説明

特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機

【課題】加熱手段を、特殊赤外線バーナーにより構成し、以て、高熱効率で、熱放出を低減し、ガス消費量の削減に寄与するガス連続炊飯機を提供すること。
【解決手段】所定量の米を収容する複数の炊飯釜6と、炊飯釜を搬送路Pに沿わせて連続的に搬送する搬送手段15と、搬送手段によって搬送される炊飯釜を所定の熱量で加熱する複数の熱源からなる加熱手段18とを含み、加熱手段が、それぞれ個別に火力調整可能な複数の特殊赤外線バーナー19からなり、頂壁、両側壁および底壁によって搬送路および加熱手段を覆って加熱室を規定する壁手段25を設けてなり、加熱室内に炊飯釜を連続的に搬送させ、搬送期間中に炊飯釜を加熱室内において高熱効率で輻射加熱するようにしたことを特徴とする特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、大量の米飯を炊飯するための業務用大量炊飯機にかかるものであり、特に、大量の米飯を高熱効率により手際よく、しかも美味しく、且つ、経済的には安価に炊き上げることができ、さらには、熱放出を低減し、ガス消費量の削減に寄与するように構成した特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のように、業務用の炊飯システムは、大量の米飯を短時間に手際よく、しかも美味しく、且つ、経済的には安価に炊かなければならないという課題を有している。従来、上記する課題の下において、業務用大量炊飯システムは、大量の米飯を連続的に炊飯するべく複数の炊飯釜をコンベア装置によって連続的に移動させ、その移動中に、ガス熱源によって炊飯処理している。米飯の炊飯において、ガス熱源は、装置的にも安価であり、米飯を美味しく炊き上げることができる点において長年使用されてきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−299585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1などに記載のガスを熱源とする従来のガス連続炊飯機は、加熱手段として、直火型のガスバーナーを用いたものであり、燃焼のための二次空気を供給しながら、搬送中の炊飯釜を加熱して炊飯処理を行うものであった。この従来のガス連続炊飯機は、図3B−1に示すように、ガスバーナーの燃焼点に外気などの二次空気を供給する構成のものでなくてはならず、この二次空気の吸入開口41を必要とするものである。
【0005】
このように、従来のガス連続炊飯機の機体に対して二次空気吸入開口41を設ける必要のある構成のものによれば、第1には、供給ガス100に対して、約45%のガスが無駄に燃えてしまい、たかだか約55%の熱量が炊飯のために使われるものに過ぎなかった。さらに、第2には、従来の直火型バーナーによれば、高温排気量が多いため周囲環境が高温化するなどの問題点を有しており、第3には、冬期において、該二次空気吸入開口41から冷気が入り込むと米飯が良好に炊けない場合があり、その調整が非常に困難であると言った問題点を有していた。
【0006】
そこで、この発明は、上記するような従来の業務用大量炊飯システムにおいて指摘されている種々の問題点に鑑み、それらの問題点などを解消しようとするものであり、基本的には、炊飯製品の品質を考え、熱源としてガスを適用し、しかも加熱手段を、供給ガスに対して二次空気などの供給を必要としない特殊赤外線バーナーにより構成し、以て、高熱効率で、大量の米飯を手際よく、しかも美味しく、且つ、経済的には安価に炊き上げることができ、熱放出を低減し、ガス消費量の削減に寄与するように構成した特殊赤外線バーナー式連続炊飯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、上記する目的を達成するにあたって、具体的には、所定量の米を収容する複数の炊飯釜と、前記複数の炊飯釜を搬送路に沿わせて連続的に搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される炊飯釜を、所定の熱量で加熱するべく前記搬送路の下側に配列した複数の熱源からなる加熱手段とを含むガス連続炊飯機において、前記加熱手段が、それぞれ個別に火力調整可能な複数の特殊赤外線バーナーにより構成され、前記加熱手段に対応する前記搬送路中に、頂壁、両側壁および底壁によって前記搬送路および前記加熱手段を覆って加熱室を規定する壁手段を設けてなり、前記加熱室内に前記炊飯釜を連続的に搬送させ、搬送期間中に前記炊飯釜を前記加熱室内において高熱効率で輻射加熱するようにしたことを特徴とする特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機を構成するものである。
