説明

核酸サンプルを保管し、提供するためのサンプル管およびシステム

【課題】FTAカードや他のキャリア上に個別のDNAサンプルをロボット操作により提供すること改善する。
【解決手段】好適にはSBSフットプリントを有する96個または384個のラック(1)の容器キャビティ(3)とサンプル管(2)は、これらの容器キャビティ(3)からロボット操作により取り出せるように構成されている。本発明に係るサンプル管(2)は、少なくとも1つのサンプルキャリア(好適には個別のDNAサンプル)の単一部分(6)を収容するための内側ショルダ部(4)と、これを挟持するためのクランプ本体部(5)とを有し、サンプルキャリアは、FTAカード、フィルタペーパ、セルロース膜および分離ゲルからなる群から選択される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連する特許出願)
本件特許出願は、共に2006年11月23日付けで出願されたスイス特許出願番号第CH01873/05号、および米国仮出願第60/739,113号の優先権を主張する。これらの優先権主張出願のすべての開示内容がすべての目的において明示的に参照してここに統合される。
【0002】
(関連する技術分野)
本発明は、独立請求項1のプリアンブルに係る、核酸を含むサンプルを保管し、提供するためのサンプル管に関する。本発明は、独立請求項13のプリアンブルに係る、ラックの個々の容器キャビティ内に配設され、ロボット操作によりこれらのラックと共に搬送可能な複数のサンプル管を有するシステムに関する。このため、ラックはSBSフットプリントを有することが好ましい。核酸を含む複数のサンプルを保管し、提供するために、これらのサンプル管が活用される。また、これらの容器キャビティからサンプル管をロボット操作により取り出すために、好適にはラックの96個または384個の容器キャビティおよびサンプル管が導入される。さらに本発明は、SBSフットプリントを有するラックの個々の容器キャビティ内に配設されたサンプル管を使用する方法に関する。1つまたはそれ以上のサンプル管をこれらの容器キャビティからロボット操作により取り出すために、これらのラックおよびサンプル管が追加的に導入される。加えて本発明は、核酸を含むサンプルを保管し、提供するためのサンプルキャリアを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
血液サンプル中のデオキシリボ核酸(DNA)を、以下簡略的に「血液DNA」というが、これを用いて、遺伝的原因による疾病を診断し、マラリアなどの血液中の寄生性疾患を診断・モニタし、新生物の事象において生じ得る血液中の他の異常な細胞集団をモニタする。本発明に関し、ここで用いられる「血液DNA」なる文言は、血液中に日常的に存在するすべてのDNAのソース(DNAの提供元)を意味する。したがって、この文言は、血液が採取された患者自身のDNAを含むが、同様に、この患者の血液中で循環する任意の生命体のすべてのDNAを含み得る。
【0004】
上述の「血液DNA」という文言に加えて、「DNAサンプル」なる用語は、デオキシリボ核酸(DNA)および/またはリボ核酸(RNA)によらず、核酸を有するすべてのサンプルを含み得る。ウィルスだけでなく、人間、動物、植物、微生物などのすべての生命体をこれらの核酸のソースとして用いることができ、これらの遺伝子は人工的に合成することもできる。また、これらの核酸は、生化学ライブラリから入手することもできる。
【0005】
(関連する先行技術)
従来技術において、固形培地(sold medium)を用いて、血液DNAまたは一般には核酸サンプルを保管し、搬送することが知られている(例えば、米国特許第5,496,562号を参照されたい)。この乾燥した培地は、基本的に、弱塩基、金属イオンを結合するためのキレート剤、陰イオン界面活性剤または陰イオン洗浄剤、およびおそらくは尿酸または尿酸塩または尿素塩とからなる組成物と、セルロースに基づく固形基質からなる。この培地は、FTAカードという名で知られ、例えばWHATMAN(登録商標)またはFTA(登録商標)テクノロジという商標名で、(英国)Kent ME16 OLSにあるワットマン株式会社から市販されている。FTAカードに含まれる化学薬品は、血液細胞を溶解させ、DNAを保存する。これらの化学薬品は、生化学的液体がFTAカードに接触したときに活性化される。この化学的処理による追加的な機能は、バクテリアおよびウィルスを不活化することにある。こうしてサンプルは、汚染および微生物の繁殖を防ぐことができる。ただしユーザは、追加的に可能性のある生化学的事故(バイオハザード)から保護される。通常、およそ1.2mmの直径を有するキャリア培地の円盤状部分が、血液サンプルを有し、試験管内に搬送されるこれらのFTAカードから手作業にて押し切られる。その後、このディスクは、特定の洗浄剤を試験管内に調剤し、試験管を振動させ、そして洗浄剤を排出することにより段階的に洗浄される。
【0006】
FTAカード、フィルタペーパ、セルロース膜、および分離ゲルを、核酸を含むサンプルのためのキャリア培地(あるいは単に「キャリア」または「サンプルキャリア」という。)として用いる。
