説明

流体調整の制御

流体調整制御は、様々なシステム、装置、および技法によって達成することができる。1つの応用例において、流体調整制御装置(200)は、プロセッサ(211)、流体制御アセンブリ(220)、および電源(215)を含むことができる。プロセッサ(211)は、流体レギュレータを制御するためのコマンド(270)を生成して、装置の電力条件を調節するように適合することができるが、電力条件は低電力モードおよび高電力モードを含むことができる。装置(200)は、低電力モード時には、消費する電力を高電力モード時よりも著しく小さくすることができる。流体制御アセンブリ(220)は、変換器(225)を含むことができ、この変換器(225)は、制御流体(135)を受け取り、高電力モード時にコマンド(270)に応答してその制御流体を調節することができる。流体制御アセンブリ(220)はまた、低電力モード時に調節済み制御流体(145)をほぼ一定の値に保持することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2007年4月27日に出願した米国特許出願第11/741,681号明細書の利点を主張するものである。
【0002】
本説明は、流体調整に関し、より具体的には、流体調整を制御するためのシステムおよび技法に関する。
【背景技術】
【0003】
流体調整は、様々な業界において、様々な目的で行われる。多くの場合、工業用または商業用プロセスで、例えば、プロセスまたは作動流体を加熱、冷却、混合、または作用させるために流体調整を使用する。これらのプロセスにおいて流体を調整するために使用される1つの装置は、例えば、プロセス・バルブ(process valve)などのバルブであってもよい。プロセス・バルブは、ほんの数例を挙げるだけでも、グローブ・バルブ(globe valve)、バタフライ・バルブ(butterfly valve)、またはボール・バルブ(ball valve)など、様々な形態がある。多くの例において、プロセス・バルブは、手動で、電子的に、または空気圧で操作することができるアクチュエータによって配置されている。空気圧アクチュエータを使用するプロセス・バルブは、ガス(例えば空気)などの流体を使用して、アクチュエータを制御することができる。
【0004】
コントローラは多くの場合、アクチュエータ、ひいてはプロセス・バルブの位置を制御するための信号の送信および受信に使用される。信号は、必要に応じてプロセス・バルブを開閉するようコントローラに指示するためにコントローラに送信することができる。多くの場合、その信号はコントローラに物理的に接続された1組の電線またはコンジットを通じて送信される。さらに、コントローラは、1組の電線から電力を引き出すことができる。しかし、プロセス・バルブは、コントローラへの電線の架設に不都合があるか、さらに悪い状況では、物理的に実現不可能であるように位置している場合も多い。例えば、屋外に位置するプロセス・バルブ、または危険な作業域に位置するプロセス・バルブにより、コントローラへの電線の実際的な架設、またはプロセス・バルブ・アクチュエータへの電線またはコンジットの実際的な架設が不可能になることもある。さらに、コストの問題が、配線式のコントローラを非実用的なものにする場合もある。したがって、一部のプロセス・バルブ・コントローラは、信号を無線により受信することができる。プロセス・バルブ・コントローラが信号を受信するために使用する方法にはかかわりなく、プロセス・バルブ・アクチュエータは、特定のプロセス用のプロセス・バルブを通じて流体を調整するように制御される必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本説明は、流体調整に関し、より具体的には、流体調整を制御するためのシステム、装置、および技法に関する。
【0006】
1つの一般的な態様において、流体調整制御のための装置は、プロセッサ、流体制御アセンブリ、および電源を含むことができる。プロセッサは、流体レギュレータを制御するためのコマンドを生成して、装置の電力条件を調節するように適合することができる。電力条件は、低電力モードおよび高電力モードを含むことができ、装置は、低電力モード時には、消費する電力を高電力モード時よりも大幅に減らすことができる。流体制御アセンブリは、電気−圧力変換器を含むことができる。変換器は、制御流体を受け取り、高電力モード時にプロセッサからのコマンドに応答して制御流体を調節することができる。制御流体は、例えば、空気であってもよい。流体制御アセンブリは、低電力モード時にほぼ一定の値に調節済み制御流体を保持するように動作可能であってもよい。電源は、プロセッサおよび流体制御アセンブリに電力を供給するように動作可能であってもよい。電源は、例えば、電池であってもよい。
【0007】
特定の具体的な態様において、流体制御アセンブリは、より低い電力モード時にプロセッサからコマンドを受信することなく、低電力モード時に調節済み制御流体をほぼ一定の値に保持することができる。一部の態様において、流体制御アセンブリは、バルブを含むことができる。バルブは、高電力モード時に調節済み制御流体を通過させ、低電力モード時に調節済み制御流体の値を保持することができる。流体制御アセンブリはまた、リレーを含むことができる。リレーは、変換器とバルブとの間に結合することができ、調節済み制御流体を受け取って、さらに制御流体をバルブに搬送する前にこれを調節するように適合することができる。リレーはまた、バルブに結合することができ、調節済み制御流体をバルブから受け取って、さらに制御流体を調節するように適合することができる。バルブは、例えば、圧電バルブであってもよい。
【0008】
プロセッサは、低電力モード時に消費する電力を大幅に減らすように適合されてもよい。特定の態様において、プロセッサは、低電力モードにおいてほとんど電力を消費しないようにすることができる。
【0009】
一部の態様において、装置はまた、送受信機を含むことができる。送受信機は、プロセッサおよび電源に結合することができ、ネットワーク、中央制御機能、またはプロセス送信機のうちの少なくとも1つとの間で流体調整制御情報を無線で通信することができる。送受信機はまた、低電力モード時には、消費する電力を高電力モード時よりも大幅に減らすことができる。流体調整制御情報は、圧力値、温度値、または流量値を含むことができるプロセス送信機測定値を含むことができる。
【0010】
特定の具体的な態様において、プロセッサは、流体調整制御情報を受信すると装置を低電力モードから高電力モードに遷移させることができ、流体調整制御情報に関してコマンドを流体制御アセンブリに送信することができる。プロセッサはまた、指定された時間間隔の経過後に、装置を低電力モードから高電力モードに遷移させることができる。加えて、プロセッサは、電源の動作寿命を決定して、電源の動作寿命を指示する信号を生成するように適合されてもよい。信号は、ネットワーク、中央制御機能、またはプロセス送信機のうちの少なくとも1つに無線で伝送することができる。
【0011】
もう1つの一般的な態様において、流体調整のためのシステムは、中央制御機能、流体レギュレータ、および流体調整制御装置を含むことができる。中央制御機能は、流体調整制御情報を無線で通信するように適合されてもよい。制御装置は、流体レギュレータに通信可能に結合することができ、プロセッサ、流体制御アセンブリ、電源、および送受信機を含むことができる。プロセッサは、流体レギュレータを制御するためのコマンドを生成して、制御装置の電力条件を調節するように適合されてもよい。電力条件は、低電力モードおよび高電力モードを含むことができ、制御装置は、低電力モード時には、消費する電力を高電力モード時よりも大幅に減らすことができる。流体制御アセンブリは、電気−圧力変換器を含むことができるが、これは制御流体を受け取り、高電力モード時にプロセッサからのコマンドに応答して制御流体を調節することができる。流体制御アセンブリは、低電力モード時に調節済み制御流体をほぼ一定の値に保持するように適合されてもよい。電源は、プロセッサおよび流体制御アセンブリに電力を供給するように適合されてもよい。送受信機は、プロセッサおよび電源に結合されてもよく、流体調整制御情報を無線で通信するように適合されてもよい。
【0012】
さらに具体的な態様において、流体制御アセンブリは、低電力モード時にプロセッサからコマンドを受信することなく、低電力モード時に調節済み制御流体をほぼ一定の値に保持することができる。プロセッサは、流体調整制御情報を受信すると装置を低電力モードから高電力モードに遷移させて、流体調整制御情報に関してコマンドを流体制御アセンブリに送信するように適合されてもよい。流体制御アセンブリはまた、高電力モード時に調節済み制御流体を通過させて、低電力モード時に調節済み制御流体の値を保持するように適合することができるバルブを含むことができる。
【0013】
特定の態様において、プロセッサは、低電力モード時に消費する電力を大幅に減らすように適合されてもよい。送受信機はまた、低電力モード時に消費する電力を大幅に減らすように適合されてもよい。
【0014】
もう1つの一般的な態様において、流体調整制御装置のためのプロセスは、制御装置内の電力を生成するステップと、制御装置の電力条件を調節するステップであって、電力条件は低電力モードおよび高電力モードを有し、制御装置は低電力モード時に消費する電力を高電力モード時よりも大幅に減らすことができるステップと、制御装置の流体制御アセンブリのコマンド信号を生成するステップとを含むことができる。プロセスはまた、制御流体を受け取るステップと、高電力モード時にコマンドに応答して流体制御アセンブリで制御流体を調節して流体レギュレータの制御信号を生成するステップと、低電力モード時に流体レギュレータ制御信号を流体制御アセンブリでほぼ一定の値に保持するステップとを含むことができる。
【0015】
さらに具体的な態様において、低電力モード時に流体レギュレータ制御信号を流体制御アセンブリでほぼ一定の値に保持するステップは、流体制御アセンブリがコマンド信号を受信することなく、流体レギュレータ制御信号をほぼ一定の値に保持するステップを含む。
【0016】
特定の態様において、プロセスは、制御装置と、ネットワーク、中央制御機能、またはプロセス送信機のうちの少なくとも1つとの間で流体調整制御情報を無線で通信するステップを含むことができる。低電力モードから高電力モードへの制御装置の電力条件の遷移は、例えば、制御装置による流体調整制御情報の受信時に生じてもよい。
【0017】
一部の態様において、プロセスは、低電力モード時に送受信機をより低い電力条件に遷移させるステップを含むことができる。プロセスはまた、低電力モード時に制御装置のプロセッサをより低い電力条件に遷移させるステップを含むことができる。
【0018】
特定の態様において、高電力モード時にコマンドに応答して流体制御アセンブリで制御流体を調節するステップは、高電力モード時に制御装置のバルブ経由で調節済み制御流体を通過させるステップを含むことができ、低電力モード時に流体制御アセンブリがコマンド信号を受信することなく、流体制御アセンブリで流体レギュレータ制御信号をほぼ一定の値に保持するステップは、低電力モード時にバルブで調節済み制御流体の値を保持するステップを含むことができる。
【0019】
プロセスの一部の態様は、調整済み制御流体を変換器から制御装置のリレーに搬送するステップと、リレーによって制御流体をさらに調節するステップと、さらに調節済みの制御流体をリレーからバルブに搬送するステップとを含むことができる。その他の態様は、調節済み制御流体をバルブから制御装置のリレーに搬送するステップと、制御流体をリレーによってさらに調節するステップとを含むことができる。
【0020】
様々な実施形態は、1つまたは複数の特徴を含むことができる。例えば、流体レギュレータ・コントローラは、エネルギーを節約するために複数の電力モードで動作できるようにすることができる。もう1つの例として、流体レギュレータ・コントローラは、低電力モード時に流体レギュレータへの制御信号の値を保持できるようにすることができる。さらにもう1つの例として、流体レギュレータ・コントローラは、流体調整制御データを無線で送信および受信できるようにすることができる。さらなる1つの例として、流体レギュレータ・コントローラは、その電源として電池を使用することができる。
【0021】
これらの一般的および具体的な態様は、装置、システム、もしくは方法、または装置、システム、もしくは方法の任意の組合せを使用して実施することができる。1つまたは複数の実施形態の詳細は、添付の図面および以下の説明において示される。その他の特徴は、説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】流体調整を制御するためのシステムの1つの例を示すブロック図である。
【図2】流体調整を制御するためのシステムに使用する流体レギュレータ・コントローラの1つの実施形態を示すブロック図である。
【図3】流体調整を制御するためのシステムに使用する流体レギュレータ・コントローラの第2の実施形態を示すブロック図である。
【図4】流体調整を制御するためのシステムに使用する流体レギュレータ・コントローラの第3の実施形態を示すブロック図である。
【図5】流体調整を制御するためのシステムを使用して流体調整を制御するプロセスの1つの例を示す流れ図である。
