液晶表示装置及び液晶表示方法
【課題】液晶表示部の視認者の顔の向きや距離に応じて液晶表示部の表示を変更し、視認者に対する視認性を保つ。
【解決手段】表示装置24に近接して配置された自分側レンズ15によって、表示装置24の視認者を撮像する。撮像した画像信号から人物の顔を抽出し、さらに抽出した顔の向きを算出する。この算出した顔の向きに応じて、階調変換テーブルに基づいて表示部24の階調を変更する。
【解決手段】表示装置24に近接して配置された自分側レンズ15によって、表示装置24の視認者を撮像する。撮像した画像信号から人物の顔を抽出し、さらに抽出した顔の向きを算出する。この算出した顔の向きに応じて、階調変換テーブルに基づいて表示部24の階調を変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液晶表示装置及び液晶表示方法に係り、特に、視認者との距離や向きに応じて表示を変更する液晶表示装置及び液晶表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等で撮影を行う場合、撮影者が液晶モニタを見る角度によっては液晶の視野角特性等の影響により、表示画像が見え難くなる。
【0003】
特許文献1には、周囲の明るさに応じて自動的に表示部の明るさを調整することができる表示装置について記載されている。この技術によれば、屋外の明るい場所では表示部を明るくして見易さを改善し、屋内の暗い場所では表示部を暗くして見易さを改善するとともにバックライトの電力消費量を削減させることが可能となる。
【特許文献1】特開平9−65181号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、人の見る距離や向きに応じた制御ができないという問題点があった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、視認者の顔の向きや距離に応じて表示を変更することが可能な液晶表示装置及び液晶表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために請求項1に記載の液晶表示装置は、液晶表示部を有する液晶表示装置において、前記液晶表示部を視認する視認者を第1のレンズを介して撮像して第1の画像信号に変換する第1の撮像手段と、前記第1の画像信号から前記視認者の顔を検出する顔検出手段と、前記顔検出手段の検出結果に基づいて前記液晶表示部の表示を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0007】
このように、液晶表示部の視認者の顔の向きを算出し、算出した顔の向きに応じて液晶表示部の表示を制御するので、どの向きから見ても視認性のよい表示を行うことができる。
【0008】
請求項2に示すように請求項1に記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の向きに応じて前記液晶表示部の階調を制御することを特徴とする。
【0009】
これにより、液晶表示部を正面から見ない場合であっても、視認性をよくすることができる。
【0010】
請求項3に示すように請求項2に記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の向きに対応する階調テーブルに基づいて前記液晶表示部の階調を制御することを特徴とする。
【0011】
これにより、簡単に階調を制御することができる。
【0012】
請求項4に示すように請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の大きさに応じて前記液晶表示部の輝度及び階調の少なくとも一方を制御することを特徴とする。
【0013】
これにより、液晶表示部から離れても、視認性をよくすることができる。
【0014】
請求項5に示すように請求項4に記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔が小さいほど輝度を上げ、又は前記顔検出手段が検出した顔が小さいほど階調を上げることを特徴とする。
【0015】
これにより、液晶表示部から離れても、視認性をよくすることができる。
【0016】
請求項6に示すように請求項1から5のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の方向に応じて前記液晶表示部の表示方向を制御することを特徴とする。
【0017】
これにより、どの方向からみても、天地を正しく表示することができる。
【0018】
請求項7に示すように請求項1から6のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記第1のレンズは、前記液晶表示部に近接して配置されたことを特徴とする。
【0019】
これにより、視認者が液晶表示部を見ている向きを正しく算出することができる。
【0020】
請求項8に示すように請求項1から7のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記顔検出手段が複数の視認者の顔を検出した場合に、基準となる視認者を選択する選択手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
これにより、液晶表示部の視認者が複数いる場合に、選択された視認者に合わせて表示を制御することができる。
【0022】
請求項9に示すように請求項1から8のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が所定時間視認者の顔を検出しない場合は、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする。
【0023】
これにより、無駄な電力を削減することができる。
【0024】
請求項10に示すように請求項9に記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記液晶表示装置が所定時間以上操作されない場合に、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする。
【0025】
これにより、液晶表示部の表示が必要の無いときに電力削減することができる。
【0026】
請求項11に示すように請求項9に記載の液晶表示装置において、前記液晶表示装置のぶれを検出する手段を備え、前記制御手段は、所定時間以上ぶれが検出されない場合に、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする。
【0027】
これにより、液晶表示部の表示が必要の無いときに電力削減することができる。
【0028】
請求項12に示すように請求項9から11のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記液晶表示部の電力削減は、前記液晶表示部の非表示、又はバックライト消灯であることを特徴とする。
【0029】
これにより、簡単に液晶表示部の電力削減を行うことができる。
【0030】
請求項13に示すように請求項1から12のいずれかに記載の液晶表示装置において、第2のレンズを介して被写体を撮像して第2の画像信号に変換する第2の撮像手段を備えたことを特徴とする。
【0031】
これにより、被写体を撮像する場合に、視認者が見やすい液晶表示を行うことができる。
【0032】
前記目的を達成するために請求項14に記載の液晶表示方法は、液晶表示部を視認する視認者を撮像して画像信号に変換する撮像工程と、前記画像信号から前記視認者の顔を検出する顔検出工程と、前記顔検出工程の検出結果に基づいて前記液晶表示部の表示を制御する制御工程とを有することを特徴とする。
【0033】
