液体加熱器
【課題】飲料用の加熱容器の水垢を効率的に除去することができる液体加熱器を提供する。
【解決手段】液体を収容するタンク1と、収容液体を加熱する発熱体3を有する加熱容器6と、前記タンク1内の液体を前記加熱容器6に送るポンプ2と、前記加熱容器6内の液体の温度を検知する温度検知装置7と、前記温度検知装置7からの電気信号により前記発熱体3を制御する制御装置8と、前記加熱容器6内の液体を流出させる流出経路側に配されると共に所定の圧力に設定された圧力弁16とを備え、前記加熱容器6内の洗浄力向上剤26が溶解した溶液27を大気圧での沸騰温度より高い第一の所定温度に加熱後、所定時間保温するもので、圧力弁16により所定の圧力まで加圧加熱ができるため、タンク1内の洗浄力向上剤26の溶液27を通常の大気圧より高い温度まで加熱することができ、洗浄力向上剤26の溶液27による洗浄能力を高め、より効率的な水垢除去ができる。
【解決手段】液体を収容するタンク1と、収容液体を加熱する発熱体3を有する加熱容器6と、前記タンク1内の液体を前記加熱容器6に送るポンプ2と、前記加熱容器6内の液体の温度を検知する温度検知装置7と、前記温度検知装置7からの電気信号により前記発熱体3を制御する制御装置8と、前記加熱容器6内の液体を流出させる流出経路側に配されると共に所定の圧力に設定された圧力弁16とを備え、前記加熱容器6内の洗浄力向上剤26が溶解した溶液27を大気圧での沸騰温度より高い第一の所定温度に加熱後、所定時間保温するもので、圧力弁16により所定の圧力まで加圧加熱ができるため、タンク1内の洗浄力向上剤26の溶液27を通常の大気圧より高い温度まで加熱することができ、洗浄力向上剤26の溶液27による洗浄能力を高め、より効率的な水垢除去ができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばエスプレッソコーヒーメーカーなどの飲料用の液体加熱容器の水垢を効率的に除去することができる液体加熱器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の液体加熱器においては、大気圧に連通された液体加熱のための容器に収容された液体を、容器の底面外部に設けられた発熱体により加熱する。使用とともに容器内面に堆積する水垢を除去するため、洗浄力向上剤(例えばクエン酸)を容器内の液体に加え、液体沸騰後所定時間通電し化学反応により水垢などの汚れを除去するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図11は、上記特許文献1に記載された従来の液体加熱器の全体図である。図11に示すように、従来の液体加熱器は、本体40と、本体40内に収容された容器41と、容器41底面に設けた発熱体42と、洗浄力向上剤43から構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3125667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の液体加熱器の構成では、大気圧下での加熱のため、通常最高温度100℃での洗浄力向上剤43の溶液での洗浄となり、洗浄能力に限りがあるという課題を有していた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、飲料用の加熱容器の水垢を効率的に除去することができる液体加熱器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、本発明の液体加熱器は、液体を収容するタンクと、収容液体を加熱する発熱体を有する加熱容器と、前記タンク内の液体を前記加熱容器に送るポンプと、前記加熱容器内の液体の温度を検知する温度検知装置と、前記温度検知装置からの電気信号により前記発熱体を制御する制御装置と、前記加熱容器内の液体を流出させる流出経路側に配されると共に所定の圧力に設定された圧力弁とを備え、前記加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を大気圧での沸騰温度より高い第一の所定温度に加熱後、所定時間保温するもので、圧力弁により所定の圧力まで加圧加熱ができるため、タンク内の洗浄力向上剤の溶液を通常の大気圧より高い温度まで加熱することができ洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力を高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の液体加熱器は、洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力を高めることができ、より効率的な水垢除去ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施の形態1における液体加熱器の全体断面図
【図2】同液体加熱器の部分拡大断面図
【図3】本発明の実施の形態2における液体加熱器の加熱容器内の温度推移グラフ
【図4】同液体加熱器の他の例を示す加熱容器内の温度推移グラフ
【図5】本発明の実施の形態3における液体加熱器の加熱容器内の第一の所定温度設定時の推移グラフ
【図6】同加熱容器内の第二の所定温度設定時の推移グラフ
【図7】同液体加熱器の他の例を示す加熱容器内の第一の所定温度における繰返し実施の温度推移グラフ
