説明

流体浄化システムと流体を浄化するための方法

【課題】流体浄化システムと、流体を浄化するための方法とを提供すること
【解決手段】流体浄化システム(2)は、処理される流体を受けるためのリアクターユニット(21)と、リアクターユニット中に配置され、かつ第1の有機ポリマーからなる第1のファイバー成分と第2の有機ポリマー並びに光触媒粒子からなる第2のファイバー成分とを含んでいる光触媒ユニット(23)と、光ユニット(22)とを有している。流体を浄化するための方法は、1ないし80mmの長さを有し、かつ第1のファイバー成分と第2のファイバー成分とを有している複合ファイバーを準備することと、リアクターユニット内の流体中に複合ファイバーを加えることと、リアクターユニット内の流体中に浮遊している複合ファイバーを照射することとを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体浄化システムと流体を浄化するための方法とに関する。より詳細には、本発明は、複合ファイバーから
【背景技術】
【0002】
本出願は2005年8月12付けの台湾出願第094127534号並びに094127535号の優先権を主張している。
【0003】
近年、光触媒の抗菌、防汚、大気浄化、並びに脱臭機能に大きな関心が払われている。上述の機能は、光触媒を紫外線、即ち太陽光にさらすことによって生成される電子並びにホールによって達成される。かくして、生成された電子並びにホールは、近くの酸素並びに水と反応して、スーパーオキシド・アニオンとヒドロキシル・ラジカルとを生成する。有機物と接触するやいなや、ヒドロキシル・ラジカルは、有機物に酸化力を生じさせ、従って、有機物の分解を引き起こす。
【0004】
有機物を分解する光触媒の機能に関して、光触媒は、様々な分野で、例えば、流体浄化システムで広く使用されている。従来の流体浄化システムにおいて、光触媒は、代表的に、薄層の形状で、流体浄化システムの壁、若しくはフィルターにコーティングされている。例えば、特許文献1並びに特許文献2が、光触媒でコーティングされた複数のフィンを有したリアクターを開示している。また、特許文献3が、光触媒でコーティングされた複数の撹拌フィンが設けられた撹拌ユニットを有している、紫外線/酸化チタンの光酸化装置を開示している。さらに、光触媒は、実際の必要性に応じて、ガラスビーズ、セラミック、並びにステンレス鋼ビーズのような支持構造体の表面にコーティングされることができる。しかし、反応時間が長くなるにつれて、例えば、コーティングされた光触媒が支持構造体から剥がれたり、紫外線の不十分な吸収により、光触媒の効果が減じられたりするような問題が生じている。さらに、コーティングされた光触媒の剥離は、水質浄化システムにとって非常に深刻である。ファイバー若しくは織物のような可撓性の支持材に光触媒をコーティングする試みがなされているが、剥離の問題が依然としてある。従って、コーティングされた光触媒が支持材から剥がれるのを防止する必要がある。
【0005】
一方、最良の光触媒の効果を得るために、排水中の有機物を分解するために、水質浄化装置内の排水中に光触媒粒子を直接加えるという試みがなされている。例えば、特許文献4並びに特許文献5が、汚染流体を処理するためのシステムを開示している。このシステムは、汚染流体と光触媒粒子とを受けるためのリアクタータンクを有している。市販の光触媒の流径が、数十ないし数百ナノメーターであるので、排水を光触媒反応させた後に、フィルターを使用して、処理水から光触媒を分離させる必要がある。しかし、光触媒粒子は、濾過中に、フィルターの孔を詰まらせ得る。この結果、新しいフィルターと交換するために、反応が停止される必要がある。このように、製造コストがかなり高くなり、洗浄効果が減じられる。従って、本分野において、フィルターが、光触媒粒子によってブロックされるのを防止する必要性がある。
【特許文献1】US5,790,934
【特許文献2】US6,063,343
【特許文献3】TW402162
【特許文献4】US5,174,877
【特許文献5】US5,294,315
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、従来技術の上記の欠点を克服し得る流体浄化システムと、流体を浄化するための方法とを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様において、流体浄化システムは、処理される流体を受けるためのリアクターユニットと、処理される流体に接触するようにリアクターユニット内に配置され、かつ第1の有機ポリマーからなる第1のファイバー成分と第2の有機ポリマー並びに光触媒粒子からなる第2のファイバー成分とを有している複合ファイバーを含んでいる光触媒ユニットと、光触媒粒子を活性化させるために光触媒を照射するための光ユニットとを有している。
