説明

濾過器

【課題】繰り返し使用が可能で環境に配慮された精度が高く大量に効率的な生産ができるプラスチック製濾過器の提供。
【解決手段】粉末等の固体を含有する液状物を一時的に貯留する内側容器10が外側容器30に着脱自在に螺合された構造からなり、内側容器と外側容器の隙間から液状物50を濾過して液体と固体とに分離する濾過器であり、内側容器は底板11の周縁につなぎ部12を介して周壁13を立設して形成され、周壁の外側面には外側容器の内側面に形成された外螺子31と螺合する内螺子14が形成され、つなぎ部には液状物を濾過するための穴15が設けられ、底板の下側面に凹凸16が形成されてなり、外側容器は中央に流出口32が穿設され、流出口の外側には外方に延びる外側底板34が形成され、外側底板の周縁に外側周壁35が立設されてなり、外側底板の上には内側容器の底板に形成された凹凸が外側外板に重なるように密接して配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーヒーや紅茶等を抽出するドリップ式の濾過器に関するものであり、特には、繰り返し使用が可能で環境に配慮された精度が高く大量に効率的な生産が可能なプラスチック樹脂製の濾過器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コーヒー粉末に直接熱湯を注いでレギュラーコーヒーを抽出するドリップ式のコーヒー濾過器の普及は目ざましいものがある。濾紙を使用した使い捨て式の簡易濾過器から陶器製のコーヒードリッパーまで多くのものが市販されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記先行技術文献を示す。
【特許文献1】特開2003−275505号公報。
【0004】
しかし、濾紙を使用した簡易式のものは、使用後そのままごみとして廃棄処分できるという利点があるが、最近ではそれが環境的な問題になっている。
また、後者の濾過器は外側容器と内側容器の二重構造からなり、外側容器と内側容器の間のスリットでコーヒーを漉すため、濾過速度の調節が不安定であり、また、陶器製のドリッパーは生産効率が良くなく(精度、穴あけ)コスト高であるといった問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、コーヒーや紅茶等を抽出するドリップ式の濾過器に関する以上のような問題に鑑みてなされたもので、繰り返し使用が可能で環境にも配慮された精度が高く、大量に効率的な生産ができるプラスチック製の濾過器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1の発明は、粉末又は微細片等の固体を含有する液状物を一時的に貯留する内側容器が外側容器に着脱自在に螺合された構造からなり、内側容器と外側容器の隙間から液状物を濾過して液体と固体とに分離する濾過器であって、
前記内側容器は、底板の周縁につなぎ部を介して周壁を立設して形成され、周壁の外側面には外側容器の内側面に形成された外螺子と螺合する内螺子が形成され、つなぎ部には貯留された液状物を透過するための穴が複数個設けられ、底板の下側面には凹凸が形成されてなり、前記外側容器は、中央に流出口が穿設され、流出口の外側には、外方に延びる外側底板が形成され、外側底板の周縁に外側周壁が立設されてなり、外側容器の少なくとも外側底板の上には、内側容器の底板に形成された凹凸が、外側底板に重なるように密接して配置されることを特徴とする、濾過器である。
【0007】
このように請求項1記載の発明によれば、内側容器は、底板の周縁につなぎ部を介して周壁を立設して形成され、周壁の外側面には外側容器の内側面に形成された外螺子と螺合する内螺子が形成され、つなぎ部には貯留された液状物を透過するための穴が複数個設けられ、底板の下側面には凹凸が形成されてなり、外側容器は、中央に流出口が穿設され、流出口の外側に溝が環状に設けられ、溝の周縁には、外方に延びる外側底板が形成され、外側底板の周縁に外側周壁が立設されてなり、外側容器の少なくとも外側底板の上には、内側容器の底板に形成された凹凸が、外側底板に重なるように密接して配置されるので、内側容器を回転させて下げ切って、内側容器の底板を外側容器の外側底板の上に密接させ
