説明

無線表示システム及び方法

本発明は、ホストに接続され、前記ホストのハードウェアから表示データを少なくとも含むメディアデータを取得し、データメッセージを生成して無線方式によって伝送するホスト側データ通信手段と、無線方式によって伝送された当該データメッセージを受信し、解析してメディアデータにした後で、少なくとも表示装置に送信する表示装置側データ通信手段と、を備える無線表示システムを開示している。本発明のシステムによれば、CPUがキャプチャプログラムを実行して表示記憶ユニットから表示情報を取得しなくて済み、CPUの負荷を減少させ、伝送の遅延を避けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線表示技術に関し、特に無線表示システム及びその方法、並びに使用される無線データ通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の無線表示技術は、主に画面キャプチャ技術を基盤としている。画面キャプチャ技術は、表示記憶ユニットに記憶されている内容を読み取り、現在の画面に表示されている内容をキャプチャする。そして、CPUがキャプチャした内容を圧縮アルゴリズムにより画面圧縮情報に圧縮してから、無線ネットワークプロトコルによって当該圧縮情報をリアルタイムに表示装置に伝送する。表示装置側は、専用の組込み型コンピュータモジュールによってプロトコル解析を行い、画面圧縮情報を復元し、含まれている画素情報を表示装置に提供して表示させる。
【0003】
しかしながら、従来のキャプチャ技術は下記の欠陥がある。1.占用している計算資源が大きい。これは、キャプチャ方式において、CPUが2つの作業を同時に実行する必要があるからである。上記の作業の一つは、オーディオ・ビデオコンテンツを再生するようにリアルタイムに伸張すると言うことであり、もう一つは、CPUが画面キャプチャプログラムを実行して、グラフィックスカードから表示データを取得して圧縮し、無線ネットワークカードによって無線表示装置に伝送すると言うことである。上記の二つの作業は、CPU資源が過度に占用されて、CPUの処理速度に影響を与え、高品質画像のリアルタイム表示ができなくなる。2.コストが高い。画面キャプチャ方式を採用するには、符号化・復号化を行うためにホスト側と表示装置側とのいずれにも計算能力の高いCPUが必要であるので、コストが高い。
【0004】
上記の問題に鑑みて、新型の無線表示メカニズムを提供して上記の問題を解決する必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の欠陥に対して、本発明が解決している技術課題は、無線表示機能をよりよく完成でき、且つコストが低くて、CPU資源を少し占用又は占用しない無線表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面によると、無線表示システムであって、ホストに接続され、前記ホストのハードウェアから表示データを少なくとも含むメディアデータを取得し、データメッセージを生成して無線方式によって伝送するホスト側データ通信手段と、無線方式によって伝送された当該データメッセージを受信し、解析してメディアデータにした後で、少なくとも表示装置に送信する表示装置側データ通信手段と、を備える無線表示システムを提供する。
【0007】
好ましくは、前記ホスト側データ通信手段が、前記ホストのハードウェアから前記メディアデータを取得するデータ採取部と、データメッセージの形で前記メディアデータを送信するホスト側無線通信部とを備える。
【0008】
好ましくは、前記ホスト側無線通信部が、前記データ採取手段が取得したメディアデータをネットワーク転送プロトコルに従って相応するデータメッセージにパッキングするデータプロトコルパッキングユニットと、UWB無線によって前記データメッセージを送信するUWB送受信ユニットと、UWB送受信ユニットを制御して認証及び鍵合意の動作を行う制御ユニットと、を備える。
【0009】
好ましくは、前記データ採取部が、A/D変換器を備える。
【0010】
好ましくは、前記データプロトコルパッキングユニットが、ADC controlユニットを備える。
【0011】
好ましくは、前記制御ユニットが、HSDI Controlユニットを備える。
【0012】
好ましくは、前記ホスト側データ通信手段が、前記ホストのグラフィックスカードに外部から挿し込まれるか、又はグラフィックコントローラの出力インタフェースに直接接続され、前記グラフィックスカードの出力から表示データを直接に取得する。
【0013】
好ましくは、前記ホスト側データ通信手段が、前記データ採取部で取得された表示データを圧縮して前記データプロトコルパッキングユニットに伝送するデータ圧縮部を更に備える。
【0014】
好ましくは、前記ホスト側データ通信手段と前記表示装置側データ通信手段との通信プロトコルが、TCP/IP,無線USB,無線1394,DVI/HSDIプロトコル、又は予め定義した他の転送プロトコルを採用している。
【0015】
好ましくは、前記データ採取部が、表示情報を受信して、画素情報及び表示制御信号に変換する画像処理器と、音声情報を受信して、オーディオ信号に変換するオーディオ処理ユニットとを備える。
【0016】
好ましくは、前記ホスト側無線通信部が、前記ホストと前記表示装置との無線接続を確立する検知・接続ユニットと、通信品質を制御する通信制御ユニットと、ビデオ画素情報及び制御信号又はオーディオ信号をメッセージ符号化するコーデックユニットと、符号化されたメッセージを受信し、更に無線信号に符号化・変調して送信するUWB送受信ユニットと、を備える。
【0017】
好ましくは、前記通信制御ユニットが、検知応答メッセージで伝送された表示装置のパラメータを受信し、前記パラメータ及びユーザによって設定された表示パラメータに基づいて転送パラメータ及びメッセージ符号化フォーマットを確定し、前記UWB送受信ユニットで当該転送パラメータ及びメッセージ符号化フォーマットを送信する。
【0018】
好ましくは、前記通信制御ユニットが、前記表示装置から伝送された信号の強さ及びパケットロス率の結果を検知して、前記ホストと前記表示装置との距離及び干渉を計算し、これに基づき前記UWB送受信ユニットの発信電力を調整する。
【0019】
好ましくは、前記コーデックユニットによって符号化されたメッセージが、少なくとも(1)表示装置識別子情報と、(2)メッセージタイプ情報と、(3)メッセージ長さ情報と、(4)ビデオメッセージデータ又はオーディオメッセージデータとを含む。
【0020】
好ましくは、前記ビデオメッセージデータが、少なくとも(1)フィールド同期情報と、(2)ライン同期情報と、(3)画素ユニット識別子と、(4)画素データとを含む。
【0021】
好ましくは、前記ビデオメッセージデータにおける各種の情報の配置順番が、フィールド同期情報の後に、引き続いて1フィールド内の全てのラインに含まれる画素情報を配置し、ライン同期情報の後に、引き続いて1ライン内に含まれる全ての画素情報を配置する。
【0022】
好ましくは、前記表示装置側データ通信手段が、無線方式によって送信されたデータメッセージを受信し、相応するプロトコルに従い解析してメディアデータにする表示装置側無線通信部と、前記メディアデータを少なくとも前記表示装置に伝送するデータ出力部と、を備える。
【0023】
好ましくは、前記表示装置側無線通信部が、UWB無線によって前記ホストからのデータメッセージを受信するUWB送受信ユニットと、前記UWB送受信ユニットを制御して認証及び鍵合意の動作を行う制御ユニットと、前記UWB送受信ユニットで受信したデータメッセージを、プロトコルに従いメディアデータにアンパッキングするデータプロトコルアンパッキングユニットと、を備える。
【0024】
好ましくは、前記データプロトコルアンパッキングユニットが、HSDI Controlユニットである。
【0025】
好ましくは、前記データ出力部が、VGA DMAユニットと、VGA Controlユニットと、VGA Timingユニットとを備える。
【0026】
好ましくは、前記データプロトコルアンパッキングユニットが、組込み型プロセスチップである。
【0027】
好ましくは、前記データ出力部がGPUである。
【0028】
好ましくは、前記表示側データ通信手段が、前記表示装置に外部から挿し込まれるか、又は前記表示装置と一体化されている。
【0029】
好ましくは、前記表示装置側データ通信手段が、送信されてきたフレーム画素データをそのまま利用して高速リフレッシュ処理を行う。
【0030】
