説明

注意喚起方法

【課題】 この発明は、夜間見通しの悪い道路を走行する車(ドライバー)に対して、横断歩道近傍にいる歩行者の存在を感知し、横断歩道周辺に照明を点灯して明るくし、且つ、電光表示板でドライバーに伝達表示し、且つ、横断歩行者側にも車が接近している事を伝達表示可能な注意喚起方法を開発・提供する事にある。
【解決手段】 夜間カーブ等で認知し難い横断歩道から所定距離離れた手前に電光表示板を設置し、横断中の人或いは横断待ちの人が存在する場合、横断歩道近傍に設置したセンサー付照明灯が一定時間点灯し、前記電光表示板が点灯する事により、ドライバーへの注意喚起を促し、又、夜間カーブ等で認知し難い横断歩道から所定距離離れた手前に、車の通過を感知するセンサーを取付け、横断歩道近傍に取付けた電光表示板により車の接近を知らせ、歩行者に注意を促すものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、横断歩道近傍にいる歩行者の存在を接近する車のドライバーへ注意を促すと共に、横断歩行者に車の接近を知らせる注意喚起方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、夜間見通しの悪い道路を車で走行している時、信号機の無い横断歩道を人が歩いて渡っていても間近に接近するまで気付かないで、横断歩道の手前に成って急に慌ててブレーキを踏む事が多々ある。
【0003】
又、歩行者側も見通しの悪い道路にある横断歩道を渡る時には、左右を良く確認して横断しているつもりでも、急に車が近くまで接近して来てヒヤッとする事が良くある。
【0004】
これらの原因は、夜間で暗く、その上見通しが悪い道路の為、ドライバー側も歩行者側も相方の存在が確認出来ないというところに問題があり、こうした所での交通事故が頻繁に多発している。
【0005】
そこで、これまでに出願されている注意喚起装置の一例を参考の為に紹介する。(特許文献1〜2参照。)
【特許文献1】特開2001−093060
【特許文献2】特開平10−203238
【0006】
又、上記以外の注意喚起装置は種々出願されているが、横断歩行者に関する注意喚起方法に相当するものは見当たらない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、上記課題を解決する為に、この発明は、夜間見通しの悪い道路を走行する車(ドライバー)に対して、横断歩道近傍にいる歩行者の存在を感知し、横断歩道周辺に照明を点灯して明るくし、且つ、電光表示板でドライバーに伝達表示し、且つ、横断歩行者側にも車が接近している事を伝達表示可能な注意喚起方法を開発・提供する事にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題を解決する為の手段として、この発明は、夜間カーブ等で認知し難い信号機の無い横断歩道から所定距離離れた手前に電光表示板を設置し、横断中の人或いは横断待ちの人が存在する場合、横断歩道近傍に設置したセンサー付照明灯が一定時間又は一定区間を通過するまで点灯し、前記電光表示板が点灯する事により、ドライバーへの注意喚起を促す事を特徴とする注意喚起方法。
【0009】
又、夜間カーブ等で認知し難い信号機の無い横断歩道から所定距離離れた手前に、車の通過を感知するセンサーを取付け、横断歩道近傍に取付けた電光表示板により車の接近を知らせ、歩行者に注意を促す事を特徴とする注意喚起方法。
【発明の効果】
【0010】
この発明の効果として、横断歩道近傍にいる歩行者の存在を感知し、横断歩道周辺に照明を点灯して明るくし、且つ、電光表示板でドライバーに伝達表示し、且つ、横断歩行者側にも車が接近している事を伝達表示する事で、ドライバー及び横断歩行者の双方に相手の存在を伝達表示する事で交通事故が未然に防ぐ事が出来、又、ドライバーや横断歩行者が安心して走行運転又は歩行出来る様に成る。
【0011】
又、この発明の注意喚起装置は供給電源を太陽電池発電又は風力発電にする事で、地球環境に優しく、且つ、送受信を無線で行う事で電線の布設が不要で作業性、経済性、安全性面で極めて有益なる効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
この発明の最良の形態として、横断歩道とドライバー側に伝達表示する電光表示板取り付け位置までの間隔を車の走行速度を考慮した最適距離に設定する必要がある。又、この装置の電源は主に太陽電池を使用しているが、曇りの日でも充電可能な風力発電器もオプションとして対応出来る様に成っている為、太陽電池と風力発電器の両方を取付ける事が望ましい。
【実施例1】
【0013】
そこで、この発明の一実施例を図1〜図2に基づいて詳述すると、夜間見通しの悪い場所であって、信号機の無い横断歩道において、歩行者を感知し、横断歩道をライトアップすると共に、横断歩道の所定距離手前に電光表示板を設置し、歩行者の存在を接近する車のドライバーへ注意を促す装置であって、該装置は、夜間カーブ等で認知し難い横断歩道(CW)から所定距離(L)離れた手前に電光表示板(2d)を設置し、横断中の人或いは横断待ちの人(M)が存在する場合、横断歩道(CW)近傍に設置したセンサー付照明灯(1b)が一定時間又は一定区間を通過するまで点灯し、前記電光表示板(2d)が点灯する事により、ドライバーへの注意喚起を促す事を特徴とする注意喚起装置から構成される。
