説明

焼成、解凍および提供、または電子レンジ用の商品のための方法および包装

加熱可能な複数の小分け食品用の包装であって、取り外し可能なサポートマトリクスによって連結された複数のサービング容器を含む、オーブンに入れて使えるトレイを有する。一実施形態において、前記サポートマトリクスは、ベーキングあるいは加熱中に溶けて自動的に前記サービング容器からサポートマトリクスをリリースする熱溶融性接着剤によって、前記サービング容器に取り付けられている。充填済みトレイは、前記サービング容器にフィットするディスプレーカバーと一緒に出荷され、前記小分け食品がベークされ、前記サービング容器が前記サポートマトリクスから分離した後、個々のサービング容器上に前記カバーが置かれ、ディスプレー用に個別包装された焼き立ての小分け食品が提供されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、冷凍された食品のための包装に関し、特に、その製品が用意され、陳列され、同じ包装にて最終消費者に売られる、ベーカリーまたはレストランに出荷されるのに適した、冷凍のドウまたはバッター(frozen dough or batter)を利用する製品の包装に関する。
【背景技術】
【0002】
ブラウニー類、ケーキ類、フラン、キッシュ、マフィン類、スイートロール類、ペストリー類、コブラー類、などといった、冷凍のドウ(dough:パンなどの生地)またはバッター(batter:ドウより柔らかい生地)をベースとする製品を製造し、その後冷凍し、そして、ベーカリー、レストラン、あるいはコンビニエンスストアに出荷するために、製品を大量包装することは既知である。一般的に、製品は包装を解かれ、製品の各ユニットは個々に、適切なパンライナー(pan liner)と共に焼き型(ベーキング・パン)上に置かれる。製品は、ベーキングの前にプルーフされてもよい。次に、製品は解凍庫(リターダ)内に置かれるか、あるいはフロアで解凍される。ベーキング後、製品は冷まされ、そしてその後、糖衣で覆われてもよくあるいは砂糖でトッピングされてもよい。最終的に、製品は型から取り出され、顧客へのディスプレーおよび販売のためにパッケージの中に入れられる。
【0003】
イタリアのNovacart S.P.A.に譲渡された米国特許第4,986,432号は、複数のひだ付きの紙カップ4を受けるための複数の穴3を有する薄層状の紙材からなるサポートエレメント2を含むベーキング・トレイを開示している。このサポートエレメントは個々のカップまたはカップのグループを分離するためのミシン目5を含む。ひだ付きの紙カップは、サポートエレメントにカップの上縁を接着剤でつけることによって、またはカップの上縁を、サポートエレメントをキャッチするように折り曲げることによって、サポートエレメントに取り付けることができる。開示されているベーキング・トレイはある程度有用であるが、紙製のカップとサポートエレメントは、最新のプラクティスによる高速のライン状およびスパイラル状のフリーザーに耐えるのに十分なほど強くないので、自動充填機によってドウまたはバッターをプレ充填するのに、および運送用コンテナ内の積み重ね配置において搬送するのには適当でない。もう一つの欠点は、ベーキング後の最終生成物が、顧客へのディスプレーおよび販売のための一人前のユニットとして、直ちにカバーをかけられるように構成されていないことである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
求められているものは、ベーカリー、レストラン、または店で必要とされる作業をさらに減らすことができる改良されたパッケージングと手順である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、一般に、複数のサービング容器(serving container:一食分用の容器)と、当該複数のサービング容器に取り付けられた一のサポートマトリクス(support matrix:支持基盤)を含むベーキング可能な(bakeable)トレイであって、前記サポートマトリクスが前記複数のサービング容器から取り外し可能であるトレイによって具体化される。トレイの様々な実施形態において、前記複数のサービング容器はそれぞれ、開口上端と当該開口上端に隣接するフランジを有する。このような実施形態の一つにおいて、サポートマトリクスは、ベーキング中にサポートマトリクスが下へ落ちてフランジから離れるように、各サービング容器のフランジの下面に熱溶融性接着剤によって取り付けられている。別の実施形態では、サポートマトリクスは、各サービング容器のフランジの下面に非熱溶融性接着剤によって取り付けられており、加えて、サポートマトリクスには、ベーキング後にサポートマトリクスを手で分離できるようにミシン目が入れられている。さらに別の実施形態では、サポートマトリクスは、フランジの一部を受けるために、各容器の周囲に複数のスロットを有している。
