説明

枚葉紙用加工機械を制御するための方法と装置

本発明の課題は、印刷版が巻きつけられた、個々に駆動可能な少なくとも一つの胴を備えた枚葉紙加工装置のセットアップタイムを大幅に減少できる方法と装置を提供することである。この課題は特に、プレート胴と、隣接するゴム胴(8)との間の印刷コンタクトが解除されること、インキ装置ローラが、洗浄のために、駆動側において主駆動装置および枚葉紙ガイド胴(6)のギヤトレインから切り離されて、一時的に駆動側において直接駆動可能なプレート胴(10)に連結されていること、プレート胴(10)およびインキ装置ローラが第1の回転数で、ゴム胴(8)および隣接する枚葉紙ガイド胴(6)が第2の回転数で主駆動装置およびギヤトレインにより駆動されること、洗浄後にこの一時的な駆動連結が切断されてインキ装置ローラが主駆動装置およびギヤトレインと連結され、プレート胴およびゴム胴との間の印刷コンタクトが成立すること、により解決できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一つの印刷装置および/あるいはニス装置を備える、独立請求項の前段に記載された枚葉紙加工機の制御のための方法と装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1により、個々に駆動可能な胴のための制御可能な直接駆動装置を備える加工機械が知られている。枚葉紙ガイド胴を用いて少なくとも枚葉紙を搬送するために設けられた枚葉紙オフセット機械のギヤトレインから連結解除された状態で、少なくとも一つの印刷装置のプレート胴またはゴム胴が、あらかじめ設定可能な方法で個別駆動装置により直接駆動できる。個別に、かつその他の胴からは独立して動力的に直接駆動可能なプレート胴により、印刷技術上の修正が行えるだけでなく、プレート交換または胴洗浄などその他の工程が実現できる。プレート胴に割り当てられたインキ装置には少なくとも一つのローラが備えられており、このローラは動力的な直接駆動により駆動できる。代替的に、特定のインキ装置ローラが、駆動側において主駆動装置を介した枚葉紙搬送のためのギヤトレインに連結されている。
【特許文献1】欧州特許出願公開第0812683号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、版が巻きつけられた、個々に駆動可能な少なくとも一つの胴を備えた枚葉紙加工機械におけるセットアップタイム、特に洗浄時間を大きく減少することができる、上述のような方法と装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題は、請求項1〜6にそれぞれ記載された構成の特徴により解決することができる。発展形は従属請求項より理解できる。
【発明の効果】
【0005】
本発明の第1の長所は、加工機械において従来は個別もしくは連続して行われていた、特に洗浄の際の複数の作業工程を、制御下において同時に組み合わせることにより、セットアップタイムを大幅に短縮できるところにある。
【0006】
第2の長所は、望ましくは洗浄の際に、印刷装置の印刷版を巻きつけた胴(プレート胴)および隣接するインキ装置を、直接駆動装置によって一時的に第1の回転数で同期させて駆動でき、また、ゴム胴および枚葉紙ガイド胴として構成された圧胴を、主駆動装置およびギヤトレインによって第2の回転数で同期させて駆動できるところにある。必要に応じて異なる回転数を用いることにより、セットアップタイム短縮だけでなく、特に洗浄時間短縮の場合には洗浄結果も改善される。個別の回転数により、たとえば布洗浄装置、ブラシ洗浄装置、インキ装置洗浄装置などセットされた洗浄装置の種類、ならびにセットされた洗剤の種類に効果的に適応させることができる。
【0007】
第3の長所は、切替可能な連結装置を配置することにより、インキ装置を駆動側で一時的に主駆動装置および枚葉紙ガイド胴のギヤトレインから切り離して、直接駆動され、印刷版を巻きつけた胴に連結するところにある。駆動側において、インキ装置は特に洗浄プロセスのために直接駆動される印刷版を巻きつけた胴を介して駆動することができる。洗浄プロセスの終了後に、たとえば印刷を続行する場合、直接駆動され、印刷版を巻きつけられた胴へのインキ装置の駆動接続は切り離され、インキ装置は再び主駆動装置および枚葉紙ガイド胴のギヤトレインに機械的に連結される。
【0008】
第4の長所は、望ましくは洗浄の際に、ニス装置において、印刷版を巻きつけた胴(版胴)および少なくとも一つの隣接する調量装置の着けローラを、直接駆動装置によって一時的に第1の回転数で同期して駆動することができ、また、枚葉紙ガイド胴として構成された圧胴を、主駆動装置およびギヤトレインによって第2の回転数で駆動することができるところにある。必要に応じた異なる回転数により、セットアップタイム短縮だけでなく、特に洗浄時間短縮の場合には洗浄結果も改善される。この個別の回転数により、たとえば布洗浄装置、ブラシ洗浄装置、着けローラ洗浄装置などのセットされた洗浄装置の種類、ならびにセットされた洗剤の種類に効果的に適応させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明を一つの実施例について図を用いてさらに詳しく説明する。
