液晶表示装置
【課題】 本発明は、指紋が付かなく、透過率の向上を図った液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 ＬＣＤパネル，コントラスト促進フィルム、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、ナノスケールで指紋付着防止表面層を形成し、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されていることを特徴とする液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 ＬＣＤパネル，コントラスト促進フィルム、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、ナノスケールで指紋付着防止表面層を形成し、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されていることを特徴とする液晶表示装置を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、指紋が付かなく、透過率の向上を図った液晶表示装置である。
【背景技術】
【０００２】
近年、携帯電話、パソコン、カーナビ、携帯ゲーム機等に搭載可能なタッチパネル製品が増加しており、個人が使う電子機器にタッチパネルを採用するものが急激に普及するものと思われる。
【０００３】
しかしながら、「画面が指紋でよごれる」ことが問題となっている。
この問題に対して、指紋の付着防止用表面処理が提案されている。
【０００４】
【特許文献１】 特開２００８−１３６９６３号公報
【特許文献２】 特開平９−１１１１８５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１の特開２００８−１３６９６３号公報は「透明保護材の製造方法及び該保護材を備える携帯端末」であって、透明基材上にフッ素樹脂を溶媒に溶かした溶液を塗布して、溶媒を揮発させてフッ素樹脂膜を形成する工程を有する保護材の製造方法であるが、このスピンコート法では、回転数や濃度の調整によって膜厚のバラツキが生じて屈折率が変化し透過率に影響する問題があった。
【０００６】
特許文献２の特開平９−１１１１８５号公報は「指紋汚れ防止ディスプレー及びディスプレーと付用コーティング液」であって、シリコーン変性アクリル共重合体を配合してなる透明な硬化性組成物を塗布してなるものであり、塗布方法はバーコーター又はディップ法で塗工しているので膜厚のバラツキが生じる。したがって、完全に画面が指紋でよごれない保証にはならない課題が存在している。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は前記の課題を解決するために鋭意研究されて発明されたものであり、本発明はＬＣＤパネル，コントラスト促進フィルム、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されたことを特徴とし、ＬＣＤパネル，空気層、液晶保護ガラス等の積層体の表面、またはＬＣＤパネル，空気層、静電式タッチパネル等の積層体の表面、またはＬＣＤパネル，空気層、抵抗式タッチパネル等の積層体の表面に、ナノスケールで指紋付着防止表面層を形成した液晶表示装置であり、且つ、ＬＣＤパネル，ドーム基板、空気層、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されたことを特徴とする多機能キーパッド表示のできる液晶表示装置である。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の液晶表示装置は、ＬＣＤパネル上に、コントラスト促進フィルム（Ｃｏｎｔｒａｓｔ Ｅｎｈａｎｃｅｍｅｎｔ Ｆｉｌｍ）が貼り合わされ、更に、液晶保護ガラスが積層され、その表面にナノスケールの指紋付着防止表面層が形成されているので、指紋が付かなく、透過率の向上した液晶表示装置が提供される。
また、ＬＣＤパネル，ドーム基板、空気層、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されたことを特徴とする多機能キーパッド表示のできる液晶表示装置であり、異種類のキートップパターンを切り換えて表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、図面に基づいて本発明の液晶表示装置について説明する。図面において、図１は本発明に係る液晶表示装置の断面図である。図２は本発明の液晶表示装置製作の工程図であり、図２ａは本発明に係る液晶表示装置の第１工程断面図である。図２ｂは本発明に係る液晶表示装置の第２工程断面図である。図２ｃは本発明に係る液晶表示装置の第３工程断面図である。図２ｄは本発明に係る液晶表示装置の第４工程断面図である。図３は本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。図４は本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。図５は本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。図６は本考案の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。図７は本考案に係る液晶表示装置の指紋付着防止表面層の液体接触角度説明図である。