【0006】
本発明はさらに、複数のサービング容器と、当該複数のサービング容器に取り付けられたサポートマトリクスを含むベーキング可能なトレイを有する食品パッケージであって、当該サポートマトリクスは前記複数のサービング容器から取り外し可能であり、および複数の小分け食品(food portion:一食分の食料)がそれぞれ前記複数のサービング容器のそれぞれに入れられていて、それによって前記トレイと複数の小分け食品を一体として調理機器内にセットすることができ、セット後に複数のサービング容器からサポートマトリクスが取り去られることにより、調理済み食品をそれぞれ含む複数の分離したサービング容器が提供される、食品パッケージによって具体化される。本発明はまた、複数のサービング容器、当該複数のサービング容器に取り外し可能に取り付けられたサポートマトリクス、および、前記複数のサービング容器のそれぞれに入れられた複数の小分け食品とを含む、1以上の充填済みの(pre-filled)ベーキング可能なトレイ;前記サービング容器の上にフィットするように構成された複数のカバー;および前記充填済みの1つまたは複数のトレイと前記カバーとを同梱する運送用コンテナ;とを有する食品パッケージによって具体化される。
【0007】
最後に、本発明は、購入者へのディスプレーのために個別包装された食料品を準備する方法であって、以下のステップを含む方法によって具体化される;複数のカバーとベーキング可能なトレイとを同梱する運送用コンテナを開けるステップ(前記ベーキング可能なトレイは、複数の小分け食品がそれぞれ充填された複数のサービング容器と、当該複数のサービング容器に取り外し可能に取り付けられたサポートマトリクスとを含み、前記複数のカバーは、前記複数のサービング容器の上にフィットするように構成されている);前記複数のカバーとトレイを取り出すステップ;前記トレイを調理機器内で加熱するステップ;前記サポートマトリクスを前記複数の容器から分離するステップ;および前記複数のカバーを前記複数のサービング容器の上に置くステップ。特別な実施形態では、サポートマトリクスを複数の容器から分離するステップは、サポートマトリクスが熱溶融性接着剤によってサービング容器に付着されているため、トレイを調理機器内で加熱するステップの間に自動的に生じる。
【0008】
本発明の実施の本質および様式は、下記の添付図面とともに、以下に記載する本発明の詳細な説明によってより詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に従って形成されたベーキングトレイであって、充填前のベーキングトレイを示す等角図である。
図2は、図1に示すベーキングトレイの一部断面図である。
図3は、図1と同様の図であるが、ベーキング中にそのサポートマトリクスが下へ落ちた後のベーキングトレイを示す。
図4は、ベーキングトレイのサービング容器の側面図であって、カバーを取り付けた状態を示す。
図5は、本発明の別の実施形態に従って形成されたベーキングトレイの平面図である。
図6は、本発明のさらに別の実施形態に従って形成されたベーキングトレイの平面図である。
図7は、本発明のさらなる実施形態に従って形成されたベーキングトレイのサポートマトリクスの平面図である。
図8は、本発明の一実施形態に従って形成された荷積み可能な食品パッケージを示す等角図である。
図9は、本発明の一実施形態にかかる方法を図説するフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、小分けされた食品−例えば、ベーキング用の冷凍ドウまたは冷凍バッターの一食分、および温め用の予備焼成されたドウまたはバッターの一食分−のための荷積み可能な包装に関する解決策であって、クイックサービスレストラン、ベーカリー、コンビニエンスストア、あるいは他の小売店のような販売場所でのディスプレーおよび販売用に、一食分を準備するのにかかる労力を大幅に減少できる解決策を提供する。本発明は、ディスプレーや販売用の小分け食品を準備するための、包装用の器具、および当該包装用の器具に基づく労働削減方法によって具体化される。
【0010】
