説明

炭化水素ガス処理

炭化水素ガス流からエタン、エチレン、プロパン、プロピレンおよびそれより重質の炭化水素成分を回収するための方法が開示されている。流は、冷却し、第1および第2流に分割する。第1流は、さらに冷却して、その実質的に全てを凝縮させ、その後、分別塔圧まで膨張させ、第1のミッドカラム供給位置にて分別塔に供給される。第2流は、塔圧まで膨張させ、ついで、第2のミッドカラム供給位置にて塔に供給される。蒸留流は、第2流の供給点より下の塔から取り出され、ついで、塔頭上蒸気流との熱交換に誘導されて、蒸留流を冷却し、その少なくとも一部を凝縮して、凝縮流を形成する。凝縮された流の少なくとも一部は、分別塔にその頂部供給物として誘導する。供給物の分別塔に対する量および温度は、ある温度にて分別塔の頭上温度を維持するために有効であり、それによって、所望される成分の大半部分が回収される。


【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
発明の背景
本発明は、炭化水素(炭化水素)類を含有するガスの分離のための方法に関する。本出願は、2003年2月25日に出願した先の米国仮出願No. 60/449,772の米国特許法セクション119(e)に基づく権利を主張する。
【0002】
エチレン、エタン、プロピレン、プロパンおよび/またはそれより重質の炭化水素類は、種々のガス類、例えば、天然ガス、製油所ガス;および、石炭、原油、ナフサ、オイルシェール、タールサンドおよび亜炭のようなその他の炭化水素材料から得られる合成ガス流から回収することができる。天然ガスは、通常、大半比率のメタンおよびエタンを有し、すなわち、メタンとエタンとを合わせてそのガスの少なくとも50モルパーセントを占める。そのガスは、また、比較的少ない量の重質炭化水素類、例えば、プロパン、ブタン、ペンタン等;および、水素、窒素、二酸化炭素およびその他のガスを含有する。
【0003】
本発明は、概して、そのようなガス流からのエチレン、エタン、プロピレン、プロパンおよびそれより重質の炭化水素の回収に関する。本発明に従い処理されるガス流の典型的な分析によると、おおよそのモルパーセントで、80.8%メタン、9.4%エタンおよびその他のC2成分、4.7%プロパンおよびその他のC3成分、1.2%イソブタン、2.1%n-ブタンおよび1.1%ペンタンプラスであり、残りは窒素および二酸化炭素からなる。硫黄含有ガスも、また、場合によっては、存在する。
【0004】
天然ガスおよびその天然ガス液体(NGL)成分の価格における歴史的に周期的な変動は、エタン、エチレン、プロパン、プロピレンおよびそれより重質の成分の液体生成物としての利益増加を何度も低下させている。これは、これら生成物のさらに効率的な回収を提供しうる方法についての、低い資本投下で効率的な回収率を提供しうる方法についての;および、個々の成分の広範な領域にわたる回収を変動させるのに容易に適合させるかまたは調節しうる方法についての必要性をもたらしている。これらの物質を分離するための利用可能な方法としては、ガスの冷却および冷凍、オイル吸収および冷凍オイル吸収に基づく方法が挙げられる。また、動力を生じつつ、同時に、膨張し、処理されるガスから熱を取り出す経済的な設備の利用可能性ゆえに、極低温プロセスが普及している。ガス源の圧力、ガスの濃度(エタン、エチレンおよびそれより重質の炭化水素含量)および所望される最終生成物に依存して、これらプロセスまたはその組み合わせの各々を使用することができる。
【0005】
極低温膨張プロセスは、それが始動の容易さ、運転の柔軟性、良好な効率、安全性および良好な信頼性を最大限提供するので、天然ガス液体回収のために、現在、概して好ましい。米国特許Nos.3,292,380;4,061,481;4,140,504;4,157,904;4,171,964;4,185,978;4,251,249;4,278,457;4,519,824;4,617,039;4,687,499;4,689,063;4,690,702;4,854,955;4,869,740;4,889,545;5,275,005;5,555,748;5,568,737;5,771,712;5,799,507;5,881,569;5,890,378;5,983,664;6,182,469;再発行米国特許No.33,408;および、同時継続する出願no.09/677,220に関連する方法が記載されているが、(本発明の説明は、幾つかの場合にて、引用した米国特許に記載されているのとは異なる処理条件に基づく)。
【0006】
典型的な極低温膨張回収プロセスにて、加圧下での供給ガス流は、プロセスのその他の流および/または冷却の外部冷却源、例えば、プロパン圧縮冷凍システムとの熱交換によって冷却される。ガスが冷却されると、液体が凝縮され、所望されるC2+成分の幾分かを含有する高圧液体として1つ以上の分離器に収集される。ガスの濃度および形成される液体の量に応じて、高圧液体は、低圧まで膨張させ、分別される。液体の膨張の間に生ずる気化は、流のさらなる冷却を生ずる。若干の条件の下、膨張に先立ち高圧液体を予備冷却すると、膨張により生ずる温度をさらに低下させるので望ましい。液体および蒸気の混合物を含む膨張させた流は、蒸留塔(デメタナイザーまたはデエタナイザー)で分別する。その塔にて、膨張冷却された1つまたは複数の流は、蒸留されて、残留メタン、窒素およびその他の揮発性ガスを頭上蒸気として、所望されるC2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分から基底液体生成物として分離するか、または、残留メタン、C2成分、窒素およびその他の揮発性ガスを頭上蒸気として所望されるC3成分およびそれより重質の炭化水素成分から基底液体生成物として分離する。
【0007】
供給ガスが全部凝縮されない(典型的には、それはない)場合、一部凝縮から残る蒸気は、2つの流に分割することができる。蒸気の一部は、仕事膨張器もしくはエンジンまたは膨張弁を通過して、流のさらなる冷却の結果としてさらなる液体が凝縮される低圧とされる。膨張後の圧力は、本質的に、蒸留塔が運転される圧力と同等である。膨張による組み合わせ-蒸気相は、塔への供給物として供給される。
【0008】
蒸気の残る部分は、例えば、冷却分別塔頭上で、その他のプロセス流と熱交換により実質的に凝縮するまで冷却される。高圧液体の幾分かまたは全ては、冷却する前に、この蒸気部分と合わされる。生ずる冷却した流は、ついで、適当な膨張装置、例えば、膨張弁を通して膨張され、デメタナイザーが運転される圧力に到る。膨張の間、液体の一部は、気化して、合計流の冷却を生ずる。フラッシュ膨張させた流は、ついで、デメタナイザーに頂部供給物として供給される。典型的には、膨張させた流の蒸気部分とデメタナイザー頭上蒸気とは、分別塔にて残留メタン生成物ガスとして上方分離器部分で合わされる。あるいは、冷却され、膨張された流は、分離器に供給され、蒸気および液体流を生ずる。蒸気は、塔頭上蒸気と合わされ、液体は、頂部塔供給物として塔に供給される。
【0009】
このような分離プロセスの理想的な運転にて、プロセスを離れる残留ガスは、供給ガス中のメタンの実質的に全てを含有し、デメタナイザーを離れるそれより重質の炭化水素成分を本質的に含まず、デメタナイザーを離れる基底画分は、より重質の炭化水素成分の実質的に全てを含有し、メタンまたはそれより揮発性の成分を本質的に含まない。しかし、実際には、この理想的な状況は、慣用的なデメタナイザーが大部分ストリッピング塔として運転されるので達成されない。したがって、そのプロセスのメタン生成物は、典型的には、塔の頂部分別工程を離れる蒸気といずれの精留工程にも賦されない蒸気とを含む。C3およびC4+成分のかなりのロスを生ずる。何故ならば、頂部液体供給物がこれら成分およびそれより重質な炭化水素成分の実質量を含有し、デメタナイザーの頂部分別工程を離れる蒸気中のC3成分、C4成分およびそれより重質の炭化水素成分の対応する平衡量を生ずるからである。これら望ましい成分のロスは、上昇する蒸気が蒸気からC3成分、C4成分およびそれより重質な炭化水素成分を吸収しうる有意な量の液体(還流)と接触する場合に有意に減少しうる。
【0010】
近年、炭化水素分離のための好ましい方法は、上昇蒸気のさらなる精留を生ずるために上方吸収体部分を使用する。上方精留部分に対する還流流の源は、典型的には、加圧下で供給される残留ガスのリサイクルされる流である。リサイクリルされる残留ガス流は、通常、その他のプロセス流、例えば、冷たい分別塔頭上蒸気と熱交換することによって実質的に凝縮するまで冷却される。生ずる実質的に凝縮した流は、ついで、適当な膨張装置、例えば、膨張弁を介して、デメタナイザーが運転される圧力まで膨張される。膨張の間、液体の一部は、通常、気化され、合計流の冷却を生ずる。フラッシュ膨張させた流は、ついで、頂部供給物としてデメタナイザーに供給される。典型的には、膨張させた流の蒸気部分とデメタナーザー頭上蒸気とが分別塔の上方分離器部分で残留メタン生成物ガスとして合わされる。あるいは、冷却し膨張させた流が分離器に供給されて、蒸気および液体流を生じ、その後、蒸気は、塔頭上蒸気と合わさり、液体は、頂部塔供給物として塔に供給される。このタイプの典型的な方法スキームは、米国特許Nos.4,889,545;5,568,737;および、5,881,569;ならびに、Mowrey,E.Ross,“Efficient,High Recovery of Liquids from Natural Gas Utilizing a High Pressure Absorber”,Proceedings of the Eighty-First Annual Convention of the Gas Processors Association,Dallas,Texas,March 11-13,2002に開示されている。遺憾ながら、これらのプロセスは、還流蒸気流をデメタナイザーにリサイクルするための動力を提供する圧縮機の使用を必要とし、これらのプロセスを使用する資本投下および設備の運転コストの両方に加わる。
【0011】
本発明は、また、上方精留部分(または、幾つかの実施態様にて分離精留塔)を使用する。しかし、この精留部分のための還流流は、塔の下方にて上昇する蒸気のサイドドローを使用することによって提供される。蒸気中のC2成分の比較的高濃度が塔内を下降するので、有意な量の液体を、その圧力の上昇なし、多くは、上方精留部分を離れる冷却蒸気にて利用可能な精留のみを使用して、サイドドロー流にて凝縮させることができる。この凝縮させた液体は、主として、液体メタンおよびエタンであるが、これは、ついで、上方精留部分を通って上昇する蒸気からC3成分、C4成分およびそれより重質の炭化水素成分を吸収するために使用することができ、それによって、デメタナイザーから基底液体生成物にてこれらの貴重な成分を捕捉する。
【0012】
これまで、このようなサイドドロー特性は、譲渡人の米国特許No.5,799,507にて示されているように、C3+回収システムにて使用されてきた。しかし、米国特許No.5,799,507のプロセスおよび装置は、高エタン回収には不適当である。ところが、驚くべきことに、出願人は、譲渡人の米国特許No.5,799,507の発明のサイドドロー特性を譲渡人の米国特許No.4,278,457のスプリット蒸気供給発明と組み合わせることによって、C2成分回収レベルまたはシステム効率を低下させることなく、C3+回収を改善することができることを見出した。
【0013】
本発明に従えば、デメタナイザー用に還流流を圧縮する必要がなく、かつ、C2成分回収にて損失なく、99%を上回るC3およびC4+回収が達成しうることが見出された。本発明は、C2成分の回収を高い値から低い値まで調節しつつ、C3およびC4+成分の99%を上回る回収を維持しうるさらなる有益性を提供する。また、本発明は、同等の回収レベルを維持しつつ、従来技術と比較して低いエネルギー要件でC2成分およびそれより重質の成分からメタンおよびそれより軽質の成分を、本質的に、100%分離可能とする。本発明は、より低い圧力およびより温かい温度でも適用しうるが、NGL回収塔頭上温度-50°F[-46℃]以下を必要とする条件下400〜1500psia[2,758〜10,342kPa(a)]の範囲またはそれ以上の範囲の処理供給ガスである時、特に有益である。
【0014】
本発明をよりよく理解するために、以下の実施例および図面を参照する。
上記図面についての以下の説明にて、典型的な方法条件について計算した流速をまとめて表に示す。本明細書で示す表にて、流速についての値(モル/時間)は、便宜上、最も近い総数にまるめた。表に示した合計流速は、全ての非炭化水素成分を包含し、したがって、炭化水素成分についての流流速の合計より概して大きい。示す温度は、最も近い度数にまるめたおおよその値である。図に示したプロセスを比較するために行ったプロセス設計計算は、プロセスから周囲へのまたは周囲からプロセスへの熱の漏れがないという仮定に基づくことに注意する必要がある。市販入手可能な断熱材料の特性は、これを正に妥当な仮定とし、当業者であれば、典型的に、なしうるであろう。
【0015】
便宜上、方法パラメータは、慣用的な英国単位およびSystem International d‘Unites(SI)の単位の両方で報告する。表に示すモル流速は、ポンドモル/時間またはキログラムモル/時間のいずれとしても理解されうる。馬力(HP)および/または千英国熱単位/時間(MBTU/時間)として報告するエネルギー消費は、ポンドモル/時間での前述したモル流速に対応する。キロワット(kW)として報告するエネルギー消費は、キログラムモル/時間で前述したモル流速に対応する。
【0016】
従来技術の説明
図1は、米国特許No.4,278,457に従う従来技術を使用する天然ガスからC2+成分を回収するための処理プラントの設計を示すプロセスフローダイアグラムである。プロセスのこのシミュレーションにて、導入口ガスは、85°F[29℃]および970psia[6,688kPa(a)]で流31としてプラントに入る。導入口ガスが生成物流を規格に合致させない濃度の硫黄化合物を含有する場合、硫黄化合物は、(図示しないが)供給ガスの適切な前処理によって除去される。また、供給流は、通常、極低温条件下での水和物(アイス)の形成を予防するために脱水される。この目的に対しては、典型的には、固体の乾燥剤が使用されてきた。
【0017】
供給流31は、冷たい残留ガス-6°F[-21℃](流38b)、30°F[-1℃]のデメタナイザー下方の側再沸騰器液体(流40)およびプロパン冷媒との熱交換によって熱交換器10内で冷却される。あらゆる場合にて、交換器10は、多数の個々の熱交換器または1つのマルチ-パス熱交換器、または、それらのいずれかの組み合わせの典型例であることに注目する必要があろう。(指示された冷却サービス用に2つ以上の熱交換器を使用するかの決定は、多数の因子、例えば、導入口ガス流速、熱交換器のサイズ、流温度等に依存するが、これらに限定されるものではない)。冷却した流31aは、0°F[-18℃]および955psia[6,584kPa(a)]で分離器11に入り、そこで、蒸気(流32)は、凝縮された液体(流33)から分離される。分離器液体(流33)は、膨張弁12により分別塔20の運転圧力(ほぼ445psia[3,068kPa(a)]まで膨張させ、流33aを-27°F[-33℃]まで冷却してから、それは、下方ミッドカラム供給点にて分別塔20に供給される。
【0018】
分離器蒸気(流32)は、-34°F[-37℃]の冷たい残留ガス(流38a)と-38°F[-39℃]のデメタナイザー上方側再沸騰器液体(流39)との熱交換により熱交換器13にてさらに冷却される。冷却した流32aは、-27°F[-33℃]および950psia[6,550kPa(a)]で分離器14に入り、そこで、蒸気(流34)は、凝縮された液体(流37)から分離される。分離器液体(流37)は、膨張弁19により塔運転圧力まで膨張され、流37aを-61°F[-52℃]まで冷却してから、それは、第2の下方ミッドカラム供給点にて分別塔20に供給される。
【0019】
分離器14からの蒸気(流34)は、2つの流35および36に分割される。流35は、合計右傾蒸気の約38%を含有するが、-124°F[-87℃の]冷たい残留ガス(流38)と熱交換されつつ熱交換器15を通過し、ここで、それは、実質的に凝縮される。-119°F[-84℃]の生ずる実質的に凝縮された流35aは、ついで、膨張弁16を介してフラッシュ膨張されて、分別塔20の運転圧力となる。膨張の間、一部の流は、気化し、合計流の冷却を生ずる。図1に示したプロセスにて、膨張された流35bは、膨張弁16を離れ、-130°F[-90℃]の温度に到達し、分別塔20の上方領域の分離器部分20aに供給される。その中で分離された液体は、デメタナイジング部分20bに対する頂部供給物となる。
【0020】
分離器14からの蒸気の残る62%(流36)は、仕事膨張機17に入り、高圧供給物のこの部分から機械的エネルギーが取り出される。機械17は、蒸気を塔運転圧力に実質的に等エントロピーで膨張させ、仕事膨張は、膨張された流36aをほぼ-83°F[-64℃]の温度まで冷却する。典型的な市販入手可能なエキスパンダーは、理想的な等エントロピー膨張に理論的に利用可能な仕事の80〜85%のオーダーで回収しうる。回収される仕事は、例えば、残留ガス(流38c)を再圧縮するために使用される遠心圧縮機(例えば、単位体18)を駆動するために使用されることが多い。一部凝縮し、膨張させた流36aは、その後、上方ミッドカラム供給位置にて分別塔20に対する供給物として供給される。
【0021】
塔20内のデメタナイザーは、複数の垂直に離隔されたトレー、1つ以上の充填床またはトレーと充填物との幾つかの組み合わせを含む慣用的な蒸留塔である。天然ガス処理プラントの場合に多いように、分別塔は、2つの部分からなるのがよい。上方部分20aは、一部気化した頂部供給物がそれぞれ蒸気と液体部分とに分割され、下方蒸留塔またはデメタナイジング部分20bが頂部供給物の蒸気部分と合わさって、-124°F[-87℃]で塔頂部に存在する冷たいデメタナイザー頭上蒸気(流38)を形成する分離器である。下方のデメタナイジング部分20bは、トレーおよび/または充填物を含み、下降する液体と上昇する蒸気との間で必要とされる接触を提供する。デメタナイジング部分20bは、また、再沸騰器(例えば、再沸騰器21および先に記載した側再沸騰器)を含み、これは、塔を下降する液体の一部を気化して、メタンおよびそれより軽質の成分の液体生成物、流41をストリップするために塔を上昇するストリッピング蒸気を生ずる。
【0022】
液体生成物流41は、基底生成物中モル基準でメタン対エタンの比0.025:1の典型的な規格値に基づき、塔の底部を113°F[45℃]で出る。残留ガス(デメタナイザー頭上蒸気流38)は、熱交換器15内を-34°F[-37℃] (流38a)まで加熱された流入供給ガスに対して向流的に通過し、熱交換器13内では、それは、-6°F[-21℃](流38b)まで加熱され、熱交換器10内では、それは、80°F[27℃](流38c)まで加熱される。残留ガスは、ついで、2段階で再圧縮される。第1の段階は、膨張器17によって駆動される圧縮機18である。第2の段階は、残留ガス(流38d)をセールスライン圧力まで圧縮する補充動力源によって駆動される圧縮機25である。排出冷却器26内で120°F[49℃]まで冷却した後、残留ガス生成物(流38f)は、(通常、導入口圧力のオーダーで)ライン要求に合致するのに十分な1015psia[6,998kPa(a)]でセールスガスパイプランに流入する。
【0023】
図1に示したプロセスについての流流速およびエネルギー消費の要約を以下の表に記載する:
【0024】
【表1】

【0025】
図2は、図1の処理プラントの設計を低いC2成分回収レベルにて運転するのに適合させうる1つの方式を示すプロセスフローダイアグラムである。これは、処理プラントにて回収されるC2成分が限られた容量を有する下流のケミカルプラントに供給する時の一般的な要件である。図2のプロセスは、図1について先に記載したのと同様の供給ガス組成と条件とに適用した。しかし、図2のプロセスのシミュレーションにて、プロセス運転条件は、C2成分の回収率を約50%まで低下させるように調節した。
【0026】
図2のプロセスのシミュレーションにて、処理プラントについての導入口ガス冷却、分離および膨張スキームは、図1で使用したものとほとんど類似している。主要な相違は、図1に示した分別塔20からの側再沸騰器液体を使用する代わりに、フラッシュ膨張させた分離器液体流(流33aおよび37a)を使用して供給ガス冷却を生ずる点である。塔基底液体(流41)中のC2成分の低い回収により、分別塔20における温度は、高くなり、供給ガスとの効率的な熱交換のためには、塔液体を温めすぎる。