好ましくは、前記表示装置側データ通信手段が、データプロトコルアンパッキングユニットがアンパックした表示データを伸張してデータ出力ユニットに伝送するデータ伸張ユニットを更に備える。
【0031】
好ましくは、前記表示装置側無線通信部が、前記ホストから送信された無線信号を受信して復号化するUWB送受信ユニットと、復号化した信号を受信し、更に画素情報、制御情報又はオーディオ情報に復号化するコーデックユニットと、通信品質を制御する通信制御ユニットと、前記ホストと前記表示装置との無線接続を確立する検知・接続ユニットと、を備える。
【0032】
好ましくは、前記通信制御ユニットが、ライン及びフィールドのパラメータを確定するための表示装置のパラメータを制御信号から取得する。
【0033】
好ましくは、前記データ出力部が、画素情報及び表示制御信号を受信し、前記情報に基づいて前記表示装置を駆動する表示コントローラと、復号化したオーディオ信号を受信し、スピーカを駆動する駆動信号を発生するオーディオ出力ユニットと、を備える。
【0034】
本発明の他の側面によると、無線表示方法であって、ホスト側でホストのハードウェアから表示データを少なくとも含むメディアデータを取得し、データメッセージを生成して無線方式によって送信する送信ステップと、表示装置側で無線方式によって伝送された当該データメッセージを受信し、解析してメディアデータにして表示装置に出力する受信ステップと、を含む無線表示方法を提供する。
【0035】
好ましくは、前記送信ステップに、前記ホストから前記メディアデータを取得するステップと、データメッセージの形で前記メディアデータを送信するステップと、を含む。
【0036】
好ましくは、前記のデータメッセージの形で前記メディアデータを送信するステップに、取得したメディアデータをネットワーク転送プロトコルに従い相応するデータメッセージにパッキングするステップと、UWB無線によって前記データメッセージを送信するステップと、を含む。
【0037】
好ましくは、前記受信ステップに、無線方式によって送信されたデータメッセージを受信し、相応するプロトコルに従い解析してメディアデータにするステップと、前記メディアデータを少なくとも前記表示装置に伝送するステップと、を含む。
【0038】
好ましくは、前記の無線方式によって送信されたデータメッセージを受信し、相応するプロトコルに従い解析してメディアデータにするステップに、UWB無線によって前記ホストからのデータメッセージを受信するステップと、受信したデータメッセージをプロトコルに従いメディアデータにアンパッキングするステップと、を含む。
【0039】
好ましくは、送信ステップの前に、前記ホストと前記表示装置との接続を確立するステップを更に含む。
【0040】
好ましくは、前記の接続を確立するステップに、前記ホストから表示装置の識別子情報を含む検知メッセージを前記表示装置側へ送信するステップと、前記表示装置が前記検知メッセージを受信し、前記検知メッセージ中の識別子情報を自身の識別子情報と比較するステップと、前記検知メッセージ中の識別子情報が表示装置自身の識別子情報と一致した場合、表示装置の技術パラメータ及び機種番号を含む検知応答メッセージを前記表示装置からホストへ送信するステップと、ホストが前記検知応答メッセージを受信し、接続を確立するステップと、を含む。
【0041】
好ましくは、前記ホストが、前記表示装置の技術パラメータ及び機種番号に基づいて、前記表示装置へ送信されるデータメッセージの符号化フォーマットを確定するステップを更に含む。
【0042】
好ましくは、前記ホストが、接続確立のプロセスにおいて前記表示装置から伝送された信号の強さ及びパケットロス率の結果に基づいて、前記ホストと前記表示装置との距離及び干渉を計算することによって、無線信号の発信電力を調整するステップを更に含む。
【0043】
好ましくは、前記表示装置が、検知メッセージの完全性チェックコードを検出して、リンクレイヤーパラメータ及び物理レイヤーパラメータを配置するステップを更に含む。
【0044】
本発明の他の側面によると、ホスト側データ通信手段であって、ホストのハードウェアから表示データを少なくとも含むメディアデータを取得するデータ採取部と、データメッセージの形で前記メディアデータを送信するホスト側無線通信部とを備えるホスト側データ通信手段を提供する。
【0045】
好ましくは、前記ホスト側無線通信部が、取得されたメディアデータをネットワーク転送プロトコルに従って相応するデータメッセージにパッキングするデータプロトコルパッキングユニットと、前記ホスト側無線通信部が、UWB無線によって前記データメッセージを送信する第1のUWB送受信ユニットと、前記第1のUWB送受信ユニットを制御して認証及び鍵合意の動作を行う第1の制御ユニットとを備える。
【0046】
本発明の他の側面によると、表示装置側データ通信手段であって、無線方式によって送信されたデータメッセージを受信し、相応するプロトコルに従い解析してメディアデータにする表示装置側無線通信部と、前記メディアデータを少なくとも表示装置に伝送するデータ出力部と、を備える表示装置側データ通信手段を提供する。
【0047】
好ましくは、前記表示装置側データ通信手段が、UWB無線によってホストからのデータメッセージを受信する第2のUWB送受信ユニットと、第2のUWB送受信ユニットを制御して認証及び鍵合意の動作を行う第2の制御ユニットと、第2のUWB送受信ユニットで受信したデータメッセージをプロトコルに従いメディアデータにアンパッキングするデータプロトコルアンパッキングユニットとを備える。
【0048】
本発明の更なる他の側面によると、無線表示システムであって、ホストからのビデオ情報又はオーディオ情報のデータをブロックに分割し、ブロックに分割されたデータを各ホスト側データ通信手段に割り当てるスケジューリングユニットと、ブロックに分割されたデータを無線信号の形で送信する複数の前記ホスト側データ通信手段と、前記の複数のホスト側データ通信手段からの無線信号を受信し、前記無線信号を相応するデータブロックに復号化する複数の前記表示装置側データ通信手段と、相応するデータブロックを併合してビデオ信号又はオーディオ信号を生成する併合ユニットと、を備える。
【発明の効果】
【0049】
従来の技術と比べて、本発明は下記の利点を有する。ホスト側表示アダプタや表示チップによって発生した画素情報及び表示制御信号を用いて無線転送を行うので、コンピュータCPUが画面キャプチャプログラムを実行して表示記憶ユニットから表示情報を取得しなくて済み、CPUの負荷を減少させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
以下、本発明の具体的実施形態について図面を合わせて説明する。
【0051】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線表示システムの原理図である。図1に示すように、本実施形態に係る無線表示システムは、ホスト800と、ホスト側データ通信手段100と、表示装置側データ通信手段200と、表示装置900とを備える。ホスト側データ通信手段100は、ホストのハードウェア装置から表示に関する情報を採取するデータ採取部110と、表示に関する情報をUWBの方式によって送信するホスト側UWB通信部120とを備える。表示装置側データ通信手段200は、UWB方式によって表示に関する情報を受信する表示装置側UWB通信部220と、表示に関する情報を表示装置900に出力するデータ出力部210とを備える。
【0052】
図2は、本発明の第1の実施形態に係る無線表示システムの詳しいブロック図である。図2に示すように、ホスト側UWB通信部120は、データプロトコルパッキングユニット121と、第1のUWB(Ultra Wideband、超広帯域)送受信ユニット122と、第1の制御ユニット123とを備える。表示装置側UWB通信部220は、第2のUWB送受信ユニット222と、第2の制御ユニット223と、データプロトコルアンパッキングユニット221とを備える。
【0053】
当該ホスト800は、各種のコンピュータ本体、例えば、PCホスト、サーバホスト、ノートブック型コンピュータ、携帯電話のようなハンドセット、PDA、セットトップボックスSTB、ビデオ圧縮コンパクトディスクVCD再生装置、データビデオディスクDVD再生装置、パーソナルテレビレコーダPVR等であってもよい。当該表示装置900は、各種の表示装置、例えば、コンピュータのディスプレイ(LCD,CRTなど)、プロジェクタ、TVなどであってもよく、ここで説明を省略する。
【0054】
当該ホスト側データ通信手段100において、データ採取部110がホスト800のグラフィックスカードのようなハードウェアから表示に関するデータを取得する。
