材料の移送および分配のための統合システム
液体塗布型制振材(LASD)のような、流体または液体などの材料を保管、移送、および分配するための、材料の移送および分配のための統合システムは、力伝達デバイスを有する少なくとも1つの容器を含む。各容器は、キャビネットの中に取り外し可能に閉囲されて自動ステーションを形成し得、データロガー、排出ポート、少なくとも1つののぞき窓の試料弁、および殺生物剤などの化合物を導入するためのアクセスポートを伴って構成され得る。各容器は、材料体積、レベル、温度、圧力、および流量のような、プロセス変量計測用のセンサを含む計器を伴って構成され得る。該システムは、計量デバイスシステムと、ポンプインタフェースのないロボット型材料分配器システムとをさらに含み得る。ロボット型システムは流量センサおよび圧力センサに接続されたコンピュータ制御システムをさらに含み得る。該システムは、介在ポンプなしで直接塗布器に供給し得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本出願は、米国特許仮出願第60/729,321号(2005年10月21日出願)、米国特許仮出願第60/729,405号(2005年10月21日出願)、米国特許仮出願第60/757,360号(2006年1月9日出願)、米国特許仮出願第60/841,111号(2006年8月29日出願)の利益を主張し、これら仮出願の内容は、それぞれ本明細書において参考として援用される。米国特許仮出願第60/558,691号(2004年3月31日出願)、米国特許出願第11/096,356号(2005年3月31日出願)(現米国公開第2005/0232,072号)、および米国特許第5,435,468号の内容が、それぞれ本明細書において参考として援用される。
【0002】
(技術分野)
本発明は、材料管理の分野に関し、より具体的には、液体塗布型制振材(liquid applied sound deadener)(LASD)のような、種々の材料を格納、移送、送達、および分配するために設計されたシステムに関する。本発明の材料管理システムは、容器またはその構成要素の介在的な清掃の有無にかかわらず、繰り返し空にされかつ再充填され得る容器からの汚染のない流れを送達するように構成される。
【背景技術】
【0003】
従来公知の材料管理システムは、ある種の濃い、粘性の流体、液体、および、ポンプによる汲み上げに抵抗しポンプ装置に損害を与え得るその他の種類の材料を、格納容器から移送することの困難に直面してきた。本明細書で使用されるように、流体は、流動することができる物質であり、その形状を変化させようとする力が作用するときに、一定の速度でその形状を変化させる物質である。通常は流体であるとはみなされないある種の材料、例えば軟質固体および半固体の材料もまた、一定の条件下では流動し得る。運輸、製造、農業、鉱業、および産業において、大量の流体が使用される。濃い流体、粘性流体、半固体流体、粘弾性製品、ペースト、ゲル、および、流体源(例えば、圧力容器、蓋なしコンテナ、補給ラインなど)から分配するのが容易でないその他の流体材料は、利用される流体のかなりの部分を含む。これらの流体は、濃いおよび/または粘性の化学物質、ならびにその他の材料、例えば潤滑用グリース、接着剤、封止剤、およびマスチックを含む。これらの材料を1つの場所から別の場所へ、例えば、コンテナから製造または加工現場へ、材料の品質を保護する方法で移送する能力は極めて重要である。
【0004】
流体送達システムの種々の構成要素が公知であるが、それらは一般には頑丈なポンプで構成され、プロセス制御および/またはコンピュータインタフェース能力を有する材料送達システムとは統合されていない。特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、および特許文献12の内容が、それぞれ全体として本明細書において参考として援用される。
【0005】
再充填可能な材料移送システムは、高粘度流体を容器から使用箇所へ移動するように構成され得る。そのような材料移送システムは、必要な量の材料のみを無駄なく分配するように構成され得、これは、化学物質の取り扱いが容易でなく、手動で容易かつ安全に容器から除去することができない場合には、特に重要である。好ましくは、そのような材料移送システムは、ドラム、小さい樽、およびバケツの使用、ならびに現存するほとんどのシステムに関連する材料の廃棄に付随する経費および費用を削減または解消する。ある種の化学物質はいくつかの形態の汚染に対して敏感であるために、そのような材料移送システムは、密閉され、製品品質を保護し、汚染に対してコンテナを開くことなくサンプリングを可能とし、製品品質の問題を供給業者またはユーザの両方に適正に帰属させることができる。再充填可能な材料移送システムは、低価格の構成要素を使用し、濃い流体および他のそのような材料を分配および移送するための、機械的でない(可動部の無い)、脈動のない解決策を提供するように、さらに構成され得る。
【0006】
これまで利用することができなかった、1つ以上の材料容器と関連付けられた複数のセンサおよび送信機を有する、知的材料移送システムに対するニーズがある。複数のローカル制御システムと接続され、環境的に制御されるハウジングまたはキャビネットの中に閉囲された中央コンピュータ制御システムと統合され得る、再充填可能な材料移送システムに対するニーズがある。また、これまで利用することができなかった、計量デバイスシステムおよび/またはロボット型材料分配器システムとインタフェースを取るように構成された自動材料移送システムに対するニーズがある。また、材料塗布器とインタフェースを取り、ポンプを含み得る、自動化された材料移送および分配システムに対するニーズがある。再充填可能な材料移送システムは、取り外し可能な蓋を有し得、または、容器を観察および清掃するためのアクセスポートを有するクローズドシステムであり得る。本発明は、これらの、およびその他のニーズを満たすものである。
【特許文献1】米国特許第4,783,366号明細書
【特許文献2】米国特許第5,373,221号明細書
【特許文献3】米国特許第5,418,040号明細書
【特許文献4】米国特許第5,524,797号明細書
【特許文献5】米国特許第6,253,799号明細書
【特許文献6】米国特許第6,364,218号明細書
【特許文献7】米国特許第6,540,105号明細書
【特許文献8】米国特許第6,602,492号明細書
【特許文献9】米国特許第6,726,773号明細書
【特許文献10】米国特許第6,814,310号明細書
【特許文献11】米国特許第6,840,404号明細書
【特許文献12】米国特許第6,861,100号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一般的な用語で簡潔に述べると、本発明は、濃い、粘性の、ならびに、ポンプによる汲み上げに抵抗し、および/またはポンプ装置に損害を与え得るその他の種類の流体を含む、種々の材料を分配するための再充填可能な材料移送システムを対象とする。本発明は、流体製品の汚染のない流れの送達用に適合された材料管理システムをさらに提供し、該システムは、装置の介在的な清掃を行うことなしに、繰り返し空にして再充填され得る。別の局面において、本発明は、流れに抵抗する濃い、固い、および/または粘性の材料を、別のポンプを必要とせずに、または、ポンプをコンテナ内のフォロアプレートに連結することを必要とせずに、分配するように適合された材料管理システムをさらに提供する。さらなる局面において、本発明は、コンテナ内にどの程度の量の流体が残留しているかに関する情報をユーザに提供するように適合された、材料管理システムを提供する。さらに別の局面において、本発明は、より広い運転温度範囲の中で高い液体流動速度で送達するように適合された、流体管理システムを提供する。
【0008】
本発明は、材料を移送するための再充填可能なシステムを含み、該システムは、加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、容器内に横方向幅を有する内部空洞を形成するように第1の端部と第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器を有する。該システムは、容器の空洞内に配置された力伝達デバイスをさらに含み、力伝達デバイスは容器の横方向幅よりも実質的に小さい横方向幅を有する。環状の管理デバイスが力伝達デバイスの外側周囲に取り外し可能に装着され、環状の管理デバイスにアクセスするための入口ポートが、容器の本体に構成される。
【0009】
本発明は、容器および該容器内に配置された力伝達デバイスを含む、材料の移送を監視するためのシステムをさらに対象とする。該システムは、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサ、GPSデバイス、RFIDデバイス、重量セル、およびタイマなどの、容器と関連した少なくとも1つの計器をさらに含み得る。システムは、少なくとも1つの計器と接続された少なくとも1つの通信デバイスを含み得、各通信デバイスは有線または無線で接続される。また、システムは、少なくとも1つの通信デバイスと接続された監視システムを伴って構成され得、該監視システムは、プロセッサ、データ記憶デバイス、表示デバイス、およびオペレータ入力デバイスを含む。さらに、システムは、少なくとも1つのローカル制御装置と接続された中央制御装置を含み得、該中央制御装置は、プロセッサ、データ記憶デバイス、表示デバイス、およびオペレータ入力デバイスを含む。
【0010】
本発明のその他の特徴および利点が、本発明の特徴を例として示す添付の図面と関連付けて考察される、以下の詳細な説明から明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
例示目的で図面に示されるように、本発明は、油、グリース、マスチック、封止剤、エラストマー、および、液体塗布型制振材(LASD)などのその他の種類の流体を含むが、これらに限定されない、種々の材料を分配するための、材料の移送および分配のための統合システムを対象とする。該システムは原動力を組み込んだ上部領域と、材料の入口および出口開口部を有する下部領域とを有する材料格納容器を含む。二重円錐形またはその他の形状の、レベル計器を搭載した力伝達デバイスが、材料格納エリア内に配置され得る。本発明は、公知のおよびこれから開発される再充填可能な材料移送システム技術に、データ収集システムを組み込むことをさらに含む。
【0012】
ここで図面に戻り、図面の中で同じ参照番号は、図面の同じまたは対応する局面を表す。特に図1を参照して、本発明の知的自動材料移送システム110の一実施形態は、鉛直型に構成された再充填可能な材料容器120と関連するプロセス計装を含むが、しかしながら、水平およびその他の構成が使用され得る。材料容器は、主本体150と、頂部122と、1本以上の脚部または伸展部170とを含む。材料容器の主本体は、脚部170に接続される下部152および頂部に接続される上部を有する円筒型に構成される。再充填可能なコンテナ120から頂部122の取り外しを容易にするために、材料容器の主本体150に隣接して、持ち上げ機構130が構成され得る。再充填可能な材料移送システム110はさらに、材料容器120の主本体150の下に容器の底部152に隣接して配置された、材料注入口および出口マニホールド140を伴って構成され得る。
【0013】
図1に示されるように、知的材料移送システム110は、再充填可能な材料容器120の上に配置される複数のセンサおよび送信機を含む。例えば、容器122の頂部には、送信機225を有する温度センサ220と送信機235を有する圧力センサ230との間に、体積センサ210および送信機215が配置される。当業者には理解されるように、このような移送システムにおいて、多くのセンサの構成が用いられ得る。同様に、送信機は、無線信号200、有線接続信号、またはリモートレシーバへのその他の接続を含み得る。そのような送信は、ラジオ周波数、マイクロ波、赤外線、同軸ケーブル、ユニバーサルシリアルバス(USB)、または、リレー配線、ツイストペア、ブルートゥース、およびイーサネット(登録商標)などであるがこれらに限定されない、その他の工業規格を含み得る。
【0014】
知的材料移送システム110には、流体注入口/出口マニホールド140および容器支持デバイス(脚部または台座)170の中またはそれらの周辺に配置された、送信機275を有する注入口流量センサ270および送信機285を有する出口流量センサ280など、種々のその他のセンサおよび送信機が含まれ得る。同様に、容器120は、容器の底部152またはその付近の、ロードセルまたは同様のデバイスのような、重量センサ290および送信機295に接続され得る。さらに、無線周波数識別デバイス(RFID)のような、送信機245を有する識別デバイス240が容器に装着され、または関連付けられ得る。そのような材料容器の位置を特定する目的で、全地球測位システム(GPS)デバイス250および送信機255が自動材料移送システムと関連付けられ得る。また、送信機265を有する時間センサ260のような、流体が容器内に保有されている時間を追跡するための機構が、システムに構成され得る。減圧、充填開始および終了時刻などであるがこれらに限定されないその他のタイマ関連イベントが、監視および/または追跡され得る。さらに、センサは、持ち上げ機構130と関連付けられ得、いつ蓋が持ち上げられ容器の主本体から取り外されたかを示す。そのようなセンサは、受動的なものであってもよいし、またはオペレータ入力、ローカル表示、およびその他の機能を含む情報の能力を含み得る。代替案として、センサは、カラードット、不可逆的な水分インジケータ、伝導度センサ、pHセンサなどの、極めて単純なデバイスであり得る。その他の計器類は、気体特性および/または材料特性の計測および/または監視のためのデバイスを含み得る。
【0015】
ここで図2を参照して、図1に示された計器類の一部が、コンピュータ、マイクロプロセッサ、またはその他のデータ処理システム300との接続に適合されている。例えば、体積センサまたはレベルセンサ210はコンピュータ接続217と関連付けられ、温度センサ220はコンピュータ接続227と関連付けられ、圧力センサ230はコンピュータ接続237と関連付けられている。同様に、RFIDデバイス240はコンピュータ接続247を有し、GPSデバイス250はコンピュータ接続257を有する。同様に、注入口および出口流量センサ270および280は、コンピュータ接続277および287を含む。図1に関連して説明したように、本明細書に示された、またはそのような材料移送システムに適した計器類に関連して説明されたセンサ(システム時間および材料重量のような)のいずれもが、データ処理システム300に接続され得る。
【0016】
自動材料移送システム110のデータ処理システム300は、種々の計器類からデータを回収し、データを処理して警報、日時情報、イベント情報、故障データ、財務データを提供し、流体および再充填可能な材料容器120と関連付けられたその他の特性の計算に適した、多くの構成を取り得る。コンピュータ制御システムは一般に、プロセッサ310または同様のコンピュータデバイス、表示デバイス320、およびオペレータ入力デバイス340を含む。コンピュータシステムは、リモート監視システム、イントラネット、インターネット、またはその他のシステムに自動材料移送システムを統合するための、モデム350またはその他の接続をさらに含み得る。また、図1および図2に示す自動材料移送システムは、交流(AC)または直流(DC)の、例えば局部電池の、別の電源を必要とし得る。個々の計器類のそれぞれが、電池のような固有の内部電源を有し得、あるいは中央または外部電源に接続され得ることが、当業者によって理解される。
【0017】
図3に示されるように、プロセッサ310(図2)は、診断論理、財務論理、動作論理、および無線論理を含み得る。プロセッサは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、およびその他のデータ記憶デバイスと関連付けられ得る。データ処理システムは、そのようなデバイスに格納されたデータを最小処理能力で回収する能力を有するデータロガーのような、より単純なデバイスを備え得る。データ処理システムは、アナログ−デジタル(A/D)および/またはデジタル−アナログ(D/A)インタフェース360(図2)をさらに含み得、一部の計器類は、USBまたはその他の通信デバイスを介してプロセッサと直接的に接続し得る。図1〜図4に示される計器、プロセッサ、データロガー、メモリデバイス、モデム、およびその他のデバイスの種々の構成が、本発明による所望の再充填可能な(例えば、知的なおよび/または可搬型の)材料(濃い、またはその他の)移送および分配システムの、複雑さまたは単純さを実現するために変更され得ることが、当業者によって理解される。
【0018】
ここで図4を参照して、マイクロプロセッサベースの分散型データ収集システム300の、種々の構成が本発明に従って実装され得る。例えば、マイクロプロセッサ310は、表示デバイス320と、入力/出力デバイス340と、プリンタ370とを伴って構成され得る。キーボード、キーパッド、タッチスクリーン、携帯情報端末(PDA)、ならびにその他の電子および機械デバイスのような、種々の入力/出力デバイスの構成が本発明によって考慮される。同様に、オペレータディスプレイは、従来のブラウン管(CRT)、プラズマ、液晶ダイオード(LCD)、発光ダイオード(LED)、あるいは、グラフィック、テクスチャ、またはその他の表示能力を提供し得る、公知の、またはこれから開発されるオペレータインタフェースシステムであり得る。同様に、プリンタシステムは、従来のドットマトリクス、レーザー、または感熱紙装置であり得る。データ収集システムは、着脱式ディスケット、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、レーザーディスク、およびそのようなその他のデータ記憶媒体のような、電子記憶デバイス386を含み得る。マイクロプロセッサは、読み取り専用メモリ(ROM)382およびランダムアクセスメモリ(RAM)384のような、その他の記憶機能を有し得る。マイクロプロセッサは、イントラネット、インターネット、ブロードバンド、ケーブル、およびその他のシステムに接続するための、シリアル(例えば、USB)およびパラレル(例えば、RS‐232)インタフェース接続390を有し得る。マイクロプロセッサはまた、無線、電話回線、ブロードバンド、ケーブル、およびその他の接続のために、モデム350と接続され得る。
【0019】
マイクロプロセッサ310および本発明のその他の局面は、外部またはローカルの交流(AC)、直流(DC)、またはその他の電源(図示せず)を伴って構成され得る。マイクロプロセッサはまた、前述した種々の体積、圧力、温度、流量、およびその他のセンサ、ならびに計器類217、237、227、277、287、297、247、257とのインタフェースを取るために、アナログ−デジタル(A/D)およびデジタル−アナログ(D/A)360デバイスとインタフェースを取り得る。代替案として、RFID247およびGPS257などのデバイスが、USBまたはその他のインタフェースを介してマイクロプロセッサと直接的に接続し得る。マイクロプロセッサはまた、圧力、温度、流量、およびその他のプロセスパラメータを調節するためのプログラマブル論理制御装置(PLC)512、522、532、552と、直接的にインタフェースを取るように構成され得る。代替案として、マイクロプロセッサは、A/DおよびD/Aコンバータを介してプログラマブル論理制御装置またはその他の制御デバイスと接続し得る。
【0020】
本発明の知的材料移送システム110の一実施形態(プロトタイプ)が、図5、図6、および図7に示される。図5に示されるように、リモートユニット400は、外部電源412を有するレベルセンサ410を含む。レベルセンサは、レベル信号および識別信号をホストユニット420に送るための送信機414に接続される。ホストユニットは、リモートサイト送信機414からレベル信号および識別信号を得るための受信ユニット424に動作可能に接続された、データロガー422を含む。ホストユニットは、ジガレットライターまたはその他の12ボルト電源で使用するように構成され得る電源426をさらに含み、ホストユニットを移動式(車、トラックなどの中の)にすることができる。さらに、ホストユニットは、リモートユニットから得られデータロガーの中に保有されているデータを送信するために、データロガーに接続された携帯電話428またはその他のブロードキャストデバイスを含む。受信ユニット424とデータロガーとの間の接続は、シリアル接続(USBなど)またはパラレル接続(RS‐232など)を介し得る。
【0021】
図6に示されるように、レベルセンサおよびエンコーダ410は目盛盤を含み得、再充填可能な材料容器120の頂部122に設置され得る。レベルセンサは、標準的な電線415またはその他の適切な接続を介してリモート送信機414に接続され得る。図7に示されるように、レベルエンコーダからの信号は、0〜5ボルトの信号を有し、信号送信機(LP Gas Stationary Tank Monitor)417に接続され得、それは、RF送信機414に給電する信号コンディショナ413(Omega)によって、4〜20ミリアンペアの信号に変換される。リモートユニットおよびホストユニットデバイスのそれぞれは、標準的な「既製の」構成要素であり得る。代替案として、カスタムデバイスが構成され、リモートおよびホストユニット用の単一ユニットの中にパッケージ化され得る。
【0022】
図5を再度参照して、本発明のコンピュータ処理システム430は、シリアルケーブル434を介して電話回線モデム436に接続された、標準的なパーソナルコンピュータ(PC)ステーション432を含む。運転時には、自動材料移送システム110は、ローカルコンピュータシステム430から数マイルの箇所に置かれた。リモートユニット400が起動され、容器120の中の流体の量がレベルセンサ410によって検出され、送信機414を介して、自動車内で動作可能なホストユニット420の受信機424に送られた。データは周期的にサンプリングされ、データロガー422内に格納され、移送され、携帯電話428を介して中央処理システム430へ送信された。中央処理システムのローカルサイトにおいてPC342が起動され、モデム436にホストユニット420からの信号の捕捉を開始させた。中央処理システムのPCは、モデムラインを介してデータ信号を回収し、データを処理してコンピュータ処理システムと関連付けられたオペレータインタフェース上に表示するための、ソフトウェアを含むように構成された。
【0023】
図5〜図7に示されるように、本発明の自動材料移送システムのプロトタイプが、リモートの再充填可能な材料容器からデータを収集および管理するために、パーソナルコンピュータ(PC)を伴って構成された。最小限のアクセスと最小限の電力を含み、配線、固定ライン、携帯電話サービスエリアがないというデータ収集のための理論的障壁があり、長距離ラジオ周波数(RF)に対する物理的(視線)障壁があり、および/または衛星リンクの経費に対する正当性が十分でない、リモート位置に置かれた再充填可能な材料容器から、プロトタイプシステムは無線通信リンクを用いてデータを収集および管理した。プロトタイプ移動データ収集システムは、無線システムを介してデータを受信し、データを格納し、無線システムを介してデータを送信する構成要素(RF受信機、およびモデムを有するデータロガー)を含むものであった。
【0024】
再充填可能な材料容器と連動するように構成されたレベルデバイスからのデータは、無線システムを介して、モデムまたはその他の送信デバイスと動作可能に接続されたモバイル型データロガーへ送信された。このプロトタイプにおいて、容器レベルデータはデータロガーに格納され、移送された。レベルデータは、データロガーから、無線(RF)デバイス、携帯電話、および固定電話網を介して、モデムを有するパーソナルコンピュータ(PC)へ送信された。PC上のソフトウェアが、レベルデータを受信および管理した。データ収集システムは、無線データ送信によってシリンダ(容器)内のグリースのレベルを収集し、車両によって携帯電話システムのサービスエリア間でデータを移送し、グリース使用量を経時的に追跡するように構成された。プロトタイプの試験中、シリンダ識別およびレベル信号が、第1の位置からRF信号により空中を通って第1の位置の外部にある車両へ、続いて、車両から携帯電話を介して第2の位置にあるコンピュータへ、首尾よく送信された。数回の送信が完了し、コンピュータ上でデータの一覧表が作成された。
【0025】
RF構成要素は、第1の位置にある金属製ドアを閉鎖した状態で、シリンダのトップカラーの内側から、コンクリート壁を通り、外部にある車両へ送信することによって、設計仕様を上回る性能を示した。送信された電子レベルの信号は、250ガロンの水平油タンクから得られた。図5〜図7に示されるように、目盛盤/電子エンコーダが既存のフロート式水位計に代わって使用され、信号送信機(「LP Gas Stationary Tank Monitor」)および信号コンディショナ(「Omega」)が、信号をRF送信機(ブラックボックス)へ送信した。これらのプレハブ式の「プロパン」構成要素を再利用することの利点は、それがほとんどのフロート式水位計と単に抱き合わせになっていること、および油が分配される用途において存在し得る危険な環境に対して、既に本質的に安全でありUL規格認定取得済みであること、を含む。
【0026】
当業者によって理解されるように、収集されるデータの種類、レベル送信機、レベル送信機とRF送信機との間の有線通信リンク、および電源は、種々の代替的なデバイスおよびシステムで構成され得る。本発明の基本的な範囲を変更することなく、固定ラインは除去され得る。RF送信機は周波数の範囲の中で構成され得、50MHzは低く、一部の物理的障壁を通過する通信を可能にする。そのようなシステムでは、電力消費量(読み取り間で50μA未満)は低い。
【0027】
