説明

標準電波受信装置

【課題】 低コストで製作し、低ランニング・コストで、構成が簡単で、小型化、軽量化、一体化をし、簡単に標準電波が受信できる装置を提供する。
【解決手段】 標準電波である40KHzと60KHzを誘起するフェライトバーアンテナと、前置増幅回路と、高周波可変減衰回路と、高周波増幅回路1と、40KHzのみを通過させる水晶式バンドパスフィルター回路と、高周波増幅回路2と、プロダクト検波回路と、20MHz発振回路と、20MHz分周回路と、低周波減衰回路と、2次のローパスフィルタ回路が3段分直列にした回路と、スピーカ及びイヤフォンを鳴らすため電力増幅回路からなり、本発明は、低コストで製作でき、低ランニング・コストで、構成が簡単で、小型化、軽量化、一体化ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許は、低コストで製作し、低ランニング・コストで、構成が簡単で、小型化、軽量化、一体化をし、簡単に受信出来る。
【背景技術】
【0002】
標準電波受信可能な装置には、一般には通信型受信機がある。(例えば、非特許文献1および非特許文献2を参照。)。これは広範囲の周波数を受信または、その周波数に応じた電波形式を受信する装置である。
【0003】
最初に前記非特許文献1の装置について述べる。この通信型受信機は受信機とアンテナが別々に分かれている。受信周波数は0〜32MHzで2.655HzステップでAM,NFMは10.62Hzである。受信電波形式はAM,SSB,NFM,CW/DATAがある。外形寸法は受信機が横238mm×奥行き227mm×高さ93mmで、アンテナが横300mm×奥行き105mm×高さ420mmである。重量は受信機が約2.2Kg、アンテナが約445gある。消費電力は受信機がAC100V約30W、アンテナがAC100V約5Wある。
【0004】
次に、非特許文献2の装置について述べる。この通信型受信機は受信機とアンテナが別々に分かれている。受信周波数は10kHz〜3000MHzで受信電波形式はAM,FM,USB,LSB&CWである。外形寸法は受信機が横217mm×奥行き260mm×高さ100mmで、アンテナが横300mm×奥行き105mm×高さ420mmである。重量は受信機が約3.5Kg、アンテナが約445gある。消費電力は受信機がAC100V約100W、アンテナがAC100V約5Wある。
【非特許文献1】通信型受信機:株式会社 エーオーアール AR7030 取扱説明書 アンテナ:株式会社 エーオーアール LR380 取扱説明書
【非特許文献2】通信型受信機:株式会社 エーオーアール AR5000A 製品カタログ アンテナ:株式会社 エーオーアール LR380 取扱説明書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下非特許文献1と非特許文献2について述べる。これらの価格は本発明に比べ高額であるので購入コストがかかる。
【0006】
これらで使っている通信型受信機はAC100V専用であり、乾電池は使用出来ない。
【0007】
これらは本発明品のサイズの横90mm×奥行き135mm×高さ35mm程度に比べ装置のサイズが大きいので製作、保存、運搬および取り付けに手間がかかり不便である。
【0008】
これらは受信機とアンテナが一体型でないので製作、保存、運搬および取り付け時に不便である。
【0009】
これらは本発明品の重量の(乾電池を除く)約210g程度に比べ重いので製作、保存、運搬および取り付けに不便であるし、輸送コストもかかるので経済的にコスト高である。
【0010】
これらは本発明に比べ回路が複雑であるので故障が必然的に多くなる。電子回路はIC、トランジスター、ダイオードなどの半導体や抵抗、コンデンサー、コイルなどの部品の組み合わせにより動作をさせるものである。同じ条件で製作し、使用した場合、部品が多くなれば多くなるほど故障する率は高くなる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の請求項1記載の発明は、40KHzの標準電波を誘起するフェライトバーアンテナと、前置増幅回路と、高周波可変減衰回路と、高周波増幅回路1と、40KHzのみを通過させる水晶式バンドパスフィルター回路と、高周波増幅回路2と、プロダクト検波回路と、20MHz水晶発振回路と、20MHz分周回路と、低周波減衰回路と、2次のローパスフィルタ回路が3段分直列にした回路と、スピーカ及びイヤフォンを鳴らすため電力増幅回路からなる標準電波受信装置である。これらの発明は低コストで製作し、低ランニング・コストで、構成が簡単で、小型化、軽量化、一体化をし、前記発明が解決しようとする課題を全て解決したものである。
【0012】