た時、内側容器のつなぎ部に形成された穴を透過した液状物は、液体と細かな微粒子状の固体のみが内側容器の底板の下側面に形成されたた凹凸を通って溝にたまり、溝の底に細かな微粒子状の固体を沈殿させながら、液体のみが流出口を通って外部に流出する。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記外側容器の流出口の周囲には環状の溝が設けられていることを特徴とする、濾過器である。
【0009】
このように請求項2記載の発明によれば、外側容器の流出口の周囲には環状の溝が設けられているので、液体と細かな微粒子状の固体のみが内側容器の底板の下側面に形成された凹凸を通って溝にたまり、溝の底に細かな微粒子状の固体を沈殿させながら、液体のみが流出口を通って外部に流出する。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記内側容器の底板の下側面に形成される凹凸は、底板の下側面に直接形成されることを特徴とする、濾過器である。
【0011】
このように請求項3記載の発明によれば、内側容器の底板の下側面に形成される凹凸は、底板の下側面に直接形成されるので、部品点数の少ないシンプルな濾過器が作製できる。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の発明において、前記内側容器の底板の下側面に形成される凹凸は、中央が平坦で平坦部分の周縁に外方に行くに従い上方に延びる,外側面に凹凸が形成された傾斜部分を有する濾過パーツが、先端縁を内側容器の底板の端縁に嵌合により取り付けられてなると共に、前記外側容器は、流出口とその外側に形成される溝が濾過パーツの平坦部分に合わせて低く形成され、溝の周縁に形成される外側底板は、濾過パーツの傾斜部分と密接するように外方に行くに従い上方に延びる傾斜部分を形成して作製されることを特徴とする、濾過器である。
【0013】
このように請求項4記載の発明によれば、内側容器の底板の下側面に形成される凹凸は、中央が平坦で平坦部分の周縁に外方に行くに従い上方に延びる,外側面に凹凸が形成された傾斜部分を有する濾過パーツが、先端縁を内側容器の底板の端縁に嵌合により取り付けられてなると共に、前記外側容器は、流出口とその外側に形成される溝が濾過パーツの平坦部分に合わせて低く形成され、溝の周縁に形成される外側底板は、濾過パーツの傾斜部分と密接するように外方に行くに従い上方に延びる傾斜部分を形成して形成されるので、内側容器を回転させて下げ切って、内側容器に嵌合された濾過パーツを外側容器の外側底板の上に密接させた時、内側容器のつなぎ部に形成された穴を透過した液状物は、液体と細かな微粒子状の固体のみが濾過パーツの傾斜部分に設けられた凹凸を通って溝に溜まり、溝の底に細かな微粒子状の固体を沈殿させながら、液体のみが流出口を通って外部の例えば、カップ等の容器内に貯留される。
【0014】
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4の発明において、前記内側容器の底板には、外側容器の外側底板の内側面に密着するコンタクトリングが形成されていることを特徴とする、濾過器である。
【0015】
このように請求項5記載の発明によれば、内側容器の底板には、外側容器の外側底板の内側面に密着するコンタクトリングが形成されているので、内側容器を回転させ、下げ切った時、内側容器と外側容器の間の隙間を無くすことができる。(例えば、コーヒーの抽出、蒸らしのための時間を得ることができる。)
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4又は5の発明において、前記内側容器の底板は中央に行くに従い突出する山型状に形成されていることを特徴とする、濾過器で
ある。
【0016】
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4又は5の発明において、前記内側容器の底板は平板状に形成されていることを特徴とする、濾過器である。
【0017】
このように請求項6又は7記載の発明によれば、内側容器の底板の形状を変えることにより液状物の種類により最適の底板を選択することができる。
【0018】
