説明

物品搬送設備

【課題】物品載置体の出退方向において物品載置体の設置スペースを極力小さくできる物品搬送設備の提供。
【解決手段】物品載置体28が、移動経路側に突出する物品授受用の突出位置と移動経路から離間する側に引退する引退位置とに出退自在に設けられ、物品搬送体28が、物品移載箇所に停止した状態において、突出位置の物品載置体28に対して物品の受け渡し及び受け取りを行うように構成され、物品載置体28の出退方向に可動ガイド40を案内支持する固定ガイド39が、物品載置体28の引退位置に対応して設けられ、物品載置体28が、その出退方向に出退自在に可動ガイド40に案内支持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品載置体に対する物品移載箇所を経由する移動経路に沿って移動自在な物品搬送体が設けられ、前記物品載置体が、前記移動経路側に突出する物品授受用の突出位置と前記移動経路から離間する側に引退する引退位置とに出退自在に設けられ、前記物品搬送体が、前記物品移載箇所に停止した状態において、前記突出位置の前記物品載置体に対して物品の受け渡し及び受け取りを行うように構成されている物品搬送設備に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような物品搬送設備は、物品の移載対象となる物品移載用のステーションが移動経路に沿って複数設けられ、物品搬送体が移動経路に沿って移動することによりステーション間での物品搬送を行うものである。
そして、ステーションに搬送する物品を一時的に保管するために物品載置体が設けられている。この物品載置体は、通常、移動経路から離間する側に引退する引退位置に位置しており、物品搬送体の移動等を邪魔しないようにしている。物品載置体に物品を保管する場合や物品載置体にて保管している物品を搬送する場合に、物品載置体を引退位置から移動経路側に突出する突出位置に位置変更させて、その物品搬送体に対して物品の受け渡し及び受け取りを行う。
【0003】
従来の物品搬送設備では、移動経路としての案内レールが天井側に設置され、物品載置体を突出位置と引退位置とに出退させるべく、上端部が天井部に連結された揺動リンクが物品載置体の出退方向に水平軸心周りで揺動するように設けられ、天井部と揺動リンクとの間に設置されて物品載置体を突出位置と引退位置とに出退操作するための油圧シリンダが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−45213号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような物品搬送設備では、物品載置体の出退方向において物品載置体同士が背中合わせになるように隣接配置したり、物品載置体の出退方向において物品載置体と他の装置とを隣接配置する場合があるので、物品載置体の設置スペースは、物品載置体の出退方向において極力小さいものが求められる。
しかしながら、従来の物品搬送設備では、揺動リンクを物品載置体の出退方向に水平軸心周りで揺動させることにより物品載置体を突出位置と引退位置とに出退させているので、物品載置体の出退方向において揺動リンクを揺動させる大きなスペースを確保しなければならず、物品載置体の出退方向において物品載置体を出退させるための部材の設置スペースが大きなものとなっている。したがって、従来の物品搬送設備では、物品載置体の出退方向において物品載置体の設置スペースが大きくなる虞がある。
【0006】
また、物品載置体を出退させるための部材として、物品載置体の出退方向に物品載置体を出退自在に案内支持する固定ガイドを設けることが考えられる。しかしながら、この場合にも、固定ガイドは物品載置体の出退方向において物品載置体を突出位置と引退位置とに出退させるだけの大きさが必要であり、物品載置体の出退方向において固定ガイドの設置スペースが大きなものとなる虞がある。
【0007】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、物品載置体の出退方向において物品載置体の設置スペースを極力小さくできる物品搬送設備を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、本発明に係る物品搬送設備の第1特徴構成は、物品載置体に対する物品移載箇所を経由する移動経路に沿って移動自在な物品搬送体が設けられ、前記物品載置体が、前記移動経路側に突出する物品授受用の突出位置と前記移動経路から離間する側に引退する引退位置とに出退自在に設けられ、前記物品搬送体が、前記物品移載箇所に停止した状態において、前記突出位置の前記物品載置体に対して物品の受け渡し及び受け取りを行うように構成されている物品搬送設備において、
前記物品載置体の出退方向に可動ガイドを案内支持する固定ガイドが、前記物品載置体の前記引退位置に対応して設けられ、前記物品載置体が、その出退方向に出退自在に前記可動ガイドに案内支持されている点にある。
【0009】
