洗浄殺菌ユニット
ベビーケアコンポーネントを洗浄及び/又は殺菌するユニットが開示されている。前記ユニットは、本体(2)と、蓋体(3)とを含み、該本体が底壁(9)と該底壁の周囲から上方に延びる側壁(10)とを有し、前記本体と前記蓋体の第1の部分との間の閉合部ラインの少なくとも一部が、前記底壁から離れる方向に延びる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベビー用ボトル等のベビーケアコンポーネントを洗浄及び/又は殺菌するためのユニットに関する。
【0002】
赤ん坊は、免疫システムが未発達のために、特に、感染しやすく、病気にかかりやすい。一般に、抗体は、母親から母乳により赤ん坊に伝達され、それにより抵抗力を高めることになろう;しかしながら、フォーミューラ(調合ミルク)を与えられている赤ん坊には、これは当てはまらない。したがって、ベビーボトルやおしゃぶり等のベビーケア製品を赤ん坊の発達する初期の数ヶ月間、清潔で無菌状態を維持することは特に重要である。
【背景技術】
【0003】
ベビーケアコンポーネントを洗浄し殺菌するための様々なユニットが知られているが、従来のユニットの構造は、ユニットを開いて、ベビーケアコンポーネントのコンポーネントを洗浄し殺菌する収容スペースにアクセスするために、ユニットの周りに大きな空間を必要とする点で使用するのに不便だった。例えば、本体の後壁にヒンジで連結され、該本体に対して平行な軸の周りで回転可能な蓋体を有するハウジング内でベビーボトルが洗浄され、殺菌される洗浄殺菌ユニットを提供する国際公開第2007/063540号パンフレットが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2007/063540号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の構成のデメリットは、蓋体をヒンジの周りで回転させて、上方向に開口しなければならないため、ベビーケアコンポーネント収容スペースにアクセスするためにユニット上方に大きな空間が必要になることである。また、このような構成では堅固な構造を持つユニットが必要であり、そのため製造コストが比較的高い。
【0006】
更に、洗浄殺菌ユニットは、ベビーケアコンポーネントスペースにアクセスしやすく、かつ二次汚染のリスクを減らすために、ベビーケアコンポーネントそれぞれが互いに離れていることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題を解決又は実質的に軽減することを目的とする。
【0008】
したがって、本発明は、本体と、蓋体とを含み、該本体が、底壁と該底壁の周囲から上方に延びる側壁とを有し、前記本体と前記蓋体との間の閉合部ラインの少なくとも一部が、前記底壁から離れる方向に延びる、ベビーケアコンポーネント洗浄及び/又は殺菌ユニットを提供する。
【0009】
上述の構成の利点は、蓋体がユニットに置かれるベビーケアコンポーネントと接触することなく、蓋体を、本体の底壁に対して実質的に平行方向に、本体から取り外すことができることである。このことにより、蓋体を完全に上方に、またユニット内の部品とそこに置かれているベビーケアコンポーネントの上方に持ち上げる必要なく、蓋体を開閉することができる。またもう一つの利点は、ユニットの製造コストを従来のユニットに比べて低減することができることである。
【0010】
好ましくは、前記閉合部ラインが、前記本体の前記底壁に対して傾斜角で延びる面に沿って形成される。
【0011】
一実施形態では、ユニットは更に、前記蓋体が、前記本体に係合可能に取り付け可能であり、前記蓋体が前記本体から取り外されると、前記蓋体が前記本体に対して平行方向に前記本体から取り外されるように構成された、前記閉合部ラインに沿って延びる係合手段を含む。
【0012】
便宜的には、前記本体の前記側壁が周囲に延びるリムを有し、前記蓋体が頂壁と該頂壁から下がっている蓋体側壁とを有し、前記蓋体側壁が、前記蓋体が前記本体に係合可能に取り付けられるとき、前記本体の前記リムに対して位置するように構成された縁を有する。
【0013】
一実施形態では、前記蓋体側壁が、前記頂壁の周辺に延び、前記縁が、前記頂壁から離れている。
【0014】
他の実施形態では、前記本体が更に、前記本体側壁の上端から延び、前記底壁から離れた上壁を有し、前記上壁の端部が前記閉合部ラインの一部を画定する。
【0015】
前記蓋体の前記頂壁の端部が、前記蓋体が前記本体に取り付けられるとき、前記本体の前記上壁の前記端部に対して位置する。
【0016】
好ましくは、前記係合手段はラビリンスシールである。
【0017】
便宜的には、前記閉合部ラインが、第1の閉合部ラインであり、前記本体の前記側壁が更に、上部セクション及び下部セクションを有し、前記上部セクションと前記下部セクションとの間の第2の閉合部ラインが、前記上部セクションが前記下部セクションから取り外し可能であるように、前記側壁の周囲に延びる。
【0018】
好ましい実施形態では、前記本体の前記側壁が、前記本体の前記底壁から取り外し可能に取り付けられる。
【0019】
前記本体及び前記蓋体がともに、ベビーケアコンポーネント収容スペースを画成し、前記ユニットが更に、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに配置され、前記収容スペース内で、前記本体に対して垂直に伸びる垂直軸の周りを回転可能なラックを有する。
【0020】
上述したようなユニットは円筒状であっても良い。
【0021】
本発明の他の態様によれば、ともにベビーケアコンポーネント収容スペースを画成する本体と蓋体とを有し、該本体が底壁と該底壁の周囲から上方に延びる側壁とを有し、前記ユニットが更に、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに配置され、前記スペース内で前記本体に対して垂直に伸びる垂直軸の周りを回転可能なラックを有する、ベビーケアコンポーネント洗浄及び/又は殺菌ユニットを提供する。
【0022】
他の実施形態では、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに取り付けられるスピンドルが、前記垂直軸に沿って伸び、前記ラックが前記スピンドルに取り付けられる。
【0023】
好ましくは、前記スピンドルが前記ベビーケアコンポーネント収容スペース内に回転可能に取り付けられ、前記ラックが前記スピンドルに固定して取り付けられ、前記ラック及び前記スピンドルが前記垂直軸の周りを同時に回転するように構成される。
【0024】
ユニットの本体は、前記本体が、底壁と、前記底壁から直立しかつ前記底壁の周りに延びる側壁とを有し、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースの周辺に延びる側壁上にフランジが形成され、前記ラックの周縁が該フランジ上に横たえて配置されて、前記垂直軸の周りを回転できる。
【0025】
ここで、好ましい実施形態について、添付の図面を用いて、一例のみ説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】哺乳瓶を洗浄及び/又は殺菌するユニットの正面図を示す;
【図2】図1のユニットの蓋体と本体とのラビリンスシールの断面図を示す;
【図3】図1及び図2のユニット断面図を示す;
