説明

桑の葉の低温乾燥方法

【課題】桑の葉の低温乾燥方法において、低温乾燥のみ使用し、高温乾燥は使用しない方法を提供する。
【解決手段】密閉した部屋内に、数段の棚を設置し、その上に桑の葉を並べ、かかる密閉した部屋内にて桑の葉を1日半以上の時間にて、除湿機にて桑の葉の水分を除湿させ、低温除湿乾燥にてゆっくりと桑の葉の水分をとり、後が劣化しないように形成させ、桑の葉が持っているビタミンCが劣化せず形成できる今までにない桑の葉の低温乾燥方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は桑の葉の低温乾燥方法に関し、特に、密閉した部屋に1から数段の棚に並べ挿入し、時間をかけて除湿機にて桑の葉の水分を取り、今までに無かった桑の葉の1.5日から2日間の低温除湿乾燥方法にて乾燥させる。かかる方法にて乾燥させたものは取り出し袋に入れ、手で揉み小さくし、保存することにより生桑葉そのままの状態のビタミンCがこわれていない乾燥粉末を取得できる技術方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のカット野菜パックの製造方法は、先浄後のカット野菜に圧縮空気である低温乾燥圧縮空気を吹き付けて、当該カット野菜に脱水及び冷却処理を施す脱水冷却装置を示している。(特許文献1参照)。
【0003】
本発明(特許文献1)のカット野菜パックの製造方法では、カット野菜をメッシュコンベヤによって搬送しながら低温乾燥圧縮空気を吹き付けて脱水を行うので、本発明の方法による低温圧縮冷却空気を用いたカット野菜の脱水冷却処理は、従来の真空冷却乾燥又は冷蔵庫内で行う冷却脱水に比べて、小型で廉価な装置構成により実現出来ると、明細書の発明の効果欄に示している。
【0004】
しかも、本発明では、カット野菜をメッシュコンベヤによって搬送しながら、最初洗浄装置にてシャワーノズルにて洗浄し、次に、ミストノズルにて吹きつけ、次に、エヤーノズルにて低温乾燥圧縮空気を吹き付けるようにして脱水冷却機能を行うと明示されている。
【0005】
【特許文献1】 特開2003−180317(第4頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上に述べた従来の脱水冷却処理出来るカット野菜には、ビタミンCが壊れないで乾燥粉末が管理維持出来るか否か全く不明である。
【0007】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、京都工芸繊維大学にて発表され開発された特殊瞬間乾燥法では、この方法にて作られた桑葉粉末はビタミンCが多いことも証明された。しかし、瞬間ですが特殊瞬間乾燥法では高温にて桑葉をさらすので、大腸菌はすべて死滅してしまう。
特殊瞬間乾燥法を用いると、高温で大腸菌やその他の雑菌類を死滅させ、かつ、処理時間が瞬間であるため、新鮮さを保った高品質の桑葉粉末を作ることができるが、ビタミンCが非常に不安定で、少し高熱を加えたりするとたちまち分解してしまう。
従って本発明ではビタミンCが壊れないで乾燥粉末が維持出来るよう、今までにない桑の葉の低温乾燥方法を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するために、通常では、桑の葉は80%が水分であると云われる。また、生の桑は70時間ほど放置すればビタミン類等の養分が劣化することも一般に知られている。本発明では桑の葉の乾燥方法は低温乾燥でのみ使用して、除湿機にて隠蔽している空気を循環させて湿気を吸収して水分を取り、最短1日半、即ち、34時間で乾燥させ、ビタミンCが壊れないで残すことが出来る今までに無い手段の取得に成功させたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、40℃〜45℃以下の低温乾燥にて形成される桑の葉は、生桑の葉そのままの状態のビタミンCが壊れないてない乾燥粉末が形成される。
【0010】
また、桑の葉には自然界には唯一のデオキシノジリマイシンを含んでおり、これを摂取することにより糖尿病の予防に貢献する効果をも示している。
【0011】
ビタミンCは熱に弱く摂取し難いが、除湿機にて低温乾燥させるため、これを食べることによりビタミンCを通常よりも多く取ることが出来、また、蚕の人工飼育をする時には、生の桑葉種ビタミンCがあるためビタミンを添加しなくても良い効果がある。
【0012】
桑の葉のデオキシノジリマイシンは、他の加熱方法でも成分は変わらないが、ビタミンCは熱に弱いためこれを加熱するとビタミンCは無くなる現象が起こる。