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7の発明において、前記外側容器の外側底板の内面には、内側容器の周壁を保持し液もれを防止するための環状突起が形成されていることを特徴とする、濾過器である。
【0019】
このように請求項8の発明によれば、外側容器の外側底板の内面には、内側容器の周壁を保持するための環状突起が形成されているので、外側容器に内側容器を嵌合させた時、内側容器ががたつくことがない。
【0020】
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の発明において、前記内側容器の周壁端縁と、外側容器の周壁端縁には、それぞれ外方に向けて延びる内側鍔部と外側鍔部が形成されているとを特徴とする、濾過器である。
【0021】
このように請求項9の発明によれば、内側容器の周壁端縁と、外側容器の周壁端縁には、それぞれ外方に向けて延びる内側鍔部と外側鍔部が形成されているので、外側容器に内側容器を無理なく重ねるとができる。
【発明の効果】
【0022】
このように本発明の濾過器は、内側容器と外側容器の二重構造にして内側容器の外側容器と当たる面に外側面に凹凸を設けた濾過パーツを嵌合により取付けたので、凹凸に沿って液体のみが流出できる。
内側容器と外側容器とは螺子を設けて嵌合させ、二つの容器を相対的に回転させることにより、内外容器の密着度が調整できる。このことにより二つの容器の間の隙間を流れる液体の量が調整できる。
【0023】
内側容器の外側容器の第2底板と当たる面にリング状の凸部であるコンタクトリングを設けてたので、内側容器を回転させて下げ切った時、内側容器と外側容器の間には隙間がなくなる。このことにより液体の流れを停止させることができ、例えば、コーヒーの抽出、蒸らしのための時間を得ることができる。
プラスチック製なので精度が高く、大量に効率的に生産することができる。
濾過パーツを交換することで凹凸面の形状や深さ、パターン等を変えることができる。コーヒー以外に、日本茶、紅茶等に適した凹凸を選択して使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の濾過器は、例えば、図1、図2に示すように、粉末又は微細片等の固体を含有する液状物(50)を一時的に貯留する内側容器(10)が外側容器(30)に着脱自在に螺合された構造からなり、内側容器(10)と外側容器(30)の隙間から液状物(50)を濾過して液体と固体とに分離する濾過器(1)である。
【0025】
内側容器(10)や外側容器(30)は、通常では、ポリエチレン、ポリプロピレン等の剛性と適度の弾性を有する熱可塑性樹脂を射出成形して作製するものである。
【0026】
そして、内側容器(10)は、底板(11)の周縁につなぎ部(12)を介して周壁(13)を立設して形成され、周壁の外側面には外側容器(30)の内側面に形成された外螺子(31)と螺合する内螺子(14)が形成されている。
つなぎ部(12)には貯留された液状物(50)を透過するための穴(15)が複数個設けられている。また、底板の下側面には凹凸(16)が形成されている。
【0027】
また、外側容器(30)は、つぎのような部分から形成されている。すなわち、中央に流出口(32)が穿設され、流出口(32)の外側に溝(33)が環状に設けられている。
【0028】
溝(33)の周縁には外方に延びる外側底板(34)が形成され、外側底板(34)の周縁に外側周壁(35)が立設されている。
【0029】
そして外側容器の少なくとも外側底板(34)の上には、外側底板(34)に重なるように内側容器の底板(11)に形成された凹凸(16)が密接して配置されるものである。
【0030】
図3、図4は本発明の濾過器の別の実施形態を示す説明図である。
図3において、内側容器の底板(11)は、中央に行くに従い突出する山型状に形成されており、底板の下側端縁には、中央が平坦で平坦部分(21)の周縁に外方に行くに従い上方に延びる傾斜部分(22)が形成された濾過パーツ(20)が、先端縁(23)を内側容器の底板(11)の端縁に嵌合により取り付けられている。
【0031】
そして取り付けられた濾過パーツの傾斜部分(22)の外側面には凹凸(24)が形成されている。
【0032】
