説明

物品搬送装置

【課題】物品供給部からの供給状態を適正な状態に維持させることが可能な物品搬送装置を実現する。
【解決手段】物品を搬送部に供給するための開口を備えた物品供給部から搬送部へ物品を供給する際に、開口からの物品の供給を停止可能な供給停止部が開口から離間して振動することにより供給停止部の物品の少なくとも一部を搬送部に向けて移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送部に振動を与えることによって物品を搬送する物品搬送装置に関し、特に、物品の搬送方向が円周方向に規制されている物品搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、いわゆるバラ部品等の物品を搬送部上に載置して振動により搬送しながら整列させて、物品を一個ずつ供給するための物品搬送装置が各種提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このような物品搬送装置には物品が途切れることなく搬送部上に供給されることが望ましい。このため、搬送部に供給する物品を貯留させるための物品供給部が設けられているものもある。
【特許文献1】特開2003−40423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のように物品供給部が設けられた物品搬送装置であっても、物品供給部からの供給状態が適正な状態に維持されないと搬送システムとしての能力アップが図れないばかりでなく、製品の品質にも悪影響を及ぼす畏れがある。例えば、物品供給部からの物品の供給量が少な過ぎる場合には、物品が途切れて供給されないことにより次工程の作業が滞ることになる。また、供給量が多過ぎる場合には、物品同士が振動により微動接触する時間が増えるため、物品の表面に微少キズがつき完成品の品質を低下させる畏れがあるという課題がある。
【0004】
本発明はかかる従来の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、物品供給部からの供給状態を適正な状態に維持させることが可能な物品搬送装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するための主たる発明は、振動することにより物品を搬送するための搬送部と、前記搬送部に振動を与えるための駆動部と、前記物品が貯留され、貯留された前記物品を前記搬送部に供給するための開口を備えた物品供給部と、前記開口に近接して当該開口からの前記物品の供給を停止可能な供給停止部と、を有し、前記物品供給部から前記搬送部へ前記物品を供給する際には、前記供給停止部は前記開口から離間して振動することにより該供給停止部の物品の少なくとも一部を前記搬送部に向けて移動させることを特徴とする物品搬送装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、物品供給部からの供給状態を適正な状態に維持させることが可能な物品搬送装置を提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
振動することにより物品を搬送するための搬送部と、前記搬送部に振動を与えるための駆動部と、前記物品が貯留され、貯留された前記物品を前記搬送部に供給するための開口を備えた物品供給部と、前記開口に近接して当該開口からの前記物品の供給を停止可能な供給停止部と、を有し、前記物品供給部から前記搬送部へ前記物品を供給する際には、前記供給停止部は前記開口から離間して振動することにより該供給停止部の物品の少なくとも一部を前記搬送部に向けて移動させることを特徴とする物品搬送装置である。
このような物品搬送装置によれば、物品が貯留されている物品供給部の開口からの物品の供給を停止可能な供給停止部が設けられているので、供給停止部により搬送部に供給される物品の量を規制することが可能である。そして、供給停止部により物品供給部から搬送部へ物品が供給される際には、供給停止部が開口から離間するので、物品供給部に貯留されていた物品が開口と供給停止部との間から物品供給部の外へ移動しやすくなる。さらに、供給停止部が振動することにより供給停止部の物品の少なくとも一部を搬送部に向けて移動させるので、物品が一挙に搬送部に供給されず、供給する量を調節しながら物品を供給することが可能である。
【0008】
かかる物品搬送装置において、前記搬送部は円周方向に物品を搬送し、前記供給停止部は、前記円周の中央に位置させて設けられていることが望ましい。
このような物品搬送装置によれば、供給停止部は円周方向に物品を搬送する搬送部の円周の中央に配置されているので、搬送される周方向の全域にほぼ同様に物品を供給することが可能である。
【0009】
かかる物品搬送装置において、前記物品供給部は、前記物品を貯留可能な貯留部の下に前記開口を備え、前記物品は、前記開口から落下して前記搬送部に供給されることが望ましい。
このような物品搬送装置によれば、物品が貯留される貯留部の下に開口が設けられているので、貯留された物品は自重により開口に向かい、開口から落下して搬送部に供給される。このため、動力を用いることなく物品供給部の物品を搬送部に供給することが可能である。
