説明

業務管理サーバ、業務管理プログラムおよび業務管理システム

【課題】 開示する業務管理サーバでは、業務委託元から業務委託先に通知される業務依頼書に基づき作業を行う場合に、当該作業進捗の管理を行う手間を軽減することができる。
【解決手段】 開示する業務管理サーバの一形態では、第1のクライアント装置と第2のクライアント装置とが接続する業務管理サーバであって、前記第1のクライアント装置から業務依頼を受け付け、該業務依頼毎に該業務依頼を識別する識別情報を付与する業務依頼受付手段と、前記第2のクライアント装置から、前記業務依頼を構成する各工程が実施済みであるか否かに関する情報と該各工程の実施を証明する文書情報とを関連付けた工程管理情報を受け付ける進捗状況受付手段と、前記業務依頼に関する情報と前記識別情報と前記工程管理情報とを関連付けて保持する進捗状況保持手段と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クライアントから受けた業務依頼の進捗管理を行う装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、業務を外部委託した上で、当該業務に係る計算処理や帳票処理等に関する電子メールベースの依頼書を委託先業者に都度送付し、業者は当該依頼書に基づき作業を実施する業務形態がある。
【0003】
また、コンピュータシステムを用いて業務フローの工程管理を行う技術に関しては、様々な取り組みが成されているところである(特許文献1−4を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−26207号公報
【特許文献2】特開2002−41741号公報
【特許文献3】特開2007−200136号公報
【特許文献4】特開2008−191863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記業務形態では、依頼および保守業務の実施には各種の実行証跡が付随するため、業務量の増加と共に、業務受託者側における業務の工程管理が煩雑になるという問題点があった。また、上記業務形態では、業務委託者側における監査対応時など、特定の業務依頼に関する実施状況を抽出する際にも、業務量の増加と共に、業務受託者側における資料抽出作業が煩雑になるという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明では、上記問題点に鑑み、業務委託元から業務委託先に通知される業務依頼書に基づき作業を行う場合に、当該作業進捗の管理を行う手間を軽減する業務管理サーバ、業務管理プログラムおよび業務管理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示する業務管理サーバの一形態では、第1のクライアント装置と第2のクライアント装置とが接続する業務管理サーバであって、前記第1のクライアント装置から業務依頼を受け付け、該業務依頼毎に該業務依頼を識別する識別情報を付与する業務依頼受付手段と、前記第2のクライアント装置から、前記業務依頼を構成する各工程が実施済みであるか否かに関する情報と該各工程の実施を証明する文書情報とを関連付けた工程管理情報を受け付ける進捗状況受付手段と、前記業務依頼に関する情報と前記識別情報と前記工程管理情報とを関連付けて保持する進捗状況保持手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
開示の業務管理サーバでは、業務委託元から業務委託先に通知される業務依頼書に基づき作業を行う場合に、当該作業進捗の管理を行う手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施の形態に係る業務管理システムの概要を説明する図である。
【図2】本実施の形態に係る業務管理サーバ(第1のクライアント装置、第2のクライアント装置)のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本実施の形態に係る業務管理システムの機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る依頼関連テーブルの一例を示す図である。
【図5】本実施の形態に係る依頼工程進捗_関連テーブルの一例を示す図である。
【図6】本実施の形態に係るセンター利用者テーブルの一例を示す図である。
【図7】本実施の形態に係る顧客利用者テーブルの一例を示す図である。
【図8】本実施の形態に係るプロジェクトテーブルの一例を示す図である。
【図9】本実施の形態に係る業務連絡票_関連テーブルの一例を示す図である。
【図10】本実施の形態に係る申し送り情報_関連テーブルの一例を示す図である。
【図11】本実施の形態に係る申し送り添付ファイルテーブルの一例を示す図である。
【図12】本実施の形態に係る添付ファイルテーブルの一例を示す図である。
【図13】本実施の形態に係る業務管理システムによる処理例全体を示すフローチャートである。
【図14】本実施の形態に係る業務委託者側における操作画面表示処理のフローチャートである。
【図15】本実施の形態に係る業務受託者側における操作画面表示処理のフローチャートである。
【図16】本実施の形態に係る業務依頼作成処理のフローチャートである。
【図17】本実施の形態に係る業務依頼承認処理のフローチャートである。
【図18】本実施の形態に係る業務依頼受付処理のフローチャートである。
【図19】本実施の形態に係る依頼内容の確認処理のフローチャートである。
【図20】本実施の形態に係るSE依頼内容確認処理のフローチャートである。
【図21】本実施の形態に係る作業レビュー処理のフローチャートである。
【図22】本実施の形態に係るレビュー結果の承認処理のフローチャートである。