【図8】同加熱容器内の第二の所定温度における繰返し実施の温度推移グラフ
【図9】本発明の実施の形態4における液体加熱器の加熱容器内の所定時間ポンプ駆動時の温度推移グラフ
【図10】同加熱容器内の所定時間ポンプ駆動における繰返し実施の温度推移グラフ
【図11】従来の液体加熱器の全体図
【発明を実施するための形態】
【0010】
第1の発明は、液体を収容するタンクと、収容液体を加熱する発熱体を有する加熱容器と、前記タンク内の液体を前記加熱容器に送るポンプと、前記加熱容器内の液体の温度を検知する温度検知装置と、前記温度検知装置からの電気信号により前記発熱体を制御する制御装置と、前記加熱容器内の液体を流出させる流出経路側に配されると共に所定の圧力に設定された圧力弁とを備え、前記加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を大気圧での沸騰温度より高い第一の所定温度に加熱後、所定時間保温するもので、圧力弁により所定の圧力まで加圧加熱ができるため、タンク内の洗浄力向上剤の溶液を通常の大気圧より高い温度まで加熱することができ洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力を高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【0011】
第2の発明は、特に、第1の発明の第一の所定温度を通常使用する最高温度に設定したもので、洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力を高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【0012】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、第一の所定温度より高い第二の所定温度に加熱後、所定時間保温するもので、洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力をさらに高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【0013】
第4の発明は、特に、第2または第3の発明の加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、第一の所定温度または第二の所定温度まで加熱後所定時間保温し、その後ポンプを駆動して、前記第一の所定温度または前記第二の所定温度よりも低い第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び前記第一の所定温度または前記第二の所定温度まで加熱し所定時間保温するもので、洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力をさらに高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【0014】
第5の発明は、特に、第4の発明の加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、 第一の所定温度または第二の所定温度まで加熱後、所定時間保温し、その後ポンプを駆動し第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び前記第一の所定温度または前記第二の所定温度まで加熱し所定時間保温するサイクルを複数回実施するもので、洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力をさらに高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【0015】
第6の発明は、特に、第4または第5の発明の所定時間保温後のポンプの駆動を自動的に行うもので、お客様に手間をかけさせること無く洗浄が可能となるものである。
【0016】
第7の発明は、特に、第4または5の発明の所定時間保温後のポンプの駆動を外部操作
により行うもので、お客様がいるところでの出湯動作となり、より確実な動作とすることができるものである。また、万が一の湯こぼれ発生時などへの対応なども容易となるものである。
【0017】
第8の発明は、第4〜6のいずれか一つの発明のポンプを一定時間駆動するもので、ポンプ駆動時の正確な温度検知の必要が無く、制御装置のプログラムなどを簡単にすることができる。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における液体加熱器の全体断面図、図2は、同液体加熱器の部分拡大断面図である。
【0020】
図1〜3において、本実施の形態における液体加熱器は、飲料用の液体を収容するタンク1と、タンク1内の収容液体を送り出すポンプ2と、発熱体3と、ポンプ2からの流入口4と蒸気口5を有し、発熱体3で液体を加熱する加熱容器6と、加熱容器6内の液体の温度を検知する温度検知装置7と、温度検知装置7からの電気信号により発熱体3を制御する制御装置8と、加熱容器6内の液体を外部に導くピストンガイド9と、ピストンユニット19と、ピストンユニット19を保持するピストンホルダー20と、ピストンユニット19の下方の対向位置に取り付けられ液体を通す多数の細かい穴を有する飲料フィルター21と、飲料フィルター21を保持する飲料ホルダー22と、装着部23を有する抽出本体24とを備え、飲料ホルダー22は抽出本体24に着脱可能な構成としている。