【図4】哺乳瓶を洗浄及び/又は殺菌するユニットの他の実施形態の断面図を示す;
【図5】ヒンジにより連結された蓋体を有するユニットの正面図を示す;
【図6】図5のユニットの側面図を示す;
【図7】イレギュラーな閉合部ラインを有するユニットの側面図を示す;
【図8】他の構成の蓋体を有するユニットの正面図を示す;
【図9】図1のユニット内に配置されたラック、スピンドル、及びスプレイアームの正面図を示す;
【図10】図1のユニット内に配置されたラック及びスピンドルの他の実施形態を示す;
【図11】傾斜して立てた位置に置かれる哺乳瓶を支持するためにユニット内に配置された支持リングの正面図を示す;
【図12】6本の哺乳瓶を支持する、図8の支持リングの平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで図を参照すると、図1は、ベビーケアコンポーネントを洗浄/又は殺菌するためのユニットを示している。ベビーケアコンポーネントには、哺乳瓶(ベビーボトル)、哺乳瓶の乳首、母乳及び搾乳付属品等が含まれるが、これに限定されない。ユニット1は、円筒形状で、本体2及び蓋体3を有し、本体2及び蓋体3がともに、ベビーケアコンポーネント収容スペース4を画成し、画成したスペース内で、コンポーネントが洗浄され、殺菌され、及び/又は乾燥される。
【0028】
ユニット1内には、上部ラック及び下部ラック5、6が置かれ、これらのラック上に哺乳瓶や乳首のようなコンポーネントが置かれる。各ラック5、6の下には、一対のスプレイアーム7が、ユニット1を貫いて垂直長手方向軸に沿って伸びる中央直立スピンドル8に、低摩擦取り付けにより、回転可能に取り付けられている。
【0029】
スプレイアーム7は、給水とつながり、閉じられたコンポーネントを洗浄している間、スプレイアーム7は、スピンドル8の垂直軸の周りを回転し、高圧水を放出し、放出した高圧水は、瓶や乳首内に注入されて、それらの内部を清潔にし、更に外部も水で洗い流す。熱と結合された水圧の力がコンポーネントを洗い落とし汚れカスを除去する。洗浄後、熱水を使用してコンポーネントとユニット1の内部を殺菌する。殺菌に用いられる水は約70度の温度に熱せられる。本発明は、洗浄及び/又は殺菌後にコンポーネントを乾燥させるような構成にすることも想定できる。
【0030】
ユニット1の本体2は、底壁9と、底壁9の周囲から直立し、底壁9の周囲から延びる側壁10とを有する。側壁10は、蓋体3が取り外し可能に取り付けられるリム11を有する。リム11は、底壁9から離れる方向に延びるように構成され、その結果、底壁9に対して非平行角度で傾斜させられ、下部12及び上部14を有する楕円形状を形成する。リム11はユニット1の本体2に対する開口部11aを画定する。
【0031】
蓋体3は頂壁15を有し、頂壁15は、頂壁15から下がっている周側壁16を有し、周側壁16は縁17とともに形成される。蓋体3の縁17は、上部18及び下部19を有するように頂壁15に対して傾斜角度を持つ。本実施形態では、蓋体の頂壁15が本体2の底壁9に対して平行に延びている。蓋体3の縁17は、本体2の側壁10のリム11と同程度の角度で傾斜し、蓋体3が本体2に取り付けられるとき、縁17とリム11が、底壁から離れる方向に延びる閉合部ラインを形成する。したがって、縁の上部及び縁の下部18、19は、リムの上部及びリムの下部14、12それぞれと係合し、蓋体3の側壁16及び本体2の側壁10がユニット1の連続した側壁を形成する。そうして、蓋体3の側壁16及び頂壁15は、ベビーケアコンポーネント収容スペース4のセクション13を画定し、そこでは、ベビーケアコンポーネント収容スペース4内に格納されたコンポーネントがセクション13にまで及んでおり、つまり、そのスペース4内に格納されたコンポーネントは、リム11の下部12を超えてベビーケアコンポーネント収容スペース4の前記セクション13にまで及び、また、リム11の上部14は、ベビーケアコンポーネント収容スペース4内に配置されたコンポーネントより上方に延びる。
【0032】
本体2のリム11及び蓋体3の縁17は、図2及び図3からも分かるように、ラビリンスシール20により係合し、ここで蓋体3の縁17は、周囲に延びる外部及び内部フラップ21、22とともに形成され、外部及び内部フラップ21、22は本体2のリム11を包囲する。本構成により、ユニット1の稼働中の水漏れを防ぎ、蓋体3を本体2上に安定的に取り付けることができる。
【0033】
本体2から蓋体3を取り外す場合は、図1中の「A」で示す方向に、本体2のリム11から縁のフラップ21、22を離すように、蓋体3をわずかに垂直方向の上方に持ち上げ、次に本体2の底壁9に対して「B」で示された水平方向に蓋体3を動かせば良い。これにより、ヒンジで連結された蓋体を水平又は垂直軸の周りで回転させてベビーケアコンポーネント収容スペースにアクセスしたり、又は、蓋体が「バケツ状」にベビーケアコンポーネント収容スペース4を画定し周囲に延在する側壁を備える、従来の洗浄及び殺菌ユニットと比べてユニットの周辺に必要とされる操作スペースを減らす。したがって、本発明のユニット1は、例えば、カップボードや棚があるためにユニット上方に限られたスペースしかないキッチン作業台のように、垂直方向のスペースが限定されている場所に設置することができる。更に、ベビーケアコンポーネント収容スペース4内に配置されたコンポーネントが、本体2のリム11の上部14よりも上にまで及ばないため、内部に配置された殺菌したコンポーネントに接触してそのため感染させることなく、上述のように、蓋体3は本体2から水平方向に取り外すことができる。更にまた、蓋体3が取り外されると、本体2のリム11の下部12により、ユーザは、下方のラック6からコンポーネントを取り出すために、ベビーケアコンポーネント収容スペース4内に残っている他の洗浄され殺菌されたコンポーネントを二次汚染することなく、容易にアクセスすることができる。
【0034】
図4には、他の実施形態が示される。この実施形態のユニットは上述のユニットとほぼ同様であるため、詳細な説明は省略する。しかしながら、この実施形態では、蓋体33によって画定されたベビーケアコンポーネント収容スペース40のセクション(区分)は、前述の実施形態の場合よりも小さい。図4によれば、本体32が側壁36の上端部からベビーケアコンポーネント収容スペース34のセクション38を越えて延びる上壁35を有し、また蓋体33の頂壁39が、ベビーケアコンポーネント収容スペース34の残余区分40を越えて延びていることが分かる。蓋体33の頂壁39は、一部がその周囲に延びて、下方に下がっている側壁41とともに形成される。蓋体33は、本体32のリム42と対応し、かつ、リム42に取り付けられるように配置された縁37を有し、蓋体33が本体32に取り付けられると、ベビーケアコンポーネント収容スペース34が閉じられる。蓋体33の縁37及び本体32のリム42は、蓋体33の頂壁39及び本体32の底壁(図には表わされていない)それぞれに対して、非平行な角度で傾斜している閉合部ラインを形成する。蓋体33の縁37及び本体32のリム42は、最小限の水漏れと無菌の環境を確保するためにラビリンスシール43を備える。この実施形態における蓋体33及び本体32の構成は、図1及び図3を参照して述べた実施形態と同様な方法で、蓋体33の取り外しを可能にする。したがって、本実施形態においても、先の実施形態で述べた利点を同様に実現する。
【0035】