すなわち、物品載置体が引退位置から突出位置に突出するときには、可動ガイドが固定ガイドに対して物品載置体の出退方向の突出する側に可動するとともに、物品載置体がその可動ガイドに対して物品載置体の出退方向の突出する側に移動することになる。物品載置体が突出位置から引退位置に引退するときには、物品載置体が可動ガイドに対して物品載置体の出退方向の引退する側に移動するとともに、可動ガイドが固定ガイドに対して物品載置体の出退方向の引退する側に可動することになる。このように、物品載置体を突出位置と引退位置とに出退させるときに、可動ガイドが固定ガイドに対して物品載置体の出退方向に可動するので、それだけ固定ガイドを物品載置体の出退方向において小さなものとできる。しかも、物品載置体が引退位置に位置するときに、物品載置体の出退方向において固定ガイドと可動ガイドとを重複するように設けることができる。
したがって、物品載置体の出退方向においては、物品載置体を出退させるための部材の設置スペースとして固定ガイドの設置スペースを確保すればよいので、物品載置体の出退方向において物品載置体の設置スペースを極力小さくできる物品搬送設備を提供できるに至った。
【0010】
本発明に係る物品搬送設備の第2特徴構成は、前記物品搬送体に、前記物品移載箇所に停止した状態において、前記物品載置体を前記突出位置と前記引退位置とに出退操作する出退操作手段が設けられている点にある。
【0011】
すなわち、物品載置体を突出位置と引退位置とに出退操作する出退操作手段を物品搬送体に設けているので、物品載置体に突出位置と引退位置とに出退操作するための油圧シリンダ等を設ける必要がなく、物品載置体の出退方向において物品載置体の設置スペースの縮小化を図ることができる。
そして、物品載置体に物品を保管する場合や物品載置体にて保管している物品を物品搬送体にて搬送する場合には、物品搬送体を物品移載箇所に停止させた状態で、出退操作手段が物品載置体を引退位置から突出位置へ操作することができる。その後、物品搬送体から物品載置体への物品の受け渡し又は物品載置体から物品搬送体への物品の受け取りを行うと、出退操作手段が物品載置体を突出位置から引退位置へ操作することができる。したがって、物品搬送体に設けた出退操作手段によって物品載置体を突出位置と引退位置とに適切に位置変更させることができる。
【0012】
本発明に係る物品搬送設備の第3特徴構成は、前記物品移載箇所に停止した前記物品搬送体に接近する接近位置と前記物品移載箇所に停止した前記物品搬送体から離間する離間位置とに揺動軸心周りに揺動自在な被操作体が設けられ、前記出退操作手段が、前記物品搬送体から突出する側の移動により前記被操作体を前記接近位置から前記離間位置に操作し、且つ、前記物品搬送体に引退する側の移動により前記被操作体を前記離間位置から前記接近位置に操作する操作部を備えて構成され、前記被操作体が前記接近位置に位置するときには前記物品載置体を前記引退位置に操作し、且つ、前記被操作体が前記離間位置に位置するときには前記物品載置体を前記突出位置に操作すべく、前記被操作体に連係された揺動リンクが前記物品載置体の出退方向に揺動軸心周りで揺動するように設けられ、前記揺動リンクの先端側との係合部が、前記物品載置体にその出退方向に直交する方向に沿う状態で備えさせた被係合部に摺動自在に係合するように構成されている点にある。
【0013】
すなわち、出退操作手段の操作部が被操作体を接近位置から離間位置に操作すると、揺動リンクが物品載置体の出退方向に揺動軸心周りで揺動して物品載置体を引退位置から突出位置に操作する。また、出退操作手段の操作部が被操作体を離間位置から接近位置に操作すると、揺動リンクが物品載置体の出退方向に揺動軸心周りで揺動して物品載置体を突出位置から引退位置に操作する。このように、操作部が被操作体を操作することにより、物品載置体を突出位置と引退位置とに出退させることができる。
そして、揺動リンクの先端部における物品載置体との係合部が、物品載置体の出退方向に直交する方向に沿う状態で備えられた被係合部に摺動自在に係合しているので、揺動リンクが物品載置体の出退方向に揺動軸心周りで揺動するときに、揺動リンクの係合部が被係合部を物品載置体の出退方向に直交する方向に沿って摺動して物品載置体を突出位置と引退位置とに出退させることができる。したがって、揺動リンクの係合部が被係合部を摺動する距離に対応して物品載置体の出退方向において揺動リンクを短くでき、物品載置体の出退方向において物品載置体の設置スペースの縮小化を図ることができる。
【0014】
本発明に係る物品搬送設備の第4特徴構成は、前記物品搬送体が、前記物品載置体よりも上方の前記移動経路に沿って移動するように構成され、且つ、前記物品載置体に対する物品受け渡し及び受け取りのために昇降操作自在な物品保持部を備えるように構成されている点にある。
【0015】
すなわち、物品搬送体が、物品載置体よりも上方の移動経路に沿って移動して物品移載箇所に停止した状態において、物品保持部を昇降操作することにより突出位置の物品載置体に対して物品の受け渡し及び受け取りを行うことができる。したがって、物品載置体に物品の受け渡し及び受け取りを行うための部材等を設ける必要がなく、それだけ物品載置体の出退方向において物品載置体の設置スペースの縮小化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係る物品搬送設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
この物品搬送設備は、図1及び図2に示すように、複数の物品処理部1を経由する状態で移動経路としての案内レール2が設置され、この案内レール2に沿って移動自在な物品搬送用の物品搬送体としての移動車3が設けられている。そして、半導体基板を収納した容器5を物品として、移動車3が複数の物品処理部1の間で容器5を搬送するように構成されている。物品処理部1では、半導体基板の製造途中での半製品等に対して所定の処理を行うように構成されている。
