説明

熱交換器

【課題】熱交換性能の変更に容易に対応可能とし、交換作業における作業性を向上させた熱交換器を提供する。
【解決手段】互いに間隔を存して並列に配設され、冷却すべき流体が流通する複数のチューブ72と、流体が流入する流入端部72aと、流体が流出する流出端部72bと、流入端部72aに接続された流入側タンク70aと、流出端部72bに接続された流出側タンク70bと、隣り合うチューブ72と流入側及び流出側タンク70a、70bとにより囲まれ、流体と熱交換するための冷却空気が流通する複数の通風空間73と、チューブ72に接しながらそれぞれの通風空間73内に装着されたフィン74と、通風空間73を流通する冷却空気の出口側開口の一部を塞ぎ、フィン74の先端が当接する受け部材78aとを備え、フィン74は、通風空間73を流通する冷却空気の入口側開口73aから着脱可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械等の車両に搭載される熱交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
熱交換器を備えた建設機械が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の建設機械は、インタークーラとオイルクーラとラジエータとを冷却ファンによる空気の吸入方向に対して直列に並べて配設している。このようなインタークーラ、ラジエータ、オイルクーラは、一般的に熱交換器とも称されている。
【0003】
一方で、熱交換器の製造方法に関する発明が特許文献2に開示されている。特許文献2の熱交換器は、交互に並列に設けられたチューブ及びフィンを有し、チューブの両端はタンク本体に連結されている。そして、これらチューブ、フィン、タンク本体等の部品間は真空ろう付けされることにより互いに固定されている。したがって、熱交換器は全体として一体物となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−120438号公報
【特許文献2】特開2003−181628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
熱交換器はフィンのピッチ又は形状を変更することにより熱交換性能を変更することができる。しかしながら、上述したように熱交換器は全体として一体物であり、各部品間がろう付けにより互いに固定されているため、フィンのみを交換することができない。このため、熱交換器を所望の熱交換性能に変更するためには熱交換器全体を交換しなければならない。したがって、要求される熱交換性能に変更する際に容易に対応することができなかった。
【0006】
また、建設機械は塵や埃等が多い場所で使用されることが多いため、熱交換器、特に、フィン及びチューブからなるコア部に塵や埃が付着する。コア部に塵や埃が付着すると熱交換性能が低下するため、コア部を清掃する必要がある。コア部の清掃において誤ってフィンを破損した場合、熱交換器全体は一体物であるため、破損したフィンのみを交換することができない。このため、破損したフィンを交換するには、他の破損していないフィンやチューブ及びタンク等の部品を含めた熱交換器全体を交換しなければならない。したがって、交換作業における作業性が悪かった。
【0007】
本発明は、上記従来技術を考慮したものであって、要求される熱交換性能への変更に対して容易に対応可能とし、交換作業における作業性を向上させた熱交換器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明では、互いに間隔を存して並列に配設され、冷却すべき流体が流通する複数のチューブと、該チューブの一端を形成し、前記流体が流入する流入端部と、前記チューブの他端を形成し、前記流体が流出する流出端部と、前記流入端部に接続された流入側タンクと、前記流出端部に接続された流出側タンクと、隣り合う前記チューブと前記流入側及び流出側タンクとにより囲まれ、前記流体と熱交換するための冷却空気が流通する複数の通風空間と、前記チューブに接しながらそれぞれの前記通風空間内に装着されたフィンと、前記通風空間を流通する前記冷却空気の出口側開口の一部を塞ぎ、前記フィンの先端が当接する受け部材とを備え、前記フィンは、前記通風空間を流通する前記冷却空気の入口側開口から着脱可能であることを特徴とする熱交換器を提供する。
【0009】
