説明

熱交換器用防塵フィルター、その取付構造及び自動車

【課題】
自動車のラジエーターなどの熱交換器の放熱部に設けて目詰まりを防止するための熱交換器用防塵フィルターにおいて、自動車の下方から取り付けや取り外しを行う際に自動車をジャッキアップする必要がなく、短時間で容易に作業ができるようにする。
【解決手段】
熱交換器用防塵フィルター(A1)は、自動車のラジエーターまたはインタークーラーの放熱部に着脱可能に設けて放熱部の目詰まりを防止することができるものであり、所要形状の複数のフレーム(1,1a)と、各フレーム(1,1a)に張設されている防塵フィルター(2,2a)とを備えており、各フレーム(1,1a)は蝶番(3)によって折り曲げ可能に接続され、各フレーム(1,1a)の厚み方向へ折れ曲がって変形することができるよう構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器用防塵フィルター、その取付構造及び自動車に関するものである。更に詳しくは、水冷式の原動機を有する自動車のラジエーターやインタークーラーなどの熱交換器に設けて目詰まりを防止するためのものにおいて、自動車の下方から防塵フィルターの取り付けや取り外しを行う際に自動車のジャッキアップをする必要がなく、短時間で容易に作業ができるようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、原木を取り扱う市場や製材所の木材やチップの積み降ろしなどを行う作業場には、木の皮や木くずなどが大量にあり、トラックなどの作業車の走行風や自然風によって空気中に舞い上がっている。
また、このような場所で作業を行うトラックは、停車しているときも積み降ろし用の機械を運転するためにエンジンをかけたままにすることが多い。このため、ラジエーターの放熱部(ラジエーターグリル)に粉塵によって目詰まりが起こりやすく、この目詰まりが原因でエンジンがオーバーヒートしてしまうおそれがあった。
【0003】
このような、ラジエーターの放熱部の目詰まりによるエンジンのオーバーヒートを防止するための技術を開示したものとして、例えば特許文献1記載の「コンバインのエンジン冷却装置」がある。
特許文献1には、ラジエーターに設けた吸気ダクトに通風孔を有する多孔板とその外側に防塵網を設けて外気吸引部を形成することにより、ラジエーターの放熱部の目詰まりを防止することができる構造が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平7−9863号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたものは、作業機であるコンバイン専用のものであり、装置が設けられる箇所も作業機の側面外部である。したがって、取り付けのためのスペースに制約がほとんどないのでコンパクトにつくる必要性はあまりない。また、防塵網を交換する場合もスペースに制約を受けることなく、着脱作業が無理なく簡単にできる。
【0006】
しかしながら、上記のような構造の装置を、例えばトラックのラジエーターに設けようとしても、ボディー内部に収まっているラジエーターとボディーの空気取り入れ部との間のスペースが狭いために極めて困難である。
また、トラックに上記装置を設けた場合の装置を着脱する際の作業方向は、ラジエーターの上方及び側方は構造的に無理であるためラジエーターの下方向となるが、ラジエーターの取り付け位置と路面との間には、一般にそれほどのクリアランスは設けられていない。
【0007】
このため、仮に上記装置を薄くコンパクトにつくって上記スペースの問題を解消したとしても、トラックのラジエーターに対応できるような面積の大きいフィルターを有する装置を、狭い取り付けスペースから下方へ引き出し、路面とのクリアランスを通して着脱することは困難である。したがって、上記装置を着脱する場合は、トラックをジャッキアップする必要があるが、これは大変な手間のかかる作業となる。
【0008】
(本発明の目的)
本発明の目的は、例えば水冷式の原動機を有する自動車の熱交換器に設けて目詰まりを防止するための熱交換器用防塵フィルターにおいて、自動車の下方から取り付けや取り外しを行う際に自動車をジャッキアップする必要がなく、短時間で容易に作業ができるようにした熱交換器用防塵フィルター、その取付構造及び自動車を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は、自動車の熱交換器の目詰まりを防止する熱交換器用防塵フィルターであって、