【0007】
ただし、血液DNAは犯罪の被疑者から採取されることもある。犯罪科学を専門とする南アフリカ警察庁(SAPS)は、遺伝子同定のための完全に自動化された研究所を確立することに従事している。そのためSAPSは、犯罪科学DNAデータベースを運営している。SAPSからマーシャルカセット(Marshall cassette)が知られており、これはバーコードを含むプラスティック製フレームと、このフレーム内に挿入されたFTAカードを有する3つのウェルにより構成されている。血液採取中、3つのFTAカードのそれぞれに血液の滴が塗布され、数分以内に乾燥する。こうして塗布されたカセットは、その後研究所に搬送される。上述の標準的な処理とは対照的に、このカセットは、まずロボット操作による液体ハンドラの中で真空濾過を用いて洗浄され、インキュベータ内で乾燥させる。その後になって初めてFTAカードから円盤状サンプルが押し切られ、バーコードを備えた96個のウェルを有するPCR(polymerase chain reaction:ポリメラーゼ連鎖反応)プレートへ搬送される。ロボット操作による第2の液体ハンドラは、PCRマイクロプレートの96個のウェルの中に通常用いられるPCR反応混合物を調剤し、その後ウェルは耐熱性フィルムを用いてカバーされる。サンプル内に含まれるDNAを培養するためのポリメラーゼ連鎖反応が行われる。
【0008】
サンプル管を保管し、搬送するための数多くのラックが従来技術(例えば、ABgene, Epsom, KT19 9AP 英国)に知られている。ロボット工学の研究において、「マイクロチューブ・クラスタ・ラック」は、SBS(Society for Biomolecular Screening:生分子スクリーニング学会)規格に基づくマイクロプレートの「フットプリント」に相当するフットプリントを有するので、しばしば「SBSフットプリント」と呼ばれるが、これがとりわけ好適である。なおこの規格は、ANSI(American National Standards Institute:米国規格協会)によりANSI/SBS 1-2004として標準化されている。96個のマイクロチューブを有するラックが知られている。現在の用途は、REMP Tube Technology(登録商標)という商標名で96個または384個マイクロチューブを有するマイクロチューブ・クラスタ・ラックを頒布している。これらは、原則的に、少なくとも2つのラックの一方を他方の上方に配置し、マニュピレータを用いて上方ラックから対応して配置された下方ラックの容器キャビティへサンプル管を押し込むことによりサンプル管が提供される他の先行技術のラックおよびマイクロチューブとは異なる。逆も同様に、マニュピレータを用いて、サンプル管を下方ラックから対応する位置に配置された上方ラックの容器キャビティへ押し込むことにより、こうした搬送処理が行われる(例えば、欧州特許第0904841B1または米国特許第6,827,907B2号を参照されたい。)。
【0009】
株式会社GenVault(Carlsbad, California 92008, USA)は、別のアプローチを選択し、共有されたFTAカードにより互いにすべて接続された、例えば384個のウェルを有するマイクロプレートを提案している。同一サンプルの384個のアリクォートを用いると、約4mlの血液サンプルを用いることになる。これとは択一的に、約3.4mmの直径を有するFTAカードの円盤が、マイクロプレートの384個のウェルのそれぞれに配置され、384個の異なるサンプルが1つのマイクロプレート上に収容されることになる。また、40個のアリクォートをそれぞれ有する6つ領域に分割されたマイクロプレートが折衷案として提供される。
【特許文献1】米国特許第5,496,562号公報
【特許文献2】欧州特許第0904841号公報
【特許文献3】米国特許第6,827,907号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
先行技術として現在まで知られてきたFTAカードを用いるすべての方法は、個別のDNAサンプルをロボット操作により提供することにおいて適していない。本発明は、FTAカードや他のキャリア上に個別のDNAサンプルをロボット操作により提供すること改善する目的に基づいてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的は、核酸を含むサンプルを保管・提供するためのサンプル管が提案される第1の態様により実現される。第1の態様によるサンプル管は、少なくともDNAサンプルを含むサンプルキャリアの単一部分を収容するための内側ショルダ部と、これを挟持するためのクランプ本体部とを有し、サンプルキャリアは、FTAカード、フィルタペーパ、セルロース膜、および分離ゲルからなる群から選択されることを特徴とする。
【0012】
