説明

液体排出装置

液体排出装置は、少なくとも一つのフレキシブルな袋14,16を含む容器12を備える。第1の液体18,20が、袋14,16内に含まれている。マニホールド室24が、第1の計量オリフィス26,28を介して袋14,16と連通し、且つ容器12の内部38と第2の計量オリフィス41を介して連通している。第2の液体34が、圧力が加えられた状態で容器12内に導入される。導入された第2の液体が、前記袋内の第1の液体を加圧するように作用し、前記第1及び第2の計量オリフィスが、前記第1及び第2の液体の計量された量を、出口42を通して排出される液体混合物への混合のために前記マニホールド室内にそれぞれ入れるように作用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自身を空にする容器を使用する液体排出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
比較的堅い容器内に液体を収容しているフレキシブルな袋又はパウチを取り囲み、その容器を加圧して、液体を、計量オリフィスなどを通して押し出させることは、既知である。従来は、容器は、圧力が変化し、且つ排出される液体から隔離された液体又は気体媒体によって加圧される。
【0003】
[関連出願の参照]
本願は、2004年10月21日に出願された仮特許出願第60/620,505号及び2004年12月14日に出願された仮特許出願第60/636,044号に基づいて優先権を主張する。
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,026,850号明細書
【特許文献2】米国特許第6,209,578号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2003/0017056号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第0266223号明細書
【特許文献5】仏国特許出願公開第2593799号明細書
【特許文献6】仏国特許出願公開第2548650号明細書
【特許文献7】英国特許出願公開第2299953号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、液体要素を収容している一つ又はそれ以上のフレキシブルな袋を容器内に封入し、袋及び容器の内部が、適切な寸法の計量オリフィスを介してマニホールド室と連通していることによって、この従来のアプローチから外れている。液体加圧媒体は、実質的に一定の圧力で容器内に導入され、袋を潰して、それらの各々の液体要素の計量された量を、加圧された液体の計量された量と共にマニホールド室内に押し出させるように機能する。計量された液体の量は、マニホールド室内で混合され、混合物として排出される。
【0006】
本発明は、ここで、好ましい実施の形態を模式的に描く添付の図面を参照して、さらに詳細に記述される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図面を参照すると、液体混合製品(例えば、紅茶、フルーツベースの飲み物、など)のための排出装置は、外側容器12を有する廃棄可能ユニット10を含む。ある例では、容器12は、今では通常はソフトドリンクなどを収容するために使われるタイプの標準1リットルプラスチックボトルを備える。容器12は、少なくとも一つの、好ましくは複数のフレキシブルなプラスチック袋14及び16を封入し、これらはそれぞれ所望の最終製品の液体要素18及び20を含む。ある例では、袋14は紅茶濃縮シロップを含み、袋16は香りエッセンスを含む。容器12は開いた頂部を有し、ここを通して袋14及び16が受け入れられる。キャップ22が、開いた容器頂部を閉じる。キャップ22は、ねじ山又は溶剤溶接のようなものにより、容器12に取り付けられる。袋14及び16は、計量オリフィス26及び28を介して、キャップ22内部に形成されたマニホールド室24と連通している。袋14及び16が加圧されると、以下において、より詳細に記述されるように、液体要素18及び20の計量された量が、オリフィス26及び28を通してマニホールド室24に送られる。
【0008】
供給手段、典型的には自治体の水供給源30が、通常は閉じた定流バルブ32を介してキャップ22に接続される。典型的には、どの自治体でも、自治体の水供給源の圧力は広く変化する。定流バルブ32は、供給源30の圧力がしきいレベルより上である限り、開いたままになってバルブ32の下流に実質的に一定の選択された流れ及び圧力を維持することにより、ユニット10をそのような変化から隔離する。供給源30の圧力がしきいレベルより下がると、バルブ32は自動的に閉じる。ある例では、供給源30の圧力が少なくとも約14×104N/m2(20ポンド/平方インチ)から約66×104N/m2(95ポンド/平方インチ)まで変化する間に、定流バルブ32は、水34の実質的に一定の流れを9×10-2kg/s(3オンス/秒)に維持する。そのような通常は閉じた定流バルブの例は特許文献1及び特許文献2に開示されており、それらの開示は参照によってここに組み合わされる。
【0009】