該防塵フィルターは板形に形成してあり、厚み方向へ折れ曲がって又は/及び湾曲して変形することができるよう構成されていることを特徴とする熱交換器用防塵フィルターである。
【0010】
本発明は、自動車の熱交換器の目詰まりを防止する熱交換器用防塵フィルターであって、
板形に形成されている上記防塵フィルターは、フレームと、該フレームに張設されているフィルター部材とを備え、少なくとも一箇所で折り曲げ可能に連結されており、該連結箇所で厚み方向へ折れ曲がるよう構成されていることを特徴とする熱交換器用防塵フィルターである。
【0011】
本発明は、自動車の熱交換器の目詰まりを防止する熱交換器用防塵フィルターであって、
板形に形成されている上記防塵フィルターは、曲げ可能な素材で形成されているフレームと、該フレームに張設されており曲げ可能な素材が使用されているフィルター部材を備え、厚み方向へ曲るよう構成されていることを特徴とする熱交換器用防塵フィルターである。
【0012】
本発明は、請求項1、2または3記載の熱交換器用防塵フィルターが自動車に設けられており、該熱交換器用防塵フィルターは、車体の下方を通って出し入れすることにより着脱できるよう設けられていることを特徴とする熱交換器用防塵フィルターの取付構造である。
【0013】
本発明は、請求項4記載の熱交換器用防塵フィルターの取付構造を有することを特徴とする、自動車である。
【0014】
特許請求の範囲及び明細書にいう「自動車」の用語は、乗用車、トラックなどの他、コンバイン、草刈機あるいはフォークリフトなどの各種作業自動車を含む意味で使用している。同じく「熱交換器」の用語は、ラジエーターの他、インタークーラーも含む意味で使用している。また、「熱交換器用」の用語は、防塵フィルターがラジエーターの放熱部(ラジエーターグリル:放熱格子部)に設けられる場合の他、例えばターボ付き原動機用のインタークーラーの放熱部がラジエーターの放熱部の前に設けられている構造では、防塵フィルターがラジエーターの放熱部ではなくインタークーラーの放熱部(インタークーラーグリル:放熱格子部)に設けられる場合も含む意味で使用している。
【0015】
防塵フィルターは、吸い込まれる外気に含まれる木の皮や木くず、あるいは粉塵などを外気から分離することができれば、その形態は特に限定しない。例えば、網(ネット)、布、綿様体、不織布、あるいはそれらを複合したものなどである。また、その素材も特に限定するものではなく、例えば金属、合成樹脂などが採用できる。なお、防塵フィルターを湾曲して変形できるように形成する場合は、合成樹脂を採用するのが好ましいが、限定はしない。
【0016】
フレームの形状、数については、フレームに張設される防塵フィルターがラジエーターの放熱部を覆うことができれば、特に限定するものではない。
また、各フレームを折り曲げ可能に接続する手段としては、例えば蝶番、変形可能な板、ワイヤ、紐、鎖などの各部材があげられるが、これらに限定するものではない。
更には、例えばフレーム間に、薄くて変形性を有し折り曲げ可能な部分を設けて各フレームを一体につくった構造を採用することもできる。
【0017】
(作用)
本発明に係る熱交換器用防塵フィルターの作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで説明の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
【0018】
本発明に係る熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)は、自動車のラジエーター(6)やインタークーラー(5)などの熱交換器の放熱部(50,60)に例えば着脱可能に設けて、吸い込まれる外気に含まれている木の皮や木くず、その他の塵埃などを外気から分離することができる。これによって、熱交換器(5,6)の放熱部(50,60)の目詰まりを防止することができる。
【0019】
また、分離した塵埃などで防塵フィルター(2,2a,2b)が目詰まりを起こしたら、熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)を取り外して新しいものと交換するか、又は清掃・洗浄したものを再度取り付ける。
熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)を取り外す際には、固定具などを外し、熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)を下方の路面とのクリアランス方向へ引き出すようにする。このとき、熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)を真っ直ぐな状態で下方へ下ろすと、下端が路面に当たったときに上部が抜け切れないので、全体を引き出すことができない。
【0020】
しかしながら、本発明に係る熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)では、熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)の厚み方向へ折れ曲がって変形することができるよう、又は湾曲して変形することができるよう構成されているので、下方へ引き出す際に下端が路面に当たる前に、例えば手前に引くようにして、折り曲げるか湾曲させて変形させることができる。
【0021】
このようにして、熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)を下端が路面に当たらないように引き出せば、例えばトラックのラジエーター(6)やインタークーラー(5)の放熱部(50,60)に対応できるような面積の大きい熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)を、狭い取り付けスペースから路面(8)とのクリアランス(80)を通して着脱することが可能になる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、熱交換器用防塵フィルターがその厚み方向へ折れ曲がって変形することができるように、又は湾曲して変形することができるように構成されているので、下方へ引き出す際に下端が路面に当たる前に、例えば手前に引くようにして折り曲げるか湾曲させて変形させることができる。このようにして、熱交換器用防塵フィルターを下端が路面に当たらないように引き出せば、例えばトラックのラジエーターに対応できるような面積の大きい防塵フィルターを、狭い取り付けスペースから路面とのクリアランスを通して着脱することが可能になる。したがって、防塵フィルターの取り付け、取り外しの作業に当たって、自動車をジャッキアップする必要がなく、短時間で容易に作業ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
【実施例1】
【0024】
図1は本発明に係る熱交換器用防塵フィルターの第1実施の形態を示す斜視説明図である。
熱交換器用防塵フィルターA1は、二枚のフレーム1、1aと、フレーム1、1aに張設してある防塵フィルター2、2aを有している。
フレーム1、1aは、金属製(例えば、アルミニウム、ステンレススチールなど)の細帯板で長方形の枠状に形成されている。フレーム1、1aの枠内には、空間の全部を覆うように金網製(例えば、アルミニウム、ステンレススチールなど)の防塵フィルター2、2aが平面的に張設されている。なお、防塵フィルター2、2aのメッシュの大きさは、本実施の形態では50メッシュであるが、これに限定するものではない。
【0025】
フレーム1、1aは、一方の長辺側同士を二箇所に設けた蝶番3で接続して連結されている。フレーム1、1aは、蝶番3によって厚み方向の一方向へ回動させて折り曲げることができる(図1で仮想線で図示)。
また、フレーム1、1aのうち、蝶番3で接続されていない側の長辺の両端部には、固定具であるボルト4(図2に図示)を通すための通孔10が設けられている。なお、熱交換器用防塵フィルターA1の大きさ及び形状は、熱交換器であるラジエーター6の前(走行方向側)に配置されたインタークーラー5の放熱部50(図2に図示)全体を防塵フィルター2、2aで覆うことができるように形成されている。
【0026】
(作用)
図2は図1に示す熱交換器用防塵フィルターの取付構造を示す分解斜視説明図、
図3は図1に示す熱交換器用防塵フィルターを下方へ引き出して取り外す方法を示す説明図である。
なお、図2及び図3(後述、図5も同様)では、ラジエーター6やインタークーラー5及びトラック9の細部について詳細には表しておらず、概略を表している。
【0027】
本発明に係る熱交換器用防塵フィルターA1は、図2のようにラジエーター6の放熱部60の前にインタークーラー5の放熱部50が配してある場合は、インタークーラー5の放熱部50の前に装着される。
