説明

染色された毛髪を洗浄する方法

【課題】改善された色保持力を有する、染色された毛髪を洗浄する方法を提供する。
【解決手段】本洗浄方法は、染色された毛髪に組成物を塗布することを含み、当該組成物は、陰イオン界面活性剤、および、陰イオン界面活性剤を自身に結合することができる疎水性修飾ポリマー、を含有している。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明分野〕
本発明は、染色された毛髪を洗浄する方法に関する。さらに具体的には、本発明は、陰イオン界面活性剤および疎水性修飾ポリマーを含む洗浄剤を用いて、色合いの保持が向上された、染色された毛髪を洗浄する方法に関する。
【0002】
〔関連した発明の説明〕
出願人らは、染色された毛髪の色が、一つには、その毛髪を紫外線に曝すことや洗うことなどの要因のせいで時間と共に退色する傾向にあることを認識している。特に、毛染め剤の喪失の相当な量は、水だけで染色された毛髪を濯ぐことに関連しており、さらに、典型的なシャンプーに含まれている界面活性剤は、洗浄中にかなりの追加的な色落ちを引き起こす傾向にある。出願人らは、毛染め剤がしばしば多数の髪着色剤で構成され、それぞれの特異的な着色剤は異なる喪失速度を有する傾向にあることも認識している。そのため、退色に加えて、染色された毛髪の色またはトーンは、特異的な着色剤の不均一な喪失によって移行する傾向がある。
【0003】
髪の色/染色を維持する要求に対して取り組まれる様々な試みは、シャンプーに紫外線フィルターを加えることで毛髪を紫外線によるダメージから保護すること、喪失した毛染め剤に替わるよう新しい毛染め剤をシャンプーまたはコンディショナーから日々供給すること、濯ぎ中の毛染め剤の喪失を減らすために毛髪の表面に追加材料(コンディショナー)を塗布すること、ならびに、界面活性剤の量を減らすこと、および/または、よりマイルドな界面活性剤を使用することによって洗浄界面活性剤の刺激性を減らすこと、を含む。しかしながら、このような方法は、多くの理由のために不利益となる傾向があり、その理由には、髪着色剤の喪失を防ぐ効果の欠乏、色またはトーンを維持することの矛盾性、および、例えば、泡立ちが良くない、および/または、流動性が低い組成物のように審美的に歓迎されない傾向となる組成物を生じること、が含まれる。
【0004】
したがって、出願人らは、色合いの保持が向上された、および/または、より審美的である、毛髪を洗浄する方法の必要性を確認した。
【0005】
〔発明の概要〕
本発明は、従来技術の不利益な点を克服する、染色された毛髪を洗浄する方法を提供する。一態様によれば、本発明は、染色された毛髪を洗浄する方法を提供し、本洗浄方法は、染色された毛髪に組成物を塗布することを含み、当該組成物は、陰イオン界面活性剤、および、界面活性剤を自身に結合することができる疎水性修飾ポリマー、を含有している。
【0006】
〔好適な実施形態の説明〕
用語「染色された毛髪」は、本明細書で使用される場合、染料または他のカラーリング剤が毛髪の色を変えるために塗布された哺乳動物の毛髪を指す。当業者によって理解されるように、様々な染料および/またはカラーリング剤のいずれも、髪を着色する際の使用に適しており、インジゴ、ロッグウッド、ヘンナ(ローソニア・アルバ(Lawsonia alba))、クルミの皮抽出物(walnut hull extraxt)、カモミール(マトリカリア カモミラ(Matricaria chamiomila))等を含む自然染料、HC黄2、HC黄5、HC赤3、HC青2、分散紫1、分散青3、HC橙1、HC赤1、分散黒9等を含む半永久染料、FD&C青1、FD&C赤4、FD&C黄6、EXTD&C紫2等を含む一時染料、ニトロフェニレンジアミン(nitrophenylenediamines)、ニトロアミノフェノール(nitroaminophenols)、アントラキノン(anthraquinones)、アゾ染料、および、C.I.酸性黄1、C.I.酸性黄3、C.I.酸性橙7、C.I.酸性橙87、C.I.酸性赤33、C.I.酸性紫43、C.I.酸性紫73、C.I.酸性青9、C.I.酸性青168、C.I.酸性緑25、C.I.酸性茶19、C.I.酸性茶45、C.I.酸性黒107、C.I.塩基性黄57、C.I.塩基性赤76、C.I.塩基性青99、C.I.塩基性茶16、C.I.塩基性茶17、サンセットイエロー、ポンソーレッド、C.I.溶媒茶44等を含む直接作用染料、等を含むが、これらには限定されない。このような染料/作用物質等のいずれか、または、これらの2種類以上の配合物が「染色された毛髪」を得るために毛髪に対して塗布されてもよい。
【0007】
出願人らは、陰イオン界面活性剤および界面活性剤を自身に結合することができる疎水性修飾ポリマー(hydrophobically-modified polymers)を含む洗浄組成物が、色合いの保持を有意に向上しながら、染色された毛髪の洗浄に使用され得ることを思いがけずに発見した。例えば、出願人らは、実施例でさらに述べられるように、比較用組成物と比較しながら本発明の組成物の使用に関連する染色された毛髪の色変化および視覚的退色を測定した。出願人らは、本組成物が、比較用組成物に比べて幾段も少ない色変化を染色された毛髪にもたらす傾向があることを思いがけずに発見した。加えて、視覚的調査データによると、本方法により、比較用組成物で洗った毛髪に見られる退色の半分だけ退色したと思われる毛髪となる。出願人らは、ある実施態様において、本発明の方法が比較的高度に泡立つ特性/泡が安定的である特性、および/または、他の特有の特徴を備える洗浄を示すことをさらに発見した。
【0008】
出願人らは、いかなる特定の動作理論によって、または、いかなる特定の動作理論に対して拘束されることを望まないが、本方法での使用に適したポリマー材料が作用し、少なくともある部分は、界面活性剤(遊離(非結合)界面活性剤分子、および/または、特に、界面活性剤遊離(非結合)ミセル)をポリマー材料に結合し、毛髪から色が剥がれる際の界面活性剤配合物(surfactant formulation)の刺激性を低下させることによって、パーソナルケア組成物に伴う染色された毛髪から色が剥がれ落ちることを軽減する、と考えられる。界面活性剤、および/または界面活性剤ミセルをポリマー材料に結合することによって、このポリマー材料は、組成物中の非結合界面活性剤ミセル濃度を低下させて、遊離ミセルが形成される前に、および/または、特定レベルの刺激が達成される前に、高めの濃度の界面活性剤が組成物中に追加されることを可能にする。界面活性剤濃度における、この望ましい移行は、図1にさらに示されている。
【0009】
