説明

炊飯器

【課題】グループ分けされる炊き込みご飯をそれぞれの炊き込み状態に合わせて加熱制御することにより、それぞれに適した炊き込みご飯を炊き上げることができる炊飯器を提供すること。
【解決手段】内容物を入れる内鍋と、該内鍋を収納する内ケースと、前記内鍋を加熱する加熱手段と、内鍋の温度を検出する温度センサーと、前記加熱手段を制御する加熱制御手段と、表示部及び操作部とを有する炊飯器であって、炊飯モードとして炊き込みモードを有するとともに、該炊き込みモードは少なくとも醤油ベースの炊き込みご飯コースと、塩ベースの炊き込みご飯コースの2種類を有し、これら2種類のコースは、吸水工程、昇温工程、炊き上げ工程及びむらし工程を有するとともに、前記表示部にそれぞれ表示され、前記操作部のスイッチ操作によりいずれかのコースが選択される炊飯器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯器に係り、特に炊飯用の内鍋として土鍋等の陶磁器製のものに適用可能な炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に炊飯器は、誘導コイル、蓋ヒータ及び側面ヒータ等の複数の加熱手段を持ち、これら加熱手段を駆使して自動的に炊飯及び保温を行いユーザーに最適なご飯等を提供する非常に便利な器具として広く知られている。
【0003】
炊飯器での白米は、お米に充分な水を吸水させる吸水工程、火力をあげてお米を炊き上げる昇温工程、お米を炊き上げる炊き上げ工程、その後のむらし工程からなる炊飯工程を有しており、各工程では、誘導コイル、蓋ヒータ及び側面ヒータ等の加熱手段により最適な加熱制御が行われている。
【0004】
炊飯器に設けられる炊飯メニューとして、白米メニューの他におかゆメニュー及び炊き込みご飯メニュー等が知られている。図9に炊き込みご飯メニューの一例を示す。この例の炊き込みご飯の加熱制御は、白米の加熱制御に比べ、吸水から沸騰するまでの間は低出力で加熱し、更に炊き上げ終了時の検知温度を低く設定してその後の加熱を行うことを特徴とするものであり、その結果、米の吸水が促進されて充分な吸水が行われ、おいしい炊き込みご飯ができるというものである(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、出願人も図8に示す炊き込みご飯の加熱制御に関する特許を既に出願している。図8により概略を説明する。この加熱制御は、お焦げができないように炊き上げることを1つの大きな特徴とするものであり、具体的には、吸水工程を、20分間、メインIHを60%、ONデューティ比3/16(消費電力値132W)の低出力で出力し、蓋ヒータ及び側面ヒータをオフすることにより30℃で充分な吸水を行う。次いで、昇温工程を昇温工程1及び昇温工程2に分けるとともに、昇温工程1を、メインIHを70%、ONデューティ比16/16(消費電力値826W)の高出力で出力し、蓋ヒータをオフ、側面ヒータをONデューティ比6/16で出力することにより沸騰温度まで昇温させ、昇温工程2を、メインIHを70%、ONデューティ比10/16(消費電力値516W)の高出力で出力し、蓋ヒータをオフ、側面ヒータをONデューティ比6/16で出力することにより更に昇温させる。
【0006】
次いで、炊き上げ工程を炊き上げ工程1〜3に分けるとともに、炊き上げ工程1を6分間、メインIHを60%、ONデューティ比7/16(消費電力値309W)の中出力で出力し、蓋ヒータ及び側面ヒータをONデューティ比6/16で出力し、炊き上げ工程2を30秒間、メインIHを60%、ONデューティ比8/16(消費電力値354W)の中出力で出力し、蓋ヒータをオフ、側面ヒータをONデューティ比6/16で出力することにより更に加熱して水をなくす。
【0007】
次いで、炊き上げ工程3(追い炊き)を15分間、蓋ヒータ及び側面ヒータをONデューティ比6/16で出力するとともに、メインIHをオフと、60%、ONデューティ比10/16(消費電力値442W)の中出力で交互に4回繰り返すことにより行われる。この工程はお焦げを作らないように行われるとともに、お米の糊化を充分に促進させる。
【0008】
その後、むらし工程を5分間、メインIHを50%、ONデューティ比1/16(消費電力値37W)の低出力で出力し、蓋ヒータ及び側面ヒータをONデューティ比6/16で出力することにより行われ、お米のベチャベチャをなくす。なお、消費電力値は、式「定格消費電力(1180W)×(%)×(n/16)」による値を示しており、後記のものも同様である(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
ところで、炊き込みご飯は大きく分けると、醤油ベースの調味料を使用した醤油ベースの炊き込みご飯のグループと、塩ベースの調味料を使用した塩ベースの炊き込みご飯のグループとに分けられる。そしてこれら2つのグループは、その内容物及び炊き上がり状態が大きく異なる。即ち、醤油ベースの炊き込みご飯のグループには、具材として肉、魚等のタンパク質の材料、及び根菜等の繊維質の野菜、キノコ類を用いた五目ご飯、鯛めし、竹の子ご飯、松茸ご飯、牡蠣ご飯等が含まれるとともに、その炊き上がり状態は堅めで、むしろ醤油が焦げたお焦げができるような状態が好まれている。