【0010】
かかる物品搬送装置において、前記供給停止部は、前記開口に近接した際に前記貯留部と前記搬送部とが連通する空間を狭くし、前記開口から離間した際に前記空間を広げることが望ましい。
このような物品搬送装置によれば、供給停止部を開口に近接させた場合には貯留部から物品が供給されず、開口から離間した場合には物品を供給させることが可能である。
【0011】
かかる物品搬送装置において、前記供給停止部は、前記開口から落下した前記物品が載置可能な載置部を有し、前記物品が前記載置部に載置された後に前記搬送部に供給されることが望ましい。
このような物品搬送装置によれば、開口から落下した物品は供給停止部の載置部に一旦載置され、供給停止部が振動することにより搬送部に供給されるので、物品供給部に貯留されている物品は直接搬送部に供給されない。このため、物品が搬送部に一挙に供給されないので、搬送部に物品が過剰供給されることを防止することが可能である。
【0012】
かかる物品搬送装置において、前記載置部は端部に向かって高さが低くなる傾斜が設けられていることが望ましい。
このような物品搬送装置によれば、載置部に端部に向かって高さが低くなる傾斜が設けられているので、載置部に載置された物品は端部方向に向かって移動され易く、載置部より外側に位置する搬送部に供給されやすい構成とすることが可能である。
【0013】
かかる物品搬送装置において、前記供給停止部は、前記開口から離間した際に前記搬送部と接触し、前記搬送部の振動を受けて振動することが望ましい。
このような物品搬送装置によれば、供給停止部に振動を与えるために、搬送部に振動を与えるための駆動部とは別に駆動部を設ける必要がない。このため、装置が大型化することなく、安価な物品搬送装置を実現することが可能である。
【0014】
かかる物品搬送装置において、前記搬送部の前記物品を検出する検出部を有し、前記検出部の検出結果に基づいて前記供給停止部の位置を制御する制御部を有することが望ましい。
このような物品搬送装置によれば、検出部にて搬送部の物品を検出した結果に基づいて供給停止部の位置が制御されるので、搬送部の物品に応じて物品供給部から供給する物品の量を調節することが可能である。
【0015】
かかる物品搬送装置において、前記供給停止部は、前記開口に当接されないことが望ましい。
このような物品搬送装置によれば、物品が供給される開口に供給停止部が当接されないので、供給停止部に残存している物品が、開口と供給停止部との間に挟まれてキズつくことを防止することが可能である。
【0016】
かかる物品搬送装置において、前記供給停止部は、当該供給停止部の下方に供給される空気により、前記開口に対し近接又は離間されることが望ましい。
このような物品搬送装置によれば、供給停止部の下方に空気を供給することにより供給停止部を容易に上下方向に移動させることが可能であり、開口に対し供給停止部が近接または離間する機構を容易に実現することが可能である。
【0017】
かかる物品搬送装置において、前記供給停止部が前記開口に近接した際の当該供給停止部の位置を調節するための位置調節機構を有することが望ましい。
このような物品搬送装置によれば、位置調節機構により供給停止部が開口に近接した際の供給停止部の位置を調節することが可能なので、開口と供給停止部との間隔を調節することが可能である。このため、サイズが異なる物品であっても、物品の供給状態を適正な状態に維持させることが可能である。よって、1台の物品搬送装置を、サイズが異なる複数種類の物品を搬送するための装置として用いることが可能であり、汎用性の高い物品搬送装置を実現することが可能である。
【0018】
===装置の構成===
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る物品搬送装置の全体を示した平面図である。図2は、図1の正面図である。図3は、図1の側面図である。図4は、内部構造を正面側から見た断面図である。図5は、内部構造を側面側から見た断面図である。図6は、供給停止機構を説明するための断面図である。図7は、内部構造を示す平断面図である。
【0019】
本実施形態の物品搬送装置1は、図4〜図6に示すように、ハウジング2と、ハウジング2に回転可能に設けられる入力軸10と、ハウジング2に揺動可能かつ往復動可能に設けられる出力部となるターレット15と、入力軸10に連動してターレット15を揺動させる第1カム機構25と、入力軸10に連動してターレット15を上下に往復動させる第2カム機構35と、ターレット15と一体に揺動及び往復動する物品搬送部としてのボウル46と、ボウル46に物品としてのワークWを供給するための貯留部9aを備えた物品供給部としてのホッパー9と、ホッパー9からのワークWの供給を停止させるための供給停止機構60(図6)と、を有している。
【0020】