このように、液晶表示部の視認者の顔の向きを算出し、算出した顔の向きに応じて液晶表示部の表示を制御するので、どの向きから見ても視認性のよい表示を行うことができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、液晶表示部の視認者の顔の向きを算出し、算出した顔の向きに応じて液晶表示部の表示を制御するので、どの向きから見ても視認性のよい表示を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、添付図面に従って本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0036】
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。このブロック図では、主にデジタルカメラ部10について示しており、通話やEメールの送受信等に関する構成要素は省略している。
【0037】
同図に示すように、本実施の形態の携帯電話1は、相手側(被写体側)レンズ11、モータドライバ12、第1のCCD13、第1のアナログフロントエンド部(AFE)14、自分側(撮影者側)レンズ15、第2のCCD16、第2のアナログフロントエンド部(AFE)17、CPU18、顔抽出IC19、向き算出部20、メモリ21、外部メモリ22、信号処理IC23、表示装置24等を備えて構成されている。
【0038】
各部はCPU18に制御されて動作し、CPU18は、所定の制御プログラムを実行することにより、デジタルカメラ部10の各部を制御する。
【0039】
モータドライバ12は、CPU18からの指令に基づいて相手側レンズ11のズームレンズ、フォーカスレンズを駆動し、相手側レンズ11のズーミング、フォーカシングを行う。
【0040】
相手側レンズ11は、被写体光を透過し、第1のCCD13に受光させる。
【0041】
第1のCCD13は、相手側レンズ11により透過された被写体光を受光し、画像信号に変換する。CCD13から出力される画像信号はアナログ信号であり、このアナログの画像信号は、AFE14に入力され、画素ごとR、G、Bの濃度を示す階調値を有するデジタルの画像信号に変換され、CPU18に入力される。CPU18は、このデジタルの画像信号をメモリ21に記憶させる。
【0042】
図2に示すように、相手側レンズ11と自分側レンズ15は、180°異なる方向を撮像するように筐体の表と裏に配置され、相手側レンズ11を被写体に向けると、自分側レンズ15が撮影者100を撮像可能に配置されている。自分側レンズ15は、撮影者100からの光を透過し、第2のCCD16へ受光させる。ここで、撮影者100が自分側レンズ15を見た場合の顔の向きと、撮影者100が表示装置24を見た場合の撮影者100の顔の向きとがほぼ同じ向きとなるように、自分側レンズ15は表示装置24に近接するように配置されている。
【0043】
第2のCCD16は、自分側レンズ15により透過された撮影者光を受光し、画像信号に変換する。この画像信号は、AFE17においてデジタル信号に変換され、CPU18に入力される。CPU18は、この画像信号もメモリ21に記憶させる。
【0044】
メモリ21は、前述のように撮像した画像を記憶する記憶領域として使用される他、CPU18が図示しないROMからプログラムをロードする作業領域としても使用される。
【0045】
信号処理ICは、メモリ21に記憶された画像信号に所定の処理を施し、外部メモリ22に記憶させるための形式の信号や、表示装置24に表示させるための信号に変換する。
【0046】
外部メモリ22は、携帯電話1に着脱可能に構成され、前述のように画像信号が記録される。
【0047】
表示装置24は、バックライトを備えた液晶ディスプレイであり、携帯電話1で撮像を行う際のスルー画の表示や、外部メモリ22に記憶された画像の表示、ユーザが携帯電話1の機能設定を行う際のGUI表示等を行う。また、後述するように、CPU18からの指令により表示の階調を変更することが可能となっている。
【0048】
顔抽出IC19は、メモリ21に記憶された自分側レンズ15によって撮像された画像信号を解析して、画像中の撮影者100の顔を抽出し、その結果をCPU18に出力する。向き算出部20は、顔抽出IC19が抽出した画像中の顔について、顔の中の目、鼻、口の位置に基づいて、携帯電話1に対する顔の向きを算出する。例えば、横方向の向きについて、携帯電話1に対して真正面に顔が向いている場合は0°、真横を向いている場合は90°のように算出し、縦方向の向きについて、真正面に顔が向いている場合は0°、真上や真下を向いている場合は90°のように算出する。
【0049】
図3は、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された撮影者100の顔を示す図である。また、図4は、図3に示すCCD16の出力信号に基づいて顔抽出IC19が顔を抽出し、顔抽出IC19の出力を基に向き算出部が算出した顔の向きの一覧表である。
【0050】
図3に示すように、例えばaの顔は、第2のCCD16の撮像範囲の左上に存在し、左上方向から表示装置24を見ている。顔抽出IC19は、この顔を抽出し、さらに向き算出部20は、抽出されたaの顔の向きを算出する。図4に示すように、aの顔について算出された顔の向きは、横の向きが右45°、縦の向きが下45°となっている。
【0051】
次に、携帯電話1における表示装置24の階調補正処理について、図5を用いて説明する。
【0052】
最初に、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された画像信号から、顔抽出IC19が人物の顔を抽出し、CPU18は、顔が抽出されたか否かを判定する(ステップS1)。
【0053】
顔が抽出されない場合は、処理を終了する。顔が抽出された場合は、向き算出部20が抽出された顔の向きを算出し(ステップS2)、この算出された顔の向きと、現在の表示装置24の階調設定とを比較し、最適な階調設定になっているか否かを判定する(ステップS3)。
【0054】
図6に、入力される画像信号と、正面から見たときの階調との関係について示す。同図に示すように、実線で示した階調が正面から見たときの最適階調であり、点線で示した階調は、撮影者100の顔の向きに応じて最適となる階調である。このように、携帯電話1は、メモリ21に複数の階調変換テーブルを備えており、算出された顔の向きに応じて最適な階調変換テーブルを使用することにより、撮影者100にとって見やすい表示を行う。
【0055】
最適な階調設定になっている場合は、処理を終了する。最適な階調設定になっていない場合は、算出した顔の向きに対応した階調変換テーブルをメモリ21から読み出し、階調変換を行う(ステップS4)。
【0056】
このように、撮影者100が表示装置24を見ている向きを算出し、算出した向きに応じた階調変換を行うことで、黒潰れや白とびがなく、視認性を保つことが可能となる。
【0057】
<第2の実施の形態>
図7は、第2の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。なお、図1に示すブロック図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図1に示すブロック図とは、向き算出部20の代わりに距離算出部25を備えたところが異なっている。
【0058】
距離算出部25は、顔抽出IC19が抽出した顔の大きさに基づいて、撮影者100と表示装置24との距離について算出する。図8に示すように、表示装置24から遠い場合は、自分側レンズ15を介して撮像された画像信号から抽出される顔は小さく、表示装置24から近い場合は、抽出される顔は大きいはずである。このように、抽出された顔と、標準の顔の大きさを比較することにより、撮影者100と表示装置24との距離を算出することが可能である。
【0059】
次に、第2の実施の形態の、表示装置24の階調補正処理について、図9を用いて説明する。
【0060】
最初に、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された画像信号から、顔抽出IC19が人物の顔を抽出し、CPU18は、顔が抽出されたか否かを判定する(ステップS11)。
