説明

有機電界発光素子、該素子用材料、並びに該素子を用いた発光装置、表示装置及び照明装置

【課題】発光効率が高くて、青色純度が優れており、駆動劣化に伴う色度変化が小さい有機電界発光素子の提供。
【解決手段】基板と、該基板上に配置され、陽極及び陰極を含む一対の電極と、該電極間に配置され、発光層を含む少なくとも一層の有機層とを有し、前記有機層が下記式で表される化合物を含む有機電界発光素子。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
該基板上に配置され、陽極及び陰極を含む一対の電極と、
該電極間に配置され、発光層を含む少なくとも一層の有機層とを有し、
前記有機層が下記一般式(1)で表される化合物を含む有機電界発光素子。
【化1】

(式中、Cyは構成環が3環以上の縮合芳香環構造を表し、Dn1とAc1を異なる構成環に有し、各構成環はいずれも炭化水素環である。
Dn1はNR11、O原子またはS原子を表し、u1が0の場合はさらに置換基を有する。R11は置換基を表し、R11はCyと結合して芳香環以外の環を形成してもよい。
Ac1は電子吸引性置換基、電子吸引性置換基を有するアリール基または電子欠損性ヘテロアリール基を表し、Ac1は更に置換基を有していてもよい。
環Z1はアリーレン基またはヘテロアリーレン基を表し、A11は環Z1を構成する炭素原子を表し、A12は環Z1を構成する炭素原子または窒素原子を表す。
1、L2およびL3はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR1213またはSiR1415を表し、R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立に置換基を表す。
u1は0または1を表し、u1が1の場合にCy、Dn1および環Z1によって形成される環は芳香環ではない。
m1は0または1を表し、m1が0かつu1が1のときCyと環Z1は直接結合する。
n1およびq1は0または1を表し、n1およびq1のいずれか一方は0であり、n1またはq1が1の場合にCy、Ac1およびL2またはL3によって形成される環はいずれも芳香環ではない。但し、Ac1がピリジン環であるときn1およびq1のうち少なくとも一方は1である。)
【請求項2】
前記一般式(1)中、前記Cyが置換基を有していてもよいピレン、クリセン、フルオランテン、フェナントレンで表されることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光素子。
【請求項3】
前記一般式(1)中、前記Cyが置換基を有していてもよいピレンで表され、該ピレンの1位または3位に前記Dn1または前記Ac1のいずれか一方を有し、該ピレンの6位または8位に前記Dn1または前記Ac1のうち残りの一方を有することを特徴とする請求項1または2に記載の有機電界発光素子。
【請求項4】
前記一般式(1)で表される化合物が下記一般式(2)〜一般式(5)のいずれかで表される化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
【化2】

(式中、Dn2はN原子、O原子またはS原子を表し、Dn2がO原子またはS原子を表す場合はu21とt24の和は0または1である。Dn2がN原子を表す場合にu21とt24の少なくとも一方が0を表すとき、あるいは、Dn2がO原子またはS原子を表す場合にu21とt24がともに0のときは、Dn2はさらに置換基を有する。
Ac2は電子吸引性置換基、電子吸引性置換基を有するアリール基または電子欠損性ヘテロアリール基を表し、Ac2は更に置換基を有していてもよい。
環Z21および環Z24はそれぞれ独立にアリーレン基またはヘテロアリーレン基を表し、A21は環Z21を構成する炭素原子を表し、A22は環Z21を構成する炭素原子または窒素原子を表し、A27は環Z24を構成する炭素原子を表し、A28は環Z24を構成する炭素原子または窒素原子を表す。
103、R104、R108およびR109はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
21、L22、L23およびL24はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR2223またはSiR2425を表し、R22、R23、R24およびR25はそれぞれ独立に置換基を表す。
u21は0または1を表し、u21が0の場合にピレン環の#位とDn2は結合せず、u21が1の場合にピレン環、Dn2および環Z21によって形成される環は芳香環ではない。
t24は0または1を表し、t24が0の場合にピレン環の#位とDn2は結合せず、t24が1の場合にピレン環、Dn2および環Z24によって形成される環は芳香環ではない。
m21は0または1を表し、m21が0かつu21が1のときピレン環の#位と環Z21は直接結合する。
s24は0または1を表し、s24が0かつu24が1のときピレン環の#位と環Z24は直接結合する。
n22およびq23は0または1を表し、n22およびq23のいずれか一方は0であり、n22またはq23が1の場合にピレン環、Ac2およびL22またはL23によって形成される環はいずれも芳香環ではない。n22またはq23が0の場合にピレン環の*位とAc2は結合しない。但し、Ac2がピリジン環であるときn22およびq23のうち少なくとも一方は1である。)
【化3】