【0055】
データプロトコルパッキングユニット121は、データ採取ユニット110が取得した表示に関するデータを、所定の通信プロトコルに従い相応するデータメッセージになるようにパッキングする。
【0056】
第1のUWB送受信ユニット122は、UWBの方式によってデータメッセージを表示装置側データ通信手段200に送信する。
【0057】
また、第1の制御ユニット123は、第1のUWB送受信ユニット122を制御し、ホスト側と表示装置側との間の認証及び鍵合意等の動作を行う。
【0058】
表示装置側データ通信手段200において、第2のUWB送受信ユニット222がUWBの方式によってホスト側データ通信手段100からのデータメッセージを受信する。
【0059】
第2の制御ユニット223は、第2のUWB送受信ユニット222を制御し、ホスト側と表示装置側との間の認証及び鍵合意等の動作を行う。
【0060】
データプロトコルアンパッキングユニット221は、第2のUWB送受信ユニット222が受信したデータメッセージを、所定の通信プロトコルに従い画面データに復号化する。
【0061】
データ出力部210は、上記の画面データを表示装置900に伝送して出力させる。
【0062】
ホスト側データ通信手段100と表示装置側データ通信手段200との間の通信プロトコルには、TCP/IP,無線USB,無線1394,DVI/HSDI等のプロトコルを採用してもよく、予め規定した他の転送プロトコルを採用しても良いことは当然である。
【0063】
本発明の一実施例によると、UWBを採用して画素デジタル信号を伝送し、転送するフレーム率は最も極端的な場合にビデオ再生のフレーム率となり、少なくとも25フレームである。
【0064】
しかしながら、画素データの受信側でのリアルタイム表示を実現するため、本発明の他の実施例によると、表示装置側データ通信手段200は簡単な表示制御(即ち、グラフィックスカード機能)メカニズムを有し、転送されてきた25フレーム画素データをそのまま用いて高速リフレッシュ処理(例えば、85フレーム/秒のリフレッシュ)を行う。
【0065】
図3は、図2に示すホスト側データ通信手段の実施例の模式図である。
【0066】
図3に示すホスト側データ通信手段100は、ホストのグラフィックスカードのVGAインタフェースに外接され、FPGA方式によって実現される。
【0067】
表示データの採取は、A/D変換器(例えば、AD9985ユニット111及びADC controlユニット112)によって完成される。
【0068】
データ圧縮及びデータプロトコルパッキングは、ADC controlユニット112によって完成される。
【0069】
データの圧縮及びプロトコルパッキングは、ADC controlユニット112によって完成される。データの転送を減少させるため、採取したデータに対して、まず圧縮を、次にプロトコルパッキングを行う。
【0070】
State Machineユニット160は、全体的制御及びタイミング整合を行う。
【0071】
UWB送受信機122’は、HSDI Controlユニット123’の制御によってデータメッセージの外部への転送を実現する。
【0072】
本発明の一実施例によると、表示装置側データ通信手段200は、組込み型構造に基づいて組込み型CPUを核心として実現されてもよく、FPGAハードウェア方式によって実現されても良い。
【0073】
図4は、図2に示す表示装置側データ通信手段の一実施例の模式図である。図4に示すように、当該実施例は、FPGAの単純なハードウェアの方式によって表示装置側データ通信手段200を実現している。
【0074】
当該実施例では、HSDI Controlユニット221’によってUWB送受信機222’からのデータを処理して、データプロトコルアンパッキング及びデータ伸張(データが圧縮された場合)を実現する。データは、HSDI(High Speed Differential Interface)インタフェース(図示せず)を介してUWB送受信機222’からHSDI Controlユニット221’に入力される。
【0075】
データ出力部210の表示出力機能は、VGA DMAユニット211、VGA Controlユニット212及びVGA Timingユニット213によって共同で実現される。
【0076】
即ち、VGA DMAユニット211、VGA Controlユニット212及びVGA Timingユニット213の機能は、表示受信バッファ230(例えば、MT46v16M16−6T)からフレームデータを抽出してフレーム化を行って、D/A変換器240(例えば、ADV7125)に伝送して変換し、表示装置900に出力する。
【0077】
VGA DMAユニット211は、DDR中の画面データをDDRからDMA方式によって取り出す。VGA Controlユニット212は、各種のVGAフィールドなどの読み書きタイミングを制御する。VGA Timingユニット213は、VGAフィールド情報の各種のタイミングを生成する。
【0078】
図5は、図2に示す表示装置側データ通信手段の他の実施例の模式図である。図5に示すように、当該実施例は、組込み型システムの方式によって表示装置側データ通信手段200を実現する。
【0079】
当該実施例において、IXP425チップ221’はUWB送受信機222’からのデータを処理し、データメッセージのネットワークレイヤー/転送レイヤー及びアプリケーションレイヤーにおけるプロトコルの解析を完成する。
【0080】
GPUユニット(グラフィック処理器)210’は、画面データの表示出力の機能を完成し、図4のVGA DMAユニット、VGA Controlユニット及びVGA Timingユニットと類似な機能を果たす。レンダリングがホスト側によって既に完成されたので、GPU210’は簡単な表示制御機能のみを完成すればよい。
【0081】
以下、図5に示す実施例の場合の表示装置側データ通信手段の動作フローについて、図6を対照して詳しく説明する。
【0082】
ステップS610において、システムパラメータ、例えば、サポート可能な表示解像度、収容できるクライアントである表示装置の最大数を初期化する。
【0083】
ステップS620において、msgキューを初期化して、他のクライアントとのスレッド通信を確立する。
【0084】
ステップS630において、ネットワークの設定を行う。具体的には、相応するIPアドレス及びポートを設定し、収用できるクライアントの最大数に応じてネットワークの最大接続数を設定する。
【0085】
ステップS640において、表示及び制御のSocketsを初期化して送信側との通信を確立する。即ち、上記のネットワーク設定に基づいて、表示及び制御のSocketsを起動してリスニング状態になるようにする。
【0086】
ステップS650において、ビデオメモリを初期化し、FrameBufferマッピングを行うことによって、送信側から当該クライアントのデータを受信する前に、システムパラメータに基づいて、ビデオメモリに対し相応する調整を行う。
【0087】
ステップS660において、メインループに入る。当該メインループは、下記のステップを含む。
【0088】
ステップS661において、クライアント側がSocketを制御して送信側との接続を確立した後で、送信側は表示Socketによって、クライアント側から送信したフレーム画素データを含むデータパケットを取得する。
【0089】
ステップS662において、送信側は相応するプロトコルに従い、受信したデータパケットを復号化して、画像データを取得する。
【0090】
ステップS663において、データ通信手段のFrameBufferに書き込む。最後、送信側は画像データをFrameBufferの中の相応する位置に書き込み、最終の表示を完成する。
【0091】
本発明の一実施例によると、表示装置側データ通信手段200は、表示装置900に外部から挿し込まれる形として設計されてもよいが、例えば、表示装置900のVGA/DVIインタフェースに外部から挿し込まれる。しかしながら、表示装置側データ通信手段200を表示装置900と一体化してもよいが、ここで説明を省略する。
【0092】
図7は、本発明の第1の実施形態に係る無線表示システムの一変形例のブロック図である。
【0093】
当該変形例は第1の実施形態と殆ど同じであるが、異なる点は、ホスト側データ通信手段100に、データ採取部110で取得された表示データを圧縮してデータプロトコルパッキングユニット121に伝送するデータ圧縮ユニット150が設置されていることである。これに対し、表示装置側データ通信手段200には、データプロトコルアンパッキングユニット221でアンパックした画面データを伸張してデータ出力部210に伝送するデータ伸張ユニット250が設置されている。
