説明

炊飯器

【課題】内鍋の内面のみならず蒸気通路をも清掃することができる炊飯器を提供すること。
【解決手段】清掃制御部54は、ヒータ35、電磁開閉弁41および2方向電磁切換弁42を制御する。水タンク21からの蒸気は、蒸気通路20を通り、スプリンクラー28から内鍋10の内面および内蓋4の内面に向けて噴出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯器の内部を清掃できる炊飯器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の炊飯器としては、内鍋を加熱するランプヒータを備え、清掃時にランプヒータを駆動して内鍋を加熱することにより、内鍋の内面に付着した米飯を乾燥させて内鍋から剥離して、内鍋の内面を清掃するようにしたものがある(特開2001−145564号公報、図4(特許文献1))。
【0003】
しかしながら、上記従来の炊飯器では、内鍋の内面を清掃することができても、栄養分を含んだ蒸気やおねばによって汚れた蒸気通路などの内鍋の内面以外の炊飯器の内部を清掃することができないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−145564号公報(図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の課題は、内鍋の内面のみならず蒸気通路をも清掃することができる炊飯器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の炊飯器は、
本体と、
上記本体に開閉可能に取り付けられた蓋体と、
上記本体に着脱自在に収納される内鍋と、
上記内鍋を塞ぐ内蓋と、
上記内鍋を加熱する加熱部と、
上記内蓋に設けられた開口に一端が連なり、上記内鍋からの蒸気が排出される蒸気通路と、
上記蒸気通路の中間に設けられた2方向切換弁と、
上記2方向切換弁の一方のポートに接続された水タンクと、
上記水タンク内の水を加熱するヒータと、
清掃時に上記ヒータを駆動すると共に、上記水タンクからの蒸気を上記蒸気通路を通して上記内鍋内に供給するように上記2方向切換弁を切換制御する清掃制御部と
を備えることを特徴としている。
【0007】
上記構成の炊飯器によれば、清掃時には、上記清掃制御部は、2方向切換弁の切換制御によって、水タンクからの蒸気を蒸気通路を通して内鍋内に供給する。これにより、米飯が付着した内鍋の内面や、炊飯時の栄養分を含んだ蒸気やおねばによって汚された蒸気通路は、清掃時に、水タンクからの蒸気によって清掃される。
【0008】
したがって、この発明の炊飯器によれば、内鍋の内面のみならず蒸気通路をも清掃することができる。
【0009】
一実施形態の炊飯器では、
上記内蓋の上記開口に着脱可能に設けられると共に、上記水タンクから上記蒸気通路を通して供給される蒸気を上記内鍋および上記内蓋の内面に向けて噴出するノズルを備える。
【0010】
上記実施形態によれば、清掃時に、上記ノズルを内蓋の開口に取り付けることによって、水タンクから蒸気通路を通して供給される蒸気を内鍋および内蓋の内面に向けて噴出できるので、内鍋の内面、蒸気通路のみならず内蓋の内面をも清掃することができる。
【0011】
また、上記ノズルは、内蓋の開口に着脱可能なので、清掃時以外のときには、ノズルを内蓋の開口から取り外してノズルを簡単に清掃することができる。
【0012】
一実施形態の炊飯器では、
上記ノズルは、上記内鍋および上記内蓋の内面に向けて噴出する蒸気の力によって回転する回転式ノズルである。
【0013】
上記実施形態によれば、清掃時に、上記内鍋および内蓋の内面に向けて噴出する蒸気の力によってノズルが回転するので、蒸気の噴出領域が広がる。したがって、上記内鍋および内蓋の内面の全てを隈なく清掃することができる。
【0014】
一実施形態の炊飯器では、
上記蒸気通路の上記一端と上記2方向切換弁との間に開閉弁が設けられている。
【0015】
上記実施形態によれば、上記開閉弁は、蒸気通路の一端と2方向切換弁との間に設けられているので、清掃時に、最初は、例えば、開閉弁を閉じて、水タンクからの蒸気で蒸気通路を満たし、蒸気の圧力が高圧になった状態で開閉弁を開いて、高圧の蒸気を高速でノズルから噴出することができる。したがって、清掃能力を高めることができる。
【0016】