【0008】
さらに、この発明において、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機であって、前記加熱手段を構成する特殊赤外線バーナーが、前記炊飯釜の搬送路を横断する実質長Lの細長い加熱部を有するものからなり、前記炊飯釜の搬送路を、前記炊飯釜の搬送路を横断する方向に沿って複数個並列配置してなることを特徴とするものである。
【0009】
さらに、この発明において、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機であって、前記加熱手段を構成する特殊赤外線バーナーが、実質長Lの細長い加熱部を有するものからなり、当該特殊赤外線バーナーを、その長さ方向を前記炊飯釜の搬送方向に沿わせ、前記炊飯釜の搬送路幅にわたって複数個並列配置して、前記炊飯釜の搬送路幅にわたるバーナーユニットを構成し、前記バーナーユニットを前記炊飯釜の搬送方向に沿わせて複数ユニット配列配置してなることを特徴とするものである。
【0010】
さらにまた、この発明において、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機であって、前記炊飯釜の搬送方向に隣接するバーナーユニットにおける各バーナーが、その幅方向に半幅ずつずれた状態で組み合わせられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
以上の構成になるこの発明の特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機は、炊飯製品の品質を考え、熱源としてガスを適用し、しかも加熱手段として、供給ガスに対して二次空気などの供給を必要としない特殊赤外線バーナーにより構成し、以て、高熱効率で、大量の米飯を手際よく、しかも美味しく、且つ、経済的には安価に炊き上げることができ、熱放出を低減し、ガス消費量の削減に寄与するという点において極めて有効に作用するものといえる。
【0012】
さらに、この発明になる特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機は、炊飯釜の搬送路を、その頂面、両側面および底面側で閉鎖するように構成したことにより、炊飯作業室内の雰囲気影響を受けることがなく、炊飯機単独の性能調整が可能である点においても極めて有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、この発明にかかる特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機の具体的な第1の実施例を示す概略的な側面図である。
【図2】図2は、図1における1B−1B線に沿って断面にして示す概略的な1B−1B線断面図である。
【図3】図3は、この発明にかかる特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機と、従来の直火型のガス連続炊飯機とを比較説明する図であって、図3A−1(図3中、右側下)は、この発明の基本構成になる加熱手段と、搬送中における炊飯釜との関係を示す概略的な横断面図であり、図3A−2(図3中、右側上)は、この発明において、供給ガス100に対する熱効率の比率を示す説明図であり、図3B−1(図3中、左側下)は、従来例における直火型のガス連続炊飯機において、加熱手段と、搬送中における炊飯釜との関係を示す概略的な横断面図であり、図3B−2(図3中、左側上)は、従来例において、供給ガス100に対する熱効率の比率を示す説明図である。
【図4】図4は、この発明にかかる特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機に適用されるガス赤外線バーナーの具体的な実施例を示すものであり、図4Aは、その右半部を断面にして示す概略的な側面図であり、図4Bは、図4Aにおける4B−4B線に沿って断面にして拡大して示す概略的な4B−4B線断面図である。