【図23】本実施の形態に係る登録作業処理のフローチャートである。
【図24】本実施の形態に係る依頼完了確認処理のフローチャートである。
【図25】本実施の形態に係る依頼完了承認処理のフローチャートである。
【図26】本実施の形態に係る業務委託者側の依頼完了確認処理のフローチャートである。
【図27】本実施の形態に係る業務委託者側の依頼完了承認処理のフローチャートである。
【図28】本実施の形態に係る業務委託者側の証跡閲覧処理のフローチャートである。
【図29】本実施の形態に係る業務受託者側の証跡閲覧処理のフローチャートである。
【図30】本実施の形態に係る操作画面の一例(依頼画面)を示す図である。
【図31】本実施の形態に係る操作画面の一例(承認画面)を示す図である。
【図32】本実施の形態に係る操作画面の一例(受託者側画面)を示す図である。
【図33】本実施の形態に係る操作画面の一例(委託者側の完了確認画面)を示す図である。
【図34】本実施の形態に係る操作画面の一例(委託者側の証跡取得用依頼選択画面)を示す図である。
【図35】本実施の形態に係る操作画面の一例(受託者側の証跡取得用依頼選択画面)を示す図である。
【図36】本実施の形態に係る操作画面の一例(証跡情報閲覧画面)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(本実施の形態に係る業務管理システムの概要)
図1を用いて、本実施の形態に係る業務管理システム400の概要について説明する。業務管理システム400は、業務管理サーバ100、第1のクライアント装置200、第2のクライアント装置300を有する。業務委託者が行った業務依頼を業務受託者が実行する場合に、業務管理システム400は当該業務の進捗状況を管理するシステムである。業務の進捗状況は、業務管理サーバ100が有する業務管理DB150において保持され、業務委託者及び業務受託者は業務管理DB150にアクセスし、業務の進捗状況を確認することができる。なお、業務委託者は、第1のクライアント装置200を介して業務管理DB150にアクセスし、業務受託者は、第2のクライアント装置300を介して業務管理DB150にアクセスする。
【0011】
業務管理システム400は、公開WEBとして完全電子化されることにより、以下の特徴を有する。業務管理システム400は、担当者毎に業務管理DB150に対するアクセス権を付与するため、アクセス管理を行うことにより機密性を保持することができる。また、業務管理システム400は、業務依頼に応じた専用フォームを用意しているため、業務依頼作成時間を短縮し、必要な情報の通達漏れを防止することができる。また、業務管理システム400は、業務管理DB150を検索することで、依頼の傾向分析や過去の依頼検索及び印刷が可能である。また、業務管理システム400は、業務受託側において依頼到着を自動的に周知する機能(ポップアップ機能)を有するため、作業滞留や忘却を防止することができる。また、業務管理システム400は、業務依頼を一元管理するため、委託者及び受託者はWEB経由で業務管理DB150における情報共有が可能となる。さらに、業務管理システム400は、対応履歴を全て業務管理DB150に記録するため、内部統制における証跡や継続的サービス改善に活用が可能である。
【0012】
図2を用いて、業務管理サーバ100、第1のクライアント装置200、第2のクライアント装置300のハードウェア構成例を説明する。業務管理サーバ100、第1のクライアント装置200、第2のクライアント装置300それぞれは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、通信I/F(InterFace)、入出力装置を有する。
【0013】
CPUは、ROMに記憶されたプログラムを実行する装置であり、RAMに展開(ロード)されたデータを、プログラムの命令に従って演算処理し、装置全体を制御する。ROMは、CPUが実行するプログラムやデータを記憶している。RAMは、CPUでROMに記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時的に保持する。HDDは、基本ソフトウェアであるOS(Operating System)、本実施の形態に係るアプリケーションプログラムなどを、関連するデータとともに記憶する装置である。
【0014】
通信I/Fは、通信ネットワークを介して接続された他の通信制御機能を備えた周辺機器と情報(データ)を送受信するためのインタフェースである。各装置100、200、300は、通信I/Fを介してLAN(Local Area Network)等に接続され、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の通信プロトコルに従って、LAN等に接続された他の装置100、200、300とデータの送受信を行う。入出力装置は、ハードキーによるキースイッチやLCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、各装置100、200、300が有する機能をユーザが利用する際や各種設定を行う際のユーザインタフェースとして機能する装置である。
【0015】
業務管理サーバ100、第1のクライアント装置200、第2のクライアント装置300が有する各手段による処理は、CPUが、ROM又はHDDに記憶された各手段による処理に対応するプログラムを実行することにより実現される形態としても良いし、当該手段の処理をハードウェアで実現する形態としても良い。
【0016】