【0010】
枚葉紙印刷機は、たとえば一つの給紙装置4、5つのオフセット印刷装置1、一つのニス装置2及び一つの排紙装置5を有して図示されている。各オフセット印刷装置1には既知の態様でインキ装置ローラを備えるインキ装置12、(ここではプレート胴10として示される)印刷版を巻きつけた胴10、及びゴム胴8が設けられている。必要に応じて、各プレート胴10に一つの湿し装置が割り当てられている。
ニス装置2には既知の態様で、加工に用いる物質(ニス、インキ)用の測量装置11、望ましくは割り当てられたアニロックスローラを備えたチャンバドクターブレード、ならびに、ここでは版胴9として示されている印刷版を巻きつけた胴9が設けられている。
【0011】
プレート胴10および版胴9はそれぞれ、少なくとも一つの印刷版を備えており、インキ装置12のインキ着けローラもしくは測量装置11の着けローラと接触可能とされている。搬送方向3に枚葉紙を搬送するために、複数の枚葉紙ガイド胴6が設けられている。各印刷装置1もしくはニス装置2においては、圧胴として構成された枚葉紙ガイド胴6が、それぞれゴム胴8もしくは版胴9に機能的に接続されており、第1印刷装置1においては、圧胴として構成された枚葉紙ガイド胴6の前に、送り込みドラムとして構成された枚葉紙ガイド胴6が配置されている。枚葉紙を搬送するために、印刷装置1もしくはニス装置2の、圧胴として構成された枚葉紙ガイド胴6の間に、渡し胴としてもう一つの枚葉紙ガイド胴6が配置されている。
【0012】
各ゴム胴8、版胴9および望ましくは圧胴として構成された各枚葉紙ガイド胴6には、一つの洗浄装置7(布もしくはブラシ洗浄装置、または無接触で作用するクリシェ洗浄装置)が割り当てられている。各インキ装置12には、インキ装置洗浄装置、たとえば、ロールドライブに向けられた洗剤噴射システムならびにプレート胴10の回転方向において最後に位置するインキ装置ローラに接触可能なドクターブレード装置が設けられている。必要に応じて、この着けローラにもう一つの洗浄装置を割り当てる、もしくは、この着けローラをチャンバドクターブレードで洗浄することも可能である。
【0013】
少なくとも、すべての枚葉紙ガイド胴6は、図には詳細に示されていない主駆動装置(少なくとも動力を供給する駆動モータ)およびギヤトレインを介して、駆動側で互いに連結されている。各プレート胴10および望ましくは、各版胴9は、主駆動装置およびギヤトレインから機構的に連結解除された状態で、それぞれ一つの直接駆動装置Mにより、つまり、別個の駆動モーターにより、駆動することができる。この直接駆動装置Mは機械制御部と連結した状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴6(主駆動装置およびギヤトレイン)に対して所定の方法で個別に駆動可能である。
【0014】
以下に、枚葉紙加工機械の、少なくとも一つの、望ましくはオフセット印刷装置1の制御方法の例を記述するが、その方法においては、サイドフレーム内に支承された、ここではプレート胴10と図示される、印刷版を巻きつけた胴10は、一方では直接駆動装置Mに連結されるとともに、他方では枚葉紙搬送用の枚葉紙ガイド胴6のギヤトレインに作用する主駆動装置から機構的に連結解除された状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴6に対して所定の方法で駆動可能とされている。直接駆動されるプレート胴10には、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動可能な少なくとも一つのインキ装置ローラを持つインキ装置12が割り当てられている。インキ装置ローラは望ましくは、回転方向および軸方向に対して変化しながら駆動可能なディストリビュータローラである。必要に応じて、駆動側においてもう一つのインキ装置ローラと連結することも可能である。
【0015】
印刷版が巻きつけられ、オフセット印刷装置1のプレート胴10として構成され、直接駆動される胴10の接触ゾーンにおいては、隣接するゴム胴8に対して存在する印刷コンタクトが解除される。インキ装置12のインキ装置ローラ、つまり、少なくとも先述のディストリビュータ・ローラは、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される枚葉紙ガイド胴6から洗浄のために駆動側において切り離され、印刷版を巻きつけられた直接駆動装置Mによって駆動されるプレート胴10により一時的に、つまり洗浄の間だけ、駆動側において連結される。
【0016】
直接駆動装置Mにより駆動されるプレート胴10および、インキ装置12の洗浄対象のインキ装置ローラは、洗浄プロセス中は同期して第1の回転数で駆動される。望ましくは、洗浄は既知のインキ装置洗浄装置を介して行われる。
ゴム胴8および隣接する枚葉紙ガイド胴6は、洗浄のために主駆動装置およびギヤトレインにより第2の回転数で駆動される。第1の回転数と第2の回転数は大きく異なることが望ましい。望ましくは、ゴム胴8および必要に応じて枚葉紙ガイド胴6の洗浄は、接触/接触解除ができる洗浄装置7で行われる。
