説明

液密性レセプタクル付カートン

カートンは、カートン(280、580、880)の内部容積の内部を覆う液密性の容器(90、390、790)を含む。該カートンは、1つ以上の強化ブランク(105、205、405、505、805)により強化される選択された部分を有してもよい。

【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、2006年5月18日付けで出願された米国仮出願第60/801,525号の利益を主張し、その全体の内容は、参照することにより本願に援用される。
【関連出願】
【0002】
本出願は、2006年12月18日付け出願の米国出願番号第11/612,103号、名称「バリアフィルムを備えた折畳可能なクーラーパック」に関連し、その全体の内容は、参照することにより本願に援用される。
【背景技術】
【0003】
分配カートンは既知である。従来の分配カートンは、中に形成された分配機能を備えたトップパネルを有する場合がある。そのようなカートンは、例えばカートンを開いたときにトップパネルまたは他のパネルから分配することができる飲料容器等の物品を収容するために使用することができる。典型的には、従来のカートンは封入した容器を冷やしておくために冷蔵されなければならない。カートンを冷蔵庫から出して容器を分配するときのように、カートンが冷蔵されなくなると、容器は望ましくない温度上昇に曝される場合がある。したがって容器は再び冷蔵またはその他の様式で冷却されなければならない。さらに、従来のカートンに含まれる分配機能では、カートンが一度開かれると再び確実に閉めることができなくなってしまう可能性がある。したがって、一度カートンが開かれると、カートン内に維持される物品が不注意にもカートンから落ちてしまう可能性がある。
【0004】
従来のカートンは、典型的には、単層の板紙または同様の材料から形成される。運搬用ハンドルは、カートンの1つ以上のパネルに形成することができ、カートンを運搬するために使用される。カートンは、飲料容器等の比較的重い物品を運搬するために使用されることが多いため、カートンの荷重に対応するためにはハンドルまたはカートンの他のセクションの強度を上げなければならない。板紙カートンの耐荷重能力を上げるための従来の方法は、異なる強固な板紙材料のブランクからカートンを作成するか、または、同じカートン材料であるが厚さまたはキャリパがより大きい材料からブランクを作成することである。そのような従来の方法は、典型的には、カートンの製造に関連したコストを増加させ、製造の材料コストは一般に、ブランク全体の強度および/または厚さを増加させるコストに従って増加する。しかしながら、ブランクの一部のセクションは荷重を受けない場合があり、ブランクの荷重を受けないセクションの強度の増加に関連した追加のコストが無駄となる。
【0005】
[発明の概要]
本発明の第1の実施形態によれば、カートンは、ボトム閉鎖部と、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、第1のエンドパネルと、第2のエンドパネルとを備え、サイドパネルおよびエンドパネルとボトム閉鎖部とがカートンの内部容積を部分的に画定する。液密性の容器は、カートンの内部表面の少なくとも一部に取り付けられ、カートンの内部容積の少なくとも一部に対し液密に内部を覆うことを提供する。
【0006】
第1の実施形態の態様によれば、カートンの上部を開き、氷、冷水、追加の容器、および/または他の物品を開いた上部端部からカートン内に入れることができる。カートンの内部容積は、融解する氷から発生する水、結露、他の液体等の液体、および、ごみ、粒状物質等の物体を維持するために使用することができる。
【0007】
本発明の他の態様によれば、カートンは、主ブランクおよび1つ以上の副ブランクを備える多重ブランクから形成することができる。副ブランクは、カートンの選択されたセクションを多重とするように構成されてもよい。副ブランクは、例えば、多重カートンの強度および/または耐荷重能力を上げるために主ブランクを強化するために使用することができる。副ブランクは、任意の数の所望の場所で主ブランクを強化するよう構成することができる。主ブランクの特定領域の選択的な強化により、比較的少量の板紙または他の構造材料を使用して高い耐荷重能力を有する高強度カートンを生成することができる。
【0008】
本発明の他の態様によれば、副ブランクを少なくとも部分的に開いてカートンを拡張構成とすることができる。拡張構成では、カートン内部の高さ、および同時にカートンの内部容積が増加する。カートンの増加した内部容積は、カートン内に追加の容器または氷等を収納するために使用することができる。カートンの実質的に全ての内部容積が液密となるように、副ブランクの上縁部に隣接したカートンの内部表面に液密性の容器を接着することができる。
【0009】
本発明の他の態様、機能、および詳細は、図面と併せて、且つ添付の請求項から以下の詳細な説明を参照することにより、より完全に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】本発明の第1の実施形態によるカートンを形成するために使用される多重ブランクの平面図である。
【図1B】図1Aに示される多重ブランクの主ブランクの平面図である。
【図1C】図1Aに示される多重ブランクの第1の副ブランクの平面図である。
【図1D】図1Aに示される多重ブランクの第2の副ブランクの平面図である。
【図1E】図1Aのブランクへの液密性の容器の適用例を示す図である。
【図2】第1の実施形態のカートンの組立ステップを示す図である。
【図3】第1の実施形態のカートンの組立ステップを示す図である。
【図4】第1の実施形態のカートンの組立ステップを示す図である。
【図5】第1の実施形態のカートンの組立ステップを示す図である。
【図6】第1の実施形態のカートンの組立ステップを示す図である。
【図7】容器が収納された状態の組み立てられた第1の実施形態のカートンを示す図である。
【図8】カートンの上部が開けられた状態の第1の実施形態のカートンを示す図である。
【図9】開けられたカートンの内部に氷が注ぎ込まれた状態の第1の実施形態のカートンを示す図である。
【図10】切り離された蓋セクションでカートンの上部が閉じられた後の第1の実施形態のカートンを示す図である。
【図11A】本発明の第2の実施形態によるカートンを形成するために使用される多重ブランクの平面図である。
【図11B】図11Aに示される多重ブランクの主ブランクの平面図である。
【図11C】図11Aに示される多重ブランクの第1の副ブランクの平面図である。
【図11D】図11Aに示される多重ブランクの第2の副ブランクの平面図である。
【図11E】図11Aの多重ブランクへの液密性の容器の適用例を示す図である。
【図12】図11Aのブランクが第2の実施形態によるカートンに形成される組立ステップを示す図である。
【図13】第2の実施形態のカートンの組立ステップを示す図である。
【図14】容器が収納された状態の組み立てられた第2の実施形態のカートンを示す。
【図15】カートンの上部が開けられた状態の第2の実施形態のカートンを示す図である。
【図16A】本発明の第3の実施形態による多重ブランクの主ブランクの平面図である。
【図16B】本発明の第3の実施形態による多重ブランクの副ブランクの平面図である。
【図16C】液密性の容器が適用された状態の、本発明の第3の実施形態による多重ブランクを示す図である。
【図17】第3の実施形態による図16Cの多重ブランクから形成されたカートンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一般的な方法により、以下に考察される図面の様々な特徴部は、必ずしも原寸に比例して描写されるとは限らない。図面における様々な特徴部および要素の寸法は、本発明の実施形態をより明確に図示するために、拡大または縮小される可能性がある。
【0012】
本発明の第1の実施形態は、飲料容器等の物品を貯蔵し分配するのに適したカートンに関する。カートンは、例えば液体、氷、または他の冷却剤をカートン内に収納するのに適した容器を提供する。容器は、例えば液密性であってもよい。例示的な一実施形態では、開いたカートンに氷を加え、カートン内に保持された物品を冷却することができる。氷が融解すると、生じる流出水の全てまたは一部は、液密性の容器内に保持されることが可能である。カートンの耐荷重能力を上げる、カートンの内部容積を増加させる、再び閉じることが可能な蓋を提供する、または他の利点を提供するために、例えば、1つ以上の強化副ブランクを含めてカートンの選択された部分の強度を上げることができる。