図1は、2種類の組成物に対して陰イオン界面活性剤を加えた場合に関する理想的な表面張力データ曲線を示すグラフ10であり、2種類の組成物の一方は、本発明の疎水性修飾材料を含む組成物であり、他方は、疎水性修飾材料を含まない比較用組成物である。曲線11は、疎水性修飾材料を含まない組成物に対して、陰イオン界面活性剤レベルを増加させながら加えた際の、従来の張力測定技術(当該技術の例示は以下で述べる)で測定された当該組成物の表面張力の変化を示す。曲線15は、疎水性修飾材料を含む組成物に対して、陰イオン界面活性剤レベルを増加させながら加えた際の当該組成物の表面張力の変化を示す。曲線11において、界面活性剤が溶液に加えられると、界面活性剤は、本質的に表面部分全体を覆われるまで液/気界面に集中する傾向があるので、溶液の表面張力を低下させる。このポイント、即ち、以下で界面活性剤の「臨界ミセル濃度(CMC)(critical micelle concentration)」としたポイント12以降、組成物に加えられた本質的に全ての界面活性剤は、溶液中で遊離ミセルを形成し、この形成は、溶液の表面張力にそれほどの影響を与えないが、組成物に伴う刺激を増加させる傾向がある。比較すると、曲線15に示されるように、疎水性修飾材料を含む溶液に陰イオン界面活性剤が加えられるにつれ、界面活性剤は、液/気界面に整列し、さらに、CMC、曲線11に比較すると有意に高い界面活性剤濃度に移行されたポイント16、まで疎水性修飾材料に結合し、そのポイントで、加えられた界面活性剤は遊離ミセルを形成する傾向がある。
【0010】
上記を考慮すると、出願人らは、界面活性剤と特定の疎水性修飾材料の結合におけるその特定の疎水性修飾材料の効能の1つの目安を、疎水性修飾材料と陰イオン界面活性剤を結合し、刺激軽減組成物を形成することによって達成される「変化量CMC(Delta CMC)」として表すことができる、と認識した。本明細書で使用される場合「変化量CMC」は、(a)(i)陰イオン界面活性剤および疎水性修飾材料を含む本発明の特定の組成物と、(ii)(i)の組成物の比較用組成物とについてCMCを決定し、以下の実施例に規定される逆滴定張力測定試験手順を使用して該CMC値を決定し;(b)組成物(i)から得られたCMC値から組成物(ii)から得られたCMC値を差し引くことによって得られる数値と定義される。ある実施態様では、生成された刺激軽減組成物に関連する変化量CMCが正の数値となるように、本方法で使用される疎水性修飾材料を選択するのが好ましい。また、より好ましい実施態様では、変化量CMCが約+16以上、より好ましくは、約+80以上、さらにいっそう好ましくは、約+300以上の変化量CMCを有する刺激軽減組成物を得るように、疎水性修飾材料は選択される。
【0011】
用語「疎水性修飾ポリマー(hydrophobically-modified polymer)」は、本明細書で使用される場合、そのポリマー自身に結合されるか、または、ポリマー内に取り込まれた1種類以上の疎水性部分を有する任意のポリマーを一般的に指す。そのようなポリマーは、例えば、1種類以上の疎水性モノマーを重合することによって形成されてもよく、または、その中に取り込まれた疎水性部分を有するポリマーを形成するために、任意に1種類以上のコモノマーを重合することによって形成されてもよく、および/または、疎水性部分を含む化合物をポリマー材料に反応させることによって、疎水性部分を含む化合物をポリマーに結合して形成されてもよい。特定の疎水性修飾ポリマーおよびそのようなポリマーを形成する方法については、マーチャント等に対する米国特許第6,433,061号に記載されており、その内容は、参照によって本明細書に組み込まれたものとする。
【0012】
界面活性剤を疎水性修飾ポリマー自身に結合することができ、かつ、本方法での使用に適する疎水性修飾ポリマーの例は、疎水性修飾アクリルポリマー、疎水性修飾セルロース誘導体、疎水性修飾テンプン、および、これらのうち2種類以上の配合物等を含む。
【0013】
本発明での使用に適している疎水性修飾アクリルポリマーは、ランダム、ブロック、星型、グラフトコポリマー等の形態であってよい。ある実施態様では、疎水性修飾アクリルポリマーは、架橋された陰イオンアクリルコポリマーである。そのようなコポリマーは、少なくとも1種類の酸性モノマーと少なくとも1種類の疎水性エチレン不飽和モノマー(hydrophobic ethylenically unsaturated monomer)から合成されてもよい。酸性モノマーに適した例は、塩基で中和されてもよいエチレン不飽和酸モノマー(ethylenically unsaturated acid monomers)を含む。適切な疎水性エチレン不飽和モノマーの例は、少なくとも3個の炭素原子の炭素鎖長を有する疎水性鎖を含有する、疎水性エチレン不飽和モノマーを含む。
【0014】
他の実施態様では、疎水性修飾されて、架橋された、陰イオンアクリルコポリマーは、少なくとも1種類の不飽和カルボン酸モノマー;少なくとも1種類の疎水性モノマー;アルキルメルカプタン、チオエステル、アミノ酸メルカプタン含有化合物(amino acid-mercaptan-containing compounds)、もしくは、ペプチド断片、または、これらの配合物、を含む疎水性連鎖移動剤;架橋剤;および、任意に、立体安定剤から誘導される組成物を含み、当該不飽和カルボン酸モノマーの量は、当該不飽和モノマーと当該疎水性モノマーの総重量を基にして約60重量%〜約98重量%であり、これは、米国特許第6,433,061号に記載されており、その内容は、参照によって本明細書に組み込むものとする。1つの好ましい実施態様では、ポリマーは、アクリレートコポリマーであり、Noveon, Inc.から「Carbopol Aqua SF−1」という商品名で市販されており入手可能である。別の好ましい実施態様では、疎水性修飾アクリルポリマーは、メタクリル樹脂およびアクリル酸エチル(ethylacrylate)から誘導される骨格、および、イタコン酸モノマー(itaconate monomers)から誘導される疎水性部分、を有する結合性マクロマ(associative macromer)であり、当該ポリマーは、エマルジョン重合によって形成される。別の好ましいポリマーは、Chevron Phillips Chemicalから「PA−18」として入手可能の約20,000〜約25,000の分子量を有するオクタデセン/メタクリル樹脂の交互コポリマー、ならびに、加水分解された誘導体およびアミド化された誘導体を含む当該ポリマーの誘導体、等を含む。
【0015】
様々な疎水性修飾された(hydrophobically-modified)、セルロース誘導体またはデンプンのいずれも、本発明での使用に適している。疎水性修飾セルロース誘導体の適切な例は、疎水性修飾ヒドロキシエチルセルロース(例えば、Hercules Inc.(デラウエア州、ウィルミントン)から「Natrosol Plus」として市販されており入手可能)、等を含む。疎水性修飾デンプンの適切な例は、疎水性修飾リン酸ヒドロキシプロピルデンプン(例えば、National Starch(ニュージャージー州、ブリッジウォーター)から「Structure XL」として市販されており入手可能)、等を含む。他の適切なポリマーの例は、セルロース、デンプン、イヌリン、グアー、キサンタン、カラギーナン(carragenan)、キトサン、ペクチン、シゾフィラン等から誘導されるものを含む、疎水性修飾多糖類を含む。そのような多糖類のいずれも、非イオン性で親水性、非イオン性で疎水性、陰イオン性、陽イオン性、両イオン性、または、高分子性であってよい。
【0016】
様々な疎水性修飾イヌリン多糖類(hydrophobically-modified inulin polysaccharides)のいずれも、本明細書での使用に適している。好ましい疎水性修飾多糖類は、一般的に次の式で示される多糖類を含み:
【化1】