ハウジング2は、図4〜図7に示すように、内部に密閉された空所3を有する箱状をなしている。ハウジング2が有する空所3は、図7に示すように平面視ほぼ長方形状をなし、長方形の長手方向において中央より偏らせた位置に長手方向と交差する方向に沿わせて入力軸10が水平かつ回転可能に設けられている。ハウジング2が有する空所3の入力軸10が設けられていない側の空間には、鉛直方向に向けられたターレット15が水平面内において周方向に揺動可能かつ上下方向(鉛直方向)に往復動可能に設けられ、ターレット15と入力軸10との間に第1カム機構25及び第2カム機構35が設けられている。
【0021】
入力軸10は、図4に示すように、ハウジング2の長手方向と交差する方向に沿って設けられ、互いに対向する側壁部4間に一対の軸受11を介して回転可能に軸支されている。入力軸10の一端部は一方の側壁部4を貫通してハウジング2外に突出し、その突出している部分にハウジング2の外面に取り付けられている駆動モータ47の駆動軸(図示せず)と連結されている。そして、駆動モータ47の駆動により駆動軸を介して入力軸10が回転駆動されるように構成されている。
【0022】
ハウジング2の空所3内の底部6には、図6に示すように、円錐台形状の台座部7と、台座部7の中心に垂直に立設された円柱状の支持軸8とが一体に設けられている。ターレット15は支持軸8により水平位置が維持されて、周方向に揺動可能かつ上下方向に往復動可能に構成されている。台座部7および支持軸8の中心には軸方向に貫通する貫通孔2aが設けられ、ハウジング2の底面6aには、貫通孔2aと同心に形成され内方に向かって、台座部7の高さより浅い円形凹部2bが凹設されている。貫通孔2aおよび円形凹部2bには、供給停止機構60の後述する移動部材62が軸方向に移動自在に設けられている。
【0023】
ターレット15は、図4〜図7に示すように、空所3内にて支持軸8を中心に回動可能かつ上下方向に往復動自在に設けられている。ターレット15は、上端部がハウジング2の上蓋部5からハウジング2外に僅かに突出する筒状に構成されている。
ターレット15は、図5、図6に示すように、外周面が大径部17と小径部18の2段に形成され、内周面が支持軸8の外周面と摺接して周方向に揺動可能に設けられている。ターレット15の小径部18は、上端部がハウジング2の上蓋部5を貫通してハウジング2外に突出し、その突出している部分の端面にボウル46がボルト50によって一体に取り付けられている。
【0024】
ボウル46は、底部46aを有する筒状をなすとともに、内周面に沿ってボウル46の底面46aから上方に向かって螺旋状の傾斜を有する搬送路46bが設けられ、搬送路46bの側面の一部に内外を貫通するゲート(不図示)が設けられている。ボウル46の底部46aには、中央に、後述する供給停止機構60の供給停止部65が挿入される開孔46cが設けられている。また、ボウル46には、搬送路46b上を搬送されるワークWを検出するための検出部としてのセンサ48が設けられている。センサ48は、センサ48が配置された位置における搬送路46b上のワークWの有無を検出することが可能であり、検出情報は後述する制御部70に送られる。
【0025】
ボウル46の上方に配置されるホッパー9は、底部9bを有するほぼ円筒状の容器であり、底部9bは下方に向かって縮径され、中央にホッパー9内に貯留されたワークWをボウル46に供給するための開口としてのワーク供給孔9cが設けられている。ホッパー9の下端部はワーク供給孔9cの周囲が厚肉に形成され厚肉の部位にワーク供給孔9cと同心の環状溝部9dが形成されている。環状溝部9dには支持軸8に支持された後述する環状支持部材12が嵌合される。また、ボウル46の上部の開口には開閉可能な蓋13が設けられている。
【0026】
ターレット15の大径部17と小径部18との間の境界部は、ターレット15の軸線と直交する円環状の平面である段部19に形成され、この段部19に後述する第1カム機構25の構成部品である第1接触子30が揺動アーム21を介して一体に取り付けられている。ターレット15の大径部17の外周面には、後述する第2カム機構35の構成部品である第2接触子40が一体に取り付けられている。
【0027】
図8は、第2カム機構の動作を説明するための図である。図9は、第1カム機構の動作を説明するための図である。
【0028】
第1カム機構25は、図4〜図7に示すように、入力軸10の中央部に一体に設けられて、入力軸10と一体に回転駆動する第1カム26と、第1カム26と相互に係合する一対の第1接触子30とから構成され、この第1カム26と一対の第1接触子30との協働により、ターレット15及びボウル46が水平かつ周方向に揺動する。
【0029】
第1カム26は、一方の側面が全周に亘る第1カム面27に形成され、他方の側面が全周に亘る第2カム面28に形成される円板状のリブカムから構成され、第1カム面27及び第2カム面28は、入力軸10の軸線方向に湾曲し、かつ入力軸10の外周面から垂直に立ち上がる曲面に形成されている。第1カム面27及び第2カム面28は、同一の曲面に形成されている。
【0030】
一対の第1接触子30は、揺動アーム21を介してターレット15に一体に取り付けられている。揺動アーム21は、略長方形板状をなすものであって、長手方向の一端部が第1カム26と上下方向に所定の間隔をおいて対向するように、長手方向の他端部がターレット15の段部19にボルト50によって取り付けられている。揺動アーム21の長手方向の他端部は、外形がターレット15の大径部17と略同一径の円形状に形成され、この円形状の部分の中央部にターレット15の小径部18を挿通させる孔が設けられ、この孔内に小径部18を挿通させた状態でターレット15の段部19にボルト50により固定されている。