【0027】
供給流31は、-7°F[-21℃]の冷たい残留ガス(流38b)、フラッシュ膨張させた液体(流33a)およびプロパン冷媒との熱交換により熱交換器10内で冷却される。冷却された流31aは、0°F[-18℃]および955psia[6,584kPa(a)]で分離器11に入り、そこで、蒸気(流32)は、凝縮された液体(流33)から分離される。分離器液体(流33)は、膨張弁12により分別塔20の運転圧力(ほぼ444psia[3,061kPa(a)]より幾分高く膨張させ、流33aを-27°F[-33℃]に冷却してから、それは、熱交換器10に入り、それが先に記載したような流入供給ガスの冷却を生ずるように加熱される。膨張させた液体流は、75°F[24℃]まで加熱され、一部気化流33bとなってから、それは、下方のミッドカラム供給点にて分別塔20に供給される。
【0028】
分離器蒸気(流32)は、-30°F[-34℃]の冷たい残留ガス(流38a)およびフラッシュ膨張させた液体(流37a)との熱交換により熱交換器13内でさらに冷却される。冷却された流32aは、-14°F[-25℃]および950psia[6,550kPa(a)]で分離器14に入り、そこで、蒸気(流34)は、凝縮された液体(流37)から分離される。分離器液体(流37)は、膨張弁19により分別塔20の運転圧力より幾分高い圧力まで膨張させ、流37aを-44°F[-42℃]まで冷却してから、それは、熱交換器13に入り、先に記載したように、流32の冷却を生ずるように加熱される。膨張させた液体流は、-5°F[-21℃]まで加熱し、一部気化流37bとなってから、それは、第2の下方ミッドカラム供給位置にて分別塔20に供給される。
【0029】
分離器14からの蒸気(流34)は、2つの流35および36に分割される。流35は、合計蒸気の約32%を含有し、-101°F[-74℃]の冷たい残留ガス(流38)と熱交換される熱交換器15を通り、そこで、それは、実質的に凝縮するまで冷却する。生ずる-96°F[-71℃]に実質的に凝縮された流35aは、ついで、膨張弁16を介してフラッシュ膨張されて、分別塔20の運転圧力となる。膨張の間、蒸気の一部は、気化し、合計流の冷却を生ずる。図2に示したプロセスにて、膨張させた流35bは、膨張弁16を離れ、-127°F[-88℃]の温度に到達し、分別塔20に頂部供給物として供給される。
【0030】
分離器14からの蒸気の残る68%(流36)は、仕事膨張機17に入り、そこで、機械的エネルギーが高圧供給物のこの一部から取り出される。機械17は、塔運転圧力まで蒸気を実質的に等エンタルピーで膨張させ、仕事膨張は、膨張される流36aをほぼ-70°F[-57℃]の温度まで冷却する。一部凝縮された膨張流36aは、その後、上方ミッドカラム供給点にて分別塔20に供給物として供給される。
【0031】
液体生成物流41は、140°F[60℃]で塔の底部を出る。残留ガス(デメタナイザー頭上蒸気流38)は、-36°F[-34℃](流38a)に加熱された熱交換器15内、-7°F[-21℃] (流38b)に加熱された熱交換器13内、および、80°F[27℃] (流38c)に加熱された熱交換器10内に、流入供給ガスに対して向流的に通過する。ついで、残留ガスは、2段階で再圧縮され、圧縮機18は膨張機17によって駆動され、圧縮機25は、補充動力源により駆動される。流38cが排出クーラー26内で120°F[49℃]まで冷却された後、残留ガス生成物(流38f)は、1015psia[9,998kPa(a)]でセールスガスパイプラインに流入する。
【0032】
図2に示したプロセスについての流の流速およびエネルギー消費の要約を以下の表に記載する:
【0033】
【表2】

【0034】
発明の説明
実施例1
図3は、本発明に従う方法のフローダイアグラムを示す。図3にて示すプロセスで考察する供給ガス組成および条件は、図1におけるそれらと同等である。したがって、本発明の有益性を示すために、図3のプロセスは、図1のプロセスのそれと比較することができる。
【0035】
図3のプロセスのシミュレーションにて、導入口ガスは、流31としてプラントに入り、熱交換器10内で-5°F[-20℃]の冷たい残留ガス(流45b)、33°F[0℃]でのデメタナイザー下方側再沸騰器液体(流40)およびプロパン冷媒との熱交換により冷却される。冷却された流31aは、0°F[-18℃]および955psia[6,584kPa(a)]で分離器11に入り、そこで、蒸気(流32)は、凝縮された液体(流33)から分離される。分離器液体(流33)は、膨張弁12により分別塔20の運転圧力(ほぼ450psia[3,103kPa(a)]まで膨張され、流33aを-27°F[-33℃]まで冷却してから、それは、下方ミッドカラム供給点にて分別塔20に供給される。
【0036】
分離器蒸気(流32)は、-36°F[-38℃]の冷たい残留ガス(流45a)と-38°F[-39℃]のデメタナイザー上方側再沸騰器液体(流39)との熱交換により熱交換器13内でさらに冷却される。冷却された流32aは、-29°F[-34℃]および950psia[6,550kPa(a)]で分離器14に入り、そこで、蒸気(流34)は、凝縮された液体(流37)から分離される。分離器液体(流37)は、膨張弁19により塔運転圧力まで膨張され、流37aを-64°F[-53℃]まで冷却してから、それは、第2の下方ミッドカラム供給点にて分別塔20に供給される。
【0037】
分離器14からの蒸気(流34)は、2つの流35および36に分割される。流35は、合計蒸気の約37%を含有し、-120°F[-84℃]の冷たい残留ガス(流45)と熱交換される熱交換器15を通り、そこで、それは、実質的に凝縮するまで冷却される。生ずる-115°F[-82℃]に実質的に凝縮された流35aは、ついで、膨張弁16を通してフラッシュ膨張されて、分別塔20の運転圧力となる。膨張の間、蒸気の一部は、気化し、合計流の冷却を生ずる。図3に示すプロセスにて、膨張させた流35bは、膨張弁16を離れ、-129°F[-89℃]の温度に到達し、上方ミッドカラム供給点にて分別塔20に供給される。
【0038】
分離器14からの蒸気の残る63%(流36)は、仕事膨張機17に入り、そこで、機械的エネルギーが高圧供給物のこの一部から取り出される。機械17は、塔運転圧力まで蒸気を実質的に等エンタルピーで膨張させ、仕事膨張は、膨張流36aをほぼ-84°F[-65℃]の温度まで冷却する。一部凝縮された膨張流36aは、その後、下方ミッドカラム供給点にて分別塔20に供給物として供給される。
【0039】
塔20内のデメタナイザーは、複数の垂直に離隔されたトレー、1つ以上の充填床またはトレーと充填物との幾つかの組み合わせを含む慣用的な蒸留塔である。デメタナイザー塔は、2つの部分からなる:上昇する膨張された流35bおよび36aの蒸気部分と冷たい下降液体部分との間の必要とされる接触を生じさせて、エタン、プロパンおよびそれより重質の成分を凝縮させ吸収するためのトレーおよび/または充填物を含有する上方吸収(精留)部分20a;および、下降する液体と上昇する蒸気との間の必要とされる接触を生ずるためのトレーおよび/または充填物を含有する下方ストリッピング部分20b。デメタナイジング部分20bは、また、再沸騰器(例えば、再沸騰器21および先に記載した側再沸騰器)を含み、これは、塔を下降する液体の一部を気化して、メタンおよびそれより軽質の液体成分、流41をストリップするために塔を上昇するストリッピング蒸気を提供する。流36aは、デメタナイザー20の吸収部分20aの下方領域に位置させた中間の供給物位置にてデメタナイザー20に入る。膨張させた流の液体部分は、吸収部分20aから下降する液体と混合し、組み合わせ液体は、デメタナイザー20のストリッピング部分20bに下降し続ける。膨張させた流の蒸気部分は、吸収部分20aを通って上昇し、下降する冷たい液体と接触して、エタン、プロパンおよびそれよりも重質の成分を凝縮および吸収する。
【0040】
蒸留蒸気の一部(流42)は、ストリッピング部分20bの上方領域から取り出される。この流は、ついで、-91°F[-68℃]〜-122°F[-86℃]に冷却され、-127°F[-88℃]でデメタナイザーの頂部を出る冷デメタナイザー頭上流38との熱交換により熱交換器22内で一部凝縮される(流42a)。冷デメタナイザー頭上流は、それが流42の少なくとも一部を冷却し凝縮するので、-120°F[-84℃](流38a)まで幾分温められる。
【0041】
還流分離器23内の運転圧力(447psia[3,079kPa(a)]は、デメタナイザー20の運転圧力よりも幾分低く維持される。これは、熱交換器22を介して、したがって、凝縮した液体(流44)がいずれかの未凝縮蒸気(流43)から分離される還流分離器23内に蒸留蒸気流42を流すドライビングフォースを提供する。流43は、ついで、熱交換器22からの温められたデメタナイザー頭上流38aと合わさって、冷たい残留ガス流45を-120°F[-84℃]で形成する。
【0042】
還流分離器23からの液体流44は、ポンプ24によりデメタナイザー20の運転圧力より幾分上の圧力まで輸送され、流44aは、ついで、デメタナイザー20に冷たい頂部塔供給物として供給される(還流)。この冷たい液体還流は、デメタナイザー20の吸収部分20aの上方精留領域にて上昇するプロパンおよびそれより重質の成分を吸収および凝縮する。
【0043】
デメタナイザー20のストリッピング部分20bにて、供給流は、それらのメタンおよびそれより軽質の成分のストリップである。生ずる液体生成物(流41)は、114°F[45℃]で塔20の底部を出る。塔頭上流(流38)を形成する蒸留蒸気流は、先に記載したように、それが蒸留流42の冷却を生ずるので、熱交換器22内で温められ、ついで、流43と合わさって、冷残留ガス流45を形成する。残留ガスは、熱交換器15内の流入供給ガスに対して向流的に通過し、そこで、先に記載したようにそれが冷却を生ずるので、それは、-36°F[-38℃](流45a)まで加熱され、熱交換器13内で、それは、-5°F[-20℃](流45b)まで加熱され、熱交換器10内で、それは、80°F[27℃](流45c)に加熱される。残留ガスは、ついで、2段階で再圧縮され、圧縮機18は、機械17により駆動され、圧縮機25は、補充動力源により駆動される。排出クーラー26内で、流45eが、120°F[49℃]まで冷却された後、残留ガス生成物(流45f)は、1015psia[6,998kPa(a)]でセールスガスパイプラインへと流れる。
【0044】
図3に示したプロセスについての流流速およびエネルギー消費の要約を以下の表に示す:
【0045】
【表3】

【0046】
表Iおよび表IIIを比較すると、従来技術と比較して、本発明は、エタン回収率を84.21%から85.08%に、プロパン回収率を98.58%から9.20%に、ブタン+回収率を99.88%から99.98%に改善することを示す。表Iおよび表IIIを比較すると、さらに、本質的に同等の馬力および有益性要件を使用して、収率の改善が達成されることを示す。
【0047】
本発明によって生ずる回収率の改善は、還流流44aによって生ずる追加の精留により、これは、残留ガスに失われる導入口ガスに含まれるプロパンおよびC4+成分の量を低下させる。デメタナイザー20の吸収部分20aに供給される膨張され実質的に凝縮される供給流35bは、膨張された供給物36aとストリッピング部分20bから上昇する蒸気とに含まれるエタン、プロパンおよびそれより重質の炭化水素成分の大量の回収を生ずるが、流35b自体がプロパンおよびそれより重質の炭化水素成分を含むので、平衡効果によりプロパンおよびそれより重質の炭化水素成分の全てを捕捉することはできない。しかし、本発明の還流流44aは、主として液体メタンおよびエタンであり、極少量のプロパンおよびそれより重質の炭化水素成分しか含まないので、吸収部分20aの上方精留部分に対する少量の還流のみでプロパンおよびそれより重質の炭化水素成分のほとんど全てを捕捉するのに十分である。その結果、ほぼ100%のプロパンおよび実質的に全てのより重質の炭化水素成分がデメタナイザー20の底部を離れる液体生成物41に回収される。膨張され、実質的に凝縮された供給流35bによって生ずる大量の液体回収により、必要とされる還流(流44a)の量は、冷デメタナイザー頭上蒸気(流38)が熱交換器15内の供給流35の冷却に著しいインパクトを与えなくともこの還流を生ずるための冷却を生ずるのに十分なほど小さい。
【0048】
実施例2
液体生成物中のC2成分回収レベルを低下させる必要がある場合(例えば、先に記載した図2における従来技術のように)、本発明は、図2に示した従来技術プロセスに優る非常に顕著な回収率および効率有益性を提供する。図3のプロセスの運転条件は、本発明の液体生成物中のエタン含量を図2の従来技術プロセスについてと同等レベルまで低下させるために図4に示したように変更することができる。図4に示したプロセスで考察される供給ガス組成および条件は、図2のそれらと同等である。したがって、図4のプロセスは、本発明の有益性をさらに示すために図2のプロセスのそれと比較することができる。
【0049】
図4のプロセスのシミュレーションにて、処理プラントについての導入口ガス冷却、分離および膨張スキームは、図3にて使用したそれと非常に類似している。主要な相違は、図3に示したように分別塔20からの側再沸騰器を使用する代わりに、供給ガス冷却を生じさせるために、フラッシュ膨張した分離器液体流(流33aおよび37a)を使用する点である。塔基底液(流41)中のC2成分の低い回収により、分別塔20内の温度は、高く、供給ガスとの効率的な熱交換にために塔液をより温かくすることである。さらなる相違は、塔頭上蒸気流38により熱交換器22内で生ずる冷却を補充するために塔液のサイドドロー(流49)を使用する点である。
【0050】
供給流31は、-5°F[-21℃]の冷残留ガス(流45b)、フラッシュ膨張させた液体(流33a)およびプロパン冷媒との熱交換により熱交換器10内で冷却される。冷却された流31aは、0°F[-18℃]および955psia[6,584kPa(a)]で分離器11に入り、そこで、蒸気(流32)は、凝縮された液体(流33)から分離される。分離器液体(流33)は、膨張弁12により、分別塔20の運転圧力(ほぼ450psia[3,103kPa(a)]より幾分上に膨張され、流33aを-26°F[-32℃]に冷却してから、それは、熱交換器10に入り、それが先に記載したように流入供給ガスの冷却を生ずるので、加熱される。膨張された液体流は、75°F[24℃]まで加熱され、流33bを一部気化してから、それは、下方ミッドカラム供給点にて分別塔20に供給される。
【0051】
分離器蒸気(流32)は、-66°F[-54℃]の冷たい残留ガス(流45a)とフラッシュ膨張させた液体(流37a)との熱交換により熱交換器13内でさらに冷却される。冷却した流32aは、-38°F[-39℃]および950psia[6,550kPa(a)]で分離器14に入り、そこで、蒸気(流34)は、凝縮された液体(流37)から分離される。分離器液体(流37)は、膨張弁19により、分別塔20の運転圧力より幾分上まで膨張され、流37aを-75°F[-59℃]に冷却してから、それは、熱交換器13に入り、それが先に記載したように流32の冷却を生ずるので、加熱される。膨張された液体流は、-5°F[-21℃]まで加熱され、流37bを一部気化してから、それは、第2の下方ミッドカラム供給点にて分別塔20に供給される。
【0052】
分離器14からの蒸気(流34)は、2つの流35および36に分割される。流35は、合計蒸気の約15%を含有し、-82°F[-63℃]の冷たい残留ガス(流45)と熱交換される熱交換器15を通り、そこで、それは、実質的に凝縮するまで冷却される。生ずる-77°F[-61℃]に実質的に凝縮された流35aは、ついで、膨張弁16を通してフラッシュ膨張されて、分別塔20の運転圧力となる。膨張の間、流の一部は、気化し、合計流の冷却を生ずる。図4に示したプロセスにて、膨張弁16を離れる膨張させた流35bは、-122°F[-85℃]の温度に到達し、上方ミッドカラム供給点にて分別塔20に供給される。
【0053】
分離器14からの蒸気の残る85%(流36)は、仕事膨張機17に入り、そこで、機械的エネルギーが高圧供給物のこの一部から取り出される。機械17は、塔運転圧力まで蒸気を実質的に等エンタルピーで膨張させ、仕事膨張は、膨張される流36aをほぼ-93°F[-69℃]の温度まで冷却する。一部凝縮された膨張流36aは、その後、下方ミッドカラム供給点にて分別塔20に供給物として供給される。
【0054】
蒸留蒸気の一部(流42)は、分別塔20内のストリッピング部分の上方領域から取り出される。この流は、ついで、-65°F[-54℃]〜-77°F[-60℃]に冷却され、-108°F[-78℃]でデメタナイザー20の頂部を出る冷デメタナイザー頭上流38および分別塔20内の吸収部分の下方から取り出される-95°F[-70℃]のデメタナイザー液体流49との熱交換により熱交換器22内で一部凝縮される(流42a)。冷デメタナイザー頭上流は、それらが流42の少なくとも一部を冷却し凝縮するので、-103°F[-62℃](流38a)まで幾分温められ、デメタナイザー液体流は、-79°F[-62℃](流49a)に加熱される。加熱され、一部気化された流49aは、デメタナイザー20内のストリッピング部分の中央領域に戻される。
【0055】
還流分離器23内の運転圧力(447psia[3,079kPa(a)]は、デメタナイザー20の運転圧力よりも幾分低く維持される。この圧力差は、蒸留蒸気流42を熱交換器22に通し、したがって、還流分離器23に流し、そこで、凝縮された液体(流44)は、いずれかの未凝縮蒸気(流43)から分離される。流43は、ついで、熱交換器22からの温められたデメタナイザー頭上流38aと合わさって、冷たい残留ガス流45を-82°F[-63℃]で形成する。
【0056】
還流分離器23からの液体流44は、ポンプ24によりデメタナイザー20の運転圧力より幾分上の圧力まで輸送される。輸送される流44aは、ついで、少なくとも2つの部分、流52と53とに分割される。1つの部分は、合計の約50%を含有する流52であり、冷たい頂部塔供給(還流)としてデメタナイザー20の吸収部分に供給される。この冷液体還流は、デメタナイザー20の吸収部分の上方精留領域に上昇するプロパンおよびそれより重質の成分を吸収および凝縮する。他の部分は、流53であり、蒸留蒸気流42が取り出されるのと実質的に同一の領域のストリッピング部分の上方領域に位置するミッドカラム供給位置にてデメタナイザー20に供給され、流42の一部精留を生ずる。
【0057】
液体生成物流41は、142°F[61℃]で塔の底部を出る。塔頭上流(流38)を形成する蒸留蒸気流は、先に記載したように、それが蒸留流42の冷却を生ずるので、熱交換器22内で温められ、ついで、流43と合わさって、冷残留ガス流45を形成する。残留ガスは、熱交換器15内の流入供給ガスに対して向流的に通過し、そこで、それは、-66°F[-54℃](流45a)まで加熱され、先に記載したようにそれが冷却を生ずるので、熱交換器13内で、それは、-5°F[-21℃](流45b)まで加熱され、熱交換器10内で、それは、80°F[27℃](流45c)まで加熱される。残留ガスは、ついで、2段階で再圧縮され、圧縮機18は、膨張器17により駆動され、圧縮機25は、補充動力源により駆動される。排出クーラー26内で、流45eは、120°F[49℃]まで冷却され、残留ガス生成物(流45f)は、1015psia[6,998、kPa(a)]でセールスガスパイプラインへと流れる。
【0058】
図4に示したプロセスについての流流速およびエネルギー消費の要約を以下の表に示す:
【0059】
【表4】

【0060】
表IIおよび表IVを比較すると、従来技術と比較して、本発明は、プロパン回収率を96.51%から99.78%に、ブタン+回収率を99.68%から100.00%に改善することを示す。表IIおよび表IVを比較すると、さらに、本質的に同一の馬力および有益性要件を使用して、収率の改善が達成されたことを示す。
【0061】
本発明の図3の実施態様と同様に、本発明の図4の実施態様は、還流流52で補充の精留を生じさせることによって回収率を改善し、これにより、残留ガスに失われる導入口供給ガスに含まれるプロパンおよびC4+成分の量を低下させる。図4の実施態様は、さらに、還流を2つの流(流52および53)に分割することにより、デメタナイザー頭上蒸気流38の精留のみならず、同様に、蒸留流42の一部精留を生じさせ、表IIIおよび表IVを比較することによって理解されるように、図3の実施態様と比較して、両方の流におけるC3およびそれより重質の成分の量を低下させる。結果は、エタン回収レベルが、図4の実施態様については、はるかに低い(50.89%対85.08%)のに対して、図4の実施態様について、図3の実施態様よりも0.58パーセントポイント高いプロパン回収率である。本発明は、エタン回収率レベルにかかわらずプロパンおよびそれより重質の成分について非常に高い回収率レベルを維持可能とし、プロパンおよびそれより重質の成分の回収率は、その他のプラント制約を満たすためにエタン回収率を制限しなければならない間、決して減ずる必要がない。