【0021】
ピストンユニット19は、ピストン10と、ピストン10とピストンガイド9間をシールするシール材A11と、ピストン10の下方に取り付けられたピストン容器12と、ピストン10とピストン容器12間をシールするシール材B13と、ピストン容器12の脱落を防止するピストンカバー14と、ばね15と、加熱容器6の流出経路側に配されると共に、ばね15により付勢されピストン容器12に取り付けられた圧力弁16と、ピストン10の下面に取り付けられ多数の小さな穴を有する流出フィルター17と、ピストン容器12の外周にセットされたシール材C18から構成され、外部操作によりカム機構などによりピストンホルダー20を介して上下に摺動可能となっている。
【0022】
25は、飲料フィルター21にセットされたコーヒーの粉などが入った飲料ポッドである。
【0023】
以上のように構成された本実施の形態における液体加熱器の動作と作用を、以下に説明する。
【0024】
飲用水をタンク1に入れ、ポンプ2により加熱容器6に飲用水を送り、発熱体3により加熱容器6で加熱する。圧力弁16は、例えば0.6MPaの圧力弁設定の場合0.6MPaで開放されるようになっている。この場合、加熱容器6内の温度は、最高約158℃まで上げることが可能であるため、この温度まで自由に温度を設定することが可能である。
【0025】
まず、エスプレッソコーヒーの飲料を抽出する場合、飲料ホルダー22にセットされた飲料フィルター21に飲料ポッド25をセットし、外部操作によりピストンホルダー20に連動したピストンユニット19を下げ、流出フィルター17が、飲料ポッド25に触れる位置まで下げ抽出を開始する。
【0026】
加熱容器6内の温度が約95℃程度に設定されており、湯沸し後、ポンプ2を駆動し、飲料ポッド25からエスプレッソコーヒーを抽出する。
【0027】
次に、ミルクの泡立てのためのスチーム発生時は、スチーム発生に切替え、加熱容器6内の温度が例えば約135℃に設定されており、所定の温度まで加熱し、蒸気口5からスチームノズル(図示なし)に送りミルクの泡立てを行う。
【0028】
以上のようにして、液体加熱器の使用を続けていくと、特に、加熱容器6内やピストンユニット19などの高温の飲料水と触れる部分に徐々に水垢が堆積していくことになる。
【0029】
この堆積物を除去するためには、一般的に、洗浄力向上剤26としてクエン酸を使用する。また水垢の代表は炭酸カルシウムである。クエン酸溶液による水垢の溶解は、クエン酸により炭酸カルシウムがクエン酸カルシウムに変化する。
【0030】
クエン酸カルシウムの溶解度は、炭酸カルシウムより高く、また溶液温度が高いほど溶解度が上昇し、その結果 水垢溶解能力が高くなることになる。
【0031】
以上のことを踏まえ以下に説明する。
【0032】
この堆積物を洗浄するため、洗浄力向上剤26を溶かした洗浄力向上剤26の溶液27をタンク1に入れ ポンプ2を駆動し、加熱容器6ならびにピストンユニット19を洗浄力向上剤26の溶液27により充満させる。
【0033】
制御装置8により発熱体3を制御し、溶液27を加熱する。ピストンユニット19に設けた圧力弁16の効果により大気圧での沸騰温度より高い第一の所定温度まで加熱することができる。
【0034】
その後、所定時間保温することにより、洗浄力向上剤26の溶液27による水垢溶解の化学反応を高温に保持することにより促進させることができ、従来の大気圧下の沸騰温度での洗浄より、より効率的な洗浄ができるものである。
【0035】
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における液体加熱器の加熱容器6内の温度推移グラフを示すものでもある。なお、上記第1の実施の形態における液体加熱器と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0036】
図3において、本実施の形態における液体加熱器の加熱容器6内の第一の所定温度を通常使用する最高温度の例えば前述の通りミルクの泡立て時の約135℃に設定し、その温度まで加熱後、所定時間保温することにより、液温を高くすることができるため洗浄力向上剤26の溶液27による水垢溶解の化学反応をより促進させることができ、従来の大気圧での沸騰温度(約100℃)での洗浄よりかなり効率的な洗浄ができるものである。
【0037】
また、図4に示すように、加熱容器6内を通常使用する第一の所定温度(例えば、ミルクの泡立て約135℃)より高い第二の所定温度(例えば、145℃、圧力弁設定0.6MPaの場合約158℃までの範囲で設定可能)まで加熱後、所定時間保温するようにすれば、設定液温が高いため、水垢溶解の化学反応をより促進させることができ、さらに効率的な洗浄ができるものである。
【0038】
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態における液体加熱器の加熱容器内の第一の所定温度設定時の推移グラフ、図6は、同加熱容器内の第二の所定温度設定時の推移グラフをそれぞれ示すものである。なお、上記実施の形態における液体加熱器と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0039】
