玩具システムおよびコンピュータプログラム
【課題】従来のリアルの世界での玩具遊びの利点を維持しつつ、玩具をロボット化することなく比較的安価に玩具との対話を可能とする。
【解決手段】携帯端末200は、玩具100に近づいたとき、そのRFIDチップおよび玩具の所持品110のRFIDチップに記憶された情報を読み取り、当該玩具および所持品を特定する。ついで、その玩具を表す画像および所持品を表す画像を表示する。携帯端末200の入力部からの入力内容に応じて玩具100の外観属性情報を変化させ、その結果を玩具の画像に反映させる。また、携帯端末200を介して玩具100とユーザが対話を行う。
【解決手段】携帯端末200は、玩具100に近づいたとき、そのRFIDチップおよび玩具の所持品110のRFIDチップに記憶された情報を読み取り、当該玩具および所持品を特定する。ついで、その玩具を表す画像および所持品を表す画像を表示する。携帯端末200の入力部からの入力内容に応じて玩具100の外観属性情報を変化させ、その結果を玩具の画像に反映させる。また、携帯端末200を介して玩具100とユーザが対話を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を記憶するRFIDチップを内蔵した玩具等と、RFIDリーダを備えた携帯端末とにより構成される玩具システムに関する。
【背景技術】
【0002】
玩具の一種として人形があり、人形遊びは、大昔から現在まで廃れることがない、子供が興味を示す遊びの1つである。最近では、センサ技術やロボット技術が民生品へ安価に提供されるようになってきた。その結果、人形が人間顔負けのダンスを踊るといった高度な運動を行ったり、おしゃべりをしたり、頭をなでると顔に喜びの表情を見せたりするなど、多種多様な人間型ロボットが人形の仲間入りをし、身近な存在として玩具売り場などに出現している。
【0003】
特許文献1には、人形などの玩具にRFIDタグのリーダライタを内蔵しておくとともに、カードや代用貨幣、プラスチックフィギュア等のアイテムにRFIDタグチップを埋め込んでおくことにより、玩具がRFIDタグの記憶内容を読み書きして、自身の動作を制御する技術が開示されている。
【特許文献1】特表2005−509501号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、PCや、携帯電話端末等の携帯端末では、表示画面上の仮想的な世界において人形的なキャラクタに対して衣装や装飾品の着せ替えを行うソフトウェアも知られている。しかし、このような表示画面上のキャラクタは、上述したようなリアルな世界での人形が持つ実感性に欠ける。
【0005】
リアルの世界での実際の人形はユーザが手で触って実感できるものであり、服飾品もユーザの手で実際に人形に対して着せ替えでき、表示画面上での画像のみとしての人形とは異なる格別な喜び、楽しみが得られるものである。
【0006】
このような実際の人形に動作や発声を行う機能を追加して人間型ロボットとすることは、技術的に可能ではあっても、その製造コストは高くならざるを得ない。したがって、人形は高価なものとなり、多くのユーザが利用できるものとはならない。
【0007】
本発明はこのような背景においてなされたものであり、従来のリアルの世界での玩具遊びの利点を維持しつつ、玩具をロボット化することなく比較的安価に玩具との対話を可能とすることを企図する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による玩具システムは、情報を記憶するRFIDチップを内蔵した玩具と、それぞれRFIDチップを付加された、前記玩具に着脱可能に付属させることができる1以上の所持品と、携帯端末とを備える。この携帯端末は、前記玩具のRFIDチップおよび前記所持品のRFIDチップに記憶された情報を読み取るRFIDリーダと、少なくとも前記玩具を表す画像およびその所持品を表す画像を表示する表示部と、少なくともユーザの指示の入力を受け付ける入力部と、制御部とを有する。この制御部は、前記RFIDチップから読み出された情報に基づいて当該玩具および所持品を特定し、前記表示部にそれらの画像を表示するとともに、前記入力部からの入力内容に応じて前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させる。
【0009】
また、所持品の変更履歴情報に基づいても前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させてもよい。
【0010】
さらに、前記所持品の変更履歴情報に基づいて前記玩具から所定のメッセージを発するようにしてもよい。あるいは、前記入力部からの入力内容に応じて前記携帯端末上で前記玩具から所定のメッセージを発するようにしてもよい。
【0011】
このように、人形およびその所持品にはRFIDチップを追加するのみで、携帯端末が人形に代わってその外観の変化を表示したり、ユーザと人形とが携帯端末を介して対話を行うことができる。したがって、人形には高度な情報処理能力が求められない。人形および所持品に求められるのは、最低限、人形および所持品を識別する情報を伝達する仕組みを持つことだけである。
【0012】
本発明によるコンピュータプログラムは、携帯端末において動作するコンピュータプログラムであって、玩具のRFIDチップおよび前記玩具の所持品のRFIDチップに記憶された情報を読み取るステップと、前記RFIDチップから読み出された情報に基づいて当該玩具および所持品を特定するステップと、少なくとも前記玩具を表す画像およびその所持品を表す画像を表示するステップと、入力部からの入力内容に応じて前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させるステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば次のような顕著な効果が得られる。
【0014】
ユーザと人形との対話は携帯端末が代行するので、人形には高度な情報処理能力が必要とされない。したがって、人形を安価に提供できる。
【0015】
RFIDチップは比較的安価なので、人形の所持品も既存の人形向け所持品とあまり変わらない価格で提供できる。
【0016】
機能を追加したいときは、携帯端末側のソフトウェアだけで対応できる。
【0017】
人形およびその所持品をRFIDチップにより携帯端末が検出することができ、ユーザはその状況に応じて携帯端末を介して人形との対話を行ったり、人形の外観属性を端末の表示画面上で変化させたりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
図1は、本実施の形態における玩具システム全体の構成例を示した図である。この玩具システムは、玩具の一例としての人形(人形本体)100、人形の所持品(例えば人形が所持する服飾品等)110、個々の所持品110(102,104,106a,106b等)の情報を読み取る機能を有する携帯端末200、この携帯端末200とインターネット250のような通信ネットワークを介して通信可能なサーバ270により構成される。
【0020】
図2は、本実施の形態における玩具システムにおける人形100、所持品(例えば人形が所持する服飾品等)110、および携帯端末200の機能を示した図である。ここでは携帯端末200として携帯電話端末を例としている。人形の所持品110としては、例えば、図では、人形本体100に付属させることができる衣服102、靴104、アクセサリ106等の服飾品を示している。人形本体100には、RFIDチップ101が内蔵されている。このRFIDチップ101により、生産される人形一体ごとに固有の識別番号が割り振られている。所持品の各々についても、RFIDチップ101,103,105,106が内蔵または付加されている。RFIDチップは、情報を記憶するICチップを含み、外部のリーダで無線(電波または電磁波)により当該ICチップから情報が読み出されるよう構成されている。ICチップ内には、当該所持品を識別することができるID情報等が記憶される。RFIDチップは、RFIDタグ、ICタグ、無線タグ等とも呼ばれ、通常、物の管理のために物に付随して利用されるものである。本実施の形態のRFIDチップ107は、電源の要らないパッシブ型のRFIDチップを想定している。