【0094】
図8は本発明の第2の実施形態を説明し、ホストが無線ネットワークを介して表示装置への表示を実現する信号転送プロセスを示す。第2の実施形態に係る無線表示システムは、表示データをホスト800から表示装置900に伝送して表示するだけでなく、更にオーディオ情報を表示装置と一体化したスピーカ700にリアルタイムに送信する。
【0095】
図8に示すように、コンピュータ又は電子機器などのようなホスト800の表示情報及びオーディオ情報は、無線ネットワークメッセージに変換され、無線ネットワークを介して表示装置900及びスピーカ700に伝送され、表示装置側で受信した無線ネットワークメッセージを復号化し、最終、画素情報及び表示制御信号を生成して、相応する情報を表示するようにディスプレイを駆動し、且つ、オーディオデジタル信号を生成して、音声を出すようにスピーカを駆動する。
【0096】
図8に示すように、ホスト800は、表示すべき表示情報を画像処理器113に伝送する。画像処理器113は、当該画像情報から相応する画素情報及び表示制御情報(例えば、フィールド信号、ライン信号)を発生する。画素情報及び表示制御信号は、メッセージ処理ユニット124に伝送され、メッセージ処理ユニット124で処理された後、リンクレイヤー125に伝送されて、更に、メッセージ符号化される。リンクレイヤー125で符号化されたメッセージは、物理レイヤー126に伝送されて符号化された後、信号変調されて無線信号となり、最後に無線ネットワークを介して発信される。図8において、無線ネットワークとして超広帯域無線ネットワークUWBを採用し、信号は無線周波数RF方式によって発信される。
【0097】
音声情報が表示装置側のスピーカ700を介して音声再生を行う必要がある時、ホスト800は、音声情報をオーディオ処理ユニット114に伝送し、オーディオ処理ユニット114によってオーディオデジタル信号を形成して、メッセージ処理ユニット124に伝送し、ビデオ信号と同じ方式によってメッセージ符号化を行い、最終に物理レイヤー126を介して送信される。オーディオ信号とビデオ信号とを区別するため、メッセージ符号化の時に識別子情報を組み込んでもよい。
【0098】
ホスト800と、対応する表示装置900とが互いに識別可能になって情報の伝送誤りを避けるために、表示装置900は識別子情報を有し、当該識別子情報は特定のコードや鍵情報であっても良い。ホスト800が表示装置識別子情報をメッセージ処理ユニット124に伝送することで、メッセージ処理ユニット124は当該表示装置識別子情報に基づき検知メッセージを符号化して送信し、表示装置の検知応答メッセージに応じて、表示装置900との接続を実現する。
【0099】
表示装置側の処理プロセスは、ホスト側の処理プロセスと逆のプロセスであって、表示情報を表示装置900の画面に表示し、音声情報をスピーカ700によって再生する。
【0100】
図8に示すように、表示装置側の物理レイヤー226(図面では、超広帯域無線ネットワークUWBを例とする)は、コンピュータ又は電子機器側から送信された無線信号を受信する。当該物理レイヤー226は上記無線信号を受信し、信号は復調化及び復号化された後、リンクレイヤー225に伝送される。リンクレイヤー225は、受信した信号をメッセージ復号化した後で、メッセージ処理ユニット224に伝送して復号化する。当該メッセージは、復号化された後に画素情報及び表示制御信号になり、表示コントローラ214に伝送され、表示コントローラ214で画素情報及び表示制御信号に基づいて表示装置900を駆動して、相応する内容を表示する。上記メッセージが同時に音声情報も伝送する場合、当該メッセージ処理ユニット224は、メッセージ中の音声情報をオーディオデジタル信号に変換してオーディオ電力増幅及びDA変換ユニット215に伝送し、当該ユニットでスピーカ700を駆動して音声を出す。
【0101】
上記のように、表示装置900とホスト800に対する識別を実現するため、メッセージ処理ユニット224は表示装置識別子情報を有し、当該メッセージ処理ユニット224は、当該表示装置識別子情報を受信したメッセージに含まれた表示装置識別子情報と比較することができ、両方が一致した場合、受信したメッセージが対応するホストから送信されたものであると判断し、当該メッセージを処理する。
【0102】
図9は、本発明の第2の実施形態に係る無線表示システムの詳しい構成ブロック図である。
【0103】
図9に示すように、当該無線表示システムは、ホスト(図示せず)と、ホスト側データ通信手段100と、表示装置900と、スピーカ700と、表示装置側データ通信手段200とを備える。
【0104】
ホスト側データ通信手段100は、周辺機器を相互接続するバス(PCI)から伝送された表示情報データを受信し、無線表示信号に変換して外部へ発信する。
【0105】
表示装置側データ通信手段200は、上記の無線表示信号を受信し、当該信号に基づいて表示装置900を駆動して相応する内容を表示させる。
【0106】
ホスト側データ通信手段100は、表示アダプタ113’と、オーディオ処理ユニット114と、ホスト側UWB通信部120とを備える。当該ホスト側データ通信手段100は、従来の表示アダプタを基盤としてオーディオ処理ユニット114とホスト側UWB通信部120とを集積してなるものである。
【0107】
表示アダプタ113’は、画像処理ユニット(GPU)1131と、ビデオメモリ(VRAM)1132と、画像コントローラ1133とを備える。
【0108】
画像処理ユニット1131は、PCIバスを介して伝送された画像情報を受信して分析処理を行い、画素情報を形成する。
【0109】
ビデオメモリ1132は、画素処理ユニット1131から伝送された画素情報を受信し、所定のフォーマットに記憶する。
【0110】
画像コントローラ1133は、ビデオメモリ1132に記憶された画素情報を読み取り、フィールド信号、ライン信号などを含む制御信号を組込んで、上記信号を出力する。
【0111】
オーディオ処理ユニット114は、PCIバスを介して伝送された音声信号を受信し、それをオーディオ信号に変換して出力する。
【0112】
ホスト側UWB通信部120は、表示アダプタ113’から出力した画素情報及び制御信号、並びにオーディオ処理ユニット114から出力したオーディオ信号を受信し、それを無線信号に変換して出力する。
【0113】
ホスト側UWB通信部120は、検知・接続ユニット1241と、通信制御ユニット1242と、オーディオ・ビデオメッセージコーデックユニット1243と、リンクレイヤー125と、物理レイヤー126とを備える。
【0114】
表示装置側データ通信手段200は、表示装置側UWB通信部220と、表示コントローラ214と、DA変換及びオーディオ電力増幅ユニット215とを備える。
【0115】
表示装置側UWB通信部220は、検知・接続ユニット2241と、通信制御ユニット2242と、オーディオ・ビデオメッセージコーデックユニット2243と、リンクレイヤー225と、物理レイヤー226とを備える。
【0116】
検知・接続ユニット1241は、ホスト800と表示装置900との無線接続を確立する。検知・接続ユニット1241は、まず表示装置900の存在を検知し、表示装置900の技術パラメータを取得して、最終にホスト800と表示装置900との無線接続を確立する。
【0117】
図10は、検知・接続ユニット1241における検知及び接続のフローを示すフローチャートである。
【0118】
ステップS1001において、ホスト側の検知・接続ユニット1241は表示装置の識別子情報を取得する。表示装置識別子情報は特定のコード又は鍵情報であり、ホストとマッチングする表示装置を表すものである。当該表示装置識別子情報は、予めホスト側の表示装置側の検知・接続ユニット1241に配置され、当該検知・接続ユニット1241の動作が始めると当該情報を取得できる。
【0119】
ステップS1002において、ホスト側の検知・接続ユニット1241は、表示装置識別子情報を含む検知メッセージを符号化して、リンクレイヤー125に伝送し、リンクレイヤー125で適当な形式に変換して物理レイヤー126に伝送し、最終に物理レイヤー126で超広帯域無線ネットワーク(UWB)を介して送信する。
【0120】
ステップS1003において、表示装置は、物理レイヤー226を介して上記の検知メッセージを受信した後で、表示装置側のリンクレイヤー225に伝送して処理した後で、表示装置側の検知・接続ユニット2241に伝送する。
【0121】