【0013】
このカートンの実施形態内に収納される物品としては、例えば花弁状(petaloid)のボトル容器、飲料缶、ガラスもしくはプラスチックボトル、または食料品の包装に使用されるもの等の他の容器を含めることができる。本発明の範囲を制限する目的ではなく、図示の目的のために、以下の詳細な説明は、図示されたカートンの中に配置されるような飲料ボトルを説明している。本明細書では、「側部」、「底部」、「下方」、「上方」、および「上部」という用語は、完全に組み立てられた直立カートンに関して決定される方向を示す。本明細書において、「端部」および「側部」という用語は、参照の容易性のために使用されるものであり、パネルまたはフラップの相対的大きさを意味するものではない。
【0014】
図1Aは、本発明の第1の実施形態によるカートン280(図7に図示)を形成するために使用される多重ブランク8の平面図である。多重ブランク8は主ブランク5、および上部副ブランク105および下部副ブランク205から成形され、それらは主ブランク5の内側に接着、ラミネート、またはその他の様式で接合される。主ブランク5の内側または下側表面は、副ブランク105、205が接着された状態で、図1Aに示される。本明細書の図面において、副ブランク105、205の表面は点描で網掛けされているが、これは副ブランク105、205を点描されていない主ブランク5と区別することのみを目的とする。図示される実施形態では、副ブランク105、205は主ブランク5の内側に接着されているが、これらは外側または印刷側に接着されてもよい。
【0015】
多重ブランク8は、多重ブランク8を構成する接合ブランク層5、105、205が実質的に重なる部分を含むという点で「多重」となっている。また、主ブランク5および副ブランク層105、205が重なった面の大部分は、互いに隣接して接着されてもよい。副ブランク105、205は、異なる周囲長または「面積」を有し、主ブランク5と全ての点で重なる必要はない。多重ブランク8を構成するそれぞれの層は図1B乃至図1Dに示される。図1Bは、主ブランク5の外側または印刷側の平面図であり、図1Cは、上部副ブランク105の平面図であり、図1Dは、下部副ブランク205の平面図である、
【0016】
図1Bを参照すると、主ブランク5は、第1のサイドパネル10と、横方向の折り線21で第1のサイドパネル10と折り曲げ可能に接続される第1のエンドパネル20と、横方向の折り線31で第1のエンドパネル20と折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネル30と、横方向の折り線41で第2のサイドパネル30と折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネル40とを備える。接着フラップ16は、横方向の折り線18で第1のサイドパネル10と折り曲げ可能に接続することができる。
【0017】
さらに図1Bを参照すると、主ブランク5の第1のサイドトップフラップ12は、長手方向の切れ目の入った折り線52で第1のサイドパネル10と折り曲げ可能に接続され、第1のサイドボトムフラップ14は、長手方向の折り線54で第1のサイドパネル10と折り曲げ可能に接続される。第1のエンドトップフラップ22は、長手方向の折り線52で第1のエンドパネル20と折り曲げ可能に接続され、第1のエンドボトムフラップ24は、長手方向の折り線54で第1のエンドパネル20と折り曲げ可能に接続される。第2のサイドトップフラップ32は、長手方向の折り線52で第2のサイドパネル30と折り曲げ可能に接続され、第2のサイドボトムフラップ34は、長手方向の折り線54で第2のサイドパネル30と折り曲げ可能に接続される。第2のエンドトップフラップ42は、長手方向の折り線52で第2のエンドパネル40と折り曲げ可能に接続され、第2のエンドボトムフラップ44は、長手方向の折り線54で第2のエンドパネル40と折り曲げ可能に接続される。長手方向の折り線52、54は、直線の折り線であってもよく、または、例えばブランクの厚さに鑑みて、1つ以上の位置でずれていてもよい。トップフラップ12、22、32、42は、主ブランク5の第1のまたは上部の周縁部に沿って延在する。ボトムフラップ14、24、34、44は、主ブランク5の第2のまたは下部の周縁部に沿って延在する。図1Bに示されるように、長手方向の折り線54は、横方向の折り線21、31、41で分断されてもよい。
【0018】
ハンドル機能部25が第1のエンドパネル20に形成され、また、同様のハンドル機能部45が第2のエンドパネル40に形成される。第1のエンドトップフラップ22は、長手方向の折り線52から第1のトップエンドフラップ22の上縁部に延在する傾斜折り線またはクリース線26、28を含んでもよい。第2のエンドトップフラップ42は、長手方向の折り線52から第2のトップエンドフラップ42の上縁部に延在する傾斜折り線またはクリース線46、48を含んでもよい。傾斜折り線26、28、46、48は、カートン280(図7)の組立の際、主ブランク5の上部の閉鎖を促進する。
【0019】
長手方向の引き裂きストリップ60は、パネル10、20、30、40を通して主ブランク5の長さ方向に延在し離間した引き裂き線61、62により画定される。引き裂きストリップ60により、カートン280の上部を開くことができるが、これについては以下で詳述する。
【0020】
図1Cは、上部副ブランク105の図1Bに示される主ブランク5の内側または下側表面に接着される側を示す。上部副ブランク105の反対側は、多重ブランク8から形成されるカートン280(図7)の内部に面する。ブランク5、105の重複している要素は、同様の参照番号で示され、上部副ブランク105における参照番号は「1」で始まる。
【0021】
図1Cを参照すると、上部副ブランク105は、第1のサイドパネル110と、横方向の折り線121で第1のサイドパネル110と折り曲げ可能に接続される第1のエンドパネル120と、横方向の折り線131で第1のエンドパネル120と折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネル130と、横方向の折り線141で第2のサイドパネル130と折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネル140とを備える。接着フラップ116は、横方向の折り線118で第1のサイドパネル110と折り曲げ可能に接続されてもよい。第1のサイドトップフラップ112は、長手方向の折り線152で第1のサイドパネル110と折り曲げ可能に接続される。第1のエンドトップフラップ122は、長手方向の折り線152で第1のエンドパネル120と折り曲げ可能に接続される。第2のサイドトップフラップ132は、長手方向の折り線152で第2のサイドパネル130と折り曲げ可能に接続される。第2のエンドトップフラップ142は、長手方向の折り線152で第2のエンドパネル140と折り曲げ可能に接続される。第1のサイドトップフラップ112は、横方向の切れ目の入った折り線153で接着フラップ116と、また横方向の切れ目の入った折り線123で第1のエンドトップフラップ122と折り曲げ可能に接続されてもよい。第2のサイドトップフラップ132は、横方向の切れ目の入った折り線133で第1のエンドトップフラップ122と、また横方向の切れ目の入った折り線143で第2のエンドトップフラップ142と折り曲げ可能に接続されてもよい。トップフラップ112、122、132、142は、上部副ブランク105の上部の周縁部に沿って延在する。多重ブランク8において、トップフラップ112、122、132、142は、少なくとも部分的に主ブランク5(図1B)のトップフラップ12、22、32、42と重なる。
【0022】
さらに図1Cを参照すると、ハンドル機能部125が第1のエンドパネル120に形成され、同様のハンドル機能部145が第2のエンドパネル140に形成される。多重ブランク8では、ハンドル機能部125、145は主ブランク5(図1B)におけるハンドル機能部25、45とそれぞれ重なり、協働する。第1のエンドトップフラップ122は、長手方向の折り線152から第1のエンドトップフラップ122の上縁部に延在する傾斜折り線またはクリース線126、128を含んでもよい。第2のエンドトップフラップ142は、長手方向の折り線152から第2のエンドトップフラップ142の上縁部に延在する傾斜折り線またはクリース線146、148を含んでもよい。傾斜折り線126、128、146、148は、カートン280(図7)の組立の際、上部副ブランク105の上部の閉鎖を促進し、カートン内部のカートン容積の拡張を促進する(図8)。