【図6】流体調整を制御するためのシステムを使用して流体調整を制御するプロセスのもう1つの例を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
様々な図面において類似する参照記号は、類似する要素を指示する。
【0024】
流体調整は多くの様々な用途において使用することができ、空気圧により作動するバルブなど、流体レギュレータを制御する流体レギュレータ・コントローラによって達成することができる。流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータ・コントローラ、あるいはその他の適切な装置またはシステムとの命令およびデータの無線通信に部分的に基づいて流体レギュレータを制御することができる。流体レギュレータ・コントローラは、調整流体の圧力、温度、または流量、および任意の他の適切な流体特性に基づいて流体レギュレータを制御することができる。流体レギュレータ・コントローラはまた、その電力消費量を低減するために、電力節約技法を使用することができる。例えば、流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータの制御を保持しながら、低減電力状態で動作することができる。流体調整はまた、様々なその他のシステムおよび技法によって達成することができる。
【0025】
図1は、流体調整を制御するためのシステム100を示す。システム100は、流体レギュレータ・コントローラ105、中央制御機能110、プロセス送信機120、および流体レギュレータ125を含む。概して、流体レギュレータ125は、入力プロセス流体140を受け取り、必要に応じて入力プロセス流体140の流量またはその他の適切な特性を調節して、出力プロセス流体160を得る。流体レギュレータ125は、流体レギュレータ・コントローラ105から制御信号145を受信するが、これは流体レギュレータ125による入力プロセス流体140の調整を制御する。代わって、流体レギュレータ125は、流体レギュレータ・コントローラ105にフィードバック信号150を提供する。さらに、流体レギュレータ105は、リモートソースから供給流体135を受け取る。プロセス送信機120は、出力プロセス流体160の様々な特性の1つまたは複数を測定するが、これを中央制御機能110、流体レギュレータ・コントローラ105、および/またはその他の適切な場所に送信することができる。流体レギュレータ・コントローラ105は、それぞれ無線信号130および155を通じて、中央制御機能110およびプロセス送信機120と通信することができる。加えて、プロセス送信機120は、無線信号165を通じて中央制御機能110に通信することができる。
【0026】
引き続き図1を参照すると、流体レギュレータ125は、流体特性を調整するように動作する任意の装置であってもよい。例えば、一部の態様において、流体レギュレータ125は、流体の流量を調整するように動作するプロセス・バルブである。例えば、示されている実施形態において、流体レギュレータ125は、特定の流量で入力プロセス流体140を受け取ることができる。必要に応じて、流体レギュレータ125は、入力プロセス流体140の流量を調節して、出力プロセス流体160を得ることができる。したがって、入力プロセス流体140および出力プロセス流体160は同じ流体であるが、圧力が異なる可能性もある。さらに、入力プロセス流体140および出力プロセス流体160のその他の特性は、異なっている場合もある。入力プロセス流体140および出力プロセス流体160は、ほんの数例を挙げただけでも、水、炭化水素、二酸化炭素、または蒸気など、任意の適切な液体またはガス状物質であってもよい。一部の態様において、入力プロセス流体140および出力プロセス流体160は、パイプなどのコンジットに含まれる。パイプは、スチール、銅、ポリ塩化ビニール(PVC)、または任意の他の適切な素材で構成されてもよい。これらの実施形態において、流体レギュレータ125は、ボール・バルブ、グローブ・バルブ、バタフライ・バルブ、または他の適切なバルブなど、システム100に必要とされる任意のタイプのプロセス・バルブであってもよい。
【0027】
流体レギュレータ125は、流体レギュレータ・コントローラ105から制御信号145を受信し、それに応じて流体レギュレータ125の位置を調節する。一部の実施形態において、流体レギュレータ125は、制御信号145が空気圧信号であるように、空気圧で動作する。流体レギュレータ125はまた、フィードバック信号150を流体レギュレータ・コントローラ105に提供するが、これは、例えば流体レギュレータ125の位置を提供することができる。一部の実施形態において、フィードバック信号150は電気信号である。しかし、フィードバック信号150は、例えば、流体レギュレータ125の位置など、流体レギュレータ125から流体レギュレータ・コントローラ105へのデータの伝送を可能にする任意の適切な形態をとることができる。例えば、フィードバック信号150は、入力プロセス流体140と出力プロセス流体160との間の流量の変化が、たとえあったとしてもほとんど生じないように流体レギュレータ125が完全に開いているか、もしくは出力プロセス流体160に流量がまったくないかほとんどないように完全に閉じていることを指示することができる。代替として、フィードバック信号150は、流体レギュレータ125が、全開のうちの指定された割合で開いていることを指示することができる。フィードバック信号150は、例えば、機械的リンク機構(例えば、回転式または線形)あるいは送電線(例えば、RS−232バス)であってもよい。フィードバック信号150が機械的リンク機構である場合、流体レギュレータ・コントローラ105は、センサ(例えば、ホール効果センサ)を使用して、機械的な動きを、例えば電圧信号などの電気信号に変換することができる。
【0028】
システム100は、流体レギュレータ・コントローラ105および流体レギュレータ125を物理的に分離されたものとして示すが、一部の実施形態において、流体レギュレータ・コントローラ105は、流体レギュレータ125に組み込まれるか、または接続されてもよい。例えば、流体レギュレータ・コントローラ105は、流体レギュレータ125のアクチュエータに組み込まれるか、または接続されてもよい。流体レギュレータ・コントローラ105および流体レギュレータ125はまた、様々なその他の方法で連結することもできる。
【0029】
引き続き図1を参照すると、流体レギュレータ・コントローラ105は、制御信号145およびフィードバック信号150を通じて流体レギュレータ125と通信する。流体レギュレータ・コントローラ105はさらに、供給流体135を受け取る。供給流体135は、一部の態様において、空気圧供給である。これらの実施形態において、供給流体135は、空気、天然ガス、または空気圧で操作される流体レギュレータを調節することができる任意の他の適切なガス状物質であってもよい。その他の実施形態において、供給流体135は、例えば、水または油のような液体であってもよい。以下でさらに詳細に説明されるように、流体レギュレータ・コントローラ105はまた内部電源を含み、内部電源から引き出される電力の量を管理しながら、流体レギュレータ125の動作を制御することができる。流体レギュレータ・コントローラ105は、例えば、2つ以上の電源モードで動作することによってこれを達成することができる。低電力モード時に、流体レギュレータ・コントローラ105は、わずかな量の電力を引き出しながら、流体レギュレータ125への制御信号145を保持することができる。低電力モード時に流体レギュレータ125への制御信号145を保持することにより、出力プロセス流体160の特性は、流体レギュレータ・コントローラ105による比較的少ない電力消費で一定またはほぼ一定に保つことができる。
【0030】
さらに、流体レギュレータ・コントローラ105は、中央制御機能110と無線で通信するように動作可能であってもよい。流体レギュレータ・コントローラ105はまた、プロセス送信機120と無線で通信することができる。無線信号130および155は、流体レギュレータ・コントローラ105、中央制御機能110、およびプロセス送信機120(との間の命令および/またはデータなどの)情報を通信することができる。無線信号130と155、および165は、IEEE802.11、ブルートゥース、WiMax、もしくはその他の無線周波数(RF)または赤外線(IR)フォーマットなどの、任意の無線信号フォーマットであってもよい。例えば、信号130、155、および/または165は、周波数ホッピング・スペクトラム拡散技術を使用したデジタルプロトコルRFを使用することができる。
【0031】
引き続き図1を参照すると、プロセス送信機120は、例えば、温度、圧力、または流量などの、出力プロセス流体160の特性を測定する任意の装置であってもよい。1つのプロセス送信機120が示されているが、一部の実施形態において、複数のプロセス送信機120がシステム100によって使用されてもよい。さらに、1つまたは複数のプロセス送信機120は、入力プロセス流体140の特性を測定するように配置されてもよい。例えば、プロセス送信機120は、入力プロセス流体140および出力プロセス流体160の圧力を測定して、これらの圧力を表すデータを中央制御機能110に無線で伝送することができ、中央制御機能110が流体レギュレータ125にわたる差圧を決定できるようにすることができる。プロセス送信機120は、内蔵の無線送受信機を使用し、それぞれ無線信号165および155を通じて、中央制御機能110および流体レギュレータ・コントローラ105と無線で通信することができる。図1は、流体レギュレータ・コントローラ105、中央制御機能110、およびプロセス送信機120などのコンポーネント間の無線双方向通信を示すが、通信はまた、システム100の特定の用途に適切なハードワイヤード接続を通じて達成されてもよい。さらに、一部の実施形態において、例えば、プロセス送信機120など特定のコンポーネントは、単方向無線通信のみが可能であってもよい。
【0032】
図1にさらに示されているように、中央制御機能110は、それぞれ無線信号130および165を通じて、流体レギュレータ・コントローラ105およびプロセス送信機120と無線で通信することができる。無線信号130は、例えば、流体レギュレータ125の位置を調節するための流体レギュレータ・コントローラ105への命令、または流体レギュレータ125の状態(例えば位置)を含む流体レギュレータ・コントローラ105からのデータを含むことができる。中央制御機能110は、流体レギュレータ・コントローラ105、流体レギュレータ125、および/またはプロセス送信機120の制御および監視を可能にする任意の適切な制御室、オペレーションセンター、またはネットワークであってもよい。例えば、中央制御機能110は、スタンドアロンのコンピュータまたはサーバとすることもでき、あるいは、システム100のコンポーネントに通信することができるポータブル・ラップトップ・コンピュータとさえすることもできる。
【0033】
一部の実施形態において、中央制御機能110は、プロセス制御機能115を含む。プロセス制御機能115は、流体レギュレータ・コントローラ105の動作を制御することができ、任意の適切なソフトウェアまたはハードウェアであってもよい。加えて、プロセス制御機能115は、流体レギュレータ・コントローラ105の動作を制御するためにユーザまたはオペレータからの入力をほとんどまたはまったく必要としないように、自動化機能であってもよい。しかし、その他の実施形態において、プロセス制御機能115は、流体レギュレータ・コントローラ105の動作の制御を保持するためにユーザまたはオペレータに通常の入力を要求することができる。プロセス制御機能115は中央制御機能110の内部のものとして示されているが、プロセス制御機能115はまた、例えば、中央制御機能110の外部のネットワーク、コンピュータ、またはサーバの一部として、中央制御機能110から分離して配置されてもよい。
【0034】
中央制御機能110はシステム100のコンポーネントとして示されているが、一部の実施形態において、システム100は中央制御機能110を含まない。特定の実施形態において、プロセス制御機能115は、流体レギュレータ・コントローラ105がスタンドアロンのコントローラとして動作するように、流体レギュレータ・コントローラ105の内部にあるかまたは一体化されていてもよい。これらの実施形態において、プロセス制御機能115は、リモートに事前プログラムされるか、または流体レギュレータ・コントローラ105においてプログラムされてもよい。
【0035】
図2は、システム100の一部の実施形態において使用することができる流体レギュレータ・コントローラ200の1つの例を示す。流体レギュレータ・コントローラ200は、送受信機205、内部コントローラ210、発電機215、および流体制御アセンブリ220を含む。前述のように、流体レギュレータ・コントローラ200は、流体レギュレータ125および供給流体135からフィードバック信号150を受信し、制御信号145を流体レギュレータ125に供給する。加えて、流体レギュレータ・コントローラ200は、無線信号130および155を、それぞれ中央制御機能110および/またはプロセス送信機120に通信することができる。図2は、単一の筐体またはハウジング内に含まれている流体レギュレータ・コントローラ200のコンポーネントを示す。しかし、一部の実施形態において、コンポーネントのうちの1つまたは複数は、流体レギュレータ・コントローラ200のハウジングの外部に位置してもよく、例えば、流体レギュレータ・コントローラ200のハウジングに取り外し可能に取り付けられてもよい。