【0062】
その他の実施態様
本発明に従えば、デメタナイザーの吸収(精留)部分を多理論分離段数を含むように設計することが概して有益である。しかし、本発明の利点は、理論段数1でも達成することができ、等価の分別理論段数でもこれらの利点を達成可能とすると考えられる。例えば、還流分離器23を離れる輸送凝縮される液体(流44a)の全てまたは一部と膨張弁16から膨張され実質的に凝縮される流35bの全てまたは一部を合わせることができ(例えば、膨張弁をデメタナイザーに結合する配管におけるように)、完全に混ぜ合わされる場合、蒸気および液体は、互いに混合し、合計組み合わせ流の種々の成分の相対的な揮発性に従い分離される。2つの流のこのような混合は、本発明の目的のために吸収部分を構成すると考えられるであろう。
【0063】
幾つかの状況が蒸留流42aの残る蒸気部分と分別塔頭上(流38)とを混合するのに好ましく、ついで、混合された流を熱交換器22に供給して、蒸留流42の冷却を生ずる。これは、図5に示し、ここでは、還流分離器蒸気(流43)の塔頭上(流38)との組み合わせにより生ずる混合流45が熱交換器22へのルートとなる。
【0064】
図6は、2つの容器内に構築された分別塔、吸収体(精留)塔27およびストリッパー塔20を示す。このような場合、ストリッパー塔20からの頭上蒸気(流50)は、2つの部分に分割される。1つの部分(流42)は、先に記載したように吸収体塔27のための還流を生じさせる熱交換器22へのルートである。残る部分(流51)は、吸収塔27の下方部分に流入し、膨張した実質的に凝縮された流35bと還流液体(流44a)とにより接触される。ポンプ28は、吸収体塔27の底部からストリッパー塔20の頂部に液体(流47)を通すために使用され、2つの塔は、1つの蒸留システムとして有効に機能する。分別塔を1つの容器(例えば、図3〜5のデメタナイザー)または多数の容器として構築するかの決断は、多数の因子、例えば、プラントサイズ、製造設備までの距離等に依存する。
【0065】
先に記載したように、蒸留塔蒸気流42は、一部凝縮され、生ずる凝縮液は、デメタナイザー20の吸収部分20aを通って上昇する蒸気から貴重なC3成分およびそれより重質の成分を吸収するために使用される。しかし、本発明は、この実施態様に限定されるものではない。例えば、このようにこれら蒸気の一部のみを処理するためか、または、吸収剤として凝縮液の一部のみを使用することが有益であるかもしれず、その他の設計考察が示される場合には、蒸気または凝縮液の一部は、デメタナイザー20の吸収部分20aを迂回する。幾つかの状況にては、熱交換器22内の蒸留流42の部分凝縮よりもむしろ合計凝縮が好ましいかもしれない。その他の状況では、蒸留流42が、一部蒸気のサイドドローよりもむしろ分別塔20からの合計サイドドローであるのが好ましい。また、供給ガス流の組成により、熱交換器22内の蒸留蒸気流42の一部冷却を生ずるために外部冷却器を使用するのが有益であるかもしれないことにも注目すべきである。
【0066】
供給ガス条件、プラントサイズ、利用可能な装置またはその他の因子は、仕事膨張器17の削除、または、それとは別の膨張装置(例えば、膨張弁)での代替を容易にすることを示す。個々の流膨張は、特に膨張装置にて示されるが、あるいは、膨張手段は、適当な箇所にて使用することができる。例えば、条件は、供給流(流35a)の実質的に凝縮された部分の仕事膨張を正当な理由とする。
【0067】
本発明の実施にて、デメタナイザー20と還流分離器23との間には幾分かの圧力差が必ずや存在し、これは、考慮する必要がある。蒸留蒸気流42が熱交換器22を通り、圧力におけるいずれのブーツもなく、還流分離器23に入る場合、還流分離器は、デメタナイザー20の運転圧力より幾分下の運転圧力を必ずや想定する。この場合、還流分離器から取り出される液体蒸気は、デメタナイザーのその供給位置にポンプ輸送することができる。あるいは、熱交換器22および還流分離器23にて運転圧力を上昇させるために蒸留蒸気流42についてブースターブロワーを用意することで、液体流44は、ポンプ輸送されることなくデメタナイザー20に供給することができる。
【0068】
これらの状況で、分別塔が2つの容器として構築される時、図7に示すように、ストリッパー塔20よりも高い圧力で吸収体塔27を運転するのが望ましいかもしれない。そうする1つの様式は、別個の圧縮機、例えば、図7の圧縮機29を使用することであり、蒸留流42を熱交換器22に流す動力を提供することである。このような例にて、吸収体塔27(流47)の底部からの液体は、ストリッパー塔20と比較して高い圧力であり、これらの液体をストリッパー塔20に誘導するのにポンプを必要としないであろう。代わりに、適した膨張装置、例えば、図7の膨張弁を、ストリッパー塔20の運転圧力まで液体を膨張させるのに使用することができ、膨張流48aは、その後、ストリッパー塔20に供給される。
【0069】
導入口ガスが傾いている時、図3および図4の分離器11は、正当な理由がないかもしれない。このような場合、図3および図4の熱交換器10および13にて達成される供給ガス冷却は、図5〜図7に示すように、分離器が介在せずとも達成することができる。多段階で供給ガスを冷却および分離するか否かの決定は、供給ガスの濃度、プラントサイズ、利用可能な装置等に依存するであろう。供給ガス中のより重質な炭化水素の特性および供給ガス圧に依存して、図3〜図7の熱交換器10を離れる冷却された供給流31aおよび/または冷却された流32aは、(それがその露点より上か、または、それがそのクリコンデンバー(cricondenbar)より上なので)いずれの液体も含むことができず、かくして、図3〜図7に示す分離器11および/または図3および図4に示した分離器14は、必要としない。
【0070】
高圧液体(図3および図4の流37および図5〜図7の流33)は、膨張される必要がなく、蒸留塔上のミッドカラム点に供給される。代わりに、その全てまたは一部は、分離器蒸気(図3〜図7の流34)の一部と合わさって、熱交換器15に流入する。(これは、図5〜図7における点線流46によって示される。)液体のいずれの残る部分も、適当な膨張装置、例えば、膨張弁または膨張器を通って膨張され、蒸留塔(図5〜図7の流37a)上のミッドカラム供給点に供給される。図3および図4の流33および図3〜図7の流37も、また、図4に示したそれと同様に、デメタナイザーに流入する前の膨張工程の前後で導入口ガス冷却またはその他の熱交換サービスのために使用することができる。
【0071】
本発明に従えば、他のプロセスからの導入口ガスに利用可能な冷却を補給するための外部冷却の使用は、特に濃度の高い導入口ガスの場合に使用される。プロセス熱交換用の分離器液体およびデメタナイザーサイドドロー液体の使用および分配;および、導入口ガス冷却用の熱交換器の個々の配置は、各個々の適用および具体的な熱交換サービス用のプロセス流の選択のために評定する必要がある。
【0072】
幾つかの状況にては、熱交換、例えば、図4の流49および図5の点線流49のために、吸収部分20aを離れる冷たい上流液の一部を使用するのが好ましい。デメタナイザー20にてエタン回収率を低下させることなく、吸収部分20aからの液体の一部のみをプロセス熱交換用に使用することができるが、さらなる能力は、場合によっては、ストリッピング部分20bからの液体でよりもこれらの液体により達成される。これは、デメタナイザー20の吸収部分20aの液体がストリッピング部分20bの液体よりも冷たい温度レベルで利用可能であることによる。この類似した特性は、図6および図7の点線流49によって示されるように、分別塔20が2つの容器として構築される時に達成することができる。吸収体塔27からの液体が図6におけるようにポンプ輸送される時、ポンプ28を離れる液体(流47a)は、2つの部分に分割することができ、1つの部分(流49)は、熱交換のために使用され、ついで、ストリッパー塔20(流49a)上のミッドカラム供給位置に到る。残りの部分(流48)は、ストリッパー塔20への頂部供給物となる。同様に、吸収体塔27が図7におけるようにストリッパー塔20と比較して高圧で運転される時、液体流47は、2つの部分に分割され、1つの部分(流49)は、ストリッパー塔20(流49a)の運転圧力まで膨張され、熱交換のために使用され、ついで、ストリッパー塔20(流49b)上のミッドカラム供給位置に到る。残りの部分(流48)は、同様に、ストリッパー塔20の運転圧力まで膨張され、流48aは、ついで、ストリッパー塔20への頂部供給物となる。図4の流53および図5〜図7の点線流53によって示されるように、このような場合、還流ポンプ24からの液体流(流44a)を少なくとも2つの流に分割するのが有益であり、一部(流53)は、分別塔20(図4および図5)のストリッピング部分またはストリッパー塔20(図6および図7)に供給することができ、蒸留システムのその部分にて液体流を増加させ、他方、残りの部分(流52)は、吸収部分20a(図4および図5)の頂部に供給されるかまたは吸収体塔27(図6および図7)の頂部に供給される。
【0073】
本発明に従えば、蒸気供給物の分割は、幾つかの様式で達成することができる。図3〜図7のプロセスにて、蒸気の分割は、形成されうるいずれかの液体の冷却および分離に続いて生ずる。しかし、高圧ガスは、導入口ガスのいずれかの冷却の前もしくはそのガスの冷却後およびいずれかの分離段階の前に分割するのがよい。幾つかの実施態様にて、蒸気分割は、分離器内で行うのがよい。
【0074】
分割される蒸気供給物の各分岐で見られる供給物の相対量は、幾つかの因子、例えば、ガス圧、供給ガス組成、供給物から経済的に取り出されうる熱の量、および、利用可能な馬力の量に依存するであろうこともまた認識されるであろう。塔の頂部へのさらなる供給は、膨張器から回収される仕事率を減少させつつ、回収率を増大させることができ、それによって、再圧縮馬力要件を増大させる。塔の下方への供給の増大は、馬力消費を減少させるが、しかし、また、生成物回収率を低下させる。ミッドカラム供給物の相対的な位置は、導入口組成、または、その他の因子、例えば、回収レベルおよび導入口ガス冷却の間に形成される液体の量に依存して変動させることができる。さらに、2つ以上の供給流またはその部分は、相対的な温度および個々の流の量に依存して合わせることができ、組み合わせた流は、ついで、ミッドカラム供給位置に供給される。
【0075】
本発明は、プロセスを運転するために必要とされる有益消費量当りのC3成分およびそれより重質の炭化水素成分の回収率の改善を提供する。デメタナイザープロセスを運転するために必要とされる有益消費における改善は、圧縮または再圧縮のための仕事要件の低下、外部冷却のための仕事要件の低下、塔再沸騰器のためのエネルギー要件の低下、またはそれらの組み合わせの形で現れうる。
【0076】
本発明の好ましい実施態様と考えられる事柄を説明したが、当業者であれば、その他またはさらなる変更をなしえ、特許請求の範囲の請求項にて定義した本発明の精神から逸脱することなく、例えば、本発明を種々の条件、供給のタイプまたはその他の要件に適合させることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】図1は、米国特許No.4,278,457に従う従来技術の天然ガス処理プラントのフローダイアグラムである。
【図2】図2は、米国特許No.4,278,457に従う従来技術の天然ガス処理プラントのフローダイアグラムである。
【図3】図3は、本発明に従う天然ガス処理プラントのフローダイアグラムである。
【図4】図4は、本発明に従う天然ガス処理プラントのフローダイアグラムである。
【図5】図5は、本発明の天然ガス流への適用の別の手段を示すフローダイアグラムである。
【図6】図6は、本発明の天然ガス流への適用の別の手段を示すフローダイアグラムである。
【図7】図7は、本発明の天然ガス流への適用の別の手段を示すフローダイアグラムである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張し、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を、蒸留塔に誘導し、前記低圧にて分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却に続き、前記冷却流を、第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てが凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(2) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流を、前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(4) 蒸気蒸留流を、前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(5) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(6) 頭上蒸気流を、前記蒸留塔の上方領域から取り出し、前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(4)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(7) 前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度が、ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持させるのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項2】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を、蒸留塔に誘導し、前記低圧にて分別し、それによって前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却に続き、前記冷却流を第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てが凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(2) 前記膨張させ冷却した第1の流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流を、前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(4) 蒸気蒸留流を、前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(5) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(6) 頭上蒸気流を、前記蒸留塔の上方領域から取り出し、前記残留蒸気流と合わせて組み合わせ蒸気流を形成し;
(7) 前記組み合わせ蒸気流を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(4)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱された組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(8) 前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度が、ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項3】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を、蒸留塔に誘導し、前記低圧にて分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却に続き、前記ガスを第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てが凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(2) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流を、冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(4) 蒸気蒸留流を、前記膨張させ冷却した第2流より下の前記蒸留塔の領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(5) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(6) 頭上蒸気流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(4)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(7) 前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度が、ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項4】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を、低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を、蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却する前に、前記ガスを第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てが凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(2) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流を冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(4) 蒸気蒸留流を、前記膨張させ冷却した第2流より下の前記蒸留塔の領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(5) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(6) 頭上蒸気流を、前記蒸留塔の上方領域から取り出し、前記残留蒸気流と合わせて、組み合わせ蒸気流を形成し;
(7) 前記組み合わせ蒸気流を、前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(4)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱し組み合わせた蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(8) 前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度が、ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項5】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を、蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
前記ガス流を一部凝縮するのに十分なほど冷却し;かつ、
(1) 前記一部凝縮したガス流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(2) 前記蒸気流を、その後、第1および第2流に分割し;