【0021】
各所持品のRFIDチップに記憶されるID情報以外の情報は、個々の所持品によって異なる。
【0022】
例えば、人形に着せる衣服102には、RFIDチップ103が内蔵されている。このRFIDチップ103により、生産される人形の衣服の種別ごとに固有の識別番号が割り振られている。人形の場合とは異なり、同じデザインの衣服(例えば黄色の花柄ワンピース)であれば、一着ごとに固有の識別番号を割り振る必要はない。
【0023】
人形100に履かせる靴104には、RFIDチップ105が内蔵されている。このRFIDチップ105により、生産される人形の靴の種別ごとに固有の識別番号が割り振られている。人形の場合とは異なり、同じデザインの靴(例えば黒色の革靴)であれば、一足ごとに固有の識別番号を割り振る必要はない。
【0024】
人形100を飾るアクセサリ106には、RFIDチップ107が内蔵されている。このRFIDチップ107により、生産される人形のアクセサリの種別ごとに固有の識別番号が割り振られている。人形の場合とは異なり、同じデザインのアクセサリ(例えば金色のブレスレット)であれば、一品ごとに固有の識別番号を割り振る必要はない。
【0025】
図2において、携帯端末200には、本実施の形態における主要な機能部として、RFIDリーダ214、RFID情報識別部220、人形およびその所持品に関するデータベース221、感情履歴管理部222、感情判定部223、出力情報作成部224、および画面表示部225を有する。
【0026】
RFIDリーダ214は、他の携帯端末のRFIDチップに記憶されたID情報等を無線により読み出すためのリーダである。RFIDリーダ214により、携帯端末200は、人形100およびその衣服102、靴104、アクセサリ106に内蔵されているRFIDチップ101、103、105、107、109に記憶されている情報を読み取ることができる。
【0027】
データベース221は、後述するような人形の感情履歴情報、人形個人情報、人形所持品情報等の情報を蓄積し、携帯端末の制御部101が検索することができるようになっている。
【0028】
RFID情報識別部220は、RFIDチップ101、103、105、107、109から得た情報について、データベース221に蓄積されている人形および人形の各種所持品に関する情報と比較して、人形と所持品を特定する。
【0029】
感情履歴管理部222は、情報識別部220が特定した人形および所持品情報を、データベース221に蓄積されている人形の感情の履歴情報の読み出し、および人形の感情の履歴情報のデータベース221の更新を行う。
【0030】
感情判定部223は、情報識別部220が特定した人形および所持品情報に対して、データベース221から感情履歴管理部222が読み出した人形の感情の履歴情報に基づいて、人形の次の感情を決定する。
【0031】
出力情報作成部224は、感情判定部223が決定した人形の感情をもとに、静止画または動画で人形の画像を作成する。また、人形がユーザに話しかけるメッセージも生成する。
【0032】
画面表示部225は、出力情報作成部224が作成した人形および所持品の画像を、携帯端末の表示部に表示する。
【0033】
図3は、本実施の形態に係る携帯端末200の概略のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0034】
携帯端末200は、バス215で相互に接続された、制御部201、通信部203、表示部204、操作部205、メモリ206、発光部207、バイブレータ208、音声処理部210、カレンダ・時計部213、RFIDリーダ214、および音声処理部210に接続されたスピーカ211、マイク212を備えている。
【0035】
制御部201は、CPU等を含み、携帯端末200の各部を制御する。 通信部203は、RF部、変調回路等を含み、アンテナ202を介して基地局との間で、通話およびメール通信等のための無線通信を行う。
【0036】
表示部204は、図2の画面表示部225に相当し、LCD、有機EL等の表示デバイスおよび表示駆動回路を有し、画像やテキスト等の表示情報の表示を行う。
【0037】
操作部205は、制御キー、テンキー等の各種のキーを有し、ユーザによる指示やデータの入力を受け付ける。操作部205は、表示部の画面の少なくとも一部に検出領域が重ねられたタッチパネルを含んでもよい。
【0038】
メモリ206は、ROM,RAM等を含み、CPUが実行するOSや各種アプリケーション等のプログラムやデータを記憶する。ROMには、フラッシュメモリのような再書き込み可能な不揮発性メモリを含みうる。
【0039】
発光部207は、LED等の発光素子を含み、ユーザに対して光による着信通知等を行う。バイブレータ208は、振動によりユーザに電話やメールの着信等を知らせる。
【0040】
音声処理部210は、音声のエンコーダ、デコーダ、DA変換器、AD変換器等を含み、スピーカ211(イヤホン含む)に対する音声出力およびマイクからの音声入力を行う。スピーカ211による音の発生、発光部207により光の発生、バイブレータ208により振動の発生がユーザに対する報知手段を構成する。
【0041】
カレンダ・時計部213は、RTC(Real Time Clock)のような要素を含み、日時情報の生成およびタイマー機能等を提供する。RFIDリーダ214は、上述したとおりである。
【0042】
なお、近年、電子マネーや電子乗車券として利用できる非接触ICカードやその機能を搭載した携帯電話端末が普及してきている。非接触ICカードも無線(電波)により情報が読み書きできるICチップを内蔵しており、外部のリーダライタで情報の書き込み、読み出しができる点でICタグと類似している。したがって、RFIDチップは非接触ICカードであってもよい。したがって、本発明における「RFIDチップ」には非接触ICカードも含むものとする。
【0043】
図4,図5,図6に、それぞれ、データベース221に保存されている人形感情情報400と、人形個人情報500と、人形所持品情報600の例を示す。
【0044】
人形とコミュニケーションをする相手は人間であるので、図4に示した人形感情情報400は、人形の感情の要素を表す情報であり、ここでは便宜上、人間の感情である喜怒哀楽を用いる。すなわち、人形の感情を「喜」「怒」「哀」「楽」に分割し、それぞれの感情が最も落ち着いている状態を0点に、最も高揚している状態を100点と数値化して、データベース221に保存する。
【0045】
図5に示した人形個人情報500としては、人形に与えられた「人形ID」「名前」「年齢」「性別」「容姿」等の情報を含む。「名前」「性別」は文字列情報である。「人形ID」は個々の人形を識別するための識別情報であり、本例ではRFIDの識別データをそのまま種別情報として用いる。「年齢」は数値情報である。「容姿」は画像情報(画像生成用データ)である。少なくとも人形IDはその人形のRFIDチップ101から取得される。画像生成用データは、データ量が大きいため、サーバ270(図1)からインターネット経由で取得されることを想定している。他の情報はRFIDチップ101、サーバ270のいずれから取得されてもよい。RFIDチップ101が画像生成用データも記憶できれば、サーバ270を利用する必要はない。「名前」はユーザが操作部から任意の文字を入力することにより、変更できるようにしてもよい。
【0046】
