無線端末機種変更手続き方法、無線端末解約手続き方法、及び無線端末システム
【課題】無線端末の利用者が通信事業者との解約及び機種変更手続きを行なうことができる無線端末機種変更手続き方法、無線端末解約手続き方法、及び無線端末システムを提供する。
【解決手段】利用者は無線端末1を用いて、センタ局30に対して所定の手続きを行なうための通信を要求する発呼を行なう。認証局20は無線端末1から発呼に乗じて通知される発番号と、当該認証局20で管理するこの無線端末1に該当する発番号とを照合して認証を行ない、無線端末1とセンタ局30との呼を接続する。上記呼の接続により無線端末1とセンタ局30は無線ネットワーク10を介して相互に通信し、利用者は無線端末1を用いてセンタ局30から送信される入力フォームに所定の情報を記入し、無線端末1から上記記入済みの入力フォームをセンタ局30送信して所定の手続きを行なう。また、必要に応じて無線端末1はセンタ局30から送信される発番号の書き込みを行なう。
【解決手段】利用者は無線端末1を用いて、センタ局30に対して所定の手続きを行なうための通信を要求する発呼を行なう。認証局20は無線端末1から発呼に乗じて通知される発番号と、当該認証局20で管理するこの無線端末1に該当する発番号とを照合して認証を行ない、無線端末1とセンタ局30との呼を接続する。上記呼の接続により無線端末1とセンタ局30は無線ネットワーク10を介して相互に通信し、利用者は無線端末1を用いてセンタ局30から送信される入力フォームに所定の情報を記入し、無線端末1から上記記入済みの入力フォームをセンタ局30送信して所定の手続きを行なう。また、必要に応じて無線端末1はセンタ局30から送信される発番号の書き込みを行なう。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者が所有する携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)等の無線端末に係り、特に無線端末の無線ネットワーク利用にかかる対価を収受する通信事業者との契約手続きを行なう無線端末機種変更手続き方法、無線端末解約手続き方法、及び無線端末システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者が新規購入した携帯電話やPHS端末(以下「無線端末」と記す)における通信事業者との契約手続きは、上記通信事業者が定める指定窓口あるいは店舗等においてのみ可能であり、即ち、利用者はこれらの窓口に出向かないと上記無線端末の契約手続きができなかった。これは、上記手続きには無線端末に所定の情報を書き込む必要があったからである。これを改善するためには、上記無線端末を出荷する時点で所定の情報を書き込んでおく必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−32177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では通信事業者が多くの無線端末の新規加入者を受付けるためには、より多くの指定窓口(店舗等)を設けなければならなかった。これは利用者の観点からすると、利用者は、新規加入の契約手続きを行なう際に最寄りの場所に指定窓口がない場合、わざわざ遠くの指定窓口まで出向く必要があり、不都合であった。そして、これら指定窓口においても営業時間外は上記手続きができなかった。また、上記無線端末を出荷する時点で所定の情報を書き込んでおく場合は、上記所定の情報にはリソースに限りのある発番号(無線端末の電話番号)が含まれているため、例えば、利用者が無線端末を購入した後、その無線端末の新規加入の契約手続きを行なわなければ、その無線端末に書き込まれている発番号は欠番となる。これは、通信事業者の観点からすると、リソースに限りのある発番号の有効利用ができず、不都合であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、利用者が購入した無線端末を用いて、通信事業者との解約及び機種変更手続きを行なうことができる無線端末機種変更手続き方法、無線端末解約手続き方法、及び無線端末システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、センタ装置に対する機種変更前無線端末の機種変更登録手続き処理と機種変更後無線端末の機種変更移行手続き処理とを含む機種変更契約手続き処理を行わせる無線端末機種変更手続き方法であって、前記機種変更登録手続き処理は、前記機種変更前無線端末の所定の操作にしたがって、前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する第1の発呼ステップと、前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする第1の応答ステップと、前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更登録情報を送信する機種変更登録情報送信ステップと、前記センタ装置が、前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報に基づいて前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する機種変更登録ステップとを有し、前記機種変更移行手続き処理は、前記機種変更後無線端末の所定の操作にしたがって、前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を予め記憶している仮契約用の発番号で発呼する第2の発呼ステップと、前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする第2の応答ステップと、前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更情報を送信する機種変更情報送信ステップと、前記センタ装置が、前記機種変更情報を受信して、その機種変更情報に基づいて前記機種変更後無線端末の登録状態を機種変更中から本契約に変更し、本契約用の発番号を前記機種変更後無線端末に対して送信する本契約登録ステップと、前記機種変更後無線端末が、前記本契約用の発番号を受信して自端末に書き込む書き込みステップとを有することを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記機種変更登録手続き処理の前記機種変更登録ステップは、前記センタ装置が、前記機種変更前無線端末から送信された前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報が前記機種変更前無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記機種変更登録手続き処理を中断することを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記機種変更移行手続き処理における前記本契約用の発番号は、前記機種変更登録手続き処理における発番号と同一の番号であることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記機種変更登録手続き処理は、前記第1の応答ステップの次に、前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更登録の手続き要求を発行する機種変更手続き要求ステップと、前記センタ装置が、前記機種変更登録の手続き要求の受信に応じて前記機種変更登録情報の入力フォームを前記機種変更前無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、をさらに有し、前記機種変更登録情報送信ステップは、前記機種変更前無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記機種変更登録情報を前記センタ装置に対して送信することを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記機種変更移行手続き処理は、前記第2の応答ステップの次に、前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更移行の手続き要求を発行する機種変更移行手続き要求ステップと、前記センタ装置が、前記機種変更移行の手続き要求の受信に応じて前記機種変更情報の入力フォームを前記機種変更後無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、をさらに有し、前記機種変更情報送信ステップは、前記機種変更後無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記機種変更情報を前記センタ装置に対して送信することを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、センタ装置に対する機種変更前無線端末の機種変更登録手続き処理と機種変更後無線端末の機種変更移行手続き処理とを含む機種変更契約手続き処理を行う無線端末システムであって、前記機種変更前無線端末は、操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する第1の発呼手段と、前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して機種変更登録情報を送信する機種変更登録情報送信手段とを備え、前記機種変更後無線端末は、操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を予め記憶している仮契約用の発番号で発呼する第2の発呼手段と、前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して機種変更情報を送信する機種変更情報送信手段と、前記センタ装置から送信された本契約用の発番号を受信して自端末に書き込む書き込み手段とを備え、前記センタ装置は、前記機種変更前無線端末の前記第1の発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする第1の応答手段と、前記機種変更前無線端末の前記機種変更登録情報送信手段からの前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報に基づいて前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する機種変更登録手段と、前記機種変更後無線端末の前記第2の発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする第2の応答手段と、前記機種変更後無線端末の前記機種変更情報送信手段からの前記機種変更情報を受信して、その機種変更情報に基づいて前記機種変更後無線端末の登録状態を機種変更中から本契約に変更し、前記本契約用の発番号を前記機種変更後無線端末に対して送信する本契約登録手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記センタ装置の前記機種変更登録手段は、前記機種変更前無線端末の前記機種変更登録情報送信手段からの前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報が前記機種変更前無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更して、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記機種変更登録手続き処理を中断することを特徴とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、センタ装置に対する無線端末の解約手続き処理を行わせる無線端末解約手続き方法であって、前記無線端末の所定の操作にしたがって、前記無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する発呼ステップと、前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする応答ステップと、前記無線端末が、前記センタ装置に対して解約情報を送信する解約情報送信ステップと、前記センタ装置が、前記解約情報を受信して、その解約情報に基づいて前記無線端末の解約を登録する解約登録ステップとを有することを特徴とする。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記解約登録ステップは、前記センタ装置が、前記無線端末から送信された前記解約情報を受信して、その解約情報が前記無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記無線端末の登録状態を解約に設定して、解約手続きの完了通知を前記無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記解約手続き処理を中断することを特徴とする。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記応答ステップの次に、前記無線端末が、前記センタ装置に対して解約の手続き要求を発行する解約手続き要求ステップと、前記センタ装置が、前記解約の手続き要求の受信に応じて前記解約情報の入力フォームを前記無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、をさらに有し、前記解約情報送信ステップは、前記無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記解約情報を前記センタ装置に対して送信することを特徴とする。