水34はバルブ32から、キャップ22に形成された通路36を通って、容器12の内部38に流れ込む。水34は内部38を満たして、内部38を例えば約83×103N/m2(12psi)まで加圧し、結果として2つの出来事を引き起こす。第1に、水34は袋14及び16に圧力を加え、液体要素18及び20を計量オリフィス26及び28を介して室24に押し出す。水34によって袋14及び16に加えられる圧力は一様であるので、袋14及び16は高強度の継ぎ目を必要としない。第2に、水34は、計量オリフィス41を介してマニホールド室24に流れ込む。液体要素18及び20ならびに水34の計量された量が室24内で混合し、ソフトドリンクのような所望の液体混合物40を形成する。混合物40における液体要素18及び20と水34との割合は、計量オリフィス26、28、及び41のそれぞれの寸法、ならびにバルブ32によって実質的に一定に維持される水34の使用圧力によって、決定される。ある例では、水34は、濃縮シロップと約150:1の比率で混合され、濃縮エッセンスと約500:1の比率で混合される。他の例では、濃縮シロップは約6.0×10-63/s(6.0cc/秒)で室24内に流れ込み、液体要素20である濃縮エッセンスは約0.2×10-63/s(0.2cc/秒)で室24内に流れ込む。結果として得られる液体混合物40は、出口通路42を通ってマニホールド室24から流れ出し、ソレノイド制御されたバルブ44を介して排出される。
【0010】
袋14又は袋16のいずれかが空になると、廃棄可能ユニット10は、単純に、定流バルブ32及びバルブ44から空の切り離しカップリング46によって切り離され、廃棄され、カップリング46を新しいユニットに再接続することによって交換され得る。ユニットは常にシールされたままであり、これにより、一つのユニットが他のものと交換されるときに、袋14及び16とそれらの内容物とが外部の汚染物質に曝されることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】好ましい実施の形態を模式的に描く図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器と、
前記容器内の少なくとも一つのフレキシブルな袋と、
前記袋内に含まれている第1の液体と、
出口を有するマニホールド室であって、前記袋と第1の計量オリフィスを介して連通し且つ前記容器の内部と第2の計量オリフィスを介して連通している、マニホールド室と、
圧力が加えられた状態で第2の液体を前記容器内に導入する供給手段であって、このようにして導入された前記第2の液体が前記袋内の前記第1の液体を加圧するように作用し、前記第1及び第2の計量オリフィスが前記加圧された第1及び第2の液体の計量された量を、前記出口を通して排出される液体混合物への混合のために前記マニホールド室内にそれぞれ入れるように作用する、供給手段と、
を備える、液体排出装置。
【請求項2】
前記容器が、それを通じて前記袋が受け入れられる開口を有し、前記マニホールド室が前記開口を閉じるキャップに組み込まれている、請求項1に記載の液体排出装置。
【請求項3】
複数のフレキシブルな袋が前記容器内に封入されて、前記袋のそれぞれが第1の液体を含み、且つ前記袋のそれぞれが前記マニホールド室と第1の計量オリフィスのそれぞれを介して連通している、請求項1に記載の液体排出装置。
【請求項4】
前記供給手段が、前記容器内に導入された前記第2の液体を実質的に一定の圧力に維持する第1のバルブを含む、請求項1に記載の液体排出装置。
【請求項5】
前記出口を通して排出される前記液体混合物の流れが第2のバルブによって制御される、請求項4に記載の液体排出装置。
【請求項6】
前記容器及び前記マニホールド室が統合ユニットを備え、統合ユニットは、分離可能なカップリングによって前記第1及び第2のバルブに取り外し可能に接続されている、請求項5に記載の液体排出装置。
【請求項7】
開いた頂部を有する容器と、
前記開いた頂部を介して前記容器内に受け入れられた複数のフレキシブルな袋と、
前記袋内に含まれている第1の液体要素と、
前記開いた頂部を閉じるキャップであって、前記キャップは出口を有するマニホールド室を画定し、前記マニホールド室が前記袋と第1の計量オリフィスを介して連通し且つ前記容器の内部と第2の計量オリフィスを介して連通している、キャップと、
実質的に一定の圧力で第2の液体要素を前記容器内に導入する供給手段であって、このようにして導入された前記第2の液体要素が前記袋内の前記第1の液体要素を加圧するように作用し、前記第1及び第2の計量オリフィスが前記加圧された第1及び第2の液体要素の計量された量を、前記出口を通して前記マニホールド室から排出される液体混合物への混合のために前記マニホールド室内にそれぞれ入れるように作用する、供給手段と、
を備える、液体排出装置。

【図1】
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【公表番号】特表2008−517841(P2008−517841A)
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−537923(P2007−537923)
【出願日】平成17年10月11日(2005.10.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/036481
【国際公開番号】WO2006/047083
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(507133957)グローバル アグリカルチュラル テクノロジー アンド エンジニアリング リミテッド ライアビリティ カンパニー (3)
【Fターム(参考)】