【0023】
図1Dは、下部副ブランク205の図1Bに示される主ブランク5に接着される側を示す。下部副ブランク205の反対側はカートン280(図7)の内部に面する。ブランク5、205における重複している特徴部は同様の参照番号で示され、下部副ブランク205における参照番号は「2」で始まる。
【0024】
図1Dを参照すると、下部副ブランク205は、第1のサイドパネル210と、横方向の折り線221で第1のサイドパネル210と折り曲げ可能に接続される第1のエンドパネル220と、横方向の折り線231で第1のエンドパネル220と折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネル230と、横方向の折り線241で第2のサイドパネル230と折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネル240とを備える。接着フラップ216は、横方向の折り線218で第1のサイドパネル210と折り曲げ可能に接続されてもよい。第1のサイドボトムフラップ214は、長手方向の折り線254で第1のサイドパネル210と折り曲げ可能に接続される。第1のエンドボトムフラップ224は、長手方向の折り線254で第1のエンドパネル220と折り曲げ可能に接続される。第2のサイドボトムフラップ234は、長手方向の折り線254で第2のサイドパネル230と折り曲げ可能に接続される。第2のエンドボトムフラップ244は、長手方向の折り線254で第2のエンドパネル240と折り曲げ可能に接続される。ボトムフラップ114、224、234、244は、下部副ブランク205の下部の周縁部に沿って延在する。ボトムフラップ214、224、234、244は、少なくとも部分的に主ブランク5(図1B)のボトムフラップ14、24、34、44と重なる。
【0025】
図1A乃至図1Dを参照すると、図1Aに示されるように、多重ブランク8は、上部副ブランク105および下部副ブランク205を主ブランク5の内側に接着することにより組み立てることができる。上部副ブランク105のパネル110、120、130、140は、図1Cの斜行平行線領域108において、主ブランク5のそれぞれ対応するパネル10、20、30、40に接着することができる。上部副ブランク105は、例えば、引き裂きストリップ60の下方で主ブランク5に接着されてもよい。下部副ブランク205は、下部副ブランク205のそれぞれのパネルまたはフラップ210、220、230、240、216、214、224、234、244が主ブランク5のそれぞれ対応するパネルまたはフラップ10、20、30、40、16、14、24、34、44と接着されるように、主ブランク5に接着することができる。糊ストリップ、塗布されるホットメルト糊、ラミネーションプロセス、または他の接着剤および手段を使用して、主および副ブランク5、105、205を互いに接着することができる。
【0026】
図1Eを参照すると、液密性のレセプタクルまたは容器90が多重ブランク8の内側に配置されている。液密性の容器、または「袋」90は、密閉部分92、96、およびそれを通して物品を容器に置くことが可能な開いた上部部分94を有する。液密性の容器90は、例えば、パネル10、110、210、20、120、220、30、130、230、40、140、240の1つ以上の場所に接着することができる。一実施形態では、液密性の容器90を上部副ブランク105、例えばブランク105の上縁部に接着すれば十分である。液密性の容器90は、ブランク8が略スリーブ状に開かれる際に、液密性の容器90の開いた上部部分94がブランク8の内部表面への接着により、開いた位置で支持されるように、ブランク8に接合されてもよい。液密性の容器90は、いかなる液密性材料からでも形成することができる。例えば、プラスチック等の柔軟な液密性材料を使用して容器90を形成してもよい。図示された例示的実施形態において、容器90はビニール袋である。
【0027】
多重ブランク8および液密性の容器90をカートン280に組み立ててカートンに装荷する例示的な方法を、図1A乃至7を参照しながら説明する。
【0028】
図1A乃至図1E、および特に図2を参照すると、接着フラップ16の外側がブランク5、105、205のそれぞれの第2のエンドパネル40、140、240の内側と接着されるように、多重ブランク8は主ブランク5の横方向の折り線21、41、および副ブランク105、205における対応する横方向の折り線121、221、141、241に対して折り曲げられる。また、上部副ブランク105の接着フラップ116(図1C)の外側は、第2のエンドトップフラップ142の内側に接着される。図2に示されるブランク8の折り曲げはまた、容器が接着されるようにブランク8の内部表面を容器90に対し押し付けるように作用することができる。図2に示される袋/ブランクを組み合わせた物品は、実質的に平坦な管状を有し、容器がその中に収納され、消費者への分配のための場所、梱包施設、小売業者等に輸送することができる。後に消費者は物品をカートンに形成することができる。略平坦な閉じた管状構成により、物品を容易に保管および運搬することができる。
【0029】
図3は、部分的に組み立てられたブランク8の底端部を示し、液密性の容器90がその中に収納されている。図3において、折り曲げられ糊付けされたブランク8が略管状に開かれている。図3に示されるようにブランク8を開くと、ブランク8の内部表面に接着された液密性の容器90も拡張され開かれる。部分的に組み立てられたカートンの底部は、重なったボトムフラップ24、224および44、244を開いたボトム端部上に折り曲げ、ボトムフラップ22、44の外側に接着剤を塗布することにより閉じることができる。次いでボトムフラップ234、214の内側をボトムフラップ24、44の外側に接着することができる。
【0030】
図4は、部分的に組み立てられたカートンの開いた上端部を示す。一般に、ブランク8が管状に開いたときに、液密性の容器90の開いた上部部分94は開く。所望に応じて、容器90をカートンの内部にさらに固定するために、容器90は部分的に組み立てられたカートンの内部に位置する接着剤に押し付けられてもよい。容器90は、接着剤を使用せずにカートン内に配置されてもよい。図示される実施形態では、液密性の容器90は、上部副ブランク105の上部縁部に隣接して、少なくとも上部副ブランク105に接着される。図5を参照すると、部分的に組み立てられたカートン内の容器90は、容器の開いた端部が容器C等(図8に示される)の物品を受け入れることができるように、開いた状態で支持される。
【0031】
図5および図6を参照すると、部分的に組み立てられたカートンに物品を入れた後、部分的に組み立てられたカートンの開いた上端部を閉じることができる。トップフラップ122、142をそれぞれ傾斜折り目126、128(図1C)および146、148で内側に折り曲げることにより、上部は閉じられる。次いでトップフラップ112、132は、図6に示される曲線矢印の方向に、折り線152(図1C)に対して内側に折り曲げられる。所望に応じて、トップフラップ112、132、122、142は互いに接着される。
【0032】
次いで主ブランク5のトップエンドフラップ22、42が折り曲げられ、トップサイドフラップ12、32の下側がトップエンドフラップ22、42の外側に接着されてカートンの組立が完了する。図7は、中に物品が収納された組立て後のカートン280を示す。カートン280は実質的に平行六面体形状である。図7に示される例示的な実施形態において、主ブランク5および上部副ブランク105のそれぞれの重なったハンドル機能部25、125および45、145は、カートン280のそれぞれの端部に1つずつ、二重ハンドル247、249を形成する。重なったトップフラップ112、122、132、142、12、22、32、42は、多重トップパネルまたは閉鎖部260を形成し、ボトムフラップ214、224、234、244、14、24、34、44は、多重ボトムパネルまたは閉鎖部270を形成する。引き裂きストリップ60は、カートン280の周縁部全体に延在する。