図6に示した人形所持品情報600は、所持品を特定する情報として、「名称」「所持品ID」「外観」の3つの要素を用いる。「名称」は、人間が容易に可読可能な文字列情報である。「所持品ID」は、所持品の種別を表すデータである。所持品IDとしてRFIDの識別データをそのまま用いてもよいが、その場合、その識別データの所持品種別との対応テーブルを別途用意する。次に、所持品の「外観」は、携帯端末200の画面表示部225に表示する画像作成用データである。人形個人情報500と同様、少なくとも所持品IDはRFIDチップ内に記憶しておき、画像生成用データはインターネット経由でサーバから取得する。「名称」はいずれから取得してもよい。
【0047】
図7に、本実施の形態における人形の感情の決定に用いる各種の情報を示す。
【0048】
図7(a)は、人形に対してユーザがとったアクションおよびその日時をアクション履歴情報701としてメモリに保存した様子を示す。データの記憶容量が限られることから、現在より一定期間前のデータは自動的に消去するようにしてもよい。
【0049】
図7(b)は、人形の所持品の変更があった場合に所持品数を所持品変更履歴情報702としてメモリに保存した様子を示す。この情報についても、現在より一定期間前のデータは自動的に消去するようにしてもよい。
【0050】
図7(c)は、人形の感情を決定するための情報をパラメータ703として保存した様子を示している。パラメータ703の項目としては、「単位期間あたりの人形を褒めた回数」の項目711、「単位期間あたりの新しい所持品の増加数」の項目712、「単位期間あたりの人形との対話回数」の項目713、「単位期間あたりの所持品を変更した回数」の項目714を含む。「単位期間あたりの人形との対話回数」713の「対話」にはすべてのアクションを含むものとする。「単位期間あたりの所持品を変更した回数」714の「所持品を変更」には所持品の増加および減少を含む。増減がなくても種類が変わった場合もこの回数に含めてもよい。「単位期間」は特に限定するものではないが、例えば1日、数日、1週間、等の予め定めた期間である。
【0051】
図8に、人形個人情報のうちの「容姿」の画像生成用データに基づいて生成される人形の画像800の一例を示している。これは、実際の人形本体100に対応して、携帯端末の表示部に表示されるものなので、人形本体100を模した画像であることが好ましい。
【0052】
図9は、人形からユーザへ対して発せられるメッセージの一例を示している。この例では、ユーザが人形に対して新たな所持品をプレゼントした(すなわち、データベース221に新たな所持品が追加された)ときの人形からユーザへ対して発せられるメッセージ810の例を示している。ここでは携帯端末200の表示画面に文字によるメッセージを表示する例を示している。これに代えて、またはこれに加えて、音声によるメッセージ出力を行うようにしてもよい。
【0053】
データベース221への新たな所持品の追加は、その所持品がRFIDリーダにより検出されたときに行われる。但し、その所持品が既に所持品情報600に登録済みであれば重複した登録はしない。
【0054】
図10は、ユーザの人形に対するアクションの選択肢901〜903を画面上にボタンとして表示した例を示したものである。ここでは、「人形の(所持品)を褒める」、「何も答えない」「話題を変える」という選択肢を示している。「(所持品)」の中には、人形が新たに取得した所持品の名称を制御部が自動的に入れ込むようにすることができる。ユーザは操作部205(図3)の操作により、選択肢901〜903のいずれかを指示することにより、人形に対するアクションを行うことができる。図10において示した選択肢の内容および個数はあくまで例示であり、本発明はこれらに限られるものではない。このようなユーザのアクションの内容によって、人形の感情が影響を受ける。
【0055】
また、図示しないが、ユーザによる入力部からの入力内容(上記アクション)に応じて玩具から応答のメッセージを発する。例えば「ネックレスを褒める」901の指示に対しては「ありがとう」という応答メッセージを発する。ユーザのどのようなアクションに対して人形がどのような応答メッセージを発するかは予め定めておくことができる。その対応関係は一通りでなく、複数の選択肢から制御部がランダムに選択するようにしてもよい。
【0056】
次に、図11により、本実施の形態におけるパラメータ703(図7)を決定する方法を説明する。図11の処理は、携帯端末200が人形および人形の所持品に関する情報をRFIDチップから読み込む時点から、パラメータ703を変更するまでの処理例を示している。
【0057】
まず、ユーザが自分の携帯端末を人形に近づけ、携帯端末に内蔵されているRFIDリーダを起動する。これにより、RFIDリーダが、人形および人形の所持品に組み込まれているRFIDチップから情報を読み出す(S11、S12)。情報の読み出しを逐次処理するか並列処理するかはRFIDリーダの既知の機能により様々である。ここでは取り込み方法は逐次処理されるものとする。
【0058】
RFIDリーダが、人形および人形の所持品情報の読み出しを完了したら、次にRFID情報識別部220が、それらの情報を携帯端末内部のデータベース221に保存されている情報と比較して、人形と所持品を特定する(S13)。
【0059】
そこで、必要に応じて所持品変更履歴情報702を更新する(S14)。所持品の変更があった場合に、その日時および新たな所持品数を所持品変更履歴情報702に追加する。そこで、パラメータ703を更新する(S15)。この場合、パラメータ703の、所持品に関連した項目712,714を更新する(S16)。
【0060】
図12は、周期的に起動され、人形の感情を携帯端末の画面に表示する処理の流れの一例を示している。この処理の前提条件として、ユーザが入手した人形および所持品に関する情報が、既に携帯端末内部のデータベースに保存されていることとする。これらの情報は携帯端末のデータ通信機能を用いて外部から随時取り込むことで、携帯端末内部のデータベースに保存されているデータの更新を逐次行うことが可能である。
【0061】
まず、特定した人形の感情の履歴情報を感情履歴管理部222が、データベースから取得し、パラメータ703に応じて更新する(S21)。ついで、特定した所持品と特定した人形の感情の履歴情報の組み合わせから感情判定部223が所定のアルゴリズムを用いて、現時点での人形の感情を決定する(S22)。この感情を決定するための具体的な方法については後に詳述する。さらにこの決定した人形の感情をもとに出力情報作成部224が人形の発するメッセージを作成する(S23)。このメッセージの作成は、予め用意された複数のメッセージの中から状況に応じたものを選択することにより行える。また、人形の名前、所持品の名前等はそのメッセージのなかに適宜埋め込むことができる。
【0062】
ついで、該当する人形および所持品の画像および作成したメッセージを画面表示部が携帯端末の画面に表示する(S24)。
【0063】
図13の処理は、ユーザから人形に対してアクションがある度に起動される。この処理では、まず、当該アクションの種類(アクションID)および日時をアクション履歴情報701に追加する(S31)。ついで、この更新されたアクション履歴情報701に基づいてパラメータ703の、アクションに関連した項目711,713を更新する(S32)。
【0064】
本実施の形態では、人形の感情を決定するためのアルゴリズムの例として、感情を喜怒哀楽の4つに分解して、以下のように評価する。
【0065】
「喜」の感情は、一定時間内にユーザが人形を褒めた回数がある閾値を超えて多ければ多いほど数値が上がり、逆に閾値よりも少なければ少ないほど下がる。閾値と同じならば数値に変更はない。
【0066】
「怒」の感情は、一定時間内にユーザが人形に新しく与えた所持品数がある閾値を超えて多ければ多いほど数値が下がり、逆に閾値よりも少なければ少ないほど上がる。閾値と同じならば数値に変更はない。
【0067】