蓋体3、33は、上述では、最初に垂直方向「A」に動かし、次に水平方向「B」に動かすように説明されているが、蓋体3、33は、連続して垂直方向に又は傾斜した閉合部ラインに対して垂直方向に取り外せることが理解されるべきである。更に、また他の実施形態において、蓋体3、33は本体2、32にヒンジで連結されても良いことが分かるであろう。このような実施形態の構成例は、図5及び図6に示される。ここでは、ユニット70はヒンジで連結された蓋体71を有し、蓋体71は、最初に蓋体71を垂直方向上方に動かし、次に蓋体71をヒンジ72の垂直軸周りに回転させることによって開かれる。
【0036】
更に、上述の実施形態では、本体のリムと蓋体の縁とがラビリンスシールの手段により取り付けられ、互いに封止されるが、そのような構成に限られず、適切ないかなる取り付け及び封止手段を使っても良いことが理解されるであろう。代替の封止手段では、本体から蓋体を取り外すために、最初に蓋体を垂直方向に動かさずに、蓋体を底壁9に対して水平方向に、平行に取り外して、ベビーケアコンポーネント収容スペースにアクセスすることができることも想定できる。
【0037】
また上述の実施形態の閉合部ラインは、底壁から離れて平坦な面上を延びていることが示され説明されているが、閉合部ラインはこれに限定されず、図7に示すような、曲線状の又はイレギュラーな面上に延びているような他の構成に形成されても良い。
【0038】
本発明によるユニットの他の実施形態が図8に示される。この実施形態の例によるユニット59は、上述したユニット1とほぼ同様であるため、詳細な説明は省略する。この他の実施形態では、本体67の側壁63が、本体67の底壁65に平行な面に沿って互いに係合する上部セクション及び下部セクション61、62を有する;側壁63の上部セクション61は下部セクション62に向かってリム64から延び、下部セクション62は底壁65から上方に向かって延びる。側壁63の上部及び下部セクション61、62間には閉合部ラインが形成される。
【0039】
蓋体66と上部セクション61とは、蓋体66が上部セクション61に安定的に取り付けられ、ユニット59の稼働中水漏れがないように、ラビリンスシールにより係合する。蓋体66は、上述の実施形態の説明にしたがって本体から蓋体が取り外されると同様な方法で、上部セクション61から取り外される。すなわち、図8に示す蓋体66は、まず上部セクション61から垂直方向に持ち上げられ、次に水平動作によって取り外される。しかしながら、蓋体66は連続して垂直方向にもち上げることにより上部セクション61から取り外すことができることも理解されるべきである。
【0040】
図8に示す蓋体66は、図1及び図3を参照して説明された実施形態の蓋体3とほぼ同様であるが、蓋体66は、図4〜図7を参照して説明された蓋体の構成と同様の構成にしても良いことが分かるであろう。
【0041】
本体の側壁63の上部セクション61は、下部セクション62に取り外し可能に取り付けられ、ユニット59内に延設されるスピンドルやベビーケアコンポーネントを保持するラック等のユニット内部の部品の上方に、連続して垂直方向に取り付けかつ取り外しされる。
【0042】
本体67の側壁63の上部セクション及び下部セクション61、62間のシールは、ラビリンスシールであっても良く、又は上部セクション61が下部セクション62に係合かつ取り外しできるその他の防水シールであっても良い。側壁63の二つの部分構成により、ユーザは、ベビーケアコンポーネントスペースにアクセスするとき、本体67の側壁の上部セクション61から蓋体66を取り外すか、蓋体66と上部セクション61を一つのコンポーネントとして、本体67の側壁63の下部セクション62から取り外すかの選択が与えられる。
【0043】
その他の方法として、ユーザは、まず、蓋体を取り外し、次に本体67の側壁63の上部セクション61を取り外すこともできる。取り付け方法と同様に、蓋体及び上部セクションの異なる取り外し方法を選択することにより、様々な空間的制限の限られたスペースに適したユニットを提供する。例えば、ユニット59は、ほぼ水平方向に蓋体66を取り外すことにより、垂直方向が限られたスペースで容易に操作可能となる。ユニット59は、同様に水平方向が限られたスペースに置かれることにも適しており、例えば、ユーザは、蓋体66及び上部セクション61を一つのコンポーネントとして、本体67の側壁の下部セクション62から連続的に垂直方向に取り外すことができる。上述の構成の他の利点は、ユニットを解体することによりその内面及びコンポーネントに容易にアクセスでき汚れを落とせることである。
【0044】
上述の実施形態では、側壁が上部及び下部セクションを有するが、他の実施形態では、側壁が底壁から取り外し可能なように、本体の底壁と側壁との間に閉合部ラインが形成される。上述の実施形態の例のユニットは低価格のプラスチックで形成され、コスト効率が良くコンパクトな洗浄殺菌ユニットを提供するが、前記ユニットはスチール等のその他の材料で形成しても良いことが想定できる。
【0045】
上述の実施形態は、円筒状のユニットとして説明されているが、ユニットはいかなる形状でも良く、例えば、蓋体がユニット内のコンポーネントに接触することなく実質的に水平及び/又は垂直方向に取り外され、またユーザが、残りのコンポーネントに直接的または間接的に接触せずにコンポーネントを取り出すことができるように容易にコンポーネントにアクセスを可能にするものであれば、立方体や楕円形状、その他イレギュラーな形状のものであっても良いと理解されるべきである。また、側壁の二つのセクション間又は側壁と本体間の閉合部ラインは、側面図から見られるように、直線状、曲線状、又はイレギュラーなものであっても良いと理解されるであろう。
【0046】
本発明の他の態様によれば、洗浄及び/又は殺菌ベビーケアコンポーネントユニットには、回転可能なラックが設けられる。このユニットも、図1〜図3に示された実施形態に説明されたものとほぼ同様であり、詳細な説明は省略するが、コンポーネント(構成要素、部品)は同様の参照番号のままとする。回転可能なラックは、ラックを手で回転させて、本体2の開口部11aから離れた低いラックに置かれた哺乳瓶等のベビーケアコンポーネントに容易にアクセスすることを可能とし、本体2のリム11に隣接するベビーケアコンポーネント収容スペースの本体2の下部12から、瓶類を取り出すことが可能となる。
【0047】
図9は、回転可能なラック50の一実施形態を示し、スピンドル8は回転可能に底壁9に取り付けられ、ラック50はスピンドル8が貫通する中央穴51とともに形成され、中央穴51の直径はスピンドル8の直径と等しく、ラック50はスピンドル8上にプレスフィットされている。ラック50を引いたり押したりすることにより、ラック50及びスピンドル8は、スピンドル8により画定される垂直軸の周りを同時に回転する。スプレイアームをユニットに固定的に取り付け、ユニットの稼働中、スプレイアームから放出される水の水力によってラックを回転させ、ベビーケアコンポーネントの洗浄及び/又は殺菌を最適にするようにしても良い。
【0048】
もう一つの方法として、ラックの中央穴51は、ラック50を垂直位置に保持するが、ユーザがラックを手で、固定的に取り付けられたスピンドルの周りの水平面で、回転できるように、ラックとスピンドルとの間に高摩擦を起こさせるような直径に構成される。
【0049】