【0061】
顔が抽出されない場合は、処理を終了する。顔が抽出された場合は、距離算出部25が抽出された顔と表示装置24との距離を算出する(ステップS12)。さらに、この算出された顔の距離と、現在の表示装置24の輝度と階調設定とを比較し、最適な輝度と階調設定になっているか否かを判定する(ステップS13)。
【0062】
図10(a)に、算出された距離と、最適な表示装置24の輝度との関係について示す。同図に示すように、距離が離れるほど表示装置24の輝度を上げた方が見やすくなるため、距離に応じて表示装置24のバックライトの輝度を上げる。
【0063】
また、図10(b)に、入力される画像信号と、正面から見たときの階調との関係について示す。図6と同様に、実線で示した階調が正面から見たときの最適階調である。同図に示すように、算出された距離が小さい場合は階調を下げ、距離が大きい場合は階調を上げる。
【0064】
このように、携帯電話1は、メモリ21に複数の輝度変更テーブルと階調変換テーブルを備えている。
【0065】
最適な階調設定、バックライト設定になっている場合は、処理を終了する。最適な階調設定、バックライト設定になっていない場合は、算出した距離に応じて、輝度と階調を変更する(ステップS14)。
【0066】
このように、撮影者100と表示装置24との距離を算出し、算出した距離に応じて輝度の変更と階調変換を行うことで、視認性を保つことが可能となる。
【0067】
<第3の実施の形態>
図11は、第3の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。なお、図1に示すブロック図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図1に示すブロック図とは、向き算出部20の代わりに方向算出部26を備えたところが異なっている。
【0068】
方向算出部26は、顔抽出IC19が抽出した顔の方向について算出する。図12に示すように、顔の方向とは、撮影者100が表示装置24のどの方向から見ているのかを示すものである。図12(a)の顔の方向を0°とすると、図12(b)の顔の方向は225°と表すことができる。
【0069】
次に、第3の実施の形態の、表示装置24の表示方向の調整処理について、図14を用いて説明する。
【0070】
これまでと同様に、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された画像信号から、顔抽出IC19が人物の顔を抽出し、CPU18は、顔が抽出されたか否かを判定する(ステップS21)。
【0071】
顔が抽出されない場合は、処理を終了する。顔が抽出された場合は、方向算出部26が抽出された顔の方向を算出する(ステップS22)。さらに、この算出された顔の方向と、現在の表示装置24の表示方向とを比較し、最適な表示方向になっているか否かを判定する(ステップS23)。
【0072】
すでに最適な表示方向になっている場合は、そのまま処理を終了する。最適な表示方向でない場合は、算出された顔の方向に基づいて、表示装置24の表示方向を変更する(ステップS24)。
【0073】
例えば、自分側レンズ15を介して撮像された画像信号から図12(a)のように顔が検出された場合は、図13(a)に示すように表示装置24の表示方向を制御する。また、図12(b)のように顔が検出された場合は、図13(b)に示すように表示装置24の表示方向を制御する。このように、撮影者100が表示装置24を見る方向に応じて表示装置24の表示方向を変更することで、撮影者100は、どの方向から表示装置24を見ても天地の正しい画面を視認することが可能となる。
【0074】
第1の実施の形態では顔の向きに応じて階調を変更し、第2の実施の形態では顔との距離に応じて輝度と階調を変更し、第3の実施の形態では顔の方向に応じて表示方向を変更したが、これらを組み合わせて、階調と輝度と方向を変更してもよい。このように構成することで、さらに表示装置24の視認性をよくすることが可能となる。
【0075】
<第4の実施の形態>
図15は、第4の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。なお、図1に示すブロック図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図1に示すブロック図とは、撮影者選択部27を備えたところが異なっている。
【0076】
撮影者選択部27は、自分側レンズ15を介して撮像した画像信号に対して顔抽出IC19が複数の顔を抽出した場合に、ユーザが撮影者100を選択するための操作部材であり、十字キー等が適している。
【0077】
次に、第4の実施の形態の、表示装置24の階調補正処理について、図16を用いて説明する。
【0078】
これまでと同様に、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された画像信号から、顔抽出IC19が人物の顔を抽出し、CPU18は、顔が抽出されたか否かを判定する(ステップS31)。
【0079】
顔が抽出されない場合は、処理を終了する。顔が抽出された場合は、抽出された顔が複数であるか否かを判定する(ステップS32)。抽出された顔が1つの場合は、ステップS34へ移行し、向き算出部20により抽出された顔の向きを算出し、算出された向きに応じて表示装置24の階調補正を行う。
【0080】
抽出された顔が複数の場合は、自分側レンズ15を介した画像信号をメモリ21から読み出し、表示装置24に表示する。図17に示すように、表示装置24には、抽出された複数の顔についてそれぞれ顔検出枠101が表示される。この表示を見ながら、ユーザは撮影者選択部27を用いて撮影者100を選択する。複数の顔検出枠101のうち、1つだけが太枠となっており、撮影者選択部27を操作することにより、この太枠が順に移動する。ユーザは、撮影者100の顔の枠が太枠になるように撮影者選択部27を操作し、決定する(ステップS33)。この太枠は、太さは同じで色の異なる枠であってもよい。
【0081】
撮影者100が選択されると、向き算出部20により抽出された顔の向きを算出し、算出された向きに応じて表示装置24の階調補正を行う(ステップS34)。
【0082】
このように、自分側レンズ15に複数の顔が抽出された場合であっても、撮影者100を選択することにより、撮影者100に対する視認性を保つことが可能となる。本実施の形態では選択された撮影者100の顔の向きに応じて階調を変更したが、選択された撮影者100の顔との距離に応じて輝度と階調を変更してもよいし、選択された撮影者100の顔の方向によって表示方向を変更してもよいし、これらの制御を組み合わせてもよい。
【0083】
<第5の実施の形態>
本発明に係る携帯電話1は、自分側レンズ15を備え、撮影者100の顔を検出するように構成されているため、撮影者100が不在であることを検出することも可能である。
【0084】
図18は、撮影者100の存在を確認する処理を示すフローチャートである。CPU18が、一定時間以上携帯電話1が操作されなかったと判断すると(ステップS41)、CPU18は、顔抽出ICに自分側レンズ15を介して撮像された画像信号から顔抽出を行わせ、顔の有無について判定する(ステップS42)。
【0085】
顔が抽出された場合は、処理を終了する。顔が抽出されなかった場合は、CPU18は、表示装置24を液晶節電モードに設定する(ステップS43)。この液晶節電モードは、表示装置24の表示をオフしてもよいし、表示装置24のバックライトをオフしてもよい。
【0086】
このように、一定時間以上操作が行われず、かつ顔が抽出されない場合には、誰も表示装置24を見ていないと判断し、表示装置24の節電を行うことにより、消費電力の削減が可能となる。
【0087】
なお、携帯電話1のカメラ機能が手ぶれ補正機能を備えている場合には、手ぶれを検出して撮影者100の不在検出のトリガにしてもよい。
