説明

無線タグ読取処理装置

【課題】決済位置の間隔を詰めても不要な商品の情報を誤って読取ってしまうことのないようにする。
【解決手段】決済位置1A(1B,1C…)に設けられ、ショッピングカートが決済位置1A(1B,1C…)に移動されたとき、ショッピングカートのカゴの下部側に位置する保持板51と、この保持板51の上面部にアンテナ6Aを備え、アンテナ6Aからショッピングカートのカゴに対しその下部側から上部側に向かって上向きに電波を放射して商品の無線タグのデータを読み取る無線タグ読取装置と、この無線タグ読取装置によって読み取られた無線タグのデータに基づいて商品の決済を行なう決済処理部37とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパーマーケットやショッピングセンターなどレジを複数配置している小売店において、顧客がショッピングカートに載せた商品をショッピングカートに載せたまま決済を行うための無線タグ読取処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線タグを活用することにより、小売店での決済処理時間を短縮するための技術開発が盛んに行われている。
即ち、商品情報を発信する無線タグを各商品にそれぞれ取り付け、顧客がショッピングカート(移動体)に入れた購入商品を精算装置のゲート(決済位置)まで運ぶだけで、その購入商品に対する代金の決済が処理される会計システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、スーパーマーケットやショッピングセンター等の大規模な小売店では、多くの客の会計を同時に処理する必要がある。
【0004】
そこで、従来においては、店舗の会計場所に複数のゲートを設け、それぞれのゲートで会計処理できるようにしている。
【0005】
また、各ゲート間の間隔は、設置スペースの関係からできるだけ詰めて設置することが望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記したゲートには、無線タグと交信して無線タグのデータを読み取るための無線タグリーダのアンテナが設けられている。
【0007】
このため、間隔を詰めて複数のゲートを設けた場合、無線タグリーダのアンテナから発信される電波が隣のゲートまで届いてしまい、誤って隣のゲートを通過するカート内の商品情報を読取ってしまう虞がある。このような誤読を防ぐためには、例えばゲートを電波吸収材で覆う方法が考えられるが、そうした場合にはゲートそのものが大型化するため、省スペースが求められる店舗利用には好ましくない。
【0008】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、決済位置の間隔を詰めても、隣の決済位置を通過する移動体内の商品情報を誤って読取ってしまうことのないようにした無線タグ読取処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、無線タグを付した商品を収納した収納体を備えた移動体を決済位置に移動させ、前記商品の無線タグのデータを無線通信によって読み取るもので、前記決済位置に設けられ、前記移動体が前記決済位置に移動されたとき、前記収納体の下部側に位置する保持体と、この保持体の上面部にアンテナを備え、前記アンテナから前記移動体の収納体に対しその下部側から上部側に向かって上向きに電波を放射して前記商品の無線タグのデータを読み取る読取手段と、この読取手段によって読み取られた前記無線タグのデータに基づいて前記商品の決済を行なう決済手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、無線タグを付した商品を収納する収納体を上部側に搭載し、前記収納体部の下方部に商品載置部を備える移動体を決済位置に移動させ、前記商品の無線タグのデータを無線通信によって読み取るもので、前記決済位置に設けられ、前記移動体が前記決済位置に移動されたとき、前記収納体と前記商品載置部との間に位置する保持体と、この保持体の上面側に第1のアンテナ、下面側に第2のアンテナを備え、前記第1のアンテナから前記移動体の収納体に対しその下部側から上部側に向かって電波を放射し、前記第2のアンテナから前記移動体の商品載置部に対しその上部側から下部側に向かって電波を放射して前記無線タグのデータを読み取る読取手段と、この読取手段によって読み取られた前記無線タグのデータに基づいて前記商品の決済を行なう決済手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、決済位置の間隔を詰めても、隣の決済位置を通過するカート内の商品情報を誤って読取ってしまうことのないようにした無線タグ読取処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施の形態である無線タグ読取処理装置を備えるチェックアウトエリアを示す斜視図。
