説明

浄水器

【課題】据置型浄水器のような大型の浄水器であっても、設置場所に関わらず、寿命等の表示部が見やすい浄水器を提供すること。
【解決手段】ろ材を収納したカートリッジが取り付けられたカートリッジ取付台500と、カートリッジ取付台を積載した架台部400とからなり、該カートリッジ取付台に設けた表示ユニット530が前記架台部400に対して回動可能に構成されてなる浄水器、あるいは、ろ材を収納したカートリッジが取り付けられたカートリッジ取付台500と、該カートリッジ取付台を設けた架台部400とからなり、原水流入口510が前記カートリッジ取付台に設けられかつ前記架台部400に対して回動可能に構成されてなる浄水器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シンク付近等に設置して使用する据置型の浄水器に関する。
【背景技術】
【0002】
水道水をろ過する浄水器は、蛇口に直接取り付けて使用する蛇口直結型浄水器が普及している。蛇口直結型浄水器は、シンク等で場所をとらず、手軽に使用することができる。
【0003】
また、水道水中のカルキ臭や鉄錆等のゴミを除去するだけでなく、有害物質の除去にも関心が高まってきており、除去対象物質を増やした浄水器カートリッジの開発も進んでいる。
【0004】
蛇口直結型浄水器は、コンパクトであり、シンク内での使い勝手が良いものの、カートリッジの大型化には限界があり平均的には数ヶ月程度の定期交換が必要である。
【0005】
このような点から、カートリッジを大型化して寿命を長く保ち、十分な水量を確保できる中〜大型の浄水器も提案され実用化されてきている。
【0006】
例えば、カートリッジをシンク下に収納して水栓と直結したビルトインタイプのもの、あるいは、蛇口に切換弁のみを取り付けて、カートリッジや吐水部はシンク周辺に設置する据置型の浄水器などが提案され実用化されてきている。
【0007】
一方、利便性を上げる等との観点から、カートリッジの交換時期を知らせる機能として、ランプ、ブザー、LCDあるいはLED等を適宜に組合わせて表示する機能を持った浄水器も提案されてきている。
【0008】
例えば、蛇口直結型浄水器にLCD表示部を設け、このLCD表示部が立設できるような可動部品を設けたもの(特許文献1)、あるいは、流量計と表示機能をユニット化して、浄水器の態様に応じて取り付けられるようにしたもの(特許文献2)などが提案されている。
【0009】
しかし、特許文献1の提案のような蛇口直結型浄水器の場合は、蛇口に固定して使用するため、蛇口近傍の蛍光灯や太陽光が差し込んでLCD等の表示部が見にくくなる場合には、立設できるような可動部品は有効であるが、据置型浄水器には対応できなかった。
【0010】
一方、据置型浄水器のような大型の浄水器になると、表示部が、浄水器本体や特許文献2に提案のように吐水管の根元に表示ユニットが取り付けられた場合、浄水器本体を動かすなどして表示部を見なければならないという不都合があった。
【0011】
また、特許文献2にて提案されている据置型浄水器のような大型の浄水器の場合には、シンク周辺での設置場所が限定されることも多く、表示部が見ずらいあるいは全く見えないという状態で使用せざるを得ない場合も多く、不都合であった。
【特許文献1】特開2003−225655号公報
【特許文献2】特開2004−183247号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述したような点に鑑み、据置型浄水器のような大型の浄水器であっても、設置場所に関わらず、寿命等の表示部が見やすい浄水器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した目的を達成する本発明の浄水器は、以下の(1)の構成からなる。
(1)ろ材を収納したカートリッジが取り付けられたカートリッジ取付台と、該カートリッジ取付台を積載した架台部とからなり、該カートリッジ取付台に設けた表示ユニットが前記架台部に対して回動可能に構成されてなることを特徴とする浄水器。
【0014】
また、かかる(1)の本発明の浄水器において、より具体的に好ましくは、以下の(2)〜(5)のいずれかの構成からなるものである。