【００１０】
本発明の完成例は図１の断面図で示されており、図１の完成図に至る製造過程を図２の図２ａ、図２ｂ、図２ｃ、図２ｄ にて以下に説明する。
【００１１】
図２ａに示す工程ではＬＣＤパネル４にローラー５を介してコントラスト促進フィルム３を貼り合わせる工程が示されている。この工程は液晶パネル４に対する偏光板貼付装置等で一般的な工程である。
【００１２】
次いで、図２ｂに示す工程では、真空チャンバー内でコントラスト促進フィルム３上に液晶保護ガラス２を貼付ける。
【００１３】
次いで図２ｃに示す工程では、オートクレーブ内に４０〜５０℃、５気圧で２０〜３０分処理し、複数枚の処理を行う。
【００１４】
次いで図２ｄに示す工程では、液晶保護ガラス２上に、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールで指紋付着防止表面層を形成し、図１に示す本考案に係る液晶表示装置の断面図が完成する。
【実施例】
【００１５】
図３に示す他の実施例では、ＬＣＤパネル４と液晶保護ガラス２との間に空気層６があり、液晶保護ガラス２の表面にナノスケールで指紋付着防止表面層が形成されている。
【００１６】
図３に示す他の実施例では、ＬＣＤパネル４と液晶保護ガラス２との間に空気層６があり、液晶保護ガラス２の表面にナノスケールの指紋付着防止表面層１が形成されている。
【００１７】
図４に示す他の実施例では、ＬＣＤパネル４と静電容量方式タッチパネル２１との間に空気層６があり、静電容量方式タッチパネル２１の表面にナノスケールの指紋付着防止表面層１が形成されている。
【００１８】
図５に示す他の実施例では、ＬＣＤパネル４と抵抗膜方式タッチパネル２２との間に空気層６があり、静電容量方式タッチパネル２２の表面にナノスケールの指紋付着防止表面層１が形成されている。
【００１９】
図６に示す他の実施例では、ＬＣＤパネル４にドーム基板７が積層され、該ドーム基板７と液晶保護ガラス２との間に空気層６があり、該液晶保護ガラス２の表面にナノスケールの指紋付着防止表面層１が形成されている。
【００２０】
図７はガラス９上にナノスケールの指紋付着防止表面層１が形成され、水滴８の接触角（Ｃｏｎｔａｃｔ ａｎｇｌｅ）の測定方法を示したものであり接触角θは１１０°以上が好ましく、接触角が大きければ表面エネルギーが低くなり、撥水効果が大きくなり指紋や汚れが付きにくくなる。
【００２１】
本発明の接触角θは１１５°であり優れた接触角を有するものである。
【産業上の利用可能性】
【００２２】
本発明の液晶表示装置の指紋付着防止表面層１の各種特性試験結果は以下の通りであり携帯電話、パソコン、カーナビ、携帯ゲーム機等に搭載可能なタッチパネル製品が増加しており、個人が使う電子機器にタッチパネルを採用するものが急激に普及するものと思われ、産業上の利用可能性は極めて高いものである。
〔耐候性及び耐久性〕
【００２３】
アウトドアで２週間放置し、接触角を測定した結果、変化はありませんでした。また、暗箱の中で３４日間放置し、接触角を測定した結果、変化はありませんでした。
車中において３４日間放置し、接触角を測定した結果、変化はありませんでした。
〔耐磨耗、耐薬品テスト〕
【００２４】
消しゴムに５００グラム荷重をかけ、指紋付着防止表面層１上を２５０回往復擦っても指紋付着防止表面層１の剥げ落ちはなかった。
更に、エチルアルコールが乾かないように投入して２５０回往復擦っても指紋付着防止表面層１の剥げ落ちはなかった。
〔鉛筆硬度試験〕
【００２５】
３Ｈの鉛筆４００回以上で剥離がありません。
〔紫外線試験機器〕
【００２６】
７２時間放置後、試験の前後、脱色、変色、割れ目、張れ、剥離、捻れ欠陥、テープによる剥離がなかった。
〔熱衝撃テスト〕
【００２７】
−４０℃，２ｈｒ、−６５℃ ２ｈｒ、チャンバ内 ７２ｈｒ、 常温４ｈｒ放置、試験の前後、脱色、変色、割れ目、張れ、剥離、捻れ欠陥、テープによる剥離がなかった。
〔高温高湿テスト〕
【００２８】
５０℃ ９５％ ７２ｈｒ 常温４時間放置の条件に於いて、試験の前後、脱色、変色、割れ目、張れ、剥離、捻れ、テープによる剥離がなかった。
〔塩水噴霧試験機〕
【００２９】
５％、３５℃、７２時間放置、水洗、水気除去、常温、４時間放置、試験の前後、脱色、変色、割れ目、張れ、剥離、捻れ欠陥、テープによる剥離がなかった。