ここで図8〜図10を参照して、本発明の知的材料移送システム10は、再充填可能な材料容器20を自動化および制御するように構成され得る。再充填可能な材料容器およびその圧縮ガス源は、可搬型であり得る。制御システムはまた、別の自動材料移送システムと、ならびにその他の制御および情報システムと、リンクおよび通信し得る。自動材料移送システムは、制御デバイス、データベース、計器類、オペレータインタフェース、電源、プロセッサ、および受信機/送信機を含む。プロセッサは、診断、財務、動作、および無線データのための論理を含む。電源は、電池および光電池(PV)のような可搬型の電源を含み、受信機/送信機は、ラジオ周波数(RF)のような無線通信を含む。データは、制御システムデータベース、ならびに、別の制御システムおよび情報システムからの情報を含む。データは、警報情報、日時、イベント、故障、財務データ、全地球測位、インタフェース識別、システム識別、材料識別、オペレータ識別、材料特性、気体特性、流速、圧力、温度、および体積を含むが、これらに限定されない。
【0028】
本発明の制御システムは、再充填可能な材料容器を、完全自動の可搬型システムにすることができる。該制御システムは、電源内蔵式、自己制御式であり得、かつ、その他の制御システムおよび情報システムと常にリンクし得る。制御システムは、再充填可能な材料容器およびその他のコンテナを充填、輸送、在庫、移送、監視、および制御するためのような、別の制御システムおよび/または情報システムと通信を開始し得る。通信の例は、「Container #1 OK.(コンテナNo.1、異常なし)」および「Help! I’m LASD Container #1,its noon,1−27−05、and I’m empty,cold,and lost at GM in Warren,MI!(助け求む!こちらはLASDコンテナNo.1、2005年1月27日正午、ミシガン州ウォレンのGMにおいて、空になり、冷えて、道に迷っている)」を含む。
【0029】
本発明の高レベルの自動化および通信は、商業用の再充填可能な材料移送システム技術に関して、以前には利用することができなかった。制御システムおよびその構成要素は、小型電子部品を含み、再充填可能な材料移送システムと比較して好ましくは小型かつ軽量であり、可搬型である。制御システムの構成要素は、小型電子部品を含み、好ましくは低コストかつ低エネルギー消費量であり、実用的である。現在利用可能なデバイスは、制御システムの種々の機能を実行し得る。本発明による制御システムの高レベルの自動化および通信は、再充填可能な材料容器を完全自動の可搬型システムに変換する。
【0030】
ここで図8を参照して、知的材料移送システム10は、流体空間40および気体空間80の中に格納された力伝達デバイス90を有する容器20を含む。容器は、材料42を抑制するための、上げ底50をさらに含む。力伝達デバイスは、接触(tangential)要素95および安定化装置96をさらに含む。流体は、注入口配管48および出口配管46を有するマニホールド45を介して、コンテナ内外へ移送され得る。本発明に従って、種々の制御システムが、自動材料移送システムと関連付けられ得る。例えば、圧力制御システム510が、容器内または容器上に位置する圧力センサ514と接続されたプログラマブル論理制御装置(PLC)のような圧力制御デバイス512を有する、容器の上部と関連付けられ得る。圧力制御デバイスは、容器の頂部または蓋内に構成されたガス(双方向)弁518と、動作可能に接続される。
【0031】
同様に、温度制御システム520は、容器20の下部と関連付けられ得る。温度制御システムは、流体マニホールド45の中に配置された、または、適切な部分の流体温度を感知するように配置された、温度センサ524と動作可能に接続された、PLCまたはその他の制御デバイスのような、温度制御装置522を含み得る。温度制御装置はさらに、熱伝達(加熱および/または冷却)コイル526、あるいは熱エネルギー、運動エネルギー、またはその他のエネルギーを流体に与えるためのその他の機構と、動作可能に接続される。温度制御装置は、材料注入口導管48の中、材料出口導管46の中、または材料マニホールド45の中のその他任意の所望の位置に、加熱コイルに近接して配置される1つ以上の温度センサと接続され得る。本発明の自動材料移送システム10の圧力および温度制御システムは、圧力および温度を監視して、制御設定値またはその他のデータもしくは警報点を制御装置に提供するための、ディスプレイおよびキーボード入力のような、ローカルオペレータインタフェースを含み得る。同様に、制御装置は、オペレータ警報、遮断機構、および当業者にとって公知のその他の特徴を含み得る。
【0032】
本発明の知的材料移送システム10は、図1および図2に示されるセンサに関連する材料移送システムの種々の局面を制御するために、プログラマブル論理制御装置およびプログラマブル記録制御装置(PRC)のような、その他の制御デバイスを含み得る。例えば、注入口流量制御システム530が、流体(材料)注入口マニホールド48と関連付けられ得る。注入口流量制御装置は、注入口配管またはその他の導管内に配置された流量センサ534と関連付けられた、制御デバイス532を含み得る。流量制御装置はまた、注入口流量弁536と動作可能に接続される。同様に、出口流量制御装置540が、出口マニホールド46と関連付けられ得る。出口制御装置は、出口配管またはその他の導管内に配置された流量センサ544および出口流量弁546と動作可能に接続された、流量制御ユニット542を含み得る。本発明に従って、流量制御装置は、オペレータ入力デバイス、または構成デバイスと接続するためのインタフェースを含み得る。同様に、流量制御装置は、流量センサ情報の視覚的表示、ならびに警報およびその他のデータまたは処理された情報を含み得る。
【0033】
材料移送容器20はさらに、高レベルセンサシステム560および低レベルセンサシステム570を伴って構成され得る。レベルセンサシステムは、センサまたはスイッチ562、572、および警報インジケータまたはディスプレイ564、574を伴って構成され得る。高および低レベルセンサは、高流体レベルおよび低流体レベル遮断能力を提供するように、注入口流量制御装置および出口流量制御装置532、542と動作可能に接続され得る。例えば、充填サイクル中に、力伝達要素90が高レベルスイッチ562と接触するか、またはそれを起動したことを高レベルセンサ560が検出すると、注入口流量制御装置532は流量制御弁536を閉鎖するように構成され得る。このとき、または代替的に、高レベルセンサが可視および/または可聴の高レベル警報564を起動し得る。同様に、出口流量制御ユニット542は、容器が動作中であり、かつ力伝達デバイス90が低レベルスイッチ572と接触またはそれを起動した際に、出口流量弁546を閉鎖するように構成され得る。低レベルシステム570は、出口流量制御装置へ信号を送るように、および/または警報574を起動するように構成され得る。また、体積またはレベルセンサ550が、フィードフォワード、フィードバック、遮断、または流量制御装置に統合されるその他の機能のために、流量制御システムに統合され得る出力552を伴って構成され得る。
【0034】
ここで図9を参照すると、自動コンピュータ制御システム600が、知的材料移送システム10と関連付けられ得る。コンピュータ制御システムは、マイクロプロセッサ、または入力データを処理して出力データを提供するためのその他のデバイスのような、ホストコンピュータ制御装置610を含む。コンピュータ制御システムは、ROM、RAM、または、データおよび処理された情報を保持するためのその他のメモリストレージデバイスを含み得る。制御システムは、グラフィック表示、キーボード、ならびにオペレータ出力および入力用のその他の機構を提供し得る、ユーザインタフェース620をも含む。システムはさらに、インターネット、ネットワークへの統合のためのシリアルおよびパラレル接続、ならびにその他の制御デバイスとの通信を伴って構成され得る。例えば、圧力制御装置512は、コンピュータ制御装置610と動作可能に接続された出力515を含み得る。接続は、アナログ−デジタルインタフェース(図示せず)、ケーブル、配線、またはその他適切なインタフェースデバイスを介するものであり得る。同様に、温度制御装置522、流量入力制御装置532、および流量出力制御装置542は、それぞれ、流量弁のような各プロセス装置を調節するための出力525、535、545を含み得る。制御装置出力515、525、535、545のそれぞれは、コンピュータ制御装置と動作可能に接続され得る。同様に、体積センサ550、高レベルセンサ560、および低レベルセンサ570がまた、コンピュータ制御装置と接続され得る。コンピュータ制御装置650からの出力は、設定値およびその他の制御またはプロセス情報を提供するために、圧力制御装置、温度制御装置、および流量制御装置と接続され得る。
【0035】
図3に示されるように、コンピュータ制御システムは、診断論理、財務論理、動作論理、無線論理、ならびに、コンピュータ制御およびデータ収集の異なるレベルの高度化のためのその他の処理システムを有する、プロセッサを含み得る。コンピュータ制御システムはまた、警報、日付情報、イベントデータ、故障データ、財務データ、および、流速、温度、圧力、体積のような材料特性と、位置情報、識別、材料特性、オペレータ識別、ならびにその他のシステムおよびプロセス変数を有する、データベースを含み得る。コンピュータ制御システムは外部電源を必要とし得るが、しかし、電池またはその他のAC/DC電源を内蔵し得る。コンピュータシステムはまた、無線モデム、または、イントラネットもしくはインターネットシステムへの接続のためのその他のデバイスを含み得る。オペレータインタフェースは、グラフィカルユーザインタフェースまたはその他のデジタル表示デバイスであり得る。アナログ制御装置、記録装置、および表示デバイスがまた、本発明のコンピュータ制御システムと関連付けられ得る。
【0036】
ここで図10を参照して、材料の移送および分配のための統合システム110は、PLC、PRC、コンピュータ制御装置またはその他のコンピュータ処理システム710を有する、自動制御システム700を伴って構成される。材料容器120および流体出口マニホールド140は、ポンプシステム730および/または塗布器システム740に供給するように構成される。プロセス制御システム710への入力は、図8および図9に示されるように構成され得、図1および図2に示される任意の計器類を、これらに限定されることなく、含み得る。同様に、ポンプシステム730および/または塗布システム740の制御に必要なその他の任意のプロセス制御変数が、プロセス制御装置710への入力およびそこからの出力として、含まれ得る。
【0037】
材料制御統合システム110はさらに、流体注入口および出口マニホールド140と関連付けられた流体制御弁720を伴って構成され得る。コンピュータ制御装置710は、容器120の基部および台座170と関連付けられ得るか、またはリモートに配置されて計器類および制御デバイスと動作可能に接続され得る。流体容器120の出口からの配管または導管は、種々の機構によって、ポンプシステム730および/または塗布システム740と接続され得る。例えば、流体容器からのパイプまたは導管145は、マニホールド732を介して、または直接的に、1つ以上のポンプ734と接続され得る。圧力および/または流量センサ736のような計器類は、制御システム710へフィードバックされ得る。同様に、制御システムは、ポンプ機構を動作させるために、ポンプモータードライブまたは制御装置738と接続され得る。さらなるパイプおよび導管147が、ポンプシステム730と塗布システム740との間に流体的接続を提供し得る。これまで図10に関連して説明したように構成され得る、自動材料移送システム110は、図11に示されるように、中間のポンプを必要とすることなく、導管またはパイプ148、149を介して1つ以上の塗布器740と直接的に接続され得る。
【0038】
そのような材料移送統合システムは、油、グリース、マスチック、封止剤、エラストマー、および液体制振材のようなその他の材料を提供するために使用され得る。そのような材料は、濃い流体、粘性流体、半固体流体、粘弾性製品、ペースト、ゲル、および分配が容易でないその他の流体材料を含み得るが、これらに限定されない。流体ポンプシステムは、ブースターポンプをマニホールドに対して直列または並列に含み得る。また、塗布器は、ポンプシステム730に加えて、独自のブースターポンプまたはその他の駆動機構を含み得る。塗布器システムは、本発明のコンピュータ制御システム710に統合され得る計器類を含む、計量デバイスおよびローカル制御デバイスをさらに含み得る。
【0039】
ここで図12〜図16を参照して、本発明の自動材料移送システムは、完全に組立られたパッケージとして構成され得、これを以後「ステーション」と称する。自動ステーションは、予め設置され、予め配管され、予め有線接続され、予めプログラムされ、予め構成され、予め較正され、かつ、予め試験され得る。インタフェースは、圧縮ガス、動力、および濃い流体の急速切り離しであり得、ならびに、データロギング、流量、動作、圧力、および重量のプラグアンドプレイ制御であり得る。自動材料移送ステーションは、1つ以上の再充填可能な材料移送サブシステム(例えば、図14Aおよび図14B)からの濃い(高粘度)流体または他の材料を、自動的に送達し得る。自動材料移送ステーションは、その他の材料システムから材料を自動的に受け入れて格納し、この材料を、ポンプシステムおよび塗布器システムのようなその他のシステムへ自動的に移送し得る。自動材料移送ステーションは、最小限の労力でその他のシステムとインタフェースを取る。該ステーションは1つ以上の材料移送容器で構成され、その容器は、空になったときにステーションから取り外され、LASDのような材料が充填された容器と交換され得る。
【0040】
一般的なシステム構成要素(図15)は以下を含み得るが、これらに限定はされない。
(1)システムを支持するためのスキッド、
(2)再充填可能なおよび/または自動材料移送サブシステム、
(3)材料移送サブシステムからの濃い流体またはその他の材料を、充填、加圧、および送達するための配管、
(4)システムおよびデータロギングを制御するための、タッチスクリーンを有するPLC、
(5)材料移送サブシステムおよび材料重量を計測するための、スケールまたはロードセルのセット、
(6)その他の計器類および制御機器、
(7)保護および美観のためにシステム全体を閉囲するキャビネット。
【0041】
本発明の自動材料移送ステーションは、キャビネット(温度と湿度が調節されたハウジング)およびパッケージプロセス制御(図12)を伴って構成される、知られる限り最初の材料移送システムである。自動ステーションは、スケールおよびロードセル、圧縮ガスおよび/または動力源、自動化デバイス、ならびに1つ以上の材料移送サブシステム、例えば、自動化された再充填可能な容器(コンテナ)、のような、公知のまたは修正された装置を含む。いくつかの材料移送サブシステム、ポンプシステム、および塗布器システムが、全体のシステム容量を増加するために、本発明の1つ以上の自動ステーションと直列または並列に配置され得る。リモート監視および/または制御を可能にするために、無線インタフェースが自動材料移送ステーションに追加され得る。そのようなシステム制御は、材料移送サブシステムからの材料送達を自動化するように構成され得る。
【0042】
自動材料移送ステーション(図13A、図13B)の一実施形態において、空間的外形状は、長さ7フィート、幅4フィート、高さ7フィートであり得るが、しかしながら、該システムは拡大縮小が可能である。そのようなサイズの自動ステーションは、少なくとも2つの再充填可能な材料移送サブシステムを伴って構成され得、各サブシステムは約35ガロンの充満容量を有する。さらに、公称100psigの圧縮空気での動作に対して、最高使用圧力は150psigであり得る。材料移送サブシステムおよび配管(マニホールド、導管)は、圧力供給のための適用コードを満たさなくてはならない。
【0043】
ここで図16を参照して、本発明の1つ以上の自動化された再充填可能な材料移送サブシステム110は、「キャビネット」の中に収容されて、包括的な自動材料移送ステーション1000を提供し得る。自動ステーションは、制御セクション1010および材料移送セクション1020を含む、複数の分割された区画の中に構成され得る。自動材料移送ステーションは、カバー1030ならびにフロアおよび/またはスキッド型構成1040を有するハウジングを含む。材料移送ステーションは外壁1035を含み、必要に応じて、1つ以上のドアの窓、およびその他のアクセス通路を含み得る。自動移送ステーションは、「プラグアンドプレイ」に構成され、トラック、トレーラー、または鉄道車両の上に積載されて工業生産現場、保管エリアを移動可能であり得、あるいは、場所から場所へ移動可能であり得る。コンテナおよび内部制御構成要素のサイズに応じて、自動材料移送ステーションは、数フィートの高さおよび幅であり得、またはかなり大きな寸法に構成され得る。したがって、自動ステーションは、倉庫、工場、およびその他の作業環境内に静置するように構成され得、または自動ステーションは、所望の1つの位置から別の位置へ移動可能にまたは可搬型に構成され得る。
【0044】
自動材料移送ステーション1000の制御セクション1010において、制御セクションは、棚またはその他の間仕切り1065、1075で、いくつかのコンパートメント1060、1070に分割されることが考慮される。同様に、材料移送セクションは、単一のコンパートメント1050で構成され得るか、または、必要に応じてサブコンパートメントに分割され得る。制御セクションが、材料移送セクションから分離されて冷却、加熱、または空調管理され得るように、暖房、換気および空調(HVAC)システムが、自動材料移送ステーションに供給されることが期待される。2つの温度セクションを隔離するために、2つのセクションの間に防熱された分離壁1080が構築され得る。暖房、換気および空調ダクト、コンプレッサ、ならびにその他の構成要素は図16に示されていない。そのようなデバイスは、材料移送ステーションの中に内蔵され得るか、または、制御ステーションが配置される場所でHVACシステムにここでも「プラグアンドプレイ」で取り付けられ得る。
【0045】
自動材料移送ステーション1000の制御セクション1010を参照して、第1のコンパートメント1060は、マイクロプロセッサ310ならびに複数のプログラマ論理制御装置512、522、532、および552を収容するように構成され得る。これらのPLCは、制御コンジット1310またはその他の適切な有線接続もしくは無線接続を介して、マイクロプロセッサと電子的にまたは別の方式で接続され得る。PLCは、図1、図2、図8、および図9に示されるように、複数のコンジット、ケーブル、無線接続1330によって、計器類および材料移送サブシステム10、110と関連付けられたその他のデバイスと接続され得る。マイクロプロセッサはさらに、ケーブルコンジットまたは無線接続1320を介してケーブルトレイまたはその他のコンジットシステム1090と接続するように構成され得、マイクロプロセッサを表示システム320および入出力システム340に、コンジットシステムとの接続1325を有する印刷システム370およびモデム350に接続する。
【0046】
さらに、マイクロプロセッサ310は、アナログ−デジタル(A/D)および/またはデジタル−アナログシステム360と接続され得る。A/Dシステムは、同じステーション内にある材料移送デバイス、その他のステーション、またはポンプ、噴霧デバイス、およびロボットのような外部デバイスから信号を受信するために、外部コンジット1120と接続され得る(図10、図11、および図18参照)。自動制御ステーションは、コンピュータモデム、電話回線、データ信号、および無線信号と接続するための、通信接続1110をさらに含み得る。自動ステーションは、スイッチ、制御機器、およびキャビネットの外部にあるその他のオペレータインタフェースデバイス1130をさらに含み得る。自動ステーションはまた、ACおよび/またはDC電力を供給するための電力連結部1150をも含む。自動ステーションはまた、独自の発電ステーションおよび無停電電源装置を含み得る。
【0047】
自動材料移送ステーション1000の材料移送セクション1020は、容器120と、蓋持ち上げ機構130と、主本体150と、流体マニホールド140と、ガス吸気口160とを有する1つ以上の再充填可能な(知的、自動)材料移送サブシステム110を含む。この実施形態に関連して十分には記述していないが、本明細書に記載され、および参考として援用される、再充填可能な材料移送システムのその他の特徴が、この実施形態に適用可能である。自動材料移送ステーションは、必要に応じて、ガス吸気口および出口1210、流体注入口1220、流体出口1230、およびその他の接続のための、外部連結部を含み得る。圧力および温度センサのような計器類は、制御システムセクションと直接的に接続され得るか、または外部連結部1125と接続され得る。そのような連結部は、他の自動ステーションおよび製造工場またはその他の設備内にあるリモートデバイス、例えばポンプ、噴霧デバイス、およびロボット制御システムからの、データの入出力を可能にし得る。同様に、材料移送キャビネット1020において発生し、外部電気接続1125を通過する計装信号は、A/Dデバイス360への入力電気接続1120に直接的に接続され得、これが次いでマイクロプロセッサ310および論理制御装置512〜552に接続され得る。材料移送セクション1020および容器コンパートメント1050の中に配置される計器類および制御デバイスは、ケーブル1330、または無線接続(例えば、ラジオ周波数およびマイクロ波信号)のようなその他適切なシステムを介して、論理制御装置からの出力と直接的に接続され得る。
【0048】
自動材料移送ステーション1000の材料移送セクション1020に少なくとも1つの材料移送サブシステム110が含まれるときには、材料容器120は、1つのシステムが充填されているとき別のシステムは空であるように構成され得る(図12、図13B、図16)。容器は、同じサイズでも、異なるサイズでもあり得る(図17)。また、化合物材料移送サブシステムは、2つ以上の異なるサイズの容器が直列に接続され得て、第1のより大きな容器(第1のアスペクト比の力伝達デバイスを有する)が、大きな容器とは異なるアスペクト比の力伝達デバイスを有し得る1つ以上の第2のより小さな容器に供給する際の効率性を得るように、構成され得る。材料移送サブシステムは、ポンプに供給し得るし、および/または、ロボット型噴霧器(塗布器)または「ショットメーター」のようなデバイスに材料を直接的に供給し得る。同様に、複数の容器は、1つ以上のポンプおよび塗布器に接続された1つ以上の材料(流体)マニホールドと流体的に接続し得る。図17に示されるように、自動材料移送システムは、鉄道車両またはトラックの上にあるもののような、より大きな材料移送システムによって、外部から供給され得る。さらに、容器は、自動材料移送ステーション1000の材料移送セクション1020のコンパートメント1050の中での保管の効率性のために、横並びに、または互いの頂部の上に積み重ねられて配置され得る。流体およびその他の材料の大型ストレージタンクは、いくつかのそのような自動制御ステーションに供給するように構成され得る。
【0049】
容器(コンテナ)20、120、力伝達デバイス90、および/または材料と接触しているその他の品目は、ライニング(図示せず)を装備し得る。ライニングに適した構造の材料は、合金、複合材料、エラストマー、金属、プラスチック、ポリマー、ゴム、木質繊維、ならびにその他の天然および合成材料を含み得るが、これらに限定されない。ライニングの形態は、装着される(フォームフィットされる)ものと単独の(スタンドアロン)もの、柔軟性のものと硬質のもの、および、塗布されるものと予め成形されるもの、を含み得るが、これらに限定されない。ライニングの機能は、以下を含み得る。
(1)ライニングの下の品目を腐食および/または侵食から保護すること(「ライナー」)、
(2)清掃および/または摩耗に基づいて、交換可能な、指定された「摩耗」構成要素を提供すること、
(3)ライニングの下の表面よりも平滑な、材料と接触する表面を提供すること、
(4)材料移送および/または清掃を改善するために、離型剤を含浸する構成要素を提供すること、
(5)微生物増殖を減少させるために、抗菌性材料を含浸する構成要素を提供すること、
(6)電気および/または熱の伝導および/または抵抗(抵抗加熱および/または断熱)のための、指定された構成要素を提供すること。
【0050】
図17は、約12年間にわたる再充填可能な材料移送技術の進化の概要を提供する。当該期間中において、以下の分野において変更がなされた。
・流体
・コンテナサイズ
・コンテナ可動性
・コンテナ内部
・システム高度化
・システム構成
・システム機能性
・システム自動化および知能化
以下は、図17に表される10段階(A〜J)について、過去の変化および予期される変化を簡潔に表したものである。
【0051】
図17Aを参照して、
流体:燃料(ディーゼル、ガソリン)、油(潤滑油、植物油)のような液体
コンテナサイズ:小型(25ガロン)
コンテナ可動性:固定され、非可搬型
コンテナ内部:存在せず
システム高度化:初歩的
システム構成:各流体に単一のコンテナ
システム機能性:コンテナまたは車両に流体を保管および移送する
システム自動化および知能化:なし
図17Bを参照して、
流体:新しいおよび使用済み潤滑油のような、新しいおよび再生利用可能な液体
コンテナサイズ:小型(25ガロン)
コンテナ可動性:可搬型
コンテナ内部:存在せず
システム高度化:より高度
システム構成:新しい流体に1つ、使用済みの流体に1つのデュアルコンテナ
システム機能性:流体を車両へ/から保管、移送する
システム自動化および知能化:なし
図17Cを参照して、
流体:潤滑グリースのような半固体
コンテナサイズ:バルクサイズ(600ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能
コンテナ内部:かなり高度なフォロアデバイス
システム高度化:より高度
システム構成:ユーザの現場に輸送される単一の大型コンテナ
システム機能性:グリースポンプへ保管および通常移送する
システム自動化および知能化:なし
図17Dを参照して、
流体:潤滑グリースのような半固体