【0015】
請求項11に記載の発明は、センタ装置に対する無線端末の解約手続き処理を行う無線端末システムであって、前記無線端末は、操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する発呼手段と、前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して解約情報を送信する解約情報送信手段とを備え、前記センタ装置は、前記無線端末の前記発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする応答手段と、前記無線端末の前記解約情報送信手段からの前記解約情報を受信して、その解約情報に基づいて前記無線端末の解約を登録する解約登録手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
請求項12に記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記センタ装置の前記解約登録手段は、前記無線端末の前記解約情報送信手段からの前記解約情報を受信して、その解約情報が前記無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記無線端末の登録状態を解約に設定して、解約手続きの完了通知を前記無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記解約手続き処理を中断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、無線端末の利用者が該無線端末を用いてセンタ局と通信して解約及び機種変更の手続きを行なうので、上記通信事業者は多くの無線端末の加入者を受付けるためにより多くの指定窓口を開設する必要がなくなり、新規に指定窓口を開設することによるコストの発生を抑えることができ、他方、利用者は指定窓口が近くにない場合でも、わざわざ遠くの指定窓口まで出向く必要がなく、通信事業者の通信サービスエリア内で電波の状態が良好な場合においては、いつでも機種変更及び解約の手続きを行なうことができる。
また、予め無線端末に書き込まれている発番号をダミーとした場合には、例えばこの無線端末が機種変更移行の手続きがなされない場合でも通信事業者に割当てられている発番号に欠番が生じるようなことはなく、従って通信事業者はリソースに限りのある発番号を有効に利用することができる。
さらに、上記各種手続きにおいて使用される解約キー及び機種変更キーは、上記通信事業者から利用者の無線端末への通信以外の手段により通知されるので、上記各手続を行なった利用者と、実際の契約情報に含まれる利用者との同一性を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態による無線端末システムの構成を示す図である。
【図2】ユーザデータベースD1の内容の一例を示す図である。
【図3】開通キーデータベースD3の内容の一例を示す図である。
【図4】解約キーデータベースD4の内容の一例を示す図である。
【図5】機種変更キーデータベースD5の内容の一例を示す図である。
【図6】新規加入の契約(仮契約)手続きの手順を示すシーケンスチャートである。
【図7】新規加入の契約(本契約移行)手続きの手順を示すシーケンスチャートである。
【図8】解約手続きの手順を示すシーケンスチャートである。
【図9】機種変更(機種変更登録)手続きの手順を示すシーケンスチャートである。
【図10】機種変更(機種変更移行)手続きの手順を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ここでは、認証局により無線端末からの発呼を認証する処理を行なう場合を例に説明する。図1は、本発明の無線端末システムの一実施の形態による構成を示した図であり、ユーザが所有する無線端末1と、無線端末1が無線ネットワーク10を利用した通信にかかる対価を収受する通信事業者が有するセンタ局30、認証局20、ユーザデータベースD1、空き番号データベースD2、開通キーデータベースD3、解約キーデータベースD4、機種変更キーデータベースD5及びカード会社認証システム40とを備える。
【0020】
無線端末1は、例えば携帯電話やPHS、あるいはそれらの機能が組み込まれたコンピュータ装置等で、無線ネットワーク10を介してセンタ局30へ通信を要求する発呼を行ない、この呼が接続された後、センタ局30と所定の手続きに関する情報を相互に通信する。また、無線ネットワーク10を介して他の無線端末や一般加入電話に対して通信を要求する発呼を行ない、通話する。また、無線端末1は出荷される時点において無線ネットワーク10を介して通信する際に必要なサービスオーダデータ(通信事業者情報、認証鍵、優先局指定情報、オプションコード及び個別情報、例えば発番号、とを含む情報)と、無線端末1を識別するための端末固有情報と、所定のキー操作、例えば数字キーや表示画面に表示されたアイコン選択キーの押下に連動して起動し、センタ局30へ所定の手続きのための通信を要求する発呼を行なうサインアップコマンドとを含む情報が書き込まれている。例えば、上記個別情報(発番号)は後で詳しく説明する認証局20により無線端末1からセンタ局30へ発呼した場合のみ認証されるダミーの発番号である。
【0021】
認証局20は、無線端末1からの無線ネットワーク10を介した通信を要求する発呼を受け、上記発呼に乗じて通知される無線端末1の発番号と認証鍵と、当該認証局20で管理する無線端末1の発番号と該発番号に対応する認証鍵とを照合し、照合の結果が一致した場合は認証して無線端末1の呼を所定の通信要求先へ接続する。また、認証局20は無線端末1の発番号がダミーの場合、無線端末1からセンタ局30への発呼に対してのみ認証する。これにより、新規加入の仮契約がなされていない無線端末1を使用した他の無線端末等との通信(通話)を防止する。
【0022】
センタ局30は、認証局20により無線端末1からの発呼が認証されると、無線端末1との呼が接続されて所定の手続きに関する情報を相互に通信する。このときセンタ局30は、後に詳しく説明するユーザデータベースD1、空き番号データベースD2、開通キーデータベースD3、解約キーデータベースD4及び機種変更キーデータベースD5とを含むデータベースに対して必要に応じて上記相互に通信する情報の登録、上記所定のデータベースの登録情報の参照又は抽出を行ない、あるいは、上記データベースの登録情報をカード会社認証システム40へ送信し、上記登録情報の認証処理を行なう。
【0023】
ユーザデータベースD1は、無線端末1の利用者情報が登録されているデータベースで、上記通信事業者により管理されている。例えば、図2に示すように、発番号、端末固有情報、契約状況、氏名、住所、料金コース、残債情報、クレジットカード情報とを含み、発番号は通信事業者ごとに割当てられている無線端末の電話番号に相当する番号、端末固有情報は無線端末ごとに異なる個体を識別する情報、契約状況は仮契約、本契約、解約、機種変更中とを含む契約状態を示す情報、氏名及び住所は無線端末1の利用者の氏名及び住所を含む情報、料金コースは通信料金の課金種類を示す情報、残債情報は通信料金の未徴収の有無を示す情報、クレジットカード情報はクレジットカードの会員番号を示す情報である。
また、このユーザデータベースD1に基づいて上記通信事業者から利用者に対して通信料金の請求等が行なわれる。
【0024】
空き番号データベースD2は、上記ユーザデータベースD1から抽出されるデータベースで、上記通信事業者に割当てられている全ての発番号から既に無線端末に割当てた発番号を除外したものからなるデータベースである。この空き番号データベースD2で示される発番号が新規加入の無線端末に対して割当てることのできる発番号である。また、この空き番号データベースD2はユーザデータベースD1において無線端末1に割当てられていない発番号のみ抽出し、ソートすることで代替可能である。
【0025】
開通キーデータベースD3は、無線端末1が新規加入の仮契約から本契約移行の手続きを行なう場合に必要となる開通キーが登録されているデータベースで、図3に示すように、センタ局30により仮契約中の利用者の無線端末1の発番号1つに対して1つの開通キーが設定され、例えば、「070−555−00001」の発番号に開通キー「AA01」が設定される。そして、上記設定された開通キーはユーザデータベースD1の利用者情報(氏名、住所)に基づいて上記通信事業者から利用者に通知される。
【0026】
解約キーデータベースD4は、解約の手続きを行なう場合に必要となる解約キーが登録されているデータベースで、利用者から予め上記通信事業者に解約の申請がなされると、図4に示すように、センタ局30により上記利用者の無線端末1の発番号1つに対し1つの解約キーが設定され、例えば、「070−575−00001」の発番号に開通キー「01AA」が設定される。そして、上記設定された解約キーはユーザデータベースD1の利用者情報に基づいて上記通信事業者から利用者に通知される。
【0027】
機種変更キーデータベースD5は、機種変更の手続きを行なう場合に必要となる機種変更キーが登録されているデータベースで、利用者から予め上記通信事業者に機種変更の申請がなされると、図5に示すように、センタ局30により上記利用者の無線端末1の発番号1つに対し1つの機種変更キーが設定され、例えば、「070−585−00001」の発番号に開通キー「0A1A」が設定される。そして、上記設定された機種変後キーはユーザデータベースD1の利用者情報に基づいて上記通信事業者から利用者に通知される。
【0028】
カード会社認証システム40は、所定の手続きで通信された利用者のクレジットカードに関する登録情報、例えばクレジットカードの会員番号と利用者の氏名とをセンタ局30から受け取り、その登録情報と、上記カード会社認証システム40で管理する上記登録情報とを照合し、上記利用者の正当性の認証を行なう。
【0029】
次に、本実施の形態による無線端末1とセンタ局30との間で行なわれる所定の手続きの手順について、図6〜図10のシーケンスチャート及び必要に応じて図1〜図5を参照して詳細に説明する。
【0030】
1.新規加入の契約(仮契約)手続き
図6は、新規加入の契約(仮契約)手続きの手順を示したシーケンスチャートである。利用者が無線端末1の所定の操作、例えば、数字キー「1」の押下を行ない上記仮契約の手続きを開始するサインアップコマンドを起動し(ステップS601)、無線端末1はダミーの発番号を用いてセンタ局30へ通信要求の発呼を行ない(ステップS602)、センタ局30は、認証局20により上記通信要求の発呼が認証されて呼の接続がなされたことを受けて自動応答し(ステップS603)、上記通信要求の発呼に対する応答を送信する(ステップS604)。
この応答を受けて無線端末1は上記サインアップコマンドに基づいて上記仮契約の手続き要求を発行し(ステップS605)、センタ局30は、所定の仮契約情報を記入するための入力フォームを送信する(ステップS606)。なお、上記仮契約情報は、ユーザデータベースD1に対応する情報、例えば、利用者の氏名、住所、料金コース、クレジットカードの会員番号とを含む情報である。利用者は上記受信した入力フォームに所定の仮契約情報を無線端末1を用いて記入し(ステップS607)、無線端末1から端末固有情報と共に上記記入済みの入力フォームはセンタ局30に送信される(ステップS608)。センタ局30は、受信した仮契約情報と端末固有情報に基づいて以下(1)から(4)の処理を行なう(ステップS609)。
【0031】
