説明

特定の原子配置を有するポリマー誘導体

特異的な順番で配置された原子の成分を含んで成るポリマー試薬が提供されており、ここで当該成分は、可溶性ポリマーと反応性基の間に配置されている。ポリマー試薬は、とりわけ、ポリマー活性剤結合を形成するために有用である。類縁方法、組成物、製剤などの提供されている。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶性ポリマーと反応性基の間に位置した
【化1】

成分を含んで成るポリマー試薬であって:
(i)当該
【化2】

成分中に存在する窒素原子は、水溶性ポリマーに対して近接しており;
(ii)当該
【化3】

成分のカルボニル炭素原子は、反応性基に対して近接しており;そして
(iii)R1はH又は有機基である、
ポリマー試薬。
【請求項2】
RlがHである、請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項3】
R1が、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール及び置換アリールからなる群から選択された有機基である、請求項2に記載のポリマー試薬。
【請求項4】
Rlがメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル、及びピペリドニル(piperidonyl)から成る群から選択されている、請求項2に記載のポリマー試薬。
【請求項5】
前記水溶性ポリマー部分が、ポリ(アルキレンオキシド)、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリオキサゾリン、ポリ(アクリロイルモルホリン)、及びポリ(オキシエチル化ポリオール)からなる群から選択されている、請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項6】
前記水溶性ポリマー部分がポリ(アルキレンオキシド)である、請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項7】
前記ポリ(アルキレンオキシド)がポリ(エチレングリコール)である、請求項6に記載のポリマー試薬。
【請求項8】
前記ポリ(エチレングリコール)が、末端を、ヒドロキシ及びアルコキシからなる群から選択されたエンドキャッピング成分でキャッピングされている、請求項7に記載のポリマー試薬。
【請求項9】
前記ポリ(エチレングリコール)が末端をメトキシでキャッピングされている、請求項7に記載のポリマー試薬。
【請求項10】
前記ポリ(エチレンクリコール)が約100Da〜約100,000Daの分子量を有する、請求項8に記載のポリマー試薬。
【請求項11】
前記ポリ(エチレングリコール)が約1,000Da〜約60,000Daの分子量を有する、請求項10に記載のポリマー試薬。
【請求項12】
前記ポリ(エチレングリコール)が、約2,000Da〜約50,000Daの公称平均分子量を有する、請求項13に記載のポリマー試薬。
【請求項13】
前記水溶性ポリマーが、ホモポリマーである請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項14】
前記
【化4】

成分の窒素原子が、直接共有結合を介して水溶性ポリマーに結合している、請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項15】
前記
【化5】

成分の窒素原子が、スペーサー成分を介して水溶性ポリマーに結合している、請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項16】
前記反応性基が、ヒドロキシ、エステル、エステル、エステル、オルトエステル、カーボネート、カーボネート、アセタール、アルデヒド、アルデヒドハイドレート、ケトン、ビニルケトン、ケトンハイドレート、チオン、モノチオハイドレート、ジチオハイドレート、ヘミケタール、モノチオケタールヘミケタール、ジチオヘミケタール、ケタール、ジチオケタール、アルケニル、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、スルホン、スルホン、アミン、ヒドラジド、チオール、ジスルフィド、チオールハイドレート、カルボン酸、イソシアネート、イソチオシアネート、マレイミド、スクシンイミド、ベンゾトリアゾール、ビニルスルホン、クロロエチルスルホン、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセトアミド、エポキシド、グリオキサール、ジオン、メシレート、トシレート、チオスルホネート、トレシレート、シラン、−(CH2)rC02H、−(CH2)r'C02NS、-(CH2)rC02Bt、-(CH2)rCH(OR)2、-(CH2)rCHO、-(CH2)2-NH2、-(CH2)rM、-(CH2)r-S-S02-R(式中、rは1〜5であり、r'は0〜5であり、そしてRはアリール又はアルキルであり、NSはN-スクシニミジルであり、Btは1-ベンゾトリアゾリルであり、そしてMはN-マレイミジルである)並びにそれらの全ての活性化された形態から選択されている、請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項17】
【化6】

