無線ネットワークのための容量監視およびアクション推奨を容易にするシステムおよび方法
無線ネットワークのための容量監視およびアクション推奨を可能にするための方法および装置を提供する。本方法は、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得ることと、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算することと、第1の1つまたは複数のKPIを1つまたは第2の1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成することと、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析することと、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために1つまたは複数の容量属性を監視することと、を備えることができる。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2008年11月14日に出願された、「Capacity Monitoring Process & Recommended Action For Wireless Network」と題する仮出願第61/114,925号および2009年4月9日に出願された、「Capacity Monitoring Process & Recommended Action For Wireless Network」と題する仮出願第61/168,123号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本出願は、一般に無線通信に関し、より詳細には、無線ネットワーク容量を監視するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、様々なタイプの通信(たとえば、ボイス、データ、マルチメディアサービスなど)を複数のユーザに提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅および送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムとすることができる。そのような多元接続システムの例には、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、LTE(3GPP Long Term Evolution)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムがある。
【0004】
一般に、無線通信システムは、複数のモバイルデバイスのための通信を同時にサポートすることができる。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上の伝送を介して1つまたは複数のネットワーク要素(たとえば、基地局)と通信することができる。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局からモバイルデバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)はモバイルデバイスから基地局への通信リンクを指す。
【0005】
現在、無線ネットワークオペレータは、ベンダ独自の方法/決定フレームワークにおいてネットワークを監視することに難儀している。したがって、データボイス混合使用シナリオの下で動作する無線ネットワークのキー容量属性を監視するための効率的な方法および/または装置を有すること、ならびにユーザサービス認知に対する悪影響を回避するためのプロアクティブアクションをとることを可能にすることが望ましいであろう。
【発明の概要】
【0006】
以下で、1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0007】
1つまたは複数の態様およびその対応する開示に従って、無線ネットワークについてのパフォーマンス測定値を生成することに関して様々な態様について説明する。一態様によれば、無線ネットワークのための容量監視およびアクション推奨を容易にする方法および装置が提供される。本方法は、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得ることと、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算することと、第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成することと、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析することと、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために1つまたは複数の容量属性を監視することと、を備えることができる。
【0008】
さらに別の態様は、無線ネットワークのための容量監視およびアクション推奨を容易にするように構成された少なくとも1つのプロセッサに関する。該少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得るための第1のモジュールと、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算するための第2のモジュールと、第1の1つまたは複数のKPIを第2の1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための第3のモジュールと、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析するための第4のモジュールと、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために1つまたは複数の容量属性を監視するための第5のモジュールと、を含むことができる。
【0009】
さらに別の態様は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品に関する。本コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得させるための第1のコードセットと、コンピュータに、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算させるための第2のコードセットと、コンピュータに、第1の1つまたは複数のKPIを第2の1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための第3のコードセットと、コンピュータに、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析させるための第4のコードセットと、コンピュータに、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために1つまたは複数の容量属性を監視させるための第5のコードセットと、を含むことができる。
【0010】
さらに別の態様は装置に関する。該装置は、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得るための手段と、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算するための手段と、第1の1つまたは複数のKPIを第2の1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための手段と、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析するための手段と、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために1つまたは複数の容量属性を監視するための手段と、を含むことができる。
【0011】
別の態様は装置に関する。該装置は、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得ることと、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算することと、第1の1つまたは複数のKPIを第2の1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成することと、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析することと、を行うように動作可能なパフォーマンス情報モジュールと、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために1つまたは複数の容量属性を監視するように動作可能なネットワーク監視モジュールとを含むことができる。
【0012】
上記および関連する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明し、特に特許請求の範囲で指摘する特徴を備える。以下の説明および添付の図面に、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理を採用することができる様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【0013】
添付の図面とともに以下に説明する開示する態様は、開示する態様を限定するためではなく、開示する態様を例示するために与えられ、同様の表示は同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】ネットワーク容量監視プロセスの概観の一態様のフローチャート。
【図1A】図1のフローチャートの多重重大度アラームトリガ態様の一態様のフローチャート。
【図2】図1のフローチャートのCE部分についてのアラーム決定態様の一態様のフローチャート。
【図2A】図1のフローチャートのCE部分についての容量監視態様の一態様のフローチャート。
【図2B】図1のフローチャートのCE部分についての重大度アラームおよびアクションアイテム態様の一態様のフローチャート。
【図3】図1のフローチャートの電力利用部分についてのアラーム決定態様の一態様のフローチャート。
【図3A】図1のフローチャートの電力利用部分についての容量監視態様の一態様のフローチャート。
【図3B】図1のフローチャートの電力利用部分についての重大度アラームおよびアクションアイテム態様の一態様のフローチャート。
【図4】図1のフローチャートの論理チャネル化リソース部分についてのアラーム決定態様の一態様のフローチャート。
【図4A】図1のフローチャートの論理チャネル化リソース部分についての容量監視態様の一態様のフローチャート。
【図4B】図1のフローチャートの論理チャネル化リソース部分についての重大度アラームおよびアクションアイテム態様の一態様のフローチャート。
【図5】図1のフローチャートのバックホール部分についてのアラーム決定態様の一態様のフローチャート。
【図5A】図1のフローチャートのバックホール部分についての容量監視態様の一態様のフローチャート。
【図5B】図1のフローチャートのバックホール部分についての重大度アラームおよびアクションアイテム態様の一態様のフローチャート。
【図6】容量属性をKPIと比較することから識別される1つまたは複数の重大度アラームしきい値を含む、容量属性をKPIと比較する態様における一連のグラフ。
【図7】無線ネットワークの容量属性を監視する方法の一態様のフローチャート。
【図8】一態様による例示的なセルラー通信システムの概略図。
【図9】無線ネットワークコントローラを含み、ネットワーク構成要素の対話を示す無線ネットワークの一態様の概略図。
【図10】無線ネットワークのネットワーク側構成要素の一態様の概略図。
【図11】本明細書で説明する、無線ネットワークの容量属性を監視し、アクションアイテムを開始または生成する方法を実装するように構成されたコンピュータデバイスの一態様の概略図。
【図12】ネットワーク容量監視プロセスを可能にすることができる例示的な通信システムのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、図面を参照しながら様々な態様について説明する。以下の記述では、説明の目的で、1つまたは複数の態様の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、そのような(1つまたは複数の)態様は、これらの具体的な詳細なしに実施できることは明らかであろう。
【0016】
説明する装置および方法は、ボイスデータ混合トラフィック使用を伴う無線ネットワークの容量属性を監視するためのフレームワークを提供する。説明する装置および方法は、任意の無線ネットワークに適用可能であり、機器ベンダの製品とは無関係である。また、説明する装置および方法は、ネットワークオペレータが、ネットワークパフォーマンスに対する影響の重大度に基づいて容量属性ごとにアラームしきい値を指定し、ネットワークパフォーマンスまたはユーザ認知のいずれかに対する悪影響を回避するために実行すべきアクションアイテムを定義するのに役立つ。説明する装置および方法は、どの無線オペレータにも適用でき、インフラストラクチャ、ハンドセット、または他のいかなる機器ベンダの製品とも無関係な、共通決定フレームワークを定義する。
【0017】
図1〜図5および図7に、請求する主題による様々な方法を示す。説明を簡単にするために、方法を一連の行為として図示および説明するが、いくつかの行為は本明細書で図示および説明する行為とは異なる順序で、および/または他の行為と同時に、行うことができるので、請求する主題は行為の順序によって限定されないことを理解および諒解されたい。たとえば、方法は、状態図など、一連の相互に関係する状態または事象として代替的に表現できることを、当業者は理解および諒解するであろう。さらに、請求する主題による方法を実装するために、図示のすべての行為が必要とされるわけではない。さらに、以下および本明細書の全体にわたって開示する方法は、そのような方法をコンピュータに移送および転送することを可能にする製造品に記憶することが可能であることをさらに諒解されたい。本明細書で使用する製造品という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものとする。
【0018】
容量監視プロセスはオペレータのネットワークに適用できる。いくつかの態様では、容量監視プロセスは、比較的高いボイスおよびデータトラフィックをもつセルを識別し、それらのセルを監視する。ボイスおよびデータトラフィックの比較的高い量は、所与のネットワーク中の他のセルに対して定義でき、そのような量の値は、オペレータごとに、またはネットワークごとに変動することがある。また、そのようなネットワークは動的であるので、識別された高いトラフィックセルは時間とともに変化することがある。
【0019】
図1を参照すると、参照番号102において、容量属性を定義する。たとえば、容量属性は、ハードウェア容量、たとえばノードBまたは基地局に設置されたチャネル要素(CE)またはハードウェアのタイプ、およびそのようなハードウェアがネットワークの容量にどのように影響を及ぼすかと、バックホール容量、たとえばE1またはT1回線の容量と、電力利用と論理チャネル化リソース利用との2つのサブカテゴリを有し得るソフト容量との3つの主要なカテゴリにグループ化できる。
【0020】
それらの容量属性を定義した後、次いで、参照番号104(a)〜104(d)において、容量属性利用に関係するカテゴリを評価する。これらのカテゴリは、ハードウェア容量に関係するチャネル要素利用と、ソフト容量に関係する電力利用と、同じくソフト容量に関係する論理チャネル化リソース利用と、バックホール容量に関係するIub利用(たとえばノードBと無線ネットワークコントローラ(RNC)との間のインタフェース)とを含むことができる。以下の図2A、図3A、図4Aおよび図5Aに、これらの容量属性利用カテゴリの各々を監視するための詳細を与える。しかしながら、本質的に、各容量属性利用カテゴリについて複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)を計算し、選択された複数のKPIを他の複数のKPIに対してプロットし、後で容量属性を比較することができる1つまたは複数のアラームしきい値または重大度レベルを決定する。図1は4つのカテゴリを示しているが、説明する方法は、ネットワークハードウェア、ソフトウェアおよびバックホール容量に関係する追加の容量属性カテゴリに適用可能であり得ることを、当業者なら認識するであろうことに留意されたい。
【0021】
いずれの場合も、各カテゴリに関するすべての分析の後、参照番号106において、すべてのカテゴリの分析を組み合わせ、多重アラームがトリガされたかどうかを決定する。参照番号106において、多重アラームがトリガされたと決定された場合、参照番号108において、図1Aで説明するプロセスにより、組み合わされてトリガされたアラームの重大度を決定する。たとえば、多重重大度アラームトリガ検査により、セルについて多重重大度シナリオが存在するかどうかを決定することができる。これらのプロセスについて、図1Aに関してさらに深く説明する。
【0022】
一態様では、多重アラーム検査(参照番号106)ならびに個別アラーム検査(参照番号110)がある。これらの2つの検査は、最も重大な問題を優先させるように構成されている。多重アラームが存在しない場合、参照番号110において、各個別セルについて、個別重大度アラームがトリガされたかどうかを決定する。個別重大度アラームがトリガされたと決定された場合、参照番号114(a)〜114(d)において、トリガされた個別重大度アラームを識別し、参照番号116(a)〜116(d)において、本方法は、図2B、図3B、図4Bおよび図5Bに示す適用可能なカテゴリ固有のフローチャートに従って進む。一方、参照番号110において、どのアラームもトリガされていない場合、参照番号112において、プロセスは停止する。そのような場合、ネットワークの構成要素への変更が検出されたときになど、周期的に、プロセスをユーザ入力によってリスタートすることができる。
【0023】
図1Aを参照すると、図示のフローチャートは、入力が、チャネル要素、電力、チャネル化リソースおよびバックホールの4つのカテゴリのうちの2つ以上からのものであり得る、発生している多重重大度アラームトリガに関する。これらの4つのカテゴリのうちの少なくとも2つによってトリガされているアラームを参照番号118(a)〜118(d)で示す。図1Aは4つのカテゴリを示しているが、説明する方法は、ネットワークハードウェア、ソフトウェアおよびバックホール容量に関係する追加の図示されていないカテゴリに適用可能であり得ることを、当業者なら認識するであろうことにさらに留意されたい。参照番号120において、本方法は、重大度アラームに基づいてアクションアイテムを優先させることをさらに含む。言い換えれば、参照番号120において実行される分析は、4つのカテゴリを考慮し、特定のセルに関する組み合わされた影響または重大度を与える。参照番号122(a)〜122(c)は、個々のリソースの組み合わされた重大度の観点からセルをランク付けすることを含む優先順位付けを示す。したがって、図1Aに示すランク付けプロセスが行われると、次いで、本方法は、優先アクションアイテムを処理するための図1に示すプロセスに進み、図2B、図3B、図4Bおよび図5Bに示す適用可能なカテゴリ固有の方法のうちの少なくとも1つを使用してアクションアイテムを処理する。
【0024】
次に、詳細なアラーム決定、容量監視、ならびに重大度アラームおよびアクションアイテム方法について説明する。ネットワークにおけるセル監視に先立って、適用可能なアラームしきい値を与えるためにネットワークワイドメトリックを決定する。容量属性についての少なくとも1つのアラームしきい値の生成を図2に関して示す。