「哀」の感情は、一定時間内にユーザと人形による対話回数がある閾値を超えて多ければ多いほど数値が下がり、逆に閾値よりも少なければ少ないほど上がる。閾値と同じならば数値に変更はない。
【0068】
「楽」の感情は、一定時間内にユーザが人形の所持品を変更した回数がある閾値を超えて多ければ多いほど数値が上がり、逆に閾値よりも少なければ少ないほど下がる。閾値と同じならば数値に変更はない。
【0069】
最後に喜怒哀楽それぞれの感情の度合いを0点から100点の中で数値を置き換えることで、最終的な人形の感情を決定する。
【0070】
次に、人形の感情を画面上に表現、つまり出力する。そのため、喜怒哀楽の数値を基に出力情報作成部224が、人形の表情や動き(玩具の外観属性情報)を示す静止画または動画を作成する。画像作成アルゴリズムの例として、閾値よりも高い感情要素については肯定的な顔の表情を作り、逆に閾値よりも低い感情要素については否定的な顔の表情を作する。
「喜」の感情は、動きのあるポーズのとり方の程度で表す。
「怒」の感情は、眉毛と目のつり上がり具合で表す。
「哀」の感情は、頬の赤みの程度で表す。
「楽」の感情は、笑ったときのロの開き具合で表す。
【0071】
人形の表現は画像だけでもよいが、本実施の形態のフローでは人間とのコミュニケーション手段として、喜怒哀楽の数値を基に任意のアルゴリズムを用いて、出力情報作成部224が感情を表したメッセージ(文章)を作成して、それを画像とともに表示する場合を示している。
【0072】
本実施の形態によれば、以下の効果がもたらされる。
(1)人形が、その人形のおかれた状況と関連した、自然な喜怒哀楽を表現することができる。
(2)携帯端末が人形の代弁をすることにより、複雑かつ語彙数の多い言葉を使って、人形が人間に語りかけることができる。
(3)人形には高度な情報処理能力が必要とされず、本業を安価に提供できる。
(4)人形に与える所持品の品揃えを無限に増やした場合、その所持品1つ1つに対して人形との対話のバリエーションも同様に無限に増やすことができる。
(5)RFIDは安価なので、人形に与える所持品も既存の人形向け所持品とあまり変わらない価格で提供できる。
(6)機能追加したいときは、携帯端末側のソフトウェアだけで安価に対応できる。
【0073】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、玩具として人形について説明したが、犬や猫等の動物のぬいぐるみのようなものであってもよい。
【0074】
人形の表情の変化のアルゴリズムはあくまで例示であり、本発明は上記の具体例に限られるものではない。
【0075】
携帯端末は携帯電話端末を例に説明したが、これに限らず、PDA、ゲーム機、小型PC等、任意の携帯型の端末装置であってよい。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の実施の形態における玩具システム全体の構成例を示した図である。
【図2】図1の玩具システムにおける人形、所持品、および携帯端末の機能を示した図である。
【図3】図1の玩具システムにおける携帯端末の概略のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるデータベースに保存されている人形感情情報の例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるデータベースに保存されている人形個人情報の例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるデータベースに保存されている人形所持品情報の例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における人形の感情の決定に用いる各種の情報を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における人形の画像の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における人形からユーザへ対して発せられるメッセージの一例を示す図である。
【図10】ユーザの人形に対するアクションの選択肢を画面上にボタンとして表示した例を示した図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるパラメータ(図7)を決定する方法を説明するための図である。
【図12】本発明の実施の形態において、周期的に起動され、人形の感情を携帯端末の画面に表示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態において、ユーザから人形に対してアクションがある度に起動される処理のの流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
100…人形本体、101,103,105,106,107…RFIDチップ、102…衣服、104…靴、106…アクセサリ、200…携帯端末、201…制御部、202…アンテナ、203…通信部、204…表示部、205…操作部、206…メモリ、207…発光部、208…バイブレータ、210…音声処理部、211…スピーカ、212…マイク、213…カレンダ・時計部、214…RFIDリーダ、215…バス、220…情報識別部、221…データベース、222…感情履歴管理部、223…感情判定部、224…出力情報作成部、225…画面表示部、250…インターネット、270…サーバ、400…人形感情情報、500…人形個人情報、600…人形所持品情報、701…アクション履歴情報、702…所持品変更履歴情報、703…パラメータ、711,712,713,714…項目、800…画像、810…メッセージ、901,902,903…選択肢
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を記憶するRFIDチップを内蔵した玩具等と、RFIDリーダを備えた携帯端末とにより構成される玩具システムに関する。
【背景技術】
【0002】
玩具の一種として人形があり、人形遊びは、大昔から現在まで廃れることがない、子供が興味を示す遊びの1つである。最近では、センサ技術やロボット技術が民生品へ安価に提供されるようになってきた。その結果、人形が人間顔負けのダンスを踊るといった高度な運動を行ったり、おしゃべりをしたり、頭をなでると顔に喜びの表情を見せたりするなど、多種多様な人間型ロボットが人形の仲間入りをし、身近な存在として玩具売り場などに出現している。
【0003】
特許文献1には、人形などの玩具にRFIDタグのリーダライタを内蔵しておくとともに、カードや代用貨幣、プラスチックフィギュア等のアイテムにRFIDタグチップを埋め込んでおくことにより、玩具がRFIDタグの記憶内容を読み書きして、自身の動作を制御する技術が開示されている。
【特許文献1】特表2005−509501号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、PCや、携帯電話端末等の携帯端末では、表示画面上の仮想的な世界において人形的なキャラクタに対して衣装や装飾品の着せ替えを行うソフトウェアも知られている。しかし、このような表示画面上のキャラクタは、上述したようなリアルな世界での人形が持つ実感性に欠ける。
【0005】
リアルの世界での実際の人形はユーザが手で触って実感できるものであり、服飾品もユーザの手で実際に人形に対して着せ替えでき、表示画面上での画像のみとしての人形とは異なる格別な喜び、楽しみが得られるものである。
【0006】
このような実際の人形に動作や発声を行う機能を追加して人間型ロボットとすることは、技術的に可能ではあっても、その製造コストは高くならざるを得ない。したがって、人形は高価なものとなり、多くのユーザが利用できるものとはならない。
【0007】