一実施形態の炊飯器では、
上記蒸気通路の蒸気が凝縮して生成した水を受ける水受けを備える。
【0017】
上記実施形態によれば、上記水受けは、蒸気通路の蒸気が凝縮して生成した水を受けるので、本体の外への水漏れを効果的に防止できる。
【0018】
一実施形態の炊飯器では、
上記蒸気通路の蒸気の熱を上記水タンク内の水に回収する熱回収部を備える。
【0019】
上記実施形態によれば、上記熱回収部は、蒸気通路の蒸気の熱を水タンク内の水に回収するので、水タンク内の水を加熱するための電力量を小さくでき、ヒータを小型化して安価に製造することができる。
【0020】
また、上記蒸気通路の蒸気は、熱回収部によって熱が回収されて凝縮するので、本体の外への蒸気の排出量を低減することができる。したがって、炊飯時の蒸気の排出による壁面の汚れ等を少なくできて、炊飯器の置き場所の自由度を増すことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、内鍋からの蒸気が排出される蒸気通路と、この蒸気通路の中間に設けられた2方向切換弁と、この2方向切換弁の一方のポートに接続された水タンクと、この水タンク内の水を加熱するヒータと、清掃時にヒータを駆動すると共に、水タンクからの蒸気を蒸気通路を通して内鍋内に供給するように2方向切換弁を切換制御する清掃制御部とを備えるので、内鍋の内面のみならず蒸気通路をも清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態の炊飯器の概略構成図である。
【図2】上記炊飯器の制御ブロック図である。
【図3】上記炊飯器の炊飯モードを説明するためのフローチャートである。
【図4A】上記炊飯器の清掃モードを説明するためのフローチャートである。
【図4B】上記炊飯器の清掃モードを説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の炊飯器を図示の実施形態により詳細に説明する。
【0024】
この炊飯器は、図1に示すように、本体1と、この本体1に開閉可能に取り付けられた蓋体2とを備えている。上記本体1は、外ケース12と、その外ケース12内に配置され、内鍋10を着脱自在に収納する内ケース11と、その内ケースの右方に配置された水タンク21と、蒸気タンク22とを有する。なお、蒸気タンク22は、熱回収部の一例である。
【0025】
上記内ケース11は、耐熱性と電気絶縁性を有する材料で形成されている。上記内鍋10は、例えばアルミニウムなどの高熱伝導部材で形成されており、外面に誘導加熱するためのステンレス等の磁性体を貼り付ける一方、内面に被加熱物の付着を防ぐためのフッ素樹脂をコーティングしている。
【0026】
また、上記内ケース11の下側の外表面に密着するように、誘導コイル31を耐熱性を有する樹脂などにより内ケース11に固定している。この誘導コイル31が内鍋10の底部の磁性体を誘導加熱するようになっている。また、内ケース11の上側の側面を囲むように横ヒータ32を周方向に沿って配置して内鍋10を加熱するようにしている。なお、上記誘導コイル31および横ヒータ32は、加熱部の一例である。
【0027】
また、上記内ケース11の底部に温度センサ33を固定し、この温度センサ33の先端部は、内ケース11に収納された内鍋10の底部に当接して、内鍋10の温度を検出するようにしている。
【0028】
一方、上記蓋体2は、本体1の上側に、図示しないヒンジ軸を介して回動自在に取り付けられた外蓋3と、この外蓋3の内鍋10に対向する側に取り付けられた内蓋4とを有する。この内蓋4は、内鍋10の上面開口部を塞ぐことができる。
【0029】
上記内蓋4の略中央の開口29には蒸気口27が設けられ、この蒸気口27には、回転式ノズルの一例としてのスプリンクラー28を着脱可能に取り付けている。このスプリンクラー28は、先端になるほど細くなる形状の略放射状の複数の噴口を有して、蒸気の力によって回転しながら、内鍋10および内蓋4の内面に向けて蒸気を噴出するようになっている。
【0030】