【0017】
前記移動車3は、容器5を吊り下げ状態で把持する物品保持部としての把持部4を昇降自在に備えている。把持部4は、移動車3が停止した状態において、ワイヤ6を巻き取り又は巻き出すことにより、移動車3に近接位置させる上昇位置と移動車3よりも下方側に設置された物品移載用のステーション7との間で物品移載を行う下降位置とに昇降自在に設けられている。
ちなみに、図2では、把持部4が上昇位置から下降位置に下降する場合を上方側に示し、把持部4を下降位置から上昇位置に上昇させる場合を下方側に示している。
【0018】
前記ステーション7は、容器5を載置支持する載置台にて構成されている。そして、ステーション7は、物品処理部1にて所定の処理を行う容器5を移動車3から受け取る又は物品処理部1にて所定の処理を行った容器5を移動車3に受け渡すためのものであり、複数の物品処理部1の夫々に対応して配置されている。
そして、移動車3は、把持部4を上昇位置に位置させた状態で案内レール2に沿って移動し、複数のステーション7のうち、移載対象のステーション7に対応する停止位置に停止した状態で把持部4を上昇位置と下降位置との間で昇降させることにより、ステーション7との間で容器5の授受を行うように構成されている。
【0019】
案内レール2は、図2〜図4に示すように、案内レール用ブラケット8により天井部に固定状態で設置されている。移動車3は、案内レール2の内方空間部に位置する上方車体9と案内レール2の下方に位置する下方車体12とを前後の連結扞10,11にて連結して構成されている。
【0020】
前記上方車体9は、案内レール2の内方空間部に設けられるマグネット13に近接対向させる状態で一次コイル14を備えている。そして、上方車体9は、マグネット13と一次コイル14とからなるリニアモータにより推進力を得るリニアモータ式であり、移動車3は、この推進力によって案内レール2に沿って移動するように構成されている。
前記案内レール2の内方空間部には、上方車体9に備えた走行輪15に対する走行案内面16と、上方車体9に備えた振止輪17に対する振止案内面18とが形成されている。
また、案内レール2には給電線19が設けられ、上方車体9には受電コイル20が設けられている。交流電流の通電により給電線19に磁界を発生させ、この磁界により移動車3側での必要電力を受電コイル20に発生させて、無接触状態で給電を行うように構成されている。
【0021】
この実施形態では、上方車体9を駆動させる方式として、リニアモータにより推進力を得て駆動させるリニアモータ式を例示しているが、例えば、走行輪15を回転駆動する電動モータを設け、この電動モータにて走行輪15を回転駆動させることにより上方車体9を駆動させる方式を用いることもできる。
【0022】
前記下方車体12は、移動車3の前後方向に延びる前後枠体21、前後枠体21の前端箇所及び後端箇所から下方側に延びる前後一対の縦枠体22から構成されている。そして、下方車体12は、側面視において、下方側が開放されたコ字状に形成され、前後方向の中央部に把持部4を配置している。
【0023】
前記把持部4は、上方車体9に対して昇降自在な昇降体23に設けられ、この昇降体23は、前後枠体21に設けられた昇降操作機構24によって昇降操作自在に支持されている。
前記昇降操作機構24は、ドラム駆動用モータ25により回動自在な回転ドラム26に4本のワイヤ6を巻き掛けて構成されている。そして、昇降操作機構24は、回転ドラム26を正逆回転させて4本のワイヤ6を同時に巻き取り及び巻き出しすることによって、昇降体23を略水平姿勢に維持しながら昇降操作するように構成されている。
【0024】
この実施形態では、回転ドラム26にワイヤ6を巻き掛けた例を示しているが、例えば、回転ドラム26にベルトを巻き掛けて昇降体23を昇降操作することもでき、ワイヤ6に限らず、ベルトを用いることもできる。
【0025】
前記把持部4には、容器5のフランジ5aを把持する一対の把持具4aが設けられている。そして、一対の把持具4aが把持動作用モータ27の正逆回転により互いに近づく方向に揺動してフランジ5aを把持する把持姿勢(図3中実線)と、一対の把持具4aが互いに離れる方向に揺動して把持を解除する解除姿勢(図3中点線)とに切り換え自在に構成されている。
また、把持部4は、縦軸芯周りで旋回自在に昇降体23に設けられ、図示は省略するが、把持部4を旋回操作する旋回用モータが設けられている。
【0026】
前記ステーション7に搬送する容器5を一時的に保管するために、案内レール2の側脇には、図1に示すように、案内レール2に対して左右両側に物品保管用の物品載置体28が設けられている。そして、物品載置体28は、案内レール2に沿って並ぶ状態で複数設けられている。
【0027】
以下、図5〜図10に基づいて、物品載置体28について説明する。
複数の物品載置体28の夫々は、それに対する物品移載箇所に停止した移動車3の把持部4からの容器5の受け取り及び把持部4への容器5の受け渡しを行う突出位置(図7及び図9参照)と引退位置(図6及び図8参照)とに位置変更自在に設けられている。