【0008】
本発明の他の態様において、流体を浄化するための方法は、1ないし80mmの長さを有し、かつ第1の有機ポリマーからなる第1のファイバー成分と第2の有機ポリマー並びに光触媒粒子からなる第2のファイバー成分とを含んでいる複合ファイバーを準備することと、この複合ファイバーが、流体中で自由に浮遊されるように、リアクターユニット内の流体に複合ファイバーを加えることと、リアクターユニット内の流体中に浮遊されている複合ファイバーを照射することとを有している。
【0009】
本発明の他の特徴並びに効果は、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明で明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明に従った複合ファイバーは、第1の有機ポリマーからなる第1のファイバー成分と、第2の有機ポリマーと光触媒粒子とからなる第2のファイバー成分とを有している。光触媒粒子は、第2の有機ポリマー中に分散されている。
【0011】
前記第1の有機ポリマーと第2の有機ポリマーとは、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリオレフィン、ポリアクリラート、ポリビニルアルコール、塩化ポリエチレン、フッ化ポリエチレン、ポリスチレン、並びにこれらの組合せからなるグループから夫々別々に選択されている。例えば、フルオロポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、並びにポリスチレンのような、十分な光透過率を有する光学ポリマーが、第1の有機ポリマー、並びに第2の有機ポリマーとして使用された場合、光触媒の活性は、向上されることができる。好ましくは、第1の有機ポリマーと第2の有機ポリマーとは、ポリエチレンテレフタレート、若しくはポリメチルメタクリレート(PMMA)である。
【0012】
図1は、本発明に従った複合ファイバー1の好ましい第1の実施形態を示している。この実施形態において、前記第1のファイバー成分11と第2のファイバー成分12とは、並列配列で同時押出し成形されている。第1のファイバー成分11は、体積で20ないし80%(vol%)存在し、第2のファイバー成分12は、体積で20ないし80%存在している。好ましくは、第1のファイバー成分11と第2のファイバー成分12との各々は、体積で50%存在している。
【0013】
図2は、本発明に従った複合ファイバー1の好ましい第2の実施形態を示している。この実施形態において、第1のファイバー成分11と第2のファイバー成分12とは、コアとシースとの配列で同時押出し成形されている。第1のファイバー成分11は、コア部分を形成し、第2のファイバー成分12は、シース部分を形成している。第1のファイバー成分11は、体積で40ないし90%存在し、第2のファイバー成分12は、体積で10ないし60%存在している。好ましくは、第1のファイバー成分11は、体積で70ないし90%存在し、第2のファイバー成分12は、体積で10ないし30%存在している。上述された範囲は、一例であって、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきでない。詳細には、第2のファイバー成分12の量は、第1のファイバー成分11の表面エリアを完全にカバーするのに十分な量である。
【0014】
さらに、使用される光触媒は、TiO、ZnO、SnO、WO、Feのような市販品である。光触媒粒子の直径は、実際の必要性に応じて変更されることができる。第2の有機ポリマー中に分散されている光触媒は、アナターゼクリスタルの形態の二酸化チタンであることが好ましい。光触媒の直径は、10nmないし900nm、好ましくは10nmないし500nm、より好ましくは10nmないし200nm、最も好ましくは10nmないし100nmである。
【0015】
本発明に従った複合ファイバー1の断面の直径、長さ、並びに形状は、実際の必要性に応じて変更されることができる。複合ファイバー1の断面の直径は、5μmないし2mm、好ましくは10ないし100μmである。また、複合ファイバー1の長さは、1mmないし80mmである。
【0016】