(式中、
POLY1は水溶性ポリマーであり;
(a)は0,1,2又は3であり;
(b)は0,1,2又は3であり;
R1はHであるかあるいは有機基であり;
X1は、存在する場合、第一スペーサー成分であり;
X2は、存在する場合、第二スペーサー成分であり;そして
Zは、反応性基である)
の構造を含んで成る請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項18】
【化7】

(式中、
POLY1は、水溶性ポリマーであり;
POLY2は、水溶性ポリマーであり;
(a)は0,1,2又は3であり;
(b)は0,1,2又は3であり;
(e)は0,1,2又は3であり;
(f)は0,1,2又は3であり;
(g)は0,1,2又は3であり;
(h)は0,1,2又は3であり;
(j)は0〜20であり;
各R1は独立してHであるかあるいはアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール及び置換アリールからなる群から選択されている有機基である);
X1は、存在する場合、第一スペーサー成分であり;
X2は、存在する場合、第二スペーサー成分であり;
X5は、存在する場合、第五スペーサー成分であり;
X6は、存在する場合、第六スペーサー成分であり;
X7は、存在する場合、第七スペーサー成分であり;
X8は、存在する場合、第八スペーサー成分であり;
R5は、枝分かれ成分であり;そして
各々Zは、独立して反応性基である)
の構造を含んで成る、請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項19】
R5が、
【化8】

(式中、(p)は1〜8であり、そして(q)が1〜8である)
からなる群から選択されており、ここでPOLY1、X、(a)、(c)、Q及びZは先に記載の通りである、請求項18に記載のポリマー試薬。
【請求項20】
【化9】

((m)が2〜4000であり、そして(f)は0〜6であり且つ(n)が0〜20である)
の構造を含んで成る、請求項18に記載のポリマー試薬。
【請求項21】
(f)が2〜4でありそして(n)が0〜4である、請求項20に記載のポリマー試薬。
【請求項22】
【化10】

からなる群から選択された構造
(式中、各々(m)は2〜4000である)
を含んで成る、請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項23】
【化11】

からなる群から選択された構造を含んで成る、請求項18に記載のポリマー試薬。
【請求項24】
【化12】

からなる群から選択された構造を含んで成る、請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項25】
【化13】

(式中、各々(m)は2〜4000であり、(n)は0〜20である)
からなる群から選択された構造を含んで成る、請求項1に記載のポリマー試薬。
【請求項26】
ポリマー試薬を調製する方法であって:
(i)任意に、保護された反応性基及び1又は複数のヒドロキシル基からなる前駆体分子を提供し;
(ii)当該前駆体分子の1又は複数のヒドロキシル基の少なくとも1つを、アミノ基との反応のために活性化させて活性化された前駆体分子を形成させ;
(iii)共有結合条件下で、1又は複数の活性化されたヒドロキシル基の少なくとも1つをアミノ基を有する水溶性ポリマーと反応させ、それによって水溶性ポリマー部分及び保護された反応性基から成るポリマーを形成させ;そして
(iv)保護された反応性基を、存在する場合、脱保護し、それによりポリマー試薬を形成させる、
段階を含んで成る方法。
【請求項27】
ポリマー試薬を単離することを更に含んで成る、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記単離段階を、クロマトグラフィーを行うことによって行っている、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記保護された前駆体分子が1つのヒドロキシル基又はその保護された形態を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記保護された前駆体分子が、2つのヒドロキシル基又はその保護された形態を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記保護された前駆体分子が3つのヒドロキシル基又はその保護された形態を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記保護された前駆体分子が以下の構造:
【化14】