この目的は、核酸を含む複数のサンプルを個別に保管・提供するために、複数のラックの個別の容器キャビティ内に配設され、これらのラックと共にロボット操作により搬送可能な複数のサンプル管を有するシステムが提案される第2の態様により実現される。第2の態様によるシステムは、好適にはSBSフットプリントを有する96個または384個のラックの個別の容器キャビティおよびサンプル管は、1つまたそれ以上のサンプル管をこれらの容器キャビティからロボット操作により取り出すように構成されている。各サンプル管は、少なくともDNAサンプルを含むサンプルキャリア(好適には、個別のDNAサンプル)の単一部分を収容するための内側ショルダ部と、これを挟持するためのクランプ本体部とを有する。サンプルキャリアは、FTAカード、フィルタペーパ、セルロース膜、および分離ゲルからなる群から選択される。本発明に係るシステムは、容器キャビティの少なくとも一部が別の容器キャビティの下方に位置合わせして配置されるように、一方を他方の上方に配置された少なくとも2つのラックを備え、マニュピレータは、サンプル管を上方ラックから対応して配置された下方ラックの容器キャビティへ押し込むように構成され、そして/またはマニュピレータは、サンプル管を下方ラックから対応して配置された上方ラックの容器キャビティへ押し込むように構成されたことを特徴とする。
【0013】
この目的は、SBSフットプリントを有する複数のラックの個別の容器キャビティ内に配設され、これらのラックと共にロボット操作により搬送可能であり、核酸を含むサンプルを保管・提供するためのサンプル管の使用が提案される第3の態様により実現される。ラックの容器キャビティおよびサンプル管は、1つまたはそれ以上のサンプル管をこれらの容器キャビティからロボット操作により取り出せるように構成され、少なくとも1つのDNAサンプルを含むサンプルキャリアの部分がサンプル管内に保管され、サンプル管がラックの容器キャビティ内に配置され、その後、核酸を含むサンプルを有するサンプル管が好適には1〜384個の所定数の可変的な数だけ備え、サンプルキャリアは、FTAカード、フィルタペーパ、セルロース膜、および分離ゲルからなる群から選択される。これらのサンプル管が下側終端部を有する場合、個別のサンプルに好適にも含まれる特定の部分は、サンプル管内に固定・挟持されるか、単に管内に配置される。本発明に係る使用は、容器キャビティの少なくとも一部が別の容器キャビティの下方に位置合わせして配置されるように、少なくとも2つのラックの一方を他方の上方に配置され、少なくとも1つのマニュピレータを用いて、サンプル管が上方ラックから対応して配置された下方ラックの容器キャビティへ押し込まれ、そして/またはサンプル管が下方ラックから対応して配置された上方ラックの容器キャビティへ押し込まれることを特徴とする。
【0014】
本発明に係るさらなる好適な特徴は、従属クレームから得られる。
【0015】
本発明に係るサンプル管の使用および/またはこうした管を用いたシステムにより得られる利点は、以下の通りである。
1)複数のラックにある個別のサンプル管内に保管された、あるいは管内に未使用の状態で挿入されていた個別の単一サンプルに対して選択的にアクセスできる。
2)これらの単一サンプルの複数の組を任意にアセンブリできる。
3)こうした複数の組を任意に組み合わせられる。
4)これらの組の中で特定のサンプルを任意にグループ分けできる。
5)サンプル管を他のラックへ搬送することにより、これらの組を任意に再グループ分けできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係るサンプル管、本発明に係るシステム、および本発明に係る使用について、本発明の範囲を限定しない例示的な実施形態の概略図面に基づいて、以下詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る第1の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。このサンプル管2は、核酸を含むサンプルを保管し、提供するように構成されている。このためサンプル管は、保持するための内側ショルダ部4と、好適には個別のDNAサンプルを含むサンプルキャリアの単一部分を挟持するためのクランプ本体部5とを有する。このサンプルキャリアは、FTAカード、フィルタペーパ、セルロース膜、または分離ゲルであってもよい。サンプルキャリアの押し切られた(stamped-out)円盤状部分6は、好適には、内側ショルダ部4とクランプ本体部5のそれぞれの端部の間で挟持される。円盤状部分6が内側ショルダ部4とクランプ本体部5の端部全体で挟持されるか否かは重要でない。また、この部分6は、円形の円盤状とは異なる形状を有していてもよく、三角形、四角形、多角形の形状を有することも可能である。さらに、この部分は、切断されることにより、残りのキャリア培地から分離されてもよい。ただし、この部分の端部の少なくとも一部が(これが単にフィルタペーパの数本の繊維であるか否かによらず)ショルダ部4とクランプ本体部5の間で挟持され、例えば洗浄処理中に管の外に洗い出されるか、なくなることがないようにすることが重要である。
【0018】