図1〜3を参照すると、本発明の一実施形態に従って形成されたトレイ10は、図に示すように、複数のサービング容器12と当該サービング容器12に取り付けられた一のサポートマトリクス14を含む。トレイ10は、オーブン(従来型または電子レンジ)内でのベーキングに耐えるように設計されており、それ故、サービング容器12とサポートマトリクス14は、適切なベーキング可能な物質から製造されている。好ましいベーキング可能な物質は、ベーキング可能な板紙であるが、当業者は、他のオーブンに入れて使える物質(プラスチック、コルゲート[corrugates]、グラセーン[glaceen]を含むがこれに限定されない)が使用できることを理解するであろう。これらの物質はさらにまた、トレイ10を、ダメージなしで、食品加工装置、高速コンベヤー・ライン、およびスパイラル・フリーザーによって操作することができる冷凍食品包装材としても適切である。
【0011】
本発明によれば、サポートマトリクス14は、複数のサービング容器12から取り外し可能であるか、またはサービング容器を相互に分離できるようにミシン目が入れられている。図1〜3に描かれた実施形態では、サポートマトリクス14は、望ましくは華氏250度〜華氏275度(121℃〜135℃)の範囲の温度で溶けるよう選択された熱溶融性接着剤16によってサービング容器12に付着されている。好適な接着剤の例として、コネティカット州のロッキーヒルにあるヘンケル社から入手可能な、ロックタイトのブランドHYSOL 3xアイテム#83368、HYSOL SUPERPAC アイテム#83404、およびHYSOL QUIKPAC アイテム#83399がある。理解できるように、熱溶融性接着剤16は、ベーキングあるいは加熱中にそれが所定の温度に達した際に溶け、その結果、サポートマトリクス14はサービング容器12から分離する。好ましいアレンジメントでは、サービング容器12はそれぞれ、(開口上端に)隣接する、外側に張り出したフランジ18によって囲まれている開口上端(open top)を有し、および、サポートマトリクス14は各フランジ18の裏面20に熱溶融性接着剤16によって取り付けられている。このアレンジメントは、図3に示すように、ベーキングまたは加熱中に熱溶融性接着剤16が溶けた際、サポートマトリクス14が重力によりフランジ18から落ちるため有利である。このようにして、サービング容器12がベーキングまたは加熱中に自動的に互いから分離される。図3に示されているように、サポートマトリクス14は、サービング容器12を受け入れる複数の容器受入開口部15を有する。
【0012】
次に図4を説明する。個々のサービング容器12はそれぞれ、透明なプラスチックカバー24によって覆われて、個別にパッケージされた、焼き立てまたは加熱したての、ディスプレー・ケース等の中で陳列する準備のできた、小分け食品を提供する。カバー24は、好ましくは当業者に既知の方法にてサービング容器12の上にスナップフィットする大きさとする。適切なカバーの材料には、ポリエチレン(PET)およびスチレンが含まれるが、他の材料も、本発明から逸脱することなく使用しうる。サービング容器12とカバー24の形は重要ではなく、カバー24がサービング容器12にフィットする限り、パッケージされる食品のタイプによって決められてもよい。
【0013】
本発明によれば、レストラン、ベーカリー、コンビニエンスストア、または他の販売店に配送される前に、トレイ10のサービング容器12は、個別の小分け食品22であらかじめ充填(プレフィルド)されていてもよい。小分け食品22は、冷凍ドウ、冷凍バッター、ベークドドウ、ベークドバッターまたは他のタイプの食料品でもよい。図8に示す本発明の一実施形態では、複数の充填済みのトレイ10が積み重ねられ、積み重ねられたカバー24と一緒に運送用コンテナ32内に同梱されている。運送用コンテナ32は、段ボール箱として表されているが、プラスチックバッグや運送に適した他の入れ物でもよい。各トレイ10は、好ましくは、小分け食品22を異物から保護するため収縮包装樹脂シートによって密封される。
【0014】
図5は、本発明の他の実施形態に従って形成されたトレイ110を説明するものである。トレイ110は、非-熱溶融性接着剤(通常のベーキングまたは加熱中に溶けないよう選択されたもの)によって、サービング容器12に付着されたサポートマトリクス114を有し、サポートマトリクス114は、前記サービング容器の周囲に縁取りミシン目(アウトラインミシン目)を形成するミシン目126を各フランジ18の下に有し、および、ミシン目126の付近に、型抜き穴を形成するミシン目128を有し、それによってユーザーが、サポートマトリクス114を貫く穴を開けることができ、ミシン目126を利用してサポートマトリクス114からサービング容器12を分離するために、指をうまく接近させることができるようになっていることを除いて、図1−3のトレイ10と同様である。このように、サポートマトリクス114は、サービング容器12から手作業で取り外されてもよい。当然のことながら、元のサポートマトリクス114の小さな周囲のリングは、各フランジ18の裏面に接着されたまま残り、その結果、効果的な方法で各フランジ18が補強される。
