説明

液剤供給用容器

【課題】詰替え用又は付替え用の密封容器として用いられ、充填収容された内容物の密封性を確保しつつ、注出口形成部を切断又は破断して注出口を形成した後に、キャップ部材を螺着することが可能な液剤供給用容器を提供する。
【解決手段】胴部17と底部16とからなる容器本体11が、充填口部14と注出口形成部13を突設し、充填口部14が密封されて容器本体11に収容液が充填収容されている液剤供給用容器10であって、注出口形成部13に設けられた易破断部18の切断によって注出口を形成して収容液を注出可能とし、注出口形成部13の基端部22の外周面に設けられた雄ネジ21にキャップ部材14を螺着可能とし、基端部22には、雄ネジ21が設けられた雄ネジ形成領域22Aよりも易破断部18側に基端部22の周方向に環状に連続する当接段差部25が設けられ、この当接段差部25に、キャップ部材14の内側の当接密着部26が当接する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金型成形された合成樹脂製の容器本体に収容液が充填収容され、充填口部がシールされて密封されている詰替え用、又は付替え用の液剤供給用容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
容器本体を、例えばブロー成形等により金型成形して得られる合成樹脂容器は、容器本体の胴部の上端部分に突設された口首部に、キャップ等を螺着した状態で容器本体の内部に充填した内容物を密封し、陳列や販売に供されるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、例えば内容物の詰替え用に用いる合成樹脂容器として、注出口を開閉するキャップ等を不要とした自立袋であって、底部と注出口形成部を設けた胴部を備え、底部を載置面として被載置面に載置して自立可能な自立袋が知られている。このような自立袋では、密封収容された内容物を、ナイフやハサミ等により注出口形成部を切断して形成した注出口から注出することになる。また、注出口形成部に例えば細溝状凹部による環状の易破断部を設け、易破断部を引きちぎったり引き裂く操作により破断させて、はさみ等の道具を使わずに注出口を形成可能とした合成樹脂容器も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2001−315742号公報
【特許文献2】特開2004−59141号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
注出口形成部を切断又は破断して注出口を形成する自立袋等の合成樹脂容器では、例えば詰替え用の容器として用いた場合、内容物の全部を一度に移し換えることができない場合もあり、残った内容物を再び密封して保管しておくことが可能なように、注出口形成部に別途用意したキャップ等を着脱可能に螺着できることが望ましい。また、このような注出口を形成した後の合成樹脂製容器の注出口形成部に、ポンプ装置やトリガー装置等の液体吐出器のキャップ部を装着可能として、例えば付替え用の容器としても使用できることが望ましい。
【0005】
しかしながら、例えば注出口形成部の外周面に雄ネジを設けて、キャップ等の内周面に設けた雌ネジを螺着しても、内容物を容器本体の内部に密封することが難しく、内容物を容器本体の外に漏出させるおそれがある。すなわち、易破断部を切断又は破断して注出口形成部に形成された注出口は、その開口周縁部分は、切り方により異なる形状となり、また、破断した場合は破断面が不規則な凹凸状に形成されたり、傾いて形成されることになるので、キャップ等の内側に設けられている例えばインナーリングを注出口に密着させることができず、十分な密封性を確保することが困難である。
【0006】
本発明は、詰替え用又は付替え用の密封容器として用いられ、充填収容された内容物の密封性を確保しつつ、注出口形成部を切断又は破断して注出口を形成した後に、キャップ部材を螺着することが可能で、かつ、螺着したキャップ部材による密封性を十分に確保して、内容物を容器本体の内部に再度密封することのできる液剤供給用容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、金型成形され胴部と底部とからなる合成樹脂製の容器本体が、充填口部と注出口形成部を突設し、容器本体内には収容液が充填収容され、充填口部がシールされて密封されている液剤供給用容器であって、