説明

流量制御弁

【課題】バルブニードルを確実に一方向に回転させるようにして、バルブニードルとバルブボディの偏摩耗を防止することができる流量制御弁を提供すること。
【解決手段】流量制御弁16は、バルブニードル33を閉弁方向または開弁方向に付勢してバルブニードル33の初期位置を保持するリターンスプリング35と、バルブボディ31に設けられ、リターンスプリング35の一端部が固定される固定部83とを備え、バルブニードル33とリターンスプリング35の他端部との接触部に、バルブニードル33の閉弁方向または開弁方向への移動に伴うリターンスプリング35の伸縮時に、バルブニードル33が軸線回りの一方向に回転することを許容し他方向に回転することを規制する逆転防止機構85を設けるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流量制御弁に関し、特に、バルブニードルをバルブボディに対して相対的に移動させることにより流体の流量を制御する流量制御弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えばディーゼルエンジン用燃料噴射システムとして知られるコモンレール式燃料噴射システムでは、コモンレール内に高圧燃料を蓄え、このコモンレール内に蓄えられた高圧燃料をインジェクタを介して内燃機関の各気筒の燃焼室内に噴射供給するように構成されている。
【0003】
コモンレールには燃料の噴射圧力に相当する高圧燃料を常時蓄える必要があるために、低圧ポンプにて燃料を高圧ポンプに供給し、高圧ポンプにて燃料を加圧し高圧化して高圧燃料をコモンレールに供給するように構成されている。
【0004】
ここで、低圧ポンプから高圧ポンプに至る燃料経路の流路開口面積を流量制御弁にて調整することにより、高圧ポンプに供給される燃料の量、ひいては高圧ポンプから吐出される燃料の量を調整するようになっている。
【0005】
その流量制御弁は、ソレノイドコイルの起磁力を制御してバルブボディに対するバルブニードルの相対的な位置を制御することにより、低圧ポンプから高圧ポンプに至る燃料経路の流路開口面積を調整するようになっている。
【0006】
このような流量制御弁としては、バルブニードルをその軸線の方向に見たときの連通孔の軸線をバルブニードルの軸線からずれて配置することにより、連通孔から流出する流体によってバルブニードルに軸線回りの回転力が発生してバルブニードルが回転し、バルブニードルとバルブボディとの接触面が刷新され、バルブニードルとバルブボディの偏摩耗を防止するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−336492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような従来の流量制御弁にあっては、バルブニードルの回転力を、流体が連通孔から流出するときの反作用のみに依存しているため、バルブニードルに十分な回転力を発生することを期待することができず、バルブニードルを確実に一方向に回転させることが困難であるという問題がある。
【0009】
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、バルブニードルを確実に一方向に回転させるようにして、バルブニードルとバルブボディの偏摩耗を防止することができる流量制御弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る流量制御弁は、上記目的を達成するため、(1)バルブボディ内に配置されたバルブニードルを電磁力により駆動して流体の流量を制御する流量制御弁であって、前記バルブニードルを閉弁方向または開弁方向に付勢して前記バルブニードルの初期位置を保持するリターンスプリングと、前記バルブボディに設けられ、前記リターンスプリングの一端部が固定される固定部とを備え、前記バルブニードルと前記リターンスプリングの他端部との接触部に、逆転防止機構を設け、前記逆転防止機構は、前記バルブニードルの閉弁方向または開弁方向への移動に伴う前記リターンスプリングの伸縮時に、前記バルブニードルが軸線回りの一方向に回転することを許容し他方向に回転することを規制するものから構成されている。
【0011】
このため、流量制御弁の駆動および駆動停止が繰り返されてバルブニードルが開弁方向および閉弁方向への移動が繰り返される毎に、逆転防止機構により、バルブニードルは一方向に確実に回転することとなり、バルブニードルとバルブボディとの摺動面が刷新され、摺動面の偏摩耗が防止される。
【0012】
したがって、バルブニードルを確実に一方向に回転させるようにして、バルブニードルとバルブボディの偏摩耗を防止することができる。また、バルブニードルが確実に一方向に回転することにより、異物の堆積等によるバルブニードルの固着が防止される。
【0013】
