樹脂配管接続部材
【課題】 温水式床暖房に使用される樹脂配管の接続部の内径を細くせずに接続する機能を持たせる。
【解決手段】 樹脂配管端部の配管内径を保持した状態で突起部を持つ凸状に成型し、成型された樹脂配管端部を凹状の接続部材に差込み、硬化型伸縮テープで固定して樹脂配管を接続することを特徴とする。
【解決手段】 樹脂配管端部の配管内径を保持した状態で突起部を持つ凸状に成型し、成型された樹脂配管端部を凹状の接続部材に差込み、硬化型伸縮テープで固定して樹脂配管を接続することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、温水式床暖房に使用されている樹脂配管の接続部材に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の床暖房パネル樹脂配管の接続は、樹脂配管を現場にて切断して使用するため接続金物を樹脂配管内に挿入して接続している。しかしながら、この方式では接続金物の内径が樹脂配管の内径よりも細くなり接続部が抵抗となって水圧の圧力損失が生じ接続金物を多く使用すると温水式床暖房に適した流量を確保することが難しいものである。
【０００３】
樹脂配管の外側を覆う方式では、樹脂配管端部が平滑で凸部がなく確実な接合が難しい上、被覆する接続金物が太くなり床暖房パネルの厚み内に収めることが難しいものである。
【０００４】
なお、本願発明に関連する公知技術として次の特許文献１を挙げることができる。
【０００５】
【特許文献１】特許公開２０００−１０４８４５
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
上述の如く、従来技術に係る接続金物は、切断したままの状態の配管を接続するには有効であるが、配管内の水圧の損失を生じ、多くの接続金物を使用する場合には温水式床暖房に適した流量を確保することが難しい。
【０００７】
このため、床暖房パネルの接続が制約され、部屋の形状に合わせた床暖房パネルの敷設ができず、十分な暖房効果を得られないのが現状である。
【０００８】
本発明は、このような点に鑑み成されたものであり、その目的は、配管の接続部における圧力損失を少なくし、接続部の外径が床暖房パネルの厚み以下で配管内の水圧に耐え、水漏れを起こさない強度を持つ接続ができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上述の目的を達成する本発明の樹脂配管接続部材は、樹脂配管端部の配管内径を保持した状態で凸状に成型し、成型された樹脂配管端部を凹状の接続部材に差込み、硬化型伸縮テープで固定して樹脂配管を接続することを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
以上説明したように本発明によれば、樹脂配管接続部の配管内径を細くすることがないため、接続部における抵抗を少なくでき水圧の圧力損失を抑えることが可能になる。これにより、多くの小さな床暖房パネルの組み合わせが可能となり床暖房パネル敷設面積を増やすのに極めて有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【００１２】
図１〜図４は本発明の第１の実施の形態に係り、図１はその外観斜視図、図２は接続前の接続部材の断面図、図３は接続後の接続部材の断面図、図４は樹脂配管端部の熱成型過程図である。
【００１３】
図４に示すように、樹脂配管端部を熱で溶解し押し込むことで図２の１１の形状に成型する。
【００１４】
樹脂配管端部の成型は、図４で示す電気ヒーター内蔵の器具で成型するため床暖房敷設現場で加工ができる上、配管を必要な長さに切断した後に成型することで配管の長さによる圧力損失を最低限に抑えることができる。
【００１５】
成型された配管端部を図２の１２の接続部材に差込み図３の形状とした後に図３の１３で示す硬化型伸縮テープを接続部に巻き、配管端部の突起部を使って接続部を固定する。
【００１６】
硬化型伸縮テープには、配管基材よりも熱膨張率が低く、強度の強い炭素繊維などを基材とした粘着テープを使用する。これにより、温水を通水したときに接続部がさらに強く固定される構造とする。
【実施例】
【００１７】
床暖房パネルを接続する際に配管端部を図２の１１の形状に熱成型し、工場等で加工された図２の１２の接続部材に差込む。さらに接続部を酸素硬化型伸縮粘着テープ等で固定する。これにより配管内径を細くしない形で配管接続部を作成する。
【産業上の利用の可能性】
【００１８】
本発明は温水式暖房機器を製造、販売する産業分野で利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】 本発明の第１の実施の形態に係る樹脂配管接続部の外観斜視図である。
【図２】 図１の樹脂配管接続前の接続部材断面図である。
【図３】 図１の樹脂配管接続後の接続部材断面図である。
【図４】 図１の樹脂配管端部の熱成型過程図である。
【符号の説明】
【００２０】
１１ 熱成型後の樹脂管端部（凸部）
１２ 樹脂配管接続部材（凹部）
１３ 硬化型伸縮テープ
１４，１５，１６，１７ 樹脂管
１８ 断熱材
１９ 樹脂管成型形
２０ 電気ヒーター
【技術分野】
【０００１】
本発明は、温水式床暖房に使用されている樹脂配管の接続部材に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の床暖房パネル樹脂配管の接続は、樹脂配管を現場にて切断して使用するため接続金物を樹脂配管内に挿入して接続している。しかしながら、この方式では接続金物の内径が樹脂配管の内径よりも細くなり接続部が抵抗となって水圧の圧力損失が生じ接続金物を多く使用すると温水式床暖房に適した流量を確保することが難しいものである。