本発明の請求項2記載の発明は、60KHzの標準電波を誘起するフェライトバーアンテナと、前置増幅回路と、高周波可変減衰回路と、高周波増幅回路1と、40KHzのみを通過させる水晶式バンドパスフィルターと、高周波増幅回路2と、プロダクト検波回路と、20MHz水晶発振回路と、20MHz分周回路と、低周波減衰回路と、2次のローパスフィルタ回路が3段分直列にした回路と、スピーカ及びイヤフォンを鳴らすため電力増幅回路からなる標準電波受信装置である。これらの発明は低コストで製作し、低ランニング・コストで、構成が簡単で、小型化、軽量化、一体化をし、前記発明が解決しようとする課題を全て解決したものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、一般に大量に出回り、低価格で販売されている部品で構成するために、低コストで製作できる。
【0014】
従来品に比べ簡単な構造であるため、故障が少なく、小型化および軽量化ができる。
【0015】
一体型になっているので製作、保存、運搬および取り付けなどに適している。
【0016】
本発明は、電波時計だけでは適正な設置位置がわかりずらく、標準電波の受信音を直接聞くことにより適正な電波時計の設置場所を決めることができる。
【0017】
本発明は、電波時計だけでは適正な設置方向がわかりずらく、標準電波の受信音を直接聞くことにより適正な電波時計の設置方向を決めることができる。
【0018】
本発明は、標準電波の受信音を直接聞くことにより40KHz及び60KHz付近の雑音を聞くことが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下に示す実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。
【実施の形態1】
【0020】
図5はこの発明の実施の形態1に係る本発明品を示す斜視図である。図6は、図5に示したII−II線要素縦断面図である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の電子回路ブロック図
【図2】本発明の正面図
【図3】本発明の側面図
【図4】本発明の上面図
【図5】本発明の斜視図
【図6】本発明の要素断面図
【符号の説明】
【0022】
1 フェライトバーアンテナ(40/60KHz切替式)
2 前置増幅回路
3 高周波可変減衰回路
4 高周波増幅器1
5 水晶式バンドパスフィルタ回路
6 高周波増幅器2
7 プロダクト検波回路
8 低周波減衰回路
9 2次ローパスフィルタ回路3段分
10 低周波電力増幅回路
11 スピーカ
12 20MHz水晶発振回路
13 20MHz分周回路(40/60KHz切替式)
14 受信周波数切替40/60KHz連動
フェライトバーアンテナと20MHz分周回路をスライドスイッチで連動して切替える。
【0023】
1 スピーカ
2 イヤフォンジャック
3 周波数切替スイッチ
4 高周波ゲイン調整
5 低周波ゲイン調整
6 電源スイッチ
【0024】
1 ケース断面
2 コイル巻枠断面
3 コイル断面
4 フェライトコア断面
5 基板断面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
40KHzの標準電波を誘起するフェライトバーアンテナと、その信号を増幅する前置増幅回路と、その信号の強度を可変する高周波減衰回路と、その信号を増幅する高周波増幅回路1と、その40KHzのみを通過させる水晶式バンドパスフィルター回路と、その信号を増幅する高周波増幅回路2と、その信号を検波するためのプロダクト検波回路と、そのプロダクト検波回路に加える発振回路は20MHz水晶発振回路から20MHz分周回路と、検波した信号から音量調整のための低周波減衰回路と、不要な高域信号を減衰させる2次のローパスフィルタ回路が3段分直列にした回路と、スピーカ及びイヤフォンを鳴らすため電力増幅回路からなる標準電波受信装置。
【請求項2】
60KHzの標準電波を誘起するフェライトバーアンテナと、その信号を増幅する前置増幅回路と、その信号の強度を可変する高周波減衰回路と、その信号を増幅する高周波増幅回路1と、その60KHzのみを通過させる水晶式バンドパスフィルター回路と、その信号を増幅する高周波増幅回路2と、その信号を検波するためのプロダクト検波回路と、そのプロダクト検波回路に加える発振回路は20MHz水晶発振回路から20MHz分周回路と、検波した信号から音量調整のための低周波減衰回路と、不要な高域信号を減衰させる2次のローパスフィルタ回路が3段分直列にした回路と、スピーカ及びイヤフォンを鳴らすため電力増幅回路からなる標準電波受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−124359(P2009−124359A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−295030(P2007−295030)
【出願日】平成19年11月14日(2007.11.14)
【出願人】(307041724)有限会社 海陸電子 (1)
【Fターム(参考)】