【図2】図1の無線タグ読取処理装置を拡大して示す斜視図。
【図3】図2の無線タグ読取処理装置を示す側面図。
【図4】図2の無線タグ読取処理装置を示すブロック図。
【図5】図2の無線タグ読取処理装置の無線タグ読取部の構成を示す図。
【図6】図2の無線タグ読取処理装置の処理動作を示すフローチャート図。
【図7】図2のタッチパネル付きディスプレーに表示された案内画面を示す図。
【図8】図2のタッチパネル付きディスプレーに表示された更新表示画面を示す図。
【図9】図2のタッチパネル付きディスプレーに表示された支払い意思確認表示の画面を示す図。
【図10】図2のタッチパネル付きディスプレーに表示された支払い中止の画面を示す図。
【図11】図2のタッチパネル付きディスプレーに表示された支払い完了表示の画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の無線タグ読取処理装置を、スーパーマーケット等のような大規模小売店向けの会計システムに適用した一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本実施形態における会計システムの概略図である。
【0015】
このシステムは、複数(図では3基)の決算位置1A,1B,1Cにそれぞれ無線タグ読取処理装置2を配設している。
【0016】
本実施形態では、店で販売される商品の1つ1つに無線タグを取り付け、各無線タグにそれぞれ設定されている固有のタグIDを、その無線タグが付された商品の商品IDとして設定している。
【0017】
複数の無線タグ読取処理装置2は所定間隔を存して並列に配設され、複数の無線タグ読取処理装置2間にそれぞれ買物客が移動体としてのショッピングカート5を押して通過できる通路28が形成されている。
【0018】
ショッピングカート5は、上部側に無線タグを取り付けた商品を収納する収納体としてのカゴ5aを搭載するためのカゴ搭載部29を有し、カゴ搭載部29の下方部には下段商品載置部30が設けられている。下段商品載置部30上には商品を収納する収納体としてのカゴ5bが載置されたり、或いは、カゴ5bを載置することなく、商品が直接載置される。
【0019】
無線タグ読取処理装置2は図2に拡大して示すように、横断面コ字状の筐体51を備え、この筐体51の上面部には天板52が設けられている。また、筐体51には天板52の下方に位置して保持体としての保持板53が平行に設けられている。
【0020】
保持板53の上面部には図3にも示すように、第1のアンテナとしての無線タグ読取用の上部側のアンテナ6A、及びこの上部側のアンテナ6Aの手前側に位置して移動体検出センサとしてのカート検出センサ46が設けられている。また、保持板53の下面部には第2のアンテナとしての無線タグ読取用の下部側のアンテナ6B、及びこの下部側のアンテナ6Bの手前側に位置して下段商品検出センサ55が設けられている。カート検出センサ46、下段商品検出センサ55には、反射型フォトセンサ等を用いることができる。
【0021】
筐体51は前面側に開口部51aを有し、決済位置1A(1B,1C…)に押されてくるショッピングカート5を開口部51a側から内部に導入させるようになっている。保持板53はショッピングカート5の上部側のカゴ5aと下部側のカゴ5bとの間に位置する高さに設けられている。ショッピングカート5が決済位置1A(1B,1C…)に向かって押し込まれると、カート検出センサ46、及び下段商品検出センサ55によってショッピングカート5が検知されたのち、上部側のアンテナ6Aが上部側のカゴ5aの下面部側に対向し、下部側のアンテナ6Bが下部側のカゴ5bの上面部側に対向するようになっている。
【0022】
この無線タグ読取用の上部側のアンテナ6Aは図3に示すように、その電波の放射方向35aがショッピングカート5の上部側のカゴ5aの下部側から上部側に向かって上向きになるように取り付けられている。下部側のアンテナ6は図3に示すように、その電波の放射方向35bがショッピングカート5の下部側のカゴ5bの上部側から下部側に向かって下向きになるように取り付けられている。
