説明

有精卵自動検卵装置

【課題】無精卵、発育不良卵、中死卵の判断精度をより向上させた有精卵自動研卵装置の提供。
【解決手段】卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵をハロゲン・ランプの光に押し当て、無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵を廃棄卵入れに移動する無精卵の発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部とを設ける。更に、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インフルエンザ用ワクチン及び動物用ワクチンなどの製造原料に使用されている鶏卵の検索方法に関するが、詳しくは有精卵と発育無精卵とを選別するとともに有精卵の優良卵と発育異常卵との選別を可能にした有精卵自動検索装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から一般に行われている検卵方法は、一人の作業員が電球の明かりを卵に当て発育状態を確認する方法で行われていた。従って、作業員の職人化及び選別の確率化問題が生じていた。
【特許文献1】特公平2−8658公報
【特許文献2】特公平7−31052公報
【特許文献3】特願2004−34746公報 具体的には、例えば特公平2−8658で開示されている「卵透光検査装置」や特公平7−31052で開示されている「卵の自動搬送検査装置」などがある。前者の発明は、選卵の過程で血斑・肉斑・汚点及び卵殻の亀裂などの欠陥を見分けるのに使用される卵透検査装置に関するものであり、その主要な構成は複数の卵の中に含まれた不良卵を検出するための卵透光検査装置であって、前記複数の卵を水平に並べた状態で搬送し前記搬送される卵が透光検査される検査範囲をもつ搬送手段と、前記搬送手段の下方に装置されており前記検査範囲内の前記搬送される卵に高照度の光に上方に向けて照射する光照射手段と、前記検査範囲の上方に配置されるとともに実質的に鉛直方向に伸びており、かつ下端部が前記光を照射された卵の中に含まれる前記不良卵に当接するべき前記不良卵の位置を指示するための棒状の指示手段と、前記検査範囲の上方に配置されており前記搬送手段の搬送方向に直角な第1の軸の回り及び前記第1の軸に直角な第2の軸の回りに揺動自在ならびに前記指示手段の長手軸方向に沿って往復運動自在に前記指示手段の上端部を支持する支持手段と、前記支持手段に配設されており前記下端部の前記不良卵への当接を検出する当接検出手段と、前記支持手段に配設さえており前記第1の軸の回りの前記指示手段の第1揺動角及び前記第2の軸の回りの前記指示手段の第2の揺動角を夫々検出する位置検出手段と、を有する卵透光検査装置である。
【0003】
また後者の発明は、卵の平面形状を光電的に認識して該卵の仕分けを決定する搬送検査装置に係り特に卵の形状の異形性及び表面全体における異物の付着の有無について検査し、該検査結果に応じて上記仕分けを決定する卵の自動搬送検査装置に関するものであり、その主要な構成は搬送される卵の形状を光電的に認識して該卵の選別を行う卵の自動搬送検査装置であって該卵の搬送方向を軸として該卵を旋回させる旋回手段と、該旋回手段を挟んでV字形に設けられ該卵を長軸方向に保持して搬送させる搬送手段と搬送される該卵のそれぞれ異なる領域の形状を認識する複数の光電的認識手段と、該光電的認識手段の認識結果により該卵の選別を行う選別手段と、を有することを特徴とする卵の自動搬送検査装置である。
【0004】
更に最近これらの従来装置に代えて新規の有精卵自動検卵装置が本願出願人により開発して開示された。この新規の装置は、従来の手動作業によらずに全自動化の装置を提供するものであって、その解決手段は孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て発育状態を確認する第1次検査部と前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵と発育異常卵排出部と有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この本願出願人が開示した有精卵自動検卵装置に改良を加えたところに本発明が解決しようとする課題を有する。