(式中、Dn3はN原子、O原子またはS原子を表し、Dn3がO原子またはS原子を表す場合はu31とt34の和は0または1である。Dn3がN原子を表す場合にu31とt34の少なくとも一方が0を表すとき、あるいは、Dn3がO原子またはS原子を表す場合にu31とt34がともに0のときは、Dn3はさらに置換基を有する。
Ac3は電子吸引性置換基、電子吸引性置換基を有するアリール基または電子欠損性ヘテロアリール基を表し、Ac3は更に置換基を有していてもよい。
環Z31および環Z34はそれぞれ独立にアリーレン基またはヘテロアリーレン基を表し、A31は環Z31を構成する炭素原子を表し、A32は環Z31を構成する炭素原子または窒素原子を表し、A37は環Z34を構成する炭素原子を表し、A38は環Z34を構成する炭素原子または窒素原子を表す。
113、R114、R115およびR116はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
31、L32、L33およびL34はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR3233またはSiR3435を表し、R32、R33、R34およびR35はそれぞれ独立に置換基を表す。
u31は0または1を表し、u31が0の場合にピレン環の#位とDn3は結合せず、u31が1の場合にピレン環、Dn3および環Z31によって形成される環は芳香環ではない。
t34は0または1を表し、t34が0の場合にピレン環の#位とDn3は結合せず、t34が1の場合にピレン環、Dn3および環Z34によって形成される環は芳香環ではない。
m31は0または1を表し、m31が0かつu31が1のときピレン環の#位と環Z31は直接結合する。
m34は0または1を表し、m34が0かつt34が1のときピレン環の#位と環Z34は直接結合する。
n32およびq33は0または1を表し、n32およびq33のいずれか一方は0であり、n32またはq33が1の場合にピレン環、Ac3およびL32またはL33によって形成される環はいずれも芳香環ではない。n32またはq33が0の場合にピレン環の*位とAc3は結合しない。但し、Ac3がピリジン環であるときn32およびq33のうち少なくとも一方は1である。)
【化4】

(式中、Dn4はN原子、O原子またはS原子を表し、Dn4がO原子またはS原子を表す場合はu41とt44の和は0または1である。Dn4がN原子を表す場合にu41とt44の少なくとも一方が0を表すとき、あるいは、Dn4がO原子またはS原子を表す場合にu41とt44がともに0のときは、Dn4はさらに置換基を有する。
Ac4は電子吸引性置換基、電子吸引性置換基を有するアリール基または電子欠損性ヘテロアリール基を表し、Ac4は更に置換基を有していてもよい。
環Z41および環Z44はそれぞれ独立にアリーレン基またはヘテロアリーレン基を表し、A41は環Z41を構成する炭素原子を表し、A42は環Z41を構成する炭素原子または窒素原子を表し、A47は環Z44を構成する炭素原子を表し、A48は環Z44を構成する炭素原子または窒素原子を表す。
2、R3、R7およびR8はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
41、L42、L43およびL44はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR4243またはSiR4445を表し、R42、R43、R44およびR45はそれぞれ独立に置換基を表す。
u41は0または1を表し、u41が0の場合にピレン環の#位とDn4は結合せず、u41が1の場合にピレン環、Dn4および環Z41によって形成される環は芳香環ではない。
t44は0または1を表し、t44が0の場合にピレン環の#位とDn4は結合せず、t44が1の場合にピレン環、Dn4および環Z44によって形成される環は芳香環ではない。
m41は0または1を表し、m41が0かつu41が1のときピレン環の#位と環Z41は直接結合する。
m44は0または1を表し、m44が0かつt44が1のときピレン環の#位と環Z44は直接結合する。
n42およびq43は0または1を表し、n42およびq43のいずれか一方は0であり、n42またはq43が1の場合にピレン環、Ac4およびL42またはL43によって形成される環はいずれも芳香環ではない。n42またはq43が0の場合にピレン環の*位とAc4は結合しない。但し、Ac4がピリジン環であるときn42およびq43のうち少なくとも一方は1である。)
【化5】