式中、
mは、約15〜10,000であり、より好ましくは、約15〜1,000、さらに好ましくは、約10〜300であり;
nは、約5〜10,000であり、より好ましくは、約15〜1,000、さらに好ましくは、約10〜300であり;
rは、約6〜30であり、より好ましくは、約8〜24、さらに好ましくは、約8〜18である。
hm−イヌリンは、チコリー(キクニガナ(Cichorium intybus))の根から抽出されるhm−ポリフルクトースである。天然のイヌリンは、主として、β(2−1)フルクトシルフルクトース単位から成り、通常は、しかしながら必ずしもではないが、その還元末端に1つのグルコピラノース単位を有する多分散多糖類である。イヌリンは、糖骨格における第1水酸基および第2水酸基にランダムに分布された炭素原子数4〜18のアルキル基で、疎水修飾されている。好ましいイヌリンポリマーの例は、Oraftiから「Inutec SP−1」として市販されており入手可能である。hm−イヌリン Inutec SP−1は、約50の重合度を有し、約5,000g/molの分子量(Mw)を有する。骨格における疎水性アルキル鎖は、約12の炭素原子の平均アルキル鎖長を有する鎖長分布である。
【0017】
好ましい実施態様では、本発明での使用に選択された疎水性修飾ポリマーは、低分子量ポリマーである。用語「低分子量」ポリマーは、本明細書で使用される場合、モル当たり約10,000,000グラム(「g/mol」)よりも小さい重量平均分子量を有するポリマーを指す。ある好ましい低分子量ポリマーは、約1,500〜約10,000,000g/molの重量平均分子量を有するポリマーを含む。より好ましい低分子量ポリマーは、約2,500〜約5,000,000g/mol、さらに好ましくは、約3,000〜約1,000,000g/mol、より好ましくは、約3,500〜約500,000g/molの重量平均分子量を有するポリマーを含む。特に好ましい実施態様では、低分子量ポリマーは、約3,500〜約100,000g/mol、さらに好ましくは、約3,500〜約60,000g/molの重量平均分子量を有するポリマーを含む。ある実施形態では、好ましくは、約5,000〜約60,000g/mol、さらに好ましくは、約15,000〜約50,000g/molの重量平均分子量を有するポリマーを含む。
【0018】
様々な陰イオン界面活性剤のいずれも、本方法の好ましい実施態様に使用される組成物を形成するために疎水性修飾ポリマー材料と配合されてもよい。ある実施態様によると、適切な陰イオン界面活性剤は、以下のクラスの界面活性剤から選択されるものを含む:硫酸アルキル、硫酸アルキルエーテル、硫酸アルキルモノグリセリルエーテル (alkyl monoglyceryl ether sulfates)、スルホン酸アルキル、スルホン酸アルキルアリール、スルホコハク酸アルキル、スルホコハク酸アルキルエーテル、アルキルスルホサクシナメート(alkyl sulfosuccinamates)、スルホコハク酸アルキルアミド(alkyl amidosulfosuccinates)、カルボン酸アルキル、カルボン酸アルキルアミドエーテル、コハク酸アルキル、脂肪族アシルサルコシン、脂肪族アシルアミノ酸、脂肪族アシルタウレート、スルホ酢酸脂肪族アルキル、リン酸アルキル、およびこれらのうち2種類以上の混合物。特定の好ましい陰イオン界面活性剤の例は、以下およびそれらの混合物を含み:
次式の硫酸アルキル
R’−CHOSOX’;
次式の硫酸アルキルエーテル
R’(OCHCHOSOX’;
次式の硫酸アルキルモノグリセリルエーテル
【化2】