上記(1)に記載の流量制御弁において、(2)前記リターンスプリングは、伸縮時における前記他端部の軸線回りの回転角度が互いに異なる第1のリターンスプリングおよび第2のリターンスプリングを有し、前記逆転防止機構は、前記第1のリターンスプリングと前記バルブニードルとの間に設けられ、前記バルブニードルの閉弁方向または開弁方向への移動に伴う前記第1のリターンスプリングの伸縮時に、前記バルブニードルが軸線回りの一方向に回転することを許容し他方向に回転することを規制する第1のスプラグ機構と、前記第2のリターンスプリングと前記バルブニードルとの間に設けられ、前記バルブニードルの閉弁方向または開弁方向への移動に伴う前記第2のリターンスプリングの伸縮時に、前記バルブニードルが軸線回りの他方向に回転することを許容し一方向に回転することを規制する第2のスプラグ機構とを有するものから構成されている。
【0014】
このため、第1のリターンスプリングおよび第2のリターンスプリングの他端部の軸線回りの回転角度が互いに異なり、第1のリターンスプリングの伸縮時に、第1のスプラグ機構によって、バルブニードルが軸線回りの一方向に回転することが許容され他方向に回転することが規制され、第2のリターンスプリングの伸縮時に、第2のスプラグ機構によって、バルブニードルが軸線回りの他方向に回転することが許容され一方向に回転することが規制されるので、第1のリターンスプリングおよび第2のリターンスプリングの伸縮時に、第1のリターンスプリングおよび第2のリターンスプリングの他端部の軸線回りの回転角度の差分だけ、バルブニードルが確実に一方向に回転することができる。
【0015】
上記(2)に記載の流量制御弁において、(3)前記第1のリターンスプリングと前記第2のリターンスプリングは、巻径が互いに異なるとともに、何れか一方が他方の内側に同軸配置されたものから構成されている。
【0016】
このため、巻径が互いに異なる第1のリターンスプリングと第2のリターンスプリングとを、一方が他方の内側になるよう同軸配置することにより、第1のリターンスプリングと第2のリターンスプリングとを合わせた占有スペースの増大を抑制することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、バルブニードルを確実に一方向に回転させるようにして、バルブニードルとバルブボディの偏摩耗を防止することができる流量制御弁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る流量制御弁の一実施の形態を示す図であり、流量制御弁を備えたコモンレール式燃料噴射システムの構成図である。
【図2】本発明に係る流量制御弁の一実施の形態を示す図であり、流量制御弁の断面図である。
【図3】本発明に係る流量制御弁の一実施の形態を示す図であり、(a)は、小径リターンスプリングの他端部の正面図であり、(b)は、小径リターンスプリングの側面図であり、(c)は、バルブニードルと小径リターンスプリングの他端部との接触部の拡大図である。
【図4】本発明に係る流量制御弁の一実施の形態を示す図であり、(a)は、大径リターンスプリングの他端部の正面図であり、(b)は、大径リターンスプリングの側面図であり、(c)は、バルブニードルと大径リターンスプリングの他端部との接触部の拡大図である。
【図5】本発明に係る流量制御弁の一実施の形態を示す図であり、バルブニードルが小径リターンスプリングの回転角度θ1と大径リターンスプリングの回転角度θ2の差分だけ一方向に回転する状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0020】
図1〜図5は、本発明に係る流量制御弁の一実施の形態を示す図である。
【0021】
まず、構成を説明する。
【0022】
図1において、本発明の第1の実施の形態に係る流量制御弁を適用したコモンレール式燃料噴射システムの構成を説明する。
【0023】
本実施の形態のコモンレール式燃料噴射システム1は、自動車等の車両に搭載されるものであり、主として、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関(多気筒ディーゼルエンジン:以下エンジンと言う)用の燃料噴射システムとして知られる蓄圧式燃料噴射装置である。
【0024】
このコモンレール式燃料噴射システム1は、コモンレール11内に蓄圧された高圧燃料を、エンジンの各気筒毎に対応して搭載された複数個(本例では4個)の電磁式燃料噴射弁であるインジェクタ13を介してエンジンの各気筒の燃焼室内に噴射供給するように構成されている。
【0025】
また、このコモンレール式燃料噴射システム1は、燃料の噴射圧力Pcに相当する高圧燃料を蓄圧するコモンレール11と、エンジンの各気筒の燃焼室内に燃料を所定のタイミングで噴射供給するインジェクタ13と、電磁式の流量制御弁16を経て加圧室内に吸入される燃料を加圧する吸入燃料調量方式の燃料供給ポンプ(以下サプライポンプと呼ぶ)15と、複数個のインジェクタ13の電磁弁14およびサプライポンプ15の流量制御弁16を電子制御するエンジン制御ユニット(以下ECUと呼ぶ)20とを備えている。