好ましい構成例では、前記入口側開口の一部を塞ぎ、前記フィンの後端と当接しながら前記受け部材とともに前記フィンを前記通風空間内に固定するための押さえ部材とをさらに備えた。
【0010】
好ましい構成例では、前記フィンの前記通風空間に挿入する側の先端を形成する上下端の間における上下方向長さは、前記入口側開口の上下方向長さよりも短い。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、フィンが通風空間に対して着脱可能であるため、各フィンを交換することにより、要求される熱交換性能への変更に対して容易に対応可能とすることができる。また、交換作業は通風空間の入口側開口を通しての出し入れ動作のみなので、交換作業における作業性が向上する。この交換作業性の向上は、誤ってフィンがつぶれたとき等に交換する際にも効果を奏する。また、フィンは受け部材により冷却空気の出口側開口で押さえられているので、フィンが通風空間から冷却空気に押し出されて抜け落ちることを防止できる。
【0012】
また、押さえ部材をさらに備えれば、確実にフィンを通風空間内に保持することができる。
【0013】
また、フィンの上下方向長さが入口側開口の上下方向長さよりも短いため、フィンを入口側開口を通じて通風空間内に収容する際に入れやすくなり、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る熱交換器を備えた油圧ショベルの概略図である。
【図2】本発明に係る熱交換器が配置されるエンジンルーム内の概略断面図である。
【図3】本発明に係る熱交換器の正面図である。
【図4】本発明に係る熱交換器の分解斜視図である。
【図5】フィンの拡大斜視図である。
【図6】フィンを交換する際の本発明に係る熱交換器の斜視図である。
【図7】ピッチの異なるフィンの拡大斜視図である。
【図8】形状の異なるフィンの拡大斜視図である。
【図9】一実施例に係るフィンを通風空間に挿入する際の概略断面図である。
【図10】図9の例に係るフィンを通風空間に装着したときの概略断面図である。
【図11】他の実施例に係るフィンを通風空間に挿入する際の概略断面図である。
【図12】図11の例に係るフィンを通風空間に装着したときの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
建設機械のひとつである油圧ショベルについて図面を参照して説明する。
図1を参照すれば、油圧ショベル1は、左右に無端状のクローラ2を有する自走可能な下部走行体4を備えている。この下部走行体4上には、旋回装置(図示しない)を介して上部旋回体6が搭載されている。このため、上部旋回体6は下部走行体4に対して旋回可能である。
【0016】
上部旋回体6の前部には、内部に運転席を有するキャブ8が設けられている。図の例では、キャブ8は上部旋回体6の左側に位置付けられている。また、上部旋回体6の前部におけるキャブ8の隣には、キャブ8内から操作される作業装置10が設けられている。この作業装置10は、ブーム12、アーム14及びバケット16から構成される。これらブーム12、アーム14及びバケット16はそれぞれ、油圧シリンダからなるブームシリンダ13、アームシリンダ15及びバケットシリンダ17を介して回動操作される。
【0017】
キャブ8の側方又は後方にはタンク装置19が設けられている。このタンク装置19は燃料タンク及び作動油タンクからなる。燃料タンクは後述する駆動源としてのエンジン24(図2参照)に供給される燃料を貯留するためのものである。一方、作動油タンクは、作業装置10のブームシリンダ13、アームシリンダ15及びバケットシリンダ16や、クローラ2の走行用モータ(図示しない)及び上部旋回体6を旋回させる旋回用モータ(図示しない)等に供給される作動油を貯留するためのものである。
【0018】
一方、上部旋回体6の後部には、カウンタウエイト18が設けられている。このカウンタウエイト18は、作業装置10との重量バランスをとるためのものである。つまり、カウンタウエイト18は油圧ショベル1の作業時における作業姿勢を安定させる。
また、カウンタウエイト18の前方にはエンジン建屋20が設けられている。このエンジン建屋20は、上部旋回体6の幅方向全域に亘って延びている。
【0019】