ステップS1004において、表示装置側の検知・接続ユニット2241は、受信した検知メッセージに含まれる識別子情報を受信し、当該識別子情報を自装置識別子情報と比較し、両方が一致した場合に次のステップに移行する。
【0122】
ステップS1005において、表示装置側の検知・接続ユニット2241は、表示装置の技術パラメータ、機種番号を含む検知応答メッセージを符号化して生成し、表示装置側のリンクレイヤー225に伝送して更にメッセージ符号化し、表示装置側の物理レイヤー226に伝送し、超広帯域無線ネットワーク(UWB)を介して送信する。
【0123】
ステップS1006において、ホスト側の検知・接続ユニット1241は、上記ホスト側のリンクレイヤー125、物理レイヤー126を介して、上記検知応答メッセージを受信する。
【0124】
ステップS1007において、ホスト側の検知・接続ユニット1241は、UWBを介して伝送された表示装置の検知応答メッセージを読み取り、当該メッセージに含まれた表示装置の技術パラメータ、機種番号などの表示装置のパラメータを取得し、正しい情報転送を行うために、表示装置のパラメータを表示アダプタ113’、通信制御ユニット1242及びメッセージコーデックユニット1243に提供する。
【0125】
通信制御ユニット1242は、下記の2つの作業を実行する。
(1)ユーザによって設定された現在の画像品質解像度、上記検知・接続ユニット1241で取得された表示装置機種番号及び画素サポートフォーマットに基づいて、帯域幅や速度などの転送パラメータを確定し、確定した転送パラメータをリンクレイヤー125に伝送することによって、物理レイヤー126の信号変調を制御する。同時に、表示装置の技術パラメータ、例えば、表示アダプタに表示装置の解像度、機種番号などのような表示装置のパラメータを伝送して、1ラインに含まれる画素数、1フィールドに含まれるライン数を確定させる。
(2)表示装置が発信した無線転送信号の強さ及びパケットロス率を検知し、当該検知結果に基づいてホスト側と表示装置側との距離や干渉を計算し、当該計算による値に基づいて、電力消費パラメータをリンクレイヤー125に送信することによって、物理レイヤー126の信号発信電力を調整する。信号の強さの検知方法として、パケットロス率やメッセージ伝送の完全性を検査してもよい。
【0126】
オーディオ・ビデオメッセージコーデックユニット1243は、オーディオデータのメッセージ、ビデオ画素情報及び制御信号のメッセージを符号化して、上記内容を伝送する。符号化したメッセージは、少なくとも下記の内容を含む。
(1)表示装置識別子情報:この情報は、表示装置に受信した無線転送情報が自身に送信されたものであると確認できるようにする;
(2)メッセージタイプ情報:この情報は、主にオーディオメッセージとビデオメッセージとを区別して、表示装置側で相応する処理を行うようにする。また、当該情報は、他のメッセージタイプを区別するために用いられても良い;
(3)メッセージ長さ情報;
(4)具体的なオーディオ・ビデオメッセージデータ;
(5)メッセージチェックコード。
【0127】
ビデオメッセージデータは、少なくとも下記の内容を含む。
(1)フィールド同期情報;
(2)ライン同期情報;
(3)画素ユニット識別子;
(4)画素データ。
【0128】
上記各種の情報の配置順番は、ライン同期情報の後に引き続いて1ライン内に含まれた全ての画素情報が配置されてもよく、フィールド同期情報の後に引き続いて1フィールド内の全てのラインに含まれる画素情報が配置されても良い。オーディオデータを含む場合、1フィールドの画素情報の直後に、当該フィールドに対応するオーディオ情報が配置されても良い。
【0129】
符号化したオーディオ・ビデオメッセージはリンクレイヤー125に伝送され、更に物理レイヤー126を介して変調・送信される。
【0130】
そして、物理レイヤー226は、ホストが超広帯域無線ネットワーク(UWB)を介して送信された検知メッセージ及びオーディオ・ビデオメッセージを受信し、メッセージを復号化して出力する。当該物理レイヤー226は、表示装置側リンクレイヤーから送信された検知応答メッセージや他の応答メッセージを同時に受信して、符号化・変調した後で、無線周波数RF方式によって発信する。
【0131】
表示装置側リンクレイヤー225は、表示装置側物理レイヤー226から伝送された検知メッセージ及びオーディオ・ビデオメッセージを受信し、更に復号化して出力する。当該表示装置側リンクレイヤー225は、検知応答メッセージや他の応答メッセージを同時に受信し、更に符号化して表示装置側物理レイヤー126に伝送する。
【0132】
検知・接続ユニット2241は、ホスト側との接続を実現するために用いられる。当該検知・接続ユニット2241は、上記表示装置側リンクレイヤー225から伝送された検知信号を受信し、当該検知メッセージに含まれる識別子情報を当該表示装置の識別子情報と比較し、両方が一致した場合、検知応答メッセージを生成して、表示装置側リンクレイヤー225に伝送し、最終的に超広帯域無線ネットワーク(UWB)を介して送信する。検知応答メッセージには、表示装置の技術パラメータ、機種番号を含む。
【0133】
通信制御ユニット2242は、検知メッセージの完全性のチェックコードを検出し、これに基づいてリンクレイヤー225と物理レイヤー226のパラメータを配置する。無線表示プロセスにおいて、オーディオ・ビデオ品質パラメータ及び送受信両方の信号強さに基づいて、リンクレイヤー及び物理レイヤーのパラメータを調整する。当該通信制御ユニットは、メッセージが正確か否かをメッセージ内容に基づいて検証することができ、正確であれば正確フラグを作成し、無線ネットワークを介して送信する。正確でなければ、再送フラグを作成し、無線ネットワークを介して送信する。
【0134】
オーディオ・ビデオメッセージコーデックユニット2243は、リンクレイヤー225からオーディオ・ビデオメッセージを受信し、当該メッセージに含まれたメッセージタイプ情報を読み取り、当該タイプ情報に基づいてメッセージタイプを判断する。ビデオメッセージであればメッセージを復号化し、生成された画素情報と、フィールド同期及びライン同期などの表示制御信号とを表示制御ユニット214に伝送する。オーディオメッセージであればオーディオメッセージを復号化し、生成されたオーディオデータをオーディオDA変換及び電力増幅ユニット215に送信する。
【0135】
表示コントローラ214は、表示装置側UWB通信部220から伝送された制御信号及び画素情報を受信し、それを適当な表示駆動信号に変換し、表示装置900を駆動して表示させる。
【0136】
表示装置900は、表示コントローラ214から送信された表示駆動信号を受信し、当該信号に基づいて表示する。
【0137】
DA変換及びオーディオ電力増幅ユニット215は、表示装置側UWB通信部220から出力されたオーディオ信号を受信し、当該信号をデジタル信号からアナログ信号に変換してオーディオ電力増幅器の駆動に用い、更に、オーディオ電力増幅器はスピーカ700を駆動して音声を出す。
【0138】
上記無線通信プロセスは、相応するデータ転送プロトコルに従って行われる。当該データ転送プロトコルは、無線表示を実現する目的及び無線通信装置の構成状況に基づいて作成される。
【0139】
データ転送プロトコルは、少なくとも、装置の発見及び検知、無線通信転送チャネルパラメータの調整、オーディオ・ビデオメッセージの伝送及び受信、チャネルサービス品質の処理のような処理プロセスを含む。その手順は図11に示すようになる。
【0140】
ステップS1101において、ホスト側(送信側)は表示装置側(受信側)と接続を確立する。まず、ホスト側は、表示装置の特徴情報を含む検知メッセージを送信する。表示装置側は、当該検知メッセージを受信した後で、その中に含まれた表示装置特徴情報を自身の特徴情報と比較し、マッチングすれば検知応答メッセージをホスト側に送信する。ホスト側は、当該検知応答メッセージを受信した後、表示装置の存在を知って、次のステップに移行する。
【0141】
ステップS1102において、ホスト側は検知応答メッセージに含まれる表示装置技術パラメータ、機種番号などの表示装置のパラメータに基づいて転送パラメータを確定し、オーディオ・ビデオ品質パラメータと送受信両方の信号強さに従い、送受信両方はリンクレイヤー及び物理レイヤーの発信電力を調整し、表示装置側は検知メッセージの完全性のチェックコードに基づいてその無線ネットワークパラメータを配置する。
【0142】