すなわち、孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と、前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵の発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切ることにより画像通信システムに情報を送り、無精卵・発育不良卵・中死卵の判断基準情報の蓄積を積み上げて判断の精度を高めることを特徴とする有精卵自動検卵装置に改良したものであり、特に従来装置に画像通信システムによる判断基準蓄積を採用したところに本発明の解決課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記の如き課題を解決するために開発したものであって、孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と、前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵の発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切ることにより画像通信システムに情報を送り、無精卵・発育不良卵・中死卵の判断基準情報の蓄積を積み上げて判断の精度を高めることを特徴とする有精卵自動検卵装置の提供にある。また前記有精卵自動検卵装置の操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示し、ついで手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択し、ついで原点復帰を行い起動/停止画面に切り替えかつ自動運転継続後に停止する有精卵自動検卵装置において、トレー供給部画面・ピッチ送部画面・NG排出部画面・異常表示画面・装置状態画面・モニター画面及び画像通信システムの判断基準蓄積を操作してなる有精卵自動検卵装置の提供にある。更に前記の有精卵自動検卵装置であって孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と、前記投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵と発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、順次実質上平行なラインに従うラスターパターンで書類のシートを順次走査する走査手段を備えた画像通信の送信システムであって、各縁に沿って形成されており見出しシートが見出しシートであることを前記走査手段の走査時に同定する同様なマークパターンと、該見出しシートのある縁が前記ラスターパターンにより最初に走査される先行縁であることを固定する前記同様なマークパターン内に形成されたバリエーション部とから成る境界部を設けた画像通信システムを有し、更に前記画像通信システムの判断基準を蓄積する有精卵自動検卵装置の提供にある。
【0007】
更に本発明は、前記の有精卵自動検卵装置において、画像通信システムの判断基準情報に鶏卵の大きさによる整列誤差を防ぐため種卵の上下の回数を増して上下回数の選択を可能にし、また無精卵・発育不良卵・中死卵を排出するための吸着部に種卵の液体詰りを防ぐフィルターを取り付けかつ優先卵排出部の最終箇所に落下防止センサーを取り付け、更にハロゲン・ランプでの照明時間を長短自在にするためのスピード調整を可能にした請求項3記載の有精卵自動検卵装置の提供にある。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と、前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵の発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切ることにより画像通信システムに情報を送り、無精卵・発育不良卵・中死卵の判断基準情報の蓄積を積み上げて判断の精度を高めることを特徴とする有精卵自動検卵装置であり、また前記有精卵自動検卵装置の操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示し、ついで手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択し、ついで原点復帰を行い起動/停止画面に切り替えかつ自動運転継続後に停止する有精卵自動検卵装置において、トレー供給部画面・ピッチ送部画面・NG排出部画面・異常表示画面・装置状態画面・モニター画面及び画像通信システムの判断基準蓄積を操作してなる有精卵自動検卵装置であり、更に前記の有精卵自動検卵装置であって孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と、前記投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵と発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、順次実質上平行なラインに従うラスターパターンで書類のシートを順次走査する走査手段を備えた画像通信の送信システムであって、各縁に沿って形成されており見出しシートが見出しシートであることを前記走査手段の走査時に同定する同様なマークパターンと、該見出しシートのある縁が前記ラスターパターンにより最初に走査される先行縁であることを固定する前記同様なマークパターン内に形成されたバリエーション部とから成る境界部を設けた画像通信システムを有し、更に前記画像通信システムの判断基準を蓄積する有精卵自動検卵装置であり、また前記の有精卵自動検卵装置において画像通信システムの判断基準情報に種卵の大きさによる整列誤差を防ぐため種卵の上下の回数を増して上下回数の選択を可能にし、また無精卵・発育不良卵・中死卵を排出するための吸着部に種卵の液体結利を防ぐフィルターを取り付けかつ優先卵排出部の最終箇所に落下防止センサーを取り付け、更にハロゲン・ランプでの照明時間を長短自在にするためのスピード調整を可能にした有精卵自動検卵装置であるから、従来方法では得られない次のような多くの効果を有する。