【0017】
必要に応じて、直接駆動装置Mにより駆動されるプレート胴10および割り当てられたインキ装置ローラも、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動されるゴム胴8および枚葉紙ガイド胴6と同期した回転数で運転することが可能である。
【0018】
洗浄プロセスに続いて、直接駆動されるプレート胴10とインキ装置12の少なくとも一つのインキ装置ローラとの間の一時的な駆動連結が切断され、インキ装置12のインキ装置ローラは、枚葉紙ガイド胴6の主駆動装置およびギヤトレインに連結され、次いで、プレート胴10とゴム胴8との間の印刷コンタクトが改めて成立する。
【0019】
以下に、枚葉紙加工機械の少なくとも一つの、望ましくはニス装置2の制御方法の例について記述するが、その方法においては、サイドフレーム内に支承された、ここでは版胴9で示される、印刷版を巻きつけた胴9は、一方では直接駆動装置Mに連結されるとともに、他方では枚葉紙輸送用の枚葉紙ガイド胴6のギヤトレインに作用するメイン駆動装置から機構的に連結解除された状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴6に対して所定の方法で駆動可能とされている。
直接駆動装置Mにより駆動される胴9には、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される、インキ、ニス用の測量装置11の着けローラが割り当てられている。望ましくは、この着けローラはラスタローラ(アニロックスローラ)として構成され、チャンバドクターブレードに機能的に接続されている。印刷版を巻きつけられた、直接駆動される版胴9の接触ゾーンにおいては、隣接する枚葉紙ガイド胴6に対して存在する印刷コンタクトが解除される。測量装置11の着けローラは、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される枚葉紙ガイド胴6から洗浄のために駆動側において切り離され、一時的つまり洗浄の間だけ、駆動側において、印刷版を巻きつけられ、直接駆動装置Mにより駆動される版胴9に連結される。
【0020】
直接駆動装置Mにより駆動される版胴9および測量装置11の洗浄対象である着けローラは、洗浄プロセスの間、同期して第1の回転数で駆動される。洗浄は、望ましくは版胴9に接触/接触解除可能な洗浄装置7を介して行われる。版胴9に隣接する枚葉紙ガイド胴6は、洗浄のために主駆動装置およびギヤトレインにより第2の回転数で駆動される。このとき枚葉紙ガイド胴6には必要に応じて洗浄装置7が接触/接触解除可能な状態で割り当てられる。望ましくは、第1の回転数および第2の回転数は大きく異なる。必要に応じて、直接駆動装置Mにより駆動される版胴9および着けローラも同様に、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される枚葉紙ガイド胴6と同期した回転数で運転することができる。
【0021】
洗浄プロセスに続いて、直接駆動される版胴9と測量装置11の着けローラとの間の一時的な駆動連結が解除され、この着けローラは枚葉紙ガイド胴6の主駆動装置およびギヤトレインに連結され、次いで、版胴9と、隣接する枚葉紙ガイド胴6との間の印刷コンタクトが再び成立する。
【0022】
図2は、少なくとも一つの印刷装置1および/あるいはニス装置2を備える枚葉紙加工機械制御用の装置である。サイドフレームに支承され、印刷版を巻きつけた胴10(ここではプレート胴10として構成されている)は、直接駆動装置Mに連結されるとともに、枚葉紙搬送のための枚葉紙ガイド胴6のギヤトレインに作用する主駆動装置から機構的に連結解除された状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴6に対して所定の方法で駆動可能であり、直接駆動されるプレート胴10には、枚葉紙ガイド胴6のための主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される、少なくとも一つのインキ装置ローラを備えるインキ装置12が割り当てられている。望ましくは、このインキ装置ローラは回転方向および軸方向に対して変化しながら駆動可能なディストリビュータローラである。
【0023】
直接駆動装置Mには、印刷版を巻きつけたプレート胴10に取り外し可能な状態で端部側に配置されたロータ、および、このロータと同軸に配置され、サイドフレームに取り外し可能な状態で固定されたステータが設けられている。印刷版を巻きつけられたプレート胴10には、自由に回転できる状態で中間歯車14が支承されており、また、この中間歯車14から一直線上に離間して胴歯車18がプレート胴10に固定されて配置されている。中間歯車14は、駆動側で前置きされているゴム胴8に固定された歯車13と噛み合っており、この歯車に対して、主駆動装置およびギヤトレインによる枚葉紙ガイド胴6からのインプット20が伝達される。中間歯車14は出力側において、後置きされたインキ装置ローラ、望ましくはインキ装置12の少なくとも一つのディストリビュータローラに自由に回転可能な状態で配置された第1歯車15に噛み合っている。同じインキ装置ローラ、望ましくはディストリビュータローラには、一直線上に間隔をおいてクラッチ16が固定して配置されており、このクラッチ16から一直線上に間隔を置いて第2歯車17が、自由に回転可能な状態で同じインキ装置ローラに配置されている。第2歯車17は(プレート胴10の)胴歯車18に噛み合っている。クラッチ16ならびに直接駆動装置Mは機械制御部に連結されている。