【0015】
図6は、別の実施形態にかかるトレイ210を示す。トレイ210は、直角形状の代わりに円形状を持つサービング容器212を含み、サポートマトリクス214内において、当該容器212が個別の円形のミシン目226によって縁取りされている以外は、図5のトレイ110と同様である。各容器212の円形の開口上端は、円周フランジ218によって縁取られ、付随するミシン目226は、フランジ218の外縁からフランジの真下にわずかにオフセットされている。型抜き穴用のミシン目228は、図5の実施形態と同様、縁取りミシン目226の付近に形成されている。図5の実施形態と同様、サポートマトリクスが取り外された後、元のサポートマトリクス214の小さな周囲のリングは、各フランジ218の裏面に接着されたまま残り、それによって各フランジ218が補強される。
【0016】
前述の実施形態は、サポートマトリクスを複数のサービング容器に取り付けるために接着剤を使用しているが、他の連結手段を使用することも可能である。図7は、サポートマトリクス314をサービング容器に取り付けるために、それぞれのサービング容器のフランジの一部を受け入れるよう配置された複数のスロット330によって個々に囲まれた複数の容器受入開口部315を含むサポートマトリクス314を示す。
【0017】
図9はフロー図であって、その一部が、予備製造ステップと積み込みステップを示し、一部が、個別包装された食料品(特に、ブラウニー類、ケーキ類、フラン、キッシュ、マフィン類、スイートロール類、ペストリー類、コブラー類などのようなドウまたはバッターをベースとする食品)を購入者に展示するための準備に関する本発明の方法を示す。当該方法は、上述したパッケージングの解決策に基づくものであり、従来の方法より、時間、スキル、および労力を大幅に少なくする。予備ステップは、ブロック40に示すように、プラントでトレイ10に小分け食品22を充填すること、前記充填済みのトレイを冷凍すること、および、ブロック42に示すように、積み重ねたトレイ10と積み重ねたカバー24を運送用コンテナ32内に詰めることを含む。これらの予備ステップは、自動化された食品加工装置によって、例えば、サービング容器12の中に小分け食品22を正確に置くようプログラムされた充てん機を通過する高速コンベヤー上に未充填のトレイ10を置き、その後充填済みトレイをスパイラル・フリーザーなどのフリーザーに配送することによって実行することができる。充填済みのトレイ10とカバー24を内包する運送用コンテナ32は、その後、ブロック44に従って、クイックサーブ・レストラン、ベーカリー、あるいはコンビニエンスストア等の指定の目的地に送達され、必要になるまでフリーザーの中で保存することができる。
【0018】
図9のブロック46から62は、本発明の一実施形態に従って、個別包装された食料品を新たに調理し且つディスプレーするための方法を説明する。最初に、ブロック46において、運送用コンテナ32を開封し、中身を取り出し、カバー24をその後のステップにおける使用のために取りのけておく。その後、ブロック48において、必要であれば、トレイ10をフロア解凍し、または解凍庫内に置く。解凍後、ブロック50に示すように、特定の小分け食品22に対してプルーフィング(proofing)が要求される場合は、トレイ10はプルーフされてもよい。プルーフィングが要求される場合、熱溶融性接着剤を使用しない包装実施形態を使用することが望ましい、さもなければ、接着剤はプルーフィング中に時期尚早に溶けるであろう。次に、ブロック52において、トレイ10は、小分け食品22を新たにベークあるいは加熱するために、所定の時間および所定のオーブン設定にて、従来式のオーブンあるいは電子レンジなどの調理機器内に置かれる。
【0019】
ベーキングまたは加熱後、サービング容器12は、調理機器から取り出され、ブロック54に従って冷まされる。熱溶融性接着剤が付着のために使用されていた場合、サポートマトリクスはすでに前記サービング容器12から外れており、当該サービング容器12は個々に取り出される(はずれたサポートマトリクス14は、廃棄またはリサイクルすればよい);そうでない場合、前記サービング容器12はトレイ10の一部として取り出されればよい。前記小分け食品が、アイシング、フロスティング、または他の上飾りでトッピングされるタイプのものである場合、その後のブロック56においてトッピングが施される。必要であれば、トレイ10は、ブロック58に従って、個々のサービング容器に分離され、カバー24が、ブロック60に従って各サービング容器12に取り付けられる。最終的に、個々にパッケージされた調理したての小分け食品が、ブロック62により、顧客への販売のためのディスプレー内に配置される。