【0031】
揺動アーム21の一端部の下面側には、一対の第1接触子30が、ねじ等により取り付けられる回動軸32を介して水平方向(入力軸10の軸線方向)に所定の間隔を隔て、かつ各々の軸線が鉛直方向(入力軸10の軸線と直交する方向)を向くように取り付けられている。
【0032】
各接触子30は、図9に示すように、一方の接触子30の周面が第1カム26の第1カム面27に転動可能に常時接触し、他方の接触子30の周面が第2カム面28に転動可能に常時接触するように、水平方向の間隔が調節されている。
【0033】
駆動モータ47の駆動により入力軸10を回転駆動させると、図9に示すように、入力軸10と一体に第1カム26が回転駆動し、第1カム26の第1カム面27上及び第2カム面28上を各接触子30が接触状態を維持しつつ転動する。このとき、揺動アーム21が第1カム面27及び第2カム面28の曲面の形状に応じて支持軸8の軸線を中心として水平方向に揺動し、揺動アーム21を介してターレット15及びボウル46が同一方向に揺動する。
【0034】
一対の接触子30は、それらの間の間隔を調節可能に構成されており、一対の接触子30間の間隔を調節することにより、両接触子30と第1カム26の第1カム面27及び第2カム面28との接触圧を所定の値に調節することができ、バックラッシを発生させることのない与圧状態を作り出すことができる。
【0035】
第2カム機構35は、図4、図5に示すように、入力軸10に、軸方向において第1カム26より外側に設けられて、入力軸10と一体に回転駆動する一対の第2カム36と、各第2カム36と相互に係合する一対の第2接触子40とから構成され、第2カム36と一対の第2接触子40との協働により、図8に示すように、ターレット15及びボウル46を上下方向(垂直方向)に往復動させることができる。
【0036】
各第2カム36は、外周面がカム面37に形成された板カムであって、カム面37は、入力軸10の軸線と直交する方向において軸心からの距離が変化し、かつ入力軸10の軸線方向にフラットな一連の曲面に形成され、各々第2接触子40が第2カムのカム面37に常時接触している。
【0037】
各第2接触子40は、図5に示すように、一端部にU形状の係合部41を有する板状をなすものであって、図4及び図8に示すように、2つの接触子40は水平方向(入力軸10の軸線方向)に所定の間隔を隔て、かつ互いに平行となるように、各々他端部側がボルト50によってターレット15の大径部17の外周面に取り付けられている。
【0038】
各第2接触子40は、U形状をなす係合部41の開放部分が側方に向くように配置され、係合部41において各第2カム36のカム面37と接触する部位が上下方向に間隔を隔て、かつ互いに平行となるように形成されている。そして、係合部41の内面42が第2カム36のカム面37に常時接触している。
【0039】
物品搬送装置1は、駆動モータ47を駆動させて入力軸10を回転させると、入力軸10と一体に第1カム機構25の第1カム26及び第2カム機構35の第2カム36が回転し、図9に示すように、第1カム機構25の第1カム26と第1接触子30との協働により、ターレット15及びボウル46が水平かつ周方向に揺動し、図8に示すように、第2カム機構35の第2カム36と第2接触子40との協働により、ターレット15及びボウル46が上下方向に往復動されて、ボウル46上のワークWは振動により周方向に搬送される。本実施形態においては、駆動モータ47、第1カム機構25および第2カム機構35が駆動部に相当する。
【0040】
図10は、供給停止機構を制御するための構成を示すブロック図である。図11は、ホッパーからワークWが供給される状態を説明するための図である。図12は、図11におけるA部の詳細図である。
【0041】
供給停止機構60は、図11、図12に示すように、ハウジング2に設けられた貫通孔2aと円形凹部2bとに、円盤状のピストン部63とピストン部63の一方の面の中心から垂設されたロッド部64とを有する移動部材62と、ボウル46の開孔46cを上方から覆うとともに開孔46cに挿入されて上下方向に移動自在に設けられた供給停止部65と、移動部材62を移動させるためのエアーを供給するためのエアー源69と、エアーの供給を規制するためのソレノイドバルブ68と、ソレノイドバルブ68を制御することにより供給停止部65の停止位置を制御するための制御部70と、を有している。本実施形態では、エアー源69、ソレノイドバルブ68、および、制御部70を含めて物品搬送装置とするが、エアー源69、ソレノイドバルブ68、および、制御部70は必ずしも全てが含まれている必要はない。
【0042】
ピストン部63は、大径部63aと小径部63bとからなる、段部を有する円盤状の部位であり、小径部63bの外形はロッド部64の外径より大きく形成され、小径部63b側にロッド部64が突設されている。大径部63aの外形は、ハウジング2の円形凹部2bの内径より僅かに小さく形成されており、大径部63aの外周面には周方向に沿って溝部63cが設けられており、溝部63c内にシール材として環状のゴム67が設けられている。