まず、ホスト側検知・接続ユニット1241は、取得した検知応答メッセージに含まれる表示装置の技術パラメータ、機種番号などの情報を、ホスト側通信制御ユニット1242に伝送する。当該ユニットは、受信した表示装置技術パラメータ、機種番号などの情報、ユーザが設定した表示パラメータに基づいて転送パラメータを確定し、この転送パラメータをホスト側リンクレイヤー125に伝送する。ホスト側リンクレイヤー125は、この転送パラメータに基づいてホスト側―物理レイヤー126の信号変調を制御する。ホスト側検知・接続ユニット1241は、取得した検知応答メッセージに含まれる表示装置の技術パラメータ、機種番号などの表示装置のパラメータを、ホスト側メッセージコーデックユニット1243に伝送して、当該ユニットがこれに基づきメッセージの符号化フォーマットを確定する。ホスト側検知・接続ユニット1241は、更に上記表示装置のパラメータを表示アダプタ113’に伝送し、表示アダプタは上記表示装置のパラメータに基づいて、画素情報フォーマット、1ライン内に含まれる画素の数、及び1フィールド情報に含まれるラインの数を確定する。
【0143】
上記の表示装置を検知・発見するプロセスにおいて、伝送信号の品質を探知し、これに基づき上記発信電力、転送速度パラメータを調整することができる。上記ステップは、送受信両方の通信制御ユニットによって完成される。なお、ホスト側通信制御ユニット1242は、検知・発見プロセスにおける表示装置からの信号の強さとパケットロス率の結果に基づいて、ホスト側と表示装置側との距離及び干渉を計算し、これに基づき物理レイヤーの発信電力を調整する。そして、表示装置側通信制御ユニット2242は、検知メッセージの完全性のチェックコードを検出し、これに基づき表示装置側リンクレイヤー225のパラメータ及び表示装置側物理レイヤー226のパラメータを配置する。
【0144】
ステップS1103において、ホスト側は無線ネットワークを介して現在のオーディオ・ビデオメッセージを送信する。当該オーディオ・ビデオメッセージの形成プロセスは上記の通りである。
【0145】
ステップS1104において、表示装置側はオーディオ・ビデオメッセージを受信する。当該オーディオ・ビデオメッセージの受信プロセスは上記の通りである。
【0146】
ステップS1105において、表示装置側はメッセージチェックコードが正確であるか否かを検証し、正確であればステップS1106に移行し、そうでなければステップS1107に移行する。当該プロセスは、受信側(表示装置側)通信制御ユニット2212によって完成される。
【0147】
ステップS1106において、表示装置側は正確なフラグをホスト側に送信する。
【0148】
ステップS1107において、表示装置側は受信したメッセージを復号化し、それに含まれたタイプ情報に基づいて、オーディオメッセージであるか又はビデオメッセージであるかを判断する。ビデオメッセージであればステップS1108に移行し、オーディオメッセージであればステップS1109に移行する。
【0149】
ステップS1108において、表示装置側は受信したビデオメッセージを復号化して、画素情報及び表示制御信号になり、表示装置側の表示コントローラ214に送信する。表示コントローラ214は駆動信号を発生し、表示装置900を駆動して表示させる。そして、ステップS1103に戻る。
【0150】
ステップS1109において、表示装置側は、受信したオーディオメッセージを復号化し、生成されたオーディオデータを表示装置側のオーディオDA変換及び電力増幅ユニット215に送信し、駆動信号を産生して音声を出すようにスピーカを駆動する。そして、ステップS1103に戻る。
【0151】
ステップS1110において、表示装置側は再送フラグを送信する。
【0152】
ステップS1111において、ホスト側は再送フラグに応じてオーディオ・ビデオメッセージを再送し、ステップS1104に移行する。
【0153】
図12は、本発明の第3の実施形態に係る無線表示システムの構成ブロック図である。
【0154】
図12に示すように、ホスト側において、コンピュータグラフィックスカード117は有線オーディオ・ビデオインタフェース118(具体的に、VGA/DVIインタフェースである)を介してホスト側UWB通信部120に接続される。当該ホスト側UWB通信部120は、コンピュータグラフィックスカードと別の独立したハードウェアモジュールであり、有線オーディオ・ビデオインタフェース118を介してコンピュータグラフィックスカードと便利に接続可能であり、コンピュータグラフィックスカード117から伝送されたビデオ表示信号を受信し、UWBメッセージに変換してUWBネットワークを介して送信する。コンピュータグラフィックスカードが上記のインタフェースVGA/DVI118を介して出力する信号はアナログ信号であるので、無線転送する前にAD変換ユニット119でAD変換を行う必要がある。アナログ信号をデジタル信号に変換した後で、ホスト側UWB通信部120で処理して送信し、当該ホスト側UWB通信部120の内部構成及び機能は、第1の実施形態の無線表示システムにおけるホスト側UWB通信部と同じである。
【0155】
表示装置側において、表示装置側UWB通信部220は、有線オーディオ・ビデオインタフェースVGA/DVI218を介して表示装置900に接続される。表示装置側UWB通信部220は、UWBネットワークを介して伝送されたメッセージを受信し、当該メッセージを復号化して画素情報、表示制御信号に変換し、上記の有線オーディオ・ビデオインタフェースVGA/DVI218を介して表示装置900に伝送して表示する。表示装置側UWB通信部220も、独立したハードウェアモジュールであり、上記有線オーディオ・ビデオインタフェースを介して表示装置側と便利に接続可能である。上記インタフェースVGA/DVI218を介して出力される信号がアナログ信号であるべきなので、データ出力部210にDA変換ユニット217が集積されており、当該ユニットは表示装置側UWB通信部220から出力されるデジタルビデオ信号を受信し、アナログ信号に変換して上記有線オーディオ・ビデオインタフェースVGA/DVI218を介して表示装置に送信し、表示装置を駆動して表示させる。表示装置側UWB通信部220の構成及び機能は、第1の実施形態の表示装置側UWB通信部220と同じである。
【0156】
このようにして、コンピュータ及び表示装置にそれぞれ有線接続された独立した無線データ通信ユニットによって無線データ通信を完成するが、従来のコンピュータグラフィックスカード及び表示装置を変更しなくて済む。
【0157】
本発明の無線表示システムが各種の異なる実施形態であっても良いということは、当業者にとって理解し得ることである。
【0158】
1対1の表示は、例えば、1つのPCホストが1つのディスプレイに対応することである。この場合、各データ通信手段は、それぞれホスト及びディスプレイに接続される。
【0159】
1対複数の表示は、例えば、1つのPCホストがマルチのディスプレイに対応することである。この場合、UWB転送プロトコルにおけるホストから各ディスプレイへの通信は、マルチキャストやブロードキャストによって実現されるが、勿論、複数のユニキャストによっても実現できる。
【0160】
複数対1の表示は、例えば、複数のノートブック型コンピュータが複数のプロジェクタに投影することである。このような場合、各コンピュータは表示装置の画面の一部に投影し、且つ、各コンピュータからの画面データは全画面データではなく、採取して得られたデータであってもよい。
【0161】
複数対複数の表示は、例えば、複数のコンピュータを同時に複数のプロジェクタに投影することである。このような場合は、上記の第2と第3の場合の結合である。
【0162】
図13は、本発明の第4の実施形態の構成ブロック図である。
【0163】
図面に示すように、ホスト800は、スケジューリングユニット810によって複数のホスト側データ通信手段100−1,100−2,100−3(図面では、3台を例とする)を接続させる。これに対し、表示装置側は、同一の台数の表示装置側データ通信手段200−1,200−2,200−3(ここで、3台を例とする)を有し、併合ユニット910を介して表示装置を接続させる。
【0164】
上記の各データ通信部は、物理レイヤーにおいて異なるチャネルや周波数帯域を占用することによって、複数のユニットが同時に動作し、無線転送の帯域幅と速度を向上させる。ホスト側のスケジューリングユニット810は、オーディオ・ビデオデータをブロックに分割し、ブロックに分割されたオーディオ・ビデオデータを各ホスト側データ通信手段100−1,100−2,100−3に割り当てる。表示装置側において、各表示装置側通信手段200−1,200−2,200−3は、対応するホスト側データ通信手段から送信された情報を受信し、併合ユニット910は表示装置側データ通信手段で受信した情報を併合しその組合せを復元して、現在の完全のオーディオ・ビデオ表示、再生内容を生成する。
