説明

熱可塑性樹脂の製造方法

【課題】高い強度を得ることができる植物起源の熱可塑性樹脂の製造方法を提供する。
【解決手段】植物原料を粉砕することにより、粉末を得る(ステップS1)。次に、エチレングリコール、グリセリン等の助剤を粉末に添加する(ステップS2)。次に、粉末と助剤との混合物に対する熱間プレス成形を行う(ステップS3)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物原料を用いた熱可塑性樹脂の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、植物起源の熱可塑性のバイオプラスチックに関する種々の研究が行われている。しかしながら、従来のバイオプラスチックには、特に曲げに対して、強度が低く、脆いという問題点がある。
【0003】
【特許文献1】特開平10−18200号公報
【特許文献2】特開2004−346278号公報
【特許文献3】特開2005−329688号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、高い強度を得ることができる植物起源の熱可塑性樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
【0006】
本発明に係る第1の熱可塑性樹脂の製造方法は、植物原料を粉砕することにより、粉末を得る工程と、前記粉末と親水性ポリマー又は天然高分子との混合物の熱間プレス成形を行う工程と、を有することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る第2の熱可塑性樹脂の製造方法は、植物原料を粉砕することにより、粉末を得る工程と、前記粉末と結合剤及び可塑剤との混合物の熱間プレス成形を行う工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、植物原料の粉砕により得られた粉末と種々の物質との結合により、高い強度を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る熱可塑性樹脂の製造方法を示すフローチャートである。
【0010】
本実施形態では、先ず、植物原料の粉砕を行うことにより、植物原料の結晶化度を低下させる(ステップS1)。植物原料としては、例えば、木材、竹類、籾殻、稲わら、樹木の樹皮等を用いることができる。
【0011】
また、粉砕により得られる粉末の大きさ(最大寸法)は1μm以下とすることが好ましい。この粉砕では、例えば石臼コロイダを用いた第一次の粉砕を行い、更に、振動ミルを用いた第二次の粉砕を行うことが好ましい。図2は、石臼コロイダを用いた粉砕により得られた竹粉末の走査型電子顕微鏡写真を示し、図3は、石臼コロイダを用いた粉砕及び振動ミルを用いた粉砕により得られた竹粉末の走査型電子顕微鏡写真を示す。また、図4及び図5は、夫々図3に示す竹粉末の二次電子像、反射電子像(いずれも走査型電子顕微鏡写真)を示す。図2に示す段階では、ほとんどの粉末の大きさが1μmを超えているが、図3〜図5に示す段階では、ほとんどの粉末の大きさが1μm以下となっている。
【0012】
また、粉砕により得られる粉末のSegal法により算出される結晶化度は低いほど好ましく、特に数%以下とすることが好ましく、0%とすることがより好ましい。このような結晶化度は、X線回折法により得られる回折強度曲線から取得することができる。
【0013】
なお、粉砕の前には、前処理として、植物原料に含まれている水分を除去しておくことが好ましい。例えば、100℃のオーブンに数10分〜12時間程度入れておき、含水率を7〜8%以下としておくことが好ましく、1〜2%以下としておくことがより好ましく、0%としておくことが特に好ましい。
【0014】
植物原料の粉砕後、得られた粉末に助剤を添加する(ステップS2)。助剤としては、結合剤及び/又は可塑剤として機能する親水性ポリマー又は天然高分子を添加する。結合剤として機能する助剤としては、例えば、でんぷん、ポリエチレングリコール、トリポリりん酸ナトリウム、四ほう酸ナトリウム(水和物(Na247・10H2O、ほう砂、Borax)から加熱等を経て10H2Oを除去したもの)、コラーゲン、ゼラチン、糖類、グルタルアルデヒド、及びグリオキザールが挙げられる。これらのうち、でんぷんとしては、例えば、とうもろこし、馬鈴薯、サゴ、片栗粉等から得られたものを用いることができ、コラーゲンとしては、例えば、皮革屑を微粉化したものを用いることができる。可塑剤として機能する助剤としては、例えば、グリセリン、並びにエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、プロピレングリコール、2,3−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、及びトリエチレングリコール等のグリコール類が挙げられる。結合剤及び可塑剤として機能する助剤としては、ポリビニルアルコール及びポリ乳酸が挙げられる。
【0015】
なお、助剤の添加量は特に限定されないが、例えば、粉末及び助剤の総量に対する助剤の割合を5質量%〜50質量%程度とする。
【0016】
助剤の添加後、粉末及び助剤の混合物に対する熱間プレス成形を行う(ステップS3)。この熱間プレス成形では、例えば、温度を150℃〜200℃とし、圧力を3MPa〜8MPaとする。
【0017】
このような方法によれば、粉砕の際に、植物原料に含まれるセルロース等の結晶形成の源となっている水素結合が開裂する。また、この開裂によって自由度を増した水酸基等の官能基と助剤とが結合する。そして、熱間プレス成形の際に、再び水素結合が生じる。この結果、曲げ強度及び曲げ弾性率が高い植物起源の熱可塑性樹脂を得ることができる。例えば、このような処理により得られる熱可塑性樹脂の曲げ強度は30MPa以上、曲げ弾性率は3500MPa以上となり、一般的な自動車に用いられているポリプロピレンの曲げ強度(25MPa)及び曲げ弾性率(1000MPa)よりも高い値が得られる。なお、ポリ乳酸の曲げ強度は119MPa、曲げ弾性率は3300MPa程度であるが、これらより高い値を得ることができる場合もある。
【0018】
そして、このような性質の熱可塑性樹脂は、例えば、自動車内装部材(フロントシートバックボード)等の基材、食品用の容器、包装材、及び梱包材、建築内装材、日用品、及び繊維強化バイオプラスチック等に用いることができる。そして、石油起源の熱可塑性樹脂と比較すると、人体に安全であり、これまで木竹材産業における廃棄物として扱われていたおが屑及びチップ等から工業製品を製造することが可能となり、また、生分解性を有するという有利な点がある。
【0019】
また、例えば竹材については、図6に示すように、その大部分を廃棄することなく使用することができるようになる。
【0020】
なお、上記の実施形態では、植物原料の粉砕後に助剤の添加を行っているが、助剤の添加後に粉砕を行ってもよい。
【0021】
次に、本願発明者らが実際に行った実験の結果について説明する。
【0022】
(実験例1)