【0025】
図2を参照すると、参照番号202において、ネットワークの少なくとも一部分のためのチャネル要素(CE)構成を決定する。たとえば、すべてのCE関係ネットワーク情報を収集することによって、CE構成を決定することができる。
【0026】
次に説明するように、参照番号204において、CE関係ネットワークパフォーマンス情報を収集する。たとえば、そのような情報は、統計的関連性をもつカウンタデータなど、カウンタデータを含むことができ、そのようなカウンタは、個別の考慮のために、または互いに組み合わせて新しい複合パフォーマンス情報を形成するために収集できる。そのような情報は、所与の時間期間、たとえば、ネットワークの長期動作を表し得る履歴時間期間の間、収集できる。
【0027】
さらに、適用可能なネットワークメトリックを決定することは、異常シナリオを除外することを含むことができる。参照番号206において、特定の日付および/または時間あるいはロケーションについてネットワーク停止またはハードウェア障害が検出されたかどうかを決定する。したがって、参照番号210において、ネットワークアラームしきい値を決定するために使用されるデータセットから既知の停止または障害データを除外することができる。さらに、参照番号208において、特定の日付および/または時間あるいはロケーションについて特殊なものが検出されたかどうかを決定する。したがって、参照番号210において、ネットワークアラームしきい値を決定するために使用されるデータセットから既知の特殊イベントデータを除外することができる。したがって、停止またはハードウェア障害に基づくデータ、あるいは特定の時間の間または特定のロケーションにおいてネットワークパフォーマンスに影響を及ぼしたが、長期ネットワークパフォーマンスに関係する一般化したイベントではない特殊イベントに基づくデータを無視することができる。
【0028】
さらに、本方法は、アラームしきい値決定を決定するためのデータ処理を含む。参照番号220において、データ処理は、これらに限定はしないが、CE利用割合、特定のCEに起因する回線交換機(CS)および/またはパケット交換機(PS)呼セットアップ失敗率、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼ドロップ率、CSおよび/またはPS承認拒否率、CSおよび/またはPSリソースプリエンプション率、ならびにCSおよび/またはPSダウンスイッチングなど、パフォーマンスデータKPIを計算することを含むことができる。上記のように、そのようなKPIは、個々のカウンタ、たとえば呼ドロップに基づくか、またはカウンタの組合せに基づくことができる。
【0029】
さらに、参照番号222において、データ処理は、これに限定はしないが、CE利用割合などの利用割合の1つまたは複数を、上記の計算されたパフォーマンスデータKPIの各々に対してプロットすることなど、パフォーマンスデータのプロッティングを含むことができる。言い換えれば、いくつかの態様では、各カテゴリについて、各KPIが容量属性の利用割合に対してどのように変動するかをみるために、各KPIをプロットする。
【0030】
参照番号224において、データ処理は、これに限定はしないが、所与の重大度アラームを検出したことに応答して、とるべき対応するアクションアイテムとともに、プロットされたパフォーマンスデータのうちの1つまたは複数から決定された1つまたは複数の重大度レベルなど、アラームしきい値の決定を生成することを含むことができる。一態様では、それぞれのプロットを分析することに基づいて、1つまたは複数のネットワーク容量影響、たとえばパフォーマンス劣化に関する、各KPIと対応するネットワーク利用との間の相関を決定することができ、図2Bに関して以下で説明するように、所与のパフォーマンス劣化を事前に解決することを試みるために対応するアクションをトリガすることができる。
【0031】
したがって、図2の方法の結果は、ネットワーク容量についてのCE構成要素のための定義された1つまたは複数の重大度アラームしきい値である。
【0032】
図2Aを参照すると、一態様では、たとえば、重大度アラームしきい値に関する決定が行われると、次いで、本装置および方法は、ネットワークのための継続的容量監視プロセスを含む。アラーム決定プロセスと同様に、容量監視は、CE構成を決定すること(202)と、CE関係ネットワークパフォーマンス情報を収集すること(204)と、異常シナリオを除外すること(206、208、210)とを含む。さらに、参照番号212において、本方法は、重大度アラームしきい値が達成されたか否かを決定するために、収集されたパフォーマンスデータのサンプルを分析することを含む。一態様では、ネットワーク容量についてのCE利用のための1つまたは複数の重大度アラームしきい値を、経時的に監視されているネットワーク構成要素のためのトリガとして実装する。一態様では、重大度アラームをトリガすることの有効な決定を形成するために使用されるパフォーマンスデータのサンプル数は、ネットワークオペレータ固有とすることができる。参照番号214(a)〜214(n)において、パフォーマンスデータの所与のサンプルサイズが、しきい値が達成されたという決定を生じない場合、参照番号216において、CE関係パフォーマンス問題はないと決定され、監視プロセスは継続する。一方、参照番号214(a)〜214(n)において、1つまたは複数の重大度アラームが達成された場合、対応するアクションアイテムを参照番号218(a)〜218(n)においてトリガする。図示のフローチャートにおいて、重大度アラームの数は、参照番号214(a)〜(n)および218(a)〜(n)に関する(n)の値を決定する。たとえば、図2に関して「メジャー」および「マイナー」しきい値レベルのみが定義されている場合、(n)は2に等しい。
【0033】
図2Bを参照すると、参照番号218において、図2Aに関して上記で説明したように、1つまたは複数のアクションアイテムを生成するように1つまたは複数の重大度アラームをトリガする。参照番号226において、一態様では、重大度アラームおよび/またはアクションアイテムをセルごとにランク付けする。さらに、参照番号228において、定義されたKPIを監視する。一態様では、定義されたKPIは、これに限定はしないが、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼セットアップ失敗率と、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼ドロップ率と、CSおよび/またはPS承認拒否率と、CSおよび/またはPSリソースプリエンプション率と、CSおよび/またはPSダウンスイッチング率とを含むことができる。参照番号230において、それぞれのKPIがターゲットKPI未満であるかどうかを決定する。言い換えれば、1つまたは複数の容量属性が、容量属性に対応する重大度アラームをトリガしており、重大度アラームの根本原因を決定するために、トリガリング容量属性に関連する監視されたKPIを、それぞれのターゲットKPIに対してテストする。
【0034】
参照番号230において、所与の監視されたKPIがターゲットKPI以上である場合、参照番号232において、所与の監視されたKPIに関するパフォーマンス問題はなく、監視を継続する。
【0035】
一方、参照番号230において、所与の監視されたKPIがターゲットKPI未満である場合、パフォーマンス問題があり、修正アクションをとることができる。一態様では、参照番号234において、KPIを改善するために短期対策をとる。たとえば、短期対策は、CE利用を低減し、監視されたKPIのうちの1つまたは複数を改善するために、ネットワークをチューニングすることを含むことができる。さらに、そのようなチューニングの後、参照番号236において、本方法は、後続のパフォーマンス情報を収集すること、ターゲットKPIに対して測定することなどによって、KPIの改善を検証することを含むことができる。その上、参照番号238において、重大度アラームが除去されたかどうかを決定する。重大度アラームが除去された場合、参照番号242において、重大度アラームを解決するためのアクションを停止する。重大度アラームが除去されなかった場合、参照番号240において、本方法は、ネットワークを拡張することなど、長期アクションをとることを含むことができる。
【0036】
本明細書では詳細に説明しないが、ソフト容量/電力利用、ソフト容量/論理チャネル化リソース利用、およびバックホール容量/Iubのための対応するプロセスは、上記で説明したプロセスと同様であり、それぞれ図3、図3Aおよび図3B、図4、図4Aおよび図4B、図5、図5Aおよび図5B中で定義されている。論理的に同様であるが、図2、図3、図4および図5中で説明する方法に関して、容量属性固有のバリエーションが存在し得る。たとえば、図3、図4および図5に関して、ネットワークの監視中に、これに限定はしないが、データユーザスループット、パケットドロップ、パケット遅延、ビデオメトリック、データユーザ数など、追加のKPIを分析することができる。
【0037】
図2、図3、図4および図5に関して説明したプロッティングおよびしきい値意思決定に関して、図6は、たとえば、様々なパフォーマンスパラメータ比較、たとえばパラメータM(624)対N(622)、G(614)対H(612)、X(634)対Y(632)の様々なプロット(610、620、630)が生成され得ることを示す。本装置および方法は、1つのパフォーマンスパラメータまたはKPIを他の1つのパフォーマンスパラメータまたはKPIに対してプロットすることが、たとえば、単一のパフォーマンスパラメータまたはKPIを経時的にプロットすることなど、少なくとも他のタイプの比較に関して、ネットワーク容量またはパフォーマンスを監視することに対する追加の洞察を与えることを見いだした。さらに、そのようなプロッティングに基づいて、本装置および方法は、1つまたは複数の重大度アラームレベル、たとえば「マイナー」重大度アラームA(616、626、636)および「メジャー」重大度アラームB(618、628、638)を導出または決定することができる。たとえば、そのようなアラームしきい値は、プロット内で識別される傾向または変化点に基づくことができる。図示の事例では、たとえば、マイナー重大度アラームAは、たとえば履歴情報の分析、シミュレーション検討、エンジニアリング判断およびネットワークエクスペリエンスのうちの1つまたは複数に基づいて、ネットワークが過負荷容量状況に向かっていることを示すと判断される値として定義できる。また、図示の例では、メジャー重大度アラームしきい値Bは、たとえば履歴情報の分析、シミュレーション検討、エンジニアリング判断およびネットワークエクスペリエンスのうちの1つまたは複数に基づいて、ネットワークが深刻な現在の容量問題を有することを示すと判断される値として定義できる。ただし、メジャーおよびマイナー重大度アラームしきい値は一例にすぎず、シナリオに応じて、様々なネットワーク重大度の暗示を有する、より多いまたはより少ないアラームしきい値を定義することができることに留意されたい。たとえば、図2A、図3A、図4A、図5Aに関して、ネットワーク容量およびパフォーマンスを分析する際に多重重大度アラームを使用する可能性を示す。
【0038】
要約すると、図7を参照すると、説明する方法の一態様は、参照番号702において、ネットワークのハードウェア、バックホールおよびソフト容量構成要素について容量属性および関連するKPIを定義することを含む。さらに、本方法は、参照番号704において、所与のオペレータまたはベンダのネットワークにおいて利用可能な、関係するパフォーマンスカウンタおよびパラメータ、たとえばパフォーマンス情報を識別することを含む。また、一態様では、本方法は、参照番号706において、検討のために関係するセル、たとえば高いボイスおよび/またはデータトラフィックをもつセルを選別または識別することを含む。たとえば、搬送されるボイスおよびデータトラフィックの降順でセルのリストをソートすることによって、これらのセルを識別することができる。その上、本方法は、参照番号708において、収集された/履歴/模擬パフォーマンスデータを分析することと、1つまたは複数のKPIに対する影響の重大度に基づいて1つまたは複数のアラームしきい値を決定することとを含む。一態様では、当該のKPIは、限定はしないが、CE利用割合と、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼セットアップ失敗率と、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼ドロップ率と、CSおよび/またはPS承認拒否率と、CSおよび/またはPSリソースプリエンプション率と、CSおよび/またはPSダウンスイッチングと、データユーザスループットと、パケットドロップと、パケット遅延と、ビデオメトリックと、データユーザ数とを含むことができる。さらに、本方法は、参照番号710において、1つまたは複数のKPIに対する影響の検出された重大度を緩和するために、プロアクティブにネットワーク容量を監視し、必要な場合、ネットワークをチューニングするために、しきい値の監視を実装することを含むことができる。そのような実装は、プロセスフローチャートおよびアクションアイテムを作成することと、参照番号712において、ネットワークオペレータのパフォーマンス管理ツール環境において監視を実行することとを含むことができる。
【0039】
図8を参照すると、説明する装置および方法を実装するように動作可能なUMTSセルラー通信システム800の例は、各々が、対応するノードB(基地局)860A〜860Gを含む1つまたは複数のセル802A〜802Gを含み、1つまたは複数のユーザ機器(UE)806A〜806Gは、互いに、ワイヤライン電話に、またはインターネットなどのパケットベースのネットワークに接続するために、それぞれのセルにおいて、それぞれのノードB(基地局)と通信することができる。この例についてUMTS用語に関して説明するが、これらの原理は任意の技術のネットワーク中の等価な構成要素に適用できることに留意されたい。通信システムは単一のキャリア周波数または複数のキャリア周波数を使用することができる。無線通信システムにおいて、チャネルは、それぞれのノードB860(基地局)からそれぞれのユーザ機器(UE)806への送信のためのダウンリンク(DL)と、それぞれのユーザ機器(UE)806からそれぞれのノードB860への送信のためのアップリンク(UL)とを含む。各リンクは、異なる数のキャリア周波数を組み込むことができる。
【0040】
ユーザ機器(UE)806は、遠隔局、移動局、アクセス端末または加入者局としても知られている。さらに、UE806は、無線チャネルを介して通信する任意のデータデバイスとすることができる。UE806は、さらに、限定はしないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部または内部モデム、あるいは無線電話または有線電話を含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかとすることができる。また、UE806は移動または固定とすることができる。
【0041】
また、各ノードB860は複数のセクタを含むことができ、各セクタは少なくとも1つのチャネルを与える。チャネルは、ノードB860と、所与の周波数割当て内のUE806との間の送信のための通信リンクのセットとして定義される。1つまたは複数のノードB860とのアクティブトラフィックチャネル接続を確立したUE806は、アクティブUE806と呼ばれ、トラフィック状態にあると言われる。1つまたは複数のノードB860とのアクティブトラフィックチャネル接続を確立中であるUE806は、接続セットアップ状態にあると言われる。
【0042】
図9を参照すると、例示的なUMTS通信システムは、コアネットワーク904と地理的領域全体にわたって分散されるすべてのノードB960との間のインタフェースを与える無線ネットワークコントローラ(RNC)930を含む。説明を簡単にするために、2つのノードB960Aおよび960Bを示してある。地理的領域は、一般に、セル902として知られる、より小さい領域に細分される。各ノードB960は、そのそれぞれのセル902中のすべてのUE906にサービスするように構成される。図示のように、セル902は、各セクタ(904A、904B)にサービスするノードB960Aまたは960BなどのノードBをもつセクタ(904A、904B)に分割され得る。図示のシナリオでは、セル902中に3つのUE906A〜Cが示されている。2つのUE906A〜Bは、セクタ904AにサービスするノードB960Aと通信している状態が示されている。1つのUE906Cは、セクタ904BにサービスするノードB960Bと通信している状態が示されている。各UE906A〜Cは、RNC930の制御下でノードB960A〜Bなどの1つまたは複数のノードB960によって、コアネットワーク904にアクセスするかまたは他のUE906と通信することができる。
【0043】
現代の通信システムは、複数のユーザが共通通信媒体にアクセスすることを可能にするように設計される。時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、空間分割多元接続、偏波分割多元接続(polarization division multiple-access)、符号分割多元接続(CDMA)、および他の同様の多元接続技法など、多数の多元接続技法が当技術分野において知られている。多元接続の概念は、共通通信リンクへの複数ユーザアクセスを可能にするチャネル割振り方法である。チャネル割振りは、特定の多元接続技法に応じて様々な形態をとり得る。例として、FDMAシステムでは、全周波数スペクトルがいくつかのより小さいサブバンドに分割され、各ユーザには、通信リンクにアクセスするための当該ユーザのサブバンドが与えられる。代替的に、TDMAシステムでは、各ユーザには、周期的に循環するタイムスロット中に全周波数スペクトルが与えられる。CDMAシステムでは、各ユーザは、すべての時間の間、全周波数スペクトルを与えられるが、符号を使用することによってその送信を区別する。
【0044】
図10を参照すると、通信システム1020の一例は、RNC1030とインタフェースするノードB1060を含み、RNC1030は、パケットネットワークインタフェース1046および公衆交換電話網(PSTN)1048とインタフェースする。RNC1030は、システム1020における送信のためのスケジューリングアルゴリズムを実装するためのチャネルスケジューラ1032を含む。チャネルスケジューラ1032は、データを受信するための遠隔局の関連する瞬時レートに基づいて、その間にデータを特定の遠隔局に送信すべきサービス間隔の長さを決定する。
【0045】
さらに、チャネルスケジューラ1032は、送信のための特定のデータキュー1072を選択する。次いで、送信すべき関連する量のデータを、データキュー1072から取り出し、データキュー1072に関連する遠隔局への送信のためのチャネル要素1068に供給する。チャネルスケジューラ1032は、後続のサービス間隔中に送信されるデータを供給するためのキューを選択する。
【0046】
上記のように、RNC1030は、パケットネットワークインタフェース1046、公衆交換電話網(PSTN)1048、および通信システム中のすべてのノードB(簡単のために、ただ1つのノードB1060を示してある)とインタフェースする。RNC1030は、通信システム中のUEと、パケットネットワークインタフェース1046およびPSTN1048に接続された他のユーザとの間の通信を調整する。PSTN1048は、標準電話ネットワークを介してユーザとインタフェースする。
【0047】
RNC1030は、多くのセレクタ要素1036を含んでいる(簡単のために、ただ1つを示してある)。各セレクタ要素1036は、1つまたは複数のノードB1060と1つまたは複数のUE(図示せず)との間の通信を制御するために割り当てられる。セレクタ要素1036が所与のUEに割り当てられていない場合、それぞれのUEをページングする必要が呼制御プロセッサ1041に通知される。呼制御プロセッサ1041は、次いで、ノードB1060にUEをページングするように指示する。