前記注出口形成部に設けられた易破断部の切断又は破断によって注出口を形成して収容液を注出可能とし、前記注出口形成部の前記易破断部よりも胴部側である基端部の外周面に設けられた雄ネジにキャップ部材を螺着可能とし、前記基端部には、前記雄ネジが設けられた雄ネジ形成領域よりも易破断部側に基端部の周方向に環状に連続する当接段差部が設けられ、該当接段差部に、前記キャップ部材の内側に設けられた当接密着部が当接する液剤供給用容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の液剤供給用容器によれば、詰替え用又は付替え用の密封容器として用いられ、充填収容された内容物の密封収容状態を確保しつつ、注出口形成部を切断又は破断して注出口を形成した後に、キャップ部材を螺着することができると共に、螺着したキャップ部材による密封性を十分に確保して、内容物を容器本体の内部に再度密封することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1(a),(b)に示す本発明の好ましい一実施形態に係る液剤供給用容器10は、合成樹脂製であって、金型成形として、例えばブロー成形により自立袋として形成されたものである。また、本実施形態の液剤供給用容器(自立袋)10は、内容物として例えば液剤である化粧料、液体洗剤、洗浄剤等を充填口部24から充填収容した後に充填口部24を融着等によってシールして密封状態とし、陳列や販売に供される。本実施形態の自立袋10は、使用時には注出口形成部13を切断又は破断して注出口を形成した後に、注出口形成部13にキャップ部材14を装着した詰替え用容器として、又はポンプ装置等の液体吐出器12のキャップ部材14を着脱可能に装着することにより、付替え用容器として使用できるものである(図4(a),(b)参照)。
【0010】
そして、本実施形態の自立袋10は、袋本体(容器本体)11を金型成形により、底部16と胴部17を成形し、充填口部24と胴部17から突設した注出口形成部13とを一体成形したものである。自立袋10は、注出口形成部13の易破断部18を切断又は破断することによって、易破断部18よりも先端域の切除予定部19を取り除いて注出口(注出開口)が形成され、注出口を形成した後に注出口形成部13に雌ネジ20が設けられた液体吐出器12のキャップ部材14を螺着して用いる液体供給用容器である(図4(a),(b)参照)。注出口形成部13は、図2及び図3にも示すように、易破断部18よりも胴部17側の基端部22において、雄ネジ21が設けられた雄ネジ形成領域22Aよりも易破断部18側に基端部22の外周面から外方向に突出して基端部22の周方向に環状に連続する当接段差部25を備え、この当接段差部25に、キャップ部材14の内側に設けられた当接密着部26が当接するようになっている(図4(a),(b)参照)。基端部22は、当接段差部25よりも易破断部18(切断又は破断後は注出口)側に基端部先端側領域22Bを備え、雄ネジ形成領域22Aより縮径されている。尚、当接段差部25は、基端部22の雄ネジ形成領域22Aの外周面から内方向に設けられた環状に連続する平坦面であることが好ましく、また、当接段差部25は、基端部22の雄ネジ形成領域22Aよりも易破断部18の側の領域にフランジ状に設けることもできる。
【0011】
本実施形態では、合成樹脂製の袋本体11は、好ましくはブロー成形によって底部16と胴部17とからなる形状に成形され、袋本体11は、充填口部24と胴部17から突設された注出口形成部13とを備えて成形されている。ブロー成形としては、ダイレクトブロー成形やインジェクションブロー成形等の公知の各種の成形方法を採用することができる。
【0012】
袋本体11を成形するための合成樹脂材料としては、LDPE(低密度ポリエチレン)、L−LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、OPP(延伸ポリプロピレン)等のポリオレフィン系樹脂等の軟質の合成樹脂材料、又はPET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル系樹脂等を単層として採用することができる。これらの合成樹脂と他の合成樹脂との積層樹脂を採用することもできる。例えば、LDPE又はL−LDPEを内側層とし、外側層をHDPEとする積層樹脂を採用することができる。また、EVOH樹脂(エチレンビニルアルコール共重合樹脂)、EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)、ナイロン樹脂等を積層した樹脂や、EVA、EVOH、ナイロン等の樹脂をPE(ポリエチレン)等の樹脂とブレンドした樹脂を採用することもできる。