本発明はこのような背景においてなされたものであり、従来のリアルの世界での玩具遊びの利点を維持しつつ、玩具をロボット化することなく比較的安価に玩具との対話を可能とすることを企図する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による玩具システムは、情報を記憶するRFIDチップを内蔵した玩具と、それぞれRFIDチップを付加された、前記玩具に着脱可能に付属させることができる1以上の所持品と、携帯端末とを備える。この携帯端末は、前記玩具のRFIDチップおよび前記所持品のRFIDチップに記憶された情報を読み取るRFIDリーダと、少なくとも前記玩具を表す画像およびその所持品を表す画像を表示する表示部と、少なくともユーザの指示の入力を受け付ける入力部と、制御部とを有する。この制御部は、前記RFIDチップから読み出された情報に基づいて当該玩具および所持品を特定し、前記表示部にそれらの画像を表示するとともに、前記入力部からの入力内容に応じて前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させる。
【0009】
また、所持品の変更履歴情報に基づいても前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させてもよい。
【0010】
さらに、前記所持品の変更履歴情報に基づいて前記玩具から所定のメッセージを発するようにしてもよい。あるいは、前記入力部からの入力内容に応じて前記携帯端末上で前記玩具から所定のメッセージを発するようにしてもよい。
【0011】
このように、人形およびその所持品にはRFIDチップを追加するのみで、携帯端末が人形に代わってその外観の変化を表示したり、ユーザと人形とが携帯端末を介して対話を行うことができる。したがって、人形には高度な情報処理能力が求められない。人形および所持品に求められるのは、最低限、人形および所持品を識別する情報を伝達する仕組みを持つことだけである。
【0012】
本発明によるコンピュータプログラムは、携帯端末において動作するコンピュータプログラムであって、玩具のRFIDチップおよび前記玩具の所持品のRFIDチップに記憶された情報を読み取るステップと、前記RFIDチップから読み出された情報に基づいて当該玩具および所持品を特定するステップと、少なくとも前記玩具を表す画像およびその所持品を表す画像を表示するステップと、入力部からの入力内容に応じて前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させるステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば次のような顕著な効果が得られる。
【0014】
ユーザと人形との対話は携帯端末が代行するので、人形には高度な情報処理能力が必要とされない。したがって、人形を安価に提供できる。
【0015】
RFIDチップは比較的安価なので、人形の所持品も既存の人形向け所持品とあまり変わらない価格で提供できる。
【0016】
機能を追加したいときは、携帯端末側のソフトウェアだけで対応できる。
【0017】
人形およびその所持品をRFIDチップにより携帯端末が検出することができ、ユーザはその状況に応じて携帯端末を介して人形との対話を行ったり、人形の外観属性を端末の表示画面上で変化させたりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
図1は、本実施の形態における玩具システム全体の構成例を示した図である。この玩具システムは、玩具の一例としての人形(人形本体)100、人形の所持品(例えば人形が所持する服飾品等)110、個々の所持品110(102,104,106a,106b等)の情報を読み取る機能を有する携帯端末200、この携帯端末200とインターネット250のような通信ネットワークを介して通信可能なサーバ270により構成される。
【0020】
図2は、本実施の形態における玩具システムにおける人形100、所持品(例えば人形が所持する服飾品等)110、および携帯端末200の機能を示した図である。ここでは携帯端末200として携帯電話端末を例としている。人形の所持品110としては、例えば、図では、人形本体100に付属させることができる衣服102、靴104、アクセサリ106等の服飾品を示している。人形本体100には、RFIDチップ101が内蔵されている。このRFIDチップ101により、生産される人形一体ごとに固有の識別番号が割り振られている。所持品の各々についても、RFIDチップ101,103,105,106が内蔵または付加されている。RFIDチップは、情報を記憶するICチップを含み、外部のリーダで無線(電波または電磁波)により当該ICチップから情報が読み出されるよう構成されている。ICチップ内には、当該所持品を識別することができるID情報等が記憶される。RFIDチップは、RFIDタグ、ICタグ、無線タグ等とも呼ばれ、通常、物の管理のために物に付随して利用されるものである。本実施の形態のRFIDチップ107は、電源の要らないパッシブ型のRFIDチップを想定している。
【0021】
各所持品のRFIDチップに記憶されるID情報以外の情報は、個々の所持品によって異なる。
【0022】
例えば、人形に着せる衣服102には、RFIDチップ103が内蔵されている。このRFIDチップ103により、生産される人形の衣服の種別ごとに固有の識別番号が割り振られている。人形の場合とは異なり、同じデザインの衣服(例えば黄色の花柄ワンピース)であれば、一着ごとに固有の識別番号を割り振る必要はない。
【0023】
人形100に履かせる靴104には、RFIDチップ105が内蔵されている。このRFIDチップ105により、生産される人形の靴の種別ごとに固有の識別番号が割り振られている。人形の場合とは異なり、同じデザインの靴(例えば黒色の革靴)であれば、一足ごとに固有の識別番号を割り振る必要はない。
【0024】
人形100を飾るアクセサリ106には、RFIDチップ107が内蔵されている。このRFIDチップ107により、生産される人形のアクセサリの種別ごとに固有の識別番号が割り振られている。人形の場合とは異なり、同じデザインのアクセサリ(例えば金色のブレスレット)であれば、一品ごとに固有の識別番号を割り振る必要はない。
【0025】
図2において、携帯端末200には、本実施の形態における主要な機能部として、RFIDリーダ214、RFID情報識別部220、人形およびその所持品に関するデータベース221、感情履歴管理部222、感情判定部223、出力情報作成部224、および画面表示部225を有する。
【0026】
RFIDリーダ214は、他の携帯端末のRFIDチップに記憶されたID情報等を無線により読み出すためのリーダである。RFIDリーダ214により、携帯端末200は、人形100およびその衣服102、靴104、アクセサリ106に内蔵されているRFIDチップ101、103、105、107、109に記憶されている情報を読み取ることができる。
【0027】
データベース221は、後述するような人形の感情履歴情報、人形個人情報、人形所持品情報等の情報を蓄積し、携帯端末の制御部101が検索することができるようになっている。
【0028】
RFID情報識別部220は、RFIDチップ101、103、105、107、109から得た情報について、データベース221に蓄積されている人形および人形の各種所持品に関する情報と比較して、人形と所持品を特定する。
【0029】
感情履歴管理部222は、情報識別部220が特定した人形および所持品情報を、データベース221に蓄積されている人形の感情の履歴情報の読み出し、および人形の感情の履歴情報のデータベース221の更新を行う。
【0030】
感情判定部223は、情報識別部220が特定した人形および所持品情報に対して、データベース221から感情履歴管理部222が読み出した人形の感情の履歴情報に基づいて、人形の次の感情を決定する。
【0031】