【0048】
データソース1022は、所与のUEに送信すべき、ある量のデータを含んでいる。データソース1022は、データをパケットネットワークインタフェース1046に供給する。パケットネットワークインタフェース1046は、データを受信し、データをセレクタ要素1036にルーティングする。セレクタ要素1036は、次いで、データを、ターゲットUEと通信している各ノードB1060に送信する。図示のシナリオでは、各ノードB1060は、UEに送信すべきデータを記憶するデータキュー1072を維持する。
【0049】
データは、制御ユニット1062およびコントローラ1066の制御下で、データキュー1072からチャネル要素1068にデータパケットで送信される。一態様では、ダウンリンク上で、「データパケット」は、ある量のデータ、および所定の「タイムスロット」内で宛先UEに送信すべき、ある量のデータを指す。いくつかの態様では、チャネル要素1068は、データパケットおよび制御フィールドの符号化を実行し、符号テールビットのセットを挿入する。データパケット、制御フィールド、巡回冗長検査(CRC)パリティビット、および符号テールビットが、フォーマットされたパケットを構成する。さらに、いくつかの態様では、チャネル要素1068は、次いで、フォーマットされたパケットを符号化し、符号化されたパケット内でシンボルをインタリーブ(またはリオーダ)する。たとえば、インタリーブされたパケットは直交可変拡散率(OVSF:orthogonal variable spreading factor)符号でカバーされる。拡散データは、信号を変調し、フィルタ処理し、増幅するRFユニット1070に供給される。ダウンリンク信号が、アンテナを介してダウンリンク(DL)に無線で送信される。
【0050】
UE1006(図8および図9参照)において、ダウンリンク信号は、アンテナによって受信され、受信機にルーティングされる。受信機は、信号をフィルタ処理し、増幅し、復調し、量子化する。デジタル化信号が、それが逆拡散される復調器(DEMOD)に供給される。復調されたデータが、ノードB1060において行われた信号処理機能の逆、具体的には、デインタリーブ、復号、CRC検査機能を実行するデコーダに供給される。復号されたデータがデータシンク1024に供給される。
【0051】
各UE1006によって送信された信号は、アップリンク(UL)チャネルを介して進み、ノードB1060においてRFユニット1070に結合された受信アンテナを介して受信される。図示のシナリオでは、情報をチャネル要素168中で復調し、RNC1030中に配置されたチャネルスケジューラ1032に供給するか、またはノードB1060中に配置されたチャネルスケジューラ1074に供給する。一態様では、チャネルスケジューラ1074をノードB1060中に配置する。代替態様では、チャネルスケジューラ1032をRNC1030中に配置し、チャネルスケジューラ1032は、RNC1030内のすべてのセレクタ要素1036に接続する。RNC1030およびノードB1060は、それぞれ、上記の機能を実行するためにプロセッサによって実行可能であるコンピュータ可読媒体、命令またはコードを記憶するためのメモリをさらに含むことができることに留意されたい。
【0052】
さらに、本方法および装置において実行される容量属性監視、重大度しきい値およびアクションアイテムを、一態様では、1つまたは複数のプロセッサを含むことができる制御ユニットによって実行できるコンピュータ可読命令、命令またはコードとして、ネットワーク構成要素などのコンピュータデバイスのメモリに記憶することができる。そのようなネットワーク構成要素は、ワイヤードまたは無線様式でオペレータネットワークと通信していることができる。
【0053】
図11を参照すると、一態様では、コンピュータデバイス1186は、本明細書で説明する構成要素および機能のうちの1つまたは複数に関連する処理機能を実行するためのプロセッサ1188を含む。プロセッサ1188は、プロセッサまたはマルチコアプロセッサの単一または複数のセットを含むことができる。さらに、プロセッサ1188は、統合処理システムおよび/または分散処理システムとして実装できる。さらに、プロセッサ1188は、対応する処理論理を含むことができる。
【0054】
コンピュータデバイス1186は、プロセッサ1188によって実行されているアプリケーションのローカルバージョンを記憶するなどのためのメモリ1190をさらに含む。メモリ1190は、これに限定はしないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、読取り専用メモリ(ROM)と、テープと、磁気ディスクと、光ディスクと、揮発性メモリと、不揮発性メモリと、それらの任意の組合せとを含む1つまたは複数のメモリ要素など、コンピュータが使用できる任意のタイプのメモリを含むことができる。
【0055】
さらに、コンピュータデバイス1186は、本明細書で説明するように、ハードウェア、ソフトウェア、およびサービスを利用して、1つまたは複数の相手との通信を確立し、維持することを行う通信構成要素1192を含む。通信構成要素1192は、コンピュータデバイス1186上の構成要素間、ならびにコンピュータデバイス1186と、通信ネットワーク上に位置するデバイス、および/またはコンピュータデバイス1186に直列またはローカルに接続されたデバイスなどの外部デバイスとの間の通信を伝えることができる。たとえば、通信構成要素1192は、1つまたは複数のバスを含むことができ、それぞれ送信機および受信機に関連する、外部デバイスとインタフェースするように動作可能な送信チェーン構成要素および受信チェーン構成要素をさらに含むことができる。また、通信構成要素1192はトランシーバを含むことができる。たとえば、通信構成要素1192は、コンピュータデバイス1186を無線ネットワーク800(図8)と接続し、コンピュータデバイス1186が、ボイスデータ混合トラフィック使用を伴う無線ネットワークのための容量属性とKPIとを得ることと、それらを監視することと、ネットワークパフォーマンスまたはユーザ認知のいずれかに対する悪影響を回避するためにアクションアイテムを実行することとを可能にする。
【0056】
さらに、コンピュータデバイス1186は、データストア1194をさらに含むことができ、データストア1194は、本明細書で説明する態様に関連して採用される情報、データベース、およびプログラムの大容量記憶を与えるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組合せとすることができる。たとえば、データストア1194は、プロセッサ1188によって現在実行されていないアプリケーションのためのデータリポジトリとすることができる。
【0057】
コンピュータデバイス1186は、さらに、コンピュータデバイス1186のユーザから入力を受けるように動作可能であり、ユーザへの提示のための出力を生成するようにさらに動作可能なユーザインタフェース構成要素1196を含む。ユーザインタフェース構成要素1196は、限定はしないが、キーボード、テンキー、マウス、タッチセンシティブディスプレイ、ナビゲーションキー、ファンクションキー、マイクロフォン、ボイス認識構成要素、ユーザから入力を受けることが可能な他の機構、またはそれらの任意の組合せを含む、1つまたは複数の入力デバイスを含むことができる。さらに、ユーザインタフェース構成要素1196は、限定はしないが、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバック機構、プリンタ、出力をユーザに提示することが可能な他の機構、またはそれらの任意の組合せを含む、1つまたは複数の出力デバイスを含むことができる。
【0058】
さらに、たとえば、コンピュータデバイス1186は、本明細書で説明する容量監視プロセスを実行するためのネットワーク監視構成要素1197を含むことができる。たとえば、ネットワーク監視構成要素1197は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、コンピュータ実行可能命令などのうちの1つまたは複数を含むことができる。たとえば、ネットワーク監視構成要素1197は、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とを定義することと、1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のKPIとに関連する生データを得ることと、得られた生データから少なくとも1つのアラームしきい値を決定することと、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するためにネットワークを監視することと、少なくとも1つのアラームしきい値がトリガされたと決定されたとき、ネットワークパフォーマンスとユーザ通信エクスペリエンスとを改善するための1つまたは複数のアクションアイテムを生成することと、監視されたパフォーマンスパラメータがアラームしきい値のうちの1つをトリガすることに応答して、ネットワークと通信しているコンピュータデバイスがアクションアイテムのうちの少なくとも1つを開始することと、プロセスフローチャートを生成することと、アクションアイテムを実行することと、ネットワークオペレータのツール環境において継続的監視を実行することとのうちの1つまたは複数を実行するためのネットワーク監視ルールおよび論理を含むことができる。
【0059】
また、コンピュータデバイス1186は、限定はしないが、パフォーマンスカウンタと他のパフォーマンスパラメータとを含む、上記で説明したパフォーマンス情報1199を含むことができる。そのようなパフォーマンス情報を使用して、容量属性とKPIとを決定し、監視することができる。一態様では、当該の容量属性は、限定はしないが、ハードウェア容量に関係するチャネル要素利用と、ソフト容量に関係する電力利用と、同じくソフト容量に関係する論理チャネル化リソース利用と、バックホール容量に関係するIub利用、たとえばノードBと無線ネットワークコントローラ(RNC)との間のインタフェースとを含むことができる。さらに、当該のKPIは、限定はしないが、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼セットアップ失敗率と、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼ドロップ率と、CSおよび/またはPS承認拒否率と、CSおよび/またはPSリソースプリエンプション率と、CSおよび/またはPSダウンスイッチングと、データユーザスループットと、パケットドロップと、パケット遅延と、ビデオメトリックと、データユーザ数とを含むことができる。そのようなパフォーマンス情報1199は、たとえば、メモリ1190および/またはデータストア1194に記憶できる。
【0060】
その上、コンピュータデバイス1186は、容量属性およびKPIに固有のチューニングネットワーク命令またはルールを含む、上記で説明したアクションアイテム11101を含むことができる。
【0061】
したがって、コンピュータデバイス1186は、無線ネットワークの容量属性およびKPIを監視するための、本明細書で説明するプロセスを動作させるように構成される。
【0062】
図12を参照すると、無線ネットワークのための容量監視およびアクション推奨を可能にするシステム1200が示されている。たとえば、システム1200は、少なくとも部分的に基地局、モバイルデバイスなどの内部に常駐することができる。別の例示的な態様によれば、システム1200は、少なくとも部分的にノードB内に常駐することができる。システム1200は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。システム1200は、連携して動作することができる手段の論理グルーピング1202を含む。たとえば、論理グルーピング1202は、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得るための手段(1204)を含むことができる。さらに、論理グルーピング1202は、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算するための手段(1206)を備えることができる。たとえば、そのような情報は、統計的関連性をもつカウンタデータなど、カウンタデータを含むことができ、そのようなカウンタは、個別の考慮のために、または互いに組み合わせて新しい複合パフォーマンス情報を形成するために収集できる。そのような情報は、所与の時間期間、たとえば、ネットワークの長期動作を表し得る履歴時間期間の間、収集できる。さらに、論理グルーピング1202は、第1の1つまたは複数のKPIを第2の1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための手段(1208)を備えることができる。
【0063】
さらに、論理グルーピング1202は、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析するための手段(1210)を備えることができる。たとえば、少なくとも1つのアラームしきい値はメジャーアラームしきい値とマイナーアラームしきい値とを含み、ネットワークおよび/またはユーザパフォーマンスが激しく劣化したときはメジャーアラームしきい値がトリガされ、ネットワーク使用がネットワークおよび/またはユーザパフォーマンスの劣化に向かう傾向があるときはマイナーアラームしきい値がトリガされる。さらに、論理グルーピング1202は、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために上記1つまたは複数の容量属性を監視するための手段(1212)を備えることができる。一態様では、監視すべきKPIは、チャネル要素利用割合、またはIub利用割合、または電力利用割合、または論理チャネル化リソース利用割合、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含むことができる。監視すべき追加のKPIは、1つまたは複数の容量属性からの適用可能な容量属性に起因する回線交換\パケット交換(CS\PS)呼セットアップ失敗率、または1つまたは複数の容量属性からの適用可能な容量属性に起因するCS\PS呼ドロップ率、CS\PS承認拒否率、またはCS\PSリソースプリエンプション率、またはCS\PSダウンスイッチング率、またはデータユーザスループット、パケットドロップ、パケット遅延、ビデオメトリック、またはデータユーザ数、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含むことができる。さらに、システム1200は、手段1204、1206、1208、1210および1212に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ1214を含むことができる。メモリ1214の外部にあるものとして図示されているが、手段1204、1206、1208、1210および1212のうちの1つまたは複数はメモリ1214の内部に存在することができることを理解されたい。
【0064】
本出願で使用する「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、限定はしないが、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなど、コンピュータ関連のエンティティを含むものとする。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションと、そのコンピューティングデバイスの両方を構成要素とすることができる。1つまたは複数の構成要素がプロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、1つの構成要素を1つのコンピュータ上に配置し、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散することができる。さらに、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらの構成要素は、ローカルシステム、分散システム、および/または他のシステムを用いるインターネットなどのネットワーク全体の中の別の構成要素と信号を介して対話する1つの構成要素からのデータなど、1つまたは複数のデータパケットを有する信号によるなど、ローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスを介して通信することができる。
【0065】
さらに、本明細書では、ワイヤード端末または無線端末とすることができる端末に関する様々な態様について説明する。端末は、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイルデバイス、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器(UE)と呼ばれることもある。無線端末は、セルラー電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスとすることができる。さらに、本明細書では基地局に関する様々な態様について説明する。基地局は、(1つまたは複数の)無線端末と通信するために利用でき、アクセスポイント、ノードB、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。
【0066】
さらに、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味するものとする。すなわち、別段の規定がない限り、または文脈から明白でない限り、「XはAまたはBを使用する」という句は、自然な包括的置換のいずれかを意味するものとする。すなわち、「XはAまたはBを使用する」という句は、XがAを使用する場合、XがBを使用する場合、またはXがAとBの両方を使用する場合のいずれによっても満たされる。さらに、本出願および添付の特許請求の範囲で使用する冠詞「a」および「an」は、別段の規定がない限り、または単数形を示すことが文脈から明白でない限り、概して「1つまたは複数」を意味するものと解釈すべきである。
【0067】
本明細書で説明した技法は、UMTS、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のシステムなど、様々な無線通信システムに使用できる。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、Wideband-CDMA(W−CDMA)およびCDMAの他の変形態を含む。さらに、cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、Evolved UTRA(E−UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM などの無線技術を実装することができる。UTRAおよびE−UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。3GPP Long Term Evolution(LTE)は、ダウンリンク上ではOFDMAを採用し、アップリンク上ではSC−FDMAを採用するE−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と称する組織からの文書に記載されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と称する組織からの文書に記載されている。さらに、そのような無線通信システムは、不対無資格スペクトル、802.xx無線LAN、BLUETOOTH(登録商標)および任意の他の短距離または長距離無線通信技法をしばしば使用するピアツーピア(たとえば、モバイルツーモバイル)アドホックネットワークシステムをさらに含むことができる。
