説明

無線近接センサシステムおよび無線近接センサ

【課題】無線近接センサのセンサ部に供給する電池による主電源の消耗を抑制し結果としてその寿命を延ばすこと。
【解決手段】本無線近接センサシステム1は、検出物体の検出時に近接検出信号を出力するセンサ部27、およびセンサ部27から入力される近接検出信号を無線送信するセンサ側無線部25、を備える無線近接センサ11と、無線近接センサ11のセンサ側無線部25から無線送信される近接検出信号を受信するコントローラ側無線部5と、を備え、検出時には電池を主電源としてセンサ部27を電池駆動する一方、検出物体の非検出により待機時には、AM受信検波部24の検波出力を、上記主電源に代えてセンサ部27に供給する補助電源とする構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線近接センサと、この無線近接センサによる検出情報を用いて工作機械や装置あるいは制御機械や装置等を制御するプログラマブルコントローラ(PLC)等の各種コントローラと、を備えた無線近接センサシステムおよび該システムに用いる無線近接センサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近接センサは、検出対象に非接触の状態で当該検出対象の存在や移動等を検出することができるものであり、種類も多く、またその用途も多岐にわたっている。例えば高周波型無線近接センサは、その先端部が金属感応部として構成されており、金属感応部と金属製の検出対象との距離に応じた近接検出信号を出力するようになっている。近接検出信号の出力形態にはアナログ出力、オンオフ出力等がある。
【0003】
PLCには、ファクトリーオートメーション(FA)の分野で用いられているビルディングブロック型があり、これは複数のユニットから構成される。それらのユニットとしては、例えば、電源を供給する電源ユニット、PLC全体の制御を統率するCPUユニット、FAの生産装置や設備装置の適所に取り付けたスイッチやセンサ等の入力機器の信号を入力する入力ユニット、等を挙げることができる。PLCのCPUユニットにおける制御は、入力ユニットから入力した入力信号等をCPUユニットのI/Oメモリに取り込むようになっている。
【0004】
上記入力ユニット等には、各種の入力機器が接続され、近接センサもその1つである。この近接センサと入力ユニットとを接続するための接続構造としては、電気コードを介するコード接続方式がある。また、入力機器が、近接センサのような能動型の入力機器である場合、その接続構造に採用される配線方式も3線式や2線式が存在する。いずれにしても、近接センサではその検出出力を信号ケーブルと電源ケーブルでPLCの入力ユニットに接続されるものがあり、この入力ユニットに設置する近接センサの数が増えるとそのケーブル配線も複雑化する。
【0005】
一方、センサにはこのケーブル配線を不要とする無線通信機能を備えたものがある。例えば特開2002−218571では、センサと無線機とを子機とし、複数の子機それぞれの出力を無線機で監視側に送信する技術が開示されている。この公報では複数の子機からの送信を特定小電力無線の周波数で行うことが開示されている。
【0006】
ところで、上記PLCの入力機器としての近接センサのうち例えば高周波発振・振幅検出型の近接センサでは、一定の周波数で発振を行い金属体等の検出物体の接近によって発振の振幅の変化を検出するものである。この近接センサでは、高周波で発振する発振回路部を備え、金属体や磁性体等からなる検出物体が発振回路部内の発振コイルに接近すると、電磁誘導作用によって渦電流損が生じて発振コイルの実効抵抗値であるインピーダンスが変化することにより発振回路部の発振振幅が変化することを利用したものであり、検出物体の近接状態に応じて発振回路部の発振振幅が跳躍的に変化して、発振(非検出)または発振停止(検出)させることによる発振振幅の変化で検出物体の有無の判定を行うことができる(特許文献2参照)。
【0007】
そして本出願人は、上記に鑑みて、無線機能を搭載し例えば電池駆動型とした無線近接センサを鋭意開発中であるが、その場合の課題として、センサ部での電池消費電流低減化がある。すなわち、工作機械内部にPLCの入力機器として無線近接センサを設置した無線近接センサシステムにおいて、工作機械によっては長期連続稼動が要求されるような場合、電池の早期消耗によりその交換頻度が多いのでは電池交換による工作機械の稼動停止時期が早期に到来し、場合によっては工作機械の安全稼動にも影響してくるようになる。一方、電池消耗を抑制する回路を無線近接センサ内部に組み込む方式としても、当該電池消耗抑制回路それ自体での電池消耗が嵩むため、この方式は採用し難い。
【特許文献1】特開2002−218571号公報
【特許文献2】特開2007−141762号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明により解決すべき課題は、無線機能を搭載し電池駆動型とした無線近接センサを例えば工作機械を制御するPLCの入力機器として当該工作機械等に設置した場合に、無線近接センサのセンサ部に供給する電池電源の寿命を延ばして電池の交換頻度を少なくしてシステムの稼動の早期停止を極力回避可能として工作機械等の長期にわたり安全な連続稼動を可能とした無線近接センサシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明による無線近接センサシステムは、