コンテナサイズ:バルクサイズ(600ガロン)および複数の小型(25ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能なバルクおよび静置型または可搬型の小型
コンテナ内部:かなり高度なフォロアデバイス
システム高度化:より一層高度
システム構成:ユーザの現場へ、およびそこから精油業者へ輸送される大型コンテナ、ならびにユーザの現場にある複数の小型コンテナ
システム機能性:バルクは保管および小型コンテナへの移送、小型コンテナは保管およびグリースポンプへの移送を行う
システム自動化および知能化:なし
図17Eを参照して、
流体:接着性封止剤およびマスチック(ASM)のような半固体、ならびに/または液体
コンテナサイズ:中間バルクサイズ(300ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能な中間バルク
コンテナ内部:半固体用のより高度なフォロアデバイス
システム高度化:より一層高度
システム構成:ユーザの現場へ、およびそこから流体供給業者へ輸送される大型コンテナ
システム機能性:バルクが保管およびASMポンプへの移送を行う
システム自動化および知能化:なし
図17Fを参照して、
流体:接着性封止剤およびマスチック(ASM)のような半固体および/または液体
コンテナサイズ:中間バルクサイズ(300ガロン)および2つの小型(25ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能な中間バルクおよび静置型の小型
コンテナ内部:より高度なフォロアデバイス
システム高度化:より一層高度
システム構成:ユーザの現場へ、およびそこから流体供給業者へ輸送される大型コンテナ、ならびにユーザの現場にある2つの多重コンテナ
システム機能性:中間バルクは保管および小型コンテナへの移送、小型コンテナは保管およびASMポンプへの移送を行う
システム自動化および知能化:一部の自動化および名ばかりの知能
図17Gを参照して、
流体:接着性封止剤およびマスチック(ASM)のような半固体および/または液体
コンテナサイズ:中間バルクサイズ(300ガロン)および2つの小型(25ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能な中間バルクおよび静置型の小型
コンテナ内部:より高度なフォロアデバイス
システム高度化:より一層高度
システム構成:ユーザの現場へ、およびそこから流体供給業者へ輸送される大型コンテナ、ならびにユーザの現場にある2つの多重コンテナ。環境的に制御されたキャビネットの中の小型コンテナ
システム機能性:中間バルクは保管および小型コンテナへの移送、小型コンテナは保管およびASMポンプへの移送を行う
システム自動化および知能化:一部の自動化および名ばかりの知能
図17Hを参照して、
流体:接着性封止剤およびマスチック(ASM)のような半固体および/または液体
コンテナサイズ:輸送可能なバルク(600ガロン)バルクおよび中間バルクサイズ(300ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能なバルク、および静置型の清掃可能な中間バルク
コンテナ内部:より一層高度なフォロアデバイス
システム高度化:より一層高度
システム構成:輸送可能なバルクは、ユーザの現場へ、そこから流体供給業者へのトレーラーまたはトラクターであり、ユーザの現場の複数の中間バルクコンテナは、環境的に制御されたキャビネットの中にある
システム機能性:バルクは保管および中間バルクコンテナへの移送、中間バルクコンテナは保管およびASMポンプへの移送を行う
システム自動化および知能化:著しい自動化および改良された知能
図17Iを参照して、
流体:接着性封止剤およびマスチック(ASM)のような半固体および/または液体
コンテナサイズ:輸送可能なバルク(600ガロン)バルクおよび中間バルクサイズ(300ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能なバルクおよび静置型の清掃可能な中間バルク
コンテナ内部:より一層高度なフォロアデバイス
システム高度化:ポンプレスで単純かつスマート
システム構成:輸送可能なバルクは、ユーザの現場へ、そこから流体供給業者へのトレーラーまたはトラクターであり、ユーザの現場の複数の中間バルクコンテナは、環境的に制御されたキャビネットの中にある
システム機能性:バルクは保管および中間バルクコンテナへの移送、中間バルクコンテナは保管を行い、塗布地点へ直接的にASMを移送するように構成される
システム自動化および知能化:より著しい自動化および改良された知能
図17Jを参照して、貨物トラックおよび貨物トレーラー上に、複数の再充填可能な材料移送システムが構成され得る。これらの複数のシステムの構成は、独立構成(例えば、独立システム、ならびに独立の器具および制御装置)、複合構成(例えば、統合システム、ならびに統合されたシステムおよび制御装置)、および種々のハイブリッド構成(例えば、独立システム、ならびに統合された計器類および制御装置)であり得る。単一材料(例えば、自動車用LASD(液体塗布型制振材))のバルク輸送のためのハイブリッド構成の、予期される一実施形態において、各システムが長さ4フィートで幅4フィートである、20個の再充填可能な材料移送システムが、長さ40フィートで幅8フィートの貨物トレーラーに載せられる場合がある。この構成においては、圧縮ガス配管がまとめてマニホールド化(統合)され、材料配管がまとめてマニホールド化(統合)され、計器類および制御装置が統合される。しかしながら、この構成において、これら20個の再充填可能な材料移送システムのそれぞれは、独立に動作される場合(ハイブリッド)がある。再充填可能な材料移送システムを独立にかつ順番に充填し空にすることによって、一般的な材料在庫管理方法論であるFIFO(先入れ先出し)が実現され得る。複数材料(例えば、自動車用エポキシ樹脂、自動車用エポキシ硬化剤、自動車用封止剤、および自動車用構造用接着剤)のセミバルク輸送のためのハイブリッド構成の、別の予期される実施形態においては、各システムが長さ4フィートで幅4フィートである、4つの再充填可能な材料移送システムが、長さ16フィートで幅8フィートの荷台を有する貨物トラックに載せられる場合がある。この構成においては、圧縮ガス配管がまとめてマニホールド化(統合)され、計器類および制御装置が統合される。しかしながら、この構成において、材料配管は別個である。再充填可能な材料移送システムを独立に充填し空にすることによって、一般的な材料送達方法論である「巡回訪問(milk run)」が実現され得る。
【0052】
例示目的の図面にさらに示されるように、本発明はまた、LASD、油、グリース、マスチック、封止剤、エラストマー、およびその他の種類の流体を含むが、これらに限定されない、種々の材料を分配するための、ポンプレス材料分配システムをも対象とする。該システムは、原動力を組み込む上部領域と材料の入口および出口の開口部を有する下部領域とを有する材料格納容器を利用する、自動材料移送システムを含む。二重円錐形またはその他の形状の、レベル計測器を搭載した力伝達デバイスが、材料格納エリアの中に配置され得る。本発明は、公知の、およびこれから開発される再充填可能な材料移送システム技術に、データ収集システムを組み込むことをさらに含む。自動材料移送システムはさらに、計量デバイスシステムおよび/またはロボット型材料分配器システムとインタフェースを取るように構成される。
【0053】
本発明の高レベルの自動化および通信は、商業用の再充填可能な材料移送システム技術に関しては、以前には利用することができなかった。制御システムおよびその構成要素は、小型電子部品を含み、再充填可能な材料移送システムと比較して好ましくは小型かつ軽量であり、可搬型である。制御システムの構成要素は、小型電子部品を含み、好ましくは低コストかつ低エネルギー消費型であり、実用的である。現在利用可能なデバイスは、制御システムの種々の機能を実行し得る。本発明による制御システムの高レベルの自動化および通信は、再充填可能な材料容器を完全自動の可搬型のシステムに変換する。
【0054】
ここで図18を参照して、本発明のポンプレス材料分配システム2000は、自動材料移送システム110、計量デバイスシステム800、およびロボット型材料分配器システム900を含む。自動材料移送システム110は、PLC、PRC、コンピュータ制御装置、またはその他のコンピュータ処理システム710を有する制御システム700を伴って構成される。プロセス制御システム710への入力は、図18および図19に示す任意の計器類を含み得るが、これらに限定されない。自動材料制御システムはさらに、流体注入口および出口マニホールド140と関連付けられた流体制御弁720を伴って構成され得る。コンピュータ制御装置710は、容器120の基部および台座170と関連付けられ得るか、または計器類および制御デバイスとリモートかつ動作可能に接続され得る。自動材料移送システムは、油、グリース、マスチック、封止剤、エラストマー、および液体制振材のようなその他の材料を提供するように構成され得る。そのような材料は、濃い流体、粘性流体、半固体流体、粘弾性製品、ペースト、ゲル、および分配が容易でないその他の流体材料を含み得るが、これらに限定されない。コンピュータ制御システム710は、本発明の計量デバイスシステム800およびロボット型材料分配器システム900とインタフェースを取るように構成され得る。
【0055】
自動材料移送システム110は、入力としてプロセス制御装置710に接続され得る圧力センサ230を伴って構成され得る。プロセス制御装置は、材料容器120と加圧ガス(またはその他の流体)入力導管(パイプ、ライン)790との間に介在された流量制御弁780を調節するための、出力制御信号1780を含み得る。自動材料移送システムは、注入口導管(パイプ、ライン)148および出口導管(パイプ、ライン)146をさらに含む。出口マニホールド140は、材料出口制御弁720を調節するプロセス制御装置と動作可能に接続された流量センサ740および圧力センサ745のような計器類を有する、材料移送導管(パイプ、ライン)145と流体的に接続する。材料移送導管145は、計量デバイスシステム800と流体的に接続する材料移送マニホールド(導管、パイプ、ライン)750と、流体的に接続する。
【0056】
計量デバイスシステム800は、計量デバイス810、例えばショットメーター、マスチック調節装置、または、差圧デバイス(オリフィス、ベンチュリ)、変位デバイス(ギア、ピストン)、磁気デバイス(「磁気計測器」)、超音波デバイス(ドップラー)、質量ベースのデバイス(コリオリ、MICRO MOTION)、もしくは固体用に構成されたデバイス(プログレッシブキャビティ、ネジ)のような、その他の適切な流量検出器を含む。本発明のポンプレス材料分配システム2000に使用するのに適した計量デバイスの追加の例が、図19A〜図19Hに示される。計量デバイスの機能は、材料移送導管(パイプ、ライン)850を介してロボット型材料分配器システム900に材料75を提供する(図20)ことである。計量デバイスシステムは、材料移送導管、および自動材料移送システム110からロボット型材料分配器システム900へ通じるマニホールド145、750、850と流体的に接続する、入力マニホールド812、出力マニホールド814、および材料プランジャ816をさらに含み得る。
【0057】
ここで図20Aおよび図20Bを参照して、濃い粘性流体、およびその他のそのような材料のための、従来技術の分配システムは、コンテナまたは再充填可能な材料移送サブシステム、ポンプ、計量デバイス、および塗布器を含む。そのような従来技術のシステムは、注入口および/または出口に有意な流量制限を有する計量デバイスを有し得、その分配ストロークのみに対する作動を伴って構成され得る。そのようなシステムは、その再充填サイクル中に計量デバイスを作動させるために、計量デバイス注入口および/または出口の制限を介して材料を移送するために、ポンプからの大きなエネルギーを必要とする。図20Bに示されるように、本発明のポンプレス材料分配システムは、計量デバイスの注入口および出口における流量制限を実質的に解消し、計量デバイスの再充填ストロークのための作動を追加し得る。本発明のシステムは、計量デバイスを通過して塗布器に材料を移送するために必要なエネルギーを減少させる。計量デバイスはさらに、流量容量が増加された注入口および出口構成要素、ならびに再充填ストロークにおける作動のための構成要素を含む、改善を伴って構成され得る。本発明の材料分配システムは、ポンプを必要とせず、先行技術の分配システムよりも、単純で、少ない構成要素を有し、少ない空間を必要とする。本発明のシステムは、計量デバイスの上流に低コストで低圧力の構成要素を含み、購入、インストール、動作、および維持のためのより低いコストを有する。
【0058】
図18を再度参照して、ロボット型材料分配器システム900は、ロボットアーム910と、該ロボットアームの遠位端に配置された塗布器設置具920と、該設置具に固定された材料塗布器(分配器)930とを含む。ロボットアームは基部915から上方へ延長し、多数の軸を介して移動可能であり、被覆または処理されている部分または部品(例えば、自動車のドア)960に対して所望の場所へ移動すること、およびそれに対して適正な配向を得ることが可能である。図18に示す実施形態において、材料塗布器930は幅広のスリットノズルである。当業者が理解するように、塗布されている材料75、975の塗布パラメータおよび所望の構成に応じて、例えば、錐体、平面(扇、スリット、スロット)、およびストリーム(針、スワール)のような、スプレーガン、ピンホール塗布器およびノズル、接触型および非接触型、エアアトマイジングおよびエアレスの、任意の種類の分配出口が使用され得る。
【0059】
ロボット制御装置1000は、ロボット型材料分配器システム900への1つ以上の制御信号1900によって、ロボットアーム910およびその要素すべての位置、配向、および動きの速度を制御する。ロボットの要素は、相互に、およびロボットの基部端915に対して移動する。ロボット制御装置は、ロボットおよび材料塗布器930の位置および速度を制御する。本発明に従って、ロボット制御装置はまた、入力信号を受信し、計量デバイスシステム800を動作するための出力信号を生成する。計量デバイスシステム800からの材料移送導管850と流体的に接続し、材料塗布器と接続されている材料移送導管(パイプ、ライン)950は、ロボット制御装置と動作可能に接続された、流量センサ940および圧力センサ945のような計器類を含み得る。
【0060】
より具体的には、ロボット制御装置1000は、材料分配器930によって部分960に塗布されている材料975の体積を制御する。ロボット制御装置は、計量デバイスシステム800への制御信号1800を通じて、計量デバイスの動作を監視および制御し得、例えば、ショットメーターにおけるピストンの位置を制御する。ロボット制御装置は、空気弁、圧力調整装置、注入口弁、および出口弁(図示せず)を制御することによって、材料975の投入および放出を制御するように構成され得る。ロボット制御装置はまた、材料容器120内の圧力、およびポンプレス材料分配システムの導管145、750、850、および950内の材料の流量および圧力の、フィードバックおよびフィードフォワード制御を可能にするために、制御システム700のコンピュータ処理システム710および自動材料移送システム110の種々の計器類ともリンク1700されている。複動式ショットメーターユニットおよびロボット型サーボ制御ユニットを有する、計量デバイスシステム800およびロボット型材料分配器システム900の代替的な実施形態が、図21に示される。
【0061】
図22A〜図22Dに示されるように、本発明の材料移送統合システムは、鉛直型で構成された再充填可能な材料容器2000を含み得るが、水平およびその他の構成が使用され得る。図22Aを参照して、材料容器は、主本体2020と、頂部2030と、底部2010とを含み、底部は、複数の脚部2070または伸展部および基部2090を含み得る。基部は、自動材料移送ステーション1000(図16)への滑り込みおよび滑り出しに適するように構成され得る。
【0062】
図22Aに示されるように、材料容器2000の主本体は、円筒型に構成され得、、再充填可能なコンテナの頂部は、一連の取り外し可能なフランジ、またはロッドの端部にあるアイナットのような、ネジ式機構によって接続される、2ピース部分として構成される。再充填可能な材料容器はさらに、図22Cおよび図22Dに示され、また図1〜図24に関連して上述したように、容器の主本体2020の下に該容器の底部2010に隣接して配置された、材料注入口および出口マニホールドを伴って構成され得る。同様に、再充填可能な材料容器はさらに、図1〜図24に関連して上述したように、制御機器およびその他の機構を伴って構成され得る。容器は持ち上げ機構2700を伴って構成され得る。
【0063】
図22Aを参照して、再充填可能な材料容器2000はさらに、材料容器の本体2020の下部2010に構成された1つ以上の排出ポート2100を伴って構成され得る。排出ポートは、4インチのフランジ付きの容器本体に固定された2ピース円形デバイスのような、当業者には公知の、任意の適切な機構として構成され得る。排出ポートは、容器本体にボルトで連結された第1の内側部分(ピース)、および排出ポートの第1の部分に取り外し可能にボルトで連結されるか、または他の方法で固定された第2の外側部分(ピース)を含み得る。排出ポートはさらに、試料弁2200を伴って構成され得る。
【0064】
別個の試料弁2200がまた、材料容器2000の本体2020の下部2010および/または上部2030に構成され得る。試料弁は、2ピースフランジのような、当業者には公知の任意の適切な機構として構成され得、第1の内側部分(ピース)は容器の本体に固定され、第2の内側部分(ピース)は、ボルト、ナット、またはその他適切な機構を介して、第1のピースに取り外し可能に固定され得る。試料弁は、ハンドルおよび出口(開口部)を有する栓(ポート)2250を含み得、ユーザが容器から多量の材料を除去できるようにする。栓出口はさらに、ホースまたはその他の導管と接続するために、ネジ切りされるか、または他の形に構成され得る。
【0065】
容器2000の上部2030は、容器内の材料および内部構成要素を観察するための、1つ以上ののぞき窓(観察窓)2300を伴って構成され得る。例えば、第1ののぞき窓は、容器内に光源を提供するために使用され得、第2の窓を通して容器の内部を見ることができる。同様に、カメラまたはその他の機構が、その独自の光源を備えて、観察窓の1つを介して容器内の材料の変化を記録するために使用され得る。代替案として、観察窓は、材料および容器の内部構成要素を観察および記録するための、固定式または取り外し可能な、静止画または動画カメラシステムを伴って構成され得る。
【0066】
再充填可能な材料容器2000の上部2030は、LASDのような一次材料で当該容器が充填される前かまたはその後に、殺生物剤またはその他の剤を材料容器内に噴霧するか、または他の方法で導入するための、弁またはその他の入口ポート2400をさらに含み得る。殺生物剤弁は、当業者には公知であるような、任意の適切な機構として構成され得る。容器の頂部は、流体または材料を容器の内外へ移送するために必要とされ得るような、加圧空気または不活性ガスを導入および放出するための1つ以上の弁またはポート2500をさらに含み得る。ガス弁は、圧縮空気、窒素、またはその他の加圧ガス源との急速切り外しを含み得る。
【0067】
図22Aにさらに示されるように、再充填可能な材料容器2000は、図1〜図9に関連して上述したような、力伝達デバイス(内部フォロアデバイス、ボート)2040を含み得る。容器の内壁は溶接された鋼材で構成(ASME容器)され得、さらに、エポキシ塗料、油、防錆剤、または相対的に不活性の材料のような、保護材料で被覆され得る。
【0068】
再充填可能な材料容器2000は、用途に特化した特徴を伴って構成され得、ここで、容器の内外に移送される材料は液体塗布型制振材(LASD)である。そのような特徴は、軟鋼の構造の基本材料から形成された少なくとも75psigに格付けされたクローズド流体格納容器、LASDの出入用急速切り離し弁、ならびに、圧縮空気またはその他のガス用の急速切り離し弁を含む。再充填可能な材料容器はまた、エアチャックを有するサービス弁、容器の底部2010付近のフォークリフトベース、機械的保護、および内面被覆をも含み得る。容器は、直径が可変である環状デバイスを有する内部フォロアデバイス(ボート)を含み得、または、フォロアデバイスと容器の内壁との間に異なる空間または空隙を作成するために、フォロアデバイスが種々の環状デバイスに適応可能となるように、構成され得る。容器はさらに、フォロアデバイス(ボート)上の環状部分を変更するためのアクセスポート(図示せず)を伴って構成され得る。
【0069】
図22Aに示されるように、本発明の再充填可能な材料容器2000は、図1〜図24に関連して上述したような種々の特徴を伴って構成され得る、データロガー2600をさらに含み得る。データロガーのさらなる局面は、微生物検出器(例えば、CO2検出器)、微粒子検出器、および/または臭気検出器を含み得、これらの検出器は、可聴および/または可視警報を有する監視デバイスを含み得る。容器は、データロガーからの情報を、携帯電話または他のラジオ周波数、マイクロ波、赤外線もしくはレーザーデバイスなどを介して移送するための無線デバイスと関連付けられ得る。データロガーおよび/または容器は、GPSデバイスのようなシステムロケータとインタフェースを取り得る。データロガーおよび/または容器は、無線周波数識別(RFID)システムをさらに含み得る。データロガーはさらに、温度、圧力、湿度、およびpH検出ためのセンサ、モニタ、および制御機器、ならびにデータ記憶装置とインタフェースを取り得る。データロガーシステムはさらに、材料レベルおよび流量のためのセンサ、モニタ、および制御機器を含みかつインタフェースを取り得、それらは内部リミットスイッチと接続され得る。種々の警報がさらに、データロガーおよびそのようなセンサ、モニタ、および制御機器とインタフェースを取るように構成され得る。
【0070】
本発明の再充填可能な材料容器2000はさらに、1つの容器が別の容器の上に積み重ね可能となるように構成され得る。LEDまたはその他の光源が、のぞき窓2300を通して見るために容器の内側部分を照射するために、容器の頂部2030の下に構成され得る。容器の構造のその他適切な材料は、ステンレス鋼、プラスチック、複合材料、およびアルミニウムを含む。フォロアプレートはさらに、容器の内壁を清掃するためのワイパーシステムに適合するように構成され得る。
【0071】
再充填可能な材料容器2000はさらに、ショットメーター、ロボット、またはその他の材料塗布器デバイスに直接的に供給するために、図1〜図21に示すような弁、導管、およびパイプを伴って構成され得る。本発明の材料移送統合システムの再充填可能な材料容器は、図1〜図21に示すように、キャビネットシステム内に静置式の配置、または取り外し可能な配置として構成され得る。
図23A、図23B、図23C、および図24A、図24B、図24Cに示されるように、本発明の材料移送統合システムは、鉛直型に構成された再充填可能な材料容器3000を含み得るが、しかしながら、水平およびその他の構成が使用され得る。図23Aを参照して、材料容器は、主本体3020と、頂部3030と、複数の脚部または伸展部3070および基部3090を含み得る底部3010とを含む。基部は、自動材料移送ステーション1000(図16)への滑り込みおよび滑り出しに適するように構成され得る。容器は、炭素鋼、ならびに、ステンレス鋼、プラスチック、複合材料、およびアルミニウムを含む、容器の構造のその他の適切な材料から構成され得る。容器の内壁は、エポキシ塗料、油、防錆剤、または相対的に不活性の材料のような、保護材料で被覆され得る。
【0072】
図23Aに示されるように、本発明の再充填可能な材料容器3000の主本体3020は円筒型に構成され得、再充填可能なコンテナの頂部は2ピース部分として構成され、頂部3030は主本体に溶接され、または他の方法で固定される。材料容器はさらに、1つの容器が別の容器の上に積み重ねられることが可能なように構成され得る。再充填可能な材料容器はさらに、図23Cに示されるように、また図1〜図9に関連して上述したように、容器の主本体の下に容器の底部3010に隣接して配置された、材料注入口および出口マニホールド3500を伴って構成され得る。同様に、再充填可能な材料容器はさらに、図1〜図18に関連して上述したような、制御機器およびその他の機構を伴って構成され得る。
【0073】
図23A〜図23Cを参照して、再充填可能な材料容器3000はさらに、材料容器の本体3020に構成された1つ以上の排出またはアクセスポート3100を伴って構成され得る。各排出ポートは、容器本体に固定された4インチの2ピース円形フランジのような、当業者には公知であるような任意の適切な機構またはデバイスとして構成され得る。図23Bに示されるように、排出ポートは、容器本体にボルトで連結された、または他の方法で固定された第1の内側部分(ピース)3120、および排出ポートの第1の部分に取り外し可能にボルトで連結された、または他の方法で固定された第2の外側部分(ピース)3110を含み得る。排出ポートの1つ以上はさらに、試料弁を伴って構成され(図22A)得る。アクセスポートは、容器の本体から上部3030を取り外しまたは分解する必要なく容器が清掃され得るように構成される。容器の内側および力伝達デバイス4000を洗浄するために、アクセスポートを通して高圧流体ホースが使用され得る。洗浄手順中、清浄液は、アクセスパイプ3540を介してマニホールド3500から排出(図23C)し得る。排出ポートは、容器の底部3010付近に配置され得、また、容器の上部3030の内側へのアクセスのために、容器のより高い鉛直位置に配置され得る。
【0074】