クランプ本体部5は、サンプル管2内に配置されるように構成される。ここではリング状に構成されている。こうした構成以外にも、クランプ本体部5を星状または箱状に構成してもよい。あるいは、これらの形状の組み合わせまたは格子構造に配設してもよい。このクランプ本体部5を管2の内部で摩擦により固定して、確実にサンプルキャリアのクランプ部分を保持し、クランプ本体部とショルダ部4の間に挟持することが重要である。サンプルキャリアの追加的部分がクランプ本体部と管の原則的に垂直な内壁との間で挟持される場合、サンプルキャリア管の内部に追加的に固定することになるので、極めて好適である。
【0019】
第1の実施形態によるサンプル管は、サンプル管2の下側部分を閉口する終端部10を有する。さらに、この管は、ストッパ13’または「キャップ」を用いて上端部が閉口されている。この場合、本願出願人からREMP CAPMAT96または単体キャップとして提供されているキャップがとりわけ好ましい。このサンプル管2は、フィルム13を用いて(例えば、図3または図4を参照)上端部を閉口してもよい。この場合、商標名REMP THERMO-SEAL(登録商標)として頒布されている加熱可能なフィルムを用いて閉口することが特に好ましい。
【0020】
図2は、本発明に係る第2の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。図1に示すサンプル管2と同様、この管は、原則的に円筒形状として構成され、ほぼ同じ機能を有する。しかし、上述の第1の管とは異なり、収容されるサンプルキャリアの一部6を押し切ることができるブレード7が上端部に設けられている。サンプル管2の最上表面がブレード7により原則的に縮小された円形ラインを形成しているので、温度フィルム13を用いるより、ストッパ13’を用いて閉口することがここではより好適である(例えば、図5を参照されたい)。
【0021】
図3は、本発明に係る第3の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。図1に示すサンプル管2と同様、この管は、原則的に円筒形状として構成され、ほぼ同じ機能を有する。しかし、上述の第1の管とは異なり、この管は、原則的に円筒形状のサンプル管2のトップ部であるクランプ本体部5を有する。このサンプル管2は、さらに、封止するためにトップ部5と一体に嵌合されるように構成されたボトム部8を有する。サンプル管2のボトム部8の上部に、収容すべきサンプルキャリアの一部を押し切るためブレード7が設けられている。図1と同様、このサンプル管2は、同様に上部で閉口される。その管とは異なり、このサンプル管2は、フィルム13を用いて閉口されている。この場合、商標名REMP THERMO-SEAL(登録商標)として本願出願人より頒布されている加熱可能なフィルムを用いて閉口することが特に好ましい。サンプル部分を押し切る前にすでにサンプル管2を閉口してもよい。例えば、血液DNAサンプルの場合、押し切り処理の最中、血液の滴を視認することができるので、クリアで透明なフィルムであるREMP CLEAR THERMO-SEAL(登録商標)が特に好ましい。サンプルキャリアを押し切り、挟持した後に初めてサンプル管を閉口する場合には、サンプル処理中、フィルムをピペットの針で穿孔するか否か、あるいはこの処理のためにフィルムを取り除く必要があるか否かに依存して、REMP PIERCABLE THERMO-SEAL(登録商標)またはREMP REMOVABLE THERMO-SEAL(登録商標)などの他のフィルムを用いてもよい。
【0022】
図4は、本発明に係る第4の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。図1に示すサンプル管2と同様、この管は、原則的に円筒形状として構成され、ほぼ同じ機能を有する。しかし、上述の第1の管とは異なり、この管は、底部に終端部10を有しておらず、底部において開口している。この実施形態は、洗浄溶液を簡単に洗い流せるという点において利点がある。ただし、隣接するサンプルが汚染されないように配慮されなければならない。フィルム13が、この第4の実施形態において針により穿孔され、再度自己封止するものとして構成された場合、フィルム13が下側終端部を構成するように、洗浄後または洗浄中、この管を反転してもよい。さらに、反転させた管を、その際には上端部においてフィルム13またはストッパ13’を用いて閉口してもよい。この実施形態において、サンプル部分6がサンプル管2内に確実に固定される、すなわち挟持され、保持されることが最も重要である。
【0023】
図5は、本発明に係る第5の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。図2に示すサンプル管2と同様、この管は、原則的に円筒形状として構成され、ほぼ同じ機能を有する。この管も同様に、収容すべきサンプルキャリアの部分6を押し切ることが可能なブレード7をその上側部に有する。サンプル管2の最上表面がブレード7により原則的に縮小された円形ラインを形成しているので、温度フィルム13を用いるより、ストッパ13’を用いて閉口することがここではより好適である。しかし、図2の管とは異なり、この管は、中央部に出口キャピラリ11を有する、底部に設けた下側終端部10を備える。管に遠心力を与えるか、トップ部に過剰な圧力を加えるか、あるいはボトム部に部分的な真空を引くことがなければ、液体は自発的にはキャピラリから出ないように、このキャピラリの直径および長さは設定される。すなわち、例えば洗浄液を上から管内に注入して、再び上から排出することができる。ただし、液体をキャピラリから取り出す必要がある場合、上述の手段の1つを用いて、サンプル管2を空にすることができる。隣接するサンプルを汚染させる危険を排除するために、この管は、周辺滴バリア12を追加的に有する。