【0015】
(2)前記架台部に、表示ユニットの回動角度を規制するストッパーが設けられていることを特徴とする上記(1)記載の浄水器。
【0016】
(3)表示ユニットの回動角度が、90〜150度の範囲であることを特徴とする上記(1)または(2)記載の浄水器。
【0017】
(4)前記架台部に、浄水を吐出する吐水部が積載されていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の浄水器。
【0018】
(5) 表示ユニットの回動可能角度が、カートリッジ取付台の中心から吐水部に向かう軸に対して略左右対称に規制されていることを特徴とする上記(4)記載の浄水器。
【0019】
上述した目的を達成する本発明の他の浄水器は、以下の(6)の構成からなる。
(6)ろ材を収納したカートリッジが取り付けられたカートリッジ取付台と、該カートリッジ取付台を設けた架台部とからなり、原水流入口が前記カートリッジ取付台に設けられかつ前記架台部に対して回動可能に構成されてなることを特徴とする浄水器。
【0020】
また、かかる(6)の本発明の浄水器において、より具体的に好ましくは、以下の(7)または(8)のいずれかの構成からなるものである。
【0021】
(7)前記架台部に、浄水を吐出する吐水部が積載されていることを特徴とする上記(6)記載の浄水器。
【0022】
(8)原水流入口の回動角度を規制するストッパーが、架台部に設けられていることを特徴とする上記(6)または(7)記載の浄水器。
【発明の効果】
【0023】
請求項1にかかる第一の本発明の浄水器によれば、据置型浄水器のような大型浄水器であっても、設置場所に拘わらず、寿命等の表示が見やすく、適正な使用を常にできる浄水器が提供される。さらに、請求項2〜5のいずれかに記載の本発明の浄水器によれば、上記請求項1記載の本発明の浄水器の効果をより明瞭に発揮し得る浄水器が提供される。
【0024】
請求項6にかかる第二の本発明の浄水器によれば、据置型浄水器のような大型浄水器であっても、原水流入口を架台部に対して回動可能に構成したことから、浄水器の設置場所に拘わらず、原水流入口位置を固定的にして表示ユニットの寿命等の表示が見やすい位置になるように浄水器を回動させて据置くことができ、寿命等の表示が見やすく適正な使用を常にできる浄水器が提供される。さらに、請求項7、8のいずれかに記載の本発明の浄水器によれば、上記請求項6記載の本発明の浄水器の効果をより明瞭に発揮し得る浄水器が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態を、図面等を用いて説明する。なお、本発明はこれらの図によって、特に制限されるものではない。
【0026】
図1は、本発明の浄水器の一実施例をモデル的に示した概略斜視図である。図2は、図1に示した本発明の浄水器の一実施例を説明するモデル図であり、浄水器本体を前方斜め上から見た概略斜視図である。図3は、図1に示した本発明の浄水器の一実施例を説明するモデル図であり、浄水器本体を後方斜め上から見た概略斜視図である。図4は、図1に示した本発明の浄水器に使用することのできる浄水器本体部の態様例をモデル的に説明する概略縦断面図である。図5は、図4に示した本発明の浄水器に使用することのできるカートリッジの態様例をモデル的に示した概略縦断面図である。
【0027】
図1、図2、図3において、浄水器10は、水道蛇口20に取り付けられた切換操作部100、本体部300、該切換操作部100と該本体部300とを接続する接続ホース200とから構成されている。
【0028】
第一の本発明の浄水器10は、内部にろ材610を収納したカートリッジ600が取り付けられたカートリッジ取付台500と、カートリッジ取付台500を積載した架台部400とからなり、該カートリッジ取付台500に設けた表示ユニット530が前記架台部400に対して回動可能に構成されているものである。
【0029】
カートリッジ600部分は、カートリッジカバー700で覆われている。810は浄水の吐水管であり、800は浄水を吐出する吐水部である。510は原水流入口、511は接続ナットであり、540は電池ケース、541は電池ケースキャップ、550は操作スイッチ、551は寿命選択スイッチ、552はリセットスイッチである。