図3ないし7に示されているように、前記複合ファイバーは、さらに、ファイバーバンドル、バルキーファイバー(bulky fibers)、織物、不織物、並びにブレードファイバー(braided fiber)のようなファイバー集合体に処理されることができる。
【0017】
前記ファイバーバンドルは、複合ファイバーを集合、固定、そして切断することによって形成されている。バルキーファイバーは、複合ファイバーを捲縮、集合、固定、そして切断することによって形成されている。不織物は、開成工程、カーディング工程、ラッピング工程、並びに圧密工程を経て製造されている。かくして、形成された不織物は、図6に示されたもののような、比較的丈夫な不織物を得るために、さらに構造的に補強、例えば、結合され、次に、所望のディメンションに切断されることができる。ブレードファイバーは、編み工程と切断工程とによって製造されることができる。
【0018】
図8は、本発明に従った流体浄化装置、即ち水質浄化装置2の好ましい第1の実施形態を示している。この水質浄化装置2は、処理される排水を受けるためのリアクターユニット21と、処理される排水に接触するようにこのリアクターユニット21内に位置され、かつ本発明の複合ファイバー231を含んでいる光触媒ユニット23と、光触媒粒子を活性化させるために、この光触媒ユニット23を照射するための複数の光ユニット22とを有している。
【0019】
前記リアクターユニット21は、入口211と出口212とを有している。前記光ユニット22は、紫外線ランプ221を有し、また、リアクターユニット21の両側に夫々配置されている。前記光触媒ユニット23の複合ファイバー231は、リアクターユニット21内で自由に浮遊されている。
【0020】
この水質浄化装置2は、さらに、前記リアクターユニット21内の排水を撹拌させ、従って排水と複合ファイバー231との接触を向上させるための撹拌ユニット24を、前記入口211近くに有している。さらに、水質浄化装置2は、前記出口212への処理水の排出の前に、処理水から複合ファイバーを分離させるためのフィルター25をさらに有している。
【0021】
動作において、浄化される排水が、入口211を通ってリアクターユニット21中に入れられ、光触媒ユニット23の複合ファイバー231に接触する。前記光ユニット22によって発生される紫外線が、リアクターユニット21中に案内され、複合ファイバー231の光触媒を活性化させる。反応後に、浄化水が、前記フィルター25によって複合ファイバー231から分離され、出口212を通ってリアクターユニット21から排出される。
【0022】
図9は、本発明に従った流体浄化装置、即ち水質浄化装置の好ましい第2の実施形態を示している。この水質浄化装置は、処理される排水を受けるためのリアクターユニット31と、処理される排水に接触するようにリアクターユニット31内に位置され、後述される実施例2から得られるファイバーバンドル331(図10を見よ)を含み、かつ光触媒を収容しているファイバーユニット33と、光触媒粒子を活性化するための、光触媒を収容しているファイバーユニット33を照射するための光ユニット32とを有している。
【0023】
前記リアクターユニット31は、入口311と出口312とを有している。前記光ユニット32は、リアクターユニット31の両側に配置された複数の紫外線ランプ321を有している。図10に示されているように、複数のファイバーバンドル331が、互いに並行にリアクターユニット31内に位置され、かつ、ファイバーバンドル331の両側に樹脂を塗布することによって一緒にまとめられている。光触媒を収容しているファイバーユニット33は、光ユニット32の紫外線ランプ321から照射される光を、光触媒を含んでいるファイバーユニット33のファイバーバンドル331中へと案内するような導光面333を、ファイバーバンドル331の両側に設けている。
【0024】
前記水質浄化装置3は、さらに、前記リアクターユニット31内の排水を撹拌させるための撹拌ユニット34を、前記入口311近くに有している。
【0025】
光触媒を含んだ複合ファイバーは、清浄な空気、若しくは水に使用されることができる。本発明において、水は、説明のための一例として使用されている。
【0026】
実施例1
第1の成分としての、体積で70%のポリエチレンテレフタレートと、第2の成分としての、ポリエチレンテレフタレート並びにTiO(99:1重量%)の体積で30%の混合物とが、直径0.2mmの複合ファイバーを得るために複合紡績工程(bicomponent spinning process)にかけられた。かくして、形成された複合ファイバーは、5mmの長さに切断された。
【0027】