【0024】
第1の連結状態においては、クラッチ16は第1歯車15と噛み合っており、インキ装置ローラはインプット20に従って(歯車13、中間歯車14、第1歯車15を介して)枚葉紙ガイド胴6のための主駆動装置およびギヤトレインにより、所与の回転数で駆動可能である。この連結状態は望ましくは印刷/ニス運転に用いられる。
第2の連結状態においては、クラッチ16は第2歯車17と噛み合っており、インキ装置ローラは直接駆動装置Mにより胴歯車18(プレート胴10)を介して所与の回転数で駆動可能である。この連結状態は、望ましくは洗浄プロセス(インキ装置12の洗浄、プレート胴10の洗浄)に用いられる。
【0025】
図3は、少なくとも一つの印刷装置1および/あるいはニス装置2を備える枚葉紙加工機械の制御装置である。サイドフレームに支承された、印刷版を巻きつけた胴10(ここではプレート胴10として構成されている)は、直接駆動装置Mに連結されるとともに、枚葉紙輸送用の枚葉紙ガイド胴6のギヤトレインに作用する主駆動装置から機構的に連結解除された状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴6に対して所定の方法で駆動可能とされており、直接駆動されるプレート胴10には、枚葉紙ガイド胴6のための主駆動装置およびギヤトレインにより駆動可能な少なくとも一つのインキ装置ローラを備えたインキ装置12が割り当てられている。このインキ装置ローラは、望ましくは回転方向および軸方向に対して変化しながら駆動可能なディストリビュータローラである。
【0026】
直接駆動装置Mには、その端部側に、印刷版を巻きつけられたプレート胴10に取り外し可能な状態で配置されたロータ、および、これに同軸に配置され、サイドフレームに取り外し可能な状態で固定されたステータが設けられている。印刷版を巻きつけたプレート胴10には、中間歯車14が自由に回転可能な状態で支承されており、この中間歯車14から一直線上に間隔を置いて歯車クラッチ22が自由に回転可能な状態でプレート胴10に支承されている。歯車クラッチ22から一直線上に間隔を置いてさらに、クラッチディスク19がプレート胴10に固定されている。中間歯車14は駆動側において、前置きされたゴム胴8に固定された歯車13に噛み合っており、この歯車には、主駆動装置およびギヤトレインにより枚葉紙ガイド胴6からのインプット20が伝達される。歯車クラッチ22は出力側において、後置きされたインキ装置12のインキ装置ローラに固定されたローラ歯車21に噛み合っている。歯車クラッチ22および直接駆動装置Mは、機械制御部と連結されている。
【0027】
第1の連結状態においては、歯車クラッチ22は中間歯車14に連結しており、インキ装置ローラのローラ歯車21はインプット20により(歯車13、中間歯車14、歯車クラッチ22を介して)枚葉紙ガイド胴6の主駆動装置およびギヤトレインにより、所与の回転数で駆動可能である。この連結状態は、望ましくは印刷/ニス運転に用いられる。
第2の連結状態においては、歯車クラッチ22はクラッチディスク19に連結しており、インキ装置ローラは直接駆動装置Mおよび歯車クラッチ22によりローラ歯車21を介して駆動可能である。この連結状態は、望ましくは洗浄プロセス(インキ装置12の洗浄、プレート胴10の洗浄)に用いられる。
【0028】
図4は、少なくとも一つの印刷装置1および/あるいはニス装置2を備える枚葉紙加工機械の制御装置である。サイドフレームに支承された、印刷版を巻きつけた胴9(ここでは版胴9として構成されている)は、直接駆動装置Mに連結されるとともに、枚葉紙搬送用の枚葉紙ガイド胴6のギヤトレインに作用する主駆動装置からは機構的に連結解除された状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴6に対して所定の方法で駆動可能である。
【0029】
直接駆動装置Mには、その端部側に、印刷版を巻きつけた版胴9に取り外し可能な状態で配置されたロータ、および、これに同軸に配置され、サイドフレームに取り外し可能な状態で固定されたステータが設けられている。印刷版を巻きつけた版胴9には、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動可能な測量装置11の着けローラが割り当てられている。この着けローラは、たとえばラスタローラ(アニロックスローラ)として構成されており、チャンバドクターブレードと機能的に連結している。
