説明

業務用調理機器

【課題】 スタンバイ運転時の省エネと調理時間の短縮との両立を図る。
【解決手段】 スタンバイ運転から加熱調理運転に切り替えた時、電磁弁33を開弁して一時的にバーナ12の加熱能力を通常の加熱能力よりも増大させて調理油温度の立ち上がりを速くし、そのぶんスタンバイ用設定温度を低めに設定する。こうしたブースト運転は、タイマにより所定時間内に制限され、また調理油温度が所定温度を越えたときに停止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レストラン、ファーストフード店等において使用されるフライヤーやグリドルといった業務用の加熱調理機器に関する。
【背景技術】
【0002】
レストラン、ファーストフード店においては、フライヤーやグリドルといった加熱調理器が使用されるが、こうした加熱調理器では、お客様の注文に対していつでも迅速に調理品の提供が行えるように、調理中でなくても調理油や調理鉄板を加熱しておく必要が有る。
こうした、スタンバイ中においては、調理者が、調理器の加熱設定温度を、調理時における設定温度よりも低い温度(スタンバイ温度)に変更する。
【0003】
【特許文献1】特開2003−161449号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、スタンバイ温度を高く設定すれば、調理開始までの時間を短縮できるが、それだけ調理に寄与しない燃料消費量が多くなってしまう。また、フライヤーにおいては、調理油の劣化も早くなるため、調理油代だけでなく油交換作業やフィルタリング作業の回数も増えていた。
逆に、スタンバイ温度を低くめに設定すれば、燃料消費量の節約や調理油の長寿命化は図れるが、今度は調理開始までの時間が長くなってしまい、迅速な調理品の提供ができない。
【0005】
そこで本発明は、省エネと調理時間短縮との両立を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、
調理油、調理加熱板、調理容器などの調理媒体を加熱するバーナと、
上記調理媒体の温度を検出する温度検出手段と、
上記調理媒体温度が目標温度となるように上記バーナの加熱を制御する加熱制御手段と、
上記目標温度を、加熱調理に適した調理用設定温度と、上記調理用設定温度よりも低いスタンバイ用設定温度とに切り替える設定温度切替手段とを備えた業務用調理機器において、
上記バーナの加熱能力を、通常の調理時における最大加熱能力よりも高い加熱能力に一時的に増大するブースト手段と、
上記目標温度をスタンバイ用設定温度から調理用設定温度に切り替えたときに、上記ブースト手段を所定期間だけ作動させるブースト制御手段と
を備えたことを要旨とする。
【0007】
上記目的を達成するために、請求項2の発明は、更に、
上記ブースト制御手段は、上記ブースト手段の動作時間を制限する制限タイマを備えたことを要旨とする。
【0008】
上記目的を達成するために、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、
上記ブースト制御手段は、上記ブースト手段の作動した後、上記調理媒体温度が所定温度に達したときに上記ブースト手段の作動を停止することを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、調理を開始するために目標温度をスタンバイ用設定温度から調理用設定温度に切り替えたとき、ブースト手段が作動し、バーナの加熱能力が、通常の調理時における最大加熱能力よりも高い能力に一時的に増大するため、調理媒体の温度上昇が速くなり調理開始までの時間が短縮される。
従って、この温度上昇が速くなった分だけ、スタンバイ用設定温度を低めに設定することで、従来に比べて調理時間を長くすることなく燃料消費量を抑えることができ省エネを図ることができる。
この結果、省エネと迅速な調理品の提供との両方を両立することが可能となる。
また、厨房室の温度上昇を抑えることができ、空調の負担も軽くなる。
また、例えば、フライヤーの場合には、調理油の必要以上の加熱による劣化も抑えられ、調理油の入れ替え作業やフィルタリング作業が減り、調理油代も抑えることが出来る。
また、調理機器の寿命も長くすることができる。