以下、物品移載箇所に停止した移動車3の前後方向を「前後方向」と略称し、且つ、物品移載箇所に停止した移動車3に対する遠近方向を「遠近方向」と略称して説明する。
【0028】
前記物品移載箇所は、複数の物品載置体28の夫々に対応して定められている。そして、前後方向において物品載置体28の幅は移動車3における前後一対の縦枠体22の間隔よりも小さくなるように形成されている。したがって、物品移載箇所に移動車3が停止した状態において、移動車3における前後一対の縦枠体22の間に物品載置体28を挿脱できるように構成されている。
【0029】
前記引退位置は、物品載置体28が引退位置に位置するときに、自己及び自己が載置支持する容器5が移動車3の移動や把持部4の昇降の邪魔にならないように、案内レール2の存在箇所から遠近方向の離間する側に引退した案内レール2の側脇に定められている。
前記突出位置は、物品載置体28が突出位置に位置するときに、物品移載箇所に停止した移動車3において上昇位置に近接する位置に位置する把持部4との間で容器5を授受できるように、案内レール2の存在箇所側に突出して物品移載箇所に停止した移動車3における把持部4と上下方向に重複する位置に定められている。
【0030】
前記物品載置体28は、図5〜図7に示すように、引退位置に対応して天井側に設置された固定枠体29と、その固定枠体29に対して遠近方向に移動自在に支持された移動枠体30とから構成されている。
前記固定枠体29は、遠近方向に長尺状に形成された一対の側面枠部29aから構成され、一対の側面枠部29aの夫々から上方に向って延設された吊り下げ支持具31により天井側に吊り下げ支持されている。一対の側面枠部29aは、遠近方向に間隔を隔てて配設された複数の枠体用連結体32により連結されている。枠体用連結体32は、遠近方向において物品移載箇所に停止した移動車3に接近する側を連結する第1枠体用連結体32aと、遠近方向において物品移載箇所に停止した移動車3から離れる側を連結する第2枠体用連結体32bとから構成されている。
複数の物品載置体28における固定枠体29の夫々を各別に天井側に吊り下げ支持することにより、物品載置体28を1つずつ取り付け又は取り外しすることができ、物品載置体28の増設又は取り外しを容易に行うことができるようにしている。
【0031】
前記移動枠体30は、遠近方向に伸びる形状に形成された左右一対の支持アーム体33と、その左右一対の支持アーム体33に対して遠近方向に間隔を隔てて位置させて且つその左右一対の支持アーム体33を接続する状態で設けられた接続枠体34とを備えて構成されている。
接続枠体34には、容器5の底部の被係合部に係合する突起状の複数の位置決めピン35が支持されており、この位置決めピン35により容器5を位置決めした状態で載置支持するようにしている。また、接続枠体34には、物品移載箇所に停止した移動車3に接近する側に伸びて上方側に起立する起立壁部36が設けられている。この起立壁部36は、物品移載箇所に停止した移動車3に接近する側への容器5の移動を規制するように構成されている。
【0032】
前記支持アーム体33は、遠近方向に沿って延びる下端部33a、遠近方向において下端部33aの移動車3から離れる側の端部から上方に延びる中間部33b、その中間部33bの上端から移動車3から離れる側に遠近方向に沿って延びる上端部33cから形成されている。
前記支持アーム体33において下端部33a及び中間部33bには、その長手方向に間隔を隔てて複数の孔部が形成されており、支持アーム体33の軽量化が図られている。
【0033】
前記左右一対の支持アーム体33は、接続枠体34だけでなく、複数の連結用枠体37によっても接続されている。前記連結用枠体37は、左右一対の支持アーム体33の下端部33aにおいて物品移載箇所に停止した移動車3から離間する側の端部を接続する第1連結用枠体37aと、左右一対の支持アーム体33の中間部33bを接続する第2連結用枠体37bと、左右一対の支持アーム体33の上端部33cを接続する第3連結用枠体37cとから構成されている。
【0034】
前記固定枠体29に対して遠近方向に移動枠体30を引退位置(図6及び図8参照)と突出位置(図7及び図9参照)とに位置変更自在に支持するスライド案内機構38が設けられている。
前記スライド案内機構38は、物品載置体28の引退位置に対応するように固定枠体29に設けられた固定ガイド39、及び、その固定ガイド39に物品載置体28の出退方向に可動自在に案内支持されるように移動枠体30に設けられた可動ガイド40を備えて構成されている。そして、移動枠体30が物品載置体28の出退方向に出退自在に可動ガイド40に案内支持されている。
【0035】
前記固定ガイド39は、左右一対の側面枠部29aの夫々に形成され、物品載置体28の引退位置に対応して設けられている。固定ガイド39は、移動枠体30に水平軸心周りに回転自在に設けられたガイドローラ41を物品載置体28の出退方向に移動自在に案内支持している。ガイドローラ41は、左右一対の支持アーム体33に亘って前後方向に伸びるように形成された可動ガイド用枠体42に設けられている。ガイドローラ41は、前後方向において可動ガイド用枠体42の両端部において、接近方向に間隔を隔てて2つずつ設けられている。
前記可動ガイド40は、その断面が凸状に形成され、可動ガイド用枠体42に設けられている。可動ガイド40は、前後方向においてガイドローラ41の配設位置よりも内側になるように左右一対設けられている。