(1)空き番号データベースD2を参照して、上記無線端末1の端末固有情報に対応させて発番号を割当てる(ステップS609−(1))。
(2)上記入力フォームに記入された必要な情報の内容について、記入に不備が無いかを確認し、また、クレジットカード番号の情報はカード会社認証システム40へ送信して審査する(ステップS609−(2))。
(3)ユーザデータベースD1を参照して、上記ステップS609−(1)で割当てた発番号に対応させて入力フォームに記入された必要な情報及び端末固有情報の内容を上記データベースの該当する項目に対応させて登録する(ステップS609−(3))。
(4)ユーザデータベースD1を参照して、上記ステップS609−(1)で割当てた発番号に対応する契約状況の項目を「仮契約」に設定する(ステップS609−(4))。
【0032】
上記処理の後、センタ局30は上記割当てた発番号を送信し(ステップS610)、無線端末1は上記発番号を正規の発番号として書き込む(ステップS611)。無線端末1は上記発番号の書き込みの完了を確認して完了通知をセンタ局30へ送信し(ステップS612)、センタ局30は、この完了通知を以って無線端末1との呼の接続を切断する(ステップS613)。上記無線端末1との通信による仮契約の手続き完了後、センタ局30は開通キーデータベースD3を参照して、上記割当てた発番号に対応させて開通キーを設定する(図3)。ここでは、「070−555−00001」の発番号に開通キー「AA01」が設定されている。なお、以下の条件に当てはまる場合は、上記手続きは中断され、最初の手順からやり直す。
(1)ステップS609−(2)で記入に不備がある場合。
(2)ステップS609−(1)でカード会社認証システムの審査で認証されない場合。
(3)その他、無線端末1の機能又はセンタ局30の機能の障害、あるいは無線ネットワークによる通信障害等の理由により上記手順が正常終了しない場合。
【0033】
2.新規加入の契約(本契約移行)手続き
図7は、新規加入の契約(本契約移行)手続きの手順を示したシーケンスチャートである。本契約移行の手続きに際しては、予め上記仮契約の手続き後に通信事業者から郵送等により通知される開通キーが必要である。利用者が無線端末1の所定の操作、例えば、数字キー「2」の押下を行ない上記本契約移行の手続きを開始するサインアップコマンドを起動し(ステップS701)、無線端末1は上記仮契約で書き込まれた正規の発番号を用いてセンタ局30へ通信要求の発呼を行ない(ステップS702)、センタ局30は、認証局20により上記通信要求の発呼が認証されて呼の接続がなされたことを受けて自動応答し(ステップS703)、上記通信要求の発呼に対する応答を送信する(ステップS704)。
この応答を受けて無線端末1は上記サインアップコマンドに基づいて上記本契約移行の手続き要求を発行し(ステップS705)、センタ局30は、所定の本契約移行情報を記入するための入力フォームを送信する(ステップS706)。なお、上記本契約移行情報は、上記通信事業者から通知された開通キーである。利用者は上記受信した入力フォームに所定の開通キーを無線端末1を用いて記入し(ステップS707)、無線端末1から上記記入済みの入力フォームはセンタ局30に送信される(ステップS708)。センタ局30は、受信した開通キーに基づいて以下(1)、(2)の処理を行なう(ステップS709)。
【0034】
(1)開通キーデータベースD3を参照して、このデータベース内の情報と上記受信した無線端末1の発番号と開通キーとを照合する(ステップS709−(1))。
(2)ユーザデータベースD1を参照して、上記無線端末1の発番号に対応する契約状況の項目を「本契約」に設定する(ステップS709−(2))。
【0035】
上記処理の後、センタ局30は本契約移行の手続きの完了通知を送信する(ステップS710)。無線端末1は上記本契約移行の手続きの完了通知を確認して(ステップS711)確認完了通知をセンタ局30に送信し(ステップS712)、センタ局30は、この確認完了通知を以って無線端末1との呼の接続を切断する(ステップS713)。なお、以下の条件に当てはまる場合は、上記手続きは中断され、最初の手順からやり直す。
(1)ステップS709−(1)で照合の結果一致しない場合。
(2)その他、無線端末1の機能又はセンタ局30の機能の障害、あるいは無線ネットワークによる通信障害等の理由により上記手順が正常終了しない場合。
【0036】
3.解約手続き
図8は、解約手続きの手順を示したシーケンスチャートである。解約の手続きに際しては、利用者は予め上記通信事業者に解約の届け出を行なった後に通信事業者から郵送等により通知される解約キーが必要である。利用者が無線端末1の所定の操作、例えば、数字キー「2」の押下を行ない上記解約の手続きを開始するサインアップコマンドを起動し(ステップS801)、無線端末1は正規の発番号を用いてセンタ局30へ通信要求の発呼を行ない(ステップ802)、センタ局30は、認証局20により上記通信要求の発呼が認証されて呼の接続がなされたことを受けて自動応答し(ステップS803)、上記通信要求の発呼に対する応答を送信する(ステップS804)。この応答を受けて無線端末1は上記サインアップコマンドに基づいて上記解約の手続き要求を発行し(ステップS805)、センタ局30は、所定の本解約情報を記入するための入力フォームを送信する(ステップS806)。なお、上記解約情報は、上記通信事業者から通知された解約キーである。利用者は上記受信した入力フォームに所定の解約キーを無線端末1を用いて記入し(ステップS807)、無線端末1から上記記入済みの入力フォームはセンタ局30に送信される(ステップS808)。センタ局30は、受信した解約キーに基づいて以下(1)、(2)の処理を行なう(ステップS809)。
【0037】
(1)解約キーデータベースD4を参照して、このデータベース内の情報と上記受信した無線端末1の発番号と解約キーとを照合する(ステップS809−(1))。
(2)ユーザデータベースD1を参照して、上記無線端末1の発番号に対応する契約状況の項目を「解約」に設定する(ステップS809−(2))。
【0038】
上記処理の後、センタ局30は解約手続きの完了通知を送信する(ステップS810)。無線端末1は上記解約の手続きの完了通知を確認して(ステップS811)確認完了通知をセンタ局30に送信し(ステップS812)、センタ局30は、この確認完了通知を以って無線端末1との呼の接続を切断する(ステップS813)。なお、以下の条件に当てはまる場合は、上記手続きは中断され、最初の手順からやり直す。
(1)ステップS809−(1)で照合の結果一致しない場合。
(2)その他、無線端末1の機能又はセンタ局30の機能の障害、あるいは無線ネットワークによる通信障害等の理由により上記手順が正常終了しない場合。
【0039】
4.機種変更(機種変更登録)手続き
図9は、機種変更(機種変更登録)手続きの手順を示したシーケンスチャートである。機種変更登録の手続きに際しては、利用者は予め上記通信事業者に機種変更の届け出を行なった後に通信事業者から郵送等により通知される機種変更キーが必要である。利用者が機種変更前の無線端末1(以下、「旧端末1」と記す)の所定の操作、例えば、数字キー「3」の押下を行ない上記機種変更登録の手続きを開始するサインアップコマンドを起動し(ステップS901)、旧端末1は発番号を用いてセンタ局30へ通信要求の発呼を行ない(ステップ902)、センタ局30は、認証局20により上記通信要求の発呼が認証されて呼の接続がなされたことを受けて自動応答し(ステップS903)、上記通信要求の発呼に対する応答を送信する(ステップS904)。この応答を受けて旧端末1は上記サインアップコマンドに基づいて上記機種変更登録の手続き要求を発行し(ステップS905)、センタ局30は、所定の機種変更登録情報を記入するための入力フォームを送信する(ステップS906)。なお、上記機種変更登録情報は、上記通信事業者から通知された機種変更キーである。利用者は上記受信した入力フォームに所定の機種変更キーを旧端末1を用いて記入し(ステップS907)、旧端末1から上記記入済みの入力フォームはセンタ局30に送信される(ステップS908)。センタ局30は、受信した機種変更キーに基づいて以下(1)から(3)の処理を行なう(ステップS909)。
【0040】
(1)機種変更キーデータベースD5を参照して、このデータベース内の情報と上記受信した旧端末1の発番号と機種変更キーとを照合する(ステップS909−(1))。
(2)ユーザデータベースD1を参照して、上記旧端末1の発番号に対応する契約状況の項目が「本契約」であり、残債情報が無いことを確認(ステップS909−(2))。
(3)ユーザデータベースD1を参照して、上記旧端末1の発番号に対応する契約状況の項目を「機種変更中」に設定する(ステップS909−(3))。
【0041】
上記処理の後、センタ局30は機種変更後の無線端末1(以下、「新端末1」と記す)を用いてセンタ局へ通信要求の発呼することを利用者に促す通知を行なう(ステップS910)。旧端末1は上記通知内容を確認して(ステップS911)確認完了通知をセンタ局30に送信し(ステップS912)、センタ局30はこの確認完了通知を以って旧端末1との呼の接続を切断する(ステップS913)。この時点で旧端末1は使用不可となる。なお、以下の条件に当てはまる場合は、上記手続きは中断され、最初の手順からやり直す。
(1)ステップS909−(1)で照合の結果一致しない場合。
(2)ステップS909−(2)で契約状況が「本契約」でないか、または残債情報がある場合。
(3)その他、無線端末1の機能又はセンタ局30の機能の障害、あるいは無線ネットワークによる通信障害等の理由により上記手順が正常終了しない場合。
【0042】
5.機種変更(機種変更移行)手続き
図10は、機種変更(機種変更移行)手続きの手順を示したシーケンスチャートである。機種変更移行の手続きに際しては、上記機種変更登録の手続きがなされてから機種変更後の無線端末1(以下、「新端末1」と記す)を用いて行なう。
利用者が新端末1の所定の操作、例えば、数字キー「4」の押下を行ない上記機種変更の手続きを開始するサインアップコマンドを起動し(ステップS951)、無線端末(新端末)1はダミーの発番号を用いてセンタ局30へ通信要求の発呼を行ない(ステップS952)、センタ局30は、認証局20により上記通信要求の発呼が認証されて呼の接続がなされたことを受けて自動応答し(ステップS953)、上記通信要求の発呼に対する応答を送信する((ステップS954)。この応答を受けて新端末1は上記サインアップコマンドに基づいて上記機種変更の手続き要求を発行し(ステップS955)、センタ局30は、所定の機種変更情報を記入するための入力フォームを送信する(ステップS956)。なお、上記機種変更情報は、ユーザデータベースD1に対応する情報、例えば、利用者の氏名、住所、料金コース、クレジットカードの会員番号とを含む情報である。利用者は上記受信した入力フォームに所定の機種変更情報を新端末1を用いて記入し(ステップS957)、新端末1から端末固有情報と共に上記記入済みの入力フォームはセンタ局30に送信される(ステップS958)。センタ局30は、受信した機種変更情報と端末固有情報に基づいて以下(1)から(3)の処理を行なう(ステップS959)。
【0043】
(1)ユーザデータベースD1を参照して、上記入力フォームに記入された必要な情報に対応する利用者の契約状況が機種変更中であることを確認する(ステップS959−(1))。
(2)ユーザデータベースD1を参照して、上記入力フォームに記入された必要な情報に対応する利用者の発番号を消去し、新たに入力された必要な情報に基づいて新規の利用者情報を上記データベースに登録する。なお、発番号は旧端末と同一とする(ステップS959−(2))。
(3)ユーザデータベースD1を参照して、上記発番号に対応する契約状況の項目を「本契約」に設定する(ステップS959−(3))。
【0044】
上記処理の後、センタ局30は上記発番号を送信し(ステップS960)、新端末1は上記発番号を正規の発番号として書き込む(ステップS961)。新端末1は上記発番号の書き込みの完了を確認して完了通知をセンタ局30へ送信し(ステップS962)、センタ局30は、この完了通知を以って新端末1との呼の接続を切断する(ステップS963)。なお、以下の条件に当てはまる場合は、上記手続きは中断され、最初の手順からやり直す。
(1)ステップS959−(1)で契約状況が機種変更中でない場合。
(2)ステップS959−(2)で記入に不備がある場合。
(3)ステップS959−(2)でカード会社認証システムの審査で認証されない場合。
(4)その他、無線端末1の機能又はセンタ局30の機能の障害、あるいは無線ネットワークによる通信障害等の理由により上記手順が正常終了しない場合。