他の図示されていない実施形態では、ラックの穴の直径をスピンドルの直径よりも大きくして、ラックが固定的に取り付けたスピンドルの周りをスライド自在に回転可能で、スピンドルの周囲に延びるカラー(図示されていないが)上で支持されるようにする。この実施形態では、スプレイアームを回転可能にしても良いし、又はスプレイアームによってもたらされる水力によってラックを回転させるように固定しても良い。この場合は、ラックを垂直な位置に維持するために第2のカラーをラックより上のスピンドルに設ける。また、スピンドル上に、回転可能なラックを予め決定された位置にガイドする手段を設けても良い。例えば、スピンドルに、予め定めた6箇所の位置にラックを置くための「クリック(click)」を設けても良い。
【0050】
更にまた、他の実施形態では、図10に示すように、ラック52は、本体2の側壁10の内周面上に延びる、円筒状のフランジ53上に載るように構成される。これにより、ユーザは、ラック52を引いたり押したりして、ラックを本体2の底壁9に対して中央の垂直軸の周りを回転させることができる。ラック52は、支えとしてスピンドル8に頼らないので、スピンドル8をユニット1の中を通って上方に延ばす必要はない。この実施形態では、スプレイアームをユニットに対して回転可能又は固定的のいずれかにより取り付けることができることが理解されるべきである。スプレイアームを固定的に取り付けた場合は、ラックの垂直方向の運動を抑えるために、第2の円筒状フランジが本体の側壁内面上に設けられる。しかしながら、スプレイアームからの水の水力が、稼働中はラックを回転させることが想定できる。
【0051】
スピンドルを有するものとして説明された上述の実施形態のユニットにおいて、もう一つの例として、スピンドルは側壁からベビーケアコンポーネント収容スペースの中央へ延びる水平部と、ユニットの垂直軸に沿って水平部から延びる直立部を有しても良い。このもう一つの実施形態では、複数のスピンドルをユニットに取り付けることができ、各々のスピンドルがスプレイアーム及び/又はラックを備え、上述の実施形態の説明によるスピンドルと係合することが想定できる。
【0052】
洗浄及び/又は殺菌中における洗浄や乾燥の性能が改善するように、瓶を傾斜して立てた位置に保つため、図11に見られるように、瓶を立てるラック5、50から離れたスピンドル8に支持リング54を設けても良い。この実施形態では、支持リング54は、支持リング54とラック5、50の間に延びるコネクター55により、ラック5、50に接合され、支持リング54がラック5、50と同時に回転する。支持リング54はまた、図12に示されるように、二次汚染のリスクを減少させるために、瓶56間にスペース55を保つ。
【0053】
ラックは、図1及び図3に示す実施形態を参照して説明されているが、図4〜図8に示されるユニットのいずれかとともに用いても良いことが分かるであろう。
【0054】
本発明の実施形態が図に示され説明されたが、当業者であれば、前記説明は好ましい実施形態のみについての説明であり、本発明の請求範囲に入る他の実施形態が本開示の一部と考えらるべきであることが分かるであろう。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベビー用ボトル等のベビーケアコンポーネントを洗浄及び/又は殺菌するためのユニットに関する。
【0002】
赤ん坊は、免疫システムが未発達のために、特に、感染しやすく、病気にかかりやすい。一般に、抗体は、母親から母乳により赤ん坊に伝達され、それにより抵抗力を高めることになろう;しかしながら、フォーミューラ(調合ミルク)を与えられている赤ん坊には、これは当てはまらない。したがって、ベビーボトルやおしゃぶり等のベビーケア製品を赤ん坊の発達する初期の数ヶ月間、清潔で無菌状態を維持することは特に重要である。
【背景技術】
【0003】
ベビーケアコンポーネントを洗浄し殺菌するための様々なユニットが知られているが、従来のユニットの構造は、ユニットを開いて、ベビーケアコンポーネントのコンポーネントを洗浄し殺菌する収容スペースにアクセスするために、ユニットの周りに大きな空間を必要とする点で使用するのに不便だった。例えば、本体の後壁にヒンジで連結され、該本体に対して平行な軸の周りで回転可能な蓋体を有するハウジング内でベビーボトルが洗浄され、殺菌される洗浄殺菌ユニットを提供する国際公開第2007/063540号パンフレットが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2007/063540号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の構成のデメリットは、蓋体をヒンジの周りで回転させて、上方向に開口しなければならないため、ベビーケアコンポーネント収容スペースにアクセスするためにユニット上方に大きな空間が必要になることである。また、このような構成では堅固な構造を持つユニットが必要であり、そのため製造コストが比較的高い。
【0006】
更に、洗浄殺菌ユニットは、ベビーケアコンポーネントスペースにアクセスしやすく、かつ二次汚染のリスクを減らすために、ベビーケアコンポーネントそれぞれが互いに離れていることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題を解決又は実質的に軽減することを目的とする。
【0008】
したがって、本発明は、本体と、蓋体とを含み、該本体が、底壁と該底壁の周囲から上方に延びる側壁とを有し、前記本体と前記蓋体との間の閉合部ラインの少なくとも一部が、前記底壁から離れる方向に延びる、ベビーケアコンポーネント洗浄及び/又は殺菌ユニットを提供する。
【0009】
上述の構成の利点は、蓋体がユニットに置かれるベビーケアコンポーネントと接触することなく、蓋体を、本体の底壁に対して実質的に平行方向に、本体から取り外すことができることである。このことにより、蓋体を完全に上方に、またユニット内の部品とそこに置かれているベビーケアコンポーネントの上方に持ち上げる必要なく、蓋体を開閉することができる。またもう一つの利点は、ユニットの製造コストを従来のユニットに比べて低減することができることである。
【0010】
好ましくは、前記閉合部ラインが、前記本体の前記底壁に対して傾斜角で延びる面に沿って形成される。
【0011】
一実施形態では、ユニットは更に、前記蓋体が、前記本体に係合可能に取り付け可能であり、前記蓋体が前記本体から取り外されると、前記蓋体が前記本体に対して平行方向に前記本体から取り外されるように構成された、前記閉合部ラインに沿って延びる係合手段を含む。
【0012】
便宜的には、前記本体の前記側壁が周囲に延びるリムを有し、前記蓋体が頂壁と該頂壁から下がっている蓋体側壁とを有し、前記蓋体側壁が、前記蓋体が前記本体に係合可能に取り付けられるとき、前記本体の前記リムに対して位置するように構成された縁を有する。
【0013】
一実施形態では、前記蓋体側壁が、前記頂壁の周辺に延び、前記縁が、前記頂壁から離れている。
【0014】
他の実施形態では、前記本体が更に、前記本体側壁の上端から延び、前記底壁から離れた上壁を有し、前記上壁の端部が前記閉合部ラインの一部を画定する。
【0015】
前記蓋体の前記頂壁の端部が、前記蓋体が前記本体に取り付けられるとき、前記本体の前記上壁の前記端部に対して位置する。
【0016】
好ましくは、前記係合手段はラビリンスシールである。
【0017】
便宜的には、前記閉合部ラインが、第1の閉合部ラインであり、前記本体の前記側壁が更に、上部セクション及び下部セクションを有し、前記上部セクションと前記下部セクションとの間の第2の閉合部ラインが、前記上部セクションが前記下部セクションから取り外し可能であるように、前記側壁の周囲に延びる。