【0068】
いくつかのデバイス、構成要素、モジュールなどを含むことができるシステムに関して、様々な態様または特徴を提示する。様々なシステムは、追加のデバイス、構成要素、モジュールなどを含んでもよく、および/または各図に関連して論じるデバイス、構成要素、モジュールなどのすべてを含まなくてもよいことを理解および諒解されたい。これらの手法の組合せを使用することもできる。
【0069】
本明細書で開示した実施形態に関して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジック、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装することもできる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上述のステップおよび/またはアクションの1つまたは複数を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることができる。
【0070】
さらに、本明細書で開示した態様に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、直接ハードウェアで実施するか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施するか、またはその2つの組合せで実施することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合できる。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化することができる。さらに、いくつかの態様では、プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐することができる。さらに、ASICはユーザ端末中に常駐することができる。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐することができる。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる、機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令の1つまたは任意の組合せ、あるいはそのセットとして常駐することができる。
【0071】
1つまたは複数の態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装することができる。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶するか、あるいはコンピュータ可読媒体上で送信することができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを担持または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる、任意の他の媒体を備えることができる。また、どんな接続でもコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、通常、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0072】
上記の開示は、例示的な態様および/または実施形態について論じたが、添付の特許請求の範囲によって定義された説明した態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなく、様々な変更および改変を本明細書で行うことができることに留意されたい。さらに、説明した態様および/または実施形態の要素は単数で説明または特許請求されることがあるが、単数の限定が明示的に指定されない限り、複数が企図される。さらに、任意の態様および/または実施形態の全部または一部は、別段の規定がない限り、任意の他の態様および/または実施形態の全部または一部とともに利用できる。
【優先権の主張】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2008年11月14日に出願された、「Capacity Monitoring Process & Recommended Action For Wireless Network」と題する仮出願第61/114,925号および2009年4月9日に出願された、「Capacity Monitoring Process & Recommended Action For Wireless Network」と題する仮出願第61/168,123号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本出願は、一般に無線通信に関し、より詳細には、無線ネットワーク容量を監視するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、様々なタイプの通信(たとえば、ボイス、データ、マルチメディアサービスなど)を複数のユーザに提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅および送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムとすることができる。そのような多元接続システムの例には、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、LTE(3GPP Long Term Evolution)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムがある。
【0004】
一般に、無線通信システムは、複数のモバイルデバイスのための通信を同時にサポートすることができる。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上の伝送を介して1つまたは複数のネットワーク要素(たとえば、基地局)と通信することができる。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局からモバイルデバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)はモバイルデバイスから基地局への通信リンクを指す。
【0005】
現在、無線ネットワークオペレータは、ベンダ独自の方法/決定フレームワークにおいてネットワークを監視することに難儀している。したがって、データボイス混合使用シナリオの下で動作する無線ネットワークのキー容量属性を監視するための効率的な方法および/または装置を有すること、ならびにユーザサービス認知に対する悪影響を回避するためのプロアクティブアクションをとることを可能にすることが望ましいであろう。
【発明の概要】
【0006】
以下で、1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0007】
1つまたは複数の態様およびその対応する開示に従って、無線ネットワークについてのパフォーマンス測定値を生成することに関して様々な態様について説明する。一態様によれば、無線ネットワークのための容量監視およびアクション推奨を容易にする方法および装置が提供される。本方法は、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得ることと、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算することと、第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成することと、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析することと、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために1つまたは複数の容量属性を監視することと、を備えることができる。
【0008】
さらに別の態様は、無線ネットワークのための容量監視およびアクション推奨を容易にするように構成された少なくとも1つのプロセッサに関する。該少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得るための第1のモジュールと、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算するための第2のモジュールと、第1の1つまたは複数のKPIを第2の1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための第3のモジュールと、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析するための第4のモジュールと、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために1つまたは複数の容量属性を監視するための第5のモジュールと、を含むことができる。
【0009】
さらに別の態様は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品に関する。本コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得させるための第1のコードセットと、コンピュータに、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算させるための第2のコードセットと、コンピュータに、第1の1つまたは複数のKPIを第2の1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための第3のコードセットと、コンピュータに、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析させるための第4のコードセットと、コンピュータに、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために1つまたは複数の容量属性を監視させるための第5のコードセットと、を含むことができる。
【0010】
さらに別の態様は装置に関する。該装置は、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得るための手段と、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算するための手段と、第1の1つまたは複数のKPIを第2の1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための手段と、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析するための手段と、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために1つまたは複数の容量属性を監視するための手段と、を含むことができる。
【0011】
別の態様は装置に関する。該装置は、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得ることと、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算することと、第1の1つまたは複数のKPIを第2の1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成することと、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析することと、を行うように動作可能なパフォーマンス情報モジュールと、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために1つまたは複数の容量属性を監視するように動作可能なネットワーク監視モジュールとを含むことができる。
【0012】
上記および関連する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明し、特に特許請求の範囲で指摘する特徴を備える。以下の説明および添付の図面に、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理を採用することができる様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【0013】
添付の図面とともに以下に説明する開示する態様は、開示する態様を限定するためではなく、開示する態様を例示するために与えられ、同様の表示は同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】ネットワーク容量監視プロセスの概観の一態様のフローチャート。
【図1A】図1のフローチャートの多重重大度アラームトリガ態様の一態様のフローチャート。
【図2】図1のフローチャートのCE部分についてのアラーム決定態様の一態様のフローチャート。
【図2A】図1のフローチャートのCE部分についての容量監視態様の一態様のフローチャート。
【図2B】図1のフローチャートのCE部分についての重大度アラームおよびアクションアイテム態様の一態様のフローチャート。
【図3】図1のフローチャートの電力利用部分についてのアラーム決定態様の一態様のフローチャート。
【図3A】図1のフローチャートの電力利用部分についての容量監視態様の一態様のフローチャート。
【図3B】図1のフローチャートの電力利用部分についての重大度アラームおよびアクションアイテム態様の一態様のフローチャート。
【図4】図1のフローチャートの論理チャネル化リソース部分についてのアラーム決定態様の一態様のフローチャート。
【図4A】図1のフローチャートの論理チャネル化リソース部分についての容量監視態様の一態様のフローチャート。
【図4B】図1のフローチャートの論理チャネル化リソース部分についての重大度アラームおよびアクションアイテム態様の一態様のフローチャート。
【図5】図1のフローチャートのバックホール部分についてのアラーム決定態様の一態様のフローチャート。
【図5A】図1のフローチャートのバックホール部分についての容量監視態様の一態様のフローチャート。
【図5B】図1のフローチャートのバックホール部分についての重大度アラームおよびアクションアイテム態様の一態様のフローチャート。
【図6】容量属性をKPIと比較することから識別される1つまたは複数の重大度アラームしきい値を含む、容量属性をKPIと比較する態様における一連のグラフ。
【図7】無線ネットワークの容量属性を監視する方法の一態様のフローチャート。
【図8】一態様による例示的なセルラー通信システムの概略図。
【図9】無線ネットワークコントローラを含み、ネットワーク構成要素の対話を示す無線ネットワークの一態様の概略図。
【図10】無線ネットワークのネットワーク側構成要素の一態様の概略図。
【図11】本明細書で説明する、無線ネットワークの容量属性を監視し、アクションアイテムを開始または生成する方法を実装するように構成されたコンピュータデバイスの一態様の概略図。
【図12】ネットワーク容量監視プロセスを可能にすることができる例示的な通信システムのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、図面を参照しながら様々な態様について説明する。以下の記述では、説明の目的で、1つまたは複数の態様の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、そのような(1つまたは複数の)態様は、これらの具体的な詳細なしに実施できることは明らかであろう。
【0016】
説明する装置および方法は、ボイスデータ混合トラフィック使用を伴う無線ネットワークの容量属性を監視するためのフレームワークを提供する。説明する装置および方法は、任意の無線ネットワークに適用可能であり、機器ベンダの製品とは無関係である。また、説明する装置および方法は、ネットワークオペレータが、ネットワークパフォーマンスに対する影響の重大度に基づいて容量属性ごとにアラームしきい値を指定し、ネットワークパフォーマンスまたはユーザ認知のいずれかに対する悪影響を回避するために実行すべきアクションアイテムを定義するのに役立つ。説明する装置および方法は、どの無線オペレータにも適用でき、インフラストラクチャ、ハンドセット、または他のいかなる機器ベンダの製品とも無関係な、共通決定フレームワークを定義する。
【0017】
図1〜図5および図7に、請求する主題による様々な方法を示す。説明を簡単にするために、方法を一連の行為として図示および説明するが、いくつかの行為は本明細書で図示および説明する行為とは異なる順序で、および/または他の行為と同時に、行うことができるので、請求する主題は行為の順序によって限定されないことを理解および諒解されたい。たとえば、方法は、状態図など、一連の相互に関係する状態または事象として代替的に表現できることを、当業者は理解および諒解するであろう。さらに、請求する主題による方法を実装するために、図示のすべての行為が必要とされるわけではない。さらに、以下および本明細書の全体にわたって開示する方法は、そのような方法をコンピュータに移送および転送することを可能にする製造品に記憶することが可能であることをさらに諒解されたい。本明細書で使用する製造品という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものとする。
【0018】
容量監視プロセスはオペレータのネットワークに適用できる。いくつかの態様では、容量監視プロセスは、比較的高いボイスおよびデータトラフィックをもつセルを識別し、それらのセルを監視する。ボイスおよびデータトラフィックの比較的高い量は、所与のネットワーク中の他のセルに対して定義でき、そのような量の値は、オペレータごとに、またはネットワークごとに変動することがある。また、そのようなネットワークは動的であるので、識別された高いトラフィックセルは時間とともに変化することがある。
【0019】
図1を参照すると、参照番号102において、容量属性を定義する。たとえば、容量属性は、ハードウェア容量、たとえばノードBまたは基地局に設置されたチャネル要素(CE)またはハードウェアのタイプ、およびそのようなハードウェアがネットワークの容量にどのように影響を及ぼすかと、バックホール容量、たとえばE1またはT1回線の容量と、電力利用と論理チャネル化リソース利用との2つのサブカテゴリを有し得るソフト容量との3つの主要なカテゴリにグループ化できる。
【0020】
それらの容量属性を定義した後、次いで、参照番号104(a)〜104(d)において、容量属性利用に関係するカテゴリを評価する。これらのカテゴリは、ハードウェア容量に関係するチャネル要素利用と、ソフト容量に関係する電力利用と、同じくソフト容量に関係する論理チャネル化リソース利用と、バックホール容量に関係するIub利用(たとえばノードBと無線ネットワークコントローラ(RNC)との間のインタフェース)とを含むことができる。以下の図2A、図3A、図4Aおよび図5Aに、これらの容量属性利用カテゴリの各々を監視するための詳細を与える。しかしながら、本質的に、各容量属性利用カテゴリについて複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)を計算し、選択された複数のKPIを他の複数のKPIに対してプロットし、後で容量属性を比較することができる1つまたは複数のアラームしきい値または重大度レベルを決定する。図1は4つのカテゴリを示しているが、説明する方法は、ネットワークハードウェア、ソフトウェアおよびバックホール容量に関係する追加の容量属性カテゴリに適用可能であり得ることを、当業者なら認識するであろうことに留意されたい。
【0021】
