説明

検知システムおよびその製造方法

【課題】ワイヤハーネス内の故障を検知するための改良された検知システムを提供する。
【解決手段】システム10は、ベース部14、蓋部16、および接合部18を有するセンサハウジング12を備える。接合部18は、電線の少なくとも一部のまわりに巻回されるように構成される。蓋部16は、ベース部14の第1の端部に取り外し可能に結合される一端部20、および接合部18を介してベース部14の第2の端部に結合される他端部を備える。可撓性コイルセンサ40が、センサハウジング12内に配置される。この可撓性コイルセンサ40は、ベース部14および接合部18に実質的に沿って接着され、電線内の故障を表す信号を生成するように構成される。処理デバイス50が、センサハウジング内に配置され、可撓性コイルセンサによって生成された電線内の故障を表す信号に応答して電線内の故障の検出し位置を特定するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で提示する実施形態は一般に、検知システムに関し、より詳細には、ワイヤハーネス、例えば航空機用ワイヤハーネス内の故障を検出するための検知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
配線システムは、航空機産業などの様々な産業で使用することができる。配線システムを使用して、様々なデバイスおよび構成部品を制御、監視および/または使用可能にすることができる。配線システムは、通常、様々なシステム間に電力をもたらすことを可能にする1つまたは複数のワイヤハーネスを含む。ワイヤハーネスの非限定的な例には、導電体およびコネクタが含まれる。これらのワイヤハーネスは、DC電圧およびAC電圧の信号を含む、様々なタイプの電気信号を通すように構成されうる。
【0003】
高電圧ハーネスが完全であることは、配線システムの信頼性にとって重要である。例えば、コネクタの構成部品が、完全に係合されていない、または適正にハンダ付けもしくは圧着されていない場合、あるいは他のタイプのコネクタの故障が起きた場合には、コネクタでアークが発生することがある。アークは通常、高エネルギーを含み、大量の熱を生成し、コネクタおよび導電性の構成部品を溶融するおそれがある。アークはまた、配線システムにおける絶縁の欠陥により発生することがある。アークはまた、電線自体においても発生しうる。したがって、ハーネスシステムを試験して、アークが発生する前にコネクタの劣化を検出することが望ましい。
【0004】
1つの既存の技法は、例えば、航空機の配線システムの一般的な手順および検査に関連してなど、目視検査によって問題を検出することである。しかし、欠陥は、検出されないことも、システム故障後、またはより顕著な損傷が発生した後でようやく検出されることもある。別の既存の技法では、配線システム内の故障を検出するために、検知システムが使用される。例えば、航空機産業では、検知システムは、地上に設置された健全性および使用状況(health and usage)監視システム(プロセッサ)に結合される。健全性および使用状況監視システムを航空機内部の実際のセンサに結合することは複雑であり、特にセンサが動かされた場合、エラーを起こしやすい。さらに、診断システム全体は、嵩張って扱いにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7696760号明細書
【発明の概要】
【0006】
したがって、改良された検知システムが必要とされている。
【0007】
例示的な一実施形態によれば、システムは、ベース部、蓋部、および接合部を有するセンサハウジングを備える。接合部は、電線の少なくとも一部のまわりに巻回されるように構成される。蓋部は、ベース部の第1の端部に取り外し可能に結合される一端部、および接合部を介してベース部の第2の端部に結合される他端部を備える。可撓性コイルセンサが、センサハウジング内に配置され、ベース部および接合部に実質的に沿って接着され、電線内の故障を表す信号を生成するように構成される。処理デバイスが、センサハウジング内に配置され、可撓性コイルセンサによって生成された電線内の故障を表す信号に応答して、電線内の故障を検出するように構成される。
【0008】