こうした結果、客へのサービスを犠牲にすることなく、総合的な省エネ、経費低減を図ることができる。
【0010】
請求項2の発明によれば、ブースト手段の動作する期間が、制限タイマーにより制限されているため、バーナや機器自身の過熱を防止することができ、安全に使用することができる。
【0011】
請求項3の発明によれば、ブースト作動が開始された後、調理媒体温度が所定温度に達した時、ブースト作動が停止するため、適切なタイミングで通常の加熱調理用の加熱能力に切り替えることができ、調理媒体を過熱してしまうことがない。
従って、調理媒体温度のオーバーシュートが防止され、過熱による調理品質の劣化を防止する。
また調理媒体の寿命低下も防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、業務用調理機器の一実施例としての業務用ガスフライヤーの概略構成、図2は、そのシステム構成を表わす。
フライヤーは、本体ケーシング10と、調理油が満たされる油槽11と、油槽11を加熱するバーナ12と、調理のメニューの選択や加熱調理開始停止の指示等を行う操作パネル13と、操作パネル13での指示に従ってバーナ12の加熱を制御するマイコンを主要部とする調理加熱コントローラ14(以下、単にコントローラと呼ぶ)とを備える。
【0013】
油槽11には、調理油の温度を検出するための温度センサ15が設けられる。
また、バーナへの燃料ガス供給管30には、2つの電磁弁16a,16bおよびバーナ12へのガス供給圧を一定圧に制限するガスガバナ31が設けられる。また、ガスガバナ31の上流下流を短絡してガス供給圧の制限を解除するバイパス管32とバイパス管32の開閉を行う電磁弁33が設けられる。
通常の加熱調理時においては、電磁弁33が閉弁状態に維持されてバーナ12への燃料ガス供給量はガスガバナ31の圧力制御により一定量に制限されるが、後述するブースト運転時においては、電磁弁33が開状態となり、バーナ12への燃料ガス供給量は増大し、その供給量は燃料ガス供給管30の先端に設けたガスノズル34の開口径にて調整される。
また、バーナ12には、燃焼用空気を供給するためのファン19が接続される。
コントローラ14は、マイコンを主要部として構成され、図示しない入出力インターフェースを介して温度センサ15、電磁弁16a,16b、33、ファン19、バーナ12の点火を行う点火器17、バーナ12の火炎を検出する火炎センサ18、および操作パネル13が接続される。
【0014】
コントローラ14は、温度センサ15で検出した調理油温度が予め設定された目標温度(後述するスタンバイ用設定温度、調理用設定温度)に維持されるように、電磁弁16a,16bを開閉制御してバーナ12のオン/オフ(燃焼/燃焼停止)を切り替える。つまり、目標温度を下回ったときにバーナ12を燃焼させ、目標温度上回った時にバーナ12の燃焼を停止させて、調理油温度を目標温度に維持するいわゆるオンオフ制御である。尚、この場合、ある程度のディファレンシャル(目標温度に対しての許容幅)を設けてオンオフが頻繁に切り替わらないようにしている。
【0015】
バーナ12が燃焼している時の、バーナ12への燃料ガス供給量(単位時間あたりの燃料ガス供給量)は、調理加熱に適した発熱量になるようにガスガバナ31により制限されている。
また、後述する一時的なブースト運転においては、電磁弁33も開弁して、バーナ12への燃料ガス供給量を通常の調理時におけるガス供給量よりも20%程度増大させるとともに、ファン19の回転数も増大させてバーナ12の発熱量を増大させる。
尚、本発明でいう通常の調理時における最大加熱能力とは、この実施例では、電磁弁33を閉弁して燃焼している時の加熱能力、つまりガスガバナ31で制限された調理に適した加熱能力に相当するもので、調理油等の調理媒体が目標温度となるように加熱制御しているときの最大加熱能力を意味する。
【0016】
操作パネル13は、本体ケーシング10の正面に設けられ、電源スイッチ22と、調理メニューを選択するメニュースイッチ23と、調理時間のカウントの開始を指示するスタートスイッチ24と、選択されたメニュー名や調理残時間,調理油の温度状況等を表示する調理表示器25と、調理の終了等を報知するブザー26と、スタンバイ運転中に点灯するスタンバイランプ27と、スタンバイ運転時の設定温度を表示するスタンバイ表示器28、ブースト作動中に点灯するブーストランプ29とを備える。