【0024】
図6は、本発明に係る第6の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。図3に示すサンプル管2と同様、この管は、原則的に円筒形状として構成され、ほぼ同じ機能を有する。この管もまた、原則的に円筒形状のサンプル管2のトップ部であるクランプ本体部5を有する。このサンプル管2は、さらに、封止するためにトップ部5と一体に嵌合されるように構成されたボトム部8を有する。封止するためにサンプル管2の特定の他の部分に挿入するようなスリーブ9を底部に設けたトップ部がとりわけ好適である。トップ部5は、受容すべきサンプルキャリアの部分を押し切るためのブレード7をその底部に有する。サンプル管2のボトム部8は、この部分6を収容するためのショルダ部4をその上側部に有する。図3に示す管と同様、このサンプル管2は、同様にフィルム13を用いてその上部を閉口している。
【0025】
図7は、サンプル部分を押し切るためのサンプル管の2つの部品の構造の垂直断面図を示す。図示されたサンプル管2は、第6の実施形態(図6)に対応し、トップ部5は、REMP CLEAR THERMO-SEAL(登録商標)というクリアで透明なフィルム13を用いて閉口することが好ましい。サンプルの囲い込みに関する3つの必須のステップを図示する。
【0026】
図7Aにおいて、DNAサンプルがサンプル管の軸上に事実上配置されるように、サンプルキャリアがホルダ19により支持されたサンプル管2のボトム部8の上に載置される。これに対応するトップ5は、その軸がボトム部8の軸と一致するように配置される。この処理を簡便に追跡し、モニタするために、トップ部5を案内するために用いられるツール20が透明なものとして構成されるか、少なくともサンプル管2の領域において透明部分(図示せず)を有する。
【0027】
図7Bにおいて、サンプル管2のトップ部5は、ツール20を用いて下降する。このツールは、手作業またはロボット操作により移動させてもよい。トップ部5の下端部にあるブレード7は、サンプルキャリアの余分な部分を切り落とし、サンプル部分がサンプルキャリアから押し切られる。
【0028】
図7Cにおいて、切り落とされたサンプル部分は、トップ部がさらに下降することによりボトム部8のショルダ部4の上に挟持される。さらにサンプル管の2つの部分が一体に接合されて、封止が実現される。これが未だ生じない場合、フィルム13またはストッパ13’を用いて、各サンプル管を個々に閉口してもよい。その後、この管をラック1内に挿入してもよい(図8を参照されたい)。
【0029】
トップ部を下降させる代わりに、あるいはこれに組み合わせて、サンプル管2のボトム部8を上昇させてもよい。ボトム部8を移動させることにより、サンプル管2の2つの部分5,8の向きを実現してもよい(共に図示せず)。
【0030】
図8は、先行技術(米国特許第6,827,907号の図1を参照されたい)によるラックおよびサンプル管の再構成した3次元の図である。SPSフットプリントを有するこうした複数のラック1を有するシステムが米国特許第6,827,907号で知られている。これらのラック1は、標準的なマイクロプレートに基づき、数多くの、例えば96個、384個、または1536個の独立した容器キャビティ3を有し、そのそれぞれにサンプル管2が個別に配置される。こうして、数多くのサンプル管2をこれらのラックと共にロボット操作により搬送することが可能となる。この搬送は、好適にはマイクロプレートハンドラを用いて実施される。このサンプル管2を用いて、核酸を含む複数のサンプルを個別に保管し、提供するとともに、一方のラック1から他方のラックにロボット操作により搬送することができる。米国特許第6,827,907号で知られた任意のサンプル管2だけでなく、本発明に係るサンプル管2のそれぞれをこうしたラック1に挿入して、一方のラックから他方のラックにロボット操作により搬送してもよい。このシステムで用いられる本発明に係るサンプル管2のそれぞれは、独立したDNAサンプルを含むサンプルキャリアの単一部分を収容するための内側ショルダ部4と、これを挟持するクランプ本体部5とを備える。
【0031】
こうしたシステム内でラック1と共に使用するために、各サンプル管2は、好適には、間仕切り壁16の突起部15上にサンプル管2を配置するために用いられる、2つの平行リブ14を外側周辺部に有し、この間仕切り壁は、スナップ嵌合することにより、ラック1の容器キャビティ3と他のものを区分けするものである。簡便なシステムは、ただ1つのラックを収容するが、好適なシステムは、一方を他方の上方に配置した少なくとも2つのラック1と、上方ラック1から複数のサンプル管2を対応して配置された下方ラックの容器キャビティ3内へ押し込むための少なくとも1つのマニュピレータ17とを有する。択一的には、こうした好適なシステムは、一方を他方の上方に配置した少なくとも2つのラック1と、下方ラック1から複数のサンプル管2を対応して配置された上方ラック1の容器キャビティ3内へ押し上げるための少なくとも1つのマニュピレータ17とを有する。