【0165】
本実施例の技術案は、無線データ通信ユニットが充分の帯域幅を有するようにして、画像情報量の多い場合を満たすことができる。
【0166】
以上に述べたのは、本発明の好ましい実施例に過ぎない。本発明の主旨と原則を逸脱しない限り、いかなる修正、改良等を行っても本発明の保護範囲に含まれるべきであることは、当業者にとって自明である。したがって、このような修正、改良も本発明の保護範囲であると見なすべきである。
【図面の簡単な説明】
【0167】
【図1】本発明の無線表示システムの原理図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る無線表示システムのブロック図である。
【図3】図2に示すホスト側データ通信手段の実施例の模式図である。
【図4】図2に示す表示装置側データ通信手段の一実施例の模式図である。
【図5】図2に示す表示装置側データ通信手段の他の実施例の模式図である。
【図6】図5に示す表示装置側データ通信手段の動作フローを示す。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る無線表示システムの一変形例のブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る無線表示システムのブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る無線表示システムの詳しい構成の図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る無線表示システムにおけるホストと表示装置との無線接続を確立するフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態の無線表示システムに使用されるデータ転送プロトコルのフローチャートである。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る無線表示システムの構成ブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施形態の構成ブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線表示システムであって、
ホストに接続され、前記ホストのハードウェアから表示データを少なくとも含むメディアデータを取得し、データメッセージを生成して無線方式によって伝送するホスト側データ通信手段と、
無線方式によって伝送された当該データメッセージを受信し、解析してメディアデータにした後で、少なくとも表示装置に送信する表示装置側データ通信手段と、を備えることを特徴とする無線表示システム。
【請求項2】
前記ホスト側データ通信手段が、
前記ホストのハードウェアから前記メディアデータを取得するデータ採取部と、
データメッセージの形で前記メディアデータを送信するホスト側無線通信部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線表示システム。
【請求項3】
前記ホスト側無線通信部が、
前記データ採取手段が取得したメディアデータをネットワーク転送プロトコルに従って相応するデータメッセージにパッキングするデータプロトコルパッキングユニットと、
UWB無線によって前記データメッセージを送信するUWB送受信ユニットと、
UWB送受信ユニットを制御して認証及び鍵合意の動作を行う制御ユニットと、を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線表示システム。
【請求項4】
前記データ採取部が、A/D変換器を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線表示システム。
【請求項5】
前記データプロトコルパッキングユニットが、ADC controlユニットを備えることを特徴とする請求項3に記載の無線表示システム。
【請求項6】
前記制御ユニットが、HSDI Controlユニットを備えることを特徴とする請求項3に記載の無線表示システム。
【請求項7】
前記ホスト側データ通信手段が、前記ホストのグラフィックスカードに外部から挿し込まれるか、又はグラフィックコントローラの出力インタフェースに直接接続されて、前記グラフィックスカードの出力から表示データを直接に取得することを特徴とする請求項2に記載の無線表示システム。
【請求項8】
前記ホスト側データ通信手段が、前記データ採取部で取得された表示データを圧縮して前記データプロトコルパッキングユニットに伝送するデータ圧縮部を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の無線表示システム。
【請求項9】
前記ホスト側データ通信手段と前記表示装置側データ通信手段との通信プロトコルが、TCP/IP,無線USB,無線1394,DVI/HSDIプロトコル、又は予め定義した他の転送プロトコルを採用していることを特徴とする請求項1に記載の無線表示システム。
【請求項10】
前記データ採取部が、
表示情報を受信して、画素情報及び表示制御信号に変換する画像処理器と、
音声情報を受信して、オーディオ信号に変換するオーディオ処理ユニットと、を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線表示システム。
【請求項11】
前記ホスト側無線通信部が、
前記ホストと前記表示装置との無線接続を確立する検知・接続ユニットと、
通信品質を制御する通信制御ユニットと、
ビデオ画素情報及び制御信号又はオーディオ信号をメッセージ符号化するコーデックユニットと、
符号化されたメッセージを受信し、更に無線信号に符号化・変調して送信するUWB送受信ユニットと、を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線表示システム。
【請求項12】
前記通信制御ユニットが、検知応答メッセージで伝送された表示装置のパラメータを受信し、前記パラメータ及びユーザによって設定された表示パラメータに基づいて転送パラメータ及びメッセージ符号化フォーマットを確定し、前記UWB送受信ユニットで当該転送パラメータ及びメッセージ符号化フォーマットを送信することを特徴とする請求項11に記載の無線表示システム。
【請求項13】
前記通信制御ユニットが、前記表示装置から伝送された信号の強さ及びパケットロス率の結果を検知して、前記ホストと前記表示装置との距離及び干渉を計算し、これに基づき前記UWB送受信ユニットの発信電力を調整することを特徴とする請求項11に記載の無線表示システム。
【請求項14】
前記コーデックユニットによって符号化されたメッセージが、少なくとも(1)表示装置識別子情報と、(2)メッセージタイプ情報と、(3)メッセージ長さ情報と、(4)ビデオメッセージデータ又はオーディオメッセージデータとを含むことを特徴とする請求項11に記載の無線表示システム。
【請求項15】
前記ビデオメッセージデータが、少なくとも(1)フィールド同期情報と、(2)ライン同期情報と、(3)画素ユニット識別子と、(4)画素データとを含むことを特徴とする請求項14に記載の無線表示システム。
【請求項16】
前記ビデオメッセージデータにおける各種の情報の配置順番が、フィールド同期情報の後に、引き続いて1フィールド内の全てのラインに含まれる画素情報を配置し、ライン同期情報の後に、引き続いて1ライン内に含まれる全ての画素情報を配置することを特徴とする請求項15に記載の無線表示システム。
【請求項17】
前記表示装置側データ通信手段が、
無線方式によって送信されたデータメッセージを受信し、相応するプロトコルに従い解析してメディアデータにする表示装置側無線通信部と、
前記メディアデータを少なくとも前記表示装置に伝送するデータ出力部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線表示システム。
【請求項18】
前記表示装置側無線通信部が、
UWB無線によって前記ホストからのデータメッセージを受信するUWB送受信ユニットと、
前記UWB送受信ユニットを制御して認証及び鍵合意の動作を行う制御ユニットと、
前記UWB送受信ユニットで受信したデータメッセージを、プロトコルに従いメディアデータにアンパッキングするデータプロトコルアンパッキングユニットと、を備えることを特徴とする請求項17に記載の無線表示システム。
【請求項19】