図2を参照すれば、エンジン建屋20内にはエンジン24が配置されている。このエンジン24は、上部旋回体6の車体フレーム上に車幅方向に延びる横置き状態にて防振体28を介して支持されている。エンジン24にはウォータジャケット(図示しない)及びウォータポンプ58が設けられている。このウォータジャケットは、後述するラジエータ34に配管を介して接続されている。ウォータジャケット内にはエンジン24を冷却するエンジン冷却水が充填されている。
【0020】
エンジン24の右端部には、エンジン24により駆動される油圧ポンプ30が接続されている。この油圧ポンプ30は、前述したブームシリンダ13、アームシリンダ15及びバケットシリンダ17やクローラ2の走行用モータ及び上部旋回体6を旋回させる旋回用モータ等を含む油圧回路に作動油を吐出する。
【0021】
一方、エンジン24の左端側には、所定の間隔を存して複数の熱交換器からなる熱交換ユニット32が配置されている。図の例では、熱交換ユニット32は、エンジン24の冷却水を冷却するためのラジエータ34、エンジン24の吸気経路に設けられ、エンジン24の吸気を冷却するためのインタークーラ36、及び前述した油圧回路に設けられ、作動油を冷却するためのオイルクーラ38としてそれぞれ使用される。これらラジエータ34、インタークーラ36及びオイルクーラ38は、冷却風の流れ方向に対して直列に配置されている。
【0022】
熱交換ユニット32は仕切り壁40により囲まれている。この仕切り壁40は、熱交換ユニット32(図の例ではラジエータ34)とエンジン建屋20との間を気密に仕切り、エンジン建屋20内を空気導入室42と、エンジン24が配置されるエンジン室44とに区画している。なお、空気導入室42には、エンジン24に起動電流を供給するバッテリ68が配置されている。
【0023】
さらに、熱交換ユニット32とエンジン24との間には、エンジン24により駆動されるファン46が設けられている。ファン46のファン軸48はエンジン24に向けて延び、ウォータポンプ58のポンプ軸に接続されている。また、ファン軸48にはプーリ50が取り付けられている。一方、エンジン24から突出したクランク軸52の端部にもプーリ54が取り付けられている。これらプーリ50、54には無端状のファンベルト56が掛け回されている。
【0024】
したがって、エンジン24が駆動されると、エンジン24からの駆動力がファンベルト56を介してファン軸48に伝達され、ファン46が回転される。また、ファン46が回転されると、ファン46は空気導入室42内の空気を熱交換器32内を通じてエンジン室44側に吸入する。
【0025】
また、ファン46が回転されると同時に、ポンプ軸を介してウォータポンプ58が連動して駆動される。ウォータポンプ58が駆動されると、ウォータポンプ58はラジエータ34とエンジン24のウォータジャケットとの間にて配管を通じて冷却水を循環させる。
【0026】
また、エンジン建屋20には空気導入室42内に外気を導くための吸い込み口60や、エンジン室44から空気を排出するための排出口62がそれぞれ形成されている。なお、図2中の矢印Fは、外部から空気導入室42内に吸い込まれた空気、及びファン46によりエンジン室44側に導かれる冷却風の流れを示す。
【0027】
さらに、エンジン建屋20はその上面を開閉可能なエンジンカバー22により覆われている。このエンジンカバー22には、エンジン建屋20の吸い込み口60及び排出口62と同様な吸い込み口60a及び排出口62aがそれぞれ形成されている。エンジンカバー22が開かれると、エンジン建屋20内のエンジン24や熱交換ユニット32の上部が露出される。つまり、作業者はエンジン建屋20の上側からエンジン24及び熱交換ユニット32にアクセス可能となる。
【0028】
なお、エンジン24はその上部に排気マフラ64を有している。この排気マフラ64はエンジンカバー22を貫通して上方に向けて突出している。また、排気マフラ64の近傍にはマフラカバー66が配置されている。このマフラカバー66は、油圧ポンプ30からエンジン24側への作動油の飛散を防止する。
【0029】
次に、図3〜図8を参照して前述した本発明に係るインタークーラ36について詳述する。
このインタークーラ36は、互いに間隔を存して並列に配設された複数のチューブ72を備えている。これらチューブ72の一端部である流入端部72aには、流入側タンク70aが接続されている。一方、チューブ72の他端部である流出端部72bには、流出側タンク70bが接続されている。これら流入側及び流出側タンク70a、70bは、その上部に円筒状の流入口71a及び流出口71bをそれぞれ有している。このインタークーラ36にて冷却すべき流体、すなわち過給器からの圧縮空気は、流入口71aから流入側タンク70a内に入り、チューブ72を通って冷却されて流出側タンク70bに入り、流出口71bから流出される。