【0010】
また、塩ベースの炊き込みご飯のグループには、具材として豆類、いも類等のデンプン質の材料を用いたえんどうご飯、さつまいもご飯、里いもご飯、栗ご飯等が含まれるとともに、その炊き上がり状態は柔らかめで、むしろお焦げはなく全体に白く炊きあがるような状態が好まれている。
【0011】
このように炊き込みご飯は、内容物及び炊き上がり状態が大きく異なる2つのグループに分けられるところ、従来の炊き込みご飯の加熱制御は図8、9に示すように1種類の加熱制御で、それもお焦げができないような加熱制御で行われており、堅めで適度なお焦げがある醤油ベースの炊き込みご飯と、柔らかめでむしろお焦げはない塩ベースの炊き込みご飯とをそれぞれ好まれる状態でおいしく炊き上げることはできなかった。
【特許文献1】特公平5−63162号公報
【特許文献2】特願2006−206069
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、グループ分けされる炊き込みご飯をそれぞれの炊き込み状態に合わせて加熱制御することにより、それぞれに適した炊き込みご飯を炊き上げることができる炊飯器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するため、本発明は以下の構成を採用する。
【0014】
請求項1に係る発明では、内容物を入れる内鍋と、該内鍋を収納する内ケースと、前記内鍋を加熱する加熱手段と、内鍋の温度を検出する温度センサーと、前記加熱手段を制御する加熱制御手段と、表示部及び操作部とを有する炊飯器であって、炊飯モードとして炊き込みモードを有するとともに、該炊き込みモードは少なくとも醤油ベースの炊き込みご飯コースと、塩ベースの炊き込みご飯コースの2種類を有し、これら2種類のコースは、吸水工程、昇温工程、炊き上げ工程及びむらし工程を有するとともに、前記表示部にそれぞれ表示され、前記操作部のスイッチ操作によりいずれかのコースが選択される構成。
【0015】
請求項2に係る発明では、前記炊き上げ工程では、前記醤油ベースの炊き込みご飯コースの加熱出力は、前記塩ベースの炊き込みご飯コースのものより大きく、前記醤油ベースの炊き込みご飯コースの最高温度は、前記塩ベースの炊き込みご飯コースのものより高い構成。
【0016】
請求項3に係る発明では、前記吸水工程では、前記塩ベースの炊き込みご飯コースの加熱時間は、前記醤油ベースの炊き込みご飯コースのものより長く、前記両コースの加熱出力は、同じである構成。
【0017】
請求項4に係る発明では、前記昇温工程では、前記醤油ベースの炊き込みご飯コースの加熱出力は、前記塩ベースの炊き込みご飯コースのものより大きい構成。
【0018】
そしてこのような構成により、醤油ベースの炊き込みご飯及び塩ベースの炊き込みご飯に適した炊き上がり状態の炊き込みご飯が容易に得られる。
【発明の効果】
【0019】
炊き込みモードを、醤油ベースの炊き込みご飯コースと、塩ベースの炊き込みご飯コースの2種類に分け、操作部のスイッチ操作によりいずれかのコースを選択可能にし、また、炊き上げ工程では、醤油ベースの炊き込みご飯コースの加熱出力を、塩ベースの炊き込みご飯コースのものより大きく、醤油ベースの炊き込みご飯コースの最高温度を、塩ベースの炊き込みご飯コースのものより高くし、また、吸水工程では、塩ベースの炊き込みご飯コースの加熱時間を、醤油ベースの炊き込みご飯コースのものより長く、両コースの加熱出力を同じにし、更には、昇温工程では、醤油ベースの炊き込みご飯コースの加熱出力を、塩ベースの炊き込みご飯コースのものより大きくすることにより、ユーザーは詳細な出力設定をすることなく表示部の表示を見ながら炊き込みご飯の種類を選択するだけでよく、メニュー選択時の不安を軽減することができるとともに、選択した炊き込みご飯に合った炊き上がり状態を有する炊き込みご飯を容易に得ることができる。その結果、炊飯器の利便性を更に向上させることができる。
【実施例】
【0020】
本願発明は、内鍋の種類は問わないが、特に土鍋に適した制御であるため、以下においては土鍋を用いて説明する。図1に内ケースに土鍋をセットした状態を示す炊飯器の縦断面図を示し、図2に操作部の正面図を示し、図3に炊飯器の制御回路部分のシステムブロック図を示し、図4に醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯のタイムチャート図を示し、図5に塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯のタイムチャート図を示し、図6に醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯のフローチャート図を示し、図7に塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯のフローチャート図を示す。
【0021】
