説明

気道疾患の処置のためのプレコナリルを含む薬学的処方物

ウイルス性感染および/または他の疾患状態およびそれらに関連する症状の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)薬学的に活性な因子を別々または一緒に含む医薬が、開示される。上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)抗ヒスタミンを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(薬学的処方物)
本発明は、新規の投薬形態において単独または1つ以上の他の薬学的に活性な成分との組み合わせのいずれかでプレコナリル(Pleconaril)を含む処方物およびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
プレコナリルは、1,2,4−オキサジアゾール3−[3,5−ジメチル−4−[3−(3−ジメチル−4−[3−(3−メチル−5−イソキサゾリル)プロポキシ]フェニル]−5−(トリフルオロメチル)として公知である。これは、他の名前(例えば、PICOVIR(登録商標)、VP63843およびWin63843)を有する。これは、ライノウイルスに対して活性であると示されている。感冒の処置のための抗ウイルス因子としてのプレコナリルの有効性に起因して、感冒、ウイルス誘発性呼吸器疾患および/もしくは他の疾患状態に関連する症状を軽減する他の医薬とともに、そして/または特定の投薬形態においてこれを投与することが有益である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
(発明の要旨)
従って、上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)コルチコステロイドを別々または一緒に含む、医薬が開示される。好ましくは、このコルチコステロイドは、フランカルボン酸モメタゾン一水和物である。
【0004】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)抗ヒスタミンを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。好ましくは、この抗ヒスタミンは、デスロラタジン(Desloratadine)またはロラタジン(loratadine)である。
【0005】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)去痰薬を別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0006】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)NSAIDを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0007】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)鬱血除去薬を別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0008】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)抗コリン作用薬を別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0009】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)亜鉛を別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0010】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)抗生物質を別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0011】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)Hアンタゴニストを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0012】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)ロイコトリエンを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0013】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)P2Yアゴニストを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0014】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)sykキナーゼアンタゴニストを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0015】
本発明の特定の医薬は、活性因子としてプレコナリルのみを含む医薬より利点を有すると考えられている。例えば、噴霧器を用いて投与するために一緒に処方される場合、上記のプレコナリルおよび1種以上の活性因子を含む本発明の医薬は、経口投与、小児科治療の容易さおよび/または高用量負荷の利用が挙げられるが、これらに限定されない利点を有すると考えられている。別の例において、上記のプレコナリルおよび1種以上の他の活性因子を含む本発明の医薬は、定量吸入器生成物として処方され得ると考えられている。これは、鼻腔送達のために設計されるアクチュエーターと経口送達のために設計されるアクチュエーターを切り換えることによって、簡単に経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(発明の詳細な説明)
プレコナリルは、1,2,4−オキサジアゾール3−[3,5−ジメチル−4−[3−(3−メチル−5−イソキサゾリル)プロポキシ]フェニル]−5−(トリフルオロメチル)として公知である。これは、他の名前(例えば、PICOVIR(登録商標)、VP63843およびWin63843)を有する。プレコナリルは、とりわけ、上気道および下気道のウイルス誘発性感染、ウイルス性髄膜炎、および生命を脅かす疾患(例えば、慢性髄膜脳炎、新生児エンテロウイルス疾患、ポリオおよび心筋炎)の処置において有用なピコルナウイルス複製インヒビターである。Merck Indexに従って、これは、米国特許第5,464,848号(これは、参考として援用される)に従って調製され得る。本発明の医薬において使用する場合、これは、ウイルス性感染、または特にウイルス誘発性呼吸器感染を処置するために十分な期間、単回投与または分割投与において約1mg〜約600mg、好ましくは、約200mg〜約400mgの範囲の量で投与され得る。
【0017】
本発明の1つの局面において、プレコナリルは、コルチコステロイドと組み合わされ得る。本発明における使用のためのコルチコステロイドとしては、フランカルボン酸モメタゾン(momethasone furoate)、デキサメタゾン、ブトキシコート(butoxicort)、ロフレポニド(rofleponide)、ブデソニド(budesonide)、デフラザコート(deflazacort)、シクレソニド(ciclesonide)、フルチカゾン(fluticasone)、ベクロメタゾン(beclomethasone)、ロテプレドノル(loteprednol)またはトライアムシナロン(triamcinolone)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0018】
特に好ましいコルチコステロイドは、フランカルボン酸モメタゾンである。フランカルボン酸モメタゾンは、コルチコステロイド応答性皮膚疾患の炎症性症状および/または掻痒性症状を処置するための局所的な皮膚用の使用のために承認されたコルチコステロイドである。この化合物は、米国特許第4,472,393号、同第4,731,447号、同第4,873,335号、同第5,837,699号および同第6,127,353号(これらの全ては、その全体が本明細書中に参考として援用される)に開示される手順に従って、調製され得る。フランカルボン酸モメタゾンは、容易に生体利用可能でない局所的に活性なステロイドである。これは、Nasonex(登録商標)商品名の下で鼻腔内投与のためのスプレーとして市販されている。気道経路および肺疾患の処置のためのモメタゾンの使用は、米国特許第6,677,323号、同第6,677322号、同第6,365,581号、同第6,187,765号、同第6,068,832号、同第6,057,307号、同第5,889,015号、同第5,837,699号および同第5,474,759号(これらの全ては、その全体が参考として援用される)に開示されている。
【0019】
アレルギー性鼻炎および/あるいは例えば、喘息またはアレルギー性鼻炎もしくは非アレルギー性鼻炎を処置するための上気道経路または下気道経路の炎症性疾患の処置のために、水溶性懸濁液または乾燥粉末として投与され得るフランカルボン酸モメタゾンの実質的に局所的な生体利用効率の量は、単回投与または分割投与において約10〜5000マイクログラム(「mcg」)/日、10〜4000mcg/日、10〜2000mcg/日、25〜1000mcg/日、25〜400mcg/日、25〜200mcg/日、25〜100mcg/日または25〜50mcg/日の範囲である。
【0020】