【0017】
このフライヤーでは、非加熱調理時には調理油の温度が予め設定されているスタンバイ用設定温度に維持されるようにバーナ12を加熱制御する(以下、この加熱制御をスタンバイ運転と呼ぶ)。
スタンバイ運転中においては、スタンバイ表示器28にスタンバイ用設定温度が表示されるとともに、スタンバイ運転中であることを示すスタンバイランプ27が点灯する。
そして、調理を開始するときは、その調理のメニュースイッチ23を選択して押すことで、調理油の設定温度(目標加熱温度)がスタンバイ用設定温度(例えば100℃)からメニュー毎に設定された加熱調理用の設定温度(例えば180℃:以下調理用設定温度と呼ぶ)に変更される。このとき、スタンバイランプ27は消灯される。
【0018】
設定温度の変更に伴って、バーナ12による加熱が開始されるが、このとき、後述するブースト運転を一時的に行う。調理設定温度付近にまで温度上昇すると調理表示器25に調理開始OKと表示される。調理者は、この表示に基づいて食材を調理油に投入すると共にスタートスイッチ24を押す。これにより、調理時間がカウントされ、調理完了までの残り時間が調理表示器25に表示される。
そして、調理残時間が0となるとブザー26により調理終了が報知されるとともに、設定温度がスタンバイ用設定温度に自動的に切り替わり、スタンバイランプ27が点灯し、スタンバイ表示器28にその設定温度が表示される。
調理者は、この報知に基づいて食材を調理油から取り出して調理が完了する。
【0019】
次に、コントローラ14の実行する加熱運転制御処理について図3のフローチャートを用いて詳述する。
電源スイッチ22をオンしてコントローラ14に電源が投入されると、調理油のメルティング(固形油を液化するための加熱)が行われた後、本ルーチンに入る。
まず、メニュースイッチ23がオンしたか否かを判断する(S1)。このメニュースイッチ23は、調理を開始する時に、調理者がメニューに応じて選択押操作されるもので、オンしていない場合には、調理油の目標温度をスタンバイ用設定温度Tsに設定し、調理油がこのスタンバイ用設定温度で維持されるようにバーナ12の燃焼を制御する(S2)。同時に、スタンバイ表示器28にスタンバイ用設定温度を表示し、スタンバイランプ27を点灯するとともに、調理表示器25を消灯する(S3)。
【0020】
ステップ1のメニュースイッチ23の状態は常時監視され、途中でメニュースイッチ23がオンされると、今まで点灯していたスタンバイランプ27およびスタンバイ表示器28を消灯し調理表示器25を点灯する(S4)。そして、調理油の目標温度をそのメニューに応じた調理用設定温度Tcに切り替える(S5)。従って、この後は、調理油は、調理用設定温度に維持されように加熱制御されることとなるが、以下に示すように、一時的にバーナの発熱量を増大させる。
【0021】
先ず、ブースト運転時間を制限するブーストタイマを起動する(S6)。本実施例ではマイコンによるソフトウエアタイマによりタイマを構成し、タイマ制限時間を1分とする。
続いて、温度センサ15で検出した調理油の温度(検出温度Tx)が、予め設定されたブースト停止Tb温度以下であるか否かを判断し(S7)、ブースト停止温度より低ければ、電磁弁33を開弁しファン19の回転数も増大させてバーナ12の加熱能力を増大させる(以下、ブースト運転と呼ぶ)。このとき、ブーストランプ29を点灯する(S8)。
【0022】
一方、調理油の温度が、ブースト停止温度よりも高ければ、ブースト運転の必要がないため加熱能力の増大は行わずブーストランプ29を消灯する(S9)。
こうした、調理油温度の基づくブースト運転は、ブーストタイマがタイムアップするまで継続され(S10)、タイムアップすると調理油温度に関係なくブースト運転を停止して(電磁弁33を閉弁、ファン19を通常回転数に戻す)、通常の加熱能力による加熱制御に戻し、ブーストランプ29を消灯する(S11)。
【0023】
ブースト停止温度Tbは、スタンバイ用設定温度Tsより高く調理用設定温度Tcよりも低い温度であり、調理油温度のオーバーシュートを防止している。