かくして、得られた複合ファイバーは、次に、20mlの10ppmのメチレンブルー溶液中に分散され、メチレンブルー溶液の色の変化を観察するために、紫外線で照射された。反応の18時間後に、メチレンブルー溶液の色は、青から無色に変わった。本発明の複合ファイバーが、光触媒の効果を示していることは明らかである。
【0028】
実施例2
第1の成分としての、体積で80%のポリメチルメタクリレートと、第2の成分としての、ポリメチルメタクリレート並びに酸化チタン(99:1重量%)の、体積で20%の混合物とが、直径0.2mmの複合ファイバーを得るために、複合紡績工程にかけられた。かくして、得られた複合ファイバーは、長さ10cmのファイバーバンドルを形成するために、束ね工程と切断工程とにかけられた。
【0029】
かくして、得られた複合ファイバーは、次に、20mlの10ppmのメチレンブルー溶液中に分散され、メチレンブルー溶液の色の変化を観察するために紫外線で放射された。反応の20時間後、メチレンブルー溶液の色は、ブルーから無色に変わった。本発明の複合ファイバーが、光触媒の効果を示したことは明らかである。
【0030】
本発明の複合ファイバーの第2のファイバー成分が、最初に、光触媒と第2の有機ポリマーとを混合させ、次に、この混合物を押出し成形することによって成形されているので、廃水処理の間の、従来技術に関連し、前述された剥離の課題は解消されることができる。
【0031】
本発明は、最も現実的で好ましい実施形態と考えられるものに関連して説明されており、本発明が、開示された実施形態に限定されず、最も広い解釈の精神並びに範囲内に含まれる様々なアレンジと、同等のアレンジとを補うことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に従った複合ファイバーの好ましい第1の実施形態の横断面図である。
【図2】本発明に従った複合ファイバーの好ましい第2の実施形態の横断面図である。
【図3】本発明に従った複合ファイバーで形成されたファイバーバンドルを示した斜視図である。
【図4】本発明に従った複合ファイバーで形成されたテキスチャード加工ファイバーを示した斜視図である。
【図5】本発明に従った複合ファイバーで形成された織物を示した斜視図である。
【図6】本発明に従った複合ファイバーで形成された不織物を示した斜視図である。
【図7】本発明に従った複合ファイバーで形成されたブレード織物を示した斜視図である。
【図8】本発明の複合ファイバーを使用した流体浄化装置の好ましい第1の実施形態の概略図である。
【図9】本発明の複合ファイバーで形成されたファイバーバンドルを使用している流体浄化装置の好ましい第2の実施形態の概略図である。
【図10】図9のX−X線に沿って切断された光触媒を収容しているファイバーユニットの断面図である。
【符号の説明】
【0033】
1,231・・・複合ファイバー、2,3・・・流体浄化システム、11・・・第1のファイバー成分、12・・・第2のファイバー成分、21,31・・・リアクターユニット、22,32・・・光ユニット、23,33・・・光触媒ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理される流体を受けるためのリアクターユニット(21,31)と、
前記処理される流体に接触するように前記リアクターユニット(21,31)内に位置され、かつ、第1の有機ポリマーからなる第1のファイバー成分(11)と、第2の有機ポリマーと光触媒粒子とからなる第2のファイバー成分(12)とを有している複合ファイバー(1,231)を含んでいる光触媒ユニット(23,33)と、
前記光触媒粒子を活性化させるために、前記光触媒ユニット(23,33)を照射するための光ユニット(22,32)とによって特徴付けられている流体浄化システム(2,3)。
【請求項2】
前記リアクターユニット(21,31)内の前記流体を撹拌させるための撹拌ユニット(24,34)をさらに具備していることを特徴とする請求項1の流体浄化システム。(2,3)
【請求項3】
前記リアクターユニット(21)内に位置され、前記流体を前記光触媒ユニット(23)から分離させるための濾過ユニット(25)をさらに具備していることを特徴とする請求項1もしくは2の流体浄化システム(2)。
【請求項4】
前記複合ファイバー(1)は、前記リアクターユニット(21)内の前記流体中で自由に浮遊されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1の流体浄化システム(2)。
【請求項5】