いずれの場合も、各カテゴリに関するすべての分析の後、参照番号106において、すべてのカテゴリの分析を組み合わせ、多重アラームがトリガされたかどうかを決定する。参照番号106において、多重アラームがトリガされたと決定された場合、参照番号108において、図1Aで説明するプロセスにより、組み合わされてトリガされたアラームの重大度を決定する。たとえば、多重重大度アラームトリガ検査により、セルについて多重重大度シナリオが存在するかどうかを決定することができる。これらのプロセスについて、図1Aに関してさらに深く説明する。
【0022】
一態様では、多重アラーム検査(参照番号106)ならびに個別アラーム検査(参照番号110)がある。これらの2つの検査は、最も重大な問題を優先させるように構成されている。多重アラームが存在しない場合、参照番号110において、各個別セルについて、個別重大度アラームがトリガされたかどうかを決定する。個別重大度アラームがトリガされたと決定された場合、参照番号114(a)〜114(d)において、トリガされた個別重大度アラームを識別し、参照番号116(a)〜116(d)において、本方法は、図2B、図3B、図4Bおよび図5Bに示す適用可能なカテゴリ固有のフローチャートに従って進む。一方、参照番号110において、どのアラームもトリガされていない場合、参照番号112において、プロセスは停止する。そのような場合、ネットワークの構成要素への変更が検出されたときになど、周期的に、プロセスをユーザ入力によってリスタートすることができる。
【0023】
図1Aを参照すると、図示のフローチャートは、入力が、チャネル要素、電力、チャネル化リソースおよびバックホールの4つのカテゴリのうちの2つ以上からのものであり得る、発生している多重重大度アラームトリガに関する。これらの4つのカテゴリのうちの少なくとも2つによってトリガされているアラームを参照番号118(a)〜118(d)で示す。図1Aは4つのカテゴリを示しているが、説明する方法は、ネットワークハードウェア、ソフトウェアおよびバックホール容量に関係する追加の図示されていないカテゴリに適用可能であり得ることを、当業者なら認識するであろうことにさらに留意されたい。参照番号120において、本方法は、重大度アラームに基づいてアクションアイテムを優先させることをさらに含む。言い換えれば、参照番号120において実行される分析は、4つのカテゴリを考慮し、特定のセルに関する組み合わされた影響または重大度を与える。参照番号122(a)〜122(c)は、個々のリソースの組み合わされた重大度の観点からセルをランク付けすることを含む優先順位付けを示す。したがって、図1Aに示すランク付けプロセスが行われると、次いで、本方法は、優先アクションアイテムを処理するための図1に示すプロセスに進み、図2B、図3B、図4Bおよび図5Bに示す適用可能なカテゴリ固有の方法のうちの少なくとも1つを使用してアクションアイテムを処理する。
【0024】
次に、詳細なアラーム決定、容量監視、ならびに重大度アラームおよびアクションアイテム方法について説明する。ネットワークにおけるセル監視に先立って、適用可能なアラームしきい値を与えるためにネットワークワイドメトリックを決定する。容量属性についての少なくとも1つのアラームしきい値の生成を図2に関して示す。
【0025】
図2を参照すると、参照番号202において、ネットワークの少なくとも一部分のためのチャネル要素(CE)構成を決定する。たとえば、すべてのCE関係ネットワーク情報を収集することによって、CE構成を決定することができる。
【0026】
次に説明するように、参照番号204において、CE関係ネットワークパフォーマンス情報を収集する。たとえば、そのような情報は、統計的関連性をもつカウンタデータなど、カウンタデータを含むことができ、そのようなカウンタは、個別の考慮のために、または互いに組み合わせて新しい複合パフォーマンス情報を形成するために収集できる。そのような情報は、所与の時間期間、たとえば、ネットワークの長期動作を表し得る履歴時間期間の間、収集できる。
【0027】
さらに、適用可能なネットワークメトリックを決定することは、異常シナリオを除外することを含むことができる。参照番号206において、特定の日付および/または時間あるいはロケーションについてネットワーク停止またはハードウェア障害が検出されたかどうかを決定する。したがって、参照番号210において、ネットワークアラームしきい値を決定するために使用されるデータセットから既知の停止または障害データを除外することができる。さらに、参照番号208において、特定の日付および/または時間あるいはロケーションについて特殊なものが検出されたかどうかを決定する。したがって、参照番号210において、ネットワークアラームしきい値を決定するために使用されるデータセットから既知の特殊イベントデータを除外することができる。したがって、停止またはハードウェア障害に基づくデータ、あるいは特定の時間の間または特定のロケーションにおいてネットワークパフォーマンスに影響を及ぼしたが、長期ネットワークパフォーマンスに関係する一般化したイベントではない特殊イベントに基づくデータを無視することができる。
【0028】
さらに、本方法は、アラームしきい値決定を決定するためのデータ処理を含む。参照番号220において、データ処理は、これらに限定はしないが、CE利用割合、特定のCEに起因する回線交換機(CS)および/またはパケット交換機(PS)呼セットアップ失敗率、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼ドロップ率、CSおよび/またはPS承認拒否率、CSおよび/またはPSリソースプリエンプション率、ならびにCSおよび/またはPSダウンスイッチングなど、パフォーマンスデータKPIを計算することを含むことができる。上記のように、そのようなKPIは、個々のカウンタ、たとえば呼ドロップに基づくか、またはカウンタの組合せに基づくことができる。
【0029】
さらに、参照番号222において、データ処理は、これに限定はしないが、CE利用割合などの利用割合の1つまたは複数を、上記の計算されたパフォーマンスデータKPIの各々に対してプロットすることなど、パフォーマンスデータのプロッティングを含むことができる。言い換えれば、いくつかの態様では、各カテゴリについて、各KPIが容量属性の利用割合に対してどのように変動するかをみるために、各KPIをプロットする。
【0030】
参照番号224において、データ処理は、これに限定はしないが、所与の重大度アラームを検出したことに応答して、とるべき対応するアクションアイテムとともに、プロットされたパフォーマンスデータのうちの1つまたは複数から決定された1つまたは複数の重大度レベルなど、アラームしきい値の決定を生成することを含むことができる。一態様では、それぞれのプロットを分析することに基づいて、1つまたは複数のネットワーク容量影響、たとえばパフォーマンス劣化に関する、各KPIと対応するネットワーク利用との間の相関を決定することができ、図2Bに関して以下で説明するように、所与のパフォーマンス劣化を事前に解決することを試みるために対応するアクションをトリガすることができる。
【0031】
したがって、図2の方法の結果は、ネットワーク容量についてのCE構成要素のための定義された1つまたは複数の重大度アラームしきい値である。
【0032】
図2Aを参照すると、一態様では、たとえば、重大度アラームしきい値に関する決定が行われると、次いで、本装置および方法は、ネットワークのための継続的容量監視プロセスを含む。アラーム決定プロセスと同様に、容量監視は、CE構成を決定すること(202)と、CE関係ネットワークパフォーマンス情報を収集すること(204)と、異常シナリオを除外すること(206、208、210)とを含む。さらに、参照番号212において、本方法は、重大度アラームしきい値が達成されたか否かを決定するために、収集されたパフォーマンスデータのサンプルを分析することを含む。一態様では、ネットワーク容量についてのCE利用のための1つまたは複数の重大度アラームしきい値を、経時的に監視されているネットワーク構成要素のためのトリガとして実装する。一態様では、重大度アラームをトリガすることの有効な決定を形成するために使用されるパフォーマンスデータのサンプル数は、ネットワークオペレータ固有とすることができる。参照番号214(a)〜214(n)において、パフォーマンスデータの所与のサンプルサイズが、しきい値が達成されたという決定を生じない場合、参照番号216において、CE関係パフォーマンス問題はないと決定され、監視プロセスは継続する。一方、参照番号214(a)〜214(n)において、1つまたは複数の重大度アラームが達成された場合、対応するアクションアイテムを参照番号218(a)〜218(n)においてトリガする。図示のフローチャートにおいて、重大度アラームの数は、参照番号214(a)〜(n)および218(a)〜(n)に関する(n)の値を決定する。たとえば、図2に関して「メジャー」および「マイナー」しきい値レベルのみが定義されている場合、(n)は2に等しい。
【0033】
図2Bを参照すると、参照番号218において、図2Aに関して上記で説明したように、1つまたは複数のアクションアイテムを生成するように1つまたは複数の重大度アラームをトリガする。参照番号226において、一態様では、重大度アラームおよび/またはアクションアイテムをセルごとにランク付けする。さらに、参照番号228において、定義されたKPIを監視する。一態様では、定義されたKPIは、これに限定はしないが、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼セットアップ失敗率と、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼ドロップ率と、CSおよび/またはPS承認拒否率と、CSおよび/またはPSリソースプリエンプション率と、CSおよび/またはPSダウンスイッチング率とを含むことができる。参照番号230において、それぞれのKPIがターゲットKPI未満であるかどうかを決定する。言い換えれば、1つまたは複数の容量属性が、容量属性に対応する重大度アラームをトリガしており、重大度アラームの根本原因を決定するために、トリガリング容量属性に関連する監視されたKPIを、それぞれのターゲットKPIに対してテストする。
【0034】
参照番号230において、所与の監視されたKPIがターゲットKPI以上である場合、参照番号232において、所与の監視されたKPIに関するパフォーマンス問題はなく、監視を継続する。
【0035】
一方、参照番号230において、所与の監視されたKPIがターゲットKPI未満である場合、パフォーマンス問題があり、修正アクションをとることができる。一態様では、参照番号234において、KPIを改善するために短期対策をとる。たとえば、短期対策は、CE利用を低減し、監視されたKPIのうちの1つまたは複数を改善するために、ネットワークをチューニングすることを含むことができる。さらに、そのようなチューニングの後、参照番号236において、本方法は、後続のパフォーマンス情報を収集すること、ターゲットKPIに対して測定することなどによって、KPIの改善を検証することを含むことができる。その上、参照番号238において、重大度アラームが除去されたかどうかを決定する。重大度アラームが除去された場合、参照番号242において、重大度アラームを解決するためのアクションを停止する。重大度アラームが除去されなかった場合、参照番号240において、本方法は、ネットワークを拡張することなど、長期アクションをとることを含むことができる。
【0036】
本明細書では詳細に説明しないが、ソフト容量/電力利用、ソフト容量/論理チャネル化リソース利用、およびバックホール容量/Iubのための対応するプロセスは、上記で説明したプロセスと同様であり、それぞれ図3、図3Aおよび図3B、図4、図4Aおよび図4B、図5、図5Aおよび図5B中で定義されている。論理的に同様であるが、図2、図3、図4および図5中で説明する方法に関して、容量属性固有のバリエーションが存在し得る。たとえば、図3、図4および図5に関して、ネットワークの監視中に、これに限定はしないが、データユーザスループット、パケットドロップ、パケット遅延、ビデオメトリック、データユーザ数など、追加のKPIを分析することができる。
【0037】
図2、図3、図4および図5に関して説明したプロッティングおよびしきい値意思決定に関して、図6は、たとえば、様々なパフォーマンスパラメータ比較、たとえばパラメータM(624)対N(622)、G(614)対H(612)、X(634)対Y(632)の様々なプロット(610、620、630)が生成され得ることを示す。本装置および方法は、1つのパフォーマンスパラメータまたはKPIを他の1つのパフォーマンスパラメータまたはKPIに対してプロットすることが、たとえば、単一のパフォーマンスパラメータまたはKPIを経時的にプロットすることなど、少なくとも他のタイプの比較に関して、ネットワーク容量またはパフォーマンスを監視することに対する追加の洞察を与えることを見いだした。さらに、そのようなプロッティングに基づいて、本装置および方法は、1つまたは複数の重大度アラームレベル、たとえば「マイナー」重大度アラームA(616、626、636)および「メジャー」重大度アラームB(618、628、638)を導出または決定することができる。たとえば、そのようなアラームしきい値は、プロット内で識別される傾向または変化点に基づくことができる。図示の事例では、たとえば、マイナー重大度アラームAは、たとえば履歴情報の分析、シミュレーション検討、エンジニアリング判断およびネットワークエクスペリエンスのうちの1つまたは複数に基づいて、ネットワークが過負荷容量状況に向かっていることを示すと判断される値として定義できる。また、図示の例では、メジャー重大度アラームしきい値Bは、たとえば履歴情報の分析、シミュレーション検討、エンジニアリング判断およびネットワークエクスペリエンスのうちの1つまたは複数に基づいて、ネットワークが深刻な現在の容量問題を有することを示すと判断される値として定義できる。ただし、メジャーおよびマイナー重大度アラームしきい値は一例にすぎず、シナリオに応じて、様々なネットワーク重大度の暗示を有する、より多いまたはより少ないアラームしきい値を定義することができることに留意されたい。たとえば、図2A、図3A、図4A、図5Aに関して、ネットワーク容量およびパフォーマンスを分析する際に多重重大度アラームを使用する可能性を示す。
【0038】
要約すると、図7を参照すると、説明する方法の一態様は、参照番号702において、ネットワークのハードウェア、バックホールおよびソフト容量構成要素について容量属性および関連するKPIを定義することを含む。さらに、本方法は、参照番号704において、所与のオペレータまたはベンダのネットワークにおいて利用可能な、関係するパフォーマンスカウンタおよびパラメータ、たとえばパフォーマンス情報を識別することを含む。また、一態様では、本方法は、参照番号706において、検討のために関係するセル、たとえば高いボイスおよび/またはデータトラフィックをもつセルを選別または識別することを含む。たとえば、搬送されるボイスおよびデータトラフィックの降順でセルのリストをソートすることによって、これらのセルを識別することができる。その上、本方法は、参照番号708において、収集された/履歴/模擬パフォーマンスデータを分析することと、1つまたは複数のKPIに対する影響の重大度に基づいて1つまたは複数のアラームしきい値を決定することとを含む。一態様では、当該のKPIは、限定はしないが、CE利用割合と、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼セットアップ失敗率と、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼ドロップ率と、CSおよび/またはPS承認拒否率と、CSおよび/またはPSリソースプリエンプション率と、CSおよび/またはPSダウンスイッチングと、データユーザスループットと、パケットドロップと、パケット遅延と、ビデオメトリックと、データユーザ数とを含むことができる。さらに、本方法は、参照番号710において、1つまたは複数のKPIに対する影響の検出された重大度を緩和するために、プロアクティブにネットワーク容量を監視し、必要な場合、ネットワークをチューニングするために、しきい値の監視を実装することを含むことができる。そのような実装は、プロセスフローチャートおよびアクションアイテムを作成することと、参照番号712において、ネットワークオペレータのパフォーマンス管理ツール環境において監視を実行することとを含むことができる。
【0039】
図8を参照すると、説明する装置および方法を実装するように動作可能なUMTSセルラー通信システム800の例は、各々が、対応するノードB(基地局)860A〜860Gを含む1つまたは複数のセル802A〜802Gを含み、1つまたは複数のユーザ機器(UE)806A〜806Gは、互いに、ワイヤライン電話に、またはインターネットなどのパケットベースのネットワークに接続するために、それぞれのセルにおいて、それぞれのノードB(基地局)と通信することができる。この例についてUMTS用語に関して説明するが、これらの原理は任意の技術のネットワーク中の等価な構成要素に適用できることに留意されたい。通信システムは単一のキャリア周波数または複数のキャリア周波数を使用することができる。無線通信システムにおいて、チャネルは、それぞれのノードB860(基地局)からそれぞれのユーザ機器(UE)806への送信のためのダウンリンク(DL)と、それぞれのユーザ機器(UE)806からそれぞれのノードB860への送信のためのアップリンク(UL)とを含む。各リンクは、異なる数のキャリア周波数を組み込むことができる。
【0040】
ユーザ機器(UE)806は、遠隔局、移動局、アクセス端末または加入者局としても知られている。さらに、UE806は、無線チャネルを介して通信する任意のデータデバイスとすることができる。UE806は、さらに、限定はしないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部または内部モデム、あるいは無線電話または有線電話を含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかとすることができる。また、UE806は移動または固定とすることができる。
【0041】
また、各ノードB860は複数のセクタを含むことができ、各セクタは少なくとも1つのチャネルを与える。チャネルは、ノードB860と、所与の周波数割当て内のUE806との間の送信のための通信リンクのセットとして定義される。1つまたは複数のノードB860とのアクティブトラフィックチャネル接続を確立したUE806は、アクティブUE806と呼ばれ、トラフィック状態にあると言われる。1つまたは複数のノードB860とのアクティブトラフィックチャネル接続を確立中であるUE806は、接続セットアップ状態にあると言われる。
【0042】
図9を参照すると、例示的なUMTS通信システムは、コアネットワーク904と地理的領域全体にわたって分散されるすべてのノードB960との間のインタフェースを与える無線ネットワークコントローラ(RNC)930を含む。説明を簡単にするために、2つのノードB960Aおよび960Bを示してある。地理的領域は、一般に、セル902として知られる、より小さい領域に細分される。各ノードB960は、そのそれぞれのセル902中のすべてのUE906にサービスするように構成される。図示のように、セル902は、各セクタ(904A、904B)にサービスするノードB960Aまたは960BなどのノードBをもつセクタ(904A、904B)に分割され得る。図示のシナリオでは、セル902中に3つのUE906A〜Cが示されている。2つのUE906A〜Bは、セクタ904AにサービスするノードB960Aと通信している状態が示されている。1つのUE906Cは、セクタ904BにサービスするノードB960Bと通信している状態が示されている。各UE906A〜Cは、RNC930の制御下でノードB960A〜Bなどの1つまたは複数のノードB960によって、コアネットワーク904にアクセスするかまたは他のUE906と通信することができる。