実験例1では、先ず、竹材から得た鋸屑を石臼コロイダによって粉砕した後、更に振動ミルを用いた粉砕を3時間行うことにより、竹粉を得た。次いで、この竹粉:54質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、グリセリン:20質量%、トリポリりん酸ナトリウム:3質量%、1,4−ブタンジオール:3質量%、及びでんぷん:10質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を163℃、圧力を6.9MPaとした。
【0023】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は41.3MPa、曲げ弾性率は4076MPaであった。
【0024】
(実験例2)
実験例2では、先ず、実験例1と同様の処理により竹粉を得た。次いで、この竹粉:55質量%に、ポリビニルアルコール:20質量%、グリセリン:20質量%、及び四ほう酸ナトリウム:5質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を186℃、圧力を6.9MPaとした。
【0025】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は57.5MPa、曲げ弾性率は4206MPaであった。
【0026】
(実験例3)
実験例3では、先ず、実験例1と同様の処理により竹粉を得た。次いで、この竹粉:76質量%に、ポリビニルアルコール:9.5質量%、グリセリン:9.5質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:5質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を173℃、圧力を11.4MPaとした。
【0027】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は61.1MPa、曲げ弾性率は5881MPaであった。
【0028】
(実験例4)
実験例4では、先ず、実験例1と同様の処理により竹粉を得た。次いで、この竹粉:67質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、グリセリン:20質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:3質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を163℃、圧力を11.4MPaとした。
【0029】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は39.8MPa、曲げ弾性率は3418MPaであった。
【0030】
(実験例5)
実験例5では、先ず、実験例1と同様の処理により竹粉を得た。次いで、この竹粉:76質量%に、ポリビニルアルコール:9.5質量%、グリセリン:9.5質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:5質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を174℃、圧力を11.4MPaとした。
【0031】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は65.5MPa、曲げ弾性率は6789MPaであった。
【0032】
(実験例6)
実験例6では、先ず、実験例1と同様の処理により竹粉を得た。次いで、この竹粉:67質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、エチレングリコール:18質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:5質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を170℃、圧力を11.4MPaとした。
【0033】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は74.3MPa、曲げ弾性率は8003MPaであった。
【0034】
(実験例7)
実験例7では、先ず、実験例1と同様の処理により竹粉を得た。次いで、この竹粉:59質量%に、ポリビニルアルコール:13質量%、グリセリン:25質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:3質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を154℃、圧力を6.9MPaとした。
【0035】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は32.1MPa、曲げ弾性率は1710MPaであった。
【0036】
(実験例8)
実験例8では、先ず、実験例1と同様の処理により竹粉を得た。次いで、この竹粉:80質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、グリセリン:5質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:5質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を186℃、圧力を6.9MPaとした。
【0037】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は81.6MPa、曲げ弾性率は6737MPaであった。
【0038】
(実験例9)
実験例9では、先ず、実験例1と同様の処理により竹粉を得た。次いで、この竹粉:79.5質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、グリセリン:5.5質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:5質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を189℃、圧力を6.9MPaとした。
【0039】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は78.0MPa、曲げ弾性率は7590MPaであった。
【0040】
(実験例10)
実験例10では、先ず、実験例1と同様の処理により竹粉を得た。次いで、この竹粉:67質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、エチレングリコール:18質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:5質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を202℃、圧力を6.9MPaとした。
【0041】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は51.8MPa、曲げ弾性率は7402MPaであった。
【0042】
(実験例11)