【0033】
図8は、開かれて拡張構成とされたカートン280を示す。カートン280は、例えば、カートン280の周縁部の引き裂きストリップ60を切り取ることにより開くことができる。引き裂きストリップ60を取り除くと、引き裂きストリップ60の上に位置するパネル10、20、30、40の上部部分およびトップフラップ12、22、32、42を含むカートン280の外部層の上部(主ブランク5の一部を構成する)は、カートン280の残った底部部分の上部から外すことができる。主ブランク5の切り離された上部は、主ブランク5が引き裂きストリップ60の上で上部副ブランク105に接着されていないため、カートン280の残部から外すことができる。図8に示されるように、トップフラップ112、122、132、142を含む上部副ブランク105の上部282は、フラップを上向きに開き、引くことにより拡張構成とすることができる。フラップ112、122、132、142を直立するように開くことで、カートン280の拡張した内部容積290を形成することができる。液密性の容器90は内部容積290の内側を覆い、液密とする。
【0034】
さらに図8を参照すると、カートン280の第1の高さHは、閉じられるとほぼカートン280の高さとなる(図7)サイドパネル10、30の高さに概して適合する。第2の拡張された高さHは、拡張構成におけるカートン280の内部容積290の高さを示す。図9を参照すると、拡張構成のときに、例えば氷Iをカートン280内の容器Cの上に注ぎ入れることができる。上部副ブランク105の上部282は、氷Iを受け入れるためにカートンに追加の容積を提供する。液密性の容器90はブランク105の上部縁部に隣接して接着されることが可能であるため、拡張された容積290は、拡張されたカートン280のほぼ上縁部まで液密となることができる。本発明の一実施形態によれば、高さHを有する、図7に示される閉じた構成から、高さHを有する、図8および9に示される開いた拡張構成に拡張すると、カートン280の内部容積290の高さは少なくとも10%増加する。本発明の他の実施形態によれば、高さHは少なくとも第1の高さHよりも20%大きい。
【0035】
カートン280は、図8および図9に示される拡張構成だけでなく、図7に示される閉じた構成においても、強化された二重ハンドル247、249を使用して運搬することができる。氷Iが内部容積290に加えられる場合、追加の重量によりカートン280が大きな重量を有する可能性がある。副ブランク105、205が主ブランク5に重なるセクションを含むカートン280の二重部分は、カートンに顕著な強度を加え、カートン280において比較的重い荷重を支えられるようにする。上部および下部副ブランク105、205により提供される強化は、カートンの形成において板の無駄がほとんどないように、カートン280の強化が必要な領域に特定して適用することができる。
【0036】
図10は、カートンを開く際にカートン280から取り外された主ブランク5の蓋部分295によりカートンの上部が閉じられたカートン280を示す。図10に示されるように、拡張構成となったときに、蓋295を使用してカートン280の上部を閉じることができる。図示される実施形態では、カートン280には3×5×1構成で配置された15個の12オンスボトル飲料容器Cが入れられている。他の配置もまた可能である。
【0037】
図11Aは、本発明の第2の実施形態による、カートン580(図14に示される)の形成に使用される多重ブランク308の平面図である。ブランク308は主ブランク305および上部副ブランク405および下部副ブランク505から形成され、上部副ブランク405および下部副ブランク505は主ブランク305の内側に接着、ラミネート、またはその他の様式で接合される。本明細書の図面において、副ブランク405、505の表面は点描で網掛けされているが、これは副ブランク405、505を点描されていない主ブランク305と区別することのみを目的とする。副ブランク405、505が接着された主ブランク305の内側または下側表面が図11Aに示されている。図示される実施形態では、副ブランク405、505は主ブランク5の内側に接着されているが、これらは外側または印刷側に接着されてもよい。ブランク305、405、505における重複または一致する特徴部は同様の参照番号で示されており、主ブランク305における参照番号は「3」で始まり、上部副ブランク405における参照番号は「4」で始まり、下部副ブランク505における参照番号は「5」で始まる。図11Bは、主ブランク305の外側または印刷側の平面図であり、図11Cは、上部副ブランク405の平面図であり、図11Dは、下部副ブランク505の平面図である、
【0038】
図11Bを参照すると、主ブランク305は、第1のエンドパネル310と、横方向の折り線321で第1のエンドパネル310と折り曲げ可能に接続される第1のサイドパネル320と、横方向の折り線331で第1のサイドパネル320と折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネル330と、横向きの折り線341で第2のエンドパネル330と折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネル340とを備える。接着フラップ316は、横方向の折り線318で第1のエンドパネル310と折り曲げ可能に接続することができる。
【0039】
さらに図11Bを参照すると、主ブランク305の第1のエンドトップフラップ312は、長手方向の折り線352で第1のエンドパネル310と折り曲げ可能に接続され、第1のエンドボトムフラップ314は、長手方向の折り線354で第1のエンドパネル310と折り曲げ可能に接続される。第1のサイドトップフラップ322は、長手方向の折り線352で第1のサイドパネル320と折り曲げ可能に接続され、第1のサイドボトムフラップ324は、長手方向の折り線354で第1のサイドパネル320と折り曲げ可能に接続される。第2のエンドトップフラップ332は、長手方向の折り線352で第2のエンドパネル330と折り曲げ可能に接続され、第2のエンドボトムフラップ334は、長手方向の折り線354で第2のエンドパネル330と折り曲げ可能に接続される。第2のサイドトップフラップ342は、離間した切れ目を有する長手方向のヒンジ線356で第2のサイドパネル340と折り曲げ可能に接続され、第2のサイドボトムフラップ344は、長手方向の折り線354で第2のサイドパネル340と折り曲げ可能に接続される。トップフラップ312、322、332、342は、主ブランク305の第1または上部の周縁部に沿って延在する。ボトムフラップ314、324、334、344は、主ブランク305の第2のまたは下部の周縁部に沿って延在する。ハンドル機能部315が第1のエンドパネル310に形成され、また同様のハンドル機能部335が第2のエンドパネル330に形成される。
【0040】
ボトムフラップ314、324、334、344は、組み立てられたカートン580(図14)においてボトムパネルの連結または閉鎖を形成するように配置される。ボトムフラップ324は係止用開口326を含み、ボトムフラップ344は、係止用開口326内に受容されるように採寸された係止用突出部346を含む。係止用突出部346および係止用開口326は、カートン580のさらなる耐荷重能力を提供するために、典型的な係止機能部よりも大きくすることができる。係止用突出部346の折り目は、係止用突出部346の係止用開口326への挿入を容易にする。
【0041】
本発明の一態様によれば、長手方向の引き裂きストリップ360はパネル310、320、330を通って延在する。引き裂きストリップ360は、離間した引き裂き線361、362によりその上縁部および下縁部で画定される。引き裂き線361は第2のエンドパネル330における斜めの切込364、および第1のエンドパネル310の斜めの切込365へと延在する。引き裂きストリップへのアクセスを容易にするために、プルタブ366が引き裂きストリップ360の一端に含まれてもよい。以下に詳述するように、引き裂きストリップ360によりカートン580(図14)の上部を開くことができる。
【0042】