印刷版を巻きつけられた版胴9には、中間歯車14が自由に回転可能な状態で支承されており、この中間歯車14から一直線上に間隔を置いて胴歯車18が版胴9に固定されて配置されている。中間歯車14は駆動側において、前置きされた枚葉紙ガイド胴6に固定された歯車13に噛み合っており、この歯車には、主駆動装置およびギヤトレインにより枚葉紙ガイド胴6からのインプット20が伝達される。中間歯車14は出力側において、後置きされた測量装置11の着けローラに自由に回転可能な状態で配置された第1歯車15と噛み合っている。
同じ着けローラには、一直線上に間隔を置いてクラッチ16が固定されて配置されており、このクラッチ16から一直線上に間隔を置いて第2歯車17が自由に回転可能な状態で配置されており、この歯車は(版胴9の)胴歯車18に噛み合っている。クラッチ16ならびに直接駆動装置Mは機械制御部に連結している。
【0030】
第1の連結状態においては、クラッチ16は第1歯車15に連結しており、着けローラは、インプット20に従って(歯車13、中間歯車14、第1歯車15を介して)枚葉紙ガイド胴6の主駆動装置およびギヤトレインにより、所与の回転数で駆動可能である。この連結状態は、望ましくは印刷/ニス運転に用いられる。
第2の連結状態においては、クラッチ16は第2歯車17に連結しており、着けローラは、直接駆動装置Mによる胴歯車18(版胴9)からの所与の回転数で駆動可能である。この連結状態は、望ましくは洗浄プロセス(着けローラの洗浄、版胴9の洗浄)に用いられる。
【0031】
図5は、少なくとも一つの印刷装置1および/あるいはニス装置2を備える枚葉紙加工機械の制御装置である。サイドフレームに支承された、印刷版を巻きつけられた胴9(ここでは版胴9として構成されている)は、直接駆動装置Mに連結されているとともに、枚葉紙搬送用の枚葉紙ガイド胴6のギヤトレインに作用する主駆動装置からは機構的に連結解除された状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴6に対して所定の方法で駆動可能である。
【0032】
直接駆動装置Mには、その端部側に、印刷版を巻きつけられた版胴9に取り外し可能な状態で配置されたロータ、および、これに同軸に配置され、サイドフレームに取り外し可能な状態で固定されたステータが設けられている。版胴9には、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動可能な、測量装置11の着けローラが割り当てられている。この着けローラは、たとえばラスタローラ(アニロックスローラ)として構成されており、チャンバドクターブレードと機能的に連結している。
【0033】
印刷版を巻きつけられた版胴9には、中間歯車14が自由に回転可能な状態で支承されており、この中間歯車14に対して一直線上に間隔を置いて、歯車クラッチ22が版胴9に支承されている。歯車クラッチ22から一直線上に間隔を置いてクラッチディスク19が版胴9に固定されている。中間歯車14は、駆動側において、前置きされた枚葉紙ガイド胴6に固定された歯車13に噛み合っており、この歯車には、主駆動装置およびギヤトレインにより枚葉紙ガイド胴6からのインプット20が伝達される。
【0034】
歯車クラッチ22は出力側において、後置きされた測量装置11の着けローラに固定されたローラ歯車21に噛み合っている。歯車クラッチ22および直接駆動装置Mは機械制御部に連結している。
【0035】
第1の連結状態においては、歯車クラッチ22は中間歯車14に連結しており、着けローラのローラ歯車21は、インプット20に従って(歯車13、中間歯車14、歯車クラッチ22を介して)枚葉紙ガイド胴6の主駆動装置およびギヤトレインにより、所与の回転数で駆動可能である。この連結状態は、望ましくは印刷/ニス運転に用いられる。
第2の連結状態においては、歯車クラッチ22はクラッチディスク19に連結しており、着けローラは直接駆動装置Mおよび歯車クラッチ22によりローラ歯車21を介して所与の回転数で駆動可能である。この連結状態は、望ましくは洗浄プロセス(着けローラの洗浄、版胴9の洗浄)に用いられる。
【0036】
図2および図4に記載されたクラッチ16は、記載された連結状態に限定されるものではない。クラッチ16については第3の連結状態が実現可能であり、その連結状態において、第1歯車15および第2歯車17へのクラッチ16の連結は解除されている。この第3の連結状態においては、インキ装置12もしくは測量装置11の着けローラは駆動されない。ゴム胴8(図2)および枚葉紙ガイド胴6(図4)は、枚葉紙ガイド胴6の主駆動装置およびギヤトレインを介して駆動可能である。プレート胴10(図2)および版胴9(図4)は必要に応じて直接駆動装置Mにより駆動可能である。
【0037】
図3および図5に記述された歯車クラッチ22は、記載された連結状態に限定されるものではない。歯車クラッチ22については第3の連結状態が実現可能であり、その連結状態において、中間歯車14およびクラッチディスク19への歯車クラッチ22の連結は解除されている。この第3の連結状態においてはインキ装置12もしくは測量装置11の着けローラは駆動されない。ゴム胴8(図3)および枚葉紙ガイド胴6(図5)は、枚葉紙ガイド胴6の主駆動装置およびギヤトレインを介して駆動可能である。プレート胴10(図3)および版胴9(図5)は必要に応じて直接駆動装置Mにより駆動可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】複数の印刷装置および一つのニス装置を備えた枚葉紙印刷機