【0030】
インタークーラ36には、上下方向に隣り合うチューブ72と流入側及び流出側タンク70a、70bとにより囲まれ、冷却すべき流体と熱交換させるための冷却空気が流通する複数の通風空間73が形成されている。図4より明らかなように、チューブ72と通風空間73とはチューブ72の並列方向(インタークーラ36の上下方向)に交互に配置されている。この通風空間73内にはチューブ72に接した状態でフィン74が収容されている。図5の例では、フィン74は、上側のチューブ72に全面的に接するために通風空間73の幅方向全域に亘って延びる接触板74aと、この接触板74aの長手方向に連続して形成される複数の逆三角形状のフィン部74bとを有している。図6に示すように、フィン74は通風空間の前側となる冷却空気の入口側開口73aから矢印I方向に挿入されて装着される。
【0031】
通風空間73における幅方向両側には、それぞれ開口面に沿って着脱可能に設けられた固定手段76が設けられている。この固定手段76は、フィン74の通風空間73に対する挿入方向先端に当接する受け部材78aを有している。受け部材78aは、通風空間73を流通する冷却空気の出口側開口73b(図10、図12参照)の一部を塞いでいる(この例では通風空間73の幅方向両端側を塞いでいる)。この受け部材78aがあることにより、フィン74が通風空間73から振動等によって抜け落ちることを防止できる。
【0032】
一方で、固定手段76は、押さえ部材78bを有している。押さえ部材78bは、フィン74の通風空間73に対する挿入方向後端に当接し、受け部材78aとともにフィン74を通風空間73に固定するためのものである。
【0033】
固定手段76を用いたフィン74の固定の一例としては、受け部材78aと押さえ部材78bとをボルト80によって固定する方法がある。具体的には、受け部材78a及び押さえ部材78bの上下両端部にボルト80が貫通可能な貫通孔81、79を設け、受け部材78aには、貫通孔81に通じるように溶接ナット82が取付けられている。したがって、貫通孔81、79を互いに合致するように受け部材78a及び押さえ部材78bが重ね合わされ、この状態にてボルト80が押さえ部材78b側から貫通孔79、81に貫通されて溶接ナット82にねじ込まれると、ボルト80及びナット82は協働して受け部材78a及び押さえ部材78bを締結する。これにより、フィン74は通風空間73内にて固定手段76により固定される。
【0034】
上述したように、フィン74は通風空間73の入口側開口73aから挿入されて装着される。逆に、フィン74は入口側開口73aから取り出すことが可能である。すなわち、フィン74は通風空間73に対してろう付けなどで固着されているわけではないので、入口側開口73aを通事で出し入れ可能である。換言すれば、フィン74は通風空間73に対して入口側開口73aを介して個別に着脱可能である。図6の例では、1枚のみフィン74を交換する例を示している。つまり、インタークーラの熱交換性能を変更する要求があったときに、インタークーラ36全体として交換することなくフィン74のみを交換して対応することができる。また、フィン74が破損してしまった場合には、破損したフィン74のみを交換することもできるようになる。このようにフィン74のみを交換することができれば、熱交換器32全体を交換する場合と比べて作業が容易である。したがって、その作業性が向上する。
【0035】
上述したように、フィン74を異なる形状のものにすることにより、インタークーラ36の熱交換性能を変えることができる。図7の例では、フィン部74bの逆三角形の頂点同士の間隔が図5で示した例よりも狭い。これにより、熱交換性能をさらに高めることができる。また、図8の例では、フィン部74bがハニカム構造で形成されている。このような形状のフィン74を用いることで、インタークーラ36の熱交換性能を変更してもよい。また、異なる形状のフィン74を組み合わせて使用すれば、種々の熱交換性能に対応することができる。また、1つのフィン74でフィン部74bの間隔や形状を異ならせてもよい。このように個別にフィン74を交換できることで、要求される熱交換性能に対して容易に対応することができる。
【0036】