(3) 前記第1流をその実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(4) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(5) 前記第2流を、前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム位置にて前記蒸留塔に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(9) 頭上蒸気流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(10) 前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度が、ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項6】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分に分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
前記ガス流を一部凝縮させるのに十分なほどに冷却し;かつ、
(1) 前記一部凝縮したガス流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(2) 前記蒸気流を、その後、第1および第2流に分割し;
(3) 前記第1流をその実質的に全てが凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(4) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(5) 前記第2流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を、前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(9) 頭上蒸気流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、前記残留蒸気流と合わせて組み合わせ蒸気流を形成し;
(10) 前記組み合わせ蒸気流を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱し組み合わせた蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(11) 前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度が、ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項7】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
前記ガス流を一部凝縮させるのに十分なほど冷却し;かつ、
(1) 前記一部凝縮したガス流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(2) 前記蒸気流を、その後、第1および第2流に分割し;
(3) 前記第1流を前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部と合わせて組み合わせ流を形成し、前記組み合わせ流を、その実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(4) 前記膨張させ冷却した組み合わせ流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(5) 前記第2流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流のいずれかの残る部分を前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム位置にて前記蒸留塔に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(9) 頭上蒸気流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(10) 前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度が、ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項8】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧に膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
前記ガス流を一部凝縮させるのに十分なほどに冷却し;かつ、
(1) 前記一部凝縮したガス流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(2) 前記蒸気流を、その後、第1および第2流に分割し;
(3) 前記第1流を前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部と合わせて組み合わせ流を形成し、前記組み合わせ流を、その実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(4) 前記膨張させ冷却した組み合わせ流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(5) 前記第2流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流のいずれかの残る部分を前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム位置にて前記蒸留塔に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(9) 頭上蒸気流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、前記残留蒸気流と合わせて組み合わせ蒸気流を形成し;
(10) 前記組み合わせ蒸気流を、前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(11) 前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度が、ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項9】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却する前に、前記ガスを第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(2) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流を加圧下一部凝縮するのに十分なほど冷却し;
(4) 前記一部凝縮させた第2流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(5) 前記蒸気流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を前記膨張させた蒸気流より下の前記蒸留塔の領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(9) 頭上蒸気流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、前記蒸気残留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(10) 前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度が、ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項10】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却する前に、前記ガスを第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てが凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(2) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流を加圧下それを一部凝縮させるのに十分なほどに冷却し;
(4) 前記一部凝縮した第2流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(5) 前記蒸気流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を、前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を前記膨張させた蒸気流より下の前記蒸留塔の領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどに冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給し;
(9) 頭上蒸気流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、前記残留蒸気流と合わせて組み合わせ蒸気流を形成し;
(10) 前記組み合わせ蒸気流を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(11) 前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度が、ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項11】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却に続き、前記冷却流を第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(2) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気流と基底液体流とを生じさせる接触および分離装置に供給し、その結果、前記基底液体流を前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(4) 蒸気蒸留流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮するのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(5) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(6) 前記頭上蒸気流を前記蒸気残留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(4)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(7) 前記供給流の前記接触および分離装置に対する量および温度が、ある温度で前記接触および分離装置の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項12】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却に続き、前記冷却流を第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(2) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気と基底液体流とを生じさせる接触および分離装置に供給し;その結果、前記基底液体流を前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(4) 蒸気蒸留流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮するのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(5) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(6) 前記頭上蒸気流を前記残留蒸気流と合わせて組み合わせ蒸気流を形成し;
(7) 前記組み合わせ蒸気流を前記蒸気残留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(4)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱し組み合わせた蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(8) 前記供給流の前記接触および分離装置に対する量および温度が、ある温度で接触および分離装置の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項13】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却する前に、前記冷却流を第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(2) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気と基底液体流とを生じさせる接触および分離装置に供給し、その結果、前記基底液体流を前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流を冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(4) 蒸気蒸留流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮するのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(5) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(6) 前記頭上蒸気流を前記蒸気残留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(4)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(7) 前記供給流の前記接触および分離装置に対する量および温度が、ある温度で前記接触および分離装置の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項14】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却する前に、前記ガスを第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(2) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気と基底液体流とを生じさせる接触および分離装置に供給し、その結果、前記基底液体流を前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流を冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(4) 蒸気蒸留流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮するのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(5) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(6) 前記頭上蒸気流を前記残留蒸気と合わせて、組み合わせ蒸気流を形成し;
(7) 前記組み合わせ蒸気流を前記蒸気残留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(4)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱し組み合わせた蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(8) 前記供給流の前記接触および分離装置に対する量および温度が、ある温度で前記接触および分離装置の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項15】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
前記ガス流を一部凝縮するのに十分なほどに冷却し;かつ、
(1) 前記一部凝縮したガス流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(2) 前記蒸気流を、その後、第1および第2流に分割し;
(3) 前記第1流をその実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(4) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気流と基底液体流を生じさせる接触および分離装置に供給し、その結果、前記基底液体流を前記蒸留塔に供給し;
(5) 前記第2流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮させた流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(9) 前記頭上蒸気流を前記蒸気残留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(10) 前記供給流の前記接触および分離装置に対する量および温度が、ある温度で前記接触および分離装置の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項16】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
前記ガス流を一部凝縮するのに十分なほどに冷却し;かつ、
(1) 前記一部凝縮したガス流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(2) 前記蒸気流を、その後、第1および第2流に分割し;
(3) 前記第1流をその実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(4) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気流と基底液体流とを生じさせる接触および分離装置に供給し、その結果、基底液体流を前記蒸留塔に供給し;
(5) 前記第2流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮させた流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(9) 前記頭上蒸気流を前記残留蒸気流と合わせて組み合わせ蒸気流を形成し;
(10) 前記組み合わせ蒸気流を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱組み合わせ流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(11) 前記供給流の前記接触および分離装置に対する量および温度が、ある温度で前記接触および分離装置の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項17】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
前記ガス流を一部凝縮するのに十分なほどに冷却し;かつ、
(1) 前記一部凝縮したガス流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(2) 前記蒸気流を、その後、第1および第2流に分割し;
(3) 前記第1流を前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部分と合わせて組み合わせ流を形成し、前記組み合わせ流をその実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(4) 前記膨張させ冷却した流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気流と基底液体流とを生じさせる接触および分離装置に供給し、その結果、前記基底液体流を前記蒸留塔に供給し;