例えば、コルチコステロイドがフルチカゾンである場合、これは、1日に1回、各々の鼻孔に各々50μgのプロピオン酸フルチカゾンの2スプレーの用量で投与され得る。あるいは、これは、1用量のフルチカゾンで投与され得、1日に1回、各々の鼻孔に各々50μgのプロピオン酸フルチカゾンの1スプレーである。コルチコステロイドがトライアムシナロンである場合、これは、1用量のトリアムシロンで投与され得、1日に1回、各々の鼻孔に2回のスプレーとして1日あたり220μgである。あるいは、これは、1日に1回、各々の鼻孔に1回のスプレーとして1日あたり110μgの用量で投与され得る。コルチコステロイドがブデソニドである場合、ブデソニドの投与される用量は、1日に1回、鼻孔につき32μgの1回のスプレーとして投与され、1日あたり64μgであり得る。
【0021】
本発明の別の局面において、プレコナリルは、アステミゾール、アザタジン、アクリバスチン(Acrivastine)、ブロムフェラミン(Bromphemiramine)、クロルフェニラミン、クレマスチン、シクリジン、カレバスチン(Carebastine)、シプロヘプタジン、カルビノキサミン、デスロラタジン、ドキシラミン、ジフェンヒドラミン、セチリジン(Cetirizine)、ジメンヒドリネート、ジメチンデン、エバスチン(Ebastine)、エピナスチン(epinastine)、エフレチリジン(Efletirizine)、フェキソフェナジン(Fexofenadine)、ヒドロキシジン、ケトチフェン(Ketotifen)、ロラタジン、レボカバスチン(Levocabastine)、レボセチリジン(Levocetirizine)、ミゾラスチン(Mizolastine)、メキタジン(Mequitazine)、ミアンセリン、ノベラスチン(Noberastine)、メクリジン、ノラステミゾール(Norastemizole)、ピクマスト(Picumast)、ピリラミン、プロメタジン、テルフェナジン、トリペレナミン、テメラスチン(Temelastine)、トリメプラジン、トリプロリジンおよび前記のいずれかの2つ以上の混合物からなる群より選択されるヒスタミンHレセプターアンタゴニストと組み合わせられ得る。プレコナリルおよび抗ヒスタミンは、経口および局所的の両方で投与され得る。局所および経口投与は、本明細書中に記載されるように実施され得る。
【0022】
プレコナリルと組み合わされる1つの好ましい抗ヒスタミンは、デスロラタジン、またはデスカルボエトキシロラチジン(Descarboethoxyloratidine)またはDCLである。DCLは、非鎮静抗ヒスタミンであり、その科学的名称は、8−クロロ−6,11−ジヒドロ−11(4−ピペリジリデン)−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2]ピリジンである。この化合物は、Querciaら、Hosp.Formul.,28:137−53(1993)、米国特許第4,659,716号および国際公開第96/20708に記載されている。鬱血の処置のためのデスロラタジンの使用は、米国特許第6,432,972号に開示されている。DCLは、Hヒスタミンレセプタータンパク質のアンタゴニストである。Hレセプターは、従来の抗ヒスタミンによってアンタゴナイズされる反応を媒介するものである。Hレセプターは、例えば、ヒトおよび他の哺乳動物の回腸、皮膚および気管支平滑筋において存在する。本発明の組成物の単位(すなわち、単回)用量形態において使用され得るDCLの量は、約2.5〜約45mg、また、約2.5〜約20mg、また、約5〜約10mgの範囲であり得る。好ましい投薬量としては、2.5mg、5.0mg、10.0mg、および20.0mgが挙げられる。
【0023】
プレコナリルとともに使用するための別の抗ヒスタミンは、ロラタジンである。ロラタジンは、非鎮静抗ヒスタミンであり、その科学的名称は、11−(4−ピペリジリデン)−5H−ベンゾ−[5,6]−シクロヘプタ−[1,2−b]−ピリジンである。この化合物は、米国特許第4,282,233号に記載されている。ロラタジンは、徐放性の強力な三環系薬物および抗ヒスタミン薬物であり、周辺性Hレセプター活性の選択的アンタゴニストである。
【0024】
プレコナリルとともに使用するための別の抗ヒスタミンは、フェキソフェナジンである。フェキソフェナジンは、報告されているところによれば、非鎮静抗ヒスタミンであり、その科学的名称は、4−[1−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシ−ジフェニルメチル)−1−ピペリジニル)ブチル]−α,α−ジメチル−ベンゼン酢酸である。好ましくは、この薬学的に受容可能な塩は、塩酸フェキソフェナジンとしてもまた公知の塩酸塩である。本発明の組成物の単位用量形態において使用され得るフェキソフェナジンの量は、約20〜200mg、また、約60〜約180mgの範囲、また、約120mgであり得る。
【0025】
プレコナリルとともに使用するための別の抗ヒスタミンは、セチリジンである。塩酸セチリジンは、報告されているところによれば、Hレセプターアンタゴニストである。その化学的名称は、(±)−[2−[4−[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]−1−ピペラジニル]エトキシ]酢酸,ジヒドロクロライドである。塩酸セチリジンは、C2125CIN・2HClの実験式を有するラセミ化合物である。塩酸セチリジンは、白色の結晶性粉末であり、水溶性である。塩酸セチリジンは、商品名ZYRTEC(登録商標)の下でPfizer Inc.,New York,NYから入手可能である。本発明の組成物の単位投薬形態において使用され得るセチリジンの量は、約0〜40mg、また、約5〜約10mgの範囲であり得る。セチリジンの左旋性異性体もまた、本発明の処方物においてプレコナリルとともに組み合わされ得る。本発明において使用するためのセチリジンの別の形態は、セチリジンジニトラートである。
【0026】
また、本発明の範囲内の使用としては、プレコナリルと組み合わせる去痰薬の使用である。アンブロキソールは、ブロムヘキシン代謝産物であり、トランス−4(2−アミノ−,5−ジブロモベンジル,アミン)塩酸シクロヘキサンとして化学的に同定されており、これは、去痰薬または刺激性肺界面活性因子として20年より長い期間、広範に使用されている。この化合物は、米国特許第3,536,712号に記載されている。グアイフェネシンは、去痰薬であり、その科学的名称は、3−(2−メトキシフェノキシ)−1,2−プロパンジオールである。この化合物は、米国特許第4,390,732号に記載されている。抱水テルピンは、去痰薬であり、その科学的名称は、4−ヒドロキシ−α,α,4−トリメチルシクロヘキサン−メタノールである。グアイコスルホネートは、去痰薬であり、その科学的名称は、3−ヒドロキシ−4−メトキシベンゼンスルホン酸とモノ−カリウム4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゼンスルホネートとの混合物である。プレコナリルとのこれらの組み合わせは、以下に記載されるように経口的に投与され得る。
【0027】
また、本発明の範囲内の使用としては、プレコナリルと組み合わせる経口鬱血除去薬および鼻腔鬱血除去薬の両方である。本発明において有用な鼻腔鬱血除去薬としては、交感神経様作用アミン鼻腔鬱血除去薬が挙げられる。現在、米国において局所的使用のために承認されているものとしては、レブメタムフェタミン(levmetamfetamine)(1−デソキシエフェドリンとしてもまた公知である)、エフェドリン、塩酸エフェドリン、硫酸エフェドリン、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸フェニレフリン、プロピルヘキセドリンおよび塩酸キシロメタゾリンが挙げられるが、これらに限定されない。本発明における使用のための経口鬱血除去薬としては、フェニルプロパノラミン、フェニレフリンおよび偽エフェドリンが挙げられる。偽エフェドリンおよび薬学的に受容可能な酸付加塩(例えば、HClまたはHSOのもの)は、鼻腔の鬱血を処置するために効果的で安全な治療薬であると当業者によって認識されている交感神経作用薬物であり、一般に、アレルギー性鼻炎と関連する鼻腔の鬱血を処置するために経口的および抗ヒスタミンと同時に投与される。本発明における鼻腔の鬱血除去薬としての偽エフェドリンの使用は、1日に1〜4回の用量の約120mgの量の硫酸偽エフェドリンで実施される。しかしながら、硫酸偽エフェドリンのより少ない量が、プレコナリルと組み合わせて使用され得る。
【0028】
組成物が、口腔咽頭不快(例えば、咽頭炎、感冒または口内炎、歯ぐきの痛みおよび他の状態)を軽減するように意図される場合、組み込まれ得るプレコナリルと組み合わせる特定の薬物は、局所的麻酔薬(例えば、フェノール、ヘキシルレソルシノール、サリチルアルコール、ベンジルアルコール、ジクロニン、ジブカイン、ベンゾカイン、ブチカイン、塩化セチルピリジニウム、ジペリドン、チョウジ油、メントール、ショウノウ、オイゲノールおよび他の物)である。同様に、不快を軽減するための皮膚への塗布のために組み込まれ得る薬物としては、リドカイン、ベンゾカイン、テトラカイン、ジブカイン、プラモキシン、ジフェンヒドラミン、ベンジルアルコールおよび他の物が挙げられる。
【0029】