前記データプロトコルアンパッキングユニットが、HSDI Controlユニットであることを特徴とする請求項18に記載の無線表示システム。
【請求項20】
前記データ出力部が、VGA DMAユニットと、VGA Controlユニットと、VGA Timingユニットとを備えることを特徴とする請求項17に記載の無線表示システム。
【請求項21】
前記データプロトコルアンパッキングユニットが、組込み型プロセスチップであることを特徴とする請求項18に記載の無線表示システム。
【請求項22】
前記データ出力部がGPUであることを特徴とする請求項17に記載の無線表示システム。
【請求項23】
前記表示側データ通信手段が、前記表示装置に外部から挿し込まれるか、又は前記表示装置と一体化されていることを特徴とする請求項17に記載の無線表示システム。
【請求項24】
前記表示装置側データ通信手段が、送信されてきたフレーム画素データをそのまま利用して高速リフレッシュ処理を行うことを特徴とする請求項17に記載の無線表示システム。
【請求項25】
前記表示装置側データ通信手段が、データプロトコルアンパッキングユニットがアンパックした表示データを伸張してデータ出力ユニットに伝送するデータ伸張ユニットを更に備えることを特徴とする請求項17に記載の無線表示システム。
【請求項26】
前記表示装置側無線通信部が、
前記ホストから送信された無線信号を受信して復号化するUWB送受信ユニットと、
復号化した信号を受信し、更に画素情報、制御情報又はオーディオ情報に復号化するコーデックユニットと、
通信品質を制御する通信制御ユニットと、
前記ホストと前記表示装置との無線接続を確立する検知・接続ユニットと、を備えることを特徴とする請求項17に記載の無線表示システム。
【請求項27】
前記通信制御ユニットが、ライン及びフィールドのパラメータを確定するための表示装置のパラメータを制御信号から取得することを特徴とする請求項26に記載の無線表示システム。
【請求項28】
前記データ出力部が、
画素情報及び表示制御信号を受信し、前記情報に基づいて前記表示装置を駆動する表示コントローラと、
復号化したオーディオ信号を受信し、スピーカを駆動する駆動信号を発生するオーディオ出力ユニットと、を備えることを特徴とする請求項17に記載の無線表示システム。
【請求項29】
無線表示方法であって、
ホスト側でホストのハードウェアから表示データを少なくとも含むメディアデータを取得し、データメッセージを生成して無線方式によって送信する送信ステップと、
表示装置側で無線方式によって伝送された当該データメッセージを受信し、解析してメディアデータにして表示装置に出力する受信ステップと、を含むことを特徴とする無線表示方法。
【請求項30】
前記送信ステップに、
前記ホストから前記メディアデータを取得するステップと、
データメッセージの形で前記メディアデータを送信するステップと、を含むことを特徴とする請求項29に記載の無線表示方法。
【請求項31】
前記のデータメッセージの形で前記メディアデータを送信するステップに、
取得したメディアデータをネットワーク転送プロトコルに従い相応するデータメッセージにパッキングするステップと、
UWB無線によって前記データメッセージを送信するステップと、を含むことを特徴とする請求項30に記載の無線表示方法。
【請求項32】
前記受信ステップに、
無線方式によって送信されたデータメッセージを受信し、相応するプロトコルに従い解析してメディアデータにするステップと、
前記メディアデータを少なくとも前記表示装置に伝送するステップと、を含むことを特徴とする請求項29に記載の無線表示方法。
【請求項33】
前記の無線方式によって送信されたデータメッセージを受信し、相応するプロトコルに従い解析してメディアデータにするステップに、
UWB無線によって前記ホストからのデータメッセージを受信するステップと、
受信したデータメッセージをプロトコルに従いメディアデータにアンパッキングするステップと、を含むことを特徴とする請求項32に記載の無線表示方法。
【請求項34】
送信ステップの前に、前記ホストと前記表示装置との接続を確立するステップを更に含むことを特徴とする請求項29に記載の無線表示方法。
【請求項35】
前記の接続を確立するステップに、
前記ホストから表示装置の識別子情報を含む検知メッセージを前記表示装置側へ送信するステップと、
前記表示装置が前記検知メッセージを受信し、前記検知メッセージ中の識別子情報を自身の識別子情報と比較するステップと、
前記検知メッセージ中の識別子情報が表示装置自身の識別子情報と一致した場合、表示装置の技術パラメータ及び機種番号を含む検知応答メッセージを前記表示装置からホストへ送信するステップと、
ホストが前記検知応答メッセージを受信し、接続を確立するステップと、を含むことを特徴とする請求項34に記載の無線表示方法。
【請求項36】
前記ホストが、前記表示装置の技術パラメータ及び機種番号に基づいて、前記表示装置へ送信されるデータメッセージの符号化フォーマットを確定するステップを更に含むことを特徴とする請求項35に記載の無線表示方法。
【請求項37】
前記ホストが、接続確立のプロセスにおいて前記表示装置から伝送された信号の強さ及びパケットロス率の結果に基づいて、前記ホストと前記表示装置との距離及び干渉を計算することによって、無線信号の発信電力を調整するステップを更に含むことを特徴とする請求項36に記載の無線表示方法。
【請求項38】
前記表示装置が、検知メッセージの完全性チェックコードを検出して、リンクレイヤーパラメータ及び物理レイヤーパラメータを配置するステップを更に含むことを特徴とする請求項35に記載の無線表示方法。
【請求項39】
ホスト側データ通信手段であって、
ホストのハードウェアから表示データを少なくとも含むメディアデータを取得するデータ採取部と、
データメッセージの形で前記メディアデータを送信するホスト側無線通信部と、を備えることを特徴とするホスト側データ通信手段。
【請求項40】
前記ホスト側無線通信部が、
取得されたメディアデータをネットワーク転送プロトコルに従って相応するデータメッセージにパッキングするデータプロトコルパッキングユニットと、
UWB無線によって前記データメッセージを送信する第1のUWB送受信ユニットと、
前記第1のUWB送受信ユニットを制御して認証及び鍵合意の動作を行う第1の制御ユニットと、を備えることを特徴とする請求項39に記載のホスト側データ通信手段。
【請求項41】
表示装置側データ通信手段であって、
無線方式によって送信されたデータメッセージを受信し、相応するプロトコルに従い解析してメディアデータにする表示装置側無線通信部と、
前記メディアデータを少なくとも表示装置に伝送するデータ出力部と、を備えることを特徴とする表示装置側データ通信手段。
【請求項42】
前記表示装置側無線通信部が、
UWB無線によってホストからのデータメッセージを受信する第2のUWB送受信ユニットと、
第2のUWB送受信ユニットを制御して認証及び鍵合意の動作を行う第2の制御ユニットと、
第2のUWB送受信ユニットで受信したデータメッセージをプロトコルに従いメディアデータにアンパッキングするデータプロトコルアンパッキングユニットと、を備えることを特徴とする請求項41に記載の表示装置側データ通信手段。
【請求項43】
無線表示システムであって、
ホストからのビデオ情報又はオーディオ情報のデータをブロックに分割し、ブロックに分割されたデータを各ホスト側データ通信手段に割り当てるスケジューリングユニットと、
ブロックに分割されたデータを無線信号の形で送信する複数の請求項39に記載したホスト側データ通信手段と、
前記の複数のホスト側データ通信手段からの無線信号を受信し、前記無線信号を相応するデータブロックに復号化する請求項41に記載した複数の表示装置側データ通信手段と、
相応するデータブロックを併合してビデオ信号又はオーディオ信号を生成する併合ユニットと、を備えることを特徴とする無線表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2009−518902(P2009−518902A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543634(P2008−543634)
【出願日】平成18年12月5日(2006.12.5)
【国際出願番号】PCT/CN2006/003283
【国際公開番号】WO2007/065350
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(504425196)聯想(北京)有限公司 (38)
【氏名又は名称原語表記】LENOVO(BEIJING) LIMITED
【Fターム(参考)】