【0014】
又、夜間カーブ等で認知し難い信号機の無い横断歩道(CW)から所定距離(L)離れた手前に、車(C)の通過を感知するセンサー(2b)を取付け、横断歩道(CW)近傍に取付けた電光表示板(1d)により車(C)の接近を知らせ、歩行者(M)に注意を促す事を特徴とする注意喚起装置から構成される。
【0015】
次に、こり装置の主な構成部品について説明すると、この装置は送信装置(1)側と受信装置(2)側に分割され、送信装置(1)は、1本のポール(P1)上に送信アンテナ(1a)と赤外線センサー付LED照明(1b)と制御ボックス(バッテリー含む)(1c)と電光表示板(1d)と太陽電池(1e)を組み合わせて構成し、オプション仕様として風力発電器(1f)も取り付け可能に成っている。
【0016】
又、もう一方の受信装置(2)側は、1本のポール(P2)上に受信アンテナ(2a)と赤外線センサー(2b)と制御ボックス(バッテリー含む)(2c)と電光表示板(2d)と太陽電池(2e)を組み合わせて構成し、オプション仕様として風力発電器(2f)も取り付け可能に成っている。
【0017】
次に、図2に示す様に、各装置別の概略制御フローについて説明すると、まず送受信共に昼間は太陽電池(1e)(2e)又は風力発電器(1f)(2f)によって電気を蓄え、夜の設定時刻に成ると電源が入り、朝方の設定時刻まで注意喚起装置が作動し、設定時刻を過ぎると再度充電タイムに切り替わる様に成っている。
【0018】
そして、まず送信装置(1)側は、横断歩道近傍に人が接近すると、赤外線センサー付LED照明灯(1b)が作動し、受信装置(2)側の電光表示板(この先歩行者横断中)(2d)が所定時間(約20秒間に設定)又は一定区間を通過するまで点灯し、同時にLED照明灯(1b)を点灯する事で、車(C)に乗ったドライバーが歩行者(M)の存在に気付き易い様配慮されている。
【0019】
又、受信装置(2)側は、車(C)が通過すると、赤外線センサー(2b)が作動し、送信装置(1)側の電光表示板(この先車接近中)(1d)が所定時間(約20秒間に設定)点灯し、歩行者に車が接近している事を伝える。
【0020】
又、図3はこの装置の使用例を示し、受信装置側から送信装置側を見た斜視図で、受送信間の所定距離(L)間隔は道路交通事情によって若干異なるが、約50〜100mに設定されている。
【産業上の利用可能性】
【0021】
この発明の注意喚起装置は、ドライバー及び横断歩行者の双方に相手の存在を伝達表示する事で交通事故が未然に防ぐ事が出来、又、ドライバーや横断歩行者が安心して走行運転又は歩行出来る様に成る事で多くのドライバーや歩行者に寄与する点で、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明の一実施例を示し、簡略正面図である。
【図2】この発明の一実施例を示し、概略制御フロー図である。
【図3】この発明の使用例を示し、受信側から送信側を見た斜視図である。
【符号の説明】
【0023】
1 送信装置
1a 送信アンテナ
1b センサー付照明灯
1c 制御ボックス(バッテリー含む)
1d 電光表示板
1e 太陽電池
1f 風力発電器
2 受信装置
2a 受信アンテナ
2b センサー
2c 制御ボックス(バッテリー含む)
2d 電光表示板
2e 太陽電池
2f 風力発電器
C 車
CW 横断歩道
L 所定距離
M 歩行者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
夜間見通しの悪い場所であって、信号機の無い横断歩道において、歩行者を感知し、横断歩道をライトアップすると共に、横断歩道の所定距離手前に電光表示板を設置し、歩行者の存在を接近する車のドライバーへ注意を促す装置であって、該装置は、夜間カーブ等で認知し難い横断歩道(CW)から所定距離(L)離れた手前に電光表示板(2d)を設置し、横断中の人或いは横断待ちの人(M)が存在する場合、横断歩道(CW)近傍に設置したセンサー付照明灯(1b)が一定時間又は一定区間を通過するまで点灯し、前記電光表示板(2d)が点灯する事により、ドライバーへの注意喚起を促す事を特徴とする注意喚起方法。
【請求項2】
夜間カーブ等で認知し難い横断歩道(CW)から所定距離(L)離れた手前に、車(C)の通過を感知するセンサー(2b)を取付け、横断歩道(CW)近傍に取付けた電光表示板(1d)により車(C)の接近を知らせ、歩行者(M)に注意を促す事を特徴とする請求項1記載の注意喚起方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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