図11Cは、上部副ブランク405の図11Bに示される主ブランク305に接着される側を示す。上部副ブランク405の反対側は、多重ブランク308から形成されるカートン580(図14に示される)の内部に面する。上部副ブランク405は、第1のエンドパネル410と、横方向の折り線421で第1のエンドパネル410と折り曲げ可能に接続される第1のサイドパネル420と、横方向の折り線431で第1のサイドパネル420と折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネル430と、横方向の折り線441で第2のエンドパネル430と折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネル440とを備える。ハンドル機能部415が第1のエンドパネル410に形成され、また同様のハンドル機能部435が第2のエンドパネル430に形成される。接着フラップ416は、横方向の折り線418で第1のエンドパネル410と折り曲げ可能に接続されてもよい。
【0043】
図11Dを参照すると、下部副ブランク505は、第1のエンドパネル510と、横方向の折り線521で第1のエンドパネル510と折り曲げ可能に接続される第1のサイドパネル520と、横方向の折り線531で第1のサイドパネル520と折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネル530と、横方向の折り線541で第2のエンドパネル530と折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネル540とを備える。接着フラップ516は、横方向の折り線518で第1のエンドパネル510と折り曲げ可能に接続されてもよい。第1のエンドボトムフラップ514は、長手方向の折り線554で第1のエンドパネル510と折り曲げ可能に接続される。係止用開口526を含む第1のサイドボトムフラップ524は、長手方向の折り線554で第1のサイドパネル520と折り曲げ可能に接続される。第2のエンドボトムフラップ534は、長手方向の折り線554で第2のエンドパネル530と折り曲げ可能に接続される。係止用突出部546を含む第2のサイドボトムフラップ544は、長手方向の折り線554で第2のサイドパネル540と折り曲げ可能に接続される。ボトムフラップ514、524、534、544は、下部副ブランク505の下部の周縁部に沿って延在する。ブランク505のボトムフラップ514、524、534、544は、主ブランク305のそれぞれ対応するボトムフラップ314、324、334、344と重なる。
【0044】
図11A乃至図11Dを参照すると、多重ブランク308は、上部副ブランク405および下部副ブランク505を主ブランク305の内側に接着することにより組み立てることができる。上部副ブランク405の各パネル410、420、430、440は、主ブランク305における長手方向の折り線352の下で、主ブランク305のそれぞれ対応するパネル310、320、330、340に接着することができる。下部副ブランク505は、副ブランク505のそれぞれのパネルまたはフラップ510、520、530、540、514、524、534、544が主ブランク305のそれぞれ対応するパネルまたはフラップ310、320、330、340、314、324、334、344と接着されるように、主ブランク305に接着することができる。糊ストリップ、塗布されるホットメルト糊、ラミネーションプロセス、または他の接着剤および手段を使用して、主および副ブランク305、405、505を互いに接着することができる。
【0045】
図11Eを参照すると、液密性のレセプタクルまたは容器390が多重ブランク308の内側に配置されている。液密性の容器は、密閉部分392、396、およびそれを通して物品を容器内に置くことが可能な開いた上部部分394を有する。液密性の容器390は、パネル310、410、510、320、420、520、330、430、530、340、440、540の1つ以上の場所に接着することができる。一実施形態では、液密性の容器390を上部副ブランク405、例えば副ブランク405の上縁部に接着すれば十分である。液密性の容器390は、ブランク308が略管状に開かれた際に、液密性の容器390の上部の開いた端部がブランク308の内部表面への接着により開いた位置で支持されるように、多重ブランク308に接合されてもよい。液密性の容器390は、例えばいかなる液密性材料からでも形成することができる。
【0046】
多重ブランク308をカートン580に組み立ててカートンに装荷する例示的な方法を、図11A乃至図14を参照しながら説明する。
【0047】
図11A乃至図11E、および特に図12を参照すると、主ブランク305の接着フラップ316の外側がブランク305、405、505のそれぞれの第2のエンドパネル340、440、540の内側に接着されるように、多重ブランク308は主ブランク305の横方向の折り線321、341、および副ブランク405、505における対応する横方向の折り線421、441、521、541に対して折り曲げられる。図12に示されるブランク308の折り曲げはまた、容器が接着されるようにブランク308の内部表面を容器390に対し押し付けるように作用することができる。図12に示される袋/ブランクを組み合わせた物品は、略平坦な閉じた管状を有し、消費者への分配のための場所、梱包施設、小売業者等に輸送することができる。
【0048】
図13は、部分的に組み立てられたブランク308の底端部の閉鎖部を示す。図13において、折り曲げられ糊付けされたブランク308は略管状に開かれている。図13に示されるようにブランク308を開くと、液密性の容器390も拡張され開かれる。部分的に組み立てられたカートンの底部は、まず重なったフラップ324、524を開いたカートン底部の上に折り曲げることにより閉じることができる。重なったフラップ324、524および344、544は次いでボトムフラップ324、524の上に折り曲げられる。ブランク305、505のそれぞれの接着され重なった係止用突出部346、546は、それぞれボトムフラップ324、524における重なった係止用開口326、526に、矢印の方向に押し込まれる。
【0049】
部分的に組み立てられたカートンの底部を閉じた後、容器などの物品を部分的に組み立てられたカートン内に入れることができる。所望に応じて、部分的に組み立てられたカートンの内部に位置する接着剤に容器390をさらに固定するために、液密性の容器390はカートンの内部側に押し付けられてもよい。図示される実施形態では、液密性の容器390は、上部副ブランク405の上縁部に隣接して、少なくとも上部副ブランク405に接着される。部分的に組み立てられたカートンに物品を入れた後、部分的に組み立てられたカートンの開いた上端部を閉じることができる。上部は、エンドトップフラップ312、332を折り線352に対して内側に折り曲げることにより閉じることができる。次いでサイドトップフラップ322、342は、それぞれ線352、356に対して内側に折り曲げられ、トップフラップ322、342に接着される。
【0050】
図14は、中に物品が収容されている、組み立てられたカートン580を図示する。カートン580は、ほぼ平行6面体の形状を有する。図14に示される例示的な実施形態では、主ブランク305の重なったハンドル特徴部315、415、および335、435、ならびに上部副ブランク405はそれぞれ、カートン580のそれぞれの端部に2重ハンドル457、459をそれぞれ1つ形成する。トップフラップ312、322、332、342は、多重トップパネルまたは閉鎖部460を形成する。連結され、重なったフラップ314、514、324、524、334、534、344、544は、多重ボトムパネルまたは閉鎖部470を形成する。引き裂きストリップ360は、カートン580の周縁部全体に延在する。
【0051】
図15は、開かれた後のカートン580を図示する。カートン580は、カートン580の周縁部分の引き裂きストリップ360を引っ張ることにより開かれる。この状態で、カートン580の内部容積590内に収容された容器Cをカートンから取り出すことができる。引き裂きストリップ360を取り外した後、カートン580の上部は、ヒンジ線356(図11B)の周りで、曲線矢印の方向に枢動可能な蓋595を画定する。蓋595を枢動して開いた状態で、容器Cを冷却するために、内部容積590内に収容された容器Cの上に、例えば氷(図示せず)を注ぎ込むことができる。カートン580内の液密性の容器390は、内部容積590の内側を覆い、融解する氷から流出する水を維持する役目を果たす。例えば蓋595は、カートン580の内部容積590を閉じるために、選択的に開閉されてもよい。あるいは、蓋595は、離間した切れ目を有するヒンジ線356に沿ってさらに切り取ることによって、カートン580から取り外すようにしてもよい。図示される実施形態では、カートン580に、12個の12オンスのボトル飲料容器Cが、3×4×1の配置で積み込まれる。また、その他の配置も可能である。