以上、説明したように、本考案の液晶表示装置は、個人が使う電子機器にタッチパネルを採用するものが急激に普及するものと予想されるので、産業上の利用可能性は将来的に極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明に係る液晶表示装置の断面図である。
【図２】本発明の液晶表示装置製作の工程図である。
【図２ａ】本発明に係る液晶表示装置の第１工程断面図である。
【図２ｂ】本発明に係る液晶表示装置の第２工程断面図である。
【図２ｃ】本発明に係る液晶表示装置の第３工程断面図である。
【図２ｄ】本発明に係る液晶表示装置の第４工程断面図である。
【図３】本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。
【図４】本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。
【図５】本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。
【図６】本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。
【図７】本発明に係る液晶表示装置の指紋付着防止表面層の液体接触角度説明図である。
【符号の説明】
【００３１】
１ 指紋付着防止表面層
２ 液晶保護ガラス
２１ 静電容量方式タッチパネル
２２ 抵抗膜方式タッチパネル
３ コントラスト促進フィルム
４ ＬＣＤパネル
５ ローラー
６ 空気層
７ ドーム基板
８ 水滴
９ ガラス
θ 接触角度
【技術分野】
【０００１】
本発明は、指紋が付かなく、透過率の向上を図った液晶表示装置である。
【背景技術】
【０００２】
近年、携帯電話、パソコン、カーナビ、携帯ゲーム機等に搭載可能なタッチパネル製品が増加しており、個人が使う電子機器にタッチパネルを採用するものが急激に普及するものと思われる。
【０００３】
しかしながら、「画面が指紋でよごれる」ことが問題となっている。
この問題に対して、指紋の付着防止用表面処理が提案されている。
【０００４】
【特許文献１】 特開２００８−１３６９６３号公報
【特許文献２】 特開平９−１１１１８５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１の特開２００８−１３６９６３号公報は「透明保護材の製造方法及び該保護材を備える携帯端末」であって、透明基材上にフッ素樹脂を溶媒に溶かした溶液を塗布して、溶媒を揮発させてフッ素樹脂膜を形成する工程を有する保護材の製造方法であるが、このスピンコート法では、回転数や濃度の調整によって膜厚のバラツキが生じて屈折率が変化し透過率に影響する問題があった。
【０００６】
特許文献２の特開平９−１１１１８５号公報は「指紋汚れ防止ディスプレー及びディスプレーと付用コーティング液」であって、シリコーン変性アクリル共重合体を配合してなる透明な硬化性組成物を塗布してなるものであり、塗布方法はバーコーター又はディップ法で塗工しているので膜厚のバラツキが生じる。したがって、完全に画面が指紋でよごれない保証にはならない課題が存在している。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は前記の課題を解決するために鋭意研究されて発明されたものであり、本発明はＬＣＤパネル，コントラスト促進フィルム、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されたことを特徴とし、ＬＣＤパネル，空気層、液晶保護ガラス等の積層体の表面、またはＬＣＤパネル，空気層、静電式タッチパネル等の積層体の表面、またはＬＣＤパネル，空気層、抵抗式タッチパネル等の積層体の表面に、ナノスケールで指紋付着防止表面層を形成した液晶表示装置であり、且つ、ＬＣＤパネル，ドーム基板、空気層、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されたことを特徴とする多機能キーパッド表示のできる液晶表示装置である。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の液晶表示装置は、ＬＣＤパネル上に、コントラスト促進フィルム（Ｃｏｎｔｒａｓｔ Ｅｎｈａｎｃｅｍｅｎｔ Ｆｉｌｍ）が貼り合わされ、更に、液晶保護ガラスが積層され、その表面にナノスケールの指紋付着防止表面層が形成されているので、指紋が付かなく、透過率の向上した液晶表示装置が提供される。