(式中、PGは保護基である)
を有する、請求項26に記載の方法。
【請求項33】
前記保護された前駆体が、メチル、エチル、メトキシメチル(MOM)、メチルチオメチル(MTM)、テトラヒドロピラニル(THP)、ベンジルオキシメチル、フェナシル、N-フタルイミドメチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-ハロエチル、2-(p-トルエンスルホニル)エチル、t-ブチル、シンナミル、ベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、ビス(o-ニトロフェニル)メチル、9-アントリルメチル、2-(9,10-ジオキソ)アントリルメチル、ピペロニル、トリメチルシリル及びt-ブチルジメチルシリルからなる群から選択された保護基を含んで成る、請求項26に記載の方法。
【請求項34】
前記活性化剤が、ジ(N-スクシニミジル)カーボネート(DSC)、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N'-ジイソプロピルカルボジイミド、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N'エチルジカルボジイミド、1,1'-カルボニルジイミダゾール(CDI)、1,1'-カルボニルド(1,2,4-トリアゾール)(CDT)、ビス(4-ニトロフェニル)カーボネート、p-ニトロフェニルクロロカーボネート、ホスゲン、トリフォスゲン、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、ジベンゾトリアゾリルカーボネート(diBTC)、N-ヒドロキシスクシンイミド及びDCC、N-ヒドロキシフタルイミド及びDCC並びにチアゾリジンチオンである、請求項26に記載の方法。
【請求項35】
前記アミノ基を有する水溶性ポリマーが
【化15】

(式中、(m)は2〜4000である)
からなる群から選択されている、請求項26に記載の方法。
【請求項36】
前記脱保護段階が、塩基-促進加水分解、酸-触媒加水分解及び還元からなる群から選択された方法を含んで成る、請求項26に記載の方法。
【請求項37】
前記反応性基を異なる反応性基へと変換する任意の段階を含んで成る、請求項26に記載の方法。
【請求項38】
前記反応性基の反応性を高める段階を行う任意の段階を含んで成る、請求項26に記載の方法。
【請求項39】
水溶性ポリマー、
【化16】

成分、及び薬理活性剤を含んで成る結合体であって:
(i)当該水溶性ポリマーが
【化17】

成分の窒素原子に対して直接共有結合又は第一のスペーサー成分のいずれかを通じて結合しており;
(ii)当該薬理活性剤が
【化18】

成分のカルボニル炭素原子に対して直接共有結合又は第二のスペーサー成分のいずれかを介して結合しており;そして
(iii)R1がH又は有機基である、
結合体。
【請求項40】
結合体を調製する方法であって、請求項1に記載のポリマー試薬と活性剤を適切な条件下で接触させ、それにより薬物結合体を提供することを含んで成る方法。
【請求項41】
医薬賦形剤との組み合わせにおいて請求項40に従い調製した結合体を含んで成る、医薬製剤。
【請求項42】
前賦形剤が糖である、請求項41に記載の医薬製剤。
【請求項43】
凍結乾燥形態における請求項41に記載の医薬製剤。
【請求項44】
更に液体希釈剤を含んで成る、請求項41に記載の医薬製剤。
【請求項45】
前記液体希釈剤が、注射のための静細菌水、水中5%デキストロース水、リン酸緩衝塩類液、リンゲル液、塩類溶液、滅菌水、脱イオン水及びそれらの組み合わせからなる群から選択されている、請求項44に記載の医薬製剤。
【請求項46】
単位投与形態における、請求項41に記載の医薬製剤。
【請求項47】
ガラスバイアル中に入れられている、請求項41に記載の医薬製剤。
【請求項48】
患者に対して治療上有効な量の請求項39に記載の結合体を投与する段階を含んで成る結合体をデリバリーする方法。
【請求項49】
水溶性ポリマー、
【化19】

成分、及び反応性基を含んで成るポリマーであって:
(i)当該水溶性ポリマーが
【化20】

成分の窒素原子に対して直接共有結合又は第一のスペーサー成分のいずれかを介して結合しており;
(ii)当該反応性基が
【化21】

成分のカルボニル炭素原子に対して直接共有結合又は第二のスペーサー成分のいずれかを介して結合しており;そして
(iii)R1がH又は有機基、
であるポリマー。

【公表番号】特表2007−500278(P2007−500278A)
【公表日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533335(P2006−533335)
【出願日】平成16年5月21日(2004.5.21)
【国際出願番号】PCT/US2004/016212
【国際公開番号】WO2005/000360
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(503197027)ネクター セラピューティクス アラバマ,コーポレイション (16)
【Fターム(参考)】