出力情報作成部224は、感情判定部223が決定した人形の感情をもとに、静止画または動画で人形の画像を作成する。また、人形がユーザに話しかけるメッセージも生成する。
【0032】
画面表示部225は、出力情報作成部224が作成した人形および所持品の画像を、携帯端末の表示部に表示する。
【0033】
図3は、本実施の形態に係る携帯端末200の概略のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0034】
携帯端末200は、バス215で相互に接続された、制御部201、通信部203、表示部204、操作部205、メモリ206、発光部207、バイブレータ208、音声処理部210、カレンダ・時計部213、RFIDリーダ214、および音声処理部210に接続されたスピーカ211、マイク212を備えている。
【0035】
制御部201は、CPU等を含み、携帯端末200の各部を制御する。 通信部203は、RF部、変調回路等を含み、アンテナ202を介して基地局との間で、通話およびメール通信等のための無線通信を行う。
【0036】
表示部204は、図2の画面表示部225に相当し、LCD、有機EL等の表示デバイスおよび表示駆動回路を有し、画像やテキスト等の表示情報の表示を行う。
【0037】
操作部205は、制御キー、テンキー等の各種のキーを有し、ユーザによる指示やデータの入力を受け付ける。操作部205は、表示部の画面の少なくとも一部に検出領域が重ねられたタッチパネルを含んでもよい。
【0038】
メモリ206は、ROM,RAM等を含み、CPUが実行するOSや各種アプリケーション等のプログラムやデータを記憶する。ROMには、フラッシュメモリのような再書き込み可能な不揮発性メモリを含みうる。
【0039】
発光部207は、LED等の発光素子を含み、ユーザに対して光による着信通知等を行う。バイブレータ208は、振動によりユーザに電話やメールの着信等を知らせる。
【0040】
音声処理部210は、音声のエンコーダ、デコーダ、DA変換器、AD変換器等を含み、スピーカ211(イヤホン含む)に対する音声出力およびマイクからの音声入力を行う。スピーカ211による音の発生、発光部207により光の発生、バイブレータ208により振動の発生がユーザに対する報知手段を構成する。
【0041】
カレンダ・時計部213は、RTC(Real Time Clock)のような要素を含み、日時情報の生成およびタイマー機能等を提供する。RFIDリーダ214は、上述したとおりである。
【0042】
なお、近年、電子マネーや電子乗車券として利用できる非接触ICカードやその機能を搭載した携帯電話端末が普及してきている。非接触ICカードも無線(電波)により情報が読み書きできるICチップを内蔵しており、外部のリーダライタで情報の書き込み、読み出しができる点でICタグと類似している。したがって、RFIDチップは非接触ICカードであってもよい。したがって、本発明における「RFIDチップ」には非接触ICカードも含むものとする。
【0043】
図4,図5,図6に、それぞれ、データベース221に保存されている人形感情情報400と、人形個人情報500と、人形所持品情報600の例を示す。
【0044】
人形とコミュニケーションをする相手は人間であるので、図4に示した人形感情情報400は、人形の感情の要素を表す情報であり、ここでは便宜上、人間の感情である喜怒哀楽を用いる。すなわち、人形の感情を「喜」「怒」「哀」「楽」に分割し、それぞれの感情が最も落ち着いている状態を0点に、最も高揚している状態を100点と数値化して、データベース221に保存する。
【0045】
図5に示した人形個人情報500としては、人形に与えられた「人形ID」「名前」「年齢」「性別」「容姿」等の情報を含む。「名前」「性別」は文字列情報である。「人形ID」は個々の人形を識別するための識別情報であり、本例ではRFIDの識別データをそのまま種別情報として用いる。「年齢」は数値情報である。「容姿」は画像情報(画像生成用データ)である。少なくとも人形IDはその人形のRFIDチップ101から取得される。画像生成用データは、データ量が大きいため、サーバ270(図1)からインターネット経由で取得されることを想定している。他の情報はRFIDチップ101、サーバ270のいずれから取得されてもよい。RFIDチップ101が画像生成用データも記憶できれば、サーバ270を利用する必要はない。「名前」はユーザが操作部から任意の文字を入力することにより、変更できるようにしてもよい。
【0046】
図6に示した人形所持品情報600は、所持品を特定する情報として、「名称」「所持品ID」「外観」の3つの要素を用いる。「名称」は、人間が容易に可読可能な文字列情報である。「所持品ID」は、所持品の種別を表すデータである。所持品IDとしてRFIDの識別データをそのまま用いてもよいが、その場合、その識別データの所持品種別との対応テーブルを別途用意する。次に、所持品の「外観」は、携帯端末200の画面表示部225に表示する画像作成用データである。人形個人情報500と同様、少なくとも所持品IDはRFIDチップ内に記憶しておき、画像生成用データはインターネット経由でサーバから取得する。「名称」はいずれから取得してもよい。
【0047】
図7に、本実施の形態における人形の感情の決定に用いる各種の情報を示す。
【0048】
図7(a)は、人形に対してユーザがとったアクションおよびその日時をアクション履歴情報701としてメモリに保存した様子を示す。データの記憶容量が限られることから、現在より一定期間前のデータは自動的に消去するようにしてもよい。
【0049】
図7(b)は、人形の所持品の変更があった場合に所持品数を所持品変更履歴情報702としてメモリに保存した様子を示す。この情報についても、現在より一定期間前のデータは自動的に消去するようにしてもよい。
【0050】
図7(c)は、人形の感情を決定するための情報をパラメータ703として保存した様子を示している。パラメータ703の項目としては、「単位期間あたりの人形を褒めた回数」の項目711、「単位期間あたりの新しい所持品の増加数」の項目712、「単位期間あたりの人形との対話回数」の項目713、「単位期間あたりの所持品を変更した回数」の項目714を含む。「単位期間あたりの人形との対話回数」713の「対話」にはすべてのアクションを含むものとする。「単位期間あたりの所持品を変更した回数」714の「所持品を変更」には所持品の増加および減少を含む。増減がなくても種類が変わった場合もこの回数に含めてもよい。「単位期間」は特に限定するものではないが、例えば1日、数日、1週間、等の予め定めた期間である。
【0051】
図8に、人形個人情報のうちの「容姿」の画像生成用データに基づいて生成される人形の画像800の一例を示している。これは、実際の人形本体100に対応して、携帯端末の表示部に表示されるものなので、人形本体100を模した画像であることが好ましい。
【0052】
図9は、人形からユーザへ対して発せられるメッセージの一例を示している。この例では、ユーザが人形に対して新たな所持品をプレゼントした(すなわち、データベース221に新たな所持品が追加された)ときの人形からユーザへ対して発せられるメッセージ810の例を示している。ここでは携帯端末200の表示画面に文字によるメッセージを表示する例を示している。これに代えて、またはこれに加えて、音声によるメッセージ出力を行うようにしてもよい。
【0053】
データベース221への新たな所持品の追加は、その所持品がRFIDリーダにより検出されたときに行われる。但し、その所持品が既に所持品情報600に登録済みであれば重複した登録はしない。
【0054】