そして、可動ガイド用枠体42には、ガイドローラ41及び可動ガイド40が設けられており、ガイドローラ41が固定ガイド39を物品載置体28の出退方向に移動することにより、可動ガイド40が固定ガイド39に対して物品載置体28の出退方向に可動自在に設けられている。
【0036】
図10に示すように、左右一対の支持アーム体33の上端部33cを連結する第3連結用枠体37cには、凸状の可動ガイド40にて摺動自在に案内支持された下方側を開口した凹状の摺動部45が設けられている。可動ガイド40が左右一対設けられているので、摺動部45も左右一対設けられている。
そして、摺動部45が可動ガイド40を摺動することにより、左右一対の支持アーム体33が物品載置体28の出退方向に出退自在に可動ガイド40に案内支持されており、物品載置体28がその出退方向に出退自在に可動ガイド40に案内支持されている。
【0037】
可動ガイド用枠体42には、可動ガイド40に対する摺動部45の突出位置側への移動を規制する第1突出位置側ストッパ部43と、可動ガイド40に対する摺動部45の引退位置側への移動を規制する第1引退位置側ストッパ部44とが設けられている。一方、第3連結用枠体37cには、第1突出位置側ストッパ部43と当接する突出位置側当接部46と、第1引退位置側ストッパ部44と当接する引退位置側当接部47とが設けられている。
また、固定枠体29には、可動ガイド用枠体42に設けられた左右一対の被接当部60に接当して固定ガイド39に対する可動ガイド用枠体42の突出位置側への移動を規制する第2突出位置側ストッパ部61、及び、左右一対の被接当部60に接当して固定ガイド39に対する可動ガイド用枠体42の引退位置側への移動を規制する第2引退位置側ストッパ部62が設けられている。
【0038】
前記固定枠体29には、遠近方向において物品移載箇所に停止した移動車3に接近する接近位置(図6及び図8参照)と物品移載箇所に停止した移動車3から離間する離間位置(図7及び図9参照)とに移動自在に支持された被操作体48が設けられている。
【0039】
前記被操作体48は、その長手方向の中央部が一方の側面枠部29aの上部に設けられた基台49に枢支連結されて、その連結箇所である第1揺動軸心P1周りに揺動自在に設けられている。そして、被操作体48は、接近位置に位置する状態において、第1揺動軸心P1から移動車3に接近する側に延びる第1被操作部分48aと第1揺動軸心P1から移動車3から離れる側に延びる第2被操作部分48bとを上下に段差をつけて一体的に形成されている。
【0040】
前記被操作体48は、第1揺動軸心P1周りでの揺動により接近位置と離間位置とに切換自在で且つ接近位置(図6及び図8参照)においては第1被操作部分48aが第1揺動軸心P1よりも物品移載箇所に停止した移動車3に接近する姿勢となるように設けられている。そして、被操作体48の第1被操作部分48aに、被操作体48が接近位置に位置する状態において、遠近方向に対して交差する方向に沿って第1揺動軸心P1側に延びる溝部50が設けられている。この溝部50は、物品移載箇所に停止した移動車3に接近する側の先端を遠近方向に沿って開口させた形状に形成されている。
【0041】
そして、被操作体48が接近位置に位置すると、図6及び図8に示すように、物品載置体28を引退位置に位置させ、且つ、被操作体48が離間位置に位置すると、図7及び図9に示すように、物品載置体28を突出位置に位置させるように、被操作体48の動きと物品載置体28の動きとを連係させる連係機構51が設けられている。
【0042】
前記連係機構51は、一端部(先端部)が物品載置体28の移動枠体30に係合され且つ他端部(基端部)が基台49に枢支連結された揺動リンク52と、その揺動リンク52の中間部と被操作体48の第2操作部分48aの先端部とを連結する連結リンク53とから構成されている。揺動リンク52は、連結リンク53により被操作体48に連係されており、物品載置体28の出退方向に基台49との連結箇所である第2揺動軸心P2周りに揺動自在に設けられている。左右一対の支持アーム体33の上端部33cを連結する第3連結用枠体37cには、前後方向に沿う状態で備えさせた被係合部としての細長溝部55が設けられている。そして、揺動リンク52の先端部に設けた係合部としての係合ローラ54が、細長溝部55に係合するように構成されている。
【0043】
前記移動車3には、物品載置体28を引退位置と突出位置とに出退操作する出退操作手段Sが設けられている。
前記出退操作手段Sは、移動車3に固定されて遠近方向に長尺状のベース56と、そのベース56に対して遠近方向に移動自在に設けられた長尺状の操作体57と、その操作体57の先端部の下面側に設けられた操作部としての操作用係合ローラ58とを備えて構成されている。そして、出退操作手段Sは、図示を省略したアクチュエータの作動によりベース56に対して操作体57を出退させて、操作用係合ローラ58を遠近方向に移動させる突出作動及び引退作動を行うように構成されている。
ちなみに、移動車3には、移動車3の走行方向において右側に位置する物品載置体28を変更操作するための出退操作手段Sと、移動車3の走行方向において左側に位置する物品載置体28を変更操作するための出退操作手段Sとが設けられている。
【0044】
前記操作用係合ローラ58は、前後方向において被操作体48の溝部50の幅と同じ又はその幅よりも小さい直径に形成されており、操作用係合ローラ58が、遠近方向での移動により被操作体48の溝部50に係脱自在に構成されている。