【0088】
図19は、携帯電話1のカメラ機能が手ぶれ補正機能を備えている場合の電気的構成を示すブロック図である。なお、図1に示すブロック図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図1に示すブロック図とは、手ぶれ補正IC28を備えたところが異なっている。
【0089】
手ぶれ補正IC28は、携帯電話1のぶれを検出することが可能であり、撮像時にぶれを検出した場合には、ぶれの量と方向に合わせて撮像素子を移動させ、撮像した画像のぶれを補正する。また、検出したぶれの結果をCPU18に出力可能に構成されている。
【0090】
図20は、手ぶれ補正IC28を備えた場合の撮影者100の存在を確認する処理を示すフローチャートである。
【0091】
まず、手ぶれ補正IC28が携帯電話1のぶれを検出する。ぶれ検出は、連続で行なってもよいし、所定時間毎に行ってもよい。手ぶれ補正IC28の出力から、CPU18が一定時間以上ぶれを検出しなかったと判断すると(ステップS51)、CPU18は、顔抽出ICに自分側レンズ15を介して撮像された画像信号から顔抽出を行わせ、顔の有無について判定する(ステップS52)。
【0092】
顔が抽出された場合は、処理を終了する。顔が抽出されなかった場合は、CPU18は、表示装置24を液晶節電モードに設定する(ステップS43)。この液晶節電モードは、表示装置24の表示をオフしてもよいし、表示装置24のバックライトをオフしてもよい。
【0093】
このように、一定時間以上ぶれが検出されず、かつ顔が抽出されない場合には、誰も表示装置24を見ていないと判断し、表示装置24の節電を行うことにより、消費電力の削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】図1は、第1の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、自分側レンズ15、表示装置24、撮影者100の配置を示す図である。
【図3】図3は、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された撮影者100の顔を示す図である。
【図4】図4は、図3に示す顔について、向き算出部が算出した顔の向きの一覧表である。
【図5】図5は、第1の実施の形態の表示装置24の階調補正処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、入力される画像信号と、正面から見たときの階調との関係について示した図である。
【図7】図7は、第2の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】撮影者100と表示装置24との距離に応じた、抽出される顔の大きさの違いについて示す図である。
【図9】図9は、第2の実施の形態の表示装置24の階調補正処理を示すフローチャートである。
【図10】図10は、算出された距離に応じた最適な輝度と階調について示した図である。
【図11】図11は、第3の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。
【図12】図12は、抽出された顔の方向について示す図である。
【図13】図13は、抽出された顔の方向に応じた表示方向の変更について示す図である。
【図14】図14は、第3の実施の形態の表示装置24の表示方向の調整処理を示すフローチャートである。
【図15】図15は、第4の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。
【図16】図16は、第4の実施の形態の撮影者選択処理を示すフローチャートである。
【図17】図17は、自分側レンズ15を介して撮像した画像信号から抽出された複数の顔について示した図である。
【図18】図18は、表示装置24の節電モード投入処理を示すフローチャートである。
【図19】図19は、第5の実施の形態の電気的構成を示すブロック図である。
【図20】図20は、手ぶれ補正ICを用いた場合の表示装置24の節電モード投入処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0095】
1…携帯電話、11…相手側レンズ、12…モータドライバ、13…第1のCCD、14…第1のアナログフロントエンド、15…自分側レンズ、16…第2のCCD、17…第2のアナログフロントエンド、18…CPU、19…顔抽出IC、20…向き算出部、21…メモリ、22…外部メモリ、23…信号処理IC、24…表示装置、25…距離算出部、26…方向算出部、27…撮影者選択部、100…撮影者、101…顔検出枠
【技術分野】
【0001】
本発明は液晶表示装置及び液晶表示方法に係り、特に、視認者との距離や向きに応じて表示を変更する液晶表示装置及び液晶表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等で撮影を行う場合、撮影者が液晶モニタを見る角度によっては液晶の視野角特性等の影響により、表示画像が見え難くなる。
【0003】
特許文献1には、周囲の明るさに応じて自動的に表示部の明るさを調整することができる表示装置について記載されている。この技術によれば、屋外の明るい場所では表示部を明るくして見易さを改善し、屋内の暗い場所では表示部を暗くして見易さを改善するとともにバックライトの電力消費量を削減させることが可能となる。
【特許文献1】特開平9−65181号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、人の見る距離や向きに応じた制御ができないという問題点があった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、視認者の顔の向きや距離に応じて表示を変更することが可能な液晶表示装置及び液晶表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために請求項1に記載の液晶表示装置は、液晶表示部を有する液晶表示装置において、前記液晶表示部を視認する視認者を第1のレンズを介して撮像して第1の画像信号に変換する第1の撮像手段と、前記第1の画像信号から前記視認者の顔を検出する顔検出手段と、前記顔検出手段の検出結果に基づいて前記液晶表示部の表示を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0007】
このように、液晶表示部の視認者の顔の向きを算出し、算出した顔の向きに応じて液晶表示部の表示を制御するので、どの向きから見ても視認性のよい表示を行うことができる。
【0008】
請求項2に示すように請求項1に記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の向きに応じて前記液晶表示部の階調を制御することを特徴とする。
【0009】
これにより、液晶表示部を正面から見ない場合であっても、視認性をよくすることができる。
【0010】
請求項3に示すように請求項2に記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の向きに対応する階調テーブルに基づいて前記液晶表示部の階調を制御することを特徴とする。
【0011】
これにより、簡単に階調を制御することができる。
【0012】
請求項4に示すように請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の大きさに応じて前記液晶表示部の輝度及び階調の少なくとも一方を制御することを特徴とする。
【0013】
これにより、液晶表示部から離れても、視認性をよくすることができる。
【0014】
請求項5に示すように請求項4に記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔が小さいほど輝度を上げ、又は前記顔検出手段が検出した顔が小さいほど階調を上げることを特徴とする。