一方、上記蒸気口27には、蒸気通路20の一端を接続し、この一端の近傍に開閉弁の一例としての電磁開閉弁41を配置している。上記蒸気通路20は、内鍋10からの蒸気を排出するためのものである。上記蒸気通路20は、外蓋3の内部を通り、さらに外ケース12と内ケース11との間を通っている。上記蒸気通路20の他端は蒸気タンク22に接続している。この蒸気タンク22内には、水タンク21を配置し、水タンク21の底部には、ヒータ35を設けている。また、蒸気タンク22の下部には、水受け23を着脱可能に設けている。上記蒸気通路20の中間には、2方向切換弁の一例としての2方向電磁切換弁42を設けている。上記2方向電磁切換弁42の一方のポートは、通路25を介して水タンク21に接続する一方、2方向電磁切換弁42の他方のポートは蒸気タンク22に接続している。上記2方向電磁切換弁42は、内鍋10を水タンク21と蒸気タンク22とに切換接続する。上記蒸気通路20は、例えば、耐熱性および可撓性を有する樹脂チューブからなっている。
【0031】
上記水タンク21と2方向電磁切換弁42との間の通路25に温度センサ36を固定し、通路25内の蒸気の温度を介して水タンク21内の温度を検出できるようにしている。
【0032】
なお、上記蒸気タンク22には、蒸気タンク22内とこの炊飯器の外側とを連通する、図示しない排気口を設けている。
【0033】
上記外ケース12の底部には、電源コード6を巻き取って収納するコードリール7を設けている。また、上記外ケース12と内ケース11との間に、制御装置50を配置している。
【0034】
上記制御装置50は、図2に示すように、CPU(中央処理装置)51、メモリ部52を有している。このCPU51は、メモリ部52に記憶されている命令を取り出して実行したり、温度センサ33,36、炊飯スイッチ61および清掃スイッチ62からの信号に対し、算術演算、論理演算、比較などの演算を行う。また、CPU51は、計時機能等を有しており、各種動作時間の判定等を行う。一方、上記メモリ部52には、誘導コイル用駆動回路71、横ヒータ用駆動回路72、ヒータ用駆動回路73および電磁弁制御回路74を制御するためのプログラムが記憶されている。また、メモリ部52は、温度センサ33,36から得た情報を記憶することができる。
【0035】
また、上記制御装置50は、ソフトウェアで構成された炊飯制御部53および清掃制御部54を有する。この炊飯制御部53は、炊飯スイッチ61および温度センサ33の出力に基づいて、誘導コイル用駆動回路71および横ヒータ用駆動回路72を制御して、誘導コイル31および横ヒータ32を駆動する。一方、上記清掃制御部54は、清掃スイッチ62および温度センサ36の出力に基づいて、ヒータ用駆動回路73および電磁弁制御回路74を制御して、ヒータ35、電磁開閉弁41および2方向電磁切換弁42を駆動する。
【0036】
上記構成の炊飯器の動作を、図3、図4A、図4Bのフローチャートにより詳細に説明する。
【0037】
[炊飯モード]
炊飯時には、スプリンクラー28を内蓋4の蒸気口27から取り外し、適量の米と水とを入れた内鍋10を本体1内に収納し、使用者が炊飯スイッチ61をONにして、米の炊飯運転を開始する。
【0038】
上記炊飯制御部53は、図3に示すように、まず、炊飯スイッチ61がONか否かを判断する(ステップS1)。ここで、炊飯スイッチ61がONでないと判断すると、再度炊飯スイッチ61がONか否かを判断する一方、炊飯スイッチ61がONであると判断すると、電磁弁制御回路74を制御して、2方向電磁切換弁42の蒸気タンク22側を開にして、蒸気通路20と蒸気タンク22とを連通させ(ステップS2)、さらに、電磁開閉弁41を開状態にする(ステップS3)。
【0039】
次に、上記炊飯制御部53は、米の炊飯運転を行う(ステップS4)。具体的には、炊飯制御部53は、温度センサ33の出力に基づいて、誘導コイル用駆動回路71および横ヒータ用駆動回路72を制御して、誘導コイル31および横ヒータ32を駆動させて内鍋10の温度を或る一定温度に保って予熱する予熱工程と、この予熱工程に続いて内鍋10の温度を上昇させる炊き上げ工程と、この炊き上げ工程に続いて内鍋10の温度を沸騰維持温度に保つ沸騰維持工程と、この沸騰維持工程に続く蒸らし工程とを順次連続して行う。この炊き上げ工程、沸騰維持工程および蒸らし工程では、内鍋10からの蒸気が、蒸気通路20を通って、蒸気タンク22内に一旦溜められてから、蒸気タンク22の排気口から本体1の外へ排出される。このとき、蒸気タンク22は、蒸気通路20の蒸気の熱を水タンク21内の水に回収するので、水タンク21内の水がヒータ35をオンにしなくても加熱される。
【0040】