また、プレコナリルとともに組み合わせる使用としては、ヒスタミンHレセプターアンタゴニストである。現在、公知のヒスタミンHレセプターとしては、以下が挙げれるが、これらに限定されない:チオペラミド(Thioperamide)、インプロミジン、ブリマミド(Burimamide)、クロベンプロピト(Clobenpropit)、イムペンタミン(Impentamine)、ミフェチジン(Mifetidine)、S−ソプロミジン(sopromidine)、R−ソプロミジン、3−(イミダゾール−4−イル)−プロポリグアニジン(SKF−91486)、3−(4−クロロフェニル)メチる−5−2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル1,2,3−オキサジアゾール(GR−175737)、4−(1−シクロヘキシルペンタノイル−4−ピペリジル)1H−イミダゾール(GT−2016)、2−{2−4(5)−イミダゾリルエチルチオ}−5−ニトロピリジン(UCL−1199)クロザピン、SCH497079およびSCH539858。特に好ましい化合物は、米国特許第6,720,328号および米国特許出願公開第20040097483A1号(両方Schering Corp.に譲渡され、その両方は、本明細書中に参考として援用される)に開示され、特許請求されている。他の好ましい化合物はさらに、米国特許第5,869,479号(これもまたSchering Corp.に譲渡され、本明細書中に参考として援用される)に開示されるようなHおよびHレセプターアンタゴニストの両方が挙げられ得る。他の化合物は、容易に評価されて、公知の手段(モルモット脳膜アッセイ(brain membrane assay)およびモルモット神経回腸収縮アッセイ(neuronal ileum contraction assay)(この両方は、米国特許出願第5,352,707号に記載されている)が挙げられる)によってHレセプターにおける活性を決定され得る。別の有用なアッセイは、ウサギの脳膜を利用し、これは、Westら、「Identification of Two H−Histamine Receptor Subtypes」、Molecular Pharmacology、Vol.38、pages610−613(1990)に記載されている。
【0030】
本発明の範囲内のプレコナリルとともに使用するための他の因子としては、抗コリン作用薬が挙げられる。特に好ましい因子としては、チオトロピウム(Tiotropium)、オキシトロピウム、イプラトロピウム、メタンテリン、プロパンテリン、ジシクロミン、スコポラミン、メスコポラミン(Methscopolamine)、テレンゼピン(Telenzepine)、ベンズトロピン、QNX−ヘミオキサレート、ヘキサヒドロ−シラ−塩酸ジフェニドールおよびピレンゼピンが挙げられる。これらの化合物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0031】
本発明においてプレコナリルとともに組み合わせて使用するための抗生物質としては、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、バシトラシン、ネオマイシン、ポリミキシン、グラミシジン、オキシテトラサイクリン、クロラムフェニコール、フロルフェニコール(Florfenicol)、ゲンタマイシン、エリスロマイシン、アジトロマイシン(Azithromycin)、ツラトロマイシン(Tulathromycin)、または他の適切なマクロライド、セフロキシム(Cefuroxime)、セフチブテン(Ceftibuten)、セフチオフル(Ceftiofur)、セファドロキシル、または他の適切なセファロスポリン、アモキシシリン、ペニシリン、クラブラン酸または他の適切なβ−ラクタマーゼインヒビターとのアモキシシリン、抗菌物質(例えば、スルホンアミド、スルファセタミド、スルファメチゾール、スルフィソキサゾール;ニトロフラゾン、およびプロピオン酸ナトリウム)のような抗生物質が挙げられる。これらの化合物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0032】
本発明の範囲内の使用のための他の因子としては、プレコナリルとともに組み合わされるP2Yレセプターアンタゴニストが挙げられる。ジカフォルソテトラナトリウム(Diquafosol tetrasodium)は、眼の表面上および瞼の内層のレセプターを活性化して、水、生理食塩水、ムチンおよび脂質−天然の涙の重要な成分の遊離を刺激するP2Yレセプターアンタゴニストである。ムチンは、特定の細胞で作製されて、表面を滑らかにするために作用する。眼の脂質は、涙液膜の最外層を形成し、過剰な涙液蒸発の保護を担う油性物質である。臨床前試験において、ジカフォソルは、報告されているとことによれば、天然の涙の成分の分泌を増加させる。ジカフォソルは、Inspireから利用可能である。P2Yレセプターアンタゴニストは、MMCが十分に機能を果たさない種々の状態(慢性気管支炎およびCFが挙げられる)の処置のために開発されている化合物の新規のクラスである。他の粘液溶解薬としては、N−アセチルシステインおよび内因性リガンド化合物UTPが挙げられ得る。これらの化合物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0033】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、非ステロイド性抗炎症(「NSAID」)剤がある。適切なNSAIDとしては、アセチルサリチル酸、アセトアミノフェン、インドメタシン、ジクロフェナク、ピロキシカム、テノキシカム(Tenoxicam)、イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン(Ketoprofen)、ナブメトン(Nabumetone)、ケトロラク、アザプロパゾン(Azapropazone)、メフェナム酸、トルフェナム酸、スリンダク、ジフルニサル、チアプロフェン酸、ポドフィロトキシン誘導体、アセメタシン、アセクロフェナク(Aceclofenac)、ドロキシカム(Droxicam)、オキサプロジン、フロクタフェニン(Floctafenine)、フェニルブタゾン、プログルメタシン、フルルビプロフェン、トルメチンおよびフェンブフェンが挙げられる。これらの化合物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0034】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、ロイコトリエンアンタゴニストがある。適切なロイコトリエンDアンタゴニストとしては、ジレウトン(Zileuton)、ドセベノン(Docebenone)、ピリポスト(Piripost)、ICI−D2318、MK−591、MK−886、ナトリウム1−(((R)−(3−(2−(6,7−ジフルオロ−2−キノリニル)エチニル)フェニル)−3−(2−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)フェニル)チオ)メチル)シクロプロパン−アセテート;1−(((1(R)−(3−(2−(2,3−ジクロロチエノ[3,2−b]ピリジン−5−イル)−(E)−エチニル)フェニル)−3−(2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)プロピル)チオ)−メチル)シクロプロパン酢酸、プランルカスト(Pranlukast)、ザフィルカスト(Zafirlukast)およびモンテルカスト(Montelukast)が挙げられる。これらの化合物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0035】
モンテルカストは、システイニルロイコトリエンのためのレセプターをアンタゴナイズし得るロイコトリエンDアンタゴニストである。モンテルカストの科学的名称は、[R−(E)]−1−[[[1−[3−[2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−3−[2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]プロピル]チオ]メチル]−シクロプロパン酢酸である。この化合物は、欧州特許第480,717に記載されている。モンテルカストの好ましい薬学的に受容可能な塩は、モンテルカストナトリウムとしても公知のモノナトリウム塩である。本発明の単位投薬形態において使用され得るモンテルカストの量は、約1〜100mg、また、約5〜約20mgの範囲、好ましくは、約10mgであり得る。
【0036】
この化合物の1−(((R)−(3−(2−(6,7−ジフルオロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−(2−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)フェニル)チオ)メチルシクロプロパン酢酸は、国際公開第97/28797および米国特許第5,270,324号に記載されるロイコトリエンアンタゴニストである。この化合物の薬学的に受容可能な塩は、1−(((R)−(3−(2−(6,7−ジフルオロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−(2−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)フェニル)チオ)−メチルシクロプロパンアセテートとしてもまた公知のナトリウム塩である。
【0037】
この化合物の1−(((1(R)−3(3−(2−(2,3−ジクロロチエノ[3,2−b]ピリジン−5−イル)−(E)−エテニル)フェニル)−3−(2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)プロピル)−チオ)メチル)シクロプロパン酢酸は、国際公開第97/28797および米国特許第5,472,964号に記載されるロイコトリエンアンタゴニストである。この化合物の薬学的に受容可能な塩は、1−(((1(R)−3(3−(2−(2,3−ジクロロチエノ[3,2−b]ピリジン−5−イル)−(E)−エテニル)フェニル)−3−(2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)プロピル)−チオ)メチル)シクロプロパンアセテートとしてもまた公知のナトリウム塩である。
【0038】