炊飯器は、炊飯器本体1と、この炊飯器本体1の上部開口を開閉する蓋体2とを備え、蓋体2はヒンジユニット3を介して炊飯器本体1に開閉自在に支持される。炊飯器本体1は、合成樹脂製の外ケース5を有し、この外ケース5の内部には、陶磁器製の内鍋である土鍋6が着脱自在にセットされるとともに、この土鍋6の外側には当該土鍋6の形状に沿った保護枠である内ケース7が設けられる。この内ケース7は、例えばポリエチレンテレフタレート等の耐熱性の合成樹脂製のもので、その底部中央にはサーミスタからなる温度センサーであるセンターセンサー9を臨ませるためのセンサー挿入孔7aが形成される。
【0022】
内ケース7の上端は外ケース5の上端と肩部材8を介して一体的に結合され、外ケース5、内ケース7、及び肩部材8に囲まれた内部に空間部10を有する。前記内ケース7の外側には、土鍋6を誘導加熱するメインコイルでありメインIHである底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12が設けられる。これら底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12は、内ケース7の底部、及び底部から周側部に至る湾曲部の各位置に、内ケース7の底部中央を中心として同心円状且つ直列状に設けられている。
【0023】
これら底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12の外側には合成樹脂製のコイル支持台13が設けられており、このコイル支持台13がネジ等で内ケース7に取り付けられることにより、底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12は図示する所定位置に位置決め固定され、更にコイル支持台13の外側には、磁界閉込用のフェライトコア15が設けられる。
【0024】
また、内ケース7の上部の外周側部には、側面ヒータ14が設けられる。この側面ヒータ14は、側面上ヒータ14a、側面中ヒータ14b及び側面下ヒータ14cからなり、それぞれ通常のニクロム線を内ケース7の上部の外周側部に1回巻き付けたものを上から下に並列に配置してなり、それぞれは別々に制御されるが、同時制御でもよい。側面ヒータを上下に亘り複数列にすることにより側面を広い範囲に亘ってほぼ均一に加熱することができる。
【0025】
前記土鍋6は、焼成セラミックスやガラスなどの陶磁器製のもので、この土鍋6の底部には、内ケース7の底部と当接するリング状の脚部6aが形成されている。なお、この脚部6aはリング状のものに限らず、局部的に形成したり、放射状に形成するものでも良い。
【0026】
この脚部6aは、内ケース7の底部側の底部誘導コイル11と湾曲部側の側部誘導コイル12との間に設けられるとともに、内ケース7との間に一定の隙間S1が生じるように所定高さに形成される。また、この土鍋6には、底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12のそれぞれに対向する箇所に金属被膜からなる底部発熱体11a及び側部発熱体12aが設けられる。
【0027】
これら底部発熱体11a及び側部発熱体12aは、例えば銀ペーストなどを塗布、焼成するなどして形成される。土鍋6の脚部6aは、凹凸のある表面になっているので発熱体を形成することが難しいが、この脚部6aの形成箇所は、底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12のいずれの対向位置から外れているため、炊飯性能への影響はない。なお、発熱体は、銅箔やステンレス製の網(ラス)などのような金属製のものを予め土鍋6の内部に一体的に埋め込んだ構成としても良い。なお、土鍋の内面に白米等の他に後記醤油ベースの炊き込みご飯及び塩ベースの炊き込みご飯用の水目盛りを付してもよい。
【0028】
炊飯スイッチ16aが入れられると底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12により誘起される渦電流に起因したジュール熱により前記底部発熱体11a及び側部発熱体12aが加熱され、両発熱体の加熱により土鍋6が加熱される。なお、底部誘導コイル11、側部誘導コイル12、側面ヒータ14及び後記蓋ヒータ25で加熱手段を形成する。
【0029】
符号18は操作部を構成する操作パネルであり、該操作パネル18には図2に示すように、各種スイッチ16、即ち、炊飯スイッチ16a、時間を設定するタイマースイッチ16b、保温スイッチ16c、設定を取り消す取消しスイッチ16d、予約スイッチ16e、白米、早炊き、おかゆ等の各種メニューを設定するメニュースイッチ16f、火かげんの強度を3段階に切り替える火かげんスイッチ16g、お米の種類を選択するお米選択スイッチ16h及び音声ガイドスイッチ16jを有し、更に各種スイッチ16のほぼ中央には液晶の表示部17が配設される。
【0030】
表示部17には、時刻、火かげん、お米の種類及び各種メニューが表示される。時刻はタイマースイッチ16b及び予約スイッチ16eにより設定可能であり、火かげんは火かげんスイッチ16gにより選択され、お米の種類である白米、無洗米、玄米、もち米及びその他はお米選択スイッチ16hにより選択され、各種メニューであるごはん、早炊き、五目ごはん、豆ごはん及びおかゆはメニュースイッチ16fにより選択される。
【0031】