また、外側容器(30)は、流出口(32)とその外側に形成される溝(33)が、濾過パーツ(20)の平坦部分(21)に合わせて一段低く形成され、溝(33)の周縁に形成される外側底板(34)は、濾過パーツの傾斜部分(22)と密接するように外方に行くに従い上方に延びる傾斜部分(36)を形成して作製されている。
【0033】
濾過パーツ(20)も内側容器(10)や外側容器(30)と同様に、通常では、ポリエチレン、ポリプロピレン等の剛性と適度の弾性を有する熱可塑性樹脂を射出成形して作製される。
【0034】
図5は、本発明の濾過器のさらに別の実施形態を示す説明図で、図1と同様に濾過面を平面としたものである。
【0035】
以下本発明の濾過器に共通したことであるが、内側容器(10)の底板(11)に、外側容器の外側底板(34)の内側面に密着する環状のコンタクトリング(18)を形成させることにより、内側容器(10)を回転させて下げ切った際、内側容器の底板(11)は外側容器の外側底板(34)に密着して隙間がなくなる。なお外側底板(34)、底板(11)は、流出口(32)に向かって5°程度傾斜させることで液体の流れをスムーズにすることができる。
【0036】
外側容器(30)の外側底板(34)の内面に、内側容器の周壁(13)を保持し、かつ液漏れを防止するための環状突起(37)を設けても良い。このことにより内側容器を回転させて下まで下げた時、内側容器ががたついたりすることがない。液漏れを防止することもできる。
【0037】
また底板(11)は、底板(11)に設けられたコンタクトリング(18)が図6(a)に示すように外側底板(34)からわずかに離間するように形成しておく。内側容器(10)を回転させて一番下まで押し下げた時にはじめて、底板(10)の弾性によってコンタクトリング(18)が外側底板(34)に接するように構成することで、例えば、コーヒーをいれる際の蒸らしや抽出(液止めされた状態)と、濾過(液が流れる状態)の切替えが可能となる。
【0038】
内側容器(10)の周壁端縁と、外側容器(30)の外側周壁の端縁に、それぞれ外方に向けて延びる内側鍔部(19)と外側鍔部(38)を形成しておくことにより、外側容器(30)に内側容器(10)を無理なく重ねて行くことができ、また、内側容器を内側鍔部を持って回転させることができる。
【0039】
つぎに、コーヒー用濾過器を例にして具体的な使用例を説明する(図2参照)。
【0040】
外側容器(30)に内側容器(10)を重合させて、外側容器(30)をスタンド台(図示せず)で所定高さに保持し、外側容器(30)の流出口(32)の直下にコップ等の入れ物(図示せず)を載置する。
【0041】
内側容器(10)にコーヒー豆を挽いた粉末(51)を入れて熱湯を注ぐと、熱湯にコーヒー粉末の混ざった液状物(51)が形成され、コーヒー粉末の大部分は内側容器の底部に溜まり、残りの粉末の混ざった液状物(51)は、外側容器(30)と内側容器(10)の間のつなぎ部(12)に設けられた穴(15)から外側容器(30)と内側容器(10)の底板に取り付けられた濾過パーツ(20)の間の隙間を通過している間に、濾過パーツ(20)の傾斜部分(22)に形成された凹凸(24)の間を通って自動的に溝(33)に溜まる。
【0042】
液状物中に含まれる微細な固体は溝の下に沈殿して、上澄みの液体、すなわち、コーヒー抽出液(52)のみが溝(33)から溢れて流出口(32)から外部に流れ出し、コップ等の入れ物に注がれることになる。
【0043】
また、外側容器(30)に内側容器(10)を重合させる際、内側容器をしっかり回転させて、コンタクトリング(18)を外側容器の外側底板(34)の表面に密着させておくと、液状物(51)は隙間を伝わって流れ出ることがなくなり、液の流れが停止するので、コーヒー豆を挽いた粉末(51)に熱湯を注いだ後の蒸らし時間などの調節をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の濾過器の一実施例を示す、断面説明図である。
【図2】図1の濾過器の平面説明図である。
【図3】本発明の濾過器の別の実施例を示す、断面説明図である。
【図4】図3の濾過器の(a)は平面説明図であり、(b)は(a)のA−A’線断面説明図である。
【図5】本発明の濾過器のさらに別の実施例を示す、断面説明図である。
