説明

格子フェンス及びその横格子の取り付け方法

【課題】施工性がよく、コストも低く抑えることができる格子フェンス。
【解決手段】左右の縦材4に横格子3を等間隔に取り付けた複数の格子ユニットを上下に配置し、上下に配置された格子ユニットのうち一方の格子ユニットの縦材4の端部には連結材6を取り付け、該連結材6の端部には係合突部7を突出形成し、他方の格子ユニットの端部には、上記係合突部7に係合可能な被係合部9を形成し、上下の格子ユニットの縦材4を設置面1に立設された一対の支柱2a、2bの側面にビス止め固定するとともに、一方の格子ユニットの被係合部9を他方の格子ユニットの係合突部7に係合させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地面に立設された支柱に対して複数の横格子を平行に取り付けた構成の格子フェンス及びその横格子の取り付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、並設された支柱に多数の横格子を固定してなるフェンスとして、最近は幅狭の横格子を多数使用して全体として繊細なデザインとしたものが提案実施されている。
【0003】
このようなフェンスは、まず設置面に立設された支柱の長手方向に沿って小さな間隔で多数の取付金具を固定しておき、さらに左右の支柱の取付金具に取付ビスにより横格子を固定することによって施工されている。また、縦材に切り欠きを形成し、切り欠きに格子を引っ掛けて取付ける(特願2007−20217)ものも提案されている。このようなフェンス構成によれば、道路側からはビスも取付金具も切り欠きも隠れて見えず、横格子と支柱とが見えるだけであるから、上記フェンスの外観は上述のように繊細で洗練されたデザインのものとして現われる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記デザインは幅狭の横格子を小さな間隔で配設することによって得られるものであり、また横格子1本に対する取付ビスは両端に各1個ずつ必要となるから、施工にあたって使用する取付金具の数が非常に多く、使用するビスも大量に必要であるから、作業に手間がかかった。また、使用する取付金具が多数で、取付作業に手間がかかるため、コストも高いものにならざるを得なかった。さらに、敷地内側から取付金具や取付ビスが露出するので、見栄えがあまりよくなかった。
【0005】
さらに、一人で各横格子のビス止め作業をしなければならないときは、横格子を水平状態に保ってビス止めすることはできない。横格子の一端を一方の支柱にビス止めしているときは、横格子の他端は水平となるように保持しておくことができず、下に垂れたままとしておき、これを水平に上げてから取付ビスを打つことになり、作業が面倒であった。
【0006】
本発明は上記問題点を解消し、施工性がよく、コストも低く抑えることができる格子フェンスを提供することをその第1の課題とする。
【0007】
また、本発明は横格子を簡単、迅速かつ確実に取りつけることができる格子フェンスの取りつけ方法を提供することをその第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、左右の縦材に横格子を等間隔に取り付けた複数の格子ユニットを上下に配置し、上下に配置された格子ユニットのうち一方の格子ユニットの縦材の端部には連結材を取り付け、該連結材の端部には係合突部を突出形成し、他方の格子ユニットの端部には、上記係合突部に係合可能な被係合部を形成し、上下の格子ユニットの縦材を設置面に立設された一対の支柱の側面にビス止め固定するとともに、一方の格子ユニットの被係合部を他方の格子ユニットの係合突部に係合させたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記縦材の被係合部は上記係合突部と嵌合可能な断面形状に形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、上記係合突部には上記柱にビス止め可能なビス穴が設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、上記支柱の下端部には上記最下部の格子ユニットの縦材の下端をビス止めする固定金具が取り付けられているとともに、該固定金具には上記最下部の格子ユニットの下端を塞ぐ蓋部が形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5に係る発明は、設置面に立設された一対の支柱の側面に、複数の横格子を等間隔に取り付ける格子フェンスの横格子の取付方法であって、左右の縦材間に横格子を等間隔に少数本取り付けて複数の格子ユニットを形成し、さらに上下に配置される格子ユニットのうち一方の格子ユニットの縦材の端部には連結材を取り付け、該連結材の端部には係合突部を突出形成するとともに、他方の格子ユニットの端部には、上記係合突部に係合可能な被係合部を形成しておき、まず、最下部の格子ユニットの縦材を上記支柱に固定するとともに、該格子ユニットの上方に別の格子ユニットを配置し、一方の格子ユニットの被係合部を他方の格子ユニットの係合突部に係合し、さらにその上に他の格子ユニットを同じ要領で上方に順次に取り付けることを特徴とする。