【0013】
そして、本実施形態では、上述の合成樹脂材料を用いたブロー成形によって、袋本体11は、その胴部17が、金型のパーティングライン27を介して正面部17Aの側縁と背面部17Bの側縁とが連続し、正面視及び背面視が広幅で側面視が狭幅の楕円、角がアール形状の長方形や菱形(又は雫形状)の中空断面形状の扁平な胴部17を備える。また胴部17は、その下端縁部が底部16と連続し、その上部が肩部28として縮径し、肩部28の中央部分から注出口形成部13を口首部として上方に突出させた形状を備えている。さらに、底部16は、ブロー成形時には外方向に突出して成形され、本実施形態では、底部16の概ね中央領域に充填口部24を成形する。本実施形態の袋本体11は、充填口部24から内容物を充填収容し、充填後に充填口部24をシールバーで挟持して融着シールし、内容物が密封収容された袋本体11が得られる。さらに袋本体11から突出した底部16を反転するように胴部17の内側に押し込んで、底部16と胴部17との境界線が、被載置面に対する載置部となる。
【0014】
ここで、合成樹脂製の袋本体11の胴部17及び底部16は、安定した自立性を確保できるように、100μm以上の厚さで成形されることが好ましい。また、適度な可撓性を備えると共に、折ったり曲げたり潰したりして、平坦な形状とすることが可能なように、例えば700μm以下の厚さ、さらに好ましくは500μm以下の厚さの薄肉に成形されることが好ましい。
【0015】
本実施形態では、胴部17の肩部28の中央部分から上方に突出する注出口形成部13は、その中心軸を底部16の周縁部からなる載置面P3に対して垂直な方向に向けて設けられている。注出口形成部13は、肩部28に連続する基端部22と、易破断部18と切除予定部19とからなる。基端部22は、円筒形状を備えており、その外周面には、雄ネジ21を構成する雄ネジ凸条が成形時に隆起して設けられている。また、基端部22の雄ネジ形成領域22Aよりも易破断部18側の基端部先端領域22Bは、易破断部18が切断又は破断されると先端開口が注出口となる部分である。基端部先端領域22Bは、易破断部18が切断又は破断される前の状態では、切除予定部19と共に好ましくはドーム形状を備え、或いは例えば先端に向かって徐々に先細りとなった中空の略切頭円錐形状を備えている。
【0016】
さらに、本実施形態では、基端部先端領域22Bと切除予定部19との境界部分の外周面には、環状にとりまくように形成された例えば細溝状凹部からなる易破断部18が設けられている。この易破断部18によって、注出口形成部13は、これより下方(胴部17の側)の基端部22と、これより上方(先端域)の切除予定部19とに区画される。そして、易破断部18を切断又は破断することによって、易破断部18よりも先端域の切除予定部19を取り除いて注出口(注出開口)を形成し、自立袋10を密封状態から開放できるようになっている。
【0017】
ここで、本実施形態の易破断部18は、細巾で陥没した細溝状凹部が注出口形成部13の周方向に環状に延びて形成され、例えば略V字状の断面形状を備える細溝が注出口形成部13の周方向に延びて形成されている。細溝状凹部の最深部又は溝状をなす二つの面が交わる接線部分は、破断が容易なように薄肉となっていることが好ましい。
【0018】
また、本実施形態では、易破断部18は、当接段差部25が設けられた面P1に対して傾斜する面P2に沿って形成されており、当接段差部25が設けられた面P1に対する傾斜する面P2の傾斜角度θは、例えば5〜45°とすることが好ましい。これによって、使用者が易破断部18を破断して注出口を形成する操作を行う際に、破断のためにかけられる応力が易破断部18の一部に集中し易くなって、易破断部18をよりスムーズに破断することが可能になる。
【0019】
さらに、本実施形態では、注出口形成部13の切除予定部19に、つまみ片30がつまみ部として設けられている。つまみ片30は、概ね半円形状の板状の部分であって、注出口形成部13の切除予定部19にのみ連続して一体成形され、基端部22とは連続しないが近接し、易破断部18を跨いで基端部22の外周面の外側まで張り出して設けられている。また、つまみ片30は、金型のパーティングライン27に沿って、胴部17のパーティングライン27の延長上に設けられている。本実施形態では、当接段差部25が設けられた面P1に対して傾斜する面P2は、パーティングライン27に沿った方向において傾斜角度θで傾斜している。したがって、つまみ片30は、パーティングライン27に沿った面内において、易破断部18の上部側に配置されて立設することにより、易破断部18の最も高い位置に近接して取り付けられることになる。