【0023】
これにより、無線タグ読取用の上下部のアンテナ6A,6Bから放射される電波が隣接する決済位置のショッピングカートに向かわないようにするとともに、後方に並ぶショッピングカートにも向かわないようにして所望する商品の無線タグのみを読取ることができるようにしている。
【0024】
なお、筐体51は電波遮蔽体としての側板部51bを上下部のアンテナ6A,6Bの両側方部に配設し、上下部のアンテナ6A,6Bから放射された電波が隣接する決済位置のショッピングカートに向かわないように遮断できるようになっている。
【0025】
また、筐体51の天板52の前端部側には、無線タグ読取処理装置2を構成する決済手段としての決済処理部37が設けられている。決済処理部37の前面部には操作表示部としてのタッチパネル付きディスプレー7が設けられている。
【0026】
上記した上下部のアンテナ6A,6Bは、ショッピングカート5のカゴ5a,5b内に収容された商品、あるいは該カート5を押す買物客が所持する商品に取り付けられている無線タグと無線通信を行い、その無線タグからタグID、すなわち商品IDを受信する。
【0027】
タッチパネル付ディスプレイ7は、後述する精算案内画面、登録商品画面、決済画面、決済中止画面等を表示するとともに、各画面に表示されるボタンの入力装置として機能する。
【0028】
決済処理部37は、現金またはクレジットカードによる商品代金の決済を処理する。現金決済の場合は、現金投入口から投入された金額と商品代金とから釣銭額を算出し、釣銭を釣銭払出口から払い出すとともに、レシートを印字発行する。クレジットカード決済の場合は、カードリーダで読取ったクレジットカードによる決済の認証をホストに問い合わせ、承認されるとクレジット伝票を印字発行する。
【0029】
図4は、無線タグ読取処理装置2の要部構成を示すブロック図である。
【0030】
無線タグ読取処理装置2は決済手段としての決済処理部37を備え、この決済処理部37は、CPU(Central Processing Unit)11を備えている。そして、このCPU11に、アドレスバス,データバス等のバスライン12を介して、ROM(Read Only Memory)13及びRAM(Random Access Memory)14の記憶部と、タッチパネルインターフェース17及び外部装置インターフェース18とを接続している。
【0031】
タッチパネルインターフェース17は、タッチパネル付ディスプレイ7との間で行うデータ信号の送受信を制御する。外部装置インターフェース18は、後述する無線タグ読取装置20との間で行うデータ信号の送受信を制御する。
【0032】
また、外部装置インターフェース18には、上記したカート検出センサ46、下段商品検出センサ55、上部側の無線タグ読取アンテナ6A、下部側の無線タグ読取アンテナ6Bを備える無線タグ読取装置20が接続されている。タッチパネルインターフェース17にはタッチパネル付きディスプレー7が接続されている。
【0033】
図5は、無線タグ読取装置20の要部構成を示すブロック図である。
【0034】
無線タグ読取装置20は、無線処理部21、メモリ部22、通信部23、PLL(Phase Lock1ed Loop)部24、送信部25及び受信部26を備えている。また、無線タグ読取装置20は、サーキュレータ等の方向性結合器27を介して前記アンテナ6A、6Bを接続している。
【0035】
無線処理部21は、送信データを例えばPIE(Pulse Interval Encoding)符号によりデジタル符号化し、符号化された送信データを、送信部25に送出する。送信部25は、符号化された送信データをDAコンバータ31でアナログ信号に変換し、このアナログ信号を帯域フィルタ32で帯域制限した後、ミキサ33に供給する。ミキサ33には、PLL部24から出力される搬送波周波数と同じ周波数のローカル信号が入力されており、送信部25は、ミキサ33で、このローカル信号をアナログ信号により振幅変調する。
【0036】
さらに、送信部25は、この振幅変調された送信信号をパワーアンプ34で増幅した後、方向性結合器27を介してアンテナ6A(6B)に送出し、電波として放射させる。
【0037】
一方、無線タグから放射された電波をアンテナ6A(6B)が受信すると、アンテナ6A(6B)から方向性結合器27を介して、電波信号が受信部26に入力される。受信部26は、電波信号をローノイズアンプ41で増幅した後、ミキサ42に供給する。ミキサ42には、PLL部24から出力される前記ローカル信号が入力されており、受信部26は、ミキサ42で、電波信号と前記ローカル信号とを混合して、受信信号を生成する。