別の例示的な実施形態によれば、システムは、離間され、電線を受容するように構成された複数の検知システムを備える。各検知システムは、センサハウジング、可撓性コイルセンサ、および処理デバイスを備える。センサハウジングは、ベース部、蓋部、および接合部を備える。接合部は、電線の少なくとも一部のまわりに巻回されるように構成される。蓋部は、ベース部の第1の端部に取り外し可能に結合される一端部、および接合部を介してベース部の第2の端部に結合される他端部を備える。可撓性コイルセンサが、センサハウジング内に配置され、ベース部および接合部に実質的に沿って接着され、電線内の故障を表す信号を生成するように構成される。処理デバイスは、センサハウジング内に配置され、可撓性コイルセンサによって生成された電線内の故障を表す信号に応答して電線内の故障を検出するように構成される。複数の検知システム中の2つの検知システムが、その2つの検知システムの間で電線内の故障位置を検出するように構成される。
【0009】
別の例示的な実施形態によれば、関連した方法が開示される。この方法には、蓋部の一端部をベース部の第1の端部に取り外し可能に結合し、また接合部を介して蓋部の他端部をベース部の第2の端部に取り外し可能に結合することによりセンサハウジングを形成するステップが含まれる。この方法にはさらに、可撓性コイルセンサを、ベース部および接合部に実質的に沿って接着することにより、センサハウジング内に配置するステップが含まれる。この方法にはまた、可撓性コイルセンサからの信号を検知するように、処理デバイスをセンサハウジング内に配置するステップが含まれる。接合部は、電線の少なくとも一部のまわりに巻回される。
【0010】
以下の詳細な説明は、各図面を通して同じ記号が同じ部品を示している添付の図面を参照しながら読まれたい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】例示的な実施形態による、電線またはワイヤハーネス内の故障を検出するように構成された閉じた状態における検知システムの斜視図である。
【図2】例示的な実施形態による、電線またはワイヤハーネス内の故障を検出するように構成された開いた状態における検知システムの斜視図である。
【図3】例示的な実施形態による、検知システムの模式図である。
【図4】例示的な実施形態による、検知システムにおける処理デバイスの模式図である。
【図5】例示的な実施形態による、複数の検知システムを有する診断システムの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書で提示するある実施形態によれば、検知システムが開示される。検知システムは、センサハウジング内に配置された可撓性コイルセンサを備える。可撓性コイルセンサは、センサハウジングのベース部および接合部に実質的に沿って接着され、電線内の故障を表す信号を生成するように構成される。処理デバイスが、センサハウジング内に配置され、可撓性コイルセンサによって生成された電線内の故障を表す信号に応答して、電線内の故障を検出するように構成される。特定の実施形態によれば、複数の例示的な検知システムを組み込んだ診断システムが開示される。別の例示的な実施形態によれば、検知システムの製造方法が開示される。本明細書に記載のように、処理デバイスはセンサハウジング内に容易に取り付けられる。
【0013】
図1および図2を参照すると、一実施形態による検知システム10が示されている。検知システム10は、センサハウジング12内に配置された可撓性コイルセンサ40を備えることができる。センサハウジング12は、ベース部14、蓋部16、および接合部18を備えることができる。ある実施形態では、蓋部16およびベース部14は、立方体様の構造を有する。そのような実施形態では、接合部18は、半円形の構造を有することができる。蓋部16の一端部20は、ナットねじ継手21を介してベース部14の第1の端部22に取り外し可能に結合されうる。蓋部16の他端部24は、接合部18を介してベース部14の第2の端部26に結合されうる。一実施形態では、センサハウジング12は、単一構造である。別の実施形態では、ベース部14、蓋部16、および接合部18は、別々に製造された後に上述の方法で互いに結合される。
【0014】
検知システム10のセンサハウジング12は、検知システム10により故障がないかどうかを監視すべき電線または電線の束(ワイヤハーネス)28を受容するように構成されうる。本明細書で使用する「故障」という用語には、例えば、電線28における絶縁の不具合、不適切な取付け、不適切な取扱い、温度や湿度などの外的要因、などの理由による、電線28における放電が含まれる。示した実施形態では、接合部18は、電線28の少なくとも一部のまわりに巻回されている。以下でより詳しく述べるように、センサハウジング12内に配置された可撓性コイルセンサ40は、電線28内の故障を表す信号を生成するように構成されうる。コネクタ30が、ベース部14に、また可撓性コイルセンサ40に結合されうる。
【0015】