【0043】
ピストン部63の大径部63a側の中央部にはロッド部64側に向かってエアー供給孔63dが設けられており、エアー供給孔63dは小径部63bに直径方向に設けられ周面に開孔63eを有する連通孔63fと繋がっている。そして、エアー供給孔63dは、ソレノイドバルブ68を介してエアー源69と接続され、ソレノイドバルブ68が制御部70によりONされるとエアー供給孔63dにエアーが供給され、ソレノイドバルブ68が制御部70によりOFFされるとエアー供給孔63dからのエアーの供給が遮断される。
【0044】
ロッド部64は、移動部材62がハウジング2の下面側から貫通孔2aおよび円形凹部2bに挿入された際に、ハウジング2の上面より上方に突出し、上方に設けられるボウル46の開孔46cに至るように形成されている。ロッド部64におけるピストン部63側の部位の外径はハウジング2の貫通孔2aより僅かに小さく形成されており、ロッド部64の外周面には周方向に沿って溝部64aが設けられており、溝部64a内にシール材として環状のゴム67が設けられている。このため、移動部材62がハウジング2の貫通孔2aおよび円形凹部2bに挿入されると、貫通孔2aおよび円形凹部2b内にピストン部63に設けられた環状のゴム67と、ロッド部64に設けられた環状のゴム67とによって気密に保たれる気密空間66が形成される。そして、小径部63bに設けられた連通孔63fは気密空間66とエアー供給孔63dとを連通している。このため、エアー供給孔63dにエアーが供給されると、エアーは気密空間66内に流入し、流入されたエアーにより気密空間66が拡張されて、図11、図12に示すように、ピストン部63(移動部材62)が下方に押し下げられる。
【0045】
供給停止部65は、上部側にワークWが載置される円盤状の載置部65aと、下部側にボウル46の開孔46cに挿入される筒部65bとを有している。載置部65aは、外径がボウル46の開孔46cより十分に大きく、中央から外周端部側に向かって僅かに低くなるような傾斜が設けられている。筒部65bの外径は、ボウル46の開孔46cより僅かに小さく形成され、筒状の内部に挿入されるロッド部63の端部と軸受61を介して連結された供給停止部65と移動部材62とが互いに回動自在に構成されている。
【0046】
筒部65bの下端部とハウジング2の支持軸8の上端部とは上下方向に間隔を隔てて対面されており、筒部65bの下端部とハウジング2の支持軸8の上端部との間には圧縮ばね72が介在されている。このため、供給停止部65は圧縮ばね72にて上方に向かって付勢されており、供給停止部65と連結されている移動部材62の小径部63bが円形凹部2b内でハウジング2に突き当たることにより位置決めされている。このとき、ワーク供給孔9cが設けられているホッパー9の下面と供給停止部65との間隔は、貯留されているワークWが通過できない程度の連通する空間が設けられており、ホッパー9の下面と供給停止部65とは当接されていない。
【0047】
また、供給停止部65には、筒部65bを鉛直方向に貫通し、ホッパー9を支持するための支持ねじ52が挿通される4つの挿通孔が設けられている。4つの挿通孔にそれぞれ挿通された支持ねじ52は、先端側が支持軸8の上端部に螺合されている。また、4本の支持ねじ52は、供給停止部65の上方に位置されるねじ頭側に、ホッパー9が固定される環状支持部材12が嵌合され、側方から螺合されたねじ(不図示)により固定されている。各支持ねじ52は、筒部65bの下端部とハウジング2の支持軸8の上端部との間において、チューブ状の弾性部材54により被覆されている。
【0048】
図13は、供給停止機構の動作を説明するためのタイミングチャートの一例である。
【0049】
図13に示すように、供給停止機構60は、センサ48の検出情報としてワークWが連続的に搬送されている旨の信号が制御部70に出力されている状態では、供給停止部65が圧縮ばね72により上方に押し上げられて、貯留部9aとボウル46内とを連通する空間が狭められているので、ホッパー9からのワークWの供給が停止されている。
【0050】
そして、ボウル46内のワークWが減少し、搬送路46b上のワークWが途切れた、すなわち搬送路64b上におけるセンサ48の検出範囲内にワークWが存在せず、ワークWが連続的に搬送されている旨の信号が制御部70に出力されなくなったことを検出すると、制御部70は、所定時間t2だけソレノイドバルブ68をONにして、移動部材62のピストン部63のエアー供給孔63dにエアーを供給させる。供給されたエアーにより気密空間66が押し広げられることにより移動部材62とともに供給停止部65が押し下げられ、貯留部9aとボウル46内とを連通する空間が広げられホッパー9のワーク供給孔9cからボウル46にワークWが供給される。このとき、押し下げられた供給停止部65の載置部65aの下面がボウル46の上面に当接されることにより載置部65aが振動される。ホッパー9から供給されて載置部65aに載置されたワークWは、載置部65aの振動を受け載置部65aの傾斜に沿って徐々にボウル46の外周方向に移動されるとともに、ボウル46の振動によって周方向に搬送される。