具体的には、熱交換器用防塵フィルターA1は、防塵フィルター2、2aでインタークーラー5の放熱部50の全体を覆うように、放熱部50の上下左右の縁部に設けられている受け金具51に四本のボルト4によって締め付け固定されている。
【0028】
なお、インタークーラー5が設けられないタイプのエンジンでは、熱交換器用防塵フィルターA1は、ラジエーター6の放熱部60の前に装着される。これについては、後述する熱交換器用防塵フィルターA2も同様である。
【0029】
また、図3に示すように、インタークーラー5の放熱部50とラジエーター6の放熱部60を接続する部分は、接続部から外気が吸い込まれることがないようにダクト7(図2及び後述の図5では図示省略)を設けてほぼ気密状態になるよう構成されている。なお、熱交換器用防塵フィルターA1とインタークーラー5の放熱部50の間も同様の構造とすることができる。
【0030】
まず、インタークーラー5の放熱部50を通して吸い込まれる外気に含まれる木の皮や木くず、その他の塵埃などは、熱交換器用防塵フィルターA1によって外気から分離することができる。そして、インタークーラー5の放熱部50を通って熱交換された外気は、後部側のラジエーター6の放熱部60を通って更に熱交換され、双方が相まってエンジン(図示省略)を効果的に冷却することができる。
【0031】
また、インタークーラー5の放熱部50を通して吸い込まれる外気に含まれる木の皮や木くず、その他の塵埃などを熱交換器用防塵フィルターA1によって外気から分離することによって、インタークーラー5とラジエーター6の放熱部50、60の目詰まりを防止することができる。
【0032】
また、分離した塵埃などで防塵フィルター2、2aが目詰まりを起こしたら、防塵フィルター2、2aを取り外して新しいものと交換するか、又は清掃・洗浄したものを再度取り付ける。
熱交換器用防塵フィルターA1を取り外す際には、ボルト4を緩めて外し、熱交換器用防塵フィルターA1を下方の路面8とのクリアランス80方向へ引き出すようにする。このとき、熱交換器用防塵フィルターA1を真っ直ぐな状態で下方へ下ろすと、下端が路面8に当たったときに上部が抜け切れないので、全体を引き出すことができない。
【0033】
しかし、熱交換器用防塵フィルターA1は、その厚み方向へ折れ曲がって変形することができるよう構成されているので、下方へ引き出す際にフレーム1aの下端が路面8に当たる前に手前に引くようにして、蝶番3の部分から折り曲げて変形させることができる(図3参照)。
【0034】
このようにして、熱交換器用防塵フィルターA1を下端が路面に当たらないように引き出せば、トラック9のインタークーラー5の放熱部50に対応できるような面積の大きい熱交換器用防塵フィルターA1を、狭い取り付けスペースから路面8とのクリアランス80を通して着脱することが可能になる。なお、熱交換器用防塵フィルターA1を取り付けるときは、上記取り外しの手順と概ね逆の手順で行えばよい。
【実施例2】
【0035】
図4は本発明に係る熱交換器用防塵フィルターの第2実施の形態を示す斜視説明図である。
熱交換器用防塵フィルターA2は、柔軟性を有する合成樹脂製で長方形状のフレーム1bを有している。フレーム1bの枠内には、空間の全部を覆うように合成樹脂製の網体で形成された防塵フィルター2bが平面的に張設されている。なお、防塵フィルター2bのメッシュの大きさは、本実施の形態では50メッシュであるが、これに限定するものではない。
【0036】
フレーム1bは、細帯板で形成されており、長辺部の裏面側の中間部には薄肉部11が設けられている。フレーム1bは、この薄肉部11で厚み方向の一方向へ折り曲げることができる(図4で仮想線で図示)。また、フレーム1bのうち薄肉部11が設けられている部分以外の部分も湾曲して変形することができる。
【0037】
フレーム1bのうち四隅には、固定具であるボルト(図示省略:図2に示したボルト4と同様)を通すための通孔12が設けられている。なお、熱交換器用防塵フィルターA2の大きさ及び形状は、熱交換器であるインタークーラー5の放熱部50(ラジエーター6に直接装着する場合は、ラジエーター6の放熱部60)全体を防塵フィルター2bで覆うことができるように形成されている。
【0038】
なお、熱交換器用防塵フィルターA2の作用は、上記熱交換器用防塵フィルターA1の作用とほぼ同様であるので、詳細な説明は省略する。
熱交換器用防塵フィルターA2は、図3で示した場合より、路面8とのクリアランス80が更に狭い場合に有用である。
【0039】