次式の硫酸アルキルモノグリセリド
【化3】

次式のスルホン酸アルキルモノグリセリド
【化4】

次式のスルホン酸アルキル
R’−SOX’;
次式のスルホン酸アルキルアリール
【化5】

次式のスルホコハク酸アルキル
【化6】

次式のスルホコハク酸アルキルエーテル
【化7】

次式のアルキルスルホサクシナメート
【化8】

次式のスルホコハク酸アルキルアミド
【化9】

次式のカルボン酸アルキル
R’−(OCHCH−OCHCOX’;
次式のカルボン酸アルキルアミドエーテル
【化10】

次式のコハク酸アルキル
【化11】

次式の脂肪族アシルサルコシン
【化12】

次式の脂肪族アシルアミノ酸
【化13】

次式の脂肪族アシルタウレート
【化14】

次式のスルホ酢酸脂肪族アルキル
【化15】

次式のリン酸アルキル
【化16】

式中、
R’は、約7〜約22、好ましくは、約7〜約16の炭素原子を有するアルキル基であり、
R’は、約1〜約18、好ましくは、約8〜約14の炭素原子を有するアルキル基であり、
R’は、天然または合成されたI−アミノ酸置換基であり、
X’は、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、および、約1〜約3の置換基で置換されたアンモニウムイオンから成る群から選択され、該置換基は、それぞれ、同一であるかまたは異なることができ、1〜4の炭素原子を有するアルキル基、および、約2〜約4の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基から成る群から選択され、
vは、1〜6の整数であり、
wは、0〜20の整数である。
【0019】
ある実施態様によると、本発明の陰イオン界面活性剤は、好ましくは、1種類以上の硫酸アルキルエーテル、または、これらの混合物を含む。より好ましい実施態様では、本発明の陰イオン界面活性剤は、トリデセス硫酸ナトリウムを含む。トリデセス硫酸ナトリウムは、一般に次式C1327(OCHCHOSONaに従い、式中、nは、1〜4の数値である硫酸化エトキシル化トリデシルアルコールのナトリウム塩であり、これは、イリノイ州ノースフィールドのStepan Companyから「Cedapal TD−403M」の商品名で市販されており入手可能である。出願人らは、本発明に従って、組成物に伴う刺激を有意に軽減した組成物を得るために、トリデセス硫酸ナトリウムが特に有利に使用され得ると認識した。
【0020】
改善された色保持力を有する組成物を生成するのに適した疎水性修飾ポリマーおよび陰イオン界面活性剤は、本方法に従って、任意の量で配合されることができる。ある実施態様によると、十分な量の疎水性修飾材料を使用して、組成物中に0〜約5重量%の活性疎水性修飾材料を含む組成物を生成する。好ましくは、十分な量の疎水性修飾材料を使用して、約0.01〜約4.0%、より好ましくは、約0.3〜約3.0%、さらにより好ましくは、約0.5〜約2.5%、さらにより好ましくは、約0.7〜約2.0%の活性疎水性修飾材料を組成物中に含む刺激軽減組成物を生成する。本発明に使用される陰イオン界面活性剤の量は、好ましくは、組成物中に約0.1〜約30.0%、より好ましくは、約1%〜約25.0%、さらにより好ましくは、約3.0〜約17.0%の総活性陰イオン界面活性剤を含む当該組成物を生成するのに十分な量である。
【0021】
疎水性修飾材料と陰イオン界面活性剤は、2種類以上の流体を配合するいずれかの従来の方法により、本発明に従って配合されることができる。例えば、少なくとも1種類の疎水性修飾材料を含む、本質的に少なくとも1種類の疎水性修飾材料から成る、あるいは、少なくとも1種類の疎水性修飾材料から成る1種類以上の組成物と、少なくとも1種類の陰イオン界面活性剤を含む、本質的に少なくとも1種類の疎水性修飾材料から成る、あるいは、少なくとも1種類の陰イオン界面活性剤から成る1種類以上の組成物は、順序を問わず、機械攪拌プロペラ、パドルなどの任意の従来の装置を使った、疎水性修飾材料または陰イオン界面活性剤を含む組成物のうち一方の他方への組成物への流し込み、混合、添加、滴加(adding dropwise)、ピペッティング、ポンピングなどによって配合されることができる。ある実施態様によると、該配合工程は、陰イオン界面活性剤を含む組成物を、疎水性修飾材料を含む組成物への、または、該組成物との配合を含む。他の実施態様によると、配合工程は、疎水性修飾材料を含む組成物の陰イオン界面活性剤を含む組成物への、または、該組成物との配合を含む。
【0022】
本方法で使用される組成物は、非限定的に、1種類以上の非イオン性、両性、および/または、陽イオン性の界面活性剤、真珠光沢剤もしくは乳白剤、増粘剤、二次コンディショナー、保湿剤、キレート剤、および、着色剤、香料、防腐剤、pH調整剤等のような組成物の外観、感触、および、香りを高める添加物、を含む様々な他の成分のいずれかをさらに含んでもよい。
【0023】
多様な非イオン性界面活性剤はいずれも、本発明での使用に適している。適切な非イオン界面活性剤の例は、脂肪アルコール酸、または、アミドエトキシレート、モノグリセリドエトキシレート、ソルビタンエステルエトキシレート、アルキルポリグリコシド、これらの混合物などを含むが、これらに限定されない。好ましい非イオン界面活性剤は、ポリオールエステルのポリオキシエチレン誘導体を含み、この場合、該ポリオールエステルのポリオキシエチレン誘導体は、(1)(a)約8〜約22、好ましくは、約10〜約14の炭素原子を含む脂肪酸と(b)ソルビトール、ソルビタン、グルコース、α−メチルグルコシド、1分子当たり平均約1〜約3のグルコース残基を有するポリグルコース、グリセリン、ペンタエリトリトール、および、これらの混合物から選択されるポリオールから誘導され、(2)平均約10〜約120、好ましくは、約20〜約80のオキシエチレン単位を含み、(3)ポリオールエステルのポリオキシエチレン誘導体1モル当たり平均約1〜約3の脂肪酸残基を有する。このような好ましいポリオールエステルのポリオキシエチレン誘導体の例は、PEG−80ソルビタンラウレートおよびポリソルベート20を含むが、これらには限定されない。PEG−80ソルビタンラウレートは、平均約80モルのエチレンオキシドでエトキシル化されたラウリン酸のソルビタンモノエステルであり、デラウエア州のウィルミントンにあるICI Surfactantsから「Atlas G−4280」の商品名で市販されており入手可能である。ポリソルベート20は、約20モルのエチレンオキシドと縮合したソルビトールと無水ソルビトールとの混合物のラウリン酸モノエステルであり、デラウエア州のウィルミントンにあるICI Surfactantsから「Tween 20」の商品名で市販されており入手可能である。
【0024】
別のクラスの適切な非イオン界面活性剤は、長鎖アルキルグルコシドまたはポリグルコシドを含み、これらは、(a)約6〜約22、好ましくは約8〜約14の炭素原子を含む長鎖アルコールの(b)グルコースまたはグルコース含有ポリマーとの縮合生成物である。好ましいアルキルグルコシドは、アルキルグルコシド1分子当たり約1〜約6のグルコース残基を含む。好ましいグルコシドは、デシルグルコシドで、これは、デシルアルコールとグルコースポリマーとの縮合生成物であり、ニュージャージー州のホーボーケンにあるHenkel Corporationから「Plantaren2000」という商用名で市販されており入手可能である。
【0025】
「両性の(amphoteric)」という用語は、本明細書で使用される場合、1)例えば、アミノ(塩基性)および酸(例、カルボン酸、酸性)の官能基の両方を有するアミノ酸のような酸性部位および塩基性部位の両方を含有する分子;または、2)同一分子内に正および負の電荷の両方を保有する両性イオン分子を意味する。後者の電荷は、組成物のpHに依存しても依存しなくてもよい。両性イオン材料の例は、アルキルベタインおよびアミドアルキルベタインを含むが、これらには限定されない。本両性界面活性剤は、対イオンを含めずに本明細書に開示されている。本発明の組成物のpH条件下では、正負の電荷のバランスが取れているため、両性界面活性剤は電気的に中性であるか、または、それらが、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウムの対イオンなどの対イオンを有することを、当業者は容易に認識するだろう。
【0026】
本発明での使用に適した両性界面活性剤の例は、アルキルアンフォアセテート(モノまたはジ)などのアンフォカルボキシレート;アルキルベタイン;アミドアルキルベタイン;アミドアルキルスルタイン(amidoalkyl sultaines);アンフォフォスフェート;フォスフォベタインおよびピロフォスフォベタインなどのリン酸化イミダゾリン;カルボキシアルキルアルキルポリアミン、アルキルイミノ−ジプロピオネート(alkylimino-dipropionates);アルキルアンフォグリシネート(モノまたはジ);アルキルアンフォプロピオネート(モノまたはジ);N−アルキルβ−アミノプロピオン酸;アルキルポリアミノカルボキシレート;および、これらの混合物を含むが、これらには限定されない。
【0027】
適切なアンフォカルボキシレート化合物の例は、次式の化合物を含み:
A−CONH(CH
式中、
Aは、約7〜約21、例えば、約10〜約16の炭素原子を有するアルキル基またはアルケニル基であり;
xは、約2〜約6の整数であり;
は、水素、または、約2〜約3の炭素原子を含有するカルボキシアルキル基であり;
は、約2〜約3の炭素原子を含有するヒドロキシアルキル基または、次式の基団で:
−O−(CHCO
式中、
は、約2〜約3の炭素原子を有するアルキレン基であり、nは、整数1または2であり;
は、約2〜約3の炭素原子を含有するカルボキシアルキル基であり;
適切なアルキルベタインの例は、次式の化合物を含み:
B−N10(CHCO
式中、
Bは、約8〜約22、例えば、約8〜約16の炭素原子を有するアルキル基またはアルケニル基であり;
およびR10は、それぞれ独立して、約1〜約4の炭素原子を有するアルキル基またはヒドロキシアルキル基であり、
pは、1または2である。
【0028】
本発明の使用に好ましいベタインは、ラウリルベタインであり、英国のウェストミッドランズにあるAlbright&Wilson, Ltd.から「Empigen BB/J」として市販されており入手可能である。
【0029】
適切なアミドアルキルベタインの例は、次式の化合物を含み:
D−CO−NH(CH−N1112(CHCO
式中、
Dは、約7〜約21、例えば、約7〜約15の炭素原子を有するアルキル基またはアルケニル基であり;
11およびR12は、それぞれ独立して、約1〜約4の炭素原子を有するアルキル基またはヒドロキシアルキル基であり;
qは、約2〜約6の整数であり;mは、1または2である。
【0030】
あるアミドアルキルベタインは、コカミドプロピルベタインであり、バージニア州のホープウェルにあるGoldSchmidt Chemical Corporationから商用名「Tegobetaine L7」として市販されており入手可能である。
【0031】
適切なアミドアルキルスルタイン(amidoalkyl sultaines)の例は、次式の化合物を含み、
【化17】