【0051】
制御部70は、センサ48からの信号を検知し続けており、1回の動作信号によりソレノイドバルブ68がONされる所定時間t2が経過しても、ワークWが連続的に搬送されている旨の信号が制御部70に出力されていないことを検出すると、再び所定時間t2の間ソレノイドバルブ68をONするための動作信号を出力して、移動部材62のピストン部63のエアー供給孔63dにエアーを供給させる。その後、センサ48の検出情報としてワークWが連続的に搬送されている旨の信号が制御部70に出力されたことを検出するまで、制御部70はソレノイドバルブ68を所定時間t2の間ONしてエアーを供給する動作を繰り返し、ワークWが連続的に搬送されている旨の信号が制御部70に出力されたことが検出されると、ソレノイドバルブ68をOFFした状態で維持させる。ここで、図13における時間t1は、センサ48の信号の変化に基づいてソレノイドバルブ68を動作させるための動作信号を出力してからソレノイドバルブ68が動作するまでのタイムラグを示している。
【0052】
本実施形態の物品搬送装置1によれば、ワークWが貯留されているホッパー9のワーク供給孔9cからのワークWの供給を停止可能な供給停止部65が設けられており、供給停止部65を供給孔9cに近接させた場合には貯留部9aからワークWが供給されず、供給孔9cから離間した場合にはワークWを供給させることが可能なので、供給停止部65によりボウル46に供給されるワークWの量を調節することが可能である。
【0053】
また、ワークWが貯留される貯留部9aの下にワーク供給孔9cが設けられているので、貯留されたワークWは自重によりワーク供給孔9cに向かい、ワーク供給孔9cから落下してボウル46に供給されるため、動力を用いることなくホッパー9のワークWを供給停止部65に供給することが可能である。
【0054】
そして、ホッパー9からボウル46へワークWが供給される際には、供給停止部65がワーク供給孔9cから離間するので、ホッパー9に貯留されていたワークWがワーク供給孔9cと供給停止部65との間からホッパー9の外へ移動しやすくなる。また、供給孔9cから落下したワークWは供給停止部65の載置部65aに一旦載置され、供給停止部65が振動することによりボウル46に供給されるので、ホッパー9に貯留されているワークWが直接ボウル46に供給されないため、ワークWがボウル46に一挙に供給されることを防止することが可能である。
【0055】
このとき、供給停止部65は、ワーク供給孔9cから離間した際にボウル46と接触し、ボウル46の振動を受けて供給停止部65が振動するので、供給停止部65に振動を与えるために駆動部を別途設ける必要がない。このため、物品搬送装置1が大型化することなく、安価な物品搬送装置1を実現することが可能である。
【0056】
また、供給停止部65は円周方向にワークWを搬送するボウル46の円周の中央に配置されているので、搬送される周方向の全域にほぼ同様にワークWを供給することが可能である。
さらに、載置部65aには端部に向かって高さが低くなる傾斜が設けられているので、載置部65aに載置されたワークWがボウル46に供給されやすい構成とすることが可能である。
【0057】
また、本実施形態の物品搬送装置1によれば、センサ48にてボウル46のワークWを検出した結果に基づいて供給停止部65の位置を制御するので、ボウル46内のワークWの量に応じてホッパー9から供給するワークWの量を調節することが可能である。
さらに、ワークWが供給されるワーク供給孔9cに供給停止部65が当接されないので、供給停止部65に残存しているワークWが、ワーク供給孔9cと供給停止部65との間に挟まれてキズつくことを防止することが可能である。
【0058】
また、本実施形態の物品搬送装置1によれば、供給停止部65の下方にエアーを供給することにより供給停止部65を容易に上下方向に移動させることが可能であり、ワーク供給孔9cに対し供給停止部65が近接または離間する供給停止機構60を容易に実現することが可能である。
【0059】
上記実施形態の物品搬送装置1は、供給停止部65が上昇した際、すなわちホッパー9からのワークWの供給が停止されている際の供給停止部65の停止位置が一定であったが、供給停止部65の停止位置を調節可能にすることにより、サイズの異なるワーク等の物品に対しても適切な量をボウル46に供給することが可能となる。ここでは、供給停止部65の停止位置を調節可能な停止位置調節機構82を備えた物品搬送装置80の一例について説明する。以下、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0060】
図14は、供給停止部の停止位置調節機構を備えた物品搬送装置の断面図である。図15は、図14におけるB部の詳細図である。
【0061】
停止位置調節機構82は、上記実施形態におけるハウジング2の底部6に円形凹部2bより大きな位置調節凹部90が設けられており、位置調節凹部90と移動部材62との間に調節部材92が介在されて構成されている。
【0062】