【0036】
送受信機205は、電力供給線250を通じて発電機215から電力を受け取り、通信回線245を通じて内部コントローラ210に結合される。電源が投入されると、送受信機205は、必要に応じて、中央制御機能110および/またはプロセス送信機120、ならびにその他のネットワーク、コンピュータ、サーバ、ハンドヘルド通信装置、およびその他の機器との無線通信を受信および送信することができる。一部の実施形態において、送受信機205は、無線信号をそれらの最終宛先にルーティングするために複数のノードを含むメッシュネットワークを通じて、無線信号130および155を通信することができる。例えば、流体レギュレータ・コントローラ200は、複数の流体レギュレータ125を採用している大規模な火力発電所において流体レギュレータ125に結合されてもよい。発電所は、中央制御機能110、および様々なノードが施設周囲に戦略的に配置されたメッシュネットワークを包含することができる。送受信機205が無線信号130の形態で中央制御機能110への無線通信を生成するとき、信号130は、1つのノードから次のノードへとルーティングされて、中央制御機能110に到達するまで徐々に機能110に向かって進むことができる。したがって、流体レギュレータ・コントローラ105から中央制御機能110への無線信号を生成する必要はなく、送受信機205がノード間の距離を移動する無線信号130を生成するために必要とする電力をより小さくすることができる。
【0037】
信号130および155は、例えば、流体レギュレータ125の状態、流体レギュレータ・コントローラ200の電力モード、プロセス送信機120によって測定された出力プロセス流体160の特性、および/または発電機215の残余動作寿命に関する情報を含むことができる。無線信号130および155を通じて送受信機205によって伝送される情報の一部または全部は、内部コントローラ210によって生成されるか、または内部コントローラ210に格納されてもよい。通信回線245を通じて、送受信機205は内部コントローラ210から情報を受信し、例えば、それぞれ無線信号130および155の形態で届く中央制御機能110およびプロセス送信機120からの情報を内部コントローラ210に供給する。
【0038】
引き続き図2を参照すると、内部コントローラ210は、プロセッサ211、信号変換器212、およびバルブ信号装置213を含む。さらに、内部コントローラ210は、電力供給線255を通じて発電機215から電力を受け取り、流体レギュレータ125からフィードバック信号150を受信し、通信回線245を通じて送受信機205と通信し、バルブ制御信号260および変換器制御信号270を流体制御アセンブリ220に供給する。一部の実施形態において、内部コントローラ210はプリント回路基板(PCB)であってもよく、PCBは、プロセッサ211、信号回路212、バルブ信号装置213、および例えばRAM、ROM、フラッシュメモリ他の適切な形態の情報記憶装置のような、メモリなどのその他のコンポーネントを含むことができる。さらに、内部コントローラ210は、図2に示されるように、流体レギュレータ・コントローラ200の内部に配置されるか、または、例えば流体レギュレータ・コントローラ200に取り外し可能に取り付けられるように流体レギュレータ・コントローラ200の外部に配置されてもよい。
【0039】
一部の実施形態において、プロセッサ211は、内部コントローラ210の様々なコンポーネントに通信可能に結合されたマイクロプロセッサであってもよい。しかし、プロセッサ211は一般に、論理的方法で情報を操作するための任意の装置であってもよい。一般に、プロセッサ211は、メモリに格納されている命令に従って流体レギュレータ・コントローラ200の動作を制御することができる。特定の実施形態において、これらの命令は、プロセス制御機能115の一部または全部を含むことができる。一部の実施形態において、プロセッサ211は、例えば、温度、圧力、または流量情報などのデータを、無線信号155を通じてプロセス送信機120から受信することができる。そのようなデータを受信すると、プロセス制御機能115は、データを分析して、流体レギュレータ125の要求された状態(例えば位置)を決定する。次いで、プロセッサ211は、プロセッサ信号258をバルブ信号装置213に供給し、プロセッサ信号268を信号回路212に供給する。プロセッサ信号258は、例えば電流または電圧信号など、バルブ信号装置213への電気信号であってもよい。プロセッサ信号268は、例えばデジタル信号など、信号回路212への電気信号であってもよい。
【0040】
信号回路212は、プロセッサ信号268を受信し、変換器制御信号270を流体制御アセンブリ220に供給する。一部の実施形態において、信号回路212は、回路212がデジタルプロセッサ信号268を受信して、アナログ変換器制御信号270を流体制御アセンブリ220に伝送するように、デジタル−アナログ変換器を含むことができる。
【0041】
バルブ信号装置213は、プロセッサ211からプロセッサ信号258を受信し、バルブ制御信号260を内部バルブ230に搬送する。特定の実施形態において、バルブ信号装置213は、トランジスタであってもよい。しかし、バルブ信号装置213は、一般に、電気信号を流体制御アセンブリ220に搬送するように動作可能な任意のソリッドステート装置であってもよい。
【0042】
引き続き図2を参照すると、発電機215は、電気出力などの電力を送受信機205および内部コントローラ210に供給する。発電機215は、例えば、電池などのスタンドアロンの電源であってもよい。一部の実施形態において、発電機215はリチウム電池である。アルカリ電池、ガルバニ電池、燃料電池、またはフローセルなど、他の種類の電気化学装置が、その他の実施形態において使用されてもよい。
【0043】
一部の実施形態において、内部コントローラ210は、流体制御レギュレータ200の電力条件を制御するように動作する。電力条件は、2つ以上の電力モードを含むことができる。例えば、高電力モード時に、内部コントローラ210は、送受信機205との間で通信を送信および受信して、バルブ制御信号260および変換器制御信号270を流体制御アセンブリ220に送信することができ、低電力モード時に、内部コントローラ210は、発電機215からより小さいかまたは著しく小さい(例えば、10分の1または100分の1の)電力しか必要としないようにすることができる。特定の実施形態において、例えば、内部コントローラ210が低電力モードにあるとき、内部コントローラ210は、無線信号130と155、およびフィードバック信号150を通じて情報を受信することができるが、情報を送受信機205に送信することができないか、またはバルブ制御信号260および変換器制御信号270をそれぞれ流体制御アセンブリ220に伝送することができない。その他の実施形態において、内部コントローラ210は、例えば、通信回線245経由の無線信号130および155に含まれる情報、またはフィードバック信号150経由の流体レギュレータ125からの情報など、任意の情報を送信または受信しないように、超低電力モードで動作することができる。これらの実施形態において、内部コントローラ210は、例えば、クロック動作を保持するための電力しか必要としないようにすることができる。
【0044】
高電力モード時に、送受信機205は、中央制御機能110とプロセス送信機120との間の無線信号130および155をそれぞれ送受信するように動作可能にすることができる。しかし、一部の実施形態において、送受信機205は、高電力モード時の流体レギュレータ・コントローラ200の動作中に、発電機215からゼロまたはほぼゼロの電力しか引き出さないので、高電力モード時には発電機215の全体的な電力引き出しを減少させることができる。低電力モード時において、送受信機205は、無線信号130および155しか受信できないので、発電機215からより少ない電力しか必要としない。特定の実施形態において、送受信機205は、低電力モード時に、実質的に無線信号130および155をまったく受信しないようにすることもできる。
【0045】
流体制御アセンブリ220は、電気−圧力変換器(または変換器)225、内部バルブ230、および空気圧リレー235を含む。一般に、流体制御アセンブリ220は、バルブ制御信号260および変換器制御信号270それぞれに応答して高電力モード時に制御信号145を調整するように動作可能であり、さらに、変換器制御信号270を受信することなく低電力モード時に一定またはほぼ一定の制御信号145を保持するように動作可能である。特定の実施形態において、流体制御アセンブリ220は、空気圧リレー235を含まなくてもよい。
【0046】
変換器225は、供給流体135および変換器制御信号270を受け取り、変換器出力285を内部バルブ230に供給する。一部の実施形態において、供給流体135は、空気のようなガス状物質であってもよい。これらの実施形態において、変換器出力285は、空気圧出力である。変換器制御信号270は、例えば電流信号などの電気信号であってもよい。一部の実施形態において、変換器225は、変換器225が電流信号(例えば、1〜2mA)を受信して、その電流信号と相対的な空気圧信号を出力するように、電流−圧力変換器であってもよい。その他の実施形態において、変換器225は、変換器225が電圧信号(例えば、1〜2V)を受信して、その電圧信号と相対的な圧力信号を出力するように、電圧−圧力変換器であってもよい。
【0047】
特定の実施形態において、変換器225は、小さい開口部を通じて供給流体135が供給されるノズルを含むことができる。変換器225の出力は、ノズル背圧であってもよい。変換器はまた、変換器制御信号270が誘導されるコイルを含むことができる。コイル内のエネルギーが増大するにつれて、磁束は増大し、磁気フラッパはノズル側に移動して、ノズルの背圧を増加させる。コイル内のエネルギーが減少するにつれて、磁束は減少し、フラッパはノズルから離れるように移動し、ノズルの背圧を減少させる。このようにして、変換器225は、変換器制御信号270と相関して変換器出力285の圧力を増大および減少させることができる。
【0048】
引き続き図2を参照すると、内部バルブ230は、バルブ信号装置213を通じてプロセッサ211から電力を受信する。加えて、内部バルブ230は、変換器出力230を受信し、空気圧リレー235に内部バルブ出力280を供給する。内部バルブ出力280は、空気圧リレー235の信号チャンバに供給することができる。一般に、内部バルブ230は、高電力モード時には開くことができ、電力はバルブ信号装置213を通じてプロセッサ211により内部バルブ230に供給されて、バルブ230は、変換器出力285が内部バルブ出力280として空気圧リレー235に搬送されるように、通過装置として動作することができるようにする。しかし、低電力モード時には、バルブ信号装置213は開回路として動作することができ、電力がプロセッサ211から内部バルブ230に搬送されるのを効果的に防止しているので、内部バルブ230を閉じて、空気圧リレー235への内部バルブ出力280の一定値を保持することができる。一部の実施形態において、内部バルブ230は、電源が遮断されたときに閉じる圧電バルブである。これらの実施形態において、内部バルブ230は、圧電ベンダを使用して、例えば100分の1ミリワットなど、非常に低い電力消費で開放位置に内部バルブ230を保持することができる。さらに、特定の実施形態において、内部バルブ230は、変換器出力230を空気圧信号として受信し、空気圧リレー235に内部バルブ出力280を空気圧信号として供給する。
【0049】
一部の実施形態において、内部バルブ230は電磁バルブであってもよく、電磁バルブは、電源が遮断されると閉じて、いくつかの相違はあるが上記で説明した圧電バルブと概ね同様の方法で動作する。電磁バルブとして、内部バルブ230は、高電力モード時に開放位置を保持することができるので、変換器出力285が内部バルブ230を通過できるようにする。ただし、この電力引き出しは、開放位置で圧電バルブとして内部バルブ230を保持するために必要とされる電力引き出しよりも大きくなる場合もある。しかし、内部バルブ230に圧電バルブを使用する実施形態と同様に、電磁バルブもまた、閉じることにより低電力モード時に空気圧リレー235の信号チャンバへの一定の空気圧信号を保持することができるので、空気圧リレー235への一定の圧力信号を保持することができる。内部バルブ230は一般に、プロセッサ211からゼロまたはほぼゼロの電力を受信しながら、内部バルブ出力280として一定の空気圧信号を保持するように動作可能な任意の適切な装置であってもよい。
【0050】
