
上述した各実施形態では、偏光部材としては、青色を有するものの使用頻度が高いため、青色のものについて説明してきたが、他の色を有していてもよい。また、上述した各実施形態では、画素定義膜としては、上記偏光部材の青色の補色である黄色を有するものについて説明してきたが、偏光部材と同様に、他の色を有していてもよい。更に、画素定義膜としては、アクリルで形成された場合に、赤色を有するので、赤色を有するものについても説明してきたが、他の色を有していてもよい。また、封止部材、封止充填層、及びカバーウィンドウについても、黄色に限らず、他の色を有していてもよい。
【0114】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0115】
901,902,903,904,905 有機発光表示装置
10 スイッチング薄膜トランジスター
20 駆動薄膜トランジスター
70 有機発光素子(OLED)
80 蓄電素子
110 基板部材
120 バッファー層
131 スイッチング半導体層
132 駆動半導体層
135 チャンネル領域
137 ドレイン領域
140 ゲート絶縁膜
151 ゲートライン
152 スイッチングゲート電極
155 駆動ゲート電極
158、178 維持電極
171 データライン
172 共通電源ライン
173 スイッチングソース電極
174 スイッチングドレイン電極
176 駆動ソース電極
177 ドレイン電極
180 平坦化膜
182 接触孔
190 画素定義膜
200 封止部材
250 封止充填層
300 偏光部材
400 カバーウィンドウ
710 画素電極
720 有機発光層
730 共通電極


【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板部材と、
前記基板部材上に形成された薄膜トランジスターと、
前記薄膜トランジスターと接続された画素電極、前記画素電極上に形成された有機発光層、及び前記有機発光層上に形成された共通電極、を含む有機発光素子と、
前記有機発光素子上に形成された有色の偏光部材と、
前記有機発光素子の画素電極上に形成され、前記偏光部材と互いに異なる色相を有する有色物を含むことを特徴とする、有機発光表示装置。
【請求項2】
前記偏光部材が有する色相と前記有色物が有する色相は互いに混合されると各々の色相より明度が低くなることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項3】
前記偏光部材が有する色相と前記有色物が有する色相は減算混合で互いに補色関係であることを特徴とすることを特徴とする、請求項2に記載の有機発光表示装置。
【請求項4】
前記偏光部材は偏光フィルムと1/4波長位相遅延フィルムを含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機発光表示装置。
【請求項5】
前記画素電極を露出する開口部を有して前記基板部材上に形成された画素定義膜をさらに含み、
前記有色物は前記画素定義膜であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機発光表示装置。
【請求項6】
前記偏光部材は青色系の色相を有し、前記画素定義膜は黄色系または赤色系の色相を有することを特徴とする請求項5に記載の有機発光表示装置。
【請求項7】
前記画素定義膜はアクリル系の樹脂を含んで形成されたことを特徴とする、請求項5又は6に記載の有機発光表示装置。
【請求項8】
前記薄膜トランジスターはゲート電極、ソース電極、及びドレイン電極を含み、
前記ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、及び画素電極の中から選ばれた少なくとも一つ以上の電極と同じ層に同じ素材で形成された導電膜をさらに含み、
前記導電膜の少なくとも一部は前記画素定義膜の下に配置されたことを特徴とする、請求項5〜7のいずれか1項に記載の有機発光表示装置。
【請求項9】
前記基板部材と対向配置されて前記薄膜トランジスター及び前記有機発光素子をカバーする封止部材をさらに含み、
前記有色物は前記封止部材であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機発光表示装置。
【請求項10】
前記偏光部材は青色系の色相を有し、前記封止部材は黄色系の色相を有することを特徴とする、請求項9に記載の有機発光表示装置。
【請求項11】
前記基板部材と対向配置されて前記薄膜トランジスター及び前記有機発光素子をカバーする封止部材と、前記封止部材と前記有機発光素子との間に配置された封止充填層をさらに含み、
前記有色物は前記封止充填層であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機発光表示装置。
【請求項12】
前記偏光部材は青色系の色相を有し、前記封止充填層は黄色系の色相を有することを特徴とする、請求項11に記載の有機発光表示装置。
【請求項13】
前記基板部材と対向配置されて前記薄膜トランジスター及び前記有機発光素子をカバーする封止部材と、前記封止部材上に形成されたカバーウィンドウをさらに含み、
前記有色物はカバーウィンドウであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機発光表示装置。
【請求項14】
前記偏光部材は青色系の色相を有し、前記カバーウィンドウは黄色系の色相を有することを特徴とする、請求項13に記載の有機発光表示装置。
【請求項15】
前記基板部材と対向配置されて前記薄膜トランジスター及び前記有機発光素子をカバーする封止部材と、前記封止部材上に形成されたカバーウィンドウと、前記封止部材と前記カバーウィンドウとの間に配置されたカバー充填層をさらに含み、
前記有色物はカバー充填層であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機発光表示装置。
【請求項16】
前記偏光部材は青色系の色相を有し、前記カバー充填層は黄色系の色相を有することを特徴とする、請求項15に記載の有機発光表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−40524(P2010−40524A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−163917(P2009−163917)
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【Fターム(参考)】