ア、従来の検卵は、一人の作業員が電球の明かりを卵に当て発育状態を確認していることにより作業員が職人化している問題があったが、本発明によれば誰でも判断できる機能にすることにより職人化を防ぐことが可能となった。
イ、本発明は発育しつつある有精卵の卵殻に光を当てて卵内の血管の発育状態及び活力を確認することは従来と変わらないが、本発明にすることによってハロゲンランプの強い光を複数の卵に同時に当て離れた位置から見ることにより、複数卵の発育状態を比較することができるので確実に優良な発育卵と不良卵を複数の作業員が確認でき、しかも学習できることにより作業員が職人化することを防ぎ、誰でも検卵作業の交替ができる。
ウ、また本発明によれば、個々卵の判断でなく複数の卵を比較することにより判断レベルを向上することでワクチン製造上、品質及び有効率向上を図ることができる。
エ、更に本発明のように自動システム化にすることによって、検卵精度を高めることができるとともに常に安定供給を図ることができるので大量の企業化が可能となる。
オ、更に本発明によれば、自動画像通信システム用の見出しシートと発信局及び受信局を固定するデータを与える自動画像通信システム用の見出しシートを提供することが可能となる。
カ、更に本発明によれば、通信回線を利用して鶏卵選別に遠隔監視することによって、通信費用の節減が図れるとともに各装置やシステムの異常有無の確認を可能にすることができる。
キ、なお、インフルエンザなどのワクチンが世界的にも不足しており、今後も一層不足が進む中で本発明のような装置を国内はもとより海外にも提供することによって、内外国の医療機関に貢献することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の最良な実施形態は、孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と、前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵の発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切ることにより画像通信システムに情報を送り、無精卵・発育不良卵・中死卵の判断基準情報の蓄積を積み上げて判断の精度を高めることを特徴とする有精卵自動検卵装置であり、また前記有精卵自動検卵装置の操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示し、ついで手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択し、ついで原点復帰を行い起動/停止画面に切り替えかつ自動運転継続後に停止する有精卵自動検卵装置において、トレー供給部画面・ピッチ送部画面・NG排出部画面・異常表示画面・装置状態画面・モニター画面及び画像通信システムの判断基準蓄積を操作してなる有精卵自動検卵装置であり、更に前記の有精卵自動検卵装置であって孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と、前記投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵と発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、順次実質上平行なラインに従うラスターパターンで書類のシートを順次走査する走査手段を備えた画像通信の送信システムであって、各縁に沿って形成されており見出しシートが見出しシートであることを前記走査手段の走査時に同定する同様なマークパターンと、該見出しシートのある縁が前記ラスターパターンにより最初に走査される先行縁であることを固定する前記同様なマークパターン内に形成されたバリエーション部とから成る境界部を設けた画像通信システムを有し、更に前記画像通信システムの判断基準を蓄積する有精卵自動検卵装置であるから、高精度の検卵をすべて自動化システムで行うことができるので国内はもとより海外でも広く市場化を図ることができる。
【0010】