【0020】
なお、本実施形態では、つまみ片30の周縁部分に滑止め用の凸条部31が設けられており、つまみ片30を手指で把持して注出口形成部13を開封する操作を行い易くしている。また、つまみ片30の周縁部分よりも内側の部分に、エンボス加工等によって凹凸面や粗面を形成することにより、つまみ片30の把持性をさらに向上させることもできる。つまみ片30に、これの操作方向を明示する矢印32等を設けて、易破断部18を破断させ易い方向につまみ片30を操作するように使用者を誘導することもできる。
【0021】
そして、本実施形態では、注出口形成部13の基端部22において、雄ネジ形成領域22Aと基端部先端領域22Bとの間に、基端部22の周方向に環状に連続した当接段差部25が設けられている。本実施形態では、当接段差部25は、雄ネジ形成領域22Aの先端外周縁部23aと、基端部先端領域22Bの基端外周縁部23bとの間に介在するリング状の平坦面33によって構成されている(図3参照)。この当接段差部25には、易破断部18を切断又は破断して注出口が形成された後に、注出口形成部13の基端部22に液体吐出器12のキャップ部材14を螺着すると、キャップ部材14の内側に設けられた当接密着部26が圧接状態で当接してシール機能を発揮し、注出口形成部13とキャップ部材14との間の強固な密封性を確保することができるようになっている。
【0022】
ここで、液体吐出器12は、図4(a),(b)に示すように、例えばノズルヘッド15a等を備える吐出器本体15とキャップ部材14とからなり、キャップ部材14の内周面に設けられた雌ネジ20を介して、雄ネジ21が設けられた基端部22に螺着されることにより、自立袋10の注出口形成部13に着脱可能に装着される。キャップ部材14の内側には、例えば円環状に設けられた当接インナーリング34(図4(a)参照)や、円環状に設けられた当接角リブ35(図4(b)参照)が天面部36から下方に突出して設けられている。当接インナーリング34や当接角リブ35の下端面を当接密着部26として、キャップ部材14が注出口形成部13の基端部22に螺着された際に、注出口形成部13の当接段差部25に圧接するようになっている。
【0023】
そして、上述の構成を備える本実施形態の自立袋10によれば、注出口形成部13の易破断部18を切断又は破断して注出口を形成した後に、液体吐出器12のキャップ部材14を螺着することができると共に、螺着したキャップ部材14による密封性を十分に確保して、内容物を袋本体11の内部に容易に封入することができる。
【0024】
すなわち、本実施形態によれば、注出口形成部13は、外周面に雄ネジ21が設けられた基端部22と、基端部22よりも先端側に設けられた易破断部18と、易破断部18よりも先端の切除予定部19とからなり、基端部22は、雄ネジ形成領域22Aとこれより先端側の基端部先端領域22Bとの間に、基端部22の周方向に環状に連続して当接段差部25が設けられている。したがって、易破断部18を破断して注出口を形成した後に、外周面に雄ネジ21が設けられた基端部22にキャップ部材14を螺着して、液体吐出器12を自立袋10に容易に装着することが可能になる。
【0025】
また、基端部22に形成された当接段差部25に、キャップ部材14の内側に設けた当接密着部26を当接させることにより、当接段差部25と当接密着部26との圧接状態によって強固な密封性を確保することが可能になる。したがって、例えば易破断部18を切断又は破断して形成された注出口の開口周縁部分の切断面又は破断面が不規則な凹凸状に形成されていたり、傾いて形成されていることにより、例えばキャップ部材14の内側に設けたインナーリングを注出口の開口周縁部分に十分に密着させることができない場合でも、当接段差部25と当接密着部26との間で強固な密封性が確保されているので、内容物を袋本体11の内部に容易且つ確実に封入することが可能になる。