処理デバイス50は、センサハウジング12内に配置され、可撓性コイルセンサ40によって生成された電線28内の故障を表す信号に応答して電線28内の故障を検出するように構成されうる。示した実施形態では、出力デバイス32が、センサハウジング12に設けられ、電線28内に故障があることを示す出力を生成するように構成される。示した出力デバイス32は、複数の発光ダイオード34、36、38を備えることができる。
【0016】
図2は、開いた位置にある、図1の実施形態によるセンサハウジング12を有する検知システム10を示している。可撓性コイルセンサ40が、センサハウジング12内に配置されうる。示した実施形態では、可撓性コイルセンサ40は、例えば接着剤を使用して、ベース部14の平坦面42に沿って、また接合部18に沿って、接着されている。ある実施形態では、可撓性コイルセンサ40は、蓋部16の少なくとも一部にも接着されうる。
【0017】
図1および図2を共に参照すると、可撓性コイルセンサ40、ベース部14、および蓋部16はそれぞれ、開口44、開口46、および開口48を備えることができる。図1に示すようにセンサハウジング12が閉じた位置にあるとき、開口44、開口46、および開口48は互いに重なり合い、ナットねじ継手21を嵌合することができる。蓋部16の一端部20は、蓋部16がベース部14に重なり合い、可撓性コイルセンサ40を蓋部16、接合部18、およびベース部14で囲むことができるように、ナットねじ継手21を使用してベース部14に取り外し可能に結合することができる。さらに、図1に示すようにセンサハウジング12が閉じた位置にあり、接合部18が同様に電線28の少なくとも一部のまわりに巻回されるとき、可撓性コイルセンサ40が電線28のまわりに少なくとも部分的に延在するように、可撓性コイルセンサ40を接合部18に接着することができる。
【0018】
処理デバイス50が、センサハウジング12内に配置されうる。前述のように、処理デバイス50は、可撓性コイルセンサ40によって生成された電線28内の故障を表す信号に応答して電線28内の故障を検出するように構成されうる。例えば、電線28内で放電または他の故障が起こると、結果として生じる磁界が、可撓性コイルセンサ40内に電気信号を誘導する。この電気信号は、処理デバイス50に送られうる。処理デバイス50は、信号を分析して電線28内の故障の発生を検出するように構成されうる。処理デバイス50は、例えば、処理チップデバイスでありうる。示した実施形態では、処理デバイス50は、可撓性コイルセンサ40の上に配置されているが、別の実施形態では、処理デバイス50は、センサハウジング12内の可撓性コイルセンサ40の下に配置される。センサハウジング12内での処理デバイス50の他の適切な位置も想定されるが、処理デバイス50は一般に、コイルセンサ40と直接通信するために、コイルセンサ40に近接して配置される。
【0019】
前述のように、出力デバイス32は、センサハウジング12に設けられ、また例えば、3つの発光ダイオード34、36、38を備える。発光ダイオード34、36、38は、電線28内に故障があることを示す出力を生成するように構成されうる。処理デバイス50は、出力デバイス32に結合され、可撓性コイルセンサ40によって生成された電線内の故障を表す信号に応答して出力デバイス32を作動させるように構成されうる。特定の実施形態では、各ダイオード34、36、38にはそれぞれ、赤色ダイオード、緑色ダイオード、および黄色ダイオードが含まれる。赤色ダイオードの作動は、電線内に重大な故障があることを示しうる。緑色ダイオードの作動は、電線内に故障がないことを示しうる。黄色ダイオードの作動は、電線内に故障が切迫していることを示しうる。出力デバイスのタイプおよび数は、用途に応じて変化しうる。特定の実施形態では、検知システム10は、センサハウジング12内に内蔵された電池52によって作動する。
【0020】
例示的な検知システム10を含む上記の説明と一致する検知システムは、特に航空システムに有用でありうる。航空用途に使用される従来の検知システム10では、センサには、センサとは別々に地上に置かれた、嵩張って複雑な処理システムが伴われうる。地上に置かれた処理システムを航空機内に設けられたセンサに結合することは、多くの労力を必要としうる。さらに、システムは、特にセンサが動かされた場合、エラーを起こしやすくなりうる。本明細書に記載の実施形態によれば、検知システム10は、例えば、処理デバイス50が例えばセンサハウジング12内に取り付けられたチップである場合、小型かつ軽量にすることができる。さらに、センサ40と処理デバイス50との相対的な近接性により、信号の減衰が少なくなり、検出精度が向上される。
【0021】