【0020】
当然のことながら調理ステップは、小分け食品22に触れることなく従業員によって実行されることができ、それにより汚染のリスクが減る。さらに、店内のベーキングトレイの上に小分け食品を置くステップが完全に削除され、それにより、時間が節約できるとともに、ベーキングトレイを清掃し、保管する必要がなくなる。本発明は、このように、食品の包装および調理に関して、現場で提供するベークド製品および他の食料品を、公衆への販売のために新たに準備する者に対して、現実の経済的利益をもたらす「揺りかごから墓場までの」優れたアプローチを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に従って形成されたベーキングトレイであって、充填前のベーキングトレイを示す等角図である。
【図2】図2は、図1に示すベーキングトレイの一部断面図である。
【図3】図3は、図1と同様の図であるが、ベーキング中にそのサポートマトリクスが下へ落ちた後のベーキングトレイを示す。
【図4】図4は、ベーキングトレイのサービング容器の側面図であって、カバーを取り付けた状態を示す。
【図5】図5は、本発明の別の実施形態に従って形成されたベーキングトレイの平面図である。
【図6】図6は、本発明のさらに別の実施形態に従って形成されたベーキングトレイの平面図である。
【図7】図7は、本発明のさらなる実施形態に従って形成されたベーキングトレイのサポートマトリクスの平面図である。
【図8】図8は、本発明の一実施形態に従って形成された荷積み可能な食品パッケージを示す等角図である。
【図9】図9は、本発明の一実施形態にかかる方法を図説するフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサービング容器と、当該複数のサービング容器に取り付けられたサポートマトリクスとを含み、前記サポートマトリクスは、前記複数のサービング容器から取り外し可能である、ベーキング可能なトレイ。
【請求項2】
前記サポートマトリクスが、接着剤によって前記複数のサービング容器それぞれに取り付けられている、請求項1に記載のトレイ。
【請求項3】
前記接着剤が熱溶融性接着剤である、請求項2に記載のトレイ。
【請求項4】
前記複数のサービング容器それぞれが、開口上端と、当該開口上端に隣接したフランジを含み、且つ、前記サポートマトリクスが熱溶融性接着剤によって各サービング容器のフランジ裏面に取り付けられている、請求項3に記載のトレイ。
【請求項5】
前記接着剤が非-熱溶融性接着剤であり、前記サポートマトリクスが、前記複数のサービング容器からサポートマトリクスを取り外すためのミシン目を有している、請求項2に記載のトレイ。
【請求項6】
前記複数のサービング容器それぞれが、開口上端と、当該開口上端に隣接するフランジを有し、前記サポートマトリクスが、各サービング容器のフランジ裏面に非-熱溶融性接着剤によって取り付けられており、前記サポートマトリクスは、各サービング容器のフランジの真下にミシン目が入れられ、対応するサービング容器の周囲にミシン目によるアウトラインが形成されている、請求項5に記載のトレイ。
【請求項7】
前記サポートマトリクスが、前記複数のサービング容器の周囲のミシン目によるアウトラインに、指をより接近させることを可能にする複数の型抜き穴を形成するためのミシン目を有する、請求項6に記載のトレイ。
【請求項8】
前記複数のサービング容器それぞれが、開口上端と当該開口上端に隣接したフランジを有し、前記サポートマトリクスが前記複数のサービング容器それぞれ用の複数のスロットを有し、当該複数のスロットが、各サービング容器のフランジの一部を受け入れるために配置されており、それにより、前記サポートマトリクスが前記複数のサービング容器に取り付けられている、請求項1に記載のトレイ。
【請求項9】
複数のサービング容器と、当該複数のサービング容器に取り付けられたサポートマトリクスを含み、当該サポートマトリクスが前記複数のサービング容器から取り外し可能であるベーキング可能なトレイ;および
前記複数のサービング容器のそれぞれに入れられた複数の小分け食品;
を有する食品パッケージであって、
前記トレイと複数の小分け食品を一体として調理機器内に入れることができ、入れた後、複数のサービング容器から取り外されたサポートマトリクスが、調理済み食品をそれぞれ含む複数の分離したサービング容器を提供する
食品パッケージ。