詳述すると、停止位置調節機構82を備えた物品搬送装置80のハウジング84の底部85にも、台座部86および支持軸88が設けられている。台座部86および支持軸88の中心には軸方向に貫通する貫通孔84aが設けられ、ハウジング84の底面85aには、貫通孔84aと同心に形成され内方に向かって、台座部86から支持軸88に亘って位置調節凹部90が設けられている。
【0063】
停止位置調節機構82は、ハウジング84に設けられた位置調節凹部90と、ピストン部63およびロッド部64からなる移動部材62と、位置調節凹部90と移動部材62との間に介在される調節部材92とで構成されている。
【0064】
調節部材92は、ほぼ円柱状の部材であり、ハウジング84に装着された際に下方に向く下端部には全周に亘って直径方向に突出する鍔部92aが形成されている。また、調節部材92の下面には上方に向かって円形凹部2bが凹設され、調節部材92の軸方向の中心には円形凹部2bから鉛直方向に貫通し、移動部材62のロッド部64が挿通される挿通孔92bが設けられている。また、調節部材92の外周面には、軸方向においてほぼ半分より下方側に雄ねじ92cが形成されており、上方側には、滑らかな周面に周方向に沿って溝部92dが形成され、溝部内に環状のゴム67が設けられている。
【0065】
ハウジング84に設けられた位置調節凹部90は、ハウジング84の底面側に設けられた大径凹部90aと大径凹部90aの上方に形成された小径凹部90bとを有している。小径凹部90bの内径は、調節部材92の外径より僅かに大きく形成され、大径凹部90a側の内周面には、調節部材92の雄ねじ92cと螺号する雌ねじ90cが形成されている。小径凹部90bの深さは、調節部材92が小径凹部90bに螺合された際に、調節部材92の上面が小径凹部90bに突き当たることなく鍔部92aが位置調節凹部90の段部90dに当接されるように形成されている。また、大径凹部90aの深さは、小径凹部90bに螺合された調節部材92を最も下方に位置させた場合にも、調節部材92の下面がハウジング84の下面より下方に突出しないように形成されている。
【0066】
そして、ハウジング84の位置調節凹部90に調節部材92が螺合されて挿入されると、挿入された量に応じて調節部材92に形成されている円形凹部2bの位置が鉛直方向に上下して位置決めされる。このため、円形凹部2bの位置により停止位置が決定される移動部材62と移動部材62に設けられている供給停止部65の停止位置を、位置調節凹部90に対する調節部材92の螺合量により設定することが可能である。このため、物品のサイズが小さい場合には、ワーク供給孔9cと供給停止部65とを連通する空間を狭くするべく調節部材92の位置調節凹部90に対する螺号量を大きくし、調節部材92を深い位置まで挿入する。また、物品のサイズが大きい場合には、ワーク供給孔9cと供給停止部65とを連通する空間を広くするべく調節部材92の位置調節凹部90に対する螺号量を小さくし、調節部材92の挿入量を少なくする。
【0067】
本実施形態の物品搬送装置80によれば、停止位置調節機構82により供給停止部65がワーク供給孔9aに近接した際の供給停止部65の位置を調節することが可能なので、ワーク供給孔9aと供給停止部65との間隔を調節することが可能である。このため、サイズの異なるワークW等の物品であっても、ホッパー9に貯留させたりボウル46に供給させたりすることが可能である。よって、1台の物品搬送装置80をサイズの異なる複数種類の物品を搬送するための装置として用いることが可能であり、汎用性の高い物品搬送装置80を実現することが可能である。
【0068】
===その他の実施形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形が可能である。
上記実施形態においては、制御部70はセンサ48からの信号に基づいて動作信号を出力することにより、所定時間t2の間ソレノイドバルブ68をONすることとしたが、これに限るものではない。例えば、ワークWが連続的に搬送されている旨の信号が制御部70に出力されていないことを検出続けている間中ソレノイドバルブ68をONすることとしてもよい。
【0069】
また、ボウル46内のワークWの量をセンサ48にて検出し、検出結果に基づいて制御部70の制御によりソレノイドバルブ68を動作させて供給停止部65の位置を移動させ、ワークWを供給することとしたが、これに限らず、作業者がボウル46内のワークWの量に応じてソレノイドバルブ68を動作させてもよい。
また、上記実施形態においては、エアーにより移動部材62を移動させることとしたが、これに限らず、モータや磁石などを用いて移動部材62を移動させてもよい。
【0070】
図16は、ホッパーの異なる支持方法を説明するための図である。
上記実施形態においては、ホッパー9を、供給停止部65を貫通する支持ボルトにて支持軸8に固定した例について説明したが、例えば図16に示すようにハウジング2の外面に腕部94を介して固定したり、ハウジング2以外の他の近接する設備等に固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本実施形態に係る物品搬送装置の全体を示した平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】内部構造を正面側から見た断面図である。