プランルカストは、国際公開第97/28797および欧州特許第173,516に記載されるロイコトリエンアンタゴニストである。この化合物についての科学的名称は、N−[4−オキソ−2−(1H−テトラゾール−5−イル)−4H−1−ベンゾピラン−8−イル]−p−(4−フェニルブトキシ)ベンズアミドである。単位投薬形態において使用され得るプランルカストの量は、約100mg〜約700mg、好ましくは、約112mg〜約675mg;また、約225mg〜約450mg;また、約225mg〜約300mgの範囲であり得る。
【0039】
ザフィルカストは、国際公開第97/28792号および欧州特許第199,543号に記載されるロイコトリエンアンタゴニストである。この化合物についての科学的名称は、シクロペンチル−3−[2−メトキシ−4−[(o−トリルスルホニル)カルバモイル]ベンジル]−1−メチリンドール−5−カルバメートである。
【0040】
この化合物の[2−[[2−(4−tert−ブチル−2−チアゾリル)−5−ベンゾフラニル]オキシメチル]フェニル]酢酸は、ロイコトリエンアンタゴニストおよび/またはインヒビターであり、この調製方法は、米国特許第5,296,495号および日本特許第JP08325265Aに記載されている。この化合物についての代替の名称は、2−[[[2−[4−(1,1−ジメチルエチル)−2−チアゾリル]−5−ベンゾフラニル]オキシ]メチル]−ベンゼン酢酸である。この化合物についてのコード番号は、FK011またはFR150011である。
【0041】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、溶液中に亜鉛を含む処方物がある。亜鉛は、報告されているところによれば、感冒に対して有益な効果を有する。この溶液は、粘膜に対して過敏を引き起こすより下の濃度の亜鉛イオンを含む。スプレー中の亜鉛イオンの大部分は、キレート化されていない亜鉛であり、イオンを含まない溶液の形態に存在する。この溶液は、その必要のある患者の鼻孔および気道に対して、約0.004〜約0.12%(w/vol)の濃度の実質的にキレート化されていない亜鉛イオンを含む。この溶液は、水溶液および生理食塩水溶液からなる群より選択され得る。実質的にキレート化されていない亜鉛イオン化合物が、一般に好ましく、これは亜鉛の鉱酸塩を含み得;硫酸亜鉛および塩化亜鉛(例えば、酢酸亜鉛)からなる群より選択される塩を含み得る。これらの組成物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0042】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、感冒の処置のために公知の化合物(例えば、エキナシア、ビタミンC、ビタミンE、抗酸化物質など)がある。
【0043】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、sykキナーゼをブロックする新規の機構(例えば、Rigel Pharmaceutical,Inc.から入手可能なR112)を介して作用する分子のクラスがある。最近の研究によって、報告されているとろこによれば、プラシーボより、R112に関して20%より大きい相対的向上が示され(プラシーボより9%の絶対的差異)、ベースラインの測定からR112に関して38%までの向上(薬物開始前)であることが示された。特に、慢性鼻閉(例えば、鼻詰まり)に最も密接に関連する症状は、報告されているところによれば、プラシーボよりR112で向上した。
【0044】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、5−リポキシゲナーゼインヒビターがある。用語「5−リポキシゲナーゼインヒビター」または「5−LOインヒビター」としては、任意の因子、あるいは5−リポキシゲナーゼ(例えば、ジレウトン(zileuton)、ドセベノン(docebenone)、ピリポスト(piripost)などが挙げられるが、これらに限定されない)の酵素的作用を阻害、制限、遅延、またはそうでなければ、相互作用する化合物が挙げられる。用語「5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質アンタゴニスト」または「FLAPアンタゴニスト」としては、任意の因子、あるいは5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(例えば、MK−591およびMK−886が挙げられるが、これらに限定されない)の酵素的作用を阻害、制限、遅延、またはそうでなければ、相互作用する化合物が挙げられる。
【0045】
当業者に証明されるように、本発明の処方物は、単独または本明細書中に記載されるような1種以上の薬学的に活性な因子の組み合わせのいずれかでプレコナリルを含み得る。例えば、この処方物は、呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置のために、デスロラタジンおよび/または偽エフェドリンと組み合わせたプレコナリルを含み得る。
【0046】
界面活性剤を有するかまたは有さないクロロフルオロカーボン高圧ガス(例えば、CFC−11、CFC−12または非クロロフルオロカーボン)または代替の高圧ガス(例えば、フルオロカーボン、HFC−134AまたはHFC−227)中に懸濁されたエアロゾル化された粒子を送達する加圧化された定量吸入器(「MDI」)を含む経口吸入または鼻腔吸入による口気道経路および肺への送達のために、デバイスが、測定される実質的に局所的なエアロゾル化された薬学的組成物の生体利用効率の量を提供するために有用であると見出されている。
【0047】
別の実施形態において、本発明の処方物はまた、ポンプスプレーボトル(例えば、NASONEX(登録商標)Nasal Sprayを送達するために使用されるボトルおよび1993年、6月1日にHague Unionに登録されたSchering Corporation Industrial Design Deposit DM/026304に開示されるボトル(各々Schering Corporationから入手可能である))の使用によって、水溶性懸濁液の形態において特定の測定された量で投与され得る。
【0048】
本発明の別の実施形態において、送達デバイスは、ウイルス活性の口および鼻腔部位の両方を処置するために、2つの交換可能なアクチュエーターを、それぞれ、口および鼻腔送達のために備え得る。鼻腔送達のための代表的なアクチュエーターは、約1mmの開口部直径を有する円形であり得る。経口送達に使用するためのアクチュエーターは、マウスピース内に備えられ得、アクチュエーターは、代表的に、約0.5mmの開口部直径を有する。
【0049】
本発明の処方物はまた、乾燥粉末吸入器を介して投与され得る。このような吸入器としては、Schering’s Twisthaler、Diskhaler(Allen & Hanburys)、Accuhaler(Allen & Hanburys)、Diskus(Glaxo)、Spiros(Dura)、Easyhaler(Orion)、Cyclohaler(Pharmachemie)、Cyclovent(Pharmachemie)、Rotahaler(Glaxo)、Spinhaler(Fisons)、FlowCaps(Hovione)、Turbospin(PH&T)、Turbohaler(Astra)、EZ Breath(Norton Healthcare/IVAX)、MIAT−HALER(Miat)、Pulvinal(Chiesi)、Ultrahaler(Fisons/Rhone Poulenc Rorer)、MAG−Haler(GGU)、Prohaler(Valois)、Taifun(Leiras)、JAGO DPI(JAGO)、およびM L Laboratories’DPI(M L Laboratories)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0050】
本発明の処方物はまた、噴霧器デバイスを介して投与され得る。代表的な市販の噴霧器デバイスは、2つの方法のうちの1つによってガスストリーム中に液滴の分散物を生成する。ジェット噴霧器は、圧縮空気の供給を使用して、ベンチュリ作用によって液体を調製させ、液体が1つ以上の静止したバッフルに衝突して、過剰な大きい液滴を除去した後、それを流動するガスストリーム中に導入する。超音波噴霧器は、高周波の振動まで対象の液体に対して電気的に駆動されるトランスデューサーを使用し、移動しているガスストリーム中に同調し得る液滴の曇りを生じ;これらのデバイスは、懸濁物を送達するために好ましくない。圧縮バルブの空気供給を用いて液体を微粒化する携帯型の噴霧器が存在するが、より広範に使用される装置は、電気的に粉末化された圧縮機または圧縮されたガスのシリンダーへの接続を組み込まれる。市販されている種々のデバイスは、所定の医薬のためにそれらの送達効率をかなり変化させるが、それらは、本発明の処置のために全て有用であり;各々の特定のデバイスに対して変化されるべき医薬処方物の正確な量を特定することが処方者のために必要である。なぜなら、それらのそれぞれの吸収できる液滴の排出量は、とうてい一致しないからである。
【0051】
噴霧のために適切な懸濁処方物は、もちろん、吸収可能なサイズ(例えば、好ましくは、最も大きな直径において平均して約5.mu.m未満およびより好ましくは、平均して約2.mu.m未満)の固体粒子を含まなければならず、貯蔵の間、それらの懸濁された粒子サイズの分布を維持しなければならない。さらに、処方物の噴霧の間に処方される粒子含有液滴は、呼吸器系の所望の領域において析出のために適切なサイズを有さなければならない。
【0052】
当業者に公知のように、製造物は、2つの交換可能なアクチュエーターを備え得る。例えば、これは、鼻腔投与のために1つのアクチュエーターおよび経口投与のために1つのアクチュエーターを備え得る。