【0026】
図1では、4気筒エンジンの1つの気筒に対応するインジェクタ13のみを示し、他の気筒については図示を省略している。ここで、エンジンの出力軸(例えばクランク軸:以下クランクシャフトと言う)は、サプライポンプ15のドライブシャフトまたはカムシャフトをベルト駆動している。
【0027】
コモンレール11は、燃料供給配管22を介して高圧燃料を吐出するサプライポンプ15の吐出口と接続されている。また、コモンレール11から燃料タンク17へ燃料を戻すためのリリーフ配管24には、燃料タンク17に連通する燃料排出路の開口度合を調整することが可能な常閉型の減圧弁12が設置されている。
【0028】
この減圧弁12は、減圧弁駆動回路を介してECU20から印加される減圧弁駆動電流によって電子制御されることにより、例えば減速時またはエンジン停止時に速やかにコモンレール11内の燃料圧力(コモンレール圧力)を高圧から低圧へ減圧させる降圧性能に優れる電磁弁である。
【0029】
減圧弁12は、コモンレール11から燃料タンク17へ燃料を還流させるための燃料還流路の開度を調整するバルブ(弁体:図示せず)と、このバルブを開弁方向に駆動するソレノイドコイル(電磁コイル:図示せず)と、バルブを閉弁方向に付勢するスプリング等のバルブ付勢手段(図示せず)とを有している。
【0030】
そして、減圧弁12は、減圧弁駆動回路を介してソレノイドコイルに印加される減圧弁駆動電流の大きさに比例して、コモンレール11内からリリーフ配管24を経て燃料タンク17に還流される燃料の還流量(減圧弁流量)を調整して、コモンレール11内の燃料圧力(コモンレール圧力)を変更する。
【0031】
なお、減圧弁12の代わりに、リリーフ配管24に、コモンレール11内の燃料圧力が限界設定圧力を超えた際に開弁してコモンレール11内の燃料圧力を限界設定圧力以下に抑えるプレッシャリミッタを取り付けるようにしても良い。
【0032】
エンジンの各気筒毎に対応して搭載された複数個のインジェクタ13は、コモンレール11より分岐する複数の分岐管23の下流端に接続されて、エンジンの各気筒の燃焼室内への燃料噴射を行う燃料噴射ノズル、この燃料噴射ノズル内に収容されたノズルニードル(図示せず)を開弁方向に駆動する電磁弁14、およびノズルニードルを閉弁方向に付勢するスプリング等のニードル付勢手段(図示せず)等から構成された電磁式燃料噴射弁である。
【0033】
そして、各気筒のインジェクタ13からエンジンの各気筒の燃焼室内への燃料噴射は、ノズルニードルと連動するコマンドピストンの動作制御を行う背圧制御室内の燃料圧力を増減制御する電磁弁14のソレノイドコイル(図示せず)への通電および通電停止(ON/OFF)により電子制御される。
【0034】
つまり、インジェクタ13の電磁弁14のソレノイドコイルが通電されてノズルニードルがノズルボデーの先端部に形成された複数個の噴射孔を開弁している間、コモンレール11内に蓄圧された高圧燃料がエンジンの各気筒の燃焼室内に噴射供給される。これにより、エンジンが運転される。
【0035】
また、インジェクタ13には、余剰燃料や背圧制御室から排出された燃料を燃料系の低圧側に溢流させるためのリークポートが設けられており、インジェクタ13からのリーク燃料は、リターン配管25を介して燃料タンク17に戻される。
【0036】
サプライポンプ15は、吸入した低圧燃料を加圧する圧送系統を備え、つまりポンプエレメントを備え、流量制御弁16で、圧送系統の燃料吐出量を、各加圧室内に吸入される吸入燃料量を調整することで制御するタイプの高圧供給ポンプである。
【0037】
このサプライポンプ15は、エンジンのクランクシャフトの回転に伴ってポンプ駆動軸(ドライブシャフトまたはカムシャフト)が回転することで、燃料タンク17から低圧燃料を汲み上げる周知のフィードポンプ(低圧供給ポンプ:図示せず)と、ポンプ駆動軸により回転駆動されるカム(図示せず)とを有している。
【0038】
また、サプライポンプ15は、このカムに駆動されて上死点と下死点との間を往復運動するプランジャ(図示せず)と、これらのプランジャがポンプハウジングに固定されたシリンダヘッド(図示せず)内を往復摺動することにより吸入された燃料を加圧して高圧化する加圧室(プランジャ室:図示せず)とを有している。
【0039】
また、サプライポンプ15は、各加圧室内の燃料圧力が所定値以上に上昇すると閉弁する吸入弁(図示せず)と、各加圧室内の燃料圧力が所定値以上に上昇すると開弁する吐出弁(図示せず)とを有している。なお、サプライポンプ15は、本発明の高圧ポンプおよび低圧ポンプに相当する。
【0040】
そして、サプライポンプ15は、各プランジャがシリンダヘッド(ポンプシリンダ)内を往復摺動することで、燃料タンク17から燃料供給配管21を経て加圧室内に吸入された低圧燃料を加圧して高圧化する。なお、燃料供給配管21の途中には、燃料フィルタ18が設置されている。
【0041】