更に本発明の最良な実施形態は、前記の有精卵自動検卵装置において画像通信システムの判断基準情報に種卵の大きさによる整列誤差を防ぐため種卵の上下の回数を増して上下回数の選択を可能にし、また無精卵・発育不良卵・中死卵を排出するための吸着部に種卵の液体詰りを防ぐフィルターを取り付けかつ優先卵排出部の最終箇所に落下防止センサーを取り付け、更にハロゲン・ランプでの照明時間を長短自在にするためのスピード調整を可能にした有精卵自動検卵装置であるから、無精卵・発育不良卵・中死卵等の判断基準情報の蓄積が積み上げられるので判断制度を高めることができるとともに、ハロゲン・ランプの照明時間を短くしたり長くしたりすることによって自在にスピード調整ができる。
【実施例1】
【0011】
以下、図面によって本発明の実施例について説明する。
【0012】
図1乃至図5は本発明の有精卵自動検卵装置を示したものであり、1はその有精卵自動装置本体である。この有精卵自動装置本体1は、卵投入部と卵整列部と検査部と卵取出部とに大別できるが、具体的には光照射部2と空気圧表示部3と卵吸引排出部4と光照射部5と卵持上部6とから構成され、更にエッグトレー7と検卵部8と卵持上部卵座9と卵排出開リフター部10と卵吸引部11とから構成されている。なお、12は卵検視部、13は卵進行用スイッチ、14に卵自動供給用スペース、15は卵進行ストップ用センサー、16は載置台、17はパレットすべり止め、18はローラ、19はエアーパイプ、20は卵吸引用エアーパイプ、21は卵吸引部、22は吸引卵廃棄部である。
【0013】
図6乃至図11は本発明装置の要部を示したものであり、図6は検査部の拡大正面部であり、図7は検査部の拡大斜視図であり、図8は卵投入部の拡大正面図であり、図9は卵整列部の拡大斜視図であり、図10は卵整列部の拡大正面図であり、図11は卵排出部の側面図である。図中23はリフター用エアシリンダー、24はリフト用シリンダー、25はスタートボタン、26は補給用リフトアーム、27はリフター、28はケーブル受台である。
【0014】
図12乃至図16は本発明装置の他の実施例を示したものであって、図1に示した本発明装置に画像処理システムを付設したものである。すなわち、有精卵自動検卵装置本体31に画像処理システムWと、画像処理用カメラYを取り付けたものである。この画像処理システムWを付設することによって、検卵部でライトアップしたのち画像処理による良否判定を行うことができるので次工程で不良品を自動的に取り出すことができる。更に、卵内血管の発育状態と活力が確認可能となり、また複数卵の発育状態の比較と離れた位置での画像判定学習が可能となるので作業員の無人化ができる。また、従来方法よりも判断レベルが上がりワクチン製造での品質と有効向上が図れるなどの効果が得られる。なお、図中32は光照射部、33は空気圧表示部、34と35は卵吸引廃出部である。
【0015】
次に本発明の画像通信システムに用いられる見出しシートについて説明すれば、まず境界部43は左右上下に関して非対称となっている。すなわち、左縁には中央近くに2つの近接した太いコード・バーがあるのに対し右縁には上端近くに1本の太いコード・バーと垂直に置かれた短いコード・バーがあり、下端近くに1本の太いコード・バーと垂直に置かれた短いコード・バーがある。上縁と下縁の区別は、コード・バーと上縁のハッシュマークとの隔たりをコード・バーと下縁のハッシュマークとの隔りより小さくすることでなされる。見出しシート10の裏面のハッシュマーク境界線は表の面と同じであり、同一のコード・バーが同様に配置されている。そこで、見出しシート42の配置具合にかかわらず最初にスキャンされる意味ある情報は必ずハッシュマークの境界線43になる。したがって、システムはハッシュマークの走査が行われたことをもって、そのシートを見出しシート42であると固定することができる。つまり、最初走査される(先行縁)が例えば左縁となるような配置をもって適正な配置とする。この左縁の固定は、走査装置にコード・バーを読み取らせることによって直ちに行なわれる。そして、見出しシート42の配置が悪い場合には走査装置によりそれぞれ右縁のコード・バーの検出、あるいは上下のハッシュマークの境界線43にコード・バーがないことが調べられるので配置ミスも直にち判明されることになる。一方、適正配置の場合には後縁(右縁)コード・バーの検出により見出しシート43の走査が完了したことがわかる。また、見出しシート43の配置具合が悪い場合には配置間違いであることを表わす信号を出力させ、そのシートは除外するように構成されている。
【0016】
また見出しシート42のデータ領域は基本的には2つの部分から成る。1つは送る側を固定する領域で、もう一つは送り先を固定する領域である。この各データ領域には、人が見てすぐわかるようにするため言語等によって記載される領域が設けられている。またデータ領域では、その物理的位置が光学走査により読み取られこのようにすることにより、ペンや鉛筆で記入した卵領域のみがデータとして認知されることになる。また視覚認識用の領域には、手書きかタイプ打ちにより視覚情報を記入する。この視覚情報は、ファクシミリ伝送システム41の画像通信の一部として伝送され受信側で再生される。なお、図中43はトレイ、44はセパレータ、45はシート送装置、46はコンベアベルト、47はゲート、48は取出装置、49はキャスター、50は収集ピン、51は周期制御装置番号、52は記憶装置、53はインターフェイス、54はアンテナ及びTは書類である。