【0045】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。例えば、本実施の形態では無線端末1は携帯電話やPHS、あるいはそれらの機能が組み込まれたコンピュータ装置について説明しているが、これに限られることはなく、携帯電話やPHSの機能が組み込まれたデータ通信端末などでもよい。
また、本実施の形態における新規加入契約手続き及び機種変更手続きでは、無線端末1に予め書き込まれているダミーの発番号を用いてセンタ局30へ発呼し、認証局20において前記発呼が認証された後にセンタ局30と呼の接続がなされて通信が可能になる場合について説明したが、これに限られることはなく、
通常の発番号を用いてセンタ局30へ発呼してもよく、あるいは、認証局20による認証は行なわずに無線端末1とセンタ局30との呼が接続されるようにしてもよい。
また、新規加入の仮契約の手続きがなされてから所定の期間が経過しても本契約移行の手続きがなされない場合には無線端末1の使用を禁止するようにし、利用者が不正な情報を用いて無線端末1の仮契約を行なった場合でも、上記無線端末1が使用されることによる上記通信事業者が被る損失を小さくすることができる。また、仮契約の手続きにおいてセンタ局30から上記期間に相当する情報を送信して無線端末1に書き込むようにしても良い。
【0046】
また、本実施の形態ではセンタ局30が参照するユーザデータベースD1の利用者情報は、発番号、端末固有情報、契約状況、氏名、住所、料金コース、残債情報及びクレジットカード情報の項目について説明しているが、これに限られることはなく、利用者の趣味、嗜好に関する項目を追加してもよい。この場合、通信事業者から利用者に対して上記情報に基づいて情報を提供することができる。
【0047】
また、カード会社認証システム40は、クレジットカードに限られることはなく銀行のキャッシュカードでもよい。この場合、利用者はクレジットカード会社との契約が不要となる。
【符号の説明】
【0048】
1 無線端末
10 無線ネットワーク
20 認証局(認証装置)
30 センタ局(センタ装置)
D1 ユーザデータベース
D2 空き番号データベース
D3 開通キーデータベ−ス
D4 解約キーデータベース
D5 機種変更キーデータベース
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者が所有する携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)等の無線端末に係り、特に無線端末の無線ネットワーク利用にかかる対価を収受する通信事業者との契約手続きを行なう無線端末機種変更手続き方法、無線端末解約手続き方法、及び無線端末システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者が新規購入した携帯電話やPHS端末(以下「無線端末」と記す)における通信事業者との契約手続きは、上記通信事業者が定める指定窓口あるいは店舗等においてのみ可能であり、即ち、利用者はこれらの窓口に出向かないと上記無線端末の契約手続きができなかった。これは、上記手続きには無線端末に所定の情報を書き込む必要があったからである。これを改善するためには、上記無線端末を出荷する時点で所定の情報を書き込んでおく必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−32177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では通信事業者が多くの無線端末の新規加入者を受付けるためには、より多くの指定窓口(店舗等)を設けなければならなかった。これは利用者の観点からすると、利用者は、新規加入の契約手続きを行なう際に最寄りの場所に指定窓口がない場合、わざわざ遠くの指定窓口まで出向く必要があり、不都合であった。そして、これら指定窓口においても営業時間外は上記手続きができなかった。また、上記無線端末を出荷する時点で所定の情報を書き込んでおく場合は、上記所定の情報にはリソースに限りのある発番号(無線端末の電話番号)が含まれているため、例えば、利用者が無線端末を購入した後、その無線端末の新規加入の契約手続きを行なわなければ、その無線端末に書き込まれている発番号は欠番となる。これは、通信事業者の観点からすると、リソースに限りのある発番号の有効利用ができず、不都合であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、利用者が購入した無線端末を用いて、通信事業者との解約及び機種変更手続きを行なうことができる無線端末機種変更手続き方法、無線端末解約手続き方法、及び無線端末システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、センタ装置に対する機種変更前無線端末の機種変更登録手続き処理と機種変更後無線端末の機種変更移行手続き処理とを含む機種変更契約手続き処理を行わせる無線端末機種変更手続き方法であって、前記機種変更登録手続き処理は、前記機種変更前無線端末の所定の操作にしたがって、前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する第1の発呼ステップと、前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする第1の応答ステップと、前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更登録情報を送信する機種変更登録情報送信ステップと、前記センタ装置が、前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報に基づいて前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する機種変更登録ステップとを有し、前記機種変更移行手続き処理は、前記機種変更後無線端末の所定の操作にしたがって、前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を予め記憶している仮契約用の発番号で発呼する第2の発呼ステップと、前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする第2の応答ステップと、前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更情報を送信する機種変更情報送信ステップと、前記センタ装置が、前記機種変更情報を受信して、その機種変更情報に基づいて前記機種変更後無線端末の登録状態を機種変更中から本契約に変更し、本契約用の発番号を前記機種変更後無線端末に対して送信する本契約登録ステップと、前記機種変更後無線端末が、前記本契約用の発番号を受信して自端末に書き込む書き込みステップとを有することを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記機種変更登録手続き処理の前記機種変更登録ステップは、前記センタ装置が、前記機種変更前無線端末から送信された前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報が前記機種変更前無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記機種変更登録手続き処理を中断することを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記機種変更移行手続き処理における前記本契約用の発番号は、前記機種変更登録手続き処理における発番号と同一の番号であることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記機種変更登録手続き処理は、前記第1の応答ステップの次に、前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更登録の手続き要求を発行する機種変更手続き要求ステップと、前記センタ装置が、前記機種変更登録の手続き要求の受信に応じて前記機種変更登録情報の入力フォームを前記機種変更前無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、をさらに有し、前記機種変更登録情報送信ステップは、前記機種変更前無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記機種変更登録情報を前記センタ装置に対して送信することを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記機種変更移行手続き処理は、前記第2の応答ステップの次に、前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更移行の手続き要求を発行する機種変更移行手続き要求ステップと、前記センタ装置が、前記機種変更移行の手続き要求の受信に応じて前記機種変更情報の入力フォームを前記機種変更後無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、をさらに有し、前記機種変更情報送信ステップは、前記機種変更後無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記機種変更情報を前記センタ装置に対して送信することを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、センタ装置に対する機種変更前無線端末の機種変更登録手続き処理と機種変更後無線端末の機種変更移行手続き処理とを含む機種変更契約手続き処理を行う無線端末システムであって、前記機種変更前無線端末は、操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する第1の発呼手段と、前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して機種変更登録情報を送信する機種変更登録情報送信手段とを備え、前記機種変更後無線端末は、操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を予め記憶している仮契約用の発番号で発呼する第2の発呼手段と、前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して機種変更情報を送信する機種変更情報送信手段と、前記センタ装置から送信された本契約用の発番号を受信して自端末に書き込む書き込み手段とを備え、前記センタ装置は、前記機種変更前無線端末の前記第1の発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする第1の応答手段と、前記機種変更前無線端末の前記機種変更登録情報送信手段からの前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報に基づいて前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する機種変更登録手段と、前記機種変更後無線端末の前記第2の発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする第2の応答手段と、前記機種変更後無線端末の前記機種変更情報送信手段からの前記機種変更情報を受信して、その機種変更情報に基づいて前記機種変更後無線端末の登録状態を機種変更中から本契約に変更し、前記本契約用の発番号を前記機種変更後無線端末に対して送信する本契約登録手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記センタ装置の前記機種変更登録手段は、前記機種変更前無線端末の前記機種変更登録情報送信手段からの前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報が前記機種変更前無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更して、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記機種変更登録手続き処理を中断することを特徴とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、センタ装置に対する無線端末の解約手続き処理を行わせる無線端末解約手続き方法であって、前記無線端末の所定の操作にしたがって、前記無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する発呼ステップと、前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする応答ステップと、前記無線端末が、前記センタ装置に対して解約情報を送信する解約情報送信ステップと、前記センタ装置が、前記解約情報を受信して、その解約情報に基づいて前記無線端末の解約を登録する解約登録ステップとを有することを特徴とする。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記解約登録ステップは、前記センタ装置が、前記無線端末から送信された前記解約情報を受信して、その解約情報が前記無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記無線端末の登録状態を解約に設定して、解約手続きの完了通知を前記無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記解約手続き処理を中断することを特徴とする。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記応答ステップの次に、前記無線端末が、前記センタ装置に対して解約の手続き要求を発行する解約手続き要求ステップと、前記センタ装置が、前記解約の手続き要求の受信に応じて前記解約情報の入力フォームを前記無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、をさらに有し、前記解約情報送信ステップは、前記無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記解約情報を前記センタ装置に対して送信することを特徴とする。