検出物体の検出時に近接検出信号を出力するセンサ部および上記センサ部から入力される近接検出信号を無線送信するセンサ側無線部を備える無線近接センサと、
上記無線近接センサのセンサ側無線部から無線送信される近接検出信号を受信するコントローラ側無線部と、を備えると共に、
上記コントローラ側無線部により電力供給電波信号を送信駆動されるAM送信アンテナと、
上記電力供給電波信号をAM受信するAM受信アンテナと、
AM受信アンテナの受信出力を検波するAM受信検波部と、
検出時には電池を主電源として上記センサ部を電池駆動する一方、検出物体の非検出により待機時には、上記AM受信検波部の検波出力を、上記電池による主電源に代えて上記センサ部に供給する補助電源とするセンサ電源部と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
本発明によると、検出物体の非検出時である待機時には、無線近接センサのセンサ部に電池による主電源に代えてコントローラ側無線部側からのAM受信検波出力を補助電源に利用することができるので、待機時におけるセンサ部での電池電源の消費を大幅に低減することができるようになる。また、PLCの入力機器として、上記無線近接センサを設置した場合では、センサ部の電池による主電源の寿命が大幅に向上するので、無線近接センサが電池による主電源の早期寿命到来で検出動作できなくなるようなことを回避でき、システムの安全性を確保することができるようになる。
【0011】
好ましい態様の1つは、上記センサ側無線部が、電池電源で駆動され、その電源供給制御モードとして、通常の送信動作が可能に電池電源が供給されるノーマルモードと、電池電源の供給が制限されるスリープモードとを持ち、上記待機時で上記センサ部から近接検出信号が入力されないときはスリープモードとすることである。この態様では、センサ側無線部を電池駆動型とした場合において、無線近接センサ全体での電池電源の消費低減化に好ましい。
【0012】
より好ましい態様の1つは、上記コントローラ側無線部の受信に応答して制御機器をシーケンス制御する一方で、上記無線近接センサを入力機器とするプログラマブルコントローラを備えることである。
【0013】
(2)本発明による無線近接センサは、
検出物体の検出持に近接検出信号を出力するセンサ部と、
上記センサ部から入力される近接検出信号を無線送信するセンサ側無線部と、
コントローラ側無線部のAM送信アンテナにより送信されてくる電力供給電波信号をAM受信するAM受信アンテナと、
AM受信アンテナの受信出力を検波するAM受信検波部と、
検出時には電池を主電源として上記センサ部を電池駆動する一方、検出物体の非検出により待機時には、上記AM受信検波部の検波出力を、上記電池による主電源に代えて上記センサ部に供給する補助電源とするセンサ電源部と、
を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、無線近接センサのセンサ部に供給する電池による主電源の寿命を大幅に延ばすことができるので、当該電池の交換頻度が大幅に少なくなり、システムの早期稼動停止の回避が可能となり、工作機械等を長期にわたり安全に連続稼動することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る無線近接センサシステムを詳細に説明する。この無線近接センサシステムではコントローラとしてPLCを適用するが、これに限定されない。
【0016】
図1に、実施の形態が適用される無線近接センサシステムの概略構成を示す。この無線近接センサシステム1は、コントローラ側として、制御対象である工作機械9外に配置した制御盤3側に、FM受信アンテナ14を備えたコントローラ側無線部5と、このコントローラ側無線部5に有線接続されるPLC7とが配備され、無線近接センサ側として、制御対象である工作機械9内部に、無線近接センサ11が配置されている。
【0017】
工作機械9内部には、コントローラ側無線部5から有線の形態で延びるフェライトバータイプのAM送信アンテナ13が配備されている。図1で示す工作機械9内部には説明の都合で無線近接センサ11が1つ図示されるだけであるが、2つ以上配置する場合を含むことができる。
【0018】
無線近接センサ11は、筐体15内部に、検出コイル17、センサ基板19、筐体15から着脱可能な電池29が配備されている。センサ基板19には当該無線近接センサ11の図示略の各種電子部品が実装されていると共にパターンアンテナタイプのFM送信アンテナ21と、AM受信アンテナ23とが設置されている。
【0019】
無線近接センサ11は、上記電子部品と上記両アンテナ21,23とにより、センサ側無線部25(図1中では符号略)を構成することができる。
【0020】
上記無線近接センサシステム1構成では、コントローラ側無線部5から工作機械9内部のAM送信アンテナ13を介してセンサ側無線部25のAM受信アンテナ23へ例えば135kHzの低周波信号が電力供給電波信号として常時送信されるようになっている。
【0021】