図3で示すように、業務管理システム400は、委託者側端末である第1のクライアント装置200、受託者側端末である第2のクライアント装置300、委託者・受託者間の業務契約に関する業務の進捗情報を保持する業務管理サーバ100を有する。業務管理サーバ100は、業務依頼受付手段110、進捗状況受付手段120、進捗状況保持手段130、ユーザ認証手段140を有し、業務状況保持手段130によって業務管理DB150が保持される。業務管理DB150は、業務委託者から委託(依頼)された業務と業務受託者側における当該業務の進捗状況と当該業務毎に付与された識別情報とを相互に関連付けて保持するデータベースである。
【0017】
ここで、委託者からの業務依頼は、業務依頼通知手段210によってサーバ100に通知され、受託者による業務依頼の進捗報告は、進捗状況通知手段310によってサーバ100に通知される。そして、サーバ100側では、これら各通知を業務依頼受付手段110又進捗状況受付手段120によって受け付ける。
【0018】
したがって、業務委託者及び業務受託者は、上記識別情報を検索キーにして業務管理DB150を検索することで、業務の進捗状況を適切に管理することができる。また、ユーザ認証手段140によって、業務依頼を行う業務委託者側ユーザ及び委託された業務の進捗状況を業務管理DB150に登録する業務委託者側ユーザのユーザ認証を行い、その認証結果を業務管理DB150に対する書き込み結果と共に保持する。このようなアクセス管理を行うことにより業務管理DB150の機密性を保持することができる。
【0019】
また、業務管理DB150で業務の進捗状況を表すデータに関し、特定のデータについては、業務委託者側からのアクセスを拒否する設定を施す。こうすることにより、業務委託者側に非開示としたい業務受託者側のデータが有る場合、適切に機密性を保持することができる。
【0020】
(本実施の形態に係る業務管理システムによる処理例)
ここでは、図4−36を用いて、業務管理システム400による処理例を説明する。図4−12では業務管理DB150を構成する各テーブルの一例を示す。これらテーブル間の各要素を互いに関連付けて保持することにより、業務管理DB150において業務依頼毎の進捗管理を適切に行うことができる。
【0021】
図4で示す「依頼関連テーブル」は、業務委託者から業務受託者へ業務が依頼されるときにデータが書き込まれるものであり、業務の工程管理を行うためのテーブルである。図4中の依頼IDは、業務依頼を識別する識別情報であり、業務依頼毎に付与されるものである。
【0022】
図5で示す「依頼工程進捗_関連テーブル」は、業務受託者側において工程管理を行うためのテーブルである。図5中の依頼工程には、後述する「受付」、「依頼内容確認」、「SE依頼内容確認」、「作業レビュー」、「レビュー結果承認」、「登録作業」、「依頼完了確認」の各工程のうち何れかが書き込まれる。また、図5中の工程の状態には、「完了」、「未完了」のうち何れかが書き込まれる。なお、図5で示す「依頼工程進捗_関連テーブル」と図4で示す「依頼関連テーブル」とは、依頼IDによって関連付けて保持される。
【0023】
図6で示す「センター利用者テーブル」は、業務受託者側のユーザ認証情報を保持するテーブルであり、図7で示す「顧客利用者テーブル」は、業務委託者側のユーザ認証情報を保持するテーブルである。
【0024】
図8で示す「プロジェクトテーブル」は、業務委託者・受託者間で行われる業務委託契約毎に、作業工程毎の処理権限者の情報などの各種情報を保持するテーブルである。図9で示す「業務連絡票_関連テーブル」は、受託業務を実行する際の連絡情報を保持し、また、当該作業を実行した結果を示す付属書類を保持するテーブルである。図9中の添付ファイルID(顧客添付)には、業務委託者側の承認書ファイル等の付属書類情報を格納した添付ファイルテーブルのレコードの添付ファイルIDが格納される。
【0025】
図10で示す「申し送り情報_関連テーブル」は、業務受託者側でのみ利用する上記付属書類を保持するテーブルである。図10中の依頼工程には、後述する「依頼内容確認」、「SE依頼内容確認」、「作業レビュー」、「レビュー結果承認」、「登録作業」、「依頼完了確認」の各工程のうち何れかが書き込まれる。
【0026】
図11で示す「申し送り添付ファイルテーブル」は、図10で示す「申し送り情報_関連テーブル」にて保持する付属書類について、業務委託者側に公開するか否かに関する情報を保持するテーブルである。図11中の公開フラグの項目を非公開に設定すると、業務委託者側から、当該非公開とされた付属書類にはアクセスすることができない。また、図12で示す「添付ファイルテーブル」は、図9で示す「業務連絡票_関連テーブル」および図10で示す「申し送り情報_関連テーブル」にて保持する付属書類に関する詳細事項を保持するテーブルである。
【0027】
図13には、業務管理システム400による処理例全体のフローチャートを示すが、当該処理例は、業務委託者から業務受託者へアウトソーシングされている業務に係る業務依頼についての進捗状況を管理する処理である。また、図13で示すように、業務管理システム400による処理例は、S1300−S1322の12工程で構成されるため、以下では工程毎に説明を行う。
【0028】
本処理例における業務依頼は、S1300において業務委託者側の担当者による業務依頼の作成が行われ、S1302において業務委託者側の承認権限者による業務依頼の承認が行われる。次に、S1304において業務受託者側の担当者による業務依頼の受付が行われ、S1306において業務受託者側の作業担当者による依頼内容の確認が行われる。さらに、S1308において業務受託者側の作業担当者によるSE依頼内容確認が行われ、S1310において業務受託者側の作業担当者による作業レビューが行われる。そして、S1312において業務受託者側の承認権限者によるレビュー結果の承認が行われ、S1314において業務受託者側の作業者による登録作業が行われる。その次に、S1316において業務受託者側の作業者による依頼完了確認が行われ、S1318において業務受託者側の承認権限者による承認が行われる。その後、S1320において業務委託者側の担当者による依頼完了確認が行われ、S1322において業務委託者側の承認権限者による承認が行われる。なお、下記(13)(14)の証跡閲覧処理は、図13で示す処理例のフローチャートには含まれないが、業務委託者側又は業務受託者側において随時行うことができる処理である。