引き続き図2を参照すると、空気圧リレー235は、内部バルブ出力280および供給流体135を受信して、さらに制御信号145を流体レギュレータ125に供給するように動作可能である。空気圧リレー235の動作は、高電力モード時および低電力モード時のいずれにおいても、概ね同様である。供給流体135、内部バルブ出力280、および制御信号145は、例えば空気、天然ガス、または窒素など、任意の適切なガス状物質であってもよい。したがって、空気圧リレー235は、空気圧信号を流体レギュレータ125に配信して、高電力モードで流体レギュレータ125を調節することができ、さらに低電力モードで流体レギュレータ125への空気圧信号を一定またはほぼ一定の圧力に保持することができる。空気圧リレー235は、一般に、内部バルブ出力280に基づいて供給流体135を調節することができる任意の装置であってもよい。
【0051】
システム100内の流体レギュレータ・コントローラ200の動作は、以下のようにすることができる。例えば、プロセス送信機120は、出力プロセス流体160の流量を測定する流量計であってもよい。その他の実施形態において、プロセス送信機120は、出力プロセス流体160の温度または圧力、あるいは、例えば出力プロセス流体160内の特定の物質または材質の濃度のような流体160の固有特性さえも測定することができる。引き続き例を参照すると、プロセス送信機120は、無線信号155を通じてこの流量を流体レギュレータ・コントローラ200に伝送する。内部コントローラ210は、通信回線245を通じて流量を送受信機205から受信し、プロセッサ210は、プロセス制御機能115を実行して、流量を事前プログラムされた設定値と比較する。流体レギュレータ125の状態(例えば位置)の変更が必要なほど、流量が、事前プログラムされた設定値から外れている場合、プロセッサ211は、プロセス制御機能115によって決定されたデジタル信号268を信号回路212に供給することができる。プロセッサ211はまた、電力がバルブ制御信号260を通じて内部バルブ230に搬送されることで、内部バルブ230が開くように、プロセッサ信号258をバルブ信号装置213に供給する。信号回路212は、デジタルプロセッサ信号268を受信し、それをアナログ変換器制御信号270に変換して変換器225を制御する。変換器制御信号270を受信すると、変換器225は、信号270に基づいて供給流体135を調節することができる。調節された供給流体は、変換器出力285として内部バルブ230に搬送され、続いて、開放内部バルブ230を通過し、内部バルブ出力280として空気圧リレー235の信号チャンバに入る。空気圧リレー235は、内部バルブ出力280を受信し、バルブ出力280に基づいて供給流体135を調節する。調節された供給流体135は、制御信号145として流体レギュレータ125に搬送され、それにより流体レギュレータ125の状態(例えば位置)を調節することができる。
【0052】
流体レギュレータ・コントローラ200はまた、例えば、流体レギュレータ125の状態(例えば位置)が調節された後、低電力モードに遷移することができる。例えば、内部コントローラ210は、流体レギュレータ125からフィードバック信号150を受信して、レギュレータ125の調節済み状態を確認する。プロセッサ211は、プロセッサ信号258を、バルブ信号装置213にまったく供給しないか、またはほとんど供給しない。次いで、バルブ信号装置213から内部バルブ230へのバルブ制御信号260は、ゼロまたはほぼゼロにすることができるので、バルブ230を閉じて、空気圧リレー235の信号チャンバへの、例えば圧力などの一定またはほぼ一定のバルブ出力280を保持することができる。プロセッサ211はまた、プロセッサ信号268を信号回路212に、まったく供給しないか、またはほとんど供給しない。代わりに、変換器225への内部コントローラ出力270は、変換器出力285がゼロまたはほぼゼロになるように、ゼロまたはほぼゼロであってもよい。内部バルブ230が閉じられると、もはや変換器出力285のための通過開口部としての機能は果たさない。空気圧リレー235は、低電力モードにおいて、高電力モードの場合と概ね同様に動作し、供給流体135および内部バルブ出力280を受け取って、調節済み供給流体135を制御信号145として流体レギュレータ125に搬送する。このようにして、内部バルブ出力280は一定、またはほぼ一定にすることができるので、制御信号145は一定、またはほぼ一定に保持される。
【0053】
プロセス制御機能115が中央制御機能110に含まれている実施形態において、内部コントローラ210は、送受信機205を通じて中央制御機能110から命令を受信して、流体レギュレータ125を特定の状態に調節することができる。次いで、内部コントローラ210は、流体レギュレータ125の調節を決定することができ、前述のように要求された状態(例えば位置)を達成するために流体制御アセンブリ220が制御信号145を流体レギュレータ125に供給できるように、流体制御アセンブリ220にバルブ制御信号260および変換器制御信号270をそれぞれ供給することができる。
【0054】
流体レギュレータ・コントローラ200は、様々な理由で、低電力モードから高電力モードに遷移することができる。例えば、流体レギュレータ・コントローラ200は、例えば、1秒、5秒、または10秒ごとなど、調節可能な事前プログラムされた時間間隔で、低電力モードから高電力モードに切り替わることができる。もう1つの例として、流体レギュレータ・コントローラ200は、中央制御機能110から適切な信号を受信すると、低電力モードから高電力モードに切り替わることができる。適切な信号は、例えば、高電力モードに切り替えるよう流体レギュレータ・コントローラ200に指示する信号であってもよい。さらに、信号は、流体レギュレータ125を新しい状態(例えば位置)に調節するようコントローラ200に指示する信号であってもよい。さらにもう1つの例として、流体レギュレータ・コントローラ200は、プロセス送信機120から、例えば圧力、温度、または流量値などの測定値を受信することができ、その値の大きさは、流体レギュレータ・コントローラ125による流体レギュレータ125の調節が必要である。追加の例として、流体レギュレータ・コントローラ200は、例えば現在の位置など、流体レギュレータ125の現在の状態の指示を受信することができるが、これは、例えば、流体レギュレータ125の現在の状況がしきい値を超える量だけ流体レギュレータ125の要求された状態から外れているので、流体レギュレータ・コントローラ200による流体レギュレータ125の調節が必要である。
【0055】
流体レギュレータ・コントローラ200はまた、様々な理由で、高電力モードから低電力モードに遷移することができる。例えば、流体レギュレータ・コントローラ200は、中央制御機能110から信号を受信して高電力モードから低電力モードに切り替えることができる。もう1つの例として、流体レギュレータ・コントローラ200は、流体レギュレータ125を新しい状態(例えば位置)に調節した後、および、おそらくは流体レギュレータ125から新しい状態の確認を受信した後、高電力モードから低電力モードに切り替わることができる。さらにもう1つの例として、流体レギュレータ・コントローラ200は、例えば、1秒、5秒、または10秒など、調節可能な事前プログラムされた時間間隔の経過後に、高電力モードから低電力モードに切り替わることができる。
【0056】
流体レギュレータ・コントローラ200は、様々な特徴を有する。例えば、流体レギュレータ・コントローラ200は、低電力モード時に、流体レギュレータ125への制御信号145の値を一定、またはほぼ一定に保持することができるので、流体レギュレータ・コントローラ200の電力供給を節約することができる。さらに、流体レギュレータ・コントローラ200は、例えば、1秒、5秒、または10秒など、比較的短い時間間隔に高電力モードで動作することにより、電力を節約することができる。このようにすることで、流体レギュレータ・コントローラ200は、6カ月、1年、または2年などの長期間にわたり、発電機215に電池を使用することができるようになる。例えば、発電機215は、リチウム電池であってもよい。公称電圧3.6ボルトの標準的なリチウム電池は、8.5アンペア時の定格(容量)を有することができる。流体レギュレータ・コントローラ200が、発電機215にこのようなリチウム電池を使用したとすれば、リチウム電池の寿命は、内部コントローラ210の動作によって決まることになる。例えば、内部コントローラ210が、流体レギュレータ・コントローラ200を常時高電力モードに保持する場合、発電機215の寿命は約4カ月であろう。しかし、内部コントローラ210が、流体レギュレータ・コントローラ200を、動作の90%にわたり低電力モードに保持したとすれば、発電機215の動作寿命は、約38カ月まで増大するであろう。代替として、内部コントローラ210が、流体レギュレータ・コントローラ200を、動作の約93.5%にわたり低電力モードに保持したとすれば、発電機215の寿命は、約60カ月まで増大するであろう。さらに、流体レギュレータ・コントローラ200は、流体調整に関するデータおよび/または命令を、中央制御機能またはその他の適切な場所との間で無線により送信および受信することができる。
【0057】
図3は、システム100の一部の実施形態において使用することができる流体レギュレータ・コントローラ300のもう1つの例を示す。流体レギュレータ・コントローラ300は、送受信機305、内部コントローラ310、発電機315、および流体制御アセンブリ320を含む。送受信機305、内部コントローラ310、および発電機315の一般的な動作および構成は、図2に示されている流体レギュレータ・コントローラ200に含まれる対応するコンポーネントと概ね類似していてもよい。しかし、流体制御アセンブリ320の動作および構成は、流体制御アセンブリ220の動作および構成とは異なる。
【0058】
流体制御アセンブリ320は、電気−圧力変換器(または変換器)325、内部バルブ330、および空気圧リレー335を含む。特定の実施形態において、流体制御アセンブリ320は、空気圧リレー335を含まなくてもよい。図3に示されているように、流体制御アセンブリ320は、内部コントローラ310からバルブ制御信号360および変換器制御370を受信し、さらに流体レギュレータ・コントローラ300の外部のソースから供給流体135を受け取る。さらに、流体制御アセンブリ320は、制御信号145を流体レギュレータ125に供給して、必要に応じて流体レギュレータ125の状態(例えば位置)を調節する。流体制御アセンブリ320の構成および動作は、流体制御アセンブリ220の構成および動作とは異なるが、一般的な機能は概ね類似している。流体制御アセンブリ320は、高電力モード時に制御信号145を流体レギュレータ125に供給するように、内部コントローラ310によって制御されてもよい。加えて、流体制御アセンブリ320は、内部コントローラ310からの信号、命令、または制御を受け取らずに、低電力モード時に流体レギュレータ125への制御信号145の一定またはほぼ一定の値を保持する。
【0059】
引き続き図3を参照すると、変換器325は、内部コントローラ310から変換器制御信号370を受信し、流体レギュレータ・コントローラ300の外部のソースから供給流体135を受け取る。変換器制御信号370は、一部の実施形態において、例えばアナログ電流信号などの電気信号である。これらの実施形態において、変換器325は、電流−圧力変換器である。その他の実施形態において、変換器325は、電圧−圧力変換器であり、変換器制御信号370として電圧信号を受信することができる。
【0060】
空気圧リレー335は、供給流体135および変換器出力380を受け取り、リレー出力385を内部バルブ330に供給する。高電力モード時に、空気圧リレー335は、変換器出力380と相対的な供給流体135を調節することができるが、これは空気圧リレー335の信号チャンバに供給される。調節済み供給流体135は、リレー出力385として内部バルブ330に供給される。空気圧リレー335は、供給流体135および変換器出力380を受け取るが、これは調節された圧力の供給流体135である。前述のように、供給流体135は、変換器制御信号370と相対的に変換器325によって受け取られて調節され、変換器出力380を生成する。このようにして、変換器325および空気圧リレー335はいずれも、供給流体135を受け取り、高電力モード時に供給流体135が各コンポーネントを通過する際に、供給流体135の圧力を調節する。
【0061】
内部バルブ330は、バルブ信号装置313を通じてプロセッサ311から電力を受信する。高電力モード時に、内部バルブ330は、バルブ制御信号360を通じて電力を受信し、全開、または概ね開放されてもよい。加えて、内部バルブ330は、高電力モード時に開放内部バルブ330を経由して制御信号145として流体レギュレータ125まで通されるリレー出力385を受信する。低電力モード時に、内部バルブ330は、バルブ信号装置313を通じて電力がまったく供給されないか、またはほとんど供給されない場合に閉じる。閉じているとき、内部バルブ出力330は、流体レギュレータ125への制御信号145を、一定、またはほぼ一定の値に保持する。一部の実施形態において、内部バルブ330は、プロセッサ311からまったく電力が供給されないか、またはほとんど供給されない場合に閉じる圧電バルブである。その他の実施形態において、内部バルブ330は、電源が切られたときに閉じる電磁バルブである。内部バルブ330は、内部バルブ230と類似していてもよいが、内部バルブ330は、流体レギュレータ125を調節するために制御信号145に必要とされるより大きい圧力および流量に対応するように、さらに大きくすることができる。内部バルブ330の電力消費は、そのサイズが大きくなるのに応じて増大してもよい。