お米選択スイッチ16hにより白米を選択すると、各種メニューであるごはん、早炊き、五目ごはん、豆ごはん及びおかゆが選択可能になるため、メニュースイッチ16fで例えば炊き込みご飯である五目ごはんを選択し、その後、炊飯スイッチ16aを押して炊飯を行うことになる。この場合、各種メニューが選択できるのは白米を選択したときであるが、例えば、無洗米を選択したときにも各種メニューが選択できるようにしてもよい。なお、五目ごはんは、五目ご飯、鯛めし、竹の子ご飯、松茸ご飯、牡蠣ご飯等が含まれる醤油ベースの炊き込みご飯であり、豆ごはんは、えんどうご飯、さつまいもご飯、里いもご飯、栗ご飯等が含まれる塩ベースの炊き込みご飯である。
【0032】
符号19はマイクロコンピュータが搭載されたマイコン基板、20は底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12への通電制御を行うためのインバータ等を有する電源回路が搭載された電源基板、21は上記の各基板19、20を冷却する基板冷却用フアンである。なお、26は蒸気排出口、27は把手である。
【0033】
前記蓋体2の内面には、閉蓋時土鍋6の上方開口部を閉蓋する形態でアルミ製の内蓋24が取り付けられ、この内蓋24の上方には放熱板22が設けられる。放熱板22の上面には、蒸気センサー23及び蓋ヒータ25が取り付けられる。この蒸気センサー23は、サーミスタからなり土鍋6内の蒸気温度を検知し、昇温工程から炊き上げ工程への移行信号を発する。蓋ヒータ25は、通常のニクロム線からなるシーズヒータで放熱板22の上面に略一周蛇行して配設されており、放熱板22のほぼ全面を均一に加熱する。
【0034】
次に、炊飯等のマイコン制御装置100を中心とする誘導コイル11、12及び側面ヒータ14、蓋ヒータ25等の制御回路部の一例の概略を図3に示す。図中、符号40が炊飯等のマイコン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユニット40はマイクロコンピュータを中心とし、例えば温度検知回路部、誘導コイル駆動制御回路部、発振回路部、リセット回路部、側面ヒータ及び蓋ヒータ等駆動制御回路部、電源回路部、液晶表示部、操作スイッチ等を各々備えて構成される。
【0035】
前記土鍋6の底壁部に当接されるセンターセンサー9、或いは放熱板22に取り付けられる蒸気センサー23に対応して設けられる温度検知回路48には、センターセンサー9、或いは蒸気センサー23での温度検知信号が入力される。また、前記誘導コイル駆動制御回路部は、例えばパルス幅変調回路46、同期トリガー回路53、IGBT駆動回路45、IGBT50、共振コンデンサ51によって形成されている。
【0036】
前記マイコン制御ユニット40により、炊飯工程に応じた底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12の出力値及び同出力値でのONデューティ比(例えばn秒/16秒)が選定され、前記パルス幅変調回路46等を制御することにより、土鍋6に適した均一な吸水作用と加熱ムラのないご飯の炊き上げ等の適切な加熱制御が行われる。
【0037】
なお、符号Dは前記IGBT45のフライホイールダイオード、符号55は、家庭用AC電源57との間に挿入された前記誘導コイル駆動用のダイオードブリッジを内蔵した整流回路、52はその平滑回路である。
【0038】
符号14は上述の側面ヒータ、25は蓋ヒータであり、側面ヒータ14は側面ヒータ駆動回路56により、蓋ヒータ25は蓋ヒータ駆動回路54により、それぞれ所望のデューティ比でON、OFF駆動されるようになっている。さらに、符号17は液晶、LED等の表示部、43はブザー等の報知部、16は炊飯スイッチ16a、お米選択スイッチ16h、メニュースイッチ16f等の各種操作スイッチ、47はクロック基準制御信号形成用の発振回路、44はリセット回路である。
【0039】
次に上述のマイコン制御ユニット40を使用して行われる醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯の炊飯制御、及び塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯の炊飯制御について、図4、図5のタイムチャートに基づいて説明する。図は炊飯工程のみを示しているが、保温工程を有していれば引き続いて保温工程が実行される。
【0040】
まず、醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯の炊飯制御について説明する。炊飯工程では、誘導コイル11、12の出力を所定値に上げることにより、まずお米に水を吸水させるための吸水工程が行われる。吸水工程は、20分間メインIH、即ち、底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12を60%、ONデューティ比3/16(消費電力値132W)の低出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をオフすることにより30℃で行われ、お米に充分な吸水を行う。なお、この吸水工程は図8に示す従来例と出力及び時間とも同じである。