【0015】
これにより、液晶表示部から離れても、視認性をよくすることができる。
【0016】
請求項6に示すように請求項1から5のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の方向に応じて前記液晶表示部の表示方向を制御することを特徴とする。
【0017】
これにより、どの方向からみても、天地を正しく表示することができる。
【0018】
請求項7に示すように請求項1から6のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記第1のレンズは、前記液晶表示部に近接して配置されたことを特徴とする。
【0019】
これにより、視認者が液晶表示部を見ている向きを正しく算出することができる。
【0020】
請求項8に示すように請求項1から7のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記顔検出手段が複数の視認者の顔を検出した場合に、基準となる視認者を選択する選択手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
これにより、液晶表示部の視認者が複数いる場合に、選択された視認者に合わせて表示を制御することができる。
【0022】
請求項9に示すように請求項1から8のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記顔検出手段が所定時間視認者の顔を検出しない場合は、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする。
【0023】
これにより、無駄な電力を削減することができる。
【0024】
請求項10に示すように請求項9に記載の液晶表示装置において、前記制御手段は、前記液晶表示装置が所定時間以上操作されない場合に、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする。
【0025】
これにより、液晶表示部の表示が必要の無いときに電力削減することができる。
【0026】
請求項11に示すように請求項9に記載の液晶表示装置において、前記液晶表示装置のぶれを検出する手段を備え、前記制御手段は、所定時間以上ぶれが検出されない場合に、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする。
【0027】
これにより、液晶表示部の表示が必要の無いときに電力削減することができる。
【0028】
請求項12に示すように請求項9から11のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記液晶表示部の電力削減は、前記液晶表示部の非表示、又はバックライト消灯であることを特徴とする。
【0029】
これにより、簡単に液晶表示部の電力削減を行うことができる。
【0030】
請求項13に示すように請求項1から12のいずれかに記載の液晶表示装置において、第2のレンズを介して被写体を撮像して第2の画像信号に変換する第2の撮像手段を備えたことを特徴とする。
【0031】
これにより、被写体を撮像する場合に、視認者が見やすい液晶表示を行うことができる。
【0032】
前記目的を達成するために請求項14に記載の液晶表示方法は、液晶表示部を視認する視認者を撮像して画像信号に変換する撮像工程と、前記画像信号から前記視認者の顔を検出する顔検出工程と、前記顔検出工程の検出結果に基づいて前記液晶表示部の表示を制御する制御工程とを有することを特徴とする。
【0033】
このように、液晶表示部の視認者の顔の向きを算出し、算出した顔の向きに応じて液晶表示部の表示を制御するので、どの向きから見ても視認性のよい表示を行うことができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、液晶表示部の視認者の顔の向きを算出し、算出した顔の向きに応じて液晶表示部の表示を制御するので、どの向きから見ても視認性のよい表示を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、添付図面に従って本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0036】
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。このブロック図では、主にデジタルカメラ部10について示しており、通話やEメールの送受信等に関する構成要素は省略している。
【0037】
同図に示すように、本実施の形態の携帯電話1は、相手側(被写体側)レンズ11、モータドライバ12、第1のCCD13、第1のアナログフロントエンド部(AFE)14、自分側(撮影者側)レンズ15、第2のCCD16、第2のアナログフロントエンド部(AFE)17、CPU18、顔抽出IC19、向き算出部20、メモリ21、外部メモリ22、信号処理IC23、表示装置24等を備えて構成されている。
【0038】
各部はCPU18に制御されて動作し、CPU18は、所定の制御プログラムを実行することにより、デジタルカメラ部10の各部を制御する。
【0039】
モータドライバ12は、CPU18からの指令に基づいて相手側レンズ11のズームレンズ、フォーカスレンズを駆動し、相手側レンズ11のズーミング、フォーカシングを行う。
【0040】
相手側レンズ11は、被写体光を透過し、第1のCCD13に受光させる。
【0041】
第1のCCD13は、相手側レンズ11により透過された被写体光を受光し、画像信号に変換する。CCD13から出力される画像信号はアナログ信号であり、このアナログの画像信号は、AFE14に入力され、画素ごとR、G、Bの濃度を示す階調値を有するデジタルの画像信号に変換され、CPU18に入力される。CPU18は、このデジタルの画像信号をメモリ21に記憶させる。
【0042】
図2に示すように、相手側レンズ11と自分側レンズ15は、180°異なる方向を撮像するように筐体の表と裏に配置され、相手側レンズ11を被写体に向けると、自分側レンズ15が撮影者100を撮像可能に配置されている。自分側レンズ15は、撮影者100からの光を透過し、第2のCCD16へ受光させる。ここで、撮影者100が自分側レンズ15を見た場合の顔の向きと、撮影者100が表示装置24を見た場合の撮影者100の顔の向きとがほぼ同じ向きとなるように、自分側レンズ15は表示装置24に近接するように配置されている。
【0043】
第2のCCD16は、自分側レンズ15により透過された撮影者光を受光し、画像信号に変換する。この画像信号は、AFE17においてデジタル信号に変換され、CPU18に入力される。CPU18は、この画像信号もメモリ21に記憶させる。
【0044】
メモリ21は、前述のように撮像した画像を記憶する記憶領域として使用される他、CPU18が図示しないROMからプログラムをロードする作業領域としても使用される。
【0045】
信号処理ICは、メモリ21に記憶された画像信号に所定の処理を施し、外部メモリ22に記憶させるための形式の信号や、表示装置24に表示させるための信号に変換する。
【0046】
外部メモリ22は、携帯電話1に着脱可能に構成され、前述のように画像信号が記録される。
【0047】
表示装置24は、バックライトを備えた液晶ディスプレイであり、携帯電話1で撮像を行う際のスルー画の表示や、外部メモリ22に記憶された画像の表示、ユーザが携帯電話1の機能設定を行う際のGUI表示等を行う。また、後述するように、CPU18からの指令により表示の階調を変更することが可能となっている。
【0048】
顔抽出IC19は、メモリ21に記憶された自分側レンズ15によって撮像された画像信号を解析して、画像中の撮影者100の顔を抽出し、その結果をCPU18に出力する。向き算出部20は、顔抽出IC19が抽出した画像中の顔について、顔の中の目、鼻、口の位置に基づいて、携帯電話1に対する顔の向きを算出する。例えば、横方向の向きについて、携帯電話1に対して真正面に顔が向いている場合は0°、真横を向いている場合は90°のように算出し、縦方向の向きについて、真正面に顔が向いている場合は0°、真上や真下を向いている場合は90°のように算出する。