そして、出退操作手段Sが、突出作動により操作用係合ローラ58を溝部50に係合させて被操作体48を接近位置から離間位置に押し操作し、且つ、引退作動により操作用係合ローラ58を溝部50に係合させて被操作体48を離間位置から接近位置に引き操作し、その後操作用係合ローラ58を溝部50から離脱させる押し引き式に構成されている。
【0045】
前記出退操作手段Sが突出作動により操作用係合ローラ58にて被操作体48を接近位置から離間位置に操作すると、被操作体48の離間位置への移動により連係機構51が物品載置体28を突出位置に操作して、物品載置体28を引退位置から突出位置に位置変更させる。また、出退操作手段Sが引退作動により操作用係合ローラ58にて被操作体48を離間位置から接近位置に操作すると、被操作体48の接近位置への移動により連係機構51が物品載置体28を引退位置に操作して、物品載置体28を突出位置から引退位置に位置変更させることになる。
【0046】
前記物品載置体28を引退位置と突出位置とに位置変更させるときの動きについて説明する。
図6及び図8に示すように、被操作体48が接近位置に位置すると、溝部50の開口部分が遠近方向に開口しているので、出退操作手段Sが突出作動を行うことにより、操作用係合ローラ58が遠近方向において移動車3から突出する側に移動して溝部50の開口から溝部50に嵌り込んで溝部50に係合する。そして、操作用係合ローラ58が溝部50に係合した状態で遠近方向において移動車3から突出する側に移動することにより、操作用係合ローラ58が溝部50の側壁部を押圧しながら溝部50を移動して被操作体48を接近位置から離間位置に押し操作する。被操作体48が接近位置から離間位置に揺動すると、揺動リンク52の係合ローラ54が細長溝部55の側壁部を物品載置体28の突出位置側に押圧しながら、揺動リンク52が物品載置体28の出退方向に第2揺動軸心P2周りで揺動する。この揺動リンク52の揺動により第3連結用枠体37cを物品載置体28の突出位置側に押圧して、固定ガイド39に対して可動ガイド40を物品載置体28の突出位置側に移動させるとともに、可動ガイド40に対して左右一対の支持アーム体33を物品載置体28の突出位置側に移動させて、物品載置体28を突出位置に位置変更させる。
【0047】
固定ガイド39に対する可動ガイド40の動き、及び、可動ガイド40に対する左右一対の支持アーム体33の動きについて説明を加える。
図11に示すように、物品載置体28が引退位置に位置するときには、ガイドローラ41が固定ガイド39の遠近方向の離間する側に位置し且つ摺動部45が可動ガイド40において前後方向の離間する側に位置する。このとき、第1引退位置側ストッパ部44が引退位置側当接部47と当接し、且つ、第2引退位置側ストッパ部62が被接当部60と当接することにより、固定ガイド39に対する可動ガイド40の引退位置側への移動、及び、可動ガイド40に対する左右一対の支持アーム体33を連結する第3連結用枠体37cの引退位置側への移動が規制されている。
【0048】
揺動リンク52の揺動により第3連結用枠体37cが物品載置体28の突出位置側に押圧されると、可動ガイド40を遠近方向の接近する側に摺動部45が摺動する。そして、図12に示すように、第1突出位置側ストッパ部43が突出位置側当接部46と当接して、可動ガイド40に対する第3連結用枠体37cの突出位置側への移動が規制される。したがって、その後は、ガイドローラ41が固定ガイド39にて案内支持されて第3連結用枠体37cと可動ガイド用枠体42とが一体的に移動して、第3連結用枠体37cの突出位置側への移動が継続される。このようにして、可動ガイド40が固定ガイド39に対して物品載置体28の出退方向の突出する側に可動するとともに、可動ガイド40に対して左右一対の支持アーム体33が物品載置体28の出退方向の突出する側に移動することにより、図13に示すように、物品載置体28が引退位置から突出位置に突出される。このとき、第1突出位置側ストッパ部43が突出位置側当接部46と当接し、且つ、第2突出位置側ストッパ部61が被接当部60と当接することにより、固定ガイド39に対する可動ガイド40の突出位置側への移動、及び、可動ガイド40に対する第3連結用枠体37cの突出位置側への移動が規制されている。
【0049】
図7及び図9に示すように、被操作体48が離間位置に位置するときに、出退操作手段Sが引退作動を行うと、操作用係合ローラ58が溝部50に係合した状態で移動車3に接近する側に移動することになり、操作用係合ローラ58が溝部50の側壁部を押圧しながら溝部50を移動して被操作体48を離間位置から接近位置に引き操作する。そして、被操作体48が離間位置から接近位置に揺動すると、揺動リンク52の係合ローラ54が細長溝部55の側壁部を物品載置体28の引退位置側に押圧しながら、揺動リンク52が物品載置体28の出退方向に第2揺動軸心P2周りで揺動する。この揺動リンク52の揺動により第3連結用枠体37cを物品載置体28の引退位置側に押圧して、固定ガイド39に対して可動ガイド40を物品載置体28の引退位置側に移動させるとともに、可動ガイド40に対して左右一対の支持アーム体33を物品載置体28の引退位置側に移動させて、物品載置体28を引退位置に位置変更させる。そして、図6及び図8に示すように、被操作体48が接近位置に位置すると、溝部50の開口部分が遠近方向に開口しているので、操作用係合ローラ58が移動車3に接近する側に移動することにより、操作用係合ローラ58が溝部50を離脱して移動車3に引退する。