【0017】
次に、図17により通信図線を利用した卵選別の遠隔監視システムについて説明すれば、卵の物理的特徴検出装置が正常に稼動しているか否かの判断を行い、その結果異常があると判断された場合は次のような対応がなされる。まず、検出装置が稼動を停止したことを示す情報や、稼動はしているが故障している蓋然性が高いと判断される情報など重要度の高い異常があると判断される情報が得られた場合には「重度の異常」と判断される。この場合には、直ちに電話回線70の通信回線を通じて異常の内容がメンテナンスを担当する業者の監視センター71のコンピュータ72に送信される。これにより、専門知識を有する技術部員による迅速な復旧が可能となる。また「重度の異常」と判断された場合には、同時に選別装置制御ユニットに対して緊急の停止信号が発せられ選別装置全体の稼動を停止させる。次に重要度の低い異常があると判断される情報、あるいは少しでも異常があると疑われる情報が得られると「軽度の異常」と判断される。この場合には、異常の内容が直ちにメンテナンスを担当する業者の監視センナー71のコンピュータ72に送信されるのではなく異常の発生時刻とその内容が客先の制御装置のメモリーに記憶され、定められた周期または監視センター71側からの呼出しに応じて電話回線70の通信回線を通じて、前記記憶内容がメンテナンスを担当する業者の監視センター71のコンピュータ72に送信される。この場合、異常の重要度は低いので選別装置の稼動は停止されることなく続行される。なお、図中61は計量器、62は分配放出制御器、63はシャッタ、64は境界卵重設定器、65はメモリー、66は判定装置、67はデータ送信、68は被選別群情報入力装置、69は被選別群情報である。
【0018】
このように構成してなる本発明装置は、孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と、前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵と発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成されており、更に検卵投入部がテーブル上に固定されているカバー上にレールを敷設しかつ該レールの外側にローラ支柱を固定し該ローラ支柱間にローラを配設してなるローラ軸を取付けなり更に前記カバーにカバーパイプ用の穴を設けかつ該穴を介してパイプの上下移動を可能にしてなり、また卵整列部にロッドレスシリンダーを介してシャットを上下移動させカバーパイプ内のパイプを上下に移動してなり、また第1次及び第2次の検査部に先端に吸着ペットを有するスリーブを6分岐ライトガイドに内設しかつ該ライトガイドに照光式ボタンスイッチを付設してなり、また無精卵と発育異常卵排出部及び優良卵供給部に吸着パットを有するパット用ベースを隔壁ジョイント用ベースを介してシリンダジョイント用ベースに吸着してなり、また卵取出部にセンサー取付板に付設されているセンサーを介してスナップピンを作動し次工程に待機してなる有精卵自動検卵装置である。
【0019】
更に前記構成される有精卵自動検卵装置において、操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示し、ついで手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択し、ついで原点復帰を行い起動/停止画面に切り替えかつ自動運転継続後に停止するように構成されるとともに、前記作動操作においてトレー供給部画面・ピッチ送部画面・NG排出部画面・異常表示画面・装置状態画面・モニター画面を手動操作してなる有精卵自動検卵装置である。
【0020】
なお、エッグトレー7には検査用卵Sが36個づつ投入され卵受卵台車により移動するように構成されており、また卵持上卵座の検査用卵Sは空気圧で持ち上げられるように構成されており、前記エッグトレー7に収納されている検査用卵Sは36個全部に光を当てずに1列毎に光を当てることで鮮明に卵の内部が見えるように卵検視部12は構成されている。また検卵済の検査用卵Sは手動式の卵進行スイッチ13で操作できるように構成されている。また卵自動供給用又スペース14では良質な卵を補充できるように構成されている。また卵進行ストップ用センサー15は手元のストップ用スイッチで操作できるように構成されている。また光照射部3はハロゲン・ランプを用いている。また卵持上用卵座6は、検査用卵Sを1〜3回程度持ち上げ繰り返すことで正常な位置で制止するように構成されている。また空気圧表示板3は、検査部で廃棄用卵の信号発信を受けて卵を吸引するように構成されている。
【0021】
次に本発明の有精卵自動検卵装置の操作方法について説明する。
【0022】
1 自動運転立ち上げ操作手順
【0023】
【表1】