容器3000の上部3030は、容器内の材料および内部構成要素を観察するための、1つ以上ののぞき窓(観察窓)3300を伴って構成され得る。例えば、第1ののぞき窓は、容器内に光源を提供するために使用され得、第2のガラスまたはポリカーボネート窓を通して容器の内部を見ることができる。代替案として、光源は、容器の上部に構成された別のポート3500を通って導入され得る。LEDまたはその他の光源が、容器の内側部分を照射するために、容器の頂部の下に構成され得る。カメラまたはその他の機構が、その独自の光源を備えて、観察窓の1つを介して容器内の材料における変化を記録するために使用され得る。代替案として、観察窓は、材料および容器の内部構成要素を観察および記録するための固定された、または取り外し可能な、静止画または動画カメラシステムを伴って構成され得る。
【0075】
のぞき窓3300はまた、以下の機能をも有し得る。
・容器内の材料の量(例えば、空または満)の目視検査のためのアクセス。
・容器内のガスおよび材料の物理的特性(例えば、色、欠陥、異物、材料混合の兆候(例えば、フォロアデバイスからの材料表面上の筋状痕)、不透明/反射、材料表面処理(例えば、殺生物剤)の存在、テクスチャ、均一性)の目視検査のためのアクセス。
・容器内のガスおよび材料の物理的特性に関する計器類(例えば、リトマス試験紙、温度カード、湿度カード、微生物検出カード、ガス検出カード、Cold Chain Technologies(マサチューセッツ州ホリストン)、Drager/Draeger(全世界)、Telatemp(カリフォルニア州フラートン)、およびUline(カリフォルニア州レイクフォレスト)より入手可能)の目視検査のためのアクセス。
・光学的計装、例えば、フォロアデバイスの位置(レーザー、RF(ラジオ周波数))、容器内のガスおよび材料の物理的特性の目視検査(静止画、動画、コンピュータベースの光学コンパレータ(視覚システム))のためのアクセス。
・容器の物理的特性(例えば、清潔/不潔、摩耗の形跡)の目視検査のためのアクセス。
・材料の表面を処理する(例えば、IR(赤外線)光での温度処理、およびUV(紫外線)光での微生物処理)ためのアクセス。
【0076】
また、のぞき窓3300はヒンジで取り付けられ得、または他の方法で、以下のさらなる機能が提供され得る。
・容器(例えば「試料採取口」)から材料をサンプリングするためのアクセス。
・容器内のフォロアデバイスに(例えば、清掃中に、または、交換可能な環状管理デバイスの交換中に)索取りするためのアクセス。
・容器を清掃する(例えば、圧力洗浄)ためのアクセス。
・交換可能なガスおよび/または材料ならびにガス計器類(例えば、リトマス試験紙、温度カード、湿度カード、微生物検出カード、ガス検出カード)を交換するためのアクセス。
・材料の表面を(例えば、殺生物剤、希釈剤で)処理する、または容器を(例えば、殺生物剤、離型剤で)処理するためのアクセス。
【0077】
再充填可能な材料容器3000の上部3030は、LASDのような一次材料で該容器が充填される前に、またはその後に殺生物剤またはその他の剤を材料容器内に噴霧するか、または他の方法で導入するための、弁またはその他の入口ポート3500をさらに含み得る。殺生物剤弁は、当業者には公知であるような、任意の適切な機構として構成され得る。容器の頂部は、流体または材料を容器の内外へ移送するために必要とされ得るような、加圧空気または不活性ガスを導入および放出するための1つ以上の弁またはポート3410、3420をさらに含み得る。ガス弁は、圧縮空気、窒素、またはその他の加圧ガス源との急速切り離しを含み得る。
【0078】
図23Cに示されるように、流体マニホールド3500は、再充填可能な材料容器3000の主本体3020の底部3010の下に配置され得る。マニホールドは、弁およびハンドル3515を有する材料試料弁3510を含む。流体マニホールドはさらに、材料注入口/出口接続金具3520、ならびに弁およびハンドル3525を含む。注入口および出口接続は、容器の底部内に構成された出口導管3540と連結するフランジ3550を介して容器に接続され得る、共通のパイプまたは導管3530と流体的に接続する。再充填可能な材料容器はさらに、ポンプ、ショットメーター、ロボット、またはその他の材料塗布器デバイスに直接的に供給するために、図1〜図21に示されるような弁、導管、およびパイプを伴って構成され得る。本発明の材料移送統合システムの再充填可能な材料容器は、図12〜図16に示されるように、キャビネットシステム内に静置式の配置、または取り外し可能な配置として構成され得る。
【0079】
図23Aおよび図24A〜図24Cにさらに示されるように、再充填可能な材料容器3000は、図1〜図9に関連して上述したような「力伝達デバイス」(内部フォロアデバイスまたはボート)4000を含み得る。ここで図24Aを参照して、力伝達デバイスは、容器3000の中に納まり、かつ容器の頂部3030から容器の底部3010にまで移動する、または流体に従って動くように、楕円形の断面(卵形の三次元形状)または他の適切な形状(図8、図9、および図14A参照)に構成され得る。力伝達デバイスの頂部4020は、力伝達デバイスの内側へのアクセスを可能にするための開口部4050を含む。開口部はまた、力伝達デバイスの下の容器内に格納された流体に圧力を提供するために、任意の加圧ガスがデバイスに入ることを可能にする。開口部は、力伝達デバイスの内側から異物を排除するために、被膜デバイス(例えば、ゴムシート)または弁デバイス(例えば、逆止弁)を伴って構成され得る。
【0080】
力伝達デバイス4000の底部4010は、底部に取り付けられた固定または取り外し可能なバラストまたは重りデバイス4100を含み得る。そのような重り機構は、力伝達デバイスの本体を通り排液プラグ4200への流体の排出を可能にするための、1つ以上の切り欠き4120(例えば、4つの切り欠き)をさらに含み得る。持ち上げリング4300がまた、重り4100または力伝達デバイスの壁4060に固定され得、清掃中に力伝達デバイスを容器の底から容器の頂部へと持ち上げることができる。
【0081】
力伝達デバイス4000は、取り外し可能な環状管理デバイス4500と、伝達デバイスの中央部分4020の中心の周囲に沿って配置される1つ以上の安定フィン4600とをさらに含む。図24Bに示されるように、交換可能な環状管理デバイスは、複数のセクション4510、4520、4530、4540に構成され得、各セクションは安定フィン4600のそれぞれの間に配置される。図24Cに示されるように、交換可能な環状管理デバイスは、半円形の断面であり得る。交換可能な環状管理デバイスは、各安定フィンの外側部分4630と同じ、それよりも小さい、または大きい外径を有し得る。交換可能な環状管理デバイスの適切な材料は、天然および合成ゴム、VITON、シリコーン、フルオロシリコーン、ネオプレン、EPDM、HYPALON、ブチルニトリルSBR、ならびにその他の適切な材料を含む。交換可能なデバイスは、固体、中空、半中空、またはその他の種々の構成であり得る。このようなデバイスは、AAA Acme Rubber Co.のFillipone Enterprises部門(アリゾナ州テンペ)から入手可能である。
【0082】
交換可能な環状管理デバイス4600は、複数のネジ、ボルト、またはその他の機構によって力伝達デバイス4000の本体4020に固定され得、取り外し可能な環状管理デバイスの手入れ(例えば、異なる直径を有するものと交換される)が可能となる。図24Aに示されるように、サービス、入口、またはアクセスポート(フランジ)3200が配置され、力伝達デバイス4000が容器3010の底にあるときには、フランジの外側部分を取り外したときにアクセスポート3200を介して、交換可能な環状管理デバイスにアクセスが可能となる。この構成が、交換可能な管理デバイスの変更を可能とし、その結果として、容器壁と力伝達デバイスとの間の空隙3050(図23A)が容器内で使用される材料に応じて変えられ得る。例えば、非常に小さな直径の環状管理デバイスが大きな空隙を作るために使用され得、それによって、かなりの量の流体が、容器の壁と力伝達デバイスとの間を通過(に滞留)し得る。逆に、環状管理デバイスは、滞留した流体を容器壁から廃棄または除去するために、容器の内壁と接触するように構成され得る。
【0083】
本発明の再充填可能な材料容器3000は、図1〜図9に関連して上述したような種々の特徴を伴って構成され得る、データロガーをさらに含み得る。データロガーのさらなる局面は、微生物検出器(例えば、CO2検出器)、微粒子検出器、および/または臭気検出器を含み得、これらの検出器は、可聴および/または可視警報を有する監視デバイスを含み得る。容器は、データロガーからの情報を、携帯電話、またはその他のラジオ周波数、マイクロ波、赤外線、もしくはレーザーデバイスなどを介して移送するための無線デバイスと関連付けられ得る。データロガーおよび/または容器は、GPSデバイスのようなシステムロケータとインタフェースを取り得る。データロガーおよび/または容器は、無線周波数識別(RFID)システムをさらに含み得る。データロガーはさらに、温度、圧力、湿度、およびpH検出のためのセンサ、モニタ、および制御機器、ならびにデータ記憶装置とインタフェースを取り得る。データロガーシステムは、内部リミットスイッチと接続され得る、材料レベルおよび流量のためのセンサ、モニタ、および制御機器をさらに含み、かつインタフェースを取り得る。種々の警報がさらに、データロガーおよびそのようなセンサ、モニタ、および制御機器とインタフェースを取るように構成され得る。
【0084】
本発明の特定の形態が図示および説明されてきたが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく種々の修正が為され得ることが、当業者には明らかである。したがって、本明細書において開示された特定の実施形態によって本発明が限定されることは、意図されていない。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】図1は、材料容器の上に配置された複数のセンサおよび送信機を有する、本発明の知的材料移送サブシステムの側面図である。
【図2】図2は、図1の知的材料移送サブシステムの側面図であり、計器類がコンピュータ、マイクロプロセッサ、またはその他のデータ処理システムと接続するように適合されている。
【図3】図3は、本発明の知的材料移送サブシステムのブロック図である。
【図4】図4は、本発明の知的材料移送サブシステムの略図である。
【図5】図5は、無線接続を有する、本発明の知的材料移送サブシステムの一実施形態の、部分配線図である。
【図6】図6は、本発明の知的材料移送サブシステムの一実施形態のプロトタイプの、目盛盤および電子エンコーダを有するレベルゲージの略図である。
【図7】図7は、図6のプロトタイプで使用される信号送信機、信号コンディショナ、およびRF送信機の略図である。
【図8】図8は、略図で示された複数の分散制御システムを有する、本発明の知的材料移送サブシステムの部分断面の正面図である。
【図9】図9は、略図で示されたコンピュータ制御システムと統合された複数の制御システムを有する、本発明の知的材料移送サブシステムの部分断面の正面図である。
【図10】図10は、略図で示されたポンプシステム、塗布装置、およびコンピュータ制御システムと統合された、本発明の再充填可能な材料移送サブシステムの側面図である。
【図11】図11は、略図で示された少なくとも1つの塗布装置およびコンピュータ制御システムと統合された、本発明の再充填可能な材料移送サブシステムの側面図である。
【図12】図12は、自動材料移送ステーションでの使用のためのパッケージ化された制御機器を伴って構成され得る、本発明の2つの再充填可能な材料移送サブシステムの配管および計装の線図である。
【図13】図13Aおよび図13Bは、2つの再充填可能な材料移送サブシステムおよび制御盤を有する、本発明の自動材料移送ステーションの略上面図および略側面図である。
【図14】図14Aおよび図14Bは、取り外し可能な蓋と、レベルインジケータを含む力伝達デバイスとを伴って構成された、本発明の再充填可能な材料移送サブシステムの側面図および上面図である。
【図15】図15は、本発明の自動材料移送ステーションのブロック図である。
【図16】図16は、本発明の自動材料移送ステーションの略線図である。
【図17】図17は、本発明による材料移送システムの、複数の構成のブロック図である。
【図18】図18は、本発明によるポンプレス材料分配システムの略図である。
【図19】図19A〜図19Hは、図18のポンプレス材料分配システムでの使用に適した、従来技術の計量デバイスである。
【図20A】図20Aは、従来技術の材料分配システムのブロック図である。
【図20B】図20Bは、本発明のポンプレス材料分配システムのブロック図である。
【図21】図21は、図18のポンプレス材料分配システムでの使用に適した、従来技術のサーボ分配統合システムである。
【図22】図22A〜図22Dは、本発明の材料移送統合システムで使用するための、取り外し可能な蓋を有する再充填可能な材料容器の代替的な実施形態の、側面図、上面図、下面図、および部分的な下部側面図である。
【図23】図23A〜図23Cは、本発明の材料移送統合システムで使用するための、固定された蓋を有する再充填可能な材料容器の代替的な実施形態の、側面図、上面図、および部分的な下部側面図である。
【図24】図24A〜図24Cは、本発明の再充填可能な材料容器において使用するための、交換可能な環状管理デバイスを有する力伝達デバイスの代替的な実施形態の、側面図、上面図、および部分的な端面図である。
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本出願は、米国特許仮出願第60/729,321号(2005年10月21日出願)、米国特許仮出願第60/729,405号(2005年10月21日出願)、米国特許仮出願第60/757,360号(2006年1月9日出願)、米国特許仮出願第60/841,111号(2006年8月29日出願)の利益を主張し、これら仮出願の内容は、それぞれ本明細書において参考として援用される。米国特許仮出願第60/558,691号(2004年3月31日出願)、米国特許出願第11/096,356号(2005年3月31日出願)(現米国公開第2005/0232,072号)、および米国特許第5,435,468号の内容が、それぞれ本明細書において参考として援用される。
【0002】
(技術分野)
本発明は、材料管理の分野に関し、より具体的には、液体塗布型制振材(liquid applied sound deadener)(LASD)のような、種々の材料を格納、移送、送達、および分配するために設計されたシステムに関する。本発明の材料管理システムは、容器またはその構成要素の介在的な清掃の有無にかかわらず、繰り返し空にされかつ再充填され得る容器からの汚染のない流れを送達するように構成される。
【背景技術】
【0003】
従来公知の材料管理システムは、ある種の濃い、粘性の流体、液体、および、ポンプによる汲み上げに抵抗しポンプ装置に損害を与え得るその他の種類の材料を、格納容器から移送することの困難に直面してきた。本明細書で使用されるように、流体は、流動することができる物質であり、その形状を変化させようとする力が作用するときに、一定の速度でその形状を変化させる物質である。通常は流体であるとはみなされないある種の材料、例えば軟質固体および半固体の材料もまた、一定の条件下では流動し得る。運輸、製造、農業、鉱業、および産業において、大量の流体が使用される。濃い流体、粘性流体、半固体流体、粘弾性製品、ペースト、ゲル、および、流体源(例えば、圧力容器、蓋なしコンテナ、補給ラインなど)から分配するのが容易でないその他の流体材料は、利用される流体のかなりの部分を含む。これらの流体は、濃いおよび/または粘性の化学物質、ならびにその他の材料、例えば潤滑用グリース、接着剤、封止剤、およびマスチックを含む。これらの材料を1つの場所から別の場所へ、例えば、コンテナから製造または加工現場へ、材料の品質を保護する方法で移送する能力は極めて重要である。
【0004】
流体送達システムの種々の構成要素が公知であるが、それらは一般には頑丈なポンプで構成され、プロセス制御および/またはコンピュータインタフェース能力を有する材料送達システムとは統合されていない。特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、および特許文献12の内容が、それぞれ全体として本明細書において参考として援用される。
【0005】
再充填可能な材料移送システムは、高粘度流体を容器から使用箇所へ移動するように構成され得る。そのような材料移送システムは、必要な量の材料のみを無駄なく分配するように構成され得、これは、化学物質の取り扱いが容易でなく、手動で容易かつ安全に容器から除去することができない場合には、特に重要である。好ましくは、そのような材料移送システムは、ドラム、小さい樽、およびバケツの使用、ならびに現存するほとんどのシステムに関連する材料の廃棄に付随する経費および費用を削減または解消する。ある種の化学物質はいくつかの形態の汚染に対して敏感であるために、そのような材料移送システムは、密閉され、製品品質を保護し、汚染に対してコンテナを開くことなくサンプリングを可能とし、製品品質の問題を供給業者またはユーザの両方に適正に帰属させることができる。再充填可能な材料移送システムは、低価格の構成要素を使用し、濃い流体および他のそのような材料を分配および移送するための、機械的でない(可動部の無い)、脈動のない解決策を提供するように、さらに構成され得る。
【0006】
これまで利用することができなかった、1つ以上の材料容器と関連付けられた複数のセンサおよび送信機を有する、知的材料移送システムに対するニーズがある。複数のローカル制御システムと接続され、環境的に制御されるハウジングまたはキャビネットの中に閉囲された中央コンピュータ制御システムと統合され得る、再充填可能な材料移送システムに対するニーズがある。また、これまで利用することができなかった、計量デバイスシステムおよび/またはロボット型材料分配器システムとインタフェースを取るように構成された自動材料移送システムに対するニーズがある。また、材料塗布器とインタフェースを取り、ポンプを含み得る、自動化された材料移送および分配システムに対するニーズがある。再充填可能な材料移送システムは、取り外し可能な蓋を有し得、または、容器を観察および清掃するためのアクセスポートを有するクローズドシステムであり得る。本発明は、これらの、およびその他のニーズを満たすものである。
【特許文献1】米国特許第4,783,366号明細書
【特許文献2】米国特許第5,373,221号明細書
【特許文献3】米国特許第5,418,040号明細書
【特許文献4】米国特許第5,524,797号明細書
【特許文献5】米国特許第6,253,799号明細書
【特許文献6】米国特許第6,364,218号明細書
【特許文献7】米国特許第6,540,105号明細書
【特許文献8】米国特許第6,602,492号明細書
【特許文献9】米国特許第6,726,773号明細書
【特許文献10】米国特許第6,814,310号明細書
【特許文献11】米国特許第6,840,404号明細書
【特許文献12】米国特許第6,861,100号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一般的な用語で簡潔に述べると、本発明は、濃い、粘性の、ならびに、ポンプによる汲み上げに抵抗し、および/またはポンプ装置に損害を与え得るその他の種類の流体を含む、種々の材料を分配するための再充填可能な材料移送システムを対象とする。本発明は、流体製品の汚染のない流れの送達用に適合された材料管理システムをさらに提供し、該システムは、装置の介在的な清掃を行うことなしに、繰り返し空にして再充填され得る。別の局面において、本発明は、流れに抵抗する濃い、固い、および/または粘性の材料を、別のポンプを必要とせずに、または、ポンプをコンテナ内のフォロアプレートに連結することを必要とせずに、分配するように適合された材料管理システムをさらに提供する。さらなる局面において、本発明は、コンテナ内にどの程度の量の流体が残留しているかに関する情報をユーザに提供するように適合された、材料管理システムを提供する。さらに別の局面において、本発明は、より広い運転温度範囲の中で高い液体流動速度で送達するように適合された、流体管理システムを提供する。
【0008】
本発明は、材料を移送するための再充填可能なシステムを含み、該システムは、加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、容器内に横方向幅を有する内部空洞を形成するように第1の端部と第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器を有する。該システムは、容器の空洞内に配置された力伝達デバイスをさらに含み、力伝達デバイスは容器の横方向幅よりも実質的に小さい横方向幅を有する。環状の管理デバイスが力伝達デバイスの外側周囲に取り外し可能に装着され、環状の管理デバイスにアクセスするための入口ポートが、容器の本体に構成される。
【0009】
本発明は、容器および該容器内に配置された力伝達デバイスを含む、材料の移送を監視するためのシステムをさらに対象とする。該システムは、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサ、GPSデバイス、RFIDデバイス、重量セル、およびタイマなどの、容器と関連した少なくとも1つの計器をさらに含み得る。システムは、少なくとも1つの計器と接続された少なくとも1つの通信デバイスを含み得、各通信デバイスは有線または無線で接続される。また、システムは、少なくとも1つの通信デバイスと接続された監視システムを伴って構成され得、該監視システムは、プロセッサ、データ記憶デバイス、表示デバイス、およびオペレータ入力デバイスを含む。さらに、システムは、少なくとも1つのローカル制御装置と接続された中央制御装置を含み得、該中央制御装置は、プロセッサ、データ記憶デバイス、表示デバイス、およびオペレータ入力デバイスを含む。
【0010】
本発明のその他の特徴および利点が、本発明の特徴を例として示す添付の図面と関連付けて考察される、以下の詳細な説明から明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
例示目的で図面に示されるように、本発明は、油、グリース、マスチック、封止剤、エラストマー、および、液体塗布型制振材(LASD)などのその他の種類の流体を含むが、これらに限定されない、種々の材料を分配するための、材料の移送および分配のための統合システムを対象とする。該システムは原動力を組み込んだ上部領域と、材料の入口および出口開口部を有する下部領域とを有する材料格納容器を含む。二重円錐形またはその他の形状の、レベル計器を搭載した力伝達デバイスが、材料格納エリア内に配置され得る。本発明は、公知のおよびこれから開発される再充填可能な材料移送システム技術に、データ収集システムを組み込むことをさらに含む。
【0012】
ここで図面に戻り、図面の中で同じ参照番号は、図面の同じまたは対応する局面を表す。特に図1を参照して、本発明の知的自動材料移送システム110の一実施形態は、鉛直型に構成された再充填可能な材料容器120と関連するプロセス計装を含むが、しかしながら、水平およびその他の構成が使用され得る。材料容器は、主本体150と、頂部122と、1本以上の脚部または伸展部170とを含む。材料容器の主本体は、脚部170に接続される下部152および頂部に接続される上部を有する円筒型に構成される。再充填可能なコンテナ120から頂部122の取り外しを容易にするために、材料容器の主本体150に隣接して、持ち上げ機構130が構成され得る。再充填可能な材料移送システム110はさらに、材料容器120の主本体150の下に容器の底部152に隣接して配置された、材料注入口および出口マニホールド140を伴って構成され得る。
【0013】
図1に示されるように、知的材料移送システム110は、再充填可能な材料容器120の上に配置される複数のセンサおよび送信機を含む。例えば、容器122の頂部には、送信機225を有する温度センサ220と送信機235を有する圧力センサ230との間に、体積センサ210および送信機215が配置される。当業者には理解されるように、このような移送システムにおいて、多くのセンサの構成が用いられ得る。同様に、送信機は、無線信号200、有線接続信号、またはリモートレシーバへのその他の接続を含み得る。そのような送信は、ラジオ周波数、マイクロ波、赤外線、同軸ケーブル、ユニバーサルシリアルバス(USB)、または、リレー配線、ツイストペア、ブルートゥース、およびイーサネット(登録商標)などであるがこれらに限定されない、その他の工業規格を含み得る。
【0014】
知的材料移送システム110には、流体注入口/出口マニホールド140および容器支持デバイス(脚部または台座)170の中またはそれらの周辺に配置された、送信機275を有する注入口流量センサ270および送信機285を有する出口流量センサ280など、種々のその他のセンサおよび送信機が含まれ得る。同様に、容器120は、容器の底部152またはその付近の、ロードセルまたは同様のデバイスのような、重量センサ290および送信機295に接続され得る。さらに、無線周波数識別デバイス(RFID)のような、送信機245を有する識別デバイス240が容器に装着され、または関連付けられ得る。そのような材料容器の位置を特定する目的で、全地球測位システム(GPS)デバイス250および送信機255が自動材料移送システムと関連付けられ得る。また、送信機265を有する時間センサ260のような、流体が容器内に保有されている時間を追跡するための機構が、システムに構成され得る。減圧、充填開始および終了時刻などであるがこれらに限定されないその他のタイマ関連イベントが、監視および/または追跡され得る。さらに、センサは、持ち上げ機構130と関連付けられ得、いつ蓋が持ち上げられ容器の主本体から取り外されたかを示す。そのようなセンサは、受動的なものであってもよいし、またはオペレータ入力、ローカル表示、およびその他の機能を含む情報の能力を含み得る。代替案として、センサは、カラードット、不可逆的な水分インジケータ、伝導度センサ、pHセンサなどの、極めて単純なデバイスであり得る。その他の計器類は、気体特性および/または材料特性の計測および/または監視のためのデバイスを含み得る。