(5) 前記第2流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流のいずれかの残る部分を前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮するのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(9) 前記頭上蒸気流を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(10) 前記供給流の前記接触および分離装置に対する量および温度が、ある温度で前記接触および分離装置の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項18】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
前記ガス流を一部凝縮するのに十分なほど冷却し;かつ、
(1) 前記一部凝縮させたガス流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(2) 前記蒸気流を、その後、第1および第2流に分割し;
(3) 前記第1流を前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部と合わせて組み合わせ流を形成し、前記組み合わせ流をその実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(4) 前記膨張させ冷却した流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気流と基底液体流とを生じさせる接触および分離装置に供給し、その結果、前記基底液体流を前記蒸留塔に供給し;
(5) 前記第2流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流のいずれかの残る部分を前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮するのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(9) 前記頭上蒸気流を前記残留蒸気流と合わせて、組み合わせ蒸気流を形成し;
(10) 前記組み合わせ蒸気流を前記蒸気流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱し組み合わせた蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(11) 前記供給流の前記接触および分離装置に対する量および温度が、ある温度で前記接触および分離装置の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項19】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却前に、前記ガスを第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てを凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(2) 前記膨張させ冷却した第1流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気流と基底液体流とを生じさせる接触および分離装置に供給し、その結果、前記基底液体流を前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流を一部それを凝縮するのに十分なほど加圧下で冷却し;
(4) 前記一部凝縮された第2流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(5) 前記蒸気流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮するのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(9) 前記頭上蒸気流を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(10) 前記供給流の前記接触および分離装置に対する量および温度が、ある温度で前記接触および分離装置の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項20】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための方法であり、
(a) 前記ガス流を加圧下で冷却して冷却流を生じさせ;
(b) 前記冷却流を低圧まで膨張させ、それによって、それをさらに冷却し;
(c) 前記さらに冷却した流を蒸留塔に誘導し、前記低圧で分別し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分を回収するその方法にて、
冷却前に、前記ガスを第1および第2流に分割し;かつ、
(1) 前記第1流をその実質的に全てが凝縮するまで冷却し、その後、前記低圧まで膨張させ、それによって、それがさらに冷却され;
(2) 前記膨張させ冷却した流を、その後、第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気流と基底液体流とを生じさせる接触および分離装置に供給し、その結果、前記基底液体流を前記蒸留塔に供給し;
(3) 前記第2流をそれが一部凝縮するのに十分ほど加圧下で冷却し;
(4) 前記一部凝縮された第2流を分離し、それによって、蒸気流と少なくとも1つの液体流とを生じさせ;
(5) 前記蒸気流を前記低圧まで膨張させ、第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(6) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を前記低圧まで膨張させ、第3のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(7) 蒸気蒸留流を前記蒸留塔の上方領域から取り出し、その少なくとも一部を凝縮するのに十分なほど冷却し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成し;
(8) 前記凝縮された流の少なくとも一部を頂部位置にて前記接触および分離装置に供給し;
(9) 前記頭上蒸気流を前記残留蒸気流と合わせて、組み合わせ蒸気流を形成し;
(10) 前記組み合わせ蒸気流を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて加熱し、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱された組み合わせ流を
前記揮発性残留ガス画分として排出し;
(11) 前記供給流の前記接触および分離装置に対する量および温度が、ある温度で前記接触および分離装置の頭上温度を維持するのに有効であり、それによって、前記比較的低い揮発性画分中の成分の大半部分を回収する改良。
【請求項21】
(1) 前記凝縮された流を少なくとも第1の部分と第2の部分とに分割し;
(2) 前記第1の部分を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給し;かつ、
(3) 前記第2の部分を前記蒸気蒸留流を取り出すのと実質的に同一の領域の供給位置にて前記蒸留塔に供給する、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10に記載の改良。
【請求項22】
(1) 前記凝縮された流を少なくとも第1の部分と第2の部分とに分割し;
(2) 前記第1の部分を頂部供給位置にて前記接触および分離装置に供給し;かつ、
(3) 前記第2の部分を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給する、請求項11、12、13、14、15、16、17、18、19または20に記載の改良。
【請求項23】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するために連結した第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結した蒸留塔であり、その蒸留塔が前記さらに冷却した流を頭上蒸気流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記冷却流を収容し、それを第1および第2流に分割するために前記第1の冷却手段に連結した分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、かつ、それを実質的に凝縮するのに十分なほど冷却するための前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第1流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した
前記第2の膨張手段;
(4) 前記第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた第2流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(5) 前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(6) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(7) 前記一部凝縮された蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成するために前記熱交換手段に連結した分離手段であり、頂部供給位置にて前記凝縮された流の少なくとも一部を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記分離手段;
(8) 蒸留塔内で分離される前記頭上蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて前記頭上蒸気流を加熱するために前記熱交換手段にさらに連結した前記蒸留塔であり、それによって、工程(6)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記蒸留塔;および、
(9) ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するための前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項24】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分に分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結した蒸留塔であり、前記さらに冷却した流を頭上蒸気流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合させた前記蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記冷却流を収容し、それを第1流と第2流とに分割するために前記第1の冷却手段に連結した分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮するのに十分なほど冷却するために前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて、前記膨張させ冷却した第1流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(4) 前記第2流を収容し、かつ、それを前記低圧まで膨張させるするための前記分割手段に連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて、前記膨張させた第2流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(5) 前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(6) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するための前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(7) 前記一部凝縮された蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成するために前記熱交換手段に連結した分離手段であり、頂部供給位置にて前記蒸留塔に前記凝縮された流の少なくとも一部を供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記分離手段;
(8) 前記頭上蒸気流と前記残留蒸気流とを収容し、組み合わせ蒸気流を形成するために前記蒸留塔と前記分離手段とに連結した組み合わせ手段;
(9) 前記組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて前記組み合わせ蒸気流を加熱するための前記組み合わせ手段であり、それによって、工程(6)の冷却の少なくとも一部補い、その後、前記加熱し組み合わせた蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記組み合わせ手段;および、
(10) ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するための前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項25】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結した蒸留塔であり、前記さらに冷却した流を頭上蒸気流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合させた蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを第1および第2流に分割するための前記第1の冷却手段の前の分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮させるまで十分に冷却するための前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるための前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第1流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(4) 前記第2流を収容し、それを冷却するために、前記分割手段に連結した前記第1の冷却手段;
(5) 前記冷却した第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の冷却手段に連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第2流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(6) 前記膨張させ冷却した第2流より下の前記蒸留塔の領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(7) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(8) 前記一部 凝縮された蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成するために前記熱交換手段に連結した分離手段であり、頂部供給位置にて前記凝縮された流の少なくとも一部を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記分離手段;
(9) 蒸留塔内で分離される前記頭上蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて前記頭上蒸気流を加熱するための前記熱交換手段にさらに連結した前記蒸留塔であり、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記蒸留塔;および、
(10) ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するための前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項26】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を頭上蒸気流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合させた蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを第1および第2流に分割するための前記第1の冷却手段の前の分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮させるまで十分に冷却するための前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるための前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第1流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1の冷却手段;
(4) 前記第2流を収容してそれを冷却するために前記分割手段に連結した前記第1の冷却手段;
(5) 前記冷却した第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張するために、前記第1の膨張手段を前記第1の冷却手段に連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第2流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(6) 前記膨張させ冷却した第2流より下の前記蒸留塔の領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(7) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(8) 前記一部 凝縮された蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成するために前記熱交換手段に連結した分離手段であり、頂部供給位置にて前記凝縮された流の少なくとも一部を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記分離手段;
(9) 前記頭上蒸気流と前記残留蒸気流とを収容し、組み合わせ蒸気流を形成するために、前記蒸留塔と前記分離手段とに連結した組み合わせ手段;
(10) 前記組み合わせ手段を前記熱交換手段にさらに連結して、前記組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて、前記組み合わせ蒸気流を加熱するために前記熱交換手段にさらに連結した前記組み合わせ手段であり、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記組み合わせ手段;および
(11) ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するための前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項27】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を頭上蒸気流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを加圧下でそれを一部凝縮するのに十分なほど冷却するのに適合した前記第1の冷却手段;
(2) 前記一部凝縮された供給物を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流とに分離するために連結した第1の分離手段;
(3) 前記蒸気流を収容し、それを第1および第2流に分割するために前記第1の分離手段に連結した分割手段;