また、上記蒸気タンク22の蒸気から水タンク22内の水へ熱が回収されて、蒸気が凝縮するので、本体1の外への蒸気の排出量を低減することができる。したがって、炊飯時に本体1の外への蒸気の排出による壁面の汚れ等による不都合を少なくできると共に、炊飯器の置き場所の自由度を増すことができる。
【0041】
また、上記蒸気通路20の蒸気が凝縮して生成した水は、水受け23によって受けられるので、本体1の外への水漏れを効果的に防止できる。
【0042】
[清掃モード]
この炊飯器の清掃モードを、図4A、図4Bのフローチャートにより説明する。
【0043】
清掃時には、スプリンクラー28を内蓋4の蒸気口27に取り付けて、使用者が清掃スイッチ62をONにして、炊飯器の清掃運転を開始する。このとき、使用者は、図示しない選択ボタンで、清掃モードの強または弱を選択する。なお、上記清掃モードの強は、内鍋10の内面などの汚れが比較的酷いときに選択すべきものである。一方、上記清掃モードの弱は、内鍋10の内面などの汚れが比較的酷くないときに選択すべきものである。
【0044】
上記清掃制御部54は、図4Aに示すように、まず、清掃スイッチ62がONか否かを判断する(ステップS101)。ここで、清掃スイッチ62がONでないと判断すると、再度清掃スイッチ62がONか否かを判断する一方、清掃スイッチ62がONであると判断すると、電磁弁制御回路74を制御して、電磁開閉弁41を閉状態にする(ステップS102)。
【0045】
次に、清掃制御部54は、電磁弁制御回路74を制御して、2方向電磁切換弁42の水タンク21側を開にして、蒸気通路20と水タンク21とを連通させ(ステップS103)、さらに、ヒータ用駆動回路73を制御して、ヒータ35を駆動する(ステップS104)。
【0046】
次に、上記清掃制御部54は、温度センサ36の温度を検出し、温度センサ36の出力に基づいて、水タンク21内の温度が水の沸点以上か否かを判断する(ステップS105)。ここで、水タンク21内の温度が水の沸点以上でないと判断すると、再度水タンク21内の温度が水の沸点以上か否かを判断する一方、水タンク21内の温度が水の沸点以上であると判断すると、経過時間の計測を開始する(ステップS106)。
【0047】
次に、図4Bに示すように、上記清掃制御部54は、清掃モードが強又は弱のいずれであるかを判断する(ステップS107)。ここで、清掃モードが強であると判断すると、上記経過時間が予め定められた第1の開閉弁開時間を経過したか否かを判断する(ステップS108)。一方、清掃モードが弱であると判断すると、上記経過時間が予め定められた第2の開閉弁開時間を経過したか否かを判断する(ステップS110)。この第1,第2の開閉弁開時間の判断において、上記経過時間が第1,第2の開閉弁開時間を経過していないと判断すると、再度、上記経過時間が第1,第2の開閉弁開時間を経過したか否かを判断する一方、上記経過時間が第1,第2の開閉弁開時間を経過したと判断すると、電磁弁制御回路74を制御して、電磁開閉弁41を開状態にする(ステップS109)。なお、上記第2の開閉弁開時間は、上記第1の開閉弁開時間よりも短くなるように予め設定されている。
【0048】
次に、上記清掃制御部54は、電磁開閉弁41が開いてから経過した時間が、予め設定された清掃時間を経過しているか否かを判断する(ステップS111)。ここで、電磁開閉弁41が開いてから経過した時間が上記清掃時間を経過していないと判断すると、再度、電磁開閉弁41が開いてから経過した時間が上記清掃時間を経過したか否かを判断する一方、電磁開閉弁41が開いてから経過した時間が、上記清掃時間を経過したと判断すると、電磁弁制御回路74を制御し、電磁開閉弁41を閉状態にして(ステップS112)、ヒータ用駆動回路73を制御し、ヒータ35の駆動を停止して(ステップS113)、炊飯器の清掃を終了する。
【0049】
このように、炊飯時には、内鍋10からの蒸気は、蒸気通路20を通って、蒸気タンク22内に一旦溜められてから、蒸気タンク22の上記排気口から本体1の外へ排出される。一方、清掃時には、水タンク21からの蒸気が蒸気通路20を通して内鍋10内に供給される。これにより、米飯が付着した内鍋10の内面や、炊飯時の栄養分を含んだ蒸気やおねばによって汚された蒸気通路20は、清掃時に、水タンク21からの蒸気によって清掃される。
【0050】