【0041】
お米に充分な吸水が行われると、出力を急激に上げ、お米を一気に炊き上げる昇温工程が行われる。昇温工程は1つからなり、蒸気温度を検知する温度センサーである蒸気センサー23が蒸気温度を検知するまで続けられ、メインIHを80%、ONデューティ比16/16(消費電力値944W)の高出力で出力し、蓋ヒータ25をオフ、側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力することにより沸騰温度まで一気に昇温させる。昇温工程では、必要に応じて昇温時間に基づいて内鍋内の米飯量である合数を判定し、ご飯の合数に応じて以後の炊き上げ工程の時間を変更するようにしてもよい。なお、この昇温工程は図8の従来例及び後記塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯より高出力であり、堅めのご飯に仕上げることができる。
【0042】
昇温工程が終了すると、沸騰温度以上に加熱して水をなくす炊き上げ工程が行われる。炊き上げ工程は、炊き上げ工程1〜3を有する。炊き上げ工程1は、7分間メインIHを60%、ONデューティ比8/16(消費電力値354W)の中出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力することにより行われる。この炊き上げ工程1の出力は、図8の従来例及び後記塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯より若干高い。
【0043】
次いで、炊き上げ工程2が行われる。炊き上げ工程2は、2分間メインIHを50%、ONデューティ比4/16(消費電力値147W)の前記炊き上げ工程1より小さい出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力することにより行われる。これら炊き上げ工程1、2で沸騰温度以上に滑らかに加熱することにより、ご飯及び具材の炊き上げを良好にする。
【0044】
炊き上げ工程2が終了すると、温度を徐々に上げお米の糊化を促進し且つ適度なお焦げを作るための炊き上げ工程3(追い炊き)が行われる。炊き上げ工程3(追い炊き)は、15分間低電力と高電力での加熱を交互に4回繰り返すことにより行われる。低電力での加熱は、3分間メインIHを50%、ONデューティ比3/16(消費電力値37W)の低出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力することにより行われ、高電力での加熱は、32秒間メインIHを50%、ONデューティ比8/16(消費電力値295W)の中出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力することにより行われる。この炊き上げ工程3では、約140℃にまで加熱され、高出力での昇温工程と合わせ適度な堅さ及びお焦げを有するご飯を炊き上げることができる。炊き上げ工程3(追い炊き)での制御は、図8の従来例及び後記塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯にはない醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯に特有なものである。なお、お焦げの程度は、3段階に切り換え可能な火かげんスイッチ16gにより変えることができる。
【0045】
炊き上げ工程3(追い炊き)が終了すると、ご飯のベチャベチャさをなくすむらし工程が行われる。むらし工程は、5分間メインIHを50%、ONデューティ比1/16(消費電力値37W)の低出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力することにより行われる。このむらし工程は図8の従来例と出力及び時間とも同じであり、後記塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯より高出力である。
【0046】
次いで、醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯の炊飯制御を図6のフローチャートに基づいて説明する。各種スイッチ16のお米選択スイッチ16hで白米を選択し、メニュースイッチ16fで五目ごはんを選択し、炊飯スイッチ16aを押すと醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯の炊飯工程がスタートする。
【0047】
ステップS1で吸水工程が実行される。吸水工程は、まず蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をオフし、次いでステップS2により土鍋6の温度が30℃以上かが判断され、30℃未満の場合はステップS3でメインIH、即ち、底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12を60%、ONデューティ比3/16(消費電力値132W)で出力し、30℃以上の場合はステップS4でメインIHをオフにする。次いでステップS5に進み、20分が経過したかどうかが判断され、まだの場合はステップS1に戻り、20分が経過するとステップS6に進み、昇温工程が実行される。