【0030】
切換操作部100は、蛇口接続部の取付ナットと蛇口固定リングを使って、蛇口20と切替操作部100とが固定されている。そして、切換操作部100の本体右側面に設けた切換レバー120の切換操作によって、原水ストレート、原水シャワー、浄水のそれぞれに切り換えることができるようにされている。
【0031】
本発明において、「カートリッジ取付台500に設けた表示ユニット530が架台部400に対して回動可能に構成されている」とは、架台部400に対して、表示ユニット530が回動して相対位置を変更することができるように構成されていることをいう。該回動は、カートリッジ取付台500の回動を伴うものであってもよく、あるいは、カートリッジ取付台500の回動を伴わずに、カートリッジ取付台500上で表示ユニット530だけが回動して相対位置を変更するものであってもよい。
【0032】
本発明によれば、表示ユニット530を架台部400に対して回動可能な構成としたことにより、表示ユニット530の位置を、実際にシンク周辺等において使用する消費者の段階でそれぞれの見やすい位置に設定することができる。図1は、吐水部800の位置を12時方向として、10時の方向に表示ユニット530の位置を設定した状態を示しており、図2は、12時の方向に表示ユニット530の位置を設定した状態を示している。
【0033】
図6は、図4に示した浄水器本体部の態様例においてのカートリッジ取付台付近の内部の構造を示した概略断面図であり、図7は、図4に示した浄水器本体部の態様例においての架台部の底面図である。
【0034】
カバー固定部560は、カートリッジカバー700を固定し、カートリッジ600を取付可能としている。カバー固定部560の下方には、表示ユニット530や電池ケース540等を固定支持する支持枠561が取り付けられている。支持枠561の外周には爪562が設けられている。支持枠561は、架台部400下方から挿入固定させ、架台部400の開口部に爪を係止させることにより、浄水流入口522に連通する浄水流路430を略中心軸として回動できるようになっている。このとき、カートリッジ取付台500がカバー固定部560や支持枠561に固定されていると、カートリッジ取付台500の回動を伴うものであり、カートリッジ取付台500が架台400に固定されていると、カバー固定部560および支持枠561のみが回動できるようになっている。後者の場合、カートリッジ取付台500には、表示ユニット530や原水流入口510が回動可能な範囲のスリット(切り欠き)563等が設けられていることが好ましい。
【0035】
支持枠561の回動角度を決めるための手段としては、支持枠561の一部に切り欠きを設け、架台部400に設けた突起(図示せず)に当接させることによって回動範囲を規定したものや、爪の一部に突起を設け、架台部400のネジ止め部564等に当接させることによって回動範囲を規制させたりする方法などが好ましい。図6において、402は浄水流入口522とカートリッジの吐水吐出部680とを水密に保持するためのOリング、403はカートリッジ本体のネジ係止部、404は浄水流路430を水密に保持するためのOリングである。
【0036】
浄水器10の本体部300は、シンクの蛇口に近いシンク周縁付近に設置したり、使用するタビに手元近傍に寄せて使う等の使用態様が考えられる。このように設置場所が固定しない場合、表示ユニット530が固定されていると、本体部300の設置した位置や向きによって表示ユニット530が全く見えなかったり、見づらくなることが想定される。シンク台の左右のサイドのいずれに設置しても同等の条件で使用できるよう、回動範囲は吐水管向かう軸に対して略対称であることが好ましい。また、回動範囲は、シンク台の左右のサイド端のいずれか一方に本体部300を設置した場合であっても、使用者が本体部300を見たときに表示ユニット530が略正面に来るようにできることが好ましい。表示ユニット530を略正面にするための回動角度は、吐水管に向かう軸に対して片側当たり45〜75度が好ましい。すなわち、表示ユニット530の回動範囲としては90〜150度とすることが好ましい。回動範囲を90度以下とすると、吐水部800を使用者の正面近くに向けて設置する必要がある。また、回動範囲が150度以上になると、吐水部800を使用者に対して奥側に向けて設置することもと可能であるが、このように本体部300を設置すると、吐水部800が奥まった場所に位置することになり使い勝手が悪くなる。