【図5】図5は、この発明にかかる特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機の第2の好ましい実施例を示すものであり、図5Aは、図1に対応する概略的な側面図であり、図5Bは、その概略的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明になる特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機について、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明する。
まず、図1および図2にもとづいて、この発明になる特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機についての具体的な第1の実施例に関する基本構成を説明する。この例になる特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機1は、機体フレーム2を含むものからなっている。前記機体フレーム2は、例えば、高さ調節可能な脚4(この脚4は、高さ調節のない床固定脚であってもよい)を備えた機体枠3からなっている。前記機体フレーム2は、一端側5に炊飯釜6を順次送り込む炊飯釜送り込み部7を備え、他端側8に炊飯処理を終えた炊飯釜6を取り出す炊飯釜取り出し部9を備えている。
【0015】
この発明になる特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機に用いられる前記炊飯釜6は、所定量の米並びに所定量の水を収容可能な釜本体10と、釜本体10の上方開口を閉塞する蓋体11とからなっている。前記釜本体10は、上方開口側に外方に向けてのびる周状フランジ12を有しており、その下面側に後述する炊飯釜搬送手段におけるレールに支配される一対のレールフォロア13が設けてある。前記炊飯釜6の上部には、当該炊飯釜6の持ち運び用の把手14、14が設けてある(図2参照)。
【0016】
前記機体フレーム2には、炊飯釜搬送手段15が設けてある。前記炊飯釜搬送手段15は、前記複数の炊飯釜6を搬送方向Dに向けて前記炊飯釜送り込み部7から炊飯釜取り出し部9へ順次連続的に搬送するための搬送路Pを有している。具体的な実施例では、前記炊飯釜搬送手段15は、回転駆動源16、チェーンプーリー、チェーンなどを含むチェーンコンベア機構、並びにレール17によって構成されている。
【0017】
一方、この発明になる特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機1における加熱手段18は、炊飯釜の搬送路に沿って順に、例えば、第1の加熱部21、第2の加熱部22、第3の加熱部23および第4の加熱部24によって構成されている。この第1の加熱部21〜第4の加熱部24は、米を加熱炊飯する過程において独特のものであり、炊飯釜の搬送に関連して、加熱条件を制御するものである。各加熱部には、それぞれ複数のガス赤外線バーナー19および各ガス赤外線バーナー19に対応する火力制御器20が設けられている。
【0018】
具体的な実施例において、前記第1の加熱部21は、例えば、6本のバーナーにより構成され、搬送される炊飯釜6に対し、約5分程度の加熱処理を行う。前記第2の加熱部22は、例えば、17本のバーナーにより構成され、搬送される炊飯釜6に対し、約5分程度の加熱処理を行う。前記第3の加熱部23は、例えば、7本のバーナーにより構成されており、搬送される炊飯釜6に対し、約4分程度の加熱処理を行う。前記第4の加熱部24は、例えば、23本のバーナーにより構成されており、搬送される炊飯釜6に対し、約7分程度を行うようになっている。
【0019】
この発明において重要な要素は、前記加熱手段18の構成にある。この発明において、前記加熱手段18は、図4に示すような、特殊赤外線バーナー19によって構成されている。この特殊赤外線バーナー19は、前記炊飯釜6の搬送路Pを交差して横断する実質長Lの細長い加熱部HPを有するものからなっており、前記炊飯釜6の搬送路Pを横断する方向に沿って架設され、前記搬送路Pに沿って複数個並列に配置されている。図に示す実施例において、前記特殊赤外線バーナー19の実質長Lは、約500mm程度のものであり、幅寸法wは、約90mm程度のものである。この特殊赤外線バーナー19の実質長Lおよび幅寸法wは、上記するものに何ら限定されるものではない。