無線近接センサ11においては、FM送信アンテナ21からコントローラ側無線部5のFM受信アンテナ14に検出物体の検出にかかる接近検出信号を送信する。この接近検出信号にはセンサ番号、検出状態、その他のセンサ情報を含む。
【0022】
コントローラ側無線部5は、FM受信アンテナ14で受信した接近検出信号をPLC7に送信することにより、当該PLC7は、工作機械9をシーケンス制御することができる。
【0023】
図2は、上記無線近接センサ11の回路ブロック構成で示す。
【0024】
無線近接センサ11は、FM送信アンテナ21と、センサ側無線部25と、センサ部27と、AM受信アンテナ23と、AM受信検波部24と、センサ電源部26と、電池29(電源部)と、を有している。
【0025】
センサ部27は、検出コイル27aと、発振部27bと、発振部27bの発振出力を整流して直流化するとともに検波する検波部27cと、この検波部27cの出力に応じて検出物体の有無を示す接近検出信号を発生する出力部27dと、を備える。発振部27bは、金属体や磁性体等からなる検出物体が検出コイル27aに接近すると、電磁誘導作用によって渦電流損が生じて検出コイル27aの実効抵抗値であるインピーダンスが変化することにより発振部27bの発振出力の振幅(発振振幅)レベルが変化するものであり、検出物体の近接状態に応じて発振部27bの発振振幅レベルが変化して、発振または発振停止することで検出物体の有無の検出を行うことができるようになっている。検波部27cは、発振部27bの発振出力の大きさに対応して直流化し、この直流化出力を所定値と比較し、検出物体が接近して発振出力が所定値にまで小さくなると検出動作し、接近検出信号を出力部27dに出力する。
【0026】
AM受信アンテナ23は、AM送信アンテナ13から送信されてきた電力供給電波信号をAM受信する。AM受信検波部24は、AM受信アンテナ23の受信出力を検波する。
【0027】
センサ電源部26は、電池を主電源として内蔵すると共に検出時には該電池でセンサ部27を駆動する一方、検出物体の非検出により待機している時には、AM受信検波部24の検波出力を、上記電池による主電源に代えてセンサ部27に供給する補助電源とするようになっている。
【0028】
センサ側無線部25は、電源制御部251と、マイコン(マイクロコンピュータの略称)252と、接近検出信号をマイコン252の制御を受けてFM変調するFM変調送信部253と、を備え、FM変調した接近検出信号をFM送信アンテナ21で送信するようになっている。FM変調送信部253の詳細は略する。
【0029】
マイコン252は、CPU、メモリ等を含み、メモリには無線近接センサ11の動作制御プログラム、電源供給制御モード制御プログラム、その他のプログラムを格納するメモリや、CPUの作業エリアを提供するメモリや、データ等を格納するメモリ等から構成されている。
【0030】
センサ側無線部25では、センサ部27からの接近検出信号をマイコン252のAD変換ポートに入力されると、マイコン252では、接近検出信号の入力に応答してFM変調送信部253を制御しFM送信アンテナ21から300MHz帯から400MHz帯の信号を送信する。
【0031】
センサ側無線部25の電源制御部251は、マイコン252により制御されて、電源供給制御モードとして、通常の無線動作が可能なようにセンサ側無線部25への電源が供給されるノーマルモードと、センサ側無線部25への電源供給が制限されるスリープモードとに電池29(電源部)からの電源供給を制御する。マイコン252は、センサ部27からの接近検出信号の入力に応答して、電源制御部251を介して上記電源供給制御モードを制御するようになっている。
【0032】
図3を参照して、AM受信検波部24の構成を説明すると、このAM受信検波部24は電圧増幅回路241と、整流平滑回路242とを含み、AM受信アンテナ23入力は、電圧増幅回路241で電圧増幅されたうえで結合コンデンサ243を介して整流平滑回路242で整流平滑されて直流化され、その直流化出力が電源用ICからなるセンサ電源部26に供給される。
【0033】
センサ電源部26は、この直流化出力により出力部OUTからセンサ部27への電源を出力することができる。なお、電圧増幅回路241には図示略の電池電源が、また、整流平滑回路242には、高抵抗244を介して図示略の電池電源が供給されるが、これら電池電源は、電圧増幅回路241での電圧増幅であり、また、整流平滑回路242には高抵抗244を介して供給されるのでほとんど消費されずに済む。
【0034】
図4を参照してセンサ電源部26をさらに説明すると、センサ電源部26は電源用ICにより構成されているが、実施の形態で必要とする機能としては、補助電源としてのAM受信検波部24の出力と、電池からなる主電源261の出力とを切替えるスイッチ262と、このスイッチ262の切替えを制御するスイッチ制御部263とを有することである。スイッチ制御部263は、接近検出信号から検出物体の非検出時である待機時か否かを判定し、待機時であると無線近接センサ11のセンサ部27に電池による主電源261に代えてコントローラ側無線部5側からのAM受信検波部24の出力を補助電源に利用することができる。
【0035】