図10は、ユーザの人形に対するアクションの選択肢901〜903を画面上にボタンとして表示した例を示したものである。ここでは、「人形の(所持品)を褒める」、「何も答えない」「話題を変える」という選択肢を示している。「(所持品)」の中には、人形が新たに取得した所持品の名称を制御部が自動的に入れ込むようにすることができる。ユーザは操作部205(図3)の操作により、選択肢901〜903のいずれかを指示することにより、人形に対するアクションを行うことができる。図10において示した選択肢の内容および個数はあくまで例示であり、本発明はこれらに限られるものではない。このようなユーザのアクションの内容によって、人形の感情が影響を受ける。
【0055】
また、図示しないが、ユーザによる入力部からの入力内容(上記アクション)に応じて玩具から応答のメッセージを発する。例えば「ネックレスを褒める」901の指示に対しては「ありがとう」という応答メッセージを発する。ユーザのどのようなアクションに対して人形がどのような応答メッセージを発するかは予め定めておくことができる。その対応関係は一通りでなく、複数の選択肢から制御部がランダムに選択するようにしてもよい。
【0056】
次に、図11により、本実施の形態におけるパラメータ703(図7)を決定する方法を説明する。図11の処理は、携帯端末200が人形および人形の所持品に関する情報をRFIDチップから読み込む時点から、パラメータ703を変更するまでの処理例を示している。
【0057】
まず、ユーザが自分の携帯端末を人形に近づけ、携帯端末に内蔵されているRFIDリーダを起動する。これにより、RFIDリーダが、人形および人形の所持品に組み込まれているRFIDチップから情報を読み出す(S11、S12)。情報の読み出しを逐次処理するか並列処理するかはRFIDリーダの既知の機能により様々である。ここでは取り込み方法は逐次処理されるものとする。
【0058】
RFIDリーダが、人形および人形の所持品情報の読み出しを完了したら、次にRFID情報識別部220が、それらの情報を携帯端末内部のデータベース221に保存されている情報と比較して、人形と所持品を特定する(S13)。
【0059】
そこで、必要に応じて所持品変更履歴情報702を更新する(S14)。所持品の変更があった場合に、その日時および新たな所持品数を所持品変更履歴情報702に追加する。そこで、パラメータ703を更新する(S15)。この場合、パラメータ703の、所持品に関連した項目712,714を更新する(S16)。
【0060】
図12は、周期的に起動され、人形の感情を携帯端末の画面に表示する処理の流れの一例を示している。この処理の前提条件として、ユーザが入手した人形および所持品に関する情報が、既に携帯端末内部のデータベースに保存されていることとする。これらの情報は携帯端末のデータ通信機能を用いて外部から随時取り込むことで、携帯端末内部のデータベースに保存されているデータの更新を逐次行うことが可能である。
【0061】
まず、特定した人形の感情の履歴情報を感情履歴管理部222が、データベースから取得し、パラメータ703に応じて更新する(S21)。ついで、特定した所持品と特定した人形の感情の履歴情報の組み合わせから感情判定部223が所定のアルゴリズムを用いて、現時点での人形の感情を決定する(S22)。この感情を決定するための具体的な方法については後に詳述する。さらにこの決定した人形の感情をもとに出力情報作成部224が人形の発するメッセージを作成する(S23)。このメッセージの作成は、予め用意された複数のメッセージの中から状況に応じたものを選択することにより行える。また、人形の名前、所持品の名前等はそのメッセージのなかに適宜埋め込むことができる。
【0062】
ついで、該当する人形および所持品の画像および作成したメッセージを画面表示部が携帯端末の画面に表示する(S24)。
【0063】
図13の処理は、ユーザから人形に対してアクションがある度に起動される。この処理では、まず、当該アクションの種類(アクションID)および日時をアクション履歴情報701に追加する(S31)。ついで、この更新されたアクション履歴情報701に基づいてパラメータ703の、アクションに関連した項目711,713を更新する(S32)。
【0064】
本実施の形態では、人形の感情を決定するためのアルゴリズムの例として、感情を喜怒哀楽の4つに分解して、以下のように評価する。
【0065】
「喜」の感情は、一定時間内にユーザが人形を褒めた回数がある閾値を超えて多ければ多いほど数値が上がり、逆に閾値よりも少なければ少ないほど下がる。閾値と同じならば数値に変更はない。
【0066】
「怒」の感情は、一定時間内にユーザが人形に新しく与えた所持品数がある閾値を超えて多ければ多いほど数値が下がり、逆に閾値よりも少なければ少ないほど上がる。閾値と同じならば数値に変更はない。
【0067】
「哀」の感情は、一定時間内にユーザと人形による対話回数がある閾値を超えて多ければ多いほど数値が下がり、逆に閾値よりも少なければ少ないほど上がる。閾値と同じならば数値に変更はない。
【0068】
「楽」の感情は、一定時間内にユーザが人形の所持品を変更した回数がある閾値を超えて多ければ多いほど数値が上がり、逆に閾値よりも少なければ少ないほど下がる。閾値と同じならば数値に変更はない。
【0069】
最後に喜怒哀楽それぞれの感情の度合いを0点から100点の中で数値を置き換えることで、最終的な人形の感情を決定する。
【0070】
次に、人形の感情を画面上に表現、つまり出力する。そのため、喜怒哀楽の数値を基に出力情報作成部224が、人形の表情や動き(玩具の外観属性情報)を示す静止画または動画を作成する。画像作成アルゴリズムの例として、閾値よりも高い感情要素については肯定的な顔の表情を作り、逆に閾値よりも低い感情要素については否定的な顔の表情を作する。
「喜」の感情は、動きのあるポーズのとり方の程度で表す。
「怒」の感情は、眉毛と目のつり上がり具合で表す。
「哀」の感情は、頬の赤みの程度で表す。
「楽」の感情は、笑ったときのロの開き具合で表す。
【0071】
人形の表現は画像だけでもよいが、本実施の形態のフローでは人間とのコミュニケーション手段として、喜怒哀楽の数値を基に任意のアルゴリズムを用いて、出力情報作成部224が感情を表したメッセージ(文章)を作成して、それを画像とともに表示する場合を示している。
【0072】
本実施の形態によれば、以下の効果がもたらされる。
(1)人形が、その人形のおかれた状況と関連した、自然な喜怒哀楽を表現することができる。
(2)携帯端末が人形の代弁をすることにより、複雑かつ語彙数の多い言葉を使って、人形が人間に語りかけることができる。
(3)人形には高度な情報処理能力が必要とされず、本業を安価に提供できる。
(4)人形に与える所持品の品揃えを無限に増やした場合、その所持品1つ1つに対して人形との対話のバリエーションも同様に無限に増やすことができる。
(5)RFIDは安価なので、人形に与える所持品も既存の人形向け所持品とあまり変わらない価格で提供できる。
(6)機能追加したいときは、携帯端末側のソフトウェアだけで安価に対応できる。
【0073】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、玩具として人形について説明したが、犬や猫等の動物のぬいぐるみのようなものであってもよい。
【0074】
人形の表情の変化のアルゴリズムはあくまで例示であり、本発明は上記の具体例に限られるものではない。
【0075】
携帯端末は携帯電話端末を例に説明したが、これに限らず、PDA、ゲーム機、小型PC等、任意の携帯型の端末装置であってよい。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の実施の形態における玩具システム全体の構成例を示した図である。
【図2】図1の玩具システムにおける人形、所持品、および携帯端末の機能を示した図である。