図5及び6において、加熱容器6内の液体温度として第一の所定温度(例えば、135℃)またはそれより高い第二の所定温度(例えば、145℃)と、それよりも低い第三の所定温度(例えば、100℃)を有し、加熱容器6内の液体の温度を第一の所定温度またはそれより高い第二の所定温度まで加熱後、所定時間保温し、その後ポンプ2を駆動し、第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び加熱し第一の所定温度またはそれより高い第二の所定温度まで加熱し所定時間保温することにより、新しい洗浄力向上剤26の溶液27を加熱容器6並びにピストンユニット19に供給できるため洗浄能力が洗浄力向上剤26の溶液27の初期状態に回復し、加えて再度湯沸しによる強い対流が発生するため洗浄効果をさらに向上させることができるものである。
【0040】
また、図7及び8に示すように、第一の所定温度またはそれより高い第二の所定温度まで加熱後、所定時間保温し、その後ポンプ2を駆動し第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び第一の所定温度またはそれより高い第二の所定温度まで加熱し、所定時間保温するサイクルを複数回実施するようにすれば、新鮮な洗浄力向上剤26の溶液27の供給と湯沸しによる強い対流の発生による洗浄効果向上を、繰り返すことでさらに洗浄効率の向上ができるものである。
【0041】
なお、所定温度まで加熱し所定時間保温後、自動的にポンプ2を駆動することにより、洗浄の実施前に出湯を受ける器を準備しておけば、お客様に手間を取らせずに使い勝手のよい液体加熱器を提供できるものである。
【0042】
また、所定温度まで加熱し所定時間保温後、外部操作によりポンプ2を駆動することにより、お客様が自らの意思での出湯動作となり、より確実な動作とすることができ、また、万が一の湯こぼれ発生時などへの対応なども容易となるものである。
【0043】
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4における液体加熱器の加熱容器内の所定時間ポンプ駆動時の温度推移グラフを示すものである。なお、上記実施の形態における液体加熱器と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】
本実施の形態における液体加熱器は、図9に示すように、加熱容器6内の液体を第一又は第二の所定温度まで加熱し所定時間保温後、ポンプ2を一定時間駆動させて、加熱容器6内の液体の温度を下げ、再び、第一又は第二の所定温度まで加熱し所定時間保温するようにしたもので、ポンプ2駆動時の正確な温度検知(例えば、第三の所定温度の検知)の必要が無く、制御装置8のプログラムなどをシンプルにすることができるものである。
【0045】
又、上記実施の形態では、加熱容器6内の液体を第一又は第二の所定温度まで加熱し所定時間保温後、ポンプ2を一回のみ一定時間駆動させるようにしたが、図10に示すように、加熱容器6内の液体を第一又は第二の所定温度まで加熱し所定時間保温後、ポンプ2を一定時間駆動させるサイクルを複数回行うようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上のように、本発明にかかる液体加熱器は、加熱容器内の水垢を効率的に除去することができるもので、加熱により水垢成分を析出する液体を加熱すると共に加圧可能な加熱容器を有する各種機器に利用が可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 タンク
2 ポンプ
3 発熱体
6 加熱容器
7 温度検知装置
8 制御装置
16 圧力弁
26 洗浄力向上剤
27 溶液
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばエスプレッソコーヒーメーカーなどの飲料用の液体加熱容器の水垢を効率的に除去することができる液体加熱器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の液体加熱器においては、大気圧に連通された液体加熱のための容器に収容された液体を、容器の底面外部に設けられた発熱体により加熱する。使用とともに容器内面に堆積する水垢を除去するため、洗浄力向上剤(例えばクエン酸)を容器内の液体に加え、液体沸騰後所定時間通電し化学反応により水垢などの汚れを除去するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図11は、上記特許文献1に記載された従来の液体加熱器の全体図である。