また、ＬＣＤパネル，ドーム基板、空気層、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されたことを特徴とする多機能キーパッド表示のできる液晶表示装置であり、異種類のキートップパターンを切り換えて表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、図面に基づいて本発明の液晶表示装置について説明する。図面において、図１は本発明に係る液晶表示装置の断面図である。図２は本発明の液晶表示装置製作の工程図であり、図２ａは本発明に係る液晶表示装置の第１工程断面図である。図２ｂは本発明に係る液晶表示装置の第２工程断面図である。図２ｃは本発明に係る液晶表示装置の第３工程断面図である。図２ｄは本発明に係る液晶表示装置の第４工程断面図である。図３は本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。図４は本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。図５は本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。図６は本考案の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。図７は本考案に係る液晶表示装置の指紋付着防止表面層の液体接触角度説明図である。
【００１０】
本発明の完成例は図１の断面図で示されており、図１の完成図に至る製造過程を図２の図２ａ、図２ｂ、図２ｃ、図２ｄ にて以下に説明する。
【００１１】
図２ａに示す工程ではＬＣＤパネル４にローラー５を介してコントラスト促進フィルム３を貼り合わせる工程が示されている。この工程は液晶パネル４に対する偏光板貼付装置等で一般的な工程である。
【００１２】
次いで、図２ｂに示す工程では、真空チャンバー内でコントラスト促進フィルム３上に液晶保護ガラス２を貼付ける。
【００１３】
次いで図２ｃに示す工程では、オートクレーブ内に４０〜５０℃、５気圧で２０〜３０分処理し、複数枚の処理を行う。
【００１４】
次いで図２ｄに示す工程では、液晶保護ガラス２上に、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールで指紋付着防止表面層を形成し、図１に示す本考案に係る液晶表示装置の断面図が完成する。
【実施例】
【００１５】
図３に示す他の実施例では、ＬＣＤパネル４と液晶保護ガラス２との間に空気層６があり、液晶保護ガラス２の表面にナノスケールで指紋付着防止表面層が形成されている。
【００１６】
図３に示す他の実施例では、ＬＣＤパネル４と液晶保護ガラス２との間に空気層６があり、液晶保護ガラス２の表面にナノスケールの指紋付着防止表面層１が形成されている。
【００１７】
図４に示す他の実施例では、ＬＣＤパネル４と静電容量方式タッチパネル２１との間に空気層６があり、静電容量方式タッチパネル２１の表面にナノスケールの指紋付着防止表面層１が形成されている。
【００１８】
図５に示す他の実施例では、ＬＣＤパネル４と抵抗膜方式タッチパネル２２との間に空気層６があり、静電容量方式タッチパネル２２の表面にナノスケールの指紋付着防止表面層１が形成されている。
【００１９】
図６に示す他の実施例では、ＬＣＤパネル４にドーム基板７が積層され、該ドーム基板７と液晶保護ガラス２との間に空気層６があり、該液晶保護ガラス２の表面にナノスケールの指紋付着防止表面層１が形成されている。
【００２０】
図７はガラス９上にナノスケールの指紋付着防止表面層１が形成され、水滴８の接触角（Ｃｏｎｔａｃｔ ａｎｇｌｅ）の測定方法を示したものであり接触角θは１１０°以上が好ましく、接触角が大きければ表面エネルギーが低くなり、撥水効果が大きくなり指紋や汚れが付きにくくなる。
【００２１】
本発明の接触角θは１１５°であり優れた接触角を有するものである。
【産業上の利用可能性】
【００２２】
本発明の液晶表示装置の指紋付着防止表面層１の各種特性試験結果は以下の通りであり携帯電話、パソコン、カーナビ、携帯ゲーム機等に搭載可能なタッチパネル製品が増加しており、個人が使う電子機器にタッチパネルを採用するものが急激に普及するものと思われ、産業上の利用可能性は極めて高いものである。
〔耐候性及び耐久性〕
【００２３】
アウトドアで２週間放置し、接触角を測定した結果、変化はありませんでした。また、暗箱の中で３４日間放置し、接触角を測定した結果、変化はありませんでした。
車中において３４日間放置し、接触角を測定した結果、変化はありませんでした。
〔耐磨耗、耐薬品テスト〕
【００２４】
消しゴムに５００グラム荷重をかけ、指紋付着防止表面層１上を２５０回往復擦っても指紋付着防止表面層１の剥げ落ちはなかった。
更に、エチルアルコールが乾かないように投入して２５０回往復擦っても指紋付着防止表面層１の剥げ落ちはなかった。
〔鉛筆硬度試験〕
【００２５】
３Ｈの鉛筆４００回以上で剥離がありません。
〔紫外線試験機器〕
【００２６】
７２時間放置後、試験の前後、脱色、変色、割れ目、張れ、剥離、捻れ欠陥、テープによる剥離がなかった。
〔熱衝撃テスト〕
【００２７】
−４０℃，２ｈｒ、−６５℃ ２ｈｒ、チャンバ内 ７２ｈｒ、 常温４ｈｒ放置、試験の前後、脱色、変色、割れ目、張れ、剥離、捻れ欠陥、テープによる剥離がなかった。