【0052】
カートン580は、図14に示される、閉じられた構成に加え、図15に示される、開かれた構成である間、補強された2重ハンドル457、459(図14)を使用して運搬することができる。内部容積590に氷が加えられる場合、追加重量は、カートン580が負担する、相当な重量を構成する場合がある。副ブランク405、505が主ブランク305と重なるセクションを含むカートン580の2重セクションは、カートンに顕著な強度を与え、カートン580内に比較的重い積載量を支持できるようにする。上部および下部副ブランク405、505によって提供される補強は、カートンの形成において、板がほとんど無駄にならないように、カートン580の強化が必要な領域に特定して適用することができる。
【0053】
図16Aは、本発明の第3の実施形態による、主ブランク705の平面図であり、図16Bは、本発明の第3の実施形態による、副ブランク805の平面図である。副ブランク805は、接着、ラミネート、ないしは別の方法で主ブランク705の内側に接合され、図16Cに図示される多重ブランク708を形成する。多重ブランク708は、本発明の第3の実施形態による、カートン880(図17)を形成するために使用される。主ブランク705の外側または印刷面が図16Aに示される。ブランク705、805内の重複するまたは一致する特徴部は、同様の参照番号で示され、主ブランク705における参照番号は、「7」で始まり、副ブランク805における参照番号は、「8」で始まる。本明細書の図面では、副ブランク805の表面は、副ブランク805を、点描されていない主ブランク705と区別するために、点描で網掛けされる。
【0054】
図16Aを参照すると、主ブランク705は、第1のエンドパネル710と、横方向の折り線721で第1のエンドパネル710と折り曲げ可能に接続される第1のサイドパネル720と、横方向の折り線731で第1のサイドパネル720と折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネル730と、横方向の折り線741で第2のエンドパネル730と折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネル740と、を備える。接着パネル716は、横方向の折り線718で第1のエンドパネル710と折り曲げ可能に接続されてもよい。第1のエンドトップフラップ712は、長手方向の折り線752で第1のエンドパネル710と折り曲げ可能に接続され、第1のエンドボトムフラップ714は、長手方向の折り線754で第1のエンドパネル710と折り曲げ可能に接続される。第1のサイドトップフラップ722は、長手方向の折り線752で第1のサイドパネル720と折り曲げ可能に接続され、第1のサイドボトムフラップ724は、長手方向の折り線754で第1のサイドパネル720と折り曲げ可能に接続される。第2のエンドトップフラップ732は、長手方向の折り線752で第2のエンドパネル730と折り曲げ可能に接続され、第2のエンドボトムフラップ734は、長手方向の折り線754で第2のエンドパネル730と折り曲げ可能に接続される。第2のサイドトップフラップ742は、長手方向の折り線752で第2のサイドパネル740と折り曲げ可能に接続され、第2のサイドボトムフラップ744は、長手方向の折り線754で第2のサイドパネル740と折り曲げ可能に接続される。トップフラップ712、722、732、742は、主ブランク705の第1または上部の周辺部に沿って延在する。ボトムフラップ714、724、734、744は、主ブランク705の第2または下部の周辺部に沿って延在する。ハンドル機能部715は、第1のエンドパネル710内に形成され、同様のハンドル機能部735は、第2のエンドパネル730内に形成される。
【0055】
本発明の一態様によれば、長手方向の引き裂きストリップ760は、パネル710、720、730を通って延在する。引き裂きストリップ760は、一対の離間した長手方向の引き裂き線761、762によって、上縁部および下縁部で画定される。プルタブ764は、引き裂きストリップへのアクセスを容易にするために、引き裂きストリップ760の一方の端部に含まれてもよい。離間した切れ目を有するヒンジ線756は、引き裂きストリップ760の反対側の端部から第2のサイドパネル740を通って延在する。引き裂きストリップ760により、カートン880(図17)を開くことができるが、これについては以下で詳述する。
【0056】
図16Bは、副ブランク805を図示する。また図16Aを参照すると、副ブランク805は、折り線752、754間の主ブランク705の中心部に重なる寸法である。図16Bを参照すると、副ブランク805は、第1のエンドパネル810と、横方向の折り線821で第1のエンドパネル810と折り曲げ可能に接続される第1のサイドパネル820と、横方向の折り線831で第1のサイドパネル820と折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネル830と、横方向の折り線841で第2のエンドパネル830と折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネル840と、を備える。接着パネル816は、横方向の折り線818で第1のエンドパネル810と折り曲げ可能に接続されてもよい。ハンドル機能部815は、第1のエンドパネル810内に形成され、同様のハンドル機能部835は、第2のエンドパネル830内に形成される。
【0057】
さらに図16Bを参照すると、長手方向の引き裂きストリップ860は、パネル810、820、830を通って延在する。引き裂きストリップ860は、一対の離間した長手方向の引き裂き線861、862によって、上縁部および下縁部で画定される。プルタブ864は、引き裂きストリップへのアクセスを容易にするために、引き裂きストリップ860の一方の端部に含まれてもよい。離間した切れ目を有するヒンジ線856は、引き裂きストリップ860の反対側の端部から離れて、第2のサイドパネル840を通って延在する。
【0058】
図16A乃至図16Cを参照し、一例示的な実施形態では、多重ブランク708は、引き裂きストリップ760およびヒンジ線756の下方かつ折り線754の上方で副ブランク805を主ブランク705の内側に取り付けることによって、構成することができる。別の実施形態では、副ブランク805のパネル810、820、830、840の各々のほぼ全てが、長手方向の折り線752、754間で対応するパネル710、720、730、740に接着される。本実施形態では、引き裂きストリップ760、860は、接合され、単一の引き裂きストリップとして機能する。さらに別の実施形態では、パネル740、840は、折り線752、754間に接着され、且つパネル810、820、830は、引き裂きストリップ760、860の下方で対応するパネル710、720、730に接合される。本実施形態では、引き裂き線760で主ブランク705を開き、続いて引き裂き線860で副ブランク805を開くことによって、カートン880(図17)は開かれる。糊ストリップ、塗布されるホットメルト糊、ラミネーションプロセス、またはその他の接着剤および手段を使用して、主および副ブランク705、805を互いに接着することができる。
【0059】
特に図16Cを参照し、次いで液密性のレセプタクルまたは容器790が、多重ブランク708の内側に置かれる。液密性の容器790は、密閉部分792、796、およびそれを通して物品を容器に置くことが可能な開いた上部部分794を有する。容器790は、例えば、パネル810、820、830、840の1つ以上の位置に接着することができる。ブランク708は、第1および第2の実施形態を参照して上記に記載されるように、閉じたほぼ平坦な管形状内に折り曲げ、糊付けすることができる。液密性の容器790は、ブランク708が略管状に開かれたとき、液密性の容器790の開いた上部部分794がブランク708の内側表面への接着により、開いた位置で支持されるように、多重ブランク708に接合されてもよい。
