説明

植物保護剤としてのジアミノピリミジン

本発明は、植物保護剤としての式(I)のジアミノピリミジン(式中、RからR11a,b,cおよびX、Xは、説明に挙げた意味を有する。)および農薬として有効なその塩の使用に関する。本発明はまた、式(Ia)、(Ib)および(Ic)のジアミノピリミジン(式中、R8a、R8b、R8cおよびR、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11a,b,cおよびX、Xは、説明に挙げた意味を有する。)および農薬として有効なその塩、ならびに動物有害生物および/または植物の病原性真菌を防除するためのその使用に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
作物保護剤としての式(I)の化合物
【化1】

[式中、記号は以下の意味を有する:
は、窒素またはCRであり、
は、窒素またはCRであり、
およびXは、両方が窒素であることはなく、
およびRは、互いに独立に、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシまたはHalであり、
からRは、互いに独立に、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、3から8員の非置換または置換の飽和または不飽和の環(N、OおよびSからなる群から選択される0個または最大4個のヘテロ原子を含有することができ、任意の2個の酸素原子は、互いに隣接していない。)、OR12、O(CHOR12、O(CHN(R12、O[C(R12]mOR12、O[C(R12]mN(R12、OSON(R12、OCON(R12、OCOR13、SF、SR12、SOR12、SO12、SON(R12、SON(R12、C=OR12、CH=NOR12、CR13=NOR12、COCl、CON(R12、COOR12、COO(CHOR12、CO(CHCN、NR12COR12、NR12COOR13、NR12(C=S)OR13、N(R12、NR12SO13、NR12SOR13、C(R12OR12、[C(R12]mCN、(CHC(R12OR12、(CHOR12、(CHSR12、[C(R12]mSR12、(CHSOR12、(CHSO12、(CHSON(R12、(CHSON(R12、(CHN(R12、[C(R12]mN(R12、(CHCOOR12、(CHCOR12、[C(R12]mOR12、[C(R12]mCOR12、[C(R12]mCON(R12、(CHNR12COR12、(CHNR12COOR13、[C(R12]mNR12COR12、[C(R12]mNR12COOR13、[C(R12]mNR12OR12、非置換または置換のC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルキルであり、m=1−4であり、付加的にまたは独立にその2つの隣接基R、RまたはRは、適切な場合にはR12またはR13を介して、3から7員の非置換または置換の飽和または不飽和の環を形成することができ、N、OおよびSからなる群から選択される0個または最大4個のヘテロ原子を含有することができ、任意の2個の酸素原子は、互いに隣接しておらず、
置換基は、互いに独立に、水素、フッ素、塩素または臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、C−C−ハロアルキルおよびシアノからなる群から選択され、
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、C−C−トリアルキルシリル、C−C−トリアルキルシリルエチル、C−C−ジアルキルモノフェニルシリル、ホルミル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルケニルオキシ)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニル、(ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、ベンジルオキシカルボニル、非置換または置換のベンジル、非置換または置換のC−C−アルケニル、非置換または置換のC−C−アルキニル、C−C−アルキルスルフィニルまたはC−C−アルキルスルホニルであり、
置換基は、互いに独立に、水素、フッ素、塩素または臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、C−C−ハロアルキルおよびシアノからなる群から選択され、
は、水素、C−C−アルキル、シアノまたはC−C−ハロアルキルであり、
は、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、メチル、CF、CCl、CFHまたはCFHであり、
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、C−C−トリアルキルシリル、C−C−トリアルキルシリルエチル、C−C−ジアルキルモノフェニルシリル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、非置換または置換のベンジル、非置換または置換のC−C−アルケニル、非置換または置換のC−C−アルキニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルスルフィニルまたはC−C−ハロアルキルスルホニルであり、
置換基は、互いに独立に、フッ素、塩素および/または臭素原子、シアノ、ヒドロキシル、メトキシ、CFからなる群から選択され、
10は、水素、メチル、トリフルオロメチル、ニトリル、フェニル、メタ−クロロフェニル、メタ−フルオロフェニル、パラ−クロロフェニル、パラ−フルオロフェニル、ベンジル、メタ−クロロベンジル、COOH、COOMeまたはCOOEtであり、
11aは、水素、フェニル、パラ−メトキシフェニルまたはCOOMeであり、
11bは、水素、フッ素、フェニル、パラ−メトキシフェニル、COOHまたはCOOEtであり、
11cは、水素またはフッ素であり、
各場合、基R10、R11a、R11bまたはR11cの1つだけが水素ではなく、
または、
11bおよびR11cは、両方共フッ素を表し、
12は、同一でありまたは異なり、および水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、非置換または置換のC−C−シクロアルキル、C−C−トリアルキルシリル、非置換または置換のC−C−アルケニル、非置換または置換のC−C−アルキニル、非置換または置換のフェニル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換のベンジルまたは3から7員の非置換または置換の飽和または不飽和の環(N、OおよびSからなる群から選択される0個または最大4個のヘテロ原子を含有することができ、任意の2個の酸素原子は、互いに隣接していない。)であり、
または、
2個の基R12が窒素原子と結合している場合、2個の基R12は、3から7員の非置換または置換の飽和または不飽和の環(N、OおよびSからなる群から選択される最大4個のさらなるヘテロ原子を含有することができ、任意の2個の酸素原子は、互いに隣接していない。)を形成することができ、
または、
2個の基R12が、基NR12COR12 NR12SOR12 NR12SO12 NR12SONR12 NR12SONR12において隣接している場合、2個の基R12は、3から7員の非置換または置換の飽和または不飽和の環(N、OおよびSからなる群から選択される最大4個のさらなるヘテロ原子を含有することができ、任意の2個の酸素原子は、互いに隣接していない。)を形成することができ、