(式中、Dn5はN原子、O原子またはS原子を表し、Dn5がO原子またはS原子を表す場合はu51とt54の和は0または1である。Dn5がN原子を表す場合にu51とt54の少なくとも一方が0を表すとき、あるいは、Dn5がO原子またはS原子を表す場合にu51とt54がともに0のときは、Dn5はさらに置換基を有する。
Ac5は電子吸引性置換基、電子吸引性置換基を有するアリール基または電子欠損性ヘテロアリール基を表し、Ac5は更に置換基を有していてもよい。
環Z51および環Z54はそれぞれ独立にアリーレン基またはヘテロアリーレン基を表し、A51は環Z51を構成する炭素原子を表し、A52は環Z51を構成する炭素原子または窒素原子を表し、A57は環Z54を構成する炭素原子を表し、A58は環Z54を構成する炭素原子または窒素原子を表す。
2、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
51、L52、L53およびL54はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR5253またはSiR5455を表し、R52、R53、R54およびR55はそれぞれ独立に置換基を表す。
u51は0または1を表し、u51が0の場合にピレン環の#位とDn5は結合せず、u51が1の場合にピレン環、Dn5および環Z51によって形成される環は芳香環ではない。
t54は0または1を表し、t54が0の場合にピレン環の#位とDn5は結合せず、t54が1の場合にピレン環、Dn5および環Z54によって形成される環は芳香環ではない。
m51は0または1を表し、m51が0かつu51が1のときピレン環の#位と環Z51は直接結合する。
m54は0または1を表し、m54が0かつt54が1のときピレン環の#位と環Z54は直接結合する。
n52およびq53は0または1を表し、n52およびq53のいずれか一方は0であり、n52またはq53が1の場合にピレン環、Ac5およびL52またはL53によって形成される環はいずれも芳香環ではない。n52またはq53が0の場合にピレン環の*位とAc5は結合しない。但し、Ac5がピリジン環であるときn52およびq53のうち少なくとも一方は1である。)
【請求項5】
前記一般式(1)で表される化合物が、前記一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求項4に記載の有機電界発光素子。
【請求項6】
前記一般式(2)で表される化合物が下記一般式(6)で表される化合物であることを特徴とする請求項5に記載の有機電界発光素子。
【化6】

(式中、Dn2AはNR11A、O原子またはS原子を表し、u21が0を表すときは、Dn2Aはさらに置換基を有する。R11Aは置換基を表す。
Ac2は電子吸引性置換基、電子吸引性置換基を有するアリール基または電子欠損性ヘテロアリール基を表し、Ac2は更に置換基を有していてもよい。
環Z21はアリーレン基またはヘテロアリーレン基を表し、A21は環Z21を構成する炭素原子を表し、A22は環Z21を構成する炭素原子または窒素原子を表す。
103、R104、R108、R109およびR110はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
21、L22およびL23はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR2223またはSiR2425を表し、R22、R23、R24およびR25はそれぞれ独立に置換基を表す。
u21は0または1を表し、u21が0の場合にピレン環の#位とDn2Aは結合せず、u21が1の場合にピレン環、Dn2Aおよび環Z21によって形成される環は芳香環ではない。
m21は0または1を表し、m21が0かつu21が1のときピレン環の#位と環Z21は直接結合する。
n22およびq23は0または1を表し、n22およびq23のいずれか一方は0であり、n22またはq23が1の場合にピレン環、Ac2およびL22またはL23によって形成される環はいずれも芳香環ではない。n22またはq23が0の場合にピレン環の*位とAc2は結合しない。但し、Ac2がピリジン環であるときn22およびq23のうち少なくとも一方は1である。)
【請求項7】
前記一般式(6)で表される化合物が下記一般式(8)で表される化合物であることを特徴とする請求項6に記載の有機電界発光素子。
【化7】