【図6】本発明の濾過器のさらに別の実施例を示す説明図で、(a)はコンタクトリングが底板からわずかに離間するように形成された図であり、(b)はコンタクトリングが底板の表面に密着されている状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0045】
1‥‥濾過器
10‥‥内側容器
11‥‥底板
12‥‥つなぎ部
13‥‥周壁
14‥‥内螺子
15‥‥穴
16‥‥凹凸
17‥‥底板の端縁
18‥‥コンタクトリング
19‥‥内側鍔部
20‥‥濾過パーツ
21‥‥中央、平坦部分
22‥‥傾斜部分
23‥‥先端縁
24‥‥凹凸
30‥‥外側容器
31‥‥外螺子
32‥‥流出口
33‥‥溝
34‥‥外側底板
35‥‥外側周壁
36‥‥傾斜部分
37‥‥環状突起
38‥‥外側鍔部
50‥‥液状物
51‥‥コーヒー粉末等の固体
52‥‥コーヒー抽出液等の液体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉末又は微細片等の固体を含有する液状物を一時的に貯留する内側容器が外側容器に着脱自在に螺合された構造からなり、内側容器と外側容器の隙間から液状物を濾過して液体と固体とに分離する濾過器であって、
前記内側容器は、底板の周縁につなぎ部を介して周壁を立設して形成され、周壁の外側面には外側容器の内側面に形成された外螺子と螺合する内螺子が形成され、つなぎ部には貯留された液状物を透過するための穴が複数個設けられ、底板の下側面には凹凸が形成されてなり、
前記外側容器は、中央に流出口が穿設され、流出口の外側には、外方に延びる外側底板が形成され、外側底板の周縁に外側周壁が立設されてなり、
外側容器の少なくとも外側底板の上には、内側容器の底板に形成された凹凸が、外側底板に重なるように密接して配置されることを特徴とする、濾過器。
【請求項2】
前記外側容器の流出口の周囲には環状の溝が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の濾過器。
【請求項3】
前記内側容器の底板の下側面に形成される凹凸は、底板の下側面に直接形成されることを特徴とする、請求項1又は2記載の濾過器。
【請求項4】
前記内側容器の底板の下側面に形成される凹凸は、中央が平坦で平坦部分の周縁に外方に行くに従い上方に延びる、外側面に凹凸が形成された傾斜部分を有する濾過パーツが、先端縁を内側容器の底板の端縁に嵌合により取り付けられてなると共に、前記外側容器は、流出口とその外側に形成される溝が、濾過パーツの平坦部分に合わせて低く形成され、溝の周縁に形成される外側底板は、濾過パーツの傾斜部分と密接するように外方に行くに従い上方に延びる傾斜部分を形成して形成されることを特徴とする、請求項1、2又は3記載の濾過器。
【請求項5】
前記内側容器の底板には、外側容器の外側底板の内側面に密着するコンタクトリングが形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3又は4記載の濾過器。
【請求項6】
前記内側容器の底板は中央に行くに従い突出する山型状に形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5記載の濾過器。
【請求項7】
前記内側容器の底板は平面状に形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5記載の濾過器。
【請求項8】
前記外側容器の外側底板の内面には、内側容器の周壁を保持するための環状突起が形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の濾過器。
【請求項9】
前記内側容器の周壁端縁と、外側容器の外側周壁の端縁には、それぞれ外方に向けて延びる内側鍔部と外側鍔部が形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の濾過器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−222373(P2007−222373A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−46406(P2006−46406)
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】