図3は、一実施形態による、コネクタ30に結合された可撓性コイルセンサ40を示している。可撓性コイルセンサ40は、基板54上にエッチングされたコイル状パターン56を有する基板54を備えることができる。基板54は、図1および図2に併せて述べるように、開口46を備えることができる。図1および図3を共に参照すると、電線内で放電または他の故障が起こると、結果として生じる磁界が、可撓性コイルセンサ40内に電気信号を誘導する。この電気信号は、センサハウジング内に配置された処理デバイス50に送られる。処理デバイス50は、電気信号を分析して電線内の故障の発生を確認する。
【0022】
図4は、処理デバイス50の模式図である。前述のように、処理デバイス50は、処理チップデバイスでありうる。ある実施形態では、処理デバイス50には、埋込式処理チップが含まれる。一実施形態では、埋込式処理チップは、open multimedia application platform(OMAPプロセッサ)である。一実施形態では、処理デバイス50は、0.5インチから1インチの範囲の長さ、および0.5インチから1インチの範囲の幅を有する。別の実施形態では、処理デバイス50は、長さ0.5インチ、幅0.5インチである。例示的な処理デバイス50の緊密さにより、センサハウジング内への容易な取付けが促進される。処理デバイス50がチップであるので、デバイス50をセンサハウジング内の任意の都合のよい位置に配置することができる。処理デバイス50がチップであるので、デバイス50をセンサハウジング内の任意の位置に配置することができる。
【0023】
図5は、例示的な実施形態による診断システム58の模式図である。診断システム58には、複数の検知システム10が含まれる(2つの検知システム10が示されている)。図1〜図4を参照しながら前述したように、各例示的な検知システム10は、センサハウジング内に配置された可撓性コイルセンサを備える。可撓性コイルセンサは、電線28内の故障を表す信号を生成するように構成されうる。処理デバイスは、センサハウジング内に配置され、可撓性コイルセンサによって生成された電線28内の故障を表す信号に応答して、電線内の故障を検出するように構成されうる。
【0024】
示した実施形態では、検知システム10は、中央診断ユニット60に結合されている。検知システム10と中央診断ユニット60との間の接続は、有線接続または無線接続とすることができる。2つの検知システム10は、2つの検知システム10の間で電線28内の故障位置62を検出するように構成されうる。例えば、検知システム10の出力デバイスが赤色の光を示す場合、特定の検知システム10は、電線28内の故障のおおよその位置を示す。示した実施形態では、2つの検知システム10が赤色の光を示す場合、故障位置62は、対応する2つの検知システム10の間である。センサ構成を検査することが、故障位置を正確に示すのに必要になりうる。例えば、検知システムの構成中、センサの組合せの情報が記憶され、検知システム間の距離がセンサ構成に記憶される。両方の検知システム10が赤色の光を示すと、1つの検知システムからもう一方の検知システムまで横断する距離として故障位置を判定するために、故障ログが参照される。ある実施形態では、検知システム10は、中央診断ユニット60によって作動する。本明細書で繰り返されるべきことであるが、診断システム58は、センサハウジング内に容易に取付けられた処理デバイスを各検知システム10が有することができるので、小型かつ軽量にすることができる。したがって、信号の減衰が少なくなり、診断システム58の検出精度が向上される。
【0025】
本発明のある特徴のみ本明細書で図示および説明してきたが、多くの修正形態および変更が、当業者には思い付くことになる。したがって、添付の特許請求の範囲は本発明の真の精神に入るすべてのこのような修正形態および変更を含むことが意図されていることを理解されたい。
【符号の説明】
【0026】
10 検知システム
12 センサハウジング
14 ベース部
16 蓋部
18 接合部
20 一端部
21 ナットねじ継手
22 第1の端部
24 他端部
26 第2の端部
28 電線または電線の束
30 コネクタ
32 出力デバイス
34 発光ダイオード
36 発光ダイオード
38 発光ダイオード
40 可撓性コイルセンサ
42 平坦面
44 開口
46 開口
48 開口
50 処理デバイス
52 電池
54 基板
56 コイル状パターン
58 診断システム
60 中央診断ユニット
62 故障位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部(14)、
蓋部(16)、および
電線(28)の少なくとも一部のまわりに巻回されるように構成された接合部(18)を備え、前記蓋部(16)が、前記ベース部(14)の第1の端部(22)に取り外し可能に結合される一端部(20)、および前記接合部(18)を介して前記ベース部(14)の第2の端部(26)に結合される他端部(24)を備える、センサハウジング(12)と、