【0032】
先行技術による管および本発明に係るサンプル管2は、同一または異なるステーションで、一方を他方の上方に配置した3平面にあるラックを用いたこれらのシステムの中で用いることができる。このとき、サンプル管2は、最上ラック1から中間ラック1に押し込まれ、これと同時またはその後引き続いて、サンプル管2は、最下ラック1から中間ラック1に押し込まれる。
【0033】
これらのすべてのシステムは、2つまたはそれ以上のサンプル管2を同時に押し込むように構成されたマニュピレータ17を備えている。すなわち、例えば一行または一列のサンプル管全体を一方のラックから他方のラックへ同時に搬送することができる。択一的なマニュピレータは、ラック1からサンプル管を引き出すように構成してもよい。
【0034】
ラック1は、SPSフットプリントを有し、ラック1を常に特定することができるように識別表示18を有することが好ましい。こうした識別表示18は、バーコード、無線IDタグ、すなわち赤外線タグ、またはその両方を有することが好ましい。記録された情報量がバーコードに比してはるかに大きいので、特に無線IDタグがとりわけ好ましい。さらに、バーコードとは異なり、無線IDタグから情報を読み取るために、直接的に視覚的に接触させる必要がない。すでに処理されたサンプルの処理内容を無線IDタグに追加することができる。
【0035】
図9は、本発明に係るサンプル管を用いて、一方のラックから他方のラックに搬送するためのシステムに係る少なくとも2つのラックの構造の垂直断面図である。本発明に係る各サンプル管2は、好適には、間仕切り壁16の突起部15上にサンプル管2を配置するために用いられる、2つの平行リブ14を外側周辺部に有し、この間仕切り壁は、スナップ嵌合することにより、ラック1の容器キャビティ3と他のものを区分けするものである。これらのリブ14は、同様に図1〜図7に図示されている。択一的には、各サンプル管2は、水平方向に延びる凹部を有し、ラック1の容器キャビティ3を互いに区分けする間仕切り壁16の対応する突起部15がスナップ嵌合することにより係合することができる。こうした凹部は、サンプル管2のトップ部5のスリーブと、ボトム部の周辺部にあるショルダ部との間に図示された第6の実施形態で得られる(図6および図7を参照されたい)。さらに、一体ものとして構成されるか(図1、図2、図4、図5)、2つの部品で構成されるかによらず(図3、図6、図7)、こうした水平方向の凹部は、本発明に係るサンプル管2のほとんどの任意の部位に設けることができる。
【0036】
ラック1のキャビティ3に所定の高さにスナップ嵌合することによりサンプル管2を配置するためのさらなる択一例によれば、サンプル管2の突起部が間仕切り壁(図示せず)の凹部に係合してもよい。
【0037】
原則的に垂直方向に移動可能なマニュピレータ17は、図9に示すように、サンプル管2を3つのラック1の内の最も上方にあるラックから中間にあるラックへ押し込む。これと同時に、原則的に垂直方向に移動可能なマニュピレータ17は、サンプル管2を3つのラック1の内の最も下方にあるラックから中間にあるラックへ押し込む。これは以下の理由により可能である。すなわち、好適にも同一に構成された3つすべての区画には、上および下から同様に出し入れ可能であり、SPSフットプリントを有するラック1の個々の容器キャビティ内に配置された複数のサンプル管を有するシステムの中で、一方のラック1を他方ラックの上方に配置することができるためである。また、これらのラック1は、複数のキャビティ3の1つが他方の上方に位置合わせされるように、核酸を含む複数のサンプルを個別に保管し、提供するために、同時にロボット操作により搬送できる。例えば、ステージ上で起こり得るが、サンプル管2の搬送中に、複数のラック1の内の1つ(例えば中間ラック)が移動した場合、各サンプル管は、最上ラック1または最下ラック1から、中間ラック1の任意のキャビティ位置に(占有されていない場合)押し込むことができる。
【0038】
一方を他方の上に配置した2つのみのラック1を備えたシステムにおいて、当然に、マニュピレータ17は、上方または下方から、あるいは上下方から用いることができる(図示せず)。さらに、識別表示18の取り付け位置は、図示される位置とは異なっていてもよい。すなわち無線タグは、例えば、マイクロプレート操作ロボットにより破損されない位置であるラック1の内部に固定してもよい。
【0039】
本発明に係るサンプル管2に関して図示および/または説明された特徴の組み合わせの中で当業者にとって自明であるものは、それぞれの特徴の組み合わせが各事例で明示的に開示されなくても、本発明の範疇に入るものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る第1の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。