【図3】図1の玩具システムにおける携帯端末の概略のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるデータベースに保存されている人形感情情報の例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるデータベースに保存されている人形個人情報の例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるデータベースに保存されている人形所持品情報の例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における人形の感情の決定に用いる各種の情報を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における人形の画像の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における人形からユーザへ対して発せられるメッセージの一例を示す図である。
【図10】ユーザの人形に対するアクションの選択肢を画面上にボタンとして表示した例を示した図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるパラメータ(図7)を決定する方法を説明するための図である。
【図12】本発明の実施の形態において、周期的に起動され、人形の感情を携帯端末の画面に表示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態において、ユーザから人形に対してアクションがある度に起動される処理のの流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
100…人形本体、101,103,105,106,107…RFIDチップ、102…衣服、104…靴、106…アクセサリ、200…携帯端末、201…制御部、202…アンテナ、203…通信部、204…表示部、205…操作部、206…メモリ、207…発光部、208…バイブレータ、210…音声処理部、211…スピーカ、212…マイク、213…カレンダ・時計部、214…RFIDリーダ、215…バス、220…情報識別部、221…データベース、222…感情履歴管理部、223…感情判定部、224…出力情報作成部、225…画面表示部、250…インターネット、270…サーバ、400…人形感情情報、500…人形個人情報、600…人形所持品情報、701…アクション履歴情報、702…所持品変更履歴情報、703…パラメータ、711,712,713,714…項目、800…画像、810…メッセージ、901,902,903…選択肢
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を記憶するRFIDチップを内蔵した玩具と、
それぞれRFIDチップを付加された、前記玩具に着脱可能に付属させることができる1以上の所持品と、
携帯端末とを備え、
前記携帯端末は、
前記玩具のRFIDチップおよび前記所持品のRFIDチップに記憶された情報を読み取るRFIDリーダと、
少なくとも前記玩具を表す画像およびその所持品を表す画像を表示する表示部と、
少なくともユーザの指示の入力を受け付ける入力部と、
制御部とを有し、
前記制御部は、前記RFIDチップから読み出された情報に基づいて当該玩具および所持品を特定し、前記表示部にそれらの画像を表示するとともに、前記入力部からの入力内容に応じて前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させる
ことを特徴とする玩具システム。
【請求項2】
前記所持品の変更履歴情報に基づいて前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させる請求項1記載の玩具システム。
【請求項3】
前記所持品の変更履歴情報に基づいて前記玩具から所定のメッセージを発する請求項1記載の玩具システム。
【請求項4】
前記入力部からの入力内容に応じて前記携帯端末上で前記玩具から所定のメッセージを発する請求項1記載の玩具システム。
【請求項5】
ユーザが前記携帯端末の前記入力部および前記表示部を用いて前記玩具に対するアクションを仮想的に行い、前記入力部からの入力内容は前記アクションの履歴情報である請求項1または4記載の玩具システム。
【請求項6】
前記玩具は人形であり、前記玩具の外観属性情報は当該人形の少なくとも表情である請求項1記載の玩具システム。
【請求項7】
携帯端末において動作するコンピュータプログラムであって、
玩具のRFIDチップおよび前記玩具の所持品のRFIDチップに記憶された情報を読み取るステップと、
前記RFIDチップから読み出された情報に基づいて当該玩具および所持品を特定するステップと、
少なくとも前記玩具を表す画像およびその所持品を表す画像を表示するステップと、
入力部からの入力内容に応じて前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させるステップと
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項1】
情報を記憶するRFIDチップを内蔵した玩具と、
それぞれRFIDチップを付加された、前記玩具に着脱可能に付属させることができる1以上の所持品と、
携帯端末とを備え、
前記携帯端末は、
前記玩具のRFIDチップおよび前記所持品のRFIDチップに記憶された情報を読み取るRFIDリーダと、
少なくとも前記玩具を表す画像およびその所持品を表す画像を表示する表示部と、
少なくともユーザの指示の入力を受け付ける入力部と、
制御部とを有し、
前記制御部は、前記RFIDチップから読み出された情報に基づいて当該玩具および所持品を特定し、前記表示部にそれらの画像を表示するとともに、前記入力部からの入力内容に応じて前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させる
ことを特徴とする玩具システム。
【請求項2】
前記所持品の変更履歴情報に基づいて前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させる請求項1記載の玩具システム。
【請求項3】
前記所持品の変更履歴情報に基づいて前記玩具から所定のメッセージを発する請求項1記載の玩具システム。
【請求項4】
前記入力部からの入力内容に応じて前記携帯端末上で前記玩具から所定のメッセージを発する請求項1記載の玩具システム。
【請求項5】
ユーザが前記携帯端末の前記入力部および前記表示部を用いて前記玩具に対するアクションを仮想的に行い、前記入力部からの入力内容は前記アクションの履歴情報である請求項1または4記載の玩具システム。
【請求項6】
前記玩具は人形であり、前記玩具の外観属性情報は当該人形の少なくとも表情である請求項1記載の玩具システム。
【請求項7】
携帯端末において動作するコンピュータプログラムであって、
玩具のRFIDチップおよび前記玩具の所持品のRFIDチップに記憶された情報を読み取るステップと、
前記RFIDチップから読み出された情報に基づいて当該玩具および所持品を特定するステップと、
少なくとも前記玩具を表す画像およびその所持品を表す画像を表示するステップと、
入力部からの入力内容に応じて前記玩具の外観属性情報を変化させ、その結果を前記玩具の画像に反映させるステップと
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−279165(P2008−279165A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−127765(P2007−127765)
【出願日】平成19年5月14日(2007.5.14)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月14日(2007.5.14)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】
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