【0013】
請求項6に係る発明は、請求項5において、上記係合突部と被係合部とは嵌合状に係合可能に形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項7に係る発明は、請求項5又は6において、上記係合突部を上記支柱にビス止め下ことを特徴とする。
【0015】
請求項8に係る発明は、請求項5〜7のいずれかにおいて、上記支柱の上端部を建物の外壁から迫り出した突壁の下面に固定したときは、上から2段目の横格子ユニットの上端部と最上部の横格子ユニットの上下両端部とはそれぞれ上記支柱にビス止め固定したことを特徴とする。
【0016】
請求項9に係る発明は、請求項5〜8のいずれかにおいて、上部の格子ユニットよりも下部の格子ユニットの方に横格子が多く配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る発明によれば、現場で格子を一本ずつ組みつけるのではなく、いくつかにユニット化された格子ユニットをサイズに応じて取りつけることにより目的の高さの格子フェンスを組み立てることができる。しかも、一方の格子ユニットの被係合部を他方の格子ユニットの係合突部に係合させることによって組み付けるので、被係合部の位置出しが不要で、ビス止めの必要もない。したがって、施工性が非常によく、簡単、迅速かつ確実に取りつけることができる。そのため、コストも低く抑えることができる。
【0018】
請求項2に係る発明によれば、縦材の被係合部は上記係合突部と嵌合状に係合可能な断面形状に形成されているから、上方の格子ユニットの縦材の被係合部を下方の縦材の係合突部に嵌合状に係合させることにより、上下の格子ユニットを連結させる作業を非常に容易に行なうことができる。
【0019】
請求項3に係る発明によれば、係合突部には柱にビス止め可能なビス穴が設けられているので、係合突部をビス止めすることにより、係合突部の上から係合した被係合部を強く保持することができるとともに、被係合部を高い精度で位置出しすることができ、さらにビスの頭部を被係合部によって隠すことができるので、美観上体裁がよい。
【0020】
請求項4に係る発明によれば、支柱の下端部には最下部の格子ユニットの縦材の下端をビス止めする固定金具が取り付けられているとともに、該固定金具には上記最下部の格子ユニットの下端を塞ぐ蓋部が形成されているから、最下部の格子ユニットの下端をビス止めすると、そのまま格子ユニットの下端が固定金具の蓋部に塞がれるので、別途キャップを取りつける必要がない。
【0021】
請求項5に係る発明は、予め格子ユニットを工場で組んでおき、現場で立設された支柱に対し、まず最下部の格子ユニットの縦材を支柱に固定するとともに、該格子ユニットの上方に別の格子ユニットを配置し、その被係合部を上記最下部の格子ユニットの係合突部に係合し、さらにその上に他の格子ユニットを同じ要領で上方に順次に取り付けるものであるから、施工現場では格子ユニット単位で取りつけることができるので、施工性がよく、コストも低く抑えることができる。
【0022】
請求項6に係る発明によれば、上記係合突部と被係合部とは嵌合状に係合可能に形成されているので、組み付け作業が容易である。
【0023】
請求項6に係る発明によれば、係合突部を上記支柱にビス止めしたので、請求項3に係る発明と同様の効果を得ることができる。
【0024】
請求項7に係る発明によれば、支柱の上端部を建物の外壁から迫り出した突壁の下面に固定したときは、上から2段目の横格子ユニットの上端部と最上部の横格子ユニットの上下両端部とはそれぞれ上記支柱にビス止め固定するようにしたので、最上部の格子ユニットを支柱に対して水平方向に移動させて固定することができる。
【0025】
請求項8に係る発明によれば、上部の格子ユニットよりも下部の格子ユニットの方に横格子が多く配置されているので、一般には作業が困難な高所では軽い格子ユニットを扱うことになるので、作業を容易に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1は本発明に係る格子フェンスAを建物の壁から迫り出した突壁部Bの下方のキャンチ部Cに格子スクリーンとして設置した形態の斜視図であり、図2はその側面図である。
【0027】