図9に示すように、フィン74の挿入側先端の下側を切欠いて切欠き部75aを形成してもよい。このように切欠き部75aを形成すれば、フィン74を通風空間73に挿入する際に(矢印I方向)、挿入しやすくなる。また、切欠き部75aはその挿入側先端に鉛直部75bが残されている。これにより、フィン74を通風空間73内に装着したときに(図10参照)、出口側開口73bを塞ぐ受け部材78aに鉛直部75bが突き当たるため、フィン74の位置決めを容易に行うことができる。
【0037】
また、図11に示すように、接触板74aを上下に2枚設けたフィン74の場合、接触板74aの挿入側先端を内側に折り曲げて折り曲げ部77を形成してもよい。このような構成にしても、折り曲げ部77があるためフィン74を通風空間74に挿入しやすくなる。折り曲げ部77は、受け部材78aに突き当たることでさらに折り曲げられる。
【0038】
すなわち、図9の例でも図11の例でも、フィン74の通風空間73に挿入する側の先端を形成する上下端の間における上下方向長さdは、入口側開口73aの上下方向長さDよりも短い。このため、フィン74を入口側開口73aを通じて通風空間73内に収容する際に入れやすくなり、フィン装着の際の作業性が向上する。
なお、本実施の形態では、熱交換器のインタークーラを例に挙げて説明したが、ラジエータやオイルクーラでも同様の構成とすることができ、同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0039】
1 油圧ショベル
2 クローラ
4 下部走行体
6 上部旋回体
8 キャブ
10 作業装置
12 ブーム
13 ブームシリンダ
14 アーム
15 アームシリンダ
16 バケット
17 バケットシリンダ
18 カウンタウエイト
19 タンク装置
20 エンジン建屋
22 エンジンカバー
24 エンジン
28 防振体
30 油圧ポンプ
32 熱交換ユニット
34 ラジエータ
36 インタークーラ
38 オイルクーラ
40 仕切り壁
42 空気導入室
44 エンジン室
46 ファン
48 回転軸
50 プーリ
52 クランク軸
54 プーリ
56 ファンベルト
58 ウォータポンプ
60 吸い込み口
62 排出口
64 排気マフラ
66 マフラカバー
68 バッテリ
70a 流入側タンク
70b 流出側タンク
71a 流入口
71b 流出口
72 チューブ
73 通風空間
73a 入口側開口
73b 出口側開口
74 フィン
74a 接触板
74b フィン部
75a 切欠き部
75b 鉛直部
76 固定手段
77 折り曲げ部
78a 受け部材
78b 押さえ部材
79 貫通孔
80 ボルト
81 貫通孔
82 溶接ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに間隔を存して並列に配設され、冷却すべき流体が流通する複数のチューブと、
該チューブの一端を形成し、前記流体が流入する流入端部と、
前記チューブの他端を形成し、前記流体が流出する流出端部と、
前記流入端部に接続された流入側タンクと、
前記流出端部に接続された流出側タンクと、
隣り合う前記チューブと前記流入側及び流出側タンクとにより囲まれ、前記流体と熱交換するための冷却空気が流通する複数の通風空間と、
前記チューブに接しながらそれぞれの前記通風空間内に装着されたフィンと、
前記通風空間を流通する前記冷却空気の出口側開口の一部を塞ぎ、前記フィンの先端が当接する受け部材と
を備え、
前記フィンは、前記通風空間を流通する前記冷却空気の入口側開口から着脱可能であることを特徴とする熱交換器。
【請求項2】
前記入口側開口の一部を塞ぎ、前記フィンの後端と当接しながら前記受け部材とともに前記フィンを前記通風空間内に固定するための押さえ部材とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記フィンの前記通風空間に挿入する側の先端を形成する上下端の間における上下方向長さは、前記入口側開口の上下方向長さよりも短いことを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−104613(P2013−104613A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−248691(P2011−248691)
【出願日】平成23年11月14日(2011.11.14)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】