また、吸入弁は、各加圧室よりも燃料の流れ方向の上流側、つまりフィードポンプから1個の流量制御弁16を経て加圧室に至る燃料吸入経路の途中に設置された逆止弁よりなる。また、吐出弁は、各加圧室よりも燃料の流れ方向の下流側、つまり加圧室から吐出口に至る燃料吐出経路の途中に設置された逆止弁よりなる。
【0042】
また、サプライポンプ15には、内部の燃料温度が高温にならないように、リークポートが設けられており、サプライポンプ15からのリーク燃料は、燃料還流配管26を経て燃料タンク17に戻される。
【0043】
ここで、サプライポンプ15内に形成される、フィードポンプから吸入弁を経て加圧室に至る燃料吸入経路(図示せず)の途中には、加圧室内に吸入される吸入燃料量を調整する流量制御弁16が取り付けられている。
【0044】
この流量制御弁16は、図2に示すように、ポンプハウジングに固定されたスリーブ状のバルブボディ31と、このバルブボディ31の半径方向に開口した出口側ポート32の流路開口面積を調整する弁体(以下バルブニードルと言う)33と、このバルブニードル33を開弁方向に駆動するリニアソレノイドアクチュエータ34と、バルブニードル33を閉弁方向に付勢するリターンスプリング35とによって構成されている。なお、リターンスプリング35は、大径リターンスプリング82と、この大径リターンスプリング82の内側に同軸配置した小径リターンスプリング81とから構成される。
【0045】
そして、流量制御弁16は、図示しないポンプ駆動回路を介してECU20から印加されるポンプ駆動電流iによって電子制御されることにより、サプライポンプ15の加圧室内に吸入される燃料吸入量を調整するノーマリクローズタイプ(常閉型)の電磁式流量制御弁である。
【0046】
すなわち、流量制御弁16は、ポンプ駆動回路を介してリニアソレノイドアクチュエータ34に印加されるポンプ駆動電流iの大きさに比例して、バルブニードル33をストローク方向に移動させて、燃料吸入経路の途中に設けられたバルブボディ31の出口側ポート32の流路開口面積を調整する。これにより、フィードポンプから燃料吸入経路、吸入弁を経て加圧室内に吸入される燃料吸入量が調整される。
【0047】
したがって、サプライポンプ15の加圧室からコモンレール11内に吐出される燃料吐出量が、エンジンの運転条件(例えばエンジン回転速度、アクセル操作量、指令噴射量等)に対応した最適値に調整され、インジェクタ13からエンジンの各気筒の燃焼室内に噴射供給する燃料の噴射圧力Pcに相当するコモンレール11内の燃料圧力、いわゆるコモンレール圧力が変更される。
【0048】
ここで、リニアソレノイドアクチュエータ34は、バルブボディ31の図示右端部に一体的に設けられた袋筒状のステータ部(ステータコア)36と、バルブニードル33の図示右端部に一体的に設けられたアーマチャ部(アーマチャ、ムービングコア)37と、ステータ部36の円筒状部の外周に保持された樹脂製のコイルボビン38とを含んで構成されている。
【0049】
また、リニアソレノイドアクチュエータ34は、コイルボビン38の外周に巻回されたソレノイドコイル39と、このソレノイドコイル39の端末リード線(図示せず)に電気的に接続されたターミナル40と、ソレノイドコイル39の外周側を覆う円筒状のハウジング41とを含んで構成されている。
【0050】
なお、バルブボディ31のステータ部36は、ソレノイドコイル39の通電時に、磁化されて電磁石となり、バルブニードル33のアーマチャ部37を吸引するための吸引部42を有している。この吸引部42は、バルブニードル33を摺動可能に収容する略円筒状の収容部43に対して薄肉部44および円筒部45を介して接続されている。
【0051】
そして、ソレノイドコイル39は、通電を受けることにより起磁力を発生してバルブボディ31のステータ部36およびバルブニードル33のアーマチャ部37を磁化することで、アーマチャ部37をストローク方向(軸線方向の図示右側)に吸引するとともに、コイルボビン38に、絶縁被膜を施した導線を複数回巻装したコイルである。このソレノイドコイル39は、コイルボビン38の一対の鍔状部間に巻装されたコイル部と、このコイル部より取り出された一対の端末リード線(端末線)とを有している。
【0052】
また、ハウジング41は、電気絶縁性に優れる樹脂材料によって一体的に形成され、ソレノイドコイル39の外周側を覆う円筒状部、およびターミナル40を保持する筒状のコネクタ部46を備えている。
【0053】
そして、ハウジング41の外周には、バルブボディ31の外周側に形成された略円環状のフランジ部にかしめ等の手段を用いて固定された円筒状のブラケット47が設けられている。
【0054】
このブラケット47の外周側に形成された略円環状のフランジ部(鍔状部)は、サプライポンプ15のポンプハウジングの外壁面にスクリュー等の締結具(図示せず)を用いて締め付け固定されている。そのフランジ部には、締結具を挿通する挿通孔48が形成されている。
【0055】
