説明

木製ガラス戸

【課題】災害が予測され安全の為の室内リビングドアーに安全合せガラスが多く使用されるようになった、しかし強さは単板同厚の0.6で厚くすれば重くなる、スリムを表現する為、上桟、下桟なしが多くなった、破損率が多い為ガラス面積が小さくなる。
【解決手段】上桟、下桟、を使用することが安全であり、細く薄く強い異種材の上桟、下桟、の両端に調心可能丸棒アンカーBOXを挿入、予め加工の縦框の両端ガイド孔へ丸棒アンカーを圧入、調心後停止ネジ締め再圧入完、小さい桟があるからカラーコーディネートができる、桟があるからガラス面積を自由にデザインできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木製建具の内、ガラス戸に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より木製ガラス戸は一例として縦框、上桟、下桟、中央にガラスで構成されて、機能上何ら問題なく推移しているが、一部にデザインの関係上、縦框に深いガラス溝を作り接着剤と同時にガラスを圧入固定、ガラスの持つ力のみで上桟、下桟を使用しない方式が生まれた。最近災害の予測が報じられ、人体に安全である合せガラスが多く使用されている。割れても破片が飛び散らず、二次災害が少ないことで有効である。
【0003】
合せガラスを曲げると内面側が圧縮になり、外面側が引張りになる。板の厚さは片面1/2中間樹脂で密着分の強さはプラスされるが、割れに関して単板同厚の平均0.6。ガラスの特性(圧縮90kgF/mm2、引張り5kgF/mm2)
【0004】
合せガラスは割れても使用可能であるが、美観上交換となると、ガラスのみの交換はできないためドア全体を交換しなくてはならない。交換のための諸経費はドアー、工事費を含めると3倍近くなることを想定しなくてはいけない。
【0005】
合せガラスの強度を上げるために板厚を厚くする方法がある。ドアー1枚に1m使用するとして比重2.5、6mmから8mmにするとプラス2mm、5kgの重量加算となる。また表面をVカット、サンドブラストで表面加工して表面の応力を少なくすると引張り強度は数字以下になる。室内木製ガラス戸は室内に設備した可動する物体の中で一番可動量が多く、即ち故障率も高い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上桟、下桟を装着することが安全である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
スリムで薄く強い上桟、下桟を作るために木材以上の異種素材を使い左右両端をアンカーブロックへ挿入用加工を施す、アンカーブロックは片方2本、上下桟方向並列90°縦框方向にアンカー棒を設置、上下桟挿入用BOXを熔着桟固定ネジを設置する、上下桟をBOXへ挿入後、あらかじめ穿孔してあるガイド孔へ丸棒アンカーを少し圧入自動調心後一旦停止、ネジでロック桟固定続圧入シールして完成、スリムな桟を作る。
【0008】
異種材との結合は挿入BOX図1−3とネジ図1−5があり、ネジ固定が最適と考える。
【0009】
アンカー棒圧入用ガイド孔の穿孔は精密長穴ドリルが望ましい。アンカー棒は図1(A、B)(C、D)は定寸法であり、穿孔ドリルはZ軸固定が望ましくA、D図1はドア巾により可変であり、軸方向は平行であることが必要である。
【0010】
作業手順は、木製縦框の両端面を上下桟収容の切欠きを行う図1−11。
【0011】
木製縦框に深いガラス圧入用溝を作り、接着剤と共に圧入する。
【0012】
専用ドリルで4軸アンカー棒より細い径で穿孔、図3−6してガイド孔を作る。
【0013】
圧入機で両端より、アンカー棒に接着剤と共にガイド孔をガイドとしてロックネジフリーで初期圧入し、自動調心後一時圧入停止図2F固定ネジ5で固定後続圧入Gで圧入完了。
【0014】
上下桟とガラスの間3mm位をあけ図2−13シールする。
【発明の効果】
【0015】
アンカー棒のAD間図1用ガイド孔の穿孔精度、目標値プラスマイナス6mmだから作業性がよい。アンカーBOXに挿入する上下桟はネジ固定方式だから、鉄、ハガネ、軽金属、プラスチック等異種材と共存できる。
【0016】
ガラス15と縦框7の初期接着性を維持するためにフリー圧入、自動調心位置決定後一時停止ネジ止固定図2−5続圧入が最適と考える
【0017】
上下桟とアンカーBOXの分離方式だから工場内の生産、梱包、運送にメリットがある。ガラス圧入式上、下、桟なしドアーはガラスの力を利用したドアーで故障率が高いのが欠点であるから強度補完する上下桟は大きい強度は必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
異種材を使用することで細く薄く外装をメッキ、塗装、ラミネート等広範囲に利用できる、最近重要視されている部屋全体のカラーコーディネートにワンポイント動くから際立たせることができる。
【0019】
ドリルの先端の研磨を最良にしても、木目、節、等に影響し穿孔精度が変化する、その変化を許容する自動調心、固定機能が実用上優良な機能であり、無理をして圧入しないから、縦框とガラスの密着度を壊さない方法でもある。
【0020】
ガラスと上桟下桟の取合いを軟性シールで取合いしてあるから、急激な運動時にはガラスは風圧、慣性等により曲面になる運動を起こし、縦框の芯間即ちドアー巾が小さくなる運動が働く。上桟、下桟は突っ張りの相反する動作が、ドアーを正常な姿勢にしガラスの割れを防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】上下桟とアンカーブロックの分解図。
【図2】アンカーBOXと上下桟。
【図3】圧入過程図。
【符号の説明】
【0022】
A.アンカー棒AB組みの外側
B.アンカー棒AB組みの内側
C.アンカー棒CD組みの内側
D.アンカー棒CD組みの外側
E.圧入初期−ロックネジフリー自動調心中
F.圧入中期−調心済、一時停止ロックネジ締後続圧入
G.圧入完−シール仕上
1.丸棒アンカー
2.上桟、下桟
3.挿入BOX
4.上下桟両端の切欠き
5.位置決ロックネジ
6.ガイド孔
7.縦框
8.スパイラル溝
9.丸棒アンカー先端面取
10.圧入用深いガラス溝
11.上桟、下桟収容の切欠き
12.上桟、下桟の化粧カバー
13.上桟、下桟とガラスの隙間で押えシール
14.自動調心時利用する隙間
15.ガラス
16.上下桟両端挿入口
17.組立方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
木製ガラス戸において上桟、下桟を剛性の強い材質とし左右両端をアンカーブロックへ挿入用加工を施すアンカーブロックは片方2本上下桟方向並列90°縦框方向にアンカー棒を設置、上下桟挿入用BOXを熔着桟固定ネジを設置する上下桟をBOXへ挿入後、予め穿孔してあるガイド孔へ丸棒アンカーを圧入自動調心後一旦停止ネジで固定続圧入完、上桟、下桟とアンカーブロックをネジで固定することを特徴とする木製ガラス戸。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−150204(P2009−150204A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−77875(P2008−77875)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【出願人】(307046394)
【Fターム(参考)】