【0018】
好ましい実施形態では、前記本体の前記側壁が、前記本体の前記底壁から取り外し可能に取り付けられる。
【0019】
前記本体及び前記蓋体がともに、ベビーケアコンポーネント収容スペースを画成し、前記ユニットが更に、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに配置され、前記収容スペース内で、前記本体に対して垂直に伸びる垂直軸の周りを回転可能なラックを有する。
【0020】
上述したようなユニットは円筒状であっても良い。
【0021】
本発明の他の態様によれば、ともにベビーケアコンポーネント収容スペースを画成する本体と蓋体とを有し、該本体が底壁と該底壁の周囲から上方に延びる側壁とを有し、前記ユニットが更に、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに配置され、前記スペース内で前記本体に対して垂直に伸びる垂直軸の周りを回転可能なラックを有する、ベビーケアコンポーネント洗浄及び/又は殺菌ユニットを提供する。
【0022】
他の実施形態では、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに取り付けられるスピンドルが、前記垂直軸に沿って伸び、前記ラックが前記スピンドルに取り付けられる。
【0023】
好ましくは、前記スピンドルが前記ベビーケアコンポーネント収容スペース内に回転可能に取り付けられ、前記ラックが前記スピンドルに固定して取り付けられ、前記ラック及び前記スピンドルが前記垂直軸の周りを同時に回転するように構成される。
【0024】
ユニットの本体は、前記本体が、底壁と、前記底壁から直立しかつ前記底壁の周りに延びる側壁とを有し、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースの周辺に延びる側壁上にフランジが形成され、前記ラックの周縁が該フランジ上に横たえて配置されて、前記垂直軸の周りを回転できる。
【0025】
ここで、好ましい実施形態について、添付の図面を用いて、一例のみ説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】哺乳瓶を洗浄及び/又は殺菌するユニットの正面図を示す;
【図2】図1のユニットの蓋体と本体とのラビリンスシールの断面図を示す;
【図3】図1及び図2のユニット断面図を示す;
【図4】哺乳瓶を洗浄及び/又は殺菌するユニットの他の実施形態の断面図を示す;
【図5】ヒンジにより連結された蓋体を有するユニットの正面図を示す;
【図6】図5のユニットの側面図を示す;
【図7】イレギュラーな閉合部ラインを有するユニットの側面図を示す;
【図8】他の構成の蓋体を有するユニットの正面図を示す;
【図9】図1のユニット内に配置されたラック、スピンドル、及びスプレイアームの正面図を示す;
【図10】図1のユニット内に配置されたラック及びスピンドルの他の実施形態を示す;
【図11】傾斜して立てた位置に置かれる哺乳瓶を支持するためにユニット内に配置された支持リングの正面図を示す;
【図12】6本の哺乳瓶を支持する、図8の支持リングの平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで図を参照すると、図1は、ベビーケアコンポーネントを洗浄/又は殺菌するためのユニットを示している。ベビーケアコンポーネントには、哺乳瓶(ベビーボトル)、哺乳瓶の乳首、母乳及び搾乳付属品等が含まれるが、これに限定されない。ユニット1は、円筒形状で、本体2及び蓋体3を有し、本体2及び蓋体3がともに、ベビーケアコンポーネント収容スペース4を画成し、画成したスペース内で、コンポーネントが洗浄され、殺菌され、及び/又は乾燥される。
【0028】
ユニット1内には、上部ラック及び下部ラック5、6が置かれ、これらのラック上に哺乳瓶や乳首のようなコンポーネントが置かれる。各ラック5、6の下には、一対のスプレイアーム7が、ユニット1を貫いて垂直長手方向軸に沿って伸びる中央直立スピンドル8に、低摩擦取り付けにより、回転可能に取り付けられている。
【0029】
スプレイアーム7は、給水とつながり、閉じられたコンポーネントを洗浄している間、スプレイアーム7は、スピンドル8の垂直軸の周りを回転し、高圧水を放出し、放出した高圧水は、瓶や乳首内に注入されて、それらの内部を清潔にし、更に外部も水で洗い流す。熱と結合された水圧の力がコンポーネントを洗い落とし汚れカスを除去する。洗浄後、熱水を使用してコンポーネントとユニット1の内部を殺菌する。殺菌に用いられる水は約70度の温度に熱せられる。本発明は、洗浄及び/又は殺菌後にコンポーネントを乾燥させるような構成にすることも想定できる。
【0030】
ユニット1の本体2は、底壁9と、底壁9の周囲から直立し、底壁9の周囲から延びる側壁10とを有する。側壁10は、蓋体3が取り外し可能に取り付けられるリム11を有する。リム11は、底壁9から離れる方向に延びるように構成され、その結果、底壁9に対して非平行角度で傾斜させられ、下部12及び上部14を有する楕円形状を形成する。リム11はユニット1の本体2に対する開口部11aを画定する。
【0031】
蓋体3は頂壁15を有し、頂壁15は、頂壁15から下がっている周側壁16を有し、周側壁16は縁17とともに形成される。蓋体3の縁17は、上部18及び下部19を有するように頂壁15に対して傾斜角度を持つ。本実施形態では、蓋体の頂壁15が本体2の底壁9に対して平行に延びている。蓋体3の縁17は、本体2の側壁10のリム11と同程度の角度で傾斜し、蓋体3が本体2に取り付けられるとき、縁17とリム11が、底壁から離れる方向に延びる閉合部ラインを形成する。したがって、縁の上部及び縁の下部18、19は、リムの上部及びリムの下部14、12それぞれと係合し、蓋体3の側壁16及び本体2の側壁10がユニット1の連続した側壁を形成する。そうして、蓋体3の側壁16及び頂壁15は、ベビーケアコンポーネント収容スペース4のセクション13を画定し、そこでは、ベビーケアコンポーネント収容スペース4内に格納されたコンポーネントがセクション13にまで及んでおり、つまり、そのスペース4内に格納されたコンポーネントは、リム11の下部12を超えてベビーケアコンポーネント収容スペース4の前記セクション13にまで及び、また、リム11の上部14は、ベビーケアコンポーネント収容スペース4内に配置されたコンポーネントより上方に延びる。
【0032】
本体2のリム11及び蓋体3の縁17は、図2及び図3からも分かるように、ラビリンスシール20により係合し、ここで蓋体3の縁17は、周囲に延びる外部及び内部フラップ21、22とともに形成され、外部及び内部フラップ21、22は本体2のリム11を包囲する。本構成により、ユニット1の稼働中の水漏れを防ぎ、蓋体3を本体2上に安定的に取り付けることができる。
【0033】