ここで、流量制御弁16のバルブボディ31は、収容部43によりバルブニードル33を摺動可能に収容するシリンダ機能と、ステータ部36により磁路形成を行うステータ機能とを有している。
【0056】
そして、バルブボディ31をステータとして機能させるために、その材質をフェライト系のステンレス鋼(SUS13)等の軟質磁性材料としている。この軟質磁性材料は、磁気特性を悪化させることから焼き入れ等の熱処理を施すことができない。
【0057】
しかし、バルブボディ31に本来の機能であるシリンダ機能を持たせるには、耐摩耗性の向上および表面硬さの向上が要求されることから、バルブボディ31のスプール孔49の孔壁面にニッケル燐メッキ等の硬化層を施している。
【0058】
なお、バルブボディ31のスプール孔49の孔壁面は、バルブニードル33を軸線方向(ストローク方向)に案内(誘導)する円筒状のガイド部を構成している。
【0059】
また、バルブボディ31の図示左端部は、サプライポンプ15のポンプハウジングの外壁面に設けられた嵌合凹部(図示せず)内に圧入嵌合されており、ポンプハウジングの嵌合凹部の内壁面とバルブボディ31の図示左端部の外周面との間には、燃料の漏れを防止するためのOリング等のシール材50が装着されている。
【0060】
そして、バルブボディ31の図示左端部には、フィードポンプから燃料が送り込まれる燃料溜まり部(図示せず)に連通する入口側ポート51が形成されている。
【0061】
なお、上述した出口側ポート32は、吸入弁を介して加圧室に連通する燃料吸入経路の後半部を構成する連通路に向けて開口している。そして、出口側ポート32の入口側は、出口側に比べて流路径が小さくなっている。
【0062】
また、バルブボディ31は、バルブニードル33が摺動するスプール孔(摺動孔)49を有している。このスプール孔49の図示右側部には、バルブニードル33の内部に形成される内部流路(第2内部流路)52および貫通孔71を介して、入口側ポート51に連通するスプリング収容室53が形成されている。
【0063】
ここで、流量制御弁16のバルブニードル33は、内部の軸線方向に内部流路52を有する円筒状のスプール型バルブであって、その外周面にバルブボディ31のスプール孔49の孔壁面に摺接する摺動部54を備えている。
【0064】
このバルブニードル33は、摺動部54がバルブボディ31の出口側ポート32の流路開口面積を変更することで、吸入弁を介して加圧室に吸入される燃料流量(燃料吸入量)を調整している。
【0065】
そして、バルブニードル33は、バルブボディ31のスプール孔49内を摺動して出口側ポート32の流路開口面積を変更する弁体本来のバルブ機能の他に、アーマチャ部37によって磁路形成を行うアーマチャ機能を有している。
【0066】
そして、バルブニードル33をアーマチャとして機能させるために、その材質を純鉄または低炭素鋼等の軟質磁性材料としている。この軟質磁性材料は、磁気特性を悪化させることから焼き入れ等の熱処理を施すことができない。
【0067】
しかし、バルブニードル33として機能させるには、耐摩耗性の向上および表面硬さの向上が要求される。そこで、バルブニードル33の摺動部54の外周面にニッケル燐メッキ等の硬化層を施している。
【0068】
そして、バルブニードル33は、バルブボディ31の図示左端部の内周に圧入固定された円環状のストッパ60によって初期位置が規定されている。そして、バルブニードル33は、スプリング収容室53内に収容されたリターンスプリング35、すなわち大径リターンスプリング82および小径リターンスプリング81により常に付勢されている。このため、バルブニードル33は、先端がストッパ60に当接する位置で、バルブニードル33の閉弁側の移動範囲が規定されている。
【0069】
また、バルブニードル33の図示右端部には、バルブボディ31のステータ部36に所定のエアギャップを介して対向するように設けられた円筒状のアーマチャ部37が一体的に形成されている。
【0070】
そして、バルブニードル33の内部には、内部流路52とスプリング収容室53とを連通するように貫通孔71が設けられている。この貫通孔71は、内部流路52よりも内径が小さくなっており、バルブニードル33が軸線方向に移動する際にスプリング収容室53内の燃料が貫通孔71を通過することでバルブニードル33の移動がし易くなっている。
【0071】
そして、バルブニードル33の摺動部54の外周面には、円環状の調量溝(環状流路)55と、円環状の調芯溝56と、複数個(2個または3個)の円環状油溝57とが形成されている。調量溝55は、バルブニードル33の外径を摺動部54よりも小さくすることで設けられている。
【0072】
図2に示すように、調芯溝56は、バルブニードル33の外径を摺動部54よりも小さくすることで設けられている。この調芯溝56は、調量溝55よりも浅く、且つ調量溝55よりも軸線方向に長く摺動部54の周方向に設けられている。そして、調芯溝56は、調芯溝56よりも流路径の小さい連通孔59を介して内部流路52に連通している。また、連通孔59は、調芯溝56に向けて2個開口している。