(式中、Dn2AはNR11A、O原子またはS原子を表し、u21が0を表すときは、Dn2Aはさらに置換基を有する。R11Aは置換基を表す。
Ac2Aは電子吸引性置換基、電子吸引性置換基を有するアリール基または電子欠損性ヘテロアリール基を表し、Ac2Aは更に置換基を有していてもよい。
環Z21はアリーレン基またはヘテロアリーレン基を表し、A21は環Z21を構成する炭素原子を表し、A22は環Z21を構成する炭素原子または窒素原子を表す。
103、R104、R105、R108、R109およびR110はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
21およびL23はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR2223またはSiR2425を表し、R22、R23、R24およびR25はそれぞれ独立に置換基を表す。
u21は0または1を表し、u21が0の場合にピレン環の#位とDn2Aは結合せず、u21が1の場合にピレン環、Dn2Aおよび環Z21によって形成される環は芳香環ではない。
m21は0または1を表し、m21が0かつu21が1のときピレン環の#位と環Z21は直接結合する。
q23は0または1を表し、q23が1の場合にピレン環、Ac2AおよびL23によって形成される環はいずれも芳香環ではない。q23が0の場合にピレン環の*位とAc2Aは結合しない。但し、Ac2Aがピリジン環であるときq23は1である。)
【請求項8】
前記一般式(8)で表される化合物が下記一般式(10)で表される化合物であることを特徴とする請求項7に記載の有機電界発光素子。
【化8】

(式中、Dn2AはNR11A、O原子またはS原子を表し、R11Aは置換基を表す。
22、A23、A24、A25、A26、A61、A62、A63、A64およびA65はそれぞれ独立にCRz(Rzは水素原子または置換基を表し、隣り合う2つCRzは共同して5または6員環を形成していてもよい)またはN原子を表す。A61、A62、A63、A64およびA65がいずれもN原子ではない場合は、A61、A62、A63、A64およびA65の表すCRzのうち少なくとも1つのRzが電子吸引性置換基を表す。
103、R104、R105、R108、R109およびR110はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
21およびL23はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR2223またはSiR2425を表し、R22、R23、R24およびR25はそれぞれ独立に置換基を表す。
m21は0または1を表し、m21が0のときピレン環の#位とA22は直接結合する。
q23は0または1を表し、q23が0の場合にピレン環の*位とA65は結合しない。但し、A61、A62、A63、A64およびA65のうち1つのみがN原子である場合、q23は1を表す。)
【請求項9】
前記一般式(10)で表される化合物が下記一般式(12)で表される化合物であることを特徴とする請求項8に記載の有機電界発光素子。
【化9】

(式中、Dn2AはNR11A、O原子またはS原子を表し、R11Aは置換基を表す。
61、A62、A63、A64およびA65はそれぞれ独立にCRz(Rzは水素原子または置換基を表し、隣り合う2つCRzは共同して5または6員環を形成していてもよい)またはN原子を表す。A61、A62、A63、A64およびA65がいずれもN原子ではない場合は、A61、A62、A63、A64およびA65の表すCRzのうち少なくとも1つのRzが電子吸引性置換基を表す。
103、R104、R105、R108、R109、R110、R201、R202、R203およびR204はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
21およびL23はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR2223またはSiR2425を表し、R22、R23、R24およびR25はそれぞれ独立に置換基を表す。
m21は0または1を表し、m21が0のとき**位とピレン環の#位は直接結合する。
q23は0または1を表し、q23が0の場合にピレン環の*位とA65は結合しない。但し、A61、A62、A63、A64およびA65のうち1つのみがN原子である場合、q23は1を表す。)
【請求項10】
前記一般式(2)で表される化合物の前記q23が1であることを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
【請求項11】
前記一般式(1)で表される化合物が、前記一般式(3)で表される化合物であることを特徴とする請求項4に記載の有機電界発光素子。
【請求項12】
前記一般式(3)で表される化合物が下記一般式(7)で表される化合物であることを特徴とする請求項11に記載の有機電界発光素子。
【化10】