本体2から蓋体3を取り外す場合は、図1中の「A」で示す方向に、本体2のリム11から縁のフラップ21、22を離すように、蓋体3をわずかに垂直方向の上方に持ち上げ、次に本体2の底壁9に対して「B」で示された水平方向に蓋体3を動かせば良い。これにより、ヒンジで連結された蓋体を水平又は垂直軸の周りで回転させてベビーケアコンポーネント収容スペースにアクセスしたり、又は、蓋体が「バケツ状」にベビーケアコンポーネント収容スペース4を画定し周囲に延在する側壁を備える、従来の洗浄及び殺菌ユニットと比べてユニットの周辺に必要とされる操作スペースを減らす。したがって、本発明のユニット1は、例えば、カップボードや棚があるためにユニット上方に限られたスペースしかないキッチン作業台のように、垂直方向のスペースが限定されている場所に設置することができる。更に、ベビーケアコンポーネント収容スペース4内に配置されたコンポーネントが、本体2のリム11の上部14よりも上にまで及ばないため、内部に配置された殺菌したコンポーネントに接触してそのため感染させることなく、上述のように、蓋体3は本体2から水平方向に取り外すことができる。更にまた、蓋体3が取り外されると、本体2のリム11の下部12により、ユーザは、下方のラック6からコンポーネントを取り出すために、ベビーケアコンポーネント収容スペース4内に残っている他の洗浄され殺菌されたコンポーネントを二次汚染することなく、容易にアクセスすることができる。
【0034】
図4には、他の実施形態が示される。この実施形態のユニットは上述のユニットとほぼ同様であるため、詳細な説明は省略する。しかしながら、この実施形態では、蓋体33によって画定されたベビーケアコンポーネント収容スペース40のセクション(区分)は、前述の実施形態の場合よりも小さい。図4によれば、本体32が側壁36の上端部からベビーケアコンポーネント収容スペース34のセクション38を越えて延びる上壁35を有し、また蓋体33の頂壁39が、ベビーケアコンポーネント収容スペース34の残余区分40を越えて延びていることが分かる。蓋体33の頂壁39は、一部がその周囲に延びて、下方に下がっている側壁41とともに形成される。蓋体33は、本体32のリム42と対応し、かつ、リム42に取り付けられるように配置された縁37を有し、蓋体33が本体32に取り付けられると、ベビーケアコンポーネント収容スペース34が閉じられる。蓋体33の縁37及び本体32のリム42は、蓋体33の頂壁39及び本体32の底壁(図には表わされていない)それぞれに対して、非平行な角度で傾斜している閉合部ラインを形成する。蓋体33の縁37及び本体32のリム42は、最小限の水漏れと無菌の環境を確保するためにラビリンスシール43を備える。この実施形態における蓋体33及び本体32の構成は、図1及び図3を参照して述べた実施形態と同様な方法で、蓋体33の取り外しを可能にする。したがって、本実施形態においても、先の実施形態で述べた利点を同様に実現する。
【0035】
蓋体3、33は、上述では、最初に垂直方向「A」に動かし、次に水平方向「B」に動かすように説明されているが、蓋体3、33は、連続して垂直方向に又は傾斜した閉合部ラインに対して垂直方向に取り外せることが理解されるべきである。更に、また他の実施形態において、蓋体3、33は本体2、32にヒンジで連結されても良いことが分かるであろう。このような実施形態の構成例は、図5及び図6に示される。ここでは、ユニット70はヒンジで連結された蓋体71を有し、蓋体71は、最初に蓋体71を垂直方向上方に動かし、次に蓋体71をヒンジ72の垂直軸周りに回転させることによって開かれる。
【0036】
更に、上述の実施形態では、本体のリムと蓋体の縁とがラビリンスシールの手段により取り付けられ、互いに封止されるが、そのような構成に限られず、適切ないかなる取り付け及び封止手段を使っても良いことが理解されるであろう。代替の封止手段では、本体から蓋体を取り外すために、最初に蓋体を垂直方向に動かさずに、蓋体を底壁9に対して水平方向に、平行に取り外して、ベビーケアコンポーネント収容スペースにアクセスすることができることも想定できる。
【0037】
また上述の実施形態の閉合部ラインは、底壁から離れて平坦な面上を延びていることが示され説明されているが、閉合部ラインはこれに限定されず、図7に示すような、曲線状の又はイレギュラーな面上に延びているような他の構成に形成されても良い。
【0038】
本発明によるユニットの他の実施形態が図8に示される。この実施形態の例によるユニット59は、上述したユニット1とほぼ同様であるため、詳細な説明は省略する。この他の実施形態では、本体67の側壁63が、本体67の底壁65に平行な面に沿って互いに係合する上部セクション及び下部セクション61、62を有する;側壁63の上部セクション61は下部セクション62に向かってリム64から延び、下部セクション62は底壁65から上方に向かって延びる。側壁63の上部及び下部セクション61、62間には閉合部ラインが形成される。
【0039】
蓋体66と上部セクション61とは、蓋体66が上部セクション61に安定的に取り付けられ、ユニット59の稼働中水漏れがないように、ラビリンスシールにより係合する。蓋体66は、上述の実施形態の説明にしたがって本体から蓋体が取り外されると同様な方法で、上部セクション61から取り外される。すなわち、図8に示す蓋体66は、まず上部セクション61から垂直方向に持ち上げられ、次に水平動作によって取り外される。しかしながら、蓋体66は連続して垂直方向にもち上げることにより上部セクション61から取り外すことができることも理解されるべきである。
【0040】
図8に示す蓋体66は、図1及び図3を参照して説明された実施形態の蓋体3とほぼ同様であるが、蓋体66は、図4〜図7を参照して説明された蓋体の構成と同様の構成にしても良いことが分かるであろう。
【0041】
本体の側壁63の上部セクション61は、下部セクション62に取り外し可能に取り付けられ、ユニット59内に延設されるスピンドルやベビーケアコンポーネントを保持するラック等のユニット内部の部品の上方に、連続して垂直方向に取り付けかつ取り外しされる。
【0042】
本体67の側壁63の上部セクション及び下部セクション61、62間のシールは、ラビリンスシールであっても良く、又は上部セクション61が下部セクション62に係合かつ取り外しできるその他の防水シールであっても良い。側壁63の二つの部分構成により、ユーザは、ベビーケアコンポーネントスペースにアクセスするとき、本体67の側壁の上部セクション61から蓋体66を取り外すか、蓋体66と上部セクション61を一つのコンポーネントとして、本体67の側壁63の下部セクション62から取り外すかの選択が与えられる。
【0043】
その他の方法として、ユーザは、まず、蓋体を取り外し、次に本体67の側壁63の上部セクション61を取り外すこともできる。取り付け方法と同様に、蓋体及び上部セクションの異なる取り外し方法を選択することにより、様々な空間的制限の限られたスペースに適したユニットを提供する。例えば、ユニット59は、ほぼ水平方向に蓋体66を取り外すことにより、垂直方向が限られたスペースで容易に操作可能となる。ユニット59は、同様に水平方向が限られたスペースに置かれることにも適しており、例えば、ユーザは、蓋体66及び上部セクション61を一つのコンポーネントとして、本体67の側壁の下部セクション62から連続的に垂直方向に取り外すことができる。上述の構成の他の利点は、ユニットを解体することによりその内面及びコンポーネントに容易にアクセスでき汚れを落とせることである。
【0044】
上述の実施形態では、側壁が上部及び下部セクションを有するが、他の実施形態では、側壁が底壁から取り外し可能なように、本体の底壁と側壁との間に閉合部ラインが形成される。上述の実施形態の例のユニットは低価格のプラスチックで形成され、コスト効率が良くコンパクトな洗浄殺菌ユニットを提供するが、前記ユニットはスチール等のその他の材料で形成しても良いことが想定できる。