【0043】
現代の通信システムは、複数のユーザが共通通信媒体にアクセスすることを可能にするように設計される。時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、空間分割多元接続、偏波分割多元接続(polarization division multiple-access)、符号分割多元接続(CDMA)、および他の同様の多元接続技法など、多数の多元接続技法が当技術分野において知られている。多元接続の概念は、共通通信リンクへの複数ユーザアクセスを可能にするチャネル割振り方法である。チャネル割振りは、特定の多元接続技法に応じて様々な形態をとり得る。例として、FDMAシステムでは、全周波数スペクトルがいくつかのより小さいサブバンドに分割され、各ユーザには、通信リンクにアクセスするための当該ユーザのサブバンドが与えられる。代替的に、TDMAシステムでは、各ユーザには、周期的に循環するタイムスロット中に全周波数スペクトルが与えられる。CDMAシステムでは、各ユーザは、すべての時間の間、全周波数スペクトルを与えられるが、符号を使用することによってその送信を区別する。
【0044】
図10を参照すると、通信システム1020の一例は、RNC1030とインタフェースするノードB1060を含み、RNC1030は、パケットネットワークインタフェース1046および公衆交換電話網(PSTN)1048とインタフェースする。RNC1030は、システム1020における送信のためのスケジューリングアルゴリズムを実装するためのチャネルスケジューラ1032を含む。チャネルスケジューラ1032は、データを受信するための遠隔局の関連する瞬時レートに基づいて、その間にデータを特定の遠隔局に送信すべきサービス間隔の長さを決定する。
【0045】
さらに、チャネルスケジューラ1032は、送信のための特定のデータキュー1072を選択する。次いで、送信すべき関連する量のデータを、データキュー1072から取り出し、データキュー1072に関連する遠隔局への送信のためのチャネル要素1068に供給する。チャネルスケジューラ1032は、後続のサービス間隔中に送信されるデータを供給するためのキューを選択する。
【0046】
上記のように、RNC1030は、パケットネットワークインタフェース1046、公衆交換電話網(PSTN)1048、および通信システム中のすべてのノードB(簡単のために、ただ1つのノードB1060を示してある)とインタフェースする。RNC1030は、通信システム中のUEと、パケットネットワークインタフェース1046およびPSTN1048に接続された他のユーザとの間の通信を調整する。PSTN1048は、標準電話ネットワークを介してユーザとインタフェースする。
【0047】
RNC1030は、多くのセレクタ要素1036を含んでいる(簡単のために、ただ1つを示してある)。各セレクタ要素1036は、1つまたは複数のノードB1060と1つまたは複数のUE(図示せず)との間の通信を制御するために割り当てられる。セレクタ要素1036が所与のUEに割り当てられていない場合、それぞれのUEをページングする必要が呼制御プロセッサ1041に通知される。呼制御プロセッサ1041は、次いで、ノードB1060にUEをページングするように指示する。
【0048】
データソース1022は、所与のUEに送信すべき、ある量のデータを含んでいる。データソース1022は、データをパケットネットワークインタフェース1046に供給する。パケットネットワークインタフェース1046は、データを受信し、データをセレクタ要素1036にルーティングする。セレクタ要素1036は、次いで、データを、ターゲットUEと通信している各ノードB1060に送信する。図示のシナリオでは、各ノードB1060は、UEに送信すべきデータを記憶するデータキュー1072を維持する。
【0049】
データは、制御ユニット1062およびコントローラ1066の制御下で、データキュー1072からチャネル要素1068にデータパケットで送信される。一態様では、ダウンリンク上で、「データパケット」は、ある量のデータ、および所定の「タイムスロット」内で宛先UEに送信すべき、ある量のデータを指す。いくつかの態様では、チャネル要素1068は、データパケットおよび制御フィールドの符号化を実行し、符号テールビットのセットを挿入する。データパケット、制御フィールド、巡回冗長検査(CRC)パリティビット、および符号テールビットが、フォーマットされたパケットを構成する。さらに、いくつかの態様では、チャネル要素1068は、次いで、フォーマットされたパケットを符号化し、符号化されたパケット内でシンボルをインタリーブ(またはリオーダ)する。たとえば、インタリーブされたパケットは直交可変拡散率(OVSF:orthogonal variable spreading factor)符号でカバーされる。拡散データは、信号を変調し、フィルタ処理し、増幅するRFユニット1070に供給される。ダウンリンク信号が、アンテナを介してダウンリンク(DL)に無線で送信される。
【0050】
UE1006(図8および図9参照)において、ダウンリンク信号は、アンテナによって受信され、受信機にルーティングされる。受信機は、信号をフィルタ処理し、増幅し、復調し、量子化する。デジタル化信号が、それが逆拡散される復調器(DEMOD)に供給される。復調されたデータが、ノードB1060において行われた信号処理機能の逆、具体的には、デインタリーブ、復号、CRC検査機能を実行するデコーダに供給される。復号されたデータがデータシンク1024に供給される。
【0051】
各UE1006によって送信された信号は、アップリンク(UL)チャネルを介して進み、ノードB1060においてRFユニット1070に結合された受信アンテナを介して受信される。図示のシナリオでは、情報をチャネル要素168中で復調し、RNC1030中に配置されたチャネルスケジューラ1032に供給するか、またはノードB1060中に配置されたチャネルスケジューラ1074に供給する。一態様では、チャネルスケジューラ1074をノードB1060中に配置する。代替態様では、チャネルスケジューラ1032をRNC1030中に配置し、チャネルスケジューラ1032は、RNC1030内のすべてのセレクタ要素1036に接続する。RNC1030およびノードB1060は、それぞれ、上記の機能を実行するためにプロセッサによって実行可能であるコンピュータ可読媒体、命令またはコードを記憶するためのメモリをさらに含むことができることに留意されたい。
【0052】
さらに、本方法および装置において実行される容量属性監視、重大度しきい値およびアクションアイテムを、一態様では、1つまたは複数のプロセッサを含むことができる制御ユニットによって実行できるコンピュータ可読命令、命令またはコードとして、ネットワーク構成要素などのコンピュータデバイスのメモリに記憶することができる。そのようなネットワーク構成要素は、ワイヤードまたは無線様式でオペレータネットワークと通信していることができる。
【0053】
図11を参照すると、一態様では、コンピュータデバイス1186は、本明細書で説明する構成要素および機能のうちの1つまたは複数に関連する処理機能を実行するためのプロセッサ1188を含む。プロセッサ1188は、プロセッサまたはマルチコアプロセッサの単一または複数のセットを含むことができる。さらに、プロセッサ1188は、統合処理システムおよび/または分散処理システムとして実装できる。さらに、プロセッサ1188は、対応する処理論理を含むことができる。
【0054】
コンピュータデバイス1186は、プロセッサ1188によって実行されているアプリケーションのローカルバージョンを記憶するなどのためのメモリ1190をさらに含む。メモリ1190は、これに限定はしないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、読取り専用メモリ(ROM)と、テープと、磁気ディスクと、光ディスクと、揮発性メモリと、不揮発性メモリと、それらの任意の組合せとを含む1つまたは複数のメモリ要素など、コンピュータが使用できる任意のタイプのメモリを含むことができる。
【0055】
さらに、コンピュータデバイス1186は、本明細書で説明するように、ハードウェア、ソフトウェア、およびサービスを利用して、1つまたは複数の相手との通信を確立し、維持することを行う通信構成要素1192を含む。通信構成要素1192は、コンピュータデバイス1186上の構成要素間、ならびにコンピュータデバイス1186と、通信ネットワーク上に位置するデバイス、および/またはコンピュータデバイス1186に直列またはローカルに接続されたデバイスなどの外部デバイスとの間の通信を伝えることができる。たとえば、通信構成要素1192は、1つまたは複数のバスを含むことができ、それぞれ送信機および受信機に関連する、外部デバイスとインタフェースするように動作可能な送信チェーン構成要素および受信チェーン構成要素をさらに含むことができる。また、通信構成要素1192はトランシーバを含むことができる。たとえば、通信構成要素1192は、コンピュータデバイス1186を無線ネットワーク800(図8)と接続し、コンピュータデバイス1186が、ボイスデータ混合トラフィック使用を伴う無線ネットワークのための容量属性とKPIとを得ることと、それらを監視することと、ネットワークパフォーマンスまたはユーザ認知のいずれかに対する悪影響を回避するためにアクションアイテムを実行することとを可能にする。
【0056】
さらに、コンピュータデバイス1186は、データストア1194をさらに含むことができ、データストア1194は、本明細書で説明する態様に関連して採用される情報、データベース、およびプログラムの大容量記憶を与えるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組合せとすることができる。たとえば、データストア1194は、プロセッサ1188によって現在実行されていないアプリケーションのためのデータリポジトリとすることができる。
【0057】
コンピュータデバイス1186は、さらに、コンピュータデバイス1186のユーザから入力を受けるように動作可能であり、ユーザへの提示のための出力を生成するようにさらに動作可能なユーザインタフェース構成要素1196を含む。ユーザインタフェース構成要素1196は、限定はしないが、キーボード、テンキー、マウス、タッチセンシティブディスプレイ、ナビゲーションキー、ファンクションキー、マイクロフォン、ボイス認識構成要素、ユーザから入力を受けることが可能な他の機構、またはそれらの任意の組合せを含む、1つまたは複数の入力デバイスを含むことができる。さらに、ユーザインタフェース構成要素1196は、限定はしないが、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバック機構、プリンタ、出力をユーザに提示することが可能な他の機構、またはそれらの任意の組合せを含む、1つまたは複数の出力デバイスを含むことができる。
【0058】
さらに、たとえば、コンピュータデバイス1186は、本明細書で説明する容量監視プロセスを実行するためのネットワーク監視構成要素1197を含むことができる。たとえば、ネットワーク監視構成要素1197は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、コンピュータ実行可能命令などのうちの1つまたは複数を含むことができる。たとえば、ネットワーク監視構成要素1197は、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とを定義することと、1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のKPIとに関連する生データを得ることと、得られた生データから少なくとも1つのアラームしきい値を決定することと、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するためにネットワークを監視することと、少なくとも1つのアラームしきい値がトリガされたと決定されたとき、ネットワークパフォーマンスとユーザ通信エクスペリエンスとを改善するための1つまたは複数のアクションアイテムを生成することと、監視されたパフォーマンスパラメータがアラームしきい値のうちの1つをトリガすることに応答して、ネットワークと通信しているコンピュータデバイスがアクションアイテムのうちの少なくとも1つを開始することと、プロセスフローチャートを生成することと、アクションアイテムを実行することと、ネットワークオペレータのツール環境において継続的監視を実行することとのうちの1つまたは複数を実行するためのネットワーク監視ルールおよび論理を含むことができる。
【0059】
また、コンピュータデバイス1186は、限定はしないが、パフォーマンスカウンタと他のパフォーマンスパラメータとを含む、上記で説明したパフォーマンス情報1199を含むことができる。そのようなパフォーマンス情報を使用して、容量属性とKPIとを決定し、監視することができる。一態様では、当該の容量属性は、限定はしないが、ハードウェア容量に関係するチャネル要素利用と、ソフト容量に関係する電力利用と、同じくソフト容量に関係する論理チャネル化リソース利用と、バックホール容量に関係するIub利用、たとえばノードBと無線ネットワークコントローラ(RNC)との間のインタフェースとを含むことができる。さらに、当該のKPIは、限定はしないが、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼セットアップ失敗率と、特定のCEに起因するCSおよび/またはPS呼ドロップ率と、CSおよび/またはPS承認拒否率と、CSおよび/またはPSリソースプリエンプション率と、CSおよび/またはPSダウンスイッチングと、データユーザスループットと、パケットドロップと、パケット遅延と、ビデオメトリックと、データユーザ数とを含むことができる。そのようなパフォーマンス情報1199は、たとえば、メモリ1190および/またはデータストア1194に記憶できる。
【0060】
その上、コンピュータデバイス1186は、容量属性およびKPIに固有のチューニングネットワーク命令またはルールを含む、上記で説明したアクションアイテム11101を含むことができる。
【0061】
したがって、コンピュータデバイス1186は、無線ネットワークの容量属性およびKPIを監視するための、本明細書で説明するプロセスを動作させるように構成される。
【0062】
図12を参照すると、無線ネットワークのための容量監視およびアクション推奨を可能にするシステム1200が示されている。たとえば、システム1200は、少なくとも部分的に基地局、モバイルデバイスなどの内部に常駐することができる。別の例示的な態様によれば、システム1200は、少なくとも部分的にノードB内に常駐することができる。システム1200は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。システム1200は、連携して動作することができる手段の論理グルーピング1202を含む。たとえば、論理グルーピング1202は、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得るための手段(1204)を含むことができる。さらに、論理グルーピング1202は、得られたデータから1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算するための手段(1206)を備えることができる。たとえば、そのような情報は、統計的関連性をもつカウンタデータなど、カウンタデータを含むことができ、そのようなカウンタは、個別の考慮のために、または互いに組み合わせて新しい複合パフォーマンス情報を形成するために収集できる。そのような情報は、所与の時間期間、たとえば、ネットワークの長期動作を表し得る履歴時間期間の間、収集できる。さらに、論理グルーピング1202は、第1の1つまたは複数のKPIを第2の1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための手段(1208)を備えることができる。
【0063】
さらに、論理グルーピング1202は、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析するための手段(1210)を備えることができる。たとえば、少なくとも1つのアラームしきい値はメジャーアラームしきい値とマイナーアラームしきい値とを含み、ネットワークおよび/またはユーザパフォーマンスが激しく劣化したときはメジャーアラームしきい値がトリガされ、ネットワーク使用がネットワークおよび/またはユーザパフォーマンスの劣化に向かう傾向があるときはマイナーアラームしきい値がトリガされる。さらに、論理グルーピング1202は、少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために上記1つまたは複数の容量属性を監視するための手段(1212)を備えることができる。一態様では、監視すべきKPIは、チャネル要素利用割合、またはIub利用割合、または電力利用割合、または論理チャネル化リソース利用割合、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含むことができる。監視すべき追加のKPIは、1つまたは複数の容量属性からの適用可能な容量属性に起因する回線交換\パケット交換(CS\PS)呼セットアップ失敗率、または1つまたは複数の容量属性からの適用可能な容量属性に起因するCS\PS呼ドロップ率、CS\PS承認拒否率、またはCS\PSリソースプリエンプション率、またはCS\PSダウンスイッチング率、またはデータユーザスループット、パケットドロップ、パケット遅延、ビデオメトリック、またはデータユーザ数、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含むことができる。さらに、システム1200は、手段1204、1206、1208、1210および1212に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ1214を含むことができる。メモリ1214の外部にあるものとして図示されているが、手段1204、1206、1208、1210および1212のうちの1つまたは複数はメモリ1214の内部に存在することができることを理解されたい。
【0064】
本出願で使用する「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、限定はしないが、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなど、コンピュータ関連のエンティティを含むものとする。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションと、そのコンピューティングデバイスの両方を構成要素とすることができる。1つまたは複数の構成要素がプロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、1つの構成要素を1つのコンピュータ上に配置し、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散することができる。さらに、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらの構成要素は、ローカルシステム、分散システム、および/または他のシステムを用いるインターネットなどのネットワーク全体の中の別の構成要素と信号を介して対話する1つの構成要素からのデータなど、1つまたは複数のデータパケットを有する信号によるなど、ローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスを介して通信することができる。
【0065】