上記格子スクリーンAは、設置面1に立設されたアルミニウム製の支柱2a、2b間に複数のアルミニウム製横格子3を平行に固定したものであり、ここで上記格子スクリーンAの施工手順とともに、支柱2a、2bの側面に複数の横格子3を等間隔に取り付ける横格子3の取付方法について説明する。なお、支柱2bは支柱2aに比べて細く、しかも断面がL字形に形成されている。
【0028】
まず、工場において左右のアルミニウム製縦材4間に横格子3を等間隔に取り付けてユニット化しておく。縦材4は断面が角形C字状に形成された押出型材によって形成され、横格子3も同様にアルミニウムの押出型材から形成され、各横格子3の両端は縦材4にビス止めする。横格子3の小口にはキャップ5を取り付ける。
【0029】
なお、縦材4の長さと横格子3の取付本数とその構成は同じではない。下用格子ユニットaと中間用格子ユニットbと上から2段目の2段目用格子ユニットcと上用格子ユニットdとで異なるように構成されている。
【0030】
下用格子ユニットaは、下方に配置されるもので、図3に示されるように、縦材4が長く、横格子3の本数も最も多く(実施形態では6本)取り付ける。また、縦材4の上端部には連結材6を嵌合させ、最上部の横格子3とともに、縦材4にビス止め固定する。連結材6の上端部には先細の係合突部7が形成され、後述のように縦材4の上端の上方に突出している。係合突部7には皿穴状のビス取付穴8が形成されている。なお、係合突部7は次に示す上方の縦材4の下端の被係合部9内側に嵌め込んで係合する程度の大きさに形成されている。
【0031】
中間用格子ユニットbは、図4に示されるように、上記下用格子ユニットaと後述の2段目用格子ユニットcとの間に配置されるもので、下用格子ユニットaとは縦材4の長さが中間用格子ユニットbと同じか短く、横格子3の本数も同じか少なく(実施形態では5本)なっているとともに、縦材4の上端部には連結材6を嵌合させ、最上部の横格子3とともに、縦材4にビス止め固定する。
【0032】
2段目用格子ユニットcは、図5に示されるように、縦材4が短く、横格子3の本数も同じかそれよりも少なく(実施形態では6本)取り付ける。2段目用格子ユニットcには連結材6は取り付けない。
【0033】
最上部の上用格子ユニットdは、図6に示されるように、縦材4の長さが短く、横格子3の本数も少なく(実施形態では3本)なっているとともに、連結材6は取り付けない構成となっている。
【0034】
次に、施工現場の状況に応じて所定の数の格子ユニットを揃えて搬送する。そして、図7に示されるように、設置面1に1対の支柱2a、2bを立設する。支柱2aの上下端には取付金具10、11を固定する。取付金具10、11には図8に示すように、支柱2aに嵌合する嵌合部12と嵌合部12の側方に突出する取付片13とが形成されている。嵌合部12を支柱2aに嵌入してビスによって固定した後、下部取付金具11の取付片13を設置面1(コンクリート面)にボルトで固定し、上部取付金具10の取付片13を突壁部Bの下面にボルトで固定する。なお、支柱2bはL字形に屈曲形成されているので、外部から見えにくいように、キャンチ部Cの内側に配置される部分が直接にキャンチ部Cの壁面C1にビス止め固定され、下端は設置面1から浮き、上下端にはキャップが取り付けられているとともに、上端は突壁部Bの下面から離間するように配置されている。さらに、図9に示されるように、支柱2a、2bの取付面の下端にはアタッチメントキャップ(固定金具)15をビス止めする。アタッチメントキャップ15は、蓋部16の上部にコ字形の起立部17を形成した金具であり、起立部17は支柱2a、2bに固定される。なお、起立部17の幅は縦材4の背面側の溝の幅と略同じに形成されている。
【0035】
このようにして1対の支柱2a、2bが立設された後、格子ユニットa〜dを下から上方に順次組みつけていく。まず、図9及び図10に示されるように、最下部の下用格子ユニットaの縦材4をアタッチメントキャップ15の起立部17に嵌めつけ、ビス19でアタッチメントキャップ15とともに支柱2a、2bに固定する。さらに、上端の連結材6の係合突部7のビス取付穴8からビス19を支柱2a、2bに固定する。これにより、最下部の下用格子ユニットaは支柱2a、2bに固定される。
【0036】
次に、図10に示されるように、最下部の格子ユニットaの上方に中間用格子ユニットbを配置し、縦材4の被係合部9を最下部の格子ユニットaの係合突部7に嵌合させるように係合させる。さらに、縦材4の上端から突出した係合突部7を上述の要領で支柱2a、2bにビス止め固定する。これにより、中間用格子ユニットbの上下端部は固定される。
【0037】
中間用格子ユニットbの上方にさらに別の中間用格子ユニットbを固定するときも、同じ要領で取り付ければよい。
【0038】