〔高温高湿テスト〕
【００２８】
５０℃ ９５％ ７２ｈｒ 常温４時間放置の条件に於いて、試験の前後、脱色、変色、割れ目、張れ、剥離、捻れ、テープによる剥離がなかった。
〔塩水噴霧試験機〕
【００２９】
５％、３５℃、７２時間放置、水洗、水気除去、常温、４時間放置、試験の前後、脱色、変色、割れ目、張れ、剥離、捻れ欠陥、テープによる剥離がなかった。
以上、説明したように、本考案の液晶表示装置は、個人が使う電子機器にタッチパネルを採用するものが急激に普及するものと予想されるので、産業上の利用可能性は将来的に極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明に係る液晶表示装置の断面図である。
【図２】本発明の液晶表示装置製作の工程図である。
【図２ａ】本発明に係る液晶表示装置の第１工程断面図である。
【図２ｂ】本発明に係る液晶表示装置の第２工程断面図である。
【図２ｃ】本発明に係る液晶表示装置の第３工程断面図である。
【図２ｄ】本発明に係る液晶表示装置の第４工程断面図である。
【図３】本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。
【図４】本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。
【図５】本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。
【図６】本発明の他の実施例に係る液晶表示装置の断面図である。
【図７】本発明に係る液晶表示装置の指紋付着防止表面層の液体接触角度説明図である。
【符号の説明】
【００３１】
１ 指紋付着防止表面層
２ 液晶保護ガラス
２１ 静電容量方式タッチパネル
２２ 抵抗膜方式タッチパネル
３ コントラスト促進フィルム
４ ＬＣＤパネル
５ ローラー
６ 空気層
７ ドーム基板
８ 水滴
９ ガラス
θ 接触角度
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ＬＣＤパネル，コントラスト促進フィルム、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されたことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項２】
ＬＣＤパネル，空気層、液晶保護ガラス等の積層体の表面、またはＬＣＤパネル，空気層、静電式タッチパネル等の積層体の表面、またはＬＣＤパネル，空気層、抵抗式タッチパネル等の積層体の表面に、ナノスケールで指紋付着防止表面層を形成したことを特徴とする請求項１記載の液晶表示装置。
【請求項３】
ＬＣＤパネル，ドーム基板、空気層、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されたことを特徴とする多機能キーパッド表示のできる液晶表示装置。
【請求項１】
ＬＣＤパネル，コントラスト促進フィルム、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されたことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項２】
ＬＣＤパネル，空気層、液晶保護ガラス等の積層体の表面、またはＬＣＤパネル，空気層、静電式タッチパネル等の積層体の表面、またはＬＣＤパネル，空気層、抵抗式タッチパネル等の積層体の表面に、ナノスケールで指紋付着防止表面層を形成したことを特徴とする請求項１記載の液晶表示装置。
【請求項３】
ＬＣＤパネル，ドーム基板、空気層、液晶保護ガラス等の積層体の表面に、指紋付着防止表面層が、ＳｉＯ２、Ｔｉ、Ｓｎ等から選ばれた１種又は複数種を主成分とし、真空蒸着、スパッタリング等の方法によって、ナノスケールの被膜に形成されたことを特徴とする多機能キーパッド表示のできる液晶表示装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２０１０−４９２２１（Ｐ２０１０−４９２２１Ａ）
【公開日】平成２２年３月４日（２０１０．３．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２３７０９２（Ｐ２００８−２３７０９２）
【出願日】平成２０年８月１９日（２００８．８．１９）
【出願人】（５９１０３８１５２）進展産業株式会社 (17)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年３月４日（２０１０．３．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年８月１９日（２００８．８．１９）
【出願人】（５９１０３８１５２）進展産業株式会社 (17)
【Ｆターム（参考）】
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