【0026】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、当接段差部は、リング状の平坦面である必要は必ずしもなく、例えば当接段差部を基端部22の表面を陥没させた凹溝や隆起させた凸リブで構成して、キャップ部材の当接密着部を嵌め込むような状態で当接させるものであって良い。また、切除予定部につまみ部を設ける必要は必ずしもなく、易破断部を傾斜する面に沿って形成する必要は必ずしもない。さらに、易破断部は、細溝状凹部以外にも、切り込み線等のその他の公知の種々の易破断部を採用することができ、注出口形成部は、底部による載置面に対して垂直な方向に向けて設けられている必要は必ずしもない。
【0027】
本発明は、合成樹脂容器が可撓性に富んだ薄肉の袋容器に適しているが、必ずしも可撓性である必要はなく、容器本体は、扁平な中空断面形状以外の、円筒形状や矩形の中空断面形状を備えていても良い。また、キャップ部材は、液体吐出器のキャップ部である必要は必ずしもなく、例えば合成樹脂容器を詰替え用の容器として用いる場合に、残った内容物を再び封入して保管しておくために注出口形成部に装着される開閉キャップであっても良い。さらに、図5に示すように、液体吐出器としてトリガー式の吐出器のキャップ部材を基端部の雄ネジ形成領域に装着して用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】(a)は、本発明の好ましい一実施形態に係る合成樹脂容器の正面図、(b)は、(a)を左側から見た側面図である。
【図2】本発明の好ましい一実施形態に係る合成樹脂容器の要部正面図である。
【図3】本発明の好ましい一実施形態に係る合成樹脂容器の要部斜視図である。
【図4】(a),(b)は、合成樹脂容器の注出口形成部に、液体吐出器のキャップ部を螺合部材として装着した状態を示す要部断面図である。
【図5】合成樹脂容器の注出口形成部に、トリガー式の液体吐出器のキャップ部材を装着した状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
【0029】
10 合成樹脂容器(自立袋)
11 袋本体(容器本体)
12 液体吐出器
13 注出口形成部
14 液体吐出器のキャップ部材
15 液体吐出器の吐出器
16 底部
17 胴部
18 易破断部
19 切除予定部
20 雌ネジ
21 雄ネジ
22 注出口形成部の基端部
22A 雄ネジ形成領域
22B 基端部先端領域
23a 雄ネジ形成領域の先端外周縁部
23b 基端部先端領域の基端外周縁部
24 充填口部
25 当接段差部
26 当接密着部
30 つまみ片(つまみ部)
33 リング状の平坦面
P1 当接段差部が設けられた面
P2 当接段差部が設けられた面に対して傾斜する面
θ 傾斜角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金型成形され胴部と底部とからなる合成樹脂製の容器本体が、充填口部と注出口形成部を突設し、容器本体内には収容液が充填収容され、充填口部がシールされて密封されている液剤供給用容器であって、
前記注出口形成部に設けられた易破断部の切断又は破断によって注出口を形成して収容液を注出可能とし、
前記注出口形成部の前記易破断部よりも胴部側である基端部の外周面に設けられた雄ネジにキャップ部材を螺着可能とし、
前記基端部には、前記雄ネジが設けられた雄ネジ形成領域よりも易破断部側に基端部の周方向に環状に連続する当接段差部が設けられ、
該当接段差部に、前記キャップ部材の内側に設けられた当接密着部が当接する液剤供給用容器。
【請求項2】
前記当接段差部は、基端部の雄ネジ形成領域よりも易破断部側において外周面から外方向に張り出すように突出して設けられたリング状の平坦面からなり、リング状の平坦面が前記雄ネジ形成領域に連続している請求項1に記載の液剤供給用容器。
【請求項3】
前記注出口形成部の切除予定部につまみ部が設けられている請求項1又は2に記載の液剤供給用容器。
【請求項4】
前記易破断部は、前記当接段差部が設けられた面に対して傾斜する面に沿って形成されている請求項1〜3いずれかに記載の液剤供給用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−154898(P2009−154898A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−333595(P2007−333595)
【出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】