13は、同一でありまたは異なり、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−トリアルキルシリル、非置換または置換のC−C−アルケニル、非置換または置換のC−C−アルキニル、非置換または置換のC−C−シクロアルキル、非置換または置換のアリール、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換のベンジルまたは3から7員の非置換または置換の飽和または不飽和の環(N、OおよびSからなる群から選択される0個または最大4個のヘテロ原子を含有することができ、任意の2個の酸素原子は、互いに隣接していない。)であり、
2個のR13は、3から7員の非置換または置換の飽和または不飽和の環(N、OおよびSからなる群から選択される最大4個のさらなるヘテロ原子を含有することができ、任意の2個の酸素原子は、互いに隣接していない。)を形成することができ、
可能な置換基は、以下の一覧
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、CF、CFH、CFH、C、CCl、ヒドロキシル、OMe、OEt、OPr、OisoPr、OBu、OsecBu、OisoBu、OtertBu、O(CHOCH、O(CHOCH、O−シクロペンチル、O−フェニル、OCF、OCFH、OCFCF、OCFCFH、SH、SMe、SEt、SCF、SCFH、SPh、SCF、SOMe、SOCF、SOMe、SOEt、COH、COCH、COEt、COPr、COisoPr、COtertBu、COMe、COCF、NH、NHMe、NMe、NHEt、NEt、NHPr、NHisoPr、NHnBu、NHtertBu、NHisoBu、NHsecBu、シクロプロピルアミノ、ホルミル、CHCN、CHMeCN、CHCOCH、CHOMe、(CHOMe、(CHOMe、CHOH、CHSMe、(CHSMe、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、シクロプロピル、1−メトキシシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、シクロブチル、3−ジメチルブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、ネオペンチル、プロパ−2−エン−1−イル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、(トリメチルシリル)メチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、−CHCH=CH、−CH(CH)CH=CH、−CHC≡CHから選択される。]
および農薬として活性なその塩の使用。
【請求項2】
記号が以下の意味を有する、作物保護剤としての請求項1に記載の式(I)の化合物
[Xは、窒素またはCRであり、
は、窒素またはCRであり、
およびXは、両方が窒素であることはなく、
およびRは、互いに独立に、H、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、F、ClまたはBrであり、
からRは、互いに独立に、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、O−C−C−アルキル、O−(C−C−ハロアルキル)、O−(C−C−シクロアルキル)、O−C−C−アルケニル、O−C−C−アルキニル、O(CHO(C−C−アルキル)、OPh、O(CHN(C−C−アルキル)、O(CHNH(C−C−アルキル)、OCH(C−C−アルキル)CHO(C−C−アルキル)、OSON(C−C−アルキル)、OCONH(C−C−アルキル)、OCON(C−C−アルキル)、OCO(C−C−アルキル)、SF、SH、S−C−C−アルキル、S−C−C−ハロアルキル、SPh、SO(C−C−アルキル)、SO(C−C−アルキル)、SO(C−C−ハロアルキル)、SO(C−C−アルケニル)、SOCHCN、SO(C−C−アルキニル)、SONH(C−C−アルキル)、SON(C−C−アルキル)、SONH、SONH(C−C−アルキル)、SON(C−C−アルキル)、SONHCO(C−C−アルキル)、SONHPh、SONH(CHN(C−C−アルキル)、SONH(C−C−アルケニル)、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、CH=NO(C−C−アルキル)、C(C−C−アルキル)=NO(C−C−アルキル)、CO(CHCN、CONH(C−C−アルキル)、CON(C−C−アルキル)、CONH(C−C−ハロアルキル)、CONH(C−C−アルケニル)、CONH(C−C−アルキニル)、CONHCHC(=CH)CH、CONHCH(CH)CHO(C−C−アルキル)、CONH(CHO(C−C−アルキル)、CONHPh、COCHN(C−C−アルキル)、CONH−シクロプロピル、CONH−シクロプロピルメチル、ピペリジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、COOH、COCl、(C−C−アルコキシ)カルボニル、CO(CHO(C−C−アルキル)、NHCO(C−C−アルキル)、NHCO(C−C−ハロアルキル)、N(C−C−アルキル)CO(C−C−アルキル)、NHCO(C−C−アルケニル)、NHCOPh、NHCOC((C−C−アルキル)CHHal、NHCO(C=CH)CH、NHCON(C−C−アルキル)、NHCO(CHO(C−C−アルキル)、NHCHO、N(C−C−アルキル)CHO、NHCO(C−C−アルキル)、NHCOPh、NHCOCHCHHal、N(C−C−アルキル)CO(C−C−アルキル)、NH(C=S)O(C−C−アルキル)、NH、NH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)、シクロプロピルアミノ、NHCH(C−C−アルキル)CHO(C−C−アルキル)、アセチル(シクロプロピル)アミノ、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、モルホリン−1−イル、モルホリン−4−イルメチル、NHSO(C−C−アルキル)、NHSO(C−C−ハロアルキル)、NHSO(C−C−アルキル)、NHSO(C−C−ハロアルキル)、CHCN、CH(C−C−アルキル)CN、(CHSO(C−C−アルキル)、(CHSONH(C−C−アルキル)、(CHCO(C−C−アルキル)、CH(C−C−アルキル)CO(C−C−アルキル)、(CHCO−シクロプロピル、(CHCO(C−C−アルキル)、(CHO(C−C−アルキル)、C(CHO(C−C−アルキル)、(CHC(C−C−アルキル)O(C−C−アルキル)、CHCHFOH、CHOH、(CHS(C−C−アルキル)、C(CHS(C−C−アルキル)、CHNHCOO(C−C−アルキル)、CHNHCOOBn、CHNH(CHO(C−C−アルキル)、(CHN(C−C−アルキル)、(CHNHCO(C−C−アルキル)、(CHNHCO(C−C−ハロアルキル)、(CHNH(C−C−アルキル)、(CHN(C−C−アルキル)、CHCOO(C−C−アルキル)、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、1−メトキシシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、シクロペンテン(1)イル、2−オキソシクロペンチル、シクロヘキシルメチル、C−C−アルケニル、(トリメチルシリル)メチル、C−C−ハロアルキル、