【0073】
そして、複数個の円環状油溝57は、バルブニードル33の図示左端部(先端部)または図示右端部(後端部)とバルブボディ31のスプール孔49との間から燃料が浸入して、バルブボディ31のスプール孔49の孔壁面とバルブニードル33の摺動部54の外周面との間に油膜を形成する周溝部である。
【0074】
ここで、本実施例のバルブニードル33の摺動部54には、調量溝55と調芯溝56とを液密的に略遮断するシール部が設けられるとともに、バルブボディ31のスプール孔49内を摺動するのに必要な所定のクリアランスが設けられている。
【0075】
図1に示すECU20には、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROM、RAM等のメモリ)、入力回路、出力回路、電源回路、インジェクタ駆動回路(EDU)、ポンプ駆動回路、減圧弁駆動回路等の機能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュータが設けられている。
【0076】
そして、各種センサからのセンサ信号は、A/D変換器でA/D変換された後にマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。そして、ECU20は、図1に示すように、燃料圧力センサ65からの電圧信号や、その他の各種センサからのセンサ信号が、A/D変換器でA/D変換された後に、ECU20に内蔵されたマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。
【0077】
また、ECU20は、エンジンをクランキングさせた後にエンジンキーをIG位置に戻して、図示しないイグニッションスイッチがオン(IG・ON)すると、メモリ内に格納された制御プログラムまたは制御ロジックに基づいて、例えばインジェクタ13の電磁弁14およびサプライポンプ15の流量制御弁16を電子制御するように構成されている。
【0078】
ここで、マイクロコンピュータには、エンジンのクランクシャフトの回転角度を検出するためのクランク角度センサ61と、アクセル開度(ACCP)を検出するためのアクセル開度センサ62と、エンジン冷却水温(THW)を検出するための冷却水温センサ63と、サプライポンプ15内に吸入されるポンプ吸入側の燃料温度(THF)を検出するための燃料温度センサ64等が接続されている。
【0079】
また、図2〜図4に示すように、流量制御弁16は、リターンスプリング35として、巻径が相対的に大きな大径リターンスプリング82と、この大径リターンスプリング82の内側に同軸配置した巻径が相対的に小さな小径リターンスプリング81とを備えている。
【0080】
小径リターンスプリング81の一端部81bおよび大径リターンスプリング82の一端部82bは、図3(b)、図4(b)に示すように、バルブボディ31に設けられた固定部83にそれぞれ固定されている。
【0081】
小径リターンスプリング81の他端部81aおよび大径リターンスプリング82の他端部82aとバルブニードル33との接触部には、図3(c)、図4(c)に示すように、バルブニードル33の閉弁方向または開弁方向への移動に伴う小径リターンスプリング81および大径リターンスプリング82の伸縮時に、バルブニードル33が軸線回りの一方向に回転することを許容し他方向に回転することを規制する逆転防止機構85が設けられている。
【0082】
具体的には、逆転防止機構85は、バルブニードル33と小径リターンスプリング81の他端部81aとの接触部に設けられた鋸歯状歯部86、87と、バルブニードル33と大径リターンスプリング82の他端部82aとの接触部に設けられた鋸歯状歯部88、89とから構成されている。
【0083】
ここで、図3(c)に示すように、鋸歯状歯部86はバルブニードル33の端部に同心円状に設けられ、鋸歯状歯部87は小径リターンスプリング81の他端部81aに同心円状に設けられており、互いに係合するようになっている。鋸歯状歯部86、87は、バルブニードル33が図3(a)における時計回りにのみ回転することを許容するスプラグ機構85aを構成している。
【0084】
また、図4(c)に示すように、鋸歯状歯部88はバルブニードル33の端部に同心円状に設けられ、鋸歯状歯部89は大径リターンスプリング82の他端部82aに同心円状に設けられており、互いに係合するようになっている。鋸歯状歯部88、89は、バルブニードル33が図4(a)における反時計回りにのみ回転することを許容するスプラグ機構85bを構成している。
【0085】
このように、鋸歯状歯部86、87により構成されるスプラグ機構85aの回転許容方向(時計回り)と、鋸歯状歯部88、89により構成されるスプラグ機構85bの回転許容方向(反時計回り)とは、逆方向となっている。
【0086】