【0015】
請求項11に記載の発明は、センタ装置に対する無線端末の解約手続き処理を行う無線端末システムであって、前記無線端末は、操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する発呼手段と、前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して解約情報を送信する解約情報送信手段とを備え、前記センタ装置は、前記無線端末の前記発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする応答手段と、前記無線端末の前記解約情報送信手段からの前記解約情報を受信して、その解約情報に基づいて前記無線端末の解約を登録する解約登録手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
請求項12に記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記センタ装置の前記解約登録手段は、前記無線端末の前記解約情報送信手段からの前記解約情報を受信して、その解約情報が前記無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記無線端末の登録状態を解約に設定して、解約手続きの完了通知を前記無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記解約手続き処理を中断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、無線端末の利用者が該無線端末を用いてセンタ局と通信して解約及び機種変更の手続きを行なうので、上記通信事業者は多くの無線端末の加入者を受付けるためにより多くの指定窓口を開設する必要がなくなり、新規に指定窓口を開設することによるコストの発生を抑えることができ、他方、利用者は指定窓口が近くにない場合でも、わざわざ遠くの指定窓口まで出向く必要がなく、通信事業者の通信サービスエリア内で電波の状態が良好な場合においては、いつでも機種変更及び解約の手続きを行なうことができる。
また、予め無線端末に書き込まれている発番号をダミーとした場合には、例えばこの無線端末が機種変更移行の手続きがなされない場合でも通信事業者に割当てられている発番号に欠番が生じるようなことはなく、従って通信事業者はリソースに限りのある発番号を有効に利用することができる。
さらに、上記各種手続きにおいて使用される解約キー及び機種変更キーは、上記通信事業者から利用者の無線端末への通信以外の手段により通知されるので、上記各手続を行なった利用者と、実際の契約情報に含まれる利用者との同一性を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態による無線端末システムの構成を示す図である。
【図2】ユーザデータベースD1の内容の一例を示す図である。
【図3】開通キーデータベースD3の内容の一例を示す図である。
【図4】解約キーデータベースD4の内容の一例を示す図である。
【図5】機種変更キーデータベースD5の内容の一例を示す図である。
【図6】新規加入の契約(仮契約)手続きの手順を示すシーケンスチャートである。
【図7】新規加入の契約(本契約移行)手続きの手順を示すシーケンスチャートである。
【図8】解約手続きの手順を示すシーケンスチャートである。
【図9】機種変更(機種変更登録)手続きの手順を示すシーケンスチャートである。
【図10】機種変更(機種変更移行)手続きの手順を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ここでは、認証局により無線端末からの発呼を認証する処理を行なう場合を例に説明する。図1は、本発明の無線端末システムの一実施の形態による構成を示した図であり、ユーザが所有する無線端末1と、無線端末1が無線ネットワーク10を利用した通信にかかる対価を収受する通信事業者が有するセンタ局30、認証局20、ユーザデータベースD1、空き番号データベースD2、開通キーデータベースD3、解約キーデータベースD4、機種変更キーデータベースD5及びカード会社認証システム40とを備える。
【0020】
無線端末1は、例えば携帯電話やPHS、あるいはそれらの機能が組み込まれたコンピュータ装置等で、無線ネットワーク10を介してセンタ局30へ通信を要求する発呼を行ない、この呼が接続された後、センタ局30と所定の手続きに関する情報を相互に通信する。また、無線ネットワーク10を介して他の無線端末や一般加入電話に対して通信を要求する発呼を行ない、通話する。また、無線端末1は出荷される時点において無線ネットワーク10を介して通信する際に必要なサービスオーダデータ(通信事業者情報、認証鍵、優先局指定情報、オプションコード及び個別情報、例えば発番号、とを含む情報)と、無線端末1を識別するための端末固有情報と、所定のキー操作、例えば数字キーや表示画面に表示されたアイコン選択キーの押下に連動して起動し、センタ局30へ所定の手続きのための通信を要求する発呼を行なうサインアップコマンドとを含む情報が書き込まれている。例えば、上記個別情報(発番号)は後で詳しく説明する認証局20により無線端末1からセンタ局30へ発呼した場合のみ認証されるダミーの発番号である。
【0021】
認証局20は、無線端末1からの無線ネットワーク10を介した通信を要求する発呼を受け、上記発呼に乗じて通知される無線端末1の発番号と認証鍵と、当該認証局20で管理する無線端末1の発番号と該発番号に対応する認証鍵とを照合し、照合の結果が一致した場合は認証して無線端末1の呼を所定の通信要求先へ接続する。また、認証局20は無線端末1の発番号がダミーの場合、無線端末1からセンタ局30への発呼に対してのみ認証する。これにより、新規加入の仮契約がなされていない無線端末1を使用した他の無線端末等との通信(通話)を防止する。
【0022】
センタ局30は、認証局20により無線端末1からの発呼が認証されると、無線端末1との呼が接続されて所定の手続きに関する情報を相互に通信する。このときセンタ局30は、後に詳しく説明するユーザデータベースD1、空き番号データベースD2、開通キーデータベースD3、解約キーデータベースD4及び機種変更キーデータベースD5とを含むデータベースに対して必要に応じて上記相互に通信する情報の登録、上記所定のデータベースの登録情報の参照又は抽出を行ない、あるいは、上記データベースの登録情報をカード会社認証システム40へ送信し、上記登録情報の認証処理を行なう。
【0023】
ユーザデータベースD1は、無線端末1の利用者情報が登録されているデータベースで、上記通信事業者により管理されている。例えば、図2に示すように、発番号、端末固有情報、契約状況、氏名、住所、料金コース、残債情報、クレジットカード情報とを含み、発番号は通信事業者ごとに割当てられている無線端末の電話番号に相当する番号、端末固有情報は無線端末ごとに異なる個体を識別する情報、契約状況は仮契約、本契約、解約、機種変更中とを含む契約状態を示す情報、氏名及び住所は無線端末1の利用者の氏名及び住所を含む情報、料金コースは通信料金の課金種類を示す情報、残債情報は通信料金の未徴収の有無を示す情報、クレジットカード情報はクレジットカードの会員番号を示す情報である。
また、このユーザデータベースD1に基づいて上記通信事業者から利用者に対して通信料金の請求等が行なわれる。
【0024】
空き番号データベースD2は、上記ユーザデータベースD1から抽出されるデータベースで、上記通信事業者に割当てられている全ての発番号から既に無線端末に割当てた発番号を除外したものからなるデータベースである。この空き番号データベースD2で示される発番号が新規加入の無線端末に対して割当てることのできる発番号である。また、この空き番号データベースD2はユーザデータベースD1において無線端末1に割当てられていない発番号のみ抽出し、ソートすることで代替可能である。
【0025】
開通キーデータベースD3は、無線端末1が新規加入の仮契約から本契約移行の手続きを行なう場合に必要となる開通キーが登録されているデータベースで、図3に示すように、センタ局30により仮契約中の利用者の無線端末1の発番号1つに対して1つの開通キーが設定され、例えば、「070−555−00001」の発番号に開通キー「AA01」が設定される。そして、上記設定された開通キーはユーザデータベースD1の利用者情報(氏名、住所)に基づいて上記通信事業者から利用者に通知される。
【0026】
解約キーデータベースD4は、解約の手続きを行なう場合に必要となる解約キーが登録されているデータベースで、利用者から予め上記通信事業者に解約の申請がなされると、図4に示すように、センタ局30により上記利用者の無線端末1の発番号1つに対し1つの解約キーが設定され、例えば、「070−575−00001」の発番号に開通キー「01AA」が設定される。そして、上記設定された解約キーはユーザデータベースD1の利用者情報に基づいて上記通信事業者から利用者に通知される。
【0027】
機種変更キーデータベースD5は、機種変更の手続きを行なう場合に必要となる機種変更キーが登録されているデータベースで、利用者から予め上記通信事業者に機種変更の申請がなされると、図5に示すように、センタ局30により上記利用者の無線端末1の発番号1つに対し1つの機種変更キーが設定され、例えば、「070−585−00001」の発番号に開通キー「0A1A」が設定される。そして、上記設定された機種変後キーはユーザデータベースD1の利用者情報に基づいて上記通信事業者から利用者に通知される。
【0028】
カード会社認証システム40は、所定の手続きで通信された利用者のクレジットカードに関する登録情報、例えばクレジットカードの会員番号と利用者の氏名とをセンタ局30から受け取り、その登録情報と、上記カード会社認証システム40で管理する上記登録情報とを照合し、上記利用者の正当性の認証を行なう。
【0029】
次に、本実施の形態による無線端末1とセンタ局30との間で行なわれる所定の手続きの手順について、図6〜図10のシーケンスチャート及び必要に応じて図1〜図5を参照して詳細に説明する。
【0030】
1.新規加入の契約(仮契約)手続き
図6は、新規加入の契約(仮契約)手続きの手順を示したシーケンスチャートである。利用者が無線端末1の所定の操作、例えば、数字キー「1」の押下を行ない上記仮契約の手続きを開始するサインアップコマンドを起動し(ステップS601)、無線端末1はダミーの発番号を用いてセンタ局30へ通信要求の発呼を行ない(ステップS602)、センタ局30は、認証局20により上記通信要求の発呼が認証されて呼の接続がなされたことを受けて自動応答し(ステップS603)、上記通信要求の発呼に対する応答を送信する(ステップS604)。