【0060】
ブランク708は、管状に開くことができ、ボトムフラップ714、724、734、744を互いに接着することによって、底部を閉じることができる。部分的に組み立てられたカートンの底部を閉じた後、例えば容器(不図示)等の物品を部分的に組み立てられたカートン内に充填することができる。図示される実施形態は、3×4×1の配置で12個の容器を収容する寸法であるが、その他の配置が可能である。図17を参照すると、上部は、エンドトップフラップ712、732を折り線752に対して内側に折り曲げることによって閉じられる。次いでサイドトップフラップ722、742は、線752、756それぞれに対して内側に折り曲げられ、フラップ722、742に接着される。上部を閉じることによって、カートン880の組み立てが完了する。カートン880は、引き裂きストリップ760、860を同時または個別に取り外し、重なっているヒンジ線756、856でカートンの開口部の上部を枢動することによって開くことができる。液密性の容器790は、カートン780の内部容積の内側を覆う。
【0061】
上記の実施形態では、カートンは、12個または15個の12オンスの缶容器Cを異なる配置で収容することによって記載される。しかしながら、容器、パッケージ、物品、およびその他の物を他の配置で、本発明の原理に従って組み立てられるカートン内に収容することができる。例えば、本発明の原理に従って組み立てられるカートンは、カートンが4×3×1、3×6×1、2×4×1、2×5×1、2×6×1、4×6×1等の他の配置、および上述の配置の多層的な変更で物品を保持するような大きさおよび形状の場合にも十分に機能することができる。例えば様々な容器形状を収容するために、ブランクの寸法を変更してもよい。例えば、16オンスの花弁状のボトルを本発明の原理に従って組み立てられるカートン内に収容することができる。
【0062】
図示される実施形態では、液密性の容器は、ブランクに固定される前、密閉されている下部および側部を有する。別の実施形態では、容器は、参照として本明細書に全体が組み込まれる米国出願第11/612,103号に記載されるように、バリアフィルムから形成され、カートンの組み立て中に密封されてもよい。
【0063】
上記に記載される例示的な実施形態では、主および副ブランクは、例えば、クレーコートニュースプリント(CCN)、無地無漂白クラフトボード紙(SUS)、ボード紙、およびその他の材料から形成されてもよい。一般にブランクは、通常の紙より重く、かつ硬くなるように、例えば少なくとも14のキャリパを有するボード紙から構成することができる。またブランクは、ボール紙のような他の材料、またはカートンが、少なくとも概して、上述のように機能することを可能にするために適した特性を有する、いかなる他の材料などで構成することもできる。ブランクは、例えばクレーコーティングなどでコーティングすることができる。次いでクレーコーティングに、製品、広告、およびその他の情報または画像を印刷してもよい。次いでブランクは、ブランク上に印刷された情報を保護するために、ニスでコーティングされてもよい。
【0064】
またブランクは、ブランクのいずれか、または両方の面を、例えば防湿層でコーティングすることもできる。例えば、ブランクの内側表面は、液密性の容器の隣接した表面上に形成される場合がある結露からブランクを保護するために、防湿層でコーティングすることができる。また選択されたパネル、またはパネル部分で、1つ以上のシート状の材料を用いて、ブランクをラミネート加工、またはコーティングすることもできる。
【0065】
上記の実施例は、糊で互いに接着するパネルを1つ以上有するように記載されてもよい。「糊」という用語は、カートンパネルおよび/またはフラップを所定の位置に固定するために一般に使用される接着剤によるすべての方法を包含することが意図される。
【0066】
本明細書で使用される際、「線」という用語は、直線だけでなく、例えば、湾曲した線、曲線または角度を有して置き換えられた線、ならびに/または中断された線等、他の線の種類も含む。
【0067】
本発明の例示的な実施形態に従い、折り線は、直線である必要は無いが、それに沿って折り曲げることを容易にする、いかなる実質的に直線のブランク内の破砕または弱化形状であってもよい。本発明の範囲を狭める目的のためではないが、より具体的には、折り線の例には、スコア線、クリース線、所望の弱化線に沿って材料の部分および/または全面に渡り延在するカットまたは一連のカット、ならびに様々な連続および/または重なるこれら例示的な特徴の組み合わせが挙げられる。
【0068】
本明細書では、「パネル」または「フラップ」は、平坦または平面である必要はない。「パネル」または「フラップ」は、例えば、複数の相互連結したほぼ平坦または平面のセクションを備えることができる。
【0069】
本明細書に記載される説明目的のために、「破断線」は、例えば、ブランク内に形成される切断線、スコア線、クリース線、引き裂き線、または折り線(もしくは様々な連続および/または重なるこれらの組み合わせ)を概して参照するために使用することができる。「破壊可能な」破断線は、カートンの通常使用中に破壊されることが意図される、破断線である。破壊可能な破断線の一例は、引き裂き線である。
【0070】
本発明は、例示的な実施形態を参照して上記に記載されてきたが、特許請求の範囲に記載される、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、そこに様々な追加、修正、および変更を行うことができることが、当業者によって理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部表面を有するカートンであって、
底部閉鎖部と、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと
第1のエンドパネルと
第2のエンドパネルとを備え、前記サイドパネルおよび前記エンドパネルと前記底部閉鎖部とが前記カートンの内部容積を部分的に画定し、
前記内部表面の少なくとも一部に取り付けられ、前記カートンの前記内部容積の少なくとも一部の内部を覆う液密性の容器を備えることを特徴とするカートン。
【請求項2】
前記底部閉鎖部は、複数のボトムフラップを備えることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
前記カートンは、主ブランクおよび該主ブランクに接着された少なくとも1つの副ブランクから組み立てられることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
【請求項4】
前記容器は、前記少なくとも1つの副ブランクに接着されることを特徴とする請求項3に記載のカートン。
【請求項5】
前記少なくとも1つの副ブランクは、前記第1のサイドパネル、前記第2のサイドパネル、前記第1のエンドパネル、および前記第2のエンドパネルのうちの少なくとも2つに接着されることを特徴とする請求項3に記載のカートン。
【請求項6】
上部閉鎖部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
【請求項7】
前記カートンは、主ブランクと、前記底部閉鎖部と前記上部閉鎖部との間で該主ブランクに接着された少なくとも1つの副ブランクから組み立てられることを特徴とする請求項6に記載のカートン。
【請求項8】
前記上部閉鎖部は、
第1のサイドトップフラップと、
第2のサイドトップフラップとを備えることを特徴とする請求項6または7に記載のカートン。
【請求項9】
前記容器は、前記上部閉鎖部に隣接した前記内部表面に接着されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項10】
引き裂きストリップをさらに備え、該引き裂きストリップは、少なくとも部分的に前記カートンの蓋を画定することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項11】
前記引き裂きストリップは、前記蓋が取り外し可能となるように前記カートンの周縁部に延在することを特徴とする請求項10に記載のカートン。
【請求項12】
前記引き裂きストリップは、前記蓋が枢動可能となるように前記カートンの周縁部の一部に延在することを特徴とする請求項10に記載のカートン。
【請求項13】
