説明

燃料インジェクタ用ガスケット

【課題】製造工程数が増加することを回避できるとともに、燃料噴射弁の振動に対する振動低減効果をより向上させることができる燃料インジェクタ用ガスケットを提供することにある。
【解決手段】インジェクタ1の先端に形成されたノズル7には円環状のガスケット8が嵌め込まれている。そして、ガスケット8は、シリンダヘッド4とインジェクタ1との間に挟まれた状態においてシリンダヘッド4とインジェクタ1とをシールするために使用される。ガスケット8にはシール部10と、シール部10の内側に形成された内側テーパ部12と、シール部10の外側に形成された外側テーパ部13とが形成されている。ガスケット8は単一材料としての鉄系の金属材料によって形成されるとともに、外周面14には無端状で、かつ外周に沿って一周する周溝15が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料インジェクタ用ガスケットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、自動車に搭載されるエンジンでは、運転中に発生する騒音を低減することが望まれている。そして、これまでにエンジンから騒音が発生する原因の一つとしては、燃料インジェクタから燃料を噴射する際に内部のニードルが上下動することによって燃料インジェクタが振動することにあることが知られている。すなわち、ニードルの振動に伴って燃料インジェクタが振動すると、燃料インジェクタがシリンダヘッドと衝突し、その衝撃音(着座音)が騒音源となるのである。そこで、従来、内燃機関から発生する騒音を低減するために、燃料インジェクタから発生する振動に対する制振性能を有した燃料インジェクタ用ガスケットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された燃料インジェクタ用ガスケットは、金網の空隙をゴムで充填することで作製された複合材料シートから構成され、燃料インジェクタが振動することで高面圧が作用すると燃料インジェクタ用ガスケットは圧縮・復元を繰り返し行う。この時、この燃料インジェクタ用ガスケットでは、金網を構成する金属線材が空隙を充填しているゴムの弾性により拘束されることで金網構造は維持され、なおかつ、ゴムの変形は金網によって拘束される。
【特許文献1】特開2006−71023号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1に記載された燃料インジェクタ用ガスケットは、ゴムと金網とが一体に構成された複合材料シートからなるため、金網にゴム溶液を含浸させる工程とゴムの加熱加硫及び混合シートの加熱圧縮成形を行う工程とを行わなければ製造することはできない。そのため、特許文献1に記載された燃料インジェクタ用ガスケットを製造するには工程を余分に行う必要があるため、製造容易性という観点からは見た場合には不利であった。
【0005】
また、特許文献1に記載された燃料インジェクタ用ガスケットでは、燃料インジェクタが燃料噴射を行う際に高温状態の燃料インジェクタからガスケットに衝撃が加えられる。この時、燃料インジェクタ用ガスケットでは、衝撃が加えられる部位の材料にゴムが用いられているため衝撃によって劣化が進行し易い。したがって、この燃料インジェクタ用ガスケットでは耐久性が劣る。
【0006】
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、製造工程数が増加することを回避できるとともに、インジェクタの振動に対する振動低減効果を向上させることができる燃料インジェクタ用ガスケットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、インジェクタとシリンダヘッド又は吸気管との間に挟まれて、前記インジェクタと前記シリンダヘッド又は前記吸気管との間をシールする燃料インジェクタ用ガスケットにおいて、単一材料で形成され、シール面より外側に位置するように無端状の溝が形成されていることを要旨とする。
【0008】
この発明では、ガスケットはインジェクタとシリンダヘッド又は吸気管との間に挟まれて使用される。ガスケットはインジェクタから燃料噴射が行われると振動する。この時、ガスケットの外周端部は溝が形成されていないガスケットの外周端部に比べて大きい振幅で振動することができるため、振動を伝えるガスケットの損失係数は大きくなり内部減衰も大きくなる。したがって、溝が形成されているガスケットの振動低減効果は、溝が形成されていないガスケットに比べて向上し、ガスケットからシリンダヘッド又は吸気管に伝達される振動を低減することができる。