さらに、中間用格子ユニットbの上方に2段目用格子ユニットcを取り付けるにあたり、縦材4の下端部は、図11に示されるように、その被係合部9を中間用格子ユニットbの上端の係合突部7に係合させればよい。これに対し、縦材4の上端部は直接に支柱2a、2bにビス止め固定する。
【0039】
最後に、最上部の上用格子ユニットdの縦材の上端にキャップ18を取り付けた後、図12に示されるように、水平方向に移動させ、縦材4の上下端部を直接に支柱2a、2bにビス止め固定する。
【0040】
以上の施工手順により、建物のキャンチ部Cには、図1、図2に示すように、左右の縦材4に横格子3を等間隔に取り付けた複数の種類の格子ユニットa〜dを上下に配置し、上下に配置された格子ユニットのうち下方の格子ユニットの縦材4の上端部には連結材6を取り付け、該連結材6の上端部には図10のように係合突部7を突出形成し、上方の格子ユニットの下端部には、上記係合突部7に係合可能な被係合部9を形成し、上下の格子ユニットの縦材4を設置面1に立設された一対の支柱2a、2bの側面にビス止め固定するとともに、上方の格子ユニットの被係合部9を下方の格子ユニットの係合突部7に係合させた基本的構造を備えた格子スクリーンAが完成する。
【0041】
以上詳しく説明したように、予め格子ユニットa〜dを工場で組んでおき、現場で立設された支柱2a、2bに対し、まず最下部の格子ユニットaの縦材4を支柱2a、2bに固定するとともに、該格子ユニットの上方に別の格子ユニットを配置し、その被係合部9を上記最下部の格子ユニットの係合突部7に係合し、さらにその上に他の格子ユニットを同じ要領で上方に順次に取り付けるものであるから、施工現場では格子ユニット単位で取りつけることができるので、施工性が非常によく、迅速かつ確実に取りつけることができる。そのため、コストも低く抑えることができる。しかも、上部の格子ユニットよりも下部の格子ユニットの方に横格子3が多く配置されているので、一般には作業が困難な高所では軽い格子ユニットを扱うことになるので、作業を容易に行なうことができる。
【0042】
また、係合突部7を上記支柱2a、2bにビス止めしたので、係合突部7には支柱2a、2bにビス止め可能なビス取付穴8が設けられているので、係合突部7をビス止めすることにより、係合突部7の上から係合した被係合部9を強く保持することができるとともに、被係合部9を高い精度で位置出しすることができ、さらにビスの頭部を被係合部9によって隠すことができるので、美観上体裁がよい。
【0043】
さらに、支柱2aの上端部を建物の外壁から迫り出した突壁の下面に固定したときは、上から2段目の横格子3ユニットcの上端部と最上部の格子ユニットdの上下両端部とはそれぞれ支柱2a、2bにビス止め固定するようにしたので、最上部の格子ユニットdを支柱2a、2bに対して水平方向に移動させて固定することができる。
【0044】
さらにまた、上記格子スクリーンA構造によれば、現場で格子を一本ずつ組みつけるのではなく、いくつかにユニット化された格子ユニットa〜dをサイズに応じて取りつけることにより目的の高さの格子フェンスAを組み立てることができる。しかも、上方の格子ユニットの被係合部9を下方の格子ユニットの係合突部7に嵌合状に係合させることによって組み付けるので、被係合部9の位置出しが不要で、ビス止めの必要もない。したがって、施工性が非常によい。そのため、コストも低く抑えることができる。
【0045】
しかも、支柱2a、2bの下端部には最下部の格子ユニットの縦材4の下端をビス止めするアタッチメントキャップ15が取り付けられているとともに、該アタッチメントキャップ15には上記最下部の格子ユニットの下端を塞ぐ蓋部16が形成されているから、最下部の格子ユニットaの下端をビス止めすると、そのまま格子ユニットaの下端が固定金具の蓋部16に塞がれるので、別途キャップを取りつける必要がない。
【0046】
なお、係合突部7と被係合部9とは、嵌合状に係合するものに限定されない。
【0047】
また、上述の形態とは逆に、上方の格子ユニットの下端に連結材を取りつけて係合突部を下方に突出させ、下方の格子ユニットの上端に被係合部を形成する構成であってもよい。
【0048】
なお、上述の形態は建物のキャンチ部Cに設置した例であるが、そのほか、玄関ポーチの屋外側に配設するときは、支柱の上端はフリーになっているので、図13に示されるように、上述のような2段目用格子ユニットcも中間用格子ユニットbと同じく(但し横格子の数は少なくてもよい)として、その上端部に連結材6を取り付ける構造とし、上用格子ユニットdを上方から下方にスライドさせて上記連結材6の係合突部7に嵌め込む構造にすればよい。
【0049】