【0037】
表示ユニット530は、特に限定されるものではないが、例えば、使用開始からの累積総流量や、その浄水器を使用したときどきの瞬間流量などの表示、残り使用可能な累積流量・使用可能予想期間の表示、その使用時において瞬間流量が大きすぎるなどのアラーム表示、残り使用可能期間がゼロになったことのアラーム表示などをするように設定されればよく、前述した特許文献1、同2などに提案されている表示対象を表示すればよいものである。
【0038】
本発明の浄水器において、好ましくは、架台部400または支持枠561に、表示ユニット530の回動可能な角度範囲を規制するストッパーが設けられていることであり、該ストッパーは、角度範囲の最右端と最左端をそれぞれ規制できるように複数個設けられているのが、更に好ましい。該規制角度範囲は、好ましくは、本発明者等の知見によれば、90〜150度の範囲である。また、好ましくは、表示ユニットの回動可能な角度は、カートリッジ取付台の中心から吐水部に向かう軸に対して、略左右対称に規制されていることが好ましい。使用者がシンクの左右のいずれに設置にしても、ほぼ同等の角度を回動させることができるからである。表示ユニットの回動可能な角度を規制するストッパーは、特に配置される位置が制限されるものではないが、カートリッジ取付台の中心から吐水部に向かう軸に対して略左右対称に規制するようにストッパーが配置されていることが好ましい。
【0039】
吐水部800は、架台部400の上に設けられていると、シンクにより近い場所に浄水を吐出することができるため、好ましい態様である。吐水管が頭頂部に設けられた浄水器は、設置面積を小さくすることは可能となるものの、浄水器はシンク周縁近傍に設置するために、設置面積の小さな浄水器は不安定であり、使用中に吐水管を操作すると浄水器がシンクに倒れ落ちたり、浄水器本体に浄水が飛散してしまい、電装表示部品が水と接触して使用できなくなるおそれがある。これに対し、本発明の浄水器は、吐水部800を架台部400の先端部に設けてあることから、シンクに浄水が届かなくなるような不便さを感じさせることがなく、吐水管810を操作しても表示ユニット530に浄水が飛散することもほとんどないので、水との接触による漏電等を防ぐことができる。吐水管810は斜め下方に向けて浄水を吐出できるように、吐水管810の先端の向きを固定したものや、向きや長さを自在に調節できる蛇腹タイプの吐水管など、使用者の使い方に応じて適宜選択することができる。
【0040】
図4に、本体部300の内部の構造を示す。本体部300は、原水や浄水が流れる管路を内部に設けた架台部400、架台部400の上にカートリッジ取付台500と吐水部800がそれぞれ独立して設けられており、架台部400は、原水が流れる原水流路420、浄水が流れる浄水流路430がそれぞれ内部に設けられている。原水流路420には、水温を検知するサーミスタ421が接続されている。521は原水流出口、522は浄水流出口である。560はカバー固定部である。
【0041】
カートリッジ取付台500は、原水流入口510、カートリッジ接続部520、カートリッジ寿命等を表示する表示ユニット530、電池ケース540、各種表示の設定やリセットを行うための操作スイッチ550がそれぞれ設けられている。原水流入口510の内部には逆止弁512が設けられており、逆止弁512の下流側で架台部400の原水流路420と接続されている。551は寿命選択スイッチ、552はリセットスイッチである。
【0042】
吐水部800は、吐水管810と吐水管接続部820とから構成されている。吐水管接続部820の内部には、架台部400の浄水流路430に接続し、流量計830を管路内に設けた浄水流路(図示せず)が設けられている。821は吐水管ベース、822は吐水管固定リング、823はキャップである。831は流量計取付管、832は羽根車、833は検出器であり、本発明の浄水器では、例えば、流量(累積流量および/または瞬間流量)を計測することによって使用可能な残り総流量などを算出し浄水器寿命として表示をするものである。