【0062】
流体レギュレータ・コントローラ300の動作は、流体レギュレータ・コントローラ200の動作と同様であってもよい。高電力モード時に、プロセッサ311は、例えばプロセス制御機能115によって決定されたデジタルプロセッサ信号368を信号回路312に供給する。プロセッサ311はまた、電力がバルブ制御信号360を通じて内部バルブ330に搬送されることで、内部バルブ330が開くように、プロセッサ信号358をバルブ信号装置313に供給する。信号回路312は、デジタルプロセッサ信号368を受信し、それをアナログ変換器制御信号370に変換して変換器325に供給することができる。変換器制御信号370を受信すると、変換器325は、信号370に基づいて供給流体135を調節する。次いで、調節済み供給流体は、変換器出力380として空気圧リレー335に搬送される。空気圧リレー335は、変換器出力380を受信し、出力380に基づいて供給流体135を調節する。調節済み供給流体135は、空気圧リレー出力385として内部バルブ330に搬送される。内部バルブ330は、高電力モード時に電力を供給されると全開または概ね開放されるので、空気圧リレー出力385は制御信号145として流体レギュレータ125まで通過できるようになり、それにより流体レギュレータ125の状態(例えば位置)を調節することができる。
【0063】
流体レギュレータ・コントローラ300はまた、例えば、流体レギュレータ125の状態(例えば位置)が調節された後、低電力モードに遷移することができる。例えば、内部コントローラ310は、流体レギュレータ125からフィードバック信号150を受信して、レギュレータ125の調節済み状態を確認することができる。次いで、プロセッサ311は、プロセッサ信号358を、バルブ信号装置313にまったく供給しないか、またはほとんど供給しないようにすることができる。次いで、バルブ信号装置313から内部バルブ330へのバルブ制御信号360は、ゼロまたはほぼゼロであるため、内部バルブ330を閉じて、流体レギュレータ125への一定またはほぼ一定の制御信号145を保持する。プロセッサ311はまた、プロセッサ信号368を信号回路312に、まったく供給しないか、またはほとんど供給しない。代わりに、変換器325への変換器制御信号370は、変換器出力380の圧力がゼロまたはほぼゼロになるように、ゼロまたはほぼゼロであってもよい。さらに、内部バルブ330は、低電力モード時に閉じることができるので、空気圧リレー出力385は内部バルブ330を通過しない。
【0064】
流体レギュレータ・コントローラ300は、様々な特徴を有する。例えば、流体レギュレータ・コントローラは、低電力モード時に流体レギュレータ125への制御信号145の値を保持することができる。加えて、流体レギュレータ・コントローラ300は、例えばリチウム電池などの電池を発電機315に使用することができる。さらに、流体レギュレータ・コントローラ300は、流体調整に関するデータおよび/または命令を、中央制御機能またはその他の適切な場所との間で無線により送信および受信することができる。
【0065】
図4は、システム100の一部の実施形態において使用することができる流体レギュレータ・コントローラ400のさらなる例を示す。流体レギュレータ・コントローラ400は、送受信機405、内部コントローラ410、発電機415、および流体制御アセンブリ420を含む。送受信機405および発電機415の一般的な動作および構成は、図2に示される流体レギュレータ・コントローラ200および図3に示されている流体レギュレータ・コントローラ300の対応するコンポーネントと概ね類似している。さらに、流体制御アセンブリ420の一般的な動作は、流体制御アセンブリ220および流体制御アセンブリ320と同様であってもよい。しかし、内部コントローラ410および流体制御アセンブリ420の詳細な動作、コンポーネント、および構成は、流体レギュレータ・コントローラ200および300の対応するコンポーネントの場合とは異なる。
【0066】
内部コントローラ410は、プロセッサ411および信号回路412を含む。さらに、内部コントローラ410は、電力供給線450を通じて発電機415から、例えば電気出力などの電力を受け取り、流体レギュレータ125からフィードバック信号150を受信し、通信回線440を通じて送受信機405と通信し、流体制御アセンブリ420に変換器制御信号455を供給する。一部の実施形態において、内部コントローラ410はプロセッサ回路基板であってもよく、プロセッサ411、信号回路412、および例えばRAM、ROM、フラッシュメモリ、他の適切な形態の情報記憶装置のような、メモリなどのその他のコンポーネントを含むことができる。
【0067】
一部の実施形態において、プロセッサ411は、内部コントローラ410の様々なコンポーネントに通信可能に結合されたマイクロプロセッサであってもよい。しかし、プロセッサ411は一般に、論理的方法で情報を操作するための任意の装置であってもよい。一般に、プロセッサ411は、メモリに格納されている命令に従って流体レギュレータ・コントローラ400の動作を制御することができる。一部の実施形態において、これらの命令は、プロセス制御機能115の一部または全部を含むことができる。一部の実施形態において、プロセッサ411は、例えば、温度、圧力、または流量情報などのデータを、無線信号155を通じてプロセス送信機120から受信することができる。そのようなデータを受信すると、プロセス制御機能115は、データを分析して、流体レギュレータ125の要求された状態(例えば位置)を決定する。次いで、プロセッサ411は、プロセッサ信号453を信号回路212に供給する。プロセッサ信号453は、信号回路412へのデジタル信号であってもよい。
【0068】
信号回路412は、プロセッサ信号453を受信し、変換器制御信号455を流体制御アセンブリ420に供給する。一部の実施形態において、信号回路412は、信号回路212がデジタルプロセッサ信号453を受信して、アナログ変換器制御信号455を流体制御アセンブリ420に伝送するように、デジタル−アナログ(DA)変換器であってもよい。
【0069】
流体制御アセンブリ420は、電気−圧力変換器(または変換器)425および空気圧リレー435を含む。一般に、流体制御アセンブリ420は、内部コントローラ410から変換器制御信号455を受信し、流体レギュレータ・コントローラ400の外部のソースから供給流体135を受け取る。さらに、流体制御アセンブリ420は、制御信号145を流体レギュレータ125に供給する。流体制御アセンブリ420は、高電力モード時に制御信号145を流体レギュレータ125に供給するように、内部コントローラ410によって制御されてもよい。加えて、流体制御アセンブリ420は、低電力モード時に流体レギュレータ125への制御信号145の一定またはほぼ一定の値を保持することができる。
【0070】
引き続き図4を参照すると、変換器425は、信号回路412から変換器制御信号455を受信し、流体レギュレータ・コントローラ400の外部のソースから供給流体135を受け取る。変換器制御信号455は、一部の態様において、電流信号である。これらの実施形態において、変換器425は、電流−圧力変換器であってもよい。その他の実施形態において、変換器425は、電圧−圧力変換器であり、変換器制御信号455として電圧信号を受信するように動作可能であってもよい。高電力モード時に、変換器425は、変換器制御信号455に基づいて供給流体135を調節する。調節済み供給流体135は、変換器出力470として変換器425から空気圧リレー435に伝達される。変換器出力470は、空気圧リレー435の信号チャンバに供給される。
【0071】
空気圧リレー435は、供給流体135および変換器出力470を受け取り、制御信号145を流体レギュレータ125に供給するように動作可能である。高電力モード時に、空気圧リレー435は、変換器出力470と相対的な供給流体135を調節するが、これは空気圧リレー435の信号チャンバに供給される。調節済み供給流体135は、制御信号145として流体レギュレータ125に供給される。低電力モード時に、変換器425への変換器制御信号455が一定またはほぼ一定であるため、空気圧リレー435への変換器出力470は、一定またはほぼ一定に保持することができる。このようにして、空気圧リレー435は、低電力モード時に流体レギュレータ125への一定またはほぼ一定の値の制御信号145を保持する。特定の実施形態において、コントローラ400は、リレー435を含まない。
【0072】
流体レギュレータ・コントローラ400の動作は、以下のようにすることができる。高電力モード時に、プロセッサ411は、例えばプロセス制御機能115によって決定されたデジタルプロセッサ信号453を信号回路412に供給する。信号回路412は、プロセッサ信号453をアナログ変換器制御信号455に変換する。変換器425は、変換器制御信号455に基づいて供給流体135を調節し、調節済み供給流体は、変換器出力470として空気圧リレー435に搬送される。空気圧リレー435は、供給流体135を受け取り、これを変換器出力470に基づいて調節する。次いで、調節済み供給流体は、制御信号145として流体レギュレータ125に搬送される。
【0073】
流体レギュレータ・コントローラ400はまた、例えば、流体レギュレータ125の状態(例えば位置)が調節された後、低電力モードに遷移することができる。低電力モード時に、プロセッサ411は、信号回路412への一定またはほぼ一定のプロセッサ信号453を保持するので、一定またはほぼ一定の変換器制御信号455をもたらす。その結果、変換器出力470、ひいては制御信号145は、一定またはほぼ一定にすることができる。しかし、流体レギュレータ・コントローラ400は、低電力モード時に、動作するために必要とする電力をより小さくすることができる。プロセッサ411は、例えば特定のルーチン(例えば診断)を実行しないか、または、低電力モード時に送受信機405と通信することによって、このモード時に発電機415から引き出す電力を小さくすることができる。さらに、プロセッサ211は、低電力モード時に、高電力モード時に比べてより遅いクロック速度で動作することもできる。さらにまた、送受信機405は、例えば無線信号130および155を送信および/または受信しないことによって、低電力モード時に発電機415から引き出す電力を小さくすることができる。
【0074】
流体レギュレータ・コントローラ400は、様々な特徴を有する。例えば、流体レギュレータ・コントローラ400の製造および動作は、流体レギュレータ・コントローラ200および300よりも簡単であってもよい。加えて、流体レギュレータ・コントローラ400に含まれる機械コンポーネントの数は、流体レギュレータ・コントローラ200および300よりも少なくてもよい。流体コントローラ400はまた、低電力モード時に流体レギュレータ125への制御信号145の一定またはほぼ一定の値を保持することができる。さらに、流体レギュレータ・コントローラ400は、例えばリチウム電池などの内部電源を使用して、コントローラ400のコンポーネントに電力を供給することができる。流体レギュレータ・コントローラ400はまた、データおよび/または調整制御命令を、中央制御機能110、プロセス送信機120、あるいはその他の適切なシステムまたは装置と無線により通信することができる。
【0075】
図5は、流体調整を制御するためのプロセス500を示す。プロセス500は、例えば、流体レギュレータ・コントローラ200の動作の1つのモードを表すことができる。プロセス500は、流体レギュレータ・コントローラのプロセッサの内部、またはプロセッサに一体化されたプロセス制御機能を含む流体レギュレータ・コントローラによって実施されてもよい。さらに、プロセス500はまた、中央制御機能、流体レギュレータ・コントローラ、流体レギュレータ、およびプロセス送信機を含むシステムによって実施されてもよいが、これらはシステム100において説明されている対応するコンポーネントと同様であってもよい。
【0076】
プロセス500は、例えば低電力モードなど、「スリープ」モードの流体レギュレータ・コントローラで開始する[502]。流体レギュレータ・コントローラは、指定された時間間隔で、「スリープ」モードから、例えば高電力モードなどの「ウェイク」モードに切り替わるようにプログラムされてもよい。流体レギュレータ・コントローラが、プログラムされている「ウェイク」時間にある場合[504]、流体レギュレータ・コントローラは自動的に、「ウェイク」モードに切り替わる[514]。「ウェイク」時間ではない場合、流体レギュレータ・コントローラは「スリープ」モードにとどまるが、引き続きプロセス送信機から測定信号を受信するように動作可能である[506]。流体レギュレータ・コントローラが、「スリープ」モード時にプロセス送信機から測定信号を受信しない場合、流体レギュレータ・コントローラは「スリープ」モードにとどまる[502]。前述のように、流体レギュレータ・コントローラの送受信機は、例えば、「スリープ」モード時にプロセス送信機から無線信号を受信するように引き続き動作可能であってもよい。しかし、送受信機は、このモードにおいていかなるデータも送信することはできない。