【図2】オフセット印刷装置における、印刷版を巻きつけられた胴のための第1駆動状態
【図3】オフセット印刷装置における、印刷版を巻きつけられた胴のための第2駆動状態
【図4】ニス装置における、印刷版を巻きつけられた胴のための第1駆動状態
【図5】ニス装置における、印刷版を巻きつけられた胴のための第2駆動状態
【符号の説明】
【0039】
1 オフセット印刷装置
2 ニス装置
3 搬送方向
4 給紙装置
5 排紙装置
6 枚葉紙ガイド胴
7 洗浄装置
8 ゴム胴
9 印刷版を巻きつけられた胴/版胴
10 印刷版を巻きつけられた胴/プレート胴
11 測量装置
12 インキ装置
13 歯車
14 中間歯車
15 第1歯車
16 クラッチ
17 第2歯車
18 胴歯車
19 クラッチディスク
20 インプット
21 ローラ歯車
22 歯車クラッチ
M 直接駆動装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの印刷装置および/あるいはニス装置を備える枚葉紙加工機械の制御方法であって、
サイドフレームに支承され、印刷版を巻きつけられた胴は、直接駆動装置に連結されるとともに、枚葉紙搬送用の胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに作用する主駆動装置からは機構的に連結解除された状態で、少なくとも前記枚葉紙ガイド胴に対して所定の方法で駆動可能であり、
直接駆動される胴には、前記主駆動装置およびギヤトレインにより駆動可能な少なくとも一つのインキ装置ローラを備えるインキ装置が割り当てられており、
オフセット印刷装置(1)のプレート胴として構成され、印刷版が巻きつけられた、直接駆動される胴(10)と、隣接するゴム胴(8)との接触ゾーンにおいて、印刷コンタクトを解除するステップと、
洗浄のために、前記インキ装置(12)のインキ装置ローラを、前記主駆動装置および前記ギヤトレインにより駆動される前記枚葉紙ガイド胴(6)から駆動側において切り離すとともに、直接駆動される、印刷版を巻きつけた前記プレート胴(10)に駆動側において一時的に連結するステップと、
前記直接駆動されるプレート胴(10)および洗浄対象の前記インキ装置(12)のインキ装置ローラを、同期させた状態で第1の回転数で駆動するステップと、
洗浄のために、前記ゴム胴(8)および隣接する前記枚葉紙ガイド胴(6)を前記主駆動装置および前記ギヤトレインにより第2の回転数で駆動するステップと、
次いで、前記直接駆動されるプレート胴(10)と前記インキ装置(12)のインキ装置ローラとの間の一時的な駆動連結を切断し、前記インキ装置(12)のインキ装置ローラを前記枚葉紙ガイド胴(6)の前記主駆動装置および前記ギヤトレインに連結し、前記プレート胴(10)と前記ゴム胴(8)との間の印刷コンタクトを再び成立させるステップと、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
少なくとも一つの印刷装置および/あるいはニス装置を備える枚葉紙加工機械の制御方法であって、
サイドフレームに支承され、印刷版を巻きつけられた胴は、直接駆動装置に連結されるとともに、枚葉紙搬送用の胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに作用する主駆動装置からは機構的に連結解除された状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴に対しては所定の方法で駆動可能であり、
直接駆動される胴(9)に、前記主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される、測量装置(11)の着けローラが割り当てられており、
前記ニス装置(2)の版胴として構成され、印刷版が巻きつけられた、前記直接駆動される胴(9)と、隣接する枚葉紙ガイド胴(6)との間の接触ゾーンにおいて、印刷コンタクトを解除するステップと、
洗浄のために、測量装置(11)の着けローラを、前記主駆動装置および前記ギヤトレインにより駆動される前記枚葉紙ガイド胴(6)から駆動側において切り離し、直接駆動される、前記印刷版が巻きつけられた版胴(9)に駆動側において一時的に連結するステップと、
前記直接駆動される版胴(9)および洗浄対象の前記測量装置(11)の着けローラを同期させた状態で第1の回転数で駆動するステップと、
洗浄のために、前記版胴(9)に隣接する前記枚葉紙ガイド胴(6)を、前記主駆動装置および前記ギヤトレインにより第2の回転数で駆動するステップと、