【0050】
物品載置体28を突出位置から引退位置に位置変更させるときの固定ガイド39に対する可動ガイド40の動き、及び、可動ガイド40に対する左右一対の支持アーム体33の動きについては、物品載置体28を引退位置から突出位置に位置変更させるときの動きと逆の動きであるので、説明は省略する。
【0051】
前記移動車3には、移動車3の動作を制御する台車用制御部が設けられている。そして、台車用制御部は、物品搬送設備全体の動作を管理する管理用コンピュータからの指令、及び、移動車3に設けられた各種センサの検出情報に基づいて、移動車3の移動及び把持部4の昇降作動を制御するとともに、把持動作用モータ27及び出退操作手段Sの作動を制御するように構成されている。
【0052】
例えば、管理用コンピュータから、複数のステーション7のうちから搬送元及び搬送先のステーション7を特定した状態で搬送元のステーション7から搬送先のステーション7に容器5を搬送する搬送指令が指令された場合には、台車用制御部が、搬送元のステーション7から容器5を受け取り、搬送先のステーション7に容器5を卸すべく、移動車3の動作を制御するように構成されている。
【0053】
前記搬送元のステーション7から容器5を受け取る場合には、まず、台車用制御部は、搬送元のステーション7に対応する停止位置に移動車3を移動させるべく、移動車3の移動を制御する。次に、台車用制御部は、搬送元のステーション7に対応する停止位置に移動車3を停止させた状態で、上昇位置から下降位置に把持部4を下降させるべく、把持部4の昇降作動を制御する。そして、台車用制御部は、把持部4が下降位置に位置すると、把持動作用モータ27を作動させて一対の把持具4aを把持姿勢に切り換え、容器5のフランジ5aを一対の把持具4aにて把持して容器5を受け取る。その後、台車用制御部は、下降位置から上昇位置に把持部4を上昇させるべく、把持部4の昇降作動を制御したのち、搬送先のステーション7に対応する停止位置に移動車3を移動させるべく、移動車3の移動を制御する。
そして、台車用制御部は、搬送先のステーション7に対応する停止位置に移動車3が停止すると、搬送元のステーション7から容器5を受け取る場合と同様に、把持部4の昇降作動や把持動作用モータ27の作動を制御することにより、搬送先のステーション7に容器5を卸すように構成されている。
【0054】
また、管理用コンピュータから、複数の物品載置体28のうち移載対象の物品載置体28が特定された状態で物品載置体28に容器5を保管する保管指令が指令された場合について説明する。
前記台車用制御部が、まず、移載対象の物品載置体28に対応する物品移載箇所に移動車3を移動させるべく、移動車3の移動を制御する。次に、台車用制御部は、移載対象の物品載置体28に対応する物品移載箇所に移動車3を停止させた状態で、出退操作手段Sを突出作動させる。そして、出退操作手段Sが突出作動を行うことにより、物品載置体28を引退位置から突出位置に位置変更させる。そして、台車用制御部は、上昇位置からそれに近接する位置に把持部4を下降させるべく、把持部4の昇降作動を制御したのち、把持動作用モータ27を作動させて一対の把持具4aを解除姿勢に切り換え、把持部4から突出位置に位置する物品載置体28に容器5を卸す。その後、台車用制御部は、把持部4を上昇位置まで上昇させるべく、把持部4の昇降作動を制御したのち、出退操作手段Sを引退作動させる。そして、出退操作手段Sが引退作動を行うことにより、物品載置体28を突出位置から引退位置に位置変更させる。
【0055】
前記管理用コンピュータから、複数の物品載置体28のうち移載対象の物品載置体28が特定された状態で物品載置体28にて保管している容器5を取り出す取出指令が指令された場合について説明する。
前記台車用制御部は、保管指令が指令された場合と同様に、移動車3の移動を制御することにより、移載対象の物品載置体28に対応する物品移載箇所に移動車3を停止させる。そして、台車用制御部は、出退操作手段Sを突出作動させることにより、物品載置体28を引退位置から突出位置に位置変更させる。その後、台車用制御部は、上昇位置からそれに近接する位置へ把持部4を下降させるべく、把持部4の昇降作動を制御したのち、把持動作用モータ27を作動させて一対の把持具4aを把持姿勢に切り換え、物品載置体28から把持部4に容器5を受け取る。そして、台車用制御部は、上昇位置まで把持部4を上昇させるべく、把持部4の昇降作動を制御したのち、出退操作手段Sを引退作動させる。そして、出退操作手段Sが引退作動を行うことにより、物品載置体28を突出位置から引退位置に位置変更させる。
【0056】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、移動車3に出退操作手段Sを設けているが、物品載置体28に出退操作手段を設けることもできる。
【0057】
(2)上記実施形態では、揺動リンク52の先端側の係合ローラ54が、第3連結用枠体37cに設けた細長溝部55に摺動自在に係合するように設けられているが、例えば、揺動リンク52の先端側を第3連結用枠体37cに枢支連結して実施することもできる。
【0058】