【0029】
また、図14では、業務委託者側において第1のクライアント装置200から業務管理DB150を操作する際の操作画面の表示処理について説明している。S1400−S1406で示すように、顧客利用者テーブルに基づいて認証された業務委託者側ユーザが権限を登録されているプロジェクトテーブルのプロジェクトID及び工程と依頼関連テーブルのプロジェクトID及び依頼工程進捗_関連テーブルの工程情報が一致するものを業務委託者側ユーザが処理可能な依頼情報として画面表示し、業務委託者側ユーザの選択入力を受付ける。なお、この処理は、S1300、S1302、S1320、S1322及び後述する業務委託者側の証跡閲覧処理において行われる。
【0030】
また、図15では、業務受託者側において第2のクライアント装置300から業務管理DB150を操作する際の操作画面の表示処理について説明している。S1500−S1506で示すように、センター利用者テーブルに基づいて認証された業務受託者側ユーザが権限を登録されているプロジェクトテーブルのプロジェクトID及び工程と依頼関連テーブルのプロジェクトID及び依頼工程進捗_関連テーブルの工程情報が一致するものを業務受託者側ユーザが処理可能な依頼情報として画面表示し、業務受託者側ユーザの選択入力を受付ける。なお、この処理は、S1304−S1318及び後述する業務受託者側の証跡閲覧処理において行われる。
【0031】
(1)業務依頼作成処理(S1300における処理)
図16を用いて、業務委託者側ユーザが第1のクライアント装置200において行う業務依頼作成処理(S1300における処理)について説明する。S1600において図30で示すような依頼作成画面が表示される。画面上には、「処理名称」、「処理日」、「特記事項」等を入力可能な欄が表示される。
【0032】
S1602において画面入力内容の取得が行われる。S1604において依頼の登録であれば、S1606において依頼IDの採番が行われる。S1608においてレコードが新規作成される。S1608では、<1>依頼関連テーブルと依頼工程進捗_関連テーブルのレコードを画面入力内容に従って新規作成する。次に、<2>依頼工程進捗_関連テーブルのレコードとしてS1304−S1316の工程を示す全部で7つのレコードが新規作成される。その次に、<3>依頼関連テーブルのレコードと依頼工程進捗_関連テーブルのレコードとを、前記S1606で採番した依頼IDで関連付ける。そして、<4>画面入力内容や採番処理の結果から、依頼関連テーブルのレコードにおける「依頼を登録した顧客利用者ID」、「依頼関連ID」、「処理名称」、「依頼登録日時」、「依頼ID」、「処理日」、「依頼登録者のコメント」、「プロジェクトID」、「業務委託者側からの特記事項」のデータ項目が設定される。さらに、<5>各依頼工程進捗_関連テーブルの7つのレコードの「工程の状態」は「未完了」に設定される。
【0033】
S1610において業務連絡票IDの採番を行う。S1612においてレコードが新規作成される。S1612では、<1>業務連絡票_関連テーブルと申し送り情報_関連テーブルのレコードを新規作成する。次に、<2>申し送り情報_関連テーブルのレコードとして、S1306−S1316の工程に対応する全部で6つのレコードを新規作成する。そして、<3>作成した業務連絡票_関連テーブルのレコードと申し送り情報_関連テーブルのレコードを、前記S1610で採番した業務連絡票IDで関連付ける。
【0034】
S1614において、前記S1602で取得した画面入力内容に添付書類の指定が有る場合は、S1616において添付ファイルの受信が行われる。S1616では、添付ファイルの受信を行い、DB150内に格納する。
【0035】
S1618においてレコードが新規作成される。S1618では、<1>添付ファイルテーブルのレコードを新規作成し、<2>DB150内に格納された添付ファイルの名前が添付ファイルテーブルのデータ項目「添付ファイル名」に設定される。S1620においてレコードが更新される。S1620では、業務連絡票_関連テーブルのデータ項目「添付ファイルID(顧客添付)」に、前記S1618で作成した添付ファイルテーブルのレコードの添付ファイルIDを設定する。
【0036】
(2)業務依頼承認処理(S1302における処理)
図17を用いて、業務委託者側ユーザが第1のクライアント装置200において行う業務依頼承認処理(S1302における処理)について説明する。S1700において、前記S1404で受付けた依頼IDが取得される。
【0037】
S1702において依頼情報が検索される。S1702では、依頼IDをキーとして、依頼関連テーブルのレコードと複数の依頼工程進捗_関連テーブルのレコードとを検索し取得する。S1704において添付ファイルテーブルの検索を行う。S1704では、依頼IDをキーとして業務連絡票_関連テーブルのレコードを検索し、得られたレコードの業務連絡票IDと添付ファイルID(顧客添付)を取得する。
【0038】
S1706において添付ファイルテーブルの検索を行う。S1706では、前記S1704で取得した添付ファイルID(顧客添付)を持つ全ての添付ファイルテーブルのレコードを検索する。S1708において申し送り添付ファイルテーブルの検索を行う。S1708では、前記S1704で取得した業務連絡票IDで申し送り情報_関連テーブルを検索し、得られたレコードの申し送り情報関連IDを取得する。ただし、この工程では、まだ申し送りが発生していないので検索結果はゼロ件となる。