さらに、本明細書では、ワイヤード端末または無線端末とすることができる端末に関する様々な態様について説明する。端末は、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイルデバイス、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器(UE)と呼ばれることもある。無線端末は、セルラー電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスとすることができる。さらに、本明細書では基地局に関する様々な態様について説明する。基地局は、(1つまたは複数の)無線端末と通信するために利用でき、アクセスポイント、ノードB、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。
【0066】
さらに、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味するものとする。すなわち、別段の規定がない限り、または文脈から明白でない限り、「XはAまたはBを使用する」という句は、自然な包括的置換のいずれかを意味するものとする。すなわち、「XはAまたはBを使用する」という句は、XがAを使用する場合、XがBを使用する場合、またはXがAとBの両方を使用する場合のいずれによっても満たされる。さらに、本出願および添付の特許請求の範囲で使用する冠詞「a」および「an」は、別段の規定がない限り、または単数形を示すことが文脈から明白でない限り、概して「1つまたは複数」を意味するものと解釈すべきである。
【0067】
本明細書で説明した技法は、UMTS、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のシステムなど、様々な無線通信システムに使用できる。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、Wideband-CDMA(W−CDMA)およびCDMAの他の変形態を含む。さらに、cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、Evolved UTRA(E−UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM などの無線技術を実装することができる。UTRAおよびE−UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。3GPP Long Term Evolution(LTE)は、ダウンリンク上ではOFDMAを採用し、アップリンク上ではSC−FDMAを採用するE−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と称する組織からの文書に記載されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と称する組織からの文書に記載されている。さらに、そのような無線通信システムは、不対無資格スペクトル、802.xx無線LAN、BLUETOOTH(登録商標)および任意の他の短距離または長距離無線通信技法をしばしば使用するピアツーピア(たとえば、モバイルツーモバイル)アドホックネットワークシステムをさらに含むことができる。
【0068】
いくつかのデバイス、構成要素、モジュールなどを含むことができるシステムに関して、様々な態様または特徴を提示する。様々なシステムは、追加のデバイス、構成要素、モジュールなどを含んでもよく、および/または各図に関連して論じるデバイス、構成要素、モジュールなどのすべてを含まなくてもよいことを理解および諒解されたい。これらの手法の組合せを使用することもできる。
【0069】
本明細書で開示した実施形態に関して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジック、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装することもできる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上述のステップおよび/またはアクションの1つまたは複数を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることができる。
【0070】
さらに、本明細書で開示した態様に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、直接ハードウェアで実施するか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施するか、またはその2つの組合せで実施することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合できる。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化することができる。さらに、いくつかの態様では、プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐することができる。さらに、ASICはユーザ端末中に常駐することができる。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐することができる。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる、機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令の1つまたは任意の組合せ、あるいはそのセットとして常駐することができる。
【0071】
1つまたは複数の態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装することができる。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶するか、あるいはコンピュータ可読媒体上で送信することができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを担持または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる、任意の他の媒体を備えることができる。また、どんな接続でもコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、通常、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0072】
上記の開示は、例示的な態様および/または実施形態について論じたが、添付の特許請求の範囲によって定義された説明した態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなく、様々な変更および改変を本明細書で行うことができることに留意されたい。さらに、説明した態様および/または実施形態の要素は単数で説明または特許請求されることがあるが、単数の限定が明示的に指定されない限り、複数が企図される。さらに、任意の態様および/または実施形態の全部または一部は、別段の規定がない限り、任意の他の態様および/または実施形態の全部または一部とともに利用できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを監視する方法であって、
ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得ることと、
前記得られたデータから前記1つまたは複数のKPIについてネットワークレベル値を計算することと、
第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成することと、
少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために前記1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析することと、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記1つまたは複数の容量属性を監視することと、
を備える、方法。
【請求項2】
ネットワークパフォーマンスとユーザ通信エクスペリエンスとを改善するための1つまたは複数のアクションアイテムを記憶することと、
監視された容量属性が前記アラームしきい値のうちの1つをトリガすることに応答して、前記ネットワークと通信しているコンピュータデバイスで前記アクションアイテムのうちの少なくとも1つを開始することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数の容量属性は、ネットワークハードウェア容量属性、またはネットワークバックホール容量属性、またはネットワークソフトウェア属性、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワークハードウェア容量属性はチャネル要素利用を含み、ネットワークバックホール容量属性はIub利用を含み、前記ネットワークソフトウェア属性は電力利用と論理チャネル化リソース利用とを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのアラームしきい値はメジャーアラームしきい値とマイナーアラームしきい値とを含み、ネットワークパフォーマンスが激しく劣化したときは前記メジャーアラームしきい値がトリガされ、ネットワーク使用がネットワークパフォーマンスの劣化に向かう傾向があるときは前記マイナーアラームしきい値がトリガされる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の前記1つまたは複数のKPIについての前記ネットワークレベル値は、チャネル要素利用割合、またはIub利用割合、または電力利用割合、または論理チャネル化リソース利用割合、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の前記1つまたは複数のKPIについての前記ネットワークレベル値は、前記1つまたは複数の容量属性から適用可能な容量属性に起因する回線交換\パケット交換(CS\PS)呼セットアップ失敗率、または前記1つまたは複数の容量属性から適用可能な容量属性に起因するCS\PS呼ドロップ率、CS\PS承認拒否率、またはCS\PSリソースプリエンプション率、またはCS\PSダウンスイッチング率、またはデータユーザスループット、またはパケットドロップ、またはパケット遅延、またはビデオメトリックまたはデータユーザ数、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記監視することは、
2つ以上のアラームしきい値がトリガされたかどうかを決定することと、
2つ以上のアラームしきい値がトリガされたと決定されたとき、ネットワーク使用中断のレベルによって部分的に定義される重大度の順序によって多重アラームをランク付けすることと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ランク付けすることは、前記ネットワークに関連する1つまたは複数のセルの中で、どのセルがより重大度の大きいアラームをトリガしたかをランク付けすることをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ランク付けすることは、アラームしきい値をトリガした前記1つまたは複数の容量属性の中で、どの前記1つまたは複数の容量属性がより重大度の大きいアラームをトリガするアラームしきい値をトリガしたかをランク付けすることをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記監視することは、
予め定められた時間にわたって前記1つまたは複数の容量属性のうちの少なくとも1つを監視すること、をさらに含み、前記時間は、統計的に関係する比較データを得るために必要とされる期間によって定義される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのアクションアイテムによって決定された前記ネットワークの前記1つまたは複数の容量属性のうちの少なくとも1つを再チューニングすることと、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のうちのいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記再チューニングされたネットワークを監視することと、
前記再チューニングされたネットワークにおいて少なくとも1つのアラームしきい値がトリガされたと決定されたとき、ネットワークパフォーマンスおよびユーザ通信エクスペリエンスの長期改善を可能にするために1つまたは複数の長期アクションアイテムを生成することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ネットワークは1つまたは複数のセルを含み、前記監視することは前記1つまたは複数のセルの少なくとも一部分について実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
ボイスおよびデータトラフィックレベルが一般的しきい値レベルを超えるセルを選択することによって前記1つまたは複数のセルの前記部分を決定すること、をさらに備える請求項13に記載の方法。
【請求項15】
無線ネットワークについてのパフォーマンス測定値を生成するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得るための第1のモジュールと、
前記得られたデータから前記1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算するための第2のモジュールと、
第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための第3のモジュールと、
少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために前記1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析するための第4のモジュールと、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記1つまたは複数の容量属性を監視するための第5のモジュールと、
を備える、プロセッサ。
【請求項16】
コンピュータに、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得させるための第1のコードセットと、
コンピュータに、前記得られたデータから前記1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算させるための第2のコードセットと、
コンピュータに、第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成させるための第3のコードセットと、
コンピュータに、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために前記1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析させるための第4のコードセットと、
コンピュータに、前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記1つまたは複数の容量属性を監視させるための第5のコードセットと、
を備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得るための手段と、
前記得られたデータから前記1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算するための手段と、
第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための手段と、
少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために前記1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析するための手段と、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記1つまたは複数の容量属性を監視するための手段と、
を備える装置。
【請求項18】
ネットワークを監視するための装置であって、
ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得ることと、
前記得られたデータから前記1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算することと、
第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成することと、
少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために前記1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析することと、
を行うように動作可能なパフォーマンス情報モジュールと、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記1つまたは複数の容量属性を監視するように動作可能なネットワーク監視モジュールと、
を備える装置。
【請求項19】
ネットワークパフォーマンスとユーザ通信エクスペリエンスとを改善するための1つまたは複数のアクションアイテムを記憶することと、
監視された容量属性が前記アラームしきい値のうちの1つをトリガすることに応答して、前記ネットワークと通信しているコンピュータデバイスで前記アクションアイテムのうちの少なくとも1つを開始することと、
を行うように動作可能なアクションアイテムモジュールをさらに備える請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記1つまたは複数の容量属性は、ネットワークハードウェア容量属性、またはネットワークバックホール容量属性、またはネットワークソフトウェア属性、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記ネットワークハードウェア容量属性はチャネル要素利用を含み、ネットワークバックホール容量属性はIub利用を含み、前記ネットワークソフトウェア属性は電力利用と論理チャネル化リソース利用とを含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのアラームしきい値はメジャーアラームしきい値とマイナーアラームしきい値とを含み、ネットワークパフォーマンスが激しく劣化したときは前記メジャーアラームしきい値がトリガされ、ネットワーク使用がネットワークパフォーマンスの劣化に向かう傾向があるときは前記マイナーアラームしきい値がトリガされる、請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記第1の前記1つまたは複数のKPIの前記ネットワークレベル値は、チャネル要素利用割合、またはIub利用割合、または電力利用割合、または論理チャネル化リソース利用割合、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項24】
前記第2の前記1つまたは複数のKPIについての前記ネットワークレベル値は、前記1つまたは複数の容量属性から適用可能な容量属性に起因する回線交換\パケット交換(CS\PS)呼セットアップ失敗率、または前記1つまたは複数の容量属性からの適用可能な容量属性に起因するCS\PS呼ドロップ率、CS\PS承認拒否率、またはCS\PSリソースプリエンプション率、またはCS\PSダウンスイッチング率、またはデータユーザスループット、またはパケットドロップ、またはパケット遅延、またはビデオメトリックまたはデータユーザ数、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項25】