図11に示すように、従来の液体加熱器は、本体40と、本体40内に収容された容器41と、容器41底面に設けた発熱体42と、洗浄力向上剤43から構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3125667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の液体加熱器の構成では、大気圧下での加熱のため、通常最高温度100℃での洗浄力向上剤43の溶液での洗浄となり、洗浄能力に限りがあるという課題を有していた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、飲料用の加熱容器の水垢を効率的に除去することができる液体加熱器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、本発明の液体加熱器は、液体を収容するタンクと、収容液体を加熱する発熱体を有する加熱容器と、前記タンク内の液体を前記加熱容器に送るポンプと、前記加熱容器内の液体の温度を検知する温度検知装置と、前記温度検知装置からの電気信号により前記発熱体を制御する制御装置と、前記加熱容器内の液体を流出させる流出経路側に配されると共に所定の圧力に設定された圧力弁とを備え、前記加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を大気圧での沸騰温度より高い第一の所定温度に加熱後、所定時間保温するもので、圧力弁により所定の圧力まで加圧加熱ができるため、タンク内の洗浄力向上剤の溶液を通常の大気圧より高い温度まで加熱することができ洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力を高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の液体加熱器は、洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力を高めることができ、より効率的な水垢除去ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施の形態1における液体加熱器の全体断面図
【図2】同液体加熱器の部分拡大断面図
【図3】本発明の実施の形態2における液体加熱器の加熱容器内の温度推移グラフ
【図4】同液体加熱器の他の例を示す加熱容器内の温度推移グラフ
【図5】本発明の実施の形態3における液体加熱器の加熱容器内の第一の所定温度設定時の推移グラフ
【図6】同加熱容器内の第二の所定温度設定時の推移グラフ
【図7】同液体加熱器の他の例を示す加熱容器内の第一の所定温度における繰返し実施の温度推移グラフ
【図8】同加熱容器内の第二の所定温度における繰返し実施の温度推移グラフ
【図9】本発明の実施の形態4における液体加熱器の加熱容器内の所定時間ポンプ駆動時の温度推移グラフ
【図10】同加熱容器内の所定時間ポンプ駆動における繰返し実施の温度推移グラフ
【図11】従来の液体加熱器の全体図
【発明を実施するための形態】
【0010】
第1の発明は、液体を収容するタンクと、収容液体を加熱する発熱体を有する加熱容器と、前記タンク内の液体を前記加熱容器に送るポンプと、前記加熱容器内の液体の温度を検知する温度検知装置と、前記温度検知装置からの電気信号により前記発熱体を制御する制御装置と、前記加熱容器内の液体を流出させる流出経路側に配されると共に所定の圧力に設定された圧力弁とを備え、前記加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を大気圧での沸騰温度より高い第一の所定温度に加熱後、所定時間保温するもので、圧力弁により所定の圧力まで加圧加熱ができるため、タンク内の洗浄力向上剤の溶液を通常の大気圧より高い温度まで加熱することができ洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力を高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【0011】
第2の発明は、特に、第1の発明の第一の所定温度を通常使用する最高温度に設定したもので、洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力を高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【0012】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、第一の所定温度より高い第二の所定温度に加熱後、所定時間保温するもので、洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力をさらに高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【0013】
第4の発明は、特に、第2または第3の発明の加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、第一の所定温度または第二の所定温度まで加熱後所定時間保温し、その後ポンプを駆動して、前記第一の所定温度または前記第二の所定温度よりも低い第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び前記第一の所定温度または前記第二の所定温度まで加熱し所定時間保温するもので、洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力をさらに高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【0014】
第5の発明は、特に、第4の発明の加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、 第一の所定温度または第二の所定温度まで加熱後、所定時間保温し、その後ポンプを駆動し第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び前記第一の所定温度または前記第二の所定温度まで加熱し所定時間保温するサイクルを複数回実施するもので、洗浄力向上剤の溶液による洗浄能力をさらに高めることができ、より効率的な水垢除去ができることとなる。