【0049】
図3は、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された撮影者100の顔を示す図である。また、図4は、図3に示すCCD16の出力信号に基づいて顔抽出IC19が顔を抽出し、顔抽出IC19の出力を基に向き算出部が算出した顔の向きの一覧表である。
【0050】
図3に示すように、例えばaの顔は、第2のCCD16の撮像範囲の左上に存在し、左上方向から表示装置24を見ている。顔抽出IC19は、この顔を抽出し、さらに向き算出部20は、抽出されたaの顔の向きを算出する。図4に示すように、aの顔について算出された顔の向きは、横の向きが右45°、縦の向きが下45°となっている。
【0051】
次に、携帯電話1における表示装置24の階調補正処理について、図5を用いて説明する。
【0052】
最初に、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された画像信号から、顔抽出IC19が人物の顔を抽出し、CPU18は、顔が抽出されたか否かを判定する(ステップS1)。
【0053】
顔が抽出されない場合は、処理を終了する。顔が抽出された場合は、向き算出部20が抽出された顔の向きを算出し(ステップS2)、この算出された顔の向きと、現在の表示装置24の階調設定とを比較し、最適な階調設定になっているか否かを判定する(ステップS3)。
【0054】
図6に、入力される画像信号と、正面から見たときの階調との関係について示す。同図に示すように、実線で示した階調が正面から見たときの最適階調であり、点線で示した階調は、撮影者100の顔の向きに応じて最適となる階調である。このように、携帯電話1は、メモリ21に複数の階調変換テーブルを備えており、算出された顔の向きに応じて最適な階調変換テーブルを使用することにより、撮影者100にとって見やすい表示を行う。
【0055】
最適な階調設定になっている場合は、処理を終了する。最適な階調設定になっていない場合は、算出した顔の向きに対応した階調変換テーブルをメモリ21から読み出し、階調変換を行う(ステップS4)。
【0056】
このように、撮影者100が表示装置24を見ている向きを算出し、算出した向きに応じた階調変換を行うことで、黒潰れや白とびがなく、視認性を保つことが可能となる。
【0057】
<第2の実施の形態>
図7は、第2の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。なお、図1に示すブロック図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図1に示すブロック図とは、向き算出部20の代わりに距離算出部25を備えたところが異なっている。
【0058】
距離算出部25は、顔抽出IC19が抽出した顔の大きさに基づいて、撮影者100と表示装置24との距離について算出する。図8に示すように、表示装置24から遠い場合は、自分側レンズ15を介して撮像された画像信号から抽出される顔は小さく、表示装置24から近い場合は、抽出される顔は大きいはずである。このように、抽出された顔と、標準の顔の大きさを比較することにより、撮影者100と表示装置24との距離を算出することが可能である。
【0059】
次に、第2の実施の形態の、表示装置24の階調補正処理について、図9を用いて説明する。
【0060】
最初に、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された画像信号から、顔抽出IC19が人物の顔を抽出し、CPU18は、顔が抽出されたか否かを判定する(ステップS11)。
【0061】
顔が抽出されない場合は、処理を終了する。顔が抽出された場合は、距離算出部25が抽出された顔と表示装置24との距離を算出する(ステップS12)。さらに、この算出された顔の距離と、現在の表示装置24の輝度と階調設定とを比較し、最適な輝度と階調設定になっているか否かを判定する(ステップS13)。
【0062】
図10(a)に、算出された距離と、最適な表示装置24の輝度との関係について示す。同図に示すように、距離が離れるほど表示装置24の輝度を上げた方が見やすくなるため、距離に応じて表示装置24のバックライトの輝度を上げる。
【0063】
また、図10(b)に、入力される画像信号と、正面から見たときの階調との関係について示す。図6と同様に、実線で示した階調が正面から見たときの最適階調である。同図に示すように、算出された距離が小さい場合は階調を下げ、距離が大きい場合は階調を上げる。
【0064】
このように、携帯電話1は、メモリ21に複数の輝度変更テーブルと階調変換テーブルを備えている。
【0065】
最適な階調設定、バックライト設定になっている場合は、処理を終了する。最適な階調設定、バックライト設定になっていない場合は、算出した距離に応じて、輝度と階調を変更する(ステップS14)。
【0066】
このように、撮影者100と表示装置24との距離を算出し、算出した距離に応じて輝度の変更と階調変換を行うことで、視認性を保つことが可能となる。
【0067】
<第3の実施の形態>
図11は、第3の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。なお、図1に示すブロック図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図1に示すブロック図とは、向き算出部20の代わりに方向算出部26を備えたところが異なっている。
【0068】
方向算出部26は、顔抽出IC19が抽出した顔の方向について算出する。図12に示すように、顔の方向とは、撮影者100が表示装置24のどの方向から見ているのかを示すものである。図12(a)の顔の方向を0°とすると、図12(b)の顔の方向は225°と表すことができる。
【0069】
次に、第3の実施の形態の、表示装置24の表示方向の調整処理について、図14を用いて説明する。
【0070】
これまでと同様に、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された画像信号から、顔抽出IC19が人物の顔を抽出し、CPU18は、顔が抽出されたか否かを判定する(ステップS21)。
【0071】
顔が抽出されない場合は、処理を終了する。顔が抽出された場合は、方向算出部26が抽出された顔の方向を算出する(ステップS22)。さらに、この算出された顔の方向と、現在の表示装置24の表示方向とを比較し、最適な表示方向になっているか否かを判定する(ステップS23)。
【0072】
すでに最適な表示方向になっている場合は、そのまま処理を終了する。最適な表示方向でない場合は、算出された顔の方向に基づいて、表示装置24の表示方向を変更する(ステップS24)。
【0073】
例えば、自分側レンズ15を介して撮像された画像信号から図12(a)のように顔が検出された場合は、図13(a)に示すように表示装置24の表示方向を制御する。また、図12(b)のように顔が検出された場合は、図13(b)に示すように表示装置24の表示方向を制御する。このように、撮影者100が表示装置24を見る方向に応じて表示装置24の表示方向を変更することで、撮影者100は、どの方向から表示装置24を見ても天地の正しい画面を視認することが可能となる。
【0074】
第1の実施の形態では顔の向きに応じて階調を変更し、第2の実施の形態では顔との距離に応じて輝度と階調を変更し、第3の実施の形態では顔の方向に応じて表示方向を変更したが、これらを組み合わせて、階調と輝度と方向を変更してもよい。このように構成することで、さらに表示装置24の視認性をよくすることが可能となる。
【0075】
<第4の実施の形態>