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イルスルホニル、[(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)アミノ]スルホニル、2−オキソピロリジン−1−イル、1H−テトラゾール−5−イル、2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル、(シクロプロピルカルボニル)アミノ、(2−フロイルアミノ)、(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)、(ピペリジン−1−イルエチル)アミノ、5−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル、シクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノ、(1−メチルシクロプロピル)カルボニルアミノ、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル、4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、2,3−ジメチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、5−チオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル、3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−(1−メチルエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−(2−メチルプロピル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、2−オキソ−3−プロパ−2−エン−1−イルイミダゾリジン−1−イル、3−tert−ブチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、ピロリジン−1−イルスルホニル、2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル、2−チエニル、ピペリジン−1−イルスルホニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、(モルホリン−4−イルスルホニル)メチル、(ピペリジン−1−イルスルホニル)メチル、[(4−メチルフェニル)アミノ]スルホニル、(ピロリジン−1−イルスルホニル)メチル、2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、(3,4−ジメチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル)、(1−メチルシクロペンチル)、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、3,3−ジメチル−2−オキソシクロペンチル、1−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル、3−オキソ−4,5−ジメチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3−オキソ−4−エチル−5−メチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3−オキソ−5−トリフルオロメチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3−オキソ−2,3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロインダゾール−2−イル、3−オキソ−5−イソプロピル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3,5−ジオキソ−4,4−ジメチルピラゾリジン−1−イル、3,5−ジオキソ−4−エチルピラゾリジン−1−イル、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル、3−オキソ−4,4−ジメチルピラゾリジン−1−イル、3−オキソピラゾリジン−1−イル、3−オキソピラゾリジン−1−イル、(2−オキソピロリジン−1−イル)メチル、(2−オキソピペリジン−1−イル)メチル、2−オキソピペリジン−1−イル、3−オキソモルホリン−4−イル、2−オキソアゼチジン−1−イル、2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、3,5−ジメチルピペリジン−1−イル、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル、(4−メチルフェ
ニル)スルファモイル、(3−フルオロ−2,2−ジメチルプロパノイル)アミノ、(3−クロロ−2,2−ジメチルプロパノイル)アミノ、5−エトキシ−3,4−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル、アセチル(シクロヘキシル)アミノ、2−フロイルアミノ、シクロプロピルカルバモイル、2,2,2−(トリフルオロエチル)カルバモイル、5−エトキシ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル、3−(2−クロロエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、2−オキソアゼパン−1−イル、2−オキソピリジン−1(2H)−イル、3−オキソブチル、アセチル(メトキシ)アミノ、1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−2−イル、5−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル、4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル、3−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、4−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル、2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル、2−オキソシクロペンチル、2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル、1−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−オキソピラゾリジン−4−イル、テトラヒドロ−フラン−2−イル、フラン−2−イル、1,3−ジオキソラン−2−イル、2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル、1−(メチルエチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、3−5−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル、3−6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イルであり、
m=1−3であり、
ならびに、各場合、2個の隣接基R、RまたはRが、適切な場合にはR12またはR13を介して環を形成する場合、一般式(I)の以下のサブユニット
【化2】