【0009】
また、ガスケットは単一材料で形成されているため、成形して無端状の溝を設けるだけでガスケットを作製することができる。したがって、複合材料からガスケットを構成する場合のように複数の材料を一体に成形する工程を行う必要がないため、複合材料からなるガスケットに比べて作製工数を省くことができる。
【0010】
なお、「損失係数」とは、材料が変形する際に材料がどのくらいエネルギーを吸収するか(熱に変える)を示めす値である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、金属材料から形成されていることを要旨とする。
【0011】
この発明では、金属から形成されているため、例えば、ゴムと金属線材とからなる複合材料によって形成されたガスケットに比べ、高い伝熱性を得ることができる。
また、金属はゴムに比較して耐熱性に優れるため、高温でガスケットに衝撃が加えられてもガスケットの劣化は進行し難く耐久性が向上する。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記溝はシール面と平行な面のうち少なくとも一の面に設けられていることを要旨とする。
この発明では、シール面と直交する方向である軸方向におけるガスケットの肉厚は溝と対応する部分では薄肉となるため、溝と対応する部位は振動し易くなる。したがって、ガスケットに振動が加えられた時に溝と対応する部位及び溝より外側の部位は振動することができ、ガスケットの振動低減効果を向上させることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の発明において、前記溝が外周面に設けられていることを要旨とする。
この発明では、溝を間に挟む部位は薄肉となり振動し易くなるため、燃料噴射弁から燃料噴射が行われると、薄肉の部位は振動しガスケットの振動低減効果を向上させることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、製造工程数が増加することを回避できるとともに、燃料噴射弁の振動に対する振動低減効果を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を、自動車用エンジンのシリンダヘッドとシリンダヘッドに取り付けられるインジェクタとの間をシールするガスケットに具体化した一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
【0016】
図1に示すように、インジェクタ1は、エンジンの燃焼室2への燃料添加を行うために用いられる。インジェクタ1は、クランプ3を貫通してエンジンを構成するシリンダヘッド4にねじ込まれているボルト5が締め付けられるとクランプ3によってシリンダヘッド4側に押さえられ、シリンダヘッド4に取り付けられている。
【0017】
インジェクタ1は、ボルト5の締め付け時にクランプ3からの押圧力を受ける本体6と、インジェクタ1の先端に形成されたノズル7とを備えている。このノズル7には図示しない燃料の噴孔が形成されるとともに、その外周に円環状のガスケット8が嵌め込まれる。
【0018】
ガスケット8は単一材料で形成され、この実施形態では鉄系の金属材料によって形成されている。ガスケット8の内径D1は、内周面9がノズル7と接する大きさに形成され、かつ、その外径D2は本体6の外径よりも小さくなるように形成されている。
【0019】
また、ガスケット8は、シリンダヘッド4とインジェクタ1との間に挟まれた状態においてシリンダヘッド4及びインジェクタ1と当接するシール部10を備えている。シール部10には、シリンダヘッド4及びインジェクタ1と密接するシール面11が設けられている。そして、図2(a)及び(b)に示すように、シール部10は、その肉厚S1(シリンダヘッド側のシール面11とインジェクタ側のシール面11との間の距離)が3mmに設定されている。
【0020】