【0020】
前記特殊赤外線バーナー19は、図4Aおよび4Bに示すように、長さ方向の一端側19aにガス供給口31が設けてあり、前記ガス供給口31には、先に行くにしたがって太径になる特殊な円錐形パイプ状のミキサー32が取り付けてある。前記ミキサー32の外周囲には、熱効率を高めるためのポート33が、長さ方向の全長にわたって設けてある。前記ミキサー32の上部には、セラミックプレート34が、長さ方向のほぼ全長にわたって配設されており、その上面に、網状のグリル35が配設されている。さらに、前記グリル35の外側に、発生された熱エネルギーを素速く集中的に放射し、輻射効率を高める目的で、多数枚のブレード36が、長さ方向に小間隔をおいて並設してある。
【0021】
さらに、この発明では、上記する特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機1に対し、前記加熱手段18に対応する搬送路P中に、壁手段25が設けてある。図2に基づいて、前記壁手段25について詳細に説明する。前記壁手段25は、頂壁26、両側壁27、27および底壁28によって前記搬送路Pおよび前記加熱手段18を覆って加熱室Rを規定する。前記加熱室R内に炊飯釜6を連続的に搬送させ、その搬送期間中に搬送釜6を加熱室R内で加熱するようにしてある。
【0022】
前記壁手段25は、断熱材からなる外側壁29および前記外側壁29の内側に所定の間隔を隔てて設けた内側壁30との二重壁構造になっている。前記外側壁29は、断熱材により構成されており、前記内側壁30は、断熱材であってもよいし、あるいは伝熱材であってもよい。
【0023】
前記壁手段25は、前記炊飯釜6の搬送方向Dに所定長毎に区分されたパーツ25Pによって構成されている。前記壁手段25における頂壁26には、前記パーツ25Pの少なくとも一箇所に開口Opが設けてあり、該開口Opには、ダンパーを備えた排気筒37が設けてある。
【0024】
さらに、この発明において、前記壁手段25の内側には、反射板40が設けてあり、該反射板40は、搬送路Pを通過する炊飯釜6のまわりを囲うように構成されているので、外気の流入を阻止することができ、外気温に関係なく、良好な炊飯処理が可能なものとして有効に作用する。
【0025】
次いで、図5AおよびBにもとづいて、この発明になる特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機の第2の実施例について説明する。この第2の実施例になる連続炊飯機1は、前記第1の実施例のものと同様に、機体フレーム2を含み、該機体フレーム2は、例えば、高さ調節可能な脚4(この脚4は、高さ調節のない床固定脚であってもよい)を備えた機体枠3からなっている。前記機体フレーム2は、一端側5に炊飯釜6を順次送り込む炊飯釜送り込み部7を備え、他端側8に炊飯処理を終えた炊飯釜6を取り出す炊飯釜取り出し部9を備えている。
【0026】
前記機体フレーム2には、炊飯釜搬送手段15が設けてある。前記炊飯釜搬送手段15は、前記複数の炊飯釜6を搬送方向Dに向けて前記炊飯釜送り込み部7から炊飯釜取り出し部9へ順次連続的に搬送するための搬送路Pを有している。具体的な実施例では、前記炊飯釜搬送手段15は、回転駆動源16、チェーンプーリー、チェーンなどを含むチェーンコンベア機構、並びにレールによって構成されている。
【0027】
一方、この第2の実施例における加熱手段18は、炊飯釜の搬送路Pに沿って順に、例えば、前加熱部42、主加熱部43および後加熱部44によって構成されている。この前加熱部42、主加熱部43および後加熱部44は、米を加熱炊飯する過程において独特のものであり、炊飯釜の搬送に関連して、加熱条件を調整制御するものである。各加熱部には、それぞれ複数のガス赤外線バーナー19および各ガス赤外線バーナー19に対応する火力制御器が設けられている。
【0028】
具体的な実施例において、前記前加熱部42は、例えば、2本のバーナー19により構成されており、該バーナー19は、炊飯釜6の搬送路Pを横断する方向に沿って並列配置されている。 一方、前記主加熱部43は、この第2の実施例において最も重要な構成のものであり、実質長Lの細長い加熱部HPを有する特殊赤外線バーナー19を、その長さ方向を前記炊飯釜6の搬送方向に沿わせ、前記炊飯釜6の搬送路幅にわたって複数個並列配置して、前記炊飯釜の搬送路幅にわたるバーナーユニットBUを構成し、前記バーナーユニットBUを前記炊飯釜6の搬送方向に沿わせて複数ユニット配列配置し多物からなっている。