【0048】
昇温工程でのステップS6では、メインIHを80%、ONデューティ比16/16(消費電力値944W)の高出力で出力し、蓋ヒータ25をオフ、側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力する。その加熱はステップS7で蒸気温度を検知する温度センサーである蒸気センサー23が蒸気温度を検知するまで続けられ、ステップS7で蒸気温度が検出されるとステップS8に進み、炊き上げ工程1が実行される。
【0049】
炊き上げ工程1でのステップS8では、メインIHを60%、ONデューティ比8/16(消費電力値354W)の中出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力する。その加熱はステップS9で7分間続けられ、ステップS9で7分が検出されるとステップS10に進み、炊き上げ工程2が実行される。
【0050】
炊き上げ工程2でのステップS10では、メインIHを50%、ONデューティ比4/16(消費電力値147W)の低出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力する。その加熱はステップS11で2分間続けられ、ステップS11で2分が検出されるとステップS12に進み、炊き上げ工程3(追い炊き)が実行される。
【0051】
炊き上げ工程3(追い炊き)でのステップS12では、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力する。その後、ステップS13に進み、IH出力がLOWかHIかが判断される。最初のIH出力はほぼLOWであるためステップS14に進み、メインIHを50%、ONデューティ比1/16(消費電力値37W)の低出力で出力し、その加熱はステップS15で3分間続けられる。ステップS15で3分が検出されるとステップS16に進み、IH出力をHIに切り換えステップS20に進んで出力回数を1回カウントする。次いでステップS21に進み出力回数が8回かが判断され、8回未満の場合はステップS12に戻り蓋ヒータ25及び側面ヒータ14を同出力で加熱を続行させるとともに、ステップS13に進んでIH出力がLOWかHIかが判断される。
【0052】
この場合、IH出力はHIであるためステップS17に進み、メインIHを50%、ONデューティ比8/16(消費電力値295W)の中出力で出力し、その加熱はステップS18で32秒間続けられる。ステップS18で32秒が検出されるとステップS19に進み、IH出力をLOWに切り換えステップS20に進んで出力回数を更に1回カウントする。次いでステップS21に進み出力回数が8回かが判断され、8回になるまで同様の制御が交互に繰り返される。8回になるとステップS22に進み、むらし工程が実行される。
【0053】
むらし工程でのステップS22では、メインIHを50%、ONデューティ比1/16(消費電力値37W)の低出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力する。その加熱はステップS23で5分間続けられ、ステップS23で5分が検出されると炊飯工程を終了する。
【0054】
次いで、塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯の炊飯制御について説明する。炊飯工程では、誘導コイル11、12の出力を所定値に上げることにより、まずお米に水を吸水させるための吸水工程が行われる。吸水工程は、25分間メインIH、即ち、底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12を60%、ONデューティ比3/16(消費電力値132W)の低出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をオフすることにより30℃で行われ、お米に充分な吸水を行う。なお、この吸水工程の加熱時間は、図8に示す従来例及び前記醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯のものに比べ長く、充分な吸水を行うことができるため、柔らかめなご飯の仕上がりに寄与する。
【0055】
お米に充分な吸水が行われると、出力を急激に上げ、お米を一気に炊き上げる昇温工程が行われる。昇温工程は1つからなり、蒸気温度を検知する温度センサーである蒸気センサー23が蒸気温度を検知するまで続けられ、メインIHを70%、ONデューティ比16/16(消費電力値826W)の高出力で出力し、蓋ヒータ25をオフ、側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力することにより沸騰温度まで一気に昇温させる。昇温工程では、必要に応じて昇温時間に基づいて内鍋内の米飯量である合数を判定し、ご飯の合数に応じて以後の炊き上げ工程の時間を変更するようにしてもよい。なお、この昇温工程は前記醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯の出力より低出力であり、柔らかめのご飯に仕上げることができる。