【0053】
経口投薬形態調製のために、薬学的に受容可能なキャリア(これは、希釈剤、賦形剤またはキャリア物質を含む)もまた、組成物中に存在する。このキャリアは、意図される投与形態(すなわち、経口錠剤、カプセル剤(固体充填、半固体充填または液体充填)、構成用の粉剤、経口ゲル、エリキシル剤、シロップ剤、懸濁液など)について適切に選択される。例えば、錠剤またはカプセル形態の経口投与のために、活性薬物成分は、任意の経口無毒性の薬学的に受容可能な不活性キャリア(例えば、ラクトース、デンプン、スクロース、セルロース、ステアリン酸マグネシウム、第2リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、エチルアルコール(液体形態)など)と組み合わせられ得る。さらに、所望または必要とされる場合、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤、殺菌剤および着色剤もまた、混合物に組み込まれ得る。適切な結合剤としては、デンプン、ゼラチン、天然の糖、トウモロコシ甘味料、天然ゴムおよび合成ゴム(例えば、アカシア、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールおよびワックス)が挙げられる。これらの投薬形態における使用のために言及され得る滑沢剤としては、ホウ酸、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどがある。崩壊剤としては、デンプン、メチルセルロース、グアガムなどが挙げられる。殺菌剤としては、塩化ベンズアルコニウムなどが挙げられる。甘味料および矯味矯臭剤および防腐剤もまた、適切な場合に含まれ得る。
【0054】
さらに、本発明の組成物は、徐放形態において処方されて、治療効果を最適にするために任意の1種以上の組成物または活性成分の制御された放出速度を提供し得る。徐放のための適切な投薬形態としては、活性成分で含浸されて、このような含浸またはカプセル化された多孔性のポリマーマトリックスを含む錠剤形態またはカプセルに成形された種々の崩壊速度または制御放出のポリマーマトリックスの層を含む層状の錠剤が挙げられる。
【0055】
投薬形態とは、送達系(すなわち、錠剤、カプセル剤、経口ゲル、構成用の粉剤または不活性成分に関する懸濁液)に処方される抗ヒスタミンおよびキャリアを含む組成物をいう。
【0056】
カプセル剤とは、抗ヒスタミンおよびキャリアを含む組成物を維持または含有するための特定の容器あるいはメチルセルロース、ポリビニルアルコール、または変性させたゼラチンまたはデンプンで作製された封入物をいう。硬い殻のカプセルは、代表的に、比較的高いゲル強度骨格とブタの皮膚のゼラチンの混合物で作製される。カプセル自体は、少量の色素、不透明剤(opaquing agent)、可塑剤および防腐剤を含み得る。
【0057】
錠剤とは、適切な希釈剤を有する成分(抗ヒスタミンおよびキャリア)を含む圧縮または成形された固体投薬形態をいう。錠剤は、混合物の圧縮または湿性顆粒化、乾燥顆粒化によって得られる顆粒化、あるいは圧密によって調製され得る。
【0058】
経口ゲルとは、親水性半固体マトリックスにおいて分散または可溶化される抗ヒスタミンおよびキャリアをいう。
【0059】
構成用の粉剤とは、抗ヒスタミンおよびキャリアおよび水またはジュース中に懸濁され得る適切な希釈剤を含む粉末混合物をいう。
【0060】
希釈剤とは、通常、大部分の組成物または投薬形態を構成する物質をいう。適切な希釈剤としては、糖(例えば、ラクトース、スクロース、マンニトールおよびソルビトール);小麦、トウモロコシ、米およびジャガイモ由来のデンプン;ならびにセルロース(例えば、微結晶性セルロース)が挙げられる。組成物中の希釈剤の量は、全組成物の約10〜約90重量%、好ましくは、約25〜75重量%、より好ましくは、約30〜約60重量%、さらにより好ましくは、約12〜約60重量%の範囲であり得る。
【0061】
崩壊剤とは、組成物が離れる(崩壊)のを促進するため、そして医薬を放出するために、組成物に添加される物質をいう。適切な崩壊剤としては、デンプン;「冷水に可溶性」に改変されたデンプン(例えば、カルボキシメチルナトリウムデンプン);天然ゴムおよび合成ゴム(例えば、ローカストゴム、カラヤ、グアー、トランガカントおよび寒天);セルロース誘導体(例えば、メチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウム);微結晶性セルロースおよび架橋された微結晶性セルロース(例えば、クロスカルメロース(croscarmellose));アルギン酸塩(例えば、アルギン酸およびアルギン酸ナトリウム);粘土(例えば、ベントナイト);ならびに沸騰性混合物が挙げられる。組成物中の崩壊剤の量は、組成物の約2〜15重量%、より好ましくは、約4〜約10重量%の範囲であり得る。
【0062】
結合剤とは、粉末に一緒に結合または「接着」して、それらが顆粒を形成することによって粘着性になり、その結果、処方物中において「接着剤」として役立つ物質をいう。粘着力を与えられた結合剤はすでに、希釈剤または充填剤において利用可能である。適切な結合剤としては、糖(例えば、スクロース);小麦、トウモロコシ、米およびジャガイモ由来のデンプン;天然ゴム(例えば、アカシア、ゼラチンおよびトラガカント);海藻の誘導体(例えば、アルギン酸、アルギン酸ナトリウムおよびアルギン酸アンモニアカルシウム);セルロース物質(例えば、メチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムおよびヒドロキシメチルセルロース);ポリビニルピロリドン;ならびに無機物(例えば、ケイ酸アルミニウムマグネシウム)が挙げられる。組成物中の結合剤の量は、組成物の約2〜約20重量%、より好ましくは、約3〜約10重量%、さらにより好ましくは、約3〜約6重量%の範囲であり得る。
【0063】
滑沢剤とは、加圧された後に、錠剤、顆粒などが、摩擦または水を減らすことによって、成形物(mold)または型(die)から放出し得るように投薬形態に添加される物質をいう。適切な滑沢剤はとしては、金属性ステアリン酸塩(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸カリウム);ステアリン酸;高融点ワックス;および水溶性滑沢剤(例えば、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ポリエチレングリコールおよびd’l−ロイシン)が挙げられる。滑沢剤は、通常、圧縮の前に、非常に遅い段階で添加される。なぜなら、それらは、顆粒の表面上、およびそれらと錠剤プレスの部分との間に存在しなければならないからである。組成物中の滑沢剤の量は、組成物の約0.2〜5重量%、好ましくは、約0.5〜約2重量%、より好ましくは、約0.3〜約1.5重量%の範囲であり得る。
【0064】
流動促進剤は、固まることを防ぎ、顆粒の流動特性を改良し、その結果、流動が、滑らかおよび均一になる物質である。適切な流動促進剤としては、二酸化ケイ素およびタルクが挙げられる。組成物中の流動促進剤の量は、全組成物の約0.1重量%〜5重量%、好ましくは、約0.5〜約2重量%の範囲であり得る。
【0065】
着色剤は、組成物または投薬形態の着色提供する賦形剤である。このような賦形剤としては、適切な吸着剤(例えば、粘土または酸化アルミニウム)に吸着される食品用色素および食品用染料が挙げられ得る。着色剤の量は、組成物の約0.1〜約5重量%、好ましくは、約0.1〜約1%に変更され得る。
【0066】
生体利用効率とは、活性薬物成分または治療部分が、標準物質またはコントロール、および局所的な生体利用効率と比較して投与された投薬形態から体循環中に吸収される速度および程度をいう。
【0067】
錠剤を調製するための従来の方法は、公知である。このような方法としては、乾式法(例えば、直接圧縮および圧密によって生成される顆粒の圧縮)または湿式法あるいは他の特別な手順が挙げられる。
【0068】
眼の組成物に関して、本発明の組成物は、種々の形態を取り得る。例えば、それらは、水溶性ゲルまたは液体あるいは軟膏であり得る。好ましい実施形態において、この組成物は、例えば、ワセリン、鉱油などを含むローションまたは流動性軟膏ベース中に懸濁された水溶性液滴中に活性成分を含む油中水エマルジョンである。さらなる緩和薬成分(例えば、イソプロピルミリステート)もまた、添加され得る。このようなローションまたは軟膏は、活性成分を運搬し、鼻涙管を通して長期間の排液を提供もする薄膜を有する結膜および角膜を覆う。この薄膜はまた、角膜支質から水をほとんど蒸発させないバリアを提供する。
【0069】
用語「薬学的に受容可能な塩」とは、薬学的に受容可能な無毒性の酸または塩基(無機酸または無機塩基あるいは有機酸または有機塩基が挙げられる)から調製される塩をいう。このような成分の酸の例は、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素、硫黄およびリンである。適切な有機酸は、例えば、脂肪族、芳香族、有機酸のカルボン酸およびスルホン酸のクラス(この例は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルクロン酸、マレイン酸、フル酸(furoic)、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、サリチル酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボニック(embonic)(パモイック(pamoic)))、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、パントテン酸、ベンゼンスルホン酸、ステアリン酸、スルファニル酸、アルギン酸およびガラクツロン酸)から選択され得る。このような無機塩基の例としては、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から作製される金属性塩が挙げられる。適切な有機塩は、例えば、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルマイン(meglumaine)(N−メチルグルカイン)、リジンおよびプロカインから選択され得る。