【図5】内部構造を側面側から見た断面図である。
【図6】供給停止機構を説明するための断面図である。
【図7】内部構造を示す平断面図である。
【図8】第2カム機構の動作を説明するための図である。
【図9】第1カム機構の動作を説明するための図である。
【図10】供給停止機構を制御するための構成を示すブロック図である。
【図11】図10におけるC方向の矢視図である。
【図12】図11におけるA部の詳細図である。
【図13】供給停止機構の動作を説明するためのタイミングチャートの一例である。
【図14】供給停止部の停止位置調節機構を備えた物品搬送装置の断面図である。
【図15】図14におけるB部の詳細図である。
【図16】ホッパーの異なる支持方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0072】
1 物品搬送装置 9 ホッパー(物品供給部)
9a 貯留部 9c ワーク供給孔
25 第1カム機構 35 第2カム機構
46 ボウル(搬送部) 47 駆動モータ
48 センサ(検出部) 5 供給停止部
65a 載置部 70 制御部
82 停止位置調節機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動することにより物品を搬送するための搬送部と、
前記搬送部に振動を与えるための駆動部と、
前記物品が貯留され、貯留された前記物品を前記搬送部に供給するための開口を備えた物品供給部と、
前記開口に近接して当該開口からの前記物品の供給を停止可能な供給停止部と、
を有し、
前記物品供給部から前記搬送部へ前記物品を供給する際には、前記供給停止部は前記開口から離間して振動することにより該供給停止部の物品の少なくとも一部を前記搬送部に向けて移動させることを特徴とする物品搬送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の物品搬送装置において、
前記搬送部は円周方向に物品を搬送し、
前記供給停止部は、前記円周の中央に位置させて設けられていることを特徴とする物品搬送装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の物品搬送装置において、
前記物品供給部は、前記物品を貯留可能な貯留部の下に前記開口を備え、
前記物品は、前記開口から落下して前記搬送部に供給されることを特徴とする物品搬送装置。
【請求項4】
請求項3に記載の物品搬送装置において、
前記供給停止部は、前記開口に近接した際に前記貯留部と前記搬送部とが連通する空間を狭くし、前記開口から離間した際に前記空間を広げることを特徴とする物品搬送装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の物品搬送装置において、
前記供給停止部は、前記開口から落下した前記物品が載置可能な載置部を有し、
前記物品が前記載置部に載置された後に前記搬送部に供給されることを特徴とする物品搬送装置。
【請求項6】
請求項5に記載の物品搬送装置において、
前記載置部は端部に向かって高さが低くなる傾斜が設けられていることを特徴とする物品搬送装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の物品搬送装置において、
前記供給停止部は、前記開口から離間した際に前記搬送部と接触し、前記搬送部の振動を受けて振動することを特徴とする物品搬送装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の物品搬送装置において、
前記搬送部の前記物品を検出する検出部を有し、
前記検出部の検出結果に基づいて前記供給停止部の位置を制御する制御部を有することを特徴とする物品搬送装置。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の物品搬送装置において、
前記供給停止部は、前記開口に当接されないことを特徴とする物品搬送装置。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の物品搬送装置において、
前記供給停止部は、当該供給停止部の下方に供給される空気により、前記開口に対し近接又は離間されることを特徴とする物品搬送装置。
【請求項11】
請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の物品搬送装置において、
前記供給停止部が前記開口に近接した際の当該供給停止部の位置を調節するための位置調節機構を有することを特徴とする物品搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−114988(P2008−114988A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−300669(P2006−300669)
【出願日】平成18年11月6日(2006.11.6)
【出願人】(390006585)株式会社三共製作所 (46)
【Fターム(参考)】