【0015】
ここで図2を参照して、図1に示された計器類の一部が、コンピュータ、マイクロプロセッサ、またはその他のデータ処理システム300との接続に適合されている。例えば、体積センサまたはレベルセンサ210はコンピュータ接続217と関連付けられ、温度センサ220はコンピュータ接続227と関連付けられ、圧力センサ230はコンピュータ接続237と関連付けられている。同様に、RFIDデバイス240はコンピュータ接続247を有し、GPSデバイス250はコンピュータ接続257を有する。同様に、注入口および出口流量センサ270および280は、コンピュータ接続277および287を含む。図1に関連して説明したように、本明細書に示された、またはそのような材料移送システムに適した計器類に関連して説明されたセンサ(システム時間および材料重量のような)のいずれもが、データ処理システム300に接続され得る。
【0016】
自動材料移送システム110のデータ処理システム300は、種々の計器類からデータを回収し、データを処理して警報、日時情報、イベント情報、故障データ、財務データを提供し、流体および再充填可能な材料容器120と関連付けられたその他の特性の計算に適した、多くの構成を取り得る。コンピュータ制御システムは一般に、プロセッサ310または同様のコンピュータデバイス、表示デバイス320、およびオペレータ入力デバイス340を含む。コンピュータシステムは、リモート監視システム、イントラネット、インターネット、またはその他のシステムに自動材料移送システムを統合するための、モデム350またはその他の接続をさらに含み得る。また、図1および図2に示す自動材料移送システムは、交流(AC)または直流(DC)の、例えば局部電池の、別の電源を必要とし得る。個々の計器類のそれぞれが、電池のような固有の内部電源を有し得、あるいは中央または外部電源に接続され得ることが、当業者によって理解される。
【0017】
図3に示されるように、プロセッサ310(図2)は、診断論理、財務論理、動作論理、および無線論理を含み得る。プロセッサは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、およびその他のデータ記憶デバイスと関連付けられ得る。データ処理システムは、そのようなデバイスに格納されたデータを最小処理能力で回収する能力を有するデータロガーのような、より単純なデバイスを備え得る。データ処理システムは、アナログ−デジタル(A/D)および/またはデジタル−アナログ(D/A)インタフェース360(図2)をさらに含み得、一部の計器類は、USBまたはその他の通信デバイスを介してプロセッサと直接的に接続し得る。図1〜図4に示される計器、プロセッサ、データロガー、メモリデバイス、モデム、およびその他のデバイスの種々の構成が、本発明による所望の再充填可能な(例えば、知的なおよび/または可搬型の)材料(濃い、またはその他の)移送および分配システムの、複雑さまたは単純さを実現するために変更され得ることが、当業者によって理解される。
【0018】
ここで図4を参照して、マイクロプロセッサベースの分散型データ収集システム300の、種々の構成が本発明に従って実装され得る。例えば、マイクロプロセッサ310は、表示デバイス320と、入力/出力デバイス340と、プリンタ370とを伴って構成され得る。キーボード、キーパッド、タッチスクリーン、携帯情報端末(PDA)、ならびにその他の電子および機械デバイスのような、種々の入力/出力デバイスの構成が本発明によって考慮される。同様に、オペレータディスプレイは、従来のブラウン管(CRT)、プラズマ、液晶ダイオード(LCD)、発光ダイオード(LED)、あるいは、グラフィック、テクスチャ、またはその他の表示能力を提供し得る、公知の、またはこれから開発されるオペレータインタフェースシステムであり得る。同様に、プリンタシステムは、従来のドットマトリクス、レーザー、または感熱紙装置であり得る。データ収集システムは、着脱式ディスケット、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、レーザーディスク、およびそのようなその他のデータ記憶媒体のような、電子記憶デバイス386を含み得る。マイクロプロセッサは、読み取り専用メモリ(ROM)382およびランダムアクセスメモリ(RAM)384のような、その他の記憶機能を有し得る。マイクロプロセッサは、イントラネット、インターネット、ブロードバンド、ケーブル、およびその他のシステムに接続するための、シリアル(例えば、USB)およびパラレル(例えば、RS‐232)インタフェース接続390を有し得る。マイクロプロセッサはまた、無線、電話回線、ブロードバンド、ケーブル、およびその他の接続のために、モデム350と接続され得る。
【0019】
マイクロプロセッサ310および本発明のその他の局面は、外部またはローカルの交流(AC)、直流(DC)、またはその他の電源(図示せず)を伴って構成され得る。マイクロプロセッサはまた、前述した種々の体積、圧力、温度、流量、およびその他のセンサ、ならびに計器類217、237、227、277、287、297、247、257とのインタフェースを取るために、アナログ−デジタル(A/D)およびデジタル−アナログ(D/A)360デバイスとインタフェースを取り得る。代替案として、RFID247およびGPS257などのデバイスが、USBまたはその他のインタフェースを介してマイクロプロセッサと直接的に接続し得る。マイクロプロセッサはまた、圧力、温度、流量、およびその他のプロセスパラメータを調節するためのプログラマブル論理制御装置(PLC)512、522、532、552と、直接的にインタフェースを取るように構成され得る。代替案として、マイクロプロセッサは、A/DおよびD/Aコンバータを介してプログラマブル論理制御装置またはその他の制御デバイスと接続し得る。
【0020】
本発明の知的材料移送システム110の一実施形態(プロトタイプ)が、図5、図6、および図7に示される。図5に示されるように、リモートユニット400は、外部電源412を有するレベルセンサ410を含む。レベルセンサは、レベル信号および識別信号をホストユニット420に送るための送信機414に接続される。ホストユニットは、リモートサイト送信機414からレベル信号および識別信号を得るための受信ユニット424に動作可能に接続された、データロガー422を含む。ホストユニットは、ジガレットライターまたはその他の12ボルト電源で使用するように構成され得る電源426をさらに含み、ホストユニットを移動式(車、トラックなどの中の)にすることができる。さらに、ホストユニットは、リモートユニットから得られデータロガーの中に保有されているデータを送信するために、データロガーに接続された携帯電話428またはその他のブロードキャストデバイスを含む。受信ユニット424とデータロガーとの間の接続は、シリアル接続(USBなど)またはパラレル接続(RS‐232など)を介し得る。
【0021】
図6に示されるように、レベルセンサおよびエンコーダ410は目盛盤を含み得、再充填可能な材料容器120の頂部122に設置され得る。レベルセンサは、標準的な電線415またはその他の適切な接続を介してリモート送信機414に接続され得る。図7に示されるように、レベルエンコーダからの信号は、0〜5ボルトの信号を有し、信号送信機(LP Gas Stationary Tank Monitor)417に接続され得、それは、RF送信機414に給電する信号コンディショナ413(Omega)によって、4〜20ミリアンペアの信号に変換される。リモートユニットおよびホストユニットデバイスのそれぞれは、標準的な「既製の」構成要素であり得る。代替案として、カスタムデバイスが構成され、リモートおよびホストユニット用の単一ユニットの中にパッケージ化され得る。
【0022】
図5を再度参照して、本発明のコンピュータ処理システム430は、シリアルケーブル434を介して電話回線モデム436に接続された、標準的なパーソナルコンピュータ(PC)ステーション432を含む。運転時には、自動材料移送システム110は、ローカルコンピュータシステム430から数マイルの箇所に置かれた。リモートユニット400が起動され、容器120の中の流体の量がレベルセンサ410によって検出され、送信機414を介して、自動車内で動作可能なホストユニット420の受信機424に送られた。データは周期的にサンプリングされ、データロガー422内に格納され、移送され、携帯電話428を介して中央処理システム430へ送信された。中央処理システムのローカルサイトにおいてPC342が起動され、モデム436にホストユニット420からの信号の捕捉を開始させた。中央処理システムのPCは、モデムラインを介してデータ信号を回収し、データを処理してコンピュータ処理システムと関連付けられたオペレータインタフェース上に表示するための、ソフトウェアを含むように構成された。
【0023】
図5〜図7に示されるように、本発明の自動材料移送システムのプロトタイプが、リモートの再充填可能な材料容器からデータを収集および管理するために、パーソナルコンピュータ(PC)を伴って構成された。最小限のアクセスと最小限の電力を含み、配線、固定ライン、携帯電話サービスエリアがないというデータ収集のための理論的障壁があり、長距離ラジオ周波数(RF)に対する物理的(視線)障壁があり、および/または衛星リンクの経費に対する正当性が十分でない、リモート位置に置かれた再充填可能な材料容器から、プロトタイプシステムは無線通信リンクを用いてデータを収集および管理した。プロトタイプ移動データ収集システムは、無線システムを介してデータを受信し、データを格納し、無線システムを介してデータを送信する構成要素(RF受信機、およびモデムを有するデータロガー)を含むものであった。
【0024】
再充填可能な材料容器と連動するように構成されたレベルデバイスからのデータは、無線システムを介して、モデムまたはその他の送信デバイスと動作可能に接続されたモバイル型データロガーへ送信された。このプロトタイプにおいて、容器レベルデータはデータロガーに格納され、移送された。レベルデータは、データロガーから、無線(RF)デバイス、携帯電話、および固定電話網を介して、モデムを有するパーソナルコンピュータ(PC)へ送信された。PC上のソフトウェアが、レベルデータを受信および管理した。データ収集システムは、無線データ送信によってシリンダ(容器)内のグリースのレベルを収集し、車両によって携帯電話システムのサービスエリア間でデータを移送し、グリース使用量を経時的に追跡するように構成された。プロトタイプの試験中、シリンダ識別およびレベル信号が、第1の位置からRF信号により空中を通って第1の位置の外部にある車両へ、続いて、車両から携帯電話を介して第2の位置にあるコンピュータへ、首尾よく送信された。数回の送信が完了し、コンピュータ上でデータの一覧表が作成された。
【0025】
RF構成要素は、第1の位置にある金属製ドアを閉鎖した状態で、シリンダのトップカラーの内側から、コンクリート壁を通り、外部にある車両へ送信することによって、設計仕様を上回る性能を示した。送信された電子レベルの信号は、250ガロンの水平油タンクから得られた。図5〜図7に示されるように、目盛盤/電子エンコーダが既存のフロート式水位計に代わって使用され、信号送信機(「LP Gas Stationary Tank Monitor」)および信号コンディショナ(「Omega」)が、信号をRF送信機(ブラックボックス)へ送信した。これらのプレハブ式の「プロパン」構成要素を再利用することの利点は、それがほとんどのフロート式水位計と単に抱き合わせになっていること、および油が分配される用途において存在し得る危険な環境に対して、既に本質的に安全でありUL規格認定取得済みであること、を含む。
【0026】
当業者によって理解されるように、収集されるデータの種類、レベル送信機、レベル送信機とRF送信機との間の有線通信リンク、および電源は、種々の代替的なデバイスおよびシステムで構成され得る。本発明の基本的な範囲を変更することなく、固定ラインは除去され得る。RF送信機は周波数の範囲の中で構成され得、50MHzは低く、一部の物理的障壁を通過する通信を可能にする。そのようなシステムでは、電力消費量(読み取り間で50μA未満)は低い。
【0027】
ここで図8〜図10を参照して、本発明の知的材料移送システム10は、再充填可能な材料容器20を自動化および制御するように構成され得る。再充填可能な材料容器およびその圧縮ガス源は、可搬型であり得る。制御システムはまた、別の自動材料移送システムと、ならびにその他の制御および情報システムと、リンクおよび通信し得る。自動材料移送システムは、制御デバイス、データベース、計器類、オペレータインタフェース、電源、プロセッサ、および受信機/送信機を含む。プロセッサは、診断、財務、動作、および無線データのための論理を含む。電源は、電池および光電池(PV)のような可搬型の電源を含み、受信機/送信機は、ラジオ周波数(RF)のような無線通信を含む。データは、制御システムデータベース、ならびに、別の制御システムおよび情報システムからの情報を含む。データは、警報情報、日時、イベント、故障、財務データ、全地球測位、インタフェース識別、システム識別、材料識別、オペレータ識別、材料特性、気体特性、流速、圧力、温度、および体積を含むが、これらに限定されない。
【0028】
本発明の制御システムは、再充填可能な材料容器を、完全自動の可搬型システムにすることができる。該制御システムは、電源内蔵式、自己制御式であり得、かつ、その他の制御システムおよび情報システムと常にリンクし得る。制御システムは、再充填可能な材料容器およびその他のコンテナを充填、輸送、在庫、移送、監視、および制御するためのような、別の制御システムおよび/または情報システムと通信を開始し得る。通信の例は、「Container #1 OK.(コンテナNo.1、異常なし)」および「Help! I’m LASD Container #1,its noon,1−27−05、and I’m empty,cold,and lost at GM in Warren,MI!(助け求む!こちらはLASDコンテナNo.1、2005年1月27日正午、ミシガン州ウォレンのGMにおいて、空になり、冷えて、道に迷っている)」を含む。
【0029】
本発明の高レベルの自動化および通信は、商業用の再充填可能な材料移送システム技術に関して、以前には利用することができなかった。制御システムおよびその構成要素は、小型電子部品を含み、再充填可能な材料移送システムと比較して好ましくは小型かつ軽量であり、可搬型である。制御システムの構成要素は、小型電子部品を含み、好ましくは低コストかつ低エネルギー消費量であり、実用的である。現在利用可能なデバイスは、制御システムの種々の機能を実行し得る。本発明による制御システムの高レベルの自動化および通信は、再充填可能な材料容器を完全自動の可搬型システムに変換する。
【0030】
ここで図8を参照して、知的材料移送システム10は、流体空間40および気体空間80の中に格納された力伝達デバイス90を有する容器20を含む。容器は、材料42を抑制するための、上げ底50をさらに含む。力伝達デバイスは、接触(tangential)要素95および安定化装置96をさらに含む。流体は、注入口配管48および出口配管46を有するマニホールド45を介して、コンテナ内外へ移送され得る。本発明に従って、種々の制御システムが、自動材料移送システムと関連付けられ得る。例えば、圧力制御システム510が、容器内または容器上に位置する圧力センサ514と接続されたプログラマブル論理制御装置(PLC)のような圧力制御デバイス512を有する、容器の上部と関連付けられ得る。圧力制御デバイスは、容器の頂部または蓋内に構成されたガス(双方向)弁518と、動作可能に接続される。
【0031】
同様に、温度制御システム520は、容器20の下部と関連付けられ得る。温度制御システムは、流体マニホールド45の中に配置された、または、適切な部分の流体温度を感知するように配置された、温度センサ524と動作可能に接続された、PLCまたはその他の制御デバイスのような、温度制御装置522を含み得る。温度制御装置はさらに、熱伝達(加熱および/または冷却)コイル526、あるいは熱エネルギー、運動エネルギー、またはその他のエネルギーを流体に与えるためのその他の機構と、動作可能に接続される。温度制御装置は、材料注入口導管48の中、材料出口導管46の中、または材料マニホールド45の中のその他任意の所望の位置に、加熱コイルに近接して配置される1つ以上の温度センサと接続され得る。本発明の自動材料移送システム10の圧力および温度制御システムは、圧力および温度を監視して、制御設定値またはその他のデータもしくは警報点を制御装置に提供するための、ディスプレイおよびキーボード入力のような、ローカルオペレータインタフェースを含み得る。同様に、制御装置は、オペレータ警報、遮断機構、および当業者にとって公知のその他の特徴を含み得る。
【0032】
本発明の知的材料移送システム10は、図1および図2に示されるセンサに関連する材料移送システムの種々の局面を制御するために、プログラマブル論理制御装置およびプログラマブル記録制御装置(PRC)のような、その他の制御デバイスを含み得る。例えば、注入口流量制御システム530が、流体(材料)注入口マニホールド48と関連付けられ得る。注入口流量制御装置は、注入口配管またはその他の導管内に配置された流量センサ534と関連付けられた、制御デバイス532を含み得る。流量制御装置はまた、注入口流量弁536と動作可能に接続される。同様に、出口流量制御装置540が、出口マニホールド46と関連付けられ得る。出口制御装置は、出口配管またはその他の導管内に配置された流量センサ544および出口流量弁546と動作可能に接続された、流量制御ユニット542を含み得る。本発明に従って、流量制御装置は、オペレータ入力デバイス、または構成デバイスと接続するためのインタフェースを含み得る。同様に、流量制御装置は、流量センサ情報の視覚的表示、ならびに警報およびその他のデータまたは処理された情報を含み得る。
【0033】
材料移送容器20はさらに、高レベルセンサシステム560および低レベルセンサシステム570を伴って構成され得る。レベルセンサシステムは、センサまたはスイッチ562、572、および警報インジケータまたはディスプレイ564、574を伴って構成され得る。高および低レベルセンサは、高流体レベルおよび低流体レベル遮断能力を提供するように、注入口流量制御装置および出口流量制御装置532、542と動作可能に接続され得る。例えば、充填サイクル中に、力伝達要素90が高レベルスイッチ562と接触するか、またはそれを起動したことを高レベルセンサ560が検出すると、注入口流量制御装置532は流量制御弁536を閉鎖するように構成され得る。このとき、または代替的に、高レベルセンサが可視および/または可聴の高レベル警報564を起動し得る。同様に、出口流量制御ユニット542は、容器が動作中であり、かつ力伝達デバイス90が低レベルスイッチ572と接触またはそれを起動した際に、出口流量弁546を閉鎖するように構成され得る。低レベルシステム570は、出口流量制御装置へ信号を送るように、および/または警報574を起動するように構成され得る。また、体積またはレベルセンサ550が、フィードフォワード、フィードバック、遮断、または流量制御装置に統合されるその他の機能のために、流量制御システムに統合され得る出力552を伴って構成され得る。
【0034】
ここで図9を参照すると、自動コンピュータ制御システム600が、知的材料移送システム10と関連付けられ得る。コンピュータ制御システムは、マイクロプロセッサ、または入力データを処理して出力データを提供するためのその他のデバイスのような、ホストコンピュータ制御装置610を含む。コンピュータ制御システムは、ROM、RAM、または、データおよび処理された情報を保持するためのその他のメモリストレージデバイスを含み得る。制御システムは、グラフィック表示、キーボード、ならびにオペレータ出力および入力用のその他の機構を提供し得る、ユーザインタフェース620をも含む。システムはさらに、インターネット、ネットワークへの統合のためのシリアルおよびパラレル接続、ならびにその他の制御デバイスとの通信を伴って構成され得る。例えば、圧力制御装置512は、コンピュータ制御装置610と動作可能に接続された出力515を含み得る。接続は、アナログ−デジタルインタフェース(図示せず)、ケーブル、配線、またはその他適切なインタフェースデバイスを介するものであり得る。同様に、温度制御装置522、流量入力制御装置532、および流量出力制御装置542は、それぞれ、流量弁のような各プロセス装置を調節するための出力525、535、545を含み得る。制御装置出力515、525、535、545のそれぞれは、コンピュータ制御装置と動作可能に接続され得る。同様に、体積センサ550、高レベルセンサ560、および低レベルセンサ570がまた、コンピュータ制御装置と接続され得る。コンピュータ制御装置650からの出力は、設定値およびその他の制御またはプロセス情報を提供するために、圧力制御装置、温度制御装置、および流量制御装置と接続され得る。
【0035】
図3に示されるように、コンピュータ制御システムは、診断論理、財務論理、動作論理、無線論理、ならびに、コンピュータ制御およびデータ収集の異なるレベルの高度化のためのその他の処理システムを有する、プロセッサを含み得る。コンピュータ制御システムはまた、警報、日付情報、イベントデータ、故障データ、財務データ、および、流速、温度、圧力、体積のような材料特性と、位置情報、識別、材料特性、オペレータ識別、ならびにその他のシステムおよびプロセス変数を有する、データベースを含み得る。コンピュータ制御システムは外部電源を必要とし得るが、しかし、電池またはその他のAC/DC電源を内蔵し得る。コンピュータシステムはまた、無線モデム、または、イントラネットもしくはインターネットシステムへの接続のためのその他のデバイスを含み得る。オペレータインタフェースは、グラフィカルユーザインタフェースまたはその他のデジタル表示デバイスであり得る。アナログ制御装置、記録装置、および表示デバイスがまた、本発明のコンピュータ制御システムと関連付けられ得る。
【0036】
ここで図10を参照して、材料の移送および分配のための統合システム110は、PLC、PRC、コンピュータ制御装置またはその他のコンピュータ処理システム710を有する、自動制御システム700を伴って構成される。材料容器120および流体出口マニホールド140は、ポンプシステム730および/または塗布器システム740に供給するように構成される。プロセス制御システム710への入力は、図8および図9に示されるように構成され得、図1および図2に示される任意の計器類を、これらに限定されることなく、含み得る。同様に、ポンプシステム730および/または塗布システム740の制御に必要なその他の任意のプロセス制御変数が、プロセス制御装置710への入力およびそこからの出力として、含まれ得る。
【0037】
材料制御統合システム110はさらに、流体注入口および出口マニホールド140と関連付けられた流体制御弁720を伴って構成され得る。コンピュータ制御装置710は、容器120の基部および台座170と関連付けられ得るか、またはリモートに配置されて計器類および制御デバイスと動作可能に接続され得る。流体容器120の出口からの配管または導管は、種々の機構によって、ポンプシステム730および/または塗布システム740と接続され得る。例えば、流体容器からのパイプまたは導管145は、マニホールド732を介して、または直接的に、1つ以上のポンプ734と接続され得る。圧力および/または流量センサ736のような計器類は、制御システム710へフィードバックされ得る。同様に、制御システムは、ポンプ機構を動作させるために、ポンプモータードライブまたは制御装置738と接続され得る。さらなるパイプおよび導管147が、ポンプシステム730と塗布システム740との間に流体的接続を提供し得る。これまで図10に関連して説明したように構成され得る、自動材料移送システム110は、図11に示されるように、中間のポンプを必要とすることなく、導管またはパイプ148、149を介して1つ以上の塗布器740と直接的に接続され得る。
【0038】
そのような材料移送統合システムは、油、グリース、マスチック、封止剤、エラストマー、および液体制振材のようなその他の材料を提供するために使用され得る。そのような材料は、濃い流体、粘性流体、半固体流体、粘弾性製品、ペースト、ゲル、および分配が容易でないその他の流体材料を含み得るが、これらに限定されない。流体ポンプシステムは、ブースターポンプをマニホールドに対して直列または並列に含み得る。また、塗布器は、ポンプシステム730に加えて、独自のブースターポンプまたはその他の駆動機構を含み得る。塗布器システムは、本発明のコンピュータ制御システム710に統合され得る計器類を含む、計量デバイスおよびローカル制御デバイスをさらに含み得る。
【0039】
ここで図12〜図16を参照して、本発明の自動材料移送システムは、完全に組立られたパッケージとして構成され得、これを以後「ステーション」と称する。自動ステーションは、予め設置され、予め配管され、予め有線接続され、予めプログラムされ、予め構成され、予め較正され、かつ、予め試験され得る。インタフェースは、圧縮ガス、動力、および濃い流体の急速切り離しであり得、ならびに、データロギング、流量、動作、圧力、および重量のプラグアンドプレイ制御であり得る。自動材料移送ステーションは、1つ以上の再充填可能な材料移送サブシステム(例えば、図14Aおよび図14B)からの濃い(高粘度)流体または他の材料を、自動的に送達し得る。自動材料移送ステーションは、その他の材料システムから材料を自動的に受け入れて格納し、この材料を、ポンプシステムおよび塗布器システムのようなその他のシステムへ自動的に移送し得る。自動材料移送ステーションは、最小限の労力でその他のシステムとインタフェースを取る。該ステーションは1つ以上の材料移送容器で構成され、その容器は、空になったときにステーションから取り外され、LASDのような材料が充填された容器と交換され得る。
【0040】
一般的なシステム構成要素(図15)は以下を含み得るが、これらに限定はされない。
(1)システムを支持するためのスキッド、