式中、
Eは、約7〜約21、例えば、約7〜約15の炭素原子を有するアルキル基またはアルケニル基であり;
14およびR15は、それぞれ独立して、約1〜約4の炭素原子を有するアルキル基またはヒドロキシアルキル基であり;
rは、約2〜約6の整数であり;
13は、約2〜約3の炭素原子を有するアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基である。
【0032】
ある実施態様では、アミドアルキルスルタインは、コカミドプロピルヒドロキシスルタインであり、ニュージャージー州のクランバリーにあるRhone−Poulenc Inc.から商用名「Mirataine CBS」として市販されており入手可能である。
【0033】
適切なアンフォフォスフェート化合物の例は、次式の化合物を含み:
【化18】

式中、
Gは、約7〜約21、例えば、約7〜約15の炭素原子を有するアルキル基またはアルケニル基であり;
sは、約2〜約6の整数であり;
16は、水素または約2〜約3の炭素原子を含有するカルボキシアルキル基であり;
17は、約2〜約3の炭素原子を含有するヒドロキシアルキル基または次式の基団で:
19−O−(CH−CO
式中、
19は、約2〜約3の炭素原子を有するアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基であり;
tは、1または2であり;
18は、約2〜約3の炭素原子を有するアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基である。
【0034】
ある実施態様では、アンフォフォスフェート化合物は、ニュージャージー州のパターソンにあるMona Industriesから商用名「Monateric 1023」として市販されており入手可能である、ラウロアンフォPG−アセテートフォスフェートナトリウムであり、また、米国特許第4,380,637号に開示されている化合物である。本特許は、参照することによって本明細書に組み入れられている。
【0035】
適切なフォスフォベタインの例は、次式の化合物を含み:
【化19】

式中、
E、r、R、R、およびRは、上記に定義されたとおりである。ある実施態様では、フォスフォベタイン化合物は、米国特許第4,215,064号、同第4,617,414号、および、同第4,233,192号に開示された化合物であり、これらはすべて、参照することによって本明細書に組み入れられている。
【0036】
適切なピロフォスフォベタインの例は、次式の化合物を含み:
【化20】

式中、
E、r、R、R、およびRは、上記に定義されたとおりである。ある実施態様では、ピロフォスフォベタイン化合物は、米国特許第4,382,036号、同第4,372,869号、および、同第4,617,414号に開示された化合物であり、これらはすべて、参照することによって本明細書に組み入れられている。
【0037】
適切なカルボキシアルキルアルキルポリアミンの例は、次式の化合物を含み:
【化21】