【図2】本発明に係る第2の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。
【図3】本発明に係る第3の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。
【図4】本発明に係る第4の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。
【図5】本発明に係る第5の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。
【図6】本発明に係る第6の実施形態によるサンプル管の長手方向断面図である。
【図7A】サンプル部分を押し切る(stamp out)ためのサンプル管の2つの部品の構造の垂直断面図であって、ホルダにより支持されたサンプル管のボトム部の上にサンプルキャリアを配置する様子を示す。
【図7B】サンプル部分を押し切るためのサンプル管の2つの部品の構造の垂直断面図であって、サンプル管のアッパ部のブレード(刃)を用いて、サンプル部分を押し切る様子を示す。
【図7C】サンプル部分を押し切るためのサンプル管の2つの部品の構造の垂直断面図であって、封止するために、サンプル部分を挟み込み、サンプル管の2つの部分をアセンブリする様子を示す。
【図8】先行技術(米国特許第6,827,907号の図1を参照されたい)によるラックおよびサンプル管の再構成した3次元の図である。
【図9】本発明に係るサンプル管を用いて、一方のラックから他方のラックに搬送するためのシステムに係る少なくとも2つのラックの構造の垂直断面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 ラック
2 サンプル管
3 容器キャビティ
4 内側ショルダ部
5 クランプ本体部、トップ部
6 DNAサンプルを含む部分
7 ブレード
8 ボトム部
9 スリーブ
10 下側終端部
11 出口キャピラリ
12 周辺滴バリア
13 フィルム
13’ ストッパ
14 平行リブ
15 突起部
16 間仕切り壁
17 マニュピレータ
18 識別表示
19 ホルダ
20 ツール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
核酸を含むサンプルを保管し、提供するためのサンプル管であって、
少なくともDNAサンプルを含むサンプルキャリアの単一部分を収容するための内側ショルダ部と、これを挟持するためのクランプ本体部とを有し、
サンプルキャリアは、FTAカード、フィルタペーパ、セルロース膜、および分離ゲルからなる群から選択されることを特徴とするサンプル管。
【請求項2】
請求項1に記載のサンプル管であって、
サンプルキャリアの部分は、単一の個別のDNAサンプルを含むことを特徴とするサンプル管。
【請求項3】
請求項1または2に記載のサンプル管であって、
クランプ本体部は、サンプル管の内部に配設されるように構成されていることを特徴とするサンプル管。
【請求項4】
請求項3に記載のサンプル管であって、
クランプ本体部は、リング状、星状、または箱状に構成されることを特徴とするサンプル管。
【請求項5】
請求項1または2に記載のサンプル管であって、
サンプル管は、原則的に円筒形状に構成され、その上部において、収容すべきサンプルキャリアの部分を押し切るためのブレードを有することを特徴とするサンプル管。
【請求項6】
請求項1に記載のサンプル管であって、
クランプ部は、原則的に円筒形状のサンプル管のトップ部であり、
サンプル管は、封止するために、トップ部と一体に接合されるように構成されたボトム部を有することを特徴とするサンプル管。
【請求項7】
請求項6に記載のサンプル管であって、
トップ部が下端部上に収容すべきサンプルキャリアの部分を押し切るためのブレードを有し、そして/またはボトム部が上端部上に収容すべきサンプルキャリアの部分を押し切るためのブレードを有することを特徴とするサンプル管。
【請求項8】
請求項6に記載のサンプル管であって、
トップ部が下端部上にサンプル管の特定の他の部分を挿入するためのスリーブを有するか、あるいはボトム部が上端部上にサンプル管の特定の他の部分を挿入するためのスリーブを有することを特徴とするサンプル管。
【請求項9】
請求項1または6に記載のサンプル管であって、
サンプル管は、下側終端部を有することを特徴とするサンプル管。
【請求項10】
請求項9に記載のサンプル管であって、
サンプル管の下側終端部は、出口キャピラリを有することを特徴とするサンプル管。
【請求項11】
請求項10に記載のサンプル管であって、
出口キャピラリは、中央に配置され、
サンプル管の下側終端部は、周辺滴バリアをさらに有することを特徴とするサンプル管。
【請求項12】
請求項1または6に記載のサンプル管であって、
各サンプル管はフィルムまたはストッパを用いて上部が閉口されることを特徴とするサンプル管。
【請求項13】
核酸を含む複数のサンプルを個別に保管・提供するための複数のサンプル管を有するシステムであって、
サンプル管は、好適には96個または384個の複数のラックの個別の容器キャビティ内に配設され、これらのラックと共にロボット操作により搬送可能であり、これらの容器キャビティからロボット操作により取り出せるように構成され、