【0039】
S1710において申し送り添付ファイルテーブルの検索を行う。S1710では、前記S1708で取得した申し送り情報関連IDで申し送り添付ファイルテーブルを検索し、得られたレコードのうち、公開フラグが設定されているレコードの添付ファイルIDを取得する。S1712において申し送り添付ファイルテーブルの検索を行う。S1712では、前記S1710で取得した添付ファイルIDで添付ファイルテーブルを検索する。
【0040】
S1714において承認画面を表示する。S1714では、上記S1702−S1712の検索結果を表示する。図31に、S1714において表示される画面例を示す。S1716において画面入力内容を取得する。S1718において、当該画面入力内容に承認の入力が有れば、S1720においてレコードが更新される。S1720では、依頼関連テーブルのレコードにおける「依頼を承認した顧客利用者ID」、「依頼承認日時」、「依頼承認者のコメント」のデータ項目を画面入力内容に従って設定する。
【0041】
S1722において、前記S1716で取得した画面入力内容に却下入力がされていれば、S1724においてレコードが更新される。S1724では、依頼関連テーブルにおける「依頼を却下した顧客利用者ID」、「依頼却下日時」、「依頼却下者のコメント」のデータ項目を画面入力内容に従って設定する。
【0042】
(3)業務依頼受付処理(S1304における処理)
図18を用いて、業務受託者側ユーザが第2のクライアント装置300において行う業務依頼受付処理(S1304における処理)について説明する。S1800において、前記S1504で受付けた依頼IDが取得される。
【0043】
S1802において依頼情報の検索を行う。S1802では、依頼IDをキーとして、依頼関連テーブルのレコードと複数の依頼工程進捗_関連テーブルのレコードを検索し取得する。S1804において添付ファイルテーブルの検索を行う。S1804では、依頼IDをキーとして業務連絡票_関連テーブルのレコードを検索し、得られたレコードの業務連絡票IDと添付ファイルID(顧客添付)を取得する。
【0044】
S1806において添付ファイルテーブルの検索を行う。S1806では、前記S1804で取得した添付ファイルID(顧客添付)を持つ全ての添付ファイルテーブルのレコードを検索する。S1808において申し送り添付ファイルテーブルを検索する。S1808では、前記S1804で取得した業務連絡票IDで申し送り情報_関連テーブルを検索し、得られたレコードの申し送り情報関連IDを取得する。ただし、この工程では、まだ申し送りが発生していないので検索結果はゼロ件となる。
【0045】
S1810において申し送り添付ファイルテーブルを検索する。S1810では、前記S1808で取得した申し送り情報関連IDで申し送り添付ファイルテーブルを検索し、得られた全てのレコードの添付ファイルIDを取得する。S1812において申し送り添付ファイルテーブルの検索を行う。S1812では、前記S1810で取得した添付ファイルIDで添付ファイルテーブルを検索する。
【0046】
S1814において受付画面を表示する。S1814では、上記S1802−S1812の検索結果を表示する。S1816で画面入力内容の取得を行う。S1818において、当該画面入力内容に確認入力が有れば、S1820においてレコードが更新される。S1820では、依頼工程進捗_関連レコードのうち、S1304の受付工程を示すレコードの「工程の状態」が「完了」に設定され、「工程の状態を登録した選択利用者ID」に作業者のIDが設定され、完了時刻が設定される。
【0047】
(4)業務依頼内容確認処理(S1306における処理)
図19を用いて、業務受託者側ユーザが第2のクライアント装置300において行う業務依頼内容確認処理(S1306における処理)について説明する。S1900において、前記S1504で受付けた依頼IDが取得される。
【0048】
S1902においてセンター側(業務受託者側)依頼検索処理が行われる。なお、センター側依頼検索処理は前記S1802−S1812に示した一連の検索処理である。S1904において依頼内容確認画面が表示される。S1904では、検索処理で得られた情報を表示する。なお、業務受託者側では、基本的に、図32で示すイメージの画面が後工程に引き継がれていく。
【0049】
S1906において画面入力内容が取得される。S1908において、当該画面入力内容に添付書類の指定があれば、S1910において添付ファイルの受信が行われる。S1910では、添付ファイルを受信し、受信ファイルをDB150内に格納する。S1912においてレコードが新規作成される。S1912では、<1>申し送り添付ファイルテーブルのレコードと添付ファイルテーブルのレコードとを、受信するファイルの数だけ新規作成し添付ファイルIDで関連付ける。次に、<2>添付ファイルテーブルのデータ項目「添付ファイル名」として、DB150に格納されたそれぞれのファイルの名前が設定される。次に、<3>画面入力内容に従って、申し送り添付ファイルテーブルのデータ項目「申し送り情報関連ID」に、現在の作業工程(ここでは、S1306依頼内容確認工程)に対応する申し送り情報関連テーブルのレコードのIDを設定する。
【0050】
S1914において、前記S1906で取得した画面入力内容に確認入力が有れば、S1916においてレコードが更新される。S1916では、依頼工程進捗_関連テーブルのレコードのうち、S1306の依頼内容確認工程を示すレコードの「工程の状態」が「完了」に設定され、「工程の状態を登録した選択利用者ID」に作業者のIDが設定され、完了時刻が設定される。
【0051】
(5)SE依頼内容確認処理(S1308における処理)