このため、今までの人工飼料ではビタミンBを添加し、食品にはビタミンCを添加して健康食品としたが、本発明ではビタミンCを添加しなくても多くのビタミンCを簡単に確実に摂取することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明を実施するための本発明の形態として
【課題を解決するための手段】
として述べた基本的作用形態手段にて構成させることにより、今までに経験したことのない最良の形態を維持させることができる。
【実施例】
【0014】
通常は生の桑は70時間が経過するとビタミン類等の養分が劣化してしまう現象が発生する。
本発明は桑の葉の低温乾燥方法にて、低温乾燥のみ使用し、高温乾燥手段は絶対に用いない。特に、密閉した部屋内にて、1から数段の棚に除湿装置を並べ挿入し、又は、除湿装置に超音波振動機能をも持たせ、時間をかけて除湿機にて桑の葉の水分を除湿させて、桑の葉を1.5日から2日間時間をかけ、低温除湿乾燥方法にてゆっくりと水分12%に乾燥させ新桑の葉を形成させる。
かかる劣化させない方法にて乾燥させたものを取り出し、袋に入れ、手で揉み小さくし、保存することにより生桑葉そのままの状態のビタミンCがこわれていないで乾燥桑葉を取得させることができる。
【0015】
かかる方法により取得した乾燥桑葉を袋に入れ、手で揉み小さくする。
【0016】
小さく揉み小さくしたものは、湿気が無いところへ袋に入れた状態にて保存する。
【0017】
更に、上記保存された乾燥桑葉の更なる粉砕作業は今までとは別の他の場所にて行われる。
【0018】
次に、上記保存された乾燥桑の葉は、更に粉砕工程に移行され、粉砕はまず乾燥桑葉を殺菌し、その後、平均20ミクロンにて粉砕し、今までにない粉末桑葉として販売される。
【産業上の利用可能性】
【0019】
最近、我が社は伝統的蚕育成技術の活用に関し、伝統的蚕育成技術による織物素材(生糸)「丹後王国黄金の繭ドーレシルク」の開発に成功し、桑葉の薬用性、即ち、桑の葉に含まれるDNJ(1ーデオキシノジリマイシン)が糖尿病予防に注目できることを知った。
【0020】
従来、人工飼料飼育は天日乾燥桑の葉粉末に今までは多くの添加物(無許可食品加物)を加え、生の桑葉に近づけていたが、このたびの我が社の発明は桑葉粉末がより生に近い栄養価であり、今までにはない、無許可食品添加物を使用せずに飼育調整出来る方法を新たに取得し、産業上の利用可能性を開発したものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
桑の葉の低温乾燥方法において、低温乾燥のみ使用し、高温乾燥手段は使用しない。密閉した部屋内に、1から数段の段の棚に桑の葉を並べ挿入し、かかる部屋内にて桑の葉を1.5日から2日間時間をかけ、密閉した部屋内の空気を循環させ、室内の除湿機にて桑の葉の水分を除湿させて、低温除湿乾燥にてゆっくりと桑の葉の水分を12%に構成した後、乾燥させ、後に劣化しないように形成させ、ビタミンCが壊れないで残るように形成させ、桑の葉に含んでいる自然界には唯一の1−デオキシノジリマイシンをも維持させることを特徴とする桑の葉の低温乾燥方法。
【請求項2】
密閉された部屋内に形成される1から数段の格段の棚に、更に、超音波振動機能をもたせ、出来る桑の葉の水分を12%に確実に出来る機能を形成させることを特徴とする請求項1記載の桑の葉の低温乾燥方法。
【請求項3】
かかる方法にて乾燥させたものを取り出し袋に入れ、手で揉み小さくし、時間をかけ湿気の無いところへ袋に入れ、保存することにより、生桑葉そのままの状態のビタミンCがこわれていない粉砕した確実な乾燥桑葉が取得出来ることを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の桑の葉の低温乾燥方法。
【請求項4】
保存された乾燥桑の葉は、更に粉砕工程に移行され、まず乾燥桑葉を殺菌した後、平均20ミクロンに粉砕し、粉末桑葉の販売商品として形成されることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3記載の桑の葉の低温乾燥方法。

【公開番号】特開2007−89554(P2007−89554A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−313442(P2005−313442)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(597050727)有限会社三徳 (4)
【Fターム(参考)】