各サンプル管は、少なくともDNAサンプルを含むサンプルキャリアの単一部分を収容するための内側ショルダ部と、これを挟持するためのクランプ本体部とを有し、
サンプルキャリアは、FTAカード、フィルタペーパ、セルロース膜、および分離ゲルからなる群から選択され、
このシステムは、容器キャビティの少なくとも一部が別の容器キャビティの下方に位置合わせして配置されるように、一方を他方の上方に配置された少なくとも2つのラックを備え、
マニュピレータは、サンプル管を上方ラックから対応して配置された下方ラックの容器キャビティへ押し込むように構成され、そして/またはマニュピレータは、サンプル管を下方ラックから対応して配置された上方ラックの容器キャビティへ押し込むように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項14】
請求項13に記載のシステムであって、
サンプルキャリアの部分は、単一の個別のDNAサンプルを含むことを特徴とするシステム。
【請求項15】
請求項13に記載のシステムであって、
請求項2に記載のサンプル管を有し、
ラックはSBSフットプリントを有することを特徴とするシステム。
【請求項16】
請求項13に記載のシステムであって、
各サンプル管は、その外側周辺部において、ラックの容器キャビティを互いに区分けする間仕切り壁の突起部上にサンプル管を、スナップ嵌合することにより位置決めするための2つの平行リブを有することを特徴とするシステム。
【請求項17】
請求項13に記載のシステムであって、
マニュピレータは、2つまたはそれ以上のサンプル管を同時に押し込むように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項18】
請求項13に記載のシステムであって、
ラックは、好適には無線IDタグまたはバーコードの識別表示を有することを特徴とするシステム。
【請求項19】
SBSフットプリントを有する複数のラックの個別の容器キャビティ内に配設され、これらのラックと共にロボット操作により搬送可能なサンプル管の使用であって、
ラックの容器キャビティおよびサンプル管は、1つまたはそれ以上のサンプル管をこれらの容器キャビティからロボット操作により取り出せるように構成され、サンプルキャリアが核酸を含むサンプルを保管し、提供するためのものであり、
少なくとも1つのDNAサンプルを含むサンプルキャリアの部分がサンプル管内に保管され、サンプル管がラックの容器キャビティ内に配置された場合、その後、好適には1〜384個の所定数の可変的な数の核酸を含むサンプルを有するサンプル管が配設され、
サンプルキャリアは、FTAカード、フィルタペーパ、セルロース膜、および分離ゲルからなる群から選択され、
容器キャビティの少なくとも一部が別の容器キャビティの下方に位置合わせして配置されるように、少なくとも2つのラックの一方を他方の上方に配置され、
少なくとも1つのマニュピレータを用いて、サンプル管が上方ラックから対応して配置された下方ラックの容器キャビティへ押し込まれ、そして/またはサンプル管が下方ラックから対応して配置された上方ラックの容器キャビティへ押し込まれることを特徴とするサンプル管の使用。
【請求項20】
請求項19に記載のサンプル管の使用であって、
核酸を含むサンプルを有するサンプル管は、所定の可変的な構成で提供されることを特徴とするサンプル管の使用。
【請求項21】
請求項19に記載のサンプル管の使用であって、
少なくとも1つのサンプルを含む部分は、ブレードを用いてサンプルキャリアから押し切られ、
このブレードは、サンプル管の上部に配置されたことを特徴とするサンプル管の使用。
【請求項22】
請求項19に記載のサンプル管の使用であって、
少なくとも1つのサンプルを含む部分は、ブレードを用いてサンプルキャリアから押し切られ、
このブレードは、サンプル管のトップ部の下端部および/またはサンプル管のボトム部の上端部に配置されたことを特徴とするサンプル管の使用。
【請求項23】
請求項19に記載のサンプル管の使用であって、
少なくとも1つのサンプルを含む部分は、ブレードを用いてサンプルキャリアから押し切られ、
このブレードは、核酸を含む複数のサンプルを保管・提供するシステムのマニュピレータ上に配置されたことを特徴とするサンプル管の使用。
【請求項24】
請求項19に記載のサンプル管の使用であって、
各サンプル管は、フィルムまたはストッパを用いて上端部を閉口することを特徴とするサンプル管の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−171169(P2007−171169A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−315916(P2006−315916)
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【出願人】(501442699)テカン・トレーディング・アクチェンゲゼルシャフト (26)
【氏名又は名称原語表記】TECAN Trading AG
【Fターム(参考)】