また、上述の形態は建物のキャンチ部Cや玄関ポーチに設置した例であるが、敷地と道路とを画成する格子フェンスとして構成することもできる。この場合も、支柱が自立柱で上方が開放されているので、上述の2段目の格子ユニットは中間用格子ユニットと同じく、縦材の上端に連結材を取り付けた構成とし、その係合突部に上用格子ユニットの縦材の下端の被係合部を差し込むように係合させ、最後に上用格子ユニットの上端を支柱2a、2bにビス止め固定すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係る格子スクリーンの完成状態の斜視図
【図2】図1の側面図
【図3】下用格子ユニットの分解斜視図
【図4】中間用格子ユニットの分解斜視図
【図5】2段目用格子ユニットの分解斜視図
【図6】上用格子ユニットの分解斜視図
【図7】支柱の取付態様説明図
【図8】支柱の上下端の取付金具の取付態様説明図
【図9】下用格子ユニットの取付態様説明図
【図10】中間用用格子ユニットの取付態様説明図
【図11】2段目用格子ユニットの取付態様説明図
【図12】上用格子ユニットの取付態様説明図
【図13】支柱の上端が開放されている場合の格子ユニットの取付態様説明図
【符号の説明】
【0051】
a、b、c、d 格子ユニット
2a、2b 支柱
3 横格子
4 縦材
6 連結材
7 係合突部
9 被係合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の縦材に横格子を等間隔に取り付けた複数の格子ユニットを上下に配置し、上下に配置された格子ユニットのうち一方の格子ユニットの縦材の端部には連結材を取り付け、該連結材の端部には係合突部を突出形成し、他方の格子ユニットの端部には、上記係合突部に係合可能な被係合部を形成し、上下の格子ユニットの縦材を設置面に立設された一対の支柱の側面にビス止め固定するとともに、一方の格子ユニットの被係合部を他方の格子ユニットの係合突部に係合させた
ことを特徴とする格子フェンス。
【請求項2】
上記縦材の被係合部は上記係合突部と嵌合可能な断面形状に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の格子フェンス。
【請求項3】
上記係合突部には上記柱にビス止め可能なビス穴が設けられていることを特徴とする、請求項1叉は2に記載の格子フェンス。
【請求項4】
上記支柱の下端部には上記最下部の格子ユニットの縦材の下端をビス止めする固定金具が取り付けられているとともに、該固定金具には上記最下部の格子ユニットの下端を塞ぐ蓋部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の格子フェンス。
【請求項5】
設置面に立設された一対の支柱の側面に、複数の横格子を等間隔に取り付ける格子フェンスの横格子の取付方法であって、左右の縦材間に横格子を等間隔に少数本取り付けて複数の格子ユニットを形成し、さらに上下に配置される格子ユニットのうち一方の格子ユニットの縦材の端部には連結材を取り付け、該連結材の端部には係合突部を突出形成するとともに、他方の格子ユニットの端部には、上記係合突部に係合可能な被係合部を形成しておき、まず、最下部の格子ユニットの縦材を上記支柱に固定するとともに、該格子ユニットの上方に別の格子ユニットを配置し、一方の格子ユニットの被係合部を他方の格子ユニットの係合突部に係合し、さらにその上に他の格子ユニットを同じ要領で上方に順次に取り付ける
ことを特徴とする格子フェンスにおける横格子の取付方法。
【請求項6】
上記係合突部と被係合部とは嵌合状に係合可能に形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の格子フェンスにおける横格子の取付方法。
【請求項7】
上記係合突部を上記支柱にビス止め下ことを特徴とする、請求項5又は6に
【請求項8】
上記支柱の上端部を建物の外壁から迫り出した突壁の下面に固定したときは、上から2段目の横格子ユニットの上端部と最上部の横格子ユニットの上下両端部とはそれぞれ上記支柱にビス止め固定したことを特徴とする、請求項5〜7のいずれかに記載の格子フェンスにおける横格子の取付方法。
【請求項9】
上部の格子ユニットよりも下部の格子ユニットの方に横格子が多く配置されている、請求項5〜8のいずれかに記載の格子フェンスにおける横格子の取付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−68270(P2009−68270A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−238519(P2007−238519)
【出願日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(000191065)新日軽株式会社 (545)
【Fターム(参考)】