前記ネットワーク監視モジュールは、
2つ以上のアラームしきい値がトリガされたかどうかを決定することと、
2つ以上のアラームしきい値がトリガされたと決定されたとき、ネットワーク使用中断のレベルによって部分的に定義される重大度の順序によって多重アラームをランク付けすることと、
を行うようにさらに動作可能である、請求項18に記載の装置。
【請求項26】
前記ネットワーク監視モジュールは、
前記ネットワークに関連する1つまたは複数のセルの中で、どのセルがより重大度の大きいアラームをトリガしたかをランク付けするようにさらに動作可能である、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記ネットワーク監視モジュールは、
アラームしきい値をトリガした前記1つまたは複数の容量属性の中で、どの前記1つまたは複数の容量属性がより重大度の大きいアラームをトリガするアラームしきい値をトリガしたかをランク付けするようにさらに動作可能である、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記ネットワーク監視モジュールは、
予め定められた時間にわたって前記1つまたは複数の容量属性のうちの少なくとも1つを監視することを行うようにさらに動作可能であり、前記時間は、統計的に関係する比較データを得るために必要とされる期間によって定義される、請求項18に記載の装置。
【請求項29】
前記ネットワーク監視モジュールは、
前記少なくとも1つのアクションアイテムによって決定された前記ネットワークの前記1つまたは複数の容量属性のうちの少なくとも1つを再チューニングすることと、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記再チューニングされたネットワークを監視することと、
を行うようにさらに動作可能であり、
前記アクションアイテムモジュールは、
前記再チューニングされたネットワークにおいて少なくとも1つのアラームしきい値がトリガされたと決定されたとき、ネットワークパフォーマンスおよびユーザ通信エクスペリエンスの長期改善を可能にするために1つまたは複数の長期アクションアイテムを生成するようにさらに動作可能である、
請求項18に記載の装置。
【請求項30】
前記ネットワークは1つまたは複数のセルを含み、
前記ネットワーク監視モジュールは、前記1つまたは複数のセルの少なくとも一部分を監視するようにさらに動作可能である、
請求項18に記載の装置。
【請求項31】
前記ネットワーク監視モジュールは、
ボイスおよびデータトラフィックレベルが一般的しきい値レベルを超えるセルを選択することによって前記1つまたは複数のセルの前記部分を決定するようにさらに動作可能である、請求項30に記載の装置。
【請求項1】
ネットワークを監視する方法であって、
ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得ることと、
前記得られたデータから前記1つまたは複数のKPIについてネットワークレベル値を計算することと、
第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成することと、
少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために前記1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析することと、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記1つまたは複数の容量属性を監視することと、
を備える、方法。
【請求項2】
ネットワークパフォーマンスとユーザ通信エクスペリエンスとを改善するための1つまたは複数のアクションアイテムを記憶することと、
監視された容量属性が前記アラームしきい値のうちの1つをトリガすることに応答して、前記ネットワークと通信しているコンピュータデバイスで前記アクションアイテムのうちの少なくとも1つを開始することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数の容量属性は、ネットワークハードウェア容量属性、またはネットワークバックホール容量属性、またはネットワークソフトウェア属性、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワークハードウェア容量属性はチャネル要素利用を含み、ネットワークバックホール容量属性はIub利用を含み、前記ネットワークソフトウェア属性は電力利用と論理チャネル化リソース利用とを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのアラームしきい値はメジャーアラームしきい値とマイナーアラームしきい値とを含み、ネットワークパフォーマンスが激しく劣化したときは前記メジャーアラームしきい値がトリガされ、ネットワーク使用がネットワークパフォーマンスの劣化に向かう傾向があるときは前記マイナーアラームしきい値がトリガされる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の前記1つまたは複数のKPIについての前記ネットワークレベル値は、チャネル要素利用割合、またはIub利用割合、または電力利用割合、または論理チャネル化リソース利用割合、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の前記1つまたは複数のKPIについての前記ネットワークレベル値は、前記1つまたは複数の容量属性から適用可能な容量属性に起因する回線交換\パケット交換(CS\PS)呼セットアップ失敗率、または前記1つまたは複数の容量属性から適用可能な容量属性に起因するCS\PS呼ドロップ率、CS\PS承認拒否率、またはCS\PSリソースプリエンプション率、またはCS\PSダウンスイッチング率、またはデータユーザスループット、またはパケットドロップ、またはパケット遅延、またはビデオメトリックまたはデータユーザ数、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記監視することは、
2つ以上のアラームしきい値がトリガされたかどうかを決定することと、
2つ以上のアラームしきい値がトリガされたと決定されたとき、ネットワーク使用中断のレベルによって部分的に定義される重大度の順序によって多重アラームをランク付けすることと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ランク付けすることは、前記ネットワークに関連する1つまたは複数のセルの中で、どのセルがより重大度の大きいアラームをトリガしたかをランク付けすることをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ランク付けすることは、アラームしきい値をトリガした前記1つまたは複数の容量属性の中で、どの前記1つまたは複数の容量属性がより重大度の大きいアラームをトリガするアラームしきい値をトリガしたかをランク付けすることをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記監視することは、
予め定められた時間にわたって前記1つまたは複数の容量属性のうちの少なくとも1つを監視すること、をさらに含み、前記時間は、統計的に関係する比較データを得るために必要とされる期間によって定義される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのアクションアイテムによって決定された前記ネットワークの前記1つまたは複数の容量属性のうちの少なくとも1つを再チューニングすることと、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のうちのいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記再チューニングされたネットワークを監視することと、
前記再チューニングされたネットワークにおいて少なくとも1つのアラームしきい値がトリガされたと決定されたとき、ネットワークパフォーマンスおよびユーザ通信エクスペリエンスの長期改善を可能にするために1つまたは複数の長期アクションアイテムを生成することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ネットワークは1つまたは複数のセルを含み、前記監視することは前記1つまたは複数のセルの少なくとも一部分について実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
ボイスおよびデータトラフィックレベルが一般的しきい値レベルを超えるセルを選択することによって前記1つまたは複数のセルの前記部分を決定すること、をさらに備える請求項13に記載の方法。
【請求項15】
無線ネットワークについてのパフォーマンス測定値を生成するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得るための第1のモジュールと、
前記得られたデータから前記1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算するための第2のモジュールと、
第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための第3のモジュールと、
少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために前記1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析するための第4のモジュールと、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記1つまたは複数の容量属性を監視するための第5のモジュールと、
を備える、プロセッサ。
【請求項16】
コンピュータに、ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得させるための第1のコードセットと、
コンピュータに、前記得られたデータから前記1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算させるための第2のコードセットと、
コンピュータに、第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成させるための第3のコードセットと、
コンピュータに、少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために前記1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析させるための第4のコードセットと、
コンピュータに、前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記1つまたは複数の容量属性を監視させるための第5のコードセットと、
を備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得るための手段と、
前記得られたデータから前記1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算するための手段と、
第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成するための手段と、
少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために前記1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析するための手段と、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記1つまたは複数の容量属性を監視するための手段と、
を備える装置。
【請求項18】
ネットワークを監視するための装置であって、
ネットワークに関連する1つまたは複数の容量属性と1つまたは複数のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)とに関連するデータを得ることと、
前記得られたデータから前記1つまたは複数のKPIのネットワークレベル値を計算することと、
第1の前記1つまたは複数のKPIを第2の前記1つまたは複数のKPIに対してプロットすることによってパフォーマンスデータグラフを生成することと、
少なくとも1つのアラームしきい値を決定するために前記1つまたは複数のパフォーマンスデータグラフを分析することと、
を行うように動作可能なパフォーマンス情報モジュールと、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記1つまたは複数の容量属性を監視するように動作可能なネットワーク監視モジュールと、
を備える装置。
【請求項19】
ネットワークパフォーマンスとユーザ通信エクスペリエンスとを改善するための1つまたは複数のアクションアイテムを記憶することと、
監視された容量属性が前記アラームしきい値のうちの1つをトリガすることに応答して、前記ネットワークと通信しているコンピュータデバイスで前記アクションアイテムのうちの少なくとも1つを開始することと、
を行うように動作可能なアクションアイテムモジュールをさらに備える請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記1つまたは複数の容量属性は、ネットワークハードウェア容量属性、またはネットワークバックホール容量属性、またはネットワークソフトウェア属性、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記ネットワークハードウェア容量属性はチャネル要素利用を含み、ネットワークバックホール容量属性はIub利用を含み、前記ネットワークソフトウェア属性は電力利用と論理チャネル化リソース利用とを含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのアラームしきい値はメジャーアラームしきい値とマイナーアラームしきい値とを含み、ネットワークパフォーマンスが激しく劣化したときは前記メジャーアラームしきい値がトリガされ、ネットワーク使用がネットワークパフォーマンスの劣化に向かう傾向があるときは前記マイナーアラームしきい値がトリガされる、請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記第1の前記1つまたは複数のKPIの前記ネットワークレベル値は、チャネル要素利用割合、またはIub利用割合、または電力利用割合、または論理チャネル化リソース利用割合、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項24】
前記第2の前記1つまたは複数のKPIについての前記ネットワークレベル値は、前記1つまたは複数の容量属性から適用可能な容量属性に起因する回線交換\パケット交換(CS\PS)呼セットアップ失敗率、または前記1つまたは複数の容量属性からの適用可能な容量属性に起因するCS\PS呼ドロップ率、CS\PS承認拒否率、またはCS\PSリソースプリエンプション率、またはCS\PSダウンスイッチング率、またはデータユーザスループット、またはパケットドロップ、またはパケット遅延、またはビデオメトリックまたはデータユーザ数、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項25】
前記ネットワーク監視モジュールは、
2つ以上のアラームしきい値がトリガされたかどうかを決定することと、
2つ以上のアラームしきい値がトリガされたと決定されたとき、ネットワーク使用中断のレベルによって部分的に定義される重大度の順序によって多重アラームをランク付けすることと、
を行うようにさらに動作可能である、請求項18に記載の装置。
【請求項26】
前記ネットワーク監視モジュールは、
前記ネットワークに関連する1つまたは複数のセルの中で、どのセルがより重大度の大きいアラームをトリガしたかをランク付けするようにさらに動作可能である、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記ネットワーク監視モジュールは、
アラームしきい値をトリガした前記1つまたは複数の容量属性の中で、どの前記1つまたは複数の容量属性がより重大度の大きいアラームをトリガするアラームしきい値をトリガしたかをランク付けするようにさらに動作可能である、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記ネットワーク監視モジュールは、
予め定められた時間にわたって前記1つまたは複数の容量属性のうちの少なくとも1つを監視することを行うようにさらに動作可能であり、前記時間は、統計的に関係する比較データを得るために必要とされる期間によって定義される、請求項18に記載の装置。
【請求項29】
前記ネットワーク監視モジュールは、
前記少なくとも1つのアクションアイテムによって決定された前記ネットワークの前記1つまたは複数の容量属性のうちの少なくとも1つを再チューニングすることと、
前記少なくとも1つのアラームしきい値のいずれかがトリガされたかどうかを決定するために前記再チューニングされたネットワークを監視することと、
を行うようにさらに動作可能であり、
前記アクションアイテムモジュールは、
前記再チューニングされたネットワークにおいて少なくとも1つのアラームしきい値がトリガされたと決定されたとき、ネットワークパフォーマンスおよびユーザ通信エクスペリエンスの長期改善を可能にするために1つまたは複数の長期アクションアイテムを生成するようにさらに動作可能である、
請求項18に記載の装置。
【請求項30】
前記ネットワークは1つまたは複数のセルを含み、
前記ネットワーク監視モジュールは、前記1つまたは複数のセルの少なくとも一部分を監視するようにさらに動作可能である、
請求項18に記載の装置。
【請求項31】
前記ネットワーク監視モジュールは、
ボイスおよびデータトラフィックレベルが一般的しきい値レベルを超えるセルを選択することによって前記1つまたは複数のセルの前記部分を決定するようにさらに動作可能である、請求項30に記載の装置。
【図1】
【図1A】
【図2】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図1A】
【図2】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2012−509036(P2012−509036A)
【公表日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536574(P2011−536574)
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/064649
【国際公開番号】WO2010/057131
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLASH
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/064649
【国際公開番号】WO2010/057131
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLASH
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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