【0077】
流体レギュレータ・コントローラが、プロセス送信機から測定信号を受信する場合、プロセッサは受信した測定信号を分析する[508]。次いで、プロセッサは、測定信号が応答を必要とするかどうかを決定する[510]。例えば、プロセッサ内のプロセス制御機能は、受信した測定値に基づいて、指定された割合を超えるプロセス値の変化があった場合にのみ「ウェイク」モードに切り替えるよう流体レギュレータ・コントローラに要求するようにプログラムされてもよい。例として、プロセス制御機能は、例えばプロセス送信機からの圧力値などの測定値が、現在の流体レギュレータ位置の0.5%を超える流体レギュレータの調節を必要とする場合にのみ、流体レギュレータ・コントローラが「ウェイク」モードに切り替わるようにプログラムされてもよい。したがって、流体レギュレータが、プロセッサ・メモリに格納されている既存の流体レギュレータ位置と比較して0.2%の調節を必要とするとプロセッサが決定する場合、流体レギュレータ・コントローラは「スリープ」モードにとどまる[502]。しかし、流体レギュレータが、既存の流体レギュレータ位置から、例えば1.0%の調節を必要とする場合、流体レギュレータ・コントローラは「ウェイク」モードに切り替わる[512]。
【0078】
引き続きプロセス500を参照すると、流体レギュレータ・コントローラは、プログラムされた「ウェイク」アップ[514]または流体レギュレータの調節を必要とする測定値の受信[512]のいずれかを通じて「ウェイク」モードに入ることができる。「ウェイク」モード時に、流体レギュレータ・コントローラは、例えば、プログラムされたサンプリングおよび伝送レートを実行している場合もある。サンプリング・レートは、流体レギュレータ・コントローラが流体レギュレータの現在の位置を決定する間隔である。これは、例えば、流体レギュレータからフィードバック信号を受信して、フィードバック信号と相対的な現在の流体レギュレータの位置を決定することによって達成される。このデータは、その他のデータとともに、流体レギュレータ・コントローラのプロセッサ・メモリに格納される。伝送レートは、流体レギュレータ・コントローラが、現在の流体レギュレータの位置などの情報を中央制御機能またはその他の適切な場所に伝送する間隔である。
【0079】
流体レギュレータ・コントローラは、1秒、5秒、10秒、または任意の他の適切な時間にわたり「スリープ」モードにとどまるようにプログラムされてもよい。次いで、流体レギュレータ・コントローラは、指定された時間間隔が満了した後、「ウェイク」モードに入ることができる。流体レギュレータ・コントローラの「スリープ」モードの時間間隔は、プロセス制御機能に事前プログラムされてもよいか、または代替として、流体レギュレータ・コントローラで手動で調節されるか中央制御機能によって調節されて、流体レギュレータ・コントローラに無線で伝送されてもよい。流体レギュレータ・コントローラが、「スリープ」モードと比較して「ウェイク」モードにある時間の割合は、例えば、流体レギュレータ・コントローラの発電機の寿命、および流体レギュレータの必要とされる調節に反応する流体レギュレータ・コントローラの能力に影響を及ぼすことができる。
【0080】
流体レギュレータ・コントローラがプログラムされた「ウェイク」モードに入ると、流体レギュレータ・コントローラはプロセス送信機からの測定値を待つ[516]。事前プログラムされた調節可能な時間間隔内に測定値が受信されない場合、流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータの調節サイクルを開始する[520]。これにより、流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータの位置が、前回指定された位置と一致することを確実にすることができる。例えば、流体レギュレータは、その通常動作を通じて正しい位置からの「ドリフト」を経験することもある。したがって、流体レギュレータ・コントローラは、プロセス送信機から測定値を受信していない場合であっても、流体レギュレータを調節することによって、この「ドリフト」を訂正することができる。
【0081】
コントローラの応答を必要とする測定値により、流体レギュレータ・コントローラが「ウェイク」モードに入る場合[512]、またはコントローラが、プログラムされた「ウェイク」サイクルの間にプロセス送信機から測定値を受信した場合、コントローラは、受信した測定値と相対的な流体レギュレータの正しい位置を決定する第1の制御ループを実行する[518]。第1の制御ループは、例えば、比例−積分−微分(PID)ループであってもよい。流体レギュレータ・コントローラは、受信した測定値が、必要とされる調節の程度とはかかわりなく流体レギュレータに調節を促すように事前プログラムされてもよい、つまり、プログラムされた「ウェイク」サイクルの間に、プロセッサは、プログラムされたしきい値の量を超える流体レギュレータ位置への変更を必要とするかどうかを決定するために受信した測定値を分析しなくてもよい。
【0082】
流体レギュレータ・コントローラが、流体レギュレータの必要とされる位置を決定すると、コントローラは調節サイクルに入る[520]。流体レギュレータ・コントローラのプロセッサは、流体レギュレータの正しい位置を達成する第2の制御ループを実行する[520]。第2の制御ループは、一部の実施形態において、PID制御ループである。
【0083】
特定の実施形態において、システム100のような、流体調整のためのシステムに、流体レギュレータ・コントローラおよび流体レギュレータが設置される前に、流体レギュレータ・コントローラおよび流体レギュレータは、動的応答に最適化されたPID設定を確立するために自動同調プロセスを経由する。この自動同調により、流体レギュレータ・コントローラは、必要とされる位置を超えてしまうことなく、迅速に流体レギュレータを調節することができるようになる。自動同調プロセスを通じて、流体レギュレータの「シグニチャ」が保存されてもよい。例えば、流体レギュレータへの制御信号と流体レギュレータの位置変化との間の関係は、表形式または図形で保存されてもよい。特定の実施形態において、中央制御機能は、このデータおよびその他のデータを、ソフトウェアまたはその他の適切な形式に保存して、それを流体レギュレータ・コントローラおよび流体レギュレータの動作寿命全体にわたり参照することができ、現在の流体レギュレータの動作をその元の動作と比較できるようにする。
【0084】
プロセッサは、例えば電流−圧力変換器などの変換器に、第2の制御ループによって決定されたように流体レギュレータを調節するための電気信号を提供する[522]。次に、プロセッサは、内部バルブに開くように信号を送る[524]。続いて、変換器は、開放内部バルブを通過する信号を空気圧リレーに供給する[526]。一部の実施形態において、内部バルブは、通常閉じている圧電バルブであってもよい。その他の実施形態において、内部バルブは、通常閉じている電磁バルブであってもよい。空気圧リレーは、リレーの信号チャンバへの内部バルブを通じて変換器から空気圧信号を受信しており、空気圧制御信号などの、流体レギュレータを調節する制御信号を流体レギュレータに供給する[528]。
【0085】
引き続きプロセス500を参照すると、流体レギュレータ・コントローラは次に、流体レギュレータからのフィードバック信号を通じて流体レギュレータの新しい位置を受信する[530]。流体レギュレータが正しく位置付けられているとプロセッサが決定する場合[532]、コントローラは、流体レギュレータ・コントローラの送受信機を通じて流体レギュレータの新しい位置を中央制御機能に無線で伝送することができる[534]。しかし、流体レギュレータの新しい位置が正しくない場合[532]、つまり第1の制御ループによって決定された位置と一致しないか、または概ね一致する位置である場合、流体レギュレータ・コントローラは戻って、調節サイクルを再度実行する[520]。
【0086】
流体レギュレータ・コントローラが、流体レギュレータをその正しい位置に調節してしまうと、流体レギュレータ・コントローラは、「ウェイク」サイクルが完了しているかどうかを決定する[536]。「ウェイク」サイクルが完了していない場合、流体レギュレータ・コントローラは、「ウェイク」モードにとどまる[514]。例えば、一部の実施形態において、流体レギュレータ・コントローラは、事前プログラムされた時刻指定「ウェイク」モードを備えることができる。「ウェイク」モード時間間隔は、例えば、流体レギュレータに最近行われた調節の量によって決まってもよい。しかし、「ウェイク」サイクルが完了している場合、流体レギュレータ・コントローラは、「スリープ」モード入る準備をする。流体レギュレータ・コントローラのプロセッサは、最初に、発電機に交換が必要であるかどうかを決定する[538]。発電機に交換が必要である場合、例えば発電機がその耐用年数の終わりに近い場合、流体レギュレータ・コントローラは、発電機に交換が必要であることを指示する無線信号を、送受信機を通じて中央制御機能に伝送する[540]。流体レギュレータ・コントローラは、発電機が、例えば全容量の10%など、全容量の指定された割合に到達したとき、発電機を交換する必要があることを指示するようにプログラムされてもよい。このようにして、発電機の交換に責任を負うオペレータは、流体レギュレータ・コントローラがまだ完全に機能している間に、発電機を交換する時間を持つことができる。一部の実施形態において、流体レギュレータ・コントローラはまた、バックアップ発電機を含むこともできるが、これは発電機が交換されているとき、またはその電力供給が使い尽くされてしまったとき、流体レギュレータ・コントローラに電力を供給することができる。
【0087】
発電機に交換が必要であることを中央制御機能に伝達した後、または発電機に交換が必要ではないと決定した場合、流体レギュレータ・コントローラは、「スリープ」モード入る準備をする[542]。例えばプロセッサおよび送受信機などの流体レギュレータ・コントローラのコンポーネントは、発電機から引き出す電力を小さくすることができる[544]。「スリープ」モードにおいて、送受信機は、無線通信のみを受信するように動作可能にすることができる。プロセッサが「スリープ」モードに入ると、プロセッサは、内部バルブに電力をまったく供給しないか、またはほとんど供給しない。電力を受け取らないので、内部バルブは閉じ、そのため空気圧リレーへの一定の空気圧信号が保持される[546]。その後、流体レギュレータ・コントローラは、「スリープ」モードにある[502]。
【0088】
図5は、流体調整のためのプロセスを示すが、その他の流体調整プロセスは、より少ないおよび/または異なる動作の配置を含むことができる。さらに、プロセス500の一部のステップは、その他のステップと並列して行われてもよい。例えば、流体レギュレータ・コントローラは、受信した測定信号に基づいて「ウェイク」モードに入ることなく、事前プログラムされた「ウェイク」サイクルの間のみ流体レギュレータを調節することができる。もう1つの例として、流体レギュレータ・コントローラは、例えば、流体レギュレータ・コントローラがスタンドアロンの事前プログラムされた装置として動作する場合、新しい流体レギュレータの位置を中央制御機能に伝送しなくてもよい。さらに、流体レギュレータ・コントローラ200内の変換器、内部バルブ、および空気圧リレーの配置を使用するのではなく、プロセス500は、流体レギュレータ・コントローラ300によって例示されている流体制御アセンブリのこれらのコンポーネントの配置および動作を使用することができる。加えて、変換器、内部バルブ、および空気圧リレーのコンポーネントおよび配置を使用するのではなく、プロセス500は、流体レギュレータ・コントローラ400の構成を使用して流体調整を制御することができる。例えば、プロセス500が、流体レギュレータ・コントローラ400を使用して流体調整を制御する場合、プロセス500の特定のステップは変更および/または除去されてもよい。例えば、流体レギュレータ・コントローラ400は、内部バルブを含まなくてもよいので、流体レギュレータ・コントローラのプロセッサは、内部バルブに開放するよう信号を送る必要はない[524]。さらに、変換器は、空気圧信号を空気圧リレーに直接提供することができる[526]。
【0089】
プロセス500はまた、追加のステップを含むことができる。例えば、調節サイクル、つまり正しい流体レギュレータ位置を達成するための第2の制御ループ[520]を実行する前に、流体レギュレータ・コントローラは、調節サイクルが必要であるかどうかを決定することができる。例えば、流体レギュレータ・コントローラがプロセス送信機から測定値を受信しない場合[516]、流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータから現在の位置を受信して、現在の位置と、例えば中央制御機能から受信した最新の流体レギュレータの位置など流体レギュレータの正しい位置とを比較することができる。2つの位置の間の差異が調節可能な事前プログラムされたしきい値を超えない場合、流体レギュレータ・コントローラは、「ウェイク」サイクルが完了しているかどうかを決定することができる[536]。差異がしきい値を超える場合、流体レギュレータ・コントローラは、調節サイクルを開始することができる[520]。