(4) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮するのに十分なほどそれを冷却するために前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(5) 前記実質的に凝縮させた第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第1流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(6) 前記第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記分割手段に連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた第2流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(7) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、第3のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた液体流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(8) 前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(9) 前記蒸気蒸留流を収容し、少なくともその一部を凝縮するのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(10) 前記一部凝縮させた蒸留流を収容し、それを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成するために前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、前記凝縮させた流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の分離手段;
(11) 蒸留塔内で分離した前記頭上蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて前記頭上蒸気流を加熱する前記熱交換手段にさらに連結した前記蒸留塔であり、それによって、工程(9)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する蒸留塔;および
(12) ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するための前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項28】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を頭上蒸気流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを加圧下でそれを一部凝縮するのに十分なほど冷却するのに適合した前記第1の冷却手段;
(2) 前記一部凝縮させた供給物を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流とに分離するために前記第1の冷却手段に連結した第1の分離手段;
(3) 前記蒸気流を収容し、それを第1および第2流に分割するために前記第1の分離手段に連結した分割手段;
(4) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮するのに十分なほどそれを冷却するために前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(5) 前記実質的に凝縮させた第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第1流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(6) 前記第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記分割手段に連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた第2流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(7) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、第3のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた液体流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(8) 前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(9) 前記蒸気蒸留流を収容し、少なくともその一部を凝縮するのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(10) 前記一部凝縮させた蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成するために前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、前記凝縮させた流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔に連結した前記第2の分離手段;
(11) 前記頭上蒸気流と前記残留蒸気流とを収容し、組み合わせ蒸気流を形成するために前記蒸留塔と前記第2の分離手段とに連結した組み合わせ手段;
(12) 前記組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて、前記組み合わせ蒸気流を加熱するために前記熱交換手段にさらに連結した前記組み合わせ手段であり、し、それによって、工程(9)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を残留ガス画分として排出する前記組み合わせ手段;および、
(13) ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するための前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項29】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を頭上蒸気流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを加圧下でそれを一部凝縮するのに十分なほど冷却するのに適合した前記第1の冷却手段;
(2) 前記一部凝縮された供給物を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流とに分離するために連結した第1の分離手段;
(3) 前記蒸気流を収容し、それを第1および第2流に分割するために前記第1の分離手段に連結した分割手段;
(4) 前記第1流と前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、組み合わせ流を形成するために前記分割手段と前記第1の分離手段とに連結した組み合わせ手段;
(5) 前記組み合わせ流を収容し、それを実質的に凝縮するのに十分なほどそれを冷却するために前記組み合わせ手段に連結した第2の冷却手段;
(6) 前記実質的に凝縮させた組み合わせ流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した組み合わせ流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(7) 前記第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記分割手段に連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた第2流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(8) 前記少なくとも1つの液体流のいずれかの残留部分を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、第3のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた液体流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(9) 前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(10) 前記蒸気蒸留流を収容し、少なくともその一部を凝縮するのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(11) 前記一部凝縮させた蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成するために前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、前記凝縮させた流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の分離手段;
(12) 蒸留塔内で分離した前記頭上蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて前記頭上蒸気流を加熱する前記蒸留塔であり、それによって、工程(10)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記蒸留塔;および、
(13) ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するための前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項30】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を頭上蒸気流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを加圧下でそれを一部凝縮するのに十分なほど冷却するのに適合した前記第1の冷却手段;
(2) 前記一部凝縮させた供給物を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流とに分離するために連結した第1の分離手段;
(3) 前記蒸気流を収容し、それを第1および第2流に分割するために前記第1の分離手段に連結した分割手段;
(4) 前記第1流と前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、組み合わせ流を形成するために前記分割手段と前記第1の分離手段とに連結した組み合わせ手段;
(5) 前記組み合わせ流を収容し、それを実質的に凝縮するのに十分なほどそれを冷却するために前記第1の組み合わせ手段に連結した第2の冷却手段;
(6) 前記実質的に凝縮させた組み合わせ流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した組み合わせ流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(7) 前記第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記分割手段に連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた第2流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(8) 前記少なくとも1つの液体流のいずれかの残留部分を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、第3のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた液体流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(9) 前記膨張させた第2流より下の前記蒸留塔の領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(10) 前記蒸気蒸留流を収容し、少なくともその一部を凝縮するのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(11) 前記一部凝縮させた蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成するために前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、前記凝縮させた流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の分離手段;
(12) 前記頭上蒸気流と前記残留蒸気流とを収容し、組み合わせ蒸気流を形成するために前記蒸留塔と前記第2の分離手段とに連結した第2の組み合わせ手段;
(13) 前記組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記蒸留流との熱交換に誘導させて前記組み合わせ蒸気流を加熱するための前記熱交換手段にさらに連結した前記第2の組み合わせ手段であり、それによって、工程(10)の冷却の少なくとも一部分を補い、その後、前記加熱した組み合わせ蒸気流を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記第2の組み合わせ手段;および、
(14) ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するための前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項31】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を頭上蒸気流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを第1および第2流に分割するために前記第1の冷却手段の前の分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、それが実質的に凝縮するのに十分なほど冷却するための前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、前記膨張させ冷却した第1流を第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(4) 前記第2流を収容するために前記第1の分割手段に連結した前記第1の冷却手段であり、加圧下前記第2流を一部凝縮するのに十分なほど冷却するのに適合した前記第1の冷却手段;
(5) 前記一部凝縮させた第2流を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流とに分離するために前記第1の冷却手段に連結した第1の分離手段;
(6) 前記蒸気流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために連結した前記第1の膨張手段であり、前記膨張させた蒸気流を第2のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(7) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、第3のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた液体流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(8) 前記膨張させた蒸気流の下の前記蒸留塔の領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(9) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮するのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(10) 前記一部凝縮させた蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成するために前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、前記凝縮させた流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の分離手段;
(11) その中で分離した前記頭上蒸気流の少なくとも一部を前記蒸留流との熱交換に誘導し、前記頭上蒸気流を加熱するための前記熱交換手段にさらに連結した前記蒸留塔であり、それによって、工程(9)の冷却の少なくとも一部分を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記蒸留塔;および、
(12) ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するための前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項32】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分;に分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を頭上蒸気流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを第1および第2流に分割するための前記第1の冷却手段の前の分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、それが実質的に凝縮するほどに十分に冷却するために前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、前記膨張させ冷却した第1流を第1のミッドカラム供給位置にて前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(4) 前記第2流を収容するために前記第1の分割手段に連結した前記第1の冷却手段であり、前記第1の冷却手段が加圧下前記第2流を一部凝縮するのに十分なほど冷却するのに適合した前記第1の冷却手段;
(5) 前記一部凝縮された第2流を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流とに分離するために前記第1の冷却手段に連結した第1の分離手段;
(6) 前記蒸気流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた蒸気流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(7) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、第3のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた液体流を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(8) 前記膨張させた蒸気流の下の前記蒸留塔の領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(9) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮するのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(10) 前記一部凝縮させた蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成するために前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、前記凝縮させた流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の分離手段;
(11) 前記頭上蒸気流と前記残留蒸気流とを収容し、組み合わせ蒸気流を形成するための前記蒸留塔と前記第2の分離手段とに連結した組み合わせ手段;