【0029】
さらに、前記主加熱部43は、より好ましい実施例において、前記炊飯釜6の搬送方向に隣接するバーナーユニットBUにおける各バーナー19が、その幅方向に半幅ずつずれた状態で組み合わせられている。
【0030】
前記後加熱部44は、例えば、1本のバーナー19により構成されており、該バーナー19は、炊飯釜6の搬送路Pを横断する方向に沿って並列配置されている。
【符号の説明】
【0031】
1 特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機
2 機体フレーム
3 機体枠
4 機体脚
5 一端側
6 炊飯釜
7 炊飯釜送り込み部
8 他端側
9 炊飯釜取り出し部
10 釜本体
11 蓋体
12 周状フランジ
13 レールフォロア
14 持ち運び用の把手
15 炊飯釜搬送手段
16 回転駆動源
17 レール
D 炊飯釜の搬送方向
P 搬送路
18 加熱手段
19 特殊赤外線バーナー
20 火力制御器
HP 加熱部
BU バーナーユニット
L 特殊赤外線バーナーの実質長
w 特殊赤外線バーナーの幅寸法
21 第1の加熱部
22 第2の加熱部
23 第3の加熱部
24 第4の加熱部
25 壁手段
25P パーツ
26 頂壁
27 両側壁
28 底壁
R 加熱室
29 外側壁
30 内側壁
Op 頂壁開口
31 ガス供給口
32 円錐形パイプ状のミキサー
33 ポート
34 セラミックプレート
35 網状のグリル
36 ブレード
37 排気筒
40 反射板
41 二次空気吸入開口
42 前加熱部
43 主加熱部
44 後加熱部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定量の米を収容する複数の炊飯釜(6)と、前記複数の炊飯釜(6)を搬送路(P)に沿わせて連続的に搬送する搬送手段(15)と、前記搬送手段(15)によって搬送される炊飯釜(6)を、所定の熱量で加熱するべく前記搬送路(P)の下側に配列した複数の熱源からなる加熱手段(18)とを含むガス連続炊飯機(1)において、
前記加熱手段(18)が、それぞれ個別に火力調整可能な複数の特殊赤外線バーナー(19)により構成され、前記加熱手段(18)に対応する前記搬送路(P)中に、頂壁(26)、両側壁(27)および底壁(28)によって前記搬送路(P)および前記加熱手段(18)を覆って加熱室(R)を規定する壁手段(25)を設けてなり、前記加熱室(25)内に前記炊飯釜(6)を連続的に搬送させ、搬送期間中に前記炊飯釜(6)を前記加熱室(R)内において高熱効率で輻射加熱するようにしたことを特徴とする特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機。
【請求項2】
前記加熱手段(18)を構成する特殊赤外線バーナー(19)が、前記炊飯釜(6)の搬送路(P)を横断する実質長Lの細長い加熱部(HP)を有するものからなり、当該特殊赤外線バーナー(19)を、前記炊飯釜(6)の搬送路(P)を横断する方向に沿って複数個並列配置してなることを特徴とする請求項1に記載の特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機。
【請求項3】
前記加熱手段(18)を構成する特殊赤外線バーナー(19)が、実質長Lの細長い加熱部(HP)を有するものからなり、当該特殊赤外線バーナー(19)を、その長さ方向を前記炊飯釜(6)の搬送方向に沿わせ、前記炊飯釜(6)の搬送路幅にわたって複数個並列配置して、前記炊飯釜の搬送路幅にわたるバーナーユニット(BU)を構成し、前記バーナーユニット(BU)を前記炊飯釜(6)の搬送方向に沿わせて複数ユニット配列配置してなることを特徴とする請求項1に記載の特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機。
【請求項4】
前記炊飯釜(6)の搬送方向に隣接するバーナーユニット(BU)における各バーナー(19)が、その幅方向に半幅ずつずれた状態で組み合わせられていることを特徴とする請求項3に記載の特殊赤外線バーナー式ガス連続炊飯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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