【0043】
本発明の目的は、第二の本発明の浄水器の構造である、内部にろ材610を収納したカートリッジ600が取り付けられたカートリッジ取付台500と、該カートリッジ取付台500を設けた架台部400とからなり、原水流入口510がカートリッジ取付台500に設けられかつ架台部400に対して回動可能に構成されてなる浄水器とすることによっても達成できる。すなわち、原水流入口510の位置を回動可能にすることにより、浄水器を据え置く際の置き方、特に浄水器の向きに自由さが生じ、原水流入口510の位置を一定範囲にしながら、表示ユニット530が見やすい位置になるように浄水器を据え置くことができるようになる。かかる構成においても、原水流入口の回動角度を規制するストッパーは架台部に設けられていること、さらに複数個設けられていることが好ましい。
【0044】
原水流入口510の位置を架台部400に対し回動可能な構造にするには、前述した表示ユニット530を回動可能にした構造と、同様な機構を採用することがきる。
【0045】
以下、カートリッジ内部での水の流れについて説明をする。
図5は、図4に示した本発明の浄水器に使用することのできるカートリッジ接続部520に接続されるカートリッジ600の態様例をモデル的に示した概略縦断面図である。カートリッジ本体ケース660の内部中央にろ過膜モジュール620を設け、本体ケース660内壁面とろ過膜モジュール620との間の空間にろ材610が充填されてある。ろ材610は、1次フィルタ630と2次フィルタ640で外部に漏出しないようにしてある。原水受入口670と浄水吐出口680は、ともに本体ケース660の底部に設けてあり、カートリッジ取付け台500に設けたカートリッジ接続部520の原水流出口521と浄水流入口522とに、それぞれ接続できるようになっている。650はキャップである。
【0046】
次に、水道水の流れを説明する。
蛇口からの水道水は、切換操作部100に流入した後、切換レバー120で「浄水」を選択すると、水道水は浄水器接続部140から接続ホース200を経由して、本体部300に設けた原水流入口510から本体部300の内部に流入する。原水流入口510の内部にある逆止弁512は、水道水圧で十分開放するようになっている。水道水は、架台部400の原水流路420を通ってカートリッジ接続部520の原水流出口521に向かう。
【0047】
カートリッジ600の原水受入口670から流入した水道水は、ろ材610と接触して水道水中の残留塩素が分解されたり、有機化合物が吸着されたり、重金属イオンが吸着されたりした後、ろ過膜モジュール620で細菌やゴミ等の不純物が除去される。ろ材610は、重金属イオンを吸着するイオン交換体611と、有機化合物を吸着する吸着剤612などから構成されている。イオン交換体611としては、イオン交換樹脂やゼオライトなどが好ましく用いられる。また、吸着剤612としては、有機化合物を吸着するだけでなく、残留塩素を分解することもできる活性炭が一般的に好ましく用いられている。活性炭は、ヤシ殻や木炭などの天然原料、フェノール樹脂などの繊維状の合成樹脂を種々の形状に成形したものが好んで使用されている。また、吸着剤612には、抗菌剤を保持させることも好ましい態様であり、抗菌吸着剤613と非抗菌吸着剤614とを適宜組み合わせて使用することもできる。これらイオン交換体611や吸着剤612以外にも、目的に応じて種々の添加剤を添加することができる。また、621はポッティング剤、622はろ過膜、623はろ過膜ケースである。
【0048】
カートリッジ600で処理された水道水は、浄水となって浄水吐出口680から吐出される。浄水は架台部400内部の浄水流路430を経由し、吐水部800の内部に設けた流量計830を通過して、吐水管810から吐出される。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】図1は、本発明の浄水器の一実施例をモデル的に示した概略斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した本発明の浄水器の一実施例を説明するモデル図であり、浄水器本体を前方斜め上から見た概略斜視図である。