次いで、前記直接駆動される版胴(9)と前記測量装置(11)の着けローラとの間の一時的な駆動連結を切断し、前記着けローラを前記枚葉紙ガイド胴(6)の前記主駆動装置および前記ギヤトレインに連結し、前記版胴(9)と、隣接する前記枚葉紙ガイド胴(6)との間の印刷コンタクトを再び成立させるステップと、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項3】
少なくとも一つの印刷装置および/あるいはニス装置を備える枚葉紙加工機械の制御装置であって、
サイドフレームに支承され、印刷版を巻きつけられた胴が直接駆動装置に連結されているとともに、枚葉紙搬送用の胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに作用する主駆動装置からは機構的に連結解除された状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴に対しては所定の方法で駆動可能であり、
直接駆動される胴には、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動可能な少なくとも一つのインキ装置ローラを備えるインキ装置が割り当てられており、
前記直接駆動装置(M)には、その端部側において、印刷版を巻きつけた胴(10)に取り外し可能な状態で配置されたロータ、および該ロータと同軸に配置され、サイドフレームに取り外し可能な状態で固定されたステータが設けられ、
前記印刷版を巻きつけられた胴(10)に、中間歯車(14)が自由に回転可能な状態で支承され、前記中間歯車(14)から一直線上に離間して胴歯車(18)が固定して配置され、
前記中間歯車(14)は、前置きされたゴム胴(8)に固定された歯車(13)に噛み合い、該歯車に、前記主駆動装置および前記ギヤトレインによりインプット(20)が伝達され、
前記中間歯車(14)は、後置きされた前記インキ装置(12)のインキ装置ローラに自由に回転可能な状態で配置された第1歯車(15)に噛み合い、
前記インキ装置ローラに、一直線上に離間させてクラッチ(16)が固定して配置され、該クラッチ(16)から一直線上に離間させて第2歯車(17)が自由に回転可能な状態で配置され、該第2歯車(17)が胴歯車(18)に噛み合い、
第1の連結状態において、前記クラッチ(16)は前記第1歯車(15)に噛み合い、前記インキ装置ローラは前記主駆動装置および前記ギヤトレインからの前記インプット(20)により駆動可能である、または、
第2の連結状態において、前記クラッチ(16)は前記第2歯車(17)に噛み合い、前記インキ装置ローラは前記直接駆動装置(M)により前記胴歯車(18)から駆動可能である、
ことを特徴とする装置。
【請求項4】
少なくとも一つの印刷装置および/あるいはニス装置を備える枚葉紙加工機械の制御装置であって、
サイドフレームに支承され、印刷版を巻きつけられた胴が直接駆動装置に連結されるとともに、枚葉紙搬送用の胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに作用する主駆動装置からは機構的に連結解除された状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴に対しては所定の方法で駆動可能であり、
直接駆動される胴には、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動可能な少なくとも一つのインキ装置ローラを備えるインキ装置が割り当てられており、
前記直接駆動装置(M)には、端部側において、前記印刷版を巻きつけた胴(10)に取り外し可能な状態で配置されたロータ、および、該ロータに同軸に配置され、サイドフレームに取り外し可能な状態で固定されたステータが設けられ、
前記印刷版を巻きつけられた胴(10)には、中間歯車(14)が自由に回転可能な状態で支承され、前記中間歯車(14)から一直線上に離隔して歯車クラッチ(22)が自由に回転可能な状態で支承され、該歯車クラッチ(22)から一直線上に離間させてクラッチディスク(19)が前記胴(10)に固定され、
前記中間歯車(14)は、前置きされたゴム胴(8)に固定された歯車(13)に噛み合い、該歯車に、前記主駆動装置および前記ギヤトレインによりインプット(20)が伝達され、
前記歯車クラッチ(22)は、後置きされた前記インキ装置(12)のインキ装置ローラに固定されたローラ歯車(21)に噛み合い、
第1の連結状態において、前記歯車クラッチ(22)は前記中間歯車(14)に噛み合い、前記インキ装置ローラのローラ歯車(21)は前記主駆動装置および前記ギヤトレインからの前記インプット(20)により駆動可能である、または、
第2の連結状態において、前記歯車クラッチ(22)は前記クラッチディスク(19)に噛み合い、前記インキ装置ローラは前記直接駆動装置(M)により前記ローラ歯車(21)を介して駆動可能である、
ことを特徴とする装置。
【請求項5】
少なくとも一つの印刷装置および/あるいはニス装置を備える枚葉紙加工機械の制御装置であって、