は、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、1H−インドール−6−イルアミノ、1H−インドール−5−イルアミノ、[2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−イル]アミノ、(3−メチル−1,1−ジオキシド−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル)アミノ、(1,1−ジオキシド−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(4H−1,3−ベンゾジオキシン−7−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−8−イル)アミノ、(2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチエン−5−イル)アミノ、(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ、[2−(エチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ、(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,3−ベンゾオキサチオール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−エチル−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)アミノ、(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−イル)アミノ、[2−(エチルスルホニル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、(2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)アミノ、1H−インダゾール−6−イルアミノであってよく、
は、水素、C−C−アルキル、トリエチルシリル、トリメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、ジメチルフェニルシリル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、ホルミル、(C−C−アルキル)カルボニル、(メトキシメチル)カルボニル、(アリルオキシ)カルボニル、(シクロプロピル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、ベンジルオキシカルボニル、非置換または置換のベンジル、非置換または置換のC−C−アルケニル、非置換または置換のC−C−アルキニル、C−C−アルキルスルフィニルまたはC−C−アルキルスルホニルであり、
置換基は、互いに独立に、水素、フッ素、塩素または臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、C−C−ハロアルキルまたはシアノからなる群から選択され、
は、水素、メチル、CF、CFH、シアノまたはCFHであり、
は、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、メチル、CF、CCl、CFHまたはCFHであり、
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、C−C−トリアルキルシリル、C−C−トリアルキルシリルエチル、C−C−ジアルキルモノフェニルシリル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、ベンジル、4−メトキシベンジル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルスルフィニルまたはC−C−ハロアルキルスルホニルであり、
10は、水素、メチル、トリフルオロメチル、ニトリル、フェニル、メタ−クロロフェニル、メタ−フルオロフェニル、パラ−クロロフェニル、パラ−フルオロフェニル、ベンジル、メタ−クロロベンジル、COOH、COOMeまたはCOOEtであり、
11aは、水素、フェニル、パラ−メトキシフェニルまたはCOOMeであり、
11bは、水素、フッ素、フェニル、パラ−メトキシフェニル、COOHまたはCOOEtであり、
11cは、水素またはフッ素であり、
各場合、基R10、R11a、R11bまたはR11cの1つだけが水素ではなく、
または、
11bおよびR11cは、両方共フッ素を表し、
12は、同一でありまたは異なり、および水素、非置換または置換のC−C−アルキル、非置換または置換のC−C−ハロアルキル、非置換または置換のC−C−シクロアルキル、C−C−トリアルキルシリル、非置換または置換のC−C−アルケニル、非置換または置換のC−C−アルキニル、非置換または置換のフェニル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換のベンジルまたは3から7員の非置換または置換の飽和または不飽和の環(N、OおよびSからなる群から選択される0個または最大4個のヘテロ原子を含有することができ、任意の2個の酸素原子は、互いに隣接していない。)である。]
および農薬として活性なその塩の使用。
【請求項3】
請求項1または2に記載の式(I)の化合物を、動物有害生物および/または植物病原性の有害真菌および/またはそれらの生息環境に適用することを特徴とする、動物有害生物および/または植物病原性の有害真菌を防除する方法。
【請求項4】
式(Ia)の化合物
【化3】