【0045】
上述の実施形態は、円筒状のユニットとして説明されているが、ユニットはいかなる形状でも良く、例えば、蓋体がユニット内のコンポーネントに接触することなく実質的に水平及び/又は垂直方向に取り外され、またユーザが、残りのコンポーネントに直接的または間接的に接触せずにコンポーネントを取り出すことができるように容易にコンポーネントにアクセスを可能にするものであれば、立方体や楕円形状、その他イレギュラーな形状のものであっても良いと理解されるべきである。また、側壁の二つのセクション間又は側壁と本体間の閉合部ラインは、側面図から見られるように、直線状、曲線状、又はイレギュラーなものであっても良いと理解されるであろう。
【0046】
本発明の他の態様によれば、洗浄及び/又は殺菌ベビーケアコンポーネントユニットには、回転可能なラックが設けられる。このユニットも、図1〜図3に示された実施形態に説明されたものとほぼ同様であり、詳細な説明は省略するが、コンポーネント(構成要素、部品)は同様の参照番号のままとする。回転可能なラックは、ラックを手で回転させて、本体2の開口部11aから離れた低いラックに置かれた哺乳瓶等のベビーケアコンポーネントに容易にアクセスすることを可能とし、本体2のリム11に隣接するベビーケアコンポーネント収容スペースの本体2の下部12から、瓶類を取り出すことが可能となる。
【0047】
図9は、回転可能なラック50の一実施形態を示し、スピンドル8は回転可能に底壁9に取り付けられ、ラック50はスピンドル8が貫通する中央穴51とともに形成され、中央穴51の直径はスピンドル8の直径と等しく、ラック50はスピンドル8上にプレスフィットされている。ラック50を引いたり押したりすることにより、ラック50及びスピンドル8は、スピンドル8により画定される垂直軸の周りを同時に回転する。スプレイアームをユニットに固定的に取り付け、ユニットの稼働中、スプレイアームから放出される水の水力によってラックを回転させ、ベビーケアコンポーネントの洗浄及び/又は殺菌を最適にするようにしても良い。
【0048】
もう一つの方法として、ラックの中央穴51は、ラック50を垂直位置に保持するが、ユーザがラックを手で、固定的に取り付けられたスピンドルの周りの水平面で、回転できるように、ラックとスピンドルとの間に高摩擦を起こさせるような直径に構成される。
【0049】
他の図示されていない実施形態では、ラックの穴の直径をスピンドルの直径よりも大きくして、ラックが固定的に取り付けたスピンドルの周りをスライド自在に回転可能で、スピンドルの周囲に延びるカラー(図示されていないが)上で支持されるようにする。この実施形態では、スプレイアームを回転可能にしても良いし、又はスプレイアームによってもたらされる水力によってラックを回転させるように固定しても良い。この場合は、ラックを垂直な位置に維持するために第2のカラーをラックより上のスピンドルに設ける。また、スピンドル上に、回転可能なラックを予め決定された位置にガイドする手段を設けても良い。例えば、スピンドルに、予め定めた6箇所の位置にラックを置くための「クリック(click)」を設けても良い。
【0050】
更にまた、他の実施形態では、図10に示すように、ラック52は、本体2の側壁10の内周面上に延びる、円筒状のフランジ53上に載るように構成される。これにより、ユーザは、ラック52を引いたり押したりして、ラックを本体2の底壁9に対して中央の垂直軸の周りを回転させることができる。ラック52は、支えとしてスピンドル8に頼らないので、スピンドル8をユニット1の中を通って上方に延ばす必要はない。この実施形態では、スプレイアームをユニットに対して回転可能又は固定的のいずれかにより取り付けることができることが理解されるべきである。スプレイアームを固定的に取り付けた場合は、ラックの垂直方向の運動を抑えるために、第2の円筒状フランジが本体の側壁内面上に設けられる。しかしながら、スプレイアームからの水の水力が、稼働中はラックを回転させることが想定できる。
【0051】
スピンドルを有するものとして説明された上述の実施形態のユニットにおいて、もう一つの例として、スピンドルは側壁からベビーケアコンポーネント収容スペースの中央へ延びる水平部と、ユニットの垂直軸に沿って水平部から延びる直立部を有しても良い。このもう一つの実施形態では、複数のスピンドルをユニットに取り付けることができ、各々のスピンドルがスプレイアーム及び/又はラックを備え、上述の実施形態の説明によるスピンドルと係合することが想定できる。
【0052】
洗浄及び/又は殺菌中における洗浄や乾燥の性能が改善するように、瓶を傾斜して立てた位置に保つため、図11に見られるように、瓶を立てるラック5、50から離れたスピンドル8に支持リング54を設けても良い。この実施形態では、支持リング54は、支持リング54とラック5、50の間に延びるコネクター55により、ラック5、50に接合され、支持リング54がラック5、50と同時に回転する。支持リング54はまた、図12に示されるように、二次汚染のリスクを減少させるために、瓶56間にスペース55を保つ。
【0053】
ラックは、図1及び図3に示す実施形態を参照して説明されているが、図4〜図8に示されるユニットのいずれかとともに用いても良いことが分かるであろう。
【0054】
本発明の実施形態が図に示され説明されたが、当業者であれば、前記説明は好ましい実施形態のみについての説明であり、本発明の請求範囲に入る他の実施形態が本開示の一部と考えらるべきであることが分かるであろう。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、蓋体とを含み、該本体が、底壁と該底壁の周囲から上方に延びる側壁とを有し、前記本体と前記蓋体との間の閉合部ラインの少なくとも一部が、前記底壁から離れる方向に延びる、ベビーケアコンポーネント洗浄及び/又は殺菌ユニット。
【請求項2】
前記閉合部ラインが、前記本体の前記底壁に対して傾斜角で延びる面に沿って形成される、請求項1に記載のユニット。
【請求項3】
前記蓋体が、前記本体に係合可能に取り付け可能であり、前記蓋体が前記本体から取り外されると、前記蓋体が前記本体に対して平行方向に前記本体から取り外されるように構成された、前記閉合部ラインに沿って延びる係合手段を含む、請求項1又は2に記載のユニット。
【請求項4】
前記本体の前記側壁が周囲に延びるリムを有し、前記蓋体が頂壁と該頂壁から下がっている蓋体側壁とを有し、前記蓋体側壁が、前記蓋体が前記本体に係合可能に取り付けられるとき、前記本体の前記リムに対して位置するように構成された縁を有する、請求項3に記載のユニット。
【請求項5】
前記蓋体側壁が、前記頂壁の周辺に延び、前記縁が、前記頂壁から離れた、請求項4に記載のユニット。
【請求項6】
前記本体が更に、前記本体側壁の上端から延び、前記底壁から離れた上壁を有し、前記上壁の端部が前記閉合部ラインの一部を画定する、請求項4に記載のユニット。
【請求項7】
前記蓋体の前記頂壁の端部が、前記蓋体が前記本体に取り付けられるとき、前記本体の前記上壁の前記端部に対して位置する、請求項6に記載のユニット。
【請求項8】
前記係合手段がラビリンスシールである、請求項2乃至7のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項9】