【0038】
受信部26は、ミキサ42で生成された受信信号から、帯域フィルタ43により不要な周波数成分を除去する。その後、この受信信号を、可変利得増幅器44で増幅し、ADコンバータ45でデジタル信号に変換した後、無線処理部21に供給する。
【0039】
無線処理部21は、受信部26から供給された受信信号を無線タグの応答信号変調方式、例えばFM0変調といった変調方式に応じて、無線タグの応答データに復号する。複合された無線タグの応答データは、通信部23を介して外部インターフェース18に出力される。
【0040】
次に、上記したように構成された無線タグ読取処理装置の動作について図6乃至図11を参照して説明する。
【0041】
まず、上下のカゴ5a,5b内に無線タグ付きの商品を収納したショッピングカート5が決済位置1A(1B,1C)に押し込まれて無線タグ読取処理装置の筐体51内に位置し、カート検出センサ46、及び下段商品検出センサ55によって検出されると(ステップST1)、その検出情報が決済処理部37に通知される。この通知があると、タッチパネル付きディスプレー7に例えば、図7に示すような案内画面が表示される(ステップST2)。顧客はこの案内画面を見てその読取開始ボタン7aを押圧操作する。これにより、無線タグ読取装置20がその上下部の無線タグ読取用のアンテナ6A,6Bから電波を放射して商品の無線タグの読取を開始する(ステップST3)。無線タグ読取装置20は無線タグの読取を完了するまで、無線タグから読み取った商品情報(商品ID)を決済処理部37に送信する。
【0042】
なお、無線タグの読取開始は、読取開始ボタン7aの押圧操作によることなく、ショッピングカート5が停止する前から無線タグの読取りを開始してもよい。この場合には、顧客の待ち時間を短縮できるとともに、ショッピングカート5の移動に伴って商品が移動することにより、無線タグがヌル点に配置されることによる読取漏れを防止することが可能となる。従って、無線タグの読取開始はカート検出センサ46及び下段商品検出センサ55がショッピングカート5を検出した時点とする方が望ましい。
【0043】
決済処理部37は商品情報を受信すると、例えば、図8に示すように画面表示を更新する(ステップST4)。ショッピングカート5のカゴ5a、5b内の全ての無線タグの読取を完了した場合には、顧客は読取完了ボタン7bを押圧操作し、完了しなければ商品再読み取りボタン7cを押圧操作する(ステップST5)。読取完了ボタン7bが押圧操作された場合には、決済処理部37はタッチパネル付きディスプレー7に図9に示すように支払い意思確認表示を行なう(ステップST6)。なお、無線タグの読取の完了は、例えば、無線タグ読取装置から無線タグに向けたインベントリ操作に対して無線タグからの応答がなくなったことに基づいて読取が完了したと判断するようにしてもよい。
【0044】
ステップST6での支払い意思確認表示の画面を見て顧客は、支払いするべきか否かの判断を行い(ステップST7)。支払いすると判断した場合には、顧客により支払いボタン7dが押圧操作され、支払しないと判断した場合には、中止ボタン7eが押圧操作される。支払いボタン7dが押圧操作されると、決済処理が行なわれ(ステップST8)、中止ボタン7eが押圧操作されると、タッチパネル付きディスプレー7に図10に示すように支払い中止の画面が表示される(ステップST10)。
【0045】
決済処理が行なわれると、図11に示すような支払い完了が表示され(ステップST10)、一連の処理を完了する。
【0046】
上記したように、この実施の形態によれば、決済位置1A(1B,1C)に押されてきたショッピングカート5の上部側のカゴ5aに対しては上部側のアンテナ6Aにより下部側から上部側に向かって電波36aを放射し、下部側のカゴ5bに対しては下部側のアンテナ6Bにより上部側から下部側に向かって電波36bを放射して商品の無線タグを読み取るため、決済位置の間隔を詰めても、アンテナ6A,6Bから放射される電波が隣接する決済位置のショッピングカートに向かうことがないとともに、後続のショッピングカートに対しても向かうことがない。従って、不要な商品の無線タグの読取を防止でき、正確な決済が可能となる。
【0047】
また、上、下部のアンテナ6A,6Bを配設する保持体53の両側部には電波遮蔽体としての側板51bを配設するため、アンテナ6A,6Bから放射される電波が隣接する決済位置のショッピングカートに向かうことをより一層確実に防止することができる。