図5を参照してコントローラ側無線部5の概略構成を説明すると、このコントローラ側無線部5は、FM受信アンテナ14、AM送信アンテナ13、FM受信復調部53、AM変調送信部54、マイコン55、出力部56、入力部57を備える。マイコン55は、CPU、メモリ等を含み、メモリには無線近接センサ11のセンサ側無線部25との通信およびPLC7との通信制御プログラム、その他のプログラムを格納するメモリや、CPUの作業エリアを提供するメモリや、データ等を格納するメモリ等から構成されている。
【0036】
コントローラ側無線部5では、近接センサ11のセンサ側無線部25のFM送信アンテナ21から送信されてくるFM信号をFM受信アンテナ14により受信しFM受信復調部53でFM復調したうえでマイコン55のAD変換ポートに入力する。マイコン55では出力ポートから出力部56に出力しPLC7にその接近検出信号を入力する。コントローラ側無線部5には入力部57を通じてPLC7から制御指令を入力する。マイコン55はPLC7からの制御指令に応答してAM変調送信部54を制御してAM送信アンテナ13から電力供給電波信号を送信する。この場合、コントローラ側無線部5はPLC7からの制御指令とはかかわりなくAM送信アンテナ13から電力供給電波信号を送信するようにしてもよい。
【0037】
以上の実施の形態において、無線近接センサ11のセンサ電源部26では、電池による主電源261に代えてコントローラ側無線部5側からのAM受信検波出力をセンサ部27の補助電源に利用することができるので、待機時におけるセンサ部27でのセンサ電源部26の電池による主電源261の消費を大幅に低減することができるようになる。また、PLC7の入力機器として、上記無線近接センサ11を設置した場合では、センサ部27の主電源261の寿命が大幅に向上するので、無線近接センサ11が主電源261の早期寿命到来で検出動作できなくなるようなことを回避でき、システムの安全性を確保することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は本発明の実施の形態に係る無線近接センサシステムの概略構成を示す図である。
【図2】図2は無線近接センサのブロック回路構成を示す図である。
【図3】図3は図2の無線近接センサのAM受信検波部の詳細図である。
【図4】図4はセンサ電源部の機能ブロック図である。
【図5】図5はコントローラ側無線部のブロック回路構成を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1 無線近接センサシステム
3 制御盤
5 コントローラ側無線部
7 PLC
9 工作機械
11 無線近接センサ
13 AM送信アンテナ
14 FM受信アンテナ
21 FM送信アンテナ
23 AM受信アンテナ
24 AM受信検波部(補助電源)
25 センサ側無線部
26 センサ電源部
261 主電源
27 センサ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出物体の検出時に近接検出信号を出力するセンサ部、および上記センサ部から入力される近接検出信号を無線送信するセンサ側無線部、を備える無線近接センサと、
上記無線近接センサのセンサ側無線部から無線送信される近接検出信号を受信するコントローラ側無線部と、を備えると共に、
上記コントローラ側無線部により電力供給電波信号を送信駆動されるAM送信アンテナと、
上記電力供給電波信号をAM受信するAM受信アンテナと、
AM受信アンテナの受信出力を検波するAM受信検波部と、
検出時には電池を主電源として上記センサ部を電池駆動する一方、検出物体の非検出により待機時には、上記AM受信検波部の検波出力を、上記電池による主電源に代えて上記センサ部に供給する補助電源とするセンサ電源部と、
を備えたことを特徴とする無線近接センサシステム。
【請求項2】
上記センサ側無線部は、電池電源で駆動され、その電源供給制御モードとして、通常の送信動作が可能に電池電源が供給されるノーマルモードと、電池電源の供給が制限されるスリープモードとを持ち、上記待機時で上記センサ部から近接検出信号が入力されないときはスリープモードである、ことを特徴とする請求項1に記載の無線近接センサシステム。
【請求項3】
上記コントローラ側無線部の受信に応答して制御機器をシーケンス制御する一方で、上記無線近接センサを入力機器とするプログラマブルコントローラを備えた、ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線近接センサシステム。
【請求項4】
検出物体の検出持に近接検出信号を出力するセンサ部と、
上記センサ部から入力される近接検出信号を無線送信するセンサ側無線部と、
コントローラ側無線部のAM送信アンテナにより送信されてくる電力供給電波信号をAM受信するAM受信アンテナと、
AM受信アンテナの受信出力を検波するAM受信検波部と、
検出時には電池を主電源として上記センサ部を電池駆動する一方、検出物体の非検出により待機時には、上記AM受信検波部の検波出力を、上記電池による主電源に代えて上記センサ部に供給する補助電源とするセンサ電源部と、
を備えたことを特徴とする無線近接センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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