(12) 前記組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて前記組み合わせ蒸気流を加熱するための前記熱交換手段にさらに連結した前記組み合わせ手段であり、それによって、工程(9)の冷却の少なくとも一部分を補い、その後、前記加熱した組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記組み合わせ手段;および、
(13) ある温度で前記蒸留塔の頭上温度を維持するための前記供給流の前記蒸留塔に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項33】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を蒸気蒸留流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記冷却した流を収容し、それを第1および第2流に分割するために前記第1の冷却手段に連結した分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮するほど十分にそれを冷却するために前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮させた第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張され冷却した第1の流を接触および分割手段に供給するために接触および分離手段にさらに連結した前記第2の膨張手段であり、前記接触および分離手段を頭上蒸気流と基底液体流と生ずるのに適合した前記接触および分離手段;
(4) 前記第2流を収容し、それを前記減圧まで冷却するために前記分割手段に連結した前記第1の膨張手段であり第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離手段に前記膨張させた第2流を供給するためにさらに連結した前記第1の膨張手段;
(5) 前記基底液体流の少なくとも一部を収容するために前記接触および分離手段に連結した前記蒸留塔;
(6) 前記蒸留塔の上方領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(7) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するための前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(8) 前記一部凝縮された蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成する前記熱交換手段に連結した分離手段であり、頂部供給位置にて前記接触および分離手段に前記凝縮させた流の少なくとも一部を供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記分離手段;
(9) その内で分離した前記頭上蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流と熱交換させるために誘導させて前記頭上蒸気流を加熱するための前記熱交換手段にさらに連結した前記接触および分離手段であり、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記接触および分離手段;および、
(10) ある温度で前記接触および分離手段の頭上温度を維持するための前記供給流の前記接触および分離手段に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項34】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を蒸気蒸留流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記冷却した流を収容し、それを第1および第2流に分割するために前記第1の冷却手段に連結した分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮するのに十分なほどに冷却するために前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張され冷却した第1流を接触および分割手段に供給するために前記接触および分離手段にさらに連結し、頭上蒸気流と基底液体流とを生ずるのに適合させた第2の膨張手段;
(4) 前記第2流を収容し、それを前記減圧まで冷却するために前記分割手段に連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた第2流を供給するために接触および分離手段にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(5) 前記基底液体流の少なくとも一部を収容するために前記接触および分離手段に連結した前記蒸留塔;
(6) 前記蒸留塔の上方領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(7) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するための前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(8) 前記一部凝縮させた蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成する前記熱交換手段に連結した分離手段であり、頂部供給位置にて前記接触および分離手段に前記凝縮させた流の少なくとも一部を供給するために前記接触および分離手段に連結した前記分離手段;
(9) 前記頭上蒸気流と前記残留蒸気流とを収容し、組み合わせ蒸気流を形成するために前記接触および分離手段および分離手段に連結した組み合わせ手段;
(10) 前記組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて前記組み合わせ蒸気流を加熱するための前記熱交換手段にさらに連結した前記組み合わせ手段であり、それによって、工程(7)の冷却の少なくとも一部分を補い、その後、前記加熱した組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記組み合わせ手段;および、
ある温度で前記接触および分離手段の頭上温度を維持するために前記供給流の前記接触および分離手段に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項35】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を蒸気蒸留流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを第1および第2流に分割するための前記第1の冷却手段の前の分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮するほど十分にそれを冷却するために前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第1流を接触および分割手段に供給するために接触および分離手段にさらに連結した前記第2の膨張手段であり、頭上蒸気流と基底液体流とを生ずるのに適合させた前記接触および分離手段;
(4) 前記第2流を収容し、それを冷却するために前記分割手段に連結した前記第1の冷却手段;
(5) 前記冷却した第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の冷却手段に連結した第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第2流を前記接触および分離手段に供給するために前記接触および分離手段に連結した前記第1の膨張手段;
(6) 前記基底液体流の少なくとも一部を収容するために前記接触および分離手段に連結した前記蒸留塔;
(7) 前記蒸留塔の上方領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(8) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(9) 前記一部凝縮された蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成する前記熱交換手段に連結した分離手段であり、頂部供給位置にて前記接触および分離手段に前記凝縮された流の少なくとも一部を供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記分離手段;
(10) その中で分離した前記頭上蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて前記頭上の蒸気流を加熱するための前記熱交換手段にさらに連結した前記接触および分離手段であり、それによって、工程(8)の冷却の少なくとも一部分を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記接触および分離手段;および、
ある温度で前記接触および分離手段の頭上温度を維持するための前記供給流の前記接触および分離手段に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項36】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;、前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記蒸留塔が前記さらに冷却した流を蒸気蒸留流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを第1および第2流に分割するための前記第1の冷却手段の前の分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮するほど十分にそれを冷却するために前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第1流を前記接触および分離手段に供給するために頭上蒸気流と基底液体流とを生ずるのに適合させた接触および分離手段にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(4) 前記第2流を収容し、それを冷却するために分割手段に連結した前記第1の冷却手段;
(5) 前記冷却した第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の冷却手段にさらに連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第2流を供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(6) 前記基底液体流の少なくとも一部を収容するために前記接触および分離手段に連結した前記蒸留塔;
(7) 前記蒸留塔の上方領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(8) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するための前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(9) 前記一部凝縮された蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成する前記熱交換手段に連結した分離手段であり、頂部供給位置にて接触および分離手段に前記凝縮させた流の少なくとも一部を供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記分離手段;
(10) 前記頭上蒸気流と前記残留蒸気流とを収容し、組み合わせ蒸気流を形成するために前記接触および分離手段と前記分離手段とに連結した組み合わせ手段;
(11) 前記組み合わせた蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気流との熱交換に誘導させて前記組み合わせ蒸気流を加熱するために前記熱交換手段にさらに連結した前記組み合わせ手段であり、それによって、工程(8)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記組み合わせ手段;および、
ある温度で前記接触および分離手段の頭上温度を維持するための前記供給流の前記接触および分離手段に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項37】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を蒸気蒸留流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 加圧下それを一部凝縮させるのに十分なほど前記供給ガスを冷却するのに適合させた前記第1の冷却手段;
(2) 前記一部凝縮された供物給を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流に分離するために前記第1の冷却手段に連結した第1の分離手段;
(3) 前記蒸気流を収容し、それを第1および第2流に分割するために前記第1の分離手段に連結した分割手段;
(4) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮するほど十分にそれを冷却するために前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(5) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、第1のミッドカラム供給位置にて前記膨張させ冷却した第1流を接触および分離手段に供給するために
前記第2の膨張手段を接触および分離手段にさらに連結した頭上蒸気流と基底液体流とを生ずるようにさらに適合させた前記第2の膨張手段;
(6) 前記第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記分割手段に連結した前記第1の膨張手段であり、前記膨張させた第2流を第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた第2流を前記接触および分離手段に供給するためにさらに連結した前記第1の膨張手段;
(7) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、前記膨張させた液体流を第3のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離手段に供給するために前記第3の膨張手段をさらに前記接触および分離手段にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(8) 前記基底液体流の少なくとも一部を収容するために前記接触および分離手段に連結した前記蒸留塔;
(9) 前記蒸留塔の上方領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(10) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するための前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(11) 前記一部凝縮された蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成する前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、頂部供給位置にて前記接触および分離手段に前記凝縮された流の少なくとも一部を供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第2の分離手段;
(12) その中で分離した前記頭上蒸気流の少なくとも一部を前記蒸留流との熱交換に誘導させて前記頭上蒸気流を加熱するための前記熱交換手段にさらに連結した前記接触および分離手段であり、それによって、工程(10)の冷却の少なくとも一部分を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記接触および分離手段;および、
ある温度で前記接触および分離手段の頭上温度を維持するための前記供給流の前記接触および分離手段に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項38】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分前記またはC3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記蒸留塔が前記さらに冷却した流を蒸気蒸留流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを加圧下でそれを一部凝縮させるのに十分なほど冷却するのに適合させた前記第1の冷却手段;
(2) 前記一部凝縮された供給物を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流に分離するために前記第1の冷却手段に連結した第1の分離手段;
(3) 前記蒸気流を収容し、それを第1および第2流に分割するために前記第1の分離手段に連結した分割手段;
(4) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮するのに十分なほど冷却するために前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(5) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張するために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、前記膨張させ冷却した第1流を第1のミッドカラム供給位置にて頭上蒸気流と基底液体流とを生ずるのに適合させた前記接触および分離手段にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(6) 前記第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記分割手段に前記第1の膨張手段であり、前記膨張させた第2流を第2のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離手段に供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(7) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、前記膨張させた液体流を第3のミッドカラム供給位置にて供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(8) 前記基底液体流の少なくとも一部を収容するために前記接触および分離手段に連記した前記蒸留塔;
(9) 前記蒸留塔の上方領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(10) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮するために十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(11) 前記一部凝縮された蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮した流とを形成するために前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、前記凝縮させた流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記接触および分離手段に供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第2の分離手段;
(12) 前記頭上蒸気流と前記残留蒸気流とを収容し、組み合わせ蒸気流を形成するために前記接触および分離手段と前記第2の分離手段に連結した組み合わせ手段;
(13) 前記組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流と熱交換するのに誘導させて前記組み合わせ蒸気流を加熱するための前記熱交換手段にさらに連結した前記組み合わせ手段であり、それによって、工程(10)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記組み合わせ手段;および、