図20を用いて、業務受託者側ユーザが第2のクライアント装置300において行うSE依頼内容確認処理(S1308における処理)について説明する。S2000において、前記S1504で受付けた依頼IDが取得される。
【0052】
S2002においてセンター側(業務受託者側)依頼検索処理が行われる。S2004においてSE依頼内容確認の操作画面が表示される。S2004では、検索処理で得られた情報を表示する。S2006において画面入力内容が取得される。S2008において、当該画面入力内容に添付書類の指定が有れば、S2010において申し送り書類添付処理が行われる。なお、申し送り書類添付処理は前記S1910−S1912に示した一連の検索処理である。S2012において、当該画面入力内容に確認入力が有れば、S2014においてレコードが更新される。S2014では、依頼工程進捗_関連テーブルのレコードのうち、S1308のSE依頼内容確認工程を示すレコードの「工程の状態」が「完了」に設定され、「工程の状態を登録したセンター利用者ID」に作業者のIDが設定され、完了時刻が設定される。
【0053】
(6)作業レビュー処理(S1310における処理)
図21を用いて、業務受託者側ユーザが第2のクライアント装置300において行う作業レビュー処理(S1310における処理)について説明する。S2100において、前記S1504で受付けた依頼IDが取得される。
【0054】
S2102においてセンター側(業務受託者側)依頼検索処理が行われる。S2104において作業レビュー画面が表示される。S2104では、検索処理で得られた情報を表示する。S2106において画面入力内容が取得される。S2108において、当該画面入力内容に添付書類の指定があれば、S2110において申し送り書類添付処理が行われる。S2112において、当該画面入力内容に確認入力が有れば、S2114においてレコードの更新が行われる。S2114では、依頼工程進捗_関連テーブルのレコードのうち、S1310の作業レビュー工程を示すレコードの「工程の状態」が「完了」に設定され、「工程の状態を登録したセンター利用者ID」に作業者のIDが設定され、完了時刻が設定される。
【0055】
(7)レビュー結果の承認処理(S1312における処理)
図22を用いて、業務受託者側ユーザが第2のクライアント装置300において行うレビュー結果の承認処理(S1312における処理)について説明する。S2200において、前記S1504で受付けた依頼IDが取得される。
【0056】
S2202においてセンター側(業務受託者側)依頼検索処理が行われる。S2204においてレビュー結果画面が表示される。S2204では、検索処理で得られた情報を表示する。S2206において画面入力内容が取得され、S2208において、当該画面入力内容に添付書類の指定が有れば、S2210において申し送り書類添付処理が行われる。S2212において、当該画面入力内容に承認入力が有れば、S2214においてレコードが更新される。S2214では、依頼工程進捗_関連テーブルのレコードのうち、S1312のレビュー結果承認工程を示すレコードの「工程の状態」が「完了」に設定され、「工程の状態を登録したセンター利用者ID」に作業者のIDが設定され、完了時刻が設定される。
【0057】
(8)登録作業の処理(S1314における処理)
図23を用いて、業務受託者側ユーザが第2のクライアント装置300において行う登録作業の処理(S1314における処理)について説明する。S2300において、前記S1504で受付けた依頼IDが取得される。
【0058】
S2302においてセンター側(業務受託者側)依頼検索処理が行われる。S2304において登録画面が表示される。S2304では、検索結果で得られた情報を表示する。なお、業務受託者側ユーザは表示された情報に基づいて業務委託者側からの依頼作業をこの工程で実施し、作業報告等を画面入力する。S2306において画面入力内容が取得され、S2308において申し送り書類添付処理が行われる。S2310においてレコードが更新される。S2310では、依頼工程進捗_関連テーブルのレコードのうち、S1314の登録作業工程を示すレコードの「工程の状態」が「完了」に設定され、「工程の状態を登録したセンター利用者ID」に作業者のIDが設定され、完了時刻が設定される。
【0059】
(9)依頼完了確認処理(S1316における処理)
図24を用いて、業務受託者側ユーザが第2のクライアント装置300において行う依頼完了確認処理(S1316における処理)について説明する。S2400において、前記S1504で受付けた依頼IDが取得される。
【0060】
S2402においてセンター側(業務受託者側)依頼検索処理が行われ、S2404において依頼完了確認画面が表示される。S2404では、検索処理で得られた情報を表示する。S2406において画面入力内容が取得され、S2408において、当該画面入力内容に添付書類の指定が有れば、S2410において申し送り書類添付処理が行われる。S2412において、当該画面入力内容に確認入力が有れば、S2414においてレコードが更新される。S2414では、依頼工程進捗_関連テーブルのレコードのうち、S1316の依頼完了確認工程を示すレコードの「工程の状態」が「完了」に設定され、「工程の状態を登録したセンター利用者ID」に作業者のIDが設定され、完了時刻が設定される。
【0061】
(10)承認処理(S1318における処理)
図25を用いて、業務受託者側ユーザが第2のクライアント装置300において行う承認処理(S1318における処理)について説明する。S2500において、前記S1504で受付けた依頼IDが取得される。 S2502においてセンター側(業務受託者側)依頼検索処理が行われ、S2504において承認画面が表示される。S2504では、検索処理で得られた情報を表示する。S2506において画面入力内容が取得され、S2508において、当該画面有力内容に承認入力が有れば、S2510においてレコードが更新される。S2510では、依頼関連テーブルのレコードのうち、「依頼完了を承認したセンター側利用者ID」、「依頼完了の承認日時」、「依頼完了承認者のコメント」のデータ項目を画面入力内容に従って設定する。