[式中、記号は以下の意味を有する:
8aは、塩素、ヨウ素、CFH、CFH、CCl、シアノまたはMeを表し、ならびに
、X、RからR、R1−A、RからR13は、請求項1に記載の意味を有する。]
およびこれらの化合物の農薬として活性な塩。
【請求項5】
式(Ib)の化合物
【化4】

[式中、記号は以下の意味を有する:
8bは、CFを表し、ならびに
、X、RからR、R1−A、R、R10、R11a,b,c、R12およびR13は、請求項1に記載の意味を有する。]
およびこれらの化合物の農薬として活性な塩
[但し、以下の一般式(Ib)の以下のサブユニットにおいて、
【化5】

がCRを表し、XがCRを表し、ならびに
およびRまたはRおよびRのいずれかが、フェニル環と一緒になって、(1H−2−ヒドロキシインドール−6−イル)、(1H−2−ヒドロキシインドール−7−イル)または(1H−3,4−ジヒドロ−2−オキソキノリン−7−イル)基を形成し、
またはRがCON(R12であり、ならびに両方の基R12が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4−メチル−1,4−ピペラジニル基を形成する場合を除く。]。
【請求項6】
式(Ic)の化合物
【化6】

[式中、記号は以下の意味を有する:
8cは、Brを表し、
ならびに
、X、R、R、R1−A、R、R10、R11a,b,c、R12およびR13は、請求項1に記載の意味を有する。]
およびこれらの化合物の農薬として活性な塩
[但し、以下の、
一般式(Ic)の以下のサブユニットにおいて、XがCRを表し、ならびにRおよびRが、(1H−インダゾール−6−イル)アミンを形成し、
【化7】

または一般式(Ic)の上記のサブユニットにおいて、XがCRを表し、ならびにXがCRを表し、ならびにRおよびRが、やはり(1H−インダゾール−6−イル)アミンを形成する場合を除く。]。
【請求項7】
増量剤および/または界面活性剤に加え、請求項4から6のいずれかに記載の式(Ia)、(Ib)および(Ic)の化合物から選択される少なくとも1つのジアミノピリミジンを含むことを特徴とする、動物有害生物および/または植物病原性の有害真菌を防除するための組成物。
【請求項8】
動物有害生物および/または植物病原性の有害真菌を防除するための、請求項4から6のいずれかに記載の式(Ia)、(Ib)および(Ic)の化合物から選択されるジアミノピリミジンの使用。
【請求項9】
請求項4から6のいずれかに記載の式(Ia)、(Ib)および(Ic)の化合物から選択されるジアミノピリミジンを、動物有害生物および/または植物病原性の有害真菌および/またはそれらの生息環境に適用することを特徴とする、動物有害生物および/または植物病原性の有害真菌を防除する方法。
【請求項10】
請求項4から6のいずれかに記載の式(Ia)、(Ib)および(Ic)の化合物から選択されるジアミノピリミジンを、増量剤および/または界面活性剤と混合することを特徴とする、動物有害生物および/または植物病原性の有害真菌を防除するための組成物を調製する方法。
【請求項11】
式(Ia)、(Ib)および(Ic)の化合物を調製する方法であって、以下のステップ(a)から(e)の少なくとも1つを含む方法:
a)塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下、適切な場合には触媒の存在下で、式(III)の2,4−ジハロピリミジンを、式(II)のシクロブチルアミンと反応させて、式(V)の化合物を得るステップ、
【化8】

(式中、Y=F、Cl、Br、Iである。)
(b)適切な場合には酸の存在下、適切な場合には溶媒の存在下で、式(V)の化合物を、式(IV)の芳香族アミンと反応させるステップ、
【化9】

(式中、Y=F、Cl、Br、Iである。)
(c)適切な場合には酸の存在下、および溶媒の存在下で、式(VIb)の化合物を、芳香族アミンと反応させて、式(IV)の化合物を得るステップ、
【化10】

(式中、Hal=F、Cl、Br、Iである。)
(d)適切な場合には溶媒の存在下で、式(IX)の化合物を、ハロゲン化剤と反応させて、式(X)の化合物を得るステップ、
【化11】

(e)塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下、適切な場合には触媒の存在下で、式(X)の化合物を、式(II)のシクロブチルアミンと反応させて、式(Ia、IbおよびIc)の化合物を得るステップ
【化12】

(基RからR11cならびにXおよびXの定義は、請求項1のものに対応し、ならびにYおよびHalは、F、Cl、Br、Iを表す。)。

【公表番号】特表2011−519822(P2011−519822A)
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−500099(P2011−500099)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【国際出願番号】PCT/EP2009/001902
【国際公開番号】WO2009/115267
【国際公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(302063961)バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト (524)
【Fターム(参考)】