式中、
Iは、約8〜約22、例えば、約8〜約16の炭素原子を含有するアルキル基またはアルケニル基であり;
22は、約2〜約3の炭素原子を有するカルボキシアルキル基であり;
21は、約2〜約3の炭素原子を有するアルキレン基であり、
uは、約1〜約4の整数である。
【0038】
本発明での使用に適した陽イオン界面活性剤のクラスは、アルキル四級化合物(モノ、ジ、またはトリ)、ベンジル四級化合物、エステル四級化合物、エトキシル化四級化合物、アルキルアミン、および、これらの混合物を含み、アルキル基は、約6〜約30の炭素原子、好ましくは、約8〜約22の炭素原子を有する。
【0039】
シリコーンなどの不水溶性添加剤をけん濁可能な、および/または、結果として生じる製品がコンディショニングシャンプーであると消費者に示す傾向にある、様々な市販され入手可能な真珠光沢剤または乳白剤のいずれも、本発明での使用に適している。真珠光沢剤または乳白剤は、組成物の総重量を基にした約1%〜約10%、例えば、約1.5%〜約7%、または、約2%〜約5%の量で存在してもよい。適切な真珠光沢剤または乳白剤の例は、(a)約16〜約22の炭素原子を有する脂肪酸、および、(b)エチレングリコールまたはプロピレングリコールのモノエステルまたはジエステル;(a)約16〜約22の炭素原子を有する脂肪酸、および、(b)式HO−(JO)−Hで、式中、Jは、約2〜約3の炭素原子を有するアルキレン基であり、aは、2または3である、ポリアルキレングリコールのモノエステルまたはジエステル;約16〜約22の炭素原子を含有する脂肪アルコール;式KCOOCHLで、KおよびLは、独立して、約15〜約21の炭素原子を含有する、脂肪酸エステル;シャンプー組成物に不溶の無機固体、および、これらの混合物を含むが、これらには、制限されない。
【0040】
真珠光沢剤または乳白剤は、ニュージャージー州のホーボーケンにあるHenkel Corporationから「Euperlan PK−3000」という商用名で市販されており入手可能であるような、既製安定化水性分散液(pre-formed, stabilized aqueous dispersion)としてマイルドクレンジング組成物に導入されてもよい。この材料はジステアリン酸グリコール(エチレングリコールとステアリン酸とのジエステル)、ラウレス−4(CH(CH10CH(OCHCHOH)、および、コカミドプロピルベタインの配合物であり、それぞれ約25〜約30:約3〜約15:約20〜約25の重量%比であることができる。
【0041】
パーソナルクレンジング組成物に適正な粘度を与えることができる、様々な市販され入手可能な増粘剤はいずれも、本発明での使用に適している。増粘剤が使用される場合、当該増粘剤は、シャンプー組成物のブルックフィールド粘度を約500〜約10,000センチポアズの数値まで上昇させるのに十分な量でその組成物中に存在させる必要がある。適切な増粘剤の例は、非限定的に1)式HO−(CHCH0)Hで、zが、約3〜約200の整数であるポリエチレングリコールと2)約16〜約22の炭素原子を含有する脂肪酸のモノエステルまたはジエステル;エトキシル化ポリオールの脂肪酸エステル;脂肪酸とグリセリンのモノエステルおよびジエステルのエトキシル化誘導体;ヒドロキシアルキルセルロース;アルキルセルロース;ヒドロキシアルキルアルキルセルロース;および、これらの混合物を含む。好ましい増粘剤は、ポリエチレングリコールエステルを含み、より好ましくは、PEG−150ジステアレートであり、これは、「PEG6000DS」という商用名で、イリノイ州ノースフィールドにあるStepan CompanyまたはイタリアのボローニャにあるComiel,S.p.A.から入手可能である。
【0042】
光沢などの追加特性を毛髪に付与する揮発性シリコーンのような様々な市販され入手可能な二次コンディショナーはいずれも、本発明での使用に適している。ある実施態様では、揮発性シリコーンコンディショニング剤は、大気圧で、約220℃未満の沸点を有する。該揮発性シリコーンコンディショニング剤は、組成物の総重量を基にした約0%〜約3%、例えば、約0.25%〜約2.5%、または、約0.5%〜約1.0%の量で存在してもよい。適切な揮発性シリコーンの例は、非限定的に、ポリジメチルシロキサン、ポリジメチルシクロシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ミシガン州ミッドランドにあるDow Corning Corporationから「DC−345」という商用名で市販され入手可能であるポリジメチルシクロシロキサンのようなシクロメチコン液、および、これらの混合物を含み、好ましくは、シクロメチコン液を含む。
【0043】
パーソナルクレンジング組成物に保湿およびコンディショニング特性を提供できる様々な市販され入手可能な保湿剤はいずれも、本発明での使用に適している。保湿剤は、組成物の総重量を基にした約0%〜約10%、例えば、約0.5%〜約5%、または、約0.5%〜約3%の量で存在してもよい。適切な保湿剤の例は、非限定的に、1)グリセリン、プロピレングリコール、へキシレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、および、これらの混合物を含む群から選択される水溶性液体ポリオール;2)式HO−(R”O)−Hで、式中、R”は、約2〜約3の炭素原子を有するアルキレン基であり、bは、約2〜約10の整数であるポリアルキレングリコール;3)式CH−C10−(OCHCH−OHで、式中、cは、約5〜約25の整数であるメチルグルコースのポリエチレングリコールエーテル;4)尿素;5)これらの混合物、を含み、好ましい保湿剤は、グリセリンである。
【0044】
適切なキレート剤の例は、本発明の組成物を保護し、かつ、防腐できるキレート剤を含む。好ましくは、キレート剤は、エチレンジアミン四酢酸(「EDTA」)であり、より好ましくは、EDTA四ナトリウムであり、これは、ミシガン州ミッドランドにあるDow Chemical Companyから「Versene 100XL」という商用名で市販されており入手可能である。キレート剤は、組成物の総重量を基にした約0%〜約0.5%、または、約0.05%〜約0.25%の量で存在する。
【0045】
適切な防腐剤は、クオタニウム−15を含み、これは、ミシガン州ミッドランドにあるDow Chemical Corporationから「Dowicil 200」という商用名で市販されており入手可能である。防腐剤は、組成物の総重量を基にした約0%〜約0.2%、または、約0.05%〜約0.10%の量で存在する。
【0046】
本発明によって生成された組成物は、好ましくは、シャンプー、洗剤、浴用剤(baths)、ゲルなどのパーソナルケア製品として、または、そのパーソナルケア製品中で使用される。上述したように、出願人らは、染色された毛髪に対して改善された色保持力を有し、随意的に、望ましい泡立ち特性を有するパーソナルケア製品の配合が本方法によって可能となることを予期せずに発見した。
【0047】
染色された髪へ接触する任意の従来手段を本発明に従って使用できる。本発明の洗浄方法は、例えば、泡立てて洗う工程、洗い落とす工程などを含む毛髪および肌の洗浄に慣習的に伴う様々な追加的、随意的な工程のいずれかをさらに含んでもよい。
【0048】
実施例
以下の実施例は、説明的なものであり、いかなる方法にも限定されるように意図されるものではない。
【0049】
実施例1
本発明の実施態様による2種類の組成物(E1−E2)、および、1種類の比較用組成物(C1)が下記の表1に記載される量で成分を配合することによって作製された。
【0050】
表1の各組成物は、以下のように別個に準備された:
水(50.0部)がビーカーに加えられた。ポリマー(E15およびE16に対してInutecSP−1、C9に対してCarbopol Aqua SF1)がこの水に混合しながら追加された。そこへ、以下の成分が別個に追加され、生じる各混合物が均質になるまで混合した:Tegobetaine L7V、Cedepal TD403LD、Tween 20、Promidium LTS、Celquat 230M、Phenonip、および、Versene 100XL。次に、生じた溶液のpHは20%クエン酸溶液または20%水酸化ナトリウムで調整された。
【表1】

【0051】
変化量CMC
組成物E1、E2、およびC1に伴う変化量CMCが下記に記載され、表2に示される逆滴定張力測定試験で測定された。
【0052】
界面活性剤溶液の表面張力を測定する周知の方法は、ウィルヘルミープレート法(Wilhelmy plate method)(Holmberg, K.; Jonsson, B.; Kronberg, B.; Lindman, B. Surfactants and Polymers in Aqueous Solution, Wiley & Sons, p. 347)である。この方法では、プレートを液体中に沈め、プレートへの液体によって加わる下向きの力が測定される。その後、プレートにかかる力とプレートの寸法に基づいて、液体の表面張力を決定できる。一定範囲の濃度での表面張力を測定することによって、臨界ミセル濃度(CMC)が決定され得ることもまた、周知である。
【0053】
ウィルヘルミープレート法用器具は市販されており入手可能である。以下の実施例で、一定範囲の濃度での各サンプルの表面張力を決定するために、プラチナウィルヘルミープレートによるKruss K12張力計(Kruss USA、米国、ノースカロライナ州マシューズ)を使用する。本試験は、正滴定または逆滴定で実施できる。いずれの場合も、サンプル容器は、イニシャル溶液を含有し、その中で、ウィルヘルミープレートで表面張力を測定する。次に、第2溶液をそのサンプル容器に投入し、攪拌した後、ウィルヘルミープレートで再度試験する。Kruss USAが用いた従来法に従って、滴定が始まる前に初めにサンプル容器中に投入された溶液を以後イニシャル溶液と呼び、これに第2溶液を投入するのであるが、滴定中にサンプル容器に投入される溶液を以後投入溶液(dosing solution)と呼ぶ。
【0054】
逆滴定(reverse titration)では、イニシャル溶液濃度は、投入溶液濃度よりも高い。以下の実施例の逆滴定試験中、投入溶液は、HLPC用水(ニュージャージー州のFischer Scientific)であり、界面活性剤を含まず、0mg/Lであった。全濃度配合物(例えば、表5のもの)は、HLPC用水(ニュージャージー州のFischer Scientific)で希釈され、約5重量%の希釈溶液とした。この5%希釈溶液は、サンプル容器に加えられて、イニシャル溶液とした。このイニシャル溶液の表面張力が測定された後、所与の容量の投入溶液がそのサンプル容器に加えられた。該溶液は少なくとも5分間攪拌された後、次の表面張力測定値が得られた。希釈が少なくとも0.0008%に達するまで、この投入溶液の投入、攪拌、その後の測定が繰り返された。この手順に従った試験操作を以後逆滴定張力測定試験と呼ぶ。
【0055】
未加工の張力測定データから、以下の方法で、各サンプルについてのCMCが決定された。最初に、例えば、直線41として図4に示されるように、高濃度、即ち、グラフの最低値を上回り、表面張力が本質的に一定である領域に該当する濃度で、横線の方程式をデータの一部に当てはめた。その後、例えば、線42として図4に示されるように、予め導かれた横線より上の表面張力を有する低濃度で、データに直線方程式を当てはめる。次に、これらの2つの直線/方程式の交点43をそのサンプルのCMCと定めた。
【表2】