【0062】
(11)業務委託者側の完了確認処理(S1320における処理)
図26を用いて、業務委託者側ユーザが第1のクライアント装置200において行う完了確認処理(S1320における処理)について説明する。S2600において、前記S1404で受付けた依頼IDが取得される。
【0063】
S2602において顧客側依頼検索処理が行われ、S2604において確認画面が表示される。なお、顧客側依頼検索処理は前記S1702−S1712に示した一連の検索処理である。S2604では、検索処理で得られた情報を表示する。図33に、当該確認画面の一例を示す。S2606において画面入力内容が取得され、S2608において、当該画面入力内容に確認入力が有れば、S2610においてレコードが更新される。S2610では、依頼関連テーブルのレコードのうち、「顧客クローズ確認を行った顧客利用者ID」、「顧客クローズ確認の日時」、「顧客クローズ確認した顧客利用者のコメント」のデータ項目を画面入力内容に従って設定する。
【0064】
(12)業務委託者側の完了承認処理(S1322における処理)
図27を用いて、業務委託者側ユーザが第1のクライアント装置200において行う完了承認処理(S1322における処理)について説明する。S2700において、前記S1404で受付けた依頼IDが取得される。
【0065】
S2702において顧客側依頼検索処理が行われ、S2704において確認画面が表示される。S2704では、検索処理で得られた情報を表示する。S2706において画面入力内容が取得され、S2708において、当該画面入力内容に承認入力が有れば、S2710においてレコードが更新される。S2710では、依頼関連テーブルのレコードのうち、「顧客クローズ承認を行った顧客利用者ID」、「顧客クローズ承認の日時」、「顧客クローズ承認した顧客利用者のコメント」のデータ項目を画面入力内容に従って設定する。
【0066】
(13)業務委託者側の証跡閲覧処理
図28を用いて、業務委託者側ユーザが第1のクライアント装置200において行う証跡閲覧処理について説明する。なお、業務委託者側では、公開されている申し送り添付書類を証跡情報の一部として閲覧できる。S2800において業務委託者完了承認済みの依頼一覧を画面表示する。S2800では、利用者が権限を有するプロジェクトのうち、顧客クローズ承認日時又は依頼却下日時が設定済みの依頼関連テーブルのレコードの依頼ID、処理名称、処理日時等を一覧表示し選択入力を受付ける。図34に、依頼一覧を表示した画面例を示す。
【0067】
S2802において依頼工程一覧を作成する。S2802では、前記S2800で選択された依頼IDで依頼関連テーブルと複数の依頼工程進捗_関連テーブルを検索し、各工程の作業者と完了時刻を一覧表データに編集する。
【0068】
S2804において添付ファイルテーブルの検索が行われる。S2804では、依頼IDをキーとして業務連絡票_関連テーブルのレコードを検索し、得られたレコードの業務連絡票IDと添付ファイルID(顧客添付)を取得する。S2806において添付ファイルテーブルの検索が行われる。S2806では、前記S2804で取得した添付ファイルID(顧客添付)を持つ全ての添付テーブルのレコードを検索する。
【0069】
S2808において申し送り添付ファイルテーブルの検索が行われる。S2808では、前記S2804で取得した業務連絡票IDで申し送り情報_関連テーブルを検索し、得られたレコードの申し送り情報関連IDを取得する。S2810において申し送り添付ファイルテーブルの検索が行われる。S2810では、前記S2808で取得した申し送り情報関連IDで申し送り添付ファイルテーブルを検索し、得られたレコードののうち、公開フラグが設定されているレコードの添付ファイルIDを取得する。
【0070】
S2812において申し送り添付ファイルテーブルの検索が行われる。S2812では、前記S2810で取得した添付ファイルIDで添付ファイルテーブルを検索する。S2814において作業履歴一覧と公開添付ファイル一覧が画面表示され、図36に画面表示例を示す。
【0071】
(14)業務受託者側の証跡閲覧処理
図29を用いて、業務受託者側ユーザが第2のクライアント装置300において行う証跡閲覧処理について説明する。なお、業務受託者側では全ての申し送り添付書類を証跡情報の一部として閲覧できるほか、公開されている申し送り添付書類のみの閲覧に限定することもできる。S2900において業務委託者完了承認済みの依頼一覧を画面表示し選択入力を受付ける。S2900では、利用者が権限を有するプロジェクトのうち、顧客クローズ承認日時又は依頼却下日時が設定済みの依頼関連テーブルのレコードの依頼ID、処理名称、処理日時等を一覧表示する。図35に、依頼一覧を表示した画面例を示す。
【0072】
S2902において依頼工程一覧を作成する。S2802では、選択された依頼IDで依頼関連テーブルと複数の依頼工程進捗_関連テーブルを検索し、各工程の作業者と完了時刻を一覧表データに編集する。
【0073】
S2904において添付ファイルテーブルの検索が行われる。S2904では、依頼IDをキーとして業務連絡票_関連テーブルのレコードを検索し、得られたレコードの業務連絡票IDと添付ファイルID(顧客添付)を取得する。S2906において添付ファイルテーブルの検索が行われる。S2906では、前記S2904で取得した添付ファイルID(顧客添付)を持つ全ての添付ファイルテーブルのレコードを検索する。
【0074】