調理メニュースイッチ23が押されて調理用設定温度に切り替えられた後の加熱中においては、上記ステップ4〜ステップ11までの処理と並行して、調理表示器25には、選択されたメニュー名およびその調理設定温度が表示され、さらに、調理油が調理設定温度付近まで加熱されると、調理開始OKのサインが表示される。この表示により、調理者が食材を調理油に投入すると同時にスタートスイッチ24を押し調理時間のカウントが開始される。調理表示器25には、調理設定温度に代わり調理残り時間が表示される。
【0024】
こうして調理残り時間が0になるまで加熱制御が継続され(S12)、タイムアップすると、調理終了を合図するブザー26が鳴動し、これに基づいて調理者は食材を油槽から取り出して調理が完了する。また調理が完了するとメニュースイッチ23が自動オフしステップ1の処理に戻り、再びメニュースイッチ23がオンされるまでは、スタンバイ用設定温度でのスタンバイ運転が実行されることとなる。
【0025】
以上説明した加熱制御処理によれば、一時的なブースト運転により、図4の実線に示すように、メニュースイッチ23をONした時からの調理油温度の立ち上がりが速くなるため、調理用設定温度に達するまでの時間が短縮される。
また、図5の実線に示すように、食材を投入できる温度に達するまで(調理開始OK表示されるまで)の時間が短縮されるため、食材投入までの待ち時間が短くなり、しかも、食材を投入した時の調理油温度のダウンシュートが少なくなる。
この結果、待ち時間まで含めたトータル調理時間が短縮される。
従って、この時間短縮可能となったぶんだけ、スタンバイ用設定温度を低めに設定することができ、この結果、従来に対して調理時間を長くすることなく、待機時の燃料消費量を低減することができる。
また、スタンバイ用設定温度の調整で、調理時間短縮と燃料消費量低減とのバランスをとることができるため、調理時間短縮にウエイトを置く場合には、スタンバイ用設定温度を従来の設定温度よりも若干低めにする程度でもよい。
【0026】
また、ブースト運転により、食材投入時における調理油温度のダウンシュートが少ないため、調理品質が向上し、美味しい仕上りとなる。
更に、ブースト運転を、調理油の温度が調理設定温度に達する前で所定温度(ブースト停止温度)を越えた時に停止するようにしたため、必要以上の加熱が防止され、調理油温度のオーバーシュートが抑えられる。このため、調理品質の低下を招くことがなく、調理油の過熱による劣化も防止する。
また、ブースト運転は、時間制限されているため(本実施例では1分)、長時間継続してバーナ12等の燃焼装置を過熱して損傷させたりすることも防止できる。
また、ブースト運転時のバーナ12の発熱量は、加熱調理に適した通常の発熱量よりも多くなるが、ブースト運転時は調理油温度が低い温度となっているため、調理品質を悪化させることがない。
【0027】
また、スタンバイ用設定温度を低めに設定することで、厨房室の温度上昇を抑えることができ、空調の負担も軽くなる。更に、スタンバイ時の調理油の加熱が抑えられるため、調理油の劣化が少なくなり、調理油の入れ替え作業やフィルタリング作業が減り、調理油代も抑えることが出来る。
これらの結果、迅速な調理品の提供、良好な調理品質の維持、省エネといったレストランやファーストフード店にとってきわめて重要な課題を一挙に解決することができる。
【0028】
ところで、こうした実施例では、バーナ12の炎口負荷(炎口の単位面積あたりの発熱量)を一時的に増大するが、それにより燃焼不良の発生が懸念される場合には、以下の示す第2実施例のようにするとよい。
この第2実施例では、バーナをメインバーナと補助バーナとから構成し、補助バーナをブースト運転時にのみ燃焼させるようにしたものであり、第1実施例と同じ部分については図面に同一符号を付け、以下、第1実施例と異なる部分のみ説明する。
【0029】
図6に示すように、調理用油を加熱するバーナ40は、調理加熱に適した発熱量となるメインバーナ40aと、ブースト運転時にのみ燃焼する補助バーナ40bとから構成される。本実施例では、補助バーナ40bの発熱量をメインバーナ40aの発熱量の20%程度とするが、任意に設定できるものである。
そして、燃料ガス供給管30のガスガバナ31の下流側を2流路に分岐し、その一方となるメイン管30aをメインバーナ40aに、他方の補助管30bを補助バーナ40bに接続する。補助管30bには、ブースト運転時にのみ開弁される電磁弁35が設けられる。