【0015】
第6の発明は、特に、第4または第5の発明の所定時間保温後のポンプの駆動を自動的に行うもので、お客様に手間をかけさせること無く洗浄が可能となるものである。
【0016】
第7の発明は、特に、第4または5の発明の所定時間保温後のポンプの駆動を外部操作
により行うもので、お客様がいるところでの出湯動作となり、より確実な動作とすることができるものである。また、万が一の湯こぼれ発生時などへの対応なども容易となるものである。
【0017】
第8の発明は、第4〜6のいずれか一つの発明のポンプを一定時間駆動するもので、ポンプ駆動時の正確な温度検知の必要が無く、制御装置のプログラムなどを簡単にすることができる。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における液体加熱器の全体断面図、図2は、同液体加熱器の部分拡大断面図である。
【0020】
図1〜3において、本実施の形態における液体加熱器は、飲料用の液体を収容するタンク1と、タンク1内の収容液体を送り出すポンプ2と、発熱体3と、ポンプ2からの流入口4と蒸気口5を有し、発熱体3で液体を加熱する加熱容器6と、加熱容器6内の液体の温度を検知する温度検知装置7と、温度検知装置7からの電気信号により発熱体3を制御する制御装置8と、加熱容器6内の液体を外部に導くピストンガイド9と、ピストンユニット19と、ピストンユニット19を保持するピストンホルダー20と、ピストンユニット19の下方の対向位置に取り付けられ液体を通す多数の細かい穴を有する飲料フィルター21と、飲料フィルター21を保持する飲料ホルダー22と、装着部23を有する抽出本体24とを備え、飲料ホルダー22は抽出本体24に着脱可能な構成としている。
【0021】
ピストンユニット19は、ピストン10と、ピストン10とピストンガイド9間をシールするシール材A11と、ピストン10の下方に取り付けられたピストン容器12と、ピストン10とピストン容器12間をシールするシール材B13と、ピストン容器12の脱落を防止するピストンカバー14と、ばね15と、加熱容器6の流出経路側に配されると共に、ばね15により付勢されピストン容器12に取り付けられた圧力弁16と、ピストン10の下面に取り付けられ多数の小さな穴を有する流出フィルター17と、ピストン容器12の外周にセットされたシール材C18から構成され、外部操作によりカム機構などによりピストンホルダー20を介して上下に摺動可能となっている。
【0022】
25は、飲料フィルター21にセットされたコーヒーの粉などが入った飲料ポッドである。
【0023】
以上のように構成された本実施の形態における液体加熱器の動作と作用を、以下に説明する。
【0024】
飲用水をタンク1に入れ、ポンプ2により加熱容器6に飲用水を送り、発熱体3により加熱容器6で加熱する。圧力弁16は、例えば0.6MPaの圧力弁設定の場合0.6MPaで開放されるようになっている。この場合、加熱容器6内の温度は、最高約158℃まで上げることが可能であるため、この温度まで自由に温度を設定することが可能である。
【0025】
まず、エスプレッソコーヒーの飲料を抽出する場合、飲料ホルダー22にセットされた飲料フィルター21に飲料ポッド25をセットし、外部操作によりピストンホルダー20に連動したピストンユニット19を下げ、流出フィルター17が、飲料ポッド25に触れる位置まで下げ抽出を開始する。
【0026】
加熱容器6内の温度が約95℃程度に設定されており、湯沸し後、ポンプ2を駆動し、飲料ポッド25からエスプレッソコーヒーを抽出する。
【0027】
次に、ミルクの泡立てのためのスチーム発生時は、スチーム発生に切替え、加熱容器6内の温度が例えば約135℃に設定されており、所定の温度まで加熱し、蒸気口5からスチームノズル(図示なし)に送りミルクの泡立てを行う。
【0028】
以上のようにして、液体加熱器の使用を続けていくと、特に、加熱容器6内やピストンユニット19などの高温の飲料水と触れる部分に徐々に水垢が堆積していくことになる。
【0029】
この堆積物を除去するためには、一般的に、洗浄力向上剤26としてクエン酸を使用する。また水垢の代表は炭酸カルシウムである。クエン酸溶液による水垢の溶解は、クエン酸により炭酸カルシウムがクエン酸カルシウムに変化する。
【0030】
クエン酸カルシウムの溶解度は、炭酸カルシウムより高く、また溶液温度が高いほど溶解度が上昇し、その結果 水垢溶解能力が高くなることになる。
【0031】
以上のことを踏まえ以下に説明する。
【0032】
この堆積物を洗浄するため、洗浄力向上剤26を溶かした洗浄力向上剤26の溶液27をタンク1に入れ ポンプ2を駆動し、加熱容器6ならびにピストンユニット19を洗浄力向上剤26の溶液27により充満させる。
【0033】
制御装置8により発熱体3を制御し、溶液27を加熱する。ピストンユニット19に設けた圧力弁16の効果により大気圧での沸騰温度より高い第一の所定温度まで加熱することができる。
【0034】
その後、所定時間保温することにより、洗浄力向上剤26の溶液27による水垢溶解の化学反応を高温に保持することにより促進させることができ、従来の大気圧下の沸騰温度での洗浄より、より効率的な洗浄ができるものである。