(式中、Dn3AはNR11B、O原子またはS原子を表し、u31が0を表すときは、Dn3Aはさらに置換基を有する。R11Bは置換基を表す。
Ac3は電子吸引性置換基、電子吸引性置換基を有するアリール基または電子欠損性ヘテロアリール基を表し、Ac3は更に置換基を有していてもよい。
環Z31はアリーレン基またはヘテロアリーレン基を表し、A31は環Z31を構成する炭素原子を表し、A32は環Z31を構成する炭素原子または窒素原子を表す。
113、R114、R115、R116およびR120はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
31、L32およびL33はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR3233またはSiR3435を表し、R32、R33、R34およびR35はそれぞれ独立に置換基を表す。
u31は0または1を表し、u31が0の場合にピレン環の#位とDn3Aは結合せず、u31が1の場合にピレン環、Dn3Aおよび環Z31によって形成される環は芳香環ではない。
m31は0または1を表し、m31が0かつu31が1のときピレン環の#位と環Z31は直接結合する。
n32およびq33は0または1を表し、n32およびq33のいずれか一方は0であり、n32またはq33が1の場合にピレン環、Ac3およびL32またはL33によって形成される環はいずれも芳香環ではない。n32またはq33が0の場合にピレン環の*位とAc3は結合しない。但し、Ac3がピリジン環であるときn32およびq33のうち少なくとも一方は1である。)
【請求項13】
前記一般式(7)で表される化合物が下記一般式(9)で表される化合物であることを特徴とする請求項12に記載の有機電界発光素子。
【化11】

(式中、Dn3AはNR11B、O原子またはS原子を表し、u31が0を表すときは、Dn3Aはさらに置換基を有する。R11Bは置換基を表す。
Ac3Aは電子吸引性置換基、電子吸引性置換基を有するアリール基または電子欠損性ヘテロアリール基を表し、Ac3Aは更に置換基を有していてもよい。
環Z31はアリーレン基またはヘテロアリーレン基を表し、A31は環Z31を構成する炭素原子を表し、A32は環Z31を構成する炭素原子または窒素原子を表す。
113、R114、R115、R116、R119およびR120はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
31およびL32はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR3233またはSiR3435を表し、R32、R33、R34およびR35はそれぞれ独立に置換基を表す。
u31は0または1を表し、u31が0の場合にピレン環の#位とDn3Aは結合せず、u31が1の場合にピレン環、Dn3Aおよび環Z31によって形成される環は芳香環ではない。
m31は0または1を表し、m31が0かつu31が1のときピレン環の#位と環Z31は直接結合する。
n32は0または1を表し、n32が1の場合にピレン環、Ac3AおよびL32によって形成される環はいずれも芳香環ではない。n32が0の場合にピレン環の*位とAc3Aは結合しない。但し、Ac3Aがピリジン環であるときn32は1である。)
【請求項14】
前記一般式(9)で表される化合物が下記一般式(11)で表される化合物であることを特徴とする請求項13に記載の有機電界発光素子。
【化12】

(式中、Dn3AはNR11B、O原子またはS原子を表し、R11Bは置換基を表す。
32、A33、A34、A35、A36、A71、A72、A73、A74およびA75はそれぞれ独立にCRz’(隣り合う2つCRz’は共同して5または6員環を形成していてもよい)またはN原子を表す。A71、A72、A73、A74およびA75がいずれもN原子ではない場合は、A71、A72、A73、A74およびA75の表すCRz’のうち少なくとも1つのRz’が電子吸引性置換基を表す。
113、R114、R115、R116、R119およびR120はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
31およびL32はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR3233またはSiR3435を表し、R32、R33、R34およびR35はそれぞれ独立に置換基を表す。
m31は0または1を表し、m31が0のときピレン環の#位とA32は直接結合する。
n32は0または1を表し、n32が1の場合にピレン環、Ac3AおよびL32によって形成される環はいずれも芳香環ではない。n32が0の場合にピレン環の*位とA75は結合しない。但し、A71、A72、A73、A74およびA75のうち1つのみがN原子である場合、n32は1を表す。)
【請求項15】
前記一般式(11)で表される化合物が下記一般式(13)で表される化合物であることを特徴とする請求項14に記載の有機電界発光素子。
【化13】