【0070】
プレコナリルと活性因子の組み合わせおよび最適な成分(単数)または成分(複数)が、疾患を処置する方法において組み合わせて、または別々に投与され得る。例えば、それらは、同時または別々に投与され得る(すなわち、それらは、同時または適切な順序で成分の連続投与のいずれかで組み合わせて投与され得る)。
【0071】
語句「治療有効量」とは、疾患または疾患状態の処置または製造において治療の利益を提供するプレコナリルおよび1種以上の薬学的に受容可能な因子の量を意味する。
【0072】
本発明の化合物は、多くのウイルスベースの障害(感冒の処置および/または予防が挙げられる)の処置のために使用され得る。本発明の化合物は、下気道の障害、副鼻腔炎、真菌誘発性副鼻腔炎、細菌ベースの副鼻腔炎、ポリープ症などのための救助用医薬の使用を助けるための必要性を提供するために、上気道および下気道(例えば、アレルギー性鼻炎、それに関連する鬱血、それに関連する鼻閉、喘息、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー喘息、気腫)の障害の悪化の予防のために使用され得る。本発明の処方物はまた、ウイルスベースの曝露処置後に使用され得る。
【0073】
この組成物はまた、家族のメンバー、代表的に、子供が、感冒にかかった場合、予防的に使用され得る。あるいは、これは、高い発生率のウイルスまたは細菌ベースの病原体が存在する環境(例えば、病院、養護施設、薬局など)において使用され得る。本発明の化合物はまた、そのような疾患を有する個体の上気道の疾患に関連する症状の悪化を予防するために、予防的に使用され得る。
【0074】
下気道の障害に関して、患者における疾患状態の感受性は、目的の肺機能試験(1秒の患者の強制呼気量(FEV)の測定が挙げられる)によって定量化され得る。この結果が、予想される値の約65〜79%である(患者の年齢および大きさを考慮した式を用いて決定される)場合、気道障害は、穏やかであるとみなされる。予想されるFEV値の約50〜64%に関して、気道障害は、中程度であると分類される;この値が、予想される値の50%未満である場合、気道障害は、重篤であるとみなされる;この値が、30%未満である場合、気道障害は、非常に重篤であるとみなされる。この試験は、比較的簡単で、費用のかからない装置を利用し、従って、疾患状態の診断のために広範に使用されて、処置の間に進行する肺疾患および気道疾患をモニタリングする。
【0075】
上気道の疾患に関して、症状の改善を測定するための目的のパラメーターもまた存在する。有効なエンドポイント研究としては、総症状スコア(Total Symptom Score)、総鼻症状スコア(Total Nasal Symptom Score)、総非鼻症状スコア(Total Non−nasal Symptom Score)および効果的な試験における生活の健康管理(Health Quality of Life(HQOL))分析が挙げられ得る。本発明の化合物は、総症状スコア(鼻漏、くしゃみ、鬱血/鼻詰まり(stuffiness)、鼻のかゆみ、ムズムズそて/ヒリヒリする(itchy/burning)眼、流涙、眼の赤み(ocular redness)、およびムズムズする耳/口蓋に関する個々のスコアの合計)を減少させるために試験され得る。この研究において分析され得る重要な効果のエンドポイントは、AM NOW総排症状スコアである。このパラメーターは、次の日の用量を服用する前に、24時間後の患者による総症状の軽減を測定する。
【0076】
本発明の化合物は、特に、鼻(鼻詰まり/鬱血、鼻漏、鼻のかゆみ、くしゃみ)および鼻でない部分(ムズムズして/ヒリヒリする眼、流涙/涙眼、眼の赤み、耳/口蓋のかゆみ)の季節的および1年中のアレルギー性鼻炎(鼻の鬱血が挙げられる)の症状のような処置および/または予防を必要とする患者において、このような処置および予防をするために有用であり得る。
【0077】
本発明の種々の実施形態の前述の詳細は、本発明の種々の局面を表し、網羅的または開示される詳細な形態に制限されることを意図されない。多くの改変および変更は、疑いなく、当業者に想到される。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ完全に規定されるべきであることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)コルチコステロイドを別々または一緒に含む、医薬。
【請求項2】
請求項1に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
【請求項3】
請求項2に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
【請求項4】
請求項3に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
【請求項5】
請求項4に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項6】
請求項2に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
【請求項7】
請求項2に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
【請求項8】
請求項7に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
【請求項9】
請求項8に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
【請求項10】
請求項9に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項11】
別々の単位用量形態において請求項1に記載の(A)および請求項1に記載の(B)を含む薬学的キットであって、該形態は、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
【請求項12】
請求項1に記載の医薬であって、前記コルチコステロイドは、フランカルボン酸モメタゾン、デキサメタゾン、ブトキシコート、ロフレポニド、ブデソニド、デフラザコート、シクレソニド、フルチカゾン、ベクロメタゾン、ロテプレドノルまたはトライアムシナロンからなる群より選択される1種以上である、医薬。
【請求項13】
請求項12に記載の医薬であって、前記コルチコステロイドは、モメタゾンフルオエートである、医薬。
【請求項14】
請求項13に記載の医薬であって、前記モメタゾンフルオエートは、水溶性分散物中に存在する、医薬。
【請求項15】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩、および(B)抗ヒスタミンを別々または一緒に含む、医薬。
【請求項16】
請求項15に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
【請求項17】
請求項15に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
【請求項18】
請求項17に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
【請求項19】
請求項18に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項20】
請求項15に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
【請求項21】
請求項15に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
【請求項22】
請求項21に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
【請求項23】
請求項22に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
【請求項24】
請求項21に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項25】
別々の単位用量形態において請求項15に記載の(A)および請求項15に記載の(B)を含む薬学的キットであって、該形態は、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
【請求項26】
請求項15に記載の医薬であって、前記抗ヒスタミンは、アステミゾール、アザタジン、アクリバスチン、ブロムフェラミン、クロルフェニラミン、クレマスチン、シクリジン、カレバスチン、シプロヘプタジン、カルビノキサミン、デスロラタジン、ドキシラミン、ジフェンヒドラミン、セチリジン、セチリジンジニトレート、ジメンヒドリネート、ジメチンデン、エバスチン、エピナスチン、エフレチリジン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、ロラタジン、レボカバスチン、レボセチリジン、ミゾラスチン、メキタジン、ミアンセリン、ノベラスチン、メクリジン、ノラステミゾール、ピクマスト、ピリラミン、プロメタジン、テルフェナジン、トリペレナミン、テメラスチン、トリメプラジン、トリプロリジンおよび前記の任意の2種以上の混合物からなる群より選択される1種以上である、医薬。