図15は、第4の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。なお、図1に示すブロック図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図1に示すブロック図とは、撮影者選択部27を備えたところが異なっている。
【0076】
撮影者選択部27は、自分側レンズ15を介して撮像した画像信号に対して顔抽出IC19が複数の顔を抽出した場合に、ユーザが撮影者100を選択するための操作部材であり、十字キー等が適している。
【0077】
次に、第4の実施の形態の、表示装置24の階調補正処理について、図16を用いて説明する。
【0078】
これまでと同様に、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された画像信号から、顔抽出IC19が人物の顔を抽出し、CPU18は、顔が抽出されたか否かを判定する(ステップS31)。
【0079】
顔が抽出されない場合は、処理を終了する。顔が抽出された場合は、抽出された顔が複数であるか否かを判定する(ステップS32)。抽出された顔が1つの場合は、ステップS34へ移行し、向き算出部20により抽出された顔の向きを算出し、算出された向きに応じて表示装置24の階調補正を行う。
【0080】
抽出された顔が複数の場合は、自分側レンズ15を介した画像信号をメモリ21から読み出し、表示装置24に表示する。図17に示すように、表示装置24には、抽出された複数の顔についてそれぞれ顔検出枠101が表示される。この表示を見ながら、ユーザは撮影者選択部27を用いて撮影者100を選択する。複数の顔検出枠101のうち、1つだけが太枠となっており、撮影者選択部27を操作することにより、この太枠が順に移動する。ユーザは、撮影者100の顔の枠が太枠になるように撮影者選択部27を操作し、決定する(ステップS33)。この太枠は、太さは同じで色の異なる枠であってもよい。
【0081】
撮影者100が選択されると、向き算出部20により抽出された顔の向きを算出し、算出された向きに応じて表示装置24の階調補正を行う(ステップS34)。
【0082】
このように、自分側レンズ15に複数の顔が抽出された場合であっても、撮影者100を選択することにより、撮影者100に対する視認性を保つことが可能となる。本実施の形態では選択された撮影者100の顔の向きに応じて階調を変更したが、選択された撮影者100の顔との距離に応じて輝度と階調を変更してもよいし、選択された撮影者100の顔の方向によって表示方向を変更してもよいし、これらの制御を組み合わせてもよい。
【0083】
<第5の実施の形態>
本発明に係る携帯電話1は、自分側レンズ15を備え、撮影者100の顔を検出するように構成されているため、撮影者100が不在であることを検出することも可能である。
【0084】
図18は、撮影者100の存在を確認する処理を示すフローチャートである。CPU18が、一定時間以上携帯電話1が操作されなかったと判断すると(ステップS41)、CPU18は、顔抽出ICに自分側レンズ15を介して撮像された画像信号から顔抽出を行わせ、顔の有無について判定する(ステップS42)。
【0085】
顔が抽出された場合は、処理を終了する。顔が抽出されなかった場合は、CPU18は、表示装置24を液晶節電モードに設定する(ステップS43)。この液晶節電モードは、表示装置24の表示をオフしてもよいし、表示装置24のバックライトをオフしてもよい。
【0086】
このように、一定時間以上操作が行われず、かつ顔が抽出されない場合には、誰も表示装置24を見ていないと判断し、表示装置24の節電を行うことにより、消費電力の削減が可能となる。
【0087】
なお、携帯電話1のカメラ機能が手ぶれ補正機能を備えている場合には、手ぶれを検出して撮影者100の不在検出のトリガにしてもよい。
【0088】
図19は、携帯電話1のカメラ機能が手ぶれ補正機能を備えている場合の電気的構成を示すブロック図である。なお、図1に示すブロック図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図1に示すブロック図とは、手ぶれ補正IC28を備えたところが異なっている。
【0089】
手ぶれ補正IC28は、携帯電話1のぶれを検出することが可能であり、撮像時にぶれを検出した場合には、ぶれの量と方向に合わせて撮像素子を移動させ、撮像した画像のぶれを補正する。また、検出したぶれの結果をCPU18に出力可能に構成されている。
【0090】
図20は、手ぶれ補正IC28を備えた場合の撮影者100の存在を確認する処理を示すフローチャートである。
【0091】
まず、手ぶれ補正IC28が携帯電話1のぶれを検出する。ぶれ検出は、連続で行なってもよいし、所定時間毎に行ってもよい。手ぶれ補正IC28の出力から、CPU18が一定時間以上ぶれを検出しなかったと判断すると(ステップS51)、CPU18は、顔抽出ICに自分側レンズ15を介して撮像された画像信号から顔抽出を行わせ、顔の有無について判定する(ステップS52)。
【0092】
顔が抽出された場合は、処理を終了する。顔が抽出されなかった場合は、CPU18は、表示装置24を液晶節電モードに設定する(ステップS43)。この液晶節電モードは、表示装置24の表示をオフしてもよいし、表示装置24のバックライトをオフしてもよい。
【0093】
このように、一定時間以上ぶれが検出されず、かつ顔が抽出されない場合には、誰も表示装置24を見ていないと判断し、表示装置24の節電を行うことにより、消費電力の削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】図1は、第1の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、自分側レンズ15、表示装置24、撮影者100の配置を示す図である。
【図3】図3は、自分側レンズ15を介して第2のCCD16において撮像された撮影者100の顔を示す図である。
【図4】図4は、図3に示す顔について、向き算出部が算出した顔の向きの一覧表である。
【図5】図5は、第1の実施の形態の表示装置24の階調補正処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、入力される画像信号と、正面から見たときの階調との関係について示した図である。
【図7】図7は、第2の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】撮影者100と表示装置24との距離に応じた、抽出される顔の大きさの違いについて示す図である。
【図9】図9は、第2の実施の形態の表示装置24の階調補正処理を示すフローチャートである。
【図10】図10は、算出された距離に応じた最適な輝度と階調について示した図である。
【図11】図11は、第3の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。
【図12】図12は、抽出された顔の方向について示す図である。
【図13】図13は、抽出された顔の方向に応じた表示方向の変更について示す図である。
【図14】図14は、第3の実施の形態の表示装置24の表示方向の調整処理を示すフローチャートである。
【図15】図15は、第4の実施の形態の携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。
【図16】図16は、第4の実施の形態の撮影者選択処理を示すフローチャートである。
【図17】図17は、自分側レンズ15を介して撮像した画像信号から抽出された複数の顔について示した図である。
【図18】図18は、表示装置24の節電モード投入処理を示すフローチャートである。
【図19】図19は、第5の実施の形態の電気的構成を示すブロック図である。
【図20】図20は、手ぶれ補正ICを用いた場合の表示装置24の節電モード投入処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0095】