この応答を受けて無線端末1は上記サインアップコマンドに基づいて上記仮契約の手続き要求を発行し(ステップS605)、センタ局30は、所定の仮契約情報を記入するための入力フォームを送信する(ステップS606)。なお、上記仮契約情報は、ユーザデータベースD1に対応する情報、例えば、利用者の氏名、住所、料金コース、クレジットカードの会員番号とを含む情報である。利用者は上記受信した入力フォームに所定の仮契約情報を無線端末1を用いて記入し(ステップS607)、無線端末1から端末固有情報と共に上記記入済みの入力フォームはセンタ局30に送信される(ステップS608)。センタ局30は、受信した仮契約情報と端末固有情報に基づいて以下(1)から(4)の処理を行なう(ステップS609)。
【0031】
(1)空き番号データベースD2を参照して、上記無線端末1の端末固有情報に対応させて発番号を割当てる(ステップS609−(1))。
(2)上記入力フォームに記入された必要な情報の内容について、記入に不備が無いかを確認し、また、クレジットカード番号の情報はカード会社認証システム40へ送信して審査する(ステップS609−(2))。
(3)ユーザデータベースD1を参照して、上記ステップS609−(1)で割当てた発番号に対応させて入力フォームに記入された必要な情報及び端末固有情報の内容を上記データベースの該当する項目に対応させて登録する(ステップS609−(3))。
(4)ユーザデータベースD1を参照して、上記ステップS609−(1)で割当てた発番号に対応する契約状況の項目を「仮契約」に設定する(ステップS609−(4))。
【0032】
上記処理の後、センタ局30は上記割当てた発番号を送信し(ステップS610)、無線端末1は上記発番号を正規の発番号として書き込む(ステップS611)。無線端末1は上記発番号の書き込みの完了を確認して完了通知をセンタ局30へ送信し(ステップS612)、センタ局30は、この完了通知を以って無線端末1との呼の接続を切断する(ステップS613)。上記無線端末1との通信による仮契約の手続き完了後、センタ局30は開通キーデータベースD3を参照して、上記割当てた発番号に対応させて開通キーを設定する(図3)。ここでは、「070−555−00001」の発番号に開通キー「AA01」が設定されている。なお、以下の条件に当てはまる場合は、上記手続きは中断され、最初の手順からやり直す。
(1)ステップS609−(2)で記入に不備がある場合。
(2)ステップS609−(1)でカード会社認証システムの審査で認証されない場合。
(3)その他、無線端末1の機能又はセンタ局30の機能の障害、あるいは無線ネットワークによる通信障害等の理由により上記手順が正常終了しない場合。
【0033】
2.新規加入の契約(本契約移行)手続き
図7は、新規加入の契約(本契約移行)手続きの手順を示したシーケンスチャートである。本契約移行の手続きに際しては、予め上記仮契約の手続き後に通信事業者から郵送等により通知される開通キーが必要である。利用者が無線端末1の所定の操作、例えば、数字キー「2」の押下を行ない上記本契約移行の手続きを開始するサインアップコマンドを起動し(ステップS701)、無線端末1は上記仮契約で書き込まれた正規の発番号を用いてセンタ局30へ通信要求の発呼を行ない(ステップS702)、センタ局30は、認証局20により上記通信要求の発呼が認証されて呼の接続がなされたことを受けて自動応答し(ステップS703)、上記通信要求の発呼に対する応答を送信する(ステップS704)。
この応答を受けて無線端末1は上記サインアップコマンドに基づいて上記本契約移行の手続き要求を発行し(ステップS705)、センタ局30は、所定の本契約移行情報を記入するための入力フォームを送信する(ステップS706)。なお、上記本契約移行情報は、上記通信事業者から通知された開通キーである。利用者は上記受信した入力フォームに所定の開通キーを無線端末1を用いて記入し(ステップS707)、無線端末1から上記記入済みの入力フォームはセンタ局30に送信される(ステップS708)。センタ局30は、受信した開通キーに基づいて以下(1)、(2)の処理を行なう(ステップS709)。
【0034】
(1)開通キーデータベースD3を参照して、このデータベース内の情報と上記受信した無線端末1の発番号と開通キーとを照合する(ステップS709−(1))。
(2)ユーザデータベースD1を参照して、上記無線端末1の発番号に対応する契約状況の項目を「本契約」に設定する(ステップS709−(2))。
【0035】
上記処理の後、センタ局30は本契約移行の手続きの完了通知を送信する(ステップS710)。無線端末1は上記本契約移行の手続きの完了通知を確認して(ステップS711)確認完了通知をセンタ局30に送信し(ステップS712)、センタ局30は、この確認完了通知を以って無線端末1との呼の接続を切断する(ステップS713)。なお、以下の条件に当てはまる場合は、上記手続きは中断され、最初の手順からやり直す。
(1)ステップS709−(1)で照合の結果一致しない場合。
(2)その他、無線端末1の機能又はセンタ局30の機能の障害、あるいは無線ネットワークによる通信障害等の理由により上記手順が正常終了しない場合。
【0036】
3.解約手続き
図8は、解約手続きの手順を示したシーケンスチャートである。解約の手続きに際しては、利用者は予め上記通信事業者に解約の届け出を行なった後に通信事業者から郵送等により通知される解約キーが必要である。利用者が無線端末1の所定の操作、例えば、数字キー「2」の押下を行ない上記解約の手続きを開始するサインアップコマンドを起動し(ステップS801)、無線端末1は正規の発番号を用いてセンタ局30へ通信要求の発呼を行ない(ステップ802)、センタ局30は、認証局20により上記通信要求の発呼が認証されて呼の接続がなされたことを受けて自動応答し(ステップS803)、上記通信要求の発呼に対する応答を送信する(ステップS804)。この応答を受けて無線端末1は上記サインアップコマンドに基づいて上記解約の手続き要求を発行し(ステップS805)、センタ局30は、所定の本解約情報を記入するための入力フォームを送信する(ステップS806)。なお、上記解約情報は、上記通信事業者から通知された解約キーである。利用者は上記受信した入力フォームに所定の解約キーを無線端末1を用いて記入し(ステップS807)、無線端末1から上記記入済みの入力フォームはセンタ局30に送信される(ステップS808)。センタ局30は、受信した解約キーに基づいて以下(1)、(2)の処理を行なう(ステップS809)。
【0037】
(1)解約キーデータベースD4を参照して、このデータベース内の情報と上記受信した無線端末1の発番号と解約キーとを照合する(ステップS809−(1))。
(2)ユーザデータベースD1を参照して、上記無線端末1の発番号に対応する契約状況の項目を「解約」に設定する(ステップS809−(2))。
【0038】
上記処理の後、センタ局30は解約手続きの完了通知を送信する(ステップS810)。無線端末1は上記解約の手続きの完了通知を確認して(ステップS811)確認完了通知をセンタ局30に送信し(ステップS812)、センタ局30は、この確認完了通知を以って無線端末1との呼の接続を切断する(ステップS813)。なお、以下の条件に当てはまる場合は、上記手続きは中断され、最初の手順からやり直す。
(1)ステップS809−(1)で照合の結果一致しない場合。
(2)その他、無線端末1の機能又はセンタ局30の機能の障害、あるいは無線ネットワークによる通信障害等の理由により上記手順が正常終了しない場合。
【0039】
4.機種変更(機種変更登録)手続き
図9は、機種変更(機種変更登録)手続きの手順を示したシーケンスチャートである。機種変更登録の手続きに際しては、利用者は予め上記通信事業者に機種変更の届け出を行なった後に通信事業者から郵送等により通知される機種変更キーが必要である。利用者が機種変更前の無線端末1(以下、「旧端末1」と記す)の所定の操作、例えば、数字キー「3」の押下を行ない上記機種変更登録の手続きを開始するサインアップコマンドを起動し(ステップS901)、旧端末1は発番号を用いてセンタ局30へ通信要求の発呼を行ない(ステップ902)、センタ局30は、認証局20により上記通信要求の発呼が認証されて呼の接続がなされたことを受けて自動応答し(ステップS903)、上記通信要求の発呼に対する応答を送信する(ステップS904)。この応答を受けて旧端末1は上記サインアップコマンドに基づいて上記機種変更登録の手続き要求を発行し(ステップS905)、センタ局30は、所定の機種変更登録情報を記入するための入力フォームを送信する(ステップS906)。なお、上記機種変更登録情報は、上記通信事業者から通知された機種変更キーである。利用者は上記受信した入力フォームに所定の機種変更キーを旧端末1を用いて記入し(ステップS907)、旧端末1から上記記入済みの入力フォームはセンタ局30に送信される(ステップS908)。センタ局30は、受信した機種変更キーに基づいて以下(1)から(3)の処理を行なう(ステップS909)。
【0040】
(1)機種変更キーデータベースD5を参照して、このデータベース内の情報と上記受信した旧端末1の発番号と機種変更キーとを照合する(ステップS909−(1))。
(2)ユーザデータベースD1を参照して、上記旧端末1の発番号に対応する契約状況の項目が「本契約」であり、残債情報が無いことを確認(ステップS909−(2))。
(3)ユーザデータベースD1を参照して、上記旧端末1の発番号に対応する契約状況の項目を「機種変更中」に設定する(ステップS909−(3))。
【0041】
上記処理の後、センタ局30は機種変更後の無線端末1(以下、「新端末1」と記す)を用いてセンタ局へ通信要求の発呼することを利用者に促す通知を行なう(ステップS910)。旧端末1は上記通知内容を確認して(ステップS911)確認完了通知をセンタ局30に送信し(ステップS912)、センタ局30はこの確認完了通知を以って旧端末1との呼の接続を切断する(ステップS913)。この時点で旧端末1は使用不可となる。なお、以下の条件に当てはまる場合は、上記手続きは中断され、最初の手順からやり直す。
(1)ステップS909−(1)で照合の結果一致しない場合。
(2)ステップS909−(2)で契約状況が「本契約」でないか、または残債情報がある場合。
(3)その他、無線端末1の機能又はセンタ局30の機能の障害、あるいは無線ネットワークによる通信障害等の理由により上記手順が正常終了しない場合。
【0042】
5.機種変更(機種変更移行)手続き
図10は、機種変更(機種変更移行)手続きの手順を示したシーケンスチャートである。機種変更移行の手続きに際しては、上記機種変更登録の手続きがなされてから機種変更後の無線端末1(以下、「新端末1」と記す)を用いて行なう。
利用者が新端末1の所定の操作、例えば、数字キー「4」の押下を行ない上記機種変更の手続きを開始するサインアップコマンドを起動し(ステップS951)、無線端末(新端末)1はダミーの発番号を用いてセンタ局30へ通信要求の発呼を行ない(ステップS952)、センタ局30は、認証局20により上記通信要求の発呼が認証されて呼の接続がなされたことを受けて自動応答し(ステップS953)、上記通信要求の発呼に対する応答を送信する((ステップS954)。この応答を受けて新端末1は上記サインアップコマンドに基づいて上記機種変更の手続き要求を発行し(ステップS955)、センタ局30は、所定の機種変更情報を記入するための入力フォームを送信する(ステップS956)。なお、上記機種変更情報は、ユーザデータベースD1に対応する情報、例えば、利用者の氏名、住所、料金コース、クレジットカードの会員番号とを含む情報である。利用者は上記受信した入力フォームに所定の機種変更情報を新端末1を用いて記入し(ステップS957)、新端末1から端末固有情報と共に上記記入済みの入力フォームはセンタ局30に送信される(ステップS958)。センタ局30は、受信した機種変更情報と端末固有情報に基づいて以下(1)から(3)の処理を行なう(ステップS959)。
【0043】
(1)ユーザデータベースD1を参照して、上記入力フォームに記入された必要な情報に対応する利用者の契約状況が機種変更中であることを確認する(ステップS959−(1))。
(2)ユーザデータベースD1を参照して、上記入力フォームに記入された必要な情報に対応する利用者の発番号を消去し、新たに入力された必要な情報に基づいて新規の利用者情報を上記データベースに登録する。なお、発番号は旧端末と同一とする(ステップS959−(2))。
(3)ユーザデータベースD1を参照して、上記発番号に対応する契約状況の項目を「本契約」に設定する(ステップS959−(3))。
【0044】