そして、シール部10の内側にはシール部10から内周側に向うにつれて肉厚が薄くなる内側テーパ部12が形成されている。また、シール部10の外側には勾配が内側テーパ部12より小さく、かつ、肉厚がシール部10から外周側に向うにつれて徐々に薄くなる外側テーパ部13が形成されている。ガスケット8の外周面14には無端状で、かつ外周に沿って一周する周溝15が形成されている。なお、周溝15は、例えばワイヤ加工によってガスケット8の外周端部の一部が除去されることで形成される。
【0021】
周溝15はガスケット8の軸方向中央に位置するとともに、その形状が径方向断面長方形状に形成され、周溝15を構成する底部16がシール部10より外側に位置するように形成されている。なお周溝15は、具体的にはその深さT1が0.5mmとなるように形成されている。そして、ガスケット8には外周面14に周溝15が設けられることで、周溝15を間に挟んで軸方向における両側(図2(b)の上下両側)に位置し、かつ、シール部10の肉厚S1より幅が小さい外周端部17が二つ設けられている。
【0022】
外周端部17はその基端の幅Hが約0.6mmに設定されるとともに、ガスケット8に振動が加えられた時における外周端部17の最大振幅をIとした場合に二つの外周端部17間の距離T2は少なくともI/2より長くなるように形成されている。具体的には、距離T2は0.5mmに設定されている。
【0023】
次に、インジェクタ1とシリンダヘッド4とによって挟まれて使用されるガスケット8の作用について説明する。
インジェクタ1がシリンダヘッド4に取り付けられた時、図3に示すように、ノズル7はシリンダヘッド4の孔18に挿入され、ガスケット8は本体6とシリンダヘッド4とに挟まれて両者の間をシールする。この状態でエンジンが運転されるとインジェクタ1は燃料噴射を行うために内部の図示しないニードルを上下させるためインジェクタ1は振動し、その振動がガスケット8に伝えられる。ガスケット8に振動が伝えられると、外周端部17は自由端の状態となっているためガスケット8の軸方向において自由に振動する。二つの外周端部17がそれぞれガスケット8の軸方向において振動することで、ガスケット8はインジェクタ1から発生した振動を吸収することができ、シリンダヘッド4に伝わる振動はガスケット8を介することで低減される。この時、二つの外周端部17は溝が形成されていないガスケットの外周端部に比べて大きい振幅で振動できるためガスケット8の損失係数は大きくなり内部減衰も大きくなる。したがって、インジェクタ1から生じた振動に対する振動低減効果は向上し、インジェクタ1からシリンダヘッド4に伝わる振動をより低減することができるとともにエンジンから発生する騒音をより小さくすることができる。なお、「損失係数」とは、材料が変形する際に材料がどのくらいエネルギーを吸収するか(熱に変える)を示めす値である。
【0024】
ここで、前記したガスケット8が発揮する振動低減効果を評価するために、次のような実験を行った。この実験では、シリンダブロックの代わりとして固定治具を準備し、固定治具上にシリンダヘッド4を取り付け、インジェクタ1とシリンダヘッド4との間にガスケットを挟ませたうえでシリンダヘッド4にインジェクタ1を取り付けた。なお、インジェクタ1は、実機に取り付ける場合と同様に、クランプ3でインジェクタ1をシリンダヘッド4側に押さえつけさせることで取り付けた。インジェクタ1がクランプ3によってシリンダヘッド4側に押さえつけられる時の力は、クランプ3を貫通してシリンダヘッド4にねじ込まれているボルト5を締め付ける時のトルクによって設定され、この実験では、ボルト5を25[N・m]の締付けトルクで締め付けた。そして、加振器によってインジェクタ1のノズル7部分に加振力約98N(10kgf)を加え、その時にガスケット8を介してシリンダヘッド4に加えられた力と加速度とをシリンダヘッド4に取付られたインピーダンスヘッドによって計測した。次に、得られた計測結果とdB=20log(Y/X)という算出式を用いてデシベル値[dB]を算出した。なお、Xは、インジェクタに加えた加振力であり、Yは、インピーダンスヘッドによって測定した力と加速度とを基にして算出した加振力である。この実験では、鉄系の金属から構成され、内径D1が10mm、外径D2が20mmのガスケットを実施例として採用して前記した実験を行った。その実験結果を図4に実線で示す。また、実施例のガスケットと同じ材質である鉄系の金属から構成され、周溝15が形成されていないガスケットを比較例として採用して前記した実験を行った。その実験結果を図4に2点鎖線で示す。
【0025】