【0056】
色保持
組成物E1、E2、およびC1は、染色された毛髪を洗うのに使用された時の色保持力を、水だけで洗う場合、および、パンテーンPro−V(以後、「C2」)として販売されている比較用の市販品で洗う場合と比較して試験された。C2は、ラベルに記載された以下の成分:水、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、塩化ナトリウム、パンテノール(pathenol)、パンテニルエチルエーテル(panthenyl ethyl ether)、塩酸リシン、塩酸メチルチロシン(Methyl Tyrosinate HCI)、ヒスチジン、香料、コカミドMEA、クエン酸、安息香酸ナトリウム、EDTA四ナトリウム、メチルクロロイソチアゾリノン(Methylchloroisthiazolinone)、メチルイソチアゾリノン(Methylisothiazolinone)、クエン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム(Sodijm Xylenesulfonate)を含有する。
【0057】
金髪のヒト毛髪の1房(約25.4センチメートル(10インチ)の長さおよび約10.1センチメートル(4インチ)の幅)をDeMeo brothers Inc.(ニューヨーク州のニューヨーク所在)から得た。その1房は、LOREAL Paris(登録商標)のcolor pulse concentrated color mousse #50 Lively Auburnで、その容器の指示に従って染色された。少なくとも24時間経過後、その1房のイニシャル(染色された)色は比色計で測定された。
【0058】
その元となる毛髪1房は、その後5つの房(それぞれ、約1.9センチメートル(3/4インチ)の幅)に分けられ、各房を、以下に続く洗浄手順に従って、異なる洗浄配合物(水、C1、C2、E1、またはE2)で洗った。最初に、毛髪の房は、10秒間(1.5ガル/分、100°F)水道水で濯がれた。その後、0.2グラムの特定の配合物(水、C1、C2、E1、またはE2)が1.0グラムの毛髪に塗布され、次に、30秒間泡立てて洗い、60秒間濯がれた。毛髪の房は、くしでとかされ、高にセットされたVidal Sassoon(登録商標)の1250ワットブロードライヤーで乾かされた。洗浄手順は繰り返され、0、1、4、9、14、および28回洗浄したあと、色を分光光度計で定量した。
【0059】
Hunter Ultra Pro Vis Spectrophotometer(登録商標)を使用して毛髪房の色を定量した。その分光光度計は、6500ケルビンと同等なD65北真昼光、スペクトル470〜680nmの産業基準で較正された。分光光度計で、毛髪房の3ヶ所である、頂部、中間、下端においてそれぞれ2回測定した。各工程で分光光度計によって髪色を定量したことで、CIE L、a、b、色情報を得た。各房に対して集められた各洗浄条件に対する全ての数値は、その後平均化されて特定の洗浄条件および配合物に対するL、a、bデータを得た。図示されてないが、そのデータは解析され、非集合化され、すなわち、髪房の3ヶ所のそれぞれは配合物同士で比較され、同じ傾向が観察された。
【0060】
洗浄中に起こる退色を定量化するために、dCおよびdEの両方の数値が、各条件のL、a、および、bのデータから次の等式に従って計算された。
dC=Δa+Δb=(a−a+(b−b
dE=ΔL+Δa+Δb=(L−L+(a−a+(b−b
式中、xは、洗浄サイクルの数であり、Lは、染めた後のイニシャルLであり、Lは、洗浄回数xにおけるLであり、aは、染めた後のイニシャルaであり、aは、洗浄回数xにおけるaであり、bは、染めた後のイニシャルbであり、bは、洗浄回数xにおけるbである。様々な洗浄条件後のdCおよびdEの両結果は、表3および表4に示されており、図2に図解されている。
【表3】

【表4】

【0061】
示されるように、色変化の傾向は、dCおよびdEの両方で類似している。水のみで洗われた毛髪房は、dEおよびdCの両方で顕著な増加がみられる。実施例C1またはC2のいずれかで洗われた髪房は、dEおよびdCの双方が増加し、その増加は、水のみで洗った場合の増加に比較して顕著に大きいものである。C1およびC2に示されるdEおよびdCの増加は、界面活性剤によって取り除かれた染料の増加に起因するものである。驚くことに、各洗浄条件でのE1およびE2のdEおよびdCの数値は、水の場合と類似しており、C1およびC2の対応するdEおよびdCの数値に比べて有意に低かった。E1およびE2は、C1の界面活性剤と同じ量の界面活性剤を含有しており、C2の界面活性剤とは類似する量の界面活性剤を含有しているが、E1およびE2は、界面活性剤に加えて低分子量のhm−ポリマーをさらに含有している。
【0062】
調査データ、色保持
色変化の計測定量に加えて、全洗浄サイクル(21サイクル)の後、髪房が10人によって評価された。全ての髪房は、白いボール紙の上に配置されて、その10人は、1〜4のスコア(1は、最も退色してない、4は、最も退色している)で各髪房の退色具合を評価するように依頼された。
【表5】