すなわち、フレーム1b全体が湾曲変形できるので、取り外すときに、薄肉部11が取り付けスペースから出ていない状態で下端が路面8に当たっても、まず、厚み方向に湾曲させることによって薄肉部11が取り付けスペースから出るところまで下げることができる。後は、上記熱交換器用防塵フィルターA1と同様に折り曲げて変形させ、クリアランス80を通って取り外すことができるので、着脱が容易にできる。
【0040】
図5は熱交換器用防塵フィルターの他の取付構造を示す分解斜視説明図である。
図5に示す熱交換器用防塵フィルターの取付構造では、インタークーラー5の放熱部50の左右両側に断面コ字状のガイド部材52を備えている。
熱交換器用防塵フィルターA1は、図5に示すように、両ガイド部材52に長端辺を下方から挿入し、着脱ができるようにつくられている。本実施の形態では、熱交換器用防塵フィルターA1は下部両側の二箇所をボルト4で固定するようになっているが、他の部分を固定してもよい。
【0041】
熱交換器用防塵フィルターA1の着脱の手順、作用については、上記とほぼ同様であるので、説明は省略する。なお、熱交換器用防塵フィルターA1、A2の固定手段は、上記ボルト着に限定するものではなく、他の各種公知の固定手段を採用することができる。
【0042】
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る熱交換器用防塵フィルターの第1実施の形態を示す斜視説明図。
【図2】図1に示す熱交換器用防塵フィルターの取付構造を示す分解斜視説明図。
【図3】図1に示す熱交換器用防塵フィルターを下方へ引き出して取り外す方法を示す説明図。
【図4】本発明に係る熱交換器用防塵フィルターの第2実施の形態を示す斜視説明図。
【図5】熱交換器用防塵フィルターの他の取付構造を示す分解斜視説明図。
【符号の説明】
【0044】
A1 熱交換器用防塵フィルター
1、1a フレーム
10 通孔
2、2a 防塵フィルター
3 蝶番
4 ボルト
5 インタークーラー
50 放熱部
51 受け金具
6 ラジエーター
60 放熱部
7 ダクト
8 路面
80 クリアランス
9 トラック
A2 熱交換器用防塵フィルター
1b フレーム
2b 防塵フィルター
11 薄肉部
12 通孔
52 ガイド部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の熱交換器の目詰まりを防止する熱交換器用防塵フィルターであって、
該防塵フィルターは板形に形成してあり、厚み方向へ折れ曲がって又は/及び湾曲して変形することができるよう構成されていることを特徴とする、
熱交換器用防塵フィルター。
【請求項2】
自動車の熱交換器の目詰まりを防止する熱交換器用防塵フィルターであって、
板形に形成されている上記防塵フィルターは、フレーム(1,1a)と、該フレーム(1,1a)に張設されているフィルター部材(2,2a)とを備え、少なくとも一箇所で折り曲げ可能に連結されており、該連結箇所で厚み方向へ折れ曲がるよう構成されていることを特徴とする、
熱交換器用防塵フィルター。
【請求項3】
自動車の熱交換器の目詰まりを防止する熱交換器用防塵フィルターであって、
板形に形成されている上記防塵フィルターは、曲げ可能な素材で形成されているフレーム(1b)と、該フレーム(1b)に張設されており曲げ可能な素材が使用されているフィルター部材(2b)を備え、厚み方向へ曲るよう構成されていることを特徴とする、
熱交換器用防塵フィルター。
【請求項4】
請求項1、2または3記載の熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)が自動車に設けられており、該熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)は、車体の下方を通って出し入れすることにより着脱できるよう設けられていることを特徴とする、
熱交換器用防塵フィルターの取付構造。
【請求項5】
請求項4記載の熱交換器用防塵フィルター(A1,A2)の取付構造を有することを特徴とする、
自動車。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−176448(P2007−176448A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−379860(P2005−379860)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(506004665)有限会社合谷産業運輸 (1)
【Fターム(参考)】