(14) ある温度で前記接触および分離手段の頭上温度を維持するための前記供給流の前記接触および分離手段に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項39】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記蒸留塔が前記さらに冷却した流を蒸気蒸留流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 加圧下それを一部凝縮させるのに十分なほど前記供給ガスを冷却するのに適合させた前記第1の冷却手段;
(2) 前記一部凝縮された供給物を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流に分離するために前記第1の冷却手段に連結した第1の分離手段を連結し;
(3) 前記蒸気流を収容し、それを第1および第2流に分割するために前記第1の分離手段に連結した分割手段;
(4) 前記第1流と前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、組み合わせ流を形成するための前記分割手段と前記第1の分離手段とに連結された組み合わせ手段;
(5) 前記組み合わせ流を収容し、それを実質的に凝縮するのに十分なほどそれを冷却するために前記組み合わせ手段に連結した第2の冷却手段;
(6) 前記実質的に凝縮された組み合わせ流を収容し、それを前記低圧まで膨張するための前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、前記膨張させ冷却した組み合わせ流を第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気流と基底液体流とを生ずるのに適合した接触および分離手段に供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した第2の膨張手段;
(7) 前記第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるための前記分割手段に連結した第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた第2流を前記接触および分離手段に供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(8) 前記少なくとも1つの液体流のいずれか残る部分を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、第3のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた液体流を前記接触および分離手段に供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(9) 前記基底液体流の少なくとも一部を収容するために前記接触および分離手段に供給した前記蒸留塔;
(10) 前記蒸留塔の上方領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(11) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(12) 前記一部凝縮させた蒸留流を収容し、それを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成する前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、頂部供給位置にて前記接触および分離手段に前記凝縮させた流の少なくとも一部を供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第2の分離手段;
(13) その中で分離した前記頭上蒸気流の少なくとも一部を前記蒸留流との熱交換に誘導させて前記頭上蒸気流を加熱するために前記熱交換手段にさらに連結した前記接触および分離手段であり、それによって、工程(11)の冷却の少なくとも一部分を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記接触および分離手段;および、
ある温度で前記接触および分離手段の頭上温度を維持するための前記供給流の前記接触および分離手段に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項40】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、前記さらに冷却した流を蒸気蒸留流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 加圧下一部凝縮させるのに十分なほど前記供給ガスを冷却するのに適合させた前記第1の冷却手段;
(2) 前記一部凝縮された供給物を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流とに分離するために前記第1の冷却手段に連結した第1の分離手段;
(3) 前記蒸気流を収容し、それを第1および第2流に分割するために前記第1の分離手段に連結した分割手段;
(4) 前記第1流と前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、組み合わせ流を形成するための前記分割手段と前記第1の分離手段とに連結した第1の組み合わせ手段;
(5) 前記組み合わせ流を収容し、それを実質的に凝縮するのに十分なほどそれ冷却するために前記第1の組み合わせ手段に連結した第2の冷却手段;
(6) 前記実質的に凝縮させ組み合わせ流を収容し、それを前記低圧まで膨張するための前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、前記膨張させ冷却した組み合わせ流を第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気流と基底液体流とを生ずるのに適合した接触および分離手段に供給するために接触および分離手段にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(7) 前記第2流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるための前記分割手段に連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた第2流を前記接触および分離手段に供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(8) 前記少なくとも1つの液体流のいずれか残る部分を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、前記第3の膨張手段は、第3のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた液体流を前記接触および分離手段に供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(9) 前記基底液体流の少なくとも一部を収容するために前記接触および分離手段に連結した前記蒸留塔;
(10) 前記蒸留塔の上方領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(11) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(12) 前記一部凝縮された蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成する前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、頂部供給位置にて前記接触および分離手段に前記凝縮させた流の少なくとも一部を供給するために前記接触および分離手段に連結した前記第2の分離手段;
(13) 前記頭上蒸気流と前記残留蒸気流とを収容し、組み合わせ蒸気流を形成するために前記接触および分離手段と前記第2の分離手段とに連結した第2の組み合わせ手段;
(14) 前記組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて前記組み合わせ蒸気流を加熱するために前記熱交換手段にさらに連結した前記第2の組み合わせ手段であり、それによって、工程(11)の冷却の少なくとも一部分を補い、その後、前記加熱した組み合わせ流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記第2の組み合わせ手段;および、
(15) ある温度で前記接触および分離手段の頭上温度を維持するための前記供給流の前記接触および分離手段に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項41】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、蒸留塔が前記さらに冷却した流を蒸気蒸留流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを第1および第2流に分割するための前記第1の冷却手段の前の分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮するのに十分なほどそれを冷却するための前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮させた第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張するために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、前記膨張させ冷却した第1流を第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気流と基底液体流とを生ずるのに適合させた接触および分離手段にさらに連結した前記第2の膨張手段;
(4) 前記第2流を収容するために前記第1の分割手段に連結した前記第1の冷却手段であり、前記第2流を冷却するのに適合させた前記第1の冷却手段;
(5) 前記一部凝縮された第2流を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流とに分離するための前記第1の冷却手段に連結した第1の分離手段;
(6) 前記蒸気流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した前記第1の膨張手段であり、膨張させた蒸気流を第2のミッドカラム供給位置にて、前記接触および分離手段に供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第1の膨張手段:
(7) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、前記膨張させた液体流を第3のミッドカラム供給位置にて前記接触および分離手段にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(8) 前記基底液体流の少なくとも一部を収容するために前記接触および分離手段に連結した前記蒸留塔;
(9) 前記蒸留塔の上方領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(10) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮するために十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(11) 前記一部凝縮された蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮させた流とを形成するために前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、前記凝縮させた流の少なくとも一部を頂部供給位置にて前記接触および分離手段に供給するための前記接触および分離手段にさらに連結した前記第2の分離手段;
(12) その中で分離した前記頭上蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留流との熱交換に誘導させて前記頭上蒸気流を加熱するための前記熱交換手段にさらに連結した前記接触および分離手段であり、それによって、工程(10)の冷却の少なくとも一部分を補い、その後、前記加熱した頭上蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記接触および分離手段し;および、
(13) ある温度で前記接触および分離手段の頭上温度を維持するための前記供給流の前記接触および分離手段に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項42】
メタン、C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分を含有するガス流を、揮発性残留ガス画分と;前記C2成分、C3成分およびそれより重質の炭化水素成分または前記C3成分およびそれより重質の炭化水素成分の大半部分を含有する比較的低い揮発性画分とに分離するための装置であり、該装置にて、
(a) 加圧下で冷却流を生ずるために連結した前記ガスを加圧下で冷却するための第1の冷却手段;
(b) 加圧下で前記冷却流の少なくとも一部を収容し、それを低圧まで膨張させるために連結し、それによって、前記流をさらに冷却するための第1の膨張手段;および、
(c) 前記さらに冷却した流を収容するために連結し、蒸留塔が前記さらに冷却した流を蒸気蒸留流と前記比較的低い揮発性画分とに分離するのに適合した蒸留塔を存在させ;
前記装置が、
(1) 前記供給ガスを第1および第2流に分割するための前記第1の冷却手段の前の分割手段;
(2) 前記第1流を収容し、それを実質的に凝縮するのに十分なほどそれを冷却するための前記分割手段に連結した第2の冷却手段;
(3) 前記実質的に凝縮された第1流を収容し、それを前記低圧まで膨張するために前記第2の冷却手段に連結した第2の膨張手段であり、前記膨張させ冷却した第1流を第1のミッドカラム供給位置にて、頭上蒸気流と基底液体流とを生ずるのに適合させた前記接触および分離手段に供給するためにさらに連結した前記第2の膨張手段;
(4) 前記第2流を収容するための前記第1の分割手段に連結した前記第1の冷却手段であり、それを一部凝縮するのに十分なほど加圧下で前記第2流を冷却するのに適合させた前記第1の冷却手段;
(5) 前記一部凝縮させた第2流を収容し、それを蒸気流と少なくとも1つの液体流に分離するために前記第1の冷却手段に連結した第1の分離手段;
(6) 前記第蒸気流を収容し、それを前記低圧まで膨張させるための前記第1の分離手段に連結した前記第1の膨張手段であり、第2のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた蒸気流を前記接触および分離手段に供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第1の膨張手段;
(7) 前記少なくとも1つの液体流の少なくとも一部を収容し、それを前記低圧まで膨張させるために前記第1の分離手段に連結した第3の膨張手段であり、第3のミッドカラム供給位置にて前記膨張させた液体流を前記接触および分離手段に供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第3の膨張手段;
(8) 前記基底液体流の少なくとも一部を収容するために前記接触および分離手段に連結した前記蒸留塔;
(9) 前記蒸留塔の上方領域から蒸気蒸留流を収容するために前記蒸留塔に連結した蒸気取出し手段;
(10) 前記蒸気蒸留流を収容し、その少なくとも一部を凝縮させるのに十分なほどそれを冷却するために前記蒸気取出し手段に連結した熱交換手段;
(11) 前記一部凝縮させた蒸留流を収容してそれを分離し、それによって、残留蒸気流と凝縮された流とを形成する前記熱交換手段に連結した第2の分離手段であり、頂部供給位置にて前記接触および分離手段に前記凝縮させた流の少なくとも一部を供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第2の分離手段;
(12) 前記頭上蒸気流と前記残留蒸気流とを収容し、組み合わせ蒸気流を形成するために前記接触および分離手段と前記第2の分離手段とに連結した組み合わせ手段;
(13) 前記組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記蒸気蒸留との熱交換に誘導させて前記組み合わせ蒸気流を加熱するための前記熱交換手段にさらに連結した前記組み合わせ手段であり、それによって、工程(10)の冷却の少なくとも一部を補い、その後、前記加熱した組み合わせ蒸気流の少なくとも一部を前記揮発性残留ガス画分として排出する前記組み合わせ手段;および、
(14) ある温度で前記接触および分離手段の頭上温度を維持するための前記供給流の前記接触および分離手段に対する量および温度を制御するのに適合し、それによって、前記比較的低い揮発性画分の成分の大半部分を回収するコントロール手段;
を含む改良。
【請求項43】
(1) 前記凝縮させた流を少なくとも第1部分と第2部分とに分割するために連結した第2の分離手段;
(2) 頂部供給位置にて前記第1部分を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔に連結した前記第2の分割手段;および、
(3) 前記蒸気蒸留流が取り出されるのと実質的に同一の供給位置にて、前記第2部分を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の分割手段を含む、
請求項23、24、25または26に記載の改良。
【請求項44】
(1) 前記凝縮させた流を少なくとも第1部分と第2部分とに分割するために連結した第2の分離手段;
(2) 頂部供給位置にて前記第1部分を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔に連結した前記第2の分割手段;および、
(3) 前記蒸気蒸留流が取り出されるのと実質的に同一の供給位置にて、前記第2部分を前記蒸留塔に供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の分割手段を含む、
請求項27、28、29、30、31または32に記載の改良。
【請求項45】
(1) 前記凝縮させた流を少なくとも第1部分と第2部分とに分割するために前記分離手段に連結した第2の分割手段;
(2) 頂部供給位置にて接触および分割手段に前記第1部分を供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第2の分割手段;および、
(3) 頂部供給位置にて前記蒸留塔に前記第2部分を供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の分割手段を含む、請求項33、34、35または36に記載の改良。
【請求項46】
(1) 前記凝縮させた流を少なくとも第1部分と第2部分とに分割するために前記分離手段に連結した第2の分割手段;
(2) 頂部供給位置にて接触および分割手段に前記第1部分を供給するために前記接触および分離手段にさらに連結した前記第2の分割手段;および、
(3) 頂部供給位置にて前記蒸留塔に前記第2部分を供給するために前記蒸留塔にさらに連結した前記第2の分割手段を含む、請求項37、38、39、40、41または42に記載の改良。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−524578(P2007−524578A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−503539(P2006−503539)
【出願日】平成16年2月12日(2004.2.12)
【国際出願番号】PCT/US2004/004206
【国際公開番号】WO2004/076946
【国際公開日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(505320850)オートロフ・エンジニアーズ・リミテッド (23)
【Fターム(参考)】