【0035】
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における液体加熱器の加熱容器6内の温度推移グラフを示すものでもある。なお、上記第1の実施の形態における液体加熱器と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0036】
図3において、本実施の形態における液体加熱器の加熱容器6内の第一の所定温度を通常使用する最高温度の例えば前述の通りミルクの泡立て時の約135℃に設定し、その温度まで加熱後、所定時間保温することにより、液温を高くすることができるため洗浄力向上剤26の溶液27による水垢溶解の化学反応をより促進させることができ、従来の大気圧での沸騰温度(約100℃)での洗浄よりかなり効率的な洗浄ができるものである。
【0037】
また、図4に示すように、加熱容器6内を通常使用する第一の所定温度(例えば、ミルクの泡立て約135℃)より高い第二の所定温度(例えば、145℃、圧力弁設定0.6MPaの場合約158℃までの範囲で設定可能)まで加熱後、所定時間保温するようにすれば、設定液温が高いため、水垢溶解の化学反応をより促進させることができ、さらに効率的な洗浄ができるものである。
【0038】
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態における液体加熱器の加熱容器内の第一の所定温度設定時の推移グラフ、図6は、同加熱容器内の第二の所定温度設定時の推移グラフをそれぞれ示すものである。なお、上記実施の形態における液体加熱器と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0039】
図5及び6において、加熱容器6内の液体温度として第一の所定温度(例えば、135℃)またはそれより高い第二の所定温度(例えば、145℃)と、それよりも低い第三の所定温度(例えば、100℃)を有し、加熱容器6内の液体の温度を第一の所定温度またはそれより高い第二の所定温度まで加熱後、所定時間保温し、その後ポンプ2を駆動し、第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び加熱し第一の所定温度またはそれより高い第二の所定温度まで加熱し所定時間保温することにより、新しい洗浄力向上剤26の溶液27を加熱容器6並びにピストンユニット19に供給できるため洗浄能力が洗浄力向上剤26の溶液27の初期状態に回復し、加えて再度湯沸しによる強い対流が発生するため洗浄効果をさらに向上させることができるものである。
【0040】
また、図7及び8に示すように、第一の所定温度またはそれより高い第二の所定温度まで加熱後、所定時間保温し、その後ポンプ2を駆動し第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び第一の所定温度またはそれより高い第二の所定温度まで加熱し、所定時間保温するサイクルを複数回実施するようにすれば、新鮮な洗浄力向上剤26の溶液27の供給と湯沸しによる強い対流の発生による洗浄効果向上を、繰り返すことでさらに洗浄効率の向上ができるものである。
【0041】
なお、所定温度まで加熱し所定時間保温後、自動的にポンプ2を駆動することにより、洗浄の実施前に出湯を受ける器を準備しておけば、お客様に手間を取らせずに使い勝手のよい液体加熱器を提供できるものである。
【0042】
また、所定温度まで加熱し所定時間保温後、外部操作によりポンプ2を駆動することにより、お客様が自らの意思での出湯動作となり、より確実な動作とすることができ、また、万が一の湯こぼれ発生時などへの対応なども容易となるものである。
【0043】
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4における液体加熱器の加熱容器内の所定時間ポンプ駆動時の温度推移グラフを示すものである。なお、上記実施の形態における液体加熱器と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】
本実施の形態における液体加熱器は、図9に示すように、加熱容器6内の液体を第一又は第二の所定温度まで加熱し所定時間保温後、ポンプ2を一定時間駆動させて、加熱容器6内の液体の温度を下げ、再び、第一又は第二の所定温度まで加熱し所定時間保温するようにしたもので、ポンプ2駆動時の正確な温度検知(例えば、第三の所定温度の検知)の必要が無く、制御装置8のプログラムなどをシンプルにすることができるものである。
【0045】
又、上記実施の形態では、加熱容器6内の液体を第一又は第二の所定温度まで加熱し所定時間保温後、ポンプ2を一回のみ一定時間駆動させるようにしたが、図10に示すように、加熱容器6内の液体を第一又は第二の所定温度まで加熱し所定時間保温後、ポンプ2を一定時間駆動させるサイクルを複数回行うようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上のように、本発明にかかる液体加熱器は、加熱容器内の水垢を効率的に除去することができるもので、加熱により水垢成分を析出する液体を加熱すると共に加圧可能な加熱容器を有する各種機器に利用が可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 タンク