S2908において申し送り添付ファイルの検索が行われる。S2908では、前記S2904で取得した業務連絡票IDで申し送り情報_関連テーブルを検索し、得られたレコードの申し送り情報関連IDを取得する。S2910において、前記S2900で取得した画面入力内容が、委託者側に非公開とする情報も表示する指定の場合、S2912において申し送り添付ファイルの検索が行われる。S2912では、前記S2908で取得した申し送り情報関連IDで申し送り添付ファイルテーブルを検索し、得られた全てのレコードの添付ファイルIDを取得する。
【0075】
前記S2910において、委託者側に非公開とする情報を非表示とする指定の場合、S2914において申し送り添付ファイルテーブルの検索が行われる。S2914では、前記S2908で取得した申し送り情報関連IDで申し送り添付ファイルテーブルを検索し、得られたレコードのうち、公開フラグが設定されているレコードの添付ファイルIDを取得する。S2916において申し送り添付ファイルテーブルの検索が行われる。S2916では、前記S2912若しくはS2914で取得した添付ファイルIDで添付ファイルテーブルを検索する。S2918において作業履歴一覧と公開添付ファイル一覧とが画面表示され、図36に画面表示例を示す。
【0076】
上記のように、開示の業務管理サーバ100及び業務管理システム400では、業務委託元から業務委託先に通知される業務依頼書に基づき作業を行う場合に、当該作業進捗の管理を行う手間を軽減することができる。以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0077】
100 業務管理サーバ
110 業務依頼受付手段
120 進捗状況受付手段
130 進捗状況保持手段
140 ユーザ認証手段
150 業務管理DB
200 第1のクライアント装置
210 業務依頼通知手段
300 第2のクライアント装置
310 進捗状況通知手段
400 業務管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のクライアント装置と第2のクライアント装置とが接続する業務管理サーバであって、
前記第1のクライアント装置から業務依頼を受け付け、該業務依頼毎に該業務依頼を識別する識別情報を付与する業務依頼受付手段と、
前記第2のクライアント装置から、前記業務依頼を構成する各工程が実施済みであるか否かに関する情報と該各工程の実施を証明する文書情報とを関連付けた工程管理情報を受け付ける進捗状況受付手段と、
前記業務依頼に関する情報と前記識別情報と前記工程管理情報とを関連付けて保持する進捗状況保持手段と、を有することを特徴とする業務管理サーバ。
【請求項2】
前記第1のクライアント装置及び前記第2のクライアント装置において操作を行うユーザのユーザ情報を確認するユーザ認証手段を有し、
前記業務依頼に関する情報は、前記第1のクライアント装置において前記業務依頼を入力するユーザに関するユーザ情報を含み、
前記工程管理情報は、前記第2のクライアント装置において前記工程管理情報を入力するユーザに関するユーザ情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の業務管理サーバ。
【請求項3】
前記進捗状況受付手段は、前記工程管理情報と共に、前記第1のクライアント装置からの該工程管理情報に対するアクセス可否に関する情報を受け付け、
前記進捗状況保持手段は、前記アクセスが不可とされる前記工程管理情報について、前記第1のクライアント装置からの該アクセスを許可しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の業務管理サーバ。
【請求項4】
第1のクライアント装置と第2のクライアント装置とが接続する業務管理サーバに、
業務依頼受付手段が、前記第1のクライアント装置から業務依頼を受け付け、該業務依頼毎に該業務依頼を識別する識別情報を付与するステップと、
進捗状況受付手段が、前記第2のクライアント装置から、前記業務依頼を構成する各工程が実施済みであるか否かに関する情報と該各工程の実施を証明する文書情報とを関連付けた工程管理情報を受け付けるステップと、
進捗状況保持手段が、前記業務依頼に関する情報と前記識別情報と前記工程管理情報とを関連付けて保持するステップと、を実行させるための業務管理プログラム。
【請求項5】
第1のクライアント装置と、第2のクライアント装置と、該第1のクライアント装置と該第2のクライアント装置とが接続する業務管理サーバとを有する業務管理システムであって、
前記第1のクライアント装置は、前記業務管理サーバに対し業務依頼を通知する業務依頼通知手段を有し、
前記第2のクライアント装置は、前記業務管理サーバに対し、前記業務依頼を構成する各工程が実施済みであるか否かに関する情報と該各工程の実施を証明する文書情報とを関連付けた工程管理情報を通知する進捗状況通知手段を有し、
前記業務管理サーバは、
前記第1のクライアント装置から前記業務依頼を受け付け、該業務依頼毎に該業務依頼を識別する識別情報を付与する業務依頼受付手段と、
前記第2のクライアント装置から前記工程管理情報を受け付ける進捗状況受付手段と、
前記業務依頼に関する情報と前記識別情報と前記工程管理情報とを関連付けて保持する進捗状況保持手段と、を有することを特徴とする業務管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2010−238099(P2010−238099A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−87213(P2009−87213)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(591106864)富士通エフ・アイ・ピー株式会社 (95)
【Fターム(参考)】