前記センサハウジング(12)内に配置され、前記ベース部(14)および前記接合部(18)に実質的に沿って接着され、前記電線(28)内の故障を表す信号を生成するように構成された可撓性コイルセンサ(40)と、
前記センサハウジング(12)内に配置され、前記可撓性コイルセンサ(40)によって生成された前記電線(28)内の故障を表す信号に応答して前記電線(28)内の故障を検出するように構成された処理デバイス(50)と
を備える、システム(10)。
【請求項2】
前記処理デバイス(50)が、前記電線(28)内の故障位置を検出するようにさらに構成された、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項3】
前記センサハウジング(12)に設けられ、前記電線(28)内に故障があることを示す出力を生成するように構成された出力デバイス(32)をさらに備える、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項4】
前記処理デバイス(50)が、前記出力デバイス(32)に結合され、かつ前記可撓性コイルセンサ(40)によって生成された電線(28)内の故障を表す信号に応答して前記出力デバイス(32)を作動させるように構成された、請求項3記載のシステム(10)。
【請求項5】
前記出力デバイス(32)が、1つまたは複数の発光ダイオードを備える、請求項3記載のシステム(10)。
【請求項6】
前記処理デバイス(50)が、埋込式処理チップを含む、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項7】
電池(52)をさらに備え、前記検知システム(10)が前記電池(52)によって作動される、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項8】
離間され、電線(28)を受容するように構成された複数の検知システム(10)を備え、各検知システム(10)が、
ベース部(14)、蓋部(16)、および前記電線(28)の少なくとも一部のまわりに巻回される接合部(18)を備えるセンサハウジング(12)であって、前記蓋部(16)が、前記ベース部(14)の第1の端部(22)に取り外し可能に結合された一端部(20)、および前記接合部(18)を介して前記ベース部(14)の第2の端部(26)に結合された、他端部(24)を備える、センサハウジング(12)と、
前記センサハウジング(12)内に配置され、前記ベース部(14)および前記接合部(18)に実質的に沿って接着され、前記電線(28)内の故障を表す信号を生成するように構成された、可撓性コイルセンサ(40)と、
前記センサハウジング(12)内に配置され、前記可撓性コイルセンサ(40)によって生成された前記電線(28)内の故障を表す信号に応答して前記電線(28)内の故障を検出するように構成された処理デバイス(50)とを備え、
前記複数の検知システムのうちの2つの検知システム(10)が、2つの検知システム(10)の間で前記電線(28)内の故障位置を検出するように構成された、システム。
【請求項9】
前記複数の検知システム(10)に通信可能に結合された中央診断ユニット(60)をさらに備える、請求項8記載のシステム(10)。
【請求項10】
蓋部(16)の一端部(20)をベース部(14)の第1の端部(22)に、また接合部(18)を介して前記蓋部(16)の他端部(24)を前記ベース部(14)の第2の端部(26)に、取り外し可能に結合することによって、センサハウジング(12)を形成するステップと、
前記ベース部(14)および前記接合部(18)に実質的に沿って接着することにより、可撓性コイルセンサ(40)を前記センサハウジング(12)内に配置するステップと、
前記可撓性コイルセンサ(40)からの信号を検知するように、処理デバイス(50)を前記センサハウジング(12)内に配置するステップと、
前記接合部(18)を、前記電線(28)の少なくとも一部のまわりに巻回させるステップと
を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−168173(P2012−168173A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−24605(P2012−24605)
【出願日】平成24年2月8日(2012.2.8)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】