また、周溝15が設けられたガスケット8の場合において、2〜3kHzにおけるデシベル値、3〜4kHzにおけるデシベル値及び2〜4kHzのデシベル値をそれぞれ平均した平均値を表1に示す。また、同様に、周溝15が設けられていないガスケットの場合において、2〜3kHzにおけるデシベル値、3〜4kHzにおけるデシベル値及び2〜4kHzのデシベル値をそれぞれ平均した平均値を表1に示す。
【0026】
【表1】

表1より、実施例のガスケットは、2〜3kHzの振動に対する振動低減効果が比較例のガスケットに比べて1.0dB優れ、3〜4kHzの振動に対する振動低減効果が比較例のガスケットに比べて2.0dB優れていることがわかった。したがって、実施例のガスケットは2〜3kHzの振動に比べて3〜4kHzの振動に対してより効果があることがわかった。また、表1より、実施例のガスケットにおいては、2〜4kHzの振動に対する振動低減効果が比較例のガスケットに比べて1.6dB優れていることがわかった。
【0027】
この実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)外周面14には、無端状で、一周するように延びる周溝15が形成されているため、ガスケット8の外周端部17は振動し易くなる。したがって、ガスケット8の振動低減効果をより向上させることができ、エンジンの運転時にシリンダヘッド4に伝達される振動を周溝が形成されていないガスケットを用いる場合に比べてより低減することができる。
【0028】
(2)ガスケット8は単一材料としての鉄系の金属材料から形成されている。したがって、複数の材料を一体に成形する工程を行う必要がないため、例えば、ゴムと金網とが一体に構成された複合材料からガスケットを形成する場合に比べて少ない工程数で製造することができる。
【0029】
(3)ガスケット8は、金属材料によって形成されている。したがって、例えば、ゴムと金属線材とからなる複合材料によって構成されたガスケット8に比べて、高い伝熱性を得ることができる。また、ガスケット8を金属材料から構成すれば、ゴムと金属線材とからなる複合材料によって構成されたガスケットに比べ高い耐熱性を得ることができる。
【0030】
(4)衝撃が加えられる部位の材料にゴムが用いられたガスケットの場合には、高温状態のインジェクタ1から衝撃が加えられることによって劣化が進行してシール性・衝撃吸収性が低下し、十分な機能を発揮することができなくなるおそれが高い。しかし、ガスケット8を金属材料から構成すれば、高温状態のインジェクタ1からガスケット8に衝撃が加えられても、ガスケット8は耐熱性に優れているため劣化は進行し難く、ガスケット8の耐久性が向上する。
【0031】
(5)外周面14に周溝15が設けられることで二つの外周端部17が形成されている。したがって、二つの外周端部17それぞれで振動エネルギーを吸収することができ、インジェクタ1の振動低減効果をより向上させることができる。
【0032】
(6)ガスケット8を構成する金属材料は鉄系である。したがって、例えば、ガスケット8を銅材料から構成する場合に比べて、安価に製造することができる。
(7)ガスケット8には外側テーパ部13が設けられ、ガスケット8がシリンダヘッド4とインジェクタ1とによって挟まれた状態において、シリンダヘッド4と外周端部17との間及びインジェクタ1と外周端部17との間には空隙が形成される。したがって、外周端部17は振動する時にインジェクタ1やシリンダヘッド4と当たることは回避されるため、よりインジェクタ側及びシリンダヘッド側に振動し易くなる。
【0033】
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 周溝15を設ける部位を変更してもよい。例えば、ガスケットが平板形状の場合に、ガスケットの軸方向と直交する面のうちインジェクタ側の面のシール面11より外側に溝を設けてもよい。なお、この構成のガスケットは、溝より外側の部分はインジェクタ1及びシリンダヘッド4に当接しない状態で使用される。また、図5(a)及び(b)に示すように、ガスケット19のシール面と平行な面のうちインジェクタ側の面20及びシリンダヘッド側の面21の両方にシール面19aより外側となるように溝22を設けてもよい。この場合、ガスケット19には溝22と対応する部分に薄肉部23が形成されるため、薄肉部23及び外周端部24(溝22より外側の部位)は振動し易くなり、ガスケット19に振動が加えられた時には、薄肉部23及び外周端部24(溝22より外側の部位)が振動することでインジェクタ1の振動低減効果を向上させることができる。また、外側及び内側にテーパ部が形成されているガスケットにおいて、そのガスケットのシール面より外側に溝を設けるように構成してもよい。