【0056】
昇温工程が終了すると、沸騰温度以上に加熱して水をなくす炊き上げ工程が行われる。炊き上げ工程は、炊き上げ工程1〜3を有する。炊き上げ工程1は、7分間メインIHを60%、ONデューティ比7/16(消費電力値309W)の中出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力することにより行われる。この炊き上げ工程1の出力は、前記醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯より低い。
【0057】
次いで、炊き上げ工程2が行われる。炊き上げ工程2は、1分間メインIHを50%、ONデューティ比10/16(消費電力値368W)で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力することにより行われる。これら炊き上げ工程1、2で沸騰温度以上に滑らかに加熱することにより、ご飯及び具材の炊き上げを良好にする。
【0058】
炊き上げ工程2が終了すると、温度を徐々に下げお米の糊化を促進し且つお焦げを作らないための炊き上げ工程3(追い炊き)が行われる。炊き上げ工程3(追い炊き)は、15分間オフと低電力での加熱を交互に2回繰り返すことにより行われる。オフは3分間行われ、低電力での加熱は、32秒間メインIHを50%、ONデューティ比4/16(消費電力値147W)の低出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力することにより行われる。この炊き上げ工程3では、徐々に温度が下げられ柔らかめでお焦げのないご飯が作られる。炊き上げ工程3(追い炊き)での制御は、前記醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯とは異なる塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯に特有なものである。
【0059】
炊き上げ工程3(追い炊き)が終了すると、ご飯のベチャベチャさをなくすむらし工程が行われる。むらし工程は、5分間メインIHをオフし、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力することにより行われる。このむらし工程も前記醤油ベース(五目ご飯等)の炊き込みご飯とは異なる塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯に特有なものである。
【0060】
次いで、塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯の炊飯制御を図7のフローチャートに基づいて説明する。各種スイッチ16のお米選択スイッチ16hで白米を選択し、メニュースイッチ16fで豆ごはんを選択し、炊飯スイッチ16aを押すと塩ベース(豆ご飯等)の炊き込みご飯の炊飯工程がスタートする。
【0061】
ステップS1で吸水工程が実行される。吸水工程は、まず蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をオフし、次いでステップS2により土鍋6の温度が30℃以上かが判断され、30℃未満の場合はステップS3でメインIH、即ち、底部誘導コイル11及び側部誘導コイル12を60%、ONデューティ比3/16(消費電力値132W)で出力し、30℃以上の場合はステップS4でメインIHをオフにする。次いでステップS5に進み、25分が経過したかどうかが判断され、まだの場合はステップS1に戻り、25分が経過するとステップS6に進み、昇温工程が実行される。
【0062】
昇温工程でのステップS6では、メインIHを70%、ONデューティ比16/16(消費電力値826W)の高出力で出力し、蓋ヒータ25をオフ、側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力する。その加熱はステップS7で蒸気温度を検知する温度センサーである蒸気センサー23が蒸気温度を検知するまで続けられ、ステップS7で蒸気温度が検出されるとステップS8に進み、炊き上げ工程1が実行される。
【0063】
炊き上げ工程1でのステップS8では、メインIHを60%、ONデューティ比7/16(消費電力値309W)の中出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力する。その加熱はステップS9で7分間続けられ、ステップS9で7分が検出されるとステップS10に進み、炊き上げ工程2が実行される。
【0064】
炊き上げ工程2でのステップS10では、メインIHを50%、ONデューティ比10/16(消費電力値368W)の中出力で出力し、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力する。その加熱はステップS11で1分間続けられ、ステップS11で1分が検出されるとステップS12に進み、炊き上げ工程3(追い炊き)が実行される。
【0065】