【0024】
【表2】

2 自動運転の最終払出と停止
【0025】
【表3】

3 手動操作
【0026】
【表4】

【0027】
【表5】

【0028】
【表6】

【0029】
【表7】

【0030】
【表8】

【0031】
【表9】

4 異常と対処
【0032】
【表10】

【0033】
【表11】

【0034】
【表12】

【0035】
【表13】

【0036】
【表14】

5 モニター
【0037】
【表15】

【0038】
【表16】

6 シグナルタワー
【0039】
【表17】

故障時の対策
【0040】
【表18】

保守点検
【0041】
【表19】

【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明装置の全体斜視図。
【図2】本発明装置の全体正面図。
【図3】本発明装置の全体平面図。
【図4】本発明装置の側面図。
【図5】本発明装置の側面図。
【図6】本発明装置の検査部拡大正面図。
【図7】本発明装置の検査部拡大斜視図。
【図8】本発明装置の投入部拡大正面図。
【図9】本発明装置の整列部拡大斜視図。
【図10】本発明装置の整列部拡大正面図。
【図11】本発明装置の排出部拡大側面図。
【図12】本発明の他の実施例を示した全体斜視図。
【図13】図12に示した要部の一部拡大斜視図。
【図14】本発明の画像通信システムの要部を示した斜視図
【図15】図14に示した画像通信システムの使用状態図。
【図16】本発明システムに使用されるファクシミリ送信システムを示した概要説明図。
【図17】本発明システムの遠隔監視装置を示した概要説明図。
【符号の説明】
【0043】
1、31 有精卵自動検卵装置本体 2、5、32 光照射部
3、33 空気圧表示部 4、34 卵吸引廃出部
6、36 卵持上部 7 エッグトレー
8 検査部 9 卵持上卵座
10 卵廃出用リフター部 11、37 卵吸引部
12 卵検視部 13 卵進行用スイッチ
14 卵自動供給用スペース 15 卵進行ストップ用センサー
16 載置台 17 パレットすべり止め
18 ローラ 19 エアーパイプ
20 卵吸引用エアーパイプ 21 卵吸引部
22 吸引卵廃棄部 23 リフター用エアシリンダー
24 リフト用エアシリンダー 25 スタートボタン
26 配給用リフトアーム 27 リフター
28 ケーブル受台 41 ファクシミリ伝送システム
42 見出シート 43 境界部
43 トレイ 44 セパレータ
45 シート送装置 46 コンベアベルト
47 ゲート 48 取出装置
49 スキャナ 50 収集ピン
51 周期制御装置番号 52 記憶装置
53 インターフェイス 54 アンテナ
61 計量器 62 分配放出制御器
63 シャッタ 64 境界卵重設定器
65 メモリー 66 判定装置
67 データ送信 68 被選別群情報入力装置
69 被選別群情報 70 電話回線
71 監視センター 72 コンピュータ
S 検査用卵 M 検査者
Y 画像処理用カメラ T 書類
W 画像処理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と、前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵の発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切ることにより画像通信システムに情報を送り、無精卵・発育不良卵・中死卵の判断基準情報の蓄積を積み上げて判断の精度を高めることを特徴とする有精卵自動検卵装置。
【請求項2】
前記請求項から構成される有精卵自動検卵装置の操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示し、ついで手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択し、ついで原点復帰を行い起動/停止画面に切り替えかつ自動運転継続後に停止する有精卵自動検卵装置において、トレー供給部画面・ピッチ送部画面・NG排出部画面・異常表示画面・装置状態画面・モニター画面及び画像通信システムの判断基準蓄積を操作してなる請求項1記載の有精卵自動検卵装置。
【請求項3】
請求項1記載の有精卵自動検卵装置であって、孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と、前記投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵と発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、順次実質上平行なラインに従うラスターパターンで書類のシートを順次走査する走査手段を備えた画像通信の送信システムであって、各縁に沿って形成されており見出しシートが見出しシートであることを前記走査手段の走査時に同定する同様なマークパターンと、該見出しシートのある縁が前記ラスターパターンにより最初に走査される先行縁であることを固定する前記同様なマークパターン内に形成されたバリエーション部とから成る境界部を設けた画像通信システムを有し、更に前記画像通信システムの判断基準を蓄積する請求項1記載の有精卵自動検卵装置。
【請求項4】
請求項3記載の有精卵自動検卵装置において、画像通信システムの判断基準情報に種卵の大きさによる整列誤差を防ぐため種卵の上下の回数を増して上下回数の選択を可能にし、また無精卵・発育不良卵・中死卵を排出するための吸着部に種卵の液体詰りを防ぐフィルターを取り付けかつ優先卵排出部の最終箇所に落下防止センサーを取り付け、更にハロゲン・ランプでの照明時間を長短自在にするためのスピード調整を可能にした請求項3記載の有精卵自動検卵装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−151540(P2007−151540A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−159734(P2006−159734)
【出願日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(591206728)
【Fターム(参考)】