(2)再充填可能なおよび/または自動材料移送サブシステム、
(3)材料移送サブシステムからの濃い流体またはその他の材料を、充填、加圧、および送達するための配管、
(4)システムおよびデータロギングを制御するための、タッチスクリーンを有するPLC、
(5)材料移送サブシステムおよび材料重量を計測するための、スケールまたはロードセルのセット、
(6)その他の計器類および制御機器、
(7)保護および美観のためにシステム全体を閉囲するキャビネット。
【0041】
本発明の自動材料移送ステーションは、キャビネット(温度と湿度が調節されたハウジング)およびパッケージプロセス制御(図12)を伴って構成される、知られる限り最初の材料移送システムである。自動ステーションは、スケールおよびロードセル、圧縮ガスおよび/または動力源、自動化デバイス、ならびに1つ以上の材料移送サブシステム、例えば、自動化された再充填可能な容器(コンテナ)、のような、公知のまたは修正された装置を含む。いくつかの材料移送サブシステム、ポンプシステム、および塗布器システムが、全体のシステム容量を増加するために、本発明の1つ以上の自動ステーションと直列または並列に配置され得る。リモート監視および/または制御を可能にするために、無線インタフェースが自動材料移送ステーションに追加され得る。そのようなシステム制御は、材料移送サブシステムからの材料送達を自動化するように構成され得る。
【0042】
自動材料移送ステーション(図13A、図13B)の一実施形態において、空間的外形状は、長さ7フィート、幅4フィート、高さ7フィートであり得るが、しかしながら、該システムは拡大縮小が可能である。そのようなサイズの自動ステーションは、少なくとも2つの再充填可能な材料移送サブシステムを伴って構成され得、各サブシステムは約35ガロンの充満容量を有する。さらに、公称100psigの圧縮空気での動作に対して、最高使用圧力は150psigであり得る。材料移送サブシステムおよび配管(マニホールド、導管)は、圧力供給のための適用コードを満たさなくてはならない。
【0043】
ここで図16を参照して、本発明の1つ以上の自動化された再充填可能な材料移送サブシステム110は、「キャビネット」の中に収容されて、包括的な自動材料移送ステーション1000を提供し得る。自動ステーションは、制御セクション1010および材料移送セクション1020を含む、複数の分割された区画の中に構成され得る。自動材料移送ステーションは、カバー1030ならびにフロアおよび/またはスキッド型構成1040を有するハウジングを含む。材料移送ステーションは外壁1035を含み、必要に応じて、1つ以上のドアの窓、およびその他のアクセス通路を含み得る。自動移送ステーションは、「プラグアンドプレイ」に構成され、トラック、トレーラー、または鉄道車両の上に積載されて工業生産現場、保管エリアを移動可能であり得、あるいは、場所から場所へ移動可能であり得る。コンテナおよび内部制御構成要素のサイズに応じて、自動材料移送ステーションは、数フィートの高さおよび幅であり得、またはかなり大きな寸法に構成され得る。したがって、自動ステーションは、倉庫、工場、およびその他の作業環境内に静置するように構成され得、または自動ステーションは、所望の1つの位置から別の位置へ移動可能にまたは可搬型に構成され得る。
【0044】
自動材料移送ステーション1000の制御セクション1010において、制御セクションは、棚またはその他の間仕切り1065、1075で、いくつかのコンパートメント1060、1070に分割されることが考慮される。同様に、材料移送セクションは、単一のコンパートメント1050で構成され得るか、または、必要に応じてサブコンパートメントに分割され得る。制御セクションが、材料移送セクションから分離されて冷却、加熱、または空調管理され得るように、暖房、換気および空調(HVAC)システムが、自動材料移送ステーションに供給されることが期待される。2つの温度セクションを隔離するために、2つのセクションの間に防熱された分離壁1080が構築され得る。暖房、換気および空調ダクト、コンプレッサ、ならびにその他の構成要素は図16に示されていない。そのようなデバイスは、材料移送ステーションの中に内蔵され得るか、または、制御ステーションが配置される場所でHVACシステムにここでも「プラグアンドプレイ」で取り付けられ得る。
【0045】
自動材料移送ステーション1000の制御セクション1010を参照して、第1のコンパートメント1060は、マイクロプロセッサ310ならびに複数のプログラマ論理制御装置512、522、532、および552を収容するように構成され得る。これらのPLCは、制御コンジット1310またはその他の適切な有線接続もしくは無線接続を介して、マイクロプロセッサと電子的にまたは別の方式で接続され得る。PLCは、図1、図2、図8、および図9に示されるように、複数のコンジット、ケーブル、無線接続1330によって、計器類および材料移送サブシステム10、110と関連付けられたその他のデバイスと接続され得る。マイクロプロセッサはさらに、ケーブルコンジットまたは無線接続1320を介してケーブルトレイまたはその他のコンジットシステム1090と接続するように構成され得、マイクロプロセッサを表示システム320および入出力システム340に、コンジットシステムとの接続1325を有する印刷システム370およびモデム350に接続する。
【0046】
さらに、マイクロプロセッサ310は、アナログ−デジタル(A/D)および/またはデジタル−アナログシステム360と接続され得る。A/Dシステムは、同じステーション内にある材料移送デバイス、その他のステーション、またはポンプ、噴霧デバイス、およびロボットのような外部デバイスから信号を受信するために、外部コンジット1120と接続され得る(図10、図11、および図18参照)。自動制御ステーションは、コンピュータモデム、電話回線、データ信号、および無線信号と接続するための、通信接続1110をさらに含み得る。自動ステーションは、スイッチ、制御機器、およびキャビネットの外部にあるその他のオペレータインタフェースデバイス1130をさらに含み得る。自動ステーションはまた、ACおよび/またはDC電力を供給するための電力連結部1150をも含む。自動ステーションはまた、独自の発電ステーションおよび無停電電源装置を含み得る。
【0047】
自動材料移送ステーション1000の材料移送セクション1020は、容器120と、蓋持ち上げ機構130と、主本体150と、流体マニホールド140と、ガス吸気口160とを有する1つ以上の再充填可能な(知的、自動)材料移送サブシステム110を含む。この実施形態に関連して十分には記述していないが、本明細書に記載され、および参考として援用される、再充填可能な材料移送システムのその他の特徴が、この実施形態に適用可能である。自動材料移送ステーションは、必要に応じて、ガス吸気口および出口1210、流体注入口1220、流体出口1230、およびその他の接続のための、外部連結部を含み得る。圧力および温度センサのような計器類は、制御システムセクションと直接的に接続され得るか、または外部連結部1125と接続され得る。そのような連結部は、他の自動ステーションおよび製造工場またはその他の設備内にあるリモートデバイス、例えばポンプ、噴霧デバイス、およびロボット制御システムからの、データの入出力を可能にし得る。同様に、材料移送キャビネット1020において発生し、外部電気接続1125を通過する計装信号は、A/Dデバイス360への入力電気接続1120に直接的に接続され得、これが次いでマイクロプロセッサ310および論理制御装置512〜552に接続され得る。材料移送セクション1020および容器コンパートメント1050の中に配置される計器類および制御デバイスは、ケーブル1330、または無線接続(例えば、ラジオ周波数およびマイクロ波信号)のようなその他適切なシステムを介して、論理制御装置からの出力と直接的に接続され得る。
【0048】
自動材料移送ステーション1000の材料移送セクション1020に少なくとも1つの材料移送サブシステム110が含まれるときには、材料容器120は、1つのシステムが充填されているとき別のシステムは空であるように構成され得る(図12、図13B、図16)。容器は、同じサイズでも、異なるサイズでもあり得る(図17)。また、化合物材料移送サブシステムは、2つ以上の異なるサイズの容器が直列に接続され得て、第1のより大きな容器(第1のアスペクト比の力伝達デバイスを有する)が、大きな容器とは異なるアスペクト比の力伝達デバイスを有し得る1つ以上の第2のより小さな容器に供給する際の効率性を得るように、構成され得る。材料移送サブシステムは、ポンプに供給し得るし、および/または、ロボット型噴霧器(塗布器)または「ショットメーター」のようなデバイスに材料を直接的に供給し得る。同様に、複数の容器は、1つ以上のポンプおよび塗布器に接続された1つ以上の材料(流体)マニホールドと流体的に接続し得る。図17に示されるように、自動材料移送システムは、鉄道車両またはトラックの上にあるもののような、より大きな材料移送システムによって、外部から供給され得る。さらに、容器は、自動材料移送ステーション1000の材料移送セクション1020のコンパートメント1050の中での保管の効率性のために、横並びに、または互いの頂部の上に積み重ねられて配置され得る。流体およびその他の材料の大型ストレージタンクは、いくつかのそのような自動制御ステーションに供給するように構成され得る。
【0049】
容器(コンテナ)20、120、力伝達デバイス90、および/または材料と接触しているその他の品目は、ライニング(図示せず)を装備し得る。ライニングに適した構造の材料は、合金、複合材料、エラストマー、金属、プラスチック、ポリマー、ゴム、木質繊維、ならびにその他の天然および合成材料を含み得るが、これらに限定されない。ライニングの形態は、装着される(フォームフィットされる)ものと単独の(スタンドアロン)もの、柔軟性のものと硬質のもの、および、塗布されるものと予め成形されるもの、を含み得るが、これらに限定されない。ライニングの機能は、以下を含み得る。
(1)ライニングの下の品目を腐食および/または侵食から保護すること(「ライナー」)、
(2)清掃および/または摩耗に基づいて、交換可能な、指定された「摩耗」構成要素を提供すること、
(3)ライニングの下の表面よりも平滑な、材料と接触する表面を提供すること、
(4)材料移送および/または清掃を改善するために、離型剤を含浸する構成要素を提供すること、
(5)微生物増殖を減少させるために、抗菌性材料を含浸する構成要素を提供すること、
(6)電気および/または熱の伝導および/または抵抗(抵抗加熱および/または断熱)のための、指定された構成要素を提供すること。
【0050】
図17は、約12年間にわたる再充填可能な材料移送技術の進化の概要を提供する。当該期間中において、以下の分野において変更がなされた。
・流体
・コンテナサイズ
・コンテナ可動性
・コンテナ内部
・システム高度化
・システム構成
・システム機能性
・システム自動化および知能化
以下は、図17に表される10段階(A〜J)について、過去の変化および予期される変化を簡潔に表したものである。
【0051】
図17Aを参照して、
流体:燃料(ディーゼル、ガソリン)、油(潤滑油、植物油)のような液体
コンテナサイズ:小型(25ガロン)
コンテナ可動性:固定され、非可搬型
コンテナ内部:存在せず
システム高度化:初歩的
システム構成:各流体に単一のコンテナ
システム機能性:コンテナまたは車両に流体を保管および移送する
システム自動化および知能化:なし
図17Bを参照して、
流体:新しいおよび使用済み潤滑油のような、新しいおよび再生利用可能な液体
コンテナサイズ:小型(25ガロン)
コンテナ可動性:可搬型
コンテナ内部:存在せず
システム高度化:より高度
システム構成:新しい流体に1つ、使用済みの流体に1つのデュアルコンテナ
システム機能性:流体を車両へ/から保管、移送する
システム自動化および知能化:なし
図17Cを参照して、
流体:潤滑グリースのような半固体
コンテナサイズ:バルクサイズ(600ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能
コンテナ内部:かなり高度なフォロアデバイス
システム高度化:より高度
システム構成:ユーザの現場に輸送される単一の大型コンテナ
システム機能性:グリースポンプへ保管および通常移送する
システム自動化および知能化:なし
図17Dを参照して、
流体:潤滑グリースのような半固体
コンテナサイズ:バルクサイズ(600ガロン)および複数の小型(25ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能なバルクおよび静置型または可搬型の小型
コンテナ内部:かなり高度なフォロアデバイス
システム高度化:より一層高度
システム構成:ユーザの現場へ、およびそこから精油業者へ輸送される大型コンテナ、ならびにユーザの現場にある複数の小型コンテナ
システム機能性:バルクは保管および小型コンテナへの移送、小型コンテナは保管およびグリースポンプへの移送を行う
システム自動化および知能化:なし
図17Eを参照して、
流体:接着性封止剤およびマスチック(ASM)のような半固体、ならびに/または液体
コンテナサイズ:中間バルクサイズ(300ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能な中間バルク
コンテナ内部:半固体用のより高度なフォロアデバイス
システム高度化:より一層高度
システム構成:ユーザの現場へ、およびそこから流体供給業者へ輸送される大型コンテナ
システム機能性:バルクが保管およびASMポンプへの移送を行う
システム自動化および知能化:なし
図17Fを参照して、
流体:接着性封止剤およびマスチック(ASM)のような半固体および/または液体
コンテナサイズ:中間バルクサイズ(300ガロン)および2つの小型(25ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能な中間バルクおよび静置型の小型
コンテナ内部:より高度なフォロアデバイス
システム高度化:より一層高度
システム構成:ユーザの現場へ、およびそこから流体供給業者へ輸送される大型コンテナ、ならびにユーザの現場にある2つの多重コンテナ
システム機能性:中間バルクは保管および小型コンテナへの移送、小型コンテナは保管およびASMポンプへの移送を行う
システム自動化および知能化:一部の自動化および名ばかりの知能
図17Gを参照して、
流体:接着性封止剤およびマスチック(ASM)のような半固体および/または液体
コンテナサイズ:中間バルクサイズ(300ガロン)および2つの小型(25ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能な中間バルクおよび静置型の小型
コンテナ内部:より高度なフォロアデバイス
システム高度化:より一層高度
システム構成:ユーザの現場へ、およびそこから流体供給業者へ輸送される大型コンテナ、ならびにユーザの現場にある2つの多重コンテナ。環境的に制御されたキャビネットの中の小型コンテナ
システム機能性:中間バルクは保管および小型コンテナへの移送、小型コンテナは保管およびASMポンプへの移送を行う
システム自動化および知能化:一部の自動化および名ばかりの知能
図17Hを参照して、
流体:接着性封止剤およびマスチック(ASM)のような半固体および/または液体
コンテナサイズ:輸送可能なバルク(600ガロン)バルクおよび中間バルクサイズ(300ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能なバルク、および静置型の清掃可能な中間バルク
コンテナ内部:より一層高度なフォロアデバイス
システム高度化:より一層高度
システム構成:輸送可能なバルクは、ユーザの現場へ、そこから流体供給業者へのトレーラーまたはトラクターであり、ユーザの現場の複数の中間バルクコンテナは、環境的に制御されたキャビネットの中にある
システム機能性:バルクは保管および中間バルクコンテナへの移送、中間バルクコンテナは保管およびASMポンプへの移送を行う
システム自動化および知能化:著しい自動化および改良された知能
図17Iを参照して、
流体:接着性封止剤およびマスチック(ASM)のような半固体および/または液体
コンテナサイズ:輸送可能なバルク(600ガロン)バルクおよび中間バルクサイズ(300ガロン)
コンテナ可動性:輸送可能なバルクおよび静置型の清掃可能な中間バルク
コンテナ内部:より一層高度なフォロアデバイス
システム高度化:ポンプレスで単純かつスマート
システム構成:輸送可能なバルクは、ユーザの現場へ、そこから流体供給業者へのトレーラーまたはトラクターであり、ユーザの現場の複数の中間バルクコンテナは、環境的に制御されたキャビネットの中にある
システム機能性:バルクは保管および中間バルクコンテナへの移送、中間バルクコンテナは保管を行い、塗布地点へ直接的にASMを移送するように構成される
システム自動化および知能化:より著しい自動化および改良された知能
図17Jを参照して、貨物トラックおよび貨物トレーラー上に、複数の再充填可能な材料移送システムが構成され得る。これらの複数のシステムの構成は、独立構成(例えば、独立システム、ならびに独立の器具および制御装置)、複合構成(例えば、統合システム、ならびに統合されたシステムおよび制御装置)、および種々のハイブリッド構成(例えば、独立システム、ならびに統合された計器類および制御装置)であり得る。単一材料(例えば、自動車用LASD(液体塗布型制振材))のバルク輸送のためのハイブリッド構成の、予期される一実施形態において、各システムが長さ4フィートで幅4フィートである、20個の再充填可能な材料移送システムが、長さ40フィートで幅8フィートの貨物トレーラーに載せられる場合がある。この構成においては、圧縮ガス配管がまとめてマニホールド化(統合)され、材料配管がまとめてマニホールド化(統合)され、計器類および制御装置が統合される。しかしながら、この構成において、これら20個の再充填可能な材料移送システムのそれぞれは、独立に動作される場合(ハイブリッド)がある。再充填可能な材料移送システムを独立にかつ順番に充填し空にすることによって、一般的な材料在庫管理方法論であるFIFO(先入れ先出し)が実現され得る。複数材料(例えば、自動車用エポキシ樹脂、自動車用エポキシ硬化剤、自動車用封止剤、および自動車用構造用接着剤)のセミバルク輸送のためのハイブリッド構成の、別の予期される実施形態においては、各システムが長さ4フィートで幅4フィートである、4つの再充填可能な材料移送システムが、長さ16フィートで幅8フィートの荷台を有する貨物トラックに載せられる場合がある。この構成においては、圧縮ガス配管がまとめてマニホールド化(統合)され、計器類および制御装置が統合される。しかしながら、この構成において、材料配管は別個である。再充填可能な材料移送システムを独立に充填し空にすることによって、一般的な材料送達方法論である「巡回訪問(milk run)」が実現され得る。
【0052】
例示目的の図面にさらに示されるように、本発明はまた、LASD、油、グリース、マスチック、封止剤、エラストマー、およびその他の種類の流体を含むが、これらに限定されない、種々の材料を分配するための、ポンプレス材料分配システムをも対象とする。該システムは、原動力を組み込む上部領域と材料の入口および出口の開口部を有する下部領域とを有する材料格納容器を利用する、自動材料移送システムを含む。二重円錐形またはその他の形状の、レベル計測器を搭載した力伝達デバイスが、材料格納エリアの中に配置され得る。本発明は、公知の、およびこれから開発される再充填可能な材料移送システム技術に、データ収集システムを組み込むことをさらに含む。自動材料移送システムはさらに、計量デバイスシステムおよび/またはロボット型材料分配器システムとインタフェースを取るように構成される。
【0053】
本発明の高レベルの自動化および通信は、商業用の再充填可能な材料移送システム技術に関しては、以前には利用することができなかった。制御システムおよびその構成要素は、小型電子部品を含み、再充填可能な材料移送システムと比較して好ましくは小型かつ軽量であり、可搬型である。制御システムの構成要素は、小型電子部品を含み、好ましくは低コストかつ低エネルギー消費型であり、実用的である。現在利用可能なデバイスは、制御システムの種々の機能を実行し得る。本発明による制御システムの高レベルの自動化および通信は、再充填可能な材料容器を完全自動の可搬型のシステムに変換する。
【0054】
ここで図18を参照して、本発明のポンプレス材料分配システム2000は、自動材料移送システム110、計量デバイスシステム800、およびロボット型材料分配器システム900を含む。自動材料移送システム110は、PLC、PRC、コンピュータ制御装置、またはその他のコンピュータ処理システム710を有する制御システム700を伴って構成される。プロセス制御システム710への入力は、図18および図19に示す任意の計器類を含み得るが、これらに限定されない。自動材料制御システムはさらに、流体注入口および出口マニホールド140と関連付けられた流体制御弁720を伴って構成され得る。コンピュータ制御装置710は、容器120の基部および台座170と関連付けられ得るか、または計器類および制御デバイスとリモートかつ動作可能に接続され得る。自動材料移送システムは、油、グリース、マスチック、封止剤、エラストマー、および液体制振材のようなその他の材料を提供するように構成され得る。そのような材料は、濃い流体、粘性流体、半固体流体、粘弾性製品、ペースト、ゲル、および分配が容易でないその他の流体材料を含み得るが、これらに限定されない。コンピュータ制御システム710は、本発明の計量デバイスシステム800およびロボット型材料分配器システム900とインタフェースを取るように構成され得る。
【0055】
自動材料移送システム110は、入力としてプロセス制御装置710に接続され得る圧力センサ230を伴って構成され得る。プロセス制御装置は、材料容器120と加圧ガス(またはその他の流体)入力導管(パイプ、ライン)790との間に介在された流量制御弁780を調節するための、出力制御信号1780を含み得る。自動材料移送システムは、注入口導管(パイプ、ライン)148および出口導管(パイプ、ライン)146をさらに含む。出口マニホールド140は、材料出口制御弁720を調節するプロセス制御装置と動作可能に接続された流量センサ740および圧力センサ745のような計器類を有する、材料移送導管(パイプ、ライン)145と流体的に接続する。材料移送導管145は、計量デバイスシステム800と流体的に接続する材料移送マニホールド(導管、パイプ、ライン)750と、流体的に接続する。
【0056】
計量デバイスシステム800は、計量デバイス810、例えばショットメーター、マスチック調節装置、または、差圧デバイス(オリフィス、ベンチュリ)、変位デバイス(ギア、ピストン)、磁気デバイス(「磁気計測器」)、超音波デバイス(ドップラー)、質量ベースのデバイス(コリオリ、MICRO MOTION)、もしくは固体用に構成されたデバイス(プログレッシブキャビティ、ネジ)のような、その他の適切な流量検出器を含む。本発明のポンプレス材料分配システム2000に使用するのに適した計量デバイスの追加の例が、図19A〜図19Hに示される。計量デバイスの機能は、材料移送導管(パイプ、ライン)850を介してロボット型材料分配器システム900に材料75を提供する(図20)ことである。計量デバイスシステムは、材料移送導管、および自動材料移送システム110からロボット型材料分配器システム900へ通じるマニホールド145、750、850と流体的に接続する、入力マニホールド812、出力マニホールド814、および材料プランジャ816をさらに含み得る。
【0057】
ここで図20Aおよび図20Bを参照して、濃い粘性流体、およびその他のそのような材料のための、従来技術の分配システムは、コンテナまたは再充填可能な材料移送サブシステム、ポンプ、計量デバイス、および塗布器を含む。そのような従来技術のシステムは、注入口および/または出口に有意な流量制限を有する計量デバイスを有し得、その分配ストロークのみに対する作動を伴って構成され得る。そのようなシステムは、その再充填サイクル中に計量デバイスを作動させるために、計量デバイス注入口および/または出口の制限を介して材料を移送するために、ポンプからの大きなエネルギーを必要とする。図20Bに示されるように、本発明のポンプレス材料分配システムは、計量デバイスの注入口および出口における流量制限を実質的に解消し、計量デバイスの再充填ストロークのための作動を追加し得る。本発明のシステムは、計量デバイスを通過して塗布器に材料を移送するために必要なエネルギーを減少させる。計量デバイスはさらに、流量容量が増加された注入口および出口構成要素、ならびに再充填ストロークにおける作動のための構成要素を含む、改善を伴って構成され得る。本発明の材料分配システムは、ポンプを必要とせず、先行技術の分配システムよりも、単純で、少ない構成要素を有し、少ない空間を必要とする。本発明のシステムは、計量デバイスの上流に低コストで低圧力の構成要素を含み、購入、インストール、動作、および維持のためのより低いコストを有する。
【0058】
図18を再度参照して、ロボット型材料分配器システム900は、ロボットアーム910と、該ロボットアームの遠位端に配置された塗布器設置具920と、該設置具に固定された材料塗布器(分配器)930とを含む。ロボットアームは基部915から上方へ延長し、多数の軸を介して移動可能であり、被覆または処理されている部分または部品(例えば、自動車のドア)960に対して所望の場所へ移動すること、およびそれに対して適正な配向を得ることが可能である。図18に示す実施形態において、材料塗布器930は幅広のスリットノズルである。当業者が理解するように、塗布されている材料75、975の塗布パラメータおよび所望の構成に応じて、例えば、錐体、平面(扇、スリット、スロット)、およびストリーム(針、スワール)のような、スプレーガン、ピンホール塗布器およびノズル、接触型および非接触型、エアアトマイジングおよびエアレスの、任意の種類の分配出口が使用され得る。
【0059】