【0030】
また、ファン19の送風路も2つのダクト41a、41bに分岐してメインバーナ40aおよび補助バーナ40bに接続される。補助バーナ40bに接続される補助ダクト41bには、その送風路を開閉するモータダンパ42が設けられる。
そして、第1実施例と同様のタイミングでブースト運転を行うわけであるが、この場合、第1実施例の電磁弁33の開閉制御に代えて、電磁弁35の開閉制御を行う。また、電磁弁35を開弁するときには、モータダンパ42作動させて補助ダクト41bの流路を開き、燃焼用空気を補助バーナ40bに送るようにする。
つまり、第1実施例のステップ8において、電磁弁35およびモータダンパ42を開成し、ステップ9およびステップ11において電磁弁35およびモータダンパ42を閉成する。
【0031】
この第2実施例においても、第1実施例と同様な効果を奏する。また、補助バーナ40bによりメインバーナ40aの加熱を補助するため、メインバーナ40aの負担が軽くなり、燃焼不良を起こさない。
尚、モータダンパ42を設けずに、通常の加熱調理中においても補助バーナ40bに送風するようにしてもよい。
【0032】
以上本実施例の業務用フライヤーについて説明したが、本発明はこうした実施形態になんら限定されるものではなく様々な形態で実施できるものである。
例えば、フライヤーに代えて鉄板焼調理を行うグリドル、茹麺器等、他の調理機器においても適用できる。
また、各種の温度設定値、時間設定値、加熱能力の増大率などは本実施例の値に限定されるものでなく、任意に設定できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】第1実施例のフライヤーの概略図である。
【図2】第1実施例のフライヤーのシステム構成図である。
【図3】第1実施例の制御フローチャートである。
【図4】設定温度切り替え時の調理油の温度推移を表わすグラフである。
【図5】食材投入時の調理油の温度推移を表わすグラフである。
【図6】第2実施例のフライヤーのシステム構成図である。
【符号の説明】
【0034】
11・・油槽、12,40・・バーナ、13・・操作パネル、14・・コントローラ、15・・温度センサ、23・・メニュースイッチ、24・・スタートスイッチ、25・・調理表示器、27・・スタンバイランプ、28・・スタンバイ表示器、29・・ブーストランプ、31・・ガスガバナ、32・・バイパス管、33,35・・電磁弁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理油、調理加熱板、調理容器などの調理媒体を加熱するバーナと、
上記調理媒体の温度を検出する温度検出手段と、
上記調理媒体温度が目標温度となるように上記バーナの加熱を制御する加熱制御手段と、
上記目標温度を、加熱調理に適した調理用設定温度と、上記調理用設定温度よりも低いスタンバイ用設定温度とに切り替える設定温度切替手段とを備えた業務用調理機器において、
上記バーナの加熱能力を、通常の調理時における最大加熱能力よりも高い加熱能力に一時的に増大するブースト手段と、
上記目標温度をスタンバイ用設定温度から調理用設定温度に切り替えたときに、上記ブースト手段を所定期間だけ作動させるブースト制御手段と
を備えたことを特徴とする業務用調理機器。
【請求項2】
上記ブースト制御手段は、上記ブースト手段の動作時間を制限する制限タイマを備えたことを特徴とする請求項1記載の業務用調理機器。
【請求項3】
上記ブースト制御手段は、上記ブースト手段の作動した後、上記調理媒体温度が所定温度に達したときに上記ブースト手段の作動を停止することを特徴とする請求項1または2記載の業務用調理機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−167315(P2006−167315A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−367008(P2004−367008)
【出願日】平成16年12月20日(2004.12.20)
【出願人】(000112015)パロマ工業株式会社 (298)
【Fターム(参考)】