前記閉合部ラインが、第1の閉合部ラインであり、前記本体の前記側壁が更に、上部セクション及び下部セクションを有し、前記上部セクションと前記下部セクションとの間の第2の閉合部ラインが、前記上部セクションが前記下部セクションから取り外し可能であるように、前記側壁の周囲に延びる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項10】
前記本体の前記側壁が、前記本体の前記底壁から取り外し可能に取り付けられる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項11】
前記本体及び前記蓋体がともに、ベビーケアコンポーネント収容スペースを画成し、前記ユニットが更に、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに配置され、前記収容スペース内で、前記本体に対して垂直に伸びる垂直軸の周りを回転可能なラックを有する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項12】
ともにベビーケアコンポーネント収容スペースを画成する本体と蓋体とを有し、該本体が底壁と該底壁の周囲から上方に延びる側壁とを有し、前記ユニットが更に、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに配置され、前記スペース内で前記本体に対して垂直に伸びる垂直軸の周りを回転可能なラックを有する、ベビーケアコンポーネント洗浄及び/又は殺菌ユニット。
【請求項13】
前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに取り付けられるスピンドルが、前記垂直軸に沿って伸び、前記ラックが前記スピンドルに取り付けられる、請求項12に記載のユニット。
【請求項14】
前記スピンドルが前記ベビーケアコンポーネント収容スペース内に回転可能に取り付けられ、前記ラックが前記スピンドルに固定して取り付けられ、前記ラック及び前記スピンドルが前記垂直軸の周りを同時に回転するように構成された、請求項13に記載のユニット。
【請求項15】
前記本体が、底壁と、前記底壁から直立しかつ前記底壁の周りに延びる側壁とを有し、前記スペースの周辺に延びる側壁上にフランジが形成され、前記ラックの周縁が該フランジ上に横たえて配置されて、前記垂直軸の周りを回転できる、請求項12に記載のユニット。
【請求項1】
本体と、蓋体とを含み、該本体が、底壁と該底壁の周囲から上方に延びる側壁とを有し、前記本体と前記蓋体との間の閉合部ラインの少なくとも一部が、前記底壁から離れる方向に延びる、ベビーケアコンポーネント洗浄及び/又は殺菌ユニット。
【請求項2】
前記閉合部ラインが、前記本体の前記底壁に対して傾斜角で延びる面に沿って形成される、請求項1に記載のユニット。
【請求項3】
前記蓋体が、前記本体に係合可能に取り付け可能であり、前記蓋体が前記本体から取り外されると、前記蓋体が前記本体に対して平行方向に前記本体から取り外されるように構成された、前記閉合部ラインに沿って延びる係合手段を含む、請求項1又は2に記載のユニット。
【請求項4】
前記本体の前記側壁が周囲に延びるリムを有し、前記蓋体が頂壁と該頂壁から下がっている蓋体側壁とを有し、前記蓋体側壁が、前記蓋体が前記本体に係合可能に取り付けられるとき、前記本体の前記リムに対して位置するように構成された縁を有する、請求項3に記載のユニット。
【請求項5】
前記蓋体側壁が、前記頂壁の周辺に延び、前記縁が、前記頂壁から離れた、請求項4に記載のユニット。
【請求項6】
前記本体が更に、前記本体側壁の上端から延び、前記底壁から離れた上壁を有し、前記上壁の端部が前記閉合部ラインの一部を画定する、請求項4に記載のユニット。
【請求項7】
前記蓋体の前記頂壁の端部が、前記蓋体が前記本体に取り付けられるとき、前記本体の前記上壁の前記端部に対して位置する、請求項6に記載のユニット。
【請求項8】
前記係合手段がラビリンスシールである、請求項2乃至7のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項9】
前記閉合部ラインが、第1の閉合部ラインであり、前記本体の前記側壁が更に、上部セクション及び下部セクションを有し、前記上部セクションと前記下部セクションとの間の第2の閉合部ラインが、前記上部セクションが前記下部セクションから取り外し可能であるように、前記側壁の周囲に延びる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項10】
前記本体の前記側壁が、前記本体の前記底壁から取り外し可能に取り付けられる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項11】
前記本体及び前記蓋体がともに、ベビーケアコンポーネント収容スペースを画成し、前記ユニットが更に、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに配置され、前記収容スペース内で、前記本体に対して垂直に伸びる垂直軸の周りを回転可能なラックを有する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項12】
ともにベビーケアコンポーネント収容スペースを画成する本体と蓋体とを有し、該本体が底壁と該底壁の周囲から上方に延びる側壁とを有し、前記ユニットが更に、前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに配置され、前記スペース内で前記本体に対して垂直に伸びる垂直軸の周りを回転可能なラックを有する、ベビーケアコンポーネント洗浄及び/又は殺菌ユニット。
【請求項13】
前記ベビーケアコンポーネント収容スペースに取り付けられるスピンドルが、前記垂直軸に沿って伸び、前記ラックが前記スピンドルに取り付けられる、請求項12に記載のユニット。
【請求項14】
前記スピンドルが前記ベビーケアコンポーネント収容スペース内に回転可能に取り付けられ、前記ラックが前記スピンドルに固定して取り付けられ、前記ラック及び前記スピンドルが前記垂直軸の周りを同時に回転するように構成された、請求項13に記載のユニット。
【請求項15】
前記本体が、底壁と、前記底壁から直立しかつ前記底壁の周りに延びる側壁とを有し、前記スペースの周辺に延びる側壁上にフランジが形成され、前記ラックの周縁が該フランジ上に横たえて配置されて、前記垂直軸の周りを回転できる、請求項12に記載のユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2013−500110(P2013−500110A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−522284(P2012−522284)
【出願日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【国際出願番号】PCT/IB2010/053214
【国際公開番号】WO2011/013022
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【国際出願番号】PCT/IB2010/053214
【国際公開番号】WO2011/013022
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
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