したがって、この発明の炊飯器によれば、内鍋10の内面のみならず蒸気通路20をも清掃することができる。
【0051】
また、清掃時に、水タンク21からの蒸気は、回転するスプリンクラー28によって、内鍋10および内蓋4の内面に向けて噴出されるので、内鍋10の内面のみならず内蓋4の内面をも隈なく清掃することができる。
【0052】
また、上記スプリンクラー28は、内蓋4の蒸気口27に着脱可能なので、清掃時以外のときには、スプリンクラー28を内蓋4の蒸気口27から取り外して、スプリンクラー28を簡単に清掃することができる。
【0053】
また、上記清掃制御部54は、清掃時に、清掃モードに応じて、電磁開閉弁41の動作を制御することによって、水タンク21から蒸気通路20を通して供給する蒸気の力を調整できる。したがって、この蒸気の力を内鍋10および内蓋4の内面や蒸気通路20の汚れに応じて変化させて、内鍋10の内面のみならず内蓋4の内面や蒸気通路20を確実に清掃することができる。
【0054】
上記実施形態では、スプリンクラー28を蒸気口27に着脱可能に取り付けていたが、これに限らず、回転しない固定式ノズルを蒸気口に取り付けてもよい。
【0055】
また、上記実施形態では、2方向電磁切換弁42と蒸気タンク22を備えていたが、これらを除去し、内鍋と水タンクとを、蒸気通路で接続するようにしてもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、加熱部は、誘導コイル31と横ヒータ32とで構成していたが、ヒータのみで構成してもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、炊飯制御部および清掃制御部は、ソフトウェアで構成したが、スイッチ、タイマ、比較器、および増幅器等のハードウェアで構成してもよいことは、勿論である。
【符号の説明】
【0058】
1 本体
2 蓋体
4 内蓋
10 内鍋
20 蒸気通路
21 水タンク
22 蒸気タンク
23 水受け
28 スプリンクラー
29 開口
31 誘導コイル
32 横ヒータ
33 温度センサ
35 ヒータ
41 電磁開閉弁
42 2方向電磁切換弁
50 制御装置
54 清掃制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
上記本体に開閉可能に取り付けられた蓋体と、
上記本体に着脱自在に収納される内鍋と、
上記内鍋を塞ぐ内蓋と、
上記内鍋を加熱する加熱部と、
上記内蓋に設けられた開口に一端が連なり、上記内鍋からの蒸気が排出される蒸気通路と、
上記蒸気通路の中間に設けられた2方向切換弁と、
上記2方向切換弁の一方のポートに接続された水タンクと、
上記水タンク内の水を加熱するヒータと、
清掃時に上記ヒータを駆動すると共に、上記水タンクからの蒸気を上記蒸気通路を通して上記内鍋内に供給するように上記2方向切換弁を切換制御する清掃制御部と
を備えることを特徴とする炊飯器。
【請求項2】
請求項1に記載の炊飯器において、
上記内蓋の上記開口に着脱可能に設けられると共に、上記水タンクから上記蒸気通路を通して供給される蒸気を上記内鍋および上記内蓋の内面に向けて噴出するノズルを備えることを特徴とする炊飯器。
【請求項3】
請求項2に記載の炊飯器において、
上記ノズルは、上記内鍋および上記内蓋の内面に向けて噴出する蒸気の力によって回転する回転式ノズルであることを特徴とする炊飯器。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の炊飯器において、
上記蒸気通路の上記一端と上記2方向切換弁との間に開閉弁が設けられていることを特徴とする炊飯器。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1つに記載の炊飯器において、
上記蒸気通路の蒸気が凝縮して生成した水を受ける水受けを備えることを特徴とする炊飯器。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1つに記載の炊飯器において、
上記蒸気通路の蒸気の熱を上記水タンク内の水に回収する熱回収部を備えることを特徴とする炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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