説明

有機脱臭ダクト

【課題】従来の屋内の排気ダクトは排気の機能や物理的、化学的な脱臭機能があっても、有機的な脱臭機能を備えたものがない課題がある。
【解決手段】本発明は有機性廃棄物の処理場など、臭気を多量に発生する建物の天井に角型のダクト管を配置し、ダクト管排気部の内部には広葉樹の枯れ枝葉とプラスチック製網状骨格体の接触材とを交互に多量に充填したことを特徴とする有機脱臭ダクトである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有機性廃棄物の処理場などに設置する有機脱臭ダクトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の屋内の排気ダクトは排気機能や、物理的に又は化学的に塵埃を除去するものや、オゾン脱臭するものや、加熱脱臭するものがあっても、有機的な脱臭機能を備えたものがない課題があった。且つ、短いコンパクトな微生物脱臭装置であったため、臭気の接触時間が短いなどの課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平06−307067号公報
【特許文献2】特開平08−042892号公報
【特許文献3】特開平2003−024906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
即ち、従来の排気ダクトは単に物理的や化学的な塵埃除去や、脱臭をするものが主流で、臭気成分を生物、微生物による長時間脱臭など有機的な脱臭方法を採用したものが無い課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決するための技術的手段は次の通りである。
即ち、有機性廃棄物の処理場など、臭気を多量に発生する建物の天井に角型のダクト管を配置し、ダクト管排気部の内部には広葉樹の枯れ枝葉とプラスチック製網状骨格体の接触材とを交互に多量に充填し、長時間、広葉樹の枯れ枝葉やプラスチック製網状骨格体に寄生する微生物と接触して、臭気成分を分解することを特徴とする有機脱臭ダクトである。
【発明の効果】
【0006】
以上のような構成にすると、ダクト管排気部の広葉樹枯れ枝葉とプラスチック製網状骨格体の接触材の表面には自然発生的に微生物が繁殖して、臭気成分を分解脱臭する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】有機性廃棄物の処理場など、建物内の天井に角型ダクトを配置した鳥瞰図である。
【図2】本発明、角型ダクトの内部を示す平面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に、本発明を実施するための形態について、実施例を図1、図2について説明する。
【0009】
図1、図2において、1は有機性廃棄物の処理場などの建物である。2はこの建物天井にスパイラル状に配置した角型ダクトである。3はダクトの排気ブロワーである。4はダクトの複数の吸気口である。5は広葉樹枯れ枝葉である。6はプラスチック製網状骨格体の接触材である。
【0010】
これら、5、6、の部材を図2のように交互に配列して、充填している。3のダクトブロワーの風圧は高く、風量を少量ににして、排気を緩やかにして、吸気中の臭気成分を緩やかに、充分に分解するようにしている。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明の実施例は有機性廃棄物処理場の有機脱臭ダクトを開示しているが、食品工場や、外食産業建物などにも適用できる。
【符号の説明】
【0012】
1 有機性廃棄物処理場などの建物
2 角型ダクト
3 排気ブロワー
4 吸気口
5 広葉樹枯れ枝葉
6 プラスチック製網状骨格体の接触材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機性廃棄物の処理場など、臭気を多量に発生する建物の天井に角型ダクトを配置し、ダクト管排気部の内部には広葉樹の枯れ枝葉とプラスチック製網状骨格体の接触材とを交互に多量に充填し、長時間、広葉樹の枯れ枝葉やプラスチック製網状骨格体に寄生する微生物と接触して、臭気成分を分解することを特徴とする有機脱臭ダクト。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−13882(P2013−13882A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−162551(P2011−162551)
【出願日】平成23年7月6日(2011.7.6)
【出願人】(591254729)関西化工株式会社 (13)
【Fターム(参考)】