前記カートンは、実質的に平行六面体であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項14】
少なくとも1つのハンドルをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項15】
主ブランクおよび少なくとも1つの副ブランクから組み立てられ、内部表面を有する多重カートンであって、
底部閉鎖部と、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
第1のエンドパネルと、
第2のエンドパネルとを備え、前記サイドパネルおよび前記エンドパネルと前記底部閉鎖部とが前記カートンの内部容積を部分的に画定し、
前記内部表面の少なくとも一部に取り付けられ、前記カートンの前記内部容積の少なくとも一部の内部を覆う液密性の容器を備え、
前記副ブランクは、前記第1のサイドパネル、前記第2のサイドパネル、前記第1のエンドパネル、および前記第2のエンドパネルのうちの少なくとも2つに接着されることを特徴とする多重カートン。
【請求項16】
上部閉鎖部をさらに備えることを特徴とする請求項15に記載のカートン。
【請求項17】
前記少なくとも1つの副ブランクは、前記上部閉鎖部と隣接して前記主ブランクに接着された上部副ブランクを備えることを特徴とする請求項16に記載のカートン。
【請求項18】
前記少なくとも1つの副ブランクは、前記底部閉鎖部で前記主ブランクに接着された下部副ブランクをさらに備えることを特徴とする請求項17に記載のカートン。
【請求項19】
前記少なくとも1つの副ブランクは、前記底部閉鎖部と前記上部閉鎖部との間で前記主ブランクに接着されることを特徴とする請求項16に記載のカートン。
【請求項20】
前記上部閉鎖部は、
第1のサイドトップフラップと、
第2のサイドトップフラップとを備えることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項21】
前記容器は、前記上部閉鎖部に隣接した前記内部表面に接着されることを特徴とする請求項16乃至20のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項22】
前記少なくとも1つの副ブランクは、前記底部閉鎖部で前記主ブランクに接着された下部副ブランクを備えることを特徴とする請求項15に記載のカートン。
【請求項23】
前記底部閉鎖部は、複数のボトムフラップを備えることを特徴とする請求項15乃至22のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項24】
前記複数のボトムフラップは、
第1のサイドボトムフラップと、
第2のサイドボトムフラップとを備えることを特徴とする請求項23に記載のカートン。
【請求項25】
引き裂きストリップをさらに備えることを特徴とする請求項15乃至24のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項26】
前記カートンは、実質的に平行六面体であることを特徴とする請求項15乃至25のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項27】
少なくとも1つのボトムフラップと、
少なくとも1つのトップフラップと、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
第1のエンドパネルと、
第2のエンドパネルと、
ブランクの内部表面の少なくとも一部に接着された液密性の容器とを備える前記ブランクを備えることを特徴とする物品。
【請求項28】
前記物品は、実質的に平坦に折り畳まれることを特徴とする請求項27に記載の物品。
【請求項29】
前記物品は、容器を有する平坦な管状形態を有し、前記容器は前記平坦な管状形態の内部に位置することを特徴とする請求項27または28に記載の物品。
【請求項30】
前記エンドパネルのうちの1つは、前記サイドパネルのうちの1つに隣接して糊付けされることを特徴とする請求項27乃至29のいずれか1項に記載の物品。
【請求項31】
前記サイドパネルは、矩形であることを特徴とする請求項27乃至29のいずれか1項に記載の物品。
【請求項32】
前記ブランクは、少なくとも主ブランクと該主ブランクに接着されている副ブランクとを備えている多重ブランクであって、該第1のサイドパネルと、該第2のサイドパネルと、該第1のエンドパネルと、該第2のエンドパネルは、該主ブランクの部分から成ることを特徴とする請求項27乃至31のいずれか1項に記載の物品。
【請求項33】
前記副ブランクは、前記第1のサイドパネル、前記第2のサイドパネル、前記第1のエンドパネル、および前記第2のエンドパネルのうちの少なくとも2つに接着されることを特徴とする請求項32に記載の物品。
【請求項34】
前記少なくとも1つの副ブランクは、前記少なくとも1つのトップフラップに隣接して前記主ブランクに接着された上部副ブランクを備えることを特徴とする請求項32に記載の物品。
【請求項35】
前記少なくとも1つの副ブランクは、前記少なくとも1つのボトムフラップで前記主ブランクに接着された下部副ブランクを備えることを特徴とする請求項32に記載の物品。
【請求項36】
少なくとも1つの副ブランクが、前記少なくとも1つのボトムフラップと前記少なくとも1つのトップフラップとの間で、前記主ブランクに接着されることを特徴とする請求項32に記載の物品。
【請求項37】
主ブランクおよび少なくとも1つの副ブランクから組み立てられ、内部表面を有する多重カートンを利用する方法であって、
底部閉鎖部と、
上部閉鎖部と、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
第1のエンドパネルと、
第2のエンドパネルとを備え、前記サイドパネルおよび前記エンドパネルと前記底部閉鎖部とが前記カートンの内部容積を部分的に画定し、
前記内部表面の少なくとも一部に取り付けられ、前記カートンの前記内部容積の少なくとも一部の内部を覆う液密性の容器を備えるカートンを設けるステップと、
前記カートンの上部を開くステップと、
前記少なくとも1つの副ブランクの上部を画定するために前記少なくとも1つの副ブランクを少なくとも部分的に開くことにより、前記カートンの前記内部容積を拡張するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項38】
前記少なくとも1つの副ブランクは、前記第1のサイドパネル、前記第2のサイドパネル、前記第1のエンドパネル、および前記第2のエンドパネルのうちの少なくとも2つに接着されることを特徴とする請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記カートンの上部を開くステップは、前記カートンにおける少なくとも1つの引き裂き機能部を引き裂くステップを含むことを特徴とする請求項37または38に記載の方法。
【請求項40】
前記カートンは、実質的に平行六面体であることを特徴とする請求項37乃至39のいず
れか1項に記載の方法。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図1D】
image rotate

【図1E】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図11C】
image rotate

【図11D】
image rotate

【図11E】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16A】
image rotate

【図16B】
image rotate

【図16C】
image rotate

【図17】
image rotate


【公表番号】特表2009−537409(P2009−537409A)
【公表日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−511082(P2009−511082)
【出願日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【国際出願番号】PCT/US2007/011906
【国際公開番号】WO2007/136750
【国際公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】