【0048】
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0049】
1A(1B,1C)…決済位置、5…ショッピングカート(移動体)、5a,5b…カゴ(収納体)、6A…上部側のアンテナ(第1のアンテナ),6B…下部側のアンテナ(第2のアンテナ)、20…無線タグ読取装置(読取手段)、29…下段商品載置部、37…決済処理部(決済手段)、46…カート検出センサ(移動体検出センサ)、51…保持体、51b…側板(電波遮蔽体)、55…下段商品検出センサ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0050】
【特許文献1】特開平11−120438号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線タグを付した商品を収納した収納体を備えた移動体を決済位置に移動させ、前記商品の無線タグのデータを無線通信によって読み取るもので、
前記決済位置に設けられ、前記移動体が前記決済位置に移動されたとき、前記収納体の下部側に位置する保持体と、
この保持体の上面部にアンテナを備え、前記アンテナから前記移動体の収納体に対しその下部側から上部側に向かって上向きに電波を放射して前記商品の無線タグのデータを読み取る読取手段と、
この読取手段によって読み取られた前記無線タグのデータに基づいて前記商品の決済を行なう決済手段と、
を具備することを特徴とする無線タグ読取処理装置。
【請求項2】
前記決済位置に移動されてくる前記移動体を検出する移動体検出センサを備え、
前記読取手段は、前記移動体検出センサが前記移動体を検出するのに基づいて無線タグのデータの読取を開始することを特徴とする請求項1記載の無線タグ読取処理装置。
【請求項3】
前記移動体検出センサは、前記アンテナよりも前記移動体の移動方向上流側に位置することを特徴とする請求項1または2記載の無線タグ読取処理装置。
【請求項4】
前記保持体の両側部に電波遮蔽体を配設したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の無線タグ読取処理装置。
【請求項5】
無線タグを付した商品を収納する収納体を上部側に搭載し、前記収納体部の下方部に商品載置部を備える移動体を決済位置に移動させ、前記商品の無線タグのデータを無線通信によって読み取るもので、
前記決済位置に設けられ、前記移動体が前記決済位置に移動されたとき、前記収納体と前記商品載置部との間に位置する保持体と、
この保持体の上面側に第1のアンテナ、下面側に第2のアンテナを備え、前記第1のアンテナから前記移動体の収納体に対しその下部側から上部側に向かって電波を放射し、前記第2のアンテナから前記移動体の商品載置部に対しその上部側から下部側に向かって電波を放射して前記無線タグのデータを読み取る読取手段と、
この読取手段によって読み取られた前記無線タグのデータに基づいて前記商品の決済を行なう決済手段と、
を具備することを特徴とする無線タグ読取処理装置。
【請求項6】
前記決済位置に移動されてくる前記移動体を検出する移動体検出センサを備え、
前記読取手段は、前記移動体検出センサが前記移動体を検出するのに基づいて前記第1のアンテナから電波を放射して無線タグのデータの読取を開始することを特徴とする請求項5記載の無線タグ読取処理装置。
【請求項7】
前記決済位置に移動された前記移動体の商品載置部上の商品を検出する商品検出センサを備え、
前記読取手段は前記商品検出センサが商品を検出するのに基づいて前記第2のアンテナから電波を放射して無線タグのデータを読み取ることを特徴とする請求項5記載の無線タグ読取処理装置。
【請求項8】
前記移動体検出センサは、前記第1及び第2のアンテナよりも、前記移動体の移動方向上流側に位置して設けられることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載の無線タグ読取処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−267010(P2010−267010A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−116748(P2009−116748)
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】