ここで、小径リターンスプリング81の伸縮時、すなわち伸長時と収縮時には、小径リターンスプリング81の線長自体は変化しないため、小径リターンスプリング81の他端部81aは、図3(a)に示すように軸線回りに回転角度θ1だけ位相が変化する。
【0087】
同様に、大径リターンスプリング82の伸縮時、すなわち伸長時と収縮時には、大径リターンスプリング82の線長自体は変化しないため、大径リターンスプリング82の他端部82aは、図4(a)に示すように軸線回りに回転角度θ2だけ位相が変化する。
【0088】
本実施の形態では、大径リターンスプリング82の1回の伸縮時の回転角度θ2は、小径リターンスプリング81の1回の伸縮時の回転角度θ1に対して小さく設定されている。
【0089】
次に、作用を説明する。
【0090】
鋸歯状歯部86、87により構成されるスプラグ機構85aの回転許容方向(時計回り)と、鋸歯状歯部88、89により構成されるスプラグ機構85bの回転許容方向(反時計回り)とは、逆方向となっている。
【0091】
このため、図5に示すように、バルブニードル33は、小径リターンスプリング81および大径リターンスプリング82の収縮時には、回転角度θ1だけ位相が変化し、伸長時には回転角度θ2だけ位相が元に戻る。
【0092】
したがって、本実施の形態では、回転角度θ1>回転角度θ2に設定されているため、小径リターンスプリング81および大径リターンスプリング82の1回の伸縮により、バルブニードル33は、図5における反時計回りにθ1−θ2だけ回転することとなる。
【0093】
流量制御弁16の駆動および駆動停止によりバルブニードル33の開弁方向および閉弁方向への移動が繰り返される毎に、バルブニードル33は図5における反時計回りにθ1−θ2だけ確実に回転することとなり、バルブニードル33とバルブボディ31との摺動面が刷新され、摺動面の偏摩耗が防止される。
【0094】
また、バルブニードル33が確実に一方向に回転することにより、異物の堆積等によるバルブニードル33の固着が防止される。
【0095】
このように本実施の形態では、バルブボディ31内に配置されたバルブニードル33を電磁力により駆動して流体の流量を制御する流量制御弁16であって、バルブニードル33を閉弁方向または開弁方向に付勢してバルブニードル33の初期位置を保持するリターンスプリング35と、バルブボディ31に設けられ、リターンスプリング35の一端部81b、82bが固定される固定部83とを備え、バルブニードル33とリターンスプリング35の他端部81a、82aとの接触部に、逆転防止機構85を設け、この逆転防止機構85は、バルブニードル33の閉弁方向または開弁方向への移動に伴うリターンスプリング35の伸縮時に、バルブニードル33が軸線回りの一方向に回転することを許容し他方向に回転することを規制するように構成した。
【0096】
このため、流量制御弁16の駆動および駆動停止が繰り返されてバルブニードル33が開弁方向および閉弁方向への移動が繰り返される毎に、逆転防止機構85により、バルブニードル33は図5における反時計回りにθ1−θ2だけ確実に回転することとなり、バルブニードル33とバルブボディ31との摺動面が刷新され、摺動面の偏摩耗が防止される。
【0097】
したがって、バルブニードル33を確実に一方向に回転させるようにして、バルブニードル33とバルブボディ31の偏摩耗を防止することができる。また、バルブニードル33が確実に一方向に回転することにより、異物の堆積等によるバルブニードル33の固着が防止される。
【0098】
また本実施の形態では、リターンスプリング35は、伸縮時における他端部81a、82aの軸線回りの回転角度が互いに異なる小径リターンスプリング81および大径リターンスプリング82を有し、逆転防止機構85は、小径リターンスプリング81とバルブニードル33との間に設けられ、バルブニードル33の閉弁方向または開弁方向への移動に伴う小径リターンスプリング81の伸縮時に、バルブニードル33が軸線回りの一方向に回転することを許容し他方向に回転することを規制するスプラグ機構85aと、大径リターンスプリング82とバルブニードル33との間に設けられ、バルブニードル33の閉弁方向または開弁方向への移動に伴う大径リターンスプリング82の伸縮時に、バルブニードル33が軸線回りの他方向に回転することを許容し一方向に回転することを規制するスプラグ機構85bとを有するように構成した。
【0099】
このため、小径リターンスプリング81および大径リターンスプリング82の他端部81a、82aの軸線回りの回転角度が互いに異なり、小径リターンスプリング81の伸縮時に、スプラグ機構85aによって、バルブニードル33が軸線回りの一方向に回転することが許容され他方向に回転することが規制され、大径リターンスプリング82の伸縮時に、スプラグ機構85bによって、バルブニードル33が軸線回りの他方向に回転することが許容され一方向に回転することが規制されるので、小径リターンスプリング81および大径リターンスプリング82の伸縮時に、小径リターンスプリング81および大径リターンスプリング82の他端部81a、82aの軸線回りの回転角度の差分だけ、バルブニードル33が確実に一方向に回転することができる。