ロボット制御装置1000は、ロボット型材料分配器システム900への1つ以上の制御信号1900によって、ロボットアーム910およびその要素すべての位置、配向、および動きの速度を制御する。ロボットの要素は、相互に、およびロボットの基部端915に対して移動する。ロボット制御装置は、ロボットおよび材料塗布器930の位置および速度を制御する。本発明に従って、ロボット制御装置はまた、入力信号を受信し、計量デバイスシステム800を動作するための出力信号を生成する。計量デバイスシステム800からの材料移送導管850と流体的に接続し、材料塗布器と接続されている材料移送導管(パイプ、ライン)950は、ロボット制御装置と動作可能に接続された、流量センサ940および圧力センサ945のような計器類を含み得る。
【0060】
より具体的には、ロボット制御装置1000は、材料分配器930によって部分960に塗布されている材料975の体積を制御する。ロボット制御装置は、計量デバイスシステム800への制御信号1800を通じて、計量デバイスの動作を監視および制御し得、例えば、ショットメーターにおけるピストンの位置を制御する。ロボット制御装置は、空気弁、圧力調整装置、注入口弁、および出口弁(図示せず)を制御することによって、材料975の投入および放出を制御するように構成され得る。ロボット制御装置はまた、材料容器120内の圧力、およびポンプレス材料分配システムの導管145、750、850、および950内の材料の流量および圧力の、フィードバックおよびフィードフォワード制御を可能にするために、制御システム700のコンピュータ処理システム710および自動材料移送システム110の種々の計器類ともリンク1700されている。複動式ショットメーターユニットおよびロボット型サーボ制御ユニットを有する、計量デバイスシステム800およびロボット型材料分配器システム900の代替的な実施形態が、図21に示される。
【0061】
図22A〜図22Dに示されるように、本発明の材料移送統合システムは、鉛直型で構成された再充填可能な材料容器2000を含み得るが、水平およびその他の構成が使用され得る。図22Aを参照して、材料容器は、主本体2020と、頂部2030と、底部2010とを含み、底部は、複数の脚部2070または伸展部および基部2090を含み得る。基部は、自動材料移送ステーション1000(図16)への滑り込みおよび滑り出しに適するように構成され得る。
【0062】
図22Aに示されるように、材料容器2000の主本体は、円筒型に構成され得、、再充填可能なコンテナの頂部は、一連の取り外し可能なフランジ、またはロッドの端部にあるアイナットのような、ネジ式機構によって接続される、2ピース部分として構成される。再充填可能な材料容器はさらに、図22Cおよび図22Dに示され、また図1〜図24に関連して上述したように、容器の主本体2020の下に該容器の底部2010に隣接して配置された、材料注入口および出口マニホールドを伴って構成され得る。同様に、再充填可能な材料容器はさらに、図1〜図24に関連して上述したように、制御機器およびその他の機構を伴って構成され得る。容器は持ち上げ機構2700を伴って構成され得る。
【0063】
図22Aを参照して、再充填可能な材料容器2000はさらに、材料容器の本体2020の下部2010に構成された1つ以上の排出ポート2100を伴って構成され得る。排出ポートは、4インチのフランジ付きの容器本体に固定された2ピース円形デバイスのような、当業者には公知の、任意の適切な機構として構成され得る。排出ポートは、容器本体にボルトで連結された第1の内側部分(ピース)、および排出ポートの第1の部分に取り外し可能にボルトで連結されるか、または他の方法で固定された第2の外側部分(ピース)を含み得る。排出ポートはさらに、試料弁2200を伴って構成され得る。
【0064】
別個の試料弁2200がまた、材料容器2000の本体2020の下部2010および/または上部2030に構成され得る。試料弁は、2ピースフランジのような、当業者には公知の任意の適切な機構として構成され得、第1の内側部分(ピース)は容器の本体に固定され、第2の内側部分(ピース)は、ボルト、ナット、またはその他適切な機構を介して、第1のピースに取り外し可能に固定され得る。試料弁は、ハンドルおよび出口(開口部)を有する栓(ポート)2250を含み得、ユーザが容器から多量の材料を除去できるようにする。栓出口はさらに、ホースまたはその他の導管と接続するために、ネジ切りされるか、または他の形に構成され得る。
【0065】
容器2000の上部2030は、容器内の材料および内部構成要素を観察するための、1つ以上ののぞき窓(観察窓)2300を伴って構成され得る。例えば、第1ののぞき窓は、容器内に光源を提供するために使用され得、第2の窓を通して容器の内部を見ることができる。同様に、カメラまたはその他の機構が、その独自の光源を備えて、観察窓の1つを介して容器内の材料の変化を記録するために使用され得る。代替案として、観察窓は、材料および容器の内部構成要素を観察および記録するための、固定式または取り外し可能な、静止画または動画カメラシステムを伴って構成され得る。
【0066】
再充填可能な材料容器2000の上部2030は、LASDのような一次材料で当該容器が充填される前かまたはその後に、殺生物剤またはその他の剤を材料容器内に噴霧するか、または他の方法で導入するための、弁またはその他の入口ポート2400をさらに含み得る。殺生物剤弁は、当業者には公知であるような、任意の適切な機構として構成され得る。容器の頂部は、流体または材料を容器の内外へ移送するために必要とされ得るような、加圧空気または不活性ガスを導入および放出するための1つ以上の弁またはポート2500をさらに含み得る。ガス弁は、圧縮空気、窒素、またはその他の加圧ガス源との急速切り外しを含み得る。
【0067】
図22Aにさらに示されるように、再充填可能な材料容器2000は、図1〜図9に関連して上述したような、力伝達デバイス(内部フォロアデバイス、ボート)2040を含み得る。容器の内壁は溶接された鋼材で構成(ASME容器)され得、さらに、エポキシ塗料、油、防錆剤、または相対的に不活性の材料のような、保護材料で被覆され得る。
【0068】
再充填可能な材料容器2000は、用途に特化した特徴を伴って構成され得、ここで、容器の内外に移送される材料は液体塗布型制振材(LASD)である。そのような特徴は、軟鋼の構造の基本材料から形成された少なくとも75psigに格付けされたクローズド流体格納容器、LASDの出入用急速切り離し弁、ならびに、圧縮空気またはその他のガス用の急速切り離し弁を含む。再充填可能な材料容器はまた、エアチャックを有するサービス弁、容器の底部2010付近のフォークリフトベース、機械的保護、および内面被覆をも含み得る。容器は、直径が可変である環状デバイスを有する内部フォロアデバイス(ボート)を含み得、または、フォロアデバイスと容器の内壁との間に異なる空間または空隙を作成するために、フォロアデバイスが種々の環状デバイスに適応可能となるように、構成され得る。容器はさらに、フォロアデバイス(ボート)上の環状部分を変更するためのアクセスポート(図示せず)を伴って構成され得る。
【0069】
図22Aに示されるように、本発明の再充填可能な材料容器2000は、図1〜図24に関連して上述したような種々の特徴を伴って構成され得る、データロガー2600をさらに含み得る。データロガーのさらなる局面は、微生物検出器(例えば、CO2検出器)、微粒子検出器、および/または臭気検出器を含み得、これらの検出器は、可聴および/または可視警報を有する監視デバイスを含み得る。容器は、データロガーからの情報を、携帯電話または他のラジオ周波数、マイクロ波、赤外線もしくはレーザーデバイスなどを介して移送するための無線デバイスと関連付けられ得る。データロガーおよび/または容器は、GPSデバイスのようなシステムロケータとインタフェースを取り得る。データロガーおよび/または容器は、無線周波数識別(RFID)システムをさらに含み得る。データロガーはさらに、温度、圧力、湿度、およびpH検出ためのセンサ、モニタ、および制御機器、ならびにデータ記憶装置とインタフェースを取り得る。データロガーシステムはさらに、材料レベルおよび流量のためのセンサ、モニタ、および制御機器を含みかつインタフェースを取り得、それらは内部リミットスイッチと接続され得る。種々の警報がさらに、データロガーおよびそのようなセンサ、モニタ、および制御機器とインタフェースを取るように構成され得る。
【0070】
本発明の再充填可能な材料容器2000はさらに、1つの容器が別の容器の上に積み重ね可能となるように構成され得る。LEDまたはその他の光源が、のぞき窓2300を通して見るために容器の内側部分を照射するために、容器の頂部2030の下に構成され得る。容器の構造のその他適切な材料は、ステンレス鋼、プラスチック、複合材料、およびアルミニウムを含む。フォロアプレートはさらに、容器の内壁を清掃するためのワイパーシステムに適合するように構成され得る。
【0071】
再充填可能な材料容器2000はさらに、ショットメーター、ロボット、またはその他の材料塗布器デバイスに直接的に供給するために、図1〜図21に示すような弁、導管、およびパイプを伴って構成され得る。本発明の材料移送統合システムの再充填可能な材料容器は、図1〜図21に示すように、キャビネットシステム内に静置式の配置、または取り外し可能な配置として構成され得る。
図23A、図23B、図23C、および図24A、図24B、図24Cに示されるように、本発明の材料移送統合システムは、鉛直型に構成された再充填可能な材料容器3000を含み得るが、しかしながら、水平およびその他の構成が使用され得る。図23Aを参照して、材料容器は、主本体3020と、頂部3030と、複数の脚部または伸展部3070および基部3090を含み得る底部3010とを含む。基部は、自動材料移送ステーション1000(図16)への滑り込みおよび滑り出しに適するように構成され得る。容器は、炭素鋼、ならびに、ステンレス鋼、プラスチック、複合材料、およびアルミニウムを含む、容器の構造のその他の適切な材料から構成され得る。容器の内壁は、エポキシ塗料、油、防錆剤、または相対的に不活性の材料のような、保護材料で被覆され得る。
【0072】
図23Aに示されるように、本発明の再充填可能な材料容器3000の主本体3020は円筒型に構成され得、再充填可能なコンテナの頂部は2ピース部分として構成され、頂部3030は主本体に溶接され、または他の方法で固定される。材料容器はさらに、1つの容器が別の容器の上に積み重ねられることが可能なように構成され得る。再充填可能な材料容器はさらに、図23Cに示されるように、また図1〜図9に関連して上述したように、容器の主本体の下に容器の底部3010に隣接して配置された、材料注入口および出口マニホールド3500を伴って構成され得る。同様に、再充填可能な材料容器はさらに、図1〜図18に関連して上述したような、制御機器およびその他の機構を伴って構成され得る。
【0073】
図23A〜図23Cを参照して、再充填可能な材料容器3000はさらに、材料容器の本体3020に構成された1つ以上の排出またはアクセスポート3100を伴って構成され得る。各排出ポートは、容器本体に固定された4インチの2ピース円形フランジのような、当業者には公知であるような任意の適切な機構またはデバイスとして構成され得る。図23Bに示されるように、排出ポートは、容器本体にボルトで連結された、または他の方法で固定された第1の内側部分(ピース)3120、および排出ポートの第1の部分に取り外し可能にボルトで連結された、または他の方法で固定された第2の外側部分(ピース)3110を含み得る。排出ポートの1つ以上はさらに、試料弁を伴って構成され(図22A)得る。アクセスポートは、容器の本体から上部3030を取り外しまたは分解する必要なく容器が清掃され得るように構成される。容器の内側および力伝達デバイス4000を洗浄するために、アクセスポートを通して高圧流体ホースが使用され得る。洗浄手順中、清浄液は、アクセスパイプ3540を介してマニホールド3500から排出(図23C)し得る。排出ポートは、容器の底部3010付近に配置され得、また、容器の上部3030の内側へのアクセスのために、容器のより高い鉛直位置に配置され得る。
【0074】
容器3000の上部3030は、容器内の材料および内部構成要素を観察するための、1つ以上ののぞき窓(観察窓)3300を伴って構成され得る。例えば、第1ののぞき窓は、容器内に光源を提供するために使用され得、第2のガラスまたはポリカーボネート窓を通して容器の内部を見ることができる。代替案として、光源は、容器の上部に構成された別のポート3500を通って導入され得る。LEDまたはその他の光源が、容器の内側部分を照射するために、容器の頂部の下に構成され得る。カメラまたはその他の機構が、その独自の光源を備えて、観察窓の1つを介して容器内の材料における変化を記録するために使用され得る。代替案として、観察窓は、材料および容器の内部構成要素を観察および記録するための固定された、または取り外し可能な、静止画または動画カメラシステムを伴って構成され得る。
【0075】
のぞき窓3300はまた、以下の機能をも有し得る。
・容器内の材料の量(例えば、空または満)の目視検査のためのアクセス。
・容器内のガスおよび材料の物理的特性(例えば、色、欠陥、異物、材料混合の兆候(例えば、フォロアデバイスからの材料表面上の筋状痕)、不透明/反射、材料表面処理(例えば、殺生物剤)の存在、テクスチャ、均一性)の目視検査のためのアクセス。
・容器内のガスおよび材料の物理的特性に関する計器類(例えば、リトマス試験紙、温度カード、湿度カード、微生物検出カード、ガス検出カード、Cold Chain Technologies(マサチューセッツ州ホリストン)、Drager/Draeger(全世界)、Telatemp(カリフォルニア州フラートン)、およびUline(カリフォルニア州レイクフォレスト)より入手可能)の目視検査のためのアクセス。
・光学的計装、例えば、フォロアデバイスの位置(レーザー、RF(ラジオ周波数))、容器内のガスおよび材料の物理的特性の目視検査(静止画、動画、コンピュータベースの光学コンパレータ(視覚システム))のためのアクセス。
・容器の物理的特性(例えば、清潔/不潔、摩耗の形跡)の目視検査のためのアクセス。
・材料の表面を処理する(例えば、IR(赤外線)光での温度処理、およびUV(紫外線)光での微生物処理)ためのアクセス。
【0076】
また、のぞき窓3300はヒンジで取り付けられ得、または他の方法で、以下のさらなる機能が提供され得る。
・容器(例えば「試料採取口」)から材料をサンプリングするためのアクセス。
・容器内のフォロアデバイスに(例えば、清掃中に、または、交換可能な環状管理デバイスの交換中に)索取りするためのアクセス。
・容器を清掃する(例えば、圧力洗浄)ためのアクセス。
・交換可能なガスおよび/または材料ならびにガス計器類(例えば、リトマス試験紙、温度カード、湿度カード、微生物検出カード、ガス検出カード)を交換するためのアクセス。
・材料の表面を(例えば、殺生物剤、希釈剤で)処理する、または容器を(例えば、殺生物剤、離型剤で)処理するためのアクセス。
【0077】
再充填可能な材料容器3000の上部3030は、LASDのような一次材料で該容器が充填される前に、またはその後に殺生物剤またはその他の剤を材料容器内に噴霧するか、または他の方法で導入するための、弁またはその他の入口ポート3500をさらに含み得る。殺生物剤弁は、当業者には公知であるような、任意の適切な機構として構成され得る。容器の頂部は、流体または材料を容器の内外へ移送するために必要とされ得るような、加圧空気または不活性ガスを導入および放出するための1つ以上の弁またはポート3410、3420をさらに含み得る。ガス弁は、圧縮空気、窒素、またはその他の加圧ガス源との急速切り離しを含み得る。
【0078】
図23Cに示されるように、流体マニホールド3500は、再充填可能な材料容器3000の主本体3020の底部3010の下に配置され得る。マニホールドは、弁およびハンドル3515を有する材料試料弁3510を含む。流体マニホールドはさらに、材料注入口/出口接続金具3520、ならびに弁およびハンドル3525を含む。注入口および出口接続は、容器の底部内に構成された出口導管3540と連結するフランジ3550を介して容器に接続され得る、共通のパイプまたは導管3530と流体的に接続する。再充填可能な材料容器はさらに、ポンプ、ショットメーター、ロボット、またはその他の材料塗布器デバイスに直接的に供給するために、図1〜図21に示されるような弁、導管、およびパイプを伴って構成され得る。本発明の材料移送統合システムの再充填可能な材料容器は、図12〜図16に示されるように、キャビネットシステム内に静置式の配置、または取り外し可能な配置として構成され得る。
【0079】
図23Aおよび図24A〜図24Cにさらに示されるように、再充填可能な材料容器3000は、図1〜図9に関連して上述したような「力伝達デバイス」(内部フォロアデバイスまたはボート)4000を含み得る。ここで図24Aを参照して、力伝達デバイスは、容器3000の中に納まり、かつ容器の頂部3030から容器の底部3010にまで移動する、または流体に従って動くように、楕円形の断面(卵形の三次元形状)または他の適切な形状(図8、図9、および図14A参照)に構成され得る。力伝達デバイスの頂部4020は、力伝達デバイスの内側へのアクセスを可能にするための開口部4050を含む。開口部はまた、力伝達デバイスの下の容器内に格納された流体に圧力を提供するために、任意の加圧ガスがデバイスに入ることを可能にする。開口部は、力伝達デバイスの内側から異物を排除するために、被膜デバイス(例えば、ゴムシート)または弁デバイス(例えば、逆止弁)を伴って構成され得る。
【0080】
力伝達デバイス4000の底部4010は、底部に取り付けられた固定または取り外し可能なバラストまたは重りデバイス4100を含み得る。そのような重り機構は、力伝達デバイスの本体を通り排液プラグ4200への流体の排出を可能にするための、1つ以上の切り欠き4120(例えば、4つの切り欠き)をさらに含み得る。持ち上げリング4300がまた、重り4100または力伝達デバイスの壁4060に固定され得、清掃中に力伝達デバイスを容器の底から容器の頂部へと持ち上げることができる。
【0081】
力伝達デバイス4000は、取り外し可能な環状管理デバイス4500と、伝達デバイスの中央部分4020の中心の周囲に沿って配置される1つ以上の安定フィン4600とをさらに含む。図24Bに示されるように、交換可能な環状管理デバイスは、複数のセクション4510、4520、4530、4540に構成され得、各セクションは安定フィン4600のそれぞれの間に配置される。図24Cに示されるように、交換可能な環状管理デバイスは、半円形の断面であり得る。交換可能な環状管理デバイスは、各安定フィンの外側部分4630と同じ、それよりも小さい、または大きい外径を有し得る。交換可能な環状管理デバイスの適切な材料は、天然および合成ゴム、VITON、シリコーン、フルオロシリコーン、ネオプレン、EPDM、HYPALON、ブチルニトリルSBR、ならびにその他の適切な材料を含む。交換可能なデバイスは、固体、中空、半中空、またはその他の種々の構成であり得る。このようなデバイスは、AAA Acme Rubber Co.のFillipone Enterprises部門(アリゾナ州テンペ)から入手可能である。
【0082】
交換可能な環状管理デバイス4600は、複数のネジ、ボルト、またはその他の機構によって力伝達デバイス4000の本体4020に固定され得、取り外し可能な環状管理デバイスの手入れ(例えば、異なる直径を有するものと交換される)が可能となる。図24Aに示されるように、サービス、入口、またはアクセスポート(フランジ)3200が配置され、力伝達デバイス4000が容器3010の底にあるときには、フランジの外側部分を取り外したときにアクセスポート3200を介して、交換可能な環状管理デバイスにアクセスが可能となる。この構成が、交換可能な管理デバイスの変更を可能とし、その結果として、容器壁と力伝達デバイスとの間の空隙3050(図23A)が容器内で使用される材料に応じて変えられ得る。例えば、非常に小さな直径の環状管理デバイスが大きな空隙を作るために使用され得、それによって、かなりの量の流体が、容器の壁と力伝達デバイスとの間を通過(に滞留)し得る。逆に、環状管理デバイスは、滞留した流体を容器壁から廃棄または除去するために、容器の内壁と接触するように構成され得る。
【0083】
本発明の再充填可能な材料容器3000は、図1〜図9に関連して上述したような種々の特徴を伴って構成され得る、データロガーをさらに含み得る。データロガーのさらなる局面は、微生物検出器(例えば、CO2検出器)、微粒子検出器、および/または臭気検出器を含み得、これらの検出器は、可聴および/または可視警報を有する監視デバイスを含み得る。容器は、データロガーからの情報を、携帯電話、またはその他のラジオ周波数、マイクロ波、赤外線、もしくはレーザーデバイスなどを介して移送するための無線デバイスと関連付けられ得る。データロガーおよび/または容器は、GPSデバイスのようなシステムロケータとインタフェースを取り得る。データロガーおよび/または容器は、無線周波数識別(RFID)システムをさらに含み得る。データロガーはさらに、温度、圧力、湿度、およびpH検出のためのセンサ、モニタ、および制御機器、ならびにデータ記憶装置とインタフェースを取り得る。データロガーシステムは、内部リミットスイッチと接続され得る、材料レベルおよび流量のためのセンサ、モニタ、および制御機器をさらに含み、かつインタフェースを取り得る。種々の警報がさらに、データロガーおよびそのようなセンサ、モニタ、および制御機器とインタフェースを取るように構成され得る。
【0084】
本発明の特定の形態が図示および説明されてきたが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく種々の修正が為され得ることが、当業者には明らかである。したがって、本明細書において開示された特定の実施形態によって本発明が限定されることは、意図されていない。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】図1は、材料容器の上に配置された複数のセンサおよび送信機を有する、本発明の知的材料移送サブシステムの側面図である。
【図2】図2は、図1の知的材料移送サブシステムの側面図であり、計器類がコンピュータ、マイクロプロセッサ、またはその他のデータ処理システムと接続するように適合されている。
【図3】図3は、本発明の知的材料移送サブシステムのブロック図である。
【図4】図4は、本発明の知的材料移送サブシステムの略図である。
【図5】図5は、無線接続を有する、本発明の知的材料移送サブシステムの一実施形態の、部分配線図である。
【図6】図6は、本発明の知的材料移送サブシステムの一実施形態のプロトタイプの、目盛盤および電子エンコーダを有するレベルゲージの略図である。
【図7】図7は、図6のプロトタイプで使用される信号送信機、信号コンディショナ、およびRF送信機の略図である。
【図8】図8は、略図で示された複数の分散制御システムを有する、本発明の知的材料移送サブシステムの部分断面の正面図である。
【図9】図9は、略図で示されたコンピュータ制御システムと統合された複数の制御システムを有する、本発明の知的材料移送サブシステムの部分断面の正面図である。
【図10】図10は、略図で示されたポンプシステム、塗布装置、およびコンピュータ制御システムと統合された、本発明の再充填可能な材料移送サブシステムの側面図である。
【図11】図11は、略図で示された少なくとも1つの塗布装置およびコンピュータ制御システムと統合された、本発明の再充填可能な材料移送サブシステムの側面図である。
【図12】図12は、自動材料移送ステーションでの使用のためのパッケージ化された制御機器を伴って構成され得る、本発明の2つの再充填可能な材料移送サブシステムの配管および計装の線図である。
【図13】図13Aおよび図13Bは、2つの再充填可能な材料移送サブシステムおよび制御盤を有する、本発明の自動材料移送ステーションの略上面図および略側面図である。
【図14】図14Aおよび図14Bは、取り外し可能な蓋と、レベルインジケータを含む力伝達デバイスとを伴って構成された、本発明の再充填可能な材料移送サブシステムの側面図および上面図である。
【図15】図15は、本発明の自動材料移送ステーションのブロック図である。
【図16】図16は、本発明の自動材料移送ステーションの略線図である。
【図17】図17は、本発明による材料移送システムの、複数の構成のブロック図である。
【図18】図18は、本発明によるポンプレス材料分配システムの略図である。
【図19】図19A〜図19Hは、図18のポンプレス材料分配システムでの使用に適した、従来技術の計量デバイスである。
【図20A】図20Aは、従来技術の材料分配システムのブロック図である。
【図20B】図20Bは、本発明のポンプレス材料分配システムのブロック図である。
【図21】図21は、図18のポンプレス材料分配システムでの使用に適した、従来技術のサーボ分配統合システムである。
【図22】図22A〜図22Dは、本発明の材料移送統合システムで使用するための、取り外し可能な蓋を有する再充填可能な材料容器の代替的な実施形態の、側面図、上面図、下面図、および部分的な下部側面図である。
【図23】図23A〜図23Cは、本発明の材料移送統合システムで使用するための、固定された蓋を有する再充填可能な材料容器の代替的な実施形態の、側面図、上面図、および部分的な下部側面図である。
【図24】図24A〜図24Cは、本発明の再充填可能な材料容器において使用するための、交換可能な環状管理デバイスを有する力伝達デバイスの代替的な実施形態の、側面図、上面図、および部分的な端面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に横方向幅を有する内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器と、
該容器の該空洞の中に配置された力伝達デバイスであって、該容器の横方向幅よりも実質的に小さい横方向幅を有する、力伝達デバイスと、
該力伝達デバイスの外周囲に、取り外し可能に装着された環状管理デバイスと、