2 ポンプ
3 発熱体
6 加熱容器
7 温度検知装置
8 制御装置
16 圧力弁
26 洗浄力向上剤
27 溶液
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容するタンクと、収容液体を加熱する発熱体を有する加熱容器と、前記タンク内の液体を前記加熱容器に送るポンプと、前記加熱容器内の液体の温度を検知する温度検知装置と、前記温度検知装置からの電気信号により前記発熱体を制御する制御装置と、前記加熱容器内の液体を流出させる流出経路側に配されると共に所定の圧力に設定された圧力弁とを備え、前記加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を大気圧での沸騰温度より高い第一の所定温度に加熱後、所定時間保温する液体加熱器。
【請求項2】
第一の所定温度を通常使用する最高温度に設定した請求項1に記載の液体加熱器。
【請求項3】
加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、第一の所定温度より高い第二の所定温度に加熱後、所定時間保温する請求項1または2に記載の液体加熱器。
【請求項4】
加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、第一の所定温度または第二の所定温度まで加熱後所定時間保温し、その後ポンプを駆動して、前記第一の所定温度または前記第二の所定温度よりも低い第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び前記第一の所定温度または前記第二の所定温度まで加熱し所定時間保温する請求項2または3に記載の液体加熱器。
【請求項5】
加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、 第一の所定温度または第二の所定温度まで加熱後、所定時間保温し、その後ポンプを駆動し第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び前記第一の所定温度または前記第二の所定温度まで加熱し所定時間保温するサイクルを複数回実施する請求項4に記載の液体加熱器。
【請求項6】
所定時間保温後のポンプの駆動を自動的に行う請求項4または5に記載の液体加熱器。
【請求項7】
所定時間保温後のポンプの駆動を外部操作により行う請求項4または5に記載の液体加熱器。
【請求項8】
ポンプを一定時間駆動する請求項4〜6のいずれか1項に記載の液体加熱器。
【請求項1】
液体を収容するタンクと、収容液体を加熱する発熱体を有する加熱容器と、前記タンク内の液体を前記加熱容器に送るポンプと、前記加熱容器内の液体の温度を検知する温度検知装置と、前記温度検知装置からの電気信号により前記発熱体を制御する制御装置と、前記加熱容器内の液体を流出させる流出経路側に配されると共に所定の圧力に設定された圧力弁とを備え、前記加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を大気圧での沸騰温度より高い第一の所定温度に加熱後、所定時間保温する液体加熱器。
【請求項2】
第一の所定温度を通常使用する最高温度に設定した請求項1に記載の液体加熱器。
【請求項3】
加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、第一の所定温度より高い第二の所定温度に加熱後、所定時間保温する請求項1または2に記載の液体加熱器。
【請求項4】
加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、第一の所定温度または第二の所定温度まで加熱後所定時間保温し、その後ポンプを駆動して、前記第一の所定温度または前記第二の所定温度よりも低い第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び前記第一の所定温度または前記第二の所定温度まで加熱し所定時間保温する請求項2または3に記載の液体加熱器。
【請求項5】
加熱容器内の洗浄力向上剤が溶解した溶液を、 第一の所定温度または第二の所定温度まで加熱後、所定時間保温し、その後ポンプを駆動し第三の所定温度まで一旦温度を下げ、再び前記第一の所定温度または前記第二の所定温度まで加熱し所定時間保温するサイクルを複数回実施する請求項4に記載の液体加熱器。
【請求項6】
所定時間保温後のポンプの駆動を自動的に行う請求項4または5に記載の液体加熱器。
【請求項7】
所定時間保温後のポンプの駆動を外部操作により行う請求項4または5に記載の液体加熱器。
【請求項8】
ポンプを一定時間駆動する請求項4〜6のいずれか1項に記載の液体加熱器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−251029(P2011−251029A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127465(P2010−127465)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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