実験例11では、先ず、手押しかんな盤(プレーナ)を用いてスギ材からプレーナ屑を得、これを石臼コロイダによって粉砕した後、更に振動ミルを用いた粉砕を3時間行うことにより、スギ粉を得た。次いで、このスギ粉:67質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、グリセリン:20質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:3質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を177℃、圧力を11.4MPaとした。
【0043】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は45.8MPa、曲げ弾性率は1795MPaであった。
【0044】
(実験例12)
実験例12では、先ず、手押しかんな盤(プレーナ)を用いてミズナラ材からプレーナ屑を得、これを石臼コロイダによって粉砕した後、更に振動ミルを用いた粉砕を3時間行うことにより、ミズナラ粉を得た。次いで、このミズナラ粉:67質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、グリセリン:20質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:3質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を160℃、圧力を11.4MPaとした。
【0045】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は21.5MPa、曲げ弾性率は765MPaであった。
【0046】
(実験例13)
実験例13では、先ず、手押しかんな盤(プレーナ)を用いてケヤキ材からプレーナ屑を得、これを石臼コロイダによって粉砕した後、更に振動ミルを用いた粉砕を3時間行うことにより、ケヤキ粉を得た。次いで、このケヤキ粉:67質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、グリセリン:20質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:3質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を170℃、圧力を11.4MPaとした。
【0047】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は38.6MPa、曲げ弾性率は1335MPaであった。
【0048】
(実験例14)
実験例14では、先ず、石臼コロイダを用いて籾殻を粉砕した後、更に振動ミルを用いた粉砕を3時間行うことにより、籾殻粉を得た。次いで、この籾殻粉:67質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、グリセリン:20質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:3質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を165℃、圧力を6.9MPaとした。
【0049】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は41.6MPa、曲げ弾性率は3209MPaであった。
【0050】
(実験例15)
実験例15では、先ず、実験例14と同様の処理により籾殻粉を得た。次いで、この籾殻粉:67質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、グリセリン:20質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:3質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を196℃、圧力を6.9MPaとした。
【0051】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は78.0MPa、曲げ弾性率は7825MPaであった。
【0052】
(実験例16)
実験例16では、先ず、稲わらを数cmの長さに裁断した後、石臼コロイダを用いて裁断後の稲わらを粉砕し、更に振動ミルを用いた粉砕を3時間行うことにより、稲わら粉を得た。次いで、この稲わら粉:67質量%に、ポリビニルアルコール:10質量%、グリセリン:20質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:3質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を188℃、圧力を6.9MPaとした。
【0053】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は38.8MPa、曲げ弾性率は2724MPaであった。
【0054】
(実験例17)
実験例17では、先ず、実験例16と同様の処理により稲わら粉を得た。次いで、この稲わら粉:76.9質量%に、ポリビニルアルコール:9.8質量%、グリセリン:8.7質量%、及びトリポリりん酸ナトリウム:4.6質量%を混合し、熱間プレス成形を行った。熱間プレス成形では、温度を182℃、圧力を6.9MPaとした。
【0055】
そして、得られた熱可塑性樹脂の曲げ強度及び曲げ弾性率を測定した。この結果、曲げ強度は34.6MPa、曲げ弾性率は2171MPaであった。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施形態に係る熱可塑性樹脂の製造方法を示すフローチャートである。
【図2】石臼コロイダを用いた粉砕により得られた竹粉末の走査型電子顕微鏡写真を示す図である。
【図3】石臼コロイダを用いた粉砕及び振動ミルを用いた粉砕により得られた竹粉末の走査型電子顕微鏡写真を示す図である。
【図4】図3に示す竹粉末の二次電子像を示す図である。
【図5】図3に示す竹粉末の反射電子像を示す図である。
【図6】竹材の用途を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物原料を粉砕することにより、粉末を得る工程と、
前記粉末と親水性ポリマー又は天然高分子との混合物の熱間プレス成形を行う工程と、
を有することを特徴とする熱可塑性樹脂の製造方法。
【請求項2】
植物原料を粉砕することにより、粉末を得る工程と、
前記粉末と結合剤及び可塑剤との混合物の熱間プレス成形を行う工程と、
を有することを特徴とする熱可塑性樹脂の製造方法。
【請求項3】
前記粉末を得る工程において、前記粉末の大きさを1μm以下とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−286061(P2009−286061A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−143294(P2008−143294)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(504258527)国立大学法人 鹿児島大学 (284)
【Fターム(参考)】