【請求項10】
前記トレイが調理機器内で加熱される間に、前記サポートマトリクスが前記複数のサービング容器から外れる、請求項9に記載の食品パッケージ。
【請求項11】
前記サポートマトリクスが、熱溶融性接着剤によって前記複数のサービング容器のそれぞれに取り付けられている、請求項10に記載の食品パッケージ。
【請求項12】
前記複数のサービング容器それぞれが、開口上端と、当該開口上端に隣接したフランジを有し、且つ、前記トレイが調理機器内で加熱されている間に、前記マトリクスが前記サービング容器のフランジから外れ落ちるよう、前記マトリクスが熱溶融性接着剤によって各サービング容器のフランジ裏面に取り付けられている、請求項11に記載の食品パッケージ。
【請求項13】
複数のサービング容器、当該複数のサービング容器に取り外し可能に取り付けられたサポートマトリクス、および前記複数のサービング容器のそれぞれに入れられた複数の小分け食品を含む、充填済みのベーキング可能なトレイを少なくとも一つ;
前記複数のサービング容器の上にフィットするように構成された複数のカバー;および
前記少なくとも一つの充填済みのトレイと複数のカバーを同梱する運送用コンテナ;
を含む食品パッケージ。
【請求項14】
各充填済みのトレイが、当該トレイの複数のサービング容器を覆う収縮包装プラスチックカバーによって密封されている、請求項13に記載の食品パッケージ。
【請求項15】
前記複数のカバーが透明プラスチックから形成されている、請求項13に記載の食品パッケージ。
【請求項16】
前記複数のカバーが積み重ねられている、請求項13に記載の食品パッケージ。
【請求項17】
前記運送用コンテナが段ボール箱である、請求項13に記載の食品パッケージ。
【請求項18】
購入者へのディスプレーのために個別包装された食料品を準備する方法であって、当該方法が、
複数のカバー;および、小分け食品がそれぞれ充填されている複数のサービング容器と当該複数のサービング容器に取り外し可能に取り付けられたサポートマトリクスを含むベーキング可能なトレイ;ここで、前記複数のカバーは、前記複数のサービング容器にフィットするように構成されている、
を同梱する運送用コンテナを開けるステップ、
前記運送用コンテナから前記複数のカバーとトレイを取り出すステップ、
前記トレイを調理機器内で加熱するステップ、
前記複数の容器から前記サポートマトリクスを分離するステップ、および
前記複数のカバーを前記複数のサービング容器の上に置くステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
複数の容器からサポートマトリクスを分離するステップが、トレイを調理機器内で加熱するステップの間に自動的に起こる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
複数の容器からサポートマトリクスを分離するステップが、トレイを調理機器内で加熱するステップの後、手作業で行われる、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記小分け食品が冷凍されており、前記方法が、調理機器内でトレイを加熱するステップの前に、当該小分け食品を解凍するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
トレイを調理機器内で加熱するステップの前に、解凍庫内にトレイを置くステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
トレイを調理機器内で加熱するステップの前に、前記小分け食品をプルーフィングするステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
複数のカバーを複数のサービング容器の上に置くステップの前に、前記小分け食品にトッピングを施すステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−515794(P2009−515794A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−541448(P2008−541448)
【出願日】平成18年11月8日(2006.11.8)
【国際出願番号】PCT/US2006/060654
【国際公開番号】WO2007/059395
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(505411055)リッチ プロダクツ コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】