(3)上記実施形態では、物品載置体28が、突出位置において、上昇位置に近接する位置に位置する把持部4との間で容器5を授受するように設けられているが、突出位置の物品載置体28が把持部4との間で容器5を授受する上下方向での位置については、上昇位置に近接する位置又は上昇位置に限らず、上昇位置よりも設定高さだけ下降した位置であってもよい。この場合には、物品載置体28を突出位置に位置させた状態で、把持部4を上昇位置から設定高さだけ下降させることにより、物品載置体28と把持部4との間での容器5の授受を行うことができることになる。
【0059】
(4)上記実施形態では、物品載置体28を案内レール2に沿って並ぶ状態で複数設けているが、物品載置体28を設置する数については適宜変更が可能である。また、物品載置体28の設置位置についても、案内レール2に対して左右両側に設けているが、案内レール2の片側のみに設置することも可能である。
【0060】
(5)上記実施形態では、移動車3に、移動車3の走行方向において右側に位置する物品載置体28を変更操作するための出退操作手段Sと、移動車3の走行方向において左側に位置する物品載置体28を変更操作するための出退操作手段Sとの2つの出退操作手段Sを設けているが、例えば、出退操作手段Sが、移動車3の走行方向に対して右側及び左側の両側に操作用係合ローラ58を出退自在に備えることにより、移動車3に1つの出退操作手段Sを設けて実施することもできる。
【0061】
(6)上記実施形態では、物品として、半導体基板を収納した容器5を搬送する物品搬送設備を例示したが、搬送する物品は適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】物品搬送設備の平面図
【図2】移動車とステーションとの側面図
【図3】移動車の側面図
【図4】移動車の縦断正面図
【図5】物品載置体の分解斜視図
【図6】引退位置における物品載置体の斜視図
【図7】突出位置における物品載置体の斜視図
【図8】引退位置における物品載置体の平面図
【図9】突出位置における物品載置体の平面図
【図10】物品載置体の遠近方向視での縦断面図
【図11】物品載置体の要部を示す平面図
【図12】物品載置体の要部を示す平面図
【図13】物品載置体の要部を示す平面図
【符号の説明】
【0063】
2 移動経路
3 物品搬送体
4 物品保持部
28 物品載置体
39 固定ガイド
40 可動ガイド
48 被操作体
52 揺動リンク
54 係合部
55 被係合部
58 操作部
S 出退操作手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品載置体に対する物品移載箇所を経由する移動経路に沿って移動自在な物品搬送体が設けられ、
前記物品載置体が、前記移動経路側に突出する物品授受用の突出位置と前記移動経路から離間する側に引退する引退位置とに出退自在に設けられ、
前記物品搬送体が、前記物品移載箇所に停止した状態において、前記突出位置の前記物品載置体に対して物品の受け渡し及び受け取りを行うように構成されている物品搬送設備であって、
前記物品載置体の出退方向に可動ガイドを案内支持する固定ガイドが、前記物品載置体の前記引退位置に対応して設けられ、
前記物品載置体が、その出退方向に出退自在に前記可動ガイドに案内支持されている物品搬送設備。
【請求項2】
前記物品搬送体に、前記物品移載箇所に停止した状態において、前記物品載置体を前記突出位置と前記引退位置とに出退操作する出退操作手段が設けられている請求項1に記載の物品搬送設備。
【請求項3】
前記物品移載箇所に停止した前記物品搬送体に接近する接近位置と前記物品移載箇所に停止した前記物品搬送体から離間する離間位置とに揺動軸心周りに揺動自在な被操作体が設けられ、
前記出退操作手段が、前記物品搬送体から突出する側の移動により前記被操作体を前記接近位置から前記離間位置に操作し、且つ、前記物品搬送体に引退する側の移動により前記被操作体を前記離間位置から前記接近位置に操作する操作部を備えて構成され、
前記被操作体が前記接近位置に位置するときには前記物品載置体を前記引退位置に操作し、且つ、前記被操作体が前記離間位置に位置するときには前記物品載置体を前記突出位置に操作すべく、前記被操作体に連係された揺動リンクが前記物品載置体の出退方向に揺動軸心周りで揺動するように設けられ、
前記揺動リンクの先端側との係合部が、前記物品載置体にその出退方向に直交する方向に沿う状態で備えさせた被係合部に摺動自在に係合するように構成されている請求項2に記載の物品搬送設備。
【請求項4】
前記物品搬送体が、前記物品載置体よりも上方の前記移動経路に沿って移動するように構成され、且つ、前記物品載置体に対する物品受け渡し及び受け取りのために昇降操作自在な物品保持部を備えるように構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の物品搬送設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−214073(P2008−214073A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−57209(P2007−57209)
【出願日】平成19年3月7日(2007.3.7)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】