1…携帯電話、11…相手側レンズ、12…モータドライバ、13…第1のCCD、14…第1のアナログフロントエンド、15…自分側レンズ、16…第2のCCD、17…第2のアナログフロントエンド、18…CPU、19…顔抽出IC、20…向き算出部、21…メモリ、22…外部メモリ、23…信号処理IC、24…表示装置、25…距離算出部、26…方向算出部、27…撮影者選択部、100…撮影者、101…顔検出枠
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶表示部を有する液晶表示装置において、
前記液晶表示部を視認する視認者を第1のレンズを介して撮像して第1の画像信号に変換する第1の撮像手段と、
前記第1の画像信号から前記視認者の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段の検出結果に基づいて前記液晶表示部の表示を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の向きに応じて前記液晶表示部の階調を制御することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の向きに対応する階調テーブルに基づいて前記液晶表示部の階調を制御することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の大きさに応じて前記液晶表示部の輝度及び階調の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔が小さいほど輝度を上げ、又は前記顔検出手段が検出した顔が小さいほど階調を上げることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の方向に応じて前記液晶表示部の表示方向を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記第1のレンズは、前記液晶表示部に近接して配置されたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項8】
前記顔検出手段が複数の視認者の顔を検出した場合に、基準となる視認者を選択する選択手段を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記顔検出手段が所定時間視認者の顔を検出しない場合は、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記液晶表示装置が所定時間以上操作されない場合に、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
【請求項11】
前記液晶表示装置のぶれを検出する手段を備え、
前記制御手段は、所定時間以上ぶれが検出されない場合に、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
【請求項12】
前記液晶表示部の電力削減は、前記液晶表示部の非表示、又はバックライト消灯であることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項13】
第2のレンズを介して被写体を撮像して第2の画像信号に変換する第2の撮像手段を備えたことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項14】
液晶表示部を視認する視認者を撮像して画像信号に変換する撮像工程と、
前記画像信号から前記視認者の顔を検出する顔検出工程と、
前記顔検出工程の検出結果に基づいて前記液晶表示部の表示を制御する制御工程と、
を有することを特徴とする液晶表示方法。
【請求項1】
液晶表示部を有する液晶表示装置において、
前記液晶表示部を視認する視認者を第1のレンズを介して撮像して第1の画像信号に変換する第1の撮像手段と、
前記第1の画像信号から前記視認者の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段の検出結果に基づいて前記液晶表示部の表示を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の向きに応じて前記液晶表示部の階調を制御することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の向きに対応する階調テーブルに基づいて前記液晶表示部の階調を制御することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の大きさに応じて前記液晶表示部の輝度及び階調の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔が小さいほど輝度を上げ、又は前記顔検出手段が検出した顔が小さいほど階調を上げることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記顔検出手段が検出した顔の方向に応じて前記液晶表示部の表示方向を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記第1のレンズは、前記液晶表示部に近接して配置されたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項8】
前記顔検出手段が複数の視認者の顔を検出した場合に、基準となる視認者を選択する選択手段を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記顔検出手段が所定時間視認者の顔を検出しない場合は、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記液晶表示装置が所定時間以上操作されない場合に、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
【請求項11】
前記液晶表示装置のぶれを検出する手段を備え、
前記制御手段は、所定時間以上ぶれが検出されない場合に、前記液晶表示部の電力削減を行うことを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
【請求項12】
前記液晶表示部の電力削減は、前記液晶表示部の非表示、又はバックライト消灯であることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項13】
第2のレンズを介して被写体を撮像して第2の画像信号に変換する第2の撮像手段を備えたことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項14】
液晶表示部を視認する視認者を撮像して画像信号に変換する撮像工程と、
前記画像信号から前記視認者の顔を検出する顔検出工程と、
前記顔検出工程の検出結果に基づいて前記液晶表示部の表示を制御する制御工程と、
を有することを特徴とする液晶表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
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【図13】
【図14】
【図15】
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【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2009−282436(P2009−282436A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−136486(P2008−136486)
【出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
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