該環状管理デバイスにアクセスするために、該容器の該本体に構成された入口ポートと、
を備える、材料を移送するための再充填可能なシステム。
【請求項2】
前記入口ポートは、前記力伝達デバイスが前記容器の前記第2の端部に位置するときには、前記環状管理デバイスにアクセスすることができるように、該容器の該第2の端部に近接して構成される、請求項1に記載の再充填可能なシステム。
【請求項3】
前記容器の前記本体に構成された少なくとも1つの排出ポートと、該容器の前記第1の端部に構成された少なくとも1つののぞき窓と、をさらに含む、請求項1に記載の再充填可能なシステム。
【請求項4】
少なくとも1つの排出ポートの上に構成された試料弁をさらに含む、請求項3に記載の再充填可能なシステム。
【請求項5】
データロガーをさらに備える、請求項1に記載の再充填可能なシステム。
【請求項6】
前記データロガーと関連付けられ、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサ、GPSデバイス、RFIDデバイス、重量セル、およびタイマからなる群のうちから選択される、少なくとも1つの計器をさらに含む、請求項5に記載の再充填可能なシステム。
【請求項7】
殺生物剤を受け入れ、かつ該殺生物剤を前記容器の前記内部空洞の中に分配するために、該容器の前記第1の端部に構成された入口ポートをさらに含む、請求項1に記載の再充填可能なシステム。
【請求項8】
前記力伝達デバイスの前記外周囲は複数の安定フィンを伴って構成され、前記環状管理デバイスはセグメントとして構成され、各セグメントは、各安定フィンの間で該力伝達デバイスに取り外し可能に固定される、請求項1に記載の再充填可能なシステム。
【請求項9】
再充填可能な材料移送システムの中の環状管理デバイスを交換するための方法であって、
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に横方向幅を有する内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器を提供するステップと、
該容器の該空洞の中に配置された力伝達デバイスを提供するステップであって、該力伝達デバイスは、該容器の横方向幅よりも実質的に小さい横方向幅を有し、該力伝達デバイスの外周囲に取り外し可能に装着された第1の環状管理デバイスを伴って構成される、ステップと、
該力伝達デバイスが該容器の該第2の端部に隣接して位置するときには、該環状管理デバイスがアクセスポートに隣接して位置するように、該容器の該本体に、該容器の該第2の端部に近接してアクセスポートを構成するステップと、
該アクセスポートを経由して該第1の環状管理デバイスを取り外すステップと、
第2の環状管理デバイスを該力伝達デバイスに取り外し可能に固定するステップと、
を包含する、方法。
【請求項10】
内部空洞を有する本体と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する下部と、取り外し可能な蓋および該蓋を該容器本体から取り外すための機構を伴って構成された上部と、を伴って形成される容器と、
該容器の該内部空洞の中に配置された力伝達デバイスと、
該容器の該本体に固定されたデータロガーと、
該容器の該上部に構成された少なくとも1つののぞき窓と、
該容器の該本体に構成された少なくとも1つの入口ポートと、
を備える、材料の移送のためのシステム。
【請求項11】
少なくとも1つの入口ポートの上に構成された試料弁と、
前記容器蓋に配置され、加圧ガスを受け入れるように構成された第1の弁と、
該容器蓋に配置され、殺生物剤を受け入れかつ該殺生物剤を前記容器の前記内部空洞の中に分配するように構成された第2の弁と、
前記力伝達デバイスに取り外し可能に固定された環状管理デバイスであって、該環状管理デバイスへのアクセスを提供するために、少なくとも1つの入口ポートが該容器の前記本体の前記下部に構成される、環状管理デバイスと、
前記データロガーと関連付けられ、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサ、GPSデバイス、RFIDデバイス、重量セル、およびタイマからなる群のうちから選択される、少なくとも1つの計器と、
をさらに備える、請求項10に記載の材料移送システム。
【請求項12】
容器と、
該容器の中に配置された力伝達デバイスと、
該容器と関連付けられ、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサ、GPSデバイス、RFIDデバイス、重量セル、およびタイマからなる群のうちから選択される、少なくとも1つの計器と、
少なくとも1つの計器に接続された少なくとも1つの通信デバイスであって、各通信デバイスは有線または無線で接続される、通信デバイスと、
を備える、材料の移送を監視するためのシステム。
【請求項13】
少なくとも1つの通信デバイスと接続された監視システムをさらに備える、請求項12に記載の監視システムであって、該監視システムはプロセッサと、データ記憶デバイスと、表示デバイスと、オペレータ入力デバイスとを含む、監視システム。
【請求項14】
容器と、
該容器の中に配置された力伝達デバイスと、
該容器と関連付けられ、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサからなる群のうちから選択される、少なくとも1つの計器と、
少なくとも1つの計器に接続された、少なくとも1つのローカル制御装置と、
を備える、材料の移送を制御するためのシステム。
【請求項15】
少なくとも1つのローカル制御装置と接続された中央制御装置をさらに備える、請求項14に記載の制御システムであって、該中央制御装置はプロセッサと、データ記憶デバイスと、表示デバイスと、オペレータ入力デバイスとを含む、制御システム。
【請求項16】
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口制御弁を有する材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器と、
該容器マニホールドの該材料出口と流体的に接続するポンプと、
該ポンプと流体的に接続する材料分配器システムであって、該ポンプと該材料分配器システムとの間の導管の中にセンサが配置されている、材料分配器システムと、
該材料出口制御弁、該ポンプ、該センサ、および該材料分配器システムとインタフェースを取るように構成されたコンピュータ制御システムと、
を備える、材料分配システム。
【請求項17】
前記容器は、該容器の前記本体の前記内部空洞の中に配置された力伝達デバイスを含む、請求項16に記載の材料分配システム。
【請求項18】
前記センサは圧力センサとして構成される、請求項16に記載の材料分配システム。
【請求項19】
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口制御弁を有する材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器と、
該容器マニホールドの該出口と流体的に接続する少なくとも1つの材料分配器システムであって、該材料出口制御弁と各材料分配器システムとの間の導管の中に少なくとも1つのセンサが配置されている、材料分配器システムと、
該材料出口制御弁、各センサ、および各材料分配器システムとインタフェースを取るように構成された、コンピュータ制御システムと、
を備える、ポンプレス材料分配システム。
【請求項20】
前記容器は、該容器の前記本体の前記内部空洞の中に配置された力伝達デバイスを含む、請求項19に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項21】
少なくとも1つのセンサが、圧力センサとして構成される、請求項19に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項22】
少なくとも1つのセンサが、流量センサとして構成される、請求項19に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項23】
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器と、
該材料マニホールドの該出口と流体的に接続する計量デバイスシステムと、
該計量デバイスシステムと流体的に接続するロボット型材料分配器システムと、
を備える、ポンプレス材料分配システム。
【請求項24】
前記容器は、第1の圧力センサおよび材料出口制御弁と、第1の流量センサおよび第2の圧力センサを有する第1の材料移送導管と、該第1の圧力センサ、該第2の圧力センサ、該第1の流量センサおよび該材料出口制御弁とインタフェースを取るように構成された第1のコンピュータ制御システムと、を含む、請求項23に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項25】
前記ロボット型材料分配器システムは、第2の流量センサおよび第3の圧力センサを有する第2の材料移送導管を含み、該ロボット型材料分配器システムは、該第2の流量センサ、該第3の圧力センサ、前記計量デバイスシステムおよび前記第1のコンピュータ制御システムとインタフェースを取るように構成された第2のコンピュータ制御システムを含む、請求項24に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項26】
前記容器は、該容器の前記本体の前記内部空洞の中に配置された力伝達デバイスを含む、請求項25に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項27】
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される少なくとも1つの容器を含む、材料を移送するための再充填可能なシステムと、
材料を移送するための各再充填可能なシステムを格納するように構成された筐体と、
を備える、材料の移送のための統合ステーション。
【請求項28】
少なくとも1つの通信デバイスと接続された監視システムをさらに備える、請求項27に記載の材料移送統合ステーションであって、該監視システムはプロセッサと、データ記憶デバイスと、表示デバイスと、オペレータ入力デバイスとを含み、該監視システムは、各容器を格納する前記筐体の部分とは別の該筐体の部分に格納される、ステーション。
【請求項29】
各容器と関連付けられ、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサからなる群のうちから選択される、少なくとも1つの計器と、
少なくとも1つの計器に接続された、少なくとも1つのローカル制御装置と、
をさらに備える、請求項27に記載の材料移送統合ステーション。
【請求項30】
少なくとも1つのローカル制御装置と接続された中央制御装置をさらに備える、請求項29に記載の材料移送統合ステーションであって、該中央制御装置はプロセッサと、データ記憶デバイスと、表示デバイスと、オペレータ入力デバイスとを含み、該中央制御装置は、各容器を格納する前記筐体の部分とは別の該筐体の部分に格納される、ステーション。
【請求項31】
前記容器の前記空洞の中に配置された力伝達デバイスであって、該力伝達デバイスは該容器の横方向幅よりも実質的に小さい横方向幅を有する、力伝達デバイスと、
該力伝達デバイスの外周囲に取り外し可能に装着された環状管理デバイスと、
該環状管理デバイスにアクセスするために、該容器の前記本体に構成された入口ポートと、
をさらに備える、請求項29に記載の材料移送統合ステーション。
【請求項1】
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に横方向幅を有する内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器と、
該容器の該空洞の中に配置された力伝達デバイスであって、該容器の横方向幅よりも実質的に小さい横方向幅を有する、力伝達デバイスと、
該力伝達デバイスの外周囲に、取り外し可能に装着された環状管理デバイスと、
該環状管理デバイスにアクセスするために、該容器の該本体に構成された入口ポートと、
を備える、材料を移送するための再充填可能なシステム。
【請求項2】
前記入口ポートは、前記力伝達デバイスが前記容器の前記第2の端部に位置するときには、前記環状管理デバイスにアクセスすることができるように、該容器の該第2の端部に近接して構成される、請求項1に記載の再充填可能なシステム。
【請求項3】
前記容器の前記本体に構成された少なくとも1つの排出ポートと、該容器の前記第1の端部に構成された少なくとも1つののぞき窓と、をさらに含む、請求項1に記載の再充填可能なシステム。
【請求項4】
少なくとも1つの排出ポートの上に構成された試料弁をさらに含む、請求項3に記載の再充填可能なシステム。
【請求項5】
データロガーをさらに備える、請求項1に記載の再充填可能なシステム。
【請求項6】
前記データロガーと関連付けられ、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサ、GPSデバイス、RFIDデバイス、重量セル、およびタイマからなる群のうちから選択される、少なくとも1つの計器をさらに含む、請求項5に記載の再充填可能なシステム。
【請求項7】
殺生物剤を受け入れ、かつ該殺生物剤を前記容器の前記内部空洞の中に分配するために、該容器の前記第1の端部に構成された入口ポートをさらに含む、請求項1に記載の再充填可能なシステム。
【請求項8】
前記力伝達デバイスの前記外周囲は複数の安定フィンを伴って構成され、前記環状管理デバイスはセグメントとして構成され、各セグメントは、各安定フィンの間で該力伝達デバイスに取り外し可能に固定される、請求項1に記載の再充填可能なシステム。
【請求項9】
再充填可能な材料移送システムの中の環状管理デバイスを交換するための方法であって、
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に横方向幅を有する内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器を提供するステップと、
該容器の該空洞の中に配置された力伝達デバイスを提供するステップであって、該力伝達デバイスは、該容器の横方向幅よりも実質的に小さい横方向幅を有し、該力伝達デバイスの外周囲に取り外し可能に装着された第1の環状管理デバイスを伴って構成される、ステップと、
該力伝達デバイスが該容器の該第2の端部に隣接して位置するときには、該環状管理デバイスがアクセスポートに隣接して位置するように、該容器の該本体に、該容器の該第2の端部に近接してアクセスポートを構成するステップと、
該アクセスポートを経由して該第1の環状管理デバイスを取り外すステップと、
第2の環状管理デバイスを該力伝達デバイスに取り外し可能に固定するステップと、
を包含する、方法。
【請求項10】
内部空洞を有する本体と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する下部と、取り外し可能な蓋および該蓋を該容器本体から取り外すための機構を伴って構成された上部と、を伴って形成される容器と、
該容器の該内部空洞の中に配置された力伝達デバイスと、
該容器の該本体に固定されたデータロガーと、
該容器の該上部に構成された少なくとも1つののぞき窓と、
該容器の該本体に構成された少なくとも1つの入口ポートと、
を備える、材料の移送のためのシステム。
【請求項11】
少なくとも1つの入口ポートの上に構成された試料弁と、
前記容器蓋に配置され、加圧ガスを受け入れるように構成された第1の弁と、
該容器蓋に配置され、殺生物剤を受け入れかつ該殺生物剤を前記容器の前記内部空洞の中に分配するように構成された第2の弁と、
前記力伝達デバイスに取り外し可能に固定された環状管理デバイスであって、該環状管理デバイスへのアクセスを提供するために、少なくとも1つの入口ポートが該容器の前記本体の前記下部に構成される、環状管理デバイスと、
前記データロガーと関連付けられ、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサ、GPSデバイス、RFIDデバイス、重量セル、およびタイマからなる群のうちから選択される、少なくとも1つの計器と、
をさらに備える、請求項10に記載の材料移送システム。
【請求項12】
容器と、
該容器の中に配置された力伝達デバイスと、
該容器と関連付けられ、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサ、GPSデバイス、RFIDデバイス、重量セル、およびタイマからなる群のうちから選択される、少なくとも1つの計器と、
少なくとも1つの計器に接続された少なくとも1つの通信デバイスであって、各通信デバイスは有線または無線で接続される、通信デバイスと、
を備える、材料の移送を監視するためのシステム。
【請求項13】
少なくとも1つの通信デバイスと接続された監視システムをさらに備える、請求項12に記載の監視システムであって、該監視システムはプロセッサと、データ記憶デバイスと、表示デバイスと、オペレータ入力デバイスとを含む、監視システム。
【請求項14】
容器と、
該容器の中に配置された力伝達デバイスと、
該容器と関連付けられ、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサからなる群のうちから選択される、少なくとも1つの計器と、
少なくとも1つの計器に接続された、少なくとも1つのローカル制御装置と、
を備える、材料の移送を制御するためのシステム。
【請求項15】
少なくとも1つのローカル制御装置と接続された中央制御装置をさらに備える、請求項14に記載の制御システムであって、該中央制御装置はプロセッサと、データ記憶デバイスと、表示デバイスと、オペレータ入力デバイスとを含む、制御システム。
【請求項16】
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口制御弁を有する材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器と、
該容器マニホールドの該材料出口と流体的に接続するポンプと、
該ポンプと流体的に接続する材料分配器システムであって、該ポンプと該材料分配器システムとの間の導管の中にセンサが配置されている、材料分配器システムと、
該材料出口制御弁、該ポンプ、該センサ、および該材料分配器システムとインタフェースを取るように構成されたコンピュータ制御システムと、
を備える、材料分配システム。
【請求項17】
前記容器は、該容器の前記本体の前記内部空洞の中に配置された力伝達デバイスを含む、請求項16に記載の材料分配システム。
【請求項18】
前記センサは圧力センサとして構成される、請求項16に記載の材料分配システム。
【請求項19】
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口制御弁を有する材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器と、
該容器マニホールドの該出口と流体的に接続する少なくとも1つの材料分配器システムであって、該材料出口制御弁と各材料分配器システムとの間の導管の中に少なくとも1つのセンサが配置されている、材料分配器システムと、
該材料出口制御弁、各センサ、および各材料分配器システムとインタフェースを取るように構成された、コンピュータ制御システムと、
を備える、ポンプレス材料分配システム。
【請求項20】
前記容器は、該容器の前記本体の前記内部空洞の中に配置された力伝達デバイスを含む、請求項19に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項21】
少なくとも1つのセンサが、圧力センサとして構成される、請求項19に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項22】
少なくとも1つのセンサが、流量センサとして構成される、請求項19に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項23】
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される容器と、
該材料マニホールドの該出口と流体的に接続する計量デバイスシステムと、
該計量デバイスシステムと流体的に接続するロボット型材料分配器システムと、
を備える、ポンプレス材料分配システム。
【請求項24】
前記容器は、第1の圧力センサおよび材料出口制御弁と、第1の流量センサおよび第2の圧力センサを有する第1の材料移送導管と、該第1の圧力センサ、該第2の圧力センサ、該第1の流量センサおよび該材料出口制御弁とインタフェースを取るように構成された第1のコンピュータ制御システムと、を含む、請求項23に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項25】
前記ロボット型材料分配器システムは、第2の流量センサおよび第3の圧力センサを有する第2の材料移送導管を含み、該ロボット型材料分配器システムは、該第2の流量センサ、該第3の圧力センサ、前記計量デバイスシステムおよび前記第1のコンピュータ制御システムとインタフェースを取るように構成された第2のコンピュータ制御システムを含む、請求項24に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項26】
前記容器は、該容器の前記本体の前記内部空洞の中に配置された力伝達デバイスを含む、請求項25に記載のポンプレス材料分配システム。
【請求項27】
加圧ガス源用の吸気口を有する第1の端部と、材料注入口および材料出口を伴って構成されたマニホールドを有する第2の端部と、容器の本体を形成し、かつ該容器の中に内部空洞を形成するように該第1の端部と該第2の端部との間に配置された壁と、を伴って構成される少なくとも1つの容器を含む、材料を移送するための再充填可能なシステムと、
材料を移送するための各再充填可能なシステムを格納するように構成された筐体と、
を備える、材料の移送のための統合ステーション。
【請求項28】
少なくとも1つの通信デバイスと接続された監視システムをさらに備える、請求項27に記載の材料移送統合ステーションであって、該監視システムはプロセッサと、データ記憶デバイスと、表示デバイスと、オペレータ入力デバイスとを含み、該監視システムは、各容器を格納する前記筐体の部分とは別の該筐体の部分に格納される、ステーション。
【請求項29】
各容器と関連付けられ、体積センサ、レベルセンサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサからなる群のうちから選択される、少なくとも1つの計器と、
少なくとも1つの計器に接続された、少なくとも1つのローカル制御装置と、
をさらに備える、請求項27に記載の材料移送統合ステーション。
【請求項30】
少なくとも1つのローカル制御装置と接続された中央制御装置をさらに備える、請求項29に記載の材料移送統合ステーションであって、該中央制御装置はプロセッサと、データ記憶デバイスと、表示デバイスと、オペレータ入力デバイスとを含み、該中央制御装置は、各容器を格納する前記筐体の部分とは別の該筐体の部分に格納される、ステーション。
【請求項31】
前記容器の前記空洞の中に配置された力伝達デバイスであって、該力伝達デバイスは該容器の横方向幅よりも実質的に小さい横方向幅を有する、力伝達デバイスと、
該力伝達デバイスの外周囲に取り外し可能に装着された環状管理デバイスと、
該環状管理デバイスにアクセスするために、該容器の前記本体に構成された入口ポートと、
をさらに備える、請求項29に記載の材料移送統合ステーション。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図19E】
【図19F】
【図19G】
【図19H】
【図20A】
【図20B】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図19E】
【図19F】
【図19G】
【図19H】
【図20A】
【図20B】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【公表番号】特表2009−512610(P2009−512610A)
【公表日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−536852(P2008−536852)
【出願日】平成18年10月21日(2006.10.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/041193
【国際公開番号】WO2007/048011
【国際公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.レーザーディスク
【出願人】(506332535)シーエイチ、アンド、アイ、テクノロジーズ、インコーポレイテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】CH & I TECHNOLOGIES,INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月21日(2006.10.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/041193
【国際公開番号】WO2007/048011
【国際公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.レーザーディスク
【出願人】(506332535)シーエイチ、アンド、アイ、テクノロジーズ、インコーポレイテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】CH & I TECHNOLOGIES,INC.
【Fターム(参考)】
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