(式中、Dn3AはNR11B、O原子またはS原子を表し、R11Bは置換基を表す。
71、A72、A73、A74およびA75はそれぞれ独立にCRz’(隣り合う2つCRz’は共同して5または6員環を形成していてもよい)またはN原子を表す。A71、A72、A73、A74およびA75がいずれもN原子ではない場合は、A71、A72、A73、A74およびA75の表すCRz’のうち少なくとも1つのRz’が電子吸引性置換基を表す。
113、R114、R115、R116、R119、R120、R211、R212、R213およびR214はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
31およびL32はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR3233またはSiR3435を表し、R32、R33、R34およびR35はそれぞれ独立に置換基を表す。
m31は0または1を表し、m31が0のとき**位とピレン環の#位は直接結合する。
n32は0または1を表し、n32が0の場合にピレン環の*位とA75は結合しない。但し、A71、A72、A73、A74およびA75のうち1つのみがN原子である場合、n32は1を表す。)
【請求項16】
前記一般式(3)で表される化合物の前記n32が1であることを特徴とする請求項11〜15のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
【請求項17】
前記一般式(1)で表される化合物の分子量が800以下であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
【請求項18】
前記一般式(1)で表される化合物を含む少なくとも一層の有機層が、前記発光層であることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
【請求項19】
前記一般式(1)で表される化合物が発光材料であることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の有機電界発光素子。
【請求項20】
前記発光層に、アントラセン系ホスト材料を含むことを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
【請求項21】
前記発光層が真空蒸着プロセスにて形成されてなることを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
【請求項22】
前記発光層が湿式プロセスにて形成されてなることを特徴とする請求項1〜20に記載の有機電界発光素子。
【請求項23】
請求項1〜22のいずれか一項に記載の有機電界発光素子を用いた発光装置。
【請求項24】
請求項1〜23のいずれか一項に記載の有機電界発光素子を用いた表示装置。
【請求項25】
請求項1〜24のいずれか一項に記載の有機電界発光素子を用いた照明装置。
【請求項26】
下記一般式(1)で表されることを特徴とする有機電界発光素子用材料。
【化14】

(式中、Cyは構成環が3環以上の縮合芳香環構造を表し、Dn1とAc1を異なる構成環に有し、各構成環はいずれも炭化水素環である。
Dn1はNR11、O原子またはS原子を表し、u1が0の場合はさらに置換基を有する。R11は置換基を表し、R11はCyと結合して芳香環以外の環を形成してもよい。
Ac1は電子吸引性置換基、電子吸引性置換基を有するアリール基または電子欠損性ヘテロアリール基を表し、Ac1は更に置換基を有していてもよい。
環Z1はアリーレン基またはヘテロアリーレン基を表し、A11は環Z1を構成する炭素原子を表し、A12は環Z1を構成する炭素原子または窒素原子を表す。
1、L2およびL3はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子、CR1213またはSiR1415を表し、R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立に置換基を表す。
u1は0または1を表し、u1が1の場合にCy、Dn1および環Z1によって形成される環は芳香環ではない。
m1は0または1を表し、m1が0かつu1が1のときCyと環Z1は直接結合する。
n1およびq1は0または1を表し、n1およびq1のいずれか一方は0であり、n1またはq1が1の場合にCy、Ac1およびL2またはL3によって形成される環はいずれも芳香環ではない。但し、Ac1がピリジン環であるときn1およびq1のうち少なくとも一方は1である。)

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−41893(P2013−41893A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176340(P2011−176340)
【出願日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】