【請求項27】
請求項26に記載の医薬であって、前記抗ヒスタミンは、デスロラタジンである、医薬。
【請求項28】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩、および(B)去痰薬を別々または一緒に含む、医薬。
【請求項29】
請求項28に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
【請求項30】
請求項29に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
【請求項31】
請求項30に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
【請求項32】
請求項30に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項33】
請求項28に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
【請求項34】
請求項28に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
【請求項35】
請求項34に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
【請求項36】
請求項35に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
【請求項37】
請求項36に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項38】
請求項28に記載の医薬であって、前記去痰薬は、アンブロキソール、グアイフェネシン、抱水テルピン、グアイコスルホネートカリウムおよびカルボシステイン(Carbocistiene)からなる群より選択される1種以上である、医薬。
【請求項39】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)NSAIDを別々または一緒に含む、医薬。
【請求項40】
請求項39に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
【請求項41】
請求項40に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
【請求項42】
請求項40に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
【請求項43】
請求項40に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項44】
請求項40に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
【請求項45】
請求項40に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
【請求項46】
請求項45に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
【請求項47】
請求項46に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
【請求項48】
請求項47に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項49】
別々の単位用量形態において請求項39に記載の(A)および請求項39に記載の(B)を含む薬学的キットであって、該形態は、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
【請求項50】
請求項39に記載の医薬であって、前記NSAIDは、アセチルサリチル酸、アセトアミノフェン、インドメタシン、ジクロフェナク、ピロキシカム、テノキシカム、イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、ナブメトン、ケトロラク、アザプロパゾン、メフェナム酸、トルフェナム酸、スリンダク、ジフルニサル、チアプロフェン酸、ポドフィロトキシン誘導体、アセメタシン、アセクロフェナク、ドロキシカム、オキサプロジン、フロクタフェニン、フェニルブタゾン、プログルメタシン、フルルビプロフェン、トルメチン、およびフェンブフェンからなる群より選択される1種以上である、医薬。
【請求項51】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)鬱血除去薬を別々または一緒に含む、医薬。
【請求項52】
請求項51に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
【請求項53】
請求項52に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
【請求項54】
請求項53に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
【請求項55】
請求項53に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項56】
請求項52に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
【請求項57】
請求項52に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
【請求項58】
請求項57に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
【請求項59】
請求項58に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
【請求項60】
請求項51に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項61】
別々の単位用量形態において請求項51に記載の(A)および請求項51に記載の(B)を含む薬学的キットであって、該形態は、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
【請求項62】
請求項51に記載の医薬であって、前記鬱血除去薬は、偽エフェドリン、フェニルパノラミン、レブメタムフェタミン、エフェドリン、塩酸エフェドリン、硫酸エフェドリン、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸フェニレフリン、プロピルヘキセドリンおよび塩酸キシロメタゾリンからなる群より選択される1種以上である、医薬。
【請求項63】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)抗コリン作用薬を別々または一緒に含む、医薬。
【請求項64】
請求項63に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
【請求項65】
請求項64に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
【請求項66】
請求項65に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
【請求項67】
請求項65に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項68】
請求項64に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
【請求項69】
請求項64に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
【請求項70】
請求項69に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
【請求項71】
請求項70に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
【請求項72】
請求項64に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項73】
別々の単位用量形態において請求項63に記載の(A)および請求項63に記載の(B)を含む薬学的キットであって、該形態は、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
【請求項74】
請求項63に記載の医薬であって、前記コリン作用薬は、チオトロピウム、オキシトロピウム、イプラトロピウム、メタンテリン、プロパンテリン、ジシクロミン、スコポラミン、メスコポラミン、テレンゼピン、ベンズトロピン、QNX−ヘミオキサレート、ヘキサヒドロ−シラ−塩酸ジフェニドールおよびピレンゼピンからなる群より選択される1種以上である、医薬。
【請求項75】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)P2Yアゴニストを別々または一緒に含む、医薬。
【請求項76】
請求項75に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
【請求項77】
請求項75に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
【請求項78】
請求項77に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
【請求項79】
請求項77に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項80】