【０００３】
樹脂配管の外側を覆う方式では、樹脂配管端部が平滑で凸部がなく確実な接合が難しい上、被覆する接続金物が太くなり床暖房パネルの厚み内に収めることが難しいものである。
【０００４】
なお、本願発明に関連する公知技術として次の特許文献１を挙げることができる。
【０００５】
【特許文献１】特許公開２０００−１０４８４５
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
上述の如く、従来技術に係る接続金物は、切断したままの状態の配管を接続するには有効であるが、配管内の水圧の損失を生じ、多くの接続金物を使用する場合には温水式床暖房に適した流量を確保することが難しい。
【０００７】
このため、床暖房パネルの接続が制約され、部屋の形状に合わせた床暖房パネルの敷設ができず、十分な暖房効果を得られないのが現状である。
【０００８】
本発明は、このような点に鑑み成されたものであり、その目的は、配管の接続部における圧力損失を少なくし、接続部の外径が床暖房パネルの厚み以下で配管内の水圧に耐え、水漏れを起こさない強度を持つ接続ができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上述の目的を達成する本発明の樹脂配管接続部材は、樹脂配管端部の配管内径を保持した状態で凸状に成型し、成型された樹脂配管端部を凹状の接続部材に差込み、硬化型伸縮テープで固定して樹脂配管を接続することを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
以上説明したように本発明によれば、樹脂配管接続部の配管内径を細くすることがないため、接続部における抵抗を少なくでき水圧の圧力損失を抑えることが可能になる。これにより、多くの小さな床暖房パネルの組み合わせが可能となり床暖房パネル敷設面積を増やすのに極めて有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【００１２】
図１〜図４は本発明の第１の実施の形態に係り、図１はその外観斜視図、図２は接続前の接続部材の断面図、図３は接続後の接続部材の断面図、図４は樹脂配管端部の熱成型過程図である。
【００１３】
図４に示すように、樹脂配管端部を熱で溶解し押し込むことで図２の１１の形状に成型する。
【００１４】
樹脂配管端部の成型は、図４で示す電気ヒーター内蔵の器具で成型するため床暖房敷設現場で加工ができる上、配管を必要な長さに切断した後に成型することで配管の長さによる圧力損失を最低限に抑えることができる。
【００１５】
成型された配管端部を図２の１２の接続部材に差込み図３の形状とした後に図３の１３で示す硬化型伸縮テープを接続部に巻き、配管端部の突起部を使って接続部を固定する。
【００１６】
硬化型伸縮テープには、配管基材よりも熱膨張率が低く、強度の強い炭素繊維などを基材とした粘着テープを使用する。これにより、温水を通水したときに接続部がさらに強く固定される構造とする。
【実施例】
【００１７】
床暖房パネルを接続する際に配管端部を図２の１１の形状に熱成型し、工場等で加工された図２の１２の接続部材に差込む。さらに接続部を酸素硬化型伸縮粘着テープ等で固定する。これにより配管内径を細くしない形で配管接続部を作成する。
【産業上の利用の可能性】
【００１８】
本発明は温水式暖房機器を製造、販売する産業分野で利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】 本発明の第１の実施の形態に係る樹脂配管接続部の外観斜視図である。
【図２】 図１の樹脂配管接続前の接続部材断面図である。
【図３】 図１の樹脂配管接続後の接続部材断面図である。
【図４】 図１の樹脂配管端部の熱成型過程図である。
【符号の説明】
【００２０】
１１ 熱成型後の樹脂管端部（凸部）
１２ 樹脂配管接続部材（凹部）
１３ 硬化型伸縮テープ
１４，１５，１６，１７ 樹脂管
１８ 断熱材
１９ 樹脂管成型形
２０ 電気ヒーター
【特許請求の範囲】
【請求項１】
樹脂配管端部の配管内径を保持した状態で突起部を持つ凸状に成型することを特徴とする樹脂配管端部の形状。
【請求項２】
凸状に成型した樹脂配管端部を凹状の接続部材に差込み、硬化型伸縮テープで固定することで配管内径を細くせずに樹脂配管を接続することを特徴とする樹脂配管の接続方法。
【請求項１】
樹脂配管端部の配管内径を保持した状態で突起部を持つ凸状に成型することを特徴とする樹脂配管端部の形状。
【請求項２】
凸状に成型した樹脂配管端部を凹状の接続部材に差込み、硬化型伸縮テープで固定することで配管内径を細くせずに樹脂配管を接続することを特徴とする樹脂配管の接続方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００６−１０５３８１（Ｐ２００６−１０５３８１Ａ）
【公開日】平成１８年４月２０日（２００６．４．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３２１２７２（Ｐ２００４−３２１２７２）
【出願日】平成１６年１０月６日（２００４．１０．６）
【出願人】（５０４４０８８２３）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年４月２０日（２００６．４．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１０月６日（２００４．１０．６）
【出願人】（５０４４０８８２３）
【Ｆターム（参考）】
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