前記複合ファイバーは、複数のファイバーバンドル(331)の形態であり、これらファイバーバンドル(331)は、互いに並行に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1の流体浄化システム(3)。
【請求項6】
前記光触媒粒子は、前記第2の有機ポリマー中に分散されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1の流体浄化システム(2,3)。
【請求項7】
前記第1のファイバー成分(11)と前記第2のファイバー成分(12)とは、並列配列で同時押出し成形されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1の流体浄化システム(2,3)。
【請求項8】
前記第1のファイバー成分(11)と前記第2のファイバー成分(12)とは、コアとシースとの配列で同時押出し成形されていることを特徴とする請求項1ないし6の流体浄化システム(2,3)。
【請求項9】
前記第1の有機ポリマーと前記第2の有機ポリマーとは、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリアクリラート、ポリビニルアルコール、塩化ポリエチレン、フッ化ポリエチレン、ポリスチレン、並びにこれらの組合せからなるグループから夫々別々に選択されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1の流体浄化システム(2,3)。
【請求項10】
前記第1の有機ポリマーと前記第2の有機ポリマーとは、ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項9の流体浄化システム(2,3)。
【請求項11】
前記第1の有機ポリマーと前記第2の有機ポリマーとは、ポリメチルメタクリレート(PMMA)であることを特徴とする請求項9の流体浄化システム(2,3)。
【請求項12】
前記光触媒粒子は、前記第2のファイバー成分の0.5ないし8重量%存在していることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1の流体浄化システム(2,3)。
【請求項13】
前記光触媒粒子は、酸化チタンであることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1の流体浄化システム(2,3)。
【請求項14】
前記光触媒粒子の直径は、10nmないし100nmであることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1の流体浄化システム(2,3)。
【請求項15】
前記複合ファイバー(1,231)は、5μmないし2mmの直径を有していることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1の流体浄化システム(2,3)。
【請求項16】
1ないし80mmの長さを有し、かつ第1の有機ポリマーからなる第1のファイバー成分(11)と、第2の有機ポリマーと光触媒粒子とからなる第2のファイバー成分(12)とを含んでいる複合ファイバー(1,231)を準備することと、
この複合ファイバー(1,231)が、流体中で自由に浮遊されるように、リアクターユニット(21)内の前記流体中に、前記複合ファイバー(1,231)を加えることと、
前記リアクターユニット(21)内の流体中で浮遊されている前記複合ファイバー(1,231)を照射することとによって特徴付けられている、流体を浄化するための方法。
【請求項17】
前記光触媒粒子は、前記第2の有機ポリマー中に分散されていることを特徴とする請求項16の方法。
【請求項18】
前記第1のファイバー成分(11)と前記第2のファイバー成分とは、並列配列で同時押出し成形されていることを特徴とする請求項16もしくは17の方法。
【請求項19】
前記第1のファイバー成分(11)と前記第2のファイバー成分(12)とは、コアとシースとの配列で同時押出し成形されていることを特徴とする請求項16の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−50402(P2007−50402A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−18904(P2006−18904)
【出願日】平成18年1月27日(2006.1.27)
【出願人】(593026111)康那香企業股▲ふん▼有限公司 (8)
【Fターム(参考)】