【0090】
流体レギュレータ・コントローラがプロセス送信機から測定値を受信し[516]、正しい流体レギュレータの位置を決定する第1の制御ループを実行する場合[518]、流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータの現在の位置を受信して、現在の位置と、流体レギュレータの正しい位置とを比較することができる。2つの位置の間の差異が調節可能な事前プログラムされたしきい値を超えない場合、流体レギュレータ・コントローラは、「ウェイク」サイクルが完了しているかどうかを決定することができ[536]、それ以外の場合、調節サイクルを開始することができる[520]。「ウェイク」サイクルが完了した後、「スリープ」サイクルに入る前に、流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータ条件(例えば低供給圧力)を確認するための診断ルーチンを実行することができる。診断ルーチンが完了した後、流体レギュレータ・コントローラは、必要に応じてアラートを中央制御機能に伝送することができる。
【0091】
図6は、流体調整を制御するためのプロセス600を示す。プロセス600は、例えば、流体レギュレータ・コントローラ200の動作の1つのモードを表すことができる。プロセス600は、中央制御機能、流体レギュレータ・コントローラ、流体レギュレータ、およびプロセス送信機を含むシステムによって実施されてもよいが、これらは流体調整システム100におけるコンポーネントと同様であってもよい。さらに、プロセス600は、中央制御機能の内部、または中央制御機能に一体化されたプロセス制御機能を含む流体調整システムによって実施されてもよい。
【0092】
流体レギュレータ・コントローラは、例えば低電力モードなど、「スリープ」モードで開始する[602]。「スリープ」モードにあるとき、流体レギュレータ・コントローラは、事前グログラムされた時間に、例えば高電力モードなどの「ウェイク」モードに切り替わることができる[604]。例えば、流体レギュレータ・コントローラは、1秒、5秒、10秒、または任意の他の適切な時間にわたり「スリープ」モードにとどまるようにプログラムされてもよい。流体レギュレータ・コントローラが、「スリープ」モードと比較して「ウェイク」モードにある時間の割合は、例えば、流体レギュレータ・コントローラの発電機の寿命、および流体レギュレータに必要とされる調節に反応する流体レギュレータ・コントローラの能力に影響を及ぼすことができる。次いで、流体レギュレータ・コントローラは、指定された時間間隔が満了した後、「ウェイク」モードに切り替わることができる。
【0093】
流体レギュレータ・コントローラが、事前プログラムされている時間間隔で「ウェイク」モードに入らない場合、コントローラは、中央制御機能からの「ウェイク」信号を待つ[606]。流体レギュレータ・コントローラの送受信機は、例えば、低電力モード時に中央制御機能から無線信号を受信するように引き続き動作可能である。流体レギュレータ・コントローラが、中央制御機能から「ウェイク」信号を受信しない場合、流体レギュレータ・コントローラは「スリープ」モードにとどまる[602]。しかし、中央制御機能から「ウェイク」信号を受信すると、流体レギュレータ・コントローラは「ウェイク」モードに切り替わる[608]。流体レギュレータ・コントローラのプロセッサは、流体レギュレータ・コントローラに流体レギュレータの現在の位置を伝達するフィードバック信号を、流体レギュレータから受信する[610]。次に、流体レギュレータ・コントローラのプロセッサは、送受信機を通じて、流体レギュレータの正しい位置を中央制御機能に伝送することができる[612]。
【0094】
引き続きプロセス600を参照すると、流体レギュレータ・コントローラは、中央制御機能からの、例えば新しい流体レギュレータ位置信号などの調節信号を待つ[614]。「ウェイク」モード時に、流体レギュレータ・コントローラは、例えば、プログラムされたサンプリングおよび伝送レートを実行している場合もある。サンプリング・レートは、流体レギュレータ・コントローラが流体レギュレータの現在の位置を決定する間隔である。これは、例えば、流体レギュレータからフィードバック信号を受信して、フィードバック信号と相対的な現在の流体レギュレータの位置を決定することによって達成される。現在の流体レギュレータの位置およびその他のデータは、流体レギュレータ・コントローラのプロセッサ・メモリに格納されてもよい。伝送レートは、流体レギュレータ・コントローラが、現在の流体レギュレータの位置などの情報を中央制御機能またはその他の適切な場所に伝送する間隔である。
【0095】
流体レギュレータ・コントローラが、中央制御機能から調節信号を受信しない場合、コントローラは調節サイクルに入る[618]。これにより、流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータの位置を、プロセッサ・メモリに格納されている中央制御機能によって指定されたその前回の位置に調節することができる。流体レギュレータは、その通常動作中に正しい位置からの「ドリフト」を経験することもある。したがって、流体レギュレータ・コントローラは、中央制御機能から新しいレギュレータ位置を受信していない場合であっても、流体レギュレータを調節することによって、この「ドリフト」を訂正することができる。
【0096】
流体レギュレータ・コントローラが、中央制御機能から調節信号を受信する場合、プロセッサは、プロセッサ・メモリに格納されている正しい流体レギュレータ位置を新しい流体レギュレータ位置で更新する[616]。例えば、プロセッサ・メモリに格納されている正しい流体レギュレータ位置は、中央制御機能から前回受信した流体レギュレータ位置であってもよい。
【0097】
引き続きプロセス600を参照すると、流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータの正しい位置を達成する制御ループを実行する[618]。制御ループは、例えば、比例−積分−微分(PID)ループであってもよい。プロセッサは、例えば電流−圧力変換器などの変換器に、制御ループによって決定されたように流体レギュレータをその必要な位置に調節するための電気信号を提供する[620]。次に、プロセッサは続いて、内部バルブに電力を提供し、それにより内部バルブを開く[622]。続いて、変換器は、空気圧リレーに空気圧信号を供給して流体レギュレータを必要な位置に調節するが、この空気圧信号は開放内部バルブを通過する[624]。一部の実施形態において、内部バルブは、通常閉じている圧電バルブであってもよい。その他の実施形態において、内部バルブは、通常閉じている電磁バルブであってもよい。次いで、空気圧リレーは、例えば空気圧制御信号などの制御信号を流体レギュレータに提供して、流体レギュレータを正しい位置に調節する[626]。
【0098】
流体レギュレータ・コントローラは次に、流体レギュレータからのフィードバック信号を通じて流体レギュレータの新しい位置を受信する[628]。流体レギュレータが正しく位置付けられているとプロセッサが決定する場合[630]、コントローラは、流体レギュレータ・コントローラの送受信機を通じて流体レギュレータの新しい位置を中央制御機能に無線で伝送することができる[632]。しかし、流体レギュレータの新しい位置が正しくない場合[630]、つまりプロセッサ・メモリに格納されている正しい流体レギュレータ位置と一致しないか、または概ね一致する位置である場合、プロセッサは調節サイクルを再度開始する[618]。
【0099】
流体レギュレータ・コントローラが、流体レギュレータを正しく調節してしまうと、流体レギュレータ・コントローラは、「ウェイク」サイクルが完了しているかどうかを決定する[634]。例えば、一部の実施形態において、流体レギュレータ・コントローラは、事前プログラムされた時刻指定「ウェイク」モードを備えることができる。「ウェイク」モード時間間隔は、例えば、流体レギュレータに最近行われた調節の量によって決まってもよい。例えば、流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータへの最近の調節の数が増加するにつれて、「ウェイク」モードの時間間隔がより長くなるように事前プログラムされてもよい。
【0100】
「ウェイク」サイクルが完了していない場合、流体レギュレータ・コントローラは、「ウェイク」モードにとどまり、中央制御機能からの新しい流体レギュレータ位置を待つ[614]。しかし、「ウェイク」サイクルが完了している場合、流体レギュレータ・コントローラは、発電機に交換が必要であるかどうかを決定する[636]。発電機に交換が必要である場合、つまり発電機がその耐用年数の終わりに近い場合、流体レギュレータ・コントローラは、発電機に交換が必要であることを指示する無線信号を、送受信機を通じて中央制御機能に伝送する[638]。流体レギュレータ・コントローラは、発電機が、例えば全容量の10%など、全容量の指定された割合に到達したとき、発電機を交換する必要があることを指示するようにプログラムされてもよい。このようにして、発電機の交換に責任を負うオペレータは、流体レギュレータ・コントローラがまだ完全に機能している間に、発電機を交換する時間を持つことができる。一部の実施形態において、流体レギュレータ・コントローラはまた、バックアップ発電機を含むこともできるが、これは発電機が交換されているとき、またはその電力供給が使い尽くされてしまったとき、流体レギュレータ・コントローラに電力を供給することができる。
【0101】
発電機に交換が必要であることを中央制御機能に伝達した後、または発電機に交換が必要ではないと決定した場合、流体レギュレータ・コントローラは、「スリープ」モードに入る準備をする[640]。例えばプロセッサおよび送受信機などの流体レギュレータ・コントローラのコンポーネントは、発電機から引き出す電力を小さくすることができる[642]。「スリープ」モードにおいて、送受信機は、無線通信のみを受信するように動作可能にすることができる。プロセッサが「スリープ」モードに入ると、プロセッサは、内部バルブに電力をまったく供給しないか、またはほとんど供給しない。電力をまったく受け取らないか、またはほとんど受け取らないので、内部バルブは閉じ、そのため空気圧リレーへの一定の空気圧信号が保持される[644]。その後、流体レギュレータ・コントローラは、「スリープ」モードにある[602]。
【0102】
図6は、流体調整のためのプロセスを示すが、その他の流体調整プロセスは、より少ないおよび/または異なる動作の配置を含むことができる。また、プロセス600の一部のステップは、その他のステップと並列して行われてもよい。例えば、流体レギュレータ・コントローラは、例えば流体レギュレータ・コントローラがスタンドアロンの事前プログラムされた装置として動作する場合、新しい流体レギュレータの位置を中央制御機能に伝送しなくてもよい。さらに、流体レギュレータ・コントローラ200内の変換器、内部バルブ、および空気圧リレーの配置を使用するのではなく、プロセス600は、流体レギュレータ・コントローラ300によって例示されている流体制御アセンブリのこれらのコンポーネントの配置および動作を使用することができる。
【0103】
一部の実施形態において、プロセス600はまた、流体レギュレータ・コントローラが「スリープ」モードから「ウェイク」モードに切り替わるその他の方法を含むことができる。例えば、流体レギュレータ・コントローラは、新しいレギュレータ位置信号を中央制御機能から受信すると直ちに「ウェイク」モードに切り替わるのではなく、受信した新しい位置信号を、フィードバック回線を通じて更新された現在の流体レギュレータ位置と比較することができる。新しい位置信号が、流体レギュレータに対して、その現在の位置から、事前プログラムされた調節可能なしきい値よりも大きい調節を必要とする場合、流体レギュレータ・コントローラは、「スリープ」モードから「ウェイク」モードに切り替わることができ、それ以外の場合、コントローラは「スリープ」モードにとどまることができる。
【0104】
もう1つの例として、流体レギュレータ・コントローラは、中央制御機能から新しい位置信号を受信することなく、または事前プログラムされた「ウェイク」サイクルで、「スリープ」モードから「ウェイク」モードに切り替わることができる。例えば、流体レギュレータ・コントローラは、「スリープ」モード時にあらかじめ定められた時間間隔で、サンプリング・レートを実行すること、つまり流体レギュレータからフィードバック信号を受信することができる。フィードバック信号によって指示される現在の流体レギュレータ位置が、例えば「ドリフト」により、中央制御機能から受信した以前の位置信号とは、事前プログラムされた調節可能なしきい値よりも大きく異なっている場合、流体レギュレータ・コントローラは、「ウェイク」モードに切り替わって、差異を訂正することができる。
【0105】