炊き上げ工程3(追い炊き)でのステップS12では、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力する。その後、ステップS13に進み、IH出力がオフかオンかが判断される。最初のIH出力はほぼオフであるためステップS14に進み、メインIHをオフし、そのオフはステップS15で3分間続けられる。ステップS15で3分が検出されるとステップS16に進み、IH出力をオンに切り換えステップS20に進んで出力回数を1回カウントする。次いでステップS21に進み出力回数が4回かが判断され、4回未満の場合はステップS12に戻り蓋ヒータ25及び側面ヒータ14を同出力で加熱を続行させるとともに、ステップS13に進んでIH出力がオフかオンかが判断される。
【0066】
この場合、IH出力はオンであるためステップS17に進み、メインIHを50%、ONデューティ比4/16(消費電力値147W)の低出力で出力し、その加熱はステップS18で32秒間続けられる。ステップS18で32秒が検出されるとステップS19に進み、IH出力をオフに切り換えステップS20に進んで出力回数を更に1回カウントする。次いでステップS21に進み出力回数が4回かが判断され、4回になるまで同様の制御が交互に繰り返される。4回になるとステップS22に進み、むらし工程が実行される。
【0067】
むらし工程でのステップS22では、メインIHをオフし、蓋ヒータ25及び側面ヒータ14をONデューティ比6/16で出力する。その加熱はステップS23で5分間続けられ、ステップS23で5分が検出されると炊飯工程を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】内ケースに土鍋をセットした状態を示す炊飯器の縦断面図
【図2】操作パネルの正面図
【図3】炊飯器の制御回路部分のシステムブロック図
【図4】醤油ベースの炊き込みご飯のタイムチャート図
【図5】塩ベースの炊き込みご飯のタイムチャート図
【図6】醤油ベースの炊き込みご飯のフローチャート図
【図7】塩ベースの炊き込みご飯のフローチャート図
【図8】従来の炊き込みご飯のタイムチャート図
【図9】従来の炊き込みご飯の他のタイムチャート図
【符号の説明】
【0069】
1…炊飯器本体 2…蓋体
3…ヒンジユニット 5…外ケース
6…土鍋 6a…脚部
6b…中央部 7…内ケース
7a…センサー挿入孔 8…肩部材
9…センターセンサ 10…空間部
11…底部誘導コイル 11a…底部発熱体
12…側部誘導コイル 12a…側部発熱体
13…コイル支持台 14…側面ヒータ
15…フェライトコア 16…操作スイッチ
16a…炊飯スイッチ 16b…タイマースイッチ
16c…保温スイッチ 16d…取消しスイッチ
16e…予約スイッチ 16f…メニュースイッチ
16g…火かげんスイッチ 16h…お米選択スイッチ
16j…音声ガイドスイッチ 17…表示部
18…操作パネル 19…マイコン基板
20…電源基板 21…冷却ファン
22…放熱板 23…蒸気センサー
24…内蓋 25…蓋ヒータ
26…蒸気排出口 27…把手
40…マイコン制御ユニット 43…報知部
44…リセット回路 45…IGBT駆動回路
46…パルス幅変調回路 47…発振回路
48…温度検知回路 50…IGBT
51…共振コンデンサ 52…平滑トリガー回路
53…同期トリガー回路 54…蓋ヒータ駆動回路
55…整流回路 56…側面ヒータ駆動回路
57…家庭用AC電源 100…マイコン制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を入れる内鍋と、該内鍋を収納する内ケースと、前記内鍋を加熱する加熱手段と、内鍋の温度を検出する温度センサーと、前記加熱手段を制御する加熱制御手段と、表示部及び操作部とを有する炊飯器であって、
炊飯モードとして炊き込みモードを有するとともに、該炊き込みモードは少なくとも醤油ベースの炊き込みご飯コースと、塩ベースの炊き込みご飯コースの2種類を有し、
これら2種類のコースは、吸水工程、昇温工程、炊き上げ工程及びむらし工程を有するとともに、前記表示部にそれぞれ表示され、前記操作部のスイッチ操作によりいずれかのコースが選択されることを特徴とする炊飯器。
【請求項2】
前記炊き上げ工程では、前記醤油ベースの炊き込みご飯コースの加熱出力は、前記塩ベースの炊き込みご飯コースのものより大きく、前記醤油ベースの炊き込みご飯コースの最高温度は、前記塩ベースの炊き込みご飯コースのものより高いことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
前記吸水工程では、前記塩ベースの炊き込みご飯コースの加熱時間は、前記醤油ベースの炊き込みご飯コースのものより長く、前記両コースの加熱出力は、同じであることを特徴とする請求項1または2に記載の炊飯器。
【請求項4】
前記昇温工程では、前記醤油ベースの炊き込みご飯コースの加熱出力は、前記塩ベースの炊き込みご飯コースのものより大きいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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