【0100】
また本実施の形態では、小径リターンスプリング81と大径リターンスプリング82は、巻径が互いに異なるとともに、何れか一方が他方の内側に同軸配置されるよう構成した。
【0101】
このため、巻径が互いに異なる小径リターンスプリング81と大径リターンスプリング82とを、一方が他方の内側になるよう同軸配置することにより、小径リターンスプリング81と大径リターンスプリング82とを合わせた占有スペースの増大を抑制することができる。
【0102】
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0103】
例えば、上記の実施の形態では、ソレノイドコイル39への通電停止時に全閉、つまり出口側ポート32の流路開口面積が最小となるノーマリクローズタイプ(常閉型)の流量制御弁16を例示したが、ソレノイドコイル39への通電停止時に全開、つまり出口側ポート32の流路開口面積が最大となるノーマリオープンタイプ(常開型)の流量制御弁16を用いてもよい。
【0104】
また、上記の実施の形態では、燃料の送油量を調整するために流量制御弁16を例示したが、本発明の流量制御弁16は、潤滑油や作動油等のオイル、水等の液体、あるいは空気、排気ガス等の気体の流量を調整する用途にも用いることができる。
【0105】
以上のように、本発明に係る流量制御弁は、バルブニードルを確実に一方向に回転させるようにして、バルブニードルとバルブボディの偏摩耗を防止することができるという効果を有し、バルブニードルをバルブボディに対して相対的に移動させることにより流体の流量を制御する流量制御弁として有用である。
【符号の説明】
【0106】
1 コモンレール式燃料噴射システム
16 流量制御弁
31 バルブボディ
33 バルブニードル
35 リターンスプリング
71 貫通孔
81 小径リターンスプリング(第1のリターンスプリング)
81a、82a 他端部
81b、82b 一端部
82 大径リターンスプリング(第2のリターンスプリング)
83 固定部
85 逆転防止機構
85a スプラグ機構(第1のスプラグ機構)
85b スプラグ機構(第2のスプラグ機構)
86、87、88、89 鋸歯状歯部
θ1、θ2 回転角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブボディ内に配置されたバルブニードルを電磁力により駆動して流体の流量を制御する流量制御弁であって、
前記バルブニードルを閉弁方向または開弁方向に付勢して前記バルブニードルの初期位置を保持するリターンスプリングと、
前記バルブボディに設けられ、前記リターンスプリングの一端部が固定される固定部とを備え、
前記バルブニードルと前記リターンスプリングの他端部との接触部に、逆転防止機構を設け、
前記逆転防止機構は、前記バルブニードルの閉弁方向または開弁方向への移動に伴う前記リターンスプリングの伸縮時に、前記バルブニードルが軸線回りの一方向に回転することを許容し他方向に回転することを規制することを特徴とする流量制御弁。
【請求項2】
前記リターンスプリングは、伸縮時における前記他端部の軸線回りの回転角度が互いに異なる第1のリターンスプリングおよび第2のリターンスプリングを有し、
前記逆転防止機構は、
前記第1のリターンスプリングと前記バルブニードルとの間に設けられ、前記バルブニードルの閉弁方向または開弁方向への移動に伴う前記第1のリターンスプリングの伸縮時に、前記バルブニードルが軸線回りの一方向に回転することを許容し他方向に回転することを規制する第1のスプラグ機構と、
前記第2のリターンスプリングと前記バルブニードルとの間に設けられ、前記バルブニードルの閉弁方向または開弁方向への移動に伴う前記第2のリターンスプリングの伸縮時に、前記バルブニードルが軸線回りの他方向に回転することを許容し一方向に回転することを規制する第2のスプラグ機構とを有することを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。
【請求項3】
前記第1のリターンスプリングと前記第2のリターンスプリングは、巻径が互いに異なるとともに、何れか一方が他方の内側に同軸配置されたことを特徴とする請求項2に記載の流量制御弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−57269(P2013−57269A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−195176(P2011−195176)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(000004695)株式会社日本自動車部品総合研究所 (1,981)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】