上記処理の後、センタ局30は上記発番号を送信し(ステップS960)、新端末1は上記発番号を正規の発番号として書き込む(ステップS961)。新端末1は上記発番号の書き込みの完了を確認して完了通知をセンタ局30へ送信し(ステップS962)、センタ局30は、この完了通知を以って新端末1との呼の接続を切断する(ステップS963)。なお、以下の条件に当てはまる場合は、上記手続きは中断され、最初の手順からやり直す。
(1)ステップS959−(1)で契約状況が機種変更中でない場合。
(2)ステップS959−(2)で記入に不備がある場合。
(3)ステップS959−(2)でカード会社認証システムの審査で認証されない場合。
(4)その他、無線端末1の機能又はセンタ局30の機能の障害、あるいは無線ネットワークによる通信障害等の理由により上記手順が正常終了しない場合。
【0045】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。例えば、本実施の形態では無線端末1は携帯電話やPHS、あるいはそれらの機能が組み込まれたコンピュータ装置について説明しているが、これに限られることはなく、携帯電話やPHSの機能が組み込まれたデータ通信端末などでもよい。
また、本実施の形態における新規加入契約手続き及び機種変更手続きでは、無線端末1に予め書き込まれているダミーの発番号を用いてセンタ局30へ発呼し、認証局20において前記発呼が認証された後にセンタ局30と呼の接続がなされて通信が可能になる場合について説明したが、これに限られることはなく、
通常の発番号を用いてセンタ局30へ発呼してもよく、あるいは、認証局20による認証は行なわずに無線端末1とセンタ局30との呼が接続されるようにしてもよい。
また、新規加入の仮契約の手続きがなされてから所定の期間が経過しても本契約移行の手続きがなされない場合には無線端末1の使用を禁止するようにし、利用者が不正な情報を用いて無線端末1の仮契約を行なった場合でも、上記無線端末1が使用されることによる上記通信事業者が被る損失を小さくすることができる。また、仮契約の手続きにおいてセンタ局30から上記期間に相当する情報を送信して無線端末1に書き込むようにしても良い。
【0046】
また、本実施の形態ではセンタ局30が参照するユーザデータベースD1の利用者情報は、発番号、端末固有情報、契約状況、氏名、住所、料金コース、残債情報及びクレジットカード情報の項目について説明しているが、これに限られることはなく、利用者の趣味、嗜好に関する項目を追加してもよい。この場合、通信事業者から利用者に対して上記情報に基づいて情報を提供することができる。
【0047】
また、カード会社認証システム40は、クレジットカードに限られることはなく銀行のキャッシュカードでもよい。この場合、利用者はクレジットカード会社との契約が不要となる。
【符号の説明】
【0048】
1 無線端末
10 無線ネットワーク
20 認証局(認証装置)
30 センタ局(センタ装置)
D1 ユーザデータベース
D2 空き番号データベース
D3 開通キーデータベ−ス
D4 解約キーデータベース
D5 機種変更キーデータベース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センタ装置に対する機種変更前無線端末の機種変更登録手続き処理と機種変更後無線端末の機種変更移行手続き処理とを含む機種変更契約手続き処理を行わせる無線端末機種変更手続き方法であって、
前記機種変更登録手続き処理は、
前記機種変更前無線端末の所定の操作にしたがって、前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する第1の発呼ステップと、
前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする第1の応答ステップと、
前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更登録情報を送信する機種変更登録情報送信ステップと、
前記センタ装置が、前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報に基づいて前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する機種変更登録ステップとを有し、
前記機種変更移行手続き処理は、
前記機種変更後無線端末の所定の操作にしたがって、前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を予め記憶している仮契約用の発番号で発呼する第2の発呼ステップと、
前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする第2の応答ステップと、
前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更情報を送信する機種変更情報送信ステップと、
前記センタ装置が、前記機種変更情報を受信して、その機種変更情報に基づいて前記機種変更後無線端末の登録状態を機種変更中から本契約に変更し、本契約用の発番号を前記機種変更後無線端末に対して送信する本契約登録ステップと、
前記機種変更後無線端末が、前記本契約用の発番号を受信して自端末に書き込む書き込みステップとを有する、
ことを特徴とする無線端末機種変更手続き方法。
【請求項2】
前記機種変更登録手続き処理の前記機種変更登録ステップは、
前記センタ装置が、前記機種変更前無線端末から送信された前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報が前記機種変更前無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記機種変更登録手続き処理を中断する
ことを特徴とする請求項1記載の無線端末機種変更手続き方法。
【請求項3】
前記機種変更移行手続き処理における前記本契約用の発番号は、前記機種変更登録手続き処理における発番号と同一の番号であることを特徴とする請求項1記載の無線端末機種変更手続き方法。
【請求項4】
前記機種変更登録手続き処理は、
前記第1の応答ステップの次に、前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更登録の手続き要求を発行する機種変更手続き要求ステップと、
前記センタ装置が、前記機種変更登録の手続き要求の受信に応じて前記機種変更登録情報の入力フォームを前記機種変更前無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、
をさらに有し、
前記機種変更登録情報送信ステップは、
前記機種変更前無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記機種変更登録情報を前記センタ装置に対して送信する
ことを特徴とする請求項1記載の無線端末機種変更手続き方法。
【請求項5】
前記機種変更移行手続き処理は、
前記第2の応答ステップの次に、前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更移行の手続き要求を発行する機種変更移行手続き要求ステップと、
前記センタ装置が、前記機種変更移行の手続き要求の受信に応じて前記機種変更情報の入力フォームを前記機種変更後無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、
をさらに有し、
前記機種変更情報送信ステップは、
前記機種変更後無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記機種変更情報を前記センタ装置に対して送信する
ことを特徴とする請求項1記載の無線端末機種変更手続き方法。
【請求項6】
センタ装置に対する機種変更前無線端末の機種変更登録手続き処理と機種変更後無線端末の機種変更移行手続き処理とを含む機種変更契約手続き処理を行う無線端末システムであって、
前記機種変更前無線端末は、
操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する第1の発呼手段と、
前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して機種変更登録情報を送信する機種変更登録情報送信手段とを備え、
前記機種変更後無線端末は、
操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を予め記憶している仮契約用の発番号で発呼する第2の発呼手段と、
前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して機種変更情報を送信する機種変更情報送信手段と、
前記センタ装置から送信された本契約用の発番号を受信して自端末に書き込む書き込み手段とを備え、
前記センタ装置は、
前記機種変更前無線端末の前記第1の発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする第1の応答手段と、
前記機種変更前無線端末の前記機種変更登録情報送信手段からの前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報に基づいて前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する機種変更登録手段と、
前記機種変更後無線端末の前記第2の発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする第2の応答手段と、
前記機種変更後無線端末の前記機種変更情報送信手段からの前記機種変更情報を受信して、その機種変更情報に基づいて前記機種変更後無線端末の登録状態を機種変更中から本契約に変更し、前記本契約用の発番号を前記機種変更後無線端末に対して送信する本契約登録手段とを備える、
ことを特徴とする無線端末システム。
【請求項7】
前記センタ装置の前記機種変更登録手段は、
前記機種変更前無線端末の前記機種変更登録情報送信手段からの前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報が前記機種変更前無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更して、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記機種変更登録手続き処理を中断する
ことを特徴とする請求項6記載の無線端末システム。
【請求項8】
センタ装置に対する無線端末の解約手続き処理を行わせる無線端末解約手続き方法であって、
前記無線端末の所定の操作にしたがって、前記無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する発呼ステップと、
前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする応答ステップと、
前記無線端末が、前記センタ装置に対して解約情報を送信する解約情報送信ステップと、
前記センタ装置が、前記解約情報を受信して、その解約情報に基づいて前記無線端末の解約を登録する解約登録ステップと、
を有することを特徴とする無線端末解約手続き方法。
【請求項9】
前記解約登録ステップは、
前記センタ装置が、前記無線端末から送信された前記解約情報を受信して、その解約情報が前記無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記無線端末の登録状態を解約に設定して、解約手続きの完了通知を前記無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記解約手続き処理を中断する
ことを特徴とする請求項8記載の無線端末解約手続き方法。
【請求項10】
前記応答ステップの次に、前記無線端末が、前記センタ装置に対して解約の手続き要求を発行する解約手続き要求ステップと、
前記センタ装置が、前記解約の手続き要求の受信に応じて前記解約情報の入力フォームを前記無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、
をさらに有し、
前記解約情報送信ステップは、
前記無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記解約情報を前記センタ装置に対して送信する
ことを特徴とする請求項8記載の無線端末解約手続き方法。
【請求項11】
センタ装置に対する無線端末の解約手続き処理を行う無線端末システムであって、
前記無線端末は、
操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する発呼手段と、