加えて、変換器、内部バルブ、および空気圧リレーのコンポーネントおよび配置を使用するのではなく、プロセス600は、流体レギュレータ・コントローラ400の構成を使用して流体調整を制御することができる。例えば、プロセス600が、流体レギュレータ・コントローラ400を使用して流体調整を制御する場合、プロセス600の特定のステップは変更および/または除去されてもよい。例えば、流体レギュレータ・コントローラ400は、内部バルブを含まなくてもよいので、流体レギュレータ・コントローラのプロセッサは、内部バルブが開放するように電力を内部バルブに提供する必要はない[622]。さらに、変換器は、空気圧信号を空気圧リレーに直接提供することができる[624]。
【0106】
プロセス600はまた、追加のステップを含むことができる。例えば、調節サイクルを実行する前、つまり、正しい流体レギュレータ位置を達成する第2の制御ループを実行する[618]前の、流体レギュレータ・コントローラが中央制御機能から新しい流体レギュレータ位置を受信しない[614]後に、流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータから流体レギュレータの現在の位置を受信して、現在の位置と、流体レギュレータの正しい位置とを比較することができる。2つの位置の間の差異が調節可能な事前プログラムされたしきい値を超えない場合、流体レギュレータ・コントローラは、「ウェイク」サイクルが完了しているかどうかを決定することができる[634]。差異がしきい値を超える場合、流体レギュレータ・コントローラは、調節サイクルを開始することができる[618]。
【0107】
流体レギュレータ・コントローラが中央制御機能から新しい流体レギュレータ位置を受信せず[614]、正しい流体レギュレータ位置を新しい流体レギュレータ位置で更新する[616]場合、流体レギュレータ・コントローラは、流体レギュレータの現在の位置を受信して、現在の位置を、流体レギュレータの正しい位置と比較することができる。2つの位置の間の差異が調節可能な事前プログラムされたしきい値を超えない場合、流体レギュレータ・コントローラは、「ウェイク」サイクルが完了しているかどうかを決定することができ[634]、それ以外の場合、調節サイクルを開始することができる[618]。
【0108】
多くの実施形態について説明し、いくつかのその他の実施形態を言及または提案してきた。さらに、流体調整制御を引き続き達成しながら、これらの実施形態に様々な追加、削除、変更、および置換を行うことができることを、当業者は容易に理解するであろう。したがって、保護される主題の範囲は、1つまたは複数の実施形態の1つまたは複数の態様を取り込むことができる以下の特許請求の範囲に基づいて判断されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体調整制御のための装置であって、
流体レギュレータを制御するコマンドを生成して前記装置の電力条件を調節するように適合されたプロセッサであって、前記電力条件は低電力モードおよび高電力モードを有し、前記装置は前記低電力モード時に前記高電力モード時よりも著しく小さい電力を消費するプロセッサと、
電気−圧力変換器を備える流体制御アセンブリであって、前記変換器は制御流体を受け取り、前記高電力モード時に前記プロセッサからの前記コマンドに応答して前記制御流体を調節するように適合され、前記低電力モード時に前記調節済み制御流体をほぼ一定の値に保持するように動作可能な流体制御アセンブリと、
前記プロセッサおよび前記流体制御アセンブリに電力を供給するように動作可能な電源とを備える装置。
【請求項2】
前記流体制御アセンブリは、前記低電力モード時に前記プロセッサから前記コマンドを受信することなく、前記低電力モード時に前記調節済み制御流体をほぼ一定の値に保持するように適合される請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記流体制御アセンブリは、前記高電力モード時に前記調節済み制御流体を通過させて、前記低電力モード時に前記調節済み制御流体の値を保持するように適合されたバルブをさらに備える請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記流体制御アセンブリは、前記変換器と前記バルブとの間に結合され、前記調節済み制御流体を受け取って、さらに前記制御流体を前記バルブに搬送する前にこれを調節するように適合されたリレーをさらに備える請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記流体制御アセンブリは、前記バルブに結合され、前記調節済み制御流体を前記バルブから受け取って、さらに前記制御流体を調節するように適合されたリレーをさらに備える請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記バルブは圧電バルブを備える請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記低電力モード時に著しく小さい電力を消費するように適合される請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記低電力モード時にほとんど電力を消費しないように適合される請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記プロセッサおよび前記電源に結合され、ネットワーク、中央制御機能、またはプロセス送信機のうちの少なくとも1つとの間で流体調整制御情報を無線で通信するように適合された送受信機をさらに備える請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記送受信機は、前記低電力モード時に前記高電力モード時よりも著しく小さい電力を消費するように適合される請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記流体調整制御情報は、プロセス送信機測定値を備え、前記測定値は圧力値、温度値、または流量値を備える請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、流体調整制御情報を受信すると前記装置を前記低電力モードから前記高電力モードに遷移させるように適合され、前記プロセッサは、前記流体調整制御情報に関してコマンドを前記流体制御アセンブリに送信するように適合される請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記制御流体は空気を含む請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記電源は電池である請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記電池はリチウム電池である請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、指定された時間間隔の経過後に前記装置を前記低電力モードから前記高電力モードに遷移させるように適合される請求項1に記載の装置。
【請求項17】
流体調整のためのシステムであって、
流体調整制御情報を無線で通信するように適合された中央制御機能と、
流体レギュレータと、
前記流体レギュレータに通信可能に結合された流体調整制御装置であって、
前記流体レギュレータを制御するコマンドを生成して前記制御装置の電力条件を調節するように適合されたプロセッサであって、前記電力条件は低電力モードおよび高電力モードを有し、前記制御装置は前記低電力モード時に前記高電力モード時よりも著しく小さい電力を消費するプロセッサと、
電気−圧力変換器を備える流体制御アセンブリであって、前記変換器は制御流体を受け取り、前記高電力モード時に前記プロセッサからの前記コマンドに応答して前記制御流体を調節するように適合され、前記低電力モード時に前記調節済み制御流体をほぼ一定の値に保持するように適合された流体制御アセンブリと、
前記プロセッサおよび前記流体制御アセンブリに電力を供給するように適合された電源と、
前記プロセッサおよび前記電源に結合され、流体調整制御情報を無線で通信するように適合された送受信機とを備える流体調整制御装置とを備えるシステム。
【請求項18】
前記流体制御アセンブリは、前記低電力モード時に前記プロセッサから前記コマンドを受信することなく、前記低電力モード時に前記調節済み制御流体をほぼ一定の値に保持するように適合される請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記流体制御アセンブリは、前記高電力モード時に前記調節済み制御流体を通過させて、前記低電力モード時に前記調節済み制御流体の値を保持するように適合されたバルブをさらに備える請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記低モード時に著しく小さい電力を消費するように適合される請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
前記送受信機は、前記低電力モード時に著しく小さい電力を消費するように適合される請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
前記プロセッサは、流体調整制御情報を受信すると前記装置を前記低電力モードから前記高電力モードに遷移させるように適合され、前記プロセッサは、前記流体調整制御情報に関してコマンドを前記流体制御アセンブリに送信するように適合される請求項17に記載のシステム。
【請求項23】
流体調整制御装置のための方法であって、
前記制御装置内の電力を生成するステップと、
前記制御装置の電力条件を調節するステップであって、前記電力条件は低電力モードおよび高電力モードを有し、前記制御装置は前記低電力モード時に前記高電力モード時よりも著しく小さい電力を消費するステップと、
前記制御装置の流体制御アセンブリのためのコマンド信号を生成するステップと、
制御流体を受け取るステップと、
前記高電力モード時に前記コマンドに応答して前記流体制御アセンブリで前記制御流体を調節して、流体レギュレータのための制御信号を生成するステップと、
前記低電力モード時に前記流体制御アセンブリで前記流体レギュレータ制御信号をほぼ一定の値に保持するステップとを備える方法。
【請求項24】
前記低電力モード時に前記流体制御アセンブリで前記流体レギュレータ制御信号をほぼ一定の値に保持するステップは、前記流体制御アセンブリが前記コマンド信号を受信することなく前記流体レギュレータ制御信号をほぼ一定の値に保持するステップを備える請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記高電力モード時に前記コマンドに応答して前記流体制御アセンブリで前記制御流体を調節するステップは、前記高電力モード時に前記調整済み制御流体を前記制御装置のバルブに通すステップを備え、
前記低電力モード時に前記流体制御アセンブリが前記コマンド信号を受信することなく前記流体制御アセンブリで前記流体レギュレータ制御信号をほぼ一定の値に保持するステップは、前記低電力モード時に前記バルブで前記調整済み制御流体の値を保持するステップを備える請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記調節済み制御流体を前記変換器から前記制御装置のリレーに搬送するステップと、
前記制御流体をさらに前記リレーによって調節するステップと、
前記さらに調節された制御流体を前記リレーから前記バルブに搬送するステップとをさらに備える請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記調節済み制御流体を前記バルブから前記制御装置のリレーに搬送するステップと、
前記制御流体をさらに前記リレーによって調節するステップとをさらに備える請求項25に記載の方法。
【請求項28】
送受信機を使用して前記制御装置と、ネットワーク、中央制御機能、またはプロセス送信機のうちの少なくとも1つとの間で流体調整制御情報を無線で通信するステップをさらに備える請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記低電力モード時に前記送受信機をより低い電力条件に遷移させるステップをさらに備える請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記制御装置により流体調整制御情報が受信されると前記制御装置を前記低電力モードから前記高電力モードに遷移させるステップをさらに備える請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記低電力モード時に前記制御装置のプロセッサをより低い電力条件に遷移させるステップをさらに備える請求項23に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−525495(P2010−525495A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506518(P2010−506518)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【国際出願番号】PCT/US2008/061568
【国際公開番号】WO2008/134506
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(502122473)ドレッサ、インク (24)
【Fターム(参考)】