請求項76に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
【請求項81】
請求項76に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
【請求項82】
請求項81に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
【請求項83】
請求項82に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
【請求項84】
別々の単位用量形態において請求項75に記載の(A)および請求項75に記載の(B)を含む薬学的キットであって、該形態は、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
【請求項85】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)抗生物質を別々または一緒に含む、医薬。
【請求項86】
請求項85に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
【請求項87】
請求項86に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
【請求項88】
請求項87に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
【請求項89】
請求項87に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項90】
請求項86に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
【請求項91】
請求項86に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
【請求項92】
請求項91に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
【請求項93】
請求項92に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
【請求項94】
請求項91に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項95】
別々の単位用量形態において請求項85に記載の(A)および請求項85に記載の(B)を含む薬学的キットであって、該形態は、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
【請求項96】
請求項85に記載の医薬であって、前記抗生物質は、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、バシトラシン、ネオマイシン、ポリミキシン、グラミシジン、オキシテトラサイクリン、クロラムフェニコール、フロルフェニコール、ゲンタマイシン、エリスロマイシン、アジトロマイシン、ツラトロマイシン、または他の適切なマクロライド、セフロキシム、セフチブテン、セフチオフル、セファドロキシル、または他の適切なセファロスポリン、アモキシシリン、ペニシリン、クラブラン酸または他の適切なβ−ラクタマーゼインヒビターとのアモキシシリン、スルホンアミド、スルファセタミド、スルファメチゾール、スルフィソキサゾール;ニトロフラゾンおよびプロピオン酸ナトリウムのような抗菌物質からなる群より選択される1種以上である、医薬。
【請求項97】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)ロイコトリエンアンタゴニストを別々または一緒に含む、医薬。
【請求項98】
請求項97に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
【請求項99】
請求項98に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
【請求項100】
請求項99に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
【請求項101】
請求項99に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項102】
請求項98に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
【請求項103】
請求項98に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
【請求項104】
請求項103に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
【請求項105】
請求項104に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
【請求項106】
請求項103に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項107】
別々の単位用量形態において請求項97に記載の(A)および請求項97に記載の(B)を含む薬学的キットであって、該形態は、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
【請求項108】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)亜鉛、エキナシア、ビタミンCおよびビタミンEからなる群より選択される化合物を別々または一緒に含む、医薬。
【請求項109】
請求項108に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
【請求項110】
請求項109に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
【請求項111】
請求項110に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
【請求項112】
請求項110に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項113】
請求項109に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
【請求項114】
請求項109に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
【請求項115】
請求項114に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
【請求項116】
請求項115に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
【請求項117】
請求項114に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項118】
別々の単位用量形態において請求項108に記載の(A)および請求項108に記載の(B)を含む薬学的キットであって、該形態は、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
【請求項119】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)sykキナーゼアンタゴニストを別々または一緒に含む、医薬。
【請求項120】
請求項119に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
【請求項121】
請求項120に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
【請求項122】
請求項121に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
【請求項123】
請求項121に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項124】
請求項120に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
【請求項125】
請求項120に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
【請求項126】
請求項125に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
【請求項127】
請求項126に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
【請求項128】
請求項125に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
【請求項129】
別々の単位用量形態において請求項119に記載の(A)および請求項119に記載の(B)を含む薬学的キットであって、該形態は、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。

【公表番号】特表2008−509143(P2008−509143A)
【公表日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−524916(P2007−524916)
【出願日】平成17年8月3日(2005.8.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/027428
【国際公開番号】WO2006/017505
【国際公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】