【0063】
表5に示される調査の結果は、分光光度計による退色結果によく合致した。この場合もやはり水で洗浄した結果は、最も少ない退色を示し、C1およびC2では顕著な退色が観察された。E1およびE2では、思いのほか少ない退色が示された。
【0064】
〔実施の態様〕
本発明の好ましい実施態様は以下の通りである。
(1)改善された色保持力を具える、染色された毛髪を洗浄する方法において、
染色された毛髪に、組成物を塗布する工程、
を含み、
前記組成物は、少なくとも1種類の陰イオン界面活性剤、および、陰イオン界面活性剤を結合することができる疎水性修飾ポリマーを含む、方法。
(2)実施態様(1)に記載された方法において、
前記組成物は、少なくとも約+80の変化量CMCを有する、方法。
(3)実施態様(1)に記載された方法において、
前記疎水性修飾ポリマーは、低分子量ポリマーである、方法。
(4)実施態様(3)に記載された方法において、
前記低分子量ポリマーは、アクリルポリマー、多糖ポリマー、セルロースポリマー、デンプンポリマー、および、それらのうち2種類以上の配合物から成る群から選択される、方法。
(5)実施態様(3)に記載された方法において、
前記低分子量ポリマーの材料は、疎水性修飾アクリルポリマーを含む、方法。
【0065】
(6)実施態様(5)に記載された方法において、
前記疎水性修飾アクリルポリマーは、少なくとも1種類の不飽和カルボン酸モノマー;少なくとも1種類の疎水性モノマー;1種類以上のアルキルメルカプタン、チオエステル、アミノ酸メルカプタン含有化合物、ペプチド断片、または、これらの配合物を含む疎水性連鎖移動剤;架橋剤;および、任意に、立体安定剤、から誘導され、
前記不飽和カルボン酸モノマーの量は、前記不飽和モノマーおよび前記疎水性モノマーの総重量を基にした約60重量%〜約98重量%である、方法。
(7)実施態様(5)に記載された方法において、
前記疎水性修飾アクリルポリマーは、メタクリル樹脂およびアクリル酸エチルから誘導された骨格、および、イタコン酸モノマーから誘導される疎水性部分、を有する結合性マクロマであり、前記ポリマーは、エマルジョン重合によって形成される、方法。
(8)実施態様(5)に記載された方法において、
前記疎水性修飾アクリルポリマーは、オクタデセン/メタクリル樹脂の交互コポリマーであり、約20,000〜約25,000の分子量を有する、方法。
(9)実施態様(3)に記載された方法において、
前記低分子量ポリマーの材料は、疎水性修飾イヌリン多糖を含む、方法。
(10)実施態様(1)に記載された方法において、
前記少なくとも1種類の界面活性剤は、硫酸アルキル、硫酸アルキルエーテル、硫酸アルキルモノグリセリルエーテル、スルホン酸アルキル、スルホン酸アルキルアリール、スルホコハク酸アルキル、スルホコハク酸アルキルエーテル、アルキルスルホサクシナメート、スルホコハク酸アルキルアミド、カルボン酸アルキル、カルボン酸アルキルアミドエーテル、コハク酸アルキル、脂肪族アシルサルコシン、脂肪族アシルアミノ酸、脂肪族アシルタウレート、スルホ酢酸脂肪族アルキル、リン酸アルキル、およびこれらのうち2種類以上の混合物、から成る群から選択される少なくとも1種類の陰イオン界面活性剤を含む、方法。
【0066】
(11)実施態様(10)に記載された方法において、
前記少なくとも1種類の陰イオン界面活性剤は、トリデセス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、および、これらの配合物から成る群から選択される少なくとも1種類の界面活性剤を含む、方法。
(12)実施態様(1)に記載された方法において、
前記組成物は、少なくとも1種類の両性界面活性剤をさらに含む、方法。
(13)実施態様(12)に記載された方法において、
前記少なくとも1種類の両性界面活性剤は、ベタインを含む、方法。
(14)実施態様(1)に記載された方法において、
前記染色された毛髪から、塗布された前記組成物を濯ぐ工程、
をさらに含む、方法。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】陰イオン界面活性剤を2種類の溶液に加えた際の理想的な張力測定データを示すグラフ描写である。
【図2】特許請求の範囲に記載されている発明組成物および比較用組成物において測定されたそれぞれの相対的な変化量C値を示すグラフ描写である。
【図3】特許請求の範囲に記載されている発明組成物および比較用組成物において測定されたそれぞれの相対的な変化量E値を示すグラフ描写である。
【図4】本発明組成物に関連する張力測定データを示すグラフ描写である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
改善された色保持力を具える、染色された毛髪を洗浄する方法において、
染色された毛髪に、組成物を塗布する工程、
を含み、
前記組成物は、少なくとも1種類の陰イオン界面活性剤、および、陰イオン界面活性剤を結合することができる疎水性修飾ポリマーを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載された方法において、
前記組成物は、少なくとも約+80の変化量CMCを有する、方法。
【請求項3】
請求項1に記載された方法において、
前記疎水性修飾ポリマーは、低分子量ポリマーである、方法。
【請求項4】
請求項3に記載された方法において、
前記低分子量ポリマーは、アクリルポリマー、多糖ポリマー、セルロースポリマー、デンプンポリマー、および、それらのうち2種類以上の配合物から成る群から選択される、方法。
【請求項5】
請求項3に記載された方法において、
前記低分子量ポリマーの材料は、疎水性修飾アクリルポリマーを含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載された方法において、
前記疎水性修飾アクリルポリマーは、少なくとも1種類の不飽和カルボン酸モノマー;少なくとも1種類の疎水性モノマー;1種類以上のアルキルメルカプタン、チオエステル、アミノ酸メルカプタン含有化合物、ペプチド断片、または、これらの配合物を含む疎水性連鎖移動剤;架橋剤;および、任意に、立体安定剤、から誘導され、
前記不飽和カルボン酸モノマーの量は、前記不飽和モノマーおよび前記疎水性モノマーの総重量を基にした約60重量%〜約98重量%である、方法。
【請求項7】
請求項5に記載された方法において、
前記疎水性修飾アクリルポリマーは、メタクリル樹脂およびアクリル酸エチルから誘導された骨格、および、イタコン酸モノマーから誘導される疎水性部分、を有する結合性マクロマであり、前記ポリマーは、エマルジョン重合によって形成される、方法。
【請求項8】
請求項5に記載された方法において、
前記疎水性修飾アクリルポリマーは、オクタデセン/メタクリル樹脂の交互コポリマーであり、約20,000〜約25,000の分子量を有する、方法。
【請求項9】
請求項3に記載された方法において、
前記低分子量ポリマーの材料は、疎水性修飾イヌリン多糖を含む、方法。
【請求項10】
請求項1に記載された方法において、
前記少なくとも1種類の界面活性剤は、硫酸アルキル、硫酸アルキルエーテル、硫酸アルキルモノグリセリルエーテル、スルホン酸アルキル、スルホン酸アルキルアリール、スルホコハク酸アルキル、スルホコハク酸アルキルエーテル、アルキルスルホサクシナメート、スルホコハク酸アルキルアミド、カルボン酸アルキル、カルボン酸アルキルアミドエーテル、コハク酸アルキル、脂肪族アシルサルコシン、脂肪族アシルアミノ酸、脂肪族アシルタウレート、スルホ酢酸脂肪族アルキル、リン酸アルキル、およびこれらのうち2種類以上の混合物、から成る群から選択される少なくとも1種類の陰イオン界面活性剤を含む、方法。
【請求項11】
請求項10に記載された方法において、
前記少なくとも1種類の陰イオン界面活性剤は、トリデセス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、および、これらの配合物から成る群から選択される少なくとも1種類の界面活性剤を含む、方法。
【請求項12】
請求項1に記載された方法において、
前記組成物は、少なくとも1種類の両性界面活性剤をさらに含む、方法。
【請求項13】
請求項12に記載された方法において、
前記少なくとも1種類の両性界面活性剤は、ベタインを含む、方法。
【請求項14】
請求項1に記載された方法において、
前記染色された毛髪から、塗布された前記組成物を濯ぐ工程、
をさらに含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−73812(P2009−73812A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−184491(P2008−184491)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【出願人】(598039367)ジョンソン・アンド・ジョンソン・コンシューマー・カンパニーズ・インコーポレイテッド (79)
【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Consumer Companies,Inc.
【住所又は居所原語表記】Grandview Road,Skillman,New Jersey 08558,United States of America
【Fターム(参考)】