前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して解約情報を送信する解約情報送信手段とを備え、
前記センタ装置は、
前記無線端末の前記発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする応答手段と、
前記無線端末の前記解約情報送信手段からの前記解約情報を受信して、その解約情報に基づいて前記無線端末の解約を登録する解約登録手段とを備える、
ことを特徴とする無線端末システム。
【請求項12】
前記センタ装置の前記解約登録手段は、
前記無線端末の前記解約情報送信手段からの前記解約情報を受信して、その解約情報が前記無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記無線端末の登録状態を解約に設定して、解約手続きの完了通知を前記無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記解約手続き処理を中断する
ことを特徴とする請求項11記載の無線端末システム。
【請求項1】
センタ装置に対する機種変更前無線端末の機種変更登録手続き処理と機種変更後無線端末の機種変更移行手続き処理とを含む機種変更契約手続き処理を行わせる無線端末機種変更手続き方法であって、
前記機種変更登録手続き処理は、
前記機種変更前無線端末の所定の操作にしたがって、前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する第1の発呼ステップと、
前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする第1の応答ステップと、
前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更登録情報を送信する機種変更登録情報送信ステップと、
前記センタ装置が、前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報に基づいて前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する機種変更登録ステップとを有し、
前記機種変更移行手続き処理は、
前記機種変更後無線端末の所定の操作にしたがって、前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を予め記憶している仮契約用の発番号で発呼する第2の発呼ステップと、
前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする第2の応答ステップと、
前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更情報を送信する機種変更情報送信ステップと、
前記センタ装置が、前記機種変更情報を受信して、その機種変更情報に基づいて前記機種変更後無線端末の登録状態を機種変更中から本契約に変更し、本契約用の発番号を前記機種変更後無線端末に対して送信する本契約登録ステップと、
前記機種変更後無線端末が、前記本契約用の発番号を受信して自端末に書き込む書き込みステップとを有する、
ことを特徴とする無線端末機種変更手続き方法。
【請求項2】
前記機種変更登録手続き処理の前記機種変更登録ステップは、
前記センタ装置が、前記機種変更前無線端末から送信された前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報が前記機種変更前無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記機種変更登録手続き処理を中断する
ことを特徴とする請求項1記載の無線端末機種変更手続き方法。
【請求項3】
前記機種変更移行手続き処理における前記本契約用の発番号は、前記機種変更登録手続き処理における発番号と同一の番号であることを特徴とする請求項1記載の無線端末機種変更手続き方法。
【請求項4】
前記機種変更登録手続き処理は、
前記第1の応答ステップの次に、前記機種変更前無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更登録の手続き要求を発行する機種変更手続き要求ステップと、
前記センタ装置が、前記機種変更登録の手続き要求の受信に応じて前記機種変更登録情報の入力フォームを前記機種変更前無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、
をさらに有し、
前記機種変更登録情報送信ステップは、
前記機種変更前無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記機種変更登録情報を前記センタ装置に対して送信する
ことを特徴とする請求項1記載の無線端末機種変更手続き方法。
【請求項5】
前記機種変更移行手続き処理は、
前記第2の応答ステップの次に、前記機種変更後無線端末が、前記センタ装置に対して機種変更移行の手続き要求を発行する機種変更移行手続き要求ステップと、
前記センタ装置が、前記機種変更移行の手続き要求の受信に応じて前記機種変更情報の入力フォームを前記機種変更後無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、
をさらに有し、
前記機種変更情報送信ステップは、
前記機種変更後無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記機種変更情報を前記センタ装置に対して送信する
ことを特徴とする請求項1記載の無線端末機種変更手続き方法。
【請求項6】
センタ装置に対する機種変更前無線端末の機種変更登録手続き処理と機種変更後無線端末の機種変更移行手続き処理とを含む機種変更契約手続き処理を行う無線端末システムであって、
前記機種変更前無線端末は、
操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する第1の発呼手段と、
前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して機種変更登録情報を送信する機種変更登録情報送信手段とを備え、
前記機種変更後無線端末は、
操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を予め記憶している仮契約用の発番号で発呼する第2の発呼手段と、
前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して機種変更情報を送信する機種変更情報送信手段と、
前記センタ装置から送信された本契約用の発番号を受信して自端末に書き込む書き込み手段とを備え、
前記センタ装置は、
前記機種変更前無線端末の前記第1の発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする第1の応答手段と、
前記機種変更前無線端末の前記機種変更登録情報送信手段からの前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報に基づいて前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更し、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する機種変更登録手段と、
前記機種変更後無線端末の前記第2の発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする第2の応答手段と、
前記機種変更後無線端末の前記機種変更情報送信手段からの前記機種変更情報を受信して、その機種変更情報に基づいて前記機種変更後無線端末の登録状態を機種変更中から本契約に変更し、前記本契約用の発番号を前記機種変更後無線端末に対して送信する本契約登録手段とを備える、
ことを特徴とする無線端末システム。
【請求項7】
前記センタ装置の前記機種変更登録手段は、
前記機種変更前無線端末の前記機種変更登録情報送信手段からの前記機種変更登録情報を受信して、その機種変更登録情報が前記機種変更前無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記機種変更前無線端末の契約状態を機種変更中を示す状態に変更して、前記機種変更後無線端末による通信要求の発呼を要求する通知を前記機種変更前無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記機種変更登録手続き処理を中断する
ことを特徴とする請求項6記載の無線端末システム。
【請求項8】
センタ装置に対する無線端末の解約手続き処理を行わせる無線端末解約手続き方法であって、
前記無線端末の所定の操作にしたがって、前記無線端末が、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する発呼ステップと、
前記センタ装置が、前記発呼を受けて呼接続の応答をする応答ステップと、
前記無線端末が、前記センタ装置に対して解約情報を送信する解約情報送信ステップと、
前記センタ装置が、前記解約情報を受信して、その解約情報に基づいて前記無線端末の解約を登録する解約登録ステップと、
を有することを特徴とする無線端末解約手続き方法。
【請求項9】
前記解約登録ステップは、
前記センタ装置が、前記無線端末から送信された前記解約情報を受信して、その解約情報が前記無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記無線端末の登録状態を解約に設定して、解約手続きの完了通知を前記無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記解約手続き処理を中断する
ことを特徴とする請求項8記載の無線端末解約手続き方法。
【請求項10】
前記応答ステップの次に、前記無線端末が、前記センタ装置に対して解約の手続き要求を発行する解約手続き要求ステップと、
前記センタ装置が、前記解約の手続き要求の受信に応じて前記解約情報の入力フォームを前記無線端末に対して送信する入力フォーム送信ステップと、
をさらに有し、
前記解約情報送信ステップは、
前記無線端末が、前記入力フォームを受信して、その入力フォームに記入された前記解約情報を前記センタ装置に対して送信する
ことを特徴とする請求項8記載の無線端末解約手続き方法。
【請求項11】
センタ装置に対する無線端末の解約手続き処理を行う無線端末システムであって、
前記無線端末は、
操作にしたがって、前記センタ装置に対して通信要求を発番号で発呼する発呼手段と、
前記センタ装置との間に呼接続がされた後に、前記センタ装置に対して解約情報を送信する解約情報送信手段とを備え、
前記センタ装置は、
前記無線端末の前記発呼手段からの発呼を受けて呼接続の応答をする応答手段と、
前記無線端末の前記解約情報送信手段からの前記解約情報を受信して、その解約情報に基づいて前記無線端末の解約を登録する解約登録手段とを備える、
ことを特徴とする無線端末システム。
【請求項12】
前記センタ装置の前記解約登録手段は、
前記無線端末の前記解約情報送信手段からの前記解約情報を受信して、その解約情報が前記無線端末の前記発番号に対応したものであるか否かを照合し、その照合結果が肯定的な結果である場合は、前記無線端末の登録状態を解約に設定して、解約手続きの完了通知を前記無線端末に対して送信する一方、前記照合結果が否定的な結果である場合は、前記解約手続き処理を中断する
ことを特徴とする請求項11記載の無線端末システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2010−35205(P2010−35205A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−244821(P2009−244821)
【出願日】平成21年10月23日(2009.10.23)
【分割の表示】特願2000−227661(P2000−227661)の分割
【原出願日】平成12年7月27日(2000.7.27)
【出願人】(304058826)株式会社ウィルコム (56)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月23日(2009.10.23)
【分割の表示】特願2000−227661(P2000−227661)の分割
【原出願日】平成12年7月27日(2000.7.27)
【出願人】(304058826)株式会社ウィルコム (56)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]