【図3】図3は、図1に示した本発明の浄水器の一実施例を説明するモデル図であり、浄水器本体を後方斜め上から見た概略斜視図である。
【図4】図4は、図1に示した本発明の浄水器に使用することのできる浄水器本体部の態様例をモデル的に説明する概略縦断面図である。
【図5】図5は、図4に示した本発明の浄水器に使用することのできるカートリッジの態様例をモデル的に示した概略縦断面図である。
【図6】図6は、図4に示した浄水器本体部の態様例においてのカートリッジ取付台付近の内部の構造を示した概略断面図である。
【図7】図7は、図4に示した浄水器本体部の態様例においての架台部の概略底面図である。
【符号の説明】
【0050】
10:浄水器
20:蛇口
100:切換操作部
120:切換レバー
200:接続ホース
300:本体部
400:架台部
401:架台部400の開口部
402:Oリング
403:ネジ係止部
404:Oリング
421:サーミスタ
430:浄水流路
500:カートリッジ取付台
510:原水流入口
511:接続ナット
512:逆止弁
520:カートリッジ接続部
521:原水流出口
522:浄水流入口
530:表示ユニット
540:電池ケース
541:電池ケースキャップ
550:操作スイッチ
551:寿命選択スイッチ
552:リセットスイッチ
560:カバー固定部
561:支持体
562:爪
563:支持体561の切り欠き
564:架台部400のネジ止め部
600:カートリッジ
610:ろ材
611:イオン交換体
612:吸着剤
613:抗菌吸着剤
614:非抗菌吸着剤
620:ろ過膜モジュール
621:ポッティング剤
622:ろ過膜
623:ろ過膜ケース
650:キャップ
660:カートリッジ本体ケース
661:ネジ係止部
670:原水受入口
680:浄水吐出口
700:カートリッジカバー
800:吐水部
810:吐水管
820:吐水管接続部
821:吐水管ベース
822:吐水管固定リング
823:キャップ
830:流量計
831:流量計取付管
832:羽根車
833:検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ろ材を収納したカートリッジが取り付けられたカートリッジ取付台と、該カートリッジ取付台を積載した架台部とからなり、該カートリッジ取付台に設けた表示ユニットが前記架台部に対して回動可能に構成されてなることを特徴とする浄水器。
【請求項2】
前記架台部に、表示ユニットの回動角度を規制するストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1記載の浄水器。
【請求項3】
表示ユニットの回動可能角度が、90〜150度の範囲であることを特徴とする請求項1または2記載の浄水器。
【請求項4】
前記架台部に、浄水を吐出する吐水部が積載されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浄水器。
【請求項5】
表示ユニットの回動可能角度が、カートリッジ取付台の中心から吐水部に向かう軸に対して略左右対称に規制されていることを特徴とする請求項4記載の浄水器。
【請求項6】
ろ材を収納したカートリッジが取り付けられたカートリッジ取付台と、該カートリッジ取付台を設けた架台部とからなり、原水流入口が前記カートリッジ取付台に設けられかつ前記架台部に対して回動可能に構成されてなることを特徴とする浄水器。
【請求項7】
前記架台部に、浄水を吐出する吐水部が積載されていることを特徴とする請求項6記載の浄水器。
【請求項8】
原水流入口の回動角度を規制するストッパーが、架台部に設けられていることを特徴とする請求項6または7記載の浄水器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−104932(P2008−104932A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−289206(P2006−289206)
【出願日】平成18年10月24日(2006.10.24)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】