サイドフレームに支承され、印刷版を巻きつけられた胴が直接駆動装置に連結されるとともに、枚葉紙搬送用の胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに作用する主駆動装置からは機構的に連結解除された状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴に対しては所定の方法で駆動可能であり、
前記直接駆動装置(M)には、端部側において前記印刷版を巻きつけた胴(9)に取り外し可能な状態で配置されたロータ、および、該ロータに同軸に配置され、サイドフレームに取り外し可能な状態で固定されたステータが設けられ、
前記胴(9)には、前記主駆動装置および前記ギヤトレインにより駆動可能な測量装置(11)の着けローラが割り当てられ、
前記印刷版を巻きつけられた胴(9)には、中間歯車(14)が自由に回転可能な状態で支承され、前記中間歯車(14)から一直線上に離間させて胴歯車(18)が固定して配置され、
前記中間歯車(14)は、前置きされた前記枚葉紙ガイド胴(6)に固定された歯車(13)に噛み合い、該歯車に、前記主駆動装置および前記ギヤトレインによりインプット(20)が伝達され、
前記中間歯車(14)が、後置きされた前記測量装置(11)の着けローラに自由に回転可能な状態で配置された第1歯車(15)に噛み合い、
前記着けローラに、一直線上に離間させてクラッチ(16)が固定して配置され、該クラッチ(16)から一直線上に離間させて第2歯車(17)が自由に回転可能な状態で配置され、前記第2歯車が胴歯車(18)に噛み合い、
第1の連結状態において、前記クラッチ(16)は前記第1歯車(15)に噛み合い、前記着けローラは前記主駆動装置および前記ギヤトレインからの前記インプット(20)により駆動可能である、または、
第2の連結状態において、前記クラッチ(16)は前記第2歯車(17)に噛み合い、前記着けローラは前記直接駆動装置(M)により前記胴歯車(18)から駆動可能である、
ことを特徴とする装置。
【請求項6】
少なくとも一つの印刷装置および/あるいはニス装置を備える枚葉紙加工機械の制御装置であって、
サイドフレームに支承され、印刷版を巻きつけられた胴が直接駆動装置に連結されるとともに、枚葉紙搬送用の胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに作用する主駆動装置からは機構的に連結解除された状態で、少なくとも枚葉紙ガイド胴に対しては所定の方法で駆動可能であり、
前記直接駆動装置(M)には、端部側において、前記印刷版を巻きつけた胴(9)に取り外し可能な状態で配置されたロータ、および、該ロータに同軸に配置され、サイドフレームに取り外し可能な状態で固定されたステータが設けられ、
前記胴(9)には、前記主駆動装置および前記ギヤトレインにより駆動可能な測量装置(11)の着けローラが割り当てられ、
前記印刷版を巻きつけられた胴(9)には、中間歯車(14)が自由に回転可能な状態で支承され、該中間歯車(14)から一直線上に離間させて歯車クラッチ(22)が自由に回転可能な状態で支承され、該歯車クラッチ(22)から一直線上に離間させてクラッチディスク(19)が胴(9)に固定され、
前記中間歯車(14)は、前置きされた前記枚葉紙ガイド胴(6)に固定された歯車(13)に噛み合い、該歯車に、前記主駆動装置および前記ギヤトレインによりインプット(20)が伝達され、
歯車クラッチ(22)が、後置きされた前記測量装置(11)の着けローラに固定されたローラ歯車(21)に噛合い、
第1の連結状態において、前記歯車クラッチ(22)は前記中間歯車(14)に噛合い、前記着けローラのローラ歯車(21)は前記主駆動装置および前記ギヤトレインからの前記インプット(20)により駆動可能である、または、
第2の連結状態において、前記歯車クラッチ(22)は前記クラッチディスク(19)に噛合い、前記着けローラは前記直接駆動装置(M)により前記ローラ歯車(21)を介して駆動可能である、
ことを特徴とする装置。
【請求項7】
第3の連結状態において、前記第1歯車(15)および前記第2歯車(17)への前記クラッチ(16)は解除されていることを特徴とする請求項3または5に記載の装置。
【請求項8】
第3の連結状態において、前記ローラ歯車(21)に噛み合っている前記歯車クラッチ(22)の、前記中間歯車(14)および前記クラッチディスク(19)への連結が解除されていることを特徴とする請求項4または6に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−509027(P2008−509027A)
【公表日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525210(P2007−525210)
【出願日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【国際出願番号】PCT/EP2005/008161
【国際公開番号】WO2006/018106
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(599011584)エム・アー・エヌ・ローラント・ドルックマシーネン・アクチエンゲゼルシャフト (257)
【Fターム(参考)】