【0034】
○ 図6(a)及び(b)に示すように、外周端部17にガスケット8の軸方向に沿って延びる縦溝25を複数設けてもよい。この場合、縦溝25は周方向に沿って等間隔に設けられ、なおかつ、ガスケット8のシール性が損なわれないようにインジェクタ側の外周端部17にのみ設けられる。
【0035】
○ 周溝15の形状を変更してもよい。例えば、軸方向において幅が変わる断面段付状の溝となるように、図7に示すように、ガスケット8に第1周溝26と、第1周溝26より幅が大きい第2周溝27とを設けてもよい。また、周溝15の形状を断面楔形状に変更してもよい。
【0036】
○ ガスケット8を構成する材料を変更してもよい。例えば、銅材料によってガスケット8を構成してもよい。また、金属材料で構成する代わりに、セラミック材料でガスケット8を構成してもよい。
【0037】
○ ガスケット8の形状を変更してもよい。例えば、ガスケットの形状を平板状に形成してもよいし、平面視楕円形状や平面視多角形状に形成してもよい。
○ ガスケット8をシリンダヘッド4に取り付けられるインジェクタ1に用いる代わりに、吸気管に取り付けられるインジェクタ1に用いてもよい。この場合、インジェクタ1のノズル7を吸気管の穴に挿入した状態でインジェクタ1を吸気管に取り付けた時、ガスケットはインジェクタ1と吸気管との間に挟まれて使用される。
【0038】
○ 自動車用エンジンのシリンダヘッドとインジェクタとの間に本発明のガスケットを設ける代わりに、鉄道車用エンジンのシリンダヘッドとインジェクタとの間や、発電機用エンジンのシリンダヘッドとインジェクタとの間に本発明のガスケットを設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本実施形態のガスケットが適用されるインジェクタのエンジンへの取付構造を示す断面図。
【図2】(a)はガスケットの斜視図、(b)は(a)のガスケットのA−A方向断面図。
【図3】ガスケットがインジェクタとシリンダヘッドとに挟まれた状態を示す拡大断面図。
【図4】ガスケットに加えられる振動の周波数とデシベルとの関係を示すグラフ。
【図5】(a)は別の実施形態におけるガスケットの斜視図、(b)は(a)のガスケットのB−B方向断面図。
【図6】(a)は別の実施形態におけるガスケットの斜視図、(b)は(a)のガスケットの縦溝が設けられている部分における断面図。
【図7】別の実施形態におけるガスケットの部分側断面図。
【符号の説明】
【0040】
1…インジェクタ、4…シリンダヘッド、7…ノズル、8…ガスケット、11…シール面、13…外側テーパ部、14…外周面、15…周溝、17…外周端部、19…ガスケット、20…インジェクタ側の面、21…シリンダヘッド側の面、22…溝。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インジェクタとシリンダヘッド又は吸気管との間に挟まれて、前記インジェクタと前記シリンダヘッド又は前記吸気管との間をシールする燃料インジェクタ用ガスケットにおいて、
単一材料で形成され、シール面より外側に位置するように無端状の溝が形成されている燃料インジェクタ用ガスケット。
【請求項2】
金属材料から形成されている請求項1に記載の燃料インジェクタ用ガスケット。
【請求項3】
前記溝はシール面と平行な面のうち少なくとも一の面に設けられている請求項1又は請求項2に記載の燃料インジェクタ用ガスケット。
【請求項4】
前記溝が外